阿部「三橋!お前は縛られてるのがお似合いだぜ」

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179―384―三橋といっしょ
そう言えば前に俺のこと田辺か?って言った俺へ。ごめんな、実は俺、田辺じゃないんだ。


「三橋ー片付けするから…ってどうしたんだそれ!」
なんと三橋の頭に三本の触覚が生えていた。
「あ…こ、コレね。電波状況が分かるようにつけたんだ よー…」
今はバリ3て言うんだ よーと付け足してくれたが、いきなり触覚が萎れていった。
「うわっ…だ、大丈夫か三橋?」
「ご、ごめんね。ここホントはね、け、圏外なんだ…」
萎れた触覚と同じようにしょんぼりする三橋。
「いや、いいんだ。俺は圏外でもお前がいるなら使えなくても…」
ホントはガンガン使いたいけど、と口に出しそうになった我慢を飲み込んだ。
「お…俺くん、自分にウソついちゃダメっ!俺っ、だ、ダメな携帯だから…今まで何一つ役に立てないのはい やだ!」

三橋はそう言い残して俺の部屋の窓ガラスを突き破って走り去った。