風呂入ろうと思ったら水だった俺涙目
>>395 「お風呂、ですか?」
くりくりっと瞳を動かしたと思うと真っ赤になった三橋は、消え入るような声で呟いて
俯いてしまった。
「ああ。男同士だし、別に構わないだろ」
何でもない風に言えば、下を向いたままキョドキョド視線を泳がせる。
意識している自分自身を恥ずかしいと思っているのだろ。それも計算のうちだ。
「一緒に入った方が水代の節約にもなるしな。ほら、行くぞ」
「あっ…あ、そう ですよね。すみません、お世話になってる のに」
本当は、水道料金なんて今まで一度も気にしたことはない。
だが俺の部屋に居候状態の三橋にこう言えば遠慮せざるを得ない、これも計算のうち。
三橋がそれ以上のことを考える前に、細い手首を掴んで脱衣所に向かう。
その間も三橋は終始落ち着かなそうにしていたが、俺が三橋の着ていたシャツに手を掛けると、
「自分で、脱げ ます」と小さく呟きながら、自分でボタンを外すでもなく
俺にされるままになった。
白い肌、ピンク色の乳首、まだ成長途中の少年のチンコ、色素の薄い髪と同じ色をした陰毛。
脱衣所の電気の中で、三橋の肢体が露わになる。
続けて俺が服を脱ぐ間だけ三橋はぼんやり俺を見つめ、そうしてから慌てて気付いたように
タオルを手に取ると前を隠した。
背を丸めてチンコを両手で隠している為、前屈みになっているのが何だかいやらしい。
どうせこれから、じっくり凝視しながら隅から隅まで、表も裏も、奥の奥まで洗うのに。
「えっと、オレ、オ レ …おお、お背中、流します ね!」
ゆでだこみたいな顔がようやく俺の方を向いたと思ったら、可愛いことを言うじゃないか。
だったら今日は泡姫にでもなってもらおうか。
俺はまた三橋の手を引いて、風呂場に足を踏み入れた。