阿部「三橋のキンタマは石鹸の香り」

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385fusianasan
隣に誰か引っ越してきた。
荷物を運んでいるらしく、引越し屋が隣の部屋を慌しく出入りする音が響く。
安アパートだから少しの音でも隣に筒抜け状態だから今はかなりうるさい。
折角の休日だというのにこれじゃあ台無しだ。
それでもチキンな俺は文句も言えず騒音に耐える。
あーあ、早くおわんねーかなー。
しばらくすると静かになった。ようやく荷物運びは終わったようだ。
これでやっとゆっくりできる…。
俺は今まで買っただけで開封すらしてなかったゲームをプレイすべくパソコンを立ち上げた。
ピンポーン
大量にある積みゲーの中からどれをやろうかと吟味しているとチャイムが鳴った。
誰か来たみたいだ。今日は特に来客の予定はないからセールスか何かだろうな。
重い腰を上げて玄関に向かう。セールスだったら居留守を使おう。
俺はドアを開けずに外を覗いた。
そこには野球のユニフォームらしきものを着た髪の毛がふわふわした少年が
不安そうに辺りをキョロキョロ見回してして立っていた。
その小動物のような動きにしばらく意識を奪われていると、首をかしげた少年がおそるおそるもう一度チャイムを慣らした。
ピンポーンという音が家全体に響く。
俺はその少年が何者なのか考えることもせず、急いでパンツとズボンを履くと、勢いよくドアを開けた。

こんな話を誰か書いてくれ