阿部「三橋のキンタマは石鹸の香り」

このエントリーをはてなブックマークに追加
322fusianasan
※エロなし注意。コンビニやスーパーでラミー見つけると秋だーって思うよな。

部活帰りにみんなでコンビニへ寄り道した。今頃になると時々驚くほど肌寒い日がある。
選ぶおやつもカップラーメンやら肉まんなどと、夏とは好みも違ってくる。
オレは秋冬限定のチョコにした。秋になるとチョコ菓子がいっぱい出るからうれしいな。
お酒が利いたチョコ。口に含むととろりととろけていって、しあわせなキモチになる。
向こうの方から田島君が駆け寄ってくる。
「みはしー、オレにも一口ちょーだい!」
それは最後の一つを口に入れるのと同時だった。
「ほへん、ほうふぁへ ひゃった(ごめん、もう食べ ちゃった)」
「えー…」
不満そうな顔は、一呼吸の間にニヒヒとした笑いに変わった。
「んじゃこっちからもらおっと!」
田島君の顔がどんどん近づいてきて唇が触れた。息を呑んだ瞬間、にゅるんと舌が入ってきた。
口の中で溶けてトロトロになったチョコとお互いの舌が絡み合った。
体中熱いのにゾクゾクして、まるでカゼを引いたみたいにヘンな感じだった。

口の中のチョコを舐め取った田島君が唇から離れた。
急に体中の力が抜けて、その場にしゃがみ込んでしまった。
「たじま、君… やだぁ…」
胸がドキドキして顔が真っ赤になってるのは、絶対チョコのせいだ、よね。

一部始終を見ていた花井君がこめかみを押さえながら怪訝そうに尋ねる。
「…田島、今のは…?」
「えー、味見! チョコ味の三橋もうめーな!」