阿部「三橋!虎穴に入らずんば虎児を得ず!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
788fusianasan
挿入は?って今思った。
>>782
ツーツーツーという音が部室に響く。
沈黙を破ったのは、三橋だった。
「お、おれ…。」
三橋はぼろぼろと再び涙をこぼす。言いたいことはなんとなく判った。
オレ、阿部君が好きなのに、後輩と、エッチなことをしました。ごめんなさい。
オレは馬鹿です。
どうせそんなことだ。そんな言葉は聞きたくない。
俺は床に散らばった衣類を渡して、三橋にトイレに行くように言う。
起立したチンコのせいで歩きにくそうに三橋はよろよろと歩いていく。
しかたがない、自分で始末してもらおう。俺は萎えた。
ふらふらと立ち上がった俺は、部室を見渡す。とにかく後始末だ。
日誌に書いた先程のカンペの文字を消す。きつく書いていて、なかなか消えなかった。
日誌を見直す。よし、これなら大丈夫。
俺は日誌と鍵を持ってしばらく部室にいたが、帰ってくるであろう三橋と会うのが嫌で、
鍵と日誌、お願いします、と書いた置手紙をおいて部室を出た。
俺が悪かったです、気にしないでください、とも一応書いておいた。
通じないかもしれないが、無いよりよっぽどましだ。
俺は部室を出て、一目散に自転車置き場へと走った。
とにかくその場から離れたかった。
俺の方が大馬鹿野郎だ。三橋の気持ちは知っていたのに。