空気読めてない気がするが、書いてみた。
エロまで前置きが長いのが嫌な俺はスルー
「き、きたっつ!」
そう叫んだ三橋は、携帯を持ったまま、片足を軸にクルリと身体を一回転させた。
身体のバランス感覚が良いのだろう、場の雰囲気を一変させる、軽やかな回転だった。
この高校の屋上は昔何かあったのか、鍵をかけられており、入ることが出来ない。
だから俺たちが今居る所は、屋上に出られる扉の前の薄汚れた廊下で、
そんな奇妙な所を訪れるのは、掃除当番の不運な生徒か、昼寝が目的の俺くらいだった。
入学して暫くしてから、この場所に気が付いた俺は、昼休みのチャイムとともに、
弁当を腹におさめるや否や、階段を駆け上り、この場所で惰眠をむさぼっていた。
しかし最近になって、この時間の趣旨が変わった。
「ど、どうしよう、なんて返信しよう…!」
そう呟きながら、三橋はこちらを見てくる。
最新機種の携帯を両手でひしっと持つ姿は女だったら、きっととても良いはずだ。
「メールの内容見せてくださいよ」
そう俺は三橋に言う。
三橋は男で、俺の所属している野球部の先輩だった。