http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1190984924/889,939 エロ行くまで時間かかりそうでサーセン
レンズ
三橋は不思議そうな顔をして、床に落ちたその写真を見つめた。
昨日と変わらない。田島と三橋の写真。
しかし、昨日よりももっと気持ち悪い雰囲気が漂っている気がした。
いつまでもしゃがんで違和感を探している三橋を見かねて、阿部は言いたくなさそうな顔をしながらも言った。
「お前の腕んトコ見てみ。」
「う、う、で?」
すぐに三橋は自分の腕の部分を見つめた。
左側はなんともない。右側は・・・
三橋の右腕には、何やら黒いシミのようなものが見える。
汚れのように見えるが、よくじっと目を凝らして見てみると、それはシミではないことが分かった。
人間の指だ。黒い指4本の指が三橋の腕を掴んでいる。
「ひっ・・うああっ!」
慌てて三橋は写真の側から飛び退いた。
「心霊写真だろ。気持ち悪いから捨てろ。」
「で、でも・・っ」
「いいから、捨てろよ。」
「わ、わかった・・。」
阿部にそう諭されて、三橋は仕方なく部室ではなく、教室のゴミ箱にそれを捨てた。
その夜、再び夢を見る。
黒い影がまた自分の家の中をうろついている。
やっぱり、どこかで見たことがある人影。
しばらく歩き回ったあと、影は一段、階段を上がった。
そしてもう一段足をかける。
そこでまた、目が覚めた。