>>504 「んぐ、は、ふ」
うさぎがちろちろと赤い舌先で勃起したペニスをしゃぶるのを阿部は奇妙な面持ちで見詰めていた。
ダメウサと言い張るわりには妙技としか言い様のない舌使い。
ちゃぷちゃぷと水音を立てながらペニスを頬張るうさぎの顔は情欲を駆り立てるには十分すぎるほどだった。
急に股間に顔を埋められた時はさすがにどうしようかと思ったが、ここまで来ると抵抗する気はなくなってくる。
ただそれでも目の前の光景に確かな異常性を感じたまま阿部は目を閉じた。
「んぐっ!」
暖かい咥内に白濁液が注ぎ込まれる。
そういえばここ最近忙しくてヌいてなかった。
そのせいかどうかはわからないが濃くてどろりとしたものがうさぎの口の端から零れる。
体を起こして飲みきれなかったぶんを指先で拭う。
うっとりとした目でそれを眺めながら、今度は赤い舌先が指をしゃぶる。
ちゅぷんと飲み込むようにして、満足気な顔をしたあと、うさぎがまた股間に手を伸ばそうとしたので阿部は慌てた。
「お、い!」
「ふあっ!」
引っ掴んだのはちょうど手頃な位置にあったうさぎの耳の部分だった。
初めて触ったうざぎの耳は想像以上に手触りがよく、艶々とした毛並みの良さは見た目だけでないようだった。
「ん、やあ」
「もうやめろってば」
なぜか悩ましげな声を出しながらうさぎが身を捩る。
垂れた耳を片方掴んで持ち上げ、引っ張って顔を引き剥がそうとしたら、いやいやをするように首を振られた。
「そ、そこ、らめ……」