阿部「三橋!もっかい握ってみろ!」

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157「片恋」
今回これだけなんだ、すまん 今回 鬱の看板無し
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1190741172/l50

オレはされるがままになっている。
信じられない。けれども思うように体が動いてはくれない。
風呂用の椅子に座らされて丁寧にスポンジで擦られている。指先、腕、肩、首・・
胸から脇腹をなぞられて声を漏らしてしまう。阿部くんの吐息が耳に当たる。

体を洗う手が前へ下へと落ちてくる。思わずスポンジを握った手を掴む。
「オ オレ 自分でや る」
掴んだ手を逆に強く払われて、泡だらけの手で強く股間を握られてしまう。
「く ぐぁ あ」 お前に選択権は無いよ、吐き捨てるように言われる。
ぬめった阿部くんの手がオレのものを揉みしだいている。
先の部分が爪に当たってオレは顔が歪む。石鹸が粘膜に触れてひりひりする。
「い いたい よぉ し みる」 阿部くんは鼻をふんと鳴らして
握っていたものの手を離す。そして、尻、足と同じ丁寧さで擦られていった。

顔と髪を洗われる時はズーッと目を瞑っていた。
阿部くんのが丁度目の高さに来るからだ。
何かしろって言われるかもしれない、怖かったけれど何も言われる事は無かった。

俺もさっさと洗っちまう、先に入っていろ、と湯船に座らされる。
つま先と指先が痛い。余程、冷えていたんだな、オレ。
ゆったりした気分に浸る間もなく阿部くんが湯船に入ってくる。
オレは出ようとしたがそのまま腰を掴まれて後ろを取られたまま湯船に沈む。

「れん、もう大丈夫だな」
オレの背中から阿部くんの声がする。後ろから抱きしめる格好で湯船に座っている。
「あの薬は、入院中俺もラリったんだ。胃を洗う程じゃなかったけどな」
その割には効いて欲しいトコには効かなねーな、そう言うとオレの肩に顎を乗せる。
病院じゃ、バーンアウトしてんの見てっから、とため息をつく。
バーンアウトって? 知らないなら知らなくていーよ 給湯機が急に音を立てた。