>>439待たせた。ギシギシアベクン
※暴力注意
>>428 わけもなく、俺は奥歯を噛み締めた。何かが引いていく。音を立てて崩れ去
っていく。俺のチンポに絡んだままの、三橋の指を振り解く。三橋は瞳を上げる。唇が
ふるえている。俺は目を眇めた。きつく握り締めた拳がわななく。俺はそれを振り上げ
る。三橋は瞬時に腕を翻して、頭部を庇う。スローモーションのように見えた。
わずかな隙間を縫って、俺の拳が三橋の頬にめり込む。う、だかぐ、だか、音にな
ってない呻き声を発して、三橋は斜め後方へと傾いだ。そのままロッカーへと
ふきとばされる。がしゃん、と耳障りな音がした。すべてが、殊更ゆっくりと、ま
るで時計の針が狂ってしまったかのように、コマ送りの映像で俺の目に映った。
ぎり、と、噛み締めた奥歯が嫌な音を立てる。俺は肩で息をしながら、
しせんを三橋へと定めた。頬を手の甲で押さえた三橋が、さ迷わせた視線を
ぎちぎちと音がしそうな動きで、俺へと向けてくる。目が合う。三橋は口のは
しから赤い滴を細く垂らして、さも信じられないものを見るような目で俺を見た。
アタマの中が沸騰する。身体中の血液が、沸騰する。股間を触らせた時とは
べつの、全く異なる三橋の表情。怯えているなんてもんじゃない。「……
く、…」俺の名を呼ぶ声までもが、判別不可能な響きに塗れている。キョウフ、クモ
ン、ゼツボウ、キョウガク。そのどれでもあり、どれでもないような響きに。
そんじゃあ次は、みっはみはにしてやんよ、で行く