※鬱注意
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1190555908/l50 オレ達は遅い時間まで部活を行っているので、
最後の1時間は体育館で割りとのびのび体を動かす事が出来る。
難点は部室が遠い事か、それでもグラウンドと部室の距離を考えれば近い。
ダウン終了後、雨の中、部室まで急ぐ。
オレは必ず誰かにくっついて行動していた。一人になっちゃいけない。
部室までは阿部くんの一番遠くで走った。
今日、家にはお母さんは夜勤に入るけれど、お父さんが帰って来る筈だ。
どうやって家に帰ろうか・・何か理由をつけて田島くんに家に来てもらおうかな?
そう言えば、見たいって言ってた本オレ持っていたよな。イキナリだと不自然かな?
イキナリでも田島くんなら大丈夫だよね。
明日からはどうする?誰かに相談する?大人に?なんて説明する?
誰が信じてくれるだろう? 今迄の事だって、オレ誰にも言っていない。
今はいい案が浮かばない。とりあえず、今日の帰りの事で田島くんに声をかけた。
田島くんはニカって笑ってOKをくれた、よかった。
濡れた練習着をビニールに入れてスポーツバッグのジッパーを開ける。
中から泉くんから昼間貰った飴玉が出てくる。
授業中は食べられないからな、オレは口に放り込んでガリと齧る。
噛み砕いて直ぐ飲み込んでしまってから あれ? と思う。
何か苦い、この飴こんな味だったろうか?体調悪いのかな。
みんなと一緒に部室を出る。校門を出る頃、オレは酷く気分が悪くなっていた。
眩暈と吐き気が襲ってくる。途中までは何とか皆についていってた。けれど
いつものコンビニ出る頃にはオレはふらふらになって皆に抱えられていた。