>>31,50,81,123,212,341,515
奥歯をぎりっと噛み締めて、三橋が動くのを待った。
いくら積極的っつっても、やっぱ慣れない作業だ。
おぼつかない手付きでオレのチンコに手をやって、そえるようにしたまま、ゆっくりと腰が動く。
「あ、べ、く、ん……い、いれる、よ……?」
ぐっと動きたいのを堪えているオレは今口を開いたらさっさとやれだのなんだとそういう言葉しか出てきそうになかった。
だから黙ったままこくりと頷く。
三橋が大きく深呼吸をしてから腰を降ろし始めた。
「あ、あっ……」
先端がぐっとめりこむようにしてはいった瞬間、三橋がぱちぱちと目を瞬かせる。
ふるふると体の震えに合わせるみたいに瞬きして、ちょっとだけ呼吸を落ち着かせて、また動きを再開。
腰がおそるおそる降りていく。
自分で自分の体を割り開くのってどんな感じなんだろう。
指だけならともかく、今は同時に無理矢理押し広げられる痛みも三橋は感じているはずだ。
案の定眉根を寄せて、辛そうな顔をしている。
オレだったらもうちょっと慣らして楽にさせてやれたのにな、なんて思わないでもないけど、でもこれはこれでありだと思った。
なんつうか痛がる三橋っての?
別にオレが強制してるわけじゃないけどそういうのもやっぱいいよな。
オレのを必死に飲み込もうとして腰を緩く動かしながら少しずつ落としていく三橋を見てるとほんとそう思う。
こういう顔してんの見れるのオレだけなんだと思うと不思議な満足感さえ沸いてきた。
「あ、あ、べく、……っ!」
シーツを握っていたらしい手が彷徨うようにオレの二の腕を辿って肩に触れる。
「いいよ。捕まっとけ」
こくりと三橋が頷く。
爪先がめりこんで鋭い痛みが走る。
わかっちゃいたけど、それでもこうさせるのがオレ結構好きだった。
時々見えないところにオレが痕を残すことはあっても、その逆はない。
オレに唯一残す、残してしまうその痕を、たまに着替えの時なんかに見つけてしまうと思わず顔が笑う。
三橋ならなんでもあり。
……つまり、そういうことだ。