したらばに投下した番外の補足。
エロ成分、アホ成分皆無注意。
朝練に出てきた田島を見つけた俺は声を掛けた。
「うーっす、田島」
なぜか田島は不自然に体をビクッとさせて、ゆっくりと俺の方を振り向く。
「…うっす…」
「昨日さ、夜中にメールして悪かったな、もう寝てたんだろ?」
「う、うん、まあ」
「なんだソレ」
はっきりしない田島に俺は少々違和感を覚えた。
「…ところで、三橋のことで話ってなんだったんだ?」
「ああ、花井から三橋がおまえんちに行くって聞いたから、まあはしゃぎすぎ
ないよーに とか、あとは…」
「あとは?」
「三橋がさあ、最近なんか元気ないから、原因とかもし聞けたら聞いてもらえ
ないかと思ってさ」
「あ、そうだったんだ」
ホッとしているように見えるのは、やっぱり昨日なんかあったに違いない。
三橋の調子が悪いようだったら、アイツを問いつめればいいことだ。
田島はこれでなかなか手強いからな。
「あのさ、阿部」
田島が真面目な顔で俺に話しかける。
「なに?」
「三橋のことなんだけど、おれから聞いたって言わないでほしいんだけどさ」
「おお」
「…三橋ってさ、恋に悩んじゃってんじゃないかなーって思うんだよな」
俺はちょっとドキッとした。
「なんか好きな女の子がいるみたいなこと言ってた」
「…そうなのか?」