【Without a Trace】ダニー・テイラー萌え【小説】Vol.8

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932書き手1 923の続き:2006/08/23(水) 00:10:44
アランは、午前の予約リストに目を止めた。
エドワード・シュローダー?どうしたんだろう。
午前最後の患者としてエドがやって来た。
「やぁ、エド」
「アラン、今日は患者です」
「そのようだね、話を聞こうか。ソファーへどうぞ」
エドはソファーに深く腰掛けるとぽつんぽつんと話し始めた。
マーティンが前ほど会ってくれないのが不安だと。いつも心がどこか他のところにあるようだと。
アランは、ダニーとマーティンの共同生活の事を言うわけにもいかず、対応に躊躇した。
933書き手1:2006/08/23(水) 00:12:25
「残念ながら、恋愛指南は専門外でね。二人で解決するしかないんじゃないか?」
「あの、もうダニーとマーティンは付き合っていないんでしょうか?」
エドは小動物のように不安そうな動作で顔を覆った。
「あぁ、医師としてでなく言うが、もう付き合っていないよ」
アランは自分も信じたい一心でそう答えた。
「良かった!僕、二人がよりを戻したのかと・・」
「お互い、気をもむ相手と付き合ってしまってるね。ランチでも食わないか?」
「ええ、喜んで」
934書き手1:2006/08/23(水) 00:13:16
二人は、トラットリア・ポモドーロに出かけた。
カラフェでキャンティーを頼み、シーザーズサラダと茄子のラザニア、ポルチーニリゾットをシェアする。
「アランは、ダニーと一緒にいて不安じゃないですか?」
エドが上目がちにアランを見つめる。
コケティッシュな表情に、思わずアランはどきっとした。
「そりゃ、不安だよ。あいつ、モテるから」
「それはアランも一緒でしょう?お二人は、その、女性も大丈夫だと思うし」
アランは思わず苦笑した。
935書き手1:2006/08/23(水) 00:14:41
「その点、君たち二人より悩みが倍増かもしれないな。 僕はもうシングルズ・バー・ライフから卒業しているが、
ダニーはまだ若い。それが一番の悩みの種かもしれない」
「でもお二人を見ていると、心の絆を感じるんですよね。そのうち、マイルズたちみたいに養子でも取りそうで」
「あはは、それはないだろう。あいつがFBIである限りは」
「そうですよね、ごめんなさい」
アランはチェックを閉めた。
936書き手1:2006/08/23(水) 00:15:45
「すみません、あの、また会ってもらえますか?」
「もちろんだよ、予約を入れてくれれば」
「そうじゃなくて、二人だけで」
「うん?それでもいいが」
「良かった。僕、友達少ないから。アラン、ありがとう。それじゃ、仕事に戻ります」
エドはそう言うと、愛想のいい笑みを浮かべて去っていった。
治療費節約というわけでもないだろうに。
アランはエドの最後の言葉を訝った。
937書き手1:2006/08/23(水) 00:16:46
夜になり、ダニーがへろへろになって帰ってきた。
「暑いよ〜、身体がべとべとや」
早速シャワーを浴びてすっきりするダニー。
「今日の夕飯はなに?」
「ソウメンだよ」
「それ何?」
「冷たいヌードルだ。和食のカッペリーニかな。トッピングもたくさん用意したからね。それに日本酒も」
「ふうん、楽しみや」
ダニーはおっかなびっくり席につく。
白い細いヌードルがざるに盛られている。
トッピングはチキン、錦糸卵、キュウリ、ねぎ、ジンジャー、海苔だ。
938書き手1:2006/08/23(水) 00:17:43
アランの真似をして、小さなボールにツユを入れて、薬味を足し、ヌードルに挑戦した。
「へぇ、うまいな。ソウメン」
「もっと薬味を入れて食べてごらん。腹にもたまるよ」
二人はソウメンを食べ終えると、日本酒をイータラのグラスに入れて、ベランダに出た。
デッキチェアーに座って乾杯する。
939書き手1:2006/08/23(水) 00:18:29
「アランといるとまるで海外旅行してるみたいや」
「そうかい?」
「いつかは、俺も世界旅行できるかな」
「前にも言っただろう。お前が行きたい国は全部回ろうな」
「うん」ダニーは嬉しそうな顔をして、日本酒のお代わりをアランに甘えた。
「そろそろこれ位にしないと、夜の楽しみがそがれるぞ」
「分かった。俺アランとシャワーしたい」
「そうしようか」
二人は肩を組みながらバスルームに消えた。
940書き手1:2006/08/23(水) 00:19:31
>>924 さん

感想ありがとうございます。マーティンが満たされるのは
結局、ダニーといる時だけなんですよね。それが問題です。
941930の続き 書き手2:2006/08/23(水) 23:25:34
「・・・帰るね、僕」
マーティンはダニーの手をそっと退けるとふらふらとドアに向かった。
「あっ、おい、待てや!ボン!マーティン!くそっ!」
ダニーはトランクスだけ身に着けると急いで後を追った。
エレベーターの扉が閉まってしまい、慌てて階段を駆け下りる。
ダニーがエントランスにたどり着いた時、マーティンはタクシーに乗って行ってしまった。
942書き手2:2006/08/23(水) 23:26:10
部屋に戻ると、ボスがリビングで水を飲んでいた。
「マーティンはどうした?」
「帰った」
「なんで帰るんだ?おかしなヤツだ。飲むか?」
飲むかって、その水オレのやし・・・・
ダニーは無視するとバスルームで体を念入りに洗った。
何もかも消してしまいたい、セックスの痕跡も、ボスの体臭や体液も・・・
皮膚が赤くなるぐらい擦ると、ようやくボディーソープを洗い流した。
943書き手2:2006/08/23(水) 23:26:44
服を着ていると、ボスが体を起こした。
「おい、出かけるのか?」
「ええ、ちょっとあいつの様子を見に。先に寝てていいっすよ」
「まったく親子そろって世話が焼ける連中だ。私は寝るからな」
ボスはどさっと寝転ぶと、腕組みしながら目を閉じた。
「そうだ、鍵は掛けといてくれよ。物騒だからな」
「・・了解っす」
ダニーは灯りを消すと部屋を出た。
944書き手2:2006/08/23(水) 23:27:19
マーティンのアパートに行くと、中はもぬけの殻だった。
ブリーフケースもなく、一度も帰った形跡がない。
ダニーが水槽をこつこつ指で叩くと、熱帯魚が寄ってきた。
エサをやりながら携帯に電話したが、留守電になっている。
あいつ、どこ行ったんや?トロイのとこか?
エサにがっつく熱帯魚をしばらく眺めた後、アパートを出た。
945書き手2:2006/08/23(水) 23:27:54
ブルックリンのアパートに帰ると、ボスがガーガーいびきをかきながら眠っていた。
一緒のベッドで眠る気になれなくて、ハイネケンのボトルを持ったままベランダに出た。
もう一度携帯に電話してみるが、また留守電につながる。
スチュワートに聞こうかとも思ったが、今夜はそっとしといてやるほうがいいと思ってやめた。
くそっ!オレかてほんまはボスとなんか寝たくないんや!気色悪い!
ダニーはハイネケンを一気飲みすると、天を仰いだ。
946書き手1 939の続き:2006/08/23(水) 23:46:43
AAミーティングの後、マーティンは久しぶりにエドのコンドミニアムに寄った。
「今日は、マーティンが来てくれると思って、料理を作っておいたんだ」
「へぇ、ありがと、エド」
エドは恥ずかしそうな顔をしながら、キッチンで用意している。
「ビール飲む?」「うん」
クアーズライトの瓶を渡され、ソファーに腰掛けるマーティン。
テーブルの上には、新しいウェブサイトのサイトマップらしい図面が置いてあった。
もう大富豪なのに、ちゃんと仕事してるんだなぁ。エド。
マーティンはサイトマップを眺めながら、感心した。
947書き手1:2006/08/23(水) 23:48:02
エドに呼ばれてダイニングの席につくマーティン。
フライドチキンのマリネとヴィシソワーズ、アイスバインと温野菜が並ぶ。
「すげー」
「マーティンは肉が好きでしょ?ちょっと偏り過ぎたかな?」
「ううん、大好き!ありがと!」
二人はビールで乾杯した。
早速フライドチキンのマリネにがっつくマーティン。
肉にヴィネガーが浸透して、骨が柔らかくぽろぽろと取れる。
「これ、ケンタのフライドチキンなんだよ。きっとマーティンも作れるよ」
「僕はダメ、からきし料理はダメなんだ」
948書き手1:2006/08/23(水) 23:49:27
「ね、やっぱりメイドの料理で育ったの?」
「うん。物心ついた時から乳母つきだったし、料理は全部メイド製」
「家と同じだ。両親が忙しいとそうなるよね」
「でも寂しかったよ」
「僕もだ。友達の家に招かれるとさ、お母さんお手製のミートローフとか出されるじゃん。心底羨ましかった」
「僕も」
「似てるね、僕たち」
「うん」
二人は、ワインを1本空けて、ソファーに移動した。
949書き手1:2006/08/23(水) 23:50:46
「ご馳走様、眠くなってきちゃった」
「今日、泊まれば?」
「うん、そうする」
エドは、マーティン用のパジャマを持ってきた。
「サイズ合うかな?」
「僕、でかいからね」
「マーティンのたくましい身体が大好きだ。身体の中も」
そう言うと、エドは顔を赤くした。
「ねぇ、ベッドに行く?」
「うん」
二人は手をつないでベッドに移動した。アロマオイルが焚いてある。
マーティンは身体の芯がかっと熱くなるような気がした。
950書き手1:2006/08/23(水) 23:51:53
「マーティン、さぁ、横になって」
マーティンが言うとおりにすると、エドはマーティンのパジャマのボタンを口でひとつずつはずしていく。
胸をはだけると、乳首に優しいキスを施す。
すぐにマーティンの乳首はこりこりに硬くなった。
「あぁ、溶けそうだ」
「じゃあ、これは?」
エドはパジャマの下とトランクスを一気に脱がすと、ペニスの周りに舌を這わせた。
「ねぇ、早く咥えて」
まだエドはじらす。マーティンは我慢しきれず、エドの頭をペニスに持っていった。
やっとエドがマーティンのペニスを咥えた。
951書き手1:2006/08/23(水) 23:52:57
裏側を丹念に舐めると、先端をぐるりと舌で一周して、やがて口の奥に包み込む。
「うぅん、エド、すごいよ、もう僕、イキそう」
「僕の口に来てよ。マーティンを味わいたい」
マーティンは身体を痙攣させてエドの口の中に射精した。
ごくんと喉を鳴らしながら飲み込むエド。
「やっぱり、美味しい」
エドは、満足そうな笑みを浮かべると、ベッドサイドのローションの瓶を取って、
自分のペニスに塗りつけた。
952書き手1:2006/08/23(水) 23:54:06
「入れていい?」
「うん、エドのが欲しい」
マーティンは四つんばいになって、エドにアヌスを晒した。
エドが指にローションを取って、マーティンの中に指を入れる。
「あぁ、すごく締まってる」
エドはマーティンの腰を両手で持つと、腰を進めた。ずぶっとペニスが吸い込まれる。
「あぁ、中が熱いよ、マーティン」
「僕もう、気が狂いそう。もっと動いて」
エドは優しいストロークを繰り返していたが、やがて荒い息になり、スピードを上げた。
「あぁ、もうすごい!僕、またイっちゃう!」
「僕もだ、マーティン、出る!」
二人は射精した。どさりとマーティンの横に身体を横たえるエド。
「エドってすごいよね」
「マーティンこそ」
二人はくすくす笑いをして、やがて目を閉じた。
953945の続き 書き手2:2006/08/24(木) 23:34:03
「マーティン起きて、朝だよ」
マーティンはやさしく体を揺すられた。何とか目を覚ますとバスローブ姿のジョシュが顔を覗き込んでいる。
「何?ここどこ?」
飛び起きたマーティンは部屋を見回した。
「カーライルホテルの僕の部屋。さあ起きて、今日も仕事でしょ?」
「・・うん」
マーティンは自分がトランクス一枚なのに気づき狼狽した。昨夜の記憶が何もない。
「あの、僕の服は?」
ジュシュは事もなげにそこと指差した。無造作に脱ぎ捨てられた服が散らばっている。
954書き手2:2006/08/24(木) 23:34:40
こいつと僕、もしかして寝たんじゃ・・・・思わず寝乱れたベッドを探るように窺う。
「どうかした?」
「えっ、あ、いや・・」
「酔いつぶれてたから僕の部屋に連れてきたんだよ。覚えてない?男同士だし、問題ないよね。
そうそう、バーで80ドル立て替えたんだ。これ、カード明細の控え」
ジョシュの態度はあっけらかんとしていて、とても寝た仲には思えない。
マーティンは礼を言うと100ドル札を渡した。
ジョシュが20ドル札を返そうとするのを、世話になったからと断わる。
何も覚えていないのが怖ろしかったが、妙なことにならずに済んで胸をなでおろした。
955書き手2:2006/08/24(木) 23:35:15
ジョシュはバスローブを脱ぎ捨てると着替え始めた。全裸で堂々と着替えるので目のやり場に困る。
マーティンは少年のようなしなやかな体から目を逸らすと、なんとか話題を探した。
「ずっとこの部屋で暮らしてるの?」
「うん、そう。投資は信用第一だからね、会社が手配してくれるんだ」
濡れた髪をくしゃくしゃとタオルで拭きながら答えるジョシュ。薄茶色の瞳があどけない。
「いいね、この部屋。すごく落ち着くよ」
「そう?あ、君のアパートもちゃんと探してるよ。まだ見つからないけど」
「ん、ありがと」
956書き手2:2006/08/24(木) 23:35:50
「今度ダニーも誘って三人で食事しようよ。顧客とばっかでつまんないんだ」
「ふうん。クライアントってどんな人が多いの?」
「中年のオヤジやおばさんばかり。あとは年寄りとかね。退屈しちゃう」
ジョシュはいたずらっぽい表情を浮かべると、おもしろおかしく仕事の内容を教えてくれた。
「これ、僕の名刺。デンバーに投資したくなったらいつでもどうぞ」
「でも、僕は・・」
「ウソだよ、投資なんてまだ早いって。遊びのお誘いならいつでも歓迎するよ。ダニーにも言っといて」
「ん、わかった」
マーティンは朝食に誘われたが、断わって部屋を出た。
957書き手2:2006/08/24(木) 23:36:23
支局に行くとダニーがベーグルにがっついていた。
マーティンは隣に座ると黙ってチョコチップマフィンをかじる。
辺りを見回すとコーヒーをとる振りをして、ダニーはマーティンの手に手を重ねた。
マーティンがハッとして顔を上げる。
「昨日はごめんな。今日は一緒に帰ろう」
ダニーは青い瞳を真剣に見つめて謝った。
気持ちが伝わったのか、マーティンははにかむような笑顔でこくんと頷いた。
958書き手2:2006/08/24(木) 23:36:54
ダニーはマーティンがジョシュの部屋に泊まったことを聞いて慌てた。
マーティンの様子では二人の間には何もなかったようだが、ジョシュは信用できない。
「ジョシュがね、今度三人で食事しようって言ってたよ」
「やめとき、また投資に誘われるだけや。あいつはろくでもないからな」
「え?そんなこと言ってなかったよ。僕らと遊びたいだけだって」
「・・ほんまはな、あいつってかわいいやろ。お前が好きになったら困るやん、オレ」
「何言ってんの、ジョシュは男には興味ないよ」
マーティンはけたけた笑っている。
「とにかくや、お前はオレのやからな!」
ダニーは食べかけのベーグルをマーティンの口に押し込むと、髪をくしゃっとした。
959書き手1 952の続き:2006/08/25(金) 00:43:04
ハンプトンの週末もあと残すところ、2回になった。
ダニーはプールの中から、いとおしむように別荘を眺めていた。
デッキチェアーに座ってシャンパンを飲んでいるアランが声をかける。
「ハニー、どうしたんだい?」
「もうこの別荘ともおさらばかと思うと、何だか寂しゅうて」
「確かにいい物件だなぁ」
アランも同意した。
「今日はこれからどうする?」
「エドたちとBBQでもするか?」
「うん、ええな、それも」
「それじゃ電話してくれ」
「分かった」
ダニーはプールから上がると、マーティンに電話をかけた。
960書き手1:2006/08/25(金) 00:44:26
「ダニー、どうしたの?」
「今日な、家でBBQせいへんかと思ってな」
「ちょっと待ってて」後ろで二人が話している声がする。
「エドが喜んでって言ってる」
「それじゃ、7時に来いや」
「うん、分かった。じゃあね」
「二人が喜んでだと」
「じゃあ、昼寝したら買い物に行こうか?」
「うん」
ダニーとアランはふざけて愛撫しながら昼寝を楽しんだ。
961書き手1:2006/08/25(金) 00:45:33
午後4時にフード・パントリーに買い物に行き、ラム、チキン、ビーフと野菜をどっさり買い込む。
「ワインはどないする?」
「モンダヴィのピノノアールとシャルドネにしようか」
ダニーは海老とハマグリを買い足した。
サラダ用のアンディーヴやルッコラもたっぷり用意した。
二人で用意するので、午後6時には支度が済んでしまった。
二人で、ソフィア・コッポラのスパークリングワインを飲み始めて時間をつぶす。
ソファーで二人で戯れていると、チャイムが鳴った。
962書き手1:2006/08/25(金) 00:46:40
「ようこそ!」
「お邪魔します」
二人ともTシャツにバミューダパンツ姿だ。ダニーが、ワイングラスを渡す。
「コッポラのやつや」
「へぇ、ありがとう」
エドは嬉しそうだ。プールサイドのBBQテラスに席を移す。
ハマグリのワイン蒸しを前菜に出し、ダニーが肉を焼き始める。
エドはグリーンサラダをマーティンの皿に盛り、食べるよう促している。
顔をしかめているマーティンに笑いころげるアラン。
ダニーは、焼いては皆に配るを繰り返し、アランと交代した。
963書き手1:2006/08/25(金) 00:48:40
「食ってるか?」
ダニーがマーティンにたずねると、マーティンがにっこり「うん!」と答えた。
こいつ、これだけ見てるとほんまに子供みたいや。
ダニーが思わずにんやりする姿をエドは見逃さなかった。
4人でシャンパン、赤ワイン、白ワインを計7本空け、みなデッキチェアーで談笑を始めた。
酔っ払っているので、声が大きい。すべてがおかしくて、けらけら笑える。
ダニーがマーティンを誘って、プールに飛び込む。
二人でじゃれあう姿を見ながら、エドはアランに声をかけた。
964書き手1:2006/08/25(金) 00:49:39
「アラン、気持ちが悪いんですけど、ごめんなさい」
「飲みすぎたかな?ゲストルームで休むといい」
「すいません」
二人はゲストルームに上がった。
ゲストルームに入ると、エドが突然アランに抱きついた。
「お、おい!」
「ねぇ、アラン、僕を抱いて!」
「何を言う!」
「お願いだから!」
二人はもつれるようにベッドに倒れこんだ。
エドがアランのパンツをトランクスともに脱がせ、ペニスを口に咥えた。
「やめろ!」エドはアランに突き飛ばされ、泣き始めた。
965書き手1:2006/08/25(金) 00:50:55
「一体、どうしたんだ、エド?」
「僕、寂しいんです。あなたが前に付き合ってた人に似てるんで、会う度に思い出しちゃって」
「君には、マーティンがいるだろう!」
「だって、マーティンの心はダニーのものだから」
そのまま号泣に変わった。アランは、仕方なく添い寝を始めた。
背中をよしよしとさするうち、エドの寝息が聞こえてきた。
やれやれ、一件落着か。
アランはブランケットをかけてやり、ゲストルームのドアを閉めた。
966書き手1:2006/08/25(金) 00:51:54
1階に下りると、ダニーとマーティンがデッキチェアーでぐっすり眠っていた。
マーティンの手がダニーの太ももに乗っているのが気になったが、
アランは二人をそのままにして後片付けを始めた。
967書き手1 966の続き:2006/08/26(土) 00:03:13
「夏ももう終わりやな」ダニーがコーヒーを飲みながら、アランに言う。
「なごり惜しいな」
「うん」
「また来年も楽しもうな」
「うん!俺、別荘初めてやったからすごい楽しかった」
「それはよかった」
「それじゃ、行ってくる」
「気をつけて」アランはダニーを見送った。
あの子を喜ばせるためなら、僕は何だってする。
アランは微笑みながら、新聞に目を落とした。
968書き手1:2006/08/26(土) 00:04:31
夕方になり、アランは電話を受けた。トムからだ。
「トム、この間は済まない」
「いいんだよ、実は俺もお前が必要になった。これから家に行ってもいいか?」
トムの声に緊張が走っている。
「あぁ、分かった」
トムが家にやってきた。顔面蒼白だ。
「どうした?」
「医療過誤で訴えられた」
「えっ!」
「ギルに弁護を頼んだがどうなることか。俺としたことが」
トムはソファーにどっかり座り、顔を覆った。
「飲むか?」
「あぁ、頼む」
アランはスコッチウィスキーをグラスに注いで運んだ。
トムはぐいっと一気に飲み干した。
969書き手1:2006/08/26(土) 00:05:32
「詳しく話してくれ」
「いや、それより、俺、お前が欲しい」
「何だって?」
「この間、お前を慰めてやっただろう、お返ししてくれよ」
「・・」
「お願いだ、アラン、俺とお前の仲だろうが」
アランは、グラスを置いてトムの隣に座った。
「本当にそれでいいのか?」
「ああ、俺のそばにいてくれ」
「分かった」
アランはトムの手を取ると、ベッドルームに誘った。
970書き手1:2006/08/26(土) 00:06:33
トムはゆっくり衣服を脱いだ。相変わらず逞しい体つきだ。
筋肉の上にうっすらついた贅肉が男の色気をそそる。
アランも脱いで、ベッドに横たわった。
トムがアランの乳首にキスを施す。スポットを心得たキスだ。
アランがたまらずため息とつく。
乳首の次はへそをぐるりと舌で嘗め回す。
そして、下腹部に到達し、ペニスをちろちろと舐める。
「あぁ、トム、もっと」アランが耐え切れず嘆願する。
971書き手1:2006/08/26(土) 00:07:29
トムはなおもじらしながら、裏や玉をちろちろ嘗め回し、やっと竿を口に含んだ。
「うぅん、あぁ、いい」
「俺のも頼む」
トムは身体を反転させ、69の体制をとった。
アランの口の中にペニスを突っ込み、思う存分舐めさせる。
「あぁぁ」
「んん」
甘い息がこだました時、ドサっという音がした。ぎくりと驚く二人。
ベッドルームの入り口に、ダニーが立っていた。
972書き手1:2006/08/26(土) 00:08:40
きびすを返すダニー。
「おい、ダニー、待ってくれ!」裸で追いかけるアラン。
ダニーはアパートから出て行った。
ダニーは涙を浮かべながら、アッパーウェストエンドを降りていった。
トムと浮気するなんて、アラン、最低や!
まっすぐ家に帰る気にはとうていなれず、ミッドタウンでタクシーを降り、ブルー・バーに寄った。
カウンターに座るとエリックが近付いてくる。
「顔色悪いですよ」
「ええから、テキーラ頼む」
「はい」
973書き手1:2006/08/26(土) 00:09:29
ダニーは、スティック野菜をがしがしかじりながら、テキーラのショットのお代わりを繰り返した。
そのうち、意識が白濁してきて、カウンターにつっぷした。
おいおい、今度はダニーかよ。
エリックは遅番のバーテンダーに後を頼むと、ダニーをかついで、タクシーに乗った。
974書き手1:2006/08/26(土) 00:10:25
ダニーが目を覚ますと、エリックが近寄ってきた。
「ずいぶん飲んだね」
「あぁ、ここどこ?」
まだ頭がぐらぐらする。
「俺の家」
「帰らんと」
「まだ足元もおぼつかないくせに。今、水を持ってくるね」
ダニーは水をぐいっと飲んだ。
「何で荒れたの?恋愛がらみ?」
「うるさい!かまうな!」
「そうはいかないね、俺、もうダニーの精液飲んじゃったし」
気が付くと、ダニーは下半身丸裸だった。
975書き手1:2006/08/26(土) 00:11:26
「お前!」
「ふふ、今日はこのまま帰してあげる。この借りは忘れないでね」
「何てことや、俺、最低・・」
ダニーはのろのろとトランクスとパンツを身に着けると、立ち上がった。
「タクシー呼んでくれへんか?」
「どこまで?」
「ブルックリンまで」
「分かった」
ダニーは久しぶりの我が家に向かった。
976fusianasan:2006/08/26(土) 01:28:35
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977fusianasan:2006/09/04(月) 08:29:00
978fusianasan:2006/09/13(水) 10:38:54
979fusianasan:2006/09/16(土) 12:32:58
980fusianasan:2006/09/24(日) 11:59:11
萌えないw
981fusianasan