我々の心に住むエロい細菌(ばい菌)07

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75fusianasan
おじさんだけど買いてもいい?何の落ちもない独り言だけど。
大昔好きになった女性がいた。
第一印象はとても純真な人という感じだった。
でも、そのうち男に手馴れている感じがプンプンしてきた。
でも、好きだった。
本当に好きだったのかどうかわからない。
彼女を好きになることで、結婚でもして、自分の人生に変化が欲しかったのかもしれない。
それも彼女からしてみれば、お見通しだったのかもしれない。

彼女と抱き合ったとき、彼女は器用に俺の性器を太ももに挟んで
上下に動かしてくれた。気持ちよかった。でも、その熟練度が切なかった。
エッチしたらお金が欲しいと言われた。
彼女のためになるならと思って、彼女に頻繁に会ってお金を払った。
エッチ目的で払うのではなく、金を払うために金を払っていた。
実際エッチなんてしたくなかった。金を払うために昼も夜も働いた。

年下のはずの彼女は、俺を上手に扱った。俺は彼女の手のひらの上で踊った。
大人と子供のようだった。踊らされていても楽しかった。
いや、別に楽しくもなかったけど、そういう状態に惰性的にハマっていたのかもしれない。
彼女は俺を好きでもなかっただろうけど、
俺の忠犬ぶりに同情したのかもしれない。俺たちは結婚した。
素直で、優しくて、真面目で、尽くしてくれる男だから結婚も悪くないと思ったのかもしれない。

それで去年離婚した。好きな人ができたということだった。
初めから俺たちはそういう関係だったと思う。一時的な関係が宿命だった。
今は彼女が幸せになってくれればいいと、ただそれだけを願っている。
彼女と会って得たものがたくさんあるから、後悔はしてない。
時間の針を戻せても、きっと同じことをするだろう。そして、またここにこうして書くだろう。
7675のおじさん:2005/10/17(月) 23:20:49
ここで細菌と呼ばれている若造にも
自分と同じ臭いがするんだ。
俺の若いころに似てるなって。
優しさが似てる。

人に冷たくなって自分が幸福になるくらいなら
人に優しくして自分が不幸になったほうがいいやという
ある種の達観があるんだよね。
なぜそう思うかっていうと、「幸福」「不幸」の基準は他人じゃなくて、
自分が決めるものだからだ。
人に冷たくして幸福になんてならないんだよ。
なぜなら、人に冷たくしている時点で不幸だと思うから。
それが俺の考え。それが俺の基準。

細菌君も同じなんだ。俺にはわかる。
だからつい書きたくなった。

別に警告として書くわけじゃない。
ただ自分の若いころに似てる若造に知って欲しかった。
俺という人間を。どう判断するかは若造の勝手。
俺と同じ道を歩むもよし、反面教師にしてくれるもよし。
ただ書きたかった。寂しかっただけかもしれない。
77おじさん:2005/10/17(月) 23:44:46
なんか涙が出てきた。明日、目が腫れたら困るな。
何の涙なんだろう?自分でもわからない。馬鹿だね。

やっぱり俺は彼女とのこういう展開が悲しいのかもしれない。
彼女が第一印象通りの純真な人だったなら、あったはずの二人の道。
そういう道を歩めなかった悲しさがあるのかもしれない。
でも、それでも俺は彼女との関係を続けた。それだけ好きだったのかな?
本当に好きだったことに今更ながら気づいた涙なのかもしれない。でも、違う。

俺は彼女に自分の人生の活路を見出していたんだ。そのために彼女を利用したんだ。
相手を利用した悪者は彼女ではなく、俺なんだ。
出会いも少なく、もてない俺にとって彼女にこだわるしか選択はなかった。
悪いのは俺なんだよ、きっと。
だから彼女の対応もああいうものになった。
俺が勝手に「男に手馴れている」なんて、たいした女性経験があるわけでもないこの俺が
勝手に決め付けて、だから二人の関係はそういうものになったんだ。以心伝心だ。
俺があくまでも彼女をピュアな女性と扱っていれば・・・・・。
お金も払うべきじゃなかったのかな?あの提案は彼女が俺を試していたのかな?
俺が彼女を利用した。だから彼女も俺を利用した。俺が馬鹿だったばっかりに・・・・。
二人の関係を決めたのは俺なのかもしれないんだよ。
でも、彼女に会えてよかったのは本心だ。本当によかった。
彼女にとって良かったかどうかは分からない。俺の対応が違えば二人は幸せだったかもしれない。
彼女も俺を本当に好きになったかもしれない。その彼女の幸福を奪ったのは俺なのかもしれない。

彼女は俺のこと好きじゃなかった。
好きでもない男と結婚生活をすることになったのは彼女にかわいそうなことしたな。
それに、俺も好きじゃなかったかもしれない。ただなんか拘ってしまった俺。
好きでもないのに彼女にこだわった俺の罪。それが彼女のことも不幸にしてしまった。
でも、俺は本当は彼女のことを好きだったような気もする。
それさえ分からないからダメなんだよね。ダメおじさん。ダメ中年。ダメ人間。
でも、好きって何だろう。分からない。
78おじさん:2005/10/18(火) 00:01:44
「二人の関係を決めたのは俺。」
これは教訓として自分自身の肝に銘じたい。
大して長くないかもしれない今後の人生のために。

相手を見て、相手を値踏みして、相手を詮索して、
相手を評価して、相手を読んで・・・・。
そんな俺だったからダメなんだよ。
展開を作るのは自分なんだ。主体的じゃなきゃいけなかった。
初めの初めで間違えたから、すべてが狂った。
悪いのは俺だ。
初めの初めの間違いのせいで、彼女を長年不幸にしてしまった。

相手を見て、相手を値踏みして、相手を詮索して、
相手を評価して、相手を読んで・・・・
そのときに、彼女の瞳には何が写ってた?
自分を見ている俺、自分を値踏みしてる俺、自分を詮索して俺、
自分を評価してる俺、自分を読んでいる俺。
そういう俺が彼女の瞳には写っていた。それを俺は意識してなかった。

彼女がどんな女性だって関係なかったんだ。彼女がどういう人生を送ってきていたとしても、
二人の出会い後の彼女を決めるのは俺だったんだ。
今になって気づいたよ。やっぱ俺は馬鹿だ。

(下につづく)
79おじさん:2005/10/18(火) 00:03:00
(上からのつづき)

彼女が、純真か?それともそうでないか?・・・・・そういう問いが間違っていた。
そういう問いに答えを求め、相手を見ていたこと自体が間違っていた。
相手がどういう女性であれ、相手を純真にするのが俺の仕事だったんだ。
今更気づいても遅いんだけどね。それにどうせ馬鹿な俺のことだ。
これも間違っているかもしれないんだけどね。

彼女が仮に俺と出会う前、何年も売春をしていたとしたら、
だったらなんだんだ?それがどうした?
「それがどうかしましたか?」と言える男じゃなきゃいけなかった。
そして、彼女を、人間なら誰しもが本来なりたがっている姿、
素直で、自分ではなく相手のことを考える、非打算的な人間に変えなきゃいけなかった。
俺は彼女を変えるのもなく、
二人が出会ってからの延長に新しい歴史を作ろうとするのでもなく、
彼女のそれまでの人生、人柄、価値観、生活、その前提の上で二人の関係を作ろうとした。
それが間違っていたんだ。
相手を見るな。相手に自分を見せろ。
自分が相手を見ているとき、相手の瞳には
「自分のことをジロジロ詮索している男」が写っている。
温度を確かめてから風呂に入るようじゃダメだったんだ。熱湯でもザブンと飛び込まなきゃ。
でも、それも相手を変えようとする傲慢な考えなのかもしれない。
俺は馬鹿だから何が正しいのかわからない。
80おじさん:2005/10/18(火) 00:22:04
彼女がお金を要求した、やっぱりあれはテストだったのかな?試してたのかな?
俺はどうすればよかったんだ?
俺が金を払った時点で、彼女にとっては、客の一人になってしまったのか?
いや、客の一人だったからこそ、お金を要求したわけか。
あれが?テスト?テストなもんか。
もともと出会った場所だって、威張れるようなところじゃないんだろ。
俺が威張れるような人間か?胸に手を当てて考えても見ろ。

俺は彼女を、変えなきゃいけなかった。
素直で、自分ではなく相手のことを考える、
非打算的な人間に変えなきゃいけなかった。
お金の件があろうが、なかろうが。
でも、お金を要求しているのは俺に対してだけと信じたい気持ちもあったし。
お金を払うことで彼女が楽になるなら、それは良いことだと思ってたし。
いずれにせよ、お金の件はどうでもいいことのような気もしてきた。

そもそも好きだったかどうかわからない女性に拘ったのが間違っていたんだ。
相手にも失礼だよね。
好きになろうとはしていた。それだけは確かに言える。
でも、好きだったかどうかは分からない。
相手が自分のことを好きになってくれたら、自分も好きになろうというくらいだったかもしれない。
そんなときに、お金の話をされた。
他の男にも言っているのは明らかだった。
俺はそういう男としてしか認識されてなかった。
でも、そうさせたのは俺なのかもしれない。
いや、彼女が俺をそう認識しててもそれはよかったんだ。どうせその程度の男だし。
俺がそのあとで、彼女を変えれば済む話だったのだし。
でも、変えようとするのも傲慢なのか?いや、傲慢じゃない。それが愛なんだ。
今更気づいても遅いんだけどね。
相手が嫌いでも、相手が自分を金づるの一人だと思っていたとしても、
自分はそんなのを関係なく、無償の愛を提供できるべきなんだ。
それができるほどには好きじゃないのなら、初めからその人に拘るべきじゃないんだ。
81おじさん:2005/10/18(火) 00:35:39
何もかも無視して、イノシシのように突進できるのなら、突進すればいい。
それが愛なんだ。
相手も、常識も、社会通念も、世間体も、他人の目も、無視すべきなんだ。
そして、それをするほどでも気持ちなら、
さっさと撤退すべきだ。それが相手にも自分にも良い。

もし本当に好きなら、過去も現在も関係ない。あるのは未来だけだ。
「ふりむくな ふりむくな 後ろには夢がない」

でも難しいのは、好きかどうか自分でもわからないことがあるってこと。
とくに、考えれば考えるほど、分からなくなる。
自分でもわからないなんて言ってるってことは、好きじゃないのかもしれない。
それに好きっていうのは、あとから徐々に作られていく場合もあるから、なおさら難しい。
好きでもなかったけど、徐々にやさしさが分かって・・・・という場合があるんだよね。

どちらにしても、俺の愛は終わった。
愛と呼べるほどのものだったのかもわからないままに。
始まってさえいなかったのかもしれないし、
始まりかけていたものを自分の愚かさで終わらせたのかもしれない。
初めから終わっていたのかもしれない。わからない。