979 :
名無しさん@ピンキー:
この前娘が大学受けたんですよ、初めてね。
で、生まれて初めて娘の合格発表を迎えたわけですわ。
正直最初は合格発表見に行った娘の電話待つのなんて
簡単だと思ってたのよ。みんな普通に待ってるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは普通の親が待つもんじゃない。
裏口入学者の親だね、合格確実な親だけが安心して待てるものだよ。
最初に受話器上げる時さ、めちゃめちゃびびって受話器そろ〜って
握ってそのままそろ〜っと耳に当てたのよ。
10秒くらいかけてさ。でなんか怖くなって戻そうとしちゃったのさ。
そしたら電話の向こうで娘がさ
「ちょっとお父さん聞いて!」とか言ってんの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから「どうだった?」って聞いたのさ。
えぇ、そりゃもう聞きましたとも。
全てを忘れて聞いたよ。
高1の時から決めてた第一志望だとか強気な娘は
滑り止め受けてないとか…受かってたら彼女は一人暮らしを始めると
決まってる事とか色々忘れてね。
だって娘が聞けって言ったからね。
980 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 15:41:59 ID:uMSY1toZ0
そしたらエライ事になった。
もうすごい合格。
すごい「サクラサク」。
満開過ぎて涙出てくるくらい。
遠山の金さんなら肌色が見えなくなってる。
それで横見たら鏡の中の俺がすごい勢いで涙こらえてんの。
ホントごめんなさい。
正直「いい父親なら娘との距離は適度にとるべきだぜ!」なんて
見栄張らないで素直にもっともっといろんな話をしときゃよかったと思ったよ。
心の底から娘との会話が減っていた日頃の自分を恨んだね。
でも妻の実家言って義理の両親に
「これで一段落ですよ!これからは少しは一人の人生楽しもうかな。」
とか言っちゃってんの。
ホント俺ってダメ人間。
娘よ、たまには帰ってきて下さい。
981 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 15:42:50 ID:uMSY1toZ0
この前娘の結婚式に出たんですよ、初めてね。
で、生まれて初めて娘と腕を組んでバージンロードを
歩いたわけですわ。
正直最初はバージンロード歩くのなんて簡単だと思ってたのよ。
みんな普通に歩いてるからさ。
あのね、俺が間違ってた。
あれは父親が歩くとこじゃない。
新郎だね、どうせ連れてっちゃうなら最初から新郎が
腕組んで歩けばいいんだよ。
最初に歩き始める時さ、めちゃめちゃびびって
右足そろ〜って踏み出して左足そろ〜っと揃えたのよ。
10秒くらいかけてさ。でなんか不安になって娘の方見たのさ。
そしたら娘がさ
「お父さんしっかりして!ロボットみたいだよ」とか言うの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから堂々と歩いたのさ。
えぇ、そりゃもう歩きましたとも。
全てを忘れて歩いたよ。
娘のドレス姿が眩しすぎるとか今からでも回り右してやりたいとか
時折励ますように娘が組んでる手に力を入れてくるとか色々忘れてね。
だって娘がしっかりしろって言ったからね。
982 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 15:43:21 ID:uMSY1toZ0
半年ほど前、漏れのじいちゃんが入院した。
それまでにも何回か入院と退院を繰り返していたが、
今回はやや長くなりそうだということで、お見舞いに行った。病室は6人部屋の一般病棟。
その中にまだ小学校に上がってないくらいの女の子もいた。
じいちゃんと他愛もない話を2,30分ほどして漏れはコーヒーを買いに席をはずした。
自販機のそばにあったベンチでコーヒーを飲んでいた漏れは、ふと近くにあった部屋を覗き込んだ。
そこはいわゆるプレイルームってやつでTVがあったり、おもちゃや本がおいてある部屋だった。
その部屋にさっきじいちゃんの病室にいた女の子が座ってた。
漏れはなんとなくプレイルームに入って、その女の子に声をかけた。
「こんにちは、さっき病室にいた子だよね。名前はなんていうの?」
女の子は小さな声で「ユカ」と答えた。どうやら折り紙を一生懸命作っているようだった。
「ユカちゃんか。僕は○○○だよ。よろしくね」
ユカちゃんは折り紙をやめて漏れのほうを見て小さい声で「よろしくね」って答えてまた折り紙をはじめた。
そのときはそれで終わり、漏れはプレイルームを後にして病室に戻った。そしてその日はそのまま家に帰った。
じいちゃんの入院は長くなるとのことだったので漏れの家族が一週間おきに輪番でお見舞いをすることになった。
4人家族だからおよそ一ヶ月にいちどのお見舞いになる。
そして漏れの当番の日。
着替えなどを持って病院に行き、じいちゃんと話をして、またコーヒーを買いにいった。
プレイルームをのぞくとそこにはユカちゃんがひとりでいた。
漏れは部屋のドアを開け声をかけた。
「ユカちゃん、こんにちは。僕のこと覚えてる?」
「うん」
そういったユカちゃんは立ち上がり、漏れのそばに近づいてきた。
そして「これあげる」と漏れにあるものを渡した。
983 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 15:43:45 ID:uMSY1toZ0
それは小さな折鶴だった。漏れはそのまま部屋に入り、色々な話をした。
病気で幼稚園にいけなくなったこと、ピアノのお稽古が嫌いなこと、来年から小学校にあがること。
折り紙は看護婦さんが教えてくれたらしい。
漏れは夏にとある国家試験をひかえていたのでユカちゃんに「ユカちゃん折り紙が得意だったら、お兄ちゃんにいっぱい鶴を折ってよ。夏に大事な試験があるんだ。」てお願いした。
たぶんユカちゃんは「試験」の意味も分かってなかったと思う。
でも、最高の笑顔で「うん」て答えてくれた。
「約束だよ、指きりしようね」漏れは指切りをして、部屋を後にした。そして、それがユカちゃんを見た最後の時だった。
次の当番の日、お見舞い道具一式を持ってじいちゃんの病室に行った。
そのとき漏れは約束のことなどすっかり忘れていた。じいちゃんに着替えを届けて、話をして、帰ろうと思ったとき一人の女性が声をかけてきた。
「○○○さんのお孫さんの方ですか?」
見たこともない人に声をかけられた漏れは少し驚いたが「ええ、そうですが。あなたは?」と答えた。
するとその女性はこう答えた。「ユカの母です。」その表情に漏れは何かいやなものを感じた。漏れの予想通りだった。
ユカちゃんは漏れが帰ってから二週間後に亡くなったそうだ。
ユカちゃんのお母さんは一通り話を終えると持っていた紙袋からあるものを取り出した。
それは透明なビニール袋にいっぱい入った折鶴と手紙らしきものだった。
お母さんはそれを渡しながらこう言った。
「○○○さんが来た次の日から妙に張り切って折り紙を作るようになったんです。
それに○○○さんのおじいさんに字を教えてくれって頼んだらしいです。
おじいさんが理由を聞いたら『手紙をかくんだ』って。」
漏れは袋を開けて中の紙を取り出した。
案の定手紙だった。たどたどしい字で「がんばってね、ユカ」とだけ書いてあった。
それを読んで漏れは病院の待合室で人が大勢いるにもかかわらず大声で泣いた。お母さんも一緒に泣いた。
しばらく泣いた後、お母さんは一言「ありがとうございました」といって席を立った。
漏れはこの夏、5歳の女の子の力一杯の応援を背に試験を受ける。ありがとう、そしてさようなら。
984 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 15:44:14 ID:uMSY1toZ0
昔、俺がまだ神戸で雇われのバーテンダーだった頃の話。
その店は10階建てのビルの地下にあった。で、地下にはうちの店しかないんだけど、階段の途中にセンサーが付いてて、
人が階段を通るとカウンターの中のフラッシュが光ってお客さんが来たのがわかる仕組みになっていた。
でもたまに、フラッシュが光っても誰も入ってこない、外を見ても誰も居ないって事があって、
俺は寂しがりやの幽霊でも来たのかなって半分冗談みたいに、ウイスキーをワンショットカウンターの隅の席に置いて「ごゆっくりどうぞ〜」と言っていたんだ。
それからはそれがおまじないというか、げんかつぎみたいになって、そうゆうことがあると、いつもそれをしてた。
そのうちお客さんも「おっ今日も来てるねー」みたいな感じになって(そうゆう日に限って店は凄く忙しくなった) 姿は見えないけど、その頃は店の常連さんみたいに思っていた。
ある冬の朝方、またフラッシュが光ったんで、こんな遅くにお客さんかぁと思って外を見ても誰も居ない。
なんかそのまま朝の空気が心地よいので、階段の上まで昇って一服してたら、突然の大地震。そう阪神大震災です。
うちのビルは地下と一階部分がぺっちゃんこ。あのまま中に居たら確実に死んでました。
あとから考えるといつもただで飲ましてあげている、あの見えない常連さんが助けてくれたのかなぁと思います。
今も違う場所で自分でお店をやってますが、その店のスイングドアが風も無いのにギギィーって揺れたりすると、今でもウイスキーをワンショットカウンターの隅に置いてます。
そして心の中で「いらっしゃい。あの時はありがとうございました。」と思うようにしています。
985 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:33:48 ID:Z5lh/bOA0
私の友達は、仮免中に教官に、「はい、そこの赤信号の交差点を右折して。」と言われ、何の疑いもなく、信号が赤信号のまま交差点を右折した。
986 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:34:09 ID:Z5lh/bOA0
学校の前に車が止まっていたので、事務の人が怒って、「ここは駐車場ではありません。今度止めたら罰金とります。」と紙に書いて車の窓に張っておいた。しかし、それは警察の車だったらしく、しばらくすると警察官が来て、事務の人に謝っていた。
987 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:34:30 ID:Z5lh/bOA0
子供の頃、車のウインカーは運転手の行き先を知っていて、曲がり角になると自動的にどちらに曲がるのかを教えてくれるものだと父に教えられ、信じていた。
988 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:34:52 ID:Z5lh/bOA0
父は、飲酒運転中に検問に引っかかると、検査のマイクに「ハァーーーッ」と、声を出しながら息を吸うそうです。そうすれば機械に反応せず、今まで失敗したことはないそうです。
989 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:35:16 ID:Z5lh/bOA0
大幅に遅れたバスに、おじさんが乗り込みながら、「バスってえのは、遅れたときには待たにゃならんが、客が遅れたときは1分だって待ってくれずに、ハイ、サヨナラだからなあ。」と言うと、あとに続く乗客全員がうなずいた。
990 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:35:43 ID:Z5lh/bOA0
免許取りたての友人の車に乗ったら、いきなり「進入禁止」の道に突っ込んでしまった。前から車が来て、クラクション責めにあった友人は、何を思ったのか、ギアを変えずに、ワイパーをまわしていた。
991 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:36:07 ID:Z5lh/bOA0
両手に荷物を持ち、タクシーを降りようとしたとき、シートベルトを外し忘れていたので、座席にしりもちをついてしまった。すると、運転手はすかさず言った。「車まで持っていかないで下さいよ。」
992 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:36:30 ID:Z5lh/bOA0
教習所でギアをセカンドに入れるとき、勢い余って助手席の教官の股間にジャストミートしてしまった。卒業後も、教習所で語り継がれているらしい。
993 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 18:36:51 ID:Z5lh/bOA0
大雪で東北新幹線が立ち往生し、乗客が代替輸送のバスに乗り換えているニュースを見た。バスの屋根の上には雪が厚く積もり、つららも下がっている。しかし、バスの車体には「冷房車」のシールが・・・。