869 :
名無しさん@ピンキー:
平和条約についての規準など、いくら良く考えられ、いくら手際よく整えられたものであろうと、なんの役にも立たぬ。生への畏敬の思いを実効あるものにする思考のみが、永遠の平和をもたらすことが出来るのである。
byアルベルト・シュバイツァー「文明と倫理」
870 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 20:26:26 ID:PT7U+m2e0
欲求がすっかり満たされ、もはや生存のための闘争をする必要がない国民は、次第に生命力を失い、嗜眠(しみん)と愚鈍の中に沈んでしまうであろう、というのは真実ではない。あこがれは、理想は、常に限りなく残るものである。
byエミール・ゾラ「労働」
871 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 20:26:48 ID:PT7U+m2e0
思考するものが思考する時点において存在していないというのは矛盾である。してみれば、「我思う、故に我あり」という命題は、あらゆる認識の中で、最初にしてもっとも確かな認識である。
byルネ・デカルト「哲学の原理」
872 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 20:27:36 ID:PT7U+m2e0
人間は不安の中に浮かんでいる。その不安が時として言葉を黙させる。そして沈黙と同時にいっさいの存在物が遠ざかり、かわって無が立ち現れる。その薄気味悪い無の虚ろな静けさ。それに耐えられず、人々は、ただとりとめもないおしゃべりでその静けさを破ろうとするのだ。
byハイデッガー「形而上学とは何か」
873 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/27(火) 20:28:07 ID:PT7U+m2e0
死の観念は、法律の原動力、宗教の母、政治のひそかな、もしくは恐ろしくあからさまな動因、光栄と熱愛の根本刺戟剤――無数の探求と瞑想の根源だ。
byP・ヴァレリー