時代劇風にスレHしよう【第二話でおじゃる】

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587吉乃
あ…
眠れなくなっちゃった。
殿が お昼に おいでに なるのだわ。
賄いの 者達に 粗相は ないかしら?
殿は ささは、あまり 好まれぬゆえ、甘味を 差し上げましょう。
金平糖や カステラの 準備は 調ってるかしら…?
殿は 私には とても お優しいけど
ほんとは もともと 誰にでも お優しいのよ。
だって、あの お父上と お母上が いけないのよ。
殿を ほっとくから。
だいたい親の愛情が 必要な 時期に ひどいじゃない?
特にあの 土田御前、何あれ?弟ばっかり 可愛がっちゃって…
しまいには、わが子 暗殺まで 容認しようとするのは
母親の 資格なしだわ。
そりゃ 親子だって 相性も 愛憎もあるかも しれないけどさ。
あれじゃ 殿が お可哀想だったわ。
だから、殿は御自分の庇護を要するような者達、
ひたすら 自分についてくる者たちには 目茶苦茶優しいのよ。
お寂しかったのよね。
いい例が 元康様に 対する愛情だわ。
お小さい時に人質としての 生活を 余儀なくされた あの方には、お優しかったわ。
今後、元康様がお力を伸ばされていけば、
殿は それは 抑えられようとなさいますでしょうけど。
そうだわ。徳姫を 嫁がせようとなさいますご相談も お有りかしら…いづれにしても
殿 明日は 吉乃の元で ゆるりと なさいましね…。