雪月澄乃だよ〜あんまんおいしいよ〜

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254出雲彼方
>>251
哭くって…アンタ、哭きの竜か!
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南4局 0本場 ドラ 一 8巡目

●東家こぶいち 22200 ●南家 出雲彼方 40200
●西家飛鳥ぴょん 35100 ●北家 平弥直木 2700

彼方手牌…北北一二二三三四(2)(3)(4)78

進まない撮影の暇つぶしは麻雀に限る。
今日は幸い俺にツキがあるらしく、大きく勝ち越していた。
その流れに乗り、この半荘もオーラスをトップで迎えていた。
8巡目、下家の飛鳥さんがリーチをかけてきた。

飛鳥捨て牌(*ツモ切り)
 北六四*8(6)(9)*七南(リーチ)

中張牌のバラ切りが目立つが、
七対子でドラ入りなら点差から言ってダマのはずだ。
リーチ時点で南は三枚切れ、七対子の
待ち牌に残そうとするなら一応引っかけになる七を残すだろう。
その点からも七対子は薄い。
234、345の三色が本線、高め安めまでは読めない。
ドラ一のピンフ手でツモか直撃狙いなんてことも
なきにしもあらずだが、そのときはそのときだ。
マイナスしている飛鳥さんに花を持たせよう。

彼方・9巡目…北北一二二三三四(2)(3)(4)78 ツモ(5)

いきなり切りにくいところを引かされた。
1人テンパイでは逆転しないので、
とりあえず現物の北を一枚落とす。

平弥「参ったな…ハネつもられたら飛ぶんですよね」 打*北
こぶいち「安い勝負でしょ…荒らさないように降りときなさいって」 打4

人に降りておけと言いながら、こぶいちの4は明らかに強い。
現物待ちか?

彼方・10巡目…北一二二三三四(2)(3)(4)(5)78 ツモ(5)
255出雲彼方:2001/07/26(木) 03:18 ID:uKasPTyc
危険牌の連続引きで、テンパイが復活した。
さっき通ったばかりの北を当然のように場に放つと、
待ちわびた恋人が来たかのような喜色満面の声がかかった。

こぶいち「いや〜デバサイ?一発逆転だよ」

こぶいち手牌…東東北一一(8)(8)556677
9600直撃、俺は一気に三着転落だ。

飛鳥「いいとこ持ってくじゃないですか監督〜。
俺だってツモか高めで逆転なんですよ」

飛鳥手牌…二二三四五(3)(4)(5)(6)(7)34(8)

(5)は入り目…結果論だが俺が真っ直ぐに押せば
こぶいちの逆転の目はなかった。
俺は結局その振り込みでツキをなくしたらしい。
終わってみればトントンで、こぶいちの一人勝ちだった。

……保留するからいけなかったのだろうか。
俺は今すぐ結論を出すのが苦手だ。と言うより怖い。
自分は安全な場所にいたい、答えを出さずにいたい。
……そんな都合のいい事ばかり考えているから、
いまだに食うのがやっとの役者もどきから抜け出せない。

「監督、さっきの振り込み……覚えときますよ」

こぶいち「ああ、あの北はたまたま……俺はいつも運だから」

……澄乃は、保留するわけにもいかないよな。
勝ったら何かおごってやろうと思っていたが、
澄乃は最近食欲がない。もしかしたら俺のせいかもしれない。

……俺が動かなければ、澄乃は苦しむだけだ。
すっかりタバコ臭くなった体で澄乃に会うのは
気が引けたが、いまが切り出すときなのかもしれない。
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