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名無しさん@初回限定:
水月「無理だ。」
「孝之を一途に思っている君では決して私を越えられぬ。」
遙 「ほう。面白え事を言う、姉ちゃんだなあ。」
水月「無理だ。」
「君では決して私を越えられぬ。」
遙 「変だ。こんなに脆い訳がねえ。」
茜 「・お・・・おい、なにやってんだよ、姉貴。」
「何で、眠ってんだよ。姉貴ぃぃぃ。」
水月「聞こえぬさ。たとえ耳元で叫んでも・・・。」
「涼宮 遙は、孝之と一緒にいるのだよ。」
「彼女の脳が作り出した。自分の思い通りになる虚像の孝之とね。」
茜 「・・・馬鹿な・・・」
水月「幕を下ろそう。今、彼女が見ている夢を永遠のものにする為に。」
「行きなさい。終わりの来ない夢の世界へ!!!」
「???」
茜 「オー―――。起きているのか。」
香月「起きていないっっっ。知っているのだ。彼女は。」
「涼宮 遙は恋愛が安易ではないことなど知りつくしているのだ。」
「恋愛とは不都合なものッッ 恋愛とは思い通りにならないものッッ。」
「涼宮 遙にとって―――― それが恋愛なのだ!!!」
茜 「決めちまうぜこりゃあ・・・」
「・・・・・綺麗な笑顔だな。」
香月「あれで眠ったままだというのか。」
「起こしましょう。彼女を・・・・・」
水月「強いな。涼宮 遙。感動的なほどに。」
遙 「弱気じゃねえか。孝之を一途に思っている私によぉ。」
茜 「あの人の思いは、特別製だ。」
「分厚い三年間に守られちゃいるが、精神は無事じゃすまねぇ。」
遙 「どうでぇ・・・孝之を一途に思っている私の思いは・・・・」
「おめえさんにゃできねぇ芸当だ。」
「孝之を一途に思うのではなく―――――」
「孝之が己に全てを奉げてくれると思い込もうとしている
お前さんにゃとうていできねえ芸当だ。」
茜 「壊しにかかった・・・・ああなると手がつけられねえ。」
水月「敗れるのか。この私が・・・震えているッッ・・・」
遙 「さて・・・・とどめだ。」
「孝之を一途に思い続けて。やっと手に入れた珠玉の思いだ。」
水月「私の負けだァァッッッ。」
遙 「決着だ。」