191 :
京極夏場所:
「そんな葱板の面子だとか改札のメンコだとかいうことはどうでもいいのだ!
例えば執念深い粘着だとか、妹に萌えた話だとかそういうのは、もう
どうでもいいというのか?大体木場修、お前の言っていた一緒にお風呂
だとか、その添い寝だとか、集団自殺だとかは無関係なんだな?
もし関係していたらただでは済まないぞ!」
榎木津は実に生意気な口調でそういったが、多分集団自殺というのは
集団首吊りの間違いなのだ。木場は実に厭な顔をした。
「思い出させるなよ。そのことを」
そちらの方――ゲーサロ板で起きたスレ移転事件――の進展は膠着状態に
でもあるのだろうか。いや、慥か木場はそのスレで転がれず、AAも使い
づらいこと自体を不満に思っていると、先日も愚痴を零していた。
榎木津は如何にも不満そうに減らず口を叩き続けた。
「大体そんなエロバナをスレに載せたら面白くないといってレスが山の
ように来るぞ。何にも解決してないじゃないか!
大体わざわざこの僕がサロンだか下呂くんだりまで出掛けようと決心まで
したというのに、これでそれだけの話だったら一体僕の決心はどうなるんだ。
萌え転がれぬ決心などしてしまった僕の不幸はどうしてくれる!」
なる程、結局榎木津はそれが不満だったのだ。