京極夏彦が書いたシナリオのエロゲーがしたい!

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183京極夏場所

――夢。“兄になる夢”か。

素晴らしい夢だった。聞いているだけで、強い羨望感や開放感を抱く。
私は既に判断し始めている。その夢には必ず隠された意味がある。

――私の眼鏡っ娘の夢のように。
妹の夢。妹。妹。妹。妹。淫らな、
圧縮。置換。歪曲された願望の充足。

「素晴らしい…夢ですね」
「私は、それは私が自殺した時の記憶なのではないかと……思います」
単純明快な結論を述べた。余計な詮索は打ち切られた。
そうだ。それでいい。それ以上の意味は無い。
希望や萌えバナが想起されただけだ。歪曲はない。

それなら首吊りはただの“きっかけ”だ。そうに違いない。

「あなたは自殺を図った前後の記憶は戻らなかった、とおっしゃいましたが――
 それは例えば、その妹の夢を契機に、戻らなかったスードラの記憶が戻った、
 という意味でしょうか」
「でも、もし本当にそれがそうなら、おっしゃる通り妹が、その……
 首吊りというのですか、自殺をしてもスードラはスードラということで
 ございましょうか」

――なる程。鬱打氏脳。