SS投稿スレッド@エロネギ板

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478君が望む永遠SS3
 しばらく経って水月と慎二が戻ってきた。戻ってきた水月は何度も吐いたのか
目が赤く充血しており、顔も赤らんだままであった。目尻には涙がたまっており、
かなり辛そうな印象をうける。そして、足下もふらふらとしておぼつかない様子だ。
結局、今日はココでお開きということになり、4人とも店を出た。
「オレは速瀬を送っていくけど、孝之達も柊駅まで一緒に帰るか?」
「あ………、オレ達はちょっと寄るところがあるから」
 それは水月達を待つ間、遙が言い出したこと。3年前二人で行った海辺の公園に
行ってみたいとおねだりされた。今日は遅いからまた今度と言っても、どうしても
今日が良いと遙は頑だった。
「そっか、それじゃ気をつけて帰れよ。心配するな速瀬は家まで送っていくから」
「ああ、それじゃまたな。………水月も」
「………うん」
 その孝之の言葉に、ちょっと複雑な顔をしたが水月は頷いてくれた。孝之はそれが
嬉しかった。複雑な思いをしたけど、来て良かったと思った。また以前の様に4人で
会える。あの頃とはそれぞれの立場は変わってしまったけど………。
「ねえ孝之君。やっぱりってあの二人付き合ってるのかな?」
「………なんかそれっぽいな」
「そうだね。平君って昔から水月のことずっと見ていた感じだったよね」
 自分が叶えられなかった水月との幸せな未来。慎二ならそれを叶えてくれるかも
しれない。漠然とだが孝之はそうなって欲しいと思った。慎二になら………。

 海辺の公園は12月の寒さもあってあまり人がいなかった。いるのはカップル達
ばかり。自分たちも男と女同士なんで文句は言えない。再び遙とこの場所を訪れる
ことになるとは……。半年前までは考えられないことであった。そう思うと、孝之の
頭の中を半年間の思いが巡る
「ほらほら、ここで孝之君に膝枕してあげたよね。覚えてる?」
 芝生の上に遙は座り、孝之に尋ねた。孝之もその横に腰を下ろす。
「……ああ。………遙が鳩に餌をやろうとして鳩まみれになった」
「もう、変なことばかり覚えてるんだから」
 言葉では怒っている遙かではあったが表情は笑っている。懐かしい………。純粋に
遙を好きだった3年前。あれからいろいろとあった。遙が交通事故に遭い3年間眠り
続けたこと。そして目覚めてからの数ヶ月。今の自分の置かれている立場を孝之は
想像すら出来なかった。
479君が望む永遠SS3:01/10/08 22:46 ID:wcjr2aOs
 ピリリリリリ。ピリリリリリ。
 静かな公園に孝之の持つ携帯の着信音が響く。慌てて孝之はポケットから携帯を
とりだし電話に出た。
「もしもし。………茜です」
「ん? どうした……」
「姉さんの………帰りが遅いから。それに姉さんの携帯電源切ってるみたいだし。
 ………まだ、飲んでたりするんですか?」
 電話の向こうの茜の声は少し心配そうであった。まあ、退院したとはいえ、酒を
飲みに行った姉の帰りが遅かったら心配もするか。孝之はそう思いつつ話を続ける。
「いや。もう飲んでない。公園にいる………酔いを醒ますために」
 孝之が電話で話していると、そっと遙の指が孝之のズボンのファスナーに触れる。
それを驚きの表情で見つめる孝之の目も気にせず、ゆっくりとファスナーをおろし、
中に仕舞われていたモノを取り出す。遙の指は冷たかった。それ以上に外気は
もっと冷たい。急激に冷やされた孝之のモノが情けなく縮こまっていく。しかし、
それはすぐに温かな遙の口内におさめられた。まだ小さな状態の孝之のモノを
遙は舌先で転がすように愛撫する。
 孝之は慌ててまわりを見たが人影は見えなかった。
「もしかして………姉さんと変なことしてませんよね?」
「…………」
「あっ………変なこと聞いたから、怒っちゃいました? ……ゴメンなさい」
「い……いや別に。………急にへんなこと聞くから驚いて」
 孝之が返事に窮する間にも、孝之の既に大きくつつあるモノを遙は根本の方から
舐めあげていく。上目使いで孝之の表情を確かめながらニッコリと微笑む。電話の
主が誰かはすぐに分かったようだ。そして、今度は孝之の物を喉深くまで飲み
込んでいく。
「でも……いいなぁ。私も早く飲みに行ってみたいです。大人になったら連れ
てってくれますか?」
「………ああ。お酒……飲めるようになったら連れていくよ」
「本当ですかっ! 約束ですよ」
 途中で話を打ち切ったら不審に思われるかもしれない。遙のテクニックの前に
声が出そうになるのを我慢しつつ、孝之はしばらく話を続けた。
「遙は終電までに送っていくから。………それじゃ」
 これ以上話していたらバレるかもしれないと思い、孝之はそう言って自分から
電話を切った。
「茜に………バレなかったかなぁ?」
「…………」
 いたずらっ子のように微笑む遙に対して、孝之は無言であった。そして、再び
孝之のモノをくわえる遙の頭に両手を添える。より激しく、より深く快楽を求め
るため、遙の頭を掴んだ手で動かし喉の奥深くに放った。