「夜勤」のハッピーエンドって、どれもいまわの際の比良坂くんの
妄想みたいだよね(笑 そんな感じのを書いてみました。ちゃこ〜るじゃないっす。
春の夜。
春だが、暗いぼくの病室の窓からは桜の木もも見えやしない。
かわりに窓辺でぼくの目を楽しませてくれているのは、ぼくの可愛い実験材料、
七瀬恋の白く美しい裸体だ。
あの、聖ユリアンナ病院での一件で寝たきりになってしまったぼくの
唯一の楽しみが、この、可愛い実験材料との生活だ。
恋は、ぼくの命令に従順にしたがいガラス窓に向かって全裸でオナニーをしている。
裸体にナース・キャップ、ナース・シューズだけ付けているのも、ぼくの命令だ。
右手のユビであられもなくクリトリスをこすり続け、一心に快楽を求める恋。
ここは一階ではないが、誰かが表を通りがかったら見つかってしまうだろう。
子犬のようなせつないあえぎ声をあげて自分を慰め続ける恋の陶酔した表情は、
しかし、むしろそれを望んでいるかのようにも見える。
絶頂が近づいて来たのか、身体が次第にくの字に折れ曲がり、股も開き気味になる。。そんな不格好になっても恋はユビを止められない。
今でも処女のように可憐で清楚な恋が、そんなポーズになってまで
快楽を求めているのが、ぼくをたまらなく愉快にさせる。
自分の恥液でどろどろになった右手を、恋は、クリトリスから膣孔に移動させた。
いっきに突っ込み、はげしく抽送を開始する。クリトリスは、余った親指で
刺激し続けているようだ。
一方、両乳首をかわるがわる強く捻じっていた左手は、今度は、
形のいいおしりに伸びる。人差し指が、尻の穴に、そっと挿入された。
(双穴責めか……)
恋のお気に入りだ。肛門に挿入するアナルバイブやボールペンが無い時は、
こうして両手で行うようだ。ぐりぐりと淫らに動く肛門の細い人差し指……。
恋……。
小学校に入学した時、友人達と中学・高校生活を楽しんでいる時、
涙をうかべて看護学校の卒業記念にナース・キャップを受け取った時…
こんなあさましい姿を男に見せる自分を想像できたかい?
いや、そもそもこんな行為すら、思いつきもしなかったろうな。
ぼくに出会わなければ。
「ああ!ああ!先生っ!見て、私の恥ずかしい姿見て!せんせいーっ!」
ブルブルと震えて、恋は、達した──。ぼくの名を呼びながら。
はあはあと息を乱し、頬を紅潮させ、うっとりした虚ろな目で、
恋は窓にもたれかかった。力が抜けたらしい。
少女のような顔からは不釣り合いなほどの大きさの美しい乳房が、
冷たいガラス窓に押し付けられてかたちをゆがめる。尖ったままの乳首も同様だ。
吐息と、上昇した体温が、あっという間に窓を白く曇らせる。
「恋、おいで」
少し落ち着いたようすの恋を呼ぶと、全裸の恋は嬉しそうに
ぼくのベッドに昇って来た。
「先生……」
寝そべったぼくの上で、尻をぼくの顔に向けて四つん這いになる。
ぼくはべしょべしょの恋の性器を、舌できれいにしてやる。
「あう、…ありがとうございます……」
恋は、ぼくのズボンを下ろし、男根を口にした。うっとりと目を閉じながら、
小さな唇ではさみ、擦り続ける。
ここまで、なんの命令も指示も出す必要も無い。
恋の顔は、男根をしっかり咥えてはなさず、性玩具のように小刻みに動き続ける。
ベッドの横の壁に、大きな鏡がある。恋の羞恥心を煽るためだ。
いまも、ちら、とその自分の姿を横目で見ては、興奮を高めているようだ。
目の前の恋の性器の恥液の増え方でそれがわかる。
「せっかくきれいにしてやったのに…、これじゃあ、おしおきが必要だな」
チュパッ、と男根から口を離して恋が言う。
「おっきいおしおきを、下さい……。せんせい……」
アナルバイブの出番だ。
一度恋に身を起こさせ、タオルで後ろ手に縛り上げると、また男根をくわえさせる。
これも、恋は好んでいる。
(証が欲しいんです。先生に服従しているという、確かな証が)
恋が以前言った台詞だ。
突き出された丸い尻を撫で回して、少しその感触を楽しむと、ベッド脇の棚から
恋用の、かなりの太さのアナルバイブを取り出した。
浣腸と洗浄をすませたきれいなアヌスに舌を這わせる。
何もしていない未処理のアヌスの方が、ぼくは好きなのだが、
恋が「恥ずかしいですし…。それより、先生のお体が心配です」としつこく言うので
今夜のように、直腸洗浄を許可することもある。
ただし、ベッドの横、ぼくの目の前ですべてを行うのが条件だが……クックック。
口をつけ、アヌスを強くむしゃぶる度に、恋の身体は電気が走ったように痙攣する。
唾液で充分に潤んだところでアナルバイブを肛門の前にピタリと付ける。
「さあ…」
促すと、恋は、自分の意志で尻をアナルバイブに向け、静かに動かす。
弾力に富む恥穴が、恋の動きで、徐々に徐々に性具を飲み込んでゆく。
……そして、完全に呑み込まれた。はふぅ…とたまらず恋が声を漏らす。
「おしおき、おっきいです…。先生……」
「オン」のスイッチを入れる。
肛門からくぐもった音がし始め、ああぅ、と恋は抑えられない艶声を吐く。
恋がアナルバイブで悶える姿の淫蕩さは、誰かに見せてやりたいほどのものだ。
なにせ、恋のアヌスは、ぼくの技術・情熱のすべてと、
献体者の全霊を込めた献身によって作られた、
ぼくの女体実験の最高傑作なのだから……。
恋に言わせると、肛門から脊髄、脳天までいっきに重い快感の衝撃が
疾走(はし)って、なにもわからなくなってしまうほどのものだという。
恋が、汗を飛び散らせて、身をくねる。くねらせる。
──おしりで耐えられないほどの何かが暴れています!
一言の言葉もなくとも、見ただけでそれが伝わってくるほどの狂態だ。
「ああぅ、ああぅ、あっ、あっ、い、あぁ〜〜っ!! う、む、う、う」
それほどの快感に耐えながら、しかし、ぼくの男根へのフェラチオは
やめようとしないところに、恋の服従心と奉仕精神が表れている。
実験体としての素晴らしい美点だ。
チュッ、チュッと鈴口から雁首、そしてまた鈴口へ情熱的なキスを繰り返すと、
ふたたび、唇で咥えてしごきたてる運動を再開する。
フェラチオの熟達ぶりを見せただけでも、ぼくが、恋の、初めてでそして
たった一人の男だと信じてくれる者がいるかどうか。
恋の進歩には目覚しいものがあった。
「そろそろ、ぼくのものをくれてやるぞ」
恋の尻を叩いて、合図する。
「うむぅ、…ぁはい、せんせい」
チュルっと音を立てて口を離すと、恋は初めて身体をこちらを向けた。
上気し、陶然とした、美しい顔。
大きな胸も、白くすらっとしたウェストも、
今は興奮してほんのり赤くなっている。
「先生のおち○ち○、いただきます」
約束の台詞を言って、恋は腰を降ろす。
「ふぁっ!」
文字通り蜜の壷のような感触の、液体で充満した穴の中に、ぼくの男性器が
いっきに挿入された。恋の口と同じ温度を感じる。いや、それより熱いかもしれない。
尻の後ろに手を回し、挿入と同時にアナルバイブのスイッチを
「強」にした。
「ぁああああああぁあぁぁぁぁんん!!」
恋は軽くイったようだ。
しかし、たまらない目つきをしながら、恋は、腰を上下に動かし始めた。
これほどの快感に邪魔されていれば、自分で動くことは相当困難なはずだ。
だが、ほとんど動けないぼくは、恋の協力がなければイけない。
それを思って、けなげにも恋はいつも懸命に動くのだ。
恋の腰は上下に往復し続ける。ぼくの男根も、いまだに細い恋の蜜穴の中を
擦り続ける。素晴らしい快感だ。恋が感じている快感はそれ以上だろう。
もう、言葉はいらない。忘我の時間。
病室の空気の中には、恥液の奏でる淫猥なリズムと、
ふたりのつがいの淫猥な吐息しか必要ない。
「はぁっ、はぁっ、はぁっっ! あ、あ、あ、あ、あ!」
膣の奥から、つぎつぎと新しい恥液が零れ出て来る。
噴射されて来る、と言ってもいいかもしれない。
亀頭の先にその感触があるほどなのだから。
「すごいぞ、恋!」
「ありがとう…ございます!先生、せんせい、嬉しいっ!」
ピタピタと音を立てて上下に動く、目の前の乳房に舌を伸ばす。
ちょうど、舌の位置を通る時だけ、乳首が触れる。もう片方も指でそうしてやる。
じらすような微妙な愛撫が、ますます恋を狂わせる。
「アン、アン、アぁン!」
「恋、そろそろだ!中に出すぞ!」
「はい!お願いしますぅ!あ、…あぁ!私も!私もぉぉぉ〜〜〜!」
たまらず、恋がぼくの口を口でふさぐ。舌を思い切り吸って応えてやる。
ぼくは、爆発した。
「ああぁぁアぁァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!」
恋も、絶頂に達した。
その声はもう、悲鳴に近かった。
ざぁ────っ、
と窓の外で大きな風音がする。
見ると、すごい量の桜の花びらが、黒い夜の空を風に運ばれていた。
……もう、そんな季節か……。
ぴくぴく痙攣する脱力した裸体を、完全にぼくに預ける恋。
その白い腹の中に残りの汁を放出しながら、そんなことを思う、ぼく。
あとから計算すると、恋が受胎したのは、この夜、この時のことだった──。