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>>195 お兄ちゃん、きっと乃絵美が一番だって思い知るはずよ。
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199 :
名無しさん@初回限定:2001/04/20(金) 06:22 ID:QtHxbMaA
200 :
名無しさん@初回限定:2001/04/20(金) 06:27 ID:QtHxbMaA
手当たり次第に、買った。
萌えは、なかった。
乃絵美は、そんな男を、見つめた。
儚げに、微笑んだ。
男の目に、光が、点った。
「やるしかない!」
それは、お兄ちゃんとしての意地だった。
こうして、CANVASと、シスプリと、あれ以外の何かに立ち向かう
壮大なプロジェクトが始まった。
大変な困難が予想された。
イチかバチかの、賭けだった。
ツ〜バメよ、高い空か〜ら、教えてよ 地上の☆を
202 :
つーか:2001/04/20(金) 10:15 ID:???
乃絵美は黙ってヤラセロ!
203 :
名無しさん@初回限定:2001/04/20(金) 19:15 ID:U.ISH/2Q
だが、開発は、進まなかった。
やるべきことさえ、わからなかった。
誰もが、不安に、駆られた。
そんな時、一人の男が、手を挙げた。
「黙ってヤラセロ!」
男の名は、つーか。
危険な作業を、買って出た。
『いただきじゃんがりあん』。
たった一人で、立ち向かった。
命をかけた、過酷な試みだった。
プロジェクトの運命は、つーかに委ねられた。
204 :
佐藤鈴音:2001/04/20(金) 19:15 ID:U.ISH/2Q
わたしはつーかの妹の鈴音です。
おにいちゃんが今朝自殺しました。
庭の物置で首を吊っていました。
数日前からブツブツと何か独り言を言ったり、
大三元ろんとか、白が5枚出たとか、ご飯も食べないし
家族中が心配していたんです。
そしたら、こんなことになっちゃって…しんじられない…
遺書のようなものがあって、そこにはこう書かれていたんです。
俺の渾身の偽妹もスマタに終わった…、最後に命燃やし尽くすことは出来なかった…と。
205 :
名無しさん@初回限定:2001/04/20(金) 19:16 ID:U.ISH/2Q
プロジェクト始まって以来、初の、死者だった。
男たちにとって、仲間の死は、想像以上に、辛かった。
名無しさん@初回限定は、悔しさを、噛み締めた。
あの時、自分がつーかを止めていれば…。
弔辞を、書いた。
「お兄ちゃん…? 冗談、だよね…?
ほら…目を開けてよ。いつもみたいに笑ってよ…っ!
ねぇ、お兄、ちゃん……」
読みながら、涙を、拭った。
プロジェクトは、大きな壁に、突き当たっていた。
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| ||ヘ ー/ < 鈴音ちゃん、かわいそう…。
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♪崖の上のジュピター 水底のシリウス
(気が付くといつもそばにいてくれた幼馴染み 『氷川菜織』)
♪みんなどこへいった 見守られることもなく
(幼い頃憧れていた初恋の人 『杉原真奈美』)
♪あなたがほかの娘と話してると ちょっと切なくなるけど
(二人のヒロインを 無視してつのる淡い恋心)
♪名だたるものを追って 輝く季節追って 人は氷ばかりつかむ
(過去の記憶 現在の幻影 そして未来への絆)
♪ツバメよ 高い空から
(ひかり輝く 時の中で)
♪教えてよ 地上の星を
(今あふれ出す 妹への想い)
♪それが私たちの絆
(さわやかな秋の風に乗せて)
♪ずっとあなたのゴールでいたい
(9月11日発売)
実妹を攻略せよ
〜よみがえれ!乃絵美ちゃんLOVE!スレッド〜
緊急会議が、開かれた。
犠牲者を出したプロジェクトに、批判が、続いた。
あたりを、重苦しい雰囲気が、支配した。
誰もが、中止に、傾きかけていた。
その時、名無しさん@初回限定が、立ち上がった。
このプロジェクトを、成功させたい。
>>183を、喜ばせたい。
そう、訴えた。
真摯な想いが、流れを、変えた。
「よし、やろう」
誰からともなく、さざめいた。
男たちの心が、一つに、なった。
そんな時、「伊藤乃絵美です、何か質問ありますか?」スレッドが、上がった。
調教系、陵辱系が、望まれている。
誰もが、そう、思った。
だが、名無しさん@初回限定は、首を、振った。
それでは、袂を分かった意味が、なかった。
こちらは青臭いまでの純愛で貫こう。んふん?
夜明けのアグリカルチュアルドライヴ。
(アグリカルチュアルドライヴ=農道)
大きな決断を、した。
名無しさんの午後は、当時をこう振り返る。
「悪い意味でカクテルソフト的だと感じました。
エロの薄いゲームは食傷気味でしたからね。
葉鍵板に帰れ、と正直思いましたね。不安でした」
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| ||ヘ ー/ < 純愛じゃだめなの?お兄ちゃん。
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そう、問われた。
何を言われても、純愛系乃絵美18禁ゲームを作ろう。
心に、決めた。
企画書を、出した。
(無謀だ)
みな、そう、思った。
『ONE2』に浴びせられた罵声が、記憶に、新しかった。
だが、そんな思いを、振り払った。
調教系を避ける、理由が、あった。
『おもちゃのチャチャチャ・乃絵美編』。
有名な先行者が、いた。
純愛系に、決めた。
男たちは、やり遂げることを、誓った。
名無しさん@初回限定は、3日間の休暇を、取った。
お気に入りの同人誌を、バラバラに、断ち切った。
丁寧に、コピーした。
プロジェクトが失敗したら、せめてものお詫びに、
参加者一人ひとりに手渡すつもりだった。
「売ったりしなければ、コピーしても構いません」
ある作家の言葉を、言い訳にした。
ようやく、実作業が、開始された。
不眠不休の日々が、続いた。
ハァハァする一方で、作業は、進まなかった。
倒れる者が、続出した。
ついに、名無しさん@初回限定は、言った。
「お前が今感じている感情は精神的疾患の一種だ。
しずめる方法は俺が知っている。俺に任せろ」
インターネットで集めたデータを、取り出した。
グラフィックを、そのまま、使った。
ショートストーリーを、盗作した。
既存のノベルツールで、まとめた。
起死回生の、策だった。
わずか5時間で、完成した。
納得のいく、出来だった。
「やった」
男たちの目に、涙が、浮かんだ。
その胸には、さまざまな乃絵美ちゃんグッズが、抱かれていた。
開発室の片隅から、つーかの遺影が、見下ろしていた。
♪語り継ぐ人もなく 吹きすさぶ風の中へ…
完成から2時間後。
名無しさん@初回限定は、この世を、去った。
即死だった。
夜食のヤキソバパンが、奪われていた。
「名無しさん@初回限定の妹の乃絵美です…」
葬儀の日、そんな書き込みが、掲げられた。
弔問に訪れたかつての同僚たちは、思い思いに、形見の品を、持ち帰った。
プロジェクトが失敗した時、一人ひとりに手渡すつもりだった同人誌は、
男たちの手でコピーされながら、今もオークションに出品され続けている。
実妹を攻略せよ
〜よみがえれ!乃絵美ちゃんLOVE!スレッド〜
取材協力 葱板(国内産)
株式会社エルフアンドシー
信楽美亜子
埼玉放送
♪ツインテール・ポニーテール 髪はまだエビフライ
♪ツインテール・ポニーテール 髪はまだエビフライ…