【2012】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 46本目

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まず次点は、
『華麗に悩殺♪ くのいちがイク! 〜桃色ハレンチ忍法帳〜』
『パジャマさんこんにちわ』
『いたずらっ娘 〜うちの娘にかぎって〜』
そして大賞は、
『SEX戦争 〜愛あるエッチは禁止ですっ!〜』とする。

元来エロゲーとは、一つ良ければ全て良しとする風潮がある一方で、ユーザーの信頼を裏切るものはオ○ニーと揶揄される業界である。
つまり、究極的には「エロ」さえまともなら他がダメでも許されるのに、それすら軽んじてしまったら痛烈な批判に晒される世界なのだ。
この点において『CQ』は、本質的には単なるマゾゲーに過ぎなかったものの、
エロを軽んじるどころかそもそもエロまで辿り着かせないという離れ業をやってのけたため、「エロゲーとして大問題」と激賞を受けることとなった。
アクションゲームとしては評価できる部分もあったので、次点には惜しくも届かなかったが、
この「エロに対して真摯であったかどうか?」という視点は、『CQ』の騒動によって改めて見直され、今回の選考に強い影響を与えたと言えるだろう。

その基準の下で特に称賛されたのが、極小容量に比例する内容の薄さと、夢オチという作劇最大のタブーを兼ね備えた『パジャマさん』、
誰得DLCやバグ追加パッチで失笑を買った『いたずらっ娘』、そして最後まで大賞の座を争った『くのいち』と『SEX戦争』である。
前年覇者・sealが送り出した渾身の一作『くのいち』と、急成長株・スワンアイが生み出した決戦兵器『SEX戦争』。
両者の実力は拮抗し、二年連続のダブル受賞が検討される事態にまで発展したが、実力は同じでもその趣(おもむき)は大きく異なっていた。

『くのいち』は、斜めジャンプのみで攻略できるゲーム性や、HCGが存在しないエロシーンなど、
そのクソゲーたる所以は「中身の無さ」に集約されたものである。
その虚無性は、同人ゲーの劣化コピーに過ぎないという点や、製品版の付加価値が殆ど無いという点などにも表れており、
「製品として完成していながら何も残るものがない」というゲー無の極致にまで達していた。