【2012】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 46本目
11月には『欲情トマランナーズ 〜エルメロスは絶頂した〜』(通称『トマランナーズ』)を発売し、
クソゲー界の盟主としての地位を死守せんと、すかさず反撃に乗り出したのである。
同作品は高速スクロール型のアクションゲームであり、タイミング良くボタンを押すことで敵を倒したり穴を飛び越えたりするゲームだが、
その肝心のボタンの反応が非常にシビアで、ボタンを押しても攻撃が出なかったりジャンプが出来なかったりといった事態が頻発する。
また穴の判定も相当いい加減で、穴の上(空中)を普通に走れてしまうこともあれば、
逆に穴の手前で地面を貫通して落下死してしまうこともあるなど、見た目に頼れないポイントがあちこちに点在している。
このため本作をクリアするためには、何度も死にながら穴の本当の位置を把握する作業が必須となり、
本来は「タイミングゲー」であったはずが、実際には理不尽な「死に覚えゲー」になってしまっていた。
本作は「使うボタンがZ(攻撃)と↑(ジャンプ)の二つのみ」「数十秒で終わるステージがたった五つあるだけ」という非常に簡素なゲームであるが、
そんな短いゲームを、少しでも長く楽しんでもらおうと苦心する製作者の御高配には感涙を禁じ得ない。
sealの反撃によって一層の混迷を極めていた年末、今年も個性溢れる魔物どもが昏がりから這い出てきた。
まず現れたのは、FLATZの『Cross Quartz』(通称『CQ』)である。
本作は『メトロイド』シリーズや『悪魔城ドラキュラ』シリーズのような探索型のアクションゲームであるが、
「バランス調整」という名の作業をどこかに置き忘れてきたのか、商業エロゲーにあるまじき超絶鬼畜ゲームになってしまっていた。
まず本作の大きな特徴として、「敵から特定の攻撃を受けると、移動リフトなどの一部の床を一定時間すり抜ける」というものがある。
移動リフトの下には大抵針山が待ち構えているため、「攻撃を喰らう→針山でティウンティウン」という即死コンボが至る所に顕現してしまった。
また本作は、ハシゴなどの操作性が極悪な上、イライラ棒のような精密な動作を頻繁に要求されるので、
プレイヤーは否が応でも死亡数を積み重ねていくことになる。