【2012】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 46本目

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・主人公と一度もHをしていないのに、何故か主人公の子供を孕んで(!?)いたりする。(種無し懐胎)
・とあるヒロインのフラグを折ると、そのヒロインが「初めから存在しなかった」ことにされて別のヒロインと摩り替わっている。(世界線の変更)
等の怪現象が次々と発生。
「“バカゲー=何をやっても許される”と製作者が勘違いしているのではないか?」とスレ住人からも危惧される事態となった。
次に抜きゲー方面。
本作はエロシーンまでもがダイジェスト仕立てで構成されており、大抵のシーンが「10〜20クリック程度」という涙モノの淡白さで終了してしまう。
物語の中盤において、主人公は学園TOPの性技の持ち主として注目されることになるのだが、
挿れてから僅か数秒で暴発するその姿の前では立つ瀬が無いと言えよう。
このように、シナリオ・エロシーンともにダイジェスト風味で仕立てた甲斐があってか、
本作はフルプライス(9,240円)ながら「クリアまで1時間、コンプに3時間」という犯罪級の短さになってしまった。
肝心のテキストも「ペロッ……これは精子!!」などの下品なパロネタに頼り切っており、
選評者をして「こんなに短いのに、クリアするのが苦痛でならない」とまで言わしめる始末。
もはや一体どこに価値を見出せばいいのか分からない有様であったが、
挙句の果てには「おまけシナリオをインストールすると、本編データが上書き消去されてプレイ出来なくなる」という本末転倒なバグまで披露し、
「メーカー側にとっても黒歴史だったに違いない」というファンの推論を裏付ける結果となった。

二番手を務めたのは、製作期間およそ10年の超大作、Exceptionの『白神子 〜しろみこ〜』(通称『白神子』)である。
本作は「前世紀の遺物」とでも言うべき古臭い絵柄が話題となり、発売前から今年のダークホースとして注目を集めていたが、
中身の方も昭和時代を彷彿とさせるような古臭さが前面に出ていたため、購入者から即座に「おじいちゃん向けエロゲ」などと名付けられてしまった。
この10年どころか軽く15年は時代を間違えた作風の古さも然る事ながら、本作が普通の作品と一線を画している所以は、
「100以上の選択肢と34個のエンディング」が織り成す異常なプレイ時間の長さにある。