【2012】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 46本目

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製品版においても、その狂気的なテキストはとどまる所を知らず、
「びひゅおうおうおうおうひゅうおうおうおうおうおう」「そそそそそそそそそそそとセイタカアワダチソウののオーケストラ」
等々の場面をキャプチャーしたものがネット上で広まり、「エロゲー界に鬼才あらわる!」として各地で大きな話題となった。
この奇怪なテキストだけでも、雰囲気ぶち壊しなこと甚だしいが、
主催者の気分一つで殺されるモブがいる一方で、主人公は迂闊な行動をしても何のお咎めも無かったりと、
本作からはデスゲームの根幹たる「ルールの公平性」というものがすっぽりと抜け落ちている。
それどころか、「夜間に腹をナイフで刺されたのに、翌朝何事も無かったかのように登校する」などの超科学的な展開も起こるので、
物語を真剣に読むことが馬鹿馬鹿しくなってくるだろう。
当初は「文字通り切り札を切ってきたか!」などと期待をされていた本作であったが、どうやら掴まされたのはただのババだったようだ。

長い梅雨も終わって7月に入ると、sealより『魔物っ娘ふぁんたじ〜』(通称『魔物っ娘』)が発売された。
『変態勇者』と『学園迷宮』に次ぐseal製RPGの第3弾として製作された本作だが、一言で言ってしまえばまるで成長していない。
宝箱が開かない、敵のグラフィックが表示されない、ボス戦で逃げると勝利扱いになる等の細かいバグから、
唐突なエラー落ち、ボスを倒しても先に進めない、階段やダンジョンの入り口が透明で見えない等の致命的なバグまで完備。
更には、「ダンジョンで逃げると別の場所に強制ワープし、運悪く壁の中にワープすると操作不能になって詰みになる」
という摩訶不思議な現象まで発生する。
ゲームバランスも相変わらず苛烈で、即死級のダメージを与えてくる敵が頻繁に出現したり、
次の町に進むと武器の値段が10倍以上に跳ね上がったりと、プレイアビリティの欠片も感じられない。
幸い、今作は救済措置として最強装備を初めから所持しているため、それで無双するのが無難だろう。
「同人の方が余程マシ」とまで評されるseal製RPGだが、本作もその低クオリティぶりは健在だったようだ。