エロゲのストーリーを教えてもらうスレpart16

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381鬼まり。 ◆l1l6Ur354A
○綾子(+小春&姫歌)√(3/3)
ライブ当日の早朝、小春は境内で一人佇む姫歌を見つけ、話を始める。
自分は秋人のために理想のお姉ちゃんになろうと努めたが、なれなかった。でも秋人は拒まないどころか受け入れた。
だから姫歌も理想の神になろうと無理する必要は無い、それを理由に秋人は拒んだりしないだろう、と語る小春。
しかし姫歌は、自分には信者を裏切れないと返し、神について話し始める。

神は自らと信者とが共に願うことで初めて神となる。信者を裏切って神であることを放棄すれば自分は消えてしまう。
そもそも神とは概念のみの存在。それが秋人に望まれて自我を得た。しかしその秋人は綾子を選んだ。
「秋人の姉」である小春と違い、自分に残されたものは『神様も、幸せになりますように』とつづられた秋人の手紙だけ。
完全な神にならなければ秋人とのつながりは絶たれる。だからこそ、理想の神になるしかない。

嗚咽混じりに話す姫歌を小春は抱きとめる。そこに現れる秋人&綾子。2人は一部始終を聞いていた。
驚く姫歌に綾子が言葉をかける。 「ヒメ、ワタシ達と家族になろう」 それは、秋人たち3人の想いだった。
神ではなく、家族としてのつながり。重い悩みから解き放たれた姫歌は、新たに母となった綾子の胸で涙を流すのだった。
そして姫歌はかつての母様に感謝しつつ、自らの願いを皆に告げることを決意する。

ライブ本番の時間が近づく頃、綾子は嫌いな男の隣に居た。鑑恭一郎。神社庁の人間。綾子の素性を知る男。
男は「自分達の目論見は水泡に帰した」と自嘲気味に話す。
実力行使しないのかと聞き返す綾子だったが、「神でいる必要がないと姫歌が自覚した時点で打つ手はなくなった」と恭一郎。
懸案事項を片付けた綾子はメンバーの元へと戻る。秋人たちが見守る中、いよいよライブが始まった。


姫歌が観客に語りかける。
友人の誠二と暦に、衣装製作の恭一郎に、運営スタッフに、大切な人たちに、ファンに、お礼を。
その汝らに聞いて欲しいことがある。神である妾には許されぬかも知れぬが、妾にも叶えたい願いができた。
聞いてくれ。妾の願い、それは――

マイクを握り締め、満面の笑顔とともに願いを叫ぼうとする姫歌でFin。