この流れに乗ったか、この夏には様々なクソゲーが跳梁跋扈することとなる。
まずはアーベルソフトウェアの「MQ〜時空の覇者〜」。
フルプライスでボイス無し・選択肢すら無い一本道シナリオでクリアまで5〜10時間というボリュームが織り成すは
「アミュレットを持つ者以外信じるな」と言われたのに最後までアミュレットを持つ者は出てこないといった伏線のぶん投げっぷり、
情報交換とHだけして30分程度で死に別れる全く感情移入できないヒロイン達、
途中で二回キーボード入力を要求される箇所があるも後の展開に何の影響も及ぼさないシステム、
そして黒幕が明らかになったところで「俺達の戦いはこれからだ!」で終わり、スタッフロールすら存在しない幕引きである。
タイトルのMQの意味は分からず仕舞いで、そもそもパッケージ裏に登場しないキャラが4人も描かれているという未完成っぷりなのに
事前告知も続編の予定も無しという対応があの菅野ひろゆき氏の成れの果てだと思うとあまりに遣る瀬無い。
売上が散々だった為被害の規模自体は小さいもののその爆発力はとてつもない水爆実験のようなクソゲーであり、
m9(^Д^)にちなんでm9と揶揄されるのも致し方ない事だろう。
夏の問題作といえばフロントウイングの「タイムリープぱらだいす」を忘れてはならない。
箱を開けるとまずお詫びの文章が目に入るという本作、一言で言うならバグの嵐である。
ゲームが落ちる・電源が落ちる・進行不可のハマり・ダンス中下半身が埋まる・後ろ向き・視点がゲッダン化・
空中お猪口・ソフトボール大の耳垢・魚のヒレのような和服の袖・キャラが離れた状態で遠隔セックス……数え上げればキリが無い。
パッチでそれらが駆逐された後に残ったのはギブアップ臭漂うおなざりなイベントとゲーム進行に何の影響も及ぼさない不毛なSLG、
そして事前告知では複数人同時可能だったのがゲーム中だと一人しか表示できない宣伝詐欺のダンスシーンである。
前作「タイムリープ」のベンチマークで二人同時に滑らかにダンスをさせていたのがなぜ退化したのかは知る由も無い。
現状でも未だ実装されてないステージや体位がいくつもあり、現状β版で完成品はコンシューマーとまで言われる始末である。
バグ動画を一日で権利者削除した仕事の速さを何故開発で発揮しない、とは誰もが突っ込んだことだろう。