2008年ベストエロゲー投票スレッド

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2801/2
■コンチェルトノート■ +2SC
作り込まれたシナリオと、その中で活き活きと個性的に描かれたキャラが非常に魅力的。
各ヒロインに死に設定などはなく、むしろ、ストーリーの展開上で、どんどん新たな魅力が発見されていくので、
一度ルートに入ってしまえば、エンディングまでは本当にあっという間だ。
ライター桐月氏の文章力と、彼によって練り込まれたシナリオの完成度が無ければ、
コンチェルトノートが、08年最高の作品としてノミネートされることはあり得なかったに違いない。
BGMや演出面の求心力はそれほどでもないが、このテキストの完成度に比べればゼロに等しい問題だ。
システムも大変洗練されていて、繰り返しのプレイが苦にならないのも素晴らしい。

■Garden■ +1SM
芸術的なテキストと、情景を最大限に盛り上げるBGM。
これだけで買って良かったと思える最高のゲーム。
サブライターのせいで、劣悪なテキストが混じっていたり、
キャラのシナリオがおかしくなっていたりするのはとにかく残念だが、
それだけの理由で、このゲームを敬遠するのはあまりにも浅薄だ。

■暁の護衛■ C
投げっぱなしの複線や世界背景、盛り上がりに欠けるシナリオ、希薄なBGM。
暁の護衛を、08年の代表作として選出するのには抵抗があると言わざるを得ない。
しかし、ヒロインの個性を引き立たせる描写が所々に鏤められており、
プレイヤーは、最終的にはシナリオの酷さにがっかりするだろうが、
そのシナリオのヒロインに対して、好意を抱くことは間違いない。

前述の通り、あまり優れた作品であるとは言えないのだが、
キラリと光る何かを見たため、ここにこいつを選出しておきたい。
2812/2:2009/01/12(月) 23:23:39 ID:5L7nf/AH0

■るいは智を呼ぶ■ SC
テキストはやや癖があり、人を選ぶ。
しかし、魅力的に描写されたヒロイン同士の、テンポ良く進む会話を楽しめないというのは大きな損失だ。
各ヒロインのルートごとに描かれるテーマはどれも秀逸で、
一人クリアした後には、すぐ次のシナリオを読みたくなる中毒性が込められている。

■こなゆきふるり ■ SC
『秋のうららの』に続く、地味な感じのする作品。
カーリングというスポーツ自体には、それほどスポットが当たってはいないものの、
各ヒロインや、割かし好感の持てる主人公を動かすためのマクガフィンとして、それなりに上手く機能している。
これぞ!と言える武器こそ無いものの、非常に手堅い出来にまとまった、一つの良作と呼んでいいだろう。
シナリオ(エンディング)が尻すぼみなのはちょっと残念。

■リトルバスターズEX■ SCM
全年齢版として一度出た物を再評価するのはいかがなもんかと思いつつ、
新ヒロインとして書き下ろされた朱鷺戸沙耶は、キャラクター・シナリオ共に秀逸だったと言わざるを得ない。
この新規シナリオ一本のために、この評価枠を進呈。
大筋のシナリオやBGMの出来については、言わずもがなの高水準。

(総評など)
2008年発売タイトルの消化本数: 約40本/ エロゲ歴: 7年
この年末に到るまで、やや不作な一年だとは思いつつ、
年ももう終わる頃になって、コンチェルトノートを発掘できたのは最大の幸運だった。
ありふれた萌えエロゲーにしか見えないこのゲームを発掘できたのは、
『なんかテキトーに普段やらねー萌えゲーでも買うべ』というKIMAGUREのお陰でした。
ありがとう仏様。