■リトルバスターズ!エクスタシー■+1 SC
アンチKeyの素材で作られたKeyゲーとでも言おうか。麻枝が一線を退いた後の鍵にも希望が持てる出来だった。
追加要素も単なるエロ追加やヒロイン昇格に収まらず、リトバスの世界を広げる冴えた補強になっているのが好印象。
特に沙耶という泣きも笑いも萌えもネタもヨゴレもこなすKey史上屈指の強烈なキャラを生み出した事は特筆に価する。
■11eyes -罪と罰と贖いの少女-■+1GC
震えるほどの厨二設定に肩が壊れるのも辞さんとばかりに全身全霊を叩き込んだ力作。
仲間が揃った頃の掛け合いや赤い夜突入時の演出など、随所に光るものがある。
……それだけに終盤の失速どころか盛大にスっこけた展開が残念過ぎる。いい加減Lassの最後でグダる悪癖は直らんものか。
■Maple Colers2■+1CG
作り手の適正とこれまでのノウハウがやっと合致した、愛すべきバカ達による痛快青春スクールウォーズ。
エロ度や自由度は落ちたものの、抜群に進化したメリハリによってお得意のキャラ立てや演出がさらに引き立てられ、
プレイ中の「楽しさ」にかけては2008年随一の快作。これのおかげで去年の続編不信が直ってくれた。
■闘神都市V■H
楽しめたし充分エロいんだが、戦術・育成・探索に工夫や遊びの余地が無く、テンポの悪い作業ゲーになってるのは痛い。
キャラやシナリオ・前評判まで含め、これが「闘神都市」であることが全ての足を引っ張ってしまった気がする。
■てとてトライオン!■S
夏を舞台とした青春ラブコメとしてはほぼ完璧。だが折角の舞台を活かした大立ち回りの最高潮がプロローグってのが勿体無い。
■るいは智を呼ぶ■SC
2008男の娘枠。ロミオを更にクドくしたような共通ルートさえ越せばシナリオも良い。
(総評) 2008年発売タイトルの消化本数:8本/ エロゲ歴:9年
大作総コケの年、この一言に尽きる。期待してたのがごらんの有様で積んだり直前回避したソフトがどんだけあることか。
特に庭に始まりアイ惨で終わった企業倫理の低下は深刻にマズい。志の低さが蔓延しない事を祈るばかりである。
……まぁ、そんな中から良作を見つけるのがエロゲの最高の醍醐味なんだが。今年もまた大いに楽しめますように。