処女はお姉さまに恋してるSSスレ 第17話

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115ひろいものテキスト
「櫻の園にも、百合の花」

※この作品は誰エンドでもないところで起こっています。(一子エンドですらありません)

 恵泉女学院を卒業してはや二年。御門まりやは親元を離れて恵泉女学院ではなく服飾課程のある大学へ通い、厳島貴子は国立女子大に入学をした。
宮小路瑞穂は、ぐずぐずしているうちに恵泉女学院大学部へそのまま上がってしまって、あいかわらずクラスメイトたちにもてあそばれている。

 そして歴史的和解をした御門まりやと厳島貴子は今や同居するまでになっていた。とは言え、家を無理矢理出てきた貴子がまりやの部屋に転がり込んだ――のが正解なのだが。
「まりやさん、いい加減に片付けて下さいませんか? 制作物の提出期限は昨日だったんでしょ?」
 もともとセレブな人たちが借りているマンションなので、そんなにリビングも狭くはないのだが、あれやこれやと洋裁道具やトルソ、何よりも布を撒き散らかしているので足の踏み場もなくなっていた。
 ベビードールのまま、昼近くまでだらけているまりやは、リビングで立っている貴子に上目遣いで言い訳を始めた。
「だってさー、昨日まで何日半轍したと思ってるのよ〜、もうやる気も残っちゃいないよ。栄養補給させてくれよう」
 そう言うと、まりやは目をつむって唇を少しだけとがらせて貴子のリアクションを待った。
「もうっ! 真っ昼間からさかっているんじゃありませんよ。しょうがないわねえ……」
 貴子はソファーに中腰になってまりやに顔を近づけた。ちゅっと軽くキスをするだけのつもりだった。
 貴子がまりやと唇を重ねた瞬間、まりやはがばっと貴子を抱きしめると舌をちろちろと貴子の唇に這わせ始めた。貴子はまりやの舌の律動を楽しむと、お返しとばかりにまりやの舌に自分の舌をこすり合わせる。
「んぐ、んぐんぐ」
 粘膜の強力な接触はより強力な欲求を生み出す。お互いに首を軽くかしげるとお互いの口唇をむさぼるように吸引しあった。
その吸い合う口唇の中ではお互いの舌がぬらぬらと蛇が絡み合うようにポジションを入れ替えながら相手に快感を与えようと、また相手から快感をむさぼろうとしていた。
116ひろいものテキスト:2008/10/14(火) 01:47:14 ID:psxTdd0Z0
 貴子はまりやの背中に手を回すとさわっさわっとソフトにタッチし始めた。男とのセックスの経験は二人とも無かったが、それが幸いしているのか相手に強い刺激を与えれば感じるだろうと考える男性的な荒々しい行為は入らない。
一方のまりやも貴子の太ももをさわさわと刺激し始めた。決していきなりスカートの中をまさぐったりはしない。じらしてじらしてじらしまくってさらにじらす。女同士ならではの愛撫だ。
「今日はたくさん愛し合いましょ」
 すでに目がうるんでいるまりやが貴子におねだりした。幼少の頃は犬猿の仲だったとは思えないくらいの甘えん坊ぶりだ。
「じゃあ、キスして下さいってお願いしてご覧なさい」
「……いじわる。キスして」
「くださいは?」
「キスして下さい」
「よろしい。ちゅぱ。むぐん」
 十分に口へのキスを堪能すると、まりやの首筋へ舌をはわせる。
「はうっ!」
 舌を押しつけながら柔らかな舌腹でゆるゆると鎖骨周りをねぶるように舐めあげる。
 そのままくるくると舌をこねまわしながら、胸と脇の間を何度も往復する。
「あらぁ、乳首が硬くなってるみたいね。いやらしい娘」
「やだっ。貴子のせいじゃない」
「へえ。そうなんだぁ、じゃあやめちゃおうかしらねえ」
「だめぇ」
「じゃあ、今度は貴女の番ね、脱がせて」
「あらぁ、簡単に脱げるようにワンピースにしてたのでしょう?」
「ばれましたか」
「だって、ガーターベルトまでしてる貴女がワンピースにしている理由はそれしかないもの」
「ワンピースはシフォン生地の薄手にしてたのもわかってくれた?」
「当たり前じゃない。スカートの後ろに期待汁でシミが付いてたしね」
 まりやは貴子のワンピースを脱がした。
「かわいいわよ。貴子。食べちゃいたいくらい」
117ひろいものテキスト:2008/10/14(火) 01:51:12 ID:psxTdd0Z0
 貴子のランジェリーはミントグリーンのブラとショーツとガーターベルトのセットだが、ブラはカップレスでワイヤーだけで胸を支えている(というか支え切れてないんじゃないかといつも思う)。そして貴子のショーツの上から秘園をまさぐった。
「まあ、こんなにしっとりと濡らしているなんて、期待してるのよね」
「こ……これは、あ……あせですわっ! まりやさんのいけず」
「ふーん、こんなにとろとろで甘ーい匂いのする汗なんだー」
 そういうと指に付いているねばねばを親指と人差し指で糸を引かせて貴子に見せつけた。
「まりやさんのえっち……知ってるくせに」
「ふふふ、これはお仕置き」
 まりやはにやっと笑いながら貴子の愛液の付いた自分の人差し指と親指をしゃぶって見せた。じゅん。と、貴子の股間は湿り気を増した。
「まりやさん、あなたはツボを得すぎです、こんなにびしょびしょになってきちゃったじゃないですか」
 そういうとソファーの上に乗り、まりやの顔の前にショーツをはいたままの股間を突き出した。
カリッ
 いきなりクリトリスを甘噛みした。ショーツがベールとなって刺激が弱まり、適度な刺激になっている。
「くうう」
 貴子は体を折り曲げて快感に耐えている。

 だが、貴子の陰部に刺激を加えたのはその一撃だけであとは太ももの内側やおしりの谷間の部分に攻撃が集中していた。
 女はじらし、じらされる事でより快感が高まるのである。男性よりも興奮状態になるのが遅く、引くのも遅いが故。男女間におけるノーマルのセックスよりも女同士のセックスにはまる女子が多いのはこのため。
「ねえ、貴子。ベッドでもっと激しく愛してあげるわ」
「これじゃあ、どちらが主導権握っているのか判りませんね」
 基本的なレズの場合、タチ(攻め)とネコ(受け)が居ると信じられているが、実際には状況に応じて攻守入れ替わるリバも多い。特に対等に愛し合いたいという女性達の間では、攻め受けすら無い場合がほとんどだ。
118東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2008/10/17(金) 10:57:25 ID:1/eGmYaq0
ひろいものテキストさん、これで終わりでしょうか?
もし続きに行き詰っている状態でしたらすみません。
シンデレラへのステップ、最終章、投下させていただきます。
119東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2008/10/17(金) 11:03:30 ID:1/eGmYaq0
「それにしても、まさか瑞穂さんが本当にモデルの仕事を引き受けてくださるとは思いませんでしたわ」
 翔耀大学のキャンパスで紫苑さんがそう話す。
「……って、たきつけたの紫苑さんたちじゃないですか」
「それはそうですけど、瑞穂さんは高確率でお断りするのではないかと思っていました。
だって瑞穂さんはもう“普通の翔耀大学の生徒”なのですから」
「普通の翔耀大学の生徒って、貴子さん、それどういう意味ですか?」
 由佳里が聞いてくる。僕もどういう意味なのかわからない。
「つまり瑞穂さんは高校時代と違ってただの一般生徒だということですわ。
瑞穂さん、大学に入っても、精神はエルダーの時のままですわね」
 ………!!
 その言葉で僕はハッとしてしまった。聖央から卒業しても、僕の心は聖央から脱出できていないのか……。

〜由佳里編APPENDIXU シンデレラへのステップ エピローグ〜

「なあ貴子、エルダーって、瑞穂っちは開正出身なんやろ? 何であんたらの高校の称号を持ち出すん?」
桃子ちゃんの言葉に、貴子さんはハッと口を押さえた。まずい……。
「桃子ちゃん、それは言葉の綾ですわ。瑞穂さんは高校時代から私たちで言うエルダーの器でしたの。
ですから、私たちの感覚で自然にエルダーという言葉が出てきたというわけです」
 紫苑さん、ナイスフォロー。桃子ちゃんも納得してくれたようだ。貴子さんも安堵のため息をついている。
120東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2008/10/17(金) 11:07:53 ID:1/eGmYaq0
「でも、瑞穂っちが女性服のモデルか。今から楽しみやわ」
「って、桃子ちゃんまで……」
「でも、紫苑さんも貴子さんも、1回きりって条件、よく納得しましたね」
 ちなみに由佳里は、最初紫苑さんのことを“紫苑さま”、貴子さんのことを“会長さん”と呼んでいたが、
最近になって自然に向こうの指定した呼び方で呼ぶ事ができるようになった。
「まあ、乗り気でない瑞穂さんに、そう何度も押し付けるのも酷でしょう。
1回引き受けていただいただけでも良しとしなくては……」
 紫苑さん、それなら最初から話題に出さないでほしいんですけど……。
「……っていうか、なんで僕だけなんですか? 由佳里のダンスのことも楽しみだって言ってたのに……」
「あら、確かにそちらも惜しいとは思いますけど、瑞穂さんのモデルと由佳里さんのダンスは、
私の中では重要度がまったく違いますから」
 ……勘弁してほしいです。
121東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2008/10/17(金) 11:25:32 ID:1/eGmYaq0
「うちも瑞穂っちのモデル服が見られんいうことになっとったら、ほんま泣いとったわ」
「おいおい、浮気は勘弁してくれよ、桃子」
 非常に残念そうに言う桃子ちゃんに、隼人先輩が苦笑いして言う。
「大丈夫やって。うちは隼人一筋やし、そもそも瑞穂っちはうちの中では男に入っとらんし、女友達と一緒やから」
 ガーン!!
「男の中に入ってない」「女友達と一緒」
 聖央を卒業して、やっと女装の屈辱から解放されたのに……。
「い、一体どうしたら僕は……僕は……」
「あら、瑞穂さん、また落ち込んじゃいましたね」
「瑞穂には気の毒だが、定期的にこれを見ないと瑞穂がいる気になれないよな」
「まったく同感ですわね」
「ううう……」
122東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2008/10/17(金) 11:30:24 ID:1/eGmYaq0
「奏お姉さま、やりましたよ!」
「薫子ちゃん、どうしたのですか?」
 家に帰ると、薫子ちゃんと初音ちゃんが遊びに来ていた。
「初音が第75代エルダーに選ばれたんですよ!」
「ほ、本当なの?」
「は、はい……」
 僕たちが驚いて聞き返すと、初音ちゃんが恥ずかしそうに答えた。
「これも初音の成長の賜物……っていうか、チェリーズがよく働いてくれたおかげもあるんだけどね」
「チェリーズって……?」
 なんだろう? そんな名前聞いたこともない。
「あっそうか。あたしと初音の妹ですよ。あたしの妹が間部春樹(まなべ はるき)。
初音の妹が吉沢真桜(よしざわ まお)。どっちも名前が桜っぽいからチェリーズって、あたしと初音で名づけたんだ」
「な……なるほど……」
「それはそうと、薫子ちゃんはエルダーにはならなかったのですか?」
 奏ちゃんが聞くと、薫子ちゃんは照れたように笑いながら言った。
「勘弁してくださいよ。ちらっと小耳に挟んだことはありますけど、あたしはエルダーなんてガラじゃないですから」
123東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2008/10/17(金) 11:36:02 ID:1/eGmYaq0
「由佳里お姉さま! 私、きっと由佳里お姉さまのようになって、75代エルダーを立派に務めます! 
応援していてくださいね」
 一方、ガッツポーズを決めてそう宣言する初音ちゃんを、由佳里は愛しそうに見つめながら言った。
「ありがと。でも、ムリして私みたいになることはないよ。初音は初音の良さを伸ばしていけば」
 由佳里のようなエルダー……か。きっと今年度の聖央女学院も、素晴らしいものになるだろうな。
「私みたいに……か」
「由佳里……?」
 感慨深そうにつぶやく由佳里。どうしたんだろう?
「瑞穂さんが転校してきたときは、私が誰かに慕われるようになるなんて、考えてもみなかったな……って。
あの時は、私はただの女の子でしたから」
「そうだね……」
 あの時は、僕もただの男の子だった。それがエルダーに選ばれたことで成長できたんだ。
124東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2008/10/17(金) 11:56:11 ID:1/eGmYaq0
「僕たち、一緒にいることで成長しあえる王子とシンデレラ、なのかもね」
 普通の男の子と普通の女の子が出会い、魅かれあって、お互いに釣り合うようになろうと努力し続け、
そして誰もが認める王子とお妃になった。
 まあ、僕の場合はちゃんと王子様になれているのかちょっと自信ないけど、でも由佳里はきちんとそうなれている。
それは自信を持って言える。
「そして、その精神は、後々まで引き継がれていくんだね」
 僕から奏ちゃん、奏ちゃんから薫子ちゃん……まりやから由佳里、由佳里から初音ちゃんへと。
「僕たちも、もっともっと自分を磨かなきゃね。奏ちゃんや薫子ちゃん、初音ちゃんたちに笑われないように、ね」
「そうですね、瑞穂さん。ふふっ……」
 由佳里と一緒なら、きっとそれができる。いつか僕の奥さんになる女性を見つめながら、
僕は改めてそうなろうと決意したのだった。

Fin
125東の扉 ◆FVKSJZ0PUs :2008/10/17(金) 12:00:33 ID:1/eGmYaq0
シンデレラへのステップ、以上で完結です。
なんとかやるきばこ2の内容に近づけたかったのですが、私ごときの実力ではこれが限界でした。
普段、他のヒロインと比べ、何かと冷遇されがちな由佳里ちゃんですが、非公式とはいえAPPENDIXを2つ作って、
瑞穂くんとのえっちも1人だけ1回きりだったのが番外編も含めると5回に増えたのですから、
満足してくれてると思います。
それでは、今回はこれで。お目汚し失礼いたしました。
126名無しさん@初回限定:2008/10/17(金) 16:55:24 ID:j8sYPyCY0
東の扉さんGJです
127ひろいものテキスト:2008/10/17(金) 23:11:14 ID:tkth0mfZ0
「ショーツ脱いで。あたしも脱ぐからさ」
 そういうまりやにせかされて貴子はショーツを脱ぐ。クロッチは愛液で濡れそぼり、ショーツを脱ぐと、股間とクロッチの間でつつーーーっと糸を引いた。
「こりゃ、また興奮しちゃうわね」
 まりやも自分のショーツがピンポイントで濡れているのに気がついた。
「まりやさんってば。私の痴態で興奮してくれたのですね」
 貴子が感激しながら言った。女はいつでも自分で愛する人が興奮してくれるのがうれしいのである。ベッドに横たわると、きつく抱き合い唇を重ねる。
抱きしめられる事で興奮が深まるのである。まりやはストッキングをはいていれば良かったなと少し後悔していた。貴子のストッキングをまさぐっていて、ストッキングをはいた足同士を絡ませる事の気持ちよさをすっかり失念していたからである。
女性下着にナイロンが多いのはまさぐられた時の気持ちよさを優先しているに違いないと、ファッションを勉強している身としてはありえない考えをしていた。
 そして、お互いに体中を舐めるようなキスをしたり舌による愛撫を続けていった。三十分以上じらしあったおかげで、お互いにちょっとした刺激でもぴくぴく反応するようになっていたのであった。そして、ついに性器への愛撫がはじまったのである。
もう、身体の方は準備完了になっているわけで、そこへちょっとした刺激が加わるだけで、勝手に登り詰めていく状況になってしまったのである。だが、快感にどん欲な二人はそれだけでは我慢ができなくなっていた。そして、挿入感を楽しみたくなった。

「ダブルバイブしてみましょう」
 貴子が提案する。
「んじゃ、バイブの準備は……ってもう用意してあるんかいっ!」
「だってぇ。」
これは新婚の奥さんのような反応である。

 ちゅぱちゅぱちゅぱとお互いのクリトリスや膣口をなめ回したので、膣口からはとろとろと秘蜜が流れ出してきていた。
 お互いに蜜液をすくい取ると、菊模様のかわいらしい菊門になすりつけあった。
「ん、くはぁ」
128ひろいものテキスト:2008/10/17(金) 23:14:46 ID:tkth0mfZ0
 そもそも排泄器官である菊門には挿入することは通常ありえない行為であるため、挿入を考えると括約筋を良くもみほぐす必要がある。お互いの蜜液はラブローションの様に指に絡まり、お互いの人差し指をアヌスに挿入すると優しくもみほぐし始めた。
と同時に舌はクリトリスを丹念に刺激し、より括約筋がリラックスするようにした。
目の前で自分の指が相手のアヌスに入ったり出たりするのを見て、興奮もしていたのもあるが相手の膣口がぴくぴくと反応しているのにも感動し興奮していたのである。その気分の高まりがさらにとろとろの愛液を蜜壺に蓄えさせた。
 指も一本から二本、二本から三本と十二分にほぐれてきたようだ。
「まりやさん。今入れますからね」
 貴子は顔を興奮で真っ赤にさせながらスキンをかぶせていつでも使用出来るようにしてベッドサイドに置いておいた三本のバイブレーター付きの双頭ディルドーのうち、細い方の一本を自分のアヌスに挿入した。
片側の長さ二十センチ全長で言えば四十センチ、太さは成人男子の平均はあろうか(貴子もまりやも男性は知らないので、大人のおもちゃやで「平均男性サイズ」というのを買ったのである)、はぁーっと息を吐き出しながら菊門に収まっていく。
直腸にごりっと当たる感覚が膣と違って少し違和感があるが、それもしばらくすると収まった。もう一本はアヌスに収まったものの倍の太さはあろうかというスーパーサイズだ。ベッドサイドに腰をかけ、挿入しやすい格好になると、両足をぐっと開脚させた。
縦筋で真一文字だった大陰唇がくぱぁとわれ、中の小陰唇と尿道口、膣口があらわになった。
「ふぅっ」
 まりやがいたずら心をだして、息を吹きかけるとぴくっと反応した。日頃は大陰唇にふさがれて外気にさらされない秘密の場所なので、とても敏感であった。
「あせったらだめよ」
「へっへへ、おくさ〜ん、辛抱たまら〜ん」
 どこのおっさんですか? と聞かれそうなリアクションをとりながら、ベッドに飛び乗って、貴子の胸を後ろから揉みし抱き始めた。丹念に双丘のまわりから渦を巻くようなソフトタッチで頂を目指す。
「はやく、入れてよ。あたしも気持ちよくして?」
「ん……」
 綴じ気味だった膣口も全開になりミリミリっと極太のディルドーをくわえ込んだ。貴子の股間には平行になった二本の異物がそそりたっていた。
129ひろいものテキスト:2008/10/17(金) 23:25:57 ID:tkth0mfZ0
「このまま、貴子を感じさせても良いんだけど、それは別の時のお楽しみにしておいた方がいいわね。今度はあたしの番ね。お願い貴子」
「ん」
 下半身の双穴を塞がれた貴子は、興奮して言葉も出なかった。貴子はまりやをベッドに横たわらせると、両足を抱えてくの字になるように身体を折り曲げさせた。
期待に満ちたまりやの陰部はいまかいまかと挿入を待っていた。貴子は自分の時と同じようにアヌスの方からディルドーを挿入していった。膣口に先に入れてしまうと直腸が圧迫されて挿入しづらくなるからだ。
 貴子が体重をまりやに向かってゆっくりとゆっくりと駆けていくと、ディルドーはきゅーっとまりやの菊門に収まっていった。そのままでは膣用のディルドーを挿入しにくいので、アヌスを少しほぐすつもりも兼ねて、律動的にまりやの挿入されたモノを出し入れする。
「ああ……」
 ああん。とかあっあっあっとかAVにありがちな不自然なまでにするあえぎ声は女達の間では不要だ。あれは男を興奮させる為(たまに自らを盛り上げる為にする者もいるが)にする演技だ。
女同士はもっとうめき声のような(マッサージで気持ちいい時に発する声みたいだ)声で快感を表明する。まりやの快感表明は短い「ああ」だった。
本来、肛門は排泄器官であり、性的交渉をする場所ではない。膣のように愛液で潤い、潤滑剤として男性性器を受け入れやすくする必要がないので、濡れるという反応はありえないはずだったが、まりやのアヌスを出入りしているディルドーはてらてらと潤い汁が見えている。
一度半抜け状態にして前後を同時に挿入するように準備した。
「そろそろいいわね」
 そうささやくと貴子は極太ディルドーを手で支えて、まりやの膣口に当てると先を少しだけ入れもう一度足を抱きかかえ腰が浮いた状態にして、グッと体重を掛けて、前後をまりやに送り込んだ。
「はああああああ」
 まりやが大きい吐息で挿入に応える。ゆるゆるとではあるが、二十センチのディルドーは前後ともにまりやに収まった。最後には貴子とまりやのクリトリスがキスをした形になった。ぷるっ。まりやが軽く震えた。
そして、貴子がまりやを抱え起こすとお互いに抱っこし合っている形になった。
130ひろいものテキスト:2008/10/17(金) 23:34:35 ID:tkth0mfZ0
「スイッチを入れるわね」
ぐぅうううううん。膣のバイブとアヌスのバイブが振動を始める。それぞれの振動は小さいのだが、二つの振動が重なると大きい揺れになって、思いの外体の中でうねるのである。下半身の異物感に満足しながら、貴子とまりやはキスをした。
「二本差しはやみつきになるから気をつけなさいねって言われたけど、これは本当に……ううう。ああ……」
「た……貴子、もう一本のはどうするつもり?」
「上のお口でしゃぶるのよ」
 貴子は器用に最後の一本を取ると、舌でぺろぺろとしゃぶりだした。唾液でてらてらになった方をまりやの口に入れる。
ぐっとなりそうだったが、まりやの口に半分まで押し込んだ。まりやの口から出ている半分を丹念にしゃぶると貴子も飲み込んだ。三本のバイブレーター付きの双頭ディルド−は二人の少女の咽喉、膣口、肛門の三点に綺麗に収まった。
上のディルドーも根本まで収まった為、まりやと貴子は単にバキュームキスしているようにしか見えなかった。上のバイブのスイッチも入れると脳天にぶーんと刺激が送られる。頭がシェイクされるためか、正常な判断が出来なくなってきていた。
貴子とまりやは、お互いを強く抱きしめあって、挿入物をより奥へ取り込もうとするが、頭から股間までバイブレーターの甘美な振動が二人をとろけさせていった。
そして、お互いの腰を最初はゆっくり、だがだんだん高速に動かし始め、ディルドーを出したり入れたりさせるようにした。

「むー、むー」
 お互い口いっぱいにディルドーを含んでいるために、言葉が出ない。やがて、絶頂に達してお互いにのけぞると、口のバイブがぽろりと落ちて二人のお腹の部分におちた。
丁度振動している部分がクリトリスにあたるような形になっているので、絶頂に達しているのにまた快感刺激が加わり気絶をしたが、二人の股間にささったままの二本のディルドーはそのまま振動を続けていたのであった。

 やがて、電池も切れ。怒張の如く熱くなっていたバイブレーターも体温と同じ温度まで下がった。
「ん。イっちゃってたみたいね」
「やだ、入りっぱなし。電池なくなってますね」
「抜こうか」
131ひろいものテキスト:2008/10/17(金) 23:38:41 ID:tkth0mfZ0
 まりやはそう言うと自分に刺さっている方をするっと抜いた。
「やだ、肛門がガバガバ。フィスト出来そう」
「あら、まりやさん。今度はフィストで楽しみたいのですか?」
「フィストも病みつきになるらしいから気をつけないとね」
「あ、そうだ、うふふ」
 何か思いついたような貴子は自分の膣口のディルドーを抜くと反対の向き、つまりたった今までまりやの胎内に入っていた方を、自分の胎内に送り込んだ。
「貴子、いきなり何してるの」
「まりやさんの中に入っていたものを私の中に入れたくなっちゃったの」
 まりやはこの言葉を聞いてきゅんとした。
「貴子、あんたってば……」
「うふふ。まりやさんずっと愛してる」
「あたしもだよ、一生捕まえていてやるからね!」
そして長いキス――