ファヌル編@
〜最初は端折って、祀利とファヌルが家に来るシーン〜
他の3人のルートでは覚えていなかったファヌルの名前を何故か覚えている至。
ファヌルのほうも「何故覚えているのだ?」と怪訝な顔をする。
ファヌルの名前を思い出した瞬間、今までの「ループ」の記憶が蘇る。
何者かに殺害されたこと、わずかと結ばれたこと、祀利と結ばれたこと、かごめ(ry
都合4回分の蘇生+殺害の記憶を思い出した至は、自分が5回目のループに入っていることを知る。
ファヌル曰く、ループに微妙な変化が生じているが、原因もその影響も分からないらしい。
まぁ最悪、これまでのように誰かとくっつけばループは途切れないんじゃね?と気楽な2人。
誰とくっつくんだ?と問うファヌルに、お前じゃダメか?と問い返す至。
何でこんなこと言ったんだろうと考える至、それを見て「変なヤツだ」と苦笑するファヌル。
とりあえず自分からループを狂わせるのは避けたいので、これまでどおり行動することに。
風呂場でも予定通り乱入するファヌルだが、至ともつれ合って押し倒されてしまう。
その場の勢いでキスをしようとする至だが、わずかと祀利に見つかって仕置きを食らう。
あらすじだけ書いてるつもりだったのに@〜Fという巨大なテキストになってしまった・・・
ファヌル編A
その日の夜から、至は昔、母親に虐待されていた日々の夢を見始める。
(実は共通部分で、母親に虐待されていた事実は明かされるのだが・・・書き忘れたわw)
至の母親は精神を病んでおり、至を愛しながらも日常的に虐待していた。
至も母親から(歪んではいるが)愛情を感じていたので、笑顔で耐えていたのだが・・・
虐待の日々は、母親の首吊り自殺で突然の幕切れとなる。
至は、現在の養い親である伯父との会話を思い出す。
「アイツを許してやって欲しい、アイツは愛し方を知らなかったんだ。
それでも懸命に愛そうとしていた」
「それで虐待を?」
「ああ、矛盾している・・・だからアイツはあんな死に方を・・・自分に罰を与えたんだ」
至は今でも母親のことが理解できないでいた。
ファヌル編B
3日目、守護(監視?)してくれているファヌルに礼を言う至だが
別に嬉しくないと突っぱねるファヌル。天使には心がないから
何故心が無いのかという疑問を感じることもないのだという。
「覚えない疑問に答えは必要ない。それが自然だ」とファヌルは言う。
それじゃつまらないだろうと言う至だが、天使は神のために存在するのだから
別に面白さを求める必要は無いのだと返す。
じゃあ、心がないなら今言ったお前の意見は何処から出てきたんだと問うと
「我思う故に我有りか・・・」とファヌルは感心する。
確かにつまらんなと苦笑するファヌルに、なら天使をやめてはどうかという至。
「やめてどうするんだ?人生の意味でも見つけろというのか?」
「少なくとも暇は潰せるし、世話になった分は俺が一緒に暇つぶしに付き合う」
言葉を詰まらせたファヌルは、考え事をするように静かに部屋を出て行く。
ファヌル編C
次の日、屋上で飯を食おうとする至・わずか・祀利だったが、そこへかごめが乱入してくる。
ループに無い展開に狼狽しつつも、三人の喧嘩(殺し合い)を仲裁しようと飛び出す至。
ファヌルから警告が来るが、それを無視して割って入った至。
勢い余った3人の集中攻撃を受けて死んでしまう。
死の間際にファヌルの声が聞こえる・・・ 「運命が変わった、もうボクでは蘇生ができない」
気づくと、最初の不思議空間にいる至。
ファヌルは至を守れなかった責任を取るために、自分の名を神に返して消えようとしていた。
怒りと気合で消滅を回避した至は、神に向かってファヌルの弁護を始める。
神は笑いながら、ファヌルを許すための条件を出す。
それは、ファヌルが一日堕天し、天使としての力と記憶なしで過ごす事。
悪いのは自分なのだからファヌルに試練を課すことは無いと怒る至だが神はそれに対して報償をつける。
ファヌルではもはや不可能な、至の蘇生である。
「至の肉体はもう無いのでは?」と問うファヌル。
火葬にでもしちゃったのかと問う至に、ファヌルはストレートに「食われた」と返す。
至の遺体は、3人によって生で食われたり焼いて食われたり菜っ葉で包んで食われたりしたらしい。
「自分の中に在れば、ずっと一緒にいられる、だとさ」
「・・・俺って愛されてんだな」
すったもんだの問答の末に至は蘇生し、ファヌルは堕天する。
ファヌル編D
記憶を失ったファヌルは無邪気に至に抱きついたりする。ファヌルの新鮮な姿に和む至だが・・・
突然わずかと祀利が乱入してくる。「何で!?食べたはずなのに!!」
蘇生はしたが、過去に戻ったわけではなかったのだ・・・
ファヌルが天使の力を一時的に失っているせいで二人に暗示が効いていない。
もう一度至を食べようと、嬉しそうな顔で2人(+道ばたで遭遇したかごめ)が襲い来る。
ファヌルを守るため、何より自分の身を守るために至はファヌルを担いで逃走を開始する。
一日逃げ切ればファヌルの暗示が発動して助かるんで、それまで逃げ切れば勝ちらしい。
廃屋となっているわずかの実家に身を隠す至とファヌル。雨で濡れた体を温めあうついでに一発やっとく。
で、残り一時間というところで見つかってしまうが、全身食われたり斬られたりしながら生き延びる。
ファヌル編E
翌日、ファヌルに傷の手当をしてもらった至は礼を言うが、何故かファヌルに怒鳴られる。
至の笑顔を見るたびに、揺らぎが生じて気分が悪くなるらしい。そのまま散歩に出るファヌル。
「揺らぎとは、人間でいう感情の昂ぶり・・・ボクは至のことが好きなんだな」
そう口にすると、堕天していた一日の記憶が蘇る。天使としての力を失い、代わりに心があった自分。
それを追い求めるかのように、「揺らぎ」に代わる物として「痛み」を求めるファヌル。
痛覚はあるものの、「心」がないので「痛み」を理解できない。
痛みを、心を理解するためにコンクリートに拳を砕けるまで叩きつける。
天使の不死の力で砕けた拳が再生すると、また叩きつける。
駆けつけた至に想いを告げるファヌル。しかし、その想いは「心」ではなく「揺らぎ」でしかない。
「揺らぎ」が「痛み」に代わることで、至に対する想い(揺らぎ)を痛み(心)によって理解できると言うファヌル。
まだ痛みが足りないと、足元に落ちていたガラスの破片で手を貫く。
何度も刺し貫きながら、至に好きだと告げ続ける。「この揺らぎを誇りに思う」と叫ぶファヌル。
止めねばと思いながらも、至はファヌルの赤く染まった姿に見惚れてしまう。
「至、頼む・・・ボクに至上の痛みをくれ」とファヌルは至にガラスの破片を渡す。
至はファヌルをガラスの破片で切り刻みながらセックスを行う。
その行為の中で、至は母親が自分を愛しながらも虐待した感情を理解する。
「愛したいから、痛みを与えるんだ・・・」ファヌルに突き立てたガラスの半分で自分を貫く至。