永遠のアセリア＆雑魚スピ分補充スレッド 30

日々精進です。レベルが上がりました。レベルが上がりました。
日々精進レベレベルが新たなスキ日々精レベルが上がレベル日々……

つぎ込まれるエーテル。加速する噛み噛みボイス。
しかし、ソーン・リーム台地玄関口ニーハス仮設訓練所に響き渡る声も何時かは消える。
マナも、エーテルも決して尽きてはいない。
けれど、それを受け入れる器には限界があった。
未知のクラス、未知のスキル、未知のボイス……
それらを残したまま、伝説の訓練士までもが音を上げる。
だが。だがしかし。限界を超える術は用意されている。
選ぶのは、我々雑魚スピ者。

　　　　Nomal
　　　　Hard
　　　Super Hard

永遠のアセリア＆雑魚スピ分補充スレッド 30

前スレ：永遠のアセリア＆雑魚スピ分補充スレッド 29
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1213891998
発売元：Xuse【本醸造】公式サイト
http://www.xuse.co.jp/
外部板：雑魚スピスレ保管庫 (初代スレ〜29スレ)
http://etranger.s66.xrea.com/
外部板：雑魚スピスレ避難所＠MiscSpirits
http://www.miscspirits.net/Aselia/refuge/

|書き込む|　名前：|　　　　　　　　　　　 |　E-mail(省略可)：　|sage　　　　　　　|
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ネリーみたいなくーるな女には 　　　 　　/ 〃 ￣ ヾ;　 ／ ./
　　　　sage進行がぴったりよね〜　　　　! i ﾐ（ﾉハｿ ／ /./
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Q： 雑魚スピって何ですか？
A： サブスピです。

Q： 具体的に教えて下さい。
A： シアー・セリア・ナナルゥ・ニムントール・ネリー・ハリオン・
　　 ヒミカ・ファーレーン・ヘリオン、以上9名の総称です。

Q： 最近設定かネタか判んなくなってきちゃった。
A： ここで確かめましょう。→http://nechanforce.o-oku.jp/

Q： これまでに投稿されたSSはどこで読めますか？
A： ここで読めます。→http://etranger.s66.xrea.com/
　　（初代〜29スレまで）

Q： これまでに投稿されたAAは？
A： ここで観れます。→http://nechanforce.o-oku.jp/

Q： 俺あんまりサブスピに興味ないんだけど。
A： 雑魚スピです。>>1の関連スレリンク集か↓で行き先を探してみましょう

エロゲー：Xuse（ザウス）総合51
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1214147646/

作品別：永遠のアセリア/スピたん/聖なるかな 第101章
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1217417264/

ギャルゲー：永遠のアセリア−この大地の果てで−10
http://game14.2ch.net/test/read.cgi/gal/1189103113/

エロゲネタ：聖なるかなSS＆ネタスレ第2世界
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1193308532/

********

＊『聖なるかな』の話は
　　　聖なるかなSS＆ネタスレ第2世界
　　　http://set.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1193308532/
　または
　　　永遠のアセリア/スピたん/聖なるかな 第98章
　　　http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1213688983/
　の適切な方で。

＊次スレ建ては レス数975 または datサイズ475KB のどちらか早い方の辺りで。
　それに間に合うようかつ早過ぎない辺りで、適宜準備を開始すること。
　次スレ建立後一週間程度は旧スレ側を レス数981未満 かつ datサイズ480KB未満
　のままで保持し、 移行誘導 兼 即死時の建て直しの円滑化を図ること。
　なお、read.cgi ver 05.0.6.0 2008/06/04 時点では datサイズが
　端数切り上げで表記されるようなので注意すること。
　原理上、KB未満端数切捨て表記の方を判断基準とする。

********

点呼ネタ：「実際問題、やらせちゃいけないor任せられそうにない」アルバイト、お仕事。
ヘリオン……喫茶店ウェイトレス。だがそれがいい。

最後になりましたが、二代目保管庫管理人４２４さん、
誠にお疲れ様でした。リュー、ウレーシェイスルス。

>>1乙ァーレーン
これはまた喰い付き良さ気な点呼ネタｗ

ファーレーン……面接官。だがそれがいい　<2>

そして424氏、4年以上もの間本当にお疲れ様でした＆有難う御座いました。
マナの導きが氏とクォーリンにありますように。

ナナルゥに中華料理屋の料理担当とか。店全体がイグニッション＜３＞

424氏乙でした。
実は保管庫からスレに来た俺。保管庫がなければこのスレでﾊｧﾊｧすることもなかったと思うと…

1>>乙

赤スピリットなのに客全員を凍らせる落語家ナナルゥとかもありかな？ かな？<4>


424氏。今までお疲れ様でした。僕たちは貴方の雄姿を忘れない！

>>1乙です

ナナルゥが吉本興業の門を叩く。
指導官泣かせにもほどがある。ってのでいいですか?＜５＞

前スレがまだ５００代なのにこのスレッドは512kを超えているので書けません
と出ますがこれはもうこっちしかで続きかけないって事ですか?
なんとか自分のは前スレで完成させようと思ってたんだけど･･･
とりあえずここまできたら最後までやりたいので、
あともう少し点呼の人きたら続き投下していいですか?

４２４氏お疲れ様です。できればもう少し早く、貴方にめぐり合いたかった･･･。

＞１です。番号入れてなかったよ〈1〉
>>10
スレの「書き込み容量」として使えるのは512kb中500kbまで、となってます。
詳しい仕組みはお調べください。

できれば、テンプレ>>5の下のほうを参照しているとちょっぴり円滑な次スレ移行が可能かなぁ。
ごめんね、仕切りっぽくてごめんね。

うあごめん、仕切りついでに。
>>月野さん
即死（注：書き込み量少なすぎによる即dat落ち）防止にもうそのまま投下していいんじゃない？
後で点呼の続きも受付けてるように言えば感想と点呼同時進行できるし。

>>11 >>12 ありがとうございます。
お言葉に甘え、続き投下させていただきます。

「うん…いいよ、ナナルゥの、すごく熱くて、きつくて、たまらないっ…!」
両手をナナルゥの乳房に移し、胸を鷲掴みにしながら更に腰を打ち込む。
「っあ〜〜〜っ!うあぁ、いい、ロティ様、素敵です…!」
「っは、はぁ…!気持ちいいよ、ナナルゥ…!」
ナナルゥが僕の動きに合わせて尻を突き出し、腰を振ってきてくれる。
「好きだよ…可愛い、ナナルゥ可愛いよ…!」
「や、そんな事、きゃうっ!うぁ、ん、あ〜〜･･･。」
ナナルゥの肉襞は僕のものをきつく締め上げ、貪欲に飲み込もうとして収縮していたが、
乳首を弄りだすとたちまち絶頂を迎えた。
上の口は意味のないうわ言のような喘ぎ声を上げ、下の口は激しく痙攣する。
お尻の肉がぶるぶると震え、僕の絶頂を促してくる。
「うううううううううううぅぅっ!!!!」
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
たまらず、ナナルゥの膣内で精がはじけた。
「っん、あつい、ふ、んん…♪」
「うあ、まだ出る、ふぅ…」
焼け付くように熱い己の精液を残らずナナルゥの中に注ぎこみ、引き抜いた瞬間、

「…あれ?」

急にめまいがして僕は仰向けに倒れてしまっていた。
（やば…これは、のぼせ、た?）
視界がぼやけ、頭がぼんやりしてのどはカラカラだ。
結構長い間浴室に入ってたし、サウナに入ってた様な状態になったという事か。
「あー、やばい、外、出ないと…。」
そう言ってなんとか上半身ををこした瞬間。

「…ロティ様っ!!」
「わぁ!?」
ナナルゥが僕の上に馬乗りになった。
「…な、ナナルゥ?」
「…ハァハァ…なんなのでしょうか、身体が、疼いて、熱くて、まだ…足りません…!」
…やばい。ナナルゥの目が据わってるというか、尋常ではない輝きを放っている。
「わぁ、ちょっと待って!いや僕もしたいけどひとまず　うむぅ!?」
途中でナナルゥの唇が僕の言葉を封じ、僕のものを手でしごきだした。
不器用な手つきで、痛いくらいだったがナナルゥにされていると言うだけで十分興奮できる。
「ん〜っ!むぅ〜!」それに反応して簡単に萎えていたはずのものが復活する。
「んっ、ぷはぁ…ロティ様の言った事が、理解できた気がします。
…好きであるが故にもっと困らせたい、苛めたいという衝動を感じます…!!」
やばいやばいやばいやばいやばい!!!!
そうこうしているうちにナナルゥが腰を浮かせて僕のものを自分の中に
「っひゃうん!」
「うわぁ!?」
ああ重力と言うものはかくも偉大である。
騎乗位の体勢で一瞬で僕の剛直はナナルゥの中に埋まり、一番奥をついた。
「ああ、奥、当たって、いい、気持ち、いいです、ロティ様っ…!」
恍惚とした表情のまま、ナナルゥは激しく腰を上下に動かしだした。
動くたびにナナルゥの美巨乳がぷるんと揺れて膣壁がキュッキュッと締め付けてきて
ああ気持ちいい胸もみたいってそんな場合じゃない!

「いや待って、タ、タイム!ごめんなさいごめんなさいほんと調子乗りすぎました
水飲ませて、あ、それ気持ちい、じゃなくて!!
お願いだから部屋でね、ほんとにここじゃやばいから!やめ、ほんと、ごめ、ちょ、
いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー〆＄℃※〇!☆?」

（あわわわわわわ･･･!）

………。
……。
…。

「ハァ、ハァ…凄いです、まだ硬い、また、イキそうです…!ああ…素敵です、ロティ様…!」

うふふえへへあははー。僕もいろんな意味で逝きそうです。

あははははは　気持ちいい もう何回出したかわかんない

きれいな　お花畑が　見え　川の向こうに　父さんが　手を振って　ああ　そうか

「これが…理想郷…ハイ…ぺリア…!」
「わあーっ!ナナルゥさんストップですロープですブレイクですーっ!!」

「……。」
「……♪」
「…で。いったい何があったのかな?」
「えっと、その、まぁ二人とも、いろいろあるんですよ、あは、あははははは…。」

夜が明けて朝食の席にて。
ナナルゥは恐ろしく血色がよく、溌剌としている。
僕は頭が物凄くがんがんして気持ち悪い。
あの時脱水症状と熱中症で彼岸へと旅立ちかけていた時、ナナルゥを止めてくれたのは
様子をこっそり（最初から）覗いていたヘリオンだった。
まぁ最初に暴走しだしたのは僕だし、気持ちよかったし文句なんて言えないけど。
腹上死は男の本懐らしいが、流石にこの年でまた死にたくない。
ナナルゥはレッドスピリットらしく熱に強いのか、けろりとしている。
「うふふ〜二人とも程々にした方がいいですよ〜?」
「ほどほどって･･･二人とも、その、あれ、なの?」
ヒミカさんが言わんとしてる事は分かったが、今答えたらボロが出てしまいそうだ。

「…秘密です。ロティ様と私の、二人だけの秘密なのです。」
「「「「「……………。（大方理解）」」」」」
…ナナルゥ。確かにそういったけどそれじゃ丸解りだよ…。それにヘリオンはもう知ってるよ…。
「まあ…。その、ほどほどに…ね?」
「…おっしゃる意味が、よく理解できません。」
「あ、あはははは、はぁ…。」乾いた笑い声がでてしまった。

まぁ、これはこれでもいいかな。ナナルゥは幸せそうだし。
まあ結局はそれが究極な訳で。
これからもいっしょに歩いていけるために、みんな無事にラキオスに帰ろう…。
気を取り直して、そう思った。

以上。新スレ早々こんなもん出してしまってすいません…。
次の7章は最終章です。最後は至って真面目にします。
今度こそあと一回。どうかお付き合いください。

あ、あと点呼はどうか気にせず続けてください。（８）から、かな?
感想や注文などもあったらとても嬉しいです。文句でも構いません。

>>16さん
……ふぅ。（AA略
色々溜まってた分も合わせて読んできました。乙でした。
王道万歳。このシチュには無条件降伏するしかありません。
前は話を聞いてぶっ倒れたヘリオンが、
実践を垣間見ながらストップかけられるとはよほど間で見せ付けられたようで。
最終章も待ってます。

規制中の方の点呼転載。＜6＞からですね。
シアーに駄菓子屋。売り物食い散らかすシアーと射的とかで遊びまくるネリー。＜6＞

誰が考えてもエスペリアさんのニュースキャスターで一択。
モナなんざ目じゃねえです。メイド服で視聴率30％越え。
＜7＞

次スレに移っていた事に丸一日気付かなくて俺涙目

>>1　>>16　
乙です

424氏、貴方のお陰で俺はこのスレを知る事が出来ました
長い間御疲れ様でした　

ヤクザなヘリオン、仕事にならさそうだけどまたそこが…＜8＞

「今日も良い天気ね」
「ん」
「こういうのを散歩日和って言うのかしら」
「ん」
「そういえば、もうアイスバニッシャーは覚えた？」
「ん」
「そう。私はどちらかというとエーテルシンクの方が好きかな」
「ん」
「あ、あれなんていう鳥かしら」
「ん？」
「あまり聴いたことのない囀りのようだけれど」
「ん」
「……ねえ、アセリア」
「ん」
「ひょっとして、楽しくない？」
「ん？」
「どっちなのよ……もう」
セリアは軽く溜息をつく。
部屋に引き篭り気味な幼馴染をこのままではいけないだろうと無理矢理引っ張り出してみたはいいが、
やっぱり何を話しかけても深い井戸の底へ独りで大声を上げているような反応の薄さというか全くの無さ。
もしかしたら自分の方が何か間違えているのではないかというどこか理不尽な強迫観念だけが増して行き、
応酬の無いキャッチボールに虚しさを感じ始め、所詮私には健全な対人コミュニケーションなんて無理なのよ、
とかやや自虐的な呟きを胸に潜めつつ最近ようやく腰まで届きそうになったポニーテールの毛先を弄びながら、
俯き加減で森の小径を歩く自分の爪先を見つめ、たまたま目についた小石を軽く蹴り飛ばしてみたが意味は無い。
そこはかとなく気まずい冷やかな空気がブルースピリットに相応しいわ、とか笑えないジョークも脳裏に浮かぶ。
隣で真っ直ぐに前を見据え、淡々と歩いているアセリアが何を考えているのかさっぱりなのはいつもの事だが
たまのお休み、折角二人でいるのにまるで独りぼっちのようなこの凹む感覚は一体どちらのせいなのか、
そんな哲学的な、別に考えたくも無かった思索に耽ろうとしたところでふと前方に一組の人影を見つける。

「あれ？ ソノナ・レナ？」
「ん」
「なにしてるのかな……喧嘩？」
「ん」
人間の、大人の女性と子供。親子のように見えるが、道の側で激しい口論をしていた。
というよりも女性の方が一方的に捲くし立て、立てた親指を忙しなく左右に揺らしながら迫っている。
畳み掛けられている子供はただじっと首を竦め、まるで嵐が去るのをひたすら待つエヒグゥみたいに大人しい。
女性のもの凄い剣幕に思わず足を止め、というか勝手に竦んでしまい、その迫力ある光景を見入るような形になる。
「……えっと」
「ん？」
「いいのかな。放っておいて」
「ん」
「え、いいの？」
「ん？」
「……いい。もう、アセリアには何も期待しないから」
「ん」

　―――― だからいつも言ってるでしょ、人の話はちゃんと聞きなさいって！
　―――― ……ん
　―――― なんですか、その返事は！


「……」
「……」
セリアは思わず、というか殆どは無意識に近い状態でじとーんとした目付きを隣に並ぶアセリアに送る。
セリアの方がやや背が高いので見下ろす感じになり、傍から見ると丁度威圧するような絶対零度の視線で。
しかし圧倒的に伝導率の低いぶ厚い金属のような鉄壁の鎧に包まれたアセリアの感性には全く届いていない。
ただ視線だけは感じて隣を見、そしてどうしてそんな顔をする、と言わんばかりに不思議そうに首を傾げる。
見つめ合う両者の間に横たわる温度差の厳しい空気の中に、子供の泣き声が混ざってきたのは丁度その時。
二人は同時にそちらを窺う。セリアは興味本意から、そしてアセリアはやっぱり単に音に反応しただけで。

　―――― ぐす、ごめんなさい……
　―――― いいのよ判ってくれれば。ほら、鼻かんで

「……」
「……」
いつの間にやら、親子喧嘩はどうやら終幕を迎えつつある。
女性がハンカチを差し出し、素直に受け取った子供が鼻をかみ、女性が子供の頭を優しく撫でる。
森の、柔らかい木漏れ日が穏かにその光景を包み込み、全体に緑色の風景が胸を指す。勿論セリア限定で。
胸を、いつの間にか硬く握った片手で抑えていた。この抑えてなければ溢れそうな感動は一体なんなのだろう。
他人事、というか人間事なのに、自分の事のようにほっとする。自然に熱くなった目元が潤み、視界がぼやける。
目元を拭いながら同意を求め、というか共感したくて隣を窺う。隣は欠伸をしている。殴った。ぐーで。
「……痛い」
「当たり前よ。手加減しなかったんだから」
「ん」
「……って、あれ？」
「ん？」
「ええと……ううん、なんでも」
「ん」
「……ふふ」
思わず聞き逃しそうになったが、最後にまともな台詞を聞けたのは一体いつの事だっただろう。
久し振りだっただけに、感動もひとしお。それも、こんなに簡単に。一体何が良かったのか。セリアは考える。
しかし、考えるまでも無かった。丁度吹いたそよ風が彼女の長い髪を揺らし、そして澄んだ声を運んできたから。

　―――― お母さん、本気で怒ったわけじゃないのよ。あなたの為を思ってのことなんだから
　―――― うん、ありがとう、お母さん。大好き
　―――― あらあら、この子ったら

セリアは、一つの解答を見つける。
仲良く手を繋ぎ、去っていく後姿に。残された言葉に。そしてアセリアが何かを見つけた可能性は限り無く低い。

で、現在。
セリアはその時感じた熱き想いに実に忠実に、むしろそれを唯一として対人コミュニケーションに励んでいる。

「何度言ったら判るの！」
「いった〜い！ もう、殴ることないじゃんさ！」
「五月蝿いわねネリー！ 人の話はちゃんとききなさい！ いい、これは貴女の為に言ってるのよ？」
「嘘だ！ 絶対嘘だ！！ 殴る時のセリアの目、ちょっと笑ってたもん！」
「そんな訳ないでしょ！」
そして眉間に皺を寄せこめかみに青筋を浮かべ、立てた親指を忙しなく左右に揺らしながら、
どうしてこのスキルを自分はいつまでたっても上手く使えこなせないのかと、日々悶々と過ごしている。
「ふふん、いーや、笑ってたね。ね、シアー？ ほらほらこう、目元がコウインみたいに嬉しそうにでへらーって」
「う、うん……構って欲しい、オーラ？」
「なﾞ！！ ななななんですってぇ〜！？」
「いまだっ！ シアー、逃げるよっ！」
「あっ、待ってよネリー」
「あっちょっと！？ こ、こら話はまだ終わってないわよっ！！！」
二人の背中を追いかけるセリアの姿には、それでもどこか楽しそうな趣きがある。


で、余談としての未来。

「おかあさ〜ん」
「ん」
「ただいま〜……えへへ」
「ん」
「ん〜、おかあさんって暖ったか〜い」
「ん」
そして相変わらずマイペースなアセリアは見事アットホームの育成に成功を収めつつある。よかったねよかったね。

もう大丈夫かなと思いつつ落ちたらシャレにならないので念のため即死回避に。
そしてこのSSはセリアスキー筆頭の424氏に捧げます。>>7でも書きましたがお疲れ様でした。

※ソノナ・レナ　人間　（スピリットが使う呼称）

>>17
乙でした。
>>15の回想？で涎垂らしただらしなさ過ぎるロティを想像して噴いたのは自分だけでいい。うふふえへへあははー

……＿|￣|○　17ｼﾞｬﾅｸﾃ>>16ﾀﾞｯﾃﾊﾞ…

>>24>>25
キニスンナ、そして乙
畜生、思わずニヤケちまったぜい

そして、424氏
お疲れ様でした
あなたの偉業を忘れない…

ハリオンに家庭教師をしてもらうのはどうだろうか。

>24
何故に親指w
セリアさんに親指立てられたらアシュギスのブレスも祝福のそよ風デス。

ああああまたやっちまったあああ

人差し指デス。。。よりにもよってファンタズマゴリアで親指とか O|￣|＿

ちょっと質問。
スピリット達の神剣の英語名、どこまで公式で出てる？
つまり存在＝Existenceとか献身＝Devoteとか。(これは公式壁紙で出てる)
キャラを称号(？)付きで英語表記したいんだが、曙光とか聖威とかどうすりゃいいんだw
ファンタズマゴリアじゃないが、日向とか縁思とか絶対無理だろ。

何に使うのかは知らないけど
ただ意訳するんじゃ駄目なのだろうか
熱病＝influenzaとか曙光＝dawnとか

>>30
曙光は『Dawn(曙)』か『Twilihgt(日の出の薄明かり)』とかかな？
聖威は『Aureole(聖画などで全体を照らす金色の輝き)』、『Halo(光輪、後光)』とか？

ゴメン、日向は『ひゅうが』か『ひなた』で読み方が、縁思は『えにし(たぶん縁の派生？)』
は『○○と書いて××と読む』の感じっぽいから分かんない

>>31-32
ありがとう。
絵を描いたときに、公式みたく英語表記で名前を入れようと思ったんだ。
やっぱ出てないのは自分で意訳するしかないか。

HaloはハイロゥなんでAureoleにしようかと思ったら「光輝」という訳が。どっちだw
縁思は「縁」で「えにし」と読むので当て字で「思」を当てたと推測。
こりゃ訳は難しいなw

……と、友人から「一部はゲームのEDに出てたぞ」と連絡が。
ED前セーブ取ってたっけなぁ。

探してわからなかったらXuseに訊いてみる……かな。

そして、>>33の絵を楽しみにしている自分がいる…
さて、問題は画像を何処に投げれば良いのか…
更に、訂正を何処に申請すれば良いのか…

ロティのスピ食い散らかしはいらんと……

しかし新作でたのになるかなのところは過疎ってるなぁ
もしかして、おれが知らんだけで発売日延びてる？

　　　,べV
　　/ 〃 ￣ ヾ;
　　! i ﾐ（ﾉハｿ
　　!ik(i|ﾟ ヮﾟﾊ　＜ユート様、「いっぱい」の『い』を『お』に変えて言ってみて！
　　ﾘ⊂! |T|!つ
　　　 く/|_|〉
　　　　(フﾌ


　　　　ヽ)/
　　∠´ ハ｀ゝ
　　彡//ﾉﾊﾊ〉
　　ゞ(ﾘ ﾟ -ﾟﾉ　＜おっぱい
　　 <´ii Yliﾝ,
　　　U |.Tii<
　 　 <_ﾉ_jｲ_ゝ


　　　,べV
　　/ 〃 ￣ ヾ;
　　! i ﾐ（ﾉハｿ
　　!ik(i|ﾟ ヮﾟﾊ　＜あははー！　ユート様、引っかかった！　引っかかった！
　　ﾘ⊂! |T|!つ　　ホントはね……
　　　 く/|_|〉
　　　　(フﾌ

　　　　ヽ)/
　　∠´ ハ｀ゝ
　　彡//ﾉﾊﾊ〉
　　ゞ(ﾘ ﾟ -ﾟﾉ　＜おっぱい！！
　　 <´ii Yliﾝ,
　　　U |.Tii<
　 　 <_ﾉ_jｲ_ゝ


　　　,べV
　　/ 〃 ￣ ヾ;
　　! i ﾐ（ﾉハｿ
　　!ik(|；ﾟヮﾟﾉﾊ　＜ほ、ホントはね……
　　ﾘ⊂! |T|!つ
　　　 く/|_|〉
　　　　(フﾌ


　　　　 ヽ)/
　　∠´　ハ｀ゝ
　　彡//ﾉﾊﾊ>∩
　　ゞ(ﾘ ﾟ -ﾟﾉ!彡　＜おっぱい！　おっぱい！
　　 <´ii ⊂彡
　　　U |.Tii<
　 　 <_ﾉ_jｲ_ゝ

　　　'´ ﾍ ﾍヾ
　　 ﾉ〈从ﾊ从〉
　　从ｦ´ヮ｀ﾉｦ　＜あら〜？　呼びました〜？
　　ﾉ⊂》|Tﾘつ
　　　 く/|_|〉
　　　　 し'ﾉ


　　　　ヽ)/
　　∠´ ハ｀ゝ
　　彡//ﾉﾊﾊ〉て
　　ゞ(ﾘ ﾟ -ﾟﾉて　＜おっぱい！？
　　 <´ii Yliﾝ,
　　　U |.Tii<
　 　 <_ﾉ_jｲ_ゝ


））　＜じゃあ、ユート様。いっしょにおっぱいおっぱいしましょうね〜。
　　　＜おっぱい！！


　　　　,べV
　　　/ 〃 ￣ ヾ;
　　　! i ﾐ（ﾉハｿ
　　　ﾘ !ik；-；ﾊ,　＜……ぐすん。
　 　（ Ημ)|
　　 乙_∪ .∪

傷心のネリーはオイラが責任持って引き取らせて、イタダキマス…

無論、性的な意味で

悠人どんだけおっぱい星人なんだよｗ

ヒロインたちの特徴から見て、ユートは普通以下が好みだと思うぞ？

ハリオン
イオ
エスペリア・ナナルゥ
ウルカ
セリア・アセリア・ファーレーン
ヒミカ・今日子
ヨフアル・おｂｓｎ
シアー・ヘリオン
ネリー
ニム・テムオリン・オルファ

胸の大きさは個人的にはこの順番だと思うのだが、どうだろうか。

イオ、何気に大きいからなぁ…
ヨフアルシナリオで拝見した時は衝撃だったモンさ…

>>43
セリア ↑
アセリア ↓
今日子 ↑
ヨフアル・おbsn ↓↓
シアー ↑

いやこれは、どの時点を基準に置くかで変わるなw
スピ端とか、ザウスｈｐの人丸書き下ろし絵を勘案するならエスとかセリアヒミカは上位だな。
どっちにしろアセリアはヨフアルに紙一重だろう。
oｂｓnは今日子くらい有りそう。

ハリオントップは不動。ナナルゥセリアイオが二番手。ヒミカエスが三番手かな。

俺的に未プレイにも関わらずスピたんは黒歴史扱いなんだがなぁ
なんでか知らんがやる気が起きないんだが、クリアした人に聞きたいがアセリア好きなら買うべき作品か？
なるかなを売らない理由が特典のアセリアは残しておきたいからってのなんだけどさ

>>47
雑魚スピイベントを見る為だと割り切れればおk。
シナリオとしては盛り上がらないと思う。
中古なら安いんでは？

ツナなんかは開発者としては悪いキャラだとは感じてなかったようだね。
ネリーに似てると言われるのが不本意だったようだ。すっかりシリーズ最強の空気ヒロインだが。

ゲロしよう…
スピたんはナナルゥが攻略出来ると勘違いして買いました…
無論、アネたんは即予約した…
あと、展開と言うか、ヒロインたちとの進展が早すぎる気がする…
ヒロインが確定してから徐々に距離を詰めて欲しかった…

結論前倒しするなら「ゲームとしてはつまらんが、物語はアセリアと両立（後継？）する」ってところ。

ゲーム部分は基礎構造は秀でているが、それを楽しめるように入念な調整がされてない。
「面白くなるはずなのに面白くしていない」という印象が強い。
バトルの可能性はアセリアより優れていると感じたが、これでは面白くないと言わざるを得ない。

シナリオに関しては「ファンタズマゴリアに残された物語の可能性」を使って
それなりに頑張ってると思う。エターナルたちがいなくなった後に残される
「国土繁栄の長期的停滞」「短期的な文明凋落への対処」といった、
およそギャルゲーらしくない地ッ味〜な後日問題に挑戦してるのは評価できる。
むしろそういう問題に対して、主役に抜擢された雑魚スピの方が追いついてない印象もあった。
ツェナがもう少し真摯に未来を憂えていれば、もっと引き上げられたんじゃないかと本気で残念。

キャラは良くも悪くも同人的。みんなの期待に「だけ」応えてみましたって感じ。
上位人気でないキャラのエピソードは後回し気味。
新キャラに関しては、メインライターが関わってない状態で作ればこんなもんだよねって程度。
主人公はもうしょうがない。最初からNTRとか思えてしまうほど了見狭いなら絶対に楽しめないしやらなくていい。
俺はロティ嫌いじゃないけどね。ミュラーの弟子につく時系列が微妙にヘンなのと、
エトランジェのバーゲンセールに一役買ってる事を除けば。あ、あと声は体験版時代の精悍な方が好きだ。

スピたんスキーの意見としてはこんな感じ。
スピたんを好きと言うと、アセリアファンとして雑食にすぎるとか、
アセリアのいいところを分かってない奴といった扱いを受けてる気すらしてくる。
アセリアスキーがどんなに「そこまで言ってねえよ、穿って見るな」と言おうと
感覚の話だから実際そういう気がしちゃう事を否定しないで欲しいし、してもしょうがないわな。
「アセリアが好きなら」というニュアンスの中に「アセリアの世界をもっと楽しみたいなら」
って思いがあるなら買ってもいいが、単に劇中の雑魚スピのイメージを膨らませたいだけなら
完全版アセリアを延々リプレイしてる方が実りがあると思う。

なんだろう…黒歴史関係の話はあまり好きじゃないんだが、こういう会話を懐かしく愛おしいと感じてしまう俺ガイル

短いですが、SS(1〜3)を投下します

実を言うとこのスレには
無　印　の　み　から延々と雑魚スピ像を妄想し続けている奴もいる。
彼は勿論EXPもPS2版もスピたんもアネたんも遊んであろうことか小説にまで手を出したが
どれもあくまで参考資料であり、彼女達の全てを晒している訳ではない、と割り切っている。



俺とか

三章：迷わぬ心…(１)

　聖ヨト歴331年アソクの月緑ひとつの日。
　反帝国を掲げるマロリガン共和国に対し、共闘、若しくは中立を持ち掛けたラキオスの交渉は共和国からの宣戦布告と言う最悪の結果に終わった。
　国の内外を問わず、その優秀な政治手腕で名を馳せていたクェド・ギン大統領。
　一体、何故彼がこの様な愚行とも取れる選択をしたのかその真意は誰にも解らない。
　只一つ確かな事は、この決裂により大陸に新たな戦火が齎されると言う事であった。

　そして、アソクの月から三ヶ月が過ぎたエクの月。
　既にマロリガンはデオドガン商業組合とソーン・リーム中立自治区を制圧し、ラキオスからの進行の要となるスレギトを手中に収めていた。
　デオドガンとニーハスにも何か動きがあると情報部からの伝達があったが、エーテル施設を建設している事以外の詳細は結局のところ不明であった。
　しかし、軍備を整え、稀代の大天才ヨーティア・リカリオンを招聘したラキオスにとってこれ以上の傍観は在り得なかった。
　かくして、来(きた)る決戦は火蓋を落とされたのであったのだ。

「はぁ…」
　誰も居ない夜の第二詰所の食卓で、悠人はもう何度目になるか分からない溜息を吐いた。
　マナ障壁に進軍を阻まれて四日が過ぎていたが、未だに解除する有効な手立ては無く、時間だけが徒に過ぎるばかり。
　今後の対策を練る為にラキオスに戻って来た悠人であったが、結局はマナ障壁の解除をどうにかしない事には話い合う作戦すら無い状態であった。
(いや、本当は戦えなくてホッとしてるのかもな…)
　問題の先送りだと解っていながらも、今の状態に甘んじる自分を悠人は自覚していた。
　親友に剣を向けられる。
　想像だにしなかったその事態は、悠人にとって戸惑い以外の何物でもなかった。
　しかし、長い付き合いだからこそ、向けられる殺意が本物だと解ってしまっていた。
　神剣に呑まれてしまった今日子。
　殺すと宣言してきた光陰。
　何故こんな事になってしまったのか、悠人には分からなかった。

三章：迷わぬ心…(2)

　と、そこに食卓に弾んだ声が聞こえてきた。
「あ、ユート様」
「ここに居た〜」
　扉が開き、ネリーとシアーが悠人に寄って来る。
「お部屋に行ったら居ないんだもん」
「一緒にお話したかったんだよ？」
　いつもと変わらない二人の様子に、悠人は少し安心した。
「俺に話って？」
「うんっ」
「ユート様、最近元気が無かったから…」
　悠人の言葉に二人が頷く。
「ネリーたちが戦ってるマロリガンのエトランジェって、ユート様がお話してくれた人たちなんでしょ？」
「ユート様の大切なお友達なんだよね…」
「あぁ…。そうだよ…」
　掛け替えの無い、大切な親友。
　それは今でも変わらない。
　変わらない儘に戦わねばならないからこそ、悠人にはどうすべきか迷っていた。
「なぁ、二人とも…」
　気が付けば、胸に溜まった苦しさが悠人の口から零れていた。
「俺は戦わなくちゃいけないのかな…？」
　何度自問したかも分からないその問いに、ネリーとシアーは大きく頷いた。
　意外な迄の二人の反応に、悠人は驚いた。
　しかし、そんな悠人に対して二人はいつもの温かい笑みが浮かべられていた。
「ユート様はね、本当は何でも出来るんだよ？」
「だから、きっとあの二人を倒しても、また仲直り出来るんだよ？」
　その言葉に、悠人は目を瞬かせた。
「ユート様は戦わなくちゃいけないよ？だって、ユート様はカオリ様を助けるんでしょ？」
　ネリーの言葉に、悠人は頷いた。
「でも、ユート様の大切な人も守りたいんだよね？」
　シアーの言葉に、悠人は再び頷く。

三章：迷わぬ心…(3)

「じゃあ、殺さないで勝っちゃえば良いんだよ」
「そうすれば、誰も悲しまなくて済むよ」
　そこに在るのは、一片の疑いも無い悠人への信頼だった。
　そんな二人に、悠人は今まで悩んでいた事が何だか馬鹿らしく思えてきた。
「そうだな、そうかもしれないな…」
　確かに、二人の言う通りだった。
　光陰は言った。戦う理由があると。
　確かに、そうなのだろう。
　しかし、悠人が勝つ為に必ずしも二人を犠牲にする必要が無い。
　ならば、二人を殺さずに勝利する事だって可能な筈である。
　恐らくそれは、途轍も無く困難な方法かもしれない。
　だが、信じてくれる二人を見ていると、悠人の中には何とかなりそうな気持ちが湧いてきた。
「俺一人じゃ無理かもしれないけど、二人や他の皆が力を貸してくれるなら大丈夫だよな」
「うん、任しといてよ。ユート様っ」
「シアーたち、頑張るよ〜」
　目標に燃える二人の頭を、悠人は感謝の気持ちを込めて撫でた。
「サンキュ、二人とも…。お陰で元気が出てきたよ」
「えへへへ〜♪」
「良かった〜♪」
　本当に、二人がいてくれて良かったと悠人は思った。
　さっき迄とは違い、もう胸に蟠る思いは微塵も無い。先を照らす光明が、悠人には見えた気がした。
　それはきっと、希望と言う名の二人からの贈り物なのだろう。

　聖ヨト歴331年スリハの月赤よっつの日。
　スレギトを制圧した悠人たちはヨーティアの抗マナ変換装置によりマナ障壁を消滅、これによりラキオスのマロリガン進行が開始された。
　そして、ラキオス軍は次々とマロリガン領を制圧し、遂には首都のマロリガンを陥落させた。
　聖ヨト歴331年スリハの月緑ふたつの日。
　これで、大陸にはラキオス王国と神聖サーギオス帝国の二大勢力のみが残される事となったのであった。

いよいよ佳境なのですが本業が忙しくなってきたので、これから一ヶ月ほどSSは投下出来そうにありません
勝手な都合ですいませんが、暫くは自分も読者になってこのスレを楽しんでいきたいと思います

>>57
乙

ところで住職と今日子は仲間になった…んだよな？

>>58
今日子が居ないと、悠人が双子を女の子として意識しない展開になっております
サブスピ意外のヒロインなど、当て馬と同類よぉぉぉぉぉ!!

>>59　G.J.
だが言わせてもらおう、このスレには

　　サ　ブ　ス　ピ　な　ど　い　な　い

　,ｨ^i^!1-､
　,(ﾚ´ ￣ ヽ)
　i`_l !i_!li_!i!ﾘ　一般的に、ハイロゥはスピリットのタイプによって取る形状が違います。
　jixi｣ ﾟ -ﾟﾉﾘ　具体的には、レッドスピリットは球状のスフィアハイロゥを持ちます。
　⊂)llΨ)つ　 こんなのです。
　ん/t___|l
　　｀ｔナﾅ'









　　　　　　　　 ／￣＼
　　　　　　　　|　　　 　|　←　これ
　　　 　　　　　＼＿／
　　　　　　　　　　|
　　　　　 　／ ￣ ￣　＼
　　　　　／　　＼　／　　＼
　　　 ／　　 ⌒　　　⌒ 　　＼
　　　 |　　　　（__人__）　　 　　|
　　　 ＼　　　 ｀ ⌒´　　　　／　　　☆
　　　　/ヽ､--ー､＿＿,-‐´　＼─／
　　 ／　> 　　ヽ▼●▼<＼　　||ｰ､.
　 / ヽ､　　　＼ i　|｡|　|/　 ヽ　(ニ､｀ヽ.
　.l　　　ヽ 　　　 l　|｡|　| ｒ-､y　｀ﾆ　 ﾉ ＼
　l　　　　 |　　 　|ー─ | ￣ l 　　｀~ヽ＿ノ

サブスピって普通に表記する人増えたよね。

>>61>>62
まぁ、手元の『ファンタズマゴリア・ガイドブック』(PS2版限定版特別付録)や
『ザ・コンプリートガイド』(メディアワークス出版)ではサブスピリットと表記されてますし…

ですが、このスレではサブスピが　メ　イ　ン　なのは明らかです

>>60>>62
だった…orz

>>63
そうじゃなくてさ「雑魚スピ」スレなのになんで「サブスピ」なの？って話じゃね。
これをどっちでもいいと感じるのが多数派なら次スレからスレタイもサブスピスレにしようぜ。
保管庫も引退したしタイミングとしては問題ないだろ。

　　　　ざ〜こざ〜こざこ　マナのもとー
　　　 .再生の剣から　やってきたー
　　　| ざ〜こざ〜こざこ　おんなのこー
　　　| つるぺたおむねの　げんきなこー
　　　| 　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　
　　　|　 , ^》ﾍ⌒ﾍ《ヾ　　　　　　　　　　　
　　　| 　( ﾘ〈 !ﾉﾙﾘ〉）)　　　　　　　　　　　　
　　／￣ﾉﾉ.lﾆ⊃⊂）￣￣￣￣￣
.／　 　（(7ヽ~(ﾍ_）_）. :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
　　　　　　. :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::


どっちでもいいなら、変えないほうが良いよ。
私ゃむしろ、雑魚のほうが良くてたまらねぇんだけどな。

>>65
スレ内でどちらで呼ばれても気にしない
その時の気分で呼び方変わるかもしれない
個人的にはスレタイは今まで通り「雑魚」の方がしっくりくるかな？

このスレじゃいつから使われ始めたんだろ＞サブスピ
とか思ってちょいと調べてみた。具体的な数字の提示とそれによる検証（爆

初代…0
スレ2…0
スレ3…2

　　で、いきなりスレ4で興味深いカキコを発見した

472 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 02:40 ID:Ka2f26cJ
ところで、もはや使い捨てではなくなった雑魚スピは公式（？）には「サブスピ」と
呼ばれ始めたようだが、このスレ的には「雑魚スピ」？　「サブスピ」？　どっち？


　　なにが凄いって、この直後、作品別にアセリアスレが立ったって報告があったこと。
　　現在3桁の猛威を振るってるあのスレが出現する前から、彼女達は「雑魚スピ」だった。
　　ちなみに以下のカキコ応酬

473 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 03:21 ID:pPunDPcL
雑魚スピ。
だって馴染むし。

474 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 03:55 ID:Un1clZpj
雑魚スピ。
同じくもう馴染んじゃったし。
雑魚って響きのほうがペットのような彼女達の雰囲気にあってる気がするし

476 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 05:13 ID:uSsYztmZ
雑魚すぴだろ。決してサブではない

477 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 05:41 ID:mjxjQbYd
サブスピでは水を得られない（ｗ

478 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 06:39 ID:EHIiVI4b
雑魚スピで一発変換できるくらいに定着しきっています。

479 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 06:42 ID:F03XGAHT
サブスピ

480 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 08:18 ID:3aBjD1pQ
雑魚スピ
スレタイ変えるのめんどいし

481 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 09:57 ID:ePtjEcyK
作品別板にネタバレスレが出来たもより

永遠のアセリア（Xuse【本醸造】）
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1092787723/

482 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 12:04 ID:BpJ0wGvm
サブスピってなんかやだな
ホモっぽい

486 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/08/18 15:49 ID:tCwVfcel
雑魚スピ推奨。もしもサブスピだと・・・。

知らない人→さぶらいスピリッツ？・・・古！
ネリシア　→サブブルー、サブぶる〜

ほら、訳解らないでしょう？

　　※関係ないとこは割愛、アンカーも混乱するので割愛

スレ5…0
スレ6…0
スレ7…3
スレ8…0
スレ9…2
スレ10…2
スレ11…1
スレ12…7　←スピたんの事前情報が出始めた頃

　　そしてスレ13でも興味深いカキコ応酬発見

607 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2005/07/10(日) 15:29:11 ID:m9Oo6ErH
昔のスレでは「ザコスピじゃなくサブスピと呼ぼう」
　　　　　　「格闘ゲームかい！」
というやりとりがあったとさ

608 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2005/07/10(日) 15:40:08 ID:wJFvrv42
そういえば公式はまだサブスピなんだ……いいかげん訂正すればいいのに（違

609 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2005/07/10(日) 18:42:43 ID:/JlaXDm7
雑魚スピスレ知らない友人に雑魚スピ雑魚スピと叫んでたら
「雑魚って言うなー」
って言われたなぁ

愛着があって良い呼び名だとは思ってるよｗ
雑魚じゃないし　Σd(''
ただ難易度SHのファーレーンは本当の雑k（月輪の太刀）

610 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2005/07/10(日) 19:05:25 ID:gXRRefe0
ルートが無いって意味では今でも雑魚だけどなｗ
ちからいっぱい雑魚だったあの頃を懐かしく思う俺ガイル

　　ちなみに公式でもうっかり「雑魚スピ」と呼んでいた部分があったような気がする。
　　だけど傾向としては「材料（資料）をより多く与えられるほど」雑魚＜サブってイメージなんだろか

こっからテンプレの「サブスピ」は抽出外（言わずもがなだけど、以降どのスレにも必ず有る為）
スレ14…11　←スピたん発売前夜。で阿鼻叫喚の狼煙が上がった頃
スレ15…2
スレ16…4
スレ17…4
スレ18…0
スレ19…1
スレ20…0
スレ21…14　←殆どスピたん発売直後の議論の嵐の中で使用されたもの
スレ22…6
スレ23…2
スレ24…1

　　更にスレ25でのカキコ応酬

398 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2007/03/05(月) 20:01:11 ID:MHN29gBU0
サブスピのその後は俺らがどう騒ごうが
ザウス公式的にはスピたんとアネたんでＦＡでしょ。
まぁ個人的にはハリオンのＨ観以外はそんなに不満ないんだが。

402 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2007/03/06(火) 01:49:52 ID:rUkF6x6T0
なんか、サブスピという言い方にひどく違和感を感じるな。

403 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2007/03/06(火) 07:38:50 ID:Sy7EcciB0
サブスピなんていません。

404 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2007/03/06(火) 11:02:18 ID:6rPrBtgK0
まぁ>>3ぐらいは見ろってこったな。
最近は余所でも見かけなくなったサブスピという単語をここで見る事になるとは思わなんだ。

　　※原文のアンカーは4、今スレでは3なので修正してみた

405 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2007/03/06(火) 11:39:58 ID:TUGnwIuO0
逆に考えるんだ
「スピたんとアネたんに出てきたセリアさんがサブスピ。それ以外が雑魚スピ」
そう考えるんだ。

　　※AA略

406 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：2007/03/06(火) 11:46:57 ID:nTAp953M0
俺は初代スレからの住人だけどサブスピも使うよ。
ここでは基本雑魚スピだけど。
サブスピは主に余所行き用か。
あっちこっちのスレを渡り歩いてるとたまに使い間違える。


　　ちなみにこのスレでの抽出8件中ここだけで6件なので、減少傾向は続行中。
　　そして何となくサブスピ使用者の傾向が読めてきたような気もする。

スレ26…0
スレ27…1　←設定資料集についての発言、「サブスピリット〜」含めると2件
スレ28…0　←舞台劇資料集についての発言、「サブスピリット没設定」含めると1件
スレ29…5
スレ30　　 ←いまここ

以上、長々とｽﾏｿ。
でも個人的にはどういうタイミングで「サブスピ」が使われるのかはなんとなく判った気がする。
多分、数字とカキコ内容からしてキーワードは「スピたん」。
そしてやっぱり数字とカキコ内容からして
このスレではその宗旨からも主旨からも趣旨からも「雑魚スピ」が合ってると思う。
別にサブスピを多数少数で否定するとかじゃなくて、TPOの問題として。

>>66
元気じゃねぇｗ　崖の上ならぬ部屋の隅乙

>>73
乙ｗ

>>66の歌がヘリオンの落ち込んだボイスで脳内リピート中。
>>73
乙ｗよく頑張ったなｗ

公式の人ってここをチェックしてる気がするんだよなぁ
気のせいかね？

>>76
某砂漠の少女とか？

そういやクォーリン、祭以降まためっきり影が薄くなったな。まあいつものことだが

　　　　|┃　　　　 ＿_
　　　　|┃.　　｢,'´r=＝ﾐ､
　　　　|┃三 くi ｲﾉﾉﾊ）））
　ｶﾞﾗｯ.|┃.　　 | l|| ﾟヮﾟﾉl|　　＜前スレは陥とさせてもらいました
　　　　|┃.　　 j /ヽ ｙ_7っ＝　　
　　　　|┃三　(7i__ﾉ卯!
　　　　|┃.　　　 く/_|_ﾘ

クォーリンの画像、ヒミカのメガネを顧みるに、結構上層にチェキしてる人物がいるのは明らか
それでも斜めにぶっとぶのが昨今のザウスなんだよな……

カラオケでアセリアを歌ってみた。無理だった。

こんばんは。今実家何でネット環境がある髪です。
424氏、ホントにお疲れでした。おもえば水魚の交わりの如く、スレ参加者というサブ魚……もとい雑魚達の良い憩いの水辺となってくれましたね。
しかも適度にマナの各色に濁ってw　水清ければ……ですね。
水辺に引き寄せられ嵌り込んだ人も少なくない数居るようですしw　何というローレライ。
クォーリンも命を吹き込まれ、ずいぶん輝いた物でした。
　　　　／V＼
　　　　/◎＿＿ヽ
　　 　ﾚ'´iﾐ（ﾉハｿ
＿　　l !ik(i|ﾟ ヮﾟﾊ 　　　だってだってネリーはくーるな新鮮雑魚ネタ♪
ヽツ.（ノﾘ:::::::.::::.:..|）
　 ヾソ::::::::::::::::.:ノ
　　 ｀ ー U'"U'

保管庫があると、参加者の意気込みがインスパイアされるサポート効果は無視できないという気がします。
絵板の方々は難民になってしまうのだらうか。
3代目かあ……。

スマン。
裏に書くものを思いっきり誤爆した……(汗)

3代目、出来るやついるんだろうか……

初代、二代目共に絵師スキルがあったので三代目も絵師ではないかと予想。
でも誰がなるにせよ今までのクォリティを要求するのだけは禁止な。　　

保管してくれるだけで有り難いからね…

ここのスレも過疎りぎみだなぁ
まぁ俺も紅蓮の剣目当てにチェックしてるだけなんだけどね

サーギオス戦も終了したばかりの昼下がり。
瞬の手から無事救出された佳織はラキオスのスピリット詰所を訪れ、
そこで一人のグリーンスピリットとすっかり打ち解けていた。
二人はテーブルを挟み、ティーブレイクを楽しみつつ会話に花を咲かせる。
当初は堅苦しい挨拶から始まったが、同性同士、二時間もすれば話題もそれなりに進む。
双方が持つ共通点が明らかになるにつれ、女性が最も盛り上がる話題、すなわち恋愛話へと。
「そっか、クォーリンさんも碧先輩のこと」
「クォーリンでいいですよぅカオリ様……うっうっ、ぐす……」
「あ、そんな、じゃあ私も佳織でいいです」
「でもでも、今まで何しても全部裏目裏目でぇ……」
「……」
佳織は少々持て余し始めていた。
最初は礼儀正しい、素敵な女の人だと思った。話すにつれ、物腰の柔らかさに憧れさえ感じた。
だが、恋愛に関する話題にシフトした途端、彼女は豹変した。そう、まさに豹変だった。
第一どうしてこの人は、ただお茶を飲んでいるだけなのに酔っ払いみたいになっているのだろう。
机に突っ伏し、大きめのカップを両手で大事に包みながら、ざめざめと愚痴を零し続けている。
長い緑色の前髪が机に散らばり、良く手入れされているキューティクルが天使の輪を描いている。
話し方が物静かなので、延々と続く呟きがかえって陰陰滅滅といった雰囲気を醸し出してしまう。
佳織はこっそりと溜息を付く。普段通りにしていればきっとモテるだろうになぁ、とかなんとか。
でも今日ちゃんがライバルかぁ、とかそちらに思考が向くと思い当たる節もあったり無かったり。

「えっとでも、碧先輩には今日ちゃんが」
「そんなのわかってます……ただちょっとだけ、ちょっとだけ私の事も見て欲しいんですよぅ……」
「……う、う〜ん」
その気持ちは判らないでもない、というか良く判る、となぽりたんの耳を弄りながら佳織は思う。
対象の相手は違うが、佳織にも秘められた想いはある。共通のライバルが同一人物なのは皮肉だが。
だがそれ故に、彼女のささやかな望みを何とか叶えてあげたいとも、自分を反映させながら佳織は考える。
それはある意味では実の姉のように慕っている女性を裏切る行為ではあるが、そこは今は余り気にしない。
しかし問題が一つだけある。当の佳織も、まともな恋愛経験が豊富ではない、というかむしろ絶無。
よって、この手の相談を受けても、そう都合良く妙案が浮かぶ筈も無い。そんな訳で、記憶を探る。
過去に見たTVの恋愛ドラマとか、親友の小鳥に聞いた本当かどうかも妖しげな四方山噂話の数々とかを。
その幾つかはかつて既に自分が試し、そして見事玉砕した経験ばかりなのは、やっぱり今は気にしない。
「……あっ、そうだ！」
「ふぇ……？？？」
「えっとね、こんなのは……ごにょごにょごにょ」
不思議そうに顔を上げたクォーリンに囁くと、彼女の顔は一瞬真っ赤に染まり、それから決意の表情に。
それからしばし。二人はがっちりと握手を交わす。決行は即時。語らずとも、見つめ合う瞳が同時に頷く。

「た、大変です碧先輩っ！」
「おっ、佳織ちゃんどうした血相変えて。はは、悠人がアセリアの料理で腹でも壊したか？」
「もー、そんな冗談言ってる場合じゃありません！ クォーリンさんが溺れたんですっ」
「なにっ！ クォーリンが？！ 本当か？！」
座っていた椅子を蹴り上げるように立ち上がった光陰を見て、佳織はしめたと思いつつ、首を傾げる。
確かに計算通りだが、ここまで慌てるとは。佳織は、こんな真顔でうろたえる光陰を見たことが無い。
いつもの彼ならば、自分で言うのもなんだがこんな穴だらけの計画なんてすぐに見破っただろう。
だいたい海もプールもない詰所の中でどうやって溺れるんですか碧先輩、と立場を忘れて突っ込みたくなる。
「それで、どうした！ 今どこにいる！ 無事なんだろうな！」
「は、はいっ！ えっと呼吸が止まって、今はリビングのソファーに」
「リビングだな！ よし判った！」
「あ、碧先輩？！」
必死の形相で佳織に迫っていた光陰は身を翻し、叫びながら神剣を輝かせ、疾風のように部屋を出て行く。
佳織も慌てて駆け出すが、とても追いつけない。しかもようやくリビングに戻った時には観客が増えていた。
恐らく光陰が発したオーラフォトンを感知したのだろう。その中に今日子の姿を見つけて佳織の胸は少し痛む。
「おいっ、しっかりしろっ！！」
光陰は既にクォーリンを抱え上げている。それでもクォーリンは事前の取り決め通り、じっと息を止めている。
気を失っている芝居も続けているから、首もカクンと落ちたまま。しかし、取り乱した光陰は気づいていない。
クォーリンの顔に耳を近づけ、呼吸が無い事を確かめた彼は、そのまま実に迅速な救命活動を行おうとする。
すなわち佳織の計算通りに、かつドラマチックに、あっちの世界で言うところのマウストゥマウスを。
「待ってろ、今助けてやるからな――――」
ぶちゅー、と濃厚に。
慌てず騒がず、どこからか取り出した人工呼吸用ポケットマスクをすばやく唇に装着して。

で、後日。
「ありがとうございましたカオリ、すごく恥ずかしかったですけれど……でも嬉しいです」
「う〜ん……」
なにか違う、と思いつつも本人が幸せならそれでいいのかもとちょっぴり思う佳織であった。

クォーリンの名前をスレで久々に見つけて思わずやった。後悔はしていない。
でも盆に墓参りにも行かずにこんなネタ書いている自分は死んでいいと思う。

>>89
乙です。
失敗経験をそのまま伝える佳織が黒いような気がしないでもないｗ
ルート確定後だからってやさぐれたか。
光陰なら期待を僅かに外せるものなら何でも常備していそうだから困る。


「ふふふ、悠人よ。俺はついに合法的に皆に触れてもらえる方法を発見したぞ！」
叫ぶが早いか、光陰は突如仰向けに倒れる。倒れながらもシャツの胸元を左右に割り開き、
危険な音を立てながら背中から着地……いや激突したためか。そのままピクリとも動かなくなった。
呼吸はおろか、意識があるのかすらも分からない。まさかと思いつつ、
これ見よがしにあらわになった胸板に嫌々ながらもそっと耳を押し当てる。
「お、おい？ ……大変だ！ 光陰の心音がしない！」
Ω　ΩΩ ﾅ､ﾅﾝﾀﾞｯﾃｰ!!
ばらばらと集まってくる詰所メンバーたちが光陰を見下ろす中、
奴の指先はあばら骨の下側から拳二つ分上に行ったところをしっかりと差していた。いえすあいあむ。
……無茶しやがって……というか、意識が無いうちに触られるのでもオッケーなのかお前は。
「いったん放っといて、後でリヴァイブすればいーんじゃない？」
「いくらコウインさまでも、それはあんまりですよニム」
足蹴にまではしないものの、光陰の視界に足を踏み入れないようにしている（スカートだからなぁ。）
ニムントールを、ファーレーンが窘めるのも普段どおりなのだが、流石に覆面越しの表情にも呆れの色が濃い。
他の皆の顔を見ても光陰の思惑などとうに外れていることは明らかなのだが。
「ふっ、普通は、こういうときにはどのようにすればよろしいのですかっ？」
この状況でも真面目に心配そうな面持ちでいられるのは、すごいとしか言いようが無い。
「あー。うん。一応、こいつの指差してるところに心臓マッサージってのをやるんだけど……」

言葉を聴いたクォーリンの視線の先には鍛えた証も逞しい引き締まった奴の胸筋。
「心臓、マッサージ……」
いや、やっぱりちょっと目の色がおかしかった。というか息遣いも怪しかった。
むしろ、わきわきとうごめく手や指先の動きも艶かしかった。
「具体的には、具体的な方法はどのようなものなのでしょうか？」
ぽっと紅潮させた頬をこちらに向け、尋ねてくるのだけれど。その手つきじゃ無理だぞ。
「えっと。まず肘を伸ばした両手を重ねたのを、光陰が指してるところに当ててな……」
「ダーメダメそんなまだるっこしいの」
「キョーコさま！？」
「こいつにゃ、これで十分だってー……の！」
ばりばりどーん。
ふんふんと聞いていたクォーリンが声に振り返るよりも速く、雷が光陰に降り注ぐ。
「がはあっ！」
びくんっと跳ね上がった身体は、そのまま普通に息を吹き返した。
「やっぱアホには電気ショックが一番よねー」
「あ、うぅ……」
とは言えその息は虫の息。ごめんなさいを連呼しながら引きずられてあえなく退場となる。
ちなみに、皆の避難はこれでもかというほどに速かった。
呆然と結末を見送っているだけのクォーリンに、
「まぁ、あのままでも周りの皆がきっと俺にやらせただろうから……な？」
そっと声をかけて、俺もいたたまれなさからその場を後にしたのだった。

「わたしだって、というよりわたしの方が『稲妻』なのになぁ……くすん」


……あれ。AEDを何故か持ってくる光陰のはずだったのに。
というよりむしろクォーリンのおっぱいのはずだったのに。

>>89>>91
クォーリンは良か娘ですタイ…

まぁ稲妻とかついてても、稲妻が使えるのは今日子だけだからなぁ
やっぱ隊の名称は今日子から来てるのかね

>>91
ちょ、どんだけ体張ってんだ光陰ｗ　お前はお笑い芸人か


後にした悠人の背中を見守りつつ妖しい笑みを浮かべていたのは
グリーンスピリット最後の守護神、みんなのメイドエスペリア嬢。
「なるほど…あれなら合法的にユート様に触れられるのですね、ふふふのふ」
すちゃっと闇討ち仕様の『献身』を手に悠人を追いかけ、すばやく背後に回り、
「少しの辛抱ですユート様、すぐにわたくしのマウストゥガイアブレスで蘇生処置を」
大きく振り被って心停止する程度のソニックストライク、狙いは愛しのハリガネ頭。

>>94
最後？最初に焼けるの間違いじゃ……

「ほら見てくださいユート様この小麦色の肌、わたくしこの夏はこんなに焼けちゃいました」
「ラキオスに夏は無いぞ」

とゆうかエスは夏なら常温で発火の危険が……

>>97
「ユートさまぁ、エスペリアが日焼けに挑戦してるよ」
「はははネリーはばかだなぁ、あれはスポンティニアスコンバッションっていうんだ」

>>97
マロリガン戦はどうやって前線に立ってたんだろうな……
まぁ燃えやすいエスは大抵青スピと組ませるだろうから、青スピに冷やしてもらってたのかね

「ユート様！ エスペリアが！」
「また暑さで倒れたのか？」
「いえ、燃え始めました」
「……アセリア、頼む」
「ん、エーテルシンク」
「ユート様！ 今度は凍りついてピクリともしません！」

　　燃
　　↓ 　　 ,ｨ^i^!1ｰ､
　　ヽ,　　,(ﾚー― ､)
　　 )ヽ.　i`_l !i_!li_!i!ﾘ
　　ﾉソ 　jixl｣ ﾟ∀ﾟﾉﾘ　　＜セリア！早くわたくしに6％アイスバニッシャーを！
　（(_( _ 　 λ(Ψll (う]　　　　
＜(Iif_Et=Ｇ//'__'jヽ＝＝＝
　｀ｰ――` (ﾒーｔソ〜→

エスﾄﾝは生姜焼きから冷シャブまでこなせるオールラウンダーだからな。　

つか料理中もやばいんじゃないのか？
あと緑スピホイホイの炬燵も

緑はM揃いという事ですか

>>102
PS2に至ってはやわらかさも増して一層ジューシーになったので生でもいける。

>>105
つまり、あなたはこう言いたいわけですね

エスペリアはどう料理しても美味しい素材

即ち、最高のネタだ、と

女体盛りですね。わかります。

でも俺はそんなエスペリアが大好きだぜ！（ハリオンとナナルゥとネリーの次に）

>>104
ハリオンが…M…だと…

イービル√のウルカを筆頭に、黒のほうがMなイメージがある

先生、質問です
SSの濡れ場のエロい描写はどれくらいまで許されるんでしょうか？
「エロい場面はエロいんだから、エロけりゃジャスティス!!」とか思い上がっても良いのでしょうか？
今後のストーリー展開で、あと数回は濡れ場が『必要』なのでその辺りが気になって仕様が有りません

光陰はヘコんでいた。
年少組に見栄を切ってまでして、湖へ夜釣りに来たというのに釣果ゼロ。
当然ではあるのだが、昨夜に行われた光陰渾身の深夜の誘い文句は小さき妖精の中でもこぢんまり組には苦笑一つ表情に浮かぶことなく、
行かないの連呼でファイナルアンサーで。スルーも約一名で。

で、前述の通り、下弦を幾日か過ぎた細月の下、魚籠には小魚一匹すら存在していなかったので、
「これがほんとの丸坊主」なんて一人ぼけも虚しい。
諦観を漂わせるニヒルなポーズも、この場では誰も見惚れる者はいない。
観測者の存在せぬ黎明時において、クールな二枚目は自己満足以外の意味を持たないということに無精ひげを撫でつつ悟りつつ、
仕方なしにそろそろ撤退しようかと携帯イスから腰を上げた光陰は、愛用の釣り竿を片付け始めた。



クォーリンは走っていた。
スピリットとしての身体能力をフルに発揮しながら、心に住まう思い人の、その日一番に出逢う人になる為に。
雑木林の小径を一意専心突き抜ける。音が後ろから追いかけてくる不思議な現象にも気付かない程に。
薄明を迎える空の下。湖の砂浜に至る小径を進む。
乱れる息。だが息切れした醜態を光陰の目の前にさらすなんて……一瞬浮かんだ考えに従い無理にスローダウンし、息を整えていく。

ようやく見えてきたのは古色を帯びた大木。
特徴ある枝振りを誇る威容を過ぎたところには、光陰の愛用の釣り場があった。
幾度となく遠くから眺めた孤高の釣り姿。今初めて彼女はその側に歩み寄るのだ。
ドキドキと逸る気持ちを抑えながらも、クォーリンの健脚は、早く砂浜を踏みたい欲求に煽られ速まらざるを得なかった。

不意に、ザッと砂を踏む音が聞こえ、光陰は振り返った。
その目の前には、見覚えのあるスピリット。薄明かりの中に従容と立っていた。
「よう。どうしたんだこんな朝っぱらからこんなとこで？」
「お早う御座いますコウイン様。コウイン様の方は……夜釣りですか」
ゆったりした衣服を纏うスピリットは優雅に挨拶を返した。
「ああ、っていっても見事に坊主だけどな。はははは」
「？　私の方は、ヨーティア様の酒の肴としてハハモ貝狩りに来たのです」
美しい片眉を僅かにしかめたスピリット――世界でも稀少な白スピリット・イオに、坊主の意味を解説したのち、今度は光陰の方がハハモ貝について尋ねる。

イオの説明によると、ハハモ貝とは淡水生の二枚貝で、ヨーティアの愛飲するアカスク酒の肴としてとても受けが良いそうだ。
アカスク蒸しにするのが好きだというのには、流石に苦笑を禁じ得なかったが、そこはイオも同感のようだった。
バケツと熊手を携えたイオの立ち姿というのもなかなかミスマッチ故の妙だなと光陰は胸のうちに密かに思い巡らすのだが、
纏う白いローブが、僅かにも汚れていないと言うのには、
「恐れ入谷の鬼子母神ってか」
「は？」
「いや。こっちの話しだ」
「そうですか」
相変わらず深い突っ込みがないイオとの会話を光陰は順調にこなす。

「なんでもハハモ貝は、左党な方々の内臓を労ってくれるそうですので、私としてもある意味一石二鳥かと。
とはいえ、生態に合わせて日の出前に採らなければいけないのですけれど」
「へー、そいつは殊勝なもんだ」
「いえ。ヨーティア様の為ですので大したことではありません……ところで少々提案があるのですが」
「うん？」
「少し張り切りすぎまして、正直なところ採りすぎました。いくらかお裾分けしたいのですがどうでしょう？」
「そいつは有り難え！」
願ってもない申し出に一も二もなく承諾した。
空っぽだった魚籠に結構な重さのハハモ貝が満たされる。しゃがんでルシル硬貨大のハハモ貝をいじりながら光陰は重ねて礼を言う。
これで多少の面目は立つだろう。光陰はほっと笑みを浮かべるとやや気が抜けた。
こんなときはちょいと一服したくなるものだ。

立ち上がりながらふところに手を伸ばし、トヤーアの最後の一本を取り出すと、ちょいと唇にはさみ、
「火は、と」
パンパンと体中を叩きながらまさぐりながら、そう言えば――エーテルマッチを使い切っていたことに思い当たった。
「すまんがイオ。ちょっと火頼めるか？」
「はい、構いません」
気安く請け合ったイオはヨーティア用に肌身離さず持ち歩いているマッチを擦り、浜風を遮ろうとツイと身を寄せたのだった。



ついに砂浜が見えた。それは湖の向こうにある低山から朝日が差し込む絶妙のドラマティック暁天タイミング。
今まさに、きらめく水面を背景に見覚えのある影が一人。
それは誰あろうクォーリンの心に住まう唯一の住人。
名を呼んで、手を振って、走りより、抱擁――伝説の戦士たるエトランジェが見れば何処ぞの洋画放送オープニングみたいだということまでは知るよしもない――が、
4連続行動の最後はあり得ないので、可能である3連続行動を取る前に、形の良いピンク色の唇は、コの字の発音形に凍てつき固体化していた。
目の前の風景――たくましい人影の隣りには、ゆったりとした、それでいてハッキリと女性と分かるもう一つの人影。
二つのシルエットは、まるで――まるで接吻するかのように一つに溶け合い――。

「おや？」
「どうしたイオ？」
「いえ……なにやら悲痛な女性の泣き声が聞こえたような」
「まさかこんな朝っぱらに失恋した娘でも彷徨ってるとでもいうのかよ。いるならいるで、この俺の厚い胸に包み込んでやるところだが、まあ気のせいだろ。さて帰ろうぜ」
ふぅ〜、と煙をくゆらせながら光陰はイオを促した。うむ、今日もトヤーアが美味い。

「そういや、今日の朝メシ当番はクォーリンだったな。あいつ結構料理上手くなったんだぜ？」
「……それは知っています」
「え、そうか？　ははーん、イオが先生役って訳だな？」
「ご明察です」
光陰は得心顔で無精髭を撫でた。イオのすまし顔を眺めつつ最初の頃は犬も食わないような代物だったよな、と懐古してみる。
「お手柔らかに頼むぜ？　おっとヘリオンちゃんもイオに習ってたよな。今日はクォーリンで、ヘリオンちゃんの当番日はいつだったかな〜〜楽しみだぜ」
破顔して、イオに竿を託して二人分の貝を持ち上げると、まったく持って屈託のない平常運転なロリ好き顔で砂浜を踏み歩き出した。
ようやく世界にあふれ出した赤い光を背中に浴し、追加でイオの紅い呆れまなこを受けながら。
そして、今聞いたアカスク蒸しをクォーリンに頼んでみようかと思案しながら、光陰は、携帯灰皿へ吸い殻をぽとりと落とすのだった。

今週はクォーリン祭りだったんですね？

>>115
良いモン読ませて貰いました…

ということで、完成したまま置いてあったクォーリンねた。
砂抜き中の貝って可愛いよね。茹で殺して食ってしまうこの罪悪感がまたなんというか。

>111
ぐちょぐちょでおｋ。

>116
最近の雑魚スレじゃ影薄かったからねw　もともとここ以外じゃ期待できんしw

>>117
公式のユート嫁がアセリアな以上、PS2のハーレムで無い限り光陰の相手は今日子だからな
公式で出番があったとしてモブか(このスレの影響で)ギャグ要員かロティの捕食対象かのどれかだしな

>>115
せつねぇ……
思えば雑魚スピ連中でパーフェクトに失恋しているのってこの子だけだよなw

>>118
いやいや、イービルユートの陵辱対象があるじゃないか。
もちろん瀕死で動けない光陰様の目の前で。

>>119
どっちにしろ碌な目に合わないことには変わりないのね

だからこそ人気がある。

このスレは不幸萌え成分多めです。

>>117乙ｗ
つか泣きそうなクォーリンよりも、
酒蒸しにするならウソレ貝とかもあるんかな、とかどうでも良い所が気になった俺ガイル

最近の雑魚スピスレは勢いがいいね
やっぱり職人さんがいると潤う潤う

>>117
貴重なご意見、有難うございますｗ

ついでにもう一つ、陵辱ってアリですかね？

陵辱ってーと憂鬱氏の「エスペリアの家出」を思い出す。
あのシチューは衝撃的だった

スレ式スピリチュアルテストそのに

今日は第一詰所と第二詰所の親睦を兼ねてのレクリエーションを行ないたいと思います。
もちろん全員強制参加です。さて、貴方もしくは貴女は一体どんなイベントを催しますか？

1.水着だらけの海水浴
2.浴衣必須の花火大会
3.マロリガンで日光浴
4.カレーもいいけどバーベキュー
5,その他

>>126
当然2一択
隣はアップに結い上げたセリア

>>126
先に言われた2もいいが、
それ以外でも4で火起し手加減無しのナナルゥに
ヒミカが溜息つきつつ教えてあげるシチュもなかなか・・・

>>126
→２
でも、ハッピも良いかと…

>>126
敢えて5。内容はコウイン主催の肝試し大会。
ソウユートのパートナーを取り合うスピたちと、その輪から弾かれボロボロになったコウインの姿が浮かぶ…

>>126
２。
もちろん下は膝までで

>>131
待て、ミニ浴衣だと……
貴殿とは拳で語り合わねばならない様だ！

>>132
望む所よ…！
我が信念、そう簡単に砕けると思うなよ…

>>132-133
ちょｗ

>>133
横からインタラプト

慎み深い和の心を忘れるな！

ええい、ファーレーンのうなじと裾から生足チラリズムはまだか！

>>136
スマン、浴衣に仮面被った姿が思い浮かんだ…

>>137
浴衣は素顔だとか騙くらかして仮面取り上げ、赤面を半分うちわで隠させる羞恥プレイ

浴衣が一番似合うのはセリア。異論は認めません。

しかしあれだ。こういう話題こそ雑魚スピスレだなと思う今日この頃。一時期書き込み減ってたし…

みんなセリアとファーレーンに見惚れてるみたいなので
浴衣姿のネリーとヘリオンとニムとエスペリアはいただいていきますねﾉｼ

双子は渡しませんよ？

目玉焼きを作ろうと生卵を割ったら黄身が双子でネリシアが
「わっ、わっ？ 黄身二つ入ってるよ！？」
「シアーたちみたい〜双子〜♪」

「ねっ焼いちゃうの？ ユート様〜？」
「の〜？」

「いや、まあ、そりゃ、それしかないな」
「かわいそ〜」
「ユート様残酷〜、そうだ！　シアーはんぶんこしよ」
「うんする〜、ネリーとシアーではんぶんこ〜♪」
「はんぶんこ〜♪」
「はは……仲良いよなお前ら」

「自分の量が減るのにバカみたい」
「ふふふ。今度また出たらお姉ちゃんとはんぶんこしましょうねニム」
「……**うん」

　　　 _†＿
　　　[≦≧]
　 　彡ﾉ 人ヽ ﾝｷﾞｭ?　（訳：目玉焼きと聞いて）
　 彡!　（◎））
　彡ﾐゞ､..Ｙ.ﾝ
　　（(（(〈〈
　　 )）)）ヽゞ
　　从ｿ

焼けねぇｗ
いや、もう焼けてるとみるべきか…どちらにせよ三重の意味で食べられません。

どうでもいいが浴衣萌え大杉ﾜﾛﾀ
海水浴
ハイレグパッションナナルゥﾊｧﾊｧとか
透けるような肌に流れる玉の汗イオﾊｧﾊｧとか
覆面パレオでも茹蛸ファーレーンﾊｧﾊｧﾊｧとか
白ワンピ半スケなに見てんのよセリアﾊｧﾊｧとか
ビキニ肩紐はじけていやーんハリオンﾊｧﾊｧとか
健康的にビーチバレー揺れる双丘ヒミカﾊｧﾊｧとか
波間に浮かぶツーピース（上）涙目ニムﾊｧﾊｧとか
何故か大量のくらげに懐かれ涙目ヘリオンﾊｧﾊｧとか
サンオイル頼もうとするもネリシア追っかけていく光陰に涙目クォーリンﾊｧﾊｧとか
誰も言わんのなｗ

テクモがビーチバレーでバーデド湖スピリットビーチバレー全国大会開催ですね。
クォーリンの稲妻サーブが天下を取る！

「そうか、そのテがあったか」キモい3D化という相変わらずの斜め上っぷりを発揮するザウス

ヨフアルポイントを集めてプレゼントを渡そう！
昼間はビーチで砂遊び！
ttp://paint.s13.dxbeat.com/up/src/paint_10081.png

夜は浜辺で天体観測！
ttp://paint.s13.dxbeat.com/up/src/paint_10082.png

スピリットたちの意外な一面に出会うかもしれない？
永遠のアセリア えくすとり〜む 聖ヨト暦332年発売未定！


某3D(ry で。 やるだけやった、すまない。

>>148
二枚目はともかく一枚目は言われなきゃ誰だかわからないなｗ

だがスク水GJ

スク水組　ヘリオン、オルファ、シアー、ニム
なんかネリーにはおへそが見えてるタイプ（名称ｼﾗﾈ）のほうがいい気がした。

うわあああぁぁ
Ｇ．Ｊ．だ、スレ的にはＧ．Ｊ．なんだが・・・
なんだこの、蹂躙されたような気分はああああああ

なんで蹂躙なのか詳しくないんで分からんw
まあＧＪってこった。
スピードレーサーよりもメダリオよりも速さだけなら負けないかも？

オルファのスク水は胸ゼッケンあり（ひらがなで大きく「おるふぁ」と）
というイメージが今なんとなくした。

ハリオンはハイレグビキニですね。わかります。

今更ながら、424氏お疲れ様でした。

今後このスレに放り込まれた作品が
保存されないってのは色々思うことはありますが、
それもまた気力と時代の表れかと。

私がこんな事言うのはなんですが、
一期一会の気持ちを持ち合わせた上で
各作品投稿者が己の立場を考えていただいたほうが
いいきっかけとなるのではと思います。

改めた感謝の意になりますが、お疲れ様でした。

まあログ自体はどこか数か所で保存されるだろうね。さびしいが。


そういや絵板には「ねりぃ」なスク水ネリーがいたなw 正確には反対だったかw

一日だ。この俺が一日もかけた。
なのに見つからない。一部の隙も見当たらない。
小指の先程も見つからない。一見隙だらけにも見えるのに。
何故だ。何故俺がこんな卑屈な醜態を演じねばならないのだ。
部屋の片隅で膝をかかえ、怯えるエヒグゥのように身を縮こませ。
日が傾くと共に少しづつ忍び寄る暗闇を恐れなければならないとは。
だが、俺は確かにラキオススピリット隊を掌握した筈ではないか。
風呂から口火を切り、旨そうな獲物は残らず狩り、そして平らげた。
だからこそ今日の朝食の時も、皆死んだ魚のような目をしていたのだ。
そう、呑気に笑うたった一人を除いては。ああ、いや、もう一人居たな。
ほんの僅かだが瞳に生気を取り戻した妖精が、「また今朝も」居た。
全く理解が出来ない。いや、理解から逃げるな。奴に決まっている。
考えたくは無いが、奴が俺から奪った力を還元して回っているのだ。
だからこそこうして、日があるうちにと探し回っていたのではないか。
奴の弱点を見つけ出し、奴の好きなようにはこれ以上させまいと。
奴が油断する瞬間を見極めようと、こそこそと後をつけ回してまで。
しかし、奴には油断が無かった。いや、そもそも油断しかなかった。
これが戦闘種族かと思える位に無防備な背中を晒し続けて笑っていた。
その微笑は不覚にも俺の一番柔らかい部分を貫いてしまいそうなものだ。
何を言っているのか良く判らなくなってきたな。うおっ……なんだ風か。
いや待て落ち着け。窓の軋みに反応するなんて、いくら何でも情けない。

これが奴の策だ。俺を混乱させて、その隙に乗じようという魂胆だ。
もう惑わされるものか。しかしどうする。さし当たっての具体策は無い。
そもそも隙だらけの奴から隙を見出そうというのが間違っていたのか。
今から思うとつけ回している間も、胸から目が離せなかった気もする。
なにせ自制心との戦いに忙しかった。弱点を探る所では無かったのだ。
くそ、暗くなってきた。こんな所で堂々巡りを繰り返しているせいだ。
認めろ。さあ、もう認めるんだ。否定しているだけでは前に進めない。
信じられないことだが、奴は力を取り込んだ俺よりも確実に強い。
位が絶対の筈のこの世界でとかの理屈はもういい。理屈じゃないんだ。
俺はラキオススピリット隊を掌握し損ねた。その事実だけで充分だ。
見ろ、部屋の扉が開いていく。じきに聞こえてくるだろう、悪魔の囁きが。
毎晩搾り取るだけ搾り取った見返りとして、艶々の肌に満面の笑みで。
風呂にはもう入った。体臭に問題はないだろう。違う、何を考えている。
何故だ。一体どこで、「我」の計算は狂ってしまったのだ――――

　「あらあらユートさまぁ〜。んふふ〜探しましたよぉ〜」
　「うわあああああ今日は勘弁してくれぇーーーー！」
　「んもう、こんな所に隠れてめっめっですぅ。今夜はおしおきですねぇ〜」
　「ああああああああ」

こうして今日もまた、眠れぬ夜は更けていく――――

ハリオンビキニを想像していたらどういう訳かこうなった。後悔はしていない

>>156
浴衣セリアうちわハイロゥぱたぱた絵も捨て難いんだぜ

まっさかさまに墜ちてdesire

完全犯罪を目論んだくせにあっさり綻びを見せて焦る2時間ドラマの犯人ですねw

>>159
乙です。というか求めﾀｿが凄く可愛いｗ

>>159
還元……！なんと妄想を掻き立てられる単語か……！
１．授乳
２．イービルお馴染みの行為
３．口移し
４．エレメンタルブラスト
５．その他

還元されてもネリーちゃんやニムントールちゃんはツルペタなままでいて欲ちょ、待て今日子何をくぁうぇｄｒｆｔｇｙふじこ

リック・ストラウド「ヘリオンッ！」

623+Aですね。わかります。
>>162
4にヨフアル2個

>>162
５．搾乳→１．授乳→効果無いニム涙目
だがそれがいい

ぶっちゃけニムは育てばデカくなるだろう
緑は基本巨乳属性
強さも背も胸もファー姉ちゃんを圧倒するその後が容易に浮かぶ

　　(⌒ヽ ――　　─　　　─　────────　　 （`・ω・）　　─────　　　　 (⌒ヽ
　 （　　　 ,⌒) 　　　　　　　　　　　　　　　　＿,,..-―''　　　　　　　　ﾞ―-..,,　 (⌒ヽ　　　　（
　（　　　 ⌒ヽ　　　　　　　　　_,,...-‐‐''""￣　　　　　／　 /　 |　　＼　　　 （　　　⌒)　　　ゝ
　 ゝ　　　　　 ⌒ヽ,,　__,,,....--―-..、　　　　　　　 ／　　 /　　 |　　　 ＼　 ,,.(　　　　　）、,,(
　(　　　　 　　　　 ／　 ,,,,,,,,,;;》》》〉〉ゞ　　　 　 ／　　　 /　　　 |　　　　　（　　　　　　　　　　ゝ
_,,...-‐‐--..,,,_　　 /　ミ''　　　　　　　　　　　／　　　　 /　　　 　　　　　　/>　　/>
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/;;;i;;i;i;i;i;i!」 ﾟдﾉ」|　馬鹿な…これは何かの間違いよ……　　　＋　 　 　　　　　　　　　^~^：〜。,,,,・
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>>169
なんというないすばでぃ。ハリオンに勝るとも劣らない超成長
>>167
スピたんでの成長の見られるネリシアとの差が…

むしろ縮んでいたような…うん、錯覚だよなそうだよな

>>109
亀だが、ハリオンならMカップあっても不思議ではないよ

待て、Mカップて真っ直ぐ歩けるのか？

しかも神剣の力がほとんど「胸を垂れさせないため」に使われるんじゃ…

流れをぶったぎってすみません。
保管庫がお疲れ様して以来、微妙にアセリアキャラを描く気が失せているので
突然ですが安価で描かせて下さい。お題は…男女問わず描くけど、ちゃんと公式絵のあるキャラで。
>>181と>>209くらいでどうだろう（なにその半端なカウント）

居合いの太刀もびっくりなぶった切り。安価狙いの皆様方が牽制しあってるな。
日の目を見ないラキオスパパに光を与えようと思ったが諦めて+1。

いや、単に安価の導入を分かってない困ったちゃんが星火燎原ぶっ放して
それをみんながどうしていいか分からんだけだろ。
取り合いするほどのスピードで集中的に進むスレじゃないし、出直せというほか。

埋めりゃいいじゃん
ｋｓｋ↓

ｋｓｋ↓

はいどうぞ↓

ントゥシトラたん（猫耳メイド服尻尾付き）

絵描くのはいいけど安価とか止めない？
進行おかしくなるし。

支障が出るなら考え物かも
まぁ、間に合わせられるかどうかは本人の技量とその時のカキコ状況次第だけどね
宣言する事で奮起する人もいるだろうし、そこはレスった本人に任せましょう

進行速度遅いんだしせめてもう少し安価近ければな

そんなことよりニム愛でようぜ

>>181
了解しますた。おもっきし不評なのでこの分だと
>>209の安価はバニッシュにした方がいいようですね。
遅くても日付変わる頃には成果を出します。お邪魔しましたー。

ントゥたん期待（・∀・）

ttp://www.youlost.mine.nu/html999/img/5651.jpg

ゴタゴタ起こしつつも折角見て頂けるという事でまずは前哨戦から。
普通の絵よりは漫画のほうがツッコミどころありますしー。

んでは本命のントゥたん描いてきます。

>>187
ハァハァ……

ウッ……!!

……ふぅ

ttp://www.youlost.mine.nu/html999/img/5653.jpg

時間かかりすぎ＆デキも今ひとつ？…安価絵師は偉大だなぁと痛感しました。
そんなわけでオナニーにお付き合い頂きありがとうございますたー。

>>187
>>189
乙。今まで見た擬人化ントゥたんで最高レベルの可愛さ。
まさかこの短時間でここまでクォリティ高いのが来るとは思いませんでした。

ミトセマールでＳＭとか誰が上手い事（ry ww

レベルたKEEEEEEE
安価云々はちょっと失敗だったと思うが、これだけの絵が上げられてればもう言うことはないわｗ

しかし帽子を除けば完全にオリキャラだなこりゃ
個人的にはうーん…という所

>>193が>>189なぞ比較にならないレベルのネ申ントゥを投下してくれるそうです
期待して待ちましょう










態々数時間でお題通り描いて貰ってなにその上から目線

上から目線というか感想を言っただけじゃね？
擬人化って賛否両論あるから、そういう意見持った人がいたっておかしくないでしょ。
口に出すのはどうかともおもうが、率先して空気悪くするのは>>194も俺も褒められたことじゃない。

まあ何を言いたいかと言うと、>>175GJ

いや待て、>>175は>>181のリクに応えただけだ
そしてつまりはこう言う事だ

>>175ＧＪ!!

いや、別に擬人化する必要ないじゃん

とあるオンゲーの掲示板を眺めていたら、「ネリシア」という単語に反応したやつがいた。
見ているなら名乗り出ろ！そして一緒に愛でろ！

>>197
いや必要だろ。いくらそのままで可愛いからってエロシーンまで人外のままじゃ辛いだろ。

実は炎帝の化身なの。

だがントゥたんは神剣と融合しているため
あの姿がある意味そのまま化身なのであった。のだった。

>>199
エ、エロシーンあるの！！？？どこ！！１！

コアラさまとミトセマールに襲われて玩具になるんですね。

>>203
いやいや、そこはメダリオさんとの純愛ですよ

メ「君を守る為ならばこの命、今ここで散ろうとも構わない。
さよなら、僕の愛しいントゥ」
ン「ンギュンギュルル（どこまで罪な人なの、あなたは……）」

メダリオさんがロウエタ軍団の一番手な裏には、こんな理由があったりなかったり

つまり二番手がントゥたんなのは、愛する人を必死に追い掛けて死地に赴いたものの、そこで見たのは切り刻まれた魚類の姿だったという悲しいシチュなわけですね。

>>205
そして怒り狂ったントゥたんがユートたちに襲い掛かり、その戦闘の最中に魚類の残骸はほどよく焼けるんですね。

なんかスキッと止まったな。

ストップひみかくん

>>208
それじゃあヒミカは男になっちゃうぞ！お前はそれでもいいのか！？

私は一向にかまわんッッ！！

何か妄想した。

悠人がエターナルにならなった話って読んだことないよな。
あったらすまん。
ロティが嫌いとかじゃないんだが、悠人やアセリアがいるスピたんって素敵じゃないか？　……これはもうスピたんじゃない気もするけど。

ageごめん

いくつかなかったっけか

数は覚えてないが確実にある。保管庫の長編のところ行ってみるよろし。

そういえばあと3ヶ月で運命の日だな

巫女さんが勝負服を用意し始めています

ザウスHPで何かやったら見直すがなあ。

ツェナーダイオード
深い意味は無いただ連想してしまうだけだ

とりあえず猫耳黒ニーソのニムを膝の上に乗せてナデナデナデナデした後抱きしめたまま草原をゴロゴロしたい
ニム可愛いよニム、タキオスと同じくらい可愛い

ヨーティア研究所開発の最新技術の粋を惜しみ無く注ぎ込んだプラズマナテレビ発売決定！

新開発！　どす黒くひき締まったファーレーンブラック搭載で息苦しいまでの扼殺感！
覆面ごしの吐息まで目に映るほどのリアル！

マナカラー4色にホワイトをプラスのプロ仕様でマナカラーマッチングも完全！

予約受付中！


※アナログマナ放送は聖ヨト歴341年に終了します。

止まってるからネタフリとして投下。元ネタは某エロゲヒロイン＋その完成品フィギュア。
ttp://www.youlost.mine.nu/html999/img/5908.jpg

ディテールが色々似せられるのと、語呂の良さだけでついつい突っ走った。
こんな営みをしているエターナルに世界を守られてると思うと涙が止まらねえ。

次回の投下は１０月初頭、某番組開始に合わせてみます。
エターナルビーイングが神剣宇宙に介入して「ん…わたし達がガンダムだ」とかなんとか。

>>220
乙です
エスいいなぁやっぱ自分は巨乳が好きだ!

お久しぶりです。保管庫終了して投下していいか迷っていましたが
最後まで仕上げたほうがいいかなと思い、ようやく完成しました。
いまさらと思う人もいるかもしれませんが、
スピたん〜幻のナナルゥルート〜最終章。
空気を読めずに投下させていただきます。

「―それでは、行ってきます。」
前回、方舟から戻って数日後、最後の目的地へと行く時が来た。
「ああ、しっかりやってこい。くれぐれも、恋人を泣かせる様な事になるなよ?」
「もちろん。絶対に、みんな元気な姿で戻って来ます。」
見送りにきたヨーティアさんの励ましに、力強く応える。
「はい。これで終わりではなく…私達はこれから、始まるのですから。」
「…へぇ、ナナルゥも言うようになったじゃないか。本当に、お似合いだよ。」
ナナルゥと視線を交し、互いの決意を確かめ合う。
おそらく、これから向かう先はエンレインとの衝突は避けられないものだろう。
でも、今度こそ負けない。負けられないのではなく、負けない。
ナナルゥが、過去の呪縛に打ち勝てるように、僕達が、強く前に進めるように。
「…必ず帰って来い、それ以上は言わない。…頑張るんだぞ。」
「はい。…じゃあ、いこうか?」
「承知しました。」

いくつかの浮島を超え、一際大きな城の様な浮島に到達した。
ツェナが言うには目的の場所はこの奥にあるらしい。
奥に進んでいくと唐突にその気配を感じた。何度も感じた、背筋が凍るようなこの感覚。
（…いる。）
気配と同時にその姿を視認した僕は知らないうちに震えていた。
その理由は畏怖であり、恐怖であり、期待であり、喜びだった。
矛盾しているだろうが、その全ての感情がまぎれも無く自分の本心だ。
そして何の前触れもなく、その男は前に現れた。
「…良い顔だ。覚悟はしてきたという事か?」
「最後までに貴方と会うと思っていたからね。いや、会いたかったと言うべきかな。
…怖いと思ったけど、それと同じくらい貴方に会ってから今までで一番僕は強くなりたいと思った。」
「俺も望んだ。お前こそが、俺の探し求めていた男であれと。」

周囲の空気が変わる。背筋か凍るような殺意が一変し、近づけば焼けただれるような闘気となる。
それに負けずに、僕とナナルゥが前に出る。
「卑怯かもしれないけど、僕達二人でやらせてもらう。」
「それだけで構わんのか?後ろに控えている者達全員でかかってきてもよいのだぞ?
この戦い、ただ勝てばそれでいいというものではない筈だ。」
「…その通り。だからこそ、僕達二人で貴方に勝たなければいけないんだ。」
「ふむ。…女。前も言ったが貴様に興味はない。幾分かマシになったようだが、
貴様の押し殺したはずの恐怖…如実に伝わってくるぞ。」
ちらりとナナルゥを見ると、表面的に異常はない。
しかし、確かにナナルゥがあの時の、そして過去の恐怖をを抱えているのがわかる。
「…そうですね。それ自体を否定する事はできません。」
その上でナナルゥは凛として、堂々と言葉を返す。
「…『消沈』に身を預けようとも、こうして大切な人が傍に感じられようと振り切れなかったように。
ずっと…今までも、そしてこれからも、おそらく完全にこの恐怖を振り切る事は不可能なのでしょう。」
そこでナナルゥは目を閉じ、大きく息をつく。そして再び開かれた瞳には強い意思が宿っていた。

「―だから、なんだというのです?」

過去を反芻し、その上で力強く宣言する。
「恐怖を感じる事ができたからこそ、私は『消沈』に飲まれずにここに立っている。
今ここにいるみんなを、ロティ様を失う事を恐怖と感じるからこそ、失いたくない、守りたいと思える。
恐怖も、過去の記憶も、もう私を縛る枷などにはなりえません。」
呪縛を振り切るのではなく、あえて抱えこんだ上で戦い、勝つ。
そんなナナルゥの姿を、誰が弱いと言えるだろうか。
「私を受け入れてくれる人達と、好きだといってくれた人と、これからも共に歩んでいきたい。
だから私はいくらでも戦える。そう思える事が自分の強さであり、誇りだと思う事ができるから。」
「…そうか。」
それに応じたエンレインの声と表情は、何故か驚くほど穏やかだった。
「前回と今の雑言は詫び、改めてお前も我が敵として敬意を払おう。
…そして、認めた以上、容赦はせん。」
言い放つと同時にエンレインが炎の刃を型作り、構えを取る。

その動きに合わせて僕も『紡ぎ』の刃を生み出し、ナナルゥが『消沈』を構える。
「―四象剣が宗家、エンレイン!」
「剣聖ミュラー･セフィスの弟子、ロティ･エイブリス。一貫・護剣をもってお相手する!」
「ラキオスのレッドスピリット、『消沈』のナナルゥ･ラスフォルト…参ります。」
その名乗りは、決闘における儀式。
儀礼は終わり、光と炎の刃が交差し、紅蓮が吹き荒れる。

「地象弩!」
エンレインの剣が地面を砕き、数十個もの石礫が飛んでくる。今まで散々苦しめられたこの技。
「一貫・護剣の段、地裂の型!」
それに対して同じく石畳に『紡ぎ』を突き立て、引っぺがした数枚の石版が石礫を弾き、エンレインに迫る。
「そうだ…!いいぞ、そうでなくてはなぁ!」
飛来する石版を手にした剣で両断し、請願にか構えた突きを繰り出してくる。
それを左にさばき、同時に勢いをつけたまま繰り出された蹴りを肘で受け止める。
しかし―
「風象、一振!」
「がっ…!」
完全なタイミングで防いだのに、僕の身体は横に数メートルも吹き飛んだ。
足の力でなく、蹴りと同時に弾けた空気の力によるものだ。
剣技とは全く別物の体術。こんな隠し玉もあるのか―!
今まで一度も本気を出した事はなかったのだろうが、やはり底が知れない強さだ。
（だけど―）
着地時に一瞬だけナナルゥに視線を向け、オーラの壁を後方に展開して強く地面を蹴る。同時に
「灼熱のマナよ、天翔くる紅蓮の双翼となれ!」
ナナルゥが短く詠唱を終え、僕の真後ろの空間が爆発した。
オーラの壁が熱を防ぎ、更に凧の役割を果たして爆風に乗り、一瞬でエンレインに肉薄する。
「なっ!?」
流石にエンレインも面食らい、辛うじて僕の剣を受け止めたが、勢いに押されて体制が崩れた。
その隙を逃さず、勢いに乗ったまま水月へ蹴足を叩きこみ、エンレインの顔が苦渋に歪む。
「っちぃっ!」

エンレインの剣が爆ぜたが、前回見たのが幸いして寸前で飛びのく事ができた。
着地した瞬間、炎の剣が伸びて蛇の様にのたうち、僕に迫り来る。
なんとか鞭状の刃を受け止めたが、その切先が更に伸び、僕の後ろに回りこむ。
「む!?」しかし、驚愕したのはエンレインの方だった。
僕を後ろから貫くはずだった切先は、ナナルゥの赤マナの壁に阻まれていた。
ナナルゥの作り出す赤マナの塊のシールドは物理攻撃にほとんど意味を成さない。
しかし、魔法的な力に対しては無類の防御力を誇る。
何度か戦った今なら解るが、エンレインの炎の剣は僕の『紡ぎ』と同じく実体がある訳ではない。
まして炎ならナナルゥが受け止めるのはそれほど難しい事ではない。
「―赤きマナよ、輪廻転生の円環となれ。ヒートチャクラム!」
続けてナナルゥが紅く輝いた『消沈』の刃を虚空に向けて一閃する。
振り抜かれた刃の軌跡が炎となり、巨大な炎の輪となってエンレインに迫り来る。
「―小癪!」
エンレインは臆する事なく前進し、巻き戻した刃が一閃して炎の輪が爆ぜる。
（―そこ!）
「がぁっ!?」
その瞬間。爆ぜた炎が一瞬の目くらましになり、僕の『紡ぎ』の刃が伸びてエンレインを斬りつけた。
（いける―!）
正直に言って実力はエンレインの方がまだ上だろう。積んできた修練の量では差が大きすぎる。
だけど、僕は負ける気がしなかった。ナナルゥが傍で戦ってくれる。
それだけで何者にも打ち勝てる気がする。
「…短期間でここまでやれるようになるとはな。だが、ここで終幕とさせてもらう!」
吠えたエンレインの炎の刃が踊り、ありえないほどの巨大な刃の形をとる。
「…四象剣が奥義…!」
「…！ナナルゥ、来るよ…!」
最初に出会ったときにきた、あの技。あれをまともに喰らったらおしまいだ。
「…ロティ様。私の最強の魔法であの男の動きを封じます。その隙に、決定的な一撃をお願いします。」
「…わかった。頼んだよ。」
「…お任せを。」
一度ナナルゥと視線を交わし、『紡ぎ』を逆手に構えてエンレインに向かって駆け出す。
「―南天の炎翼、東天の水龍、北天の黒岩、西天の風牙。
其の一つ、灰燼より飛翔せし不滅の翼、命無に帰す煉獄の紅蓮―!」

この距離では、エンレインの技の方が絶対に早く発動する。それでも、僕は躊躇いなく前へと疾走する。
ただ、ナナルゥを信じて、ひたすら前に。
「―原初のマナ、天地開闢せし始まりの炎よ。其は生誕の命の光なり。
邪を焼く巨人の右腕にして、上位世界へと誘う断罪にして浄罪の剣なり!」
あたかも舞台に立つ歌い手の如く、聖女が神に捧げる祈りの如く、ナナルゥの声が高らかに響く。
祝詞であり、歌声であり、呪文でもある一言一言が力となり、周囲の景色が揺らぐほどの熱気が立ち込める。
「天の理に従い、消し飛べ…!!乾坤奪命剣!!!」
エンレインの剣が爆ぜ、逃れようのない灼熱が僕を飲み込もうとする刹那、ナナルゥが詠唱を終える。
「我、「消沈」のナナルゥの名において行使する。
ここに黙示に記されし赤い龍の颶風、蒼ざめし烈日の時を再現せん!――アポカリプス!!」
瞬間。
僕に迫り来る巨大な熱波を伴う炎の刃に、上方より雷の如く特大の火柱が叩きつけられた。
「っぐ、がぁああああああ!?」
その純白の炎は、灼熱を更に超える灼熱の証。
標的のみを灰燼と帰し、敵を冥府バルガ･ロアーに葬り去る、あるいは上位世界ハイペリアに誘うともいわれる
罰にして救いである神の炎が顕現し、エンレインの炎を押し返し、その身体を焼く。
「…一貫・護剣の段、絶招―!」
「ぐおおぉぉ、っごぉおあああああああああああああああぁぁぁ!!」
世界さえ焼き払うと言われる黙示録の炎を受けながら、それでもエンレインは僕に向けて剣を振り切ってきた。
対して間合いに踏み込んだ僕は、先生に教わった最後の技を繰り出す。
手首の回転と全身をバネにして、刹那に目の前の物を両断する『必殺』の一閃。
「―虚空の型!!」

―甲高い音が響き、紅蓮の炎が掻き消える。
「……!」
エンレインの剣と金属の手首が地に落ち、エンレインが膝をつく。
僕の一撃はエンレインの剣を弾き飛ばし、義手を両断していた。
その姿を確認して、僕は『紡ぎ』の刃を消した。

「…何の真似だ?それに先刻の一撃で、俺の首を刎ねる事は出来ていた筈だ。」
「…もう動けないのなら、先に行かせてもらう。」
「ふざけるな…殺せ!勝者としての責務を放り出す気か!?」
激昂し、怒りに燃えるそのまなざしはどちらが勝者かと戸惑うほどだったが、淀みなく僕はそれに答える。
「断る。貴方は理由がどうであれ僕達を何度も見逃した。
そうでなくても必要の無い人斬りはしたくない。」
「必要…無いだと!?」
「僕達の目的は先に進む事。貴方を殺す事じゃない。…勝者の特権として従って欲しい。」
「…貴様が引導を渡さぬならば、けじめは自分でつけるのみ!」
「っ！」
いつの間にかエンレインは懐から短刀を取り出し、止める間もなくそれを自分の喉に―

ぱん!

「ぐっ!?」
突き立てたと思った瞬間、爆竹が破裂したような音が鳴り、エンレインの手にした短刀が砕け散った。
「決闘において勝者が敗者の処遇を決めるべきならば、今ここで死ぬ事は勝者として許しません。」
横から聞こえた声の主はナナルゥだった。どうやら最小限に弱めた魔法を高速発動させたらしい。
「ふざけるな、むざむざ生き恥」
「敗者の自覚があり、決闘の儀礼を重んじる自負があるならば、黙って従いなさい。」
「ぐ…!?」
有無を言わさないナナルゥの口調にエンレインが絶句する。
「…誇りや矜持というものはあくまで自分を奮い立たせる為の物。
それ自体が自分の枷となり、自身を滅ぼす原因になるなど本末転倒でしょう。」
「…貴様ら、恨むぞ。俺を生かしておくならば、俺はまた貴様らに刃を向ける。
生かすのならば、生きているのならば、何度でも!」
その言葉は本気なのだろう。この男がそう言うのなら、本当に僕を狙ってくる。

「―お呼びですか?」
「うん。わざわざ呼び出してごめん。」
「いえ、お気になさらずに。」
方舟からラキオスに帰ってきてからまもなく1年。
スピリット隊はコウインさんが現場を離れて管理職に就き、僕は隊長、ナナルゥは副隊長となった。
正直、コウインさんの後釜に就くのは自分では役不足と思っているが、
ナナルゥの的確なサポートもあり、特に問題なく役目をこなせている。
方舟とガロ・リキュアは正式に交流をはかる事になり、僕達は友好使節として一年ぶりに方舟に向かう事になった。
そして、僕にはその前にやっておきたい事があったのだ。

すいません。うちまちがえました。>>227と8の間にこれを!

「…いいよ。」
そう理解した上で、短くその言葉だけ残し、背を向ける。
どうあろうと、僕はこれ以上手出しする気にはなれず、それはみんなも同じのようだった。

ようやく目的の場所へと着き、ツェナが操作盤を操作している最中、
先刻の戦いに興奮したヘリオンがナナルゥに捲し立てていた。
「それでそれで、さっきのナナルゥさんの言葉、凄く格好よかったですっ!」
「いえ、…申し訳ありません。出すぎた真似をしてしまいました。」
僕にそういったナナルゥの顔は、恥ずかしさ、申し訳なさが浮かんでいた。
「気にしなくていいよ、僕が言ったんだし。やっぱり僕に、あの人は殺せないから。」
「でも、あの人本当にまた戦いにこられるような…」
「その時はまた、戦って勝つさ。…ナナルゥが、いてくれるからね。」
「！…はい、お任せを。」

「…はい、終わったよ!」
ちょうどツェナが作業を終えた所で、話も一段落ついた。
これで、帰れるのだ。方舟へ･･･ラキオスへ。
「…それじゃ、帰ろうか。…みんなで。」
「…はい。」
そして、これから、本当に始まるんだ―

で、>>228からエピローグですほんとすいません･･･。

緊張して声が震えるのをこらえ、平静を装って話を切り出す。
「…ちょっと、方舟に行く前に、渡したい物があってね。」
「私に、ですか?」
「うん。その、…これなんだけど。」
そう言って懐から取り出したのは手のひらに納まりそうな小箱。
本当は数ヶ月前から用意しており、どうにも切り出しにくかったのだが、
一週間後に方舟に行くと決まり、渡そうと決めた。
指が震えるのを必死に隠し、ふたを開いて中をナナルゥに見せる。
「!…これ、は?」
何に入っているのは小さめの、しかし燦然と輝く宝石のついた指輪。
その透明で強い輝きを放つ宝石は、不滅の象徴であり、この世で最上級に硬い石。
「…ナナルゥなら紅玉の指輪が似合うかなとも思ったんだけど、
これはコウインさんの世界で永遠の絆を意味する…婚約、指輪に使われるんだ。」
「あ、あの、それは…」
「うん。その、今更なんだけど。…方舟の人達に、帰ってきたらラキオスのみんなにも紹介したい。
…ナナルゥは、僕の婚約者だって。」
「…あ…!」
「その、受けてくれる、かな…?」
「は、はい!…その、よ、喜んで!!」
「…ん。よかった。」
受けてくれると思っていたが、やっぱり改めて了承してもらえると嬉しい。
箱から指輪を取り出してナナルゥの左手を取り、薬指に指輪を通す。
「…や、やっぱりちょっと恥ずかしいな。」
「…そう、ですね。」
ナナルゥの顔は髪の毛に負けず劣らず赤くなり、しかし、喜んでもらえたようだ。
「…その、ナナルゥ。…改めて、これからもよろしく。」
「…はい、ロティ様。いつまでも、どこまでも…お供いたします。」
そう言って僕の手を握り返してくれたナナルゥの顔は、

―今までで一番まぶしくて、綺麗だと思える目一杯の笑顔だった―

…ナナルゥルートEnd!

>>224の真ん中あたりが誤変換なのでなおしときます。
×請願にか構えた突きを繰り出してくる
○正眼に構えた突きを　でした…もう穴があったら入りたい。
以上で、スピたん〜幻のナナルゥルート〜終了です。お目汚し失礼しました。
スピたんにこんなルートがあったらいいなと思い書きはじめたのはいいけど
文がへたくそで他のキャラをもっと出そうかとかいろいろ考えていたのですが
ややこしすぎる上に矛盾してきてカットの連続。頭で考えているものを文にするのって本当難しいです。
こんなナナルゥもいいんじゃないかと思って書きましたがいかかでしたか?
エピローグ時のナナルゥの笑顔シーンとかを書いて見たけど保管庫終了したので
出せず終いになっちゃいました。まぁうっとうしがられるしもういいか･･･
ロティ君嫌いな人はごめんなさい。でもあんまり嫌わないであげてください!
最後に、途中で支援してくれた人達、本当にありがとうございました。
それでは、これからは読み手に回りますので失礼いたします_(_^_)_

>>231
長編乙でした。
戦闘描写がいい意味で厨二で読んでて爽快感ありますね。
「なるかなＦＤとか厨二or型月すぎるだろ」って意見もありましたが、活字の戦闘に関しては
これくらい味付けしないと却って強さに根拠がなくてつまらないと思いますし、いいんじゃないでしょうか。

戦闘に秀でた反面、一本のヒロインルートとしてはナナルゥの性格を矯正しすぎており、
ＥＤの先にもう何もないような虚脱感を感じました。悪い意味でゴールインとでも言えばいいのか、
もともと兵士や神剣使いとして、得てこなかったもの、失ったものがあるナナルゥが
それらをＥＤの時点でほぼ取り返しちゃってるのが原因じゃないかと思います。
具体性のない難しい注文だけど、もっと「いわゆるふつうのナナルゥ」のまま
恋愛を描けばグッとサマになったんじゃないかなーと。

文章のアクもまだ残り、正直読みやすいものではないのですが
（戦闘に関しては雑然と詰め込んだ感じもまた味になってたとは思いますけど）
スピたん題材でこの規模と満足感を得られる長編SSが今後なさそうだと思うと、
やっぱりイイモノは読ませてもらったんだな〜と感じます。
読み手に回るなどと言わず、どんどん挑戦してください。

ラキオスで騎馬戦をやったのだが人数が合わなくて俺の騎馬にはニムが上に乗ることになった
最初は上に乗るニムも恥ずかしかったらしく俺の腕にお尻をつけないようにして戦っていた
でも次第に騎馬の体勢が崩れてきて右側を支えていたネリーがこけてしまったので
上に乗っていたニムは左側を支えていた俺の右腕にまたがるような格好になった
俺も右腕だけで支えるのはきつかったがなんとか崩れないように『求め』でニムを上に押し上げていた
するとニムは「あっ…まって…ちょっと…あっ…あたってる…あたってる…あっ…」
と俺の右腕を挟みこむようにして腰を捻った。
ヘタレの俺に「あたってる」のが何なのか分かるはずもなく
「今はまだがまんしてくれ！」と訳も分からず励ましていた。
ニムは「う、うん」と頷いたきり前を見据えてこちらを見ようともせず、力んだ顔をしている。
横からセリアの騎馬が突進してきた。
旋回しようとするがバランスが崩れてしまい、
右腕を思いっきりニムの股間に押し付けるように突き上げてしまった。
「ひゃぅんッ」と声が漏れた。
なんだ？ 今の
見上げると真っ赤な顔としたニムと目が合った。
その喘ぎ声の理由を知る由もなく、「痛かったか？」と尋ねると、何も言わずにフルフルと首を振った。
「よーし！このまま攻め込んじゃえ！」と隣のネリーが叫んだ。
俺もそれに乗じて二人で前方へ疾走する。
が、当然それには『求め』の上下運動を伴い、上に乗るニムの股間は何度も俺の右腕に押し付けられる。
「んっんっんっ…」
振動に合わせて彼女の鼻にかかった息が漏れる。
俺はヘタレなりに何か淫靡なオーラを感じ取っていたが
勝負中に立ち止まるわけにも行かず、相変わらずニムに上下運動を与え続けていた。
しかし次第に彼女の「んっんっ」が「んっあっふっ」と艶っぽい声音を帯びてきた。
俺のハリガネ頭に乗せていた手に次第に力がこもり、ギュウとつかんでいるのが分かった。
しかしここでアクシデントが。
ネリーが足を捻り、転びかけ、体勢を立て直すために踏ん張ったが、
その時にニムの股間に最大の衝撃を与える『求め』のパッションがああ30行だ

さあ、落ち着いてあと1行を書ききるんだ

ヨフアルヨフアル

ファーレーンがアップを始めたようです

こうして詰所の裏に勝手に開墾された土地にまた一つ墓石が加わるわけだな

スピリット隊も軍隊だからやっぱりレンジャー訓練とかもするんだろうか

ここでは1レス当たり2048bytes(1024文字、改行で3文字分消費)、32行まで書ける
投下する時の目安にでも…

ニムは匍匐前身が得意なんですね。

ウルカ「崖に足場を…爪先を乗せるのです」

爪先を崖に引っ掛けて、ぶら下がり背筋訓練とはなんと過酷な。

>>241
黒スピはウィングハイロゥがあるから、ロッククライミングなんかやらなくてもいいと思う。

スピ達が絶壁に揃い並び

耐えるような苦悶の表情を浮かべつつ

服の上からでもはっきりとその形状が浮かび上がる位胸を反らし

爪先から太腿までぴくぴくと引き攣らせつつ悩ましい吐息を漏らす

額から内股まで流れる汗　じわじわと捲くれていくスカート　仰け反る顎

服に引っ張られ揺れることも許されぬ膨らみ　上気して桜色に染まる頬

そんな淫靡な光景を崖下のアングルからうっかり眺めてしまった日には


そんな訓練士に私はなりたい

>>242
訓練士は仮面の女
スピの神剣は篭手型で、音速で繰り出す無数のパンチか

訓練士国家試験1級問題
スピリットを恋愛・性対象としてはならない。

〇[]
×[]

×だな。×に決まっている。○なら1級資格なんていらない。

妖精趣味で何が悪い？
かわいいもんはかわいいんだよ

ニム「ちびっこで何が悪い？ なんか文句ある？」

帰って来ました
"Twinkle Faieries"(1)〜(4)を投下させて頂きます

三章：伝う想い(1)

　聖ヨト暦332年ルカモの月緑ひとつの日。ラキオスは神聖サーギオス帝国に正式に宣戦を布告した。
　マロリガン共和国を併合した事により、大陸で最大とも言えるマナと国土を保有する超巨大国家となったラキオス王国は、遂に神聖サーギオス帝国への開戦へと導かれる事となった。
　今やその流れに異を唱える声は無く。『因果』の光陰、『空虚』の今日子。二人の伝説のエトランジェを擁した事で四神剣の内三振りがラキオスに加わった事が、更に拍車を掛けていた。
　止まらぬラキオスの大躍進は、全てが順風を受けていると、そう誰もが思っていた。

「アレ？ユート様？」
「居ないね……」
　昼下がり。午前の訓練を終え、午後の時間を悠人と一緒に過ごそうと思っていたネリーとシアーは、無人の悠人の部屋を訪れていた。
　可能な限り悠人の予定に合わせている為、最近は公私共々悠人の傍から殆ど離れる事が無くなっている二人であったが、第二詰所の隅々まで探しても結局悠人の姿は見付けられないでいた。
「う〜ん。若しかしたら、街の方に行ったのかも……」
「なのなかぁ？」
　その時、悠人の友人である二人のエトランジェがラキオスに来ている事を二人は思い出した。きっと、その友人たちを街に案内しているのだろう。
「それじゃあ、街に行こっか？シアー」
「うん」
　言うや、ウィング・ハイロゥを出しながら、二人はラキオスの城下町へと飛び立ったのであった。

「ふぅ、危うく涅槃に入る所だったぜ……」
　パリパリと紫電を纏わせながら、光陰は全身に焼き付いた煤を払った。そんな光陰を、悠人が呆れた目で見ていた。
「あのなぁ、光陰。どうしてそうなると分かってて、止めようとは思わないんだ？」
　その言葉に、光陰が何処か悟った様な表情を浮かべてきた。澄んだ、迷いの無い無駄に綺麗な瞳であった。
「良いか？裕人。俺が俺である為には、何よりも俺自身が自分を肯定しなければイカンだろう？存在意義とさえ言って良い。そして自分を殺して生きるより、自分らしく俺は生きたいと思うワケだ」
　空気を無理矢理抉じ開け、地を揺るがす稲妻が轟音を響かせた。

三章：伝う想い(2)

「我が生涯、一片の悔い無し……。ぐはっ……」
「あたしに喧嘩を売る事がアンタの存在意義って言うンなら、喜んで引導を渡してあげるわよ？光陰」
　未だに帯電している張り扇を構えながら、凶悪な笑みを顔に貼り付けた今日子が足元で燻る光陰を見下ろしていた。
　周囲の人々が一歩。遠巻きにそんな光景を眺めていた。
　必要以上に恐れられる事は考え物であるが、それが必要であれば一体誰が彼等を責める事が出来ようか。正直、同じエトランジェの悠人ですら背筋が凍り付く一撃なのである。
　今回ばかりは、自分たちに向けられる畏怖の視線を甘んじて受けねばなるまいと、悠人は小さく嘆息していた。
　その時――。
「あ、ユート様〜っ!!」
「見付けた〜」
　三人の周りに出来ていた無人の空白地帯に、空から白い翼をはためかせたネリーとシアーが悠人の前に降り立った。
「お？どうしたんだ？二人とも」
「んとね、ユート様と一緒に遊ぼうって思って」
「飛んで来たんだよ〜」
　悠人の両腕を取ると、ご機嫌とばかりに二人は自分の腕を絡めて見上げてきた。
「ほう。その二人がラキオスの双子のスピリットって言うネリーちゃんとシアーちゃんか」
「わわっ!?」
「きゃうんっ!?」
　いきなり立ち上がった黒焦げの光陰の姿に、驚いた二人が咄嗟に悠人の背中に隠れた。
　しかし、そんな二人の態度に気を悪くするでも無く。光陰はニヤニヤとした表情で二人を見ると、感慨深そうに悠人を眺めた。
「うんうん。そうか、悠人も遂に俺の高尚な趣きを理解する様になったか……」
「はぁ？」
　悠人の素っ頓狂な声も気にせず、何故か優し気な表情の光陰が悠人の肩に手を置いた。
「小っちゃい女の子は実に可愛いだろう？解っているさ。その純真さ、その無垢さ。見てみろ？隣には同じ女でありながら、凶悪さと暴虐さの権化とも言えるまでに――」
「そ・れ・は、あたしの事かぁっ!?」
　ごぉん!!と、昼の陽の中でもハッキリと見える今日子の雷が光陰に落とされた。
「かはっ……!!」
「全く、口が減らないんだから」
「うわ……」
「……えっと、生きてる？」
　ネリーとシアーが思わず声を上げる中、オゾンの生臭い匂いを漂わせながら今日子が痙攣する光陰を睨め付けた。

三章：伝う想い(3)

「今日子。今のは下手したら、俺まで巻き添えを食らってたんじゃないのか？」
「あははは。そう？」
　笑って誤魔化す今日子に悠人の背中に冷や汗が流れた。いつものノリで、並みのスピリットならばその儘マナの霧に還されそうな突っ込みを貰っていては堪まったものではなかった。
「間違っても二人には落とすなよ？俺たちとは違って、本当に洒落にならないんだからな」
　ネリーとシアーを背中に庇いながら強い口調で釘を刺す悠人に、何かを感じたのか、今日子が少し半眼になった。
「な、何だよ？」
　今日子の雰囲気の変化に悠人が思わずたじろいだが、その態度にかえって今日子が訝しそうな目を向けた。
「随分と仲が良いみたいだけど、若しかして悠？その子たちに手ぇなんか出してるって事は無いわよねぇ？」
「はぁ？出すわけないだろ？何言ってるんだよ？今日子」
　愚問とばかりに、悠人が疲れた表情で答えた。
「良いか？今日子。二人はそんなんじゃなくて、俺にとっては仲間で家族みたいなもんなんだよ。二人にとっても」
　悠人の言葉に、二人の肩が僅かに震えた。それに気付かず「な？」と、悠人は二人を見ながら同意を得ようと声を掛け――。
「……ぅもん」
「……ネリー？」
　しかし、二人からの返事は無く。右側のネリーが、何故か俯いた儘で何やら呟いた。
　くい、くいと、反対側のシアーが悠人の袖を引っ張った。
「ん？どうしたんだ？シアー？」
「……ユート様。えっとね、シアーたちね……」
　言い難そうに、シアーがもじもじとして、目を泳がせながら悠人を見上げていた。
「？」
　悠人が首を傾げていると、今度はネリーが袖を引っ張ってきた。
「もう、二人ともどうしたんだよ？」
　様子がおかしい二人に、悠人はワケが判らない儘に何も考えずに振り返った。
　悠人の真正面に、ネリーの顔があった。
「はむっ!!」
「あ……」
「あーっ!?」
　突然の出来事に、悠人は何が起こったのか全く理解出来なかった。
　唇に感じる柔らかさや温かさ。それに目の前のネリーから漂うふんわりとした女の子の匂いが悠人の意識を麻痺させていた。今日子の上げた声が、何処か遠くからに聞こえた。

三章：伝う想い(4)

「え？あ？あぅ？あわわわっ!?」
　離れたネリーが耳まで真っ赤になり、何故か激しく動揺していた。自分が何をしてしまったのか、その事実に気付いて慌てまくってる様であった。
「じゃ、じゃあネリーはこの辺で帰るねっ!!バイバイ、ユート様っ!!」
　ウィング・ハイロゥを広げ、ネリーが飛び去っていった。
「あ、ネリー？」
　放心状態に陥っていた悠人の袖を、またもやシアーが引っ張った。
「うん？」
　考えも無しに振り返った悠人の顔を、シアーが両手でがっちりと挟み込んだ。その儘シアーの方へ、ぐい、と引き寄せられる。
「……んと、えいっ!!」
「ち、ちょっと!?アンタたち、何やってるのよ!?」
　今日子の目の前で、悠人の唇がシアーのそれと重なっていた。
　悠人の頭の中が、真っ白になった。
「えっとね、シアーたちね。ユート様の事、大好きだよ？」
「え？あ、シアー……？」
　呆気に取られている悠人を流し目にはにかみながら、シアーがそっと離れた。
「それじゃ、シアーも今日は帰るね。ばいばい」
　そして、ウィング・ハイロゥを出し、飛び去って行くシアー。
「悠ぅ？ちょっと、良いかしら？」
「はっ!?」
　怒りに震える大気に、悠人の生存本能が警鐘を鳴らした。
「確か、手なんか出してないって言ってたわよね？それとも、あたしの聞き間違いだったのかしら……」
　スパークする張り扇を持った今日子が、悠人ににじり寄っていた。腰に差した『求め』が警告を発していたが、既に逃げる機を失っていた悠人には動く事すら出来なかった。
「いや、今のは俺にも何が何だか――」
「こんのぉ、馬鹿悠〜っ!!」
　本日、四度目の落雷がラキオスに観測された。

うおぉい、久しぶり過ぎて最初のスペル間違えた…orz

また暫く双子のお話にお付き合いお願い致します

>>255乙
色々と萌えさせて頂いたのだけれど、敢えて1つだけ選ばせてもらおう。

　　「はむっ!!」

これは流行る

　　　　,べV　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ)/ 　
　　　/ 〃 ￣ ヾ;　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く´ハ　｀ゝ
　　　! i ﾐ（ﾉハｿ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　〈ﾊﾉ/ﾉﾊﾐﾐ
　　　!ik(i|ﾟ ヮﾟﾊ　　＜あのねあのね、ネリー、　　　 　　　　　　　　　　　li､ﾟ- ﾟ ﾘゞ　ほう
　　　ﾘ⊂! |T|!つ　　　すっごいクールなこと思いついちゃったの　　　　くilY ii｀>
　　　　く/Цﾚ'　 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 >iiT |U
　　　　　し'ﾉ　　　 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<_ﾄj_ヽ>


　　　　,べV　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ)/ 　
　　　/ 〃 ￣ ヾ;　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く´ハ　｀ゝ
　　　! i ﾐ（ﾉハｿ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　〈ﾊﾉ/ﾉﾊﾐﾐ
　　　!ik(i|ﾟ ヮﾟﾊ　　＜えっとね、ユートさまにキスするときは　　　 　　　li､ﾟ- ﾟ ﾘゞ　いきなりは
　　　ﾘ⊂! |T|!つ　　　いきなり飛びついて「はむっ！！」ってするの　　くilY ii｀> 　　やめような
　　　　く/Цﾚ'　 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 >iiT |U
　　　　　し'ﾉ　　　 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<_ﾄj_ヽ>　　　

　　　　,べV　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ)/ 　
　　　/ 〃 ￣ ヾ;　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く´ハ　｀ゝ
　　　! i ﾐ（ﾉハｿ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　〈ﾊﾉ/ﾉﾊﾐﾐ
　　　!ik(i|ﾟ ヮﾟﾊ　　＜でねでね、こないだお風呂でね、　　　 　　　　　　li､ﾟ- ﾟ ﾘゞ　人の話
　　　ﾘ⊂! |T|!つ　　　エスペリアと一緒だったんだけどね、　　　　　　　くilY ii｀> 　　聞けよこら
　　　　く/Цﾚ'　 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 >iiT |U
　　　　　し'ﾉ　　　 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<_ﾄj_ヽ>　　　


　　　　,べV　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ)/ 　
　　　/ 〃 ￣ ヾ;　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く´ハ　｀ゝ
　　　! i ﾐ（ﾉハｿ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　〈ﾊﾉ/ﾉﾊﾐﾐ
　　　!ik(i|ﾟ ヮﾟﾊ　　＜そのとき思っちゃったんだぁ、 　　 　　　　　　　 　li､ﾟ- ﾟ；ゞ　あ
　　　ﾘ⊂! |T|!つ　　　エスペリアの太腿ってボンレス 　　 　　　　　　　　くilY ii｀>
　　　　く/Цﾚ'　 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 >iiT |U
　　　　　し'ﾉ　　　 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<_ﾄj_ヽ>

　　 　　　 ,ｨ^i^!1ｰ､　　　　　　　　　　　　　 　　　,べV　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　ヽ,　　,(ﾚー― ､)　　　　　　　　　　　　　　　/ 〃 ￣ ヾ;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠´
　　 )ヽ.　i`_l !i_!li_!i!ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　! i ﾐ（ﾉハｿ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡/
　　ﾉソ 　jixl｣# - ﾉﾘ　　　　　　　　　　　　　　　!ik(i|ﾟ ヮﾟﾊ　　＜あ、あれユートさまどこいくの〜？　　　ゞ(ﾘ
　（(_( _ λ(Ψll (う]　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ⊂}!廿i つ　　　んもう、ここからがくーるなのにぃ〜　　 <´i
＜(Iif_Et=Ｇ//'__'jヽ＝＝＝　　　　　　　　 　　 　く/Цﾚ'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　U |.
　｀ｰ――` (ﾒーｔソ　　　　　　　　　　　　　　　　　 し'ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 。。。。<_ﾉ

>>259
ネリー！うしろうしろー！

本年度のイグ・ヨーティア賞は、ハリオン粒子の予言及び発見を成し遂げたヒミカ・R・ラスフォルトさんに決定しました！

　　　　＼　│　／
　　　　　／￣＼　　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　─（　´ヮ｀ )＜　　ハリオン粒子ですよ〜
　　　　　＼＿／　　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　／　│　＼

最近また人が少なくなってきちゃったなぁ……。
『紅蓮の剣』の続きとか、めっちゃ待ち遠しいよ。

しゃーないよ。うん。

戦後の学校教育に、ハイペリアの知識を携えた光陰がしゃしゃり出てきて、
講師としてスピ幼女とお近付きを狙いそうだが、意外に評判良くて今日子も口をむずむずさせそうだ。

年月経ったしな。それでも人が残ってることを喜ぼう。
>>264
人にモノを教えるとか向いてるだろうからな。保護者の信頼もあるいいせんせいになれそうだ。

ちょっと疑問に思ったのだがファンタズマゴリアに来る前のユートはもててたのか？
ということで色々と考えてみた

１：いつもキモウトと一緒にいるのでシスコンだと思われていた
２：小鳥がよくユートと一緒にいるのでロリコンだと思われていた
３：今日子とよく一緒にいるので二人はできてるんじゃないかと思われていた
４：コウインとよく一緒にいるのでｳﾎｯだと思われていた
５：そこそこ女性に人気はあったがユートが誘われても断っていた

個人的には１じゃないかと思う。

1が強いっぽいが、
たしか序章で小鳥が悠人は人気があるみたいな事を言ってなかったっけ。
その場にいた今日子はバツが悪い顔して、相変わらずの鈍感悠人は本気にしない感じで。
佳織をやっかむ女子もいそうだ。

そういや、光陰がお近付きに成功したという小鳥の友達はどんな奴なのかな？

むしろ全部じゃないかと

小鳥とか半分存在忘れてた
ハイペリアにしか生息してないから出番が無いし出ても役が不遇だから困る

突如ハイ・ペリアの練馬区に現れたこども先生ネリのハチャメチャ課外授業『ネリま！？』が読めるのはラキオスマガジンだけ！！


著者☆ミカ
1〜23巻以下続刊


次号第279vanish予告
ネリ先生の姉セリ先生再登場！
ユウをめぐって神剣魔法が大暴走？ デイアフタートゥモローでスノーボールアースに？

>>266
光陰と今日子の関係は周知のものっぽかったし、1と2が強そう。
プラス主人公補正がかかった朴念仁さで、迫り来る女子も華麗にスルー。
>>270
ええい、いくつの日に発売なのだ？！

何か、足りなかった分を付け加えさせて貰います
ので、伝う想い(4)の続きになります

三章：伝う想い(5)

　自室に戻ってくるなり、ネリーは寝台の上でシーツを頭から被り、枕を全身で抱き締めて丸くなった。
　心臓が激しく高鳴っていた。頬も熱い。気が付けば、体が僅かに震えていた。
　ずっとこの儘であったら若しかしたら死んでしまうかもしれないと、ネリーはそんな事を考えた。
　目を瞑ると、ネリーの唇に悠人のとのキスの記憶が鮮明に蘇る。感触も味も匂いも、全てがネリーの脳裏に焼き付けられていた。
「……ン、ユート様」
　枕に唇をそっと押し当てて、ネリーはもう一度心の中で悠人に口付けた。
　それだけで、ネリーの胸に締め付けられる様な切なさが溢れてくる。
　悠人に家族や仲間として見られる事は嬉しい事である筈であったのに、今日子の前で悠人にそう言い切られた瞬間、ネリーは湧いてきた衝動に任せて悠人にキスをしてしまっていた。
「う〜、結構ヤバいかも……」
　まさか悠人にキスする事が、こんなにも気持ちが良い事だとはネリーは思いもよらなかった。一度知ってしまえば、もう忘れる事は出来そうにない。
　もっと悠人を感じたいと、ネリーは思った。
「はぁ……。ユート様……」
　ふらふらと寝台から立ち上がり、ネリーは部屋を出た。そして大好きな悠人。その悠人の部屋をネリーは訪れた。
　未だに無人の悠人の部屋で、ネリーは寝台の上に転がった。
　シーツに身を包み、鼻腔いっぱいに悠人の匂いを感じると、ネリーは目眩すら覚えそうになった。
「あ、アレ……？」
　体の――、否、腹の奥とでも言うべきか。そこに生まれた熱にネリーは戸惑った。
「何でユート様の事で、お腹が熱くなっちゃうの？」
　頭や胸、体が熱いのとは明らかに違ったその感覚に、ネリーは思わず不安そうな声を出した。
　足りないものを、悠人に埋めて欲しい。
　悠人を抱き締めて、キスをして、融けて一つになってしまいたかった。
　肌と肌で触れ合って、色んな所を触れ合いたかった。
「はぅ、うぅ〜……」
　本能的にそれが淫らな事だとはネリーも理解していたが、それでも願望の妄想は止まらなかった。
　どうすれば良いのか知らないが、それでも考え付く精一杯の悠人との痴態がネリーの頭でグルグルと巡らされていた。
　そして、のぼせた頭のネリーはその儘悠人の寝台ですやすやと寝息を立て始めた。

三章：伝う想い(6)

「あ、ネリーここにいた〜」
　遅れて、ネリーを探していたシアーが悠人の部屋に入って来た。
「じ〜……」
　暫く幸せそうな寝顔のネリーを眺めていたシアーであったが、ぽん、と手鼓を打つといそいそと悠人の寝台に潜り込み、ネリーと同じ様にシーツに包まった。
「ふふっ、ユート様の匂いがするね。ネリー」
　その儘、シアーの意識も静かに落ちていった。

「あら、お帰りなさい。ユート様。あら？そちらの方々は……」
　街から戻った悠人たち三人は、夕飯の準備をしていたセリアに第二詰所で迎えられていた。
「あ……、えっと。今日は第二詰所の皆に挨拶がしたいって事で二人を連れてきたんだ。悪いな、セリア。何か仕事を邪魔しちまったみたいで」
「いえ、私も一度ちゃんと挨拶をしたいと思っていましたから気になさらないで下さい」
　謝ってくる悠人にクスリと笑みを零すと、セリアは着ていた給仕服を整えて悠人の背後の二人に姿勢を正した。
「『熱病』のセリア・青・スピリットです。夕食になれば他の皆も集まると思いますので、今日は一緒に夕食を摂られていかれては如何ですか？」
　品の良い、軍人とは思えない程のその物腰の穏やかなセリアの一礼に、悠人や光陰のみならず、同性の今日子までもが感嘆の息を漏らした。
「そ、そうね。そうさせて貰うわね。あ、アタシは今日子ね。それでこっちが」
「光陰だ。宜しくな」
「えぇ、では夕飯までもう少しありますので、皆さんは適当に寛いでおいて下さい」
　そう言うと、セリアは厨房に入り、再び準備に取り掛かった。
「ふぅん……。これまたエラく美人な娘ねぇ……」
「だから、何でそう言う方向に直ぐに結び付けたがるんだよ？確かにセリアは美人だけど、――」
　隣の厨房から、調理器具が落ちる音が響いた。
「ど、どうしたんだ？セリア」
「な、何でもありません!!ちょっと、お玉を落としただけですから……!!」
　悠人の質問に、何故かセリアの動揺した声が返ってきた。
「やっぱり、夕飯の準備が大変なら俺が手伝おうか？」
「け、結構です。ここは私一人で十分ですから、ユート様たちはお部屋の方で待っていて下さい」
「そ、そうか？」
「えぇ、そうです」
　きっぱりと断られ悠人は、言われた通りに今日子と光陰を連れて自室の前まで案内した。

三章：伝う想い(7)

「セリア、いきなりどうしたんだろうな？」
　そう呟く悠人の背後で今日子が「はぁ……」と溜息を吐いた。振り返れば、光陰も諦観した様な表情で肩を竦めている。
「何で二人とも、そんな顔で俺を見るんだ？」
　本気で理解出来ないとばかりに難しい顔をした悠人を見て、二人が目配せをした。それで二人の中で結論が出たらしい。
「もう、良いわ。取り敢えず、悠の部屋に入らせて貰いましょ」
「そうだな」
「はいはい、もう入れよ」
　既に自分には解らない所で幼馴染たちが何かを納得する事には慣れていた悠人はぶっきらぼうにドアノブを回した。
「おっ邪魔しま〜――」
　悠人の傍を通り抜け、開いた扉をくぐった今日子が何故か凍り付いていた。
「おい、どうしたんだ今日――」
　その後に続いた光陰も、悠人の部屋に入った瞬間にピタリと動きを止めた。
「何かあったの、――か？」
　最後に、ドアを閉めて部屋に入った悠人もその場で立ち尽くした。
「すぅすぅ……」
「くぅくぅ……」
　丸くなったネリーとシアーが、悠人の寝台の上で向かい合ってシーツを巻いて眠りこけていた。
「――はっ!?」
　背後で膨れ上がった怒気の気配に悠人が振り返ると、今日子が肩眉を上げて、やれやれと両手を肩の高さでヒラヒラさせていた。
「ち、違う!!違うんだ、今日子っ!!」
「え、何が？」
　爽やかに返してくる今日子が、悠人にはかえって恐怖であった。
「これは別にやましい事でも何でもなくて、――そう、結構二人が俺の部屋に遊びに来る事があってだな。それで俺が居なかったモンだから退屈して寝ちゃっただけなんだ」
「へぇ〜。そうなんだ？」
　周囲のマナが今日子に集まり出し、その光景に悠人の背中から冷や汗が噴き出した。
「お、おい。二人とも起きろよ。頼む、起きてくれ……!!」
「うぅん？」
「むぅ？」
　悠人に揺さぶられ、ネリーとシアーの目が薄っすらと開かれた。

三章：伝う想い(8)

「えっと、二人は只俺の部屋で寝てただけなんだよな？いつもは普通にお喋りしたり、遊んだりして、今日もそれで俺の部屋に来たんだよな？なぁ、いつもみたいに――」
「あ〜、ユート様ぁ〜。ん〜」
「あ、シアーも〜。む〜」
　寝惚けた二人が認識した現実は、悠人が目の前に居る。それ以外の事はどうでも良かった。
　そして、悠人にしたい事、されたい事を夢の中でこれでもかと膨らませていた二人は夢と現の狭間でそれを実行した。そう、それだけの事であった。
　悠人に口付けをし、寝台に引き摺り込む。そして服の下に手を入れて、悠人の体を弄りまくる。
「ちょ、ちょっと二人とも!!」
「ユート様ぁ〜、ネリーのも触って〜」
「シアーだって負けないよ〜」
　暴れる悠人の手を取って、二人は自分の体に押し当てた。服の上からではあったが薄い布越しに伝わってくる感触は余すこと無く悠人の手に伝わり、肌蹴た服の隙間から双子の下着や柔肌がチラチラと覗いていた。
　見た目に反して常人よりも遥かに強靭な筋力を持つスピリットが二人掛かりでは、エトランジェの悠人と言えどもそう簡単には振り解けない。
　両側から二人の両腕と両脚でそれぞれの四肢を固められ、既に自由な箇所は首だけでしかない。尤も、その首すらも双子がその気になれば唇を蹂躙するなど容易い状態である。
「ネリーっ!!シアーっ!!」
「はやぅっ!?」
「ひゃうっ!?」
　悠人の一喝に、二人の体がビクリと震えた。
「……アレ？」
「……あ？」
　目が覚めた二人がシパシパと瞬きを繰り返した。
　気下付けば、悠人を二人で羽交い絞めにして、判脱ぎにさせてしまっていた。
　その事実に――
「あわわわっ!?」
　まるで茹でられたテミの様に顔を真っ赤にしたネリーが悠人から弾かれる様に離れ、その儘部屋から走り去った。
「あ、ネリー。待ってよぅ」
　その後を、シアーが追い掛け、去り際に扉を閉めながら悠人に微笑んだ。
「……えっと、また今度ね。ユート様」
　離れていく二人の足音を聞きながら、悠人は肺の中の空気を全部吐き出した。深呼吸し、こちらを見ている二人に振り返った。

三章：伝う想い(9)

「えっと、その……。これはだな、今日子……」
「ん？」
　悠人が見上げた先には、ライトニング・張り扇を打ち下ろしている今日子と、背後で謎の涙を流している光陰の姿があった。
「待て、今日子。話せば解――」
「解るかぁっ!!」
　悠人の顔面に、マナの稲光が炸裂した。
　沈みゆく意識の中で、悠人は実の両親と佳織の両親たちが手を振っている姿が見えた様な気がした。
「くぅっ……。悠人、何て羨ましい……」
　ついでに、もう一発稲妻が落ちたとか何とか……。

以上です

さぁて、そろそろサーギオス…
こいつぁ、嵐の予感なんだぜ

っておおい!!
タイトルのスペルミスだよ、有り得無ぇですよ!!

Twinkle　Fairies
　　　　　　　^^^^

以後、気を付けます

乙
ネリシアはいいね和むねなんか

紅蓮の剣の続きが目当てで通いつづけてるけどそろそろ限界だ……
もう続きはないと思ったほうがよさそうですね

スピたちがラキオスの文化祭に参加するそうです。
>>281
そんな続きを催促するような事を言うもんじゃないよ。作者さんに失礼だろうに。

文末で自己結論付てるのがあれだけど(疑問形なら、まあ)、督促をプレッシァーにかんじるかはそれぞれじゃないかな。
期待されるって悪い事では無いと思う。
やり過ぎはアウトだが。

>279
乙だぜ。
この晩悠人は甘い残り香に悶々として食堂に向かいエスのきつい薬湯を飲まされるんですね。

そういやオルファは格別美形だとエスペリアが述べてたなあ。

他のスピは、オルファのパチモンだしな

ヒミカ貧乳説が生きていればレッドクリフ主演で、
ラキオス史スピ人伝に伝が立っていただろうか。

>>284
パチモンは酷いだろ
せめて劣化複製体だ

>>281
ジャンピング土下座させてください、作者ですorz

実は4月から上京および就職しまして、以前ほど時間が取れない状態にあります
（だから前回投稿時には３月までに終わらせたいとか言ってたわけですが
とはいえまったく時間がなかったというわけではないので、ぶっちゃけ自分の怠慢なわけですが・・・

そんな風な、作品も書き上げてないのにスレに顔出すのもおこがましいと思い、
これまで「紅蓮の人」名義での書き込みをしてきませんでしたが、逆に気を揉ませてしまったようで・・・申し訳ない
そしてそれほどまで心待ちにしていただいて、ありがとうございます

「紅蓮の剣」は必ず完結させます。
が、今更「もうしばらく待ってください」などと言える立場ではないので、
遅くとも一ヶ月以内には必ず次を投稿します。
それまで愛想を尽かさないでいただけるなら幸いであります。

取り急ぎ、これにて。

まあ無理せず本業に差障りのないペースでやればいいと思うよ

>紅蓮の人
>>288の言うとおりです。
締め切りに縛られて自分の望まない終わらせ方をするほうが創作家としては悔しいだろうし、読む側も悲しいと思う。
あれだけの作品を書いてきたんだから、どれだけ時間をかけても、自分の納得した終わらせ方をして欲しいです。

　　　　　ユート様、ユート様、とりっくおあとりーと！
　　　　　お菓子をくれないとく〜るないたずらをしちゃうぞ〜！
　　　　　　　/ゝ 　　　　　　　　　　　　　　/ゝ
　　　 ／⌒/" ､⌒ヽ 　　　　　　　　／⌒/" ､⌒ヽ　　　　　　
　　　| ::::::::○::;;;::○::;| /ー- 、　　　| ::::::::○::;;;::○::;| /ー- 、
　　　ヽ ,,:::､ＷＷＷ;//==ヽ　i.　　　ヽ ,,:::､ＷＷＷ;//==ヽ　i
　　　／,~'''-(i|ﾟ ヮﾟﾊ/.　　　|/.　　　.／,~'''ゝﾟ ヮﾟﾉゝ/.　　　|/　　 ＜しちゃうぞ〜
　 ／　:::　　 ..::::つＯ　　　　　　　／　:::　　 ..::::つＯ
　 "''-;,,i　　　 ::::,,/ ヽ　　　　　　"''-;,,i　　　 ::::,,/ ヽ
　　　　 "''---''''/"''~ 　　　　　　　　.."''---''''/"''~
　　　　,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, 　　　　　　　　,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,
　　　　 .';;;;;;;;;;;;;;;;;;;'' 　　　　　　　 　.';;;;;;;;;;;;;;;;;;;

>>290
敢えて、いやむしろトリックで。

>>287
作者ご本人が来られるとは……
ご本人が満足できるできになったら投下してください。
私としては投下が確約されただけで…

　　 ,,　V'ヘ.　　　　　あ…ありのまま いま おこったことをはなすね！　　　　　　　　　　　　
　 /　￣`ヾ ＼　 　　あのね、いま警備巡回中にお金拾っちゃったの。
　 ((ﾉハ＼しii !.　　　そ、そしたらね、ヨ、ヨフアルの屋台がね……目の前にね……っ。
　　ﾊﾟ.o ﾟ;;;|i)k!i|　　　
　　 ∩|T|iつ�I　　　
　 　 //Ц> 　　　　
　 　　 しＵ　　　　 　

‐　 ／─'''''ニ二＼''' |レﾚゝゝ､＼
>, ﾞ､／＜　ア シュ ギ ス　　 ゝゝゝゝﾞ''ヽ､
__入 ﾞ､く彡三三三二ヽくゝ＼メメメゝ､＿ゝ､＼
<<< ﾞ､ ﾞ､ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,､ '（ ﾞ''ヽ､ヽ､
く彡‐ヽ ﾞ､ﾐ三三二ニ'''くくゝゝ＿ゝゝ､＼＼＿,>」ﾉ,
く く 彡ﾞ､ﾞ､三三二ニ‐くゝ､／ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゝﾞ丶､
　　　　彡､ﾞ､三三二==くメゝ／　　 ﾞ'ヽ､メゝゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ､,,,,,,＿
　 ＼彡彡ﾐ､ﾞ､三二=''"く<メ/::　　　　　　＼''､メメゝゝゝ＿ゝ ､ ,,､ヽヽ
,,　　　ﾞ彡／/ヽﾞ､三二＝ くゝ/:::....　　　　　　＼>∠ﾚ,‐ニ二メヽ''ヽ ﾉ　　我を呼び出したのはお前か。
,,‐//_//／,,､ﾞ､三二=　　ﾞ､　""'''　　　　　　ヽ＞／／ﾚﾚヽ,,＿__　 /
'''"""/////,,ヽ ﾞ､三二─　ﾞヽ.　　　　　　　　 ／／ﾍﾍ,､ ﾚレレﾚノ　　　さあ願いを言え
　　　,ｌ|"////ﾉ,､＼彡'''''‐ニ,､　::::::::::,,,,,,,,／／　　　　ﾞヽﾌ/|/| ﾚ' 　　　　どんな願いもひとつだけ叶えてやろう。
　　／ゝ､/ヽ|ヽﾚ,,ﾞヽ､ﾞ''ヽ､,,,,,,＿ヽ''ニ＝'',,'"､─,,,,,＿　　￣"'ﾉ
　/メ / ﾚ／,''"へへへﾞ''─￣メヽ"ゝゝﾞゝヽ､　　＞''"


　　 '´⌒γ　
　 〈ﾉ ミヽﾘ.)　
　　ﾘﾟヮ ﾟﾘp! 　　　＜せ、せめてでいいんです……コウイン様からじょ、女性としてみられたいです！
　⊂ﾘ ヽ《⊃
　　 ﾊ_|丶>
　　　しＵ'　

‐　 ／─'''''ニ二＼''' |レﾚゝゝ､＼
>, ﾞ､／＜　ア シュ ギ ス　　 ゝゝゝゝﾞ''ヽ､
__入 ﾞ､く彡三三三二ヽくゝ＼メメメゝ､＿ゝ､＼
<<< ﾞ､ ﾞ､ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,､ '（ ﾞ''ヽ､ヽ､
く彡‐ヽ ﾞ､ﾐ三三二ニ'''くくゝゝ＿ゝゝ､＼＼＿,>」ﾉ,
く く 彡ﾞ､ﾞ､三三二ニ‐くゝ､／ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゝﾞ丶､
　　　　彡､ﾞ､三三二==くメゝ／　　 ﾞ'ヽ､メゝゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ､,,,,,,＿
　 ＼彡彡ﾐ､ﾞ､三二=''"く<メ/::　　　　　　＼''､メメゝゝゝ＿ゝ ､ ,,､ヽヽ
,,　　　ﾞ彡／/ヽﾞ､三二＝ くゝ/:::....　　　　　　＼>∠ﾚ,‐ニ二メヽ''ヽ ﾉ　　それは神の力を越えた願いだ
,,‐//_//／,,､ﾞ､三二=　　ﾞ､　""'''　　　　　　ヽ＞／／ﾚﾚヽ,,＿__　 /
'''"""/////,,ヽ ﾞ､三二─　ﾞヽ.　　　　　　　　 ／／ﾍﾍ,､ ﾚレレﾚノ　　　
　　　,ｌ|"////ﾉ,､＼彡'''''‐ニ,､　::::::::::,,,,,,,,／／　　　　ﾞヽﾌ/|/| ﾚ'
　　／ゝ､/ヽ|ヽﾚ,,ﾞヽ､ﾞ''ヽ､,,,,,,＿ヽ''ニ＝'',,'"､─,,,,,＿　　￣"'ﾉ
　/メ / ﾚ／,''"へへへﾞ''─￣メヽ"ゝゝﾞゝヽ､　　＞''"

神龍でもだめなんか。。。

あれ・・・なんか目から汗が・・・

年少組ぐらいの年齢に戻してもらえばいいのに…。
本命にはなれないだろうけど、ロリ化すれば色々構ってもらえるんじゃなかろうか？

ギニュー隊長から例のあの技教わってキョーコとボディチェンジすればあるいは

だが訓練中、セリアに容赦なく投げ飛ばされたユウトが間に割って入り・・・

>>300
ｱｰｯ!!な展開になるわけですね。分かります。

さらに、夜な夜な繰り返されるクォーリンinユートとユートinクォーリンによる反省会の現場を、
逢引と勘違いしてしまったセリアさんの胸中はいかに。

ク「コウイン様、私の気持ちには気付いておられたのでしょう。」

光「悠人…、じゃなくてクォーリン、その姿でシナを作るな。待て、何故脱ぐ？」

ク「今の私には、ユート様の…、その…、モノがありますし…。これなら、ある意味キョウコ様を裏切らずにコウイン様と一つになれますから。」

光「待て、とにかく落ち着いてくれ。いいか、クォーリン。俺は、人の道は踏み外しても（ペド）、男の道は踏み外さない（やおいに走らない）ことをモットーにして生きてきたんだ。その信念を曲げる訳には…。」

ク「問答無用です！」

光「クォーリン、なんか性格が変わってるぞ！あ、止め、止めてくれぇぇ！」

ク「行きますよ、えいっ！」

光「マァーーーッ！！」

こんな感じ…？

何故か妙に興奮した

やまいだれに寺の字で痔ですね。わかります。


「ほ、本当にユートさまなんですね？」
「信じてくれるのかセリア？」
「は、はい。荒唐無稽としか言いようがありませんけど……もう慣れました。何でもありですこうなったら」
「……ついに達観したかセリア。それはまあ置いといて、信じてくれてサンキュ」
「っい、いえ別に感謝されるいわれはありません」
「はは……やっぱり相変わらずだな。あのさ、それでその、しばらく匿ってくれないか？　上手くみんなに説明できそうもないしクォーリンは……ええと、あんなだし」
「ええ、か、かまいませんが……実は私、その……ｵﾄｺｷﾞﾗｲﾀﾞｯﾀﾝﾃﾞｽｹﾄﾞ……ｺﾚﾅﾗﾕｰﾄｻﾏｦ……」
「え？　何か言ったか？」
「い、いえ！　なにも言ってなどいません！」

そちらにも派生するかｗ
可能性は無限大だな。

なんということでしょう

ユウトが蛙の代わりかよ
そこはコウインでいいだろ……いや、むしろ求めと入れ替わるとか？

マナの代わりに気を操って戦う訳ですね、分かります

っつーか求めとは別な意味で乗っ取られそうだなそれ

でユウトが今までと違った意味で苦しめられる一方で、クォーリンのオーラフォトン触手がスピリットたち相手に光って唸るんだな

ユウトとチェンジしてコウインに自身のことをどう思ってるか聞くとかさ

急に赤面してやらないかになるわけですね。わかります。

>294
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　　　　　; ; ; 从从へ从　　 /_ﾉ >_>　　　从从へ从; ; ; ::::::::::::::

‐　 ／─'''''ニ二＼''' |レﾚゝゝ､＼
>, ﾞ､／＜　ア シュ ギ ス　　 ゝゝゝゝﾞ''ヽ､
__入 ﾞ､く彡三三三二ヽくゝ＼メメメゝ､＿ゝ､＼
<<< ﾞ､ ﾞ､ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,､ '（ ﾞ''ヽ､ヽ､
く彡‐ヽ ﾞ､ﾐ三三二ニ'''くくゝゝ＿ゝゝ､＼＼＿,>」ﾉ,
く く 彡ﾞ､ﾞ､三三二ニ‐くゝ､／ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゝﾞ丶､
　　　　彡､ﾞ､三三二==くメゝ／　　 ﾞ'ヽ､メゝゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ､,,,,,,＿
　 ＼彡彡ﾐ､ﾞ､三二=''"く<メ/::　　　　　　＼''､メメゝゝゝ＿ゝ ､ ,,､ヽヽ
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'''"""/////,,ヽ ﾞ､三二─　ﾞヽ.　　　　　　　　 ／／ﾍﾍ,､ ﾚレレﾚノ　　　
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　　／ゝ､/ヽ|ヽﾚ,,ﾞヽ､ﾞ''ヽ､,,,,,,＿ヽ''ニ＝'',,'"､─,,,,,＿　　￣"'ﾉ
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>>313
おまいはどんだけフラグブレイカーなんだw

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神の力を超えるので（ｒｙ

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今日子とヘリオンの中の人なら可です。

妙に強気なヘリオンに困惑するユウトか
それはそれでいいかもしれん

全スピ性格反転ネタとかあったら面白いかもね

ネリー→心の中で超熱血に憧れるクールな少女
シアー→周りのものが見えない猪突猛進型。ノリが悪い
セリア→デレツン
ヒミカ→聞き分けが悪く孤立しがちな一匹狼タイプ
ナナルゥ→おしゃべり。大事なことでも下らないことでも小鳥マシンガンを越える勢いでしゃべる
ハリオン→せっかちでドジっ娘。料理は苦手
ニム→八方美人
ヘリオン→落ち着きがあり、何事もそつなくこなせる…のだが、よくサボる
ファーレーン→露出狂

こうですかわかりません！

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お養父さんですね。

光陰が今日子のお義母さんに
「娘さんを僕のﾖｳｼﾞｮに下さい！」
と挨拶するのか

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>>326
スピたちが寄ってこないのがそんなに寂しかったのかｗ

小さくなっても、胡散臭さと邪気を隠せないため、結局年少組には逃げられるんじゃないかな…。

でも、クォーリンだけは、喜んでくれるかもね。
「はうぅ、コーイン様、可愛いです」

しまった。なんか、どっかのストーカーおbsnみたいだ。

ショタ好きのスピがどれほどいるか・・・

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このスレはロリ坊主に占拠されますた

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く彡‐ヽ ﾞ､ﾐ三三二ニ'''くくゝゝ＿ゝゝ､＼＼＿,>」ﾉ,
く く 彡ﾞ､ﾞ､三三二ニ‐くゝ､／ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゝﾞ丶､
　　　　彡､ﾞ､三三二==くメゝ／　　 ﾞ'ヽ､メゝゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ､,,,,,,＿
　 ＼彡彡ﾐ､ﾞ､三二=''"く<メ/::　　　　　　＼''､メメゝゝゝ＿ゝ ､ ,,､ヽヽ
,,　　　ﾞ彡／/ヽﾞ､三二＝ くゝ/:::....　　　　　　＼>∠ﾚ,‐ニ二メヽ''ヽ ﾉ　　 いずれ胸以外成長する彼女たちとでも
,,‐//_//／,,､ﾞ､三二=　　ﾞ､　""'''　　　　　　ヽ＞／／ﾚﾚヽ,,＿__　 /　　　　添い遂げてゆけるのだな？
'''"""/////,,ヽ ﾞ､三二─　ﾞヽ.　　　　　　　　 ／／ﾍﾍ,､ ﾚレレﾚノ　　　　貴様はただの貧乳好きだったのか？　　　
　　　,ｌ|"////ﾉ,､＼彡'''''‐ニ,､　::::::::::,,,,,,,,／／　　　　ﾞヽﾌ/|/| ﾚ'　　　　　　 ロリコン坊主よ　
　　／ゝ､/ヽ|ヽﾚ,,ﾞヽ､ﾞ''ヽ､,,,,,,＿ヽ''ニ＝'',,'"､─,,,,,＿　　￣"'ﾉ
　/メ / ﾚ／,''"へへへﾞ''─￣メヽ"ゝゝﾞゝヽ､　　＞''"

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　悠人は第二詰所に来ていた。
　第一詰所の他のメンバーは全員任務に出ているので、食事の誘いを受けたのである。
　戦争が激化する現状、第二詰所のメンバーも忙しく、今日はセリア、ハリオン、ネリー、シアーの四人しかいない。
　そのメンバーも、セリアとハリオンはつい先程まで悠人と共に任務についており、帰って来たばかりで、今はネリーとシアーが食料の買い物に出ている。

「うー、疲れたー」
　ぐったりと椅子に座った悠人が呻くように言う。
「もう少しだけ、休んで待っていて下さいねー。
　もうすぐ、ネリーとシアーがお買い物から帰って来る筈ですから、そしたらすぐにお夕飯作りますからねー」
　熱いお茶を出しながら、ハリオンがおっとりと言う。
　ハーブの爽やかな薫りと共に、さらりと流れたハリオンの髪から、ふうわりと優しい香りが舞う。
「悪い。みんなも疲れてるだろうに」
「いえいえー。ご心配には及びませんよー」
「本当に悪いと思うなら、もっと体力や持久力を付けて下さい。
　何より、ユート様は動き方そのものに無駄が多過ぎます。
　ああそうか、そうでしたね。体力持久力よりまず先に、動作そのものが問題でしたね。
　あの様な無様極まる動き方は、単なる体力の無駄遣いでしかありません」
　ハリオンの後ろから、冷ややかな声が響く。硬質な声の主は、言わずもがなのセリア。
「あ、ああ。反省するよ」
　戦場では、神剣の力で縦横無尽に動き回れるとはいえ、戦いに関してはまだまだ素人同然の（少なくとも仲間のスピリット達と比すれば）悠人の動きは、
やはり無駄な動きや余計な力みがとても多く、力を使わなくても良い所で無意味に力を浪費しているのは、紛れの無い事実である。
　そしてそれは、戦いを終え、神剣の力を抑えた悠人を、満足に動く事も出来無い程にへとへとにさせる一因でもある。

　反省しきりの悠人に、ハリオンは優しく声をかける。
「ユート様がどんなにお強くなっても、それで無理しなくなるとは到底思えませんけどー」
　にっこり、ハリオンは笑う。「とにかく、今はゆっくり休む事ですよー。
　しっかり食べて、ゆっくり休むのが、今のユート様には一番大切な事なんですからー」
「それには、同意します。
　明日に疲れを残されては、私達も困りますから」
「もう、セリアったらー。そんなことばっかり言ってるのは、メッですよ。
　それにしても、ネリー達、遅いですねー」
「俺、迎えに行って来るよ」
　そう言って悠人が立ち上がりかけた時、ドアが開いた。

　ネリーとシアーは、泣いていた。
　スピリットに対する差別が当然とされるこの世界である。
　悠人達は、ネリーとシアーに何があったか、大体の事はすぐに察した。

「泣くんじゃないの！！
　泣いたって物事は解決しないでしょう！！」
「ちょっと待ってくれ、セリア」
　反射的にネリー達を怒鳴りつけるセリアを、悠人が制した。
　そのまま悠人はネリー達の前に行き、膝を折り、同じ高さでぎゅっと二人を抱きしめる。
「もう大丈夫だよ」
　悠人の一言に、堰を切ったように二人は大きな声を上げて泣き出した。

　呆然と立ち尽くすしか出来無いセリアの横で、ハリオンが穏やかに言う。
「あんなふうに泣きやませて貰えるなんて、羨ましいですねー」
「泣きやませる……って、泣かせてるじゃないの」
「そんな事は無いですよー。
　ネリーもシアーも、同じような事があっても、次はきっと泣きませんよー。
　護ってくれる人がいるって解ったんですから、もう泣かなくても大丈夫なんですー。
　それに、セリアのやり方じゃ、二人は泣きやみませんよー。
　泣き声は上げなくなるかも知れないですし、涙も見せなくなるかもしれませんけど、心はずっと泣いたままですー。
　セリアにも、経験があるんじゃないですかー？」
「！？」
「セリアのやり方でも、次からは確かに泣かなくなるかも知れませんー。
　でもそれは、心を麻痺させちゃうからですー。
　泣いても無駄だ、って、泣ける心を殺しちゃうからですー」
「でも……でも、泣いてどうなるものでもないでしょう！？
　泣いて事態が好転するのならまだしも、そうで無いなら泣くだけ無駄よ！」
「何かを目的として泣くなんて、そんな卑怯な泣き方はセリアが最も嫌うものの一つじゃないんですかー？」
「そりゃそうだけど……」

「ネリーもシアーも、泣いているのには目的なんて無いんですよー。
　泣くしかないから、泣いてるんです。
　悲しくて、悔しくて、でも泣くしか出来無いから、それ以外にどうしようも無いから、泣いてる。
　それだけなんですよー」
「泣くしか出来無いから泣いてた、なんて、それって自分の無力が理由じゃないの。
　だったら、泣いてる暇があるなら力を付けるべきだわ。泣かなくてもすむ様に」
「セリアの言う事も尤もですけどー」
「けど、何よ」
「そういう時に護ってもらった経験が、いつか無力な相手を護ってあげられる強さになる。
　そう私は思うんですー」
「……」
　長い睫の下の、澄んだ青色の瞳が床に向く。
「人に優しくしてもらった人は、人に優しく出来る。
　人に心からの愛情を受けた人は、人を心から愛情を持って接する事が出来る。
　そう私は思うんですー」
「……逆もまた然り、か……」
「まだ手遅れじゃないですよー」
「いえ、無理よ、私は。手遅れだわ。
　私にはもう、他人からの愛情を、ネリー達みたいに素直に受け入れる事なんて出来無いもの」
　諦めたように、寂しそうに呟くセリアに、ハリオンはそれでも大丈夫というように、強く柔らかく微笑んだ。

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むしろこの飽きた空気をよく断ち切ってくれたと思う。乙。

悠人やネリシアを脇に退けつつも状況説明を不足させない、地味テクのあるＳＳでした。
なに書いても長文化するサンピンの自分にはうらやましいワザだぜ…

投下がないから変な流れと空気なったんだろうがなぁ
ところで保管庫ってもう更新しないんだっけ？

保管庫は更新停止みたいだよね
まあ、正直過去の保管作品がいまだ読めるだけでも有難い

保管庫の話が出たところでちと間が悪いですが、
最近作品の投下が少ないので>>337さんに乗じてスレに画力介入してみます。
ttp://www.youlost.mine.nu/upload/data/up002388.jpg

もっとハマる組み合わせかなーと思ってたんですけど、色合いがすごく悪い。アセリアに赤って似合わないんだな…。
あと、メジャーネタとはいえ分からない人には単なるお目汚しで申し訳ない。

>>341のところにはアシュギスが成敗に行くそうです。

>>345
赤いとこ以外違和感なく感じたよ。元々青と白で鎧だからか？
あと説明文に吹いた。何はともあれ乙。

>>341乙
ハリオンには一生敵わんなぁ、セリアがまるで駄々っ子に見えるｗ

>>345
ウイングハイロゥを開くと飛行形態Zアセリアになるんですねわかります

オイン
オーリ
キーリ
グローイン
トーリン
ビフール
ボフール
ボンブール
フィーリ
ドーリ
ドワーリン
ノーリ
バーリン
クォーリン

そろそろソゥユートが赤スピと遭遇している頃

スピたんがたいした補給にならなかったし、もう公式で燃料補給は期待できないし、このスレもこのまま廃れていくのかな

スピたんていまさらだなあw　無いよりは良かったよ。
まあ細々と続いていくでしょ。

あと、何か勘違いしている人多い気がするけど、悠人がファンタズマゴリアにいくのは12/18だぜ。ゲーム開始日が12/08なだけで。
時深さんと運命の出逢いを果たすのはまさに今日12/09だけど。
ここで言っても向こうには届かないけども。

　　　　 ＿_　　
　　｢,'´r=＝ﾐ､　
　 くi ｲﾉﾉﾊ）））o ､
　　 | l||."□ﾉl|ﾉO ヽ　 ついに今日の夜です！　一目惚れとかいけませんよ悠人さん！
　　 j /ヽ ｙ_7 ニ〇 ）
　　(7i__ﾉ卯! ヽO ノ
　　　 く/_|_ﾘ　.ﾟ´

>>351
それはないから安心してくれ
公式ではアセリアだしな

>>352
そのような無理、私の道理でこじ開けます！

>>353
怒りのあまり無理と道理が逆転してますぜ？

>>354
『時深さんの道理』だから、これで合ってるんじゃないかなあ？

　　　　　　　　　　　 　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　 　＼
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　 　　　　 　　　　　　　　　　i| |i
　 　　　　 　::::::::::::::; ; ; ; . . . i|　 |i. . . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ::::::::::
　　　 　 　::::::::::; ; ; ;; ; ; . . . i|　　|i. . . . ; ; ; ; ; ; ; ; ::::::::::
　　　 　::::::::::::::; ; ; ; . . . . . i|　　 |i. . . . ; ; ; ; ; ; ; ::::::::
　　　 　　::::::::::; ; ; ; ; . . . . i|　人　|i　. . . ; ; ; ; ; ::::::::
　　　　　 ::::::::; ; ; ; . . . . ノ　从从　ヽ. . . ; ; ; ; 　::::::::::
　　　:::::::::::::; ; ; ; ; . ＼　ゞ　　　　　　く　. . . . ; ; ; ; ::::／::::::::
　　　::::::::::; ; ; ; 　＼. . . ））　'´⌒ ヽ　（（. . . ／／; ; ; ::::::::::::::
　　　　::::::::::; ＼. . . . ）） 　| ﾞ「_~._~i　　（（. . . 時深はユウトに永遠に片想い、決して結ばれてはいけない！！！
　　　　::::::::::; ; ; ＼　））. 　ヾ(!ﾟ∀ﾟﾉ　　　（（. . . ／; ; ; ; ::::::::::::::::
　　 :::::::　:; ; ; ; ＼　））　⊂「[]! Y![]つ　　（（　／; ; ; ; ; ::::::::::
　　　 ::::::::::; ; ; へ从从へ　ﾉ_!!人!ゝ　　へ从从へ、、; ; ; ; ::::::::
　　　　　; ; ; 从从へ从　　 /_ﾉ >_>　　　从从へ从; ; ; ::::::::::::::

>>356


‐　 ／─'''''ニ二＼''' |レﾚゝゝ､＼
>, ﾞ､／＜　ア シュ ギ ス　　 ゝゝゝゝﾞ''ヽ､
__入 ﾞ､く彡三三三二ヽくゝ＼メメメゝ､＿ゝ､＼
<<< ﾞ､ ﾞ､ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,､ '（ ﾞ''ヽ､ヽ､
く彡‐ヽ ﾞ､ﾐ三三二ニ'''くくゝゝ＿ゝゝ､＼＼＿,>」ﾉ,
く く 彡ﾞ､ﾞ､三三二ニ‐くゝ､／ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゝﾞ丶､
　　　　彡､ﾞ､三三二==くメゝ／　　 ﾞ'ヽ､メゝゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ､,,,,,,＿
　 ＼彡彡ﾐ､ﾞ､三二=''"く<メ/::　　　　　　＼''､メメゝゝゝ＿ゝ ､ ,,､ヽヽ
,,　　　ﾞ彡／/ヽﾞ､三二＝ くゝ/:::....　　　　　　＼>∠ﾚ,‐ニ二メヽ''ヽ ﾉ　　よかろう、その願い聞き届けた
,,‐//_//／,,､ﾞ､三二=　　ﾞ､　""'''　　　　　　ヽ＞／／ﾚﾚヽ,,＿__　 /　　　　
'''"""/////,,ヽ ﾞ､三二─　ﾞヽ.　　　　　　　　 ／／ﾍﾍ,､ ﾚレレﾚノ　　　　　　　
　　　,ｌ|"////ﾉ,､＼彡'''''‐ニ,､　::::::::::,,,,,,,,／／　　　　ﾞヽﾌ/|/| ﾚ'　　　　　　　
　　／ゝ､/ヽ|ヽﾚ,,ﾞヽ､ﾞ''ヽ､,,,,,,＿ヽ''ニ＝'',,'"､─,,,,,＿　　￣"'ﾉ
　/メ / ﾚ／,''"へへへﾞ''─￣メヽ"ゝゝﾞゝヽ､　　＞''"

　　　" ﾀｲﾑｱｸｾﾗﾚｲﾄ
　　　　　´∴　　　　　＃　　　＿_　　　　　　　　゜ヾ´　　　　　　″´∴
　　　　　　　　　　　　 ｢,'´r=＝ﾐ､―≡￣`:∵∧＿∧´∴∵゛'
　　　　　　　　　　_＿くi ｲﾉﾉﾊ））≡―＝',((（ 　 　　 ）≡―＝‥、　∵゛、゜¨
　　　　　　　　， ≡　）| l|| ﾟヮﾟﾉl|ｒ⌒）　 _／ ／￣　＝―≡―　　　＿
　　　　　　´∴'≡く　/ ∧　 　|　ｙ'⌒　　⌒ ヽ ｲﾉﾉﾊ））（　　≡―＝‥、，、
　　　　　″″　　　 ＼/〈（(（ﾉ从|　 ／ 　　 |　| ﾟヮﾟﾉ｀＝―≡―�∞�
　　　　　"　　　　　　　　||（ ﾟヮﾟー'　|　　　|ヾﾉ　　　／／
　　　　　　　　　　　　 ＝―≡￣`:, |　,　　|　（￣＝―≒‥，，
　　"　　　　　　　，゛"＝―≡―＝',/　　ノ　）∵｀＝≡―＝
　　　　　　　　　　　　″（ ﾟヮﾟ∴/´/　/　| 　|　, ﾟヮﾟﾉ'ゞ　　　　∵゛、　゜　　¨
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　　　　 ＿_
　　｢,'´r=＝ﾐ､
　 くi ｲﾉﾉﾊ）））
　　 | l|| ﾟヮﾟﾉl|　＜タイムシフト
　　 j /ヽ ｙ_7っ＝
　　(7i__ﾉ卯!
　　　 く/_|_ﾘ

無理だとか、無茶だとか、無謀だとか……
そんな言葉は聞き飽きました。
無理を通せば、道理は引っ込むものなんですよっ！！

つ、ま、り。
既成事実を作ってしまえば、ね。
悠人さんが気を失ってる間に、あれやらこれやら、させていただいちゃいました。
させていただいちゃいました！！

ひ、膝枕とか！　きゃー！！
ほっぺふにふにとか、しちゃいましたからね！　しちゃいましたからね！　きゃー！！

　　｢,'´r=＝ﾐ､　
　 くi ｲﾉﾉﾊ）））o ､　私ってば、大胆過ぎ！！
　　 | l||."□ﾉl|ﾉO ヽ
　　 j /ヽ ｙ_7 ニ〇 ）
　　(7i__ﾉ卯! ヽO ノ
　　　 く/_|_ﾘ　.ﾟ´

どんなに頑張ってもスピヒロインや今日子やワッルフ女王の方がさきに既成事実作れるんだけどね
そもそもどんなにがんばっても時深はユウトの初体験の相手にはなれない
だって初体験の相手はあの赤スピだしね

しかし、あのなるかなクイズの四神剣最強は『誓い』っての、ザウスの中の人設定わかってんのかなホントに。
あの赤スピさんは、何のためにマナを奪ったのよ……テム様の見立て違い？　五位なのに。
『求め』を飢えさせて悠人を苦しめる？

本当に『誓い』最強ならあんな陰謀は不要で、時深さんが悠人の初めてを奪えたのに……。タイムシフト

>>361
ヒント：なるかな発売後に高瀬氏は退社、ということは？

>>359
昨晩はお楽しみでしたね
でも散々迷った挙句チュウできなかった時深さんは純情だけど
ヘタレだと（続きはタイムシフトされました。

>>360
数値上の下位が上位を上回るなんてのはアセリアに限らずバトルモノのお約束だから
そんなに目くじら立ててやるなよ。
それに誓いが位階を上回り四神剣最強っていう設定は確かアセリアの時点でそうじゃなかったか？

>363
位階は別に大した問題じゃないんだ。下位だから勝てませんなんてわけないし。
公式設定として誓いが最強なんて書かれると、あのテムオリンの策略は何なのか理解に苦しむなあ、と言いたいのよ。
念には念をとか、エロゲだし、とか理由はあるけど、下手に付け足さなけりゃ良いのに。

アセリア時点で誓いが最強なんて話しはどこにもないはず。瞬の自己申告ならあるかもしれんけど。
ソードシルダとシルダスでどっちが強かったなんてのも無い。
ラスガリオンとラドは一段下だったのだろうけど。

>>364
オースやオーラフォトンレイのスキル説明で誓い最強っぽく記されてなかったか？
PCぶっ壊れてデータ取ってなかったから確認できんが　同梱版でいま３章までだぜ

位階は十分意味があると思ったけど……
上位ほど位階の差が大きく影響して下位だと位階にたいした意味がなくなるんじゃなかったか？
ところで最初、永遠心剣一位を復元するのがロウの目的だったはずなのにいつのまにやら1位が結構増えてきてるし一位以上の剣も出てくるし……そろそろインフレがおきるなぁ
というかさ、ユウトがヤムチャ化しそうで怖いんだが

1位っつーか原初の1本の復元じゃなかったっけ？
絶対途中で離反者出るよなコレ

「瞬の精神と同調した誓いはこの大地で間違いなく最強の神剣である」
「永遠神剣誓いは四神剣の中でもっとも強い力を持つ」
確かに書いてあるわ。わるかった。

しかしやはりそうなると、テム様何がしたかったんだろう……。差は決定的ではないからかな。
負けた瞬はみじめだ。


原初神剣は一位神剣とのプレイヤー側のミスリード。といいたいけど
「全ては第一位神剣のために……」のテム様台詞がぶちこわし。ミューギィに心酔してるわけでもないのに。
まあ、この台詞は無しになるんだろうね。

つかさ、高瀬氏が退社した以上はこれから永遠のアセリア第三章とかがでてもメーカー的な続編であって中身的には続編ではないんだよな？
外注で高瀬氏がシナリオをやるかもしれんがさ。
そういえば高瀬氏はスピたんや聖なるかなにどのくらい関わってたんだ？

アセリア時代には「上位神剣は下位を支配できる」という性質があり、
求めの担い手がまさに勇者じみた善人だったら戦いを収められる可能性があったから
パワーバランスを崩しておいたんじゃないかと妄想したり。
しかしテム様にしたら要は四神剣が殺しあって世界が修復すればどうでもいいわけで、
むしろこの構造でどうして数百年も世界が復活しなかったのかって方が不思議。

>>368
アセリアの時点では一位神剣の持ち主がいない（作中のローガスは二位という設定）ため、まだまかり通る。
問題は舞台劇のパンフレットであっさり一位を現存させ、しかも複数化しちゃったことだよね。
多分神剣世界の奥深さを足すために悠人より上の存在を作りたかったんだろうけど
どうせ位階が関係ないような実力ランキングなんだから全員二位で良かった。

>>369
スピたんは関わってない。
スピンオフ企画を受けてMS小山と座敷猫が膨らませたネタだったはず。
なるかなは中途参加ライターに水増しされたので、企画全体シナリオ５割ってところじゃないだろうか。
擁護的な考えだが、高瀬氏は力に飲み込まれそうになる描写を頻繁に入れるので、
沙月ルートと希美ルートくらいしか関わってないんじゃないかなぁ。
ナルカナは高瀬臭がしないので、他のライターが勝手に足したような気さえする。

まあ、一位以上は霞の中に垣間見えるくらいの存在で匂わせておくのが良かったと思うよ。
叢雲も、「いる」だけにしておくとかね。具体的にしちゃうと悠人らと同じ地平に立っちゃうんだよね。
アセリアゲーム時点では叢雲が何位かわからんけど。

剣の世界で、ミニオンの手を掴もうとする望という描写には期待したのだよ……。
やはりオリハルコンネームに目覚めていったんですね。

　　　　　　/　__, ィ_,-ｧ__,,　,,､　　, ､,,__ -ｧ-=彡ﾍ　 ヽ　　　　
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　　　　 ! ハ!|　　ー─　'　　i　　!　 　 `' 　 '' " 　 ||ヽ　l |

さて諸君。いまから「天空の稲妻」選抜試験を執り行う。
あーまずは年齢別にそれぞれ別れるんだ。いいかー？　並んだかー？
みんな十八才以上かもしれんがそれは置いておけ。

では次に背の小さい順で並ぶんだ……よし。そうだ。それで前から半分は残ってくれ。残りはスマンがご苦労さん。

そして、いいかこれからが地獄だ……じゃない大事だ。各自周りと自分の胸をよーく見比べながら先ほどと同じように、小さいｊ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　／
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　　　　　 　 　　　　　　　　 　　　 　::::::::::; ; ; ;; ; ; . . . i|　　|i. . . . ; ; ; ; ; ; ; ; ::::::::::
　　　　 　 　　　　　　　　　 　　 　::::::::::::::; ; ; ; . . . . . i|　　 |i. . . . ; ; ; ; ; ; ; ::::::::
　　 　 何バカさらしとるんじゃ　　::::::::::; ; ; ; ; . . . . i|　人　|i　. . . ; ; ; ; ; ::::::::
　　　　　このボケェッ！　　　　＼::::::::; ; ; ; . . . . ノ　从从　ヽ. . . ; ; ; ; 　::::::::::
　　　 　 　 　　　∧/|＿　　　::::::::::::::; ; ; ; ; . ＼　ゞ　　　　　　く　. . . . ; ; ; ; ::::／::::::::
　　 ｣＼三≡ '´　　ﾍﾍ/　　　::::::::::; ; ; ; 　＼. . . ））　'´⌒ ヽ　（（. . . ／／; ; ; ::::::::::::::
　　く_＼＼ ノ ｿﾉ从ﾊ)ゝ　　　　::::::::::; ＼. . . . ）） 　| ﾞ「_~._~i　　（（. . . お、おま空虚に飲まれてたっん从;
　 〈＿_｀＞と(ﾘ_"Дﾉﾘミ　　　　::::::::::; ; ; ＼　））. 　ヾ(!ﾟ∀ﾟﾉ　　　（（. . . ／; ; ; ; ::::::::::::::::
　　L　／／ρ)甘!）　　 川　　::::::::; ; ; ; ＼　））　⊂「[]! Y![]つ　　（（　／; ; ; ; ; ::::::::::
　　 L.／ー く/_|j〉　　　ﾉ丿　::::::::::; ; ; へ从从へ　ﾉ_!!人!ゝ　　へ从从へ、、; ; ; ; ::::::::
　 　二 三 （ソ`┘　　彡　　　　; ; ; 从从へ从　　 /_ﾉ >_>　　　从从へ从; ; ; ::::::::::::::



このあと、普通に選抜が行われました。

>>379
>むしろこの構造でどうして数百年も世界が復活しなかったのかって方が不思議。

四神剣が登場したのは、四王子の戦いの時が最初で、それから聖ヨト暦で80年とたっていないのだから、四神剣の戦いは今回が二度目じゃなかろうか？
年表では、四王子の戦いの時は、エトランジェ達が消えたとある。ユート達の様にエトランジェ同士が知人で、本気で戦わなかったために、ハイペリアに戻されるか、抹殺されたのでは…。
四王子の時以来、龍の魂同盟以外は王子達が建てた国が残っているのだから、エトランジェの参加する様な激しい戦闘はなかったと考える方が自然だと思う。
それに、何度も四神剣の戦いがあったなら、倒れたエトランジェの神剣を接収したりで、もっと四神剣は偏在していてもいいはずだしね。
第一の仕込み(エーテル技術の提供)から第二の仕込み(四王子の戦い)までの期間は、ファンタズマゴリアの人々がエーテルに依存する(有限のエーテルを奪い合う)ように仕向けることのみに費やされていたのではないかな？

さらに、世界がシュンを指して｢まさに逸材｣と言っていることから、世界の性格や性質はベースとなった神剣を振るっていた人間の志向性が影響するのではないかと思われる(そうでなければ、コアラ様がシュンを勝利させるべく小細工をしている理由の説明がつかない)。
また、単純に他の神剣のマナを吸収して力を増すとかいうレベルではなく、一気に神剣の階位を上げるようなことはエターナルには不可能で、人間の手でなされなければならないとか。
などと妄想していたのだけれど、Xuse発行の設定資料集にならこの辺の理由も書いてあったりするのかな？買った方、どうでしょう？

しかし、個人的な希望を言わせてもらえば、求めがベースとなった世界と聖賢の二本の神剣に振り回される｢統べし聖賢者ユート｣とかいいよねえ。
もしくは、求めベースの上位神剣(再生にマナを分け与えられて、三位神剣に昇華)を携えた佳織とオルファの二股ルートで、仲の悪い聖賢と求めの仲裁役に翻弄されるユートとか見てみたかったなあ。

ところでロウ側って自殺志願者？
最終的に全世界と全永遠神剣を統合して原始の永遠神剣を復元するのが目的なら、自分達と自信の永遠神剣の消滅も含まれてるんだよな？
復元が永遠神剣の本能ならある意味ロウ側は永遠神剣に支配されてるんだよなぁ
ところで一位って運命、宿命、聖威、叢雲の四本だっけ、カオス側一本しかないし不利なんじゃ……
ところで楯があるとかって言う話がアセリア設定集にあった気がするんだけど、あれってナル化マナのことでいいんだっけ？

ロウ・エターナルの動機に関しては良く判らんけど
剣に支配されてるって考えたほうがしっくりくるのは間違いない

あとは、俺にもよくわからんけど永遠神剣wikiによれば
世界の最も大きな対立構図は天位『永劫』ＶＳ地位『刹那』であって
カオスＶＳロウではないはず
一位の神剣では宿命と運命が天位側、聖威と叢雲が地位側で
なぜかそれぞれの系統の神剣同士が対立している
ちなみにアセリア世界ではおｂｓｎの3本の神剣と
ウルカの冥加だけが地位系統の神剣と判明してる

叢雲はカオス陣営の頭の運命と対立していて
（ナルカナ様曰くエト・カ・リファから脱出したらボッコボコにするとかなんとか）
聖威は運命に手伝ってもらって叢雲を封印したっていう良く判らん構図
たぶん地位側の二振りはカオスでもロウでもないんだと思う

楯に関してはよく知らん
刹那が楯の世界の存続のために存在しているとか書いてあったけど詳細不明
鞘のことならユーフィーのこと。本来は調律って名前の神剣だったらしいけど
弱体化によって失った力を取り戻すためユーフィーと悠久に転生したらしい

以上、wikiまとめ。
不特定多数の人間によって編集されたものだから
どこまで参考にしていいのかは不明だってことだけは言っとく

>>374
そうでした。聖ヨト王子は四神剣を見つけたのではなくエーテル文明とスピリットを発見したんでした。
んで四神剣マナの力で「世界」に書き換わるのではなく、「世界」が砕けて四神剣になっているのだから
「存在→永遠」みたいな上書き変身はできないんだと思います。

シュンを逸材だと言ったのはエターナル剣士としての実力にではなく、
「求め」を飲み込まずとも「世界」の形に戻れるほどの力を「誓い」から引き出せた、
その妄執の強さを指しています（「誓い」は担い手の願いに対して際限なく力を送り込む性質を持つ）。
求めたんが砕かれたのはギリギリ「世界」発生後なので。
転生した「世界」は完全に彼そのものになっており、人間・秋月瞬は転生の時点で消滅しています。
戦闘シーンが瞬のままだから混乱するけど（笑）

>>375
ロウエタはほとんどが神剣に支配されてます。
自我があるように思えて、実は思考操作されてるのにも気付かないほど融合してしまう。
担い手に自我を残し、協力してもらう形を取るカオスはエターナルの中では少数派。
タキオスは支配されてないが、テムオリンに絶対の忠誠があるので死ぬまで従うらしいです。
自殺志願というよりは死こそが完成と思っている人に近いのかな。
苦からの逃げ道としての滅びではなく、ゴール地点として統合を目指しているという風に。

一位神剣と楯はそれであってます。一位は五本はないと推測されると注釈つきです。
ナル化マナはあくまでマナ世界にナルが存在するための一形態。
マナが神「剣」の力であり、それと拮抗する事から楯と呼ばれる。
剣（「永劫」を概念上の頂点とする）と楯（「刹那」を頂点とする）はぶつかり合い、ゼロになるまで中和しあう性質を持っていますが、
神剣宇宙全体がゼロまで中和されてしまいかねないのでそれを調停するのが「鞘」の永遠神剣。
現在は力が無いのでゆーくんの中に転生し、絶賛ヒキコモリ健康法実践中です。

不利と言ってもまじめに動くのは「運命」と「聖威」であり、
残り二人はヒキコモリと無軌道ですからイーブンかと（笑）

永劫はアセリアの永遠で神剣自体がそのことを忘れている上に休眠中なんだよな
刹那は不明で、鞘こと調律がユーフィーか……これでユウトの聖賢が刹那とかだったら夫婦喧嘩とそれを仲裁する娘の図になってしまう
ユウトと望はユーフィー曰く似てるらしいが、似てるか？同じタイプなら望がロウにつくことは無いんだろうけどさ

高瀬氏はなるかなの不人気の責任取らされて辞めさせられたって聞いた覚えがあるが事実なんだろうか
高瀬氏退社後のなるかなファンディスクはスルーしてしまいました

長文連発はなんつーかw　あと、あんまり言い切るのもどうかと。
ちなみに、四王子に関しては年表と、エスペリアの時の迷宮での説明に食い違いがある。
エスの言い方では四王子（と神剣の勇者4人）は聖ヨト時代に存在することに。年表が正しい気がするけどね。
イオも資料集では前回の四神剣の目覚めでは……などと書かれているけど、おそらく聖ヨト王がスピリットを「発見」する以前から、
スピリットは存在していたんだろうね。古代戦争とか書かれてるし。オルファの年齢１万才。

高瀬氏はナルカナ発売をもって退社ではなかったか。だから結果責任ではないはず。
本人的にはどうなんだか分からんけど。

しかし「ひとつに戻る」のと「天位地位で対消滅」はやはり違うのかな。
主観的には違くとも、客観的には同じ気がするw　テム様的には拘りたいところか？
っって俺も長文か。

つまり結論を言うとニムは俺のお嫁さんになるってことでよろしいのか？

だから義兄である俺にも話を通して貰わなければ困ると

>>377
「求め」を砕いた時の「誓い」が>>368の最強状態じゃないのか？　同調というより飲み込んでるけど


あとアンカー省くけどテムの策略で瞬を勝たせようとしてるのってあった？
ゴリア移動時のものは「求め」の契約者を戦わせるためでアセリアルートはobsnの邪魔、オルファルートはソーンリームに来て邪魔だった、
と認識してるんだが　まあアセリア・オルファルートは「世界」の完成はいらなくなったのかと疑問が出るが

>>382
世界が完成しても使い手になる人間が世界好みとかロウよりの人間とかじゃないと困るんじゃないか？
コウインやユウトは性格的にロウ側につくタイプじゃないし、候補は神剣に飲まれてた今日子か瞬だったんじゃないかとかね
ユウト殺してもとりあえず求めがあれば妹を使おうと思ったんじゃない？
四王子のころも求めの使い手に関しては勇者死亡後、人質だった姉が使い手になってたような気がするし

>>377は社内の人だよな？

社員じゃなくてもバカみたいに資料集読み込んでれば
これくらいの思いいれは生まれ得るんだぜ。

>>382
直接それっぽいテムの方策はない。小説版だと、ソーンリームに駐屯したシュンが、
再生の剣が生産するミニオンを吸収して力を蓄えるというシーンがあるけど。

>>383
ロウ側にしたら上位神剣が、たかが人間一人の意志力に負けるようなものだとは思ってないんじゃないかなあ。
カオスの連中は強制支配してないからああなだけで。

スレが静かな夜……

　　　　 　 　　　 　　, ^》ﾍ⌒ﾍ《ヾ
　　　　 　　　　 　　 ( ﾘ〈 !ﾉﾙﾘ〉）)
　（（((( 　／￣￣￣ﾉﾉ(!ﾘﾟ ヮﾟﾉﾘ(（ 　ｶｻｶｻ
　　　　　~￣>￣>￣> 　 ヽ

夜な夜な油壺の中身を舐めるナナルゥと遭遇してしまったＧは…

ナナルゥに油責め？

　　　　　　　　,
　　 ＿,'´⌒"´|
　　＼ﾌｌ」」ﾙl」｣
　　　i !ゝﾟ -ﾟﾉゝ　ごんぎつね主役の任につきます
　　　i⊂》|Tﾘつ
　　 ﾉﾉく/|_ﾉゝ
　　　　 し'ﾉ

>>370
沙月ルートの最後を高瀬氏が考えたとは信じたくないだがな
アセリアでのユウトの決意とか、エターナルになってからの再会で忘れられてることに対する悲哀とかいろいろなものが台無しになってる
妹の"忘れないよ"とかすっごい良かったのにさ

>>390
ごめん、色々と物騒なのが浮かんだ（保管庫短編「忘れないよ…」参照

望一行と悠人が出会ったらどうなることやら。

どうもしないで進みそうだ……orz　ユーフィの事ばっかしか視界に無くなってて。

「よかった、ご両親ですね？」
「パァッショーーーン！！」

エターナルになったのにエターナルではない仲間が望のことを覚えてることに疑問を感じるんじゃね？

>>383
勝たせようとする描写としては、初っ端の赤スピに刺されるシーンかな。
誓いが一番４神剣で強いとされてたけど、位としては求めの方が上だった。（初期ゲーム設定）
ゆえに、スピリットを通して、求めのマナをゴリアの外に放出させて、力の半減を狙ったとされます。
（ユートを神剣に支配させる目的も強いけど）

ここからは私見になるのだけど、
世界の主人格って誓いが持ってたんじゃないかな。
だから、シュンは死に掛けの傷を治せるほどまでに力をを発揮できたし、
求めを(力を放出した直後とはいえ)簡単にぽっきり折れたのだと思う。

ナルカナを交えた私見を出すなら、
４神剣は概念の奪い合いをしていたのかもしれない。
求めはエターナル嫌ってるぽかったし、誓いへの憎悪は
案外自分がメインになるって下克上精神だったのかもしれないｗ

>>390
いちいちアセリア基準で感動を判断するのもどうかと思うんだよなー。
アセリアの場合、世界を守るために脱・人間を志した悠人にヒロインがついてくる形だけだったけど、
沙月ルートは沙月のためが第一でエターナルになる事を決意するってのが悪くないと思う。

まぁＥＤ自体は蛇足もいいところだから気持ちは分かるし、なるかなは
アセリアと同じくらい穴があっても魅せが弱いからどうしても満足度低いよなー。

>>395
完全に主導していたわけでなく、あくまで瞬の歪んだ感情を増幅する形で
自らの思惑を進めているって感じかねえ。求め＋悠人と違って、
瞬が神剣に抗わない分、力の流入量と支配力も高まる寸法かと。

>>399
そうだよ、あんなに健気で可愛い妹を手放せるものか。俺なら、絶対一緒にハイペリアに戻って、佳織たんと添い遂げるっ！
いや、佳織たんがエターナルになる佳織ルートがあったっていいじゃないかっ！佳織たん(;´Д`)ﾊｧﾊｧ

>399
三章ではさらに可愛くなります。

　　　　 ＿_
　　｢,'´r=＝ﾐ､
　 くi ｲﾉﾉﾊ）））
　　 | l|| ﾟヮﾟﾉl|　　＜私がですか？
　　 j /ヽ ｙ_7っ＝
　　(7i__ﾉ卯!
　　　 く/_|_ﾘ

>>396
アセリア二章として世界観を同じとしてる以上設定や感動が一章が基準になるのは仕方がないかと……

>399
エターナルは外見変化しないんだぜ！　残念だったな！……あっ目尻にしわが……。

あれ？この寒いのに夜中に誰かきた……。


>400
何にもまして説得力＆勢い。これさえあれば勝てる！
二章はどっちも足りなかったな！　望キュンの足遅いから仕方ない！　もう気にすんな！
あ、エスペリア！？　わかってるってコタツだろ？　今物置から出してくる！

>>401
エスペリアをコタツに入れたら燃えかねないからやめとこうよ
砂漠でだって燃えかねないんだしさ
きっと料理も自分を燃やした炎で作ってるんだぜ

まぁ二章のみの話をここで続けるのもスレ違いだねえ
メーカースレか二章関連スレでだね

エスペリア式ダイエット
自分の脂肪を萌やして料理を作る
悠人は死ぬ（リクェム的に

>>397
あの帽子が永遠神剣なんだな？

スピたんでポニテ枠が一つ空いたというのに何故にナナルゥポニテがない？

ポニテナナルゥ→イグニッション
頬染めエプロン→アポカリプス（行動−1
ご飯、お風呂、私？→ヒートフロア

完璧すぐる。

ナナルゥポニテと聞いて、歌舞伎（？）の髪の毛をグルグル回すのを思い出した
髪の毛に力を上乗せすれば武器になりそう…

>>406
確か連獅子だっけ？
歌舞伎の親子でやるときは記事になりやすいから
なんとなく覚えている。

>>404
マナ神ものべーと対を為すナル神ナポです

ハハハあれはナポが本体の住職型神剣なんだぜ

悠人は既に旅立ったか……犯されてんのか刺されてんのかが最大の問題だな。

そういやアセリアルートだと、ハイペリアに戻ってきたとき、悠人は光陰今日子の事全然考えなかった気がする。
マロリガン戦の前だったよな？

マロリガン戦途中。
３章のMission2（ランサから……スレギト？ に侵攻するヤツ）で今日子・光陰に遭遇。今日子に雷落とされます。
で、マナ障壁の発生。
ヨーティアがマナ障壁の解除方法を探っている間、ランサを守るMission3。
このMission3の途中で各キャラ分岐→アセリアルートのハイペリア行き。

……だったハズ。

確かめたらそうだった。すまそ。
小鳥ルートまだー？

小鳥の影の薄さは異常
まあ立場的に出番作れんから仕方ないけど残念だ

まぁなるかなに出番があったんだしさ
何のためにでてきたのかよくわかんないけどね

夏小烏
おのれザウスw

厨二な展開でなら小鳥ルートの入り口（だけ）を考えているけれど。

何故にからすw

ルーグゥ・ダイ・ラキオス王女によって召喚される悠人くんのガロの使い魔はまだですかね。

>ルーグゥ・ダイ・ラキオス王女
想像して吐いた

しかし、よくあのおっさんからヨフアルが生まれたよなあ。
影の薄い王妃が実は聡明な佳人で、ヨフアルはそちらの血を引いたのか、それとも、ラキオス王家が隔世遺伝で傑物を生み出しているのか？

さもなきゃ、ルーグゥの胤じゃないのか

飽く迄小説版だけど、『正統にして唯一の嫡子』って表現があった。
王妃についても『王の言いなりであり、王妃である自分にしか興味のない人』ってあるし、聡明な人とは思えない。

…ちょっとヨフアルルートやり直してくる。

つるぺたっていいよね

ろくでもないのから聡明な子が生まれるのも、こういった話の王道だしなぁ。
それでも理由を付けるなら、反面教師かイースペリア女王の影響ってとこじゃない？

マロリガンの大統領が王妃の浮気を疑うなとか言ってたなぁ

>>415
さあ、早くテキストに起こす作業に戻るんだ
>>422
クックック…いいですねぇ…

>>421

むう、そうだったか。

…俺も小説読み直してみる。

おまえら暮れの大掃除でGヘリ撃退すんの？

低空飛行で素早く移動しつつ人の顔面にダイビングしてくるＧはノーサンキュー

ヘリにだったらダイビングされたいねむしろ

神剣を構えた状態でダイブされるんですね？

聖ヨト歴330年スリハの月、バートバルト海に面した巨大な洞窟。
その湿っぽい土地に蹲り続けて数周期の門番、水龍レーズは嘆き呟いていた。
「何故このような……おのれ、小さき者共めが」
先日、気持ち良く寝ていたところでいきなり妙な妖精が現れ、眠りを妨げられた。
しかも寝起きの最悪な気分の中で滑舌の悪い説明まで聞かされたせいで、偏頭痛が止まらない。
どうやら大地の守護を受けているようだったが、あれは一体誰に語りかけていたものか。
それはともかく、その次の瞬間にはなんと東の方でサードガラハムの気配が唐突に消え失せた。
いや、実際人間の単位で言えば軽く三ヶ月程経過していたのだが、龍の時間感覚では唐突となってしまう。
「まだか。……まだ現れぬか」
ガラー（愛称）とは長い間思念の交歓を続けていただけに衝撃も大きい。
確かに例えば陰気なネイチャーブレスを繰り返しているネストセラスとかもっと陰気なダークブレスを
吐き出しているセーイリイトとかの方が地理的には近くに巣食っているが、龍だから距離など関係無い。
奴らに比べてよっぽど饒舌なリクディウスの守護者は、退屈な悠久の中で唯一といっていい思念相手だった。
同じ水龍だったというのもあったのかもしれない。同族意識など龍には無いが、話題のとっかかりにはなる。
人の都が騒がしいなとか潮で鱗が荒れるとか最近の流行とか、単なる門番仲間を超えた親交を深めてきたのだ。
そうして幾周期、いつしか双方は双方にとって、姿は見えなくとも無くてはならない存在にまで成長していた。
お互い蓋を守る為とは言え、動けないことを何度嘆いたことか。龍だって、直接会いたかった相手位いるのだ。

「それを……それを」
レーズはいまいましげに尻尾を振る。
その衝撃でラキオスにまで微震が走り、街娘が転び、ヨフアルが路上にばら撒かれたが龍だから気にしない。
というかそもそも元凶の小さきもの達はラキオスから発生したのだから、むしろいい気味だとかブレスを吐く。
するとたちまち真っ白な霧が洞窟中を覆い尽くし、周囲の気温がぐっと下がって氷点下を記録する。
その余波でバートバルト海の一部が凍りつき、一帯のマナ濃度が不安定になったが龍だから気にしない。
レーズは自分で生み出した霜にびっしり覆われた岩壁へと身体中の鱗を擦り付け、地肌の潤い君を実践する。
以前ガラー（愛称）が教えてくれた方法で、無意識のうちに繰り返した成果か、今や鱗はぴかぴかつやつや。
しかしそんな行為に耽っていると、やはり思い出されるのはガラー（愛称）が最後に飛ばしてきた断末魔であり、
それを反芻しようとするだけで見も世も無いような想いに囚われ、思わず洞窟の入り口へと向けて大きく吼える。
音響は超音波となり、丁度進路上にあったキハノレに潜むエターナル達を発狂させかかったが龍だから気に（ry。
「くっ、このように時間を長く感じるのは初めてだ」
先ほど、人がイースペリアと呼ぶ方角から巨大なマナが消え失せたと、セーイリイトからの思念が知らせてきた。
奴は相変わらず淡々としすぎて面白みに欠けてはいるが、大地でも中央寄りに棲んでいる為情報には事欠かない。
こうして、本来興味が無いはずの有限世界情勢についても求めれば教えてくれる。後でお歳暮でも送ってやろう。
しかし、愚かな種族は、懲りずに争いを拡大させているようだ。この調子でいけば、もうすぐやって来るだろう。
のこのこと蟻のように地面を這って。ここに復讐という俗な感情に塗れてしまった龍が潜んでいるとも知らずに。
「……ようやく来たか」
ぴくり、と重たい首をもたげる。スピリットと呼ばれる小さき集団。その中に、確かにあの男の匂いがする。
いくら実力は龍でも最下層だったとはいえ、だからこそ守りたかったガラー（愛称）を殺した、男の匂いが。
レーズは歓喜の咆哮と共に爪を立て、両翼を広げる。それだけで蓋に亀裂が走り、四方へ無言の圧力を飛ばし、
アキラィスに駐屯していたスピリット達の精神に変調をきたし、言動を幼くさせてしまったが龍だから気に（ry。

「……って、ちょっと」
レーズは、待てコラと呻く。というのも男率いる妖精達は、一向に北上してこない。むしろ一斉に南下していく。
奴らは、何をやっているのだ。ここに大量のマナを保有している龍が棲んでいると知っている筈なのに。
ほら、マナが欲しいのだろう？ 世界の趨勢などお構い無しで、ただ国の保全の為にマナを欲しているのだろう？
慌てて思念を飛ばし、小さき者どもの会話を盗み聞く。場合によってはもっと自己アピールが必要かも知れない。
すると効果覿面。すぐに、拙くも口頭でしか行なえない無粋な音の構成で繰り返す原始的な会話が聞こえてくる。
『なあエスペリア。こっちには龍がいるんじゃなかったっけ』
『ええ。ですが誰もその姿を見たものはいませんし……伝説なのかも知れませんね』
『なんだそうか。伝説じゃしかたないな』
『ん、伝説じゃしかたない』
『パパー、早くぅ』
『ああ、今行く。よし、まずはラースの守りを固めるぞ！』
「……」
たったった、とことことこと移動していく小さき者どもの声が、次第に小さくなっていく。
その後すぐ、一瞬バートバルト海の近くまで彼らの気配は近づいてきたが、ラーズは最早動けなかった。
いや、元々門番としてその場を動く事は叶わないのだが、それよりなにより脱力して動けなかったのだ。
だんだんどうでも良くなり、本人にしてみればこっそりと、それでも強烈すぎるアイスブレスを撒き散らす。
その影響でダスカトロン大砂漠に出張中だったソーマ・ル・ソーマが小さくくしゃみをし、鼻水を垂らしながら
「むぅ……やはりこの格好は冷えるのかもしれませんね」
などと出てきた中年腹を撫でながら呟いたり、側に居たウルカがそれ以前の問題だと心の中で突っ込んだり、
数字には表れない悪寒を覚えたマロリガン大統領がやっぱりこの大地は人のものだと妙な決意を新たにしたり、
王女殿下の弁当の腐敗が遅れたりと史実にはない沢山の逸話を生み出したが、当のレーズはそれどころではない。
判っていたとはいえ、能天気に伝説の一言で片付けてしまった矮小な存在のあまりな馬鹿さ加減に気力も萎える。

というかそんな風に片付けられてしまうとまるで自分が馬鹿みたいに思え、逆に冷静になってしまい、腰を落とす。
その衝撃でガリオーンが目を覚まし、付近の炭鉱に被害をもたらし始めるが、それこそ龍の知ったことではない。
レーズがふと洞窟の入り口を見上げると、アイスブレスの吐きすぎか、空にはちらほらと白いものが混じっていた。
大地の争乱はどうやら南西の方角も落ち着いたらしく、仲の良いリバイルとアレタスがこれはこれでと喜んでいる。
「雪……か。儚きものよ」
いつの間にか偏頭痛が治まっている。レーズはぬっと首だけを洞窟から出し、鼻先に当たる冷たさを束の間楽しむ。
先ほどまでの俗な感情が嘘のように消えていく。そうか。ガラー（愛称）もきっと、こう思ったに違いない。
なにしろ同じ水のマナで構成された龍なのだから。殺されながらも期待していたのだろう、この大地の行く末を。
「儚き妖精……愚かなればこそ、か。いいだろう、猶予を与えよう。示すがよい」
レーズの呟きに、雪は一層しんしんと降りしきる。風も無い大地に、ただ静かに陽光に照り返されて輝きつつ。
今も必死に何かを掴み取ろうと戦い続けている妖精達の頭上にも優しい結晶は降り注ぎ、柔らかく包み込んでいく。
せめてその肌の手入れくらいはするが良いと、スピリットと「同性」の水龍は小さくブレスを吐き続けるのだった。
その淡々陰々滅々とした韻律にいい加減キレかかったのか、遂にアシュギスが覚醒してしまったが、龍だから（ry。

　A life of joy and peace　The earth shall soon dissolve like snow ……


時事ネタ新ジャンル（嘘
巻き込まれ規制中のため携帯から失礼しました

>>431
乙。まさかの新ジャンル龍ネタ。つーかお前が色々な物の原因かｗ
　
各龍がどこの龍か思い出せなくて攻略開いたのは俺だけじゃないはず。

>>434
乙です。

流石期間限定のため、プレイヤーがもっとも戦わなかったであろう龍。
他の龍とは格が違いますね。

とりあえず、全ての元凶は滑舌の悪い妖精という事が分かり大変為になりましたW

なんというストーリーテラー。まさに龍の大地w
そして実はガラーたんも同性。何故ってレ（ー）ズだからﾊｧﾊｧ

レーズ、鱗が輝いていましてよ……
そんな……ガラーだって逆鱗のお手入れが行き届いていてマナ苔の光に映えて素敵ですわ。


>433
×ラーズ
○レズ

ソゥ・ユートのエンディングその後を考えてみた

アセリアルート・・・尻に敷かれる
エスペリアルート・・・尻に敷かれる
オルファルート・・・尻に敷かれる
ヨフアルルート・・・多分尻に敷かれる
ウルカルート・・・多分尻に敷かれる
おｂｓｎルート・・・尻に敷かれる
今日子ルート・・・尻に敷かれる

個人的な予想ではあるが、ヘタレここに極まる。

ヘリオンやファーが相手ならきっと・・・！

エスの尻は面積が広いので、相対的に悠人への圧迫感は減る。
でも広範囲な分逃れられない。

オルファだと聖賢もやばいんだよなｗ

「ネリー、シアーっ、ほら遊んでばかりいないでユート様への【ネンガジョー】はもう書いたの？」
「あーまだだ！」
「シアーもー」
「面倒だからニムは書かない」
「クス。ニムったら昨日お姉ちゃんと一緒に3時間かけて書いたじゃない」
「お、お姉ちゃん！」
「え〜と〜、愛しています？　ヒミカったら年明け早々大胆ですねえ」
「ちょっとハリオン勝手に捏造して読み上げないで」
「あの、ナナルゥはどうしてわたしをさっきからじっと見つめているんですか？」
「来年のエトはGだと聞きましたから……参考にしています」


やっぱ、年始は謁見の間で諸侯をあつめてなんかやるのかね？
エトランジェと、お付きのエスペリアくらいしか入れなそうだが。

>>435さん
書いてても思い出せなくてゲーム中調べまくった馬鹿者がここにノシ
>>436さん
滑舌は世界を救います、それは本当なのです（ぇ
>>437
御指摘多謝です。
そんな2匹の龍が擦り合う鱗から生み出された超音波は遠くサーギオスまで届き、
キチ○イ皇帝を正気に戻し、住職の本体が実はなぽりたんだったと気づかせるが龍だから（ry


>>438
個人的な予想ではありますが、ハリオンの尻だと敷かれるというか飲み込まれそうです
>>441
年始の宴は日頃国益へと粉骨砕身日々精進な重臣達への労いを厚く篭めた紫コロッケが大判振る舞いらしいです。
強制参加で

唐突にスレ式スピリチュアルテストその18禁

【0】「あぁぁ……いっぱい、押され、押されちゃ、う……ふぁ……ん」
【1】「え、えぐれるぅ、奥……おく、がぁ……ひゃぐぅぅっ……あっ、あぁぁ、ひっぐぅぅぅっ！」
【2】「私……イっちゃうんだ……。んくっ……あぁっ、あっ……んむぅ〜〜！」
【3】「すごいぃ……すごひですぅ、こんなの…あはぁぁぁんっ！」
【4】「はぁ、むぅ、ん〜……。ちゅぅぅっ、ちゅばっ、ちゅぴぃっ！！」
【5】「あはぁ……んふ、このままじゃ、わたし……おっぱいだけでイっちゃいますぅ」
【6】「んぁっ、ン、やめぇっ、やめなさいっ！私は、やり直しを要求しますっ！！」
【7】「もぉっ、んく……腰が溶けちゃうぅぅぅ……」
【8】「だ、めぇ、らぁっ、らめぇっ！やぁぁんっっ！！」
【9】「ひくぅぅ、だめ……こんなはしたないのだめなのに…ぃ…」

おっきしてしまったエトランジェは責任持ってどれが誰か当てて下さい。ヒント：無印限定

十問中五問か……一問分かり易すぎだけれどもｗ

【7】黒い刃のタキオス（コアラ様にご奉仕的な意味で）

【3】ヘリオン

後で答え教えてくれよｗ

2はヒミカ、５がハリオン、6が観音様に蜘蛛の巣な人。
記憶のみで答えてみたが、あとは全然わかんにゃい。

クチュクチュとか効果音を入れてくれる人は入ってんのかな？w

【0】ヒミカ
【1】ネリー
【2】シアー
【3】ヘリオン
【4】ナナルゥ
【5】ハリオン
【6】セリア
【7】ニム
【8】ファーレーン
【9】クォーリン

原作のえちシーンはぜんぜん覚えてないのでインスピレーションだけで答えてみた。
てかセリアさんはどこに入っても違和感ないと思うw

【8】セリア

>>442の回答をば

【0】アセリア
【1】ウルカ
【2】ヨフアル
【3】ヘリオン
【4】ナナルゥ
【5】ハリオン
【6】お時bs深n
【7】ネリー
【8】セリア
【9】ファーレーン

でした。
ピンポイントでヘリオンやセリアを当ててしまう方が居らっしゃることに脱帽です。
そしてここは突っ込まざるを得ない。>>446さりげなくクォーリンてｗ

たったったっ　きゅっきゅっきゅっ

スリハの月黒いつつの日。
「ほっほっ……くっ、結構キツいなこれ……」
大掃除の一貫としてエスペリアに命じられた悠人は、
中腰になり、床に雑巾を当てつつ廊下をひたすら駆け抜けていた。
「まぁみんなだってほっ、やってるんだからほっ、文句はほっほっ、言えない、けどさ」

たったったっ　きゅっきゅっきゅっ

「なんかこうしてるとほっほっ……遅刻した罰でやらされた掃除当番を、ほっほっ……思い出すんだよな……」
第二詰所の廊下は長い。学校の廊下程では無いが、それでも結構ある。
しかも学校ではモップという素晴らしい文明の利器が使えたが、この世界では雑巾一丁。
更に向こうでいう所のフローリングは、濡れるとリノリウムの床より余程つるつる滑る。
つまり不安定な姿勢で自ら濡らした地点を直後駆け抜けるのは非常のバランスが要求されて。
「おっ……とと、ふぅ。こういうのは光陰のが得意そうなんだけどな……ほっほっ……」
崩れかけた体勢を脛に力を入れることでやり過ごし、再び駆け始める。
暫くすると曲がり角が近づき、そこで一旦立ち止まり、水を汲んだバケツの中で雑巾を絞る。
「ふう……ようやく三分の二ってところか」
雑巾の幅はスタンダードな大体３０�p。そして当面の目標、廊下の幅はゆうにその１０倍はある。
スピリットの身体能力を考慮してゆったりと設計されたらしいが、今の悠人には迷惑以外の何物でも無い。
それでも午前中から延々と詰所中の廊下に挑み続け、正午を少し過ぎた所でようやく残りここまで辿り着いた。
絞った雑巾をぱんっと軽く伸ばし、汚れを確認してから床に当て、腰を屈め、前を見据える。直線は約５０m。
「……ん、待てよ」
ちょっと、考える。全力で駆け抜けたらどの位の時間で向こうの端まで辿り着けるのだろうかと。
勿論ストップウォッチなど持ち合わせてはいないから精確な時間など計りようも無いが、
だけど、折角の機会なのだしトライアルに臨むのも悪くはないのでは無いか。うん、悪くない。
「よし……よーい……どんっ！」

だだだだだ　きゅきゅきゅきゅきゅ

両脚に篭めた力を一気に解放しての全力ダッシュ。片側に並んだ扉が面白い程次々と後方へと流れていく。
しかも、一々踏ん張るせいか滑らない。高速で推進している為か、左右のバランスも意外と安定している。
「ほっほっ……はは、こりゃいいや」
顔に当たる風圧が気持ちよい。悠人は上げたままの顔に涼しげな表情を浮かべて目を細める。
もう既にトライアルとかはどうでも良く、なんとなく子供の頃に戻ったような無邪気さで駆け抜けてゆく。
たちまち迫り来る壁。悠人は少し勿体無いような気分になりつつも急制動をかけようと両手を突っ張る。
しかしそこでアクシデントは起きた。両脚が生み出した推進力に両手の制動力が追いつかず、つんのめる。
そしてそこまでに生み出された慣性に従い、頭だけを前方へと突き出す形となり、そのまま壁に向かってしまう。
「う、わっ、わわっわわわっ！」
「え……きゃっ！」

だだだだだどん　ぎゅむ

「……へ？」
「あ痛たたぁ……な、なに……？」
来るべき衝撃も痛みも来ない。それどころか目の前が突然真っ暗になり、悠人は混乱する。
今、何か声が聞こえたような。というか痛くないぞ。というかなんだこの柔らかい感触は。
思わずその感触を確かめようと、両手に力を篭めてみる。すると指が沈み込むような柔らか暖かいゴムの
「ひっ、きゃああああああっっっ！！！」
「うわっ！ な、なにが……ごっ！」
唐突に突き飛ばされ、悠人は今度こそ本当に壁と激突していた。ただし、後頭部から。目から火花が飛んだ。

「ももも申し訳ありませんっ！」
「あーいいよ。俺こそごめんな。それよりヒミカこそ、怪我は無かったか？」
「わ、わたしは別に……その、あの」
顔を真っ赤にしながら謝ってくるヒミカに、悠人は苦笑いで答えていた。
だが、元々その手の規律に厳しい彼女は中々頭を上げようとはしない。むしろ目を合わさないようにしている。
というよりも落ち着かなく視線を漂わせ、両腕でしっかりと胸を抑えつけたままもじもじと縮こまっている姿は、
それが先程のハプニングイベントと関係があるのが判り易すぎて、悠人の方が逆に恥ずかしくなってきてしまう。
窓から注ぐ陽光に照らされた頬を薄っすらと染めたり、怯えるエヒグゥのような仕草は普段の彼女からは想像も出来ず、
ましてや痛かったか？などと訊ける筈も無く、悠人は次の言葉を失ってしまい、次第に気まずい沈黙が流れ始めていく。
そうしてお互いお見合いのようにその場に向かい合ったまま棒立ちとなり、そこでやっと雑巾がヒミカの目に止まる。
「あ……えっとその、お掃除、ですか？」
「あ、ああ。エスペリアに頼まれたんだけどさ。これが結構……」
悠人は誤魔化すようにひらひらと雑巾を持ち上げて見せ、それから廊下を見渡す。
するとヒミカもその後を追って廊下を眺め、ああと納得気に小さく呟き、それから控えめにくすりと笑う。
「あの、もし宜しかったら、お手伝いしましょうか？」
「え？ いいのか？」
「ええ、私の方はもう終わりましたから。それにユート様、この調子ですと」
「ん？」
「お昼もまだなのでしょう？」
ぐう。ヒミカの言葉と同時に、悠人の腹が鳴る。二人は顔を見合わせ、そしてぷっと同時に笑い出していた。

「まず、雑巾を絞るにはコツがあります」
きゅっと小気味良い音を立て、ヒミカが雑巾を絞る。
「……こうか？」
ぎゅっと力任せに悠人が真似てみる。
「違います。こうです……んっ」
「んー、こうか？ あれ？」
バケツを中心にしゃがみこんだ二人は交互に雑巾を絞ってみせる。
しかし悠人の雑巾は何故か上手く絞れず、何度絞っても水が滴り落ちてしまう。
「なんだろう、何か違うんだよなぁ」
悠人はヒミカの手つきに注目する。
彼女の絞り方はいわば正統な「縦絞り」で、雑巾を縦にして右手を逆手、左手を順手に持ち、
それから手首を内側にしぼり込むようにするという主婦ならごく当然に覚えている手順であり、効率良く水が切れる。
だが、悠人の絞りは所謂「横絞り」。両手とも順手になってしまっているのが絞りの弱さに繋がっているのだが、
それが悠人には判らない。それより何より、じっと眺めているとヒミカの白魚のような細い指に注目してしまい、
思わずぼーっと別の思考に走りそうになり、慌てて首を振り、妙な妄想を振り払わなければならなくなってしまう。
「これをこう……って、どうかなされましたか？」
「ああいやなんでも。うーん」
「多分、握り方が違うんだと思います。えっと、ちょっと失礼しますね。これをこう……」
「あ」
「え？」
「あああいやなんでもない」
「？ そうですか？ それでですね……」
終いには手を取られ、身体中が硬直してしまい、うかつに動けなってしまう。
こんな所にまで熱心なヒミカはいつの間にか寄り添うような格好で教えている事にも気付かない。
これでは赤い髪の毛先から漂ってくる甘い匂いや手先に触れてくる少しひんやりとした滑らかさが嫌でも明確に感じ取れる。
軽く触れる肩先から伝わってくる体温の高さなどはレッドスピリットだからかなどと必死で妄想を制御し続けるしかない。

「さ、こんな感じです。判りましたでしょうか？」
「あ、うん。すべすべしてるな」
「は？」
「あああいや。さ、始めようか」
「？ はい、そうですね」
ようやく開放され、慌てて立ち上がると、きょとんとした表情のままで見上げてくるヒミカがいる。
その子供っぽさにまたどきりとしてしまい、髪をがしがしと掻いて熱くなってしまった顔を必死で誤魔化す。
どうにも気まずくなり、何か他に話題は無いかときょろきょろ辺りを眺め、そこで悠人ははたと思いつく。
「そうだ。どうせならさ、競争してみないか？」
「は？ 競争……ですか？」
「うん、向こうの壁まで。実はさっきちょっと試してみたんだけどさ」
「やりましょう」
「全力で走ると意外と気持ち良……え？」
「やりましょう、競争」
「お、……おう」
血湧き肉踊るといった迫力でずずいと迫る、無邪気に爛々と燃え立った赤い瞳を悠人は生涯忘れない。

「では行きますよ」
「ああ、負けないぜ」
「ふふ、それはこちらの台詞です。ユート様と言えども手加減しませんよ」
二人は並んでクラウチングスタートの体勢を取る。
元々戦いでも皆の先頭に立ちたがる気性がモロに出ているのか、ヒミカの表情には薄っすらと笑みさえ浮かび、
頭上ではハイロゥリングが実に活き活きと輝き、彼女の周囲に立ち込め始めた赤いマナがやる気を如実に物語っている。
「言ったな。エトランジェの底力、見せてやる」
一方悠人も、男の面子に賭けて負ける気は無かった。
確かに戦闘や水回りの家事に於いてはヒミカに一日の長があるかも知れない。しかしこれは純粋な速さ比べ。
午前中で会得したバランス調整を存分に発揮出来れば、後は持久力も関係無く、一気に駆け抜けるだけなのだ。
言わば学校とかで腕相撲をして女の子に負ければかなり恥ずかしいといったレベルと意味合いを持つだけのスポーツ。
そこで一瞬今日子に負けた忌まわしい記憶を思い出して萎えかけたが、頭を振って気持ちを切り替え奮い立たせる。
そっと隣を窺うと凛々しさを感じさせる赤い瞳に闘志を燃やし、獲物を狙う雌豹のようにしなやかな四肢を折り曲げ、
真っ直ぐに前のみを睨みつけるヒミカの横顔や屈んで少し目立つ胸元などがうっかり目に飛び込み、慌てて視線を逸らす。
「よーい……」
ヒミカの小さな唇が、そっと開始の合図を唱え始める。
悠人は気持ちを落ち着かせ、更にぐっと身体を折り畳み、雑巾が皺になる位に全身に力を篭める。
どうでもよいが皺くちゃな雑巾では最早掃除も何もあったものではない。
「―――― どんっ！」
びゅおんっ！
二人が同時に弾けた直後、残された空間には凄まじいソニックウェーブが吹き荒れ、バケツにべこっと拳大の凹みを入れた。

「なっ……速いっ？！」
「はあああぁぁぁぁっ！」
スタートダッシュは、ヒミカが制した。
戦闘で培われた条件反射なのか、まるで開放された矢のように悠人を一気に引き離し、身体一つ分程前を突き抜けて行く。
「くっ……おおおおおっ！」
しかし出遅れた悠人も負けてはいない。空気抵抗を少しでも抑えようと頭を下げ、床を睨みながら足を高速回転させる。

タタタタタタタタ
だだだだだだだだ
キュキュキュキュキュキュキュ

廊下に有り得ないビートメロディーが奏でられていく。とはいっても音速の中で戦っている二人の耳には届かない。
急激に変化した気圧に耐えられなかった窓にはびしびしと亀裂が発生し、床を伝わる振動は厨房にまで届き、
ぐつぐつと煮込まれていた鍋の水面を揺らし、吊るされた包丁までが衝撃波に共鳴してかたかたと細かく震え出す。
二人の戦いは既に半ばを過ぎていた。とはいっても僅か１秒だが、それでも悠人の心臓は早くも悲鳴を上げ始める。
流れ落ちる額の汗があっという間に後方へとすっ飛び、床に圧し付けた雑巾から生じる摩擦熱が火傷しそうな位に上昇する。
「はっ、はっ、は……」
アスリートは限界を超えると必ずこの症状に陥る。つまり、無酸素運動の苦しさ。
急激に酸素を失った筋肉が警告を発し、もっと供給しろと神経を促し、脳は口を開くようにと命令を出す。
しかしここで口を開けば身体中は一気に弛緩し、現状を維持出来なくなるからアスリートはゴールまで耐える。
「……はっ、は……はあぁぁぁ〜〜――――」
だが、悠人はアスリートでも何でもなく、そのような訓練を受けたこともない極平均的な一介の高○生に過ぎない。
すぐに堪え性も無く、間抜けな声を発しながら、陸に揚げられた魚のように顎を上げてしまう。
「――――あ？」
そして顎を上げた先には当然と言うか、すぐ目の前を行くヒミカの姿が。精確にはヒミカの後姿が。
もっと精確に述べるとぐんっと腰を大きく持ち上げるという悩ましげな格好で躍動している太腿とか
あられもなく捲くれ上がったスカートとか普段はそれに隠されている筈の眩しく輝く純白の薄い布地とか
高速で前後に擦り合わされ続けて小刻みに振動する安定したお尻とかが最大ズームしているヒミカの後姿が。

「――――ぶはっ！！」
「え？……きゃあああっ！」

どんがらがっしゃん。
動揺した悠人がつんのめりながら大量の鼻血を撒き散らしたのと、妙な気配に振り返ったヒミカが一瞬にして察するのと、
察した動揺で縺れた四肢を空回りさせ、勢い余って中空に浮かんだ体勢のまま悠人の特攻を後ろから受けてしまったのと、
そのまま絡み合うように二人が壁に激突するのと、壁がぶち抜かれるのと、その反対側で厨房を掃除していたハリオンが
「あらあらぁ〜、一体なんの騒ぎですか、もうぅ〜」
と呆れたような、実はさほどに驚いてもいないような判断に困る口調で頬に手を当て溜息を漏らしたのはほぼ同時だった。


「お二人とも、めっめっですぅ〜。まったく、子供じゃないんですからぁ〜」
事情を理解したハリオンは腕を組みながら、二人の後始末を監視している。
悠人は壁の修繕、ヒミカは床に散らばってしまった破片や雑巾の切れっ端をそれぞれ分別しつつ片付けていた。
時々穴の中をヒミカが通り抜け、そこに居る悠人と肩が触れ合ってしまう。
「ぁ……」
「お、おぅ……悪い」
「い、いいえこちらこそ……」
そしてその度に二人ともが茹蛸になり、そそくさと離れ、落ち着かなく俯き合う。
悠人は先程の強烈過ぎる映像とその直後に浴びた様々な感触がどうしても思い出されてしまい、
ヒミカはヒミカでそんな悠人の様子に色々と察してしまい、察してしまうと恥ずかしさでまともに悠人の顔など見られない。
更に悠人は大人しく縮こまるヒミカの仕草に新鮮な追加ダメージを負い、果てしなく無限ループしそうな沈黙が間延びする。
「それにしてもぉ、競争ですかぁ。ふふふ〜可愛いですねぇ」
ところがそんな妙にむず痒いような雰囲気に嵌ってしまった二人に、救世主のようなのんびりとした声が掛けられる。
「それでぇ、結局どちらが勝たれたのですかぁ〜？」
「え？」
「ぁ……えっと、その……」
「……ははっ」
ちらり、と上目遣いで窺ってくるヒミカに、悠人は思わず困ったように笑い出してしまう。
すると一旦俯き、ほぅと小さく安心したような息を漏らしたヒミカも、顔を上げた時には笑顔に戻っている。

�C

「……引き分け、かな」
「引き分け、ですね」
二人は同時にくっくっ、と笑い出し、その様子にハリオンは首を傾げる。
「あのぅ、どうかなされましたかぁ〜」
「はは、いや、なんでも。さ、とっとと片付けるか、ヒミカ」
「はいっ。あ、ハリオン、ここはわたしがやるから」
「ええ〜？ え、あのちょっと、ヒミカ〜？」
何か言いたげなハリオンを厨房から追い出すように、ヒミカはその背中を押す。
そして穴を潜り抜ける時、ヒミカはそっと甘えるような仕草で悠人に耳打ちをする。
「その……忘れて、下さいね」
「あ、ああ了解。……多分」
「もう……バカ」
「え？ 何？」
「いいえ、何でもありません。それより絶対に、です」
「あ、うん、判ったよ。絶対だ」
「ふふ……約束、ですよ」
頷きに満足したのか、ヒミカはにっこりと微笑みその場を後にする。悠人は二人を見送った後で、さて、と腕を捲くる。
了解はしたものの、忘れられる筈も無い。だけどそれより、何だかくすぐったいような気持ちがどんどん胸に溢れてくる。
「はは……完敗だよな。俺の」
今なら穴の修繕どころか、第二詰所中も掃除出来そうな。そんな意気込みと共に金槌を振るう悠人だった。


「エスペリアお姉ちゃん、パパ遅いねぇ〜」
「本当に……今回は絶対にややこしくならない部署にして差し上げましたのに（ボソ」
「ん。何か言ったかエスペリア」
「なんでもありません。そうですね、先に頂きましょうか」
「……エスペリア殿、鍋が」
「あ、あら？ わたくしとしたことが」
そしていつまで経っても帰宅しないエトランジェの帰りを待つエスペリアに持たれたばっかりに、
丈夫に創られている筈の哀れな鍋の取っ手には、びしっと見事な亀裂が入ったといふ。どっとはらい。

そんな感じで今年最後の投稿でした。
支援、有難うございました。
そして誤字脱字ハリオンマジック等ありましたら宜しく御指摘お願い致します。
来年も皆様とスレにマナの導きがありますように。それでは。

パンをくわえていればソゥユートと運命の出会いなのに、過剰に磨かれた床面にセリアさんが滑って転んで
どんがらがっしゃんを見ると某ゲームのヒロインを思い浮かべてしまう体になてしまたが、
ヒミカの背後でスリップストリーム作戦を実行するのは年末恒例108回煩悩ヒップ突きで汚れを落とす必要があるので、
エスペリアさんのお尻とお鍋も、おせちの仕込みまでは何とか耐えてくださいませ。


　　　　|┃　　　　 ＿_
　　　　|┃.　　｢,'´r=＝ﾐ､
　　　　|┃三 くi ｲﾉﾉﾊ）））
　ｶﾞﾗｯ.|┃.　　 | l|| ﾟヮﾟﾉl|　　＜それでは、新成人を代表しまして、
　　　　|┃.　　 j /ヽ ｙ_7っ＝　　今年もよろしくお願いいたしますね。
　　　　|┃三　(7i__ﾉ卯!
　　　　|┃.　　　 く/_|_ﾘ

>>459
乙

>>459
乙。
>>460
新成人…？

　　　　　　　　　 ,へ　　　　　　　　　　 　 　　 　 　 　＼　　 　 |　　　 　 ／　
　　　　,べV　　＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ 　'´　⌒ヽ.／　　　
　　　/ 〃 ￣ ヾ;／へ／）　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／! ｌ」」ﾙl」｣＼
　　　! i ﾐ（ﾉハｿ∩　　）（ 　　　　　　　　　　　‐　‐ ‐−──i !ゝﾟ -ﾟﾉゝ──−‐‐
　　　!ik(i|*ﾟヮﾟﾊ７. 　 (　 !　　　　　　＿＿＿＿＿＿ﾉ'""ゝ.　＼＿／　　　　　　
　　　ﾟ .冂つﾑﾟ_」　　 Y　　　　　　 (＿　　 ＿＿＿_)　　　 ':;　 ｜　　＼　　　　　　
　　゜　く/Цﾚ'　 　 人　　　　＿＿＿)　(＿＿∠＿＿　　　 ＼｜　　　 ＼
　　　　　し'ﾉー´ 　 （　 ';　　　(＿＿＿＿＿＿＿＿＿_)　　　~':;,,.　　　　 ＼
　　　,'　.　/ .'　　　　 ヽ （_　　　　　　　　,,;::'~　　　　'´ ﾍ ﾍヾ　　 ~':::;;,,,_
　　/　/ '　　　　　　　　＼ヽ. 　__,,,,-‐''"~　　 　　　ﾉ〈从ﾊ从〉　　 (￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣）
　'　'０^ヽ　　　　　__,,..l⊂Z＿＿).⊃!　　　　　 　　从ｦ´ヮ｀ﾉｦ　　 ￣ ,ヽﾉ＿ ￣)　(二二/＼, ._二......　,'^》ﾌ⌒´ヽ》ﾍ
ﾉ ﾙ从ﾙﾘゝ - ‐‐'''"" |;;:.:.'´ ⌒ヽ,:::;|　 , ⌒⌒ヽ,　 べヽy〃へ　　　(,' 〃, ＾＾ヾ　　　　 /|　::::ﾞｉ ｀,...　　( ﾉ i」」」」」〉）)
从ﾘ ﾟдﾟ从　　　　　 ∩<｣｣｣l｣｣ハ∩ （((ﾞ＾)) ） i/　　:| 'ツ' |　 ヽ　　i y(从ｿ)）ﾘﾞ￣￣∠=====>　ゝ　ﾉﾉ(!ﾘﾟ ヮﾟﾉﾘ(（
　�E�E�E　　　　　　匸<ﾊﾟヮ ﾟ く/ﾌ　L!､ｰﾟ#i)ｲ>　o |=宗=! o　|　　ﾉﾉﾞ(ﾘﾟ -ﾟﾉﾘ ヮ　　|」､‐ ;;;ﾉ!ﾍﾍJ　　　�E�E�E
　 |l|lil|ili|　　　　　　　　瓜ゞｯ=Lく　　 ,くﾘ=ｯ=[ゝ　.__」｢｢｢｢L＿.」　　厂〉=ｯ冂づ　ﾇ　Oヮ⊂[]ﾖ　 　　　　　|l|lil|ili|
,,.<卅卅ゝ.__.,.,.,___.__.,.,.,（＿_）ヾZ)'_.,.,_じ（ﾉﾙﾊ）J　つ｣｣｣｣｣⊂ｿ.,_.,_..（入ﾑ]つつ.__,L!__.　(＿」つ.,__.,.,.,___._<卅卅ゝ,,.,,

>>463
なんというすばらしいAA
しかしスマキになってる角の二人が不憫だなｗ

セリアとファーレーンはカルタやってるのかな？

何というご来光w　光陰が念仏思わず唱えちまうぜ。
リープアタック餅つきはヤバすぎる。ニムが怒ってるのはファーを取られた焼き餅なんだろうか？

おそらくセリアとファーレーンは差しつ差されつ屠蘇でも飲んでるのでは。

目出度いAAと聞いて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　,,,,,_　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　ミ｀ﾟ'ｨﾆゝ　　　　　　　　　　　　 　んvﾍゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,'ﾞ「_~._~i　　　　　／￣￣￣ 　 　| ﾞ「_~._~i
　　　　　　　一富士　. 　　　　　 　 　　＿,,ノヾ(! ﾟヮﾟﾉ＝=ァ ＜　二鷹　　　 　ﾉ (! ﾟヮﾟﾉ＜三なすび
　　　　　　　　, 〜〜^＼　　　　　弋''";;;;;,',',', ヽ、　,!三ｼ'　　　 ＼＿＿＿ 　 / （ﾉ 　　|）
　　　　　　 ／〜´⌒ ヽυ＼　　　彡ﾆ､;;,',,',,',,',,ﾉ,,,ノ‐"´　　　　　　　　　 　　 |　　　　　!
　　　 　 ／::::... | ﾞ「_~._~i...::::::`ヽ.　　　　｀ﾞ''ｰ| ∩ |　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾞ:､..,＿,.ノ
　 　,. ノ'´::::::::::ヾ(! ﾟヮﾟﾉ:::::::::::::::::::`‐､　　　　ｍ ｍ　　　　　　　　　　　　　 　　　 U U

　　￣￣￣￣￣￣○￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　 　。O
　　　ヽ从/
　　γ"⌒ヽ
　　(.ﾘﾉ彡ヾ〉
　　 !pﾘ；ﾟヮﾟﾘ　　ﾊｯ！
　 ＿|　⊃／(＿＿_
／　└-(＿＿＿_／
￣￣￣

　　γ"⌒ヽ
　　(.ﾘﾉ彡ヾ〉
　　 !pﾘﾟ ヮﾟﾘ　　…………。
　 ＿|　⊃／(＿＿_
／　└-(＿＿＿_／
￣￣￣


　γ⌒ヽ／ヽ-、_＿_ 　　こ、これがﾊﾂﾕﾒなのですね……。
　（ミ　_/＿＿＿＿／ 　

富士山のようにどっしりとし、鷹のように厳しく、ナスのようにエッチ///だなんてクォーリンも新年早々いけない娘///

>>466
それもう洗脳の領域じゃね？
………そうか！クォーリンの"娘"なら幼女になるから、今から母親を洗脳して娘を射ようとしてるんだ

ある意味おめでたいって意味で貼っときますね

　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　_＿　 ＿　　　/　　　　　　　　　　_＿|　　　　 /
　　　　　　　　　　　/　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　＿/　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　＿/　　　　　　　　　　　　＿＿_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　 (.｀ヽ(｀＞ 、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　 　 `'＜｀ゝr'ﾌ＼　　　　　　　　　　　　　＋　　 ,,　V'ヘ.　　＋
　 ⊂ｺ二Lﾌ^´　 ノ, ／⌒)　　　　　　　　　　　　 /　￣`ヾ ＼　　　　　
　　⊂l二L7_　/　-ゝ-')´　　　　　　　 　　　.+　 ((ﾉハ＼しii !　　+　.
　　　　　　 ＼_　　､__,.ｲ＼　　　　　　　　　　＋　ﾊﾟ.ワﾟ;;;|i)k!i|　　　 　　　　+
　　　　　　　　(T＿_ノ　　 Tヽ　　　　　　　 , -r'⌒!￣ `":::7ヽ.｀- ､　　　./|　　.
　　　　　　　　　ヽ¬.　　　/　ﾉ`ｰ-､ﾍ<ｰ1´|　 ヽ　| :::::::::::::ﾄ、 ＼　(　　./ヽ
　　　　　　　　　　＼l__,.／　　 　 　 i　l.ヽ!　|　　　.| ::::::::::::::l ヽ 　 ｀７ｰ.､‐'´ |＼-､
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__　 ＿＿
　│一│一│一│二│三│四│五│六│七│八│九│九│九│｜九｜
　│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│｜萬｜

>>468
だが母親は行かず後家になる可能性大な罠

>>469
ちょｗｗｗ
それであがれてますがなｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

ネリー「ふふん〜♪ カンの扱いは得意なんだから」
>>471「ちょｗｗｗ それであがれてますがなｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」
ネリー「やぁぁっっ！ な、なんてこと言うのよぅっ！ もう怒ったんだから！！」
ネリー「『裏ドラ』、力を貸して…これで、決める！！」

>>469
　　　　　 ヽ
　 　, ´／｀'ヽ
　　 i ｲ(（（））)
　 |!,| lゝﾟ -ﾉﾉ ﾉ｀ヽ　＜させない。チャンカンバニッシャー、コクシムソウ！
　 i ｌﾇ(介)(９_(uUＪ
　 ((U＝(,)'/三ΞΞ)＞
　　 i（ソ‐ヾ_）ゝ

>>473
ﾃﾗｵﾆ

>>470
そこはユートでと計画してたんだろうな

>>475
「たまには一緒に出かけようぜ。悠人も一緒に」
「あ、クォーリンは悠人のパーティーな。防御は保証付だ」
「悠人、クォーリン、雀卓囲もうぜ。あ、悠人とクォーリンはコンビな」
「セリア、ヒミカ、ハリオン、ファーレーン、ついでにナナルゥ、ちょいと相談がある。実は悠人がクォーリンのこと……」

怒涛の「失敗しても誰も困らない悠人とクォーリンくっつ計画」発動で周囲から固められ、
孤独な兎の如くどんどん痩せ衰えていくクォーリン。しかも発動者に文句も言えない。

「なあ、よく知らんが最近クォーリンが落ち込んでるみたいなんだ。悠人、ちょっと慰めてやってくれ」

　γ"⌒ヽ
　(.ﾘﾉ彡 ヾ〉　　　売れ残りだけど　
　 !pﾘ： ヮ；ﾘ　　　　コ、コウイン様……買ってくれないかな　　　
　./￣￣￣ﾊ　
　|　　福　 | |
　|　　袋 　| |,,,....
　 ￣￣￣￣

>>477
中身はごらんの有様ですね、分かります

荒淫…

開いてみたら玉手箱でもっと出るとこ出たりしてな

>>478
すでに聖なるかながごらんの有様だったんだがなぁ
スピたんに突入するのが怖い

中外の選択と安西先生には気をつけるんだ

>>476
むしろさ、成功すると困る連中(今日子と時詠とスピたち)が邪魔をするんだろうなぁ
一応、ユートの補佐役にして軍師なエスが謀殺するんだね
そしてクォーリンは火計を用いて反撃

自分が燃えるというオチですね。わかります

一連の流れを読んでたらクォーリンが光陰への想いを成就させるよりは
悠人からの無茶アプローチにぐらつく可能性の方がまだ高い気がしてきた

いやいや、稲妻時代から長きに渡ってコウインを慕い続けてきたクォーリンの想いはどうあっても揺るがないだろう。
　
まあ、コウインの今日子への想いも揺るがないわけだが。

クォーリン　=>　荒淫
↑　　　　　　　　　↓
雄途　　　　<=　 強固

クォーリン　=>　荒淫
↑　　　　　　　　　↓
雄途　　　　<=　ヘリオン

試しに中の人でとっかえてみたらあら不思議あんま違和感ない

正月用のモチに各色のカラフルなマナが顕現し始めているんだが、もしかして俺ファンタズマゴリア始まった？

いいえ、方舟のマナ暴走です
ミュラー先生に何とかしてもらえ

そのまま放置しておけばヘリオンが沢山寄って来てくれるよきっと

私は、今も、砂礫の世界を歩いています。
変わらぬ、無人の荒野に彷徨っています。

もう、動くのも辛いけれど。でも、人のために、命ある限り尽くすのが私の使命。
それが、きっと私の喜び。

吹きすさぶ風の中、太陽が昇り、空を青空のように染め上げてゆきます。
見上げた空にうっすらと残る星々は、記憶の奥にある星の配置と変わることなく、静かにたたずんで私を見下ろしてくれています。
そして……ああ、太陽の側にある輝く光点。
ちっぽけな、だけれども鮮やかな、暖かく、清らかな、母なる光……。

もう一人の私はどうしてるでしょうか。同じように空を見上げているでしょうか。
願わくば、いつかくるであろう私の最期。そのときはあの光の見える場所で共に……。

感傷に浸る私を鼓舞するかのように、母なる光が体を包み、私を導いてくれる。
歩き出す行く先は再び示されました。

もう戻ることのないこの大地の果てで。探し続けたい、人々の希望を。
そう、私は、スピリット。それだけは変わらない。







http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1231252190/
【宇宙】火星探査車スピリット　火星到着5年目を迎える

新スレかと思った

悠人に振られたエスペリアかと思った

ヒミカのポエムかと思った

ヘリオンに「かくれんぼ」を教え込み
「じゃ、まず俺が鬼な。い〜ち、に〜…」
とかいきなりカウントダウンで急かし
はわわ〜とか涙目でスッ転びながら慌てて駆け出す後姿を見送り

で、それはそのまま華麗に放置してエスペリアと茶なんぞ楽しく飲んでみたい
深い意味はない、ただ何となくヘリオンにはそういうのがよく似合うと思ったからだ









　　　
　　　| もうすぐ見つけてくれる……くれない……
　　　| くれる……ふぇ、えぐ……くれ、ないぃ……
　　　| 　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　
　　　|　 , ^》ﾍ⌒ﾍ《ヾ　　　　　　　　　　　
　　　| 　( ﾘ〈 !ﾉﾙﾘ〉）)　　　　　　　　　　　　
　　／￣ﾉﾉ.lﾆ⊃⊂）￣￣￣￣￣
.／　 　（(7ヽ~(ﾍ_）_）. :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
　　　　　　. :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::

＞ヘリオンに「かくれんぼ」を教え込み
ハリオンに「かく（ｒｙ）
に見えた。

開始数秒であえなく見つかり
ハリオン鬼のターン
ハリオン「い〜ち、に〜・・・・・ぐーー、すぴ〜。」

最初目に浮かんだ光景。

　　　　　　　　　　　　　　　　　, ヘ 　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　〃 '　^^ヾ 　　　 　'´ ⌒ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　i ハ从从ﾘ　　　 .<｣｣｣l｣｣ハ　
ユートさまのかくれん棒♪ﾉﾉゞﾘﾟ ヮﾟ从　 　 <ﾊﾟヮ ﾟ く/ トキミさまのいないいない婆♪
　　 　　　　　　　　　　　　彡 ⊂《 lT》 つ 　 .⊂ 《Tl 》 つ　ミ
　　　　　　　　　　　　 ((　 　⊂く/|_ﾉ ゞ　　　　 く/|_ﾉゞつ　　　))
　　　　　　　　　　　 　　 　ミ　 　 ∪　　≡　　 　 U′　　彡

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||　　　　　　　　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||　　　　　　　　||　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||　　　　　　,べV
　　　　　　　　　　　　　　　　〃 ￣ ヾ;　　　 / 〃 ￣ ヾ;
　　　　　　　　　　　　　　　　i`_（ﾉハｿ　　　 ! i ﾐ（ﾉハｿ
　　　　 ＿_　　　　　　　　　 .l从）A`ﾊ 　 　. !ik(i|）A`ﾊ　　エs、、、コウインさま
　　｢,'´r=＝ﾐ､　　　　　　　　ﾐ‖‖‖j 　　　 ﾐ‖‖‖j
　 くi ｲﾉﾉﾊ）））　　　　　　　 ﾐ>>　　.|j 　　　 ﾐ>>　　.|j　　　
　　 | l||#ﾟヮﾟﾉl||　　　　　　　 ﾐ‖‖‖j 　　　 ﾐ‖‖‖j　　　　　
　　 j /ヽ ｙ_7っ＝　　　　　　　ヽ）ヽ） 　　　　　ヽ）ヽ）
　　(7i__ﾉ卯!/
　　　 く/_|_ﾘ 　　さあ、キリキリ白状なさい。一体誰に吹き込まれたのですか

エ、似非坊主ですね。

>>499
大人気ないな・・・あ、胸はk

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃 ￣ ヾ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i`_（ﾉハｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　、-‐‐- ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿_ 　　　　　 　　 .l从）A`ﾊ
　　　'´　⌒ヽ　　　　　　　　　／二二二＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｢,'´r=＝ﾐ､　　　　　　　ﾐ‖‖‖j
　 　! ｌ」」ﾙl」｣　　　　　　　　　<从ｿ＾ヽヽ,ソ　　ですからね、　　　　　　　　　くi ｲﾉﾉﾊ））） 　　　 　　 ﾐ>>　　.|j
　　 i !ゝﾟ -ﾟﾉゝなるほど　　 .从i､ﾟヮ ﾟ ﾘ从ｿ　　どうせダシャレなら　　　　　　| l|| ﾟヮﾟﾉl|　　　　　 　 ﾐ‖‖‖j
　　 ⊂》|Tﾘつ　　　　　　　　 （ < 〒 /丶) ）　　胸ない胸ない婆ァと　　　 　　j /ヽ ｙ_7っ＝　　　　 　 ヽ）ヽ）
　　ﾉﾉく/|_ﾉゝ　　　　　　　　 ヽ「（ 　　ヽ__i Ｊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(7i__ﾉ卯!/　　ですからね、今素直になれば
　　　　 し'ﾉ　 　　　　　　　　　　（__|_丶>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く/_|_ﾘ 　　　特別に記憶一日消去で勘弁し

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃 ￣ ヾ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i`_（ﾉハｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　、-‐‐- ,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿_ 　　　　　 　　 .l从）A`ﾊ　
　　　'´　⌒ヽ　　　　　　　　　／二二二＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'ｒ＝=ﾒヽ7　　　　　　　ﾐ‖‖‖j
　 　! ｌ」」ﾙl」｣　　　　　　　　　<从ｿ＾ヽヽ,ソ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（（ﾊ从ﾉ i> 　　　 　 　 ﾐ>>　　.|j
　　 i !ゝﾟ -ﾟﾉゝ　　　　　　　 ノ从ﾘ ﾟ - ﾟﾉ从　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|i､- ﾟ|i) |　　　　　 　 .ﾐ‖‖‖j
　　 ⊂》|Tﾘつ　　　　　　　　 （ < 〒 /丶) ）　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　j /ヽ ｙ_7っ＝　　　 　　ヽ）ヽ）
　　ﾉﾉく/|_ﾉゝ　　　　　　　　 ヽ「（ 　　ヽ__i Ｊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(7i__ﾉ卯!/
　　　　 し'ﾉ　 　　　　　　　　　　（__|_丶>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く/_|_ﾘ

コアラ様のご尊顔がｗｗｗ

見つめ合うふたりはやがて…

「おいでよ　不浄の森」　を仲良くプレイしました土佐。

えんえんと続く怒涛の波状攻撃
いい加減うんざりなアポカリプス
えレメンタルブラストが何気に脅威
ん、きかないその程度とか言ってる場合じゃない
のンストップで使いまくったバニッシャーの残数が
あれなにこれひょっとしてハマってんじゃないの
せっかく後１パーティーまで辿り着いたってのに
りエルラエル恐るべし、しかしこれで止めだ行け我が妖精達よ
ああ終わった、なんという達成感。そしてエスペリアは星になった

努力は認めるがさすがに無理があるだろｗ

エス様星になったら…ｗ

星のエス様　　アントワーヌ・ド・ヒミカン＝テグジュペリ著

spixiデビュー！(0)
今日はコーイン様の誕生日です！(0)
みなさんはコーイン様をどう思いますか？(0)
あけましておめでとうございます！！(0)
どうしたらコーイン様好みに…お知恵拝借！(0)
spixiプレミアム入っちゃいました！！(0)
第二詰所の皆様にアンケートです(0)
最近めちゃくちゃ落ち込んでいます…(0)
また背が伸びました…(0)
胸がどんどん大きくなってしまいます…(1)
ありがとう…(1)
我は稲妻、明日コーイン様を粛清する。(54687)

スピねっとのウリは匿名なのに実名登録じゃ意味ないだろ・・・

>>512
IDに書き込んだスピの特徴が出るから実質匿名じゃないぞｗ

>>511
祭りwww

可愛さ余ってって奴だな、光陰ｲｷﾛ
つか胸がどんどん…にコメント入れたの誰だろ

>>515
ひんぬー組の妬みに一票

胸がどんどん大きくなってしまいます…
『グリーンスピリットなんだからしかたないじゃん』
ありがとう…
『ま、コーインはニムとかによくちょっかいかけてるけどね』
我は稲妻、明日コーイン様を粛清する。

こんな流れか

ときにスピってみんなノーブラですか？

オーラフォトンブラ

だが、パンツは穿いてる。

詳しく

戦闘モードに切り替わっていると、自分のオーラでブラを形成できる。
弱点はオーラで生成されている点で、気を抜いたり不意打ちで集中が途切れると霧散してしまう。

霧散すると覆っていたものがなくなるから…　後は分かるな？

高瀬の次回作が決定した。天空のパンツカブリ爺さん一代繁盛記ってタイトルらしい。
ついに他のウィル系統にあわせてきたかな。ユミナが売れないから社長命令かも。

>>521
すると
小ダメージを受けると肩紐がずり落ち
中ダメージを受けるとホックが外れ
大ダメージを受けると勝手にノーブラになるのか
けしからんな実にけしからん

いえ、ヒミカ限定でサラシが最終関門です。


「キャッ！　ああ、オーラフォトン覆面が取れてしまうなんてっ」

アセリア「（ﾌﾞﾗが）消滅するときまで戦う…それが、わたし」
エスペリア「ダ…ダメ…（ｶｯﾌﾟを）支えきれません」
ナナルゥ「（ﾌﾞﾗを）まとめて、消し飛ばします」
ネリー「やああっ、もう、なんでﾌﾞﾗ落ちちゃうのよぉっ」
セリア「そんなっ、（ｻｲｽﾞを）見誤った……！？」
ヒミカ「くぅっ……なに……ィッ、この、感じ……っ！（ｻﾗｼが解ける？！）」
ハリオン「きゃっ！ （ﾜｲﾔが擦れて）い、痛いですぅ……」
ニム「そんなの、痛くもない（元からつけてないし）」
悠人「だめだ…もう…（オーラフォトンパンツが）もたない…ッ！」
光陰「ったく…意地張って（ﾌﾟﾗ着けて）みたけど、ロクな事なかったぜ…」

流石だぜ住職……

>>526
此処ではその呼び名は意味が変わってくるんじゃ…ｗ

ナナルゥも変態さんオーラ漂っててﾜﾛﾀ

光陰「ブラじゃないよ！」

光陰「ネリーたんのブラジャーゲットだぜ！くんかくんか」
今日子「……」

1週間後

光陰「ぶらじゃーおいしい　きょーこさまだいすき」

>>529
洗脳されとるｗｗｗ


ユート「ヒミカは動きはいいが、胸がないな」
ヒミカ「胸なんて飾りです。エロい人にはそれが解らんのです。」

ユート「そうかな。違うんじゃないかな。違うと思うな」
ヘリオン「……」

1週間後

ユート「サラシおいしい　つるぺただいすき」

オーラフォトンブラって本人から離れたらマナに戻って消えちゃうの？
デザインには本人の趣味やセンスが出るの？
青スピは薄いブルーで赤スピはピンクやルージュで黒スピはシックな黒でイオは純白で緑は

疑問が尽きません誰か教えてください

つかエーテルジャンプって服はどうなってんの？

死んだときも服ごと消えてるみたいだから、
身に付けてたものもスピの一部って感じになるんじゃないか？

エーテルで作った服着てるはずだから転送先で一緒に再構成されてるんじゃね

エトランジェやスピリットの衣服は本人と同質のマナで構成されていて
回復魔法で癒える上に代謝老廃物で汚れないかわりに、肉体自体に疲労が蓄積しやすいから
スピリットのような奴隷扱いの者たちにも入浴設備は完備されている…
って設定があったような気がする。脳内かもしれんが。

だから着替えがない＝貧しいという発想は、スピリットにはないのかもしれん。

再構成のときに異常が起こってセリアがロリ化したりファーが巨乳化したりすればよかったのに

うっかり服だけロリ化したりしてな

ちょっとした手違いで服と本体が別々の場所にだな（ｒｙ

体だけロリ化したファーレーンがだぶついた服被って涙目で見上げてきたら俺は悶え死ぬ

下手したら精神そのものが入れ替わったりなんてことも起こりうるな

光陰の体に入り込んで泣き叫ぶセリアさん

ロリ化したファーが兜だけそのままの大きさで前が見えなくてごっつんこ。

ナナルゥは誰の体に入っても冗談です

おｂｓｎがユーフィーの体に入って「勝った！永遠神剣第三部完っ！」

ユーフィが佳織の体に入ってソゥユートと瞬絶叫

>546
ムンクの有名な絵が脳裏に浮かんだぞ。

ヨーティアに苦情が殺到しそうなんですがｗ

ヨーティア＠ニム「直すのめんどくさい」

光陰＠ファーレーン「こらニム」

がさがさと、身の丈を遥かに越えた草叢を掻き分けながら、黙々と歩く。
細長く鋭利な棘のついたそれは、気をつけて触れないと簡単に指や頬を傷つけてしまう。
時折地面から変に出っ張った鏃のような岩も突き出ているので、前と下を同時に注意しなければならない。
「ね〜、ユートさまぁ」
空を見上げると、一面の曇り空。ぶ厚い灰色の雲から、時折霧のような雨まで音も無く落ちてくる。
湿った空気と草蒸れた匂いがさっきからべたべたとしつこく身体中に纏わりつき、酷く気持ちが悪い。
燻ぶっている肩口は、敵の放った火球が掠めていった所だ。切り裂かれた傷跡がまだずきずきと痛む。
「ね〜……」
くん、と服の裾を引っ張られ、俺は諦めて一度空を仰ぎ、深呼吸して気持ちを落ち着ける。
そこには怯えて縮こまったままついて来ている、永遠神剣『孤独』を抱えたシアーがいるはずだった。

元イースペリア領ダラム北方。
そこで行なわれた戦闘の混乱に巻き込まれ、俺とシアーは仲間と完全に逸れてしまっていた。
と言えば聞こえは良いのだが、つまりは逃げた敵を夢中になって追いかけていたら、このていたらく。
ふと気がついた時には周囲に仲間は見当たらず、代わりに見渡す限りの大湿原が広がっていた。
どこを見てもどんよりと暗い色合いの木と草と地面と空しかない。味方の気配も敵の気配すらもない。
たまに響く陰気な鳥の鳴き声だけが不安を駆り立てる。きっと、独りだったら途方に暮れていただろう。
だけど、幸か不幸か何故かシアーも一緒に迷子になっていた。いつの間にか後ろについてきていたのだ。
驚いたが、不安そうに見上げられたら俺が頑張るしかない。というか俺がしっかりしなくてどうする。
と、そんな訳で自らを奮い立たせ、判らないまま見当をつけた方角へと歩き続けて丸一日。光明は一向に見えない。
今は朝だと思うが、ひょっとしたらもう昼すぎかもしれない。太陽が雲に隠れているので、時間も判らない。
しかも携帯食は昨日の夜に尽きたから、つまりほぼ半日何も食べていないことになる。俺は焦り始めていた。
エトランジェとかなんとか煽てられていても、こんな非常時には一握りの食料を得ることも出来ない。
二人ともとっくに無口になっている。限界は近い。早くなんとかしないと、俺はともかくシアーの消耗が心配だ。
普段から大人しく、怖がりな女の子なんだから。ネリーも居ないこんな状況なんだ、男の俺が守ってあげないと。
だが、そんな深刻な決意を見せたら余計に不安にさせるだけだから、気休めでも無理矢理に笑顔を作って振り返る。
「心配するなシアー。大丈夫だ、俺がついて――――」
「はい。ユートさま、あげる」
「―――― は？」
あんぐり。意外にも、シアーはにこにこと微笑んでいた。実に嬉しそうに。
いや、それよりなにより、彼女が差し出してきたものを見て、俺は開いた口が塞がらなくなった。

ずっしりと重そうな、黒い物体。少なくとも表面は固そうに見える。そしてこの、甘ったるい匂いは。
小さなシアーが両手一杯を伸ばしても余る程の大きさのそれは、確かにどこかで見た覚えがあるような。
いや、緩いカーブを描いたその形状は間違いなく良く知っている。つまりはその、ハート型というか。
いやいや待て、落ち着け。そもそもさっきまではそんなもの、シアーは持っていなかったはずだ。
第一この世界にだってないはずだぞ。それがなんでここにある。いくらファンタジーだって、限度があるだろ。
「あのなシアー、一つ聞いてもいいか？」
「え、うん。な〜に？」
「それ、どこで見つけたんだ？」
「？ ん〜ん、見つけたんじゃないよ」
「え？ それじゃ一体どうして」
俺の問いに、シアーは不思議そうに首を傾げながら答えている。しかし、俺だってもっとわからない。
あまりの不条理さに混乱したまま頭を抱え、首を振りつつ更に訊ねてみる。するとシアーはぽやぽやしたまま
「ん〜とねぇ……こう」
ばさっといきなりウイングハイロゥを羽ばたかせ、音も立てずに目の前から消えうせ、すぐに戻り、
「こうやって、こうやって、」
「……」
どこからか斬り採ってきたサッカーボール位の木の実の硬そうな皮を、器用にも『孤独』でつるつる剥き始め、
「んしょ、んしょ、」
「……」
適当に磨り潰し、今度は草叢に飛び跳ね、潜んでいたヤギのような獣から鮮やかな手つきで牛乳のようなものを搾り取り、
すかさず神剣魔法を唱えて水分だけをを抜き取り、先程磨り潰した茶色い粉末に混ぜ合わせ、また飛び跳ね、
今度はよく知っているネネの実をどこからか採ってきて、それから絞った汁を混ぜ合わせては両手で捏ね始め、
すっかりペースト状になったそれを素早く味見してから神剣魔法を唱えて固め、形状を整えて俺に差し出した。
ご丁寧にもとっくに空になっていた俺の水筒に、いつのまにかネネの実ジュースまで満たされ添えられている。

支援いるかな？

「へへぇ〜。はいっ」
「……」
その間僅か数十秒。
急いだのか、得意げな頬っぺたには材料の飛沫が点々とくっついたままになっている。
その意外なたくましさに、俺はもう唖然とするしかなかった。
こんな簡単に食料を生み出してしまうなんて、さっきまでの俺の決意は一体。
というか周囲はこんなにも食材に満ちていたというのに俺ときたら。
打ちのめされ、膝が勝手にがっくりと折れ、その場に四つん這いになり項垂れてしまう。
「わっ！ わっわっユートさま、どうしたの〜」
「……いや、ちょっと眩暈が」
「あっ、きっとお腹すいてたんだよね？ よしよし」
「……」
シアーが慌てて俺の髪を撫でてくる。いや、そんな見当違いなことで慰められても。
とか落ち込んでいる間にも、シアーはそっと遠慮がちに例の巨大なブツを差し出してくる。
仕方なく顔を上げると、彼女は頬を染めていた。もじもじと恥ずかしげに、はにかんで。
「今日は、ばれんたいんだから。はい、ユートさま♪」
「……」
満面の、花のような笑顔がとどめ。だめだ、勝てない。
一体誰に聞いたとか、もう色々と突っ込みたいところは満載なのに、理屈ではない部分が俺を苛んでいく。
「……いただき、ます」
「えへへぇ〜」
依然として、迷子という危機的な状況下で。俺は複雑な気分を抱えながらふらふらとそれを受け取り、齧ってみた。
あっちの世界とはちょっと違う甘さとほろ苦さが口中に広がる。隣で感想を待ち、期待に満ちた瞳がきらきらと輝く。
まだ汚れている頬っぺたをちょっと乱暴に拭ってやると、嬉しそうに首を竦め、大人しく目を閉じ、服の裾を掴む。
俺はちょっとだけ、ほんわかと幸せな気分に浸った。そしてその分、なにもかもどうでもよくなっていた。どっとはらい。

時事ネタはシアーのサバイバルサポートスキルで（何
支援、ありがとうございました。誤字脱字ハリオンマジック等御指摘があれば幸いです。

うはーｗ
職人シアー乙
意外とネリーがいない時のほうが、やれば出来る子！？

>>556
乙！
しかし危機から脱したわけじゃないというｗ

調子に乗った悠人は、今度はニムと迷子になってみた






二人とも餓死した

後を追ったファーレーンは


そのままターザンになった。

防御をさせたい　魔法がしんぱい
おまかせ下さい　問題なのは抵抗値
即死もしんぱい　リヴァイブかしら
イグニッションでも　（なんとぉっ）
バニッシュ無しじゃ　ごめんなさい
アーバン　アーバン
アーバンエスペリア　（太腿4.5寸）
アーバンエスペリア　（オール炎上）
アーバン　アーバン
アーバンエスペリア　アーバンエスペリア

　　 　 ＿_
　｢,' ´r=＝ﾐ､
く i　ｲﾉﾉﾊ）））
　 i　l||ﾟ ヮﾟﾉl|　 ＜3月3日は耳の日です、ええ。他の何物でもありませんとも。
　 i (/つ旦O　　　　　　
　 i と_ﾉ_'）_)>　 旦旦旦旦旦

９月15日は何の日か教えて時深先生

あれ、１１月１９日って何の日だっけ

>>564
俺の誕生日だ…

…あーなんだその…おめでとう

雛祭り＝小鳥祭り

個人的に、セリア大感謝祭の方がいいんですけど……

大セール

雑魚スピ叩き売り

とりあえずニムファーセットを買い取らせてもらおうか

付け合わせに住職はいかがでしょうか

ＤＱとクソゲーの抱き合わせ販売を思い出した

ひどいよ…おにいちゃん

では、私はヒミカとハリオンをセットで・・・

ヘリオンは俺が買う

叩き売りっつーとあれか、売れ残りはどんどん安くなってくのか

5時半を過ぎるとシアーに半額シールが貼られます

ならばセリアは俺が頂いていくぜ

ただし量り売りだから値段は体重に比例する

佳織たんと小鳥たんは、俺が買ってくぜ！

量り売りならネリーが安いな、あ、後エスのロースも少々下さい

エロスｗｗｗｗ

今夜のオカズは半額ヘリオン

消費期限千年切れはハウマッチ

真空パックで千年経っても美味しさそのままだ

　　　　 ＿_
　　｢,'´r=＝ﾐ､
　 くi ｲﾉﾉﾊ）））
　　 | l|| ﾟヮﾟﾉl|　　　　腐ってもタイムｓ、、、
　　 j /ヽ ｙ_7っ＝
　　(7i__ﾉ卯!
　　　 く/_|_ﾘ

>>587
なんだ、自分でも判ってr

んなもん偽装表示でなんとでもなりまんがな

腐ったからタイムセール

時深「フヒ！フヒヒヒ！やっぱりユートさん×ロティさんのヘタレ攻め本は最高ですわぁ！」

腐ったおｂｓｎを想像したらこんなんになった

なんだヒミカじゃないか

>>591
どっちが受けなんだろう・・・

普通は、攻め×受けの順番らしい

>>591
ヘリオンがぱんつ脱いでスタンバってます

>>595
光陰がぱんつ脱いでスタンバってます

>>596
ニムが曙光をふりかぶってます

>>573
PC移植のPS2版アセリアと聖なるかなの抱き合わせ販売のことか？

いいえ、クェド・ギンとソーマ・ル・ソーマの抱き合わせです。

それ、抱き合わせになってないと思うぞ？

　　　　 ＿_
　　｢,'´r=＝ﾐ､
　 くi ｲﾉﾉﾊ）））
　　 | l|| ﾟヮﾟﾉl|　　　私のルートに入ればもれなく佳織ちゃんも付いてきます。お買い得ですよ悠人さん？
　　 j /ヽ ｙ_7っ＝
　　(7i__ﾉ卯!
　　　 く/_|_ﾘ

なんというネガティブキャンペーン

逆に考えるんだ
トキミさんはどのルートでももれなく付いてくるオマケだと

>603
つまり、601的には住職ルートが存在する

>>604
いや、おbsnと佳織たんの二股ルートでしょ。
でも、オルファたんかウルカ姐さんとの組み合わせの方が順当な気がするよ。さもなきゃ、今日子か。

みんな、もちつけ
明らかに幻覚症状が出はじめてるぞ

スレ誕生からもう5年と11日か…そりゃ幻覚も見る罠

光陰と今日子を砂漠で拾ったスピリットの中の人は一体誰なのか
そして彼女は果たしてどんな運命を辿ったのか教えてクォーリン
ていうか綺麗な声だから気になって夜もぐっすり

他にマロリガンで名前があるのはラクシューレくらいだなinどじんし。

すべてはここからはじまっらんだよな。
5年・・・。あっというまだったような気がする。

>1 名前：名無しさん＠初回限定 ：04/02/26 09:48 ID:/yBHKLUF
> 専用顔グラはなく、目無し敵雑魚との使い回し。
> 鬼畜ルート以外は、ユート様に顧みられることもなく。
> メインヒロイン達とは違い、死ねばハイそれまでよの単なる捨て駒。
> ステータス画面に表示される、わずか数行のプロフィールと、
> 戦闘中の掛け声だけが、俺たちに示された全て。
>
> 　　　　　　　　　　　　だ　が　そ　れ　が　い　い　。
>
> ここは、そんな彼女たち「雑魚スピ」分を存分に補充するためのスレッドです。

セリアとネリーの立ち絵が全く一緒だったんだよな
今思うと嘘みたいだｗ

初代スレか2スレ目だったか・・・
最初にユートを陵辱する赤スピがいて
それをナナルゥに脳内変換している、という猛者がいた
それをネタにSS書いたのも、今となってはいい思い出ｗ

33 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/02/26 18:29 ID:EjADsAqi
そんなことより一番最初に出てくる雑魚赤スピリットの名前を決めようぜ！いや、べつに放置してくれてもいいけどさ。

34 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/02/26 18:30 ID:ET2o8Bxp

俺はナナルゥに脳内変換してる

↑これだな。初代スレ（アンカー略）。つかこんな↓預言者様までいらっしゃる

100 名前：名無しさん＠初回限定 投稿日：04/03/01 12:55 ID:t8hAzcLH
ハリオンはアクが強いから誰とでも組める！

ニムは典型的ツンデレ。
ファーレーンはカタブツ系、変則的ツンデレ。
ヒミカはお姉様系、ユウトは尻に敷かれる。
シアーとヘリオンはタイプ似てるね、どっちも小動物的
セリアは冷たい系、素直じゃないのでそっぽを向きながら顔を真っ赤にするタイプ、正直萌え。


今見ても全然違和感無えｗ

>>613
そうそう、それそれ。
その書き込みにインスパイヤされたんだよ。ﾅﾂｶｼｽ
わざわざ引っ張り出してくれたんだ。ありが�d。
初代スレの、それも創生期だったのか。
しかも預言者（実は創世主？）まで出現してるしｗ
つくづく人間って、奥深い生き物だなあ…

外れたのはファーレーン＝ツンデレだけとか
しかもカタブツ系なのは間違って無いし、的中率高すぎですがな。妄想って凄いｗ

しかしツンデレのファーというのも面白いかも
「さて、参りましょうか。怪我しないように気を…か、勘違いしないで下さいね？ ニムに言ってるんですよ？」
「負けるつもりはありませんよ？私だって戦う理由が…あ、貴方のことじゃないですよ？ ニムの為ですから！」

先生！ニムが先にデレそうです

覆面の奥に宿りし冷厳極まる眼光
「わたし、ニムしか信用してませんから」

悠人とニム、双方別々の理由により１ＲＫＯ負け

今日はきっと所縁の白スピに名前が付けられるきねんび

占いババ

スピたんでヘリオンの髪が回復魔法で復元したのを見てふと思ったんだけど、
セリアが回復魔法を受けたら元のポニーテールに戻るのだろうか。

本人のイメージが関わってくるんじゃないだろうか

バッサリ切った後もユウトがぽつっと「ちょっと残念だな。セリアのポニーテール好きだったのに」
それだけでもう生えまくりの伸びまくりですよ

なんか呪いがかった日本人形みたいだな

>>621
作中で切った直後ならとか言ってた気がする

毛根がやられてなければ復元します

ストレスによる十円ハゲは永遠に修復されないんですね

雑魚スピに十円ハゲなどできるはずがない……と思っていたのですが

｢ううっ、こんなのユートさまに知られたら生きてけないですよぅ……｣
と言いつつ、お約束通りユートの前でコケてあっさり十円ハゲがバレるヘリオン
うん、有りと言えば有りです

見られたストレスでさらにハゲが広がる
星火燎原のハゲですね

野に放たれた火のように…すべて禿げ上がって見せます！
　↓
あそこもハゲればっっ！ふふ…ユートさま褒めてくれるかなっ♪

後のマルコメヘリオンである

ヒミカやファーレーンもポニテ化可能ということですねけしからん

そしてﾍﾘｵﾝは浴場へ・・・

――なんだヘリオン、まだ生えてなかったのか

――あははー、ヘリオンお姉ちゃん、オルファとおんなじだぁ

――こっこれはっ…ちがいますよぅ…ふぇ〜ん、もう、やだあっ

悠人突っ込み自重しろｗｗ

だがちょっと待ってほしい
むしろ悠人的には生えてない方がベストではないだろうか

住職の間違いじゃないか？　　………　いや、ロリスキーは男の共通か…

最近じゃ住職マジックが起こるのか
そいつはマジでシャレになんないよ、おにいちゃん…

俺もﾛﾘｽｷｰなんかな、ちょっと対象年齢の平均値出してみるわ

（ﾈﾘｰ+ｼｱｰ+ｾﾘｱ+ﾋﾐｶ+ﾅﾅﾙｩ+ﾌｧｰﾚｰﾝ+ﾍﾘｵﾝ+ﾊﾘｵﾝ+ﾆﾑ+おbsn）/10=

…あれ？

>>637
どう考えても別分類の人が・・・

ロリかどうかはちっぱいが愛せるかどうかだってばっちゃが言ってた！

おいおい、∞を足したら÷10で解なんか出るわけ…あれ誰か来た

>>637
外見年齢というか、エタ化した年齢で計算してあげてください

>>641
それよか周期で割ってくださいってｒ

待ってくれ、なんか流れ変じゃね？
生えてなかったら＝ロリなのか？生えてるヘリオンならいいのか？
俺は年長組に生えてなくても一向に構わんが、これはロリなのか？

とりあえず、みんなしてもちつけ

鏡餅のような　おま○こで落ち着くんですね。　わかります。

鏡餅のような腹で落ち着くんですね

わかります……？

パイパン好きとロリコンは必ずしもイコールではないが、やはりロリにはパイパンであってほしい

そうですね

悠人「心配するなセリア、俺はどこが十円ハゲでも全然気にしないぞ」

爽やかな笑顔。

実は恥ずかしい所の毛の一部がハゲていたセリア。

真っ赤になって、「な、なぜそのことを…」と言葉を詰まらせる。

って、毛が無いって話だったっけ？

ハゲるかどうかって話じゃなかったっけ？
でもまあセリアはストレス高そう。
ろくに反応返さない幼馴染はいるわ手の掛かる姉妹はいるわ
おまけにど素人の、しかも異性がいきなり隊長になるわでもう大変

次点はヒミカ、大穴でヘリオン
メインキャラ組はエスペリア、レスティーナあたりか

おまえら、毛のあるなしでなんでこんなに盛り上がってんだよ！！

>>653
結構重要なことだと思わないか？髪は女の命ともいうし長い友達ともいうし
ハゲないまでも苦労症が昂じて毛の手入れをする度に櫛が枝毛に引っかかって痛っ、とか
毎朝枕に付いた抜け毛を見て長嘆するスピとか、俺は心配で心配で十円ハゲになりそうだ

よく考えたら、セリアやヒミカよりまずソゥユートのがハゲやすそう

剛毛はハゲやすいって言うし

すると今日子もじきにツルツルスラッシュですね

悠人と同じ髪質の住職もアウトか
たしかアセリアも剛毛だったはず

つるぴかアセ丸くん


…か、髪なんて飾りですよエロい人にはそれが（ry

ん、全部抜けた。わたしの勝ちだ

なんのために戦っているんだ

アセリアだしなあ。つかユーフィが心配になってきた

無垢で、一途で、超絶美形なアセリアたんでも、ツルピカは嫌あぁぁぁぁー！

「ん、大丈夫。私とユートの娘だから、ユーフィーも全部抜けた」
それも、嫌あぁぁぁぁー！！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ん、カオリも全部抜けたのか？」
佳織た〜〜〜ん！！

髪が抜けそうだから、異物を頭上に載せてるんだろ。

髪抜けたら帳尻あわせに髭が生えてきたりしてな

>>664
ドワーフかよ

ドワーフｗｗ
吹っ飛ばされて来た世界が可憐なスピリット達の戦う世界だったからまだ良かったものの、
もしマッチョで永遠神斧振り回すドワーフ達だったら最初の赤に邂逅した時点で悠人自殺ものだよな

ドワーフとは、「矮」の意味合いかあるらしい。
ロリスピ＝ドワーフスピで7人のドワーフスピには2人足りない！
と言ってみる。

「ふう…」

見上げた先の空は、晴天にもかかわらず、砂煙でどんよりと濁った色をしている。
いったいあとどれくらいこの消耗戦が続くのか、誰にもわからない。
「…大丈夫か、ニム？」
自分の横を歩いている小さなスピリットに向かって、悠人は尋ねた。
ニムと呼ばれたその妖精は、力なく頷いただけであった。
彼女は、ただでさえ暑さに弱いグリーンスピリットである。
しかも、ランサからスレギトへと続くこの砂漠の道は、マナが希薄なことで有名であった。
まだ戦線に参加して間もない彼女には、こうして前線に出てくることだけでも過酷な試練である。
もとより口数が少ないタイプではあるが、今日はそれに輪をかけて無口な少女が
重そうに巨大な神剣「曙光」を携える姿は、痛々しくもあった。

「もう…むかつくわね」
視線だけを上空に向けたニムが、ぼそりと呟いた。
その視線の先をたどった悠人の目に、強い日差しをもさえぎり、砂煙すら飲み込む雨雲のような
黒い影が飛び込んできた。
敵の姿さえ視認できないこの距離でも、はっきりとその猛威が伝わってくる。
ラキオスではほとんど遣い手のいない、スターダストと呼ばれる強力な火焔魔法であろう。
「またアレかよ。いったいどれだけ新手がいるんだ」
少々うんざりした口調で悠人が吐き捨てるように言う。だが、この襲撃は、戦略的には当然とも言えた。
この乾燥地帯においてなお威力の衰えないもの、それはレッドスピリットの火炎魔法だけなのだ。

「アセリア、どうだ、行けるか？」
ぐるりと部隊を見回した悠人は、気の毒とは思いつつ、蒼い長髪の少女に問いかけた。
「――ん。」
いつもと変わらぬ答えを返すアセリアではあったが、彼女の控えめな表情からも
疲労の色は容易に読み取れた。無理もない。
もともと氷のマナを呼び寄せにくい「ヘリヤの道」である。
さすがのアセリアの神剣魔法も、回数を重ねるごとにその威力を弱めていた。
ネリーあたりが同行していれば話は別だが、あいにく彼女はラキオスに残っているのだ。
「よし…、頼む！」
この日に受けた攻撃のなかでも最大級の神剣魔法を、果たして今の疲れきっている彼女に
阻止することが可能だろうか。一抹の不安を覚えながらも、悠人はアセリアに命じた。
背に腹は変えられないとは、まさにこの事である。
だが、アセリアがしなやかな細い腕を前方に伸ばし、詠唱に入ろうとした、その時。

「おっまかせー！」

疲弊した戦士たちの合間を縫うようにして、快活な声とともに軽やかなステップで
前方に飛び出してゆく、小さな影があった。
「えぇ！？」
ぴょこぴょこと跳ねるように揺れるその後ろ姿が、ラキオスの部隊を慌てふためかせる。
「も、戻りなさい、オルファ！」
エスペリア不在のなか、スピリット達の統率を任されているヒミカの声が飛んだ。
「大丈夫だってば、ヒミカお姉ちゃん！」
振り返りもせず、背中で答えるピンク色の髪の少女。

「ユートさま？」
「いや…ここは任せてみよう。」うろたえて指示を仰ぐヒミカに向かって、悠人は言った。
確信があるわけではなかったが、今日のオルファはひと味違う。悠人はそう感じていた。
彼女の自信満々の背中が、何故か大きく見える（当社比1.5倍）ではないか。

「すべてを凍らせ、動きを止める。くーるなオルファにぴったりよね！」
上空を赤く染める巨大な炎に臆したふうもなく、オルファが師匠直伝の凍結魔法を詠む。
双剣型の「理念」に向かって、ここが砂漠とは思えないほどの潤沢な氷のマナが、強力な磁力に
導かれるかのように集積した。微妙に師匠の影響をかもし出す詠唱のもと、オルファを中心にして、
部隊を覆うような巨大な氷の傘が姿を現す。
しかしその傘が、アセリアたち水の妖精の紡ぎ出す、淡いブルーの氷壁とは少々異なって、
若干ピンク色を帯びているのは、レッドスピリットならではの現象だろうか。

「アイスバニッシャ―――ッ！！」オルファの気合いに満ちた声が、荒野に響いた。

凍結魔法を駆使する炎の妖精。
そのミスマッチぶりは、さながら流暢な演歌を歌いこなす黒人の如し。

「…おおぅ」
だが、次の瞬間、固唾を呑んで見守っていたラキオスの戦士達の口から、溜息とも歓声ともつかない声がどよめいた。
オルファが創り上げた氷壁が、まるで強靭なバリアのように、襲いかかる火竜の如き猛炎を完全に弾き返したのである。

「見た見た？アセリアお姉ちゃん、すっごいでしょー！」
オルファが、その紅い瞳を輝かせながら、不安げに見守っていた「姉」のもとへ駆け戻る。
「――ん。完璧だ、オルファ。」
普段は滅多に見せない美しい微笑をたたえたアセリアが、「妹」に大きく頷いたことであった。

　　　　　　　　　　　＊　＊　＊


「よくあの場で、オルファに任せましたね。」
戦場からの帰途、悠人に声をかけてきたのはヒミカである。
「あ…ああ、まあ、何となくだけど、いけそうな気がしたんだ。ははは。」
純朴な隊員の、賞賛のまなざしを、しかし、悠人はどうしても
まともに見返すことが出来なかった。
「あれほど見事な凍結魔法を使いこなすのは、並のブルースピリットでも難しいというのに．．．
　いったいオルファは、いつの間に習得したんでしょう？」
「ああ、あれなぁ…どうやらネリーに教えて貰ってるらしい。俺も初めて聞いたときは
　常識外れだと思ったけど、やってみなきゃ分かんないもんだな。」
「ネリーに？…そう言えば何となく、彼女の雰囲気がありましたね。」
「あの世代はほっとくと何をしでかすか想像がつかないよ。」
悠人は苦笑を交えて言った。「そのうちニムがスターダストを覚えたりするんじゃないか？」

「ねーねー、二人で何のお話ししてるの？」
ヒミカの視線に気付いたのだろう。オルファが笑顔とともに駆け寄ってきた。
「なに、オルファのバニッシャーが凄かった、ってさ」
「えへへー、くーるに決まったでしょ？パパのおかげだよ！」
褒められて得意満面のオルファがはしゃぐ。
「お…俺は関係ないだろ。」
思わず視線をそらした悠人が言った。
「ラキオスに戻ったら、ネリー先生にしっかりお礼を言うんだぞ。」
「わかってるってば。それよりさ、パパ、ネリーたちとの今夜の約束、覚えてる？」
「大丈夫、覚えてるよ。」悠人は頷いた。
「…約束？ネリーがどうかしましたか？」
二人のやりとりを聞いていたヒミカが興味ありげに尋ねた。
「ああ、ラキオスに戻ったら、ネリーたちが第二詰所で、手料理をご馳走してくれることになってるんだ。
　ヒミカも今日は上がりだろ？一緒に食べるといいよ。」
「ネリーたちが、手料理を…ですか？ええ、そうですね。それなら是非、私もご一緒させていただきます。」
驚きを隠せない様子ながらも、ヒミカは目を細めた。
その表情ははどことなく、先刻アセリアが見せた笑顔と通じるものがある。悠人はそう思った。

ラキオスの城内に設置されたエーテルジャンプ施設から出てきた３人を、
ほのかに湿り気を含んだ常春の国の草いきれが出迎える。

「ん〜ん、やっぱりランサと違って、こっちの空気のほうがうまいなぁ。」
緊張の糸をほぐしつつ、ひとつ大きな伸びをした悠人が言った。
「では、私はここで失礼いたします。」
そんな悠人に微笑みながら、いつ、どこにあっても戦場の緊張感を失わないヒミカが、ぴしりと一礼した。
「ああ、悪いな。報告は早めに切り上げて第二詰所に戻って来いよ。」
「ヒミカお姉ちゃん、待ってるからねー！」
エスペリアへの引き継ぎ業務を担うヒミカがこれから向かうのは第一詰所。
そしてネリーたちが待つ第二詰所へと向かうのは悠人とオルファ。
「はい。極力急いで参ります。」
もう一度頷いて、ショートヘアの少女は、その長身をひるがえし、早足でその場を離れ始めた。

「…ねえ、パパ。」
第二詰所への道すがら、いくぶん声のトーンを落としたオルファが、並んで歩く悠人に呼びかけた。
「ん？どうした？」
「…ううん、なんでもない。ねえ、上手く出来てるといいね、ネリーたちのハトゥラ。」
アイスバニッシャーを教わる交換条件に、ネリーたちにシチューのレシピを伝授していたのは
ほかでもない、このオルファであった。
「そうだな。まあ、ハリオンも見てくれてるはずだし、大丈夫だろ。」
「ハリオンお姉ちゃんが…そうだね……」
再びオルファの表情が曇る。
「何だよ、さっきから。そんなに心配なのか？」
悠人の問いかけに、オルファは、ふう、と溜息をつきながらかぶりを振った。
「あーあ、オルファも、背が高かったらなあ…」
「背が？まあ、オルファだって、そのうち伸びるだろ、身長くらい。」
少女の沈んだ表情を、さほど気にもとめずに悠人が答える。
「だってさ…パパがさっきヒミカお姉ちゃんと並んで歩いてるのを見てたら…そう思ったんだもん。」
その言葉を聞いて、悠人は苦笑を漏らした。まさかオルファがやきもちを焼くとは思いもよらなかったのだ。
悠人はうなだれている小さな妖精の頭にポン、と手を置いた。こうしてオルファの頭に
手を乗せることが出来るのも、あと何年くらいだろうか、などと思いながら。

「お、あれは…ハリオンかな？」

明かりの灯る第二詰所の前で、手を振る人影があった。薄暗いなかでもはっきりと
判別できるメリハリの効いたプロポーションは、彼女に間違いないだろう。
「任務、お疲れ様でしたぁ。もう少しでネリーとシアー特製の御馳走が出来上がりますよ〜」
例によっておっとりとした口調で、ハリオンが二人を出迎えた。
「今日はランサで体力を使い果たしちゃってさ、もうすっかり腹ペコだよ。」
「ユートさまにぃ、たくさん食べてもらうんだって、ふたりとも張り切って、い〜っぱい作ってましたからぁ、
　頑張って食べてくださいね〜」
柔らかな微笑を絶やさずにハリオンが言う。なぜかヒミカと相性の好いグリーンスピリットであるが、
その物腰は、あくまでも親友とは対照的なものであった。
「ハリオンも、今日はずっと台所で監督してくれたんだろ。サンキュ、な。」
「い〜え〜、私は二人が大ケガをしないようにぃ、見てただけですぅ。」
そして、ニコニコしながらさらりと怖いことを言うのもまた、彼女の特徴である。
「オ、オルファ、やっぱり見てくるよ！」
先刻からソワソワと落ち着きを欠いていたオルファが、詰所の中へと駆け込んでいった。
「やれやれ、今から見に行っても仕方ないだろうに…。ハリオンがおどかすからだぞ。」
「本当は〜、少しくらい手伝おうかと思ってたんですけどぉ、全然手出しさせてもらえなかったんですよ〜。」
やや非難めいた悠人の視線を全く意に介さずに、お姉さんスピリットが言った。

やがて、双子の青い妖精たちが、詰所から元気よく飛び出してきた。
「おっかえりー、ユートさま！」
「ちょうど今、お料理が出来たところなのぉ。」

「ネリー、シアー…二人ともずいぶん頑張ったらしいな。ハリオンに聞いたよ。」
両の脇腹に飛びつかれる格好で、悠人はポニーテールとショートカットの頭を撫でた。
「そうだよー！ネリーもシアーも頑張ったんだから！」
「こっち、こっちに来て〜、お庭に用意してあるからぁ。」
「へえ、外で食べるのか。はは、なかなかいい演出じゃないか。」
双子に両腕をホールドされ、引っ張られるように向かった詰所の庭にはすでに、真っ白なテーブルクロスの掛けられた
大きな食卓が用意してあった。そして、卓上には巨大な鍋が乗せられている。
「こ、これはまた…本当にたくさん作ったんだな…」
どどーん、と鎮座しているその鍋に少々気圧されながら、悠人は言った。
「うん！だからいっぱい食べてね、ユートさま！」
「おかわり、何回でも出来るんだよぉ」

双子の少女たちの誘導で、悠人はテーブルのど真ん中の席に座らされる。席上にはすでに
真っ白な食器が並べられていた。悠人を座らせると二人は続いて、かちゃかちゃとフォークや
スプーンを並べはじめた。忙しく立ち働くネリーとシアーの小さな手に、ふと悠人の目が止まった。

――さっきハリオンが言ってたのは、このことか。

双子の少女たちの手は、こまかな切り傷だらけであった。古い傷も混じっているところを見ると、
おそらく今日だけのものではないのだろう。
「本当に…頑張ったんだな、二人とも…」
ちょっと涙が出そうになった悠人は、それだけ言うのが精一杯だった。

食卓にサラダやパンが並び終えられた頃、ひとつの人影が近付いてきた。
「ふう、間に合ったみたいね。」
息を弾ませながら現れたのはヒミカであった。かなりの猛スピードで帰ってきたようだ。
「お、ヒミカ、報告は終わったのか。ちょうど今から食べるとこだよ。」
「ええ、例のオルファの件も、しっかり報告しておきましたから。――うわ、ずいぶんたくさん作ったのね。
　こんな大きな鍋、どっから引っ張り出してきたのよ？」
快活な口調でそう言って着席しながら、ヒミカが屈託のない笑顔をネリーたちに向ける。普段は決して生真面目な姿しか
見せない少女が浮かれていた。珍しいこともあるものだ、と悠人は思った。

「よし、じゃ、食べるか！」ネリーとシアーに挟まれるようにして座った悠人が手を合わせた。
「いただきます！」
「イタダキマス！」悠人に続いてスピリットたちが手を合わせる。
もともとこちらの世界には食事開始の合図がなかったらしく、悠人が召喚された当初は、
スピリットたちも
この仕草に不思議そうな目を向けていたものだが、今ではすっかりその風習に馴染んで、
面白がって真似をするようになっていた。

ネリーとシアーを除く全員が、一斉にメインディッシュのハトゥラを口に入れる。
「お、なかなかいけるじゃないか！」そう言って悠人は、祈るような目で自分を見つめている双子の蒼い瞳に笑いかけた。
「ほんと？」「よかったぁ〜」ネリーが目を輝かせ、シアーが胸をなでおろす。
「おう、本当に旨いぞ。ほら、みんなも食べ…あれ？」ぐるりと食卓を見回した悠人は、微妙な空気に気が付いた。
ハリオンは意味ありげに笑っているし、ヒミカも悠人を見ながら苦笑している。オルファにいたっては、
額に手を当てて、気難しい表情で何やら考え込んでいるようだ。
「――ネリー、シアー、二人とも、ちょっと。」
やおらオルファが席を立ち、くいくいと人差し指を立てて二人を呼んだ。
蒼い双子はしばらく悠人の席越しに顔を見合わせていたが、ふぅ、と小さく溜息をついて立ち上がった。

三人の少女は連れ立って庭の片隅へと向かった。どうやらオルファからのダメ出しがあるようだ。
「ずいぶん厳しいコーチだな。」悠人は苦笑いした。
「いや…でも、ねえ？」ヒミカがハリオンに目くばせする。
「これは、仕方ありませんね〜」
どうやら調理にとんでもないエラーがあったようだ。ヒミカもハリオンも、ひとかどの料理の腕前の持ち主である。
それだけに失敗にはいち早く気付いたのだろう。悠人は改めて置かれたシチューの皿に目を落とした。
いったい何がいけなかったのか。確かにそのシチューの具材は大きさもまちまちで、特に野菜などは火の通りかたも
一様ではなかったが、だからと言って、それほど味を損なってはいない。もし難点があるとすれば、暗がりで
分かりにくいが、色がやや不自然なことだろうか？

「ハリオン、あなた見てたんでしょ？なんで言ってやらなかったの？」
「こういうのは〜、何事も経験ですから〜。みんなこうやって料理の腕を上げていくんですぅ。」
そう言いながらもハリオンは、笑顔を崩さずシチューを口に運び続ける。
「ところでぇ、ユートさまはどうですか〜？」
「う〜ん、…言われてみれば色がなんだかおかしい気もするけど、俺は…普通に美味しいと思うな。」
さらに二口、三口と食べてみるが、悠人はさほど違和感を感じなかった。自分がグルメだとは思わないが、
とは言え、さほどひどい味覚オンチでもなかった筈だ。
「ふふ〜、やっぱり〜」しかし何やらお姉さんは、そんな悠人に納得のご様子である。

「ユートさま、ごめんね〜」
「無理して食べなくてもいいよぉ。」
しばらくして、オルファに説教を食らっていた姉妹が、意気消沈して悠人の両サイドに戻ってきた。
「あ、いや、別に無理してるわけじゃないけど…オルファ、そんなにおかしいのか、コレ？」
スプーンで皿を指し示しながら、悠人は戻って来たオルファに問うた。
「あのね、パパ…このハトゥラに使うのは、青じゃなくて赤塩なんだよ。」口をへの字にしてオルファが答える。
「ああ、なんだ、塩の色が違ったのか。」

「だってだってぇ…ネリーが言ったんだよぉ。ソーノスの料理には青塩が合うから、って…」
「なによお、シアーだってどっちか分かんなかったくせに！」
「あー、もういいから止めろ止めろ二人とも。俺をはさんでケンカすんな。」
今にもつかみ合いを始めそうな双子に割って入る悠人。というか、ポジショニング的には、それは必然と言えた。
「たいした失敗じゃないって、こんなの。色さえ気にしなきゃ全然食えるよ。な、ハリオン？」
「そうですね〜。すこし味がさっぱりしすぎてますけどぉ、これはこれで〜」
「だろ？ほら、みんなも早く冷めないうちに食べようぜ。」
悠人に促されるように、全員が食事を再開する。しかし、ネリーとシアーの落胆ぶりは隠しようもなかった。

「あ、いたっ…」
サラダをぼそぼそと食べていたネリーが、不意に小さな声をあげた。泣きっ面に蜂とでも言おうか、
どうやらドレッシングの飛沫が指の傷に沁みたようだ。
「うぅ…」カタン！と音をたててフォークを置き、ネリーは手をさすりはじめた。そのつぶらな瞳には
涙がうっすらと滲み出している。痛さよりも悔しさが先に立っているのだろう。
「もう、ネリーはお行儀が悪いんだからぁ…」
いつもなら双子の姉を気遣うはずのシアーも、むくれたままであった。

「あ…そうか。」
しかし、その光景を見ていた悠人は、二人の作ったシチューを、どうして自分だけが美味しいと感じたのか、
はっきりとその理由に思い当たったのである。

――あの時と同じだな。

悠人は胸の内で呟いて、対面のオルファに目をやった。さっきから試験官のように、いかめしく料理を
吟味している彼女は、その視線に気付かない。おそらく師匠として、いろいろ細かく採点をしているのだろう。

「もう、ハリオン、傷くらい治してあげなさいよ。」
さすがに見かねたヒミカが、隣のグリーンスピリットを肘で小突く。
「そうですね〜、二人ともこっちに来てください〜。」
ハリオンがふふふ、と笑いながら双子の少女たちに声をかけた。だが、何を思ったか悠人は、
立ち上がろうとする双子を制した。きょとん、とした表情で蒼い少女たちが彼を見上げる。
「いいよ、ハリオン。ほら、ネリー、シアー、両手をだしてみな。」
悠人は両側から差し出された二人の小さな手を重ねるようにして、自らの手ですっぽりと包み込んだ。

「よっ、…と」
テーブルの脇で「求め」が青白く光り、リィン、と鈴の音のように鳴った。
オーラフォトン特有の青紫色の輝きが、悠人と、双子の妖精の顔を、ぼうっと照らし出す。

「…ほら、これでもう大丈夫だ。」
「うわあ、手がすべすべのつるっつるだー！」
「ユートさまぁ、ありがとう〜！」すっかり綺麗になった自分たちの手を見て、二人がはしゃいだ。
「いいって。二人がこの料理にかけてくれた魔法のお礼だよ。」
「え、魔法？ネリーなんにもしてないよ？」「シアーもわかんない。なんのことぉ？」
悠人は不思議そうに自分を見つめる二人に、ただ笑顔を向けただけだった。
「料理の一番の調味料は〜、愛情ですからね〜。食べてもらいたい気持ちが大事なんですぅ。」
答えない悠人に代わって、ハリオンがしたり顔で解説する。

――だよな。あの手を見たら、まずいなんて思うはずがない。


「じゃあねー、ユートさま！」
「シアーたち、もっとお料理の練習するからぁ、また食べてね〜」
「はは、今度は今日のお礼に俺が何か作るよ。」
とっぷりと日の暮れたころ。第二詰所の前まで見送りに出てきた二人に、悠人が答えた。
「えぇー！？ユートさまって、お料理できるの！？」「の〜！？」
いきなり双子の蒼い瞳が畏敬の念に彩られる。
「あ、いや、そんなに期待されても困るんだけど…ほら、ちょっとしたもんなら何とか、な。
　えーとナポリタン…こっちじゃハクゥテっていうのか。あのくらいだよ。」
悠人はぽりぽりとハリガネ頭をかきながら予防線を張った。
「わー、食べる食べる！！」
「約束だよ〜、ユートさまぁ！」だが、そんな事などお構いなしの双子は大喜びである。

　　　　　　　　　　＊　＊　＊

「はー、食った食った。」
「も〜、パパったら、食べすぎだよ。」
「オルファだって、なんだかんだで結構食べてたぞ。」
「いーの、オルファは。先生なんだから！」

大小二つの影が星明りのもと、笑いを交わしつつ第一詰所への道を歩んでゆく。

「なあ、オルファ」
ややあって、悠人が少女に呼びかけた。
「ん、なに？」オルファが長身のエトランジェを見上げる。
「あのさ…あんまり焦んなくてもいいからな。どうせ俺の身長はこれ以上大きくならないし、
　あとはオルファが追い付くだけだから、さ。」

「……うん！」

しばらくの間をおいて、オルファが眩しいほどの笑みとともに、悠人の腕に抱きついた。

えーと、お久しぶりです皆様。
は？誰も覚えてない？や、やだなあ、私ですよ私。
うーむ、４年ぶりじゃ仕方ないか（←当たり前だ馬鹿

そもそもピンバニってなにさ？
しかもいきなり出てきてエピローグって、ねえｗ（←自分で言うな

本当は424さんがいるうちに終わらせたかったんですけどね．．．
さんざんお世話になっときながら、ろくすっぽお礼も言えずにごめんなさい、424さん。
もしまだこのスレを見ていたら、せめてものお詫びです。最後まで読んでやってくださいな。

じゃが、話はもうすこしだけ続くんじゃ。

次回、ピンクバニッシャー第�X章！〜節子、それサウナ風呂やない！ヒート風呂や！〜
第一詰所の大浴場を、静寂が支配する！ STAY TUNED！（←相変わらずアオりだけは一丁前だなおい