「年齢は?」
「……言えません」
さすが友貴。俺の奇襲にも動じた様子はない。
「年齢を言えないだと? 理由は?」
「理由は言えません」
「理由も言えないのか?」
「はい……すいません」
「質問を変えよう。二十歳より上かね、下かね?」
「下です」
「18歳より下かね?」
「言えません」
「ふーむ。17歳かね?」
「絶対に言えません」
「君は高校生なんじゃないのか?」
「そんなものはこの世に存在しません」
「女子高生と女子校生はどっちがダメなんだ?」
「どっちもダメって聞いたことがあります」
「生徒手帳と言うものを知っているかも?」
「そんなものはこの世に存在しません」
「年齢は?」
「思春期です」
「……年齢確かめることも出来ねーのかよ」
「しかたないだろー」
コイツ、やけに慎重だな
「おいおいシスタープリンス。年齢を公言しても良いんだぜ?」
たぶん。
「…………」
「ケッ、カマトトぶりやがって。なら教えてやる。いいか。俺様は17歳だ」
「……………………」
友貴は汗を流している。
「クックック、どうした、びびっちまったのかい? ならもう一度聞かせてやるぜ」
「俺は17歳だ――――――――――――――――っっ!!」
「じゅうななさいだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
「セブンティ――――――――――――――――――――――――――――――ン!!」
「クククククク、ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」
友貴は俺を見て、静かに泣いていた