朝起きたら妹に、このスレってエロゲ関係ないと思うの。と言われた。
何であのスレの話題が出たのか疑問だったが、シチュエーションのお題や縛りだよと答えたところ、
エロゲのようなシチュ、縛りか。と、少しモジモジしながら赤くなった顔を背ける仕草が、とても可愛らしかった。
その翌朝。
「残念でしょうけど、目隠しには触れてもいけません。 」
自由なだけに引っ込みがつかなくなった手を伸ばし、そっと妹の体に触れる。
手探りで、ぺたぺたと触れているうちに、彼女の吐息が熱を帯び、ふと触れた先端が堅くなり始める。
「……はぁ……はぁ……汚れて、しまいますね…… 」
妹の熱を帯びた声と衣擦れの音に、自然と昂ぶり始める。
「……兄さんの変態。見えないから妄想で補完しているんですね。いつもより堅いですよ。 」
少し冷たい、でも暖かい、妹の手。導かれるままに、そっと、彼女の秘泉に触れる。
――本能に正直な方が兄さんらしくて、私は大好きですよ。
「はぁっ……んふぁ……ぁぁ……んぁっ…… 」
クチュクチュという、控えめながらも淫靡な音で、益々昂ぶるばかり。そろそろ良いかなと思ったところで、
制止され、呼吸を整えてはいるけれど、まだまだ熱い吐息で囁かれる。
「残念ですが、時間です……。遅刻するわけには、行きませんから…… 」
行ってきますのキスをねだられ、返す。でも、舌を入れようとして、またも制されてしまった。
「今夜は早く帰ってこれますから。夜伽を楽しみにしてます。 」
自宅は一支社でしかなく、両親も妹達も、利便な土地に移転した本社での勤務。
自営業か、羨ましいぜと友人にはよく言われるが、自分に関して言えば余りに暇で、
学生時代にしていたアルバイトでの方がよほど働いているようにさえ思える。はっきり言ってニートのようなものだ。
主な仕事と言えば、両親や妹に任された自社株の管理や、
代理を頼まれた先物取引、デイトレでの収入を含めた株価等のチェック。
主な年収だけなら妹の方が上で、正直頭が上がらないのだった。
お久しぶりです。トリップキー忘れたので変わっているかと思います。
まとめは継続不可能だと思いますので突発屋氏の暫定まとめにて引き続きお願いします。
朝起きたら妹に○○というお題で、エロゲのようなシチュエーションを妄想し、SSを投下するスレと考えれば
良いんじゃないかなと比較的初期の頃から思っていましたが
それだけにネタ切れも多々あって、今もスランプ続きです。
リハビリかねての投下が主になると思いますが改めて宜しくお願いします。
久々のハル氏GJ!
以前のようにレスが付かないのがさびしいところ
乙です
656の子の名前や設定はもう少し煮詰めてからにしようかと。
いわゆるクーデレ?担当になることはほぼ確定ですが、
ただでさえカオスな上に下手に他の職人さんとかぶるとまずいですから。
>◆HqwJ0Jg70Uさん
お久しぶりです。体重計で四苦八苦する妹さんに和みました。
乙です。
>桐莉兄氏
精力的な投稿乙です。
相変わらずの電波っぷりに寧ろ安心しましたw
なんだかんだで設定も深いんですよね、そう言えば。
初代スレから見守り続けてる身としては、職人さんの復帰が嬉しい限り。
いつでも待ってるから!
662 :
名無しさん@初回限定:2008/07/04(金) 01:08:16 ID:X2qGJQYx0
朝起きるためには夜寝なきゃダメだと思うんだ、うん
気がついたら妹が町に昇格していた。
ttp://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E136.15.25.8N35.6.1.3&s1=%A2%A9527%2D0162%20%20%BC%A2%B2%EC%B8%A9%C5%EC%B6%E1%B9%BE%BB%D4%CB%E5%C4%AE 「……それが、どうかしたのですか? と言うか、2005年の話を何故今になって蒸し返しているのです?」
「いやほら、このスレ結構古参の人もいるみたいなんで、昔の話題を振れば食いつくかなーって」(2スレ目
>>152参照)
「折角の七夕だと言うのに、そんな話題しか思いつかないのですか。相変わらず浪漫のない方ですね」
つまらなそうに尻尾を揺らしながら、心底馬鹿にしたような顔で言われた。
しかし、猫耳ょぅι"ょ なんてロマンの爆心地で突然変異したような奴に言われると、ロマンがないと言うのも
良い事の様に思えてくるから不思議だ。
「じゃあ七夕っぽく、晩飯はそうめんでも食うか?」
七夕にそうめんを食べるとその年は病気をしないらしい。そうめんってそんなに栄養価高かったっけ? とも思うが、
こういうのは縁起物なので気にしたら負けである。
ちなみに、揖保の糸は馬鹿みたいに高いけどマジ美味い。
「せめて、織姫と彦星の方を思い浮かべてください。そんな風だから、『板違い』などと言われるのです」
「つっても、あいつら兄妹じゃないからなー。それこそスレ違いだろ。それに、食い物の美味そうなエロゲはたいてい良ゲーだぞ」
沙耶の唄とかな。
「人間の3大欲求の内、食欲しか満たさないアダルトゲームなど聞いたことがありません。まあ、お兄様の詰らない文章であれば、
大抵の人は睡眠欲も満たせるのでしょうが」
なかなかに頭に来る一言だが、悔しいかな返す言葉もない。
「いいだろう。そこまで言うなら、エロゲーっぽくしてみようじゃないか。俺とお前と大五郎で」
「……そんな化石じみたネタを仕込んでいる時点で、既に結果は見えたようなものだと思いますが。まあ、やってみたらどうです?
枯れ木も山の賑わいと言いますし、容量の大きな保守と思えば、皆さん我慢して下さるでしょう」
そんなわけでエロシーンに挑戦してみる。
灯りを消した部屋の中で、妹の艶かしい声だけが耳に届く。
ただでさえ蒸し暑い夜だと言うのに、お互いの肌が密着している部分に熱と汗が篭り、意識が朦朧としてくる。
「お兄様も、初めの頃に比べれば大分上手になりましたわね」
小さな身体を目一杯摺り寄せながら悪戯っぽく笑う妹は、普段からは考えられないほど淫靡だ。
暗い部屋の中そこだけ炯々と光る目は、猫と言うよりは人を沼地へ誘う鬼火のようだ。
「……また、何か詰らない事を考えておりますのね。腰が止まっていますよ」
不機嫌な声とともに、容赦なく背中に爪を立てられた。
瞬間、頭が真っ白になる。意識が飛びそうになるのを、何とか歯を食いしばって堪えた。
妹を抱く腕にも力が入るが、ハッキリ言って気にしている余裕はない。
「あら、そんなに必死に私にしがみ付いて。その上、膣内でまた大きくなって。お兄様ったら、そんなに痛いのがお好きですの?」
愉快そうに哂う妹にも答えられなかった。
正直、自分の反応が性感なのかそれとも単なる生存本能なのか、自分自身でもわからない。
ただ、この部屋の何もかもが俺の思考力を奪っていく。
痛みも暑さも、妹の体温も 体臭も 汗も 光る目も ……お互いの繋がった部分も。
そうして狂った俺は、狂ったままに妹の身体を貪る。
「そうそう。お兄様はそうやって、必死になっている方が素敵ですわよ」
だから、もっと頑張って下さいな。そういって妹は俺の肩口に噛み付いた。
今度こそ気絶するんじゃないかと思うような衝撃が、背骨を突き抜ける。
声にならない声を上げながら、ただ本能の赴くままに腰を打ち付け、自身でも気づかぬ内に果てていた。
気がつけば、まだ繋がったの妹に肩の傷を舐められていた。
妹の鋭い犬歯は、簡単に俺の皮膚を貫く。その上、下もザラザラしていて治療というよりは傷口の肉をこそげとられている感覚に近い。
痛みで意識が覚醒し、妹の身体を抱きしめたままだという事に気付いた俺は、強張った筋肉をほぐすようにしながら腕を解いた。
妹はつまらなそうに鼻を鳴らしたが、すぐ何かを思いついたようにこちらを見た。
「それにしても、お兄様は素敵です。汗も血も肉も精液も全部。まだ味わっていないけれど、きっと骨も脳味噌も心臓も、全部全部素敵なんでしょうね」
その台詞と恍惚とした目に先ほどの痛みが思い起こされ、俺の本能は強く反応した。
当然それは、繋がったままの妹にも察知されるわけで。
「そして何より、その痛みに敏感で貪欲な所がとても素敵」
怪しげな目に魅入られたまま、俺はまた狂ってゆく……
「……何と言うか、日活浪漫ポルノを携帯小説に書き起こしたような文章ですね。流石はお兄様、温故知新に長けていらっしゃる」
言葉の意味は良くわからんが、とにかく凄い貶し文句である。つーか、俺は日活ロマンポルノなんて見たこと無ぇよ。
どちらかと言えばロマンポルノよりは蟷螂の交尾を思い浮かべたのだが、エロシーンとしてはより駄目駄目なので黙っておく。
つーか、これ需要無さ杉だろJK。
「まあ、駄目な奴は何やっても駄目という事が判っただけでも収穫では?」
妹の呆れたような声が妙に悔しかった梅雨の日の一幕。
なんかこのままだと飽きられそうなので新しいことに挑戦してみたが、案の定 駄目だった。
日付変更前から頑張った結果がこれだよ!
しかも今更、誤字発見
>>665の2行目は 下 → 舌 でお願いします。
下がザラザラしてるって怖ぇよ! 新感覚どころの話じゃねぇ!
>>ハル ◆v73IJIDdBM 氏
お久しぶりです。
かぶるも何も、今このスレにはエロ担当が桐莉兄氏とあなたしか居ないwww
頑張れ、頑張れ(無責任)
あ、モチロン新しい職人さんも随時募集中(勝手に)。
ところで、
>>662 は俺に対する当てつけなのか?
馬鹿なこと言ってないで寝ます。おやすみなさい。
乙です
今までレス無しなのが信じられない。
ゆっくりカキコしていってね!
ふいんき(なぜkry がとてもよかった。GJ!
続きを全裸でwktk
全裸じゃみっともなかろう、これを使いなさい
つオクラ
670 :
桐莉兄:2008/07/16(水) 18:27:00 ID:J3EQNydX0
『その怪しげなマントとステッキ!あなた、いつもの先生じゃないわね!』
『ぶわぁーれたくぁーっ!私は絶望帝国からやって来た仮面教師、ゼツボウどぅわぁーっ!!』
『カフカちゃん、メルちゃん、変身よっ!!』『『了解っ!!』』
朝起きたら妹がニコニコ動画で俗・さよなら絶望先生第七話を視聴中やった。
第七話とゆーか、冒頭のリリキュア部分だけ切り出したもんらしい。
「ばーにんはーと!もっとー力強く大地を蹴って〜♪」
画面のネタ的OP映像に合わせて高らかに歌いながら、携帯片手に楽しげにくるくると舞い踊るゆかな。
ご丁寧にもセーラー服(ゆかなの小学校の女子制服や)に着替えとる。
……あいつ、確か今年でもう小四と違ぉたか?
『えーマジノリノリー?きゃはははー』
『一緒に歌って踊ってするのが許されるのは幼稚園児までよねー』
僕の脳内で突っ込み入れるキモーイガールズ。
いや、まぁさくらたんも小四でカードキャプターやっとったんやから別に構へんのやろうけど。
カレイド・ルビーとかラー・メン子とかに比べたら全然セーフや。うん、可愛い。
「ばりやー!なんてー!逃げ道はもういらないでしょーっ!!!」
ますます熱唱クライマックス。
朝から大声出したらご近所迷惑やで、ゆかな。
「くーちはてーるまでー、ゆーくーまでーっ♪」
ちゃちゃっ、ちゃちゃっ、ちゃっ、ちゃららんっ!!!
っと、最後に決めポーズをしながらこっちを振り向く。
開いたドア。今になって漸く、妹ワンマンショーの観客に気付く。
671 :
桐莉兄:2008/07/16(水) 18:27:52 ID:J3EQNydX0
「………おおおおおおおにいちゃっ!?!見ていたなっ、きさまーなのですっ!!!」
「な、何や?別に覗こう思て覗いてた訳やないで?」
決めポーズの姿勢のまま固まっとったゆかなが、凍りついた笑顔のまま、ロボットみたいなぎこちない動きでうさこちゃんの耳に手を伸ばす。
あかん、やばい、緊急回避やっ!!!と思った時にはもう手遅れや。
「ぶち抜きやがれですっ!!らけーてんっ、はんまぁぁぁーーーーっっっ!!!!」
うさこちゃんの×の字口が僕の顔に急速で接近して来る。
あかん、激突は回避出来へん。避けたら後ろの窓ガラスが大惨事や。
総員対ショック閃光防「ひゅるぷごあっ!?!」
うん、間違いなく、ゆかながなるとしたら魔法少女やなくて魔砲少女や。
それもバリバリ近接格闘戦型のプリキュアみたいなやつ。
「おにぃちゃのっ!(ごすっ)記憶がっ!(ぼごすっ)消えるまでっ!(べきょっ)殴るのをやめないっっ!(ごぐわしゃぁっ)」
「う〜ううう、あんまりや…HEEEEYYYY!あんまりやアアアアーーーーー!」
「おにぃちゃっ、今ゆかなはお部屋の中で一人で何をしていましたかっ?」
「きっ、着替えや!学校の制服に着替えようとしとったんや!!」
「宜しい。おにぃちゃはゆかなの着替えを覗いてしまって殴られているのですよっ。妹の恥ずかしい黒歴史を知ってしまったからでは断じて無いのですっ!!!」
「わっ、わかった、わかったからもう堪忍してやーーー!!!」
「へんしんとか聞こえなかったですかっ?」
「そ、それはアレや。携帯メールの返信でもしとったんとちゃうか?めるめるって!!!」
ぶぉんっ。
振り下ろされたうさこちゃんが僕の脳天直撃する寸前に軌道を変えて横に逸れる。
「其の通りなのですっ。ゆかなはお友達にメールの返信をしていただけなのですよーっ」
僕への攻撃を止めると、うさこちゃんをベットの上に無造作に放り出すゆかな。
672 :
桐莉兄:2008/07/16(水) 18:28:49 ID:J3EQNydX0
「あーあー、うさこちゃん可哀想に。ゆかなが乱暴に扱うからまた、目玉(ボタン)が取れて頭から綿が食み出とるで……」
『そうだよっ、酷いよゆかなちゃんっ!!こんなの人権侵害だよっ!!!謝罪と賠償を要求するっ!!』
立ち上がって抗議するうさこちゃん。
ぷりぷり怒って額に血管が浮き出とる。
「ピー太君はうさぎだから人権は無いのですっ」
『むっきーっ!!ゆかなちゃんはいけない子っ!そんな悪い子のゆかなちゃんにはおーしおーきだぁーっ!!!』
じじじーっとおなかのファスナーを開けて、中から内臓チックな肉塊をぼたぼたと溢しながら、ぬるぬるの粘液に濡れたピンク色のうごめく触手を数十本ゆかなの方へと伸ばす。
いや、あのな、ピー太君。君、腹綿はどないしたんよ。何で腹ん中、謎の四次元暗黒空間になっとるねんな。
「ってかぬいぐるみが喋るなボケぇ!!!」「ピー太の癖に生意気なのですっ!!!」「めぎょげぶっ!!!」
僕とゆかな、左右からラリアットの挟み撃ちを首に喰らって悶絶するうさこちゃん。
確かにこう、なんかぬいぐるみでは有り得へんような、首の骨とかそんな感じのがごきっと折れるような感触が……。
妙な角度に首を折り曲げたまま、ピー太君がゆらりと立ち上がり、
『はははっ、流石はゆかなちゃん。また負けちゃったぁ。てへっ☆』
「ドミかるゆかなを舐めるななのですっ。今度やらかしたら肉体言語でお前のエロ触手全部引っこ抜いて犬の餌にしてやるですよっ」
『……ちっ、何時か隙を見てボクの触手でひぃひぃ言わせてにんっしんっさせてやるっ』
「あ、あの、ゆかなちゃん。そのぬいぐるみ、何なんや?」
「何言ってやがるのですかおにいちゃ?いつものうさこちゃん人形なのですよー」
『やあ、ボクピー太!魔法の国からやって来たマスコットだよっ。ピー太のピーは実は放送禁止用語のピーなんだ!コンゴトモヨロシ(ぎぎゅぅぎちぎちぎちぃっ)』
答えようとした兎のぬいぐるみの頭部を笑顔で雑巾絞りするゆかな。
「……普通の兎のぬいぐるみなのですよ?」
「嘘だッ!!!!!」
『あびゃぁぁぁいたいいたいいたいでも幼女の雑巾絞りマゾ気持ちいひぃぃぃ!!!』
「こん中かっ!?ぬいぐるみの中にエイリアンでも寄生しとるんかっ!?」
673 :
桐莉兄:2008/07/16(水) 18:36:58 ID:J3EQNydX0
うさこちゃんのチャックを開けて中に手を突っ込んで探ろうとすると、うさこちゃんが両耳を巨大なハサミに変えてガッチガッチ刃を合わせながら威嚇しよった。
×の字口も上下左右にぺろーんと割けて、鋭い牙が何列にも渡って無数に並んどる凶悪な食肉獣の口内が見え隠れしとる。
『HEY、ゆかなの兄ちゃん。社会の窓に手ぇ突っ込むのはマナー違反だぜ』
そしてチャックの中の暗黒空間からにょっきりと屹立する巨大な一本の勃起ペニス。
怪僧ラスプーチンのちんこと同じくらいでかいやんけ!!!
うさこちゃんは自分で苦労しながら勃起ちんこを腹の中に収納すると、チャックを下ろそうとして
『いでぇぇぇぇ!!ちんこの皮チャックに挟んだァァァァーーー!!!!』
「でかけりゃいいってもんじゃない事を肝に銘じておきやがれです、この包茎おちんぽ!!女性の敵なのですよっ!!」
「やめとき、ゆかな。こいつお前に罵られる度に恍惚とした表情でハァハァしてよる……」
腹のチャックを押さえながら無様に悶絶するうさこちゃん人形を見下ろして、
さて、こいつを何処に捨ててこようか、いっそガソリンで燃やして灰にして海にでも捨てないと再生するんとちゃうやろかと僕が思案に暮れとると、ぴぴるぴるぴると聞き覚えのあるメロディの着信音。
『ゆかなちゃんっ、りはちゃんっ、変身よっ!!!』
「了解なのですっ!!!」
地面を転げ回っているうさこちゃん人形の首根っこをガッと掴み挙げると、一気にチャックを引き降ろす。(ビチッと皮の千切れる音がして、悲鳴と共に鮮血が飛び散った。)
何処に繋がっとるかも良く解らへん謎の暗黒空間に手を突っ込んで、ドラえもんのように中身を掻き出す掻き出す。
『ぎゃぁぁぁああぁあーーーー!!ゆゅ、ゆがなぢゃんっ、それボグの心臓ォォォーーー』
『ぎょえええぇえぇぇーーーーー!!!!やめてやめていだいいだい腸が伸びちゃうお外に全部引き摺り出さないでえぇえぇーーーー』
『アッハァーッ、らめらめぇっ、それそんなに強く握って擦ったらびりゅぅうーって出ちゃうのォーーーー』
674 :
桐莉兄@キリ:2008/07/16(水) 18:39:00 ID:J3EQNydX0
身悶えするうさこちゃんの腹の中に上半身半ばまで突っ込んで掻き回していたゆかなが、やがて何か目的の物を掴んで外に這い出て来る。……うさこちゃんの血にドロドロに塗れた猟奇的な姿で。
「じゃじゃーんっ、ドミ狩るステッキなのですっ!!!」
「あ、あの、ゆかな。何かうさこちゃん、白目剥いて泡吹きながらピクピク痙攣しとるんやけど……」
「りりかる☆まじかる☆みらくる☆ひぷのっ、変身ッ…ドミ狩るゆかななのですーっ!!!」
瀕死のうさこちゃんはガン無視でステッキ掲げて変身ポーズを取るゆかな。
何かうさこちゃんが『臓物…腹…戻し……ギヒィ……』とか言うとるけど、そんな事より僕は妹の変身シーンに釘付けや。
魔法少女ってほんまに変身する時全裸になるんやなぁーーー。
「あ、ゆかな、今んとこもういっぺんだけ巻き戻して見せてくれへんか?」
「おおっ、この変態おにぃちゃめっ。漸くゆかなの裸に興味を示しやがりましたですかっ。
いいでしょういいでしょう、特別サービスで逆再生してやるから、
ゆかなのいやらしフェロモン溢れるつるぺたえっちなロリロリボディを
よーくそのめんたまに焼き付けておきやがるが良いのですっ、そして今夜のおかずにしろですっ。
のぷひ☆るくらみ☆るかじま☆るかりりー!!!」
『死…助け…心臓…早……ゲブァ……』
「今度はスローモーションで変身なのですっ!一時停止もお好みのままなのですよーっ!!!」
To Be continued next 休み ターイムっ……かも知れませんのですよ…っ!!
乙。相変わらずグロカワイス
乙〜。でもグロイな(w
保守。
暫定保管庫の作者別インデックスから桐兄氏消えてね?
夏休み前と同じ時間にセットした目覚まし時計のアラームで起きた少女は、夏休み
に入る前と同じように起きて夏休みに入る前と同じように着替える。何故なら少女に
は夏休みなどない、夏休みなどが与えられる身分ではないのだと少女自身が考えてい
るからだ。
勉強が出来て、家の手伝いも進んで行い、物を欲しがらず、何でも言うことを聞き、
悲しくても辛くてもお腹が空いてても平気な顔をし続けること。誰にも迷惑を掛ける
ことなく、なおかつ役に立つ子でいること。これまで半生の殆どをタライ回しの中で
生きてきた幼い少女が得た唯一の処世術が、それである。
「……よいしょっと。」
だから少女は今日も頑張る。この家の待遇は、今までに暮らしてきた他の親戚の家
と比べて格段に良いからだ。綺麗なベッドがある一人部屋をくれるし本を買をお小遣
いも貰えるし、ご飯を食べるときもお代わりを勧めてくれる。毎日着替えが出来るほ
ど服も買ってくれたしビデオを見るときは誘ってくれるし一人で留守番をさせられる
事もないし一緒に遊ぶときもゲームをする時も少女が勝ったと言って怒られたりしな
いしお土産だって平等に分けてくれる。
そんな家でお世話になる機会など、もう来ないかも知れない。いや、それよりも新
しい家に貰われる度に(表面上は笑っているが)何処か迷惑そうな目で迎えられるの
は二度と御免だ。だから頑張る。夏休みの宿題は一日でも早く終わらせて、家のお手
伝いをしながら新学期でも良い成績を守れるように勉強して、この家の人達に嫌われ
ないように一日二十四時間、一年三百六十五日を良い子でいるのだ。
やがて着替えを終え、脱いだ寝間着を抱えて町内のラジオ体操に出掛けるようと部
屋を出た少女の耳に、階下での物音に……というか話し声が届いてきた。
「……から、なんつー格好してるんだよお前は!」
「な、なによぉ!」
「ヘソも足も丸出しで、しかもシャツが薄すぎて下………とにかく、半分透けてる
って言ってるんだ! ちょっとは自分の姿を鏡に映して見てみろ!」
二階の廊下にまで響く声で言い合いをしているのは、この家の長男の浩介と、三女
の真衣である。これから何処かに出掛けようとしている妹の姿を浩介が見咎め、その
まま玄関先での口論に発展したらしいが。
「透けてるって………これは水着なんだから透けても良いの! だいたい、薄着で
こんな派手な柄のブラなんかしてる訳ないでしょ!?」
(あ、あれ、この前お揃いで買って貰ったビキニだ!)
少女が引き取られるまで末っ子人生を歩んできた真衣は、新しくできた妹にお姉さ
んぶれることが嬉しくて堪らないらしく、少女のことを構ってくれる。大きな量販店
に連れて行って貰って同じデザイン(とは言ってもサイズは大幅に違うが)を一緒に
買って貰ったときは、本当に姉が出来たみたいで凄く幸せな気分になれた。いま真衣
が薄手のタンクトップの下に付けているのは、そのときに購入したビキニで、少し
派手めな赤が眩しい若者向けの水着である。
「水着って……こんな朝早くに(市営)プールなんてやってないだろ?」
「はぁ!?」呆れた、と言わんがばかりの声「こんだけ気合い入れた水着でプール
になんて行くわけないでしょ! 海よ、海!!」
元末っ子と言えど真衣は高校生である。当然、少女と違い活動範囲は広い。
「海って、もしかしてお前……?」
「そゆこと♪ お兄ちゃんだって真里亜ちゃんと泳ぎに行ってたじゃない。だから
私が男の子と行ったって構わないわよね?」
「そ、そんなわけあるか! 真里亜は従妹だろうが! お前が勝手に想像してるの
とは全然違うんだからな!」
「でもお兄ちゃん、従妹だって結婚も出来るし赤ちゃんだって平気で作れちゃうよ
ねぇ? それに、あんなにデレデレ鼻の下伸ばしながら出掛けてて『デートじゃない
ぞ!』なんて言ったって説得力のセの字も無いと思わない!?」
妙な方向にヒートアップしてゆく二人の様子を隠れて覗いていた少女の内から、今
まで感じたことのない感情が浮き上がってきた。
(そう言えば、浩介兄さんに叱られたこと、一度もない……)
一緒に寝ていてオシッ……粗相をしてしまった時も、夜中にお腹が空いたので水を
飲んで誤魔化そうと黙って台所を漁っていた時も、気遣われて心配される事はあって
も叱責されるようなことは全くなかった。以前の環境下では些細なことでも折檻に近
い叱咤を受けていた少女が或る意味、肩透かしを喰らってしまうほどに優しい義兄。
(……もしかして、どうでもいい子だって思われてるのかな? すぐに他の家に行
っちゃう子だから怒らないのかな?)
お腹の奥かえら、冷たくて苦しい何かが沸き上がってくる。
(ど、どうしよう? ホントに嫌われてたらどうしよう?)
良い子でいれば安全であるという既成概念が足下から揺らぎ始め、少女の顔から血
の気が色が急激に引いてゆく。どんどん速くなる鼓動が痛いほどだ。
(どうしようどうしようどうしよう……)
実を言えば少女の余りに献身的な態度……というよりは店子のような他人行儀さを
払拭しようという意図で(ついでに、まだ幼い点も考慮して)他の妹よりは多少甘く
接していただけなのだが、そんな機微が少女に理解できる筈もない。ついでに言えば、
既に二人の妹(と妹以上に手間がかかる姉)のお陰で年下の女の子の扱いに慣れてい
る浩介ゆえに少々のことでは動じなかっただけだったりもする。
(どうしようどうしようどうしようどうしよう………)
今までの知識と経験が全く役に立たないという非常事態に陥った少女の中では同じ
単語が渦巻き模様になってグルグルと脳内を掻き回し、少女にとっての正常な思考を
どんどん飲み込んでいってしまう。
(……そ、そうだ!)
そして行き場を無くしてた少女の絶望感は、それまで少女が考えたことすらなかっ
た直情的かつ本能的な打開策に少女を飛びつかせてしまった。
ちゃんにトヤカク言われなくちゃなんないのよ!」
「だ、だから……」
「だいたい、お兄ちゃんはお兄ちゃんであって、私の保護者んでもなんでもないで
しょっ! もう時間だし、私行くねっ!!」
「……って、待てって、真衣!」
「お兄ちゃんの分からず屋っ、べぇ〜〜〜〜〜〜っっっだ!」
と高校生とは思えない顔で舌を突き出してから、佐々原家の三女は真夏のデートへ
と出掛けていった。
「………保護者でもなんでもないのに……かぁ……」
言われてみれば尤もな意見である。真衣は妹であって娘ではないのだ。これはちょ
っと考えを改めないと駄目かも知れないなと頭を掻きつつ、浩介は家の中に……
「お、おおお、おはようございますっ、浩介兄さんっ!」
「………………………………………え?」
家の中に戻ろうと振り返った先で照れ臭そうな笑み浮かべている現末っ子の姿に唖然
となっつぃまった。
(やたっ! 浩介兄さん、びっくりしてる!)
「り、里佳子……ちゃん?」
「はい、なんですか?(わくわく、わくわく♪)」
純白のワンピースに身を包んだ妹だけなら驚くことなどないのだが、その下に着て
いる真っ赤なビキニがほぼ完全に透けてしまっている。まだ小学生故に色気など皆無
で、逆に健康さというか元気さが溢れていて可愛らしいとも言えるのだろうが、普段
のギャップとの余りの大きさ目が点になってしまう。
「……えっと、だな……それ……」
「はいっ!(どきどき、どきどき♪)」
これで自分も真衣同様に叱って貰えるのだと確信している里佳子の瞳は妙な期待感
でキラキラと輝いているが、その感情が何処から由来しているのかは、まだ幼い彼女
本人には理解できていない。
>>682冒頭訂正
「もう、いい加減してよね! お母さんだって良いって言ってるのに、なんでお兄
ちゃんにトヤカク言われなくちゃなんないのよ!」
その格好は……と真衣の時と同じように問いつめそうになった浩介だが、寸での所
で思いとどまる。色々な意味で微妙な年頃の真衣と違い、こちらはまだ小学生だし過
剰な反応は良くないかも知れない。ここは先程の教訓を生かして理解力を示しておく
べきだろうと浩介は判断した。
「……ま、真衣とお揃いなのかな? 里佳子ちゃんは可愛いから、その、何を着て
も良く似合うよ?」
「え? あ、あの……(あ、あれれ?)」
いきなり想定外の事態である、が。
(そ、そうか! 真衣さんは……!)
素早く軌道修正を試みる里佳子。
「あ、ありがとうございます。それでですね……?」
「うん?」
「りり、リカ、これからプールに行くんですっ!(わくわく、どきどき♪)」
そう、真衣はこの格好で出掛けると言ったから怒られたのだ。里佳子は自信満々に
カードを切った。
「……プール? これから? 一人で?」
「はいっ!(わくわく、どきどき♪)」
下に水着を付けてはいるものの、里佳子は手ぶらだ。小学校の夏休み講習なら学校
指定の水着だろうし、市営のプールに行くのだろうか? 浩介の頭上に幾つもの「?」
が浮かび上がる。だが頭ごなしに問いつめるだけでは余りに脳がないのではないだろ
うか。
「えっと、それは……里佳子ちゃん、一人で行くのかな?」
とりあえず、遠回しの質問から入る浩介。
「っっ!!」
どっきんっ、と里佳子の胸が一段と大きく弾む。大々々チャンス到来だ。
「そそそ、それがですね……」期待に満ちた上目遣いで、震える声を抑えながら切
り札を放つ里佳子「リカ、男の子と約束してるんですっ♪(わくわくどきどき、わく
わくどきどきっ♪)
これで完璧だ。間違いなく叱って貰える。そう確信した里佳子は、飼い主からご褒
美を貰おうとする子犬のような瞳で兄の顔を見上げた。
だが、その笑顔が失敗だった。
「男の子って、学校の友達?」
「えっと……はい、そうですっ!」
浩介の質問の意図は理解できないながらも、とりあえず相づちをうって話を合わせ
る里佳子。
「そっか、それは……」
「それはっ?(わくわく、どきどきっ♪)」
「……良かったじゃないか、里佳子ちゃん。」
「………………………………………はい?」
里佳子の円らな瞳が点になる。
「ほら里佳子ちゃんは普段から勉強と家の手伝いばっかりで、友達を呼んだり一緒
に遊びに行ったりってことがなかっただろ? ひょっとしたら、こっちに転校した所
為で友達とか全然出来なくって、一人で寂しい思いをしてるのかって心配してたんだ
けど、夏休みに約束できる友達がちゃんと居たんだな。安心したよ。」
「いえ、あの、えっと……その……あれ? あれれ?」
おかしい。なにをどう間違ったのかわからないけど、明らかに想像とは違う。真衣
と同じ事をいった筈なのに、何故自分は褒められているのだろう?
「今日は奈月も姉貴も居るから、家の事は気にしなくて良いからね。ゆっくり遊ん
でおいで。」
おニューの水着を着て満面の笑顔で、友達と遊びに行くと宣言する。つまり幼い末
っ子は夏休み最初のイベントに浮かれてしまい、居ても立っても居られなくなって早
朝から自慢しに来たのだろう……と浩介は判断したのだ。当然、小学生の妹が男と言
えど同世代の友達と近所のプールに行くという程度のことで心配するわけもない。そ
れどころか里佳子と家族の距離感が縮まった証を目にして嬉しい限りだ。
「えっと、えっと……えとえとえと……」
一方の里佳子は完全にパニック状態である。思考が全く追いつかない。
「そっかそっか。うんうん良かった良かった。」
そんな里佳子に追い打ちをかけるように(本人にその気はないが)優しく頭を撫で
る浩介。もうどうして良いのかわからない里佳子のお腹の中から、言葉にならない衝
動が込み上げてくる。
「あう。う、うう………」
「そうだ、特別にお小遣いをあげるから一緒に何か……里佳子ちゃん?」
「う、う、うう……………うあああああああああああああああんっ!」
「って、なにゆえっ!?」
小学生の妹に突然ガン泣きされ、文字取りに飛び上がる浩介。
「ちょ、な……」
「うあああああん、うあぁぁぁぁぁぁぁぁ〜んっ!!」
「あの、里佳子ちゃん?」
「ああああああああああああああああああん!」
「ど、どうしたんですか……って、里佳子ちゃん!?」
ただならぬ泣き声を聞きつけ、次女の奈月が台所から飛び出してくる。
「浩介兄さんが、ごうずけにいざんがぁぁぁぁぁぁ!」
「………に・い・さ・ん……っ!?」
「ちょ、おま、待て、なんで俺が……」
「はいは〜い。そこまでそこまで〜。」
トントントン、と軽快な足音で階段を下りて佐々原家の長女である梢が参上。
「あ、姉貴!」
「お姉ちゃん?」
「あ〜……一部始終見てたからダイジョブだ。ここはアタシに任せて、奈月は戻
ってな。はいはいリカちゃん、そんなにワンワン泣いたら縮んじゃうぞ〜?」
「全部見てたらなわかるよな姉貴? 俺は全く……」
「や、一から十まで、ぜぇ〜〜〜んぶ浩介が悪い! 男と違って、女の子っての
は生まれた瞬間から女の子なんだぞ浩介?」」
「って、なんだよそりゃっ!?」
「ひくっ、ひくっ……」
「……本当に、お姉ちゃんに任せて良いんですね?」
「だから大丈夫だって言ってるっしょ? リカちゃんリカちゃん、お姉ちゃんが良
いこと教えてあげようか? 実はぁ、ゴニョゴニョゴニョ。」
「ひくっ、ひくっ……ふぇ?」
「ボソボソボソボソ……というのはどうかな?」
「う、うぅ、それほんとうですか梢さん?」
「うんうん。だからお姉ちゃんの部屋でお話しよっか?」
「え、えっとぉ………はい。リカ、行きます。」
「んじゃ、そゆことで〜♪」
と一方的に話を進めた梢は里佳子の手を引きながら二階に戻ってゆく。あとに残さ
れたのは、状況が全く理解できない浩介と奈月。
「……結局、なにがどうしたんですか?」
「それは俺の方が聞きたいくらいだ……」
玄関の外では、蝉たちが思い出したように合唱を始めていた。
>>678 ご指摘の箇所、訂正させて頂きました。
それでは _-)))コソコソ
里佳子ktkr +。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
( ノω^)
夜起きたら、保守
おいおい491kBだと
次スレはどうするんだよ
693 :
名無しさん@初回限定:2008/08/11(月) 11:09:02 ID:hFVfJdu+0
あ、即死回避用の書いてるから少し待って。
俺が立てて来るぉ。
朝起きたら、妹がゲッソリしていた。
「………よぉ、今朝は早いな……」
「……兄さんもね……」
目の前の仁美の目は真っ赤に充血し、頬は痩け唇は血色を失い新鮮なゾンビ
のように脱力したまま洗面所で機械的に歯を磨いていた。そして鏡に映った俺
の顔色も仁美と(マイナスな意味で)良い勝負。朝から兄妹で顔を見合わせ、
魂が抜け落ちそうな溜息を揃って漏らす。
「あら? 二人とも今日は早起きね、感心感心♪」
と、そこに朝からご機嫌そうな姉貴が軽い足取りで降りてきた。制服をバッ
チリと着こなし、顔も瞳も髪も健康そうにキラキラ輝いていて……今の俺達の
目には眩しすぎて少々痛い。
「………………」
「………………」
そんな姉貴に向け、二人同時に意味ありげな視線を送って遠回しに苦情を申
し立ててみるが。
「ん? なになに?」その心底ご機嫌そうな笑顔は全く揺るがない「どうし
たの、二人ともお目々を真っ赤にしちゃって。寝不足? だめだよ、お休みで
もないのに夜遅くまでゲームとかしてちゃ?」
『はぁ〜〜……』と再び大きな溜息のデュエット。
「もぉ、しょうがないなぁ。今日はお姉ちゃんが頑張って元気が出る朝ご飯
作ってあげるから、一緒に学校に行こうね?」
そう楽しげに宣言した姉貴は、やはり俺達の返事も聞かないまま鼻歌交じり
に踊るようなステップで台所へと向かう。気のせいか、フリフリのポニーテー
ルを結った大きなリボンすら普段より大目に揺れているような錯覚すら覚えて
しまう。
「ねぇ兄さん……」その後ろ姿を呆れ果てた言いたげな半目で見つめながら、
仁美が力なく呟く「……いい加減、お姉ちゃんに教えてあげた方が良いと思う
んだけどな私は……その……」
「『声が大きすぎます』ってか? それならお前も言ってやったらどうだ、
えっと……」
「兄さんの名前を呼びながら……するのは止めてって? そんなのが私達に
丸聞こえだって知ったら、お姉ちゃんどうなっちゃうと思うのよ?」
「…………だよなぁ〜」
文字通り、お手上げだ。
「まぁ唯一の救いが、月に二〜三回で済んでるってとこよね。あれ以上増え
たら私ノイローゼになっちゃうかも……」
「っていうか、自分が大声出してるのに全然気付かんもんなのか普通? お
んなじ様な遺伝子のお前はどうなんだ?」
「その辺は大丈夫。お姉ちゃんが反面教師になってくれたお陰で、聞かれな
いようにって昔からハンカチを噛んで枕に………………ん?」
「枕? やっぱ顔を埋めたりしてるのか………って、仁美?」
何故か歯ブラシ片手にワナワナと震え始める仁美。というか俺、なんか拙い
こと言ったっけ?
「ど、どさくさに紛れて妹から何聞き出そうとしてるのよ! 兄さんのドス
ケベぇぇぇぇっ!!」
「ぺぐはぁっ!?」
「べぇ〜〜〜〜っだ! この変態っ、ド変態っ、der変態っ!!」
帰宅部所属かつ寝不足明けとは思えないほどにキレのあるアッパーカットを
モロにくらって脳震盪スレスレでKOの俺を尻目に、律儀に歯磨きだけはキチ
ンと済ませた仁美は肩を怒らせながら洗面所を後にした。
「……というか、何故にドイツ語?」
そんな素朴な疑問が真っ先に浮かんだ俺は、やはりまだ寝惚けていたらしい。
GJ!
700⊂(´∀`⊂⌒`つ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
「うぅ、おち(し)っこぉ。」
真っ暗なでベッドから降りて、眠い目を擦りながら寝静まった廊下に出てみると。
『今日……裏………・無し……』
『でも……VD……しかない……』
『……………借りて……優……可愛……』
何故か寝静まっていなかった。
「……みなさん、ろうしたんれしゅかぁ?」
『『『って、リカちゃんっ!?』』』
そしてお姉ちゃん達に、お化けを見たような顔で驚かれてしまった。
「あわ、あわわわわわ……」と震えているのは真衣さん。
「どどど、どうしたんですかリカちゃん? お手洗いですか?」と引きつってい
る奈月さん
「うわっちゃ〜……」と溜息を漏らしてる梢さん。
良く分からないけど、どうやら私は、お姉ちゃん達を困らせてしまったらしい。と
いうより邪魔者なんだなぁと言うことは、まだ半分寝ていても何となくわかった。
「え、えっとぉ……」そしてこういう時は、これ以上困らせないように頑張って笑
ってみないといけない「……リカ、おしっこしに来ただけですから。一人で平気です
し、リカは子供だから早く寝ますね。」
「って、ちょ〜っぉと待ったぁ!」
「ふわっ!?」
目を合わさないようにお姉ちゃん達の間を通り抜けて一階に降りようとしたところ
で後ろから持ち上げられてしまった。
「やっぱ内緒って言うのは良くないよな。」私を軽々と抱え上げた梢さんの楽しそ
うな声「というか、いっそ共犯にしちまおう! そうすれば秘密は厳守される上に我
ら佐々原家の娘連合の結束力も盤石ってもんよ!」
「でも梢ちゃん……!」
「そうですよお姉ちゃん。いくらなんでもリカちゃんには早過ぎ……」
「あいむ、じゃすてぃ〜すっ!」と訳がわからない私を抱いたまま真っ暗な階段を
降り始める梢さん「アタシが良いと言えば良いんだっ。それに二人とも、本日の材料
と食器を誰が用意したのか忘れた訳じゃないよな? アタシが下りたら上映会は永久
に始まんないぜぇ〜?」
「……う。」
「うぐぐっ……」
ほんとに良く分からないけど、二人とも悔しそうに黙ってしまった。
「とは言えアタシだって何も考えてない訳じゃないから安心しな。リカちゃんの初
参加だし、今夜はソフトネタで勉強会と行こうよ、な?」
「ま、まぁ……」
「それなら……仕方ないかと……」
「んじゃま、そーゆーことでパパッと済ませてササッと始めるとしますか。よーし
リカちゃん、行くぞぉ!」
「あのリカは……その……一人で……だから、おしっこは……」
そして翌朝。
「よぉ、おはよう里佳子ちゃん。」
「あ………」
朝起きると、妹がフラフラ歩いてた。
「ん? どうした、勉強のし過ぎで寝不足かな?」
「べ、べんきょう……」と、それまで半分以上寝ていた妹の目が何かを思い出した
ようにハッと見開かれ「……こうすけ、にいさん……」
「ん?」
何処か怯えた表情で俺の顔を見つめていた妹の視線が、急に舌の方へと移動して。
「……にいさんのが……リカの……お口……白いのが……」
「里佳子ちゃん?」
「……きゅ……」
次の瞬間、間欠泉から湯気の固まりが吹き出すように妹の頬が真っ赤に染まり。
「きゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ。」
そのまま卒倒してしまった。
「って、なにゆえっ!? おい里佳子ちゃん! 里佳子ちゃんっ!?」
佐々原家は、本日も平和だった。
業務連絡、ログ置き場のリンクが一部不完全なのはエラーではなく仕様です。
というかネタが浮かびません>だめぢゃん!
>>702 >何処か怯えた表情で俺の顔を見つめていた妹の視線が、急に舌の方へと移動して。
「下の方」?
/ ,. _ _ / _,. -ー \
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/ / λ=- 、_ ,,. -=ニ::ーイ l, l,
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/ l |彡 '  ̄````゛´´ ゛フ | l
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//l i 'l ハ | \
./ l ハ, - ' ̄  ̄゛`'7 {, ヒ、 \
/ / | _,. -、 ,-- 、\ l, ヽ ` \
_l / ノ ´ _ 人 | ノ l
/ ゝ、 .::/ .イ ,,==ニ 'ニ== 、 | | ν ./ 住人の皆さんご苦労さまでした
/ r-‐‐う__,∠´lム_´ ; ソノイ ../ 次スレにも書いてくださいね♪
/ | T/ l | | {:`i ' ゝ、イ::::;::/l
l l | _イ l, |/ l;:人 ‐_ー /|::://´ / |
| ..::::::/ ´ヽ:::ヽ_ゝト- |、\ヽ. _ ,. イ|::|::`f_'__, |:. |
ヽ ::::::::::ヘ ヽ、 `´:: ト-ノ:ハ:::::::|> 、 r '´ |:::::|::ヽ::::. |:: |:..
> ‐ ´ハ `i /`ヽ、_:ノ |_::::l::::::\:.. ヽ..:| l:::
,.-‐ ´ l: l / \ `ー‐, 、_ヽ;. ヽ| \
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朝起きたら、妹に その15
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