永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 24

このエントリーをはてなブックマークに追加
821紅蓮の剣 [. あとがき1/2:2007/01/20(土) 22:30:46 ID:/zFt6HhG0
戦場はきっと三国無双状態……だったらいいなぁ。

お久しぶりです。紅蓮の剣です。支援の方ありがとうございます。
……前回から14ヶ月半とかどんな気違い沙汰ですか。なんかもう、確実に忘れ去られている予感がします。
ええと、まずはこんなに遅れてしまって申し訳ない。元々不定期連載みたいなものとはいえ、限度があるわけで。
一応、この一年、リアルで色々とあったのですが、それはオンライン上での言い訳にはなりませんし。
むしろ、本業(?)である一次創作のほうに精を出していたことのほうが、影響は大きいかな……
とはいえリアルのほうの影響が全くないわけでもなく。
実を言えば、前回のものを投稿した後でちょっと自分にとって軽く扱うことのできないことがあって、
それが前回の終わり方と相俟って、「もうこのまま終わっちゃっていいんじゃないだろうか」と暫く悩んだりもしました。
まぁそれにしても間が空きすぎですけどね! こればっかりは言い訳のしようがありません。ごめんなさい。

作品について。
今回は悠人の帰還から、ソーンリーム侵攻をソスラスまで。
最初の悠人とヒミカの手合わせは通過儀礼。戦いを通じて理解し合ってきた二人だけに。
敵軍勢の大幅強化は、今まで上手くやってきた分のツケ。作中で、光陰今日子が生き残ったり、
稲妻部隊を仲間に組み込んだり、人間の兵士と共同戦線張ったりと上手くやってきた分、
そのカウンターがなければあまりに悠人達にとって物語が容易すぎる、という考えがありました。
また、ゲームで見えている戦いはほんの一部で、実際は各所で小競り合いがあったんじゃないか、とも思います。
そういうわけでのオールスター。もうやりたい放題です。
822紅蓮の剣 [. あとがき2/2:2007/01/20(土) 22:31:45 ID:/zFt6HhG0
本当なら絶望的な軍勢を前にして、少数で知恵を絞って戦う、というのもやりたかったんですが、
作品世界に照らし合わせるとそれはどうかなぁ、と。無駄に長くなること請け合いですし。
合戦では勢いを削ぎたくなかったので、味方が死ぬシーンを意識的に描いていません。
その割にはシーンが飛び飛びで、読者に不親切な構造になっています……すいません。
龍は……その、好きなんです。勘弁してください。
稲妻部隊にも見せ場を。この紅蓮の剣は、隠れコンセプトに「サブキャラにも愛の手を」があるのですが、
その割にはクォーリンを掘り下げることができなくて、それが心残りではあります。
本当は[はもう少し先まで書く予定だったのですが、容量が大きくなりすぎ(70KB超過)たので、ここで切りました。
次回からはようやく、ロウエターナルとの戦闘に入ります。というか、これからはほぼ戦闘オンリーになってしまいます。
マンネリになってしまわないよう、気をつけていきたいところです。

ヒミカは悠人を思い出してはいませんが、絆は消えていません。
そのあたりのことも含めて、次回を楽しみにしていただけたらと思います。

あ、あと連載が全て終わった後に、最初から修正した上で、まとめなおすかもしれません。
掲示板に投稿するカタチだと、改行に不満があったり、ルビ振りできなかったりで、色々思うところがあるので……(汗
823名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 01:01:14 ID:2hTc5NPMO
超大作乙!!
824名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 02:56:13 ID:kVEwxySE0
久しぶり&、ずっと長い間待ちわびていた紅蓮の剣。マジ乙です。

なんてキャパシティを特濃で言葉にブチ込めるのだろうと思いました。
自分にも、この紅蓮の剣に込められた全てのうち、ほんの僅かな欠片でもあれば。
これだけの言葉のちからが、自分にもほんのわずかでもあれば。
明日にも、今この瞬間にももっともっと「いいもの」が書けているのかもしれないと。
正直、羨んでいますし妬いてもいます。ですが同時に素直に心から感嘆を禁じえないでもいます。
今回は激しい流れに呑まれるカタチで読ませていただきましたが、次回は果たしてまたどんな呑まれ方をさせてくれるのでしょう。
素直に、楽しみにしています。

また、紅蓮の剣が読めて本当に良かったです。ありがとうございます。
次回を、また気長に心からお待ちしております。
825名無しさん@初回限定 :2007/01/21(日) 10:38:21 ID:YmIUTcwy0
うおぅ、紅蓮の剣が来てるぅぅぅ。
未完のまま終わったかと思ったけど、まってましたよう。
本当にお疲れさまでした。
今回もすばらしい作品どうもです。
クォーリン、かっこいいですなぁ。
ここではいままでは不幸なだけだったけど、凛々しいお姿ですなぁ。
時深おばさんの
>それを抑えて、積み重ねてきた年月にふさわしい強度の鉄面皮を被った。
には緊迫した文のなか笑わしてもらいました。

ハッ、タイムシフト(aary)

なんの話でしたっけ。クォーリンでしたっけ

実は自分がよくプレイしてるネトゲで最近
クォーリンというキャラが頑張っているのをみかけ
密かに応援したくなったり。


紅蓮の剣はまだ続くのですね。
気長に待ってますので、それまでスレ保守しておきます。
826名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 14:30:54 ID:1rxvK6Do0
激しく乙。
なんか読んでて泣けてきた。
龍の大地を揺るがす気炎一閃。燎原の火のように平らげていく様は圧巻の一言。
正直悠人達が霞んでますw
それぞれのドラマが戦場に束の間咲いた華として織り込まれ、一本の剣も無数の束となればジェリコの壁となるのかもしれません。
光陰とクォーリン(及び稲妻部隊)の繋がりかたも砂漠の熱風と雪嶺の颪として相反するものが胸にない交ぜに去来します。

例えられるのは不本意かも知れませんがロードス島戦記を思い出した。

>799 エターナルである悠人と時深の力もあって、龍は既にその数を半減させていた。
時深さんまだ。
827名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 14:45:16 ID:C5flBszp0
乙。
>>791の1行目はミスかな。
828名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 14:46:32 ID:C5flBszp0
×>>791 ○>>761
829紅蓮の人:2007/01/21(日) 15:39:37 ID:WUBboRVB0
>>761>>799
GYAAAAAAAA!!!
あああ、投稿前に散々見直したはずだったのに。完璧などありえないのですね……
ちょっと今から外出ゆえ、取り急ぎ修正だけでも。

>>761
芳しくなった → 芳しくなかった
>>799
悠人と時深の → 悠人の

前者は脱字ですが、後者は洒落にならない。うう、注意力散漫です……
他にも誤字脱字、ちょっとここおかしいぞ的な部分があったら、バンバンご指摘お願いしますorz
830名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 19:36:46 ID:D6fNaxGM0
乙です。

>>817の10行目
>レーズが叫び、大きく旋回軌道を取る。
の「レーズ」は「クロウズシオン」の間違い?
831名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 21:01:29 ID:2vlIdrI50
>>786
誤:〈再生〉を砕こうとするロウエターナル
正:〈再生〉を砕こうとするカオスエターナル

かと。

……ただ乙としか言葉が出てきません。
戦場での人間の兵士と名も無きスピリットたちの共闘にただ目頭が熱くなるばかり。
832名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 21:16:55 ID:C5flBszp0
第三者視点は「悠人」で統一してるようですが、>>763>>771でだけ「ユート」になってますね。
あとゲーム中で『聖賢』が悠人を呼ぶときは「ユウト」ですがこれはあえて統一したのですねきっと。
833名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 21:23:33 ID:1rxvK6Do0
校閲進む中、一気に470k到達したんでテンプレ案。


雑魚スピ分が満たされないからと言って泣かないでください。
ここに一杯あります。
この25まで来た雑魚スピスレに吹き渡っています。
昼には揺れる思いとして。
夜には汚れなき言葉として。
幾千の雨音になって皆の乾いた大地へと降りそそぎます。
限りある地平に満ち満ちるまで。

この大地は永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 25


前スレ:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 24
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1161398205/
発売元:Xuse【本醸造】公式サイト
http://www.xuse.co.jp/
外部板:雑魚スピスレ保管庫
http://etranger.s66.xrea.com/
外部板:雑魚スピスレ避難所@MiscSpirits
http://www.miscspirits.net/Aselia/refuge/
外部板:永遠のアセリア関連スレリンク集
http://etranger.s66.xrea.com/past.htm
834紅蓮の人:2007/01/21(日) 21:29:23 ID:WUBboRVB0
今帰ってきました。
おぁぁぁぁ、誤字とか間違いが多すぎるorz
>>832さん、統一したんじゃなくてそれもミスですっ。迂闊だ自分。
改めて修正報告を。

>>762 聖賢者ユート → 聖賢者ユウト
>>763 先程ユートが → 先程悠人が
>>771 ユートから見れば → 悠人から見れば
>>786 ロウエターナル → カオスエターナル

ご迷惑をおかけします……
835名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 21:42:42 ID:C5flBszp0
>>834
あら、そうでしたか。
でしたらこれも報告まで。
「ユウト」となると思われる所。 >>761 >>767 >>787
836名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 21:46:23 ID:dVxkXbdo0
>>833
保管庫の関連スレリンクは現在更新が止まっているから、
関連の現行スレもテンプレに貼った方がいいと思う。
837名無しさん@初回限定:2007/01/21(日) 22:05:58 ID:dVxkXbdo0
で、一応現行。

【エロゲー】Xuse(ザウス)総合42
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1160711081/
【エロゲー作品別】永遠のアセリア/スピたん/聖なるかな 第19章
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1166877250/
【ギャルゲー】永遠のアセリア
http://game12.2ch.net/test/read.cgi/gal/1148882305/

どうでもいいけどXuseスレテンプレにあるスレ保管庫って死んでるのね
838名無しさん@初回限定:2007/01/22(月) 01:18:33 ID:eS9ze6aj0
んじゃ停滞するのもなんなので、建ててきます。
839名無しさん@初回限定:2007/01/22(月) 01:26:24 ID:eS9ze6aj0
建ちました。

時代は撓みに撓み、そして、放たれた。
怒濤とは正にこれ。
疾風とは正にこれ。
2chbbspinkを荒れ狂う補完と創造。
因習も伝統もエスペリアも火に焼かれ、波に飲まれ、過去へと流される土砂流。
妄想は堆積され、歴史となり、神話となる。

次スレ「永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 25」。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1169396370/

聖なるかなは、歴史の裂け目に打ち込まれた楔。
840名無しさん@初回限定:2007/01/22(月) 16:23:19 ID:DnFi0kZ+0
>>769
ヒミか


( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚) …?!
841名無しさん@初回限定:2007/01/22(月) 22:41:35 ID:5oqwAvgi0
>>821
祝、グレ剣復活っ
てな訳で、ここ数日じっくりと読み耽けさせて頂きました。
作品の世界設定をもう一段階俯瞰から捉えた圧倒的な視点のとり方に脱帽。
「ここは、龍の大地ぞ」の所では、凄まじい説得力に思わず寒気すら感じてしまう始末。
なのに描写自体は壮大な龍の性格設定から細部、無名の兵士やスピリットにまで及んでおり、
ミニオン戦での彼彼女らの多分「誇り」の持ちざまなどに、涙腺も頬も緩みっぱなし。
もちろんヒミカもばっちり補完。もういやという程雑魚スピスレもの(ぇ
う〜ん、お待ちしていた甲斐が有りまくり。お腹一杯の紅蓮ワールド大変大変乙でした。
最後に陳腐ですが、以前頂いたお言葉をそっくりそのままお返ししたいと思います。
ちくしょう、負けてらんねぇw
842名無しさん@初回限定:2007/01/23(火) 00:22:00 ID:orF0s4Mu0
口説き文句の宛先を理解できるやつこそ、やはり雑魚スピ者か。
843名無しさん@初回限定:2007/01/23(火) 07:29:31 ID:LPNxT7aZ0
今のところ全部速攻で解ってしまった俺は真性だな。
というかスレ住人的にはまださほど難易度の高い口説き文句は出ていないキガス。
844名無しさん@初回限定:2007/01/23(火) 11:01:20 ID:I0vVzHBB0
さっき、エターナル空間でやったタキオス兄貴凄かったです!ガチムチのガッツ似兄貴がウォォォォォ連呼で
聖賢ケツにぶちこまれ神剣振ってました。俺も無我くわえさせられ空間断絶食らい無様に
死にかけさらしました。限界突破出されたときは一瞬引いたけど、兄貴の「いやなら
エンディング見なくてもいいんだぜ!」の一言で覚悟決め、生まれて初めてオーラフォトンかましました。
その後、聖賢・永遠で斬り付けビンビンの無我、思いっきりへし折り派手にタキオス
兄貴の顔にぶちかましました。スッゲー大変で気持ち悪かったです。また行くとき
カキコして下さい!帰ってからア○ゴさん声聞いて、また感じまくってます!
845紅蓮の人:2007/01/23(火) 11:48:06 ID:UnpG2Oz/0
オアア誤字多いorz
今のところ指摘されている分は全部そのとおりですので、
修正していただけるとありがたいです……

埋めがてら、レス返しを。
>>824
文章は、書き手の熱意に応えます。
前に前に進もうとする意思があれば、文章はその通りに並びます。
と同時に、効果的なことばの羅列(韻など)も、読み手に与える影響は大きいです。
そういうところを突き詰めていけば、やっぱり、少なくとも自分にとっての
「いいもの」はできていくと思うのです。

……ま、四六時中文章のことしか考えられない人間はどうかと思いますけども。自分のことですが。

>>825
クォーリンはもっと報われてもいいと思うんです……
でも光陰は今日子にゾッコンラブ。しかしホレ今日子さえいなくなれば…ホレ?ん?
悠人の野郎ーーー!!今日子ルートにしてやるーーー!!
ヤッヂマイナーー!!

ヘルネタですいません。
846紅蓮の人:2007/01/23(火) 11:49:09 ID:UnpG2Oz/0
>>826
自分の文章で涙を流してもらえるなら、これほど過分な言葉はありませぬ。
こう、ずっと文章書いていると、書けば書くほど面白くなくなっていくジレンマが(ぁ
龍は本当はもっとがっぷり組み合って戦う様を書きたかったんですが(まだ書く気か
ジェリコの壁というのは言いえて妙というか、実を言えば、そういったものを意識して書いていました。
ただの人間でも、共に戦えば強大な敵にも立ち向かえる。
そういったものの総括的なものを、ラストまでに出せるかもしれません。
ロードス島戦記を思い浮かべていただけるのは、寧ろ名誉なことなので、気にされなくても良いですよ。

>>841 頼氏
世界設定については、設定資料集など持っていないので断片的な情報しかないのですが……
それでもできる限りのことはやっているつもりです。妄想補完も含んでますけど(笑
アシュギスの「ここは、龍の大地ぞ」は、実はクェド・ギンの「ここは、人の大地だ」への対応です。
自分は、彼を「人」の代表だと思うのです。悠人はスピリットの側でもあったし。
アシュギス、クェド・ギン、悠人、立場は違っても、三者は同じ意志を共有している。
そんな気持ちで一連の龍達の言葉を書きました。
無名の兵士はもうほぼオリキャラ化……出番はこれが最後でしょうけど。


久しぶりの投稿ということでかなり緊張しましたが、受け入れてもらえたようで嬉しいです。
現在、せっせと続きを執筆中です。もうしばらくお待ちください……

余談ですが、自分はこの章を書くにあたってJAM Projectの「未来への咆哮」を聴いていました。
歌詞やその熱血っぷりが、ウチの悠人と被るんですよね。
847名無しさん@初回限定:2007/01/25(木) 22:30:23 ID:gGutxoht0
         1  名前:      投稿日:2005/07/31(日) 19:20:40 ID:
    ゚ ー゚        今週、ツェナが浮気します
     / ̄ ̄ ̄/   
     /___/

848名無しさん@初回限定:2007/01/25(木) 22:37:17 ID:WKZUhHFR0
>>847
正直どうでもいいよ。ツェナだし。

でも次スレで、恥ずかしい台詞を使って晴れて嫁になった
貴方の雑魚スピが「今週、ロティと浮気します」とかなったら
死んでも氏に切れない。
849名無しさん@初回限定:2007/01/25(木) 22:55:24 ID:gGutxoht0
         1  名前:      投稿日:2007/01/25(木) 22:54:25 ID:
    ゚ ー゚        期待通りの答えサンキュ、とハイペリア語だなんて僕ってイカしてますか先生?
     / ̄ ̄ ̄/   
     /___/               と、日付がコピペのままだったですよ。


850名無しさん@初回限定:2007/01/27(土) 23:10:57 ID:NUE9MOAJ0
ハリオンのドリル神剣をいつもの2倍の速さで投げて、いつもの3倍の回転をくわえれば、タキオスの絶対防御すら紙同然じゃん?
って思うんだがどうだろう。
851名無しさん@初回限定:2007/01/29(月) 01:13:26 ID:kpbdTqZi0
>>850
2本投げれれば神剣を折ることができますが
直後に殺されます
852伝わりますか:2007/02/01(木) 22:28:21 ID:8BoDYqSF0

オリンの大地。
ラキオスから遠く離れたサーギオス帝国に広がるこの大草原は、一般にそう呼ばれている。
どこまでも障害無く見渡せる風景の奥で、細い紐のように横たわる一筋の灰色は秩序の壁。
視界を遮るのはせいぜいそれ位で、あとの風景は水平線上で緑と青とに綺麗に二分され、
常に豊富なマナにより活性化した大気が生み出すそよ風だけが僅かながらの変化をそれぞれに与えている。
その巨大な草原の中、ぽつんとひとり、少女が座り込んでいる。神剣『静寂』を傍らに置き、両腕で膝を抱えた体勢で。
その有様は、丁度上空からだと、波打つ緑の大海原に浮かぶ小さな小さな筏のように見えなくも無い。
ポニーテールが前に流れてくると煩わしいのか一応風向きを考慮して座っているのだが、
その為に長くウェーキを引いている蒼い髪が散り散りに乱れていて、その心細さを一層強調してしまっている。
「はぁ……来て、くれるかなぁ」
遥か前方に薄く浮かぶ、秩序の壁。それを目指し、現在スピリット隊は進軍している。
到達すればこれまで以上に苛烈な戦いの中で、ネリーもより一層『静寂』を振るわなければならないだろう。
「うん……でもでも、死んじゃってからじゃ、絶対後悔するもんね……うん」
細身の神剣は、今は柔らかい草の上で太陽の眩しい日差しを浴び、大人しく光り輝いている。
しかし一たび戦いともなればその刀身は肉を切り裂き骨を砕き、赤と金に塗れ、蒼のマナを帯び荒れ狂う。
それは頼もしくも、恐ろしい光景。自分や自分の大切な者達の身にも、いつ降りかかってきてもおかしくない結末。
853伝わりますか:2007/02/01(木) 22:30:30 ID:8BoDYqSF0

『でも……ふふふ、ユートさまに守ってもらっちゃった』
『まぁ、俺に出来ることだったら守るさ』
天気の良かったある日。好奇心が先立っての行動。休んでいる所を、無理矢理連れ出した城下町。
ついこの間のようにも思える、ささやかな出来事。その時頭の上に乗せられた、大きく暖かい手を思い出す。
本来、ネリーは考え込むような性質(たち)ではない。
いつも感情だけでオルファリルと喧嘩をしたり、シアーとはしゃぎ過ぎてはセリアに怒られたりしている。
しかしその出来事以来、ネリーの行動は変わった。
自分で言い出した事なのに、あの日以来、お兄ちゃんと呼んだ事が無い。目立つ行動を取るときには、決まって傍に悠人がいる。
シアーと木の実を取りに行く約束をしていた時にも、必要も無いのに何故かそれを報告したくなり、部屋まで押しかけた。
その、自覚も無く、余りにも微妙すぎる変化。それが何なのかに気がついたのは、今朝。だがそこからの行動は早かった。
「うー……戦いでも、こんなに緊張した事ないんじゃないかなぁ」
呼び出したかったから、書いた。渡したかったから届けた。
誰にも、特にシアーにも悟られないように部屋に忍び込むのは大変だったが、思いついたら後先考えず、そして上手くやるのが真骨頂。
しかしそれだけに、約束より半刻以上も早く来たのは自分のくせに、いざ待つとなると驚く程気持ちが後ろ向きに萎えていく。
「うう……なんだかどきどきしてきたよぅ……はっ! まさか、読んでくれなかったなんてこと……ない、よね」
風に揺られた草が太ももや脹脛を優しくくすぐるが、一度暗礁に乗り上げてしまった気分までは元に戻してくれはしない。
不安になり、何度も頷き、緊張を解す。ふと気づくと、抱えたニーソックスの膝部分が皺くちゃになってしまっている。
抱える腕に、知らず力を篭めすぎていたらしい。折角思いつく限りの御洒落をしてきたのに、と少し寂しくなってしまう。
行李を漁って一生懸命選んだ髪留めにそっと触れ、何気なく空を眺めてみる。良く掃けた青に、ひと塊の雲が白く流れていく。
854伝わりますか:2007/02/01(木) 22:32:54 ID:8BoDYqSF0

「あ〜あ……雲はいいなぁ、気持ちよさそうだし。……ぁ」
目で追っていると、何かが視界を掠めていく。右から左へと滑らかに通り過ぎていくそれは、一羽の鳥。
大きな翼を目一杯に広げては高く舞い、そして滑空を繰り返し、やがて小さくなっていく。
ネリーは蒼い大きな瞳を輝かせ、夢中になってその姿を見送った。心を、少しだけ軽くして貰ったような気がする。
「……あはは、そっかぁ。お前も、気持ちがいいんだね」
ごろんと仰向けになり、深呼吸。草の、青臭い匂い。澄み渡った空。清々しい風。
そっと瞼を閉じてみる。すると今度は草の擦れ合う音、通り過ぎる風の囁き。そこに溢れている大気の、そして緑のマナ。
「くす……変なの」
自分が。
1年前までは、剣を振るう事しか考えてなかった癖に。それがスピリットとしての、“当たり前”だった筈なのに。
誰がそれを変えてしまったのかは、初めから判っている。ネリーは背中を丸め、くすくすと小さく笑う。
とくん、とくんと高鳴る心臓。それが周囲の音と混ざり合い、融け合っていくのが心地良い。
「……ふぁぁ〜」
いつしか、まどろみの中へと落ちていく。風と大地の温もりに包まれながら。
855伝わりますか:2007/02/01(木) 22:36:26 ID:8BoDYqSF0

「……ん?」
「よ、起きたか?」
「ふぇ……あれ? ユ、ユートさま!? ……きゃあっ」
ゆったりとしたリズムで揺すられる感覚に、目を覚ませば大きな背中の上。
突然の事態にネリーは目を見開き、身を仰け反らそうとして危うく落ちそうになり、慌てて広い肩に両腕を回す。
「おっとっと。暴れると危ないぞ?」
「ど、ど、ど、ど、ど……」
動揺のせいで舌が縺れ、どうして、という単語すら上手く出てこない。
しがみついているような格好のせいで、背中の逞しさや体温を嫌でも全身で感じてしまう。
顔が、熱い。急速に激しくなってくる動悸を、どうか聞かれませんようにとネリーは必死で願う。
「どうしてかって? あのままじゃ風邪引きそうだったからさ。それにそもそも呼びつけたのはネリーだろ?」
「あ、あうぅ……」
ひらひらと先程したためたばかりのラブレターを見せつけられ、今更恥ずかしくなり、耳まで熱くなってしまう。
焦って視線を彷徨わせてみれば、確かに周囲はいつの間にか、茜色に染まりかけている刻限。
ラキオスとは違い、この国の夜風は冷たい。ネリーはふと思いつき、ようやく冷静さを取り戻し、ぷ〜っと頬を膨らませる。
「……う〜、ユートさま、一体どれだけ待たせたの〜?」
「いや、多分時間は守れたと思うよ。何回か起こそうかとも思ったんだけど。たださ、ちょっと起こすにはその……可愛かったからな」
「え……?」
首を絞めて懲らしめてやろうとしていた指が、ぴたりと止まる。ネリーは咄嗟に何と言われたのかが理解出来ない。
ぼーっとしながら、ただ目の前で揺れる黒い針金のような髪を見つめ続ける。
「でもさ、ここは一応敵地だから。だからさ、約束通り、守ってた」
「あ……」
「あーでも、なんか話があったんじゃないか……ネリー?」
ネリーは顔を悠人の背中にそっと埋め、しがみつく両腕に力を篭める。
気遣い、軽く揺すってみせる悠人に合わせるように、その耳元へと唇を寄せ。そして大事な言葉を囁き告げるために。

  ―――― あのねユートさま、ネリー、ユートさまのこと……

軽く巻いた風が草原を波立たせ、長く靡く蒼を夕日の赤に沁み込ませてくれる、その一瞬の静寂の中で。
856信頼の人:2007/02/01(木) 22:40:34 ID:8BoDYqSF0
気づいたら1週間経過していましたので、埋めがてら。
誤字脱字ハリオンマジック等御指摘があれば幸いです。
857名無しさん@初回限定:2007/02/02(金) 22:44:27 ID:YVenJxvZ0
思い立ったら即行動。ヘブンまで届けこの思い。
行李……古風な感。しかしこの世界でなら普通か。



えっ小さい行李と大きい行李。好きな方くれるのエスペリア? 

ええ……手紙の翻訳を承ったわたくしからの心を込めた贈り物です……ふふふ。
858飾りかけた言葉ではなく:2007/02/03(土) 06:16:01 ID:wtXfLyfx0

  正直なところ、どちらでも良かった ――――

ラキオス、サルドバルト、イースペリア、バーンライト、ダーツィ。
これら所謂北方五国の協定による平和均衡が何故保てなくなったのか、その詳細は知らない。
何故マロリガンを攻め滅ぼし、サーギオスと戦っているのか、その経緯は知らない。
国境付近での小競り合いがいつからこうも激しく繰り返されるようになったのか、その理由も知らない。
知らされる必要もないし、知る必要もない。スピリットはただ戦うのみ。そう、教え込まれている。

「それにしてもぉ〜。これは一体、どうしたものでしょう〜?」
前方へと薄く盾状に展開したシールドハイロゥ越しに透けて見える複数の敵スピリットに囲まれながら、ハリオンは呟く。
南方で激戦が繰り返されている折、首都ラキオスに拘置されていたのはたまたま負傷の為後方待機になっていた彼女一人。
「こういうのって、本当は苦手なんですけどねぇ〜」
巨大な重量を誇る神剣『大樹』。その矛先をぶうん、とうねらせ、敵集団の中心に据え、牽制する。
一度に襲い掛かられてはひとたまりも無い。
ラースの防衛線が危ないと派遣されたのはいいが、実質の戦闘力といえるスピリットは自分だけ。
いずれ援軍も来るのだろうが、それまでは持たせなければならない。勿論援軍が来るなどというのは、あくまで希望的観測なのだが。
「――――ハァッ!」
「あらあらぁ〜?」
痺れを切らせたブルースピリットが、ウイングハイロゥを大きく広げ、建物の壁を足場にして襲い掛かってくる。
シールドハイロゥの死角に潜り込もうと繰り出してきた細身の神剣を、ハリオンは一歩下がっていなし、その手元に向かって『大樹』を突く。
風を巻き、ねじ込むように貫いた矛先はブルースピリットの手首から先を一瞬にして消滅させ、
戦闘手段を失った少女は神剣を放置したまま離れて様子を窺う。ハリオンは心底気の毒そうに声をかけ、拾った神剣を彼女へと放る。
「ごめんなさい〜。あの、痛かった、ですよねぇ〜」
「……クッ!」
蹲り、歯噛みした少女はからん、と石畳の道に落ちた自分の神剣を拾い上げながら睨みつけてくる。
敵意剥き出しの鋭く蒼い双眸は、ハリオンの胸の奥に、ちくりと小さな痛みを与えてくる。
859飾りかけた言葉ではなく:2007/02/03(土) 06:18:52 ID:wtXfLyfx0

  ただ、何となく好きだったから ――――

意外に俊敏なハリオンの動きを見て取った敵は、慎重に隙を窺いながらじりじりと包囲を狭めてくる。退路は、無い。
背中には丈夫な建物の壁を背負っている。
皮肉にもそれはラキオスが研究所として建設したもので、外敵に対しては無類の強さを誇っていた。
壊して内部に逃げ込むというのも決して出来ない事ではないが、守れと命じられている以上それは出来ない。
自分の生命を優先する事は、許されてはいないのだから。
「それがぁ〜、スピリット、ですものねぇ」
ハリオンは取り囲む敵スピリットに対し、まるで茶飲み話をするように語りかける。普段通りの穏やかな笑顔のままで。
口調に、諦めの感情は篭められていない。
目を細め、どこか遠くを見つめるように。緑のマナに差し込む、あの日の幻聴に答えを求めるかのように。
『あ、ああ。高台の方に行こうかと思ってたんだけど……そうだ。今度は俺がおごるよ』
『まぁ、ありがとうございます〜』
『ユートさまも、戦うのはイヤですよねぇ?』
『……そうだな』
戦いの合間の、ささやかな日常。その日偶然に街中で出会った不思議な感情は、思い出す度身を震わせる。
以来、ハリオンの行動は変わった。
相変わらずマイペースを貫いてはヒミカを振り回したり料理やお菓子に凝ってたりはいていたが、
新しいメニューを作り出した時に決まって頼んでいた味見役が、街の子供達から彼に交代した。
街のお菓子屋さんに弟子入りを果たした時は、必要も無いのに報告しにも行った。慰めたのは、決して気まぐれや偶然からではない。
『涙が出なくなるまで泣いて下さい。それが、今のユートさまには必要なんですから……ね?』
約束もしていないのに、無理矢理街に誘った。あの帰り道の夕焼けに映えた湖は忘れられない。
『それじゃ、何か作ってくれるのか?』
『そうですねぇ〜。折を見て、必ず』
『わかった、楽しみにしてるよ』
その、微妙すぎる心のさざ波。それを完全に自覚したのは、今朝。
一人ラキオスへと後方待機になり、誰もいない第二詰所のドアを開いた時。
がらん、とした物寂しい空間に立った時、思い起こしたのは少し頼りなさそうな、それでいて力強い背中。
860飾りかけた言葉ではなく:2007/02/03(土) 06:20:41 ID:wtXfLyfx0

  本当に、どちらでもよかったのに ――――

「……、あ、あららぁ?」
つつー、と頬を伝う、生暖かい感覚。それは顎を伝い、戦いで崩れた石畳の上へと滴り落ちる。
ハリオンは最初、自分が汗を掻いているのだと思った。
味方の支援も無く、敵の重方位に囲まれ、退くことも叶わず。普段あまり執着が無いと思われた命への焦りが生み出したものだと。
「え、あ……う、そ」
しかしそれは間違いで、次第にぼやけてきた視界が気づきたくない事実を容赦無く突きつけ、心をかき乱す。
雄大に展開し、敵を威圧していたシールドハイロゥが、まるで責められ途方に暮れた赤子のように縮こまり、萎んでいく。
「ち……違いますぅ、これは、違うんですぅっ」
ふるふると首を振り、もはや堰を切ったように止まらない涙を流し続ける。
ヘリオンの異様な様子に、取り囲んだスピリット達の方が戸惑ってしまった。
だがそれも一瞬の事で、無防備なまま両手で我が身を掻き抱き、蹲ってしまったグリーンスピリットに対して迷う必要などどこにも無い。
そしてそれを、悟った敵達の動きはすばやかった。持つハイロゥを全開にし、それぞれの属性色を帯びた神剣を構え、一斉に飛び掛かる。
ハリオンは、それでも動かない。それでも動けない。『大樹』が何か警告してくるが、心が、それどころではない。
一番最初に迫ったブラックスピリットの、殺意を篭めた光刀が目前で光る。そうしてその煌きが、ようやく指をかけられた引金。
「――――ア、アアアアッッ!」
命への執着など、とっくに捨てていた。いつでも未練を残さないよう、達観したように振舞っていた。それなのに。
シールドハイロゥは機敏に働き、ブラックスピリットの下半身を抑え、抑えるどころか弾き、壁に叩きつけ、磨り潰す。
絶命した敵が地面へと落下する前に殺到してきた2体のレッドスピリットは纏めて『大樹』の串刺しになり、
詠唱したファイヤーボールをスフィアハイロゥに纏わせたまま放つ機会も与えられずに振り回され、内臓を全て抉られる。
良く訓練で培われた体術は腋を強く引き絞らせ、回転させた『大樹』から噴き出すマナの塊は一度虚空へと消え、雷として現出する。
861飾りかけた言葉ではなく:2007/02/03(土) 06:44:04 ID:wtXfLyfx0

「神剣よ、力を解き放て――――」
無意識に、紡がれる言葉。グリーンスピリット最大の神剣魔法、エレメンタルブラスト。その標的は、怯んだブルースピリットの一団へと。
「まばゆき光にて、すべての敵をなぎ払……ッッ! ガハッ!」
雷は、抗神剣魔法によりキャンセルされた。と同時に背中から走る激痛。
背後に回ったブラックスピリットによる一撃はハリオンの右肩を割り、
噴き出した鮮血の隙間から伸びたグリーンスピリットの穂先はニーソックスを紙のように破き、左大腿骨を粉砕する。
「ぁ――――」
振り返った拍子に掠めた刃は髪留めを弾き、長いストレートの後ろ髪は崩れた体勢と共に舞う。
次第に赤くなっていく視界の中、石畳の上に転がっているもの、それは血で滑らせ取り落とした『大樹』。もう、防ぐ術は無い――――
「うおぉぉぉぉっ!」
「……ぇぇ?」
失いかけた意識を、繋ぎ止める叫び。目の前を通り過ぎていく疾風のような影。
それは巨大な鉈のような神剣を振り回し、次々と敵を吹き飛ばしていく。黒い、針金のような髪。所々煤けた白い羽織。
ずっしりと重心を保ち、竜巻のようなマナを放出しながらもその中心で悠然と立つ力強い背中。やがて嵐は鎮まり、影は振り返る。
「……ごめん、遅くなった」
周囲には既に敵の気配どころか、守るべきだった筈の、研究所の壁すらもすっかり無くなってしまっている。
その焼け野原のような大地の上で、澄んだ、どことなくあどけない眸だけがハリオンを見つめていた。

  もう、しょうがないですねぇ〜 ――――
862飾りかけた言葉ではなく:2007/02/03(土) 06:44:40 ID:wtXfLyfx0

ハリオンは泣き腫らしてしまった目元を擦りもせずに、座り込んだまま悠人を見上げている。
ずだずだになり、あられもない格好になっているのはこの際構わない。頬まで真っ赤に染まってしまっているのは、もっと別の恥ずかしさ。
自分が、ただ少女なのだと強く自覚する。グリーンスピリットでも、ましてや言われている程に特別強い母性だけの自分ではない、という事も。
大粒の涙を浮かべたままで、照れ隠しの言葉を捜す。
「……あらあらユートさま駄目ですよぉ、研究所を壊してしまっては、めっめっなのですぅ〜」
「え? これ、研究所だったのか?」
「……知らなかったのですかぁ〜?」
「あ、ああ。とにかくハリオンを助けなきゃって思ったらつい。ま、建物なんてまた造り直せばいいんだし」
「――――っっ」
「それよりもどうレスティーナに弁解……ハリオン?」
傷はどれも深く、『大樹』の加護でもまだ完治していない。
その深い痛みの中、それでもハリオンは立ち上がり、悠人の胸へと飛び込んでいく。

  これじゃ、手遅れじゃないですか ――――

「……んふふ〜、ユートさま、暖かいですぅ〜」
「とっと……どうしたんだいきなり。傷はもう大丈夫なのか?」
「はい〜、おかげさまでぇ〜……ふぇ、ふぇぇ〜」
「お、おいやっぱり痛いんじゃ」
「――――怖かったぁ〜……怖かったんですよぉ〜」
「……ハリオン。ごめんな、遅くなって」
「はい〜……はい〜……」
ハリオンは、子供のように泣きじゃくる。
綺麗に梳かれていたストレートの髪をすっかり乱し、所々剥き出しの肌を全身ごと悠人に押し付けながら。
髪をそっと撫でてくれる、大きな暖かい手を感じながら。『大樹』が傷を癒してくれる、その瞬間を待ち侘びながら。
やがて落ち着き、顔を上げたその瞳には、いつにも増して強い緑色の光が宿されている。

  ―――― あのぉ〜……あのですねぇ、聞いて、下さいますかぁ〜?

少しだけはにかみ、そして囁く。今まで誰にも教えては貰えなかった、とても大事な一言を。
863信頼の人:2007/02/03(土) 06:49:52 ID:wtXfLyfx0
そして埋め促進。ハリオンエンド(仮)とか。
誤字脱字ハリオンマジック等御指摘があれば幸いです。

>>857さん
他に適当な単語が出てこなくて(汗>行李
しかしそれにしてもその行李は……どちらを選んでも激しく悪寒。
さすがネリー、選ぶ相手を間違えまくってるぜw
864sage:2007/02/03(土) 10:07:42 ID:JDg+Manj0
ヘリオンの異様な様子に→ハリオンの異様な様子に
865名無しさん@初回限定:2007/02/03(土) 23:05:26 ID:IeBnzRgG0
拘置って猥褻物陳列罪ディスカー

マジックは置いといてw
アネたんハリオンに正直眉根を寄せてしまった俺としては、やっぱりこうあって欲しいよハリオンには。

「私、戦争が終わったら〜ユートさまと結婚するんですぅ〜〜」
「ちょ、ま、そんな約束してなっ、、、つかそれ死亡フラグ! 
ってみんな待てっハリオンの先走りに過ぎないんだってっっっなにこれ俺の死亡フラグ!?」
866名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 10:23:03 ID:B+64G+X/0
>>864さん
うわあぁぁぁ久しぶりにやっちまったー! ごめんよヘリ&ハリorz
>>865さん
まぁPS2のイベント全部こなしてりゃ、優柔不断の代償位安いよソゥユートw
867名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 10:41:51 ID:B+64G+X/0
誘導。

次スレ「永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 25」。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1169396370/
868名無しさん@初回限定:2007/02/04(日) 13:14:33 ID:oU2PZrCQ0
崩れ去る希望、裏切られる期待、断ち切られる未来。
そのとき、頬を伝うひとすじの滴。
ひとは、何故。
理想も愛も現実に飲まれ、涙を隠している。
満たされぬ過去を、見失った明日を、切り開くのはネタのみか。

次スレ「永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 25」。
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1169396370/

雑魚スピスレは、イガワを追うエスペリア。
869864:2007/02/04(日) 16:20:50 ID:DvPnhZB10
げ、sageってメール欄じゃなく名前欄に書いてちゃ意味ないだろ自分
870名無しさん@初回限定
ヨフアル事だ、気にするな。
そして24代目スレ、バルガー・ロアへ沈めん

>>1-870
   " タイムアクセラレイト
     ´∴   #   __        ゜ヾ´      ″´∴
             「,'´r==ミ、―≡ ̄`:∵∧_∧´∴∵゛'
          __くi イノノハ))≡―=',(((      )≡―=‥、 ∵゛、゜¨
        , ≡ )| l|| ゚ヮ゚ノl|r⌒)  _/ / ̄ =―≡―   _
      ´∴'≡く / ∧   | y'⌒  ⌒ ヽ イノノハ))(  ≡―=‥、,、
     ″″    \/〈(((ノ从|  /    | | ゚ヮ゚ノ`=―≡―∞
     "        ||( ゚ヮ゚ー' |   |ヾノ   //
             =―≡ ̄`:, | ,  | ( ̄=―≒‥,,
  "       ,゛"=―≡―=',/  ノ )∵`=≡―=
            ″( ゚ヮ゚∴/´/ / |  | , ゚ヮ゚ノ'ゞ    ∵゛、 ゜  ¨
  ヾ       =―≡ ̄`:゛/ / \|  |≡―=‥、,、   ヾ
      ,゛"=―≡―='(  |  (  |=―≡―∞=@   , 、∴
               /  |  |  |\ \  ´ ∴  ヾ             .
  ・            / / |  |   | ヽ/⌒〉
     .... .  ............ . .(_  「 _) (_〈_/....... .  .. .  .... . . .

     __
  「,'´r==ミ、
  くi イノノハ)))
   | l|| ゚ヮ゚ノl| <タイムシフト
   j /ヽ y_7っ=
  (7i__ノ卯!
    く/_|_リ