朝起きたら、妹に その13

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621名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 08:50:02 ID:pvD9UemC0
>>620
頭悪いな、あんた
過去レスをちゃんと読める頭になってから出直して来いw
622名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 11:08:21 ID:l/vydf5O0
>>620
例えそうだと考えても、過去レスを読む暇がないとしても
ここまで熱意ある文章を書ける人を、そう判断するのは寂しいな
623名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 11:32:09 ID:l/vydf5O0
>>618
>鬱のスイッチ入っちゃったのがきつい
それは作家には良くあること、いい作品にしたいから一度気持ちが落ちこむまで悩む
その落ちた反動で上昇するのかな、いつも平常じゃ平凡な作品w
まぁ今回は不可抗力だが、痛いと思えるほど資料を集めたんだ、その実力はある。
躁鬱病って言うけど作家は躁になる方法がある。資料集めや原稿が完了するとハイになれるよ。GJ!
624名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 14:31:34 ID:lKgvEdOm0
>>618
>精神的に鬱のスイッチ入っちゃったのがきつい
時間があれば↓へどうぞ
眠れない雑談 その126
http://life8.2ch.net/test/read.cgi/utu/1177631437/
625名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 15:06:40 ID:zKJ03am90
とりあえず支援

朝起きたら妹がブラを見せてきた。

「見てみて!お兄ちゃん、かぁいいでしょ」
部屋に入ってくるやいなや、妹はおもむろにパジャマのボタンをはずして胸をはだけた。
ピンクのパジャマから姿を現したのは水色のブラジャー。ところどころに白い水玉のような模様が入り、
実にカラフル、妹のかわいさをよく引出していた。

「どう?新作、昨日買ってきたの」
「ああ、可愛いんだが、自力では目が離せそうにないんで、良かったらしまってもらえないだろうか」
わが妹とはいえ、俺も男。思春期の可愛い女の子がニコニコしながらブラジャーを見せてきて冷静で入れるはずがない。
下半身は既に悲鳴を上げている。
「にゃははははは、お兄ちゃん、照れてるー、可愛い」
妹はそんな俺の反応が面白いのか、傍に寄ってきて、俺の顔をのぞきこんでくる。
おおおお、自然と俺が妹を見下ろす形。妹のブラの谷間が!谷間があああああ。

これ以上見ていると本当にヤバイ、マジで。急いで目を窓の外にむける。
ああ、今日は雨か。しとしとと優しく降る雨の音が遠い潮騒のように届いてくる。
「雨降ってるね。やだなー、ブラの中がムシムシするんだよ」
妹はブラの位置をいじりながらそうのたまう。
「や、やっぱり蒸すもんなんだ」
「そりゃそうだよ。汗かくし」
「た、大変だな。さ、さ、用は済んだろ、部屋に戻りなさい」
「何かもう汗かいてきた。お兄ちゃん、胸ふいてくれる?」
626名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 15:10:04 ID:hA4+BfKo0
「おいおい」
予想外の一言にこちらがあわててしまう。確かに今、「胸を拭いて」と言ったんだよな?
チラリとブラを見ると、確かに胸と密着してるせいか、どことなく暑そうにみえる。
「っておいおい、俺はお兄ちゃんだろが、でもっ、でもっ拭いてみたい」
「お兄ちゃん、考えが声に出てるよ」
「や、やっぱりダメだ。全国の妹愛好者諸君!チキンな俺を許してくれ」
「苦悩してるし」
「さ、そういうわけなんで、服着なさい」
「はーい、つまんないのー」
妹はやや不満そうだが、素直にはだけたパジャマのボタンを閉じていく。
ふぅー、助かった。こんな危険な目にあったのはオナニーしているところをオカンに見られた以来だぜ。
「こんな危険な目にあったのはオナニーしているところをオカンに見られた以来だぜ」
「だからお兄ちゃん。声に出てるって。あっ、そうそう」
妹は部屋を出て行く途中に立ち止まってこちらを振り返ると
「今日、下着や洋服買いに行くから、出かける準備しておいてね」
と言い、部屋をでていった。
マジっすか。せっかくの休日だし家でのんびりしようと思ったのに…。
外を見ると、いつの間にか雨は止んでいた。
627名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 20:55:45 ID:4QPNtU6z0
これは誰でも良いから長文投下しようぜ!
みたいなふいんき(ry か?
628名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 22:53:38 ID:N7PtLZug0
>>621-622
はいはいぷげらぷげら
信者は何を言っても肯定する
間違っていてもそれを正当化する・・・気味悪いわ

>>桐莉兄
同情集めたいだけなら、自分の掲示板作ってそこでやれ
629名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 23:18:07 ID:Wqr+iYlF0
>>628
再インスコしたあとに書き込んでりゃ、IDなんぞ変わらんわなwwwww
そもそも、再インスコする前に書き込んだIDとやらは何処にあるのやらwwwww
630桐莉兄:2007/05/25(金) 23:43:59 ID:Qq6HA4ox0
ID変わってないのに再インスコした?>
>>YES、ID変わってます、再インスコしますた。

586 名前: 桐莉兄@キリ [sage] 投稿日: 2007/05/22(火) 06:02:39『 ID:7GAN8gYE0 』
598 名前: 桐莉兄 [sage] 投稿日: 2007/05/24(木) 20:05:58『 ID:46ge0Mf40 』

『OSクラッシュなんて嘘だ』『桐莉兄の目的は同情を集める事だ』
これら二つの仮定は背反命題です。
『OSがクラッシュして悲しいから同情を集めたい』
でなければ、理屈としておかしいと思います。 Q.E.D.

桐莉兄は療養の為に引き篭もり生活で、お友達も居ないのですよ。
何処かで愚痴らないと、溜め込んだら壊れてしまう。
彼方此方で作品を書いているのも、愚痴をばら撒いているのも、言わばガス抜きの為の自慰行為です。
同様に、貴方の一方的決め付けによる私への苦言もまた、一種の自慰行為かと思われます。

私の下手な作品には、貴方が言う所の『信者』さんが居て、楽しみにしてくれています。
全ては自慰行為であり、正当性は求められるか否かにある、そう私は考えます。
下らないと思う方には読む事を強要しません。作品も愚痴も、華麗にスルーして下さいです。

……以降、相手はしませんですよ。皆様の迷惑になるですから。
631名無しさん@初回限定:2007/05/25(金) 23:46:07 ID:1o4SMbA30
>>630
まあ何だ、OSがどうのこうのなど俺はどうでもいい
アンタの作品が読めればな…それだけが満足感よ!
632名無しさん@初回限定:2007/05/26(土) 00:01:48 ID:gYIL/Mk20
>>620
そもそもOSインスコし直したら必ずIDが変わると思ってるのが大間違い。
環境によっては変わらない事もあるぞ。
633名無しさん@初回限定:2007/05/26(土) 00:03:32 ID:c0deonGs0
OS再インスコでID変わると思ってるヤツは再起動で変わるヤツで、それしか知らないんだろうよ
634名無しさん@初回限定:2007/05/26(土) 00:47:40 ID:GiilaSsnO
妹「OS再インスコなんてどうでもいいから、早くお兄ちゃんのおちん〇んインスコして?」
635名無しさん@初回限定:2007/05/26(土) 11:05:30 ID:7fTTxK2Z0
>>桐莉兄
作品や人柄自体は好きなんだけど、ネガティブな近況は自重してほしい
荒れる原因になるし、ガス抜きならそれ相応のスレがあるわけやし…

一応、妹小説スレ?なんだから作品で語れよ!と思うのだが
636621:2007/05/26(土) 11:18:52 ID:DnzwPX8I0
>>630
あんた偉いな。そんな丁寧に対応するなんてもったいない。
俺は>>628の言うようなあんたの「信者」ではないが
こういう書き込みをして誰かを傷つけて
ストレスでも発散しようって輩が大嫌いだから書き込んだだけだが、
あんたの姿勢には感心する。

ただ、せっかく注意してやったのに一切自分を省みることをしないで
人をバカにすることしか考えていない>>628には
丁寧に対応してやる価値すらない。
普通何か注意されたら少しは自分を省みるもんだ。
それすらできない>>628は…多分社会から見放された哀れな奴なんだろうよ。

別にガス抜きが悪いわけではないが、
あんたみたいに少なくとも「信者」たちのためになっているガス抜き(一種の昇華)と
>>628のようなただの自己満足に終わる何も生み出せない不毛なガス抜き(一種の現実逃避or退行)では大違いだな。

俺はこうゆう輩にはあんたみたいに丁寧な対応をせず、徹底的につぶしにかかるタイプだが、
この場でそんなことをすれば、あんたの丁寧な対応の意味がなくなるから
俺もこれ以降は相手にしないことにする。
今後も「信者」さんのために頑張ってくれや。

誰かネタフリしてくらはい
637名無しさん@初回限定:2007/05/26(土) 11:30:31 ID:qEvYYjwK0
朝起きたら、妹にアンインストールされていた
638名無しさん@初回限定:2007/05/26(土) 13:57:15 ID:1agCUdxh0
先日はネタに走りすぎました。(セリフだらけだったり、地の文だけだったり)
交換日記、きちんとやってみます。 空気? そんなもの読めません。

▼交換日記(1/3)

「お、お兄ちゃん……お願いがあるんだけどっ……」

 妹はそう言って、俺に一冊の大学ノートを差し出した。

「宿題なら自分でやれよ」
「ち、違うの……そうじゃなくて、これは……その……」

 妹を見ると、普段は日にも焼けない白い素肌がすっかり血色良くなっていた。
 まるで完熟リンゴのようだ。

「こ、ここ……交換日記っ!」

 びしっとノートが歪んでしまうほど、妹の小さな手に力が入っていた。
 俺としようって言うのか? そんなの……とうの昔にやめたのに……。
(……昔に……そう言えばあのノートどこにいったんだろ?)
 俺は妹の持つノートを見る。そのノートには見覚えがあった。

「その交換日記って……もしかして……昔、俺とお前でやってたヤツか?」
「うん。お母さんに内緒でつけてた、お兄ちゃんと2人だけの秘密の交換日記……♪」
「出てきたのか?」

 随分と恥ずかしいこと書いたような気がする……。

「う、うん……だ、だから、次はお兄ちゃんの番っ……やって、くれるよね?」
639名無しさん@初回限定:2007/05/26(土) 13:58:29 ID:1agCUdxh0
▼交換日記(2/3)

 妹は、顔を真っ赤にしたまま、ずいっとノートを俺に向かって差し出す。
 恥ずかしいことを書いているのは妹も同じことだろう。

「分かったよ……。昔に戻るのも悪くない」
「……っ」

 俺の言葉に妹は更に顔を赤くした。

「ん? 俺、何か変なこと言ったか?」
「な、なんでもないっ……そ、それじゃ……」

 俺にノートを押し付ける。その弾みに、柔らかな妹の手が触れた。
 幼い頃、よく握ったあの、暖かく柔らかい女の子の感触だった。

「……幼い頃の思い出か……久しぶりに読んでみるのもいいかもな……」

 俺は当時の妹との秘密のやり取りを読んでみることにした。
 それは俺達がまだ小学生だった頃、夏休みの間につけた日記……。
 俺はゆっくりと最初のページを開いた。

『○月×日 きょうからなつやすみ。
 わたしはだいすきなおにいちゃんとずっといっしょでうれしいです』

(いくら小学生だったからと言っても、大好きなお兄ちゃんってのは、照れるな)
 この頃はアイツ、すごくブラコンだったな。何をするにも、どこに行くのも一緒だった。
 特にこの頃のアイツは……思い出しただけでも、夏の日差しが照りつけたかのように顔が熱くなる。
640名無しさん@初回限定:2007/05/26(土) 13:59:52 ID:1agCUdxh0
▼交換日記(3/3)

『○月□日 妹が「一緒にねる」と言ってきたので、いっしょのベッドでねた。
 妹がぴったりとくっついてきて、あつかったけど、さいきん遊んでやれなかったので、
 このままあまえさせてあげようと思う』
 
 この時から多少はお兄ちゃんとしての自覚があったのか、意外……。(というか、それ書いちゃダメだろ)
 
『○月△日 きょうはおにいちゃんとプールに行きました。
 いつものようにおにいちゃんはわたしのきがえをしてくれます。
 はだかを見られるのははずかしいけど、おにいちゃんならいやじゃないです』

 そう言えば、着替えとかは全部、俺がやってたんだよな……今思うと、とんでもないことだ。
 もっと早くから1人で着替えていたと思っていたんだけどな……。

『○月○日 妹が「キスってなぁに?」と聞いてきたので、じっさいにやって、教えてあげた。
 さいしょはうまくできなかったけど、何回かやっているうちにじょうずにできるようになった。』

 ちょ、お前……ファーストキス奪ってんじゃねぇよ。しかも何回もやんなっ!

『○月◎日 きょうはおにいちゃんといっぱいキスした。
 むねがすごくドキドキして、きもちよかった。あしたもいっぱいおにいちゃんとキスしたい』

 妹、ご満悦かよっ! というか、これって……ヤバいだろ今考えたら……。
 なんというか、若さ故の過ちというか(いや今も十分若いけどさ)、昔は恐れ知らずだな、俺達……。

『分かったよ……。昔に戻るのも悪くない』

 道理で、妹が顔を赤くするはずだよな。俺もこの日記を見たあとにそう言われたら顔赤くなるわ。
 俺も今更ながら、顔を赤くした。
641名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 02:14:23 ID:wtCai5Ub0
乙!
じゃあ俺も一発投下してみまつ。……アンインスコネタで
642アンインストール 1/10:2007/05/27(日) 02:15:17 ID:wtCai5Ub0
朝起きたら、妹にアンインストールされていた。

「何を?」
「お兄ちゃんの個人情報を」

カナはそういって、にこーっと人の悪い笑みを浮かべる。
コイツは俺の、とても可愛いが、時々変な妹である。
「なんだそりゃ」
「すぐにわかるよ。起きたら」
ベッドの端に腰掛けて目覚まし時計を示す我が妹。
「う、確かに遅刻するな。うし着替えるから外に出ろ」
「えー、別にいーじゃない。減るもんじゃなし」
なぜ目を輝かせるか。
「減る」
とりあえず追い出す。
「あーあ、わたしに冷たくすると、後悔するよ多分」
妹は、また意味不明な事を言ってニヤリと笑った。

階段を下りると、母さんが朝食を用意してくれていた。
「おはよう、母さん」
「おは……あら? どちら様?」
なにげなく振り向いた母さんが、怪訝な顔をした。
「えっ?」
「どこから入ってきたの? チャイムは鳴らなかったと思うけど、気づかなかったのかしら?」
「な、何いってるんだよ、時間ないのにふざけないでよ」
性質の悪い冗談にムッとして言い返す。
「ふざけるって、貴方こそ勝手に人の家に入ってきて……」
母さんは、少し怯えた顔になる。
「なにやってるの、お兄ちゃん」
その時、後ろから妹が顔を出した。
643アンインストール 2/10:2007/05/27(日) 02:16:38 ID:wtCai5Ub0
「お母さん、お兄ちゃんのお箸、出てないよ」
「あらそうだった、ごめんなさい、これでいい?」
母さんは、何事もなかったように、いつも俺が使う箸を渡してくれる。
「ちょ、ちょっと待てよ」
「なあに? 時間がないんだから早く食べなさい」
「そうだけど、今、俺が誰だとかどうとか言ってただろ!」
「何言ってるの?」
きょとんとした顔をして、母さんは続けた。

「あなたは、カナのお兄ちゃんでしょ? 他の誰でもないわよ」

@@@

「なんだったんだ、今朝のお袋は」
釈然としないまま、通学電車に向かう俺。
妹はニコニコしながらくっついている。俺とコイツは学校は違うが、同じ電車だ。
いつもの定期入れを自動改札機に押し当てて通り抜ける…
ピンポーン
「切符が違います」
「あ、あれっ?」
「わっ」
慌ててバック、後ろにいた妹にぶつかる。
「悪い」
「ううん、どうしたの?」
覗き込む妹は何故か楽しそう。今から起こる事に、ワクワクしているような顔。
「いや、定期切れてたっけかな……」
定期入れから、Suicaを取り出す。

そこに印刷されているのは、出来の悪いペンギンのイラストとロゴマークだけだった。
644名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 02:16:54 ID:BtgRZsdI0
▼交換日記(4/3)

「☆☆☆ 勝った! 第3部完!! ☆☆☆」(←妹がジョジョ風に)

「へっ? っ! というか、これって……ヤバい!!」
 俺の記憶はここまで。 妹は何故かスタンド使いだったことを忘れてた。
ああ、俺の魂が、記憶が減っていく……。 昔に戻っていく俺、気分は悪くない…。


「やった!やったぁ!!やったよ。 魂に認めさせたんだよぉぉぉ!!!
 …危なかった、顔が赤くなった時はバレたと思ったの、今更ながら顔が熱いよ」

「これでお兄ちゃんを、アンインストールできたっと」 ルン♪

「後は私とLove*2にインストしてあげる
お兄ちゃんの体は大人で、心はあの頃の気持ちに」 ルン♪ルン♪

「だから、次はお兄ちゃんの番……約束したもんね、私にヤってくれるよ」

>”「分かったよ……。昔に戻るのも悪くない」”  ルン♪ルン♪ルン♪

645アンインストール 3/10:2007/05/27(日) 02:18:01 ID:wtCai5Ub0

「あ、あれ? 定期じゃない?」
母のカードでも間違って持ってきたんだろうか。そんな筈はないのだが。
ともかく、チャージして再度改札を抜ける。カード自体は正常に動作した。

@@@

電車を降りて学校に向かう途中で、悪友の吉川と会った。
「おはよう吉川さん!」
「よっ、カナちゃんおはよっ」
我が妹は、街に出る時も俺にくっついて来る事が少なくない。
ので、俺の友人は大抵妹の顔を知っている。
よく、冷やかされる。
「よう、重役出勤とはいい身分だな」
遅刻寸前だと言うのにのんびりした様子の吉川に声を掛ける俺。
お互い様だろ、という反応を予測。
が。

「? 誰だ、お前?」
またか。

「今日は冗談はやめてくれ。朝に似たような事があってさ……」
「なんだよお前。慣れ慣れしくすんな。なんで妹ちゃんと一緒なんだよ?」
げんなりと答えた俺に、険悪な視線を向ける吉川。
これは、他校の生徒にガンをつける時の目だ。
「お、おい、俺の事……」
焦りかけた俺。
その横から、
「お兄ちゃんがいつもお世話になってます♪」
妹がペコリと頭を下げた。
646アンインストール 4/10:2007/05/27(日) 02:19:25 ID:wtCai5Ub0
「あ、ああ、いつもお世話してるぜー、全く困った奴だからなこいつは」
途端に、吉川の態度がコロっと変わる。
「な、なんだよお前、今俺の事知らないって言った」
「ああ? 俺がカナちゃんのお兄ちゃんの事を知らないわけねーだろ?」
肩を抱かれる。
何事もなかったように笑う妹の顔と見比べながら、俺の方が知らない奴と歩いている気分になった。

「あ、俺ちょっとコンビニ寄ってくわ。またな」
「ああ。……お前も、学校そっちだろ」
「えー」
「えー、じゃねえ。ほれ、とっとと行け」
なにやら不満そうな顔をする我が妹の背中を突き飛ばす。
「わっ、酷いよお兄ちゃん」
トトッとたたらを踏んで、妹はこっちを振り返った。
「じゃあ、行くけど」
5メートル離れた地点から、また嫌な笑いを浮かべる。
「お兄ちゃん、わたしと離れたら後悔するよ」

@@@

「なんなんだよ今日のアイツは」
ぶつぶついいつつ校内に入る。
「こらっ! そこのお前っ!」
確かに、さっそく、後悔。
廊下の向こうから血相を変えてやってくる男は、生徒指導の佐々見。
全校生徒の顔を覚えていると豪語する熱血漢。要はウザイ奴。
「あー、すんません、ちょっと妹が熱出して看病を」
やむを得ない。言い訳をでっちげ……

「どこの生徒だね君はっ!」
647名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 02:20:04 ID:BtgRZsdI0
ごめん、良くみてなかった _| ̄|○ スマソ >>641
648アンインストール 5/10:2007/05/27(日) 02:25:23 ID:wtCai5Ub0
「え? いや、俺ですけど」
「私は全校生徒の顔を知ってるんだよ! なぜ他校の生徒がウチの制服を来ているんだ!」
「ちょ、ちょっと待ってください、俺はここの生徒です。2−Bの……」
「ふむ……なら、生徒手帳を見せてくれ」
掴みかかってきそうな勢いだったが、俺が真剣な事は理解してくれたようだ。
「ええと、確かいつも内ポケットに」
滅多に使わないポケットから、滅多に使わない生徒手帳を取り出す。
「ほら、……え?」

開いた手帳には、何も書かれていなかった。

「どうした。さっさと見せなさい。それとも、やはり嘘かね」
「あ、いや、ええっと……」
色々と頭は混乱しているが、今はそれどころじゃない。
「……」
ダッシュ!

「あっ! こらっ! 待てっ!」
奴も足は速い方だが、スタートの差で逃げ切れた。

@@@

「いくらなんでも、おかしいだろこんなの」
学校から逃げ出した俺は、街を歩きながら独りごちる。
皆が皆、俺の事を忘れているなんて。
人だけじゃない。俺の身分を証明するモノも消えている。
「この調子だと、戸籍だの住民票だのも消えてそうだな……」
ぼんやり人波を眺めていると。
「君、高校生? こんな時間になにしてるの?」
婦警が声を掛けてきた。こういう時は、こんなもんだ。
649アンインストール 6/10:2007/05/27(日) 02:27:44 ID:wtCai5Ub0
「あ、田中さん」
「?」
そして、相手は例によって知った顔で、例によって相手には不思議な顔をされる。
「ええと、俺の事、知りませんよね」
補導とかどうでもよくて、近所に住む顔なじみの警官に、俺は諦め半分で話しかける。
「? ごめんなさい、どこかでお会いしたのかしら?」
それで、例によって相手は俺の事を忘れていて。
そして、さらに例によって。
「お兄ちゃん、なにしてるの、置いていくよっ」
絶対その辺で俺の事見張ってただろう我が妹よ。

@@@

「それで、これは一体どういうことなんだ?」
案の定、妹が来た途端に俺は「お兄ちゃん」として田中さんに認識された。
補導の危機を逃れた俺は、妹を連れて近くの公園にやってきている。
「朝に言ったじゃない。お兄ちゃんの個人情報をアンインストールしたんだって」
「意味わかんね。どうやってだよ。なんでだよ」
「うーん、つまりね、お兄ちゃんがお兄ちゃん個人だって事を、誰も認識できない状態になってるの」
「皆に忘れられたってことか」
「簡単に言えば、そうかもねー」
ベンチから足を投げ出す我が妹。スカートの裾から覗く白いふくらはぎ。
「お前が何か言うと思い出すってのはどういうことだ?」
「わたしはお兄ちゃんがお兄ちゃんだって認識してるから、他の人もそれを知る事はできるわ」
「……」
するとあれか。
「俺はこの世の中で、“お前のお兄ちゃん”としてだけ認識されるってか」
「ご明察〜♪」
妹は、なにが嬉しいのかってくらいにこーっと笑った。
650アンインストール 7/10:2007/05/27(日) 02:31:04 ID:wtCai5Ub0
「で、どうやって?」
「知らない。小麦粉かなにかじゃない?」
手段を聞いても無駄なようだ。
「しかし、なんでまたそんなことを」
生殺与奪を握られた相手に強い態度にも出られないが、理由は気になる。
「……」
妹はしばしの間黙ってから、

「……お兄ちゃんは、わたしが妹じゃない方が良かったんでしょ」
ぽつりと、そう呟いた。

「え?」
「昨夜、お風呂場で独り言いってたのを聞いたんだもん」
「うっ、あ、あれは……」
どうやって? という疑問を持つ余裕は、事実を指摘された俺にはなかった。
確かに俺は昨夜、そう呟いた。
しかし……
「わたしは、お兄ちゃんの妹で嬉しいのに……グスッ」
涙目になる妹。
「お兄ちゃんは……ヒクッ、わたしが妹じゃイヤなんだ……えぐっ」
「いや、そういう事は……」
「だから……すんっ、お兄ちゃんをお兄ちゃんだけにしたんだ。わたしの。良かったでしょ。私のお兄ちゃんで」
泣きながらへへーと笑う。
「いや、あのさ、俺は別にお前が妹でイヤってわけじゃないって」
「ホントに?」
「普通に考えて、わかるだろ」
俺達兄妹、仲は悪くない。
むしろ良すぎるくらい良い。俺は、3つ年下の妹をいつも気に掛けていたし、妹もしつっこいくらい俺について回っていた。
妹が上の学校にあがるまで、風呂も一緒だった。今でも、俺が脱衣所で歯を磨いてても平気で……コホン。
651名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 02:32:35 ID:BtgRZsdI0
回避、兼ゴメン。  2/10の後にオイラの▼交換日記(4/3)が挟まってる _| ̄|○ 皆の衆スマソ
652アンインストール 8/10:2007/05/27(日) 02:33:17 ID:wtCai5Ub0
「じゃあ、なんであんなこと言ったの」
ずすっと鼻を啜りながら妹。
「う、それは、その……」
非常に言いづらい。
「言わないと、一生このままだよ?」
脅迫かよ。
「うー、しかし、言ったら俺の方が嫌われそうな気が……」
「そんなわけないでしょっ!」
今度は怒鳴られた。本気で怒っている。
やむを得ん。
「いや、その、さあ、俺達、兄妹だろ」
「当たり前じゃない。やっぱりお兄ちゃん、わたしのお兄ちゃんがイヤ……」
「そうじゃなくてっ!」
もうヤケクソ。

「兄妹だと、結婚できないじゃないかっ!」

「え?」
ぽかん、と口を開けて固まる我が妹。そりゃそうだろう。
「ごめん、でもな、お前も悪いんだぞ」
言い訳開始。
「もう小学生じゃないってのに、下着姿で俺の部屋に入り浸ったり、バスタオル一枚で抱きついてきたり」
「だから、その、ちょっと意識しちまって、ふと思ったから、それで」
言い訳終了。
「意識って、わたしを、女として、ってこと?」
まだぼうっとした様子で、妹が問いかけてくる。
「う、まあ、そうだけど」
「わたしとセックスしたい?」
なぜにそう直球なのだ我が妹よ。
653アンインストール 9/10:2007/05/27(日) 02:36:44 ID:wtCai5Ub0
「あ、ああ、と、ともかく悪気はなかった。変態っぽくて悪いけど、できれば忘れて……」

ぎゅっ。

「は?」
突然、目の前が真っ暗になった。
ついでに、顔面と上半身に、ふにゃっと柔らかい感触。
抱きつかれて……いるのか、これは?
「お、おい、何を」
「嬉しい……」
「えっ?」
妹の体が離れる。
抱きかかえられていた胸は、柔らかく感じたけど、目の前で見ればやっぱり薄かった。
「お兄ちゃんが、わたしの事をそんな風に思っていたなんて」
目尻に涙を浮かべて微笑む。
「も、もしかしてお前も……」
「うん。大好きだよ。お兄ちゃん。もちろん、男として」
思わず漏れた俺の言葉に、最高の笑顔で頷くマイシスター。
そして。

「ねえ、お兄ちゃん、キスしよ」
我が妹は。

「だ、だって俺達、兄妹だろ」
俺の悩みを。

「いいじゃない、別に。兄妹だって」

実にあっさりと、一言の下に跳ね除けてくれたのだった。
654アンインストール 10/10:2007/05/27(日) 02:38:48 ID:wtCai5Ub0
@@@

「ところで、誤解が解けたんなら、俺の個人情報とやらを元に戻してくれるんだよな」
「あ、それは無理」
「へ?」
「だって、アンインストールしちゃったもん。元には戻らないよ」
「ちょ、ちょっと待て、それじゃ俺は……」
「でも、今から自分の情報を作っていけばいいじゃない。すぐに再構築できるって」
「さ、さっきは戻せるような事いってたじゃないか」
「ううん。一生このままってのは、毎日アンインストールするよって意味」
それ酷くないですかマイシスター。
「お兄ちゃんが自分の個人情報を構成するまでは、わたしがフォローしてあげるからさ」
それってつまり。
しばらくは、俺はカナのお兄ちゃんとしてしか人間関係を保てない。

「じゃ、いこ、お兄ちゃん♪」
ベンチから立ち上がって、俺の手を引く我が妹。
その瞬間に、そっと耳元に囁く。
「家に帰ったら、えっちな事、しようね」
「親にバレたらどうすんだよ」
「その時だけ他人のフリ」
「俺が捕まるって」
「警察行ったら、兄妹に戻すからさ」
「……」
どうやら俺は。
当分の間。
妹に手を出す変態兄貴か、知らない子に手を出す変質者の二択を迫られるようだった。

……今、こいつに見捨てられたら終わるな俺の人生。
655アンインストール 10/10:2007/05/27(日) 02:41:08 ID:wtCai5Ub0
唐突に失礼しますた
アンインストールから思いついたんだけど、結局わけわからん話になりました。
>644
いえ、夜中で連投規制食ったので回避助かりました。dです。
656名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 02:42:36 ID:wtCai5Ub0
名前欄消してなかったorz
当然、>655は単なる後書きです。今度こそ失礼
657名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 02:43:38 ID:BtgRZsdI0
>>655
(;´Д`)アセッタ

658名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 02:50:20 ID:BtgRZsdI0
皆の衆。 またも読みづらくしてカンベン

重要な質問が抜けてた。 今、このスレが容量495KBと表示されている。
もしも500KBでアウトなら、名乗ってから次スレよろしく。 うろ覚えでアウトセーフがわからんy
659名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 15:51:11 ID:hCSkAuRN0
朝起きたら妹が「私も男の人に混じって全裸で駆け抜けるもんっ!」と言い出した

64年ぶりの牝馬勝利だからって影響を受けるな、妹よwww
660名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 23:10:18 ID:470o7gWs0
「私も男の人に混じって全裸で駆け抜けるもんっ!」
朝起きたら妹が、わけのわからないことを言い出した。
「おまえ、いったい何を言っているんだ?」
「ふふふ、お兄ちゃん。これを見なさい」
 そういって差し出したのは競馬新聞。
 どれどれ、ふむふむ「64年ぶりの牝馬勝利」とな。
 ……おまえ、だからって影響を受けるなよ、妹よ。
「というわけで、お兄ちゃんとベッドの上で全裸で駆け抜けるわよ!」
「うお、いきなり朝からハッスルですか、妹よ!」

 ふんふんふん! あんあんあん!
 おらおらおら! うふんあはん!
 ……うっ!

「さすが、お兄ちゃんだわ。競馬みたいに女の子が速くイけるわけじゃなかったのね。
 私の負けよ。お兄ちゃん速いのね。うふ」
 ……負けを宣言しているのは妹なのに、なんだこのそこはかとない敗北感は!!
661名無しさん@初回限定:2007/05/27(日) 23:25:37 ID:mvy8Q1QR0
なんという騎乗位wwwwww
662名無しさん@初回限定:2007/05/29(火) 01:49:08 ID:tIXHO8CD0
>>660
「今度は敗北しないぞ、馬なりで勝負だっ!」
 朝起きたらお兄ちゃんが、変なことを言ってきたよ。
「お兄ちゃん、いったい何を言ってるの?」
「ふふふ、妹よコレを見なさい」
 そういって差し出したのは競走馬の種付け写真なの。
「というわけで、壁に手をついて後ろ向きになるんだ!」
「やった!いきなり朝からハッスルなのね、おにいちゃん♪」

 ふんふんふん! あんあんあぁん!
 おらおらおら! うふぅんあはぁん!
 ……いやぁぁんっ♪♪

「さすが、お兄ちゃんだわ。このあいだのレースみたいに女の子が速くイったわ。
 私の敗けよ。お兄ちゃん馬並みだもの、うふ♪」
 …敗北宣言しているのは妹なのに、なんだかノせられてるのは俺か!!
663突発屋 ◆63./UvvAX. :2007/05/29(火) 04:21:10 ID:hBEyUZxS0
業務連絡〜、業務連絡〜

>>644
恥ずかしながら、、ログ置き場への掲載方法で苦慮しております。
出来ましたら、ご本人のご意見などお願い致します〜!

というわけ(?〜で、新スレ立ててきます〜
664突発屋 ◆63./UvvAX. :2007/05/29(火) 04:27:04 ID:hBEyUZxS0
朝起きたら、妹に その14

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1180380183/

では、これからも宜しくお願いします。
665名無しさん@初回限定:2007/05/29(火) 04:57:47 ID:tIXHO8CD0
>>664
早朝よりご苦労さまです。ちなみ現在498KBですので
このスレ残りは2KBかな? 長編の投稿はその14へが良いでしょうね。
666644:2007/05/30(水) 02:28:43 ID:uLgZuvoJ0
>>663
ども失礼。アレ交換日記3/3に付けたギャグのつもりなんで
アセッテ種明かし遅れた。出来たらリレー作になればと
667名無しさん@初回限定:2007/05/31(木) 02:00:12 ID:G2yhENhO0
妹に埋め。 新スレはコチラ>>664
668名無しさん@初回限定:2007/05/31(木) 11:23:18 ID:grYbDoxB0
うほ
669名無しさん@初回限定:2007/06/02(土) 09:16:41 ID:dK207jxC0
>>663
(;´Д`)早い対応ありがとうです。
だだ、ログ置き場の題名が「アンインストール」の方じゃなくて、「交換日記4/3(リレー編?)」と、なるんですぅ
670638
>>669
 今後は、勝手に人の作品、リレーにしちゃいかんよ。(汗)

▼交換日記2(1/)  ※リレー作品になったようなので、ボツネタ投下。

 妹から受け取った、過去の交換日記……。
 そこには、夏休みの間、妹と一緒に寝たり、着替えさせたり、
 更にはキスまでしてしまったことが書かれていた。『それなんてエロゲ?』状態である。
 さすがにこれ以上のことはないだろうと思い、次のページをめくった。

『○月n日 きょうはひさしぶりにおにいちゃんとおフロに入りました。』

 いきなりRedZone!? なに俺、天然ジゴロ?

『タオルがなかったので手であらいました。ヌルヌルがすっごくきもちよかった。』

 それなんてローションプレイ? 俺、こんなにエロい日常送ってたの?
 そりゃ、友達と遊ばなくなるわ。

『○月x日 妹が今日もお風呂に入ってきた。
 今日も洗いっこした後、お風呂の中でキスしていたら、妹がのぼせてしまった。
 最近、妹のマンコを見るとすごくドキドキする』
『○月y日 おにいちゃんのはだかでいっしょにねました。
 パジャマの中に手を入れられてちょっとびっくりしたけど、おにいちゃんの手がすごく気持ちよかった』

(子どもの時の俺、どこ触ったーっ!? 子どもだからって何しても許されると思うなよーっ!)
 思わず日記に出てくる俺に嫉妬してしまうほどだ。
 確かに妹は幼い頃、俺にぴったりと甘えていた記憶は残っている。
 でも、いつからか、今のようにべったりと甘えなくなっていた。
 それは何故だったろう……?