糞ゲー・地雷ゲーをあえて誉めちぎるスレ 11発目

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732名無しさん@初回限定
今回紹介しますのは、『鬼道封神記』。

当時、発売前には延期を何度も行ったり、各雑誌で大きくスペースを割いたりで、並々ならぬ制作サイドの気合が窺えた当作品。
実際にプレイして見ると、非常にその内容の一つ一つが『高度』であることが分かります。

1.シナリオが高度

ストーリーは、タイトルからも分かるとおり、所謂『伝記物』。
弥生時代の邪馬台国をメインに、一通りの日本史、特に人物史をシナリオの根幹・伏線として多用しており、その辺りに関しては違和感や矛盾を感じる部分も無く、無難に高度にまとめられています。
一方で、少々話のボリュームを大きくしすぎたのか、特に序盤と終盤において、登場人物達による突飛な、又は飛躍的な言動・行動が多く目立ちますが、これらもプレイヤーの皆さんの高度な適応力・理解力を要求するものであり、実に上手い手法と言えるでしょう。

2.キャラクターが高度

登場人物は男が主人公含めて2人、実質ほぼ主人公のみであるのに対し、Hシーンがある女性キャラは計7人。
この内、メインヒロイン的な格のキャラは2人なのですが、どちらも要所要所ではそれなりに存在感を示すも、全編通して考えると正直影が薄めです。っていうか片方はゲームの箱裏で紹介すらされていません。
これに対し、攻略対象では無い筈の5人が、出番・Hシーン・キャラクター、全ての面でメインの2人に比べて良い仕事をしていたりします。
これについては、ライターが、

「こうしたストーリー重視のゲームにおいては、あくまでメインヒロインと結ばれることこそ重要である。
敢えてサブキャラをサブキャラと徹底して扱うことによって、最後までメインヒロインの存在が希薄になることなく、テーマやストーリーを徹底して真っ直ぐなものとすることができるのだ」

という高度なメッセージをプレイヤーに込めていることの表れであると言えるでしょう。

そして、改めて箱の裏を見てみると、そうしたメインヒロイン・サブヒロインが全く差別されることなく、むしろサブヒロインの方がメインとして表示されている錯覚すら覚えます。
非常に高度なフェイクであると言えるでしょう。
733名無しさん@初回限定:2006/10/04(水) 22:42:09 ID:5uy28PX80
3.システムが高度

コンフィグで、メッセージスピード【高速】を選択しても、他ゲームの【普通】並みの速度で文章が表示されます。
これは、やはり「様々な伏線を通常の会話やシーンの段階から張っている為、それらを見逃すことなく、ストーリーを楽しんでほしい」という制作サイドからの高度なメッセージと言えます。

更に、このご時世にゲームのセーブスロットが驚異の計8個!
このゲーム、『戦闘パート』が多く存在し、その難易度も低くないので、セーブ&ロードを行いたくなるのが普通でしょう。
ですが、ここで敢えてセーブ数を極端な程少なく制限することで、プレイヤーに高度な判断力やシステムへの柔軟性を欲しているものと見て間違いないでしょう。

ちなみに、初見ではまず詰まりそうな謎解きに関するパートにおいては、セーブが一切効きません。心憎いまでの措置が行き届いている限りです。

もう一つ。
基本的にクリア後に使用する、CG&シーン回想ですが、物語の中で数多くの『非エロ』CGも用意されている一方で、回想ではエロ関連のシーン・CGしか見られません。
そこで、改めてセーブを行うポイントが重要になってくるわけで、この辺りも、如何に最近のゲームには無駄が多いか、そしてセーブ&ロードという機能を効率的・有効に使うべきであるかという、スタッフからの熱い高度なメッセージに違いありません。
734名無しさん@初回限定:2006/10/04(水) 22:44:24 ID:5uy28PX80
4.戦闘パートが高度

色々と属性・相性といったシステムを取り入れ、奥深さを持つ高度なものを作ろうとしたのでしょうが、そもそもプレイヤー側・主人公側に、戦闘中できる行動に関して制限が多く、それらを生かすことが非常に困難です。
一方で、敵側の能力が高いわそうしたシステムをこちら以上に活用してくるわで、結果として毎回『某RPGゲームのボス戦並み』の高度な難度を誇る戦闘を満喫することができます。
CPUのルーチンやきまぐれに左右されつつも、苦しんだ末に戦闘に勝つことでストーリーが無事進行、場合によってはお楽しみのシーンを見ることができる為、非常に高度なゲームバランスであると言えます。

只、実際にはその高度さに対応しきれないプレイヤーが当時は続出したようで、メーカーから『戦闘回避・ゲーム難度低下パッチ』なるものもアップされました。
これを使えば確かに戦闘は回避できるようになりますが(ちなみに2週目以降は戦闘を行うかどうかを選択可能)、これを使うとこのゲームが『ゲーム』で無くなってしまうので、ここでもプレイヤーは高度な選択を迫られるわけです。




さて、これまでの説明で、如何にこの『鬼道封神記』が非常に高度な作品であるかが、皆さんにも分かって頂けたでしょうか?
只今この『鬼道封神記』、各種ゲームショップの方で、大変お手頃な価格で販売しております。
そこのあなた、この秋の夜長に是非当ゲームをプレイされてみては如何でしょうか?