【姉しよ】きゃんでぃそふとSSAAスレ13【つよきす】
1 :
パンジャの仔:
2 :
パンジャの仔:2006/07/09(日) 10:12:49 ID:l0WLpFqn0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ きゃんでぃそふとSSAAスレの星5つの誓い
┃1つ、スレはむやみに上げない
┃2つ、作者への感謝を忘れずに。読者への感謝を忘れずに。
┃3つ、SS投下とのリアルタイム遭遇では支援を推奨
┃4つ、気にいらないからって荒らさない
┃5つ、荒らしにストレートに反応しないこと
┃
┗━━━ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━
_ < ここはテンプレの村です 、,
'´, `ヽ\_________ '´ '`´ ゙ヾ
!爪リリ从)ゞ { ソ从从シ}
ノwリ゚ ヮ゚ノル  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ メ(リ;-__-ノリ
⊂)个iつ 既にセリフが \ ノ,'くj `i´lヽ
. く/_|j〉 パターン化しちまったな>(( ll_ハ_iJ
し'ノ ________/ ゙ i_7、」
3 :
パンジャの仔:2006/07/09(日) 10:13:21 ID:l0WLpFqn0
_)___
'´ ヽ_ヽ
l、lノノ八l ) <柊家の長女、皆のお姉さん
´\ リl|.゚ ヮ゚ノ<⌒> 柊雛乃である。
( ● ⊂[ .ヽソ/ ]⊃ .疑問にずばり答えてやろう
. ヽ/ .└|--|┘
. . ノl__」
Q、職人さんのSS投下最中に張ってある支援とか、C、私怨etcってなんですか?荒らし?
A、うむ。あれは総じてしえんと呼ばれるものである。
世の中には荒らし対策用の連投規制なるものがあってな。時間によるのだが、
だいたい3回くらい連投すると、規制がかかってしまうのじゃ。これにかかると職人さんが、
続きを書き込めなくなってしまうのでな。すれ住人による手助けが必要になってくるわけじゃ。
お主がりあるたいむでSSが投下される瞬間に出会った時には、是非支援をして差し上げるが良い。
Q、スレにあるSS、AAだけじゃもの足りないです。
A、で、あるか。お主も欲張りな奴よのう。そういう奴のために
>>1に書いてあるように、
過去すれのSS、AAを集めた保管庫というものがある。
保管庫の中の人に感謝を忘れずに読みふけるが良い。それでも物足りなければ、
いっそ自分で書いてみるのも我的には面白いと思うがのう。
Q、お嬢ちゃん賢いねー。ほら、キャラメルをあげよう。
おぉ・・・これがまた美味でな・・・って違うわ!我をあなどるでないぞ
__
| |  ̄ `ヽ
||_ ` 、 粛清……淘汰……
__)_∩ `ヽ l
〃 ,^i^ ヾ l i
i ,ノノ八)〉 i i ガッ
. ゙ヾl#"-ノゝ l .人_∧∩
/ヽソ _ン. ノ< >Д´)/
l_/r==l l ´-‐'∨ /
く/l_ゝ
【投稿ガイドライン】
1.テキストエディタ等でSSを書く。
2.書いたSSを30行程度で何分割かしてひとつずつsageで書き込む。
投下の際は2分以上間隔をあけないと連投規制にあって書き込めなくなるので注意。
名前の欄にタイトルを入れておくとスマート。
なお、一回の投稿の最大行数は32行、最大バイト数2048バイトです
3.SSの書き込みが終わったら、名前の欄に作者名を書きタイトルを記入して、
自分がアップしたところをリダイレクトする。
>>1-3みたいな感じ。
4.基本的にsage進行でお願いします。また、長文uzeeeeeeと言われる
恐れがあるため、ageる場合はなるべく長文を回した後お願いします。
5.スレッド容量が470KBを超えた時点で、
ただちに書き込みを中止し、次スレに移行して下さい。
6.書き手の方々へ。
心構えとして「叩かれても反応が無くても泣かない」位の気概で。
何を書こうが作者の自由。どんな反応を返そうが読者の自由。
的確な感想・アドバイスレスをしてくれた人の意見を取り入れ、更なる作品を目指しましょう。
>1
乙カレー(超辛)
>>1 , -‐- 、__ o
/ \ /ヽ −`/
/ / ,イ / ,、 ヽ
/ r'/ /l/ !-/レ' ヽ ', | | |
.! {/ / 0' ゙ー‐l | l l l__
! / / _ 0' l /'"ノ ノノ ` ‐ 、
.! ! lヽ、 /、/ // //_/,イ_∠ /| .,、ヽ、
l | !´lii゙l>=-、-‐'/´_fノL_レ=o レ、_!l !l-、 スレ立て乙です
| ∠| .l/,>fjとli ̄`i /! `ヽ / ノ、 _。ル'j、 ヽ
| V /'´ jノ `ー‐|′ ノ-‐i、r┐/ヽ/ / ヽ l
| /\______| /,-ムrl='`ヽ/__,/ j'
| / / / / l l | /  ̄「} \ |
>>1乙
前スレ最後の議論について
特設ページが更新されるかどうかわからん状態なら
コネタがこっちに転載されるのもやむを得ない
個人的には、何百レスもの内のわずか数レスのコネタ転載に
いちいち神経質に目くじら立てるほうがおかしいと思う
よほどコアな2ちゃんねらーなのかもしれんが
以前からコネタの転載はちょくちょくあったが、常にスルーされていた
批評の対象でなければスルーすればいいだけのことだ
また、中の人はAA系の転載は保存するが文章系のコネタ
は取り扱わないことをはっきり明言しているので
コネタ系の転載は特に中の人の負担になるわけでもない
面白ければ転載もよしという意見もあるようだが
転載してるヤツは面白いと思って転載してるわけだし
何もかも転載してるわけでもないだろう
面白さを、客観的基準にするのは難しい
ところで、このスレにはおそらく
コネタ否定・おもしろければ肯定・コネタスルー
の3タイプの読者のほかに
コネタ改変系の作者がいることも間違いないわけで
このスレでは、やはり作者サイドの意向を重視したいと思う
(以前は作者≒読者がかなり成立していたようだが、最近はそうでもないようだ)
つまりは、転載ネタは当然、厳選するものとして
2次創作に結びつきそうな改変可能なコネタについては許容してもらいたい
つまり、その転載が、2次創作のネタのメモとして機能していそうな場合、ということだが
SSのコネタになり得たものの具体例をあげておくと
レオ分身のSSだが、あれは確かつよきすスレでの
ヒロインを怒らせることなくハーレムに突入する方法はないのか
という問がなされたのがきっかけだったと思う
新スレ移行後の議論は止めろよ
投稿し辛くなるってぐらいわかんねぇのかよ
16 :
保管庫の中の人:2006/07/10(月) 03:24:33 ID:nZoASDuO0
久方ぶりに更新した報告と
>>1乙のついでに。
SSについて小ネタ・大作云々というよりは、作者自らこのスレに投下してくれたものを
保管する、というのが一番的確ですかね。
転載モノは「作者自ら」に当てはまらないのでスルー。
そういや以前本スレで指摘を受けてこっちに引っ越してきた方もいましたね。
ま、保管庫に入れないだけなので、度を超さなければ転載も別に構わないと思いますが。
「そんなコト言って〜要芽ちゃん、ホントは悔しいクセに〜」
「黙れよ豚足」
「ああもう、喧嘩しないでよ二人とも!」
……七月七日。七夕兼ねえやの誕生日。にもかかわらず、柊家の庭では紛争が今日も勃発していた。
ともねえが七夕だということで、笹を取って来て、みんなでお願いをしようということになり一同集まったのだが。
「パパ、書けたよ〜」
「お〜どれどれ」
まあ色々あって数年前にオレとねえやはめでたく結婚。もう子供もいる訳なのだが……
「お父様。コッチも」
「はいはい、ちょっと待ってくれ」
……実はもう一人子供がいる。そしてその子供達の前で母親達は喧嘩していた。
結婚前はっちゃけてた頃に姉様とねえやと三人でしたのがまずかったらしい。そして二人同時に妊娠させてしまった。
当時ねえやの方に俺は行ってしまっていたし、ねえやもその場にいたから許してくれたのだが、病院までも同じ部屋になってしまった。
当然オレ達は病院中のウワサとなってしまった訳で。
「ママたち、またケンカしてる〜」
「あきないのかな?」
子供達は仲良しだが母親がコレだ。父親のオレの苦悩は絶えない。一時期はテレビの中でも喧嘩してたしな。
ただでさえすごく複雑な人間関係なのに……
どうしていつまで経ってもこうなのだろう?
オレなーんにも悪い事してないのに。
「みんな〜願い事は書いたかにゃ〜」
「おー」
みんな思い思いのことを書いたようだ。いつまでも睨みあう二人を放っておいて、それぞれが笹にくくり付けていく。
他のお姉ちゃん達はどんな願い事をしたのだろう?どれどれ、見てみるか。
『皆が我をちゃんと敬いますように』
姉さん……気持ちはよくわかります……
『ワタシもクーヤとの子供が欲しいよ〜』
ねえねえ。これ以上複雑な家庭にしないでくれ。いやでもこれはこれでなかなかそそられ(ry
『あう……みんな仲良く』
……きっと世界が百人のともねえなら戦争は無くなるだろうに。人間の鑑です。ハイ。
『イカがもっと従順になりますように』
オレはもう妻子持ちだYO。人を何だと思ってやがるんだ
『くーやくーやくーやくーやくーやくーやくーや』
お姉ちゃん、名詞を並べるだけじゃ神様も理解しかねるよ。
『里見さんが早く復職できますように』
……里見さんごめんなさい。
しかしみんなそれぞれの願い事があった。
願い事。か。
「こらイカ!アンタまだ書いてないの?」
そう、オレはまだ願い事を書いていない。だって有名女優と結婚して子供が二人もいて、しかもキレイなお姉ちゃん達に囲まれて暮らしているのだ。これでまだ何かお願い事をするなんて某国の将軍様よりも贅沢ではないだろうか?これ以上何を望めというのだ。
ううーん、何か願い事ねぇ……
「このあいだなんて一晩中愛し合ったもん!ねぇ〜ア・ナ・タ?」
「くっ!」
マズイ。軍靴の音が聞こえてくるぜ。こっちまで戦線が拡大してきた。ねえやが飛んで来てオレの腕に絡みついて来る。最近は正妻の座の力なのかねえやの方が喧嘩は強い。てか普段は『アナタ』なんて呼んでないだろ。
ああっ!お姉様が恐ろしい目でこちらを見ている。頼むから子供の前でそんな目をしないで下さい。
……そうだ。いつも思ってることを短冊に書けばいいんだ。オレは短冊とペンを手に取った。
「もうっ、アナタったら☆お願いならなんでもワタシが叶えてあげるわよっ」
「貴方に頼むことなんか無いに決まってるわ。さあ空也、なんでも私が叶えてあげるわよ」
ああ、まだ喧嘩してるし。ねえや、あーた今日でいくつになるんだい?
「くぬっ!くぬっ!」
「なんの!このっ!このっ!」
いつまでも終わりそうに無い喧嘩を横目にオレは短冊にこう書いた。
『ねえやと姉様が仲良くなりますように』
誤字脱字はスルーの方向でw
タイトルは「七月七日。快晴」でおながいします。
てか七夕に間に合わんかったorz
ごめんよねえや
もう一ひねりplz
空也…うらやましいぜ空也…
GJ
何気ない日常こそ、姉しよの姉しよたゆ所以。
GJ
尻すぼみになった感じ。締めをもう少しちゃんと出来てれば・・・
28 :
名無しさん@初回限定:2006/07/10(月) 18:45:34 ID:c4kHodWW0
GJ 複雑なネタを軽いタッチで書いてるのがいい。
このぬるい温度が個人的には大好き。
今日、松笠の某デパ−トの一角にて、ちょっとしたイベントがある。
『松笠○×デパート 夏の一番勝負! 〜パン早食い競争〜』
AM11:00。対馬レオはツレと共にデパートを見上げていた。
彼はツレをチラっと横目で見る。彼女はやる気で満ち溢れていた。
「ついに来た…この日が!」
そう言って彼女──近衛素奈緒はレオに振り返り、
「レオ、しっかり応援よろしく!」
「おぅ!おまえの彼氏だし、正論だな」
「アタシの決め台詞とらない!」
そんな会話を続けながら二人はデパートへと入っていった。
目指す場所は屋上、早食い競争の会場だ!
───松笠駅入り口にて───
朝も早くから、その姉弟は汽車を乗り継ぎ松笠へとやってきた。
改札を抜けて入り口から勇み足で出てくる二人。
「こらイカ!さっさと歩くのよ!」
「姉貴、あんまり強く引っ張らないでよ、服が伸びちゃうって」
姉──柊高嶺は、服を引っ張り弟である柊空也を早く歩かせようとする。
だけど寝不足である空也はあまり早く歩きたくないのか、動きが遅い。
「ア〜ネ〜キ〜〜。ボク眠たいよ〜」
「甘えるなバカ!今日はアタシの用事に付き合う約束だろーが!」
「え゙?そだっけ」
高嶺は思いっきり溜息をつき、
「アンタ、先週アタシのヤキソバ黙って食べたでしょう」
「うん。結局は姉貴にすぐバレちゃったけどさ」
「悪びれも無く言うなバカ。で、その時にアタシと一つ約束したでしょ?」
「……あーあー、思い出した!たしか何かのイベントに付き合えだかって言ってたね」
「そ。まぁそのイベントは前菜みたいなモノだけどね。メインはショッピング」
「ふーん。で、そのイベントってなんなのさ」
彼女はニヤリと笑みを浮かべ、
「パンの早食い競争よ!」
「なぁナオ。結構人いるな。やっぱ賞金が効いてるのか?」
会場となっている屋上は、人で混んでいるとまではいかないものの決して少なくは無い。
一つのイベントとしては成功の類とも言える人数だろう。
素奈緒はレオの言葉にうなづき、
「そうね。ここのデパートのパン評判だし。そのパンをタダ同然で食べれて、
しかも優勝すれば賞金5万円!色々な意味で美味い話ってワケね」
「だなー。……お?」
「どうしたのよ」
「いや、お前と同じ髪型の娘がいたなーって」
「へー珍しいこともあるもんねー」
リアルワールドでツインは珍しいのです(フカヒレ談)
会場受付。高嶺は自分と空也二人分の参加受付を済ませてきた。
「参加申し込みOKっと。イカが歩くの遅いせいでギリギリだったわ」
横にボケェーとつっ立っている空也を肘で小突く。
「ごめんごめん。昨日寝るの遅くてさ。お詫びといっちゃアレだけど俺も頑張るから」
「まったく。まー良いわ」
この早食い競争は『セレクトパン』という特殊なルールがある。
まぁ特殊とは言っても、早食いのパンは数種類用意されたものから一つ選ぶといっただけなのだが。
「んで姉貴。姉貴はどんなパン選んだの?」
ふふん、と鼻で笑い飛ばし高嶺は胸を張る。
「アンタ、アタシが選ぶパンっていったらヤキソバパンしかないじゃないの」
優勝は貰ったわと口に手を当てて笑い飛ばした。結構自信がありそうだ。
「……レオ、この勝負、アタシが貰ったわ」
「お!自信あるねぇ。ちなみに理由を聞いていいか?」
「ふっふっふっふっふ…」
素奈緒はバサァ!とツインテールをかきあげて、
「ピ ー ナ ッ ツ バ タ ー パ ン がセレクトパンにあったのよ!
アタシが負けるはずが無い、これ正論!」
そういって何故かシャドーボクシング(?)を始める彼女であった。
「ぐっ、これはナオが有利なのか…?」(←実は参加した)
「んっふっふっふっふ…手加減はしないわよレオ?」
?「…賞金5万か。セレクトパン…?へぇ、キムチパンなんてあるのか。
料理のレパートリー増やしたいけど材料費が無い…。参加はタダだし、
ダメもとで出てみるか」
波乱を呼ぶパン食い競争。勝つのは姉ツインかトサカツインか。
あるいはテンション♂か自称COOLな弟か。
はたまた謎の参加者か(正体バレバレ?)
続く!
中の人乙だぜ!
続くのなら次回はいつごろになるか教えて栗
素奈緒ネタ二発目。軽いネタにするつもりが続きモノに_| ̄|○
姉しよツインとトサカツインを競演させてみたくて書いてみました。
>>30のタイトルは
>>素奈緒メモリーズ〜パンヤの戦い〜 2/4
で脳内変換お願いします(´Д`;)
まぁとりあえずレオ頑張れと
カニ関連の小説を書きたいのだが、カニ兄が話に絡んできてしまう(つか、メインっぽ)
たしかPCでもPS2でも名前しか出てきてないよな?
>>36 巧兄さんだったけ?
555な人しか思いつかないのは、この板ではオレだけでいい……。
>>34 基本的には猫かぶりな姉貴が賞金があるとはいえ大人数の前でのヤキソバパン早食いなんて出るか?
と、思ってみる。
ここから不自然にならないように自然に熱い戦いに持っていけるかどうか……。
職人の腕の見せ所だぜ?
と、プレッシャーをかけてみる。
明らかにキャラが取りそうにない行動を取ると萎えてしまうし、
かといってそれにこだわりすぎると話が作りづらくなる。
両方やらないといけないのが職人のつらいところですね……。やれやれだぜ。
>>34とりあえず完成させてくれなきゃ良作かどうかわからん
今のところ、誤字脱字が気になる程度で特に悪くはないんだけど
>>32 最後の「?」の人は大穴の土永さんかイガグリでお願いします。
カニ兄はカニに対してツンかな?それともデレかな?
カニ兄はカニを除く対馬ファミリーをどう思ってるんだろうな
46 :
名無しさん@初回限定:2006/07/11(火) 16:11:32 ID:3akQJK7eO
何とも思ってないに一票
カニ兄は村田だったんだよ!
>>47 な、なんd(ry
それだと村田の妹がカニになってしまう
カニがあまりに可愛すぎてしかたないので
村田の妹たり得ないとマジレス
madam「あら、洋平ちゃん久しぶりだねぇ〜」
村上「お久しぶりです、お母様。きぬは元気にしてますか?」
ハハハ……ハァ……
教室で隣から紙がまわってくる
読んだら隣に回せ、とジェスチャーしてきた
折りたたんである紙をひらける
フカヒレシカト
おそらくカニが書いたんだろう
せっかくなので書き足してやる
フカヒレシカト
フカヒレ、鹿と
うむ、我ながら完璧だ。
授業が終わる。
フカヒレがカニ達の集団に話しかけている
「なぁなぁ、ちょっといいか?」
「それでカニちはバイトすることになたわけネ」
「ボクとしてはゲーム会社のバイトとかも視野に入れてたんだけどさ、これがなかなか」
徹底的に無視してやがる
哀れフカヒレ
お、今度は姫達に話しかけた
「なぁ姫、ちょっと…」
「じゃあよっぴーは屋上で」
「うぅ…わかったよエリー」
二人にも完全に無視されてるな
どこまでも哀れな奴
教室で隣から紙がまわってくる
読んだら隣に回せ、とジェスチャーしてきた
折りたたんである紙をひらける
フカヒレシカト
おそらくカニが書いたんだろう
せっかくなので書き足してやる
フカヒレシカト
フカヒレ、鹿と
うむ、我ながら完璧だ。
授業が終わる。
フカヒレがカニ達の集団に話しかけている
「なぁなぁ、ちょっといいか?」
「それでカニちはバイトすることになたわけネ」
「ボクとしてはゲーム会社のバイトとかも視野に入れてたんだけどさ、これがなかなか」
徹底的に無視してやがる
哀れフカヒレ
お、今度は姫達に話しかけた
「なぁ姫、ちょっと…」
「じゃあよっぴーは屋上で」
「うぅ…わかったよエリー」
二人にも完全に無視されてるな
どこまでも哀れな奴
放課後までにフカヒレは無視されつづけ
帰りのHRが終わると一目散に泣きながら帰っていった
フカヒレ以外のみんなはまだ教室に残っている。
「いじめはありません」
祈先生はあいかわらずだった
「さてカニ、その紙はどういうつもりだったんだ?」
フカヒレシカトの紙を指さして言う。
ちなみに『フカヒレ、鹿と』の下には「フカヒレとしたかー」が加えられていた
姫が喜びそうだ
「その前に、今日なんの日か覚えてる?」
「もちろん。今日は―――
………
……
…
部屋でフカヒレは泣いていた
「あんなにあからさまに無視しなくったって…」
泣きながらネトゲをやっている
やっと予約狩場の順番が回ってきたのだ。
今日は徹夜でLv上げして、嫌なことは忘れようと思っていたのだろう
シャークという名のキャラが画面上で動いていた
そこに電話がかかってくる
カニからだ
「なんだよ」
あんなことがあったのだ
すこしぶっきらぼうな言い方になってしまうのは仕方ないだろう
「あ、あのねフカヒレ君。今から教室に来て欲しいな…」
カニの電話の向こうにいたのはよっぴーだった
「行きます行きますすぐ行きます!子供は二人がいいね!!」
少しぶっとんだことを言って、フカヒレは学園へすぐさま向かった
………
……
…
フカヒレが教室の前までに到着する
「ついに今夜よっぴーとハァハァ」
フカヒレは教室の扉に手をかけ、扉をあけて中に入ろうとした瞬間
ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!
「「「誕生日おめでとう、フカヒレ」」」
そこには2-Cの全員がクラッカーを持ってフカヒレを祝っていた
祈先生までいる
よく見ると2-C以外からも何人か集まっていた
「みんな…俺の誕生日を覚えていてくれたんだ」
フカヒレは感動して泣きそうになっていた
「あ、あのね。これ、お誕生日プレゼントなんだ」
佐藤さんがフカヒレに誕生日プレゼントと言っていたものを渡す
あ、ついにフカヒレ泣いた
「よっぴーからのプレゼント…よっぴーからのプレゼント…」
「クラスのみんなから」
「せっかくフラグがたったと思ったのに……」
けっこうマジでがっかりしてる
「このプレゼントさ、開けて良い?」
と言いながら開けるフカヒレ
「服かぁ〜。ありがとうよっぴー」
「ボクが選んだんだから感謝しろよな。ってなんでよっぴーにだけ礼をいってんだよ!」
「ちっ、なんだ選んだのカニか。」
「テメーまさか気にいらないとか言うんじゃないだろうな」
「ありがとカニ」
「お、おう…」
素直に礼を言われてちょっとカニが困惑していた
その後当然のごとく2-Cは宴会騒ぎとなり
後かたづけも終えてクラス全員が帰ったのは夜遅くになってからだった
そして帰り道
「なぁ、なんで俺の誕生日って理由でわざわざここまでしてくれたんだ?
嬉しかったのは確かだけど、クラスぐるみでやるのはちょっとおかしくないか?」
「ほんっっっっっっっっとにバカだなオメーは」
「バカとはなんだバカとは。カニだってバカじゃないか」
結局カニはその理由を話さなかった
その夜、俺はカニと二人で話してた
「で、本当のところどういう理由だったんだ?」
「口止めされてるんだけど、まぁレオにならいっか。クラス外の人間が何人かいただろ?」
「そういえばいたな…」
「その内の1人が『フカヒレの誕生日会をやってあげたい』だってさ」
「またえらく変なことを要求してくる人もいたもんだ」
「フカヒレのこと好きなんだけど、恥ずかしくて1人じゃ祝ってあげれないからだってさ」
「またえらく恥ずかしがり屋な人もいたもんだ。ん?でもフカヒレシカトの紙の意味は?」
「こっちの計画がばれないように放課後フカヒレを1人で家に帰らせるため
クラス全員残ってる状態でフカヒレだけ帰らせる必要があったからな」
「かくして計画は見事成功し、その人もフカヒレとお近づきになれたわけだ
しかし、フカヒレが好きとはかわった奴もいるもんだな」
「男だけどな」
「……フカヒレ、本当にどこまでも哀れな奴」
gj アイデアはすごくいい
>フカヒレ、鹿と
>うむ、我ながら完璧だ。
この部分削るか、もう少し展開させるか
男かよ!
姫が乗り気なわけだw
59 :
名無しさん@初回限定:2006/07/11(火) 21:54:27 ID:GU3IvC7gO
姉しよ2のOPの曲名教えてくださいっ!
なんだこいつ?
,、 ,、
´「&'^⌒ヾ&フ
/l ノr从从リト、) >59
ノノvノ゚ ロ゚ノ )) <まずはぐぐれ!これ、正論ね!
(( (とス) ((
く/_|j〉
し'ノ
最近投下少ないから今保管庫読み漁ってるんだけど
神作品多いな本当。
俺エリカ嫌いなんだけど某SS読んだら少し好きになったかも。
てかこれが正規ルートだったら良かったのに…w
このSSの内容に関してはタカヒロのテキストよりレベル高い気がする。
知り合いにリアルツイン(美人)がいるけど、やっぱり人口少ないのかな?
>>64 それ言過ぎ。
ってかタカヒロがいたからこそ見事なSSだって出来たんだろ?
>>64 ゲームは音と画像を含んだ表現だから、単純に比較は出来ないかな
たぶん「夢と野望と」あたりが気になったんじゃないか?
163 :名無しさん@ピンキー:2006/06/14(水) 16:33:54 ID:VXo5CBqE
>>162 \
お そ .い ヽ
か の や |
し り ` ,. -──- 、
い .く / /⌒ i'⌒iヽ、
つ / ,.-'ゝ__,.・・_ノ-、ヽ
は i ‐'''ナ''ー-- ● =''''''リ _,....:-‐‐‐-.、
l -‐i''''~ニ-‐,....!....、ー`ナ `r'=、-、、:::::::ヽr_
 ̄ \ヽー' !. t´ r''"´、_,::、::::} ノ` ,.i'・ ,!_`,!::::::::::::ヽ
ヾ、 ゝゝ、,,ニ=====ニ/r'⌒; rー`ー' ,! リ::::::::::::ノ
i`''''y--- (,iテ‐,'i~´,ゝ'´  ̄ ̄ヽ` :::::::::::ノ
.| !、,............, i }'´ _ 、ー_',,...`::::ィ'
●、_!,ヽ-r⌒i-、ノ-''‐、 ゝ`ーt---''ヽ'''''''|`ーt-'つ
( `ーイ ゙i 丿 ;'-,' ,ノー''''{`' !゙ヽノ ,ヽ,
`ー--' --'` ̄ `ー't,´`ヽ;;;、,,,,,,___,) ヽ'-゙'"
(`ー':;;;;;;;;;;;;;;;ノ
``''''''``'''''´
妄想を掻き立てる素晴らしい原作あってこそSSも光り輝くのだ
「ううん…ふぁ〜ぁ……アラ、ヤダ。 もうこんな時間なの?」
昨日の晩はオンラインゲームで随分夜更かししちゃったからなぁ。
ま、今日はオフだからいいんだけどねっ。
だって今日はワタシの誕生日!
みんなが盛大に祝ってくれるだろうから、前もってスケジュールあけといたんだもん。
そして夜は空也ちゃんとしっぽりと、織姫と彦星ごっこをして…うふっ☆
それじゃ、まずは腹ごしらえといきますか。
「ぽえむちゃーん。 お姉ちゃんお腹すいたー」
返事がない。
ぽえむちゃんにしっかりと聞こえるぐらい、大きな声で呼んでみたんだけど…
「あれ? おーい、ぽえむちゃーん」
やぱり返事がない。
それどころか、物音ひとつ聞こえやしないわ。
「ぽえむちゃんったら、出かけたのかしら?
仕方ないわねぇ、こうなったら空也ちゃんのところで何かご馳走になろうっと」
ということで、ワタシは家を出てそのままお隣へ。
空也ちゃん待っててねっ☆
愛する帆波お姉さんが、今からアナタのもとにやってくるわよっ。
「空也ちゃーん」
「おお、ほなみではないか」
出てきたのは雛乃ちゃん。 おかしいわねぇ、いつもなら空也ちゃんが出てくるはずなのに…
「ねぇ、雛乃ちゃん。 空也ちゃん、いる?」
「くうやならせろりと共に外出中であるぞ。 今日は七夕であるからな、立派な笹を取ってくるのだ」
「あ、そうなんだ…ねぇねぇ雛乃ちゃん、ちょっと遊ばない?」
「すまんが、今は我はお主と構ってはおれん。 大事な用事があって出かけねばならぬ」
「えー? 帆波つまんなーい」
「悪いな。 それと、今日は我が家には誰もおらぬぞ」
ぽえむちゃんは寝ているうちにドロンだし、お隣は誰もいない。
仕方がないから、コンビニまで買い物に行って食料調達しようかしら。
「でも、あっついわね〜…」
こんなカンカン照りの時は、なるべく家にいるのが吉よねっ☆
お菓子のストックがあるし、これでガマンしよっと。
「それにしても…」
いくら平日とはいえ、ここまで人がいなくなるなんて…
ガッコがある海ちゃん達はともかく、瀬芦理ちゃん達までいないんだもん。
ま、いいや。 オンラインゲームでもして遊んでよーっと。
「…飽きた」
なんかつまんない。
やっぱひとりぼっちにされちゃってるからかなー。
「あ〜〜〜ヒマだヒマだヒマだヒマだヒマだヒマだヒマだヒマだ!」
つまんない! 誰か帰ってきてよ、もう!
すると、外でバイクの音がした。 空也ちゃんかしら!?
たまらず外に出ると、そこには巴ちゃんとぽえむちゃんが一緒にいた。
帰ってきたのはこっちだったのね。
「こ、怖くなかった? ぽえむちゃん」
「ちょっと…でも、巴さんが一緒だったから…」
「あぅ…ま、また乗ってみる?」
「うん…巴さんと一緒なら、いつでもいいよ」
「おーい、そこでキラキラと瞳を輝かさないの、二人ともっ」
「あ、帆波さん…」
「ただいま、姉さん」
「おかえりなさい、ぽえむちゃん。 どこに行ってたの?」
「どこって、買い物だよ。 ちょっと松笠まで」
「いいなー。 ぽえむちゃんが巴ちゃんとデートの真っ最中にワタシは一人寂しくお留守番…」
「デ、デートだなんて、そんな…」
巴ちゃんは顔を真っ赤にして俯いてしまった。
今日はみんなからプレゼントがあるらしく、お隣で夕食を食べることになったわ。
空也ちゃんと巴ちゃんの料理、すっごく楽しみだわっ☆
巴ちゃんが帰ってきたのをきっかけに、ゾロゾロとお隣さんが帰ってきた。
まずは高嶺ちゃんと海ちゃんが一緒に。
「ただいま〜」
「コラ、海! アタシのリボン帰しなさいよ!」
「あれ〜? 高嶺お姉ちゃんいたのか〜。 ツインじゃなかったから、わからなかったよ〜(・ε・)」
帰る途中で一緒になったみたいね。 次に瀬芦理ちゃんと空也ちゃん。
「たっだいま〜! 立派なやつ、手に入れてきたよ〜!」
「た……ただいま……」
空也ちゃんは憔悴しきったような顔でぐったりしていた。
前に瀬芦理ちゃんのバイクに乗せてもらったけど、あの時は心臓に悪かったわ…
二人が持って帰ってきた笹に、ぽえむちゃんと巴ちゃんが一緒に飾り付けを始めた。
今度は要芽ちゃん。 仕事先の二人も一緒にやってきたわ。
「おじゃましますー」
「どうぞどうぞ、何もないところですが☆」
「なぜお前が案内をしようとする…」
「まぁまぁ、細かい事は言いっこなしよっ」
「それでは、お邪魔します」
「お邪魔します〜」
そして、最後に帰ってきたのが雛乃ちゃん。
「おかえりなさい、雛乃ちゃんっ☆」
「うむ、ただいま帰ったぞ」
「今日はどこに行ってたの?」
「ふふふ、いずれわかる。 とりあえずは、暗くなるのを待っておれ」
え? ま、まさか雛乃ちゃんとワタシとの甘い時間の準備を!?
いけない、いけないわ! だってワタシ達は女同士、空也ちゃんというものがありながら……
「お主、何か変なことを考えてないか?」
「え!? や、やぁねぇもう!」
夕食もこれといって特別な事はなかったし、まさかみんなワタシの誕生日を忘れてるんじゃ…
そ、そんなことないわよね! だって、みんなにあんなに宣伝したんだもん。
「それでは皆の者、海岸へと向かうとするぞ」
雛乃ちゃんの声と共に、みんながゾロゾロと外に移動した。
要芽ちゃん達3人と雛乃ちゃん、高嶺ちゃんは車。
巴ちゃんとぽえむちゃん、瀬芦理ちゃんとワタシはペアでバイク。
海ちゃんと空也ちゃんは自転車で。
相変わらず瀬芦理ちゃんはワタシを風にさせてくれたわ…
全員が真っ暗で静かな海岸へ到着した。 海風がとても気持ちいい。
沖縄の海風とはまた違う感触ね。
「うみよ、時計を見せてくれ」
「は〜い」
「…ふむ、もうそろそろだな」
「雛乃姉さん、あちらのほうで何かがチカチカ光ってますよ」
「おお、合図だな。 くうやよ、向こうへ懐中電灯を向けて点滅させるのだ」
「はい」
空也ちゃんが言われたとおりにすると、また向こうで光が点滅した。
「よし、皆の者、準備はよいな?」
「「はい!」」
「それでは、ほなみよ…」
何? 何が始まるの? ちょっとワクワクしちゃうわっ☆
「せーの」
「「誕生日おめでとう!!」」
みんなの声と共に、光が点滅していたところから花火が打ちあがった。
その花火に『たんじょうびおめでとう』の文字が浮かび上がった。
続いて、ドンドンと大きな音を立てて、綺麗な色をした花火が舞い上がる。
「ヤッホー、成功だ成功だ!」
「よかったね〜」
「このいるか、今までこんなにステキな誕生日は見たことがないですよ〜!
とりあえず、このことを健太に報告…アレ? 着信拒否されてる?」
「大した用もないのに、しつこく電話するからよ」
「そんな〜!」
す、すごい…まさかここまでしてくれるなんて……
ボーゼンとしているワタシに、ぽえむちゃんがトテトテと近づいてきた。
「ね、姉さん…うれしくなかった?」
「そ、そんなことあるわけがないじゃない! ワタシ、すっごく嬉しいわよ!
ただ、ちょっと驚いちゃって」
「今回の事は、ぽえむが考えてくれたのだぞ」
「え?」
「ねぇやのことだから、普通に祝っても反応が薄いかなって。
それで、打ち上げ花火でも使ってみたらどうかってねーたんが言ったんだ」
「ちょうど我の知り合いに、花火職人がいたのでな。
少々無理を言ってしまったが、最後はおーけーをしてくれたぞ」
「ぽえむちゃん…お姉ちゃんは嬉しいわよっ☆(ガシッ)」
「ね、姉さん…苦しいからそんなに抱きつかないで……」
うーん、今まで生きてきた中で最高の誕生日だわっ☆
本当にありがとう、みんな!
「それでは、もう一度改めて…」
「「誕生日おめでとう!」」
ヒューン……
「む? 花火はもう終わりのはずだが…」
「アレは私が頼んだものですわ、姉さん」
「おお、そうであったか」
「えっ? それじゃ要芽ちゃんもワタシのために?」
「ええ、そうよ。 私のは特別製よ」
「お、出た!」
『おめでとう これで(自主規制)さいになったわね』
「フフフ…どうかしら?」
「ど、どうして要芽ちゃんがワタシの年齢を細かく知ってるのかな〜?」
「あら、でも思ったより歳はいってないはずだけど?」
「例えそうでも、女性に年齢の事アレコレするのはどうかと思うけどな〜。
同じ女として」
「そういえば、アナタ女だったわね…アハハハハ!」
「うぅ〜…この根暗女!」
「フン、この単細胞が!」
「%&#@♪…!」
「*+$▲◎…!」
「クー君、ゴメンね」
「謝るのはこっちのほうだよ」
「これからもお互い…」
「苦労しそうだよね」
「「はぁ…」」
78 :
シンイチ:2006/07/12(水) 23:18:37 ID:HzU5om7N0
誕生日に遅れちゃって、ごめんよねぇや。
頼むからヒップアタックはカンベンして。
ぼらーれびーあ
ついでにねぇやの体重花火も…
>67
昔書いたののタイトルが出てきて、びびったw
タカヒロのテキストに脳内妄想のっけただけだから
>66のいうとおりやね。終わり方無理やりだし、レオが俺になってるし。
マダムからカニの強姦許可もらったんだけど
もし実行したらどうなるのでせう
つよきすスレ池
>>78 激しくGJ! ああねぇやの中の人も元気にならないかな・・
86 :
名無しさん@初回限定:2006/07/13(木) 11:46:58 ID:qUxmEYQI0
>>85 歌謡ショーに出たりしてゆっくりだけど元気になってきてるぞ
87 :
名無しさん@初回限定:2006/07/13(木) 20:12:31 ID:ZsQxOLv/0
ねぇやがんばれ
ねぇやの尻で空也顔面骨折…
いや…言ってみただけだよ…
ねぇやゴメンナサイ
89 :
名無しさん@初回限定:2006/07/13(木) 23:46:42 ID:DKqLv86ZO
空也の練習や戦闘シーン見てるとどうしても頭の中で板垣先生の絵柄に変換してしまう
イド戦闘シーン(板垣テイストでお楽しみ下さい)
空也『うおぉぉあ〜!!』
イド『(片手を犠牲にしての渾身の一撃・・・OK♪OK♪そのまま体ごと引き裂いてあげるわ・・・!!)』
ジガ『空也ぁあーーー!!』
イド『貰った!!(爪をタイミングよく振り落とす)』
空也『腕の一本や二本、くれてやる・・・ピタッ』(タイミングよく動きを止め、爪攻撃をかわす)
イド『!?』
空也『・・・わけないだろ、オラァ!!』(イドに渾身の一撃)
イド『ぐぁあっは!』(空也の攻撃に一瞬怯む)
空也『ともねえ!!』
ジガ『たぁあーっ!!』(パープルストライク発動!イドに命中!!)
イド『ぐわぁあああー!!』(纏身が解除され吹っ飛ぶ透子先生)
ジガ『空也、大丈夫!?』
空也『ああ・・・さっきの攻撃、風圧でも切り裂くんだな・・・少し切っちまったが大丈夫』
ジガ『良かった・・・』
透子先生『くっ・・・またし損じちゃったみたいね、また会いましょう・・・』(その直後に姿を消す)
ジガ『あう・・・いつかお友達になれるよね・・・』
空也『・・・ともねえは本当に優しいね』
空也がやけにゴツいイメージになったじゃないか
空也が冷茶を持って居間に入って来た。巴は畳に寝そべり、海は足の爪を切っていた。
まあ、年頃の女の人と一緒に暮らしていると時に幻滅する事もあるわけで。
「あっ!く〜やだぁ〜」
海がお盆に乗ったグラスを手にとり、ストローを2本差した。
「お姉ちゃん。これ俺のだし……」
空也は2本のうちの1本をとり、自分のグラスに差した。
「しぼむぅ〜〜…」
ほんとにしぼんでるように見える。
巴が余ったグラスに手を出した。
「海、私にもストローちょうだい」
「いいよぅ〜」
海がクマの絵の入ったストローを手渡した。
「あ、これかわいい」
「でしょ〜〜!」
空也は海が姉妹をかなり把握していることに感心した。
空也は海の隣に寝そべった。海が窮屈そうに空也に身を寄せてきた。
「く〜や、く〜や、く〜や〜!」
海がおでこを空也の背中にくっつけて、首を左右に振った。
「お姉ちゃん、くすぐったいよ〜!」
「えへへ〜!姉弟ならこれくらい当然だよ〜!」
海は心底嬉しそうに笑った。
「お姉ちゃん、この前姉様にお姉ちゃんとあまりいちゃつかないようにって怒られたんだよ」
「う〜ん、要芽お姉ちゃんも困ったなぁ〜。でも私達二人はいつまでも仲良しでいようねぇ〜〜」
「お姉ちゃ〜ん!」
「く〜や〜!」
ガシッ!…
「あぅ……」
海はここぞとばかりに頬ずりを忘れなかった。……空也は幸せな気分だった。
「しばらくこうしていようねぇ〜、く〜や〜」
「でも姉貴の部屋の掃除が」
「そんなのどうでもいいよぅ〜」
ほんとに二人は仲がいいのかな疑問だった。
「いつもお姉ちゃんとこんなこんなしてる気がする」
「そんなことないよぅ〜、朝起きたらく〜やがいなかったんだよぅ〜、あれはへこんだなぁ〜!」
海は切なそうに嘆いた。
空也は海が朝弱いことを知っていたから、そっとしておいたのだ。
「お姉ちゃんの寝顔みたら起こせなくなっちゃったよ」
「く〜やはやさしいね〜。お姉ちゃんの自慢の弟だよ〜」
海はハンカチで目頭を押さえた。
「そうかな」
「そうだよぅ〜。く〜やはやさし〜い子〜、
ば〜くだんミサイ〜ルあめあ〜らし、シュガーのな〜かみはど〜すぐろ〜い、
く〜や〜のねがおはて〜んし、く〜やのにおいはた〜いよう、
台詞(そして、くうやは)お姉ちゃ〜んのゆ〜め〜」
「夢?」
「そうだよぅ〜。くうやはお姉ちゃんの夢の世界の中心にいつもいるんだよぅ〜」
「夢の世界の中心?」
空也は難しい顔をした。しかしすぐに知恵熱が頭のなかに充満した。
「俺にはちょっと難しいかも……」
「いいんだよぅ、く〜や。お姉ちゃんはく〜やのことが大好きなだけだから〜」
そういって頬を赤らめて海は空也の胸に顔をうずめた。
「お姉ちゃん、俺……」
「いいよ〜、く〜やは気にしなくてぇ〜」
「女の子としてお姉ちゃんのことが好きだよ……」
海の頭の中は完全にショートした。
「…………夢ふくらむ〜〜!……く〜や!」
「お姉ちゃ〜ん!」
ガシッ!……
「あう……本日2度目」
海はより一層強い力で空也を抱きしめた。そして空也は頬につたう水気を感じた。
二人は嬉しさのあまりお互いの背中を叩き合った。そこには初々しいカップルが一組いるだけだった。
空也は体中が熱くなった。そして気づいた。
「ともねえ、起きてる?」
「スー……スー……」
空也は静かに巴の鼻を摘んだ。
「あう〜……く、くるしい」
両手を上げて、のびをする。あくまでも寝起きを主張していた。バレバレやん。
おしまい。
95 :
あとがき:2006/07/14(金) 17:59:05 ID:/gwfQORy0
この二人はいつまでも仲良しなんだろうなあ。
どんな情景なのかサッパリでした。
突っ込み担当のともねぇワロスw
>>95 ちょっと海おねえちゃんがくどいし
オチに突然ともねえを使うのもどうかと
半分くらいにおさめて海おねえちゃんでオチをつければなんとか
あう
蟹沢きぬの人生観は少女時代から「単純に生きる」というものであった。
眠ることを楽しみ、デッドを聴くことやゲームを楽しむ。
カレーの香りを楽しみ、カレーを腹いっぱい食うことを楽しむ。
対馬レオを見れば喧嘩になろうがちょっかいをだし、腹が減れば鮫氷新一のペットですらゆでて食べる。
時には伊達スバルに怒られたり諭されたりした事もあったけれど、
コレまでの人生……きぬはとても「ハッピー」に過ごしてきた。
単純さは「愚直」と取られることが多い……、というかバカと思われてはいるが。
あれこれ複雑に考えるよりかは、思うように行動したほうが良い、と考えていた。
その単純さは、地球を照らす太陽のごとく周りにも影響を与えていく。
時には心を救い、時には元気を与え、時には心を奪ったりもする。
それが蟹沢きぬの「単純さ」であり、「魅力」であった。
そして「単純さ」をよく理解してくれる3人の幼馴染たち。
彼らがいるからこそ、バカと罵られても、両親から出涸らしと言われようとも、
「ハッピー」に過ごしてこられたのだ。
そしてまた今日も───。
レオ「山登りってのもいいもんだな」
スバル「そうだな、街とは空気が違う。景色もいいし。オイ、フカヒレ、大丈夫か」
フカヒレ「お、俺は、もう、ダメ、だ……」
カニ「だっらしねーなあ、フカヒレ。それよりスバル、早くメシ!」
スバル「やれやれ、カニ坊主は花より団子だな、ってうわっ!」
カニ「うめえ、うめえーッ!」
スバル「いつの間に箸を……」
レオ「つーかカニ、食べる前にはいただきますを言わないとめーだぞ」
カニ「あーん!? まだわかんねーのかヘタレ野郎のレオ!
ボクたち幼馴染はその辺のヤツらとは覚悟が違うだろうがよ!
食べたいッ! って心の中で思ったならッ! その時すでに行動は終わっているんだッ!
『ごちそうさま』なら使ってもいいッ!」
レオ「オメーの覚悟なんぞ言葉でも心でも理解できんわ!」
スバル「レオの言うとおりだぞカニ。食事の前には食べ物への感謝の気持ちを込めて『いただきます』と言わないとな」
カニ「うー、わかったよ」
フカヒレ「相変わらずおバカだなあ、カニは」
スバル「お、フカヒレ復活したか。じゃあ、メシにするか」
全員『いただきます』
カニ「うめえ、うめえーっ!」
「単純」で「ハッピー」な時は続いてゆく───。
最近ジョジョネタしか浮かびません。
このままではレオの奇妙な学園生活なんてのができそうです。
>102待ってるYO!
読みたいです
なんつーか
JoJoの台詞をつよきすキャラが喋ってるだけな気もする
日曜日―。
普段どおりなら乙女さんとの変哲ない休日。
だけど、今日は違う。
週末に姫の「生徒会メンバーは日曜日、校門前集合」との通達を受けて学校に行かなくてはならない。
校門につくと姫とypがきていた。
その後椰子、ギリギリにスバル、カニ、フカヒレがくる。
姫「みんな、集まったわね」
カ「姫ー。いったい何やんよ?今日は本当ならどす恋!のデバッグを・・」
姫「カニっちのそのゲームよりちょっと高度な遊びをするのよ」
カ「ちょとこらまてぇぇ!どす恋が低脳といいたいのかぁぁ!?」
誰も低脳とは言ってないだろうが。
椰「遊びだけなら、帰ります。」
椰子はすでに踵を返している。
姫「そんなこと言わないの、なごみん。帰るとなると、これから行う『勝負』に不戦敗になっちゃうわよ・・?w」
姫が最後に妙なアクセントをつけたのを俺は見逃さなかった。
カ「ま、どんなゲームだろうとココナッツには勝つけど、おめーには不戦敗がお似合いだぜ!」
カニもいつもどおり煽るな。てか、姫はこれ狙いか。
椰「・・・・で、なにをやるんです?」
こいつもノラれやすいタイプだなぁ・・
姫「ふふーん♪そうこなくっちゃ!じゃあ私についてきて!」
ぞろぞろと学校の中に俺らは入っていく。
連れてこられたのは竜宮。
だが、いつものように上に上がるわけではなく・・・
姫「ポチっと。」
姫がどこかの壁を押すと、ゴゴゴという音とともに地下への階段が登場
カ「すげー!学校に裏ダンがあるのかー!」
なんで学校がダンジョンなんだよ。
ス「へー地下室なんてあんのか。こりゃ初耳だわ」
姫「じゃあ、いくわよー。暗いから足元気をつけてね」
へーい。
乙「このくらいなら全然暗くないぞ。」
乙女さん、あなたの目は暗視ゴーグルでもついているのですか。
ふと見るとフカヒレがすごく笑顔だった
フ「地下室・・・美女・・・ウヒヒ」
最近、監禁系エロゲをやっているからだろうか、妙なテンションだな。
階段を降りきると、姫が地下室の明かりを入れた。
明かりがつくとそこは真っ白な無味乾燥な部屋。
そして、整列されて並ぶ、10個のカプセル。人、一人が入れるくらいの大きさだ。
乙「なんだ?新たな教材道具か?」
カニはすぐにカプセルをあけて椅子に座っている。
カ「こんなゲーム機みたことねーよ?」
みんなの顔をみながら姫がちょっと誇らしげに話を始めた。
姫「これはウチの会社のゲーム部門が開発したバーチャルゲームの試作機よ。予め登録した個人情報とプレーヤーを判別することで、
そのゲームジャンルに適した武装、衣装そのた諸々に施してくれるの。今回は開発部門どうしてもの一押しということで
「ガンダムVSシリーズ」になってるわ。もっとも某会社からの版権は得てるわ。」
姫の最後の言葉だけカメラ目線だったのは気のせいだろうか?
カ「おぉ!あれかぁ、アレならゲーセンで24連勝したぜぇ!」
カニやフカヒレは普段からゲーセンいってるが、乙女さんには難しいだろうな・・・
そんなことを考えてると、まるで見透かしたかのように姫が話を続ける。
姫「もちろん、知らなくてもチュートリアル説明とAIサポートがあるわよ。乙女さん対策もバッチリ!」
乙「わ、わたしだってこれくらいできる・・・ぞ!」
乙女さん、そこまでムキにならなくても・・・。
フ「よっしゃぁ!このゲームには多少自信があるぜ・・・。俺は佐藤さんを守ってみせる!」
まだ、チームいっしょとか決まったわけじゃないのにせっかちだなぁ。
yp「フカヒレ君に心配されるほどじゃないから安心して(笑)エリーにだいぶ付き合わさられてるから♪」
だとさ。
フ「(´・ェ・`) 」
まぁ、ほっとくか。
そういや、スバルはここまで何も文句も言わずきたけど、おまえこれやるの?
ス「いやまぁ、どうせ暇な休日だったし。それになぜだかわからないが、俺これは自信もてるぜ?」
へー。スバルの根拠のない自信ってのはあんまりみないけど、どっかの誰かさんよりは当てになるかもな。
フ「こっちみんな」
ふと見ると、乙女さんが必死に姫に質問していた。
一通り聞けたのか、乙女さんが戻ってきた。
どう、やれそう?
乙「うーん・・・どうにも姫が言うには私の動きとそのモビルソースだかいうのが連動するから難しくはないと・・
近頃はソースで戦うのが流行りなのか?」
いやソースじゃなくてスーツ・・。まぁいってもよくわからないか。
乙「なんにせよ、格闘と名がつくもので負けるわけにはいかない!」
格闘なら苦手分野でも挑むのが乙女さんらしいか・・
さて、そこの気だるそうな子。
椰「私は気だるくはありません。」
そ、そうですか・・で、おまえ大丈夫なの?ゲーセンいく柄じゃなさそうだし、ガンダムなんか・・・
椰「マイマザーの影響で最近のは見てました。それに・・・」
それに?
椰「古いのは父が好きだったので・・(///)」
そ、そうか・・・。まぁやる気はありそうだからよかった。
ベータで撮って有るな多分
前に素奈緒のSS書いてた奴か?
///はやめろって言ってたのに学習しねぇな
別人ならスマン
たぶん連投規制に引っかかったんだろうが
ID:yQr9En+A0 には
>>4を読むことをお勧めする
>>106-108 そんなこんなである程度の説明を受け終え、各自カプセルのなかの椅子に座るよう言われる。
カプセルの中のヘッドギア、腕、足首に特殊なプラグバンドを装着。
電源を入れてっと・・・
姫「みんなーちゃんとつけたー?じゃあ、始めるわよー。あ、ちなみに」
ちなみに?
姫「このゲームのデバッグ取りも兼ねてるから、なるべく長い間生き延びてねー(笑)」
やっぱりそんなこともあったか・・・。まぁせっかくの新作ゲームだ、楽しもう。
そして俺らは椅子の右肘にある赤いスイッチを一斉に押した。
その瞬間カプセルが閉じ、一瞬ヘッドギアにピリっと静電気が走る感覚がくる。
そして目の前が明るくなったかと思うと・・・
そこはさっきまでとは打って変わった電脳世界が広がっていた・・・。
プロローグ 終。
>>4見てませんでした・・すみません。
以後気をつけます
セリフだけのネタ的なレスならともかく、
ちゃんと地の文も書いた「小説」としたいなら、カギカッコ前のキャラ名表記は避けたほうがいいのでは。
みっともなくなって、こっちは読む気が薄れる。
>>112 おそらく、ゲームのテキスト感覚でやりたかったんだよな。
その気持ちは、解からんでもない。
頑張ってください。
>>113 みっともないまで言う事はなかろうに。
読む気が薄れるならレスしなければいいだけのことだと思うよ。
まったく何様なんだ貴様は と乙女さんが申しておりました
ワッフルワッフル
>>115 評価と感想を述べているのだから書き手が参考になるかもしれんだろ
評価に対する文句を言う前にアンタも何かしら論評すべきだ
>>112 デバッグはバグを除去する作業
そこは「バグ取りも兼ねる」又は
「デバッグも兼ねる」が正しい
あと続きを期待していいのだね?
ハロの説明を聞き、俺は大まかなルールを頭に入れる。
・テストモードのため宇宙用・汎用・万能関係なくMSを使用可能。
・撃破されると強制退出。
・同じ戦闘に再び別カプセル等での参加不可
・試合形式:バトルロワイアル制。
・細かいことは気にするな。
最後の説明だけがちょっと引っかかるが、まぁバグのひとつかもしれないと思うくらいにしておく。
「ソレデハ、ツシマ レオサマノ搭乗機体ハコトラトナリマス。」
画面が現れ映し出されたのはシャイニングガンダム。
どうやら、操作は自分の動きと連動するモビル・トレースのようで安心した。
「ソレデハ、ガンバッテクダサイ」
それじゃ、まぁやってみるか。
ホログラムのような空間が消えていき、再び白い光に包まれる。
目を開くと、そこは廃墟。
だが、俺はすぐに異変に気づいた。
あれ・・・なんで俺生身なんだ?
そう、説明されたはずのシャイニングガンダムに乗っていないのだ。
むろん、あのピチピチスーツも着ていない。
「さっそくのバグなのか?これじゃ俺即刻、殺され・・・ん?」
ふと、自分の上がさっきまで日が差していたのに暗くなった。
それとともにちょっとした重低音が響く。
も、もしかして・・・?
「みつけたぜぇー!最初にみつけたのはやっぱりテメーか、レオちゃんよぉ!チキンなお前にはMSすらやんねーよとでも言われたんだろ!?」
ビルの上に悠然と立つMS
ガンダムヘビーアームズ(EW仕様)
それが外部スピーカーでギャンギャン喚くカニの機体のようだ。
「ま、このまま何も言わずに即殺するのもおもしくないかんねー。
最後に一言くらいいわせてやんよ。ほら、命乞いなり今までの僕への懺悔なりを・・・」
うるさい、それに生身の俺相手じゃ的にしづらいだろう。
「う、うるせー!お前に直撃しなくてもガレキの下敷きにさせるとかできるんだよ、ダボがぁ!」
言葉とともに奴は肩のミサイルを威嚇ばりに乱射する。
離れたところに着弾するも、粉塵がこっちにまで吹き荒れる。
くっ・・・なんで俺だけバグの星のもとなんかに生まれたんだ・・・
「逝っちまえってんだよぉぉぉ!!!!!」
カニのむかつく笑い声が木霊する。
くそ、こんな早くに退場しちまうのか・・・!
そう覚悟したそのとき
ドォォォォォンンン!!!!
ミサイルをすべてかき消すように、光芒が上空から降り注ぐ。
俺はあわてて頑丈そうなガレキの壁に身を伏せる。
「・・・ちっ、外したか。一気に片がつくと思ったのに・・・。」
ソイツは太陽を背にしていたから俺は気づく余地すらなかった。
だが、さっきのライフルの威力からして間違いないと確信する。
少し位置をづらし下降してくるその機体・・・。そう、あれは
ウィングガンダムゼロカスタム
白き、翼を靡かせその姿はまさに一騎当千の姿だ。
「ココナッツ、てんめぇぇ!!人の獲物を横取りする挙句、僕まで消し飛ばそうなんて・・・相当死にてぇみたいだな、ぁぁおい!?」
外部スピーカーのままで啖呵を切るカニ。
どうやら、相手が相手なのでムキになってるようだ。
おかげで、パイロットがわかる。
こういうときはカニに感謝だな。
「次は外さない・・・。」
再びバスターライフルを構える椰子。
そこで俺は思った。
あんなのがもう1回きたら、ガレキが持つわけがない。
ここは、二人に場所を移ってもらったほうが得策。
そうすれば俺はやられなくてすむし。
我ながら狡猾と思いながらも、2機の間に割ってはいる形でガレキに登る。
「椰子、カニを倒すなら場所を変えて、嬲り殺したほうが楽しいと思うぞ・・?
「おいこら、レオてめぇ!幼馴染が嬲り殺されるてもいいのかー!あーいいっていうのか!?」
今は俺の命のほうが優先だ。悪く思わないでくれ。
「てめー、殺す!今殺す!死刑決定だぜこの野郎!」
ヘビアームズは全砲門をフルオープンする。
更にウィングはライフルを構えたまま微動だにしない。
「センパイも消し飛べば一石二鳥です。すぐ終わりますから楽にしていてください、それじゃ」
エネルギーがライフルに充填していく。
やっぱり、そんなんに簡単に行く分けないか・・。
というか余計酷くしたか。
くそ!なんで俺だけ!
・・・いや、まてよ?確かシャイニングは・・・。
俺は遠い幼い頃のアニメの内容を思い出し、一か八かの覚悟でやってみることを決意する。
「ついにトチ狂ったかレオのやつ!まぁ逃がす気なんかサラサラないけどねぇぇ!!逝ねよやぁぁ!!
「もらった、甲殻類!」
俺はせつなを見極め腕を振りかざした。
深呼吸をし、指を鳴らす。
「出ろぉ!ガンダァァァム!!」
俺の声が廃墟に木霊する。そして次の瞬間・・・
ゴゴゴゴゴ・・・・・!!!!
指鳴りの音ともに、俺の立っていたガレキが崩れ、中からガンダムが現れる。
「な、なんだってんだよー!こんなのきいちゃねーよ!?」
「ちっ、手間取ってる間にこんなことになるなんて・・!」
唖然とする二人を尻目に俺は颯爽と中に入る。
「モビル・トレースシステム、正常作動中。」
よっしゃぁ、これで同じ土俵だぜ!
「チっ!ココナッツのせいで楽できなくなったじゃねーか!殺す!」
「うるさい、おまえがギャーギャー喚いてるからだ。潰す!」
ここに三つ巴の戦いが幕を開けようとしていた・・・
続きます。
そうですか
てか、GとWって選択渋いね
ガンダムわかんねーっすorz
ガンダム種しか見たことねえやw
ガンダムのシリーズは多いらしいが、ゲームもしないしアニメも見たことない。
んー……
正直、このままだとビミョー
たぶんMSバトルがまだ続くんだろうけど
続けるなら、よっぽど思い切った展開を持ってこないとダレます
生身の乙女さんがMS撃破していくぐらいじゃダメです
130 :
時給255円:2006/07/15(土) 20:02:26 ID:/LkMW7VQO
長くなりそうで手を出さなかったのをやってくれてる、ありがたや。
スバルはターンXでレオとシャイニング対決やんなきゃ嘘だなぁ。
乙女さんはNダガーNかアストレイレッド(ガーベラスストレート付き)かな。ポントウ付いてるし。
隙をついてジンHM2型か?
オチで土永さんか館長がザクUFで美味しく持っていきそう。何しろ連邦の白い悪魔の最初の犠牲者だからなぁ。
機体のチョイスは楽しみ
いや、最後に勝ち誇ってるヤツをypがボールで倒して終わりだろう。
元が有名な分使いそうなネタがある程度予測できる。
>>129の言うとおりかなり思い切った展開にしないと面白いとは思えないと心得よ。
種は出さないで欲しいかな
いや、なんとなく
>131
相手が勝ち誇ったときそいつはすでに敗北してるからな
えー。乙女さんは98式だと思うんだけど。
姫は百式。
フカヒレはジム。
―レオがシャイニングガンダムに乗れた頃―
別エリア。
フカヒレこと鮫氷新一はシステム不満を漏らさずにいられなかった。
「なぁ、これってモビルスーツのゲームだよな?人型だよな?人型ロボットでの戦いだよな?」
独り言なので誰も聞いてはいない。だが、それでも言わずにはいられなかった。
「なんで俺の機体がGディフェンサーなんだよぉぉぉ!!!」
フカヒレの機体― Gディフェンサー。
なんのことはない、戦闘機の1種だ。
もっともMSのバックアップにもなるが。
「ちっくしょぉ・・・。こうなったら、腹いせに相手の索敵外からビームで・・・うへへ!まずは手始めに誰がいるか・・・なっと」
おもむろに索敵レーダーを見るとすぐに探知反応が出る。
「おっしゃぁ!メカに弱い乙女さんならやれるかもしれな・・いや、ムリだな。レオかカニがいいなぁ。」
そんなことを考えながら、目標に近づく。
相手の索敵外ギリギリまで近づこうとするフカヒレ。
だが、相手もまた特殊な武装であった。
ヒュゥゥゥン!・・・・ドゴコォン!
「おわ!?今真横なんか通らなかった!?」
Gディフェンサーを何かがかすめていった。
かすめたものはそのまま後ろのほうで爆発音をあげる。
「ま、マジかよ?普通のMSよか索敵広いじゃねぇか・・!だ、だれだ!!?」
ミサイルポッドで先ほどの砲弾発射地点付近を爆撃してみる
すると。やはり現れた。
丸い球体。そのうえに砲門がひとつ。
「犯人はおまえかぁ・・・・ってボール?」
さすがのフカヒレもどんなMSが出るかと内心、超ビクビクものだったがボールとわかって一安心する
とりあえず、交信を試みてみる。
「おーい、どちらさんですかー?的確に俺に当ててこようとするスナイパーさんは?」
「え・・・あ、その・・・」
フカヒレが自分から交信を入れる。
それはフカヒレに少しでも勝算がもてる相手と本人が認めない限りやらないことだ。
そして、それは今、見事に当たった。
「やっぱり!佐藤さんかぁ♪俺の予想通りだぜ・・グヘヘ」
Gディフェンサーの方が小回りが利き、武装も若干有利だ。
これで、手堅く佐藤さんを倒せる。
さらにかっこよく倒したあとにフォローを入れれば・・・とフカヒレの妄想は加速する。
しかし、そんな妄想もそこで潰えることとなる。
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン !!
妄想していたことで気づかなかったフカレヒが迂闊だった。
小型のビームが網目状にビームを乱射する。
「おわわぁぁ!?こ、これは・・・」
日ごろのゲーセンでの賜物でかすめる程度でよけられる。
だが、ボールにはこんな武器はない。こんな全周囲的・・・オールレンジ・・?
フカヒレは恐怖に慄く、佐藤さんの近くでこんな攻撃できる人といったら・・・
「甘いわねぇ・・・。戦場では常に集中しなきゃヤラレちゃうわよ♪」
横のビル群から現れた青と黒の翼をもち、金色の関節を有する白き機体
ストライクフリーダム
「ちょ・・・ちょぉっとまったぁ!そ、それはいくらなんでも!!!」
「恨みっこなしよ。私は本当はガンダムローズあたりがよかったんだから。」
「バラが出ればそれでいいのかー!さすが姫だぜ、俺たちに(ry」
言い終える前に再びやってくる無数のビームの嵐。
「んにゃろぉぉ!!!うわぁぁ!?」
左舷ミサイル射出口が御陀仏になる。
「私のypに手を出そうなんてするからよ。まぁ、最初の相手にはちょうどいいかしら♪」
姫の態度にさすがのフカヒレも男としての面子がすたると思いつつも、やはり戦力差にだけは納得がいかなかった。
そこで、思わずポロっと本音が出てしまう・・。
「き、『きったねーぞ!』俺の勝算がまったく見えないじゃないか!」
――――――――――――――――――――!?
この発言の瞬間、姫はおびえるフカヒレを面白がって気づいていなかった。
ypの異変に。
コックピット内で震えがとまらない。
視界も歪む。
呼吸も荒い・・・私、どうなっちゃうんだろ・・?
「きたな・・・きたない・・?いや、私、私はぁぁぁぁぁ!?」
突然のypの叫びにさすがの二人も何事かと気が付く。
「ちょ、ちょっと!よっぴー!?どうしたのよ、ねぇ、よっぴー?よっぴーったら!?」
姫の言葉に反応せず、ただ頭を抱え震えるよっぴー。
そしてボールが小刻みに震えだす。
「お、おい・・・姫、なんか地響き起きてるぞ?それにボールのようすがおかしいぜ?」
なおも、よっぴーは頭を振りながら取り乱す。
それに必死によびかける姫。
そして、驚くべき事態が起きる。
ボールの四方八方から触手のようなパイプが地面から現れボールに絡み始めたのだ。
「な、なによあれ・・?あんなデータ。・・・まさか!?」
姫はバーニアを吹かし、一気にボールに近づこうとする
「お、おいまってくれよ姫!」
あわててフカヒレも近づこうとするがさきほどのダメージでうまく動けない。
「おちついて、おちついてってば!・・・・ぁぅう!?」
もうすこしで触れられると思ったそのとき、触手の1本が機体を吹き飛ばす。
それはいくら、運動神経がいい姫でも避けられるものではなかった。
そのままフリーダムはGディフェンサーに激突する。
「ちょ・・・うわぁぁぁ!?」
ともにビルのガレキに突っ込んでいく。
「くぅー、いってぇ・・・。だ、だいじょうぶ姫?」
頭を抱えながら、ここでおアピールチャンス!と声をかけてみるフカヒレ。
だが、姫の顔色はいつもと違ってかなり深刻だ。
「ダメだわ。完全に自我を・・・。よっぴー・・」
フカヒレは姫を横目に前面スクリーンにふと目をやった・・・
そして、そこにはすでにボールではないものが完成しつつあることを知る。。
yp「・・・・ス。・・皆・・・スカラ。」
途切れ途切れの声がノイズとともに聞こえてくる。
ボールであったものをコアとして、作られたと思われるモノ。
その形まさに異形。
デビルガンダム
「マジカヨ・・・あんなのにまで搭乗できるようになってるのかこれ!?」
フカヒレは自分と同じで、あまり特徴がないと信じていたypがデビルガンダムを呼んだことで相当ショックを受ける
「いいえ・・あの機体はCPU専用。ただ、このゲームは最初に言ったとおり、個人の情報、さらには感情も考慮するわ。
それゆえ、プレーヤーの感情の起伏で出せる技ってのもある。けど・・これは完全なるバグね。しかも危険度は最高ランク!」
姫がめったに見せない、苦虫を噛み潰したような顔をする。
「で、ypどうするの・・?このままじゃ・・」
フカヒレはもうどうしようもないようにただ虚ろにデビルガンダムを見るしかできることがないように思っていた
「とりあえず、このゲームは誰かが勝つまでは出れないわ。今私のホスト権限でバグの解明と対策を講じるよう信号は送った。
後は・・・ypをとめるしかないわ・・・ね。フカヒレくん、ypになにやらかしたのよ!?」
「お、俺はまだなんもしてませんよ!「手をつける」前でした!」
冗談を言ったつもりではなかったが、それがどうやらypの逆鱗に触れたらしい。
yp「・・・ス!!!」
デビルガンダム背部のガンダムヘッドがGディフェンサーめがけて牙をむく。
「ちっ・・・・!避けるしかないわよ、鮫氷君!」
「うわわわわ!!!」
辛うじて2機はよけるが、もといた場所のビルは跡形もなく消えうせる。
それを見て、フカヒレはもうどうしようかとパニックになってしまう。
「ひ、ひぃ!すみません!謝りますから!よくわからないけど、ごめんなさぃぃ!」
命乞いを始めるフカヒレに姫は思わずため息をつく。
「フカヒレくん、今のypにはそれは通用しないわ。もっと奥に響くようなものか・・或いは倒すか、倒されるか。」
そう、実際倒されてもゲームからは射出される。理論上は。
「じゃあとっと負けちゃえば・・・」
「いやよ。私は相手が誰であろうと負けたくはないわ。それにypをあのまま放っておくのはできないしね。
もっともバグデータが蔓延った状態で正常に戻れるかは保証できないわよ?」
正常に戻れなければ、脳死もありうるかもしれない・・と昔エロ本探しに興じた図書館で読んだ本にあったのを思い出す。
「ひぃぃ・・じゃあどうしろって・・・」
「それを考えるのよ!・・とっ!くるわよ!」
フカヒレがモニターに目を向けるのデビルガンダムからの高エネルギー反応が見れる。
「・・・・!」
デビルガンダムから眩い閃光がほとばしる。
フカヒレは一瞬もたつき、回避行動が遅れてしまった。
「う、うわぁぁぁぁぁあああ!だ、だめだ!間にあわな・・・」
「っく、間に合わなかったか・・。お気の毒に・・鮫氷君。」
光が徐々に明るさを強め包み込むように向かってくる。
(あぁ、バーチャルで死ぬならエロゲ世界で死にたかったぜ・・・)
フカヒレは最後に誰の裸体を想像して死のうかと考え始めた。
そしてGディフェンサーは光に包み込まれたかと思われた・・・
その時、一風が起きた。
「ったく、ヒーローはガラじゃねぇってのに!!」
ヒュルルル!!!ガシュ!!
真紅の鎖がディフェンサーに巻きつき、即座に上空に放り上げられる。
間一髪でフカヒレはメガデビルフラッシュの餌食となることを避けた。
「な、・・・いったい今何が・・あれ?俺生きて・・る?」
フカヒレはめがねを外して眼をこすった。
全ての感触を確かめ、自分がまだ存在していることがまだ信じられない。
「もたついてたら、ヤラレちまうぜ?しっかたねぇ奴だ、まったく!」
聞きなれた声に思わずフカヒレは声が震えてしまった
「す、スバルゥゥゥゥ」
「やめてくれ、俺は男に泣きつかれて喜ぶタチじゃねぇんだ・・。」
「伊達君、どうやってここまで・・?」
デビルガンダムの動きを少しでも抑止するため、姫はガレキでバリケードを作る
「最初降り立ったときは誰もいなくてな。そしたらこのエピオンのゼロシステムが急に起動し初めてな・・。
そっちにいけば誰かいるかもって発想で進んでいたら、たまたまこっちにきたわけ。その間お二方の話は聞こえちゃったけどね。」
「いいよなぁ・・・スバルもガンダムタイプ。俺だけなんでこんな・・・」
「そういじけるな。俺の場合は選択肢がいくつかあったんだけど、最後はランダムだぜ?」
「選択肢があるだけマシだと思うぜ・・・へへ」
「二人とも、雑談はそろそろお開きにしたほうがいいわ、ypがまた動き出してる。どうもさっきよりパワーが上昇してるみたいよ」
デビルガンダムが゙ンダムヘッドで次々と街を更地にしていくのが一目瞭然だった。
「そんじゃまぁ。いっちょやりますか・・・!遅れるなよ、フカヒレ!」
「わ、わかってるって!男、鮫氷。いっきまーす!・・ガクガク」
「yp・・・きっと助けるから!」
3人は一気にペダルを踏み込み、デビルガンダムへと向かった。
今日はこのあたりで・・。
おやすみなさい
( ゚д゚)ポカーン
フカヒレ君から鮫氷君に呼称が変わってる
Gディフェンサーなんて言わずにマゼラアタックとかドップにして欲しかった。
61式戦車でも可
念のため
ここは「姉しよ・つよきすSSAAスレ」です
・・・。
長編をノリノリで書いてるところに申し訳ないが
さっっっっっぱりワカンネ
イマイチよくわかんねぇ内容だが
そんな引っ張る必要もないよな
テキストにまとめてうpでもしてくれや
わかりました。
そうします。
お騒がせしました。
「……ホスト部?」
「そう、ホスト部。せっかく美形の伊達クンもいるんだし
次の竜鳴祭、生徒会企画としてどうかしら?」
昼休みの竜宮で
また姫がおかしなことを言い出した。
姫の背後では佐藤さんが
『また何かに影響されたみたいだけど気にしないで』
的なオーラを出している。
……ああ見えて、姫はミーハーだからなぁ。
「どうかしらって言われても
俺とスバルとフカヒレだけじゃ……」
「ん?フカヒレくんは数に入れてないわよ?」
この場にフカヒレがいたら号泣しそうだ。
まあ、アイツにホストとかさせるわけにはいかないだろうけど。
「それじゃ余計足りないよ。俺とスバルの二人だけじゃ
ホスト部って言えるほどにはならないだろ」
「もちろん、二人だけにやらせる気はないわよ?
私と乙女センパイ、それになごみんにも男装してホスト役をやってもらうわ。
どう?この5人でならいけそうでしょ?」
と、ソファに寝転がっていたスバルがムクリと起きあがってきた。
「悪ぃな姫、俺はその企画パスさせてもらうぜ」
「あら。伊達クンならファンの女の子も多いし……」
「二度言わせないでくれ。俺は、やらない。
……じゃ、ちょっくら走ってくるから」
ほんの一瞬、普段竜宮では見せたことのないような
鋭い目線を姫に送ると、スバルは竜宮を出ていってしまった。
「ちょ……なんなのよ、あれ。
あんな風に嫌がるなんて、伊達クンってそんなキャラ……
はっ!……やっぱり……対馬クンの前では嫌なのかしら……」
「エ、エリー、どうどう」
『また変な妄想してるけど気にしないで』
的なオーラを俺に向けながら
佐藤さんが姫をなだめている隙に
俺も竜宮を出た。
スバルを追いかけるために。
スバルはすぐに見つかった。
グラウンドの隅でいつものように、一人で柔軟運動をしている。
走り出す前に近寄って声をかけた。
「……なんであんなにいらついたんだ?
らしくないぜ、あれぐらいで」
「ん……ま、そうかもな」
「やっぱり……夜のバイトの続きみたいなことは
やりたくなかったってわけ?」
スバルが体の動きを止めて
ふっと空を見上げた。
「それもあるけどな……
むしのいい話だけど、ここでまでああいう真似はしたくねえ。
ここもなんだかんだいって、俺にとっちゃ大事な場所だったってことさ」
「そっか……」
「まして……アイツの前では、な……」
「……アイツ?」
「……なんでもねえ。それより、ホスト部の件、お前どうするんだ?
俺が抜けると、男はお前一人……いやフカヒレもいるけど
まあホスト役はお前だけだろ。大丈夫か?」
俺やフカヒレが困っていれば我慢しちまうんだよな、スバルは。
けど、今回はそうはならない。
「んー……まず企画そのものがポシャるんじゃないかな」
「そうか?姫はやるって言ったら……」
「大丈夫、スバルは心配しないでもいいよ」
「そうか……じゃ、走ってくる。ヨロシク頼むぜ」
「ああ、任せといてくれ」
走り去るスバルの背中に一声答えて
俺はまた竜宮に向かった。
「 却 下 だ ! 」
竜宮のドアをビリビリと震わせ響く怒声。
俺が呼びに行くまでもなく、鉄の風紀委員長・乙女さんが
俺が戻るより早く竜宮にやってきていた。
おそるおそるドアをあけると
いつになく厳しい表情の乙女さんが姫と向き合っている。
「乙女センパイ、ホストってものを誤解してますよ。
これは接客マナーというものを学ぶことで
円満な人間関係を築く……」
さすがの姫もちょっと飲まれ気味だ。
「それならば普通の飲食店で十分だ。
男子が女子にベタベタする必要などない!
我々は学生らしく、もっと健全な……」
どうも俺が口を出す必要はなさそうだな。
そもそも乙女さんがいるのに
ホスト部なんか認められるわけがないのだ。
つまりスバルの心配ははなっから杞憂だったってわけ。
これでまあ、予想通り……
と、思いきや。
生徒会企画話は二転三転し
あーでもないこーでもないと右往左往したあげく……
「それじゃ、これで決まりね」
「ちょっと待ってよ姫……なんで女装喫茶になんかなるのさ!?」
155 :
名無しさん@初回限定:2006/07/16(日) 00:22:30 ID:uxKAfmumO
「だぁーってしょうがないじゃなーい。
伊達クンはホストやってくれないしー、乙女センパイは猛反対だしー」
ぷぅ、とふくれっ面を見せる姫。
ふくれて見せたいのはコッチですよ?
「いやそれ理由になってないし!乙女さんも何か言って!」
「……まあ、お祭りだから、な。たまには羽目をはずしても……な?」
「さっきと言ってること違うー!!」
「い、いいんじゃないかな、対馬クンなら女装……似合いそうだよ?(ぽ」
「佐藤さん!?」
「うむ、実は小さい頃私の服を着せてみたことがあるが、あれは……」
「乙女さんやめてー!!あっ、スバル!助け……て……?」
「あ、忘れ物しただけだから。……姫?」
「なに?伊達クン、女装喫茶も反対?」
「いや、よくぞ考えだしてくれたなと思ってる。
今まで……望み続けたものの一つがようやく……
姫!俺にできることがあったら何でも言ってくれよな!じゃ!(シュタ」
「ぅう裏切り者おぉ〜っ!!」
飛び出していくスバルがドアを閉める音が
俺の大事な場所が一つ、壊れていく音に聞こえた……
「ホスト部」は「ホストクラブ」と読んでくれるとうれしいなっと。
桜○高校ホスト部になんか影響されてないよホントだよ。
160 :
名無しさん@初回限定:2006/07/16(日) 00:31:36 ID:uxKAfmumO
意見が分かれそうなSSやけど、俺的にはGJだ!
言わなきゃいいものを自白する辺りあなたは正直者
>>158 GJ
序盤のシリアス調が一転して「やらないか」ムードにw
良かったよGJ
GJ! スバルらしさが出てていい。
つよきすSSは女キャラ以外にも男も魅力をもりこまないとだからむつかしいな
>>158 GJ
真面目なネタだと思わされただけにオチが良かったよ
>>158 スバル…w
でも実際あのメンバーでホストクラブやったら盛況な予感。
>>158 なかなか面白。いいオチです。
>>149 アドバイス。
書いた直後はテンションが上がってるので欠点などが見えにくいです。
書いてすぐ投下でなくて書いたら2、3日寝かせて頭を冷やしてからもう一度読み返してください。
おかしいとこや、粗が見えてくるはずです。
あとネタのチョイスですが、これは『ガンダムシリーズを知っている』ということを前提に書かれていますね?
いくら有名でも万人が知ってるわけなんてありません。知らない人は置いてけぼりです。
こういうものを書くときは『知らなくても面白い、知っていればなお面白い』ように書く必要があります。
バトルもの、についてですが、自分も書いたことがあるからわかりますが、
バトルものは実はかなり難しいジャンルに入ります。
文字だけで戦闘を表現するにはかなりの技量が必要とされます。
読んでみたところ全体的にまだまだ未熟だと思います。
まずは他のジャンルで経験をつんで、いい評価を貰えるようになってきてから挑戦してみてはどうでしょうか。
かもね、しかも機動武闘伝とウイングと種死
の参作品を知ってるべきなのはきついだろね
せめて1作品にするべきだと
――――異形。
それは、大いなる異形だった。
地響きとともに目の前にあらわれた物体は
俺をただ一つの感情で埋め尽くす。
知らない。
こんなものは、知らない。
少なくとも、俺の知っているガンダムシリーズに
こんな機体は、ない。
『あらー?どうしたの対馬クン?なんで搭乗してないわけー?』
異形の物体がスピーカー越しに姫の声で呼びかけてくる。
『反応は……なんだ、ちゃんと機体はあるじゃない。
さっさと搭乗するなり逃げるなりしないとゲームオーバーよ?』
耐えろ。
耐えろ、対馬レオ。
感情を押し殺せ。生き延びるために。
冷静を装い、俺は姫に問いかける。
「姫……その機体は?」
『あ、これ?これはオリジナルの私の専用機体よ♪
私がデザインしたの。どう?カッコイイでしょ?
名付けてハニークイーンガンダムよ』
機体の名称を聞いたときに、俺の中で、何かが、弾けた。
もう――――ダメ、だ。
「ぶ……ぶははははははははっ!な、何なのそれ!
は、ハニークイーンって!
それ、どう見てもハニワクイーンだって!」
全体にボテッとした下膨れの形状。
回りそうにない首。蛇腹ホースみたいな手足。よくわからない文様。
それは、日本史の教科書に出てくる土偶と
80年代のロボットアニメが混ざったようなデザインだった。
『な、何よ!?この重厚さ逞しさに溢れたデザインがわからないなんて
だから対馬クンは凡人だっていうのよ!』
目の前で、巨大な土偶ロボが地団駄を踏む。
シュールな光景だった。
「そんなのわかっちゃうぐらいだったら凡人でいいです」
『フンだ!言っておくけど、機体デザインはハニークイーンだけじゃなくて
全機種に私なりに手を加えてるんだから!
皆今頃素晴らしい機体デザインにウットリしてるはずよ!』
ああ。このゲーム、発売されることはないな。
『さあ、おしゃべりはここまでよ!
この神々しい姿を目に焼き付けて――――逝きなさい!』
「うおっ、まぶしっ!」
次の瞬間、俺は電脳空間から放り出され
白い筐体の中で呆けていた。
「ふ……戦場は本当に地獄だぜ……」
設定がもったいなかったので勝手に書いた。後悔はしていない。
「うおっ、まぶしっ」を書きたかっただけとか、そんなんじゃないんだから!
GUN道エーリカ
>>172 これなら普通につよきすらしいSSだな
まあGJ
どんな素材も調理次第ってことか
らしさって大事だよな
>>172 CJ
結局乙女さんがどんな機体だったのかちょっと気になる
乗っかり方がクレバーだ。 GJ!
姫の少し?ずれた美的センスが生かされてるGJ
個人的にはフカヒレはGディフェンサーよりブリュンヒ・・なんでもない。
>>178 スバル「既に! 既に!! 既にぃッ!!!!」
>>95 感覚が斬新だなあ。なかなかいいぞおお
>>102 貴様もあらてのスタンド使いかっ!
「ごちそうさまなら使ってもいい」がツボったww
>>158 GJ
>>149 >>168が言わねばならないことを全部言ってしまったようだ
>>169 普遍的にネタとして使えるのは1stガンダムくらいだろ
・・・と三十路すぎの1stしか知らないおっさんが呟いてみる
183 :
名無しさん@初回限定:2006/07/17(月) 00:24:58 ID:g5HkMLRaO
平成ガンダム+つよきす…
微妙(´・ω・`)
ガンダムネタの人に「カギカッコ前のキャラ名表記止めたほうが」言った者だけどさ。
修正してくれるようになって、その分セリフも誰が何を言ってるのか文章自体も分かりやすい方向に伸びて、
「みっともなくなくなったよ」と評価しようと思ったところに、ガンダムネタそのもので袋叩きに合うとは笑ったw
ネタ選定って難しいね!
ガンダム興味ない俺はやっぱこの辺では珍しいのかな…
別にガンダムネタうんぬんで叩かれてるわけじゃないよ。
『読者が置いてけぼりになってる』ことに対して叩かれてるのよ。
いくら有名でも知らない、興味ない人は必ずいる。
それは別に珍しいことでもない。むしろそれが普通。
だから
>>168で言ってる『知らなくても面白いように書く』ことが大切なのです。
原作もネタは大量にあるけど、まったく知らなくても面白いでしょ。
あと、姉しよ・つよきすSS的にはバトルものはあんまり似つかわしくない、ってのもあるだろうね。
それでも書きたいならそれなりの筆力は必要ですよ。
意外とガンダム面白かった
テスト前なのに強制的に見させられた
Zガンダム 台詞がいちいちくさいけど
>>187 アンタがそこで変に理屈こねくりまわさなくても、
シンプルに見て「ガンダム分かんね」と叩かれた、でいいじゃん。
ただ最後の2行で、場の空気や今後の風潮を自分の望ましいように勝手に誘導しようという態度は正直嫌らしいよ。
>>189 まあそうな。
ちなみに、ガンダムが分かる者から見ても、
「ガンダムが分からない人に対する配慮がない」という時点で、
それはそのまま「読者に対する配慮がない」ということになり、
何というか、書き手としての魅力に欠ける。
(当然、作品としても)
だから、書いた人へ。
「ガンダムがわからない人が多くて、その人たちに叩かれた」のではなく、
「ガンダムがわからない人への配慮がないと見抜かれて叩かれた」と考えないと、
同じ結果になるよ。
「みんなにわかるネタをチョイスすればいいんだ」としか考えないようだと、二の舞だ。
まあ
>>172みたいに
ガンダムよくわからない人間にも楽しめるやり方はあったはずだしな
てかスバルをエピオンだかトールギスだかアカツキだかストライクだか
ターンXだかダガーLに乗せたかっただけではないかと
>>189 そっすね。シンプルに考えたほうがいいっすね。
最後の2行は昔言われたことなんで、特に他意は無いです。気を悪くされたのならスイマセン。
オトメニウム
常温で固体。空気中では安定。
過酸化物など法則に従わない化合物を分解する。
水に溶かすとオトメ酸(V)イオンとなる。
カニウム
常温で液体。密度はとても小さい。
単体で存在することが多いが、毒性がある。
レオン化カニウム、スバルト化カニウムのみ無毒。
ヒメニウム
常温で固体。空気中では周りに多数の元素が付きまとうが、
決して化合物を作らない。
ヨッピーとのみ合金をつくる。
ナゴミン
常温で気体。反応性はあるが、単体で存在することが多い。
カニウムとの反応はまだ解明されていない。
イノリウム
常温で気体。
単体で存在するが、土永酸イノリウムとして存在することも多い。
スナオム
常温で固体。レオンやヒメニウムと混ぜてはいけない。
オトメニウムと同様の性質を示すが、反応性はオトメニウムより弱い。
ヨッピー
常温で液体。あまり化合物を作らないが、
ヒメニウムとの合金は耐薬性、耐衝撃性があり、強い。
レオンの周囲ではエネルギーを放出し、奮起状態になるが、
詳しい事はわかっていない。
レオン
常温で気体。自ら進んでは化合物を作らないが、
ある状況下でのみ反応性に富む。
スバルトとの混合気体としてよく用いられる。
スバルト
常温で気体。レオンとの混合気体でのみ安定。
反応性は低く、レオン、カニウム、フカヒレンとのみ反応する。
フカヒレン
常温で液体。劇薬。空気中に放置すると
あらゆる元素と結びつこうとするも、逃げられ、最終的に発火する。
単体での保存はきわめて困難で、レオン-スバルト混合気体中に保存し、
水、火気、光、熱、衝撃などから避けて密栓して保存する。
土永
常温で気体。天然には存在しない。
酸化性があり、反応性に富む。
勢いでやってみた。反省はしない予定。
反省汁
ワラタwww
フカヒレンの「水、火気、光、熱、衝撃などから避けて」に
姉を追加すべきだッ!
クソワロスw
このスレで久々に笑ったwww
いろんなアイデアがあるもんだなw
>>195GJ
1stガンダムしか知らないと書いた者だが
(1)前提となるべき知識を共有していない場合、その説明は必要である
(2)前提となるべき知識を共有している場合、その説明は不要である
(3)前提となるべき知識を共有しているかどうか不明の場合、
最低限の説明が必要であり、なおかつ、その説明の入ることによって
効果は若干弱くなることが多い。
とつぜん「エピオンだ!」と登場人物がびっくりしても知らん読者にはわからん。
その後で「エピオンとはこうだからすごいんだ」という説明があればまだまし。
そして、その場合、「エピオンだ!」単体でのオチの効果より説明つきのほうが
オチの効果は弱くなるが、それはもはややむを得ない
これは筆者の知識と読者の知識の乖離の問題ではなくて
登場人物の意識感情と読者の意識感情がシンクロできない状態が問題だということ。
別にガンダムネタが嫌いのでもないし完全にわからなかったわけでもない
雰囲気としてはそれなりに面白そうだと思ったよ
まあ、がんばろうじゃないか
>>195 SSではないな
だが
私は一向に構わんッ!GJッ!
>>195つよきすスレ池
といつもならば言っていたところだが 素晴らしい
これだよ
これこそがフロンティアスピリットだよ
すげぇとこに目を付けたもんだなぁ。
飴をやろう。
>>195つ[飴]
>>194-195 _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
,r'" `ヽ.
__,,::r'7" ::. ヽ_
゙l | :: ゙) 7
| ヽ`l :: /ノ )
.| ヾミ,l _;;-==ェ;、 ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::) f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ヽ"::::''  ̄´.::;i, i `'' ̄ r';' } | 久々にワロタ
. ゙N l ::. ....:;イ;:' l 、 ,l,フ ノ | こういうネタが沢山投下されてた
. |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ. /i l" < のが昔のつよきすスレなんだよな今の本スレは
.| ::゙l ::´~===' '===''` ,il" .|'". | 駄ニメのせいで目も当てられないから困る
.{ ::| 、 :: `::=====::" , il | \________
/ト、 :|. ゙l;: ,i' ,l' ノト、
/ .| \ゝ、゙l;: ,,/;;,ノ;r'" :| \
'" | `''-、`'ー--─'";;-'''" ,| \_
マナ
常温で気体。空気より軽く、酸化しない。カニウムによく溶ける。有毒。
トンファリウムと結合している事が多い。
トンファリウム
常温で固体。マナ化トンファリウムは無毒。
ノドカン
常温で気体。周囲の物質と反応しやすいが、特にナゴミンとよく反応する。
最近ではテンノウジウムとの強い反応性も発見された。
テンノウジウム
常温で液体。ナゴミンとは全く混ざらない。
ムラタン
常温で固体。よくムラニシンとか間違われて呼ばれる。
性質的にオトメニウムに似ている。
ムラタノイド
ムラタンから続く13の元素の総称。
代表的なものにサクナニウムなどがある。
クー
常温で液体。ムラタンと反応性を示す。
オトメニウムを触媒としてレオンに若干の反応を示す。
ヨッピーとは溶けない。
勝手に追加作ってみた。反省はしていない。
>>213 あまりの博学っぷりに惚れたwwwwwwwwwww
ムラタノイドワロスwwwwww
GJ
やるなあ・・・
最初は流し読みしてて「なんで村田が二つあるんだ?」と思ってたが、そういうことか・・・
うまい。
ヒナノン
常温で固体。
この元素の周りでは、他の全ての元素が激しい反応を行わなくなり、
安定した無害の化合物を生成する。
カナメニウム
常温で固体。他の元素との反応性はやや低く、特にホナミンには全く溶けない。
他のヒイラギ類元素が不安定な状態の時カナメ化し、安定化合物を作ることがある。
クーヤ、イルカイム等と強く反応し、一部でポエムンとの反応性も議論されている。
セロリウム
常温で気体。単体で有毒。
化学的作用が強く、全ての元素と直接反応するが、
表面にセロリ化物を生成し中までは侵されないことがほとんど。
トモエム
常温で液体。
クーヤとよく反応するがクーヤ化傾向は弱く、他元素があると析出されやすい。
ポエム化トモエムになると他元素の反応を受けなくなることがある。
タカネステン
常温で固体。通常は二原子分子として存在。酸化物も2価のみ。
単体で安定だがセロリウム、ウミニウムが近くにあるとムリヤリ結合されやすい。
ウミニウム
常温で液体。クーヤと高い反応性を示し、クーヤ化傾向は一番高い。
特にセロリ化クーヤ、タカネ化クーヤが周囲にあるとすぐにウミ化させ、
セロリウム、タカネステンを析出する。
クーヤ
常温で固体。
さまざまな元素と化合物を作るが、
周囲に他の元素がないと単体で発火することがある。
ホナミン
常温で気体。単体で弱い有毒性を持つ。
特にセロリウムとホナミンの混合物は近づけるだけでクーヤを
発火させることがある。ポエム化ホナミンは無害。
ポエムン
常温で液体。単体がもっとも安定するが、トモエム、クーヤ、ホナミンとは
よく反応する。ウミニウムと混ぜると周囲の環境次第で
毒性のあるガスを発することがある。
イルカイム
常温で液体。
多くの場合カナメ化イルカイムの形で存在するが、クーヤとはよく反応する。
ケンタリウムは同属元素だが反応性はあまりよくない。
>>213とは別人だけど勝手に追加その2。
明日も仕事なのにこんな時間まで思いつきで作ってしまったことには反省している。
俺は今わかった。このように元素にキャラクターをつけていれば
化学を好きになれたはずだ
ここSSAAスレだけどこの流れいいの?
研究者がこの元素を解明していくSS書いて
正直二番煎じは
だがそれがいい
GJ!
GJ! タカネステンが特にGJだ。タングステンが金属で最高の融点だから
タカネが頭が固いのが頷けるw。
225 :
195:2006/07/18(火) 18:59:18 ID:F/LDAs3S0
こんなにレスつけられるとは思ってなかったw
>>213 ムラタノイドはもちろん 放 射 性 だよな
元素になっても自家発電始めるクーヤ激ワロスwwwww
227 :
213:2006/07/18(火) 20:28:01 ID:K26V8AnZ0
>>225 放 射 性 ですな
イガグリウム
常温で固体。フカヒレンに若干溶ける。一説によれば通称であるらしく、
本当の名称は知られていない。
ロフミウム
常温で固体。レオン化カニウムの触媒となる。ナゴミンと反応すると発火。
ヘイゾウム
常温で固体。最強の物質と呼ばれ、強大なエネルギーを保持しているため、
一般では扱う事が禁止されている。
テンチョウム
常温で液体。カレーのような刺激臭を発する。カニウムの反応を抑制する。
ナゴミンを発火させる性質を持っている。
ネタ的に苦しくなってたり
でも反省はしていない
ウムが多すぎだぜ
放射性は大抵ウムのつくイメージがあるぽ
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、カドミウム…
「ドクター・エリカ!試験中のナゴミンが異常な反応を!」
「なんですって!?反応物質は通常のレオンのはずよ!そんなはずは……」
「で、でも高熱を発しながら急速に結合していきます!こ、このままでは爆発――――!」
「こっちに寄こしなさい!くっ……よっぴー、これ純粋なレオンじゃないわよ!」
「えっ……?で、でも何とも化合させては……」
「ナゴミンと同じ実験装置に放置したでしょう!レオンはナゴミンがそばにあると『オトウ酸化』するのよ!」
「ええっ!?じゃ、今結合しているのは……オトウ酸レオン!?」
「迂闊だった……オトウ酸化したレオンとだと、こんなに激しく反応するなんて!
こうなったら一か八か……よっぴー、テンノウジウムを用意して!」
や、やめろぉー!
何考えてんだぁ!
少なくとも沈静化するわけないじゃないか!
冷静になるんだドクター・エリカッ!!
「ふう、危ないところだったわ……よっぴー、試薬の扱いには気をつけないとダメよ」
「うう、ごめん……」
「さ、それじゃ次の実験ね。オトメニウムとレオンを結合させてみましょう」
「ドクター・エリカ、気体のままのレオンではオトメニウムに結合できないんじゃ?」
「本来はね。でも、強力な電気を流していると気体状態のレオンとでも結合しやすくなるのよ」
「でも、オトメニウムって伝導率が低いはずじゃ」
「そこで一時的にジンナイズと化合させて、ジンナイズド・オトメニウムにしてしまうの」
「なるほど!ジンナイズは伝導率の高い物質だから……」
「そういうこと。それじゃあ早速始めましょう。えっと、スイッチは……これ?」
「あっ、それは違うスイッチ――――!」
「ヒッ!?ら、らめぇ!電気!電気来ちゃいましゅ! 電気ビビビビビって通ってるのぉ!」
ちょwww
みさくら化したのどっちだwwww
「ア ー 、シ ヌ カ ト オ モ ッ タ ワ。
エヘン!さあ、最後の実験よ!スバルトの安定化実験を行います!」
「?スバルトなら、レオンやフカヒレンとかカニウムの反応がもうわかってるけど」
「新たな安定化合物が見つかったの。それがこの……ブルマニウムよ!」
「ブルマニウム?それって常にハチマキスと結合してたはずじゃ……」
「ハチマキス・ブルマニウムね。イノリウムにハチマキスを誘引させることで、ブルマニウムを精製できるの。これがその……あっ!?」
「あ……こぼれちゃった」
「だ、大丈夫よ。ブルマニウムそのものは無害……って、何の音これ!?」
「し、試薬棚から勝手にフカヒレンとハチマキスが!?ああっ、装置の中のスバルトまで!?
く、ゲホゲホッ……な、何かガスが……!」
「ナイスブルマ」「ナイスブルマ」「ナイスブルマ」
「よっぴー、何か言った!?」
「ゲホンゲホン、な、何も言ってないよぅ……今の……誰?」
「幻覚……?と、とにかく緊急閉鎖!ってその前に退避!総員、退避ー!!」
こうして――緊急閉鎖されたキリヤ・ラボラトリー。
ブルマニウムの謎を解くべく廃墟と化したラボに挑む調査チーム。
だが、封鎖されたラボで彼らを待ち受けていたものは――――
「Bloomer Hazard」近日公開予定。
思いつくまま書いた。反省。
>>235 姫に10万ルピー
…なぜならそっちの方が萌えるから!
完璧に見えて実はスキだらけな姫に胸キュン
>>237 反省なんていらない!
むしろ俺からGJをやろう!
ワロモエスwww GJ!
>>237 自分で新しい要素も加えていてなかなかよい。GJ。
書いたそばから投下してたみたいだけど
まとめて書いて一気に投下するほうがいいと思うよ。
そして姫、うっかりしすぎw
>231-234
この流れに久々に腹が痛くなったw
テラワロスwwwww
天然のヨッピーにわずかに含まれる同位体「Dヨッピー」は毒性が強く、
レオンとの混合物はヒメニウムを強力に侵す、とかありそうだな。
斬新さで言えばトップレベルだな元素ネタ
GJ
245 :
時給255円:2006/07/19(水) 11:15:27 ID:VD2J7MYUO
いい流れやねーみんなGJ!
流れぶった切る様で誠に申し訳無いッス。
ピンチの姫をナイスタイミングで助けるナイト君を書いてみた。
内容は読者おいてきぼりなんで、後で解説を入れますんで、勘弁してくだちい。
行事の合間の生徒会は仕事がほぼ無いに等しい為か、放課後の竜宮はただの溜り場と化していた、
姫こと、霧夜エリカは日頃の仕事のストレスを、レオとのいちゃつきで解消していた、
その彼女にとって平和な時間が突如鳴った携帯電話が中止させた。
不機嫌なまま電話を取る姫、普段ならここで話しを中断させてレオとのイチャイチャを再開するのだが、
今回は、珍しくしかも青ざめた表情をうかべ
「なんですって?なんてこと」
しかしその表情はその瞬間だけで終わり彼女は意を決する様に、電話で指示を出した、
「解りました、これは私たち、いや、私自身でケリをつけます。黒幕への制裁は後です、
すぐにそちらに行って準備にかかります!手回しは頼むわよ」
「何やら深刻な感じだけど、どうした?」
「ゴメン、今レオには言えないわ、ちょっと行ってくる」
「どうしたって言うんだいきなり」
「ゴメン、必ず戻るから!」
そういって、姫は竜宮を飛び出していった。
ぴぴぴぴ
直後、レオの携帯電話がメールを受信する。内容はこうだった。
「緊急に万引きGメンのシフトに入ってくれ、時期外れだが窃盗団が盗品を持ってタカトビするらしい、
細かい所は後で教える、とりあえずお前のドラネコに飯を食わせているからすぐに来い」
意味合いの変なメールを見てレオは毒付く、
「ホント時期外れだ、休み中の短期アルバイトだけの約束なのに」
「あんのクソ伯父、もう許さないんだから」電話をうけてからもう二十回目位はこの台詞を言っている。
原因はエリカの伯父が、霧夜名義で開発させた最新の戦略兵器を、
某仮想敵国に空路で密輸しようとしている事である。
本来なら配下のものを使って対処すべきだが、伯父の勝手とは言え、霧夜一族としての考えからすると、
身内で内々に処理する事、そして姫の気分と伯父への嫌悪からか、自ら手を下す決意をしたのだった。
何分の何かわからない。
いくつまで続くんだろう?
あと解説が必須な作品はイヤダヨォ
米軍基地
「お疲れ様です中尉殿!」
レオに敬礼するマッチョな下士官、普段ではありえない光景、彼の隠された秘密である
「ん、俺の機体は?」
「今回は航空機のみが目標ですし、護衛任務です。
装備はアムラーム、サイドワインダー、バルカン千発です。」
「わかった、作戦内容と詳細を」
装備の資料の他に任務に関する資料に目を通すレオ、そこには俄かには信じがたい事実が記載されていた。
『友軍護衛対象機F/A-22A、コールサイン・ローズクイーン(RQ)、搭乗員・霧夜エリカ』
「なんてこった」
レオは天を仰いだ。
「私の腕、信じられないの?」
「いくら、貴方が特別でも民間人である事には変わらない。護衛機は当然の処置です」
姫は納得行かないと初老の艦長につっかかる。
「貴方の気持ちは解らんでも無い、しかし貴方が居なくなると悲しい思いをする人物がいるのでは無いかね?」
言われた瞬間、親友のよっぴー、恋人のレオの顔が浮かぶ、
「負けたわ、で、その護衛はこの基地の軍人?」
「いや、私の古い友人でね、昔大統領の直属の極秘部隊で飛んだ事あるモノさ、今は期間限定の傭兵だがね」
「何か良いわね極秘って、わかったわ、どこの馬の骨だったら、心の俳句を100書かせてたけどね。
今回はちゃんと貴方の作戦通り飛ぶわ」
「良かったよエリカや、じいちゃん心配で心配で」
「仕事中はしたの名前で呼ばない!」
「イェス、ケストレル」
日本海上空、夜明け少し前
「結局独りで飛んでるじゃないのよ!」
と、マスク内蔵のスピーカーにどなる。
「こちらドラゴンアイ、エリー大丈夫だよ、噂だと護衛の人強いらしいから」
「えぇ?よっぴー?んー、なんだか釈然としないけど。状況は?」「うん、目標は護衛をはべらせながら、エリーの前方六千位の位置で某国に向かってるよ」
「わかった、私独りでやって良いのよね?」
「駄目よぉ、エリー、護衛機の数は二十も居るし、それに」
「問題なし!行くわよー、ローズクイーン(RQ)エンゲージ!」
「あん、もう通信きっちゃった、危ないなぁみんなステルスって言って無いのに」
姫は機体を最大戦速まで加速させ長距離ミサイルを放つ。
「まずは小うるさい蝿から落とす!」
四本の白い軌跡は敵の戦闘機のエンジンに次々と突き刺さる。
しかし、敵はまだ16機ほど護衛機が残っている、
姫は舌打ちした、自分の取った行動をミサイルを放った時点でミスだと気付いたからだ。
敵の戦闘機は仲間を落とされた蜂の様に次々と姫のF/A-22Aに群がってくる。
「くっ、ひとつのミスで、こう、さすがに戦争ね」
多勢にぶぜい、ロックオンの鎖をふりほどく為に姫は機体を踊らせる。
252 :
:2006/07/19(水) 11:32:08 ID:ICdYaZip0
「たった一機にコケにされるとはな、しねぇ」
「くっ!しつこい!」
しかし、さらに撃墜数を二つ伸ばした所で状況は変わらない、そして、
「うっ、しまった!」
「チェックだ!弾けろぉ!」
敵の必殺の間合い、姫の機体のすぐ後方につく、
姫の背中に悪寒が走る、いままで生きた中で味わった事のない無機質な殺意。
この異質な恐怖に負けてか叫び声を上げてしまった。
「嫌っ、レオー」
その瞬間、爆発したのは敵の戦闘機だった。
「全く、自分独りで解決しようとしない!とりあえず助けたぞ、と、
はじめまして、かな?こちらオーシア空軍ラーズグリース四番機、コールサインはアーチャー、
護衛任務により貴機を援護する」
「聞いてないぞ!なんだってこんな辺境にラーズグリースがいるんだ!」
「なんでこんな化け物が出てくるんだ!」
「こちらオメガ11もう持たない!火が、うわっ!」
一機の戦闘機の登場で敵は浮足だつ、
その機は姫のF/A-22Aの後ろについていた敵を含め、瞬く間に四機をミサイルで叩き落とし、
不用意に旋回をかけたF-35Bに機銃で蜂の巣にした。
絵に書いた様な鮮やかな光景に姫は不思議な安心感があった、
トップガンで有名な戦闘機F-14Aしかし色は死神を連想させる様な黒だった、
「よく頑張ったな姫、初陣で撃墜数6は凄いな、やっぱ天才肌は違うな」
「な、なんでアタシのあだ名知ってんのよあんた!」
「こんな裏方は姫には似合わない、ちゃんと表側に立たなきゃ、今回はちゃんと守ってあげられたけど、
こんな所じゃあ正直無理がある、さぁ、早く帰ろう」
「貴方、もしかして・・・」
「それは帰ってから、さぁ、最後はちゃんと決めてくれよ!」
「当然!伯父のくだらない遊びはここまで、全部持っていきなさい、お嬢様フィニッシュ!」
目標である輸送機にミサイル二発と機銃弾が突き刺さる、それは十分過ぎる致命傷を与えた。
死神を連想させる様な黒だった、
「よく頑張ったな姫、初陣で撃墜数6は凄いな、やっぱ天才肌は違うな」
「な、なんでアタシのあだ名知ってんのよあんた!」
「こんな裏方は姫には似合わない、ちゃんと表側に立たなきゃ、今回はちゃんと守ってあげられたけど、
こんな所じゃあ正直無理がある、さぁ、早く帰ろう」
「貴方、もしかして・・・」
「それは帰ってから、さぁ、最後はちゃんと決めてくれよ!」
「当然!伯父のくだらない遊びはここまで、全部持っていきなさい、お嬢様フィニッシュ!」
目標である輸送機にミサイル二発と機銃弾が突き刺さる、それは十分過ぎる致命傷を与えた。
眩い閃光を放ちながら輸送機は跡形もなく消えていく、世の中とキリヤの危機は去った。
死神を連想させる様な黒だった、
「よく頑張ったな姫、初陣で撃墜数6は凄いな、やっぱ天才肌は違うな」
「な、なんでアタシのあだ名知ってんのよあんた!」
「こんな裏方は姫には似合わない、ちゃんと表側に立たなきゃ、今回はちゃんと守ってあげられたけど、
こんな所じゃあ正直無理がある、さぁ、早く帰ろう」
「貴方、もしかして・・・」
「それは帰ってから、さぁ、最後はちゃんと決めてくれよ!」
「当然!伯父のくだらない遊びはここまで、全部持っていきなさい、お嬢様フィニッシュ!」
目標である輸送機にミサイル二発と機銃弾が突き刺さる、それは十分過ぎる致命傷を与えた。
眩い閃光を放ちながら輸送機は跡形もなく消えていく、世の中とキリヤの危機は去った。
「お前、まさか!」
「空(ここ)では言わないお約束!傭兵には知られたくない過去がひとつ二つあるもんだ、後は任せろ!
オラァ!よくも俺のダチをいたぶってくれたな!」
「な!アスランのユニコーンヘッド!何でこんな化け物がぁ!」
「ひぃ、もう後ろにぃ〜」
次々と敵を処理する、『ゼロリーダー』、姫と『アーチャー』はその隙を縫って脱出した。
256 :
:2006/07/19(水) 11:54:58 ID:ICdYaZip0
「すまない、ゼロリーダー、この借りはいつか・・・」
「言うなよ、ダチだろ?」
「有難う。ローズクイーン!姫!大丈夫か応答しろ!」
「聞こえてるわ、今回は危なかったわ、有難う『アーチャー』さん」
「無事で何より、少し心残り有るけど、帰ろう」
「ええ、さすがの私も疲れたわ、帰ったらシャワーを浴びて、貴方の顔を見たいわ」
「思う存分見てくれ」
米軍基地
結局、帰り着いた時は三機同時に帰還した。
姫は、乗機から降りた瞬間、ヘルメットを取る瞬間の『アーチャー』に駆け寄る。
「あんたって人はもう!」
「最初に姫が飛んでるなんて驚いたな、無事で何よりだ」
「うん、レオ?もう、私に黙って危ない事をしないで!」
「こっちの台詞だろ?そっちこそ、ちゃんと相談、位してくれ、な?」
「ん、もう、あぁ言えばこう言う!」
「ぁぁ、俺、何か悪い事でも言いましたか?」
「言ったわよ、減らない口は、こうしてやるんだから」
そして、ハリウッド映画の様に、ヤジの飛ぶ中を二人はくちづけを交した。
fin
「さっ、野暮は辞めて帰るとしますか、よっぴー帰ろうぜ、
って、最初に通信切られたからって、すねるこた無いでしょうが」
「どうせ今回は脇役ですよーだ」
「おいおい、よっぴーが目を横線にしてると、こっちも呆れて横線になっちまう」
「だってー、作者が出すタイミング無くしてオチ要員行きだよぉ?」
「もう、俺のオッサンネタもキツイからな」
「う、うん正直ね」
「次回はカニがらみか、近衛がらみらしいな、近衛がらみは難儀してるみたいだな、じゃあ帰るか」
「あう〜、私メインの話いつ作ってくれるのかなぁ〜」
終わっとけ!
( ゚д゚)ポカーン
>>258 バトルものでありがちな、バトルシーンにのみ傾注した話になっちゃってるね
カッコイイ戦闘シーンを書きたいんだろうけど
戦闘はクライマックスであってもメインではないんですよ
戦いに至るまでの経緯、それをキチンと書かないとね
1時間の時代劇で、チャンバラ45分やってたら「何だこれ?」って思うでしょ?
262 :
時給255円:2006/07/19(水) 12:26:38 ID:VD2J7MYUO
「よし!おいてきぼり喰らったみんなに解説だ」
F/A-22A
アメリカ空軍の最新鋭機だ!ステルスと機動性が武器の空の王者だ!
F-14A
映画トップガンで一躍有名になった機体だ、
漫画エリア88では大ぐらいのドラネコと表現されるほど燃費が悪いらしい。
F-35B
これもアメリカ空軍の最新鋭だ、ステルスの上に垂直離陸可能となかなか奇抜な戦闘機だ。
YF-23
F/A-22Aと次期主力を争って負けてしまった機体だ。ステルス性と速力はこっちが上らしい。
F-20A
F-5タイガーUを改造した試作機だ、国家予算の影響で量産ができなかった幻の戦闘機、
性能は元の機体よりも出力が60%も向上したらしい。
アムラーム、サイドワインダー
お、これはミサイルだな、対戦闘機に威力を発揮する空対空ミサイルだ。
「と、こんなとこだ、って、爺さん、これ売り場だろ?みせびらかしていいのか?」
「いいんだよ!とにかく何か買えよ、安くしとくぜ」
「相変わらずがめつい爺さんだ」
支援してくださった方に感謝です。ではまた。
最後に「どうみてもエリア88です、どうもありがとうございました」
え?やりたかったんだよぅ。
・・・お前さん打たれ強いなあw
ネタはともかく、お前さん自身はとても好きだ。
あと、その解説は、読む上で何の助けにもならないぜ。
必要なのはそんな配慮じゃねえw
>>262 あー……
おいてきぼり喰らってるのはそういう部分だけじゃないんだが
ていうか、そんな機種の話されてもあれだ、困る
( ゚Д゚)センパイセンパイ
( ゚Д゚ )潰すぞ
あえていおう
GJ
267 :
時給255円:2006/07/19(水) 13:00:10 ID:VD2J7MYUO
ひぃ、スイマセン!
潰されますた。次回はもっと修行します、やっぱ小ネタにすべきかなぁ。
今回はオイラの体内にあるフカヒレンの自然発火という事で処理してください。
うるせえ!
余計なことは考えんな!
いいからお前は俺とだけ会話してればいいんだよ!
とりあえず元素ネタGJ
色々と乙。
271 :
時給255円:2006/07/19(水) 15:34:30 ID:VD2J7MYUO
薬品の話をしようぜ〜。
元素ネタで思いついた薬品(?)を提供します。
「ムネモミン」「ヤオ飲料水」「ムジン糖」「ネッケツ化合物入り試験薬『ハッスル君』」
前者二つはドクターエリカの私物だ、使ってくれ。
反省だらけの人生さ、うぅ、ウワァァン、また自然発火しちまったよぉぉ〜!
なんかおまえ違う・・・
ツボがとてもズレてる・・・
この辺りで流れを元に戻すために誰か普通のSSをw
>>時給255円氏
まぁ〜・・・俺は君という人間が好きだぞっ!
だがあえて言おう、『以前言ってたアドバイスを君は誤解して聞いている』
ネタになった元ネタを解説する配慮は意味がない
元ネタ原作を知らない人から見たらそもそも理解できないから焼け石に水なんだ
我々が言いたい配慮は『姉しよ&つよきすありきのパロディを作って欲しいんだ』
パロディの比重が『飴作品<ネタになった元ネタ作品』では読者はおいてきぼりにされてしまう
特に君の場合は比重がネタになった元ネタ作品が明らかに傾きすぎてるから指摘されている
『元ネタパロディありきの姉しよ&つよきすパロディ』は大変博打であり賛否両論が激しいので心がけよ
言いたかった事は元ネタに頼らず『姉しよ&つよきす』らしさを出せば君は輝くと思う
そう思って少し厳しく言ってみた、頑張れ超頑張れ
一度『姉しよ&つよきすしか知らない人間』の視点を作って自分の作品を見直してみるといいよ
あくまでパロディは姉しよとつよきすを楽しくするための調味料程度に考えて作る、これ正論!!
>>262 あんたもエースコンバット好きだよなぁ。俺も好きだが
前にもインタビューの奴でゼロのネタ使ってたし
アーチャーと聞いた途端、グリムを思い出したぜ
276 :
名無しさん@初回限定:2006/07/19(水) 19:14:38 ID:jpuh7LVk0
「理想郷」の『その他投稿掲示板』につよきすssが投稿されてる。
個人的には続きが読みたいとは思わんが……
元ネタがわからない人にとっては本当にポカーンな作品だな
つよきすの名前だけを使った全くの別作品みたいに感じるぞ
まるでどっかの糞アニメだ
別のゲームのキャラ名をあてても話が通りそうじゃん
278 :
時給255円:2006/07/19(水) 19:20:17 ID:VD2J7MYUO
ご指摘、痛みいります!まさに正論!
混ぜるだけでは駄目、あと、初心を忘れて走ってしまったのも原因かも。
いつもなら、最低一周をやってから書き込みしてたのをやらなかった、これは議論する以前の問題ですね。
また懲りずに頑張って書いてみます。
↑のひと〉
ドラマCDの中のひとが一緒だったんでついやってしまいました。
たまにフラメンコ聞く為にやってます。
ドラクエ4コマを読んでいても、そういうことは思ったなあ。
「それ、ドラクエキャラじゃなくてもいいじゃん!」とか。
当時は小学生だったからこまかいことは考えてなかったが、結局そういうことだよな。
新山たかしはエロかった。(初めてのおなにーだった)
やな酒盛りだなオイ
あれ?
昨日とは別のスレみたい…場所間違えたかな (´・ω・) ?
昨日は理科の日
今日は国語の日
じゃあ明日は算数の日だな!!
違うな、道徳の日だ。
ここで保健体育のテコ入れですよ!
毎日が身体測定
「そ、対馬クン。フフッ、上手くなったわね」
「姫のリードが良いおかげだよ」
「でも本当は男の子がリードしなきゃいけないのよ」
「そうなんだよなー」
季節は11月。竜鳴祭も終わり、生徒会にも平穏が訪れた。
しかしながら鉄乙女は彼氏である対馬レオと生徒会長の霧夜エリカのこの言葉を聴いてしまったのだ。
「(レオ……そんな……)」
乙女の思惑を余所に、エリカはひどく楽しそうな声で言う。
「じゃあ次はよっぴー!対馬クンは優しくリードしてあげてね」
「う、うん」
「宜しくね、対馬くん」
「上手く出来るか不安だけど、宜しく」
「それはお互い様だよ」
「(さ、3P!?)」
もう我慢出来ない、といった勢いで乙女は扉を乱暴に開ける。するとそこには、
手を取り合ったレオと良美に、それを腕を組み見つめるエリカ。勿論着衣は乱れていない。
「な、お、お前ら何を……」
「何って、ダンスパーティーの練習だけど……乙女さん?」
心配そうに見つめるレオに、ニヤニヤと笑うエリカに良美。
「まぎらわしいぞーお前らー!!」
「タピオカっ!」
不思議な掛け声と共に、レオは文字通り宙を舞った。
みたいな話書こうとして挫折しました。
Pだと!
>>288 この根性なしっ!!
がんばってください
乙女さんは3Pとは言わないはず
「な、三人でしているのか!」 と俺の中の乙女さんは言うはず
乙女さんはそんなHな妄想はしませんっ!
と、言い切れないところが乙女さんの魅力
ダンスパーティーの話を書こうとしたんだ。
でも長くなりそうだからやめるよ。うん、済まない
>>291 その発想は無かった
長くなりそうだからやめるというのはおかしい。
書く気力がないならわかるが。
こちらとしては是非書いて欲しい。すぐにとは言わない。時間のあるときにでも
>>294 ダラダラしそうな上に三部作+オマケになるんだ。
対馬ファミリー男衆+村主のお話になりそうなんだ。
まあ、
>>290氏や
>>294氏の応援でメモ帳を開く気になれたよ。
出来れば11月までに終わらせることにするよ。ありがとう。
だから村田だ!
「う、ぐぅ…」
噛み締めた歯の隙間から、レオは呻きともつかない声を漏らす。
その様子を見て彼女──霧夜エリカが笑う。
「どう、したの?ま、だヤり、始めて、アン、1時間、 んんッ! も、経ってな、ふぅっん! わよ、ふふふ…ッ」
フローリングの上で二人は交わっている。
レオは下。エリカは上。騎乗位である。
その体位は二人の関係をそのまま表していた。
淫らで粘着質な音がフローリングの部屋に響く。家主の佐藤良美は買い物でいない。
エリカの淫部とレオの股間が激しい密着を繰り返す。
すでにレオは3回イっている。対するエリカは、まだ一度もイっていない。
膣内が小刻みに収縮を繰り返す。エリカが騎乗位の状態からレオの胸へと倒れこむ。
そのまま口をむさぼり始めた。ぐちゅぐちゅと音をたて、それはキスとは程遠い唾液をかわすような行為。
お互いの唇が唾液まみれになったあとエリカは迷わずレオの首を嘗め回す。
首から頬、頬から耳たぶ──最後は耳。
全てを唾液で満たし、彼女はやっと満足感を抱く。
その行為自体に興奮したのか──彼女の胸は大きく張り詰め、乳首は固く反り上がっていた。
そうしているうちに、快楽の波が押し寄せてくる──4回目の絶頂が起こった。
「う、ぁ、あぁ!」
先にイったのはまたしてもレオだった。
膣内射精なのだが気にしている余裕が無い。あまりにも気持ちよすぎたのだ。
ゴプ…… こもった音がなり、エリカの秘部がピクピクと絞まる。
レオから一滴残らず搾り取る──彼女の秘部がそのような意思を持っているかのように、
レオ自身を強く締め付けてくる。
エリカは顔をしかめて、
「…ま、いっか。一応ピル飲んだし」
髪をかきあげ起き上がる。
彼女の秘部からレオの男性器が抜け落ちる。トプ…という粘着質な音がして彼女の秘部から精液が滴り落ちた。
エリカは舌なめずりをし、
「たまには口で、ていうのも良いと思わない?」
愛液と精子でぬめっているレオのモノをそのまま含む。
レオは股間に顔をうずめているエリカの裸体を見て、再び興奮を覚える。
秘部から精液が滴り、愛液で汚れているモノをなめるエリカ。
窓から差し込む光だけで輝くほど身体が汗で濡れているエリカ。
それは…とても官能的で、淫美な光景だった。
過ぎたる快楽は苦痛になる。レオはそのことをこの一ヶ月でイヤというほど思い知らされた。
そう。佐藤良美とともにエリカをハメようとしたあの日から一ヶ月、すでに経っていた。
その日からの週末、レオは良美の家に泊まるようになっていった。
泊まって何をしていたかというと…レオと良美、そしてエリカとの交わりである。
「あは、回復早いわね対馬君?」
しゃぶっていたモノを口から離し、レオを見上げるエリカ。
彼女は先端をペロペロと舐め上げて、
「今度はそうねぇ……対馬君に動いてもらおうかな」
そういって横になる。指で自らの秘部を開き、
「もう4回イってるはずだから、今度は長く持つわよね?」
両手でレオを抱き寄せて「私をイかせないと休ませてあげないから」と挑発する。
無休憩でこの回数は、レオにとっては厳しい。もはや快楽ではなく、苦痛のレベルと言ってもいいくらいだ。
だが意思と身体の反応は全くの別物だった。レオの男性器はすでに反り返り触れなくとも硬くなってるのが分かった。
そこへ、
ガチャ…
「ただいまレオ君、エリー……って、朝から盛んだね」
良美が買出しから帰ってきた。手にはコンビニの袋が二つ。
交わっていた二人を見て、良美がクスクスと笑う。
エリカも釣られて笑い、
「よっぴー。朝ごはんは後で良いからさ、混ざらない?」
人差し指をクイックイッと動かす。
「うん。今の二人見たら私もちょっとキたっぽいし…御一緒させてもらうね」
勢いでここまで書いて挫折。後悔も反省はしていない。エロシーンむずいよ(´・ω・`)
301 :
時給255円:2006/07/20(木) 23:54:50 ID:sVhek5cRO
絶えず動きのある場面だもんねぇ。
GJ!
「だれか〜続きを・・・、支援を〜!あ、あんた、よ、うわなにを・・・」
フランスパンが刺さってる、趣味の悪いエルビスファンの様だ。
エロシーンだけ、ですか
SSなのか、これ
久しぶりにエロいのキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
なごみんの以来か?
エロスはほどほどにな。
…………なんて言うと思ったか!!
もっとカモーンщ(゚Д゚щ)
SS書く力ないんでネタのみ投下です適当に使ってください
レオが記憶喪失になる
乙女さんの制裁でレオが重態になる
レオと誰かが入れ替わる
レオがテストで赤点をとって島流しになる
なんだそりゃw自分で書け日本語使えるなら書けないことはない
叩かれる叩かれないは別として自分の妄想を文字で晒しなはれ
>>306 そういや、記憶喪失になっておしとやかになったカニのSSの続きはどうなったんだろう?
>>308 作者さんが消えてしまったぽ…
リアルで酷い目にあってない事を祈ろう。
>>306きゃんでぃのシチュエーション募集に投稿したらいい
もう締め切ったかもしれんが、大丈夫、おまいならやれる!
>>311分かってて言ってるのが分からないのか・・・?
「かもしれんが」だから、念を押したんだろうよ。
「えぇい!やってられるかぁっ!!」
ドンガラガッシャーン!
この日3回目の乙女さんの癇癪が爆発。まな板やボウルが流し台に落ちて、けたたましい音をたてた。
「またかよ…いい加減にしてくれよな…」
スバルは怒りを通り越して呆れ顔だった。
「あ、あの…もう少しの辛抱ですから…ね?」
フカヒレがビクビクしながらも乙女さんを宥めようとしている。
「これじゃあいつになったらマトモな料理が作れるか解んないよねぇ…」
カニはポテチを食べながら他人事みたいに呟いた。
「…っつーかお前は何で他所様の家のポテチを勝手に喰ってんだよ?」
「んあ?だってこの家ではコンソメ味のポテチはボクしか喰わねーだろ?」
「お前はこの家の人間じゃねーだろ!何その新世紀の神様みたいな言い草!?」
話は2時間くらい前に遡る。全ての原因はフカヒレの余計な一言からだった。
「そう言えばさぁ、乙女さんて料理作れないって聞いたけど、本当なの?」
日曜日の真っ昼間、いつもの4人+乙女さんと他愛もない話をしていた時、いきなりフカヒレがNGワードを吐いたんだ…
「む、鮫氷のくせに失礼だな…私とて料理くらい作れるぞ?」
おにぎりだけね…
「おにぎりを料理って言うのはどうかなぁ?」
今度はカニだった。お前も料理出来ないくせに、何で上から目線なんだコイツは?
「…何が言いたいんだお前達?おにぎりは立派な料理だ!伝統ある日本の食文化だ!文句があるのか!?」
案の定乙女さんが声を荒げ始めた。俺が宥めようとした瞬間…
「いや、でも実際おにぎりだけってのも問題なんじゃねーの?」
スバルの言葉に、窓から逃げ出そうとしたフカヒレとカニの足が止まる。
「だ、伊達…お前までそんな事を言うのか…?」
「俺はレオの食生活が心配なんだよ。いくら乙女さんのおにぎりが栄養満点でも、毎日続けてだとさすがに可哀相だ」
スバルの言葉に、乙女さんが俺の方を見る。その目には色んな感情が渦巻いてた。
「本当なのかレオ?私のおにぎりはもう飽きたのか…?」
「え?あ、いや、そんな…事は…乙女さんのおにぎりは美味しいし…」
我ながら情けない程にしどろもどろになりながら弁解する俺。でもそんな俺の背後から忍び寄る2つの黒い影が…
『何遠慮してんだよ?だからオメーはヘタレだって言われんだYO!』
『男ならガツーンと言っちまえYO!』
カニとフカヒレ、2匹の悪魔が俺に耳打ちをしてやがる…
『今がチャンスじゃねーのか?この流れに乗じて乙女さんに料理を覚えさせろYO!』
『お前は今人生の岐路に立ってるんだ。乙女さんの背中を押すのは今しかないYO!』
『オメーは風に流されっぱなしの草か!?セガみてーに倒れたままなのか!?』
『君の人生は満たされているか!?ちっぽけな幸せに妥協していないか!?』
ウザい。この上なくウザい囁き攻撃だ。でもコイツ等の言う事にも確かに一理あるかも知れない…
答えを待つ乙女さんに向かって、俺は慎重に語りかけた。
「えっと…あの…た、たまには…お姉ちゃんの手料理が…食べたいかな〜なんて…」
その瞬間、乙女さんの目が今まで見た事もないような輝き方をした。
まるでその答えを恐れながらも、心のどこかで期待していたかのような…
「そうか、解ったぞレオ!お前のために、お姉ちゃんが最高の手料理を食べさせてやるからな!!」
でもその情熱の炎は早くも消えかかっていた。気付けば材料の残骸だけが転がっていて、何一つマトモな料理は出来ていない。
「勘弁してくれよ乙女さん、俺の言った通りに作ってくれたら何も問題は無いんだぜ?」
「私がお前に言われるがまま作るのなら、お前が直接作った方が早いだろう?私は私のオリジナリティーを出したいのだ!」
「オリジナリティーを出そうとした結果がこれなんだってぇの!今は基本を大事にしてくれよ!」
う〜ん…乙女さんにしてみれば、年下の、しかも男に料理についてあれこれ指図されるのは我慢出来ん!てトコなのかも。
そして2人は幾度となく衝突を繰り返した。
「じゃあもう良いから乙女さんはそこで座ってろよ!俺が全部作ってやるから!」
「何を言うか!私はレオに手料理を作ってやると約束したんだぞ!?伊達の方こそ引っ込んでいてもらおう!」
昼飯を作ってるハズだったのに、ひょっとしたら晩飯にも間に合わないかも知れない…
「どうする?スバルだけじゃ手に負えそうにないぜ?椰子も呼ぶか?」
「スバルの言う事さえ聞かないのに、ココナッツの言う事なんか聞くワケねーじゃん」
だよなぁ…下手すりゃ三つ巴の地獄絵巻になるかも。
「そんな事もあろうかと…こーゆー物を持って来たぜ」
と、眼鏡を光らせながら現れたのはフカヒレだった。
フカヒレが手にしている物を見る。それは小さい白い手帳サイズの箱状の物だった。
「我に秘策あり…俺達の言う事を聞かない乙女さんでも、コレの言う事は聞くかも知れないぜ?」
フカヒレは自信あり気に笑った。
料理は一時中断。乙女さんとスバルの熱も少しは引いたみたいだ。でもお互い無言。
そんな重苦しい雰囲気の中、口を開いたのはフカヒレだった。
「乙女さんはスバルにあれこれ言われるのが苦手みたいですね?」
「ん…まぁな。だが私は頑張っているぞ?伊達が一々口喧しいのがいけないんだ」
「あのなぁ乙女さん、俺は…」
反論しようとしたスバルをフカヒレが制止した。
「まぁまぁ、でも乙女さんだって料理の本とか見て料理出来るようになれるワケじゃないですもんねぇ?」
「う…そ、それは…」
そりゃそうだ。料理本を見ただけでその料理が作れるんだったら、我が家の食卓がおにぎりに占領される事は無いハズだし。
「そんな乙女さんに強い味方…これをどうぞ!」
ゴトッとテーブルの上に置いたのは、例の白い小さな箱だった。
「…何だこれは?」
「これは今日本中で大人気のゲーム機、世界の大黒堂が開発したダイコクドーぢーエスさ!」
ダイコクドーぢーエス(略してGS)は、日本国内だけでも1千万台を売り上げている。老若男女に馬鹿売れしているゲーム機だ。
ゲーム機と聞いた乙女さんの顔は、若干引き攣り気味になった。
「まぁ簡単に説明すると、今から乙女さんに料理を教えるのはこのゲーム機だよって事です」
「な、何?私がこのゲーム機に料理を!?何を馬鹿な事を言ってるんだお前は!?そんな事が出来るワケないだろう!」
「それが出来るんですよ。このお料理ソフトを使えばね」
最近CMでもよく見るお料理ソフト…あらゆる料理の作り方を音声つきで教えてくれるソフトなんだそうだ。
何でそんな物をフカヒレが持っているかと本人に聞いたら「これからの男は料理だ!」と思い立ったから、らしい。
とにかく、スバルの言う事を聞かない乙女さんでも、機械の言う事なら大人しく聞くかも知れない。
それは蜘蛛の糸よりも細く儚い希望かもだけど…
ナンダカンダと文句を言う乙女さんを無視して、フカヒレ達は2階へ上がって行った。
キッチンに残されたのは俺と乙女さん、そしてお料理ソフトを起動したGSだけだった。
「サア オイシイ ニクジャガヲ ツクリマショ ウ」
「は、はい!!」
ビクッと身体を震わせて返事をした乙女さん。
デジタル恐怖症は本人にしてみれば難儀な事かも知れないけど、傍目に見る分には微笑ましい。
スバルに指示されていた時は口答えをしていたのに、GSに対してはひたすら従順だ。
まぁゲーム機に口答えしても仕方ないんだけどね。
「あ、あの…次のページをめくっていただけるとこちらとしても僥倖なのですが……」
ゲーム機に丁寧に話し掛ける義姉…笑っちゃいけないと思えば思うほど笑いの衝動が込み上げて来る…
「…何が可笑しいんだ?」
しまった…乙女さんが手を止めて俺を睨んでる…
「お前という奴は…誰のためにこんな苦労していると思ってるんだまったく…」
と言ったきり黙って背中を向けてしまった乙女さん。拗ねたのかな…?
俺はゆっくりと乙女さんに近付いて行った…
「…何だ?私は料理中で忙しいんだぞ?」
俺が乙女さんのすぐ後ろに立っても、乙女さんは背を向けたままだった。
「えっと、その…ごめんね…」
それは正直な気持ちだった。乙女さんがこんなに頑張ってるのは俺が頼んだからなのに…
スバルにあれこれ言われて、揚げ句の果てには苦手な機械に指図までされながら頑張ってるのは、俺に手料理を食べさせてあげたいからなんだ…
「まったく…手のかかる弟だなお前は…」
乙女さんが大きく溜め息を吐く。そして急に俺の方に向き直る。俺と乙女さんとの距離はほんのわずかだ。
お互いの息がかかるほどの距離で見詰められている…目を逸らそうとしても逸らせない…
何か言わないと…何か…何か…
「…乙女さんが作ってくれるなら…何でも美味しく食べるよ…絶対に…」
ドギマギしながら言った俺の頬を、乙女さんは笑いながら優しく撫でる。
「フフ…安心しろ。絶対に美味しい手料理を食べさせてやるからな」
あぁ…やっぱり乙女さんはおれのお姉ちゃんだ。この人に身を委ねていると、とてつもない安心感を得られる。
「じゃ、じゃあさ…もし……」
「さぁ出来たぞお前達!早く下りて来い!」
現在午後8時…ようやく晩飯にありつけるとあって、カニ達は駆け足で舞い降りて来た。
「あぁ〜ボクもう腹が減って死にそうだよぉ〜!」
「乙女さん、ちゃんと作れたのか?」
「もう何でも良いよ俺…食えるものだったら何でも食える…」
腹を空かせた3匹の獣達は、乙女さんの成果に興味津々みたいだ。
それに対して乙女さんは自信満々。
「フッ…当たり前だ。私が作った肉じゃがは最高だぞ。レオのお墨付きだからな。な?」
乙女さんが俺にウインク。釣られて俺もウインク。
「さぁ遠慮せずに食え。私の自信作だ!」
と言って招かれたキッチンには……大量のおにぎり。
「あ、あれ?肉じゃがは?おにぎりしかないじゃん?」
カニ達は頭の上に大量の?マークが浮かんでいるのが解る。
「何を言ってるんだお前達?ちゃんと肉じゃががあるじゃないか」
と言って乙女さんがカニに差し出したのは…やっぱりおにぎり。
「…乙女さん大丈夫?慣れない事したから頭が……」
カニが言い淀んでいると、乙女さんはカニ達の目の前でおにぎりを割ってみせた。その中には…
「どうだ!これが私の自信作、肉じゃがおにぎりだ!!」
満面の笑顔を見せる乙女さん。大きなおにぎりの中には大量の肉じゃが。そして呆然とする3人。
「…スバル、フカヒレ…準備は良い?」
「…あぁ、いつでも良いぜ」
「…それじゃ行くぜ?せーの…」
「「「ズコーッ!!!」」」
3人が帰った対馬家は静かだ。俺と乙女さんは食後の後片付けをしている。
乙女さんは終始笑顔だった。みんながナンダカンダ言いながら、全部残さず食べてくれたのが嬉しかったのかも。
「鮫氷に感謝だな。私のレパートリーが1つ増えたからな…」
「じゃあまたゲーム機に料理を教えてもらう?」
「それはお断りだ。もうあんな目に遭うのは懲り懲りだよ」
乙女さんはエプロンを脱ぎながら苦笑いした。
「さて、と…」
あらかた片付けが終わって座っていた俺の膝の上に、乙女さんが腰掛けた。
「え?な、何?」
「…約束しただろう?『美味しいものを食べさせてくれたら、お礼にキスしてあげる』って」
「あ、あー…そう言えばそんな事言ったような…言ったかなぁ?」
「…嘘をついたのか?」
乙女さんの目が鋭く光る。周りの気温が2度くらい下がったような気がした…
「いや、嘘じゃないよ!でも…何か恥ずかしくて…その…あむ!?」
急に乙女さんに唇を奪われてしまった!今まではほとんど俺からキスしてたのに…
「はぁ…お前がぐずぐずしてるから、私が奪ってやったぞ?」
「…ずるいぞ」
俺はワケも解らず拗ねてしまった。そんな俺を見た乙女さんはたまらず笑い出した。
「あはははは!お前は本当に手のかかる弟だな!お姉ちゃんは困ってしまうぞ?」
ますます拗ねる俺に、乙女さんは俺の機嫌が治るまでキスを繰り返した…
「サア オイシイ カルボナーラヲ ツクリマショ ウ」
「お、押忍!」
ゲーム機に気合いの返礼をしてから、乙女さんは今日も手料理に挑んでいる。
今日は何時間で作れるかな?昨日は3時間かかってカレーおにぎりを作ってくれたから、目標は2時間ってトコか…
「待っていろよレオ。すぐに美味しい料理を食べさせてやるからな?」
背を向けたまま料理に全力を注ぐ乙女さん。後ろ姿も絵になるなぁ…
「…ねぇ乙女さーん」
「ん?何だ?」
「今度裸エプロンして…ぶべらっ!?」
飛んで来たおたまが俺の頭に当たってスコーン!と高らかに音をたてた。
「調子に乗るんじゃない!私がそんな破廉恥な恰好をするワケがないだろう!」
ちぇー…怒られるわ痛い、散々だよ…
「…そんなに拗ねるな。後で一緒にお風呂に入ってやるから…な?」
その言葉を聞いて自然と顔がにやけてしまう…ツボを押さえられてるなぁ。
やっぱり俺はずっと乙女さんに勝てないのかも知れないなぁ…
重箱なしでGJ!!!!
乙女さんかわいいよ乙女さん
321 :
スカシ顔:2006/07/24(月) 02:05:12 ID:QLOsDfFbO
深夜にコッソリ投下いたします。
時事ネタも多少あり。乙女さんが上手く書けてないのが最大の難点ですが…
乙女さんおにぎりネタは頻出だなw
あと、デジタル恐怖症っていうかデジタル酔いするんだよ
怖がってなどいない!w
GJ!
でもたぶん裸エプロンしてくれるんだろうねw
>>321 多少アニメの皮肉を入れているんじゃないですか?
気のせいだったらすいません。
そう見えてしまう精神状態だから。
>>324 いや、アニメは1回も見た事ないでっす。
何か似てるトコありました?
乙
悪くはないけどネタに新鮮味がないかな
>324
アニメはありません
>>325 「勘弁してくれよ乙女さん、俺の言った通りに作ってくれたら何も問題は無いんだぜ?」
「私がお前に言われるがまま作るのなら、お前が直接作った方が早いだろう?私は私のオリジナリティーを出したいのだ!」
「オリジナリティーを出そうとした結果がこれなんだってぇの!今は基本を大事にしてくれよ!」
う〜ん…乙女さんにしてみれば、年下の、しかも男に料理についてあれこれ指図されるのは我慢出来ん!てトコなのかも。
そして2人は幾度となく衝突を繰り返した。
「じゃあもう良いから乙女さんはそこで座ってろよ!俺が全部作ってやるから!」
「何を言うか!私はレオに手料理を作ってやると約束したんだぞ!?伊達の方こそ引っ込んでいてもらおう!」
昼飯を作ってるハズだったのに、ひょっとしたら晩飯にも間に合わないかも知れない…
ここの部分のやり取りが、乙女さん(アニメ)、スバル(原作)みたいなやり取り見え
肉じゃがおにぎりのシーンが、スバル(原作)に散々言って結局コレかよ!みたいなノリが、皮肉って見えてしまった。
変にフィルターを掛けて、純粋に読めなくなっている自分が嫌になってくる……
それは
「俺はこれだけ深読みできるんだぜ!」
って主張したいようにしか見えない
331 :
乙女:2006/07/24(月) 23:16:18 ID:NdCcr4Ge0
>329
そういう時は街中を走ってくるといいぞ
>331
走ると、K察に職質されるので、筋トレしてきます。
本当は
「俺は特別な視点を持っているから、純粋に読めなくなっている・・・こんな俺ちゃんカコイイ」
って主張したいんだろ
素直じゃねぇなぁ
『オメーは風に流されっぱなしの草か!?セガみてーに倒れたままなのか!?』
アリューゼ乙
GJ。きっと音声だけでにくじゃが作ったんだね。
画面はきっとフカヒレが操作してたんだと脳内補完した
ついでに
>『君の人生は満たされているか!?ちっぽけな幸せに妥協していないか!?』
メタルダー乙
たぶんDSの料理ソフトのCM見て思いついたんだろうけど
料理→乙女さん(カニ)
とか
乙女さんの料理→おにぎり
あたりの発想がすでに出つくした感があるんで
「新鮮味がない」とか思われるんだろうね
料理ソフトをネタにするんだったら
なごみんと対決させるとかの方が面白いものができそう
まあ身の回りからネタを引っ張ってこようという努力は買う
新鮮味なくてもどうせ
次のタカヒロの作品も多少新鮮味にかけると思うし
(過剰期待で)
今までのことはひと時忘れて読むとたのしめるんジャマイカ
おまいら上を見すぎwww
歯痛をテーマに書けばいいと思うよ
つーか超いてえ
悲しくないのに涙がでちゃう
343 :
いつも:2006/07/27(木) 03:41:04 ID:Ga+M+Kfp0
「おい、 カニおきろ!」
ペシペシ脚を叩きながら、めんどくさいのでボディーにブローをかました。
「ぐふっ!」
「なにさらすんじゃぁ〜〜!。こら〜〜!!」
通学路を全速力で駆け上がっていく。周りなんて気にしてる余裕はない。
「お前が、いつまでも寝てるからだろが!」
スバルが朝練だから余計遅れちまったぜ!もうちょっとちゃんとせな。
「レオだって、 今日ねぼうじゃんかよ〜〜!」
「つべこべ言わず走れ! ばか!」
青空の下、二つの足音が幾重にも重なってこだまする。追い風も吹いた。
「あと30秒! 何だお前たちか! もうちょっと余裕を持って来い!」
「聞いてよ、おとめさ〜〜ん。 レオがボクをおいてこうとしたんだぜ!」
「途中でジュース買うとか言うな!」
「まったく。 せっかく用があって呼び止めたのに、これか。先が思いやられるなぁ〜〜」
乙女さんがため息をつく。できの悪い妹はホンと困る。
「鉄先輩! すいません。用事をたのんじゃって!」
「なに。 二人の登校時刻なんて知れてるからな」
「って、 ふたりとも聞いてないですね」
「……」
「みっともないから、やめろ!!」
乙女さんが俺の首をつかんで右の校門にぶつけた。ブオンとすごい音がした。
「ぐかっ! いったたた!!」
あやうく気を失うとこだった。 最後に佐藤さんのパンツが見えた。
「まったく、 朝っぱらから元気なやつだ! 自重しろ!」
あんた、だけには言われたくない。鍛え方がちがうんだ。
344 :
いつも:2006/07/27(木) 03:42:12 ID:Ga+M+Kfp0
「蟹沢! ネクタイが曲がってるぞ!」
こうしてみると二人はいい姉妹なのかも。乙女さんなんだかんだでやさしいしな。
まあ、まだ体が校門にめり込んで、世界の上下が逆な気がするけど、よいしょ!
「ありがとう、乙女さん。ざま〜みろ、レオ!……って、れお?」
「対馬君、 ネクタイ曲がってるよ!」
「ありがとう、 かわいい佐藤さん」
「え! え!え!」
「てぃあ〜〜〜!」
「ぐほ!」
カニがおもいっきし強烈なケツキックをかました。
「な〜〜に!よっぴーにネクタイ直されてぐらいで鼻のした伸ばしてんだ、この純朴田舎少年!」
「itano?」
「よし。 殺す!」
「二人ともけんかはやめようよ〜〜!」
「で、 用件ってなに?、佐藤さん」
「それより、カニッチは」
「ああ、ここから100mはなれたイチョウの木に縄でしばってつるしてきた」
「いいの?、そんなことして!!」
「たまには、上下関係を示さないと!っで、はなしは?」
「化学の資料集がクラス全員分、職員室にあるから運んでほしいんだけど……」
「お安い御用!」
「わあ! ありがとう、対馬君!」
「なんだ、たのめば、私がやったのに」
頼られない年上のねたみが聞こえてきた。さびしそうだった。
「じゃあ、私は、これで。 エリーをまたしてるから!」
そういって良美は足早に去っていった。まじめなんだな。俺らと違って。
姫を待たしてるなんて難儀だな。きっといじめられる。
俺はかばんを二つ持ってグラウンドに向かった。
345 :
いつも:2006/07/27(木) 03:44:42 ID:Ga+M+Kfp0
「そこで、頼れる親友の登場ですよ!」
「まあ、 わるい気はしねえな」
レオはスバルの朝練上がりを待っていた。
「うっかり、俺ルート突入かと思ったぜ!」
「そういう冗談はやめれ!」
たしかに冒険してるだけに、後先が保証できない。
「まあ、お前がよっぴーにたいして前向きなのはいいんじゃねえの?」
「でも、佐藤さんはな〜〜」
「お前に、もったいないとも思わないぜ」
「でもクラス委員長だぜ!」
「関係ねえよ! いざとなったらな……」
「そんなもんか」
「そんなもんだ!」
「料理うまいしな」
「負けん」
「そういう冗談は、いいって!」
「ゆずらん!」
「わかったよ」
「でも、あんなにまじめで綺麗って珍しいぜ」
スバルが二つのかばんを指差した。
「特別だよ! 佐藤さんは……」
vサインを二つ作った。カニのを貸せと合図する。
「本気になったら、いつでも応援するぜ!」
「善処します」
いつもながら手馴れた政治家発言だった。スバルにきぬのかばんを渡した。
結局佐藤さんは俺の中で……うほ! いい若妻!!
346 :
いつも:2006/07/27(木) 03:50:57 ID:Ga+M+Kfp0
「ああああ。だり〜〜」
スバルが大きい体をゆすりながらやっと起きだした。
「ネスギw」
「まあな、 スパイクの新調あって金が必要なんだ。スポーツも結構金かかんだよな」
大変だな、こいつも。まあ、変に同情しないけどさ。
「っじゃあ、 部活いくわ」
「ガンバ! 人妻がグランドでお前のこと待ってるぜ!」
スバルが窓から身を乗り出す。顔はわざと真剣な表情をしていた。
「軽々しくうそをつくんじゃありません!」
「ぐは!」
おもいっきり肩を叩かれた。痛いっての。
「マジなら、ほんとシャレにならんぜ!」
「ニヤニヤ」
「ニヤニヤ」
「っじゃ」
「おう」
さっそく掃除当番で欠員が出たわけだが。
しかし、教室のドアでスバルと祈がすれ違った。
祈がちらっとスバルを見る……。そして、目をつむる。
「祈センセイ、 伊達クンを華麗にスルーしたネ」
「ほんまや」
いいのか。祈先生はあたりを見回した。
「問題ないですわ〜。かえってよろしいですわよ〜」
はじまってもないじゃん。いい加減すぎ、このセンセイ。まあ、……帰るけどさ。
でもなんか忘れてる気がする。
あっ!……
347 :
いつも:2006/07/27(木) 03:54:52 ID:Ga+M+Kfp0
「すばる〜〜〜! スバル〜〜〜〜!」
「どうした、坊主!」
「カニを校門近くに縄でつるしたまんまだ!」
「なんだって〜〜〜〜!!」
レオの部屋
「ふざけんな〜〜! マジでさっきまで両腕うごかなかったんだぞ〜!!」
「悪い! 今回は悪かった!」
てか、腕ぶんぶんぶんまわしてパンチしようとしてるお前は何さ!
「デッドだ! デッド! デッドグッツおごれ〜〜!」
「しゃーねーな、レオ」
もはや情けをかける余地なしか!
「わかったよ、安いやつな」
「だめだね! 10万のTシャツのみ受け付けだかんね!」
「氏ね!」
「あ〜ん!」
スバルが痺れを切らして二人の間に割って入った。
「じゃあ、今年のカニの誕生日会をレオがやるのはどうだ?」
「はあ〜〜!」
「いいね! スバル」
きぬとスバルがハイタッチする。こいつらグルかよ!
「いやだもんよ! そんだったらそれまでに佐藤さん彼女にしてその日デートしてやるもんよ!」
「おお!えらく前向きな発言だな」
「レオにそんな勇気あるわけねえだろ」
「いたの! フカヒレ」
「いたよ。親友忘れんなよ!」
新一はギターをかき鳴らす。まさかという顔をしている。
「知ってたっだろ!」
「いやx3」
「新一です。俺はこのゲームのヒーローだったはずとです」
そんな設定ねえよ。孫ゲー孫ゲーうるせーし!
348 :
いつも:2006/07/27(木) 03:55:31 ID:Ga+M+Kfp0
「ま、そんな冗談を信用するほどボクもおにじゃないよ!」
「!?」
やべえ、完全になめられてる。腹が立つこと山の如し。
「わかったよ、じゃあカニの誕生日会に来る人!」
「は〜〜い!」
「もちろん、オレも参加だ!」
「いや〜〜。なんかわり〜な。みんなボクの生誕祭のために!じゃあ、ボクも〜〜」
きた!
「?」
三人とも手を目の前に返した。
「ど〜ぞ!ど〜ぞ!ど〜ぞ!」
「ダチョーさんかよ!!」
よし! すっきりした。たまにはこういうのもいい。
「そこでカニを慰める俺の登場ですよ」
「スバルの施しはうけね〜〜! ちくしょーー!」
こんな感じで俺らの聖域の時は過ぎていくわけですよ。一旦CMでーす。
スパイスの香り。悠久のインドを思わせる店内。
そして、妖精のようにかわいいボクこと蟹沢きぬがウェイトレスの店。
松笠駅から徒歩8分。松笠海軍カレーの店、オアシス。
「勝手に都合よく場を流してんじゃね〜〜!」
きぬがおもいっきり枕を投げた。
349 :
いつも:2006/07/27(木) 04:07:03 ID:Ga+M+Kfp0
「てか、今の画面にカニじゃなくて椰子が映ってたぞ」
「マジ?」
「て、ことは。まあ、オレはどうなっても知らねえが」
「ボク呼びなごみんハァハァ……」
(先輩、ボクは子供じゃないです)←ふかひれ的脳内変換
「まあ、そこが狙いだな。椰子はブチ切れだと思うが」
「カニ! お前声はスタジオかなんかで録ったのか?」
「ううん。店内でマイク渡されて、絵は後どりだってさ! 完成楽しみだよね〜」
カワイソス。カニメチャカワイソス。
「ねえ、なんでボクがはめられたのに、三人のほうが真っ白になってんだよ!」
おわり。
カニかわいいのに
カニ縛り想像してしまった
句読点の区切りが変
!マーク多すぎ
まず、主題がハッキリしていません
視点や登場人物の呼称もあやふやです
投稿する前に推敲、清書をしてみましょう
353 :
名無しさん@初回限定:2006/07/27(木) 10:27:07 ID:pfnpctoaO
普通に面白かったけど
途中で誰がどの台詞言ってるか分からない時が結構あったのが気になった
そこんとこ直してくれてたら見やすかったかも
なにはともあれ『よく頑張りました』
ちょっと面白そうなシーンを繋げるだけではSSにはならない。
355 :
名無しさん@初回限定:2006/07/27(木) 15:24:56 ID:qNtmTwH50
89:ひよこ名無しさん :2006/07/23(日) 10:27:45 0
竹石圭佑って痛い野郎の事だろ?
竹石って好きな女子にはあだ名つけたり過剰な嫌がらせしてたな。
本人としては何とかして接点を作りたかったんだろうが……
見てるこっちが恥ずかしくなって反吐が出そうな痛い言動の数々……
相手の女子の引きつった顔と愛想笑い……
それに全く気付けずに目立とうと四苦八苦する出目金面の道化師……
これほど空気を読めない野郎は滅多にいない。
野郎の存在自体が痛い……韓国人だったからかもしれんが(中国人だったか?)。
とにかく俺も20年近く生きてきたがあれ程痛かった人間はいないな。
竹石と接触するなら覚悟したが良いぞ。野郎の痛さは想像を上回るから。
244:ひよこ名無しさん :2006/07/23(日) 15:09:33 0
>>89激しく同意。
あと、竹石が「在日」ってのは小学校の時にクラス内では結構知られてたと思う。
でもそういうのって禁句みたいなところがあるからそれ程広まりはしなかったけど…
今も知ってる奴は知ってるんじゃないかなぁ。
やっぱ親が在日だから躾とかそういう根本的なトコから日本の家庭と異なってるんだろな。
中学ん時、一度竹石に「お前の親って日本人?」って聞いた事あったが、
「んあ!?決まってんだろぉっ!!」って凄まじい剣幕でブチ切れやがった。
在日って切れると何するかわからんからそれ以上は追求しなかったが…
刺されたり、放火されたくねぇし。
って言うかあの顔をどう見れば日本人に見えるんだか…
316:ひよこ名無しさん :2006/07/23(日) 17:14:55 0
>>244 つーか、本人に「お前ら日本人?」って聞いて「いや、中国人」って正直に答える奴はいねえだろw
あんまり在日を刺激すんな、殺されても知らんぞ。
でもその竹石って奴も考え方によっちゃ不幸だよなぁ…。
何の為にこの世に生まれたんだか。
夏だなぁ
なつ、だな。
なつ、だなー
なつ、なん、だなぁー
って誰の歌だっけw
>>343-349 セリフだらけでどういう展開なのかが全然わからない
『もうちょっと頑張りましょう』がいいとこだ
俺「今日は何?またじゃがいものきんとんか?」
ともねえ「あぅ 今日は・・・カ、カレー・・・」
俺「レパートリーなさすぎだなお前…肉じゃがと材料同じじゃん」
ともねえ「うぅ・・・」
俺「まあお前が味付けしたんじゃないんだろうし食えるだろ」
ともねえ「・・・・・・どうぞ・・・・・・」
俺「…!?まさかあの肉じゃがにカレー粉入れただけか?」
ともねえ「だぁってえ・・・あんまり食べてくれないから…余っちゃって、ね?」
俺「ね?じゃねえよ!外で食って来るから金出せ!」
厨房の反抗期w
反抗期ワロスw
ともねぇってのがヘタレの証だなw
他の姉に言ってみろやw
______
| ∧ ∧ |
| 〔( -Д-)〕 |
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒) 嘘だろ、ともねぇ・・・
|⌒⌒⌒ <⌒ヽ o 。 うああぁぁ...
| <_ ヽ。
| o とノ ノつ
| 。 |
七月終わりになってもまだ梅雨は明けず。ぐずついた天気が続いて雨ばっかり降ってるので、家にいることが多かった。きぬと過ごす日常も板についてきて、
いつまでも二人でドライの効いた部屋でごろごろしていた。おもしろおかしくその日を暮らせればそれだけで幸せだった。
日曜日はたまたま晴れたので二人で街に繰り出すことにした。梅雨の中休みはとても暑かった。でも二人は暑さをあまり感じなかった。
俺たちが密着する皮膚からの熱は感じるが、それ以外はさほどだった。二人とも異様に体温が高いのかもしれない。きぬの愛を感じた。
二人は転々と冷房のかかった店を練り歩いた、途中店先で売られていた冷やしトマトが妙にうまそうだった。
金ダライの中に氷とトマトと青いもみじがあって、お金を入れる箱が横にあるだけの簡素なつくりだった。
惹かれたのできぬと一緒に食べた。よく熟れて甘酸っぱい味が口いっぱいに広がった。
昼前には椰子の花屋の前まで来てしまって、店先では暑い中椰子が忙しく働いていた。心の中で偉いなと思ったので、邪魔すると悪いからそのまま通り過ぎようとした。
現に椰子はこちらを一瞬見ると、わざとらしく汗を一拭いして店の中に入っていった。しかしここで椰子を逃すきぬではなかった。
「よお、ココナッツ 客としてきたぜ」
片方の手をズボンに突っ込んで、ぶっきらぼうによっと挨拶する。
「ほかの客の邪魔だから帰れ」
「こんな暑い日に誰も花なんか買いにこねえよ〜」
「なんだと!」
「やんのか、こらあ〜」
いつも見慣れている光景が目の前にある。暑いのによく二人は懲りないと思う。
「ごめんな、椰子」
「いいえ、 こいつ泣かすの日課ですから」
そういってマーベラス蟹沢を楽しんでいる。あいかわらず加減がない。きぬはやっぱり泣いてるし。
「ぐぐぐ」
「ふふふ」
二人の不気味なやり取りはしばらく続いた。
「たく、後輩のくせにたいした野郎だぜ!」
きぬは目にいっぱいに涙をためている。どうやら今日は耐え切ったようだ。ああ、意味のない争いはいやだ。
「ビクトリー!vv」
Vサインを二つ作って、カニのポーズで姫の真似をした。勝負なんて次元じゃなくて多分はじめから負けていると思う。
多分椰子が手加減したか、そんなとこだろう。
「今日は、機嫌がいいから花でも買ってやんよ」
「本来花屋はそういうとこだ」
椰子はそういって、店の中から赤い花をつけたサボテンを持ってきた。素焼きの鉢に入っていて、なんとも可愛らしげだった。
「サボテンなんかどうだ。手入れしなくても育つからお前にぴったりだぞ」
「うわ、なんかこれ明日にもかれそうじゃねえ?」
確かに花は元気そうではなかったが、サボテンは強いから水と肥料があれば大丈夫だろう。知り合いの客に在庫処理をさせるなんて結構あくどいな。
まあ、椰子らしいけど。
「知ってるか、カニ。 しおれたサボテンの花をなでる女はセクシーなんだぞ。何ならもうひとつ同じのおまけしてやる」
「じゃ、即買いだね」
「なっ!」
椰子は驚いて俺の顔を見た。俺はすかさず答えた。
「買うんだってさ。二つとも包んでくれよ」
「はい、、わかりました」
椰子はあまり納得のいかない表情で包装紙を取り出した。まさか裏目に出るとは思わなかっただろう。
「ボクもさあ、やっぱかわいいキャラだからさ。今年こそセクシー路線でいこうと思うのですよ。どうよ?ココナッツ」
「ふん」
「うぇ〜〜〜、いまボク鼻で笑われた?、なんでだよ〜〜〜!」
いや、フォローのしようがないんだが、俺は今のきぬに満足だし。スバルだってそんなとこに惹かれてたわけだし。
「きぬよ、 俺は今のお前でも十分満足だぜ」
「でもさあ、 そんなこといわれるとレオのためにもっときれいになりたいと思うんだよね」
「ふ、きぬ、かわいいやつめ」
「レオもやっぱり、イケメンだよね」
そのとき誰かの手が二人の間に入ってきた。
「はい、できましたよ。ただでさえ暑いんで店先でするのはやめてください」
サボテンの入った袋を受け取ると素直に謝った。さすがに営業妨害だしな、きぬにも謝らせるため頭に手を置いた。
「へん。誰がココナッツなんかに謝るかよ。謝ったらなんか負けじゃん」
勝つとか負けるとか関係ないし。頼むから最低限の礼儀はわきまえてくれ。
「どうでもいいけど、買ったならとっとと帰れよ。うぜえから」
ここで切れる椰子は正しい、暑さに参ってるとも思うが。いつもこうなると俺の居場所がない。
「ああ、かえってやんよ。その代わり今度あった時は覚悟しとけよ!」
俺は、中指を立てて威嚇するきぬを引きずりながらその場を去った。
それから少し歩いて、昔四人でよく遊んだ所の近くまで来た。道もあまり整備されてなくて空き地がけっこうあったたら、子供たちの格好の遊び場だった。
よくそこの駄菓子屋でおやつを食べたが、まだあるのか気になった。きぬがまだあるかもしれないから、いってみようと言った。
実際それはそこにあった。というより最後に見た姿とそっくりそのままの状態で残されていた。あれは九月ごろのまだ暑いときだったと思う。
なんだかすごく懐かしくて胸が締め付けられた。するときぬがサボテンの袋を覗き込んでよかったらあの店で水をかけてもらおうと言った。
軒先に氷の字の暖簾があるからカキ氷目当てだろうけど、今日のように暑いとたぶん食べるかき氷も格別にうまいはずだ。
「おばあちゃん、ひさしぶり、ボクイチゴミルクね」
「こんにちは、おばあちゃん。ご無沙汰してます」
店の奥のタバコの並んだガラスケースのとなりに座っていたおばあちゃんが一瞬驚いて腰を上げた。
腰が悪いのか、ガラスケースの端をつかみながら店先まで歩いてきた。腰が曲がって杖を持つ姿は昔と変わらなかった。
いつものえびす顔がかき氷器のシルエットの隙間から見えた。はいはい、かき氷にねとうれしそうに四角い透明な氷を置いた。
憧れだったあの水色のカキ氷器。いつか大人になる前にやってみたいと思っていた。その当時でも手動のカキ氷器は珍しかった。
シャ、シャ、と涼しい音が軒先まで響いていた。
このおばあちゃんは実は近所ではいわくつきにおばあちゃんだった。夜になると軒先に出て月に向かって一人しゃべっているらしい。
ぼけたと思った近所の人が市役所の通報したらしいが、当のおばあちゃんはとぼけて市役所の人をやり過ごした。
俺たちがいってたときも、よく市役所の人が来てたがそういう大人の事情は後から話でしか聞かなかった。
はい、イチゴミルクねとおばあちゃんがどんぶりに盛ったカキ氷を持ってきた。
俺は無難にブルーハワイを頼んだ。
「レオ、 今度みんなでカラオケ行こうぜ」
「ああ、 いいいけど」
「なにかとみんな忙しいけどさあ、やっぱ思い出って大事だよね。最後の高校生活をエンジョイしようぜ」
「そうだな」
「ボクはレオのために洋楽たくさん歌うもんね」
「俺がきぬのために尾崎を熱唱しちょる」
俺の視界の中できぬの顔がどんどん大きくなる。想いが通じるってなんとすばらしいことか。
「暑いので、そういうのやめていただきません?」
いきなり声をかけられたので、驚いて振り向くと人差し指がほっぺたに刺さった。。
「祈先生、今日も暑いですね」
「ええ、とっても。なんでよりによってバカップルと遭遇しなきゃいけないのでしょ。無論カキ氷を食べるためですわ」
顔は笑顔でも、目の奥は笑ってなかった。暑そうに髪をかきあげ、隣のベンチに座った。
「あら、 祈ちゃん。 よくきたねえ」
四円
おばあちゃんが親しげに話しかけた。どうやら顔見知りらしい。なべに入ったピンポンだまくらいの白玉を氷の中にうずめた。
「こんにちは、おばあちゃん。 宇治抹茶アズキミルク白玉のせをひとつ」
「おお、 いのりちゃん。 なんかずりぃ〜」
なぜかここのカキ氷はどんぶりにもって出てきた。もちろん量ははんぱない。
きぬが突っ込みを入れて、白玉をうらやましそうに見つめる。
「ときに、大人にもわがままは必要ですわ」
「大人って、びみょ〜にすげぇ」
いや、そんなに羨望のまなざしでみつめんなよ。たのめばいいじゃんか。
「祈ちゃん、白玉一個くり!」
「却下!」
「うぇ〜〜〜」
当たり前だろ。祈ちゃんから甘味をとったら乳しか残らんて。
「つしまさ〜〜ん。 視線がいやらしいですわ〜〜」
「え<、 そんなことは」
「ふふふ、 その純真なとこはかわいいですわね」
なんか口元がむず痒くなって、首の辺りが熱くなった。慌てて目をそらした。
「忘れてください」
「忘れませんわ。 大切なことですわよ、ずっと」
祈先生が人差し指を俺の唇の上の置いた。なにげない笑顔がたまらなくセクシーだった。
祈先生にまたからかわれた。やっぱこの人には勝てないな。おおきな白玉をおいしそうにほおばった。
「うおぉお〜〜〜〜。こめかみいてえ〜〜〜〜E!」
きぬがとなりでのた打ち回っている。いわんこっちゃない。まあ、そんなとこがかわいいけどな。
「彼女が苦しんでんだから、たすけろや〜〜〜。この浮気もの」
ぐふっ! きぬの手刀が首に入った。八つ当たりはやめとけ。俺はお前だけを見ている。多分……
帰り道、二人で駄菓子でいっぱいのビニール袋をぶら下げていた。きっと乙女さんも喜ぶだろう。
しかし自分で食べる分は自分で確保しないと。俺たちは遠回りをして田んぼの中のあぜ道を通って帰った。
夕暮れ時の斜陽が世界を照らす。雑草が独特の色と光沢を放つ。夏の青臭い匂いがした。
田んぼにはまだ青々とした稲が植わっている。昔からある風景。なんだか吸い込まれそうだ。
きぬと一緒に道端に腰掛けた。
「祈ちゃんさあ、おばあちゃんが毎日天国のおじいちゃんに話しかけてるって言ってたよね」
「ああ」
祈ちゃんは帰り際にそっとそんなことを言った。
正直きぬがその話題を振らないと思ってた。怖いのもあるし、あのおばちゃんはじつはきぬの親戚だった。
「でも、あのおばあちゃんいつも一人でいたんだ。二回だけ親戚の集まりであったけど、そのときもずっと独りだった」
ほんとはかなしい人なのかもしれない。だから子供たちをすごく大切にしていた。
「かわいそう」
「でも、しあわせそうだったじゃん。おばあちゃん」
「うん、でも」
きぬがうつむいた。なんだかやさしい気持ちになる。風であたりの草が揺れていた。
「ボクたちも、いつか離れ離れになっちゃうのかな、そんなのやだかんね」
「大丈夫。俺が先に死んでも天国の入り口で待っててやる」
きぬのほほをなで上げる。きぬがやさしすぎて胸が締め付けられる。
「だめだよ! レオはへたれだからボクがいないと心配だよ。死ぬときも一緒だよ」
「わかったよ」
「あとさあ、ボクが先に死ぬとぜってい浮気するし」
「しねえよ」
「いや、するね。したら天国で口きいてやんないからね」
「わかったよ。絶対しないって誓うよ」
「へへ、それでこそボクのレオですよ」
きぬは小さい体で俺の手を引き起こした。俺はただ元気でいてくれればいいんだ。ずっとその笑顔と一緒に。
夏休みが明けて早々祈先生から呼び出しを食らった。なぜかきぬと同伴だった。
おそるおそる職員室に入った。進路のことか?
「ついにボクの永久就職の話ですよ」
そんな軽い話ならいいんだけどな。たのむから早く終わってくれよ。
「祈先生、なんですか?」
「ええ、実はですね。うちの学園の風紀からいちゃつきすぎて目も当てられないと」
「なにそれ、そんなの別に関係ないっしょ。ボクらは好きにやらしてもらうもんね」
「そうですわ。 A組の方だったので軽く流しましたわ」
迷惑な話だな。まあ、言ってるだけなら気にする必要ないけど。
「学生恋愛大いに結構ですわ。お二人は生徒さんのよい見本ですわ」
「へへん。ボクらのラヴはフォーエバーだぜ」
きぬがない胸を張る。あいかわらず自信満々だった。
「あなたがたの見てないところで敵も多いかと思いますが、見守ってくれてる方もいます。がんばってくださいな。
無論私だけではありませんわ。でも決して探してはいけません」
時折祈先生はわけのわからない事をいう。でも俺らはいつもその言葉を信じていた。
「でも、なんでさあ」
「人のやさしさはときに重圧になり、自分を傷つけてしまいます」
「ふーん」
きぬが適当な相槌をうった。なんかおもい言葉だ。
「帰ってよろしいですわよ」
「え?」
「もう、話し相手は十分ですわ」
ふ、不条理だ。そんなことのために。確かにはやく帰りたいと思ったけどさ。
「教え子の顔をよく見るのは教師の役目ですわ。ふふふ」
祈先生は意味ありげに微笑むだけだった。
「おばあちゃん、伝言確かに伝えました。ああ。白玉がまた食べたいですわ〜〜」
それから日曜日になってあの駄菓子屋に行くことにした。駄菓子が誰かのせいで全滅してしまったのだ。
しかし、駄菓子屋はなぜか人の気配がしなかった。店の中を見ると時計がかけられていただけだった。
時計の指す時刻はだいぶ狂っている。まるで時が戻ったように。
「レオ、見てこれ」
きぬの指差す方向には、額に入れられた古い写真と線香がおかれていた。そこから俺たちは悟った。
ふたりともしばらく言葉を口にはできなかった。ただ事実を受け入れるための時間がつらつらと過ぎた。
しかし、きぬはまだ写真を指差している。
「この男の人、レオにそっくりだ、でもいまのレオのほうが100倍かっこいいよ」
確かに写真の中の男は俺によく似ていた。だがそれ以上に。
「この人、きぬによく似てるな。お前のほうが100倍かわいいけど」
写真には二人しか写ってなかったが、場所は松笠の海っぽい。二人ともはにかんでいる。
「やっぱり、でもさあ……」
俺は答える前にきぬの頭を胸に押し付けた。
「もうそれ以上言わなくていいからさ」
「うん……」
やさしさは重荷かもしれない。でも最後にあえて本当にうれしかった。
もうこれ以上悲しくならないように時間がとまればいいとさえ思った。
「どうしたんだい。こんなとこで抱き合ったりなんかして、いいねえ」
「ひっ!」
俺たちはお互いの顔を見合わせ、笑顔が引きつった。
「でたあああぁぁあ〜〜〜〜〜〜!!」
「どうしたんだい? ごきぶりかい?」
おばあちゃんはあわてて、店の奥から新聞紙を丸めて持ってきた。お化けだと思ったなんて口が裂けてもいえない。
「そんなとこにいないで、座ってカキ氷でもおわがりよ」
促されてベンチに座った。でもなんか納得がいかなかった。
「おばあちゃ〜ん」
祈先生がやってきた。この人がなんでここにいるんだ?あれ?いまおばあちゃんが動くとき足消えなかった?
「今日の夕方までですわよ」
「わかってるよ。きょうはカキ氷サービスだからね」
ははh、なんかテレビで見る怖い話よりよっぽど怖い。祈先生もなかなかやる。きぬも固まってるじゃないか。
「さて、それじゃあ、昔話でもしようかね」
おばあちゃんはベンチの空いてる席に腰掛けた。初恋の人との思い出を延々語り始めた。
おばあちゃんの見つめる先におおきな空があった。いつまでも語りかけている。
写真の中の二人もずっとずっと雲ひとつない空を見つめていた。
「Isolation」
Fin…………………………………………
四円紫煙
よろしければ感想ください。
それと343を書いたのは俺です。
連投&駄文申し訳ありませんでした。重ねてお詫びします。or2
>>377 ・おばあちゃんが出てくるまでが長い。椰子の部分とかは不要。
・おばあちゃんが出てきてからが短い。レオ・きぬとの交流をさして描かれていないので
キャラに感情がこもっていかない。
主題がなんなのかハッキリはしてきてる。メインを取り違えないように。
文章が単調。同じ語尾が連続しているせいかな?
一度自分で声を出して読んでみるとわかります。
日本人は自然と5・7・5調を好みますんでそのあたりのことを考えつつ言葉を選んでいくと
1段階ステップアップできます。
話自体はよろしいかと。もう少し整理して無駄を省けばなお良し。
>>343よりは多少マシになったけど
やっぱり全体像が掴みにくい
文の繋ぎ方もちょっと変
>>378も言ってるけど花屋の展開がまるで必要ない
どうせならそこから展開する他の話でも作ればいい
一部キャラに合わないセリフってか変な日本語があるから
原作を5週ぐらいやるがよろし
あと、最後の詫びだけってのはいらんよ
あとがきならあとがきらしいものを書きな
成長はしてるっぽいから頑張れ
俺はどこのスレのSSも、
まずはザラッとスクロールさせて、「駄文スマソ」的な一語があったらまず読まない。
ちょっとないた
皆辛いなー。前回のは正直あれだったけど、今回のは確かにつよきすっぽさは薄いけど、
ストーリーは番外編らしさが出ててGJかと。
正直に言うと
>>343は途中で読むのをやめてしまった
誰が何を言ってるのかわかりにくすぎる
しかし、
>>366は普通にGJ
椰子の部分は確かにいらんが、レオの語り口調は奇妙な味があってなかなかいい
あと、オチがすごいw
GJとか言ってんのに最後のwが馬鹿にしているようにしか見えなくて面白い
386 :
名無しさん@初回限定:2006/07/30(日) 07:35:22 ID:4Mnf1zYUO
>>377 普通にイイ感じでGJだ!
ちゃんと前回の反省を生かして成長しているようなのでとても良かった
正直いうと途中でちょっと涙でた
オチは良かった、番外編SSとしてはイイよーイイよーレベル
なごみんと蟹のやりとりは普通に余興程度と認識して問題なかったと思う?
他の人の意見を参考にして頑張ってくれ、俺は応援しているぞ
ちなみにさっきのSSは『open』(アニメ版EDテーマ)を脳内BGMにして聞いていたよ
いや、もうカニSSが見れるだけで僕の心はサンシャインですよ
>>377GJ!
388 :
時給255円:2006/07/30(日) 12:32:21 ID:S71rAT3EO
377
夏休みの要素タップリ&日常を上手く入れてるなぁと。
昔あったモノがなくなっていく事が多い昨今、自分の中に留めて置くものの大切さを考えさせてもらいました。
GJ
>>388 無理して難しいこと言おうとするな
最後の行だけでいい
昼休み中。
「フカヒレ、今日はやけに荒れてるな。なにかあったか?」
イガグリと一緒にギャーギャー騒いでいるフカヒレに訊ねてみる。
フカヒレは眼を三角にして、
「聞いてくれよレオ! このまえさ、俺的神ゲーだったヤツの続編を買ったんだよ!」
「…何となく読めた。地雷踏んじまったってわけか?」
「まーある意味地雷とも言えるべ」
イガグリが呻く。
「ん? いまいち要領つかめないな。結局はなんなんだ?」
「とりあえずあれだ。俺の回想を見てくれ」
───数日前の夜───
「へっへっへ…やっと手に入れたぜ『夏の思い出』!
前作の『学校の思い出』はスゲー神ゲーだったからな…
過度の期待は禁物だけど、やっぱワクテカしちまうぜ!」
パッケージに傷をつけないように、慎重にっと。
──夏の思い出! インストール!(←電童風に)
いやぁ〜楽しみだぜ! 待っててくれよ、俺の瀬都菜ちゅわん!」
───回想終了───
「2.5GBのパッチなんて聞いたことねーよ! ギャルゲー3本作れるじゃねーか!」
「しかもパッチ当ててもまともに動かないんだべ!」
「それによぉ! パッチが出るたびに新しいバグが増えるんだぜ?!」
「こんなの理不尽だべ!」
魂の雄たけびをあげる阿呆二人。ある意味漢(おとこ)だな。
あ、そういえばフカヒレって、
「なぁフカヒレ。確かお前『どんなゲームも買うときは綿密に情報収集する! 地雷はゴメンだからな!』とか言ってたろ。
その買ったっていうゲームのことは調べなかったのか?」
「いんや調べた。何でも今は回収騒動が起こっているらしい」
「そこまで分かってて何で買うんだよ」
「バッカお前…俺に言わせるなよ……」
ポッ…と頬を赤らめるフカヒレ。ちょっと気持ち悪い。
イガグリがニタニタした顔で(←これもキツイなおい)
「『夏の思い出』、回収の原因がモザイク消し忘れが何箇所かあるからって話だべ」
と小さな声で言った。そんな理由で買ったのかお前ら。
フカヒレも俺達にしか聞こえないくらい小さな声で、モジモジとつぶやく。
「だって…せっちゃんのシーン、モザイクが…」
──最後まで聞かずに俺はその場を離れた。こんなカオスなコンビの会話は聞いてられないぜ…。
あんまり生臭いのはやめようぜ
うーん・・・ついていけない
ついていけるリアルフカヒレ達は何人かいるはず。
もちろん俺は違うぜ?
ちなみに学校の思い出にはよっぴーそっくりなヒロインがいるよ
つよきすは良い子ばかりで本当に良かったと思う作品です
つよきす(PS2)の刃物沙汰は現実にあるけど
ノコギリ……はねえ?
こういうネタ嫌いじゃないぜ
俺は普通についていけるぞ
ネタの意味はわかるけどついていけないだぜ
ノリが鼻につくだぜ
何人かは、・・ってよりは皆知ってそうだけどな。
素直じゃないな。
元ネタがわからない俺は負け組
最近のアキバネタなのか、久しぶりにアキバブログいってくる
マジレスするとsummer daysってエロゲの話だな。
詳しいことはアキバブログとか作品別スレにいけばわかるだろう。
スレの方はちょくちょく見てるけどなかなか凄まじいことになっている。
405 :
名無しさん@初回限定:2006/07/31(月) 20:20:02 ID:UCWhtDtCO
学校の思い出⇒School Days
夏の思い出⇒Summer Days
だな、どちらもOverFlow作品だな
School Daysは主人公とヒロイン二人が救いようのないクズ人間で耐性のないには最強的に鬱なゲーム
よっぴーがこの世界にいたら確実にSchool Daysの言葉(ヒロイン)になってたと思う
スレ違いでスマン
よっぴーや祈ちゃんサイドのSS書こうと思ったがどうしてもエヴァチックになってしまう・・・
>405
いんでない?
とりあえず投下汁。話はそれからだ。
携帯なのは把握したがとりあえずsageれ
書こうと思ったが〜できないとかいう奴はチラシの裏にでも書いてろ
わざわざここに書き込む必要ねぇだろ
期待してるから頑張って書いてねとでも言って欲しいのか?
ここは辛口が多いなw
そこに痺れる憧れる
今更何をww
クッションを敷こうとするのはやめて欲しい
わざとらしいからさ
本スレでも「〜ニャゴミン」「〜ナゴミン」とか言ってる奴いるけど、ウザくてたまらん
「駄文スマソ」的な一語があったらまず読まないし。
当然
>>405みたいなのもクサすぎてムカついてくる
批判はいいけど、非難ならやめようぜ
コテは修行者で、辛口批判・非難もありかとおもうけど
コテなしには、自信がないけど書いたもの投下したい奴とかいろいろいるだろ
みたいなコンセンサス取れてなかったっけ?2chでコンセンサスもあれだが
駄文スマソは形式みたいなもんだろ
読まないなら読まなければいいし、ムカつくならムカつけばいいが、書くなよ
大人だね
あれですよ、お中元持ってきて
「つまらないものですが」って言うようなもんですよw
>>415 納得。
わざわざ投下する前に「自信作です!絶対に面白いぜぇ!」とハードル上げるような事言う奴はいないだろうし。
古参な人達は色んな書き手が書いたSS読んでそうだから、お口に合うかどうか不安なんでしょ。
ここの住人は舌が肥えてるしな
そうそう!
一流のソラマメなんだぜー
ソムリエだとしても間違ってる
そ、それくらい知ってたもんね!
まんまと釣られてくれちゃってさぁ…!あはは
まさに「計画通り!」ってやつさね!
…言っとくけどマジだぞ!?
これは釣りなんだかんな!
勘違いすんじゃねーぞダボがぁ!
>>412 卑屈な奴はイラッとくるし、そのときの気持ちは素直にぶつけるだけよw
>420
素直じゃねーなぁ
423 :
名無しさん@初回限定:2006/08/01(火) 23:13:32 ID:fdXVyyVUO
>>421無制御なヤツは叩かれるべくして叩かれるということだけは理解しておいてもらわねば困る(AAry
なんか日本人じゃない人がいるのね。
426 :
時給255円:2006/08/02(水) 20:04:12 ID:eo5cr5ipO
ふーふぅーんふぅー♪んふふがん〜♪
ワタシはインド人で〜す。
428 :
時給255円:2006/08/02(水) 22:21:17 ID:eo5cr5ipO
この場合はエセ外人を語るのは255円の仕様です、故障ではありません。
実は三月で退職していま予備。
「舌が肥えてる」→肥えてないやつ「貧乏舌」、「ソムリエ」→ワインの値段、な、無理矢理の連想で
芸能人格付けチェックを思い出してしまった。今度書いてみる。
なんか時給255円って、このスレでも好き嫌いが分かれてそうだな
普通の発言はコテ外した方が本人のためになるんだが
あえて出てくるあたり馬鹿なのか別人なのか気になるところだ
ちょっと来ない間に…………
まあ、いいや。
みんなGJ!!
そして、中の人乙!!
好き嫌いなんてどうでもいいじゃん。
面 白 け れ ば そ れ で 良 し ! ! ! ! !
いえす
ヒロイン全員ツンデレ!?
吹いた
434 :
時給255円:2006/08/03(木) 13:03:36 ID:j+kb7VU4O
430
もっともな意見だよ、
ま、これはまぁ何だ、年中常夏なお馬鹿がまた居るよ、と思ってくれ。
偽物現れたらそれはそれで笑える。
435 :
自給255円:2006/08/03(木) 13:15:07 ID:fEbtS+PK0
笑えねーよ
NFjEerBC0は真名
437 :
地球255円:2006/08/03(木) 20:28:53 ID:9o2F+xrJ0
馬鹿ですね
このスレでのケンカだけは、断固として拒否するぞ
>>434 おまいさんは大して悪くないのだが、すまん。
しばらくコテ外していてくれないか。
面白ければそれでよしなどとなんかトンチンカンに場を諌めようとしてる奴もいるけど、
書き手だ読み手だなどと小っちゃな肩書き関係無しに、
「同じ2chに書き込む人間」として(なんだコイツ?)と思われるような発言取ったら、そこを基点に荒れやすくなるもんだろ。
ここまでくると自給なんとか言うのはわざとやって(オレを叩く奴のほうこそ悪い)と開き直ってるとしか思えん。
今のキミがまさにそれ
441 :
435:2006/08/04(金) 01:13:09 ID:59Kok5FR0
>>440 同意w
ちなみに俺は時給255円はうざいとは思ってないぞ
だからこそネタに乗ったんだ
喧嘩と聞いて飛んできたぞ
全員グラウンド20周!
もうナツだから新しい書き手がきてもいいのに 学生カモン
新作でタカヒロ知らない奴が飴のソフトに手を出せば書き手は増えるかもしれない
要するに 新作で書き手は増える
古参、ベテランコテ いいのがあったらお願いします ネタが尽きてきた感があるのかな?
もうすぐ1周年だからそれにあわせて投下予定。
まったりと待っててほしいというのが1人の書き手の願いどす。
ネタの骨組みは出来上がってるのですが、微細な詰めに苦労してるトコロですわ。ヨッピーをギャグ化するのは意外とムズい…
もう少ししたら投下しますので、気長にお待ちくださいな。
書きかけが3本有るけど、どれもピンとこなくて・・・
445〜447じゃないが爆撃開始
夏休み真っ盛り、にしては空に浮かぶ雲も多く、過ごしやすい陽気となったある日の事。
時計の針が三時を回った頃、フカヒレはカニに呼び出され、ドブ坂通りの一角に佇むある
店へと向かった。
「ちわーす」
「イラッシャイマーセー!」
「おせーぞフカヒレ、また電話かけるとこだったじゃねえか」
この通りでは結構有名なカレー専門店「オアシス」。
店内に入ると、非常に特徴的な顔つきをした店長と、フカヒレを呼び出した張本人が居た。
時間のせいか、他に客はいない。
まま、座れと催促されるままにフカヒレはテーブルに着く。
「一体何の用なんだ?」
「いやー、テンチョーが試作メニューの実験台を所望しててさ」
店長の飽くなき創作は今に始まったことではない。365日春夏秋冬カレー一筋の人生を
送っていても、店長の創作意欲は衰えを見せないのだ。
「お前ね、またカレー十杯とかもう嫌だよ俺」
「今回は一皿だけだから安心しろよ」
腹をさすって状態を確認する・・・夏の昼下がり、昼飯をあらかた消化した若い胃袋には
、結構な余裕があった。
「まあいい、食べてやろうじゃないか」
「流石だなフカヒレ。テンチョー、許可が取れましたぜ」
「ホントはカニさんを実験台にしても良かったんデスけどねー」
そう言って、店長はどっかと厨房の台に大皿を置いた。カニはそれをフカヒレのテーブル
に持っていき。
「テンチョ−の新作、DCカレーだよ!」
オリエンタルなデザインの制服を翻し、わざわざポージングを取りながら置いた。
「DC?あぁ曲芸の」
「いっぺん死ねよてめー」
見た目は立派なカレーライス。赤褐色のルーには、豆やひき肉、スパイスの粒が浮き、食
欲を増進する美味しそうな香りが漂っていた。とりあえず、メロンカレーやらチャーハン
カレーの様な地雷の香りはしない。
「こりゃ美味そうだ、マトモなのも作れるじゃないすか店長」
「おかしいんデスよカニさん、こんなに美味しソウなのに食べたがらないんデース」
「この食い意地張ってるカニが?」
「はっきり言って今回は自信作なんデスがねー・・・」
ボディランゲージ豊かに語るところが、そこはかとなくインドっぽくない店長だった。
カニは心なしか気まずそうな顔をすると、すぐにまた営業スマイルに顔面をセットし直す。
「さっ、召し上がれ!」
「・・・おい、なんかワケアリなんじゃねえんだろうな」
「そんなんじゃないって。い、今はカレーって気分じゃないんだよ」
「お前ね・・・」
あからさまに怪しい・・・フカヒレは思った。
しかし、スパイシーな香りが食い気を誘う。いつの間にか、フカヒレの口内には唾液が満
ちていた。
まあ物は試し、出された食い物粗末にしちゃいかんとばっちゃが言ってた。
スプーンをとり、カレーをそろそろと口に運ぶ。
「・・・・」
咀嚼。
数瞬、沈黙の後。
「・・・うんまああ〜いっ!!」
テーブルを飛び上がり、そのままスタンディングオベーションせんとばかりに叫んだ。
「オー、それはよかったデース!」
「いや、なんというか素直に旨いですよ、ルーがライスを、ライスがルーを引き立てる感
じっつーか・・・」
批評する時間ももったいないと言わんばかりにカレーをかき込んでいく。
「辛くねーのか?」
「辛い!辛いが旨い!」
無我夢中で貪り食う。
いつしかその額には大粒の汗が浮いていた。
カニはそれを呆然と見ていたが、大皿の半分が空になった頃、ある異常に気付いた。
「あれ?おいフカヒレ・・・」
フカヒレの上半身が、食事による膨張では決してありえない程に膨れていたのだ。
「なんだカニ、邪魔すんじゃねえ!」
カニは仰天した。
顔面には血管が浮き、眼は血走っていた。はっきりいって何かキメちゃってる人の顔だ。
「テ、テンチョー・・・」
「ククク・・・イイ感じデスよー」
店長は特に驚いた様子もなく、ニヤニヤ笑いを浮かべるばかり。
「おいフカヒレ、お前自分がどうなってんのか判らないのか!?」
「幸せだぁ〜、幸せの連続だよぉ〜!!」
カニの静止も意に介さず、とうとう大皿は空になった。
そして、末期的な変化が訪れた。
「フゥ〜、フゥ〜・・・クワッ!」
軽い金属音を立てて、メガネが落ちた。
意味不明な音声を発しながら、フカヒレはゆらりと立ち上がる。
日ごろモヤシ呼ばわりされていた彼の貧弱な筋肉は、生ゴムを詰め込んだかのような高密
度な代物へと変貌し、度過ぎた膨張で上着のTシャツがパッツンパッツンになっていた。
血圧が上昇したためか、一層血走った眼は眼窩から飛び出しかけていた。
しかし、劇的変化は上半身のみで、下半身は今までどおりのモヤシである。そのホオジロ
ザメがコバンザメにくっついているようなアンバランスさが、生理的嫌悪感をカニたちに
与えた。
「一体全体これはなんなのさ店長!!」
「何を隠そう、これが私の新メニュー、DCカレーの効能なのデース」
インドでは合法だが日本だとちょっとグレーゾーンな各種スパイス、筋肉増強剤やコンソ
メなどの数えきれない食材・お薬を精密なバランスで配合したルーを煮込むこと七日七晩。
そうすれば血液や尿からは決して検出されず、なおかつ全てのお薬の効果も数倍に跳ね上
がるDCカレー・・・ドーピングコンソメカレーの完成と相成る。
「本当は血管から注入(たべ)るのが一番いいんデスがねー」
「何でそんなアブナい代物を・・・」
「長いこと料理人やってると、食の千年帝国を目論んじゃったりするもんデース」
「つうか違法じゃん!お薬ってあんた・・・」
「だから実験台が欲しかったんデスヨー。しかし、ここまでイカれるとは思いもしません
デシタヨー」
「グオゴゴゴ!」
何が何だかわからないうちに理性を失ってしまったらしいフカヒレの右手が椅子の背もた
れを掴む。籐製の椅子はいとも簡単に握りつぶされてしまった。矢継ぎ早に左腕を振り上
げ、今度は一撃でテーブルを叩き割る。
巻き添えを食らってはかなわんと、カニは咄嗟に店長のいる厨房へと避難した。
「オーノー!!このままじゃ店がぶっ壊されてしまいマース!!」
流石最低男。破壊衝動のまま植木をひっくり返し、皿を割りと、八面六臂の大活躍である。
「でも、なんで下半身はモヤシのまんまなんだ?」
「ヤク・・・じゃなかった、スパイスの調合をちょっち間違ったようデース」
厨房から顔だけ出してフカヒレの様子を伺いながら、店長は言った。
「カニさーん、何とかしてくれませんカー?このまんまじゃしばらく営業できなくなっち
まいますヨー」
「危険手当としてボーナスくれたらいいよ」
「ヘ?・・・カニさーん、意地汚い性格でキャラ立ててるのは判りマスが」
「二万円ね」
「ファッキンジャップめ!!」
店長の声援と罵声を背に受けて、カニは厨房を出た。どのみちこのままフカヒレを放置す
る気はなかった。そのまま大股でドーピングフカヒレに近づいていく。
「おいフカヒレ!!」
今や戸愚呂100%的な図体となってしまったフカヒレの注意を引くため、カニは叫んだ。
フカヒレが上半身を震わせて、カニに向き直る。テンションの赴くまま行動するフカヒレ
に恐怖の文字はない。「俺は女にだって手を上げるぜ!」といつか豪語したように、丸太
のような右腕をカニに振り上げた。
口の端が吊りあがる。カニには秘策があった。
「ゴメンよフカヒレ。でもこれも二万円のため・・・」
恐ろしい速さで振り下ろされた腕を、小動物のごときすばしっこさで回避し、一気に間合
いを詰める。
「死ねやぁ!!!」
必殺の膝蹴りは、吸い込まれるように無防備なフカヒレの股間・・・金的・・・男の証へ。
ゴシカァン。
鈍い音が響き。
フカヒレの意識はそこで途絶えた。
ふかひれはかはんしんをけいれんさせながら、ときたまちいさく「オクレにいさん」とさ
けんでいる。いびつなきんにくはもうしぼんでしまっている。どーぴんぐこんそめかれー
のこうかがきれたからだ。
「オーウ、こかんがつぶれたひょうしにばっどとりっぷしてしまったようデスネ」
「やくぶつってあぶないね!ボクまたひとつかしこくなったよ!」
はんかいのてんないで、カニとてんちょうは、そういいかわしたのでした。
ひとはひとのしをのりこえてつよくなるもの。
カニもしょうらい、このけいけんをやくだてておとなになっていくでしょう・・・
みなさんもおうちにかえったら、かぞくのひととよくはなしあってみましょうね。
いつも通ったこの道は 変わらないけど
昨日に手を振って 振り返らず行こう・・・
TSUYO-KISS
THE ENDING OF FUKAHIRE・・・
「・・・というお話だったのサ」
その夜。
いつものように対馬家に行ったカニは、唖然とするレオとスバルをみて、どことなく誇ら
しげな表情をしていた。
「だからフカヒレが来ないのか」
「で、その後やつはどうなったんだ?」
「窓のない病院に運ばれていった」
カニは非常に素っ気無く言った。
「・・・ま、大丈夫だろ。フカヒレだし」
「そうだな、フカヒレだし」
「フカヒレだしね」
「そういえば、何でお前そのカレーがやばいって判ったの?」
「テンチョーが一週間位前から挙動不審だったからだよ。小包をこそこそ厨房の奥に運ん
でいくし、カレーの匂いに混じって、怪しい匂いもしてたし」
「止めろよ」
レオの突っ込みを華麗にスルーし、カニは部屋の窓を通って自室に戻り、小包を取って戻
ってきた。
「なんだそりゃ」
「いやー、テンチョーが存外に頑固でさ、ボーナスはくれなかったんだけど、代わりにこ
れくれたんだ」
包みから取り出したのは、広口瓶に入ったヨーグルトだった。
「インド風ヨーグルトだってさ。皆で食おーぜ」
「お、旨そうだな」
「じゃ、小皿とスプーン取ってくる」
レオが部屋を出て、階段を下りていく。カニは窓辺に寄りかかって、空を見上げる。見事
な星空だった。
明日から、また暑くなりそうだった。
所変わって、神奈川某所の精神病院。
「今日運ばれてきた奴はどうだ?」
「はぁ、明らかにバッドトリップの症状が見られますが・・・おかしいんですよ」
「何がだ?」
「検査してみたのですが、何をやっても薬物反応がでないんです」
どうやらタイーホにはならないようだ。
良かったね、フカヒレ。
いとふゆ
支援がないときは4分間隔で
終了。
むしゃくしゃしてやった。フカヒレが不遇なら何でも良かった。
今は次のネタを考えている。
テンチョーは料理に対しては真剣な人なので
こういうネタはむしろ祈ちゃんぽいが
そのパターンはわりとよく出ている
材料、調味料を祈ちゃんが持ってくるほうがありそう
変な位置で改行されてるのはエディターの設定のせいかな
内容に関してはだいたい
>>459と同じ
途中まではトニオかと思ったw
ヤク…じゃなかったスパイス
なぜかワロタ
トニオかと思ったのは同意w
454のひらがな演出は元ネタがあるなら別にいいけど
台詞の後だけをひらがなにするほうがいいとオモタ
おまいらそんなにフカヒレが滝のような涙を流したりバスケットボール大の垢を排出したり
臓物ぶちまけて健康になるのが見たいかw
>>464 ・ ・ ・ ・ ・
フカヒレは…こなみじんになって…死んだ
>>450 ジョジョ的には「ゥンまま〜いっ」だけどね
月曜日の放課後。俺は生徒会室でデスクワークをしていた。
今日はメンバーが揃っており、後期に移り引退した乙女さんも様子を見に来ていた。
ガチャ
「姫はいるべかー?」
生徒会室に入ってきたイガグリ。何の用だか。
「ハァイ。ここにいるわよ?」
奥からエリカ出てきた。
すると突然、イガグリが土下座した。
「頼むべ! みんなの力を貸して欲しいんだべ!」
「ちょ、ちょっと! 何よ!?」
……
イガグリの陳情の中身はこうだった。
竜鳴館は秋季県大会ベスト16入りの快挙を達成したそうだ。
先日、その甲斐あってか、関東大会に出場する予定の陸堂学園が練習試合を申し込んできた。
陸堂学園は秋季県大会準優勝チームで、最近強くなったチームであるらしい。
試合を一週間後の日曜に控えた竜鳴館野球部は昨日、マネージャーの差し入れを食べたところ、
イガグリを除く選手全員、監督、マネージャーが食中毒で入院。
1週間の療養が必要であると診断された。
ちなみにイガグリはその日偶然高熱を出して欠席してたとか。
せっかくの試合を無駄にしたくないイガグリは助っ人を集めて挑戦しようとしてるらしい。
だが、経験者等をあたったが、助っ人は一向に集まらず、こうして生徒会に頼みに来たわけだ。
「そういえばそんな話聞いたね」
佐藤さんが思い出したように言った。
「体育武道祭のみんなの活躍を思い出して来たんだべ」
「あ、なるほど。そういうわけね。だけどパス」
エリカは即座に依頼を蹴った。俺もパスだが。実は日曜に俺とデートの約束をしていたりする。当然だろう。
「姫、タダとは言わねえべ」
と、イガグリは目をキラリと光らせ、どこに持っていたのか包装された大きな箱を取り出した。
「コレは?」
「そっちで見てみるといいべ」
エリカはこっちに背を向けて箱をそっと開けた。すると、
「是非、試合に出させてもらうわ!」
態度一変! 何を貰ったんだ!? デートは!!?
エリカの背後に妙な形をした芸術作品みたいなのがあった。まさかあの人形じゃないだろな。
「みんな! 頑張って勝つわよ!」
「おい姫! 何を貰ったんだかしらねーけどボクたちはメンドいから出ないからな!」
みんなもウンウンと頷く。
「まあ、蟹沢さん、コレを貰って欲しいべ」
カニの手には「高級焼肉食い放題券」が渡された。買収だ……
「おうよ! 陸堂のヤツらを皆殺しにするぜ!」
カニも寝返った。
「おい! イガグリ! 今週は新作が出るから週末は引きこもらなきゃならねえんだよ!」
「……」
そして無言でイガグリはフカヒレに紙袋を渡した。
「こ……これは。うおぉぉぉ!」
フカヒレはスーパー○イヤ人に変身。
「未だにオークションでも入手困難な数量限定プレミアム初回限定版だと!?」
ギャルゲーらしきモノを貰ってフカヒレも陥落。イガグリの怒涛の攻撃が続く。
椰子は新品の調理器具セット、スバルは母子相姦モノとブルマモノのAVのセットを貰って撃墜。
(ふっ、オラの情報網をなめんじゃねえべ!)
顧問代行を頼まれた祈先生も駄菓子セットで陥落。
残るは乙女さんと佐藤さんか……。まともな2人だ。買収なんかに応じるわけが……
「スマン、レオ」
「何だって!? 乙女さん、何を…?」
投下は2分あけてクダサーイ
おそるおそる乙女さんの手を見てみると、お米券が。家計を考えてくれてるのかなあ。
ええい、最後の砦の佐藤さんは―――
「佐藤さんにはコレをあげるべ」
「ええっ!? わたしはいらないよぅ」
とか言いつつ袋の中身を見る佐藤さん。
「……。うん、わかったよ! 協力するね!」
「ええ!? 何を貰ったの!?」
ちょっと間があったし。俺が中身を見ようとしたら、
「中身は見ちゃダメだよ?」
「だけどさ」
「見ちゃダメだよ?」
かなり怖かった。
残りは俺だけか……
俺なんとしても切り抜けたい。エリカとのデートのために!
「対馬、これやるべ」
「俺は何を貰っても――」
袋の中身をちらっと見た。
……なんで、どうして……お前がそれを知って――
「プレミアムボトルシップセット」を手に入れた俺も協力する事になった。
(オラの活躍でマネージャーは惚れ惚れだべ! マルガリの悔しがる顔が拝めるべ!)
……
日曜の試合に向けて早速、俺たちは練習を開始。
「どうしてお前がいるんだ?」
何故か村田がいたりする。
「ああ、鉄先輩の頼みでな、助っ人として入ることになったんだ」
「乙女さんが?」
「そうだ、9人ピッタリだと交代要員がいないからな」
乙女さんが登場。
「それで? 他には助っ人はいないの?」
すると乙女さんはバツが悪そうな顔をした。
「昨日、久々に後輩の指導に行ったらだらけていてな。しごいたら全員怪我させてしまった。
とても野球できる状態じゃない」
さすが熱血さわやか拳法部。でも村田にはケガは無い。
「なんでお前はケガしなかったんだ?」
「僕は親戚の法事に出かけていたからな。今、部は開店休業状態だ」
村田はハァとため息をついた。
「だがやるからには(鉄先輩と姫の)役に立って見せるさ」
頼もしい助っ人だった。
ちなみに村田はファミレスのファミリー50%割引券を貰ったらしい。
……
1時間ほどでキャッチボール、50m走、遠投、イガグリによる軽いノックをこなした。
基礎能力をテストするためらしい。
テスト結果も合わせ、全員で守備位置を考えた結果、
ピッチャーにはエリカ。速球の速さもあって選抜。
イガグリが投げようとしたが、エリカは強引にピッチャーになった。
経緯はこうだ。
「ではオラがピッチャー……」
「じゃ、わたしがエースってことで」
「姫、ピッチャーの座は譲れねえべ!」
イガグリが食い下がった。本気らしい。
「オラはマルガリの控えでもフォークを武器に相手打線を打ち取ってきたべ!」
「しょーがないわ。レオ! ボールを受けてくれる?」
「うん。わかった」
俺は座り、エリカとイガグリはマウンドへ。
「じゃあ、オラから行くべ!」
イガグリは振りかぶって投げた。
シュッ、パーン!
なかなかいい球だった。
「次行くベー!」
シュッ、
「!?」
ストン
なんだ!? 今のは…フォーク? なんとか捕れたのはいいけど、いきなり変化球とは……。
「ふーん。なかなかいいキレね。じゃ次は私ね」
武道祭の時はかなり速かったけど、今回も速いだろうな。
エリカは振りかぶって投げた。
シュッ、スバ――ン!!
「おわ!!?」
俺のキャッチャーミットは吹っ飛んでしまった。なんか威力が前より増してるんだけど…。
「ごめんねレオ。それじゃ次行くねー」
シュッ、
速い! ストレートだ!
ククッ
「!!??」
ボールは右にスライドした。そして俺はパスボールしてしまった。
「こ、高速スライダー……だべか」
そしてイガグリは膝をついてうなだれてしまった。
こういうわけでエリカがエースになった。
キャッチャーには俺。武道祭の時にもバッテリーを組んだのでみんなが俺を選んだ。
逆だが女房役として頑張らねば。野球経験が少ないのが欠点だけど。
ファーストはフカヒレ。まあなんとか大丈夫だと思う。
ショートには村田、セカンドにカニが入る。
武道祭の時はこの2人は逆の守備位置だったが、村田の方が肩が強いのでこういう風に。
サードはイガグリ。現役なのでホットコーナーを任せられる。
レフトに運動神経が良い椰子が入り、センターに広い守備範囲を持ったスバル、
ライトに超人的運動能力を持つ乙女さんが入った。
佐藤さんは控え選手兼マネージャー。
この日は守備位置を決めたところで解散となった。
シエン
……
次の日、守備位置に入って練習を開始。したのだが――
「おい、そこはお前が二塁に入るんだろうが!」
「うっせー糸目! オメーがチンタラボールを追っかけてっからボクが捕りにいったんだろうが!」
二塁ベースの前に転がった打球をカニが無理に捕りに行って村田と危うく接触しそうになったのがキッカケで、
カニと村田がケンカに。この場合は村田が捕りに言った方が早いのだが。
カニは基本的に自分勝手なので、セオリーを無視する事が多いのが欠点。
やっぱり素人なのか内野の連携はゴタゴタだった。
素人なんだから多少はしょうがないとは思うが。
反面、外野はあまり心配は無かったのだが――
ビュゥゥッ!!
「うわっ!」
「ぎょえぇぇ!!」
ライトに入っている乙女さんの「レーザービーム」が恐ろしく、誰も捕れない。
だって閃光がはしってるんだもん。捕れません。ピッチャーやらせなくて正解。
能力テストのときはボールはネットを越えてどっかに消える程のボールを投げてたし。
その日、街中で自動車のフロントガラスに野球ボールが突っ込んで割れた事件があったことを
乙女さんは知らなかった。運転手は全治2週間だとか。
「乙女さん! 頼むから手加減してくれ!」
「何? これくらい捕らんか! この根性無しが!」
んな無茶な。
「捕れないボール投げたらチームに迷惑かけちゃうでしょ?」
「ん、まあ、そうか。では手加減して投げよう」
説得成功。迷惑をかけるのが嫌いな人だから説得しやすい。
だが――
ビュン!
パ――ン!
痛え……。
他のみんなもなんとか捕れる程度に乙女さんは手加減してくれているようだが、やっぱり痛い。
なんかTVで見たメジャーリーグのレーザービームより早いような。
……
それから数日、守備練習を中心としたメニューに加え、バッティング練習もやった。
なんとか守備の連携はとれるようになってきた。
そして練習最終日。
乙女さんのボールに比べたらエリカの直球は全然痛くなかった。捕り方も上手くなったお陰だろうか。
変化球とのコンビネーションの確認をし、調整は順調に進んでいく。
直球を活かすためのカーブとチェンジアップも覚えた。すぐに使いこなすのがエリカの器用なところだ。
秘密兵器の高速スライダーもある。
「レオ――! どうかしら!?」
「OK! ナイスボール!」
やっぱり速い。変化球もキレる。これなら現役の野球部でも簡単には打てないと思うし、
もしかしたら勝てるんじゃないかと期待する俺がいた。
「それじゃ、明日のオーダーを発表するわよ」
エリカがメモを片手にみんなを見渡した。キャプテンはイガグリのはずだがエリカが仕切っていた。
明日もエリカが仕切るんだろうな。
「1番センター、伊達君」
「あいよ」
「2番セカンド、カニっち」
「よっしゃきた!」
「3番ピッチャーは私ね。4番ライト、乙女さん」
「うむ、任せろ」
意外だ。エリカはてっきり4番に入るかと思ったけど。確かに乙女さんの方がすごいもんな。
バッティング練習の時に打球でフェンスに穴あけたもん。捕りに行ったら死ぬね。
「5番レフト、なごみん」
「はい」
「6番ショート、谷村君」
「 村 田 です」
「7番キャッチャー、レオ。8番サード、イガグリ君」
「どうしてオラが8番なんだべか?」
珍しい。イガグリが抗議とは。現役のプライドだろうな。
「打てないから8番なんじゃなくて、”打てるから”8番なのよ?」
「?」
「6番の村田君?が出て、7番のレオが送る。そして8番のイガグリ君がランナーを返すのよ?
クリーンアップが2つあると思っていいわ」
なるほど。下位打線も切れ目無く強くするためか。野球部より野球部らしい発言だな。
(下位打線の打順は何も考えてなかったんだけど。まっいいか)
「なんで僕の名前が疑問系なんだ……?」
「そして9番ファースト、フカヒレ君ね」
「俺の活躍で一気にハーレムルートに突入だ!」
「補欠はよっぴーね。出番が回ってくる事はないと思うけど」
「うん、私は(対馬君の)応援してるね!」
レオがやたら強くなってる話とか無いかねえ
フカヒレはスルー。
そして、メンバー発表が終わったところで解散した。
そして次の日――
無謀な闘いに挑む野球部部員1名と他素人多数。
一見無謀に見える挑戦だが、この試合が限界を超えた激闘となることを誰も知るはずがなかった――
〜つよきすBaseballers・プロローグ編〜 おわり
487 :
TAC:2006/08/07(月) 00:09:45 ID:SOmG866Q0
甲子園開幕ということで書いたSSです。
わかると思いますがエリカENDの後の話です。
試合まで書くととても長くなるので試合前日で打ち切りました
続きは今も執筆中で、甲子園が終わる頃には試合編(仮)が出来上がると思います。
>>485 良く分からないが、そんなのあるのか?
とりあえず、主人公至上主義の作者居たら是非書いてくださいな
489 :
釜井0:2006/08/07(月) 01:42:15 ID:keFdSLi60
流れぶったぎって申し訳ないのですが、かまいたち×3 やってたら思いついたので
晒させていただきます。 元ネタがかまいたちなので、キャラ死んじゃってます。
気分を害されたら申し訳ないです。
本編と設定おかしいんじゃないの? という部分があると思いますが、それは私の
勘違いか、伏線なのでご注意ください。
あと、選択肢も少し作ってみました。お暇な方どうか選んでください。
最速で選んで頂いたのを選ばせて頂きます。
490 :
釜井1:2006/08/07(月) 01:44:04 ID:keFdSLi60
冬休み−
俺たち生徒会の面々は 2泊3日でペンションにスキー旅行に来ていた−
姫の提案で、引率は無し・・・・「料理はー、よっぴーになごみん、伊達君がいるからー私たちだけで十分ね。」
普段は管理している人がいるらしいけど、この間だけは料理の材料だけ用意しておいてくれるとのことだった。
俺たちとしても、他人がいるよりも、自分たちだけの方が好き放題できるし賛成だった。
メンバーは、俺、スバル、フカヒレ カニ 姫 佐藤さん 椰子の7人。
乙女さんは、「風邪気味だし、受験が近いから遠慮しておく。うるさいのがいない方がお前たちも楽しめるだろう。」
と、参加しなかった。
初日、俺たちはスキー・・・姫と佐藤さん以外はスノボだったけど・・を楽しんだ。 料理は3人が腕を振るってくれて、普段の料理よりおいしいと姫も喜んでいた。
乙女さんがいないので、酒も飲み、深夜まで騒いだ。
491 :
釜井2:2006/08/07(月) 01:44:46 ID:keFdSLi60
部屋は、5つ 1階に1部屋 2階に4部屋 という割り振りで、
姫は「よっぴーと2人で1階の部屋を使うから、二人だけ相部屋で後は個室を使ってほしい」とのことだった・・・
「すいません。私は個室でいいですか? 蟹沢先輩と相部屋は嫌ですから」
「ボクだって嫌に決まってるだろっココナッツのいびきなんて聞きたくねーからなー」
「悪いけど、俺も個室でいいかな? 日課があるんで、いや、ちょっとしたイメージトレーニングみたいなもんだよ。」
「やれやれ、仕方ねーなー 俺たちが相部屋でいいよな。ボウズ」
俺の意見を言うまでも無く部屋が決まってしまった。
2日目朝・飲み過ぎたせいか頭が痛い・・ カニを起こしに2号室に行くと・・・・・
・・・・カニが死んでいた。・・・・・
492 :
釜井3:2006/08/07(月) 01:47:47 ID:x1pJEdsS0
布団をかぶったままで、声をかけても起きないから、少しずつ強くなる蹴り を加えたが、起きない。
布団をよけるとカニは目を開いたままだった。
首にはひもが・・・
「おい、カニ、カニ、おいきぬ! 朝デッドとかってふざけんなよ。おい、おい。」
頭が真っ白になった。 あの後スバルが来て、俺の胸ぐらを掴んで何か叫んでいたような気がする・・・
「・・・・くん」
「つしまくん」
「対馬クン!」 バシッ
姫にひっぱたかれて気がついた。いつの間にか応接間に連れてこられたらしい
493 :
釜井4:2006/08/07(月) 01:48:57 ID:x1pJEdsS0
「何があったの?」 「・・・わからない・・・起こしに行ったら・・・
返事がなくて・・・カニはっ??」
誰も何も言わなかった・・・・
スバルは・・・下を向いたままだ。
フカヒレはぶつぶつと何か言いながら壁を見ている
佐藤さんは心配そうにこっちを見ている。
椰子は・・・いなかった。 部屋にいるのか?・・・
「よっぴー110番お願い」「あっそうだね」
佐藤さんが電話のある管理部屋の方へ行ったけどすぐに戻ってきた。
半泣きだ
「電話通じないよう」
494 :
釜井5:2006/08/07(月) 01:50:06 ID:Qz/BCOLW0
姫は、佐藤さんに答えずに 俺に向かって言った。
「対馬クン、今日は吹雪でとても滑れないわよね? 昨日遅かったのに
なんでこんなに早くカニっちを起こしに行ったの?」
え? 外が吹雪??? 気づかなかった・・言われてみると風の音が強い。
俺は・・・・
A 「耳栓してて寝てたから気づかなかったよ。」
B 「わからない。今言われて気がついた。」
Bだな…
ごめん。忘れてた…
つC
498 :
釜井6:2006/08/07(月) 02:21:09 ID:Qz/BCOLW0
B 「わからない、今言われて気がついた。」
「何言ってるの? そりゃ雨戸は全部閉めてたけど・・・いくらなんでも風の音で
気づかないわけないでしょう??」
・・・確かに今、風の音はよく聞こえる・・
二日酔いのせいだろうか・・・・
「まだ頭が痛いんだ・・・飲み過ぎたせいかもしれない。」
「ふーん」
姫は俺から視線を外した
「まさかレオがやったとか思ってるんじゃねーだろうな! いくら姫でも」
「スバル!」
スバルは立ち上がりかけたが、===座った。
なんで、カニが・・・こんな目に・・昨日あんなに元気だったのに・・
499 :
釜井7:2006/08/07(月) 02:22:34 ID:Qz/BCOLW0
カニはスノボは初めてだった。 まー運動神経がいいからすぐに俺より上手くなったけど・・・ 最初はころびまくっていた。
「邪魔だっカニっ」
椰子がわざとエッジを効かせて雪をカニにかけて去っていった。
「てめぇー このブリチーな雪の妖精に何しやがるっ」
「すいません。蟹沢先輩、小さくて見えませんでした。」
「さっき邪魔だって言ったじゃねーかよ!上等だ!今日は死ぬにはいい日だぞ!」
「死ぬにはいい日だ」
「死ぬには」
「死」
・・・・カニが? 死んだ???
500 :
釜井8:2006/08/07(月) 02:24:08 ID:Qz/BCOLW0
思わず気持ち悪くなりトイレに駆け込んだ。 吐こうとしたが何も出なかった。
・
・
窓のそとから風の音が聞こえる すごい吹雪みたいだ。トイレの窓の雨戸を少しだけ外して外を見てみた。 まだ午前中なのに外が暗い ・
・
・
少しだけ気分が落ち着いた。
「佐藤さん、なんで電話が通じないの?」
「音がしないんです。」
「風で電話線が切れたのかもしれないわね」
姫は冷静だ。
501 :
釜井9:2006/08/07(月) 02:27:06 ID:XDhwmmmT0
「なーカニは殺されてたんだろ。犯人はまだこの建物の中にいるんじゃねーの?」
フカヒレが壁を見たまま言った。
そうだ。ここのスキー場は実質貸し切りで・・人里からは遠い・・・この吹雪じゃ歩くのは無理だし車は動かない。
「隠れてるかもしれねー」
「危ないよう。警察が来るまでみんな一緒にいたほうがいいよ 椰子さんも呼んできたほうが。。。」
「カニを殺したヤツがいるかもしれないんだぜ? じっとしてられるか」
スバルはポケットからナイフを出した。
スバルがナイフなんて持ってるのを初めて見た ケンカでえものなんて使ったことなんかないし・・・ 料理用かもしれないな・・
A 自分も何か武器になるようなモノを探した。
B スバルがナイフを持ってることが気になった。
B
503 :
釜井10:2006/08/07(月) 02:40:07 ID:XDhwmmmT0
B スバルがナイフを持ってることが気になった。
「スバル、いつもはナイフなんて持ち歩いてないよな? なんで今日は持ってるんだ?」
「嘘くさいと思うかもしれねーけど、ここに来る時なんか嫌な予感がしてたんだ。ってゆーか今更だな。こんなもん持ってても何の役にもたたなかった・・せめてカニを殺ったヤツにぶち込んでやるっ」
一瞬、コイツは誰だ?とか思ってしまった。スバルってこんな落ち着きの無いヤツだったか? いつもはアニキぶってて・・・
ナイフとスバルが酷く似合わなく感じた・・・
「ナイフは俺に貸してくれ」
俺も犯人を殺してやりたいという気持ちはもちろんある。だけどこのときは、スバルにナイフを持たせてはいけない・・・ そんな気がした。
504 :
釜井11:2006/08/07(月) 02:49:07 ID:XDhwmmmT0
「・・・・ほら」
スバルも違和感を感じていたのだろうか・・・
「オレとレオで探す! フカヒレは・・・・なんかあったら大きな声だせよ」
姫は・・・スバルに無言で頷いていた。 俺の方は向いてくれない。
逆に佐藤さんは心配そうに俺を見ていた・・・
2階1号室に椰子がいるので、先に2階から回ることにした。
・・・1号室をノックする。 返事はない。
「椰子、まだ犯人がこの建物にいるかもしれないんだ。一緒にいた方がいい。
応接間に来てくれないか?」 返事はない。
「椰子?」 「わかりました。」
ホッとした。 少し鼻声だったか??
2号室・・・・ カニの部屋を開ける・・・
505 :
釜井12:2006/08/07(月) 02:55:59 ID:XDhwmmmT0
浴室、トイレ、何もない・・・
壁に穴が空いている・・ 見つめているとスバルが
「オレが殴って空けちまった」と言った。
カニのベッド・・・布団がかけられているからカニは見えない。
ひょっとして死んだふりをしてるだけじゃないか? 今布団をめくったら・・・
そんな思いが頭をよぎったが・・・ 布団に手をかけれなかった・・
スバルが少しだけ布団を持ち上げ・・・カニの髪が少し見えたところですぐに戻した
涙があふれてきた。
少し落ち着いてから部屋を出た。 スバルは何も言わなかった。
506 :
釜井13:2006/08/07(月) 03:07:53 ID:XDhwmmmT0
・・・・結局。 2階になんの異常もなかった。
1階にも、地下のワインセラー(この時そんなものがあるのが初めて知った)にも
なんの異常もなかった。
応接間に戻り、報告した。 椰子も来ていた。目が赤かった。
「もう逃げたのかしら・・・短時間なら外に出てられるわね。ついでに外周も見てきてくれない?」
姫は・・・腹が立つくらいいつも通りだ。
「フカヒレ、外は手伝えよ。」 「ああ。」
てっきり逃げると思ったが、フカヒレは素直に立ち上がった。
玄関のドアは開かなかった。思ったより雪が積もってるらしい。管理人室の窓から外に出た。
507 :
釜井14:2006/08/07(月) 03:20:26 ID:XDhwmmmT0
スキーウェアを着込み、ゴーグルをつけてきたが〜 寒い。
ひどい吹雪だ。前はほとんど見えない。 2,3メートル先がやっと見える程度だ。
雪は膝より高く積もっている なるほどこんなに積もったらドアは開かない。
玄関まで来たところでスバルが俺の耳元で言った。
「見えるか? あそこに足跡がある。」指をさす。
・・・俺には見えない。 スバルが言うからにはあるのだろう・・・
「二手にわかれよう。オレはこのまま追う。レオとフカヒレは裏に回ってくれ」
うなずく俺とフカヒレ。
来た道を戻る。厨房の裏に来た。換気扇が回っている・・・誰かいるのだろうか・・
近づくと・・・ 中から話声が聞こえた。
「・・・いれて で か?」 椰子の声??
振り向くと、フカヒレがいない。
A フカヒレを探す
B 話し声を聞く
Bでいく。
フカヒレすまんorz
509 :
釜井15:2006/08/07(月) 03:44:04 ID:XDhwmmmT0
B 話し声を聞く
「カニのコップに何を入れたって聞いてるんですよっ!」
椰子が叫んでる。
「何のことかなあ」
「しらばっくれる気か!!! 私は見たんだ! 昨日!カニ・・蟹沢先輩のコップに何か白いモノを入れただろうが!!」
佐藤さんが? 蟹を殺した・・・・???
「何を言ってるかわかんないよ。椰子さん。だいたい、それが本当なら なんでその時に何も言わなかったのかな?」
「う・・・・」
ガンっ
視界に映った雪が暗転する・・・雪が赤い??
黒くなったと思ったら今度は赤くなった? あれ? アレ?
後ろに誰か・・・・立っている??
BADEND bR よっぴーと白いモノ
510 :
釜井15ー1:2006/08/07(月) 03:56:56 ID:XDhwmmmT0
ごめんなさい BADENDです。眠くなったから終わらせた訳ではありません。本当です。でも眠いのは確かです。
個人的には 耳栓を選んでほしかった。 いや もう過ぎたことですね。
おやすみなさい また明日 続きを書きます。 つたない文章を読んでいただきありがとうございました。
なげーな
((((((゚д゚ ; ))))))ガクガクブルブル
・・・でも新鮮でいいかも
カニが死んでるのをみたとき
C「カニにキスをする」
カニ復活!!ヽ(゜▽、゜)ノ
514 :
釜井6-A:2006/08/07(月) 10:36:21 ID:v9IgncyC0
>>494 A 耳栓してたから気がつかなかったよ
「ああ、オレが昨日レオに渡した。」
昨晩スバルにもらったんだっけ・・・・
「わりぃレオ、これ渡しとくわ。」
「これなんだ?? あー耳栓。けっこう柔らかいな・・なんで?別にお前いびきなんて・・・?」
「最近、酒が入るとかくらしいんだ・・・たく腐った遺伝子だぜ。」
「オレのモノがレオの穴に・・・」
「やめろって。・・・まあつけとくよ」
「朝は二日酔いで頭が痛かったから風の音に気づかなかったみたいだ。耳栓してても目覚ましは聞こえるんだな。」
515 :
釜井15-A:2006/08/07(月) 10:40:52 ID:v9IgncyC0
>>507 B フカヒレを探す
「レオ!」目の前にスバルが来ていた 「誰もこっちにこなかったか?」
「来なかった・・・と思う 」 大回りされていたら見えなかったかもしれない。
「フカヒレがいないんだっ」 「ちっ」 スバルが舌打ちして走り出した。俺も後を追いかける。・・・ ほとんど速度はさっきと変わらなかった。
・・・フカヒレは頭から血を流して倒れていた・・・・
516 :
釜井16:2006/08/07(月) 10:45:16 ID:v9IgncyC0
「レオっ担ぎ上げる手伝ってくれっ」
言われるまでもない。フカヒレは重たかった。
・
・
・
応接間に運び込む。 応接間には誰もいない。厨房から佐藤さんと椰子が出てきた
=姫はどこだ??
「何があったの? フカヒレ君??」
・・・上から声が聞こえた 姫は階段を降りてきた。
「大丈夫だ 傷は浅い。しっかりしろ。」
スバルが佐藤さんが持ってきたタオルでフカヒレの頭を押さえながら言った。
みるみるタオルが赤くなる。本当に大丈夫なのか??
赤くなるタオルとは逆にフカヒレの顔が青ざめていくような気がした。
517 :
釜井17:2006/08/07(月) 11:05:57 ID:v9IgncyC0
「フカヒレ、何があった?」
「レオの後ろを歩いていたんだけど、レオ早くて・・
レオが見えなくなったと思ったら なんかガツンって・・・俺・・殴られたのか?」
「・・・「対馬クン」が見えなくなってすぐだったの? フーン。」
姫は俺を疑っている? 今度はスバルは何も言わなかった。
・・・疑われて当然かもしれない フカヒレがやられたのは一緒にいた俺の責任だ。
この天候だ外から2階に入るのは不可能だろう。フカヒレを2階の4号室(フカヒレの部屋)に
運んで寝かせた。安静にさせとく以外 今は方法が無い すまないフカヒレ・・・
518 :
釜井18:2006/08/07(月) 11:31:30 ID:v9IgncyC0
応接間に戻ると、佐藤さんがコーヒーを入れてくれていた。
コーヒーは旨かった。冷えた体に心地よかった。
フカヒレは俺やスバルより体力が劣る・・それはもちろん知っていた。知っていたのに・・・
カニも・・・隣の部屋だったのに何も気づけなかった・・
ーーーーカニは騒がなかったのか?? あのカニが??
気になった。
「ちょっとカニの部屋に行ってくる。確認したいことがあるんだ。」
「何をする気かしれないけど、勝手なことをしないでくれる?さっきは仕方なかったけど
警察が来るまでそのままにしておくのは常識よ。」
「どうしても調べたいんだ。」
我ながら怪しいな・・・・無理か。
「私も行くわ。」
姫が立つ。 さっきやめろって言わなかったか??姫がよくわからない。
姫とカニの部屋に入った。
519 :
釜井19:2006/08/07(月) 11:43:55 ID:v9IgncyC0
「・・・で、何を確認したいわけ?」
「・・・昨日、俺たちはカニがこんなことになってるなんて・・
・・・こんなことになってるなんて全く気づかなかった。隣の部屋だったのに」
「それはみんな同じよ。私も気づけなかったもの」
「いや、そうじゃないんだ。カニが、あのカニが騒がなかったとはとても考えられないんだ
首を絞められたっていっても即死する訳じゃないだろう?」
壁の穴を指す 「アレ、スバルが殴った跡なんだろ? 壁は意外と薄い いくら耳栓してたり
酒が入ってても カニが騒げば俺やスバルが気づかないハズがないんだ。」
520 :
釜井20:2006/08/07(月) 11:57:57 ID:v9IgncyC0
正直布団をめくるのは怖かったが・・・めくるとカニは目をつむっていた。寝てるようにしか見えない
ー涙をこらえて・・・ 首を見た。 首を絞められた跡はあるが・・・他には何もない
「ヒモがない」 「・・・そのままにしておきたくなかったから私が預かってる ホラっ ポケットから
ビニール袋にいれたヒモをだしながら言った。
さっき警察が来るまでそのままにって言ってなかったか? でもカニの首にひもがかかったままにしておきたくないというのは同感だったから腹は立たなかった。
目を閉じさせたのも姫だろうか・・・・
「スキー靴のヒモね なんか調子悪いから新しいヒモがほしいって昨日よっぴーにもらってたやつよ。まだつけかえてなかったのね。」
・・・どうせ俺に付け替えさせるつもりだったんだろう。
「首を絞められたら、ヒモをとろうして自分の首をひっかいたり、相手をひっかいたりしてるハズなんだ。」
・・・推理もののゲームで得た知識だけど、たぶん間違ってないハズだ。
カニの両手を見る 小さい手だ・・・・こんなに小さかったんだな。綺麗な手だった。
「爪の間に何かあるってコトもないわね。」 姫が首をかしげながら言った。
カニは抵抗しなかった・・・ できなかったのだろうか・・・?
応接間に戻った。
521 :
釜井21:2006/08/07(月) 12:07:55 ID:v9IgncyC0
外から殺人鬼が入り込んでカニを殺したんだと思ってた。思いこもうとしていた。
だけど、この吹雪で移動は無理だ。外に逃げたのならとっくに凍死しているだろう。
犯人は仲間の誰かなのか? 腹が立った・・・・自分に。そんな訳ねーだろ!
そんなこと あるハズが・・・ないんだ。 ・・・だけど・・・
A スバルが怪しい
B フカヒレが怪しい
C 姫が怪しい
D 佐藤さんが怪しい
E 椰子が怪しい
F 乙女さんが怪しい
選択肢多いなw
んじゃあ・・・・
>>509のこともあるし・・・・。
D。
523 :
釜井22:2006/08/07(月) 12:46:12 ID:v9IgncyC0
D 佐藤さんが怪しい
厨房裏で聞いたのは椰子の声だった・・・相手は・・・佐藤さんだろう。
「椰子、さっき厨房で佐藤さんと何の話をしてたんだ?」
「対馬君達が外にでてたから、椰子さんとコーヒーわかしてただけだよ」
佐藤さんがにっこり笑って答えた。
「ちっ」 椰子は舌打ちをしただけで何も答えなかった。
「対馬クン、いきなりどうしたの?」
「いや、さっき丁度厨房の裏を通った時に椰子の声が聞こえたんだ。」
・・・・佐藤さんがうつむいた。 何かある?
「椰子? なんかあったのか?」
「・・・・・・・・」
「椰子!」
椰子はためいきをついて・・・・佐藤さんをにらみながら言った。
「昨日、料理を作ってる時に 佐藤先輩が蟹沢先輩のコップに何か白いものを入れるのを見たんです。」
え!? みんな一斉に佐藤さんを見る・・・ スバルだけは窓を見ていた。
「何のコトかわからないっていってるでしょ、椰子さん。だからそれが本当ならなんでその時何も言わなかったのかなあ?」
「あの時は、目の錯覚かと思ったんだ。一瞬だったし確認した訳じゃなかったし。蟹沢先輩がこんなことになるなんて思ってもなかったから
気のせいかと思ってたけど・・・・やっぱり間違いない!! 」
佐藤さんがカニを殺した!
「佐藤さんッ」 カッとなった。思わず佐藤さんに掴みかかろうとした時、
間に入った姫に平手打ちを食らった。完全な不意打ちでイイ感じに入ったらしい頭がくらくらした 尻餅をつく。
524 :
釜井23:2006/08/07(月) 13:01:26 ID:v9IgncyC0
佐藤さんは怯えた顔をして・・・ 泣きながら部屋へ走っていった。
「よっぴーは昨日の夜はずっと私と一緒にいたわよっよっぴーが犯人な訳ないでしょう!!」
姫が叫んで、佐藤さんの後を追っていった。
「レオっ ・・・・椰子の言ってるコトは本当だ。オレもよっぴーがカニのコップに入れるのを見た。」
「えっ!?」
「でも、たぶん体に害のある薬とかじゃねーよ すり替えてオレが飲んだからな。たぶん砂糖のたぐいだと思う。味はほとんどしなかった。おかげでせっかくの料理が微妙に不味かったけどな。」
「えっ??? なんで佐藤さんがそんなことを・・・・???」
スバルはそれ以上なにも言わなかった。
訳がわからなかった。
525 :
釜井24:2006/08/07(月) 13:09:24 ID:v9IgncyC0
・・・姫が出てきた・・・
ためいきをついて、オレに言った
「よっぴーはね、ずっとアンタのコトが好きだったのよ。気がつかなかった?」
・・・知らなかった。 スバルや椰子は知っていたのだろうか、何の反応も無い。
「アンタが近衛と付き合いだしてイチャイチャしてる間。あの子がどんな気持ちで見てたかわかってるの?」
「それはレオは関係ないだろう。」スバルが言う。
「そうね、関係ないわよっ」 姫は俺を睨んで また部屋に戻っていった。
526 :
釜井24ー1:2006/08/07(月) 13:11:21 ID:v9IgncyC0
すいません、冒頭で書くの忘れてましたがスナオルートってことでひとつお願いします。
姫と仲が悪いので今回呼ばなかったということで。すいません。
527 :
釜井25:2006/08/07(月) 13:27:43 ID:v9IgncyC0
ちゃんと聞いておかないといけないと思った。
姫とよっぴーの部屋をノックする。姫が出てきて・・・何も言わずに応接間に歩いていった。
部屋に入る。2つあるベッドの一つが盛り上がってる。
「佐藤さん?」声をかける
「対馬君、ごめんなさい。」
「・・・・・」
「私、対馬君がナオちゃんと付き合いだして・・・対馬君のコト、あきらめなきゃって
思った。対馬君は他のコを選んだんだから必死にあきらめなきゃって思った。だけど、
蟹沢さんは、私と同じハズなのに・・・、前と同じ・・・ううん、前よりも対馬君に
くっついて・・・私がこんなに辛いの我慢しようとしてたのにあのコは・・・だから
ちょっと意地悪してやろうって・・・だけど、蟹沢さんにはあれが最期の・・・・」
「カニは普通に旨かったと思うよ。あのコップのお茶はスバルが飲んだって言ってた。」
「・・・・・・」
「俺も、、、ごめん 」
「対馬君は悪くないよ・・・悪いのは私・・・ もう何もかも終わり・・・ううん、とっくに終わってたんだよ・・・」
・・・ 俺は何も言えなかった・・・・・
528 :
釜井26:2006/08/07(月) 13:37:52 ID:v9IgncyC0
・
・
・
もう日が暮れる時間になってた。 けど、腹はへってない・・・
「何か食べますか?」
めずらしく椰子が気にかけてくれたけど・・・断った。
「フカヒレにおかゆでも作ってあげてくれないか?」
「わかりました」
スバルは・・・・テーブルに肘をついて両手を組んであごを乗せ、何か考えてる様子だった。
精神的に参っているからだろうか まだこんな時間なのに だんだんと眠くなって・・・・・
・
・
・
529 :
釜井27:2006/08/07(月) 13:48:37 ID:v9IgncyC0
起きると部屋は真っ暗だった・・・ 停電??
スバルっ 椰子っ ・・・・・返事が無い・・・
目が慣れてきた 応接間には誰もいないみたいだ。
また・・・誰かが・・・そう思ってぞっとした。
A スバルが気になる
B フカヒレが気になる
C 姫が気になる
D 佐藤さんが気になる
Aだな
531 :
釜井27−1:2006/08/07(月) 13:49:57 ID:v9IgncyC0
ミス E 椰子が気になる もあります
だとしてもA
普通にA
死んでくれるなよ、スバル・・・
A!
535 :
釜井28:2006/08/07(月) 13:59:08 ID:v9IgncyC0
A スバルが気になる
スバルの様子はどうもおかしかった。カニが死んだんだ当然かもしれないけど・・・
どこに行ったんだろう・・・・ 部屋に戻ったのか??
3号室・・俺たちの部屋に行く、みんなはどこにいるんだろう。風の音しか聞こえない。
3号室にはいなかった。
A フカヒレの部屋に行く
B カニの部屋に行く
C 椰子の部屋に行く
D 姫達の部屋に行く
A!
A
フカヒレ!フカヒレ!!
いや、Bだ
スバルはそこにいる
539 :
釜井29:2006/08/07(月) 14:02:33 ID:v9IgncyC0
A フカヒレの部屋に行く
スバルが行くとすれば・・・・フカヒレのところかな??
フカヒレの様子も気になるし・・・
フカヒレの部屋に入る・・・・
540 :
釜井30:2006/08/07(月) 14:11:00 ID:v9IgncyC0
スバルはいない・・・・
フカヒレは・・・ベッドに寝たままだ・・・
「フカヒレ。」 声をかける
返事がない・・・・ まさかっまさかっ あわててフカヒレに近づく
「うーん きゅうりなんて入らないよう・・・・」
気が抜けた・・・
うん? 廊下に誰かいる・・・・・???
「やっぱりアンタがっ」
「えっ」
ザクッ
腹が熱い。 え?包丁??? ああ、刺されたら痛いっていゆーか熱いんだなー なんてのんきなことヲカンガエテイルマニオレハオレqうぇrちゅいあsdfghjっk
BADEND bP6 犯人はめそ・・・
笑ったww
じゃあ素直にカニの部屋に
何故フカヒレの部屋に行くとBADのフラグがww
刺したのは姫か?
543 :
釜井27ー2:2006/08/07(月) 14:14:24 ID:v9IgncyC0
>>529 A スバルが気になる
B フカヒレが気になる
C 姫が気になる
D 佐藤さんが気になる
E 椰子が気になる
544 :
釜井27ー3:2006/08/07(月) 14:16:22 ID:v9IgncyC0
ごめんなさい
>>529 からお願いします。もちろん 同じのを選んでいただいて結構です^^
フカヒレ!フカヒレ!!
・・・椰子で
Cの姫
547 :
釜井28E:2006/08/07(月) 14:27:10 ID:v9IgncyC0
E 椰子が気になる
なごみ「カニは自殺ですか? それともアンタがやったんですか?
???「・・・・・・・」
なごみ 「そうですか・・・ で、どうするつもりですか?フカヒレ先輩は関係なかったんでしょう?
???「・・・・・・・」
なごみ 「・・・・わかりました あなたを信じます。」
次の日、昨日の吹雪が嘘のように快晴だった。
犯人は自首した すべては終わった。ただ一つ言えることは あの楽しい日々はもう戻ってこない。 ただそれだけだった。
ノーマルエンド bP 返らぬ青春の日々。
548 :
釜井27−3:2006/08/07(月) 14:30:15 ID:v9IgncyC0
>>529 A スバルが気になる
B フカヒレが気になる
C 姫が気になる
D 佐藤さんが気になる
すいません 仕切り直しで ごめんなさい。
姫が犯人?
動機がなくね?
よっぴー
犯人はスバル
551 :
釜井28D:2006/08/07(月) 14:44:29 ID:v9IgncyC0
D 佐藤さんが気になる
「悪いのは私・・・ もう何もかも終わり・・・ううん、とっくに終わってたんだよ・・」
佐藤さんのあの言葉が頭に残る・・・・
姫と佐藤さんの部屋へ行く、ノックをする・・・返事が無い・・・??
そっとドアを開ける 2つあるべっどには誰もいない・・・
ザーー 水の音??
浴槽を見る。 ーー佐藤さん!!!!
冷たい・・・
「佐藤さん、佐藤さん。。。」
手首から血が出てる 浴槽は真っ赤だ。
「姫っ姫っ たいへんだ 佐藤さんが、佐藤さんがあーーー」 叫ぶ
「・・・・アンタのせいよ・・全てっ・・・・」
え? 姫? 佐藤さんを抱えてるから動けない
「アンタがっアンタがっ」
ーざくっざくっざくっ
「一人にはしないわ・・・私も・・・私達はずっと一緒・・だったわよね。よっぴー・・・」
BADEND bP6 姫の逆恨み?
552 :
釜井27ー4:2006/08/07(月) 14:46:07 ID:v9IgncyC0
>>529 A スバルが気になる
C 姫が気になる
すいません 仕切り直しで ごめんなさい。
姫
なんか仕切り直しがチュートリアルの村を思い出した
554 :
釜井28C:2006/08/07(月) 14:52:42 ID:v9IgncyC0
C 姫が気になる
フカヒレがやられた時のコトを思い出した。 あのとき姫は・・・・2階から降りてきた。
2階の窓から 重いものを投げれば・・・・ 重いモノは雪に沈む。 あの吹雪だ。
小さいものなら、すぐに見えなくなる。
・
・
・
姫とよっぴーの部屋に行く。
wkwk
556 :
釜井29:2006/08/07(月) 15:01:39 ID:v9IgncyC0
ザー 水の音・・・・
浴槽を見る。 人影?? 2人 姫と佐藤さんが!!
抱き合ってぐったりしている 2人とも手首から血を流している。
大変だっ
「スバルっ スバルっ 」 叫んでも聞こえるのは 風の音ばかり・・・・
スバルは・・・ 椰子は無事なのだろうか・・・??まだ夜は始まったばかりだ・・・ この悪夢から覚める時が来るのだろうか。。。
BADエンド bP5 気がつくとbP6が2回
558 :
釜井27ー1:2006/08/07(月) 15:04:21 ID:v9IgncyC0
>>529 A スバルが気になる
>>535 3号室にはいなかった。
B カニの部屋に行く
C 椰子の部屋に行く
D 姫達の部屋に行く
B
D
561 :
釜井28:2006/08/07(月) 15:11:06 ID:v9IgncyC0
B カニの部屋に行く
562 :
釜井28:2006/08/07(月) 15:17:50 ID:v9IgncyC0
B カニの部屋に行く
スバルが行くとしたら・・・ カニの部屋かな・・・??
2号室に入る。誰かが床に倒れている。 スバルっ
「 スバルっ え?」
スバルノムネカラナイフノエガハエテイル?
「え?え?」
たとえ 殺人犯がいようとスバルがいれば、なんとかなると思ってた。
いつもこころのどこかで頼りにしてた。
怖くなった。 殺人者に対する怒りよりも、恐怖心でいっぱいだった。あの、スバルが あの、スバルが・・・・
「対馬クン? 何してるの?」 姫?
563 :
釜井29:2006/08/07(月) 15:22:26 ID:v9IgncyC0
「伊達君・・・ 死んでるの? やっぱり対馬君が・・・・」
「ちっ違っ」 姫は1階へ走るっ
追いかけないとっ
A 姫を追いかける
B スバルのナイフが気になる
B
565 :
釜井30:2006/08/07(月) 15:29:30 ID:v9IgncyC0
B スバルのナイフが気になる
あのナイフは・・・・俺がスバルに借りてたナイフだ・・・・ ポケットを探る
無くなっている・・・・?!
「やっぱり対馬君が・・・・」
「やっぱり対馬君が・・・・」
「やっぱり対馬君が・・・ ツシマクンガ・・・
俺? 俺が?? 俺が犯人だったのか??? そんなっ そんなっ
カニの部屋にツメを見に来たとき、姫は俺を監視してたのか??・・
A 姫を追いかける
B よく考える
B
こういうシリーズに違和感感じないな・・・つよきすって
B
B
B
570 :
釜井31:2006/08/07(月) 15:46:34 ID:v9IgncyC0
B よく考える
最初、カニが殺された時、一番怪しいのは誰だ・・・・・俺だ。
フカヒレがやられたとき、一番怪しいのは誰だ・・・・・俺だ。
スバルが殺されたとき、一番怪しいのは誰だ・・・・・・俺だ。
「キャー」 悲鳴? 下から?? あの声は椰子か?? 椰子があんな
声を出すなんて・・・・
A 下へ急ぐ
B もっともっとよく考える
A
B
B
574 :
釜井32:2006/08/07(月) 15:54:01 ID:v9IgncyC0
A 下へ急ぐ
犯人が下にいるのか? ダッシュで階段へ・・ 2段とばしてで階段を・・・・
・・・・・踏み外した。
ドンっ ガっ バタバタ。 ぐう。 息ができない 胸を打ったのか?
「せんぱいっ」
「 カニっちとー 伊達君のーーー かたきぃ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
え? サクッ
うすれゆく意識の中で・・・ ああ椰子無事だったんだなーとか、姫は何を持ってても絵になるなーとか
そんなコトだけが・・・・・・・
BADEND bP7 なんか姫に刺されるエンド多くね?
575 :
釜井31ー1:2006/08/07(月) 15:57:31 ID:v9IgncyC0
B もっともっともっともっっっっっと よく考える
いやいや、俺が犯人じゃないことぐらい 俺がよくわかってる じゃあ
犯人は誰だ??
犯人を入力してください。
576 :
名無しさん@初回限定:2006/08/07(月) 15:59:20 ID:6VoMvRRaO
さめじま しんいち
ダークなシナリオでもちゃんとつよきすらしい所を残してるのがGJ
つちなが さん
ナマエがちがいます。
もういちどいれなおしてください。
さめすが しんいち
579 :
釜井32:2006/08/07(月) 16:01:04 ID:v9IgncyC0
犯人は さめじま しんいち だ!!
だれ??
580 :
釜井32:2006/08/07(月) 16:03:16 ID:v9IgncyC0
犯人は つながさん だ
いやいや つちながさんは 冬場は冬眠しているハズだ。
先生や乙女さんがいないのに来るハズもない。
ちゃんとボケてくれる所はイイヨーイイヨー
素で間違えてゴメンorz
582 :
釜井32:2006/08/07(月) 16:08:01 ID:v9IgncyC0
犯人は、フカヒレだ!!
4号室に走る。
「フカヒレ〜〜」
跳び蹴りを食らわす。
ぐはっ げほげほっ
「何しやがるっ」
「お前が犯人だったんだな!すっかりだまされたよ! その傷もお前が自分でつけたんだろう?
「何いってんだ。傷は後頭部だぜ? どうやって自分でつけるんだよ?」
「石の上に倒れこめば できるじゃねーかっ!!!」
「そんな 恐ろしいことできるかよーー」
サクッ
あれ?? 姫?
BADend bP8 やっぱり姫に
話を進めようぜw
きりや えりか
さとう よしみ
ダブルキャストみたいになりますか?
つしま れお
チャレンジ精神は買う
が、ぶつ切りになってて読みづらい
自信のある筋道一本で普通に書いてほしい
ハッキリ言って、今の状態は読み物としてはつまらない
>>586 後でまとめたらいいんじゃね?
むしろ全選択シナリオを見たい勢いなんだが
589 :
釜井32:2006/08/07(月) 16:24:08 ID:v9IgncyC0
犯人は 姫だ!
1階に降りる。姫が応接間に立っていた。
「やっぱりアンタが犯人だったのね! 対馬クン!!!」
「演技はもうやめにしようぜ、姫?」
「何? 小細工はやめたの? 対馬クンの実力で私に勝てるとでも思ってるんじゃないでしょうね?」
包丁を構えた。 テレビで見た洋画で軍人があんな構えをしてたなそういえば・・・ ナイフコンバット?
「姫、お前、フカヒレがやられた時、2階から降りてきたよな? どうしてだ? 」
「え?」「何? 私が犯人だって言いたいの? 盗人たけだけしいってこのことね。」
「答えろよ! 姫!」
「ここって携帯、圏外でしょ。でも私は衛生携帯持ってたからできるだけ高いところでーと思って2階に上がったんだけどねぇ
「だめだったんですか?」・・・椰子もいたのか 無事なようだ。
「バッテリーが切れてたのよ。私にだって失敗はあるわ」
え? 何それ???
「スキあり〜〜」
え? 何それ???
BADend bP9 どうしても姫に
590 :
釜井32:2006/08/07(月) 16:29:14 ID:v9IgncyC0
犯人は佐藤さんだ!
1階に下りる。 姫とよっぴーの部屋へ行く。サクッ
あ! 姫のコト忘れてた。
BADend bQ0 そろそろ真犯人をどうか;;
やし なごみ
592 :
釜井32:2006/08/07(月) 16:33:11 ID:v9IgncyC0
犯人は俺だ!
「やっぱり対馬クンだったのね!」
「姫? ああそうだ? 俺が犯人だよっ ははっ」
「なんでカニッちや伊達クンを?」
「さあ? それがよくわかんないんだよねー へらへら」
ザクッ
BADend bQ1 たまにはフカヒレのコトも思い出してあげてください。
ひいらぎ かなめ
だて スバル
595 :
名無しさん@初回限定:2006/08/07(月) 16:35:58 ID:aY14dtUaO
>>592 ゆうてることおかしいってwww
だて すばる
596 :
釜井32:2006/08/07(月) 16:36:32 ID:v9IgncyC0
犯人は 椰子だ!
いや、椰子はフカヒレがやられた時には厨房にいた。それは間違いない。
犯人を入力してください
くろがね おとめ
かにさわ きぬ
599 :
釜井33:2006/08/07(月) 16:49:06 ID:v9IgncyC0
>>595 ・・・ そろそろ息を止めてるのも苦しいんじゃないか?
「・・・・・・」
「そのナイフ、刃は外してあるんだろ?」
「ハハッ さすがだなーボウズ。 いつから気づいてた?」
スバルが起きあがった。
「今だよ すっかりだまされた。 そういや、昨日の耳栓の件! 考えればあれから
おかしい。 お前がホントにいびきをかくかどうかは知らないが、もし本当にかくのなら、個室を選んだハズだ
フカヒレの自慰なんて無視してな。
「しっかり酒は飲ませたけどな。念には念をっだ。」
「だいたい俺よりお前が先に起きないなんてことはありえないだろっ」
「ああ・・・ そうだな・・・」 スバルは真顔になった。
「なんで・・・カニを??」
オレは殺してない そう言ってほしかった たとえそれが嘘だとしても否定してほしかった。
スマン、ちょっともう読むのが苦痛になってきたからパス
601 :
釜井34:2006/08/07(月) 16:56:00 ID:v9IgncyC0
「お前が近衛と付き合いだして、カニの態度がおかしくなったのに気づかなかったのか?」
え? 確かに前よりうざく まとわりついてきていたような・・・
「あいつはずっとお前のことが好きだった。お前も、カニ本人でさえ気づいてなかったけどな。」
・・・・・・
」
「お前はカニとくっつくべきだったんだ。」
「お前、俺を応援するって誰とくっついても応援するってそう言ったじゃねーか!!」
「ああ、あのときはそう思った本心からな。お前が他の誰かとくっつけば俺はカニと・・・ そんな下こころもあった。 だが、それは間違いだった。」
「お前は気づいたか? お前と近衛が付き合いだしてから 自分の気持ちに気づいたカニが 少しずつ壊れていってたのを・・・ お前が気づくわけないよな!
近衛とイチャイチャいちゃいちゃいちゃいちゃ 周りの様子なんて気がつくはずもねー カニや、よっぴーの気持ちなんてな!」
くっ
「俺は、カニのことがずっと好きだった だから告白したよ。」
「レオの事は忘れろ そう言った。」
「昨日は返事を聞きに行った。 万が一にもお前に聞かれたくなかった
「お前はカニとくっつくべきだった。
カニにはお前しかいなかったんだ。
あいつは・・・カニは・・・
「なんでお前がレオじゃないんだろう」なんて言ったよ。
ああ、悪気が無かったことぐらい俺でもわかる。でも、気づいたらカニの首を絞めてた。」
「カニは・・・ 抵抗しなかったよ。」
604 :
釜井35:2006/08/07(月) 17:02:12 ID:v9IgncyC0
「お前どうするつもりだ? 俺を殺すのか?」
「殺してやろうと思った。 外で、石を投げたよ。フカヒレにあたっちまったけどな。
フカヒレには悪いことをした。」
「フカヒレは死んでないぞ」
「ああ、そうだな。」「もういい。カニが死んだ時に全部終わってたんだ。レオお前はきっと
悪くない、俺の、逆恨みだ・・・」
スバルは部屋を出て行った。 俺はただずっと立ちつくしていた。
605 :
釜井36:2006/08/07(月) 17:16:34 ID:v9IgncyC0
翌朝。昨日の吹雪が嘘のように晴れ渡っていた。
佐藤さんは、浴槽で手首を切っていたらしい。幸い発見が早かったから大事には至らなかった。
全て俺のせいだ・・カニもスバルも佐藤さんも・・・・
椰子がなぐさめてくれた。
「先輩のせいじゃないですよ。」
「椰子は・・・カニがおかしくなってたコトに気づいてたのか?」
椰子は答えなかった・・・。
姫は・・・俺に一言だけ 「ゴメン」と言ったような気がする。小さくてちゃんと聞き取れなかったけど。
スバルは・・・ あの後、ペンションを出て行ったらしい。ウェアも着ずに・・・
・・・どこで歯車が狂ったのだろう・・スバルは・・・・俺たち4人の関係を大事にしてた・・・ 俺がそれを壊した 壊したから・・・
完
606 :
釜井00:2006/08/07(月) 17:24:03 ID:v9IgncyC0
つたない文章を読んでいただきありがとうございました。
このエンドは犯人だけわかって動機はわからないようにするつもりだったのですが、
限界がきちゃった感があったので、終わらせました。
乙女さんは。風邪をひくのか?あの乙女さんが?? とか 確か推薦だったから受験はしないハズなんて伏線
がありました 一応。
初めて2次創作の文章を書きました。長くなりましたが最期まで読んでいただいた方。感想を書いていただいた方、
選択肢を選んでいただいた方、本当にありがとうございました。
うぜーからもう書くなと言われるんじゃないかととビクビクと・・・・・
>>606 まあ乙
できればまとめなおしをどこかにうpしたほうがいい
保管庫の人が大変だ
608 :
名無しさん@初回限定:2006/08/07(月) 17:29:38 ID:A9w1Q73F0
>>606 乙。甲子園観戦(テレビ)の合間に読ませてもらった
試みはよかったと思う。もう少しキャラの心情を知る場面が多ければ
いいなと感じた。
意味もなくageちまった。すまねぇorz
>>606 いろいろと問題はあるがまずは乙。
できればわかりやすくまとめてどこかにうpしてくれ。
>>606 乙
けど何でスバルが犯人なんだよぉ・・・
2チャン初心者なんで保管庫にどういけばいいかりません 誰か教えてください
×2チャン初心者
○PC初心者
携帯だけどな。
教えてあげればいいじゃないか と乙女さんが言っていたので
tp://yellow.ribbon.to/~nechan2/
>>1を見ろ
>>606 面白いことは面白いが
なんかSSって感じがしなかった
人に先決めてもらわんと進めないわけでもないだろ
趣向はいいが次は普通の一本道を書くべき
ってかコレはどっかサイトでも作ってやってろって感じ
長時間かけて板占領するなら纏めてUPして
>>487 超人野球にならないように…って乙女さんが絡んでる時点で無理か?
続編に期待
>>606 SS投稿サイトでやった方がいいと思う
>>606 俺はお前のような遊び心のあるチャレンジャーは好きだぞ!
全選択シナリオを後日まとめてうpしてくれたら嬉しいかな
ここの住人は少々辛口だが気にせずアドバイス通り頑張ってくれよ
ホラーやサスペンスにも対応できる、つよきすクオリティー
「板を占領」ってのはよくわからんが、割り込むのを遠慮してる人もいなさそうだぞ。
つまらなきゃスルー、でいいんじゃね?
いくら読んで面白いと感じさせてくれても、
さすがにこれだけ長時間スレを占領するやり口はやはりまずい、と苦言を言わざるをえない。
>>602-603みたいな反応する奴も多いんだから、SS投下を考えてた人は遠慮しがちになっちゃうだろうしな。
いや、投下したい人は、「投下したいからどいて」と言えば言えばいいんじゃね?
当事者同士の問題で。通るかどうかは別として。
「俺はつまらんと思うのでパス」ってのは、それこそチラシの裏にでも書いてればいい。
>>624 あんたもそこまで必死になって擁護しなくていいよ
必死なのはどっちだよ・・・全く過ぎたことをグチグチと
正直言っちゃえば
つまらなすぎて「まだ続くのかよ」とは思っていたw
いや、まあ面白いかどうかと言われれば
>>627に同意ではあったが。
ただ「板占領」ってのだけは意味がわからね。
629 :
名無しさん@初回限定:2006/08/07(月) 21:55:34 ID:aY14dtUaO
姫がレオを刺し殺すってやつばっかり出てきたところらへんからは正直飽きてたけど、それより前はさほどつまらなかったわけじゃないと思うけどな。
「私は覗かれキャラではないっ!!」
ドゴーンッ……ッ!!
「しずかっ!!」
今日も今日とて、乙女さんのおふろを覗いた俺は粛清された。
うーん……どうも咄嗟の言い訳が良くないみたいだな。
乙女さんの機嫌を損ねない対応は必要だ。
今後のためにも、明日から研究をしてみることにする。
『 対乙女さん研究レポート
日曜日 ―誉めてみる感じで―
ガラッ
「……ブラボーッ、おぉ……ブラヴォーッ!!」
「手を叩いて喜ぶなっ!!」
結果:再起不能―りたいあ―
考察:精神力が大切だ
月曜日 ―誉め方を変えてみる―
ガラッ
「……SSStylish!!!」
「狂ったかっ!?」
結果:ダァーイ
考察:ガッツないな、俺
火曜日 ―不思議な感じで―
「……自分の中の何かがハジけた」
「貴様馬鹿じゃないのか!? というか、馬鹿じゃないのかっ!?」
結果:BLOKEN―ぶろーくん―
考察:決意の心が足りなかったようだ
水曜日 ―自嘲してみる感じで―
「……最低だ、俺って」
「何 故 覗 い た !!」
結果:俺、完全に沈黙
考察:めげちゃだめだ
木曜日 ―自分優位な感じで―
「……教えてやる、これが風呂を覗くってことだ」
「私を覗いた責任、取ってもらうからな……ッ」
結果:17殴打
考察:すj……線は見えなかった
金曜日 ―薄幸な感じで―
「……教えてください、弟には……お風呂を覗く権利はありませんか?」
「なんのまねだ? それはっ!!」
結果:シッショー
考察:ノックはロマンキャンセルだ!
土曜日 ―開き直ってみる感じで―
「……脱衣所見てから突入余裕でしたっ!!」
「実はわざとか貴様っ!?」
結果:滅殺
考察:ブロッキング不能でした 』
うーん……どれもダメか。
明日は
「べ、別に覗きたくて覗いたわけじゃないんだよっ!? 勘違いしないでくれよなっ!?」
でいってみるか。
お、我ながらいいプラン。
なんだかイロイロ本質を突いてる気がするぞコレ。
……ん? 下で乙女さんが呼んでる……なんの用だろ?
明日は日曜だし、どっか行くのかな?
実は俺さ……この研究が終わったら乙女さんに告白しようと思ってるんだ……
まぁ今はとりあえず乙女さんの部屋に行くか。
それじゃまた明日な、お前ら。
俺は面白くて良かったぞ
単に投稿しておしまいじゃなくて、住人と一緒になって話が繋がって行くのが良かった。
最もこういうのが幾つも出てくるとうざいけど
>>633・・・お前がナンバーワンだ!
流れを変えてくれてThank
水曜日はエヴァの劇場版のシンジのセリフかな?
すっげぇ甘えたい気分
朝、珍しく1人で起きて、まずそう思った。
確かに俺と乙女さんは毎夜のようにいちゃいちゃしている。
だが、ど〜〜〜も俺は性欲旺盛らしく、最後にはえっちしちゃうんだよなコレが。
もちろんそれは充分満足している。
だけど今日はちょっと違うんだな。
なんていうか、ヤリたいとかじゃなくて、甘えたいんだ。
分かるか? 分かるよな男のコなら? 分かれよ。
好きな人に、性欲抜きで甘えまくりたい。
たまにはそんなことも思うわけで。
そんなわけで、今夜はおもっくそ甘えてみようと思う。
乙女さんにも『俺がただヤリたいだけじゃない』ってのを分かってもらう必要がある。
そう、これは乙女さんの為でもあるんだ。
シナリオ上苦い経験もしたし、えっちだけが俺の目的ではないことを伝える必要があるんだ。
ってーことで、今夜作戦結構ナリ。
いくわよ、レオ。
「レオー、起きてるかー?」
「はーい今行くよー」
1階からの乙女さんの声に返事をして俺はベッドから降りた。
さぁ、楽しい1日の始まりだ。
……でもって夜。
俺の部屋。
場所はベッド。
隣には乙女さん。
2人でこれから寝るところ。
……当たり前になってきたけど、これってホンっト幸せだよなぁ。
「ねぇ乙女さん」
「ん? なんだレオ?」
「今日、甘えていい?」
「……かわいい奴だなお前は。いいぞ。お姉ちゃんがいっぱい甘えさせてやる」
余裕を持った笑顔で俺の頭を撫でてくれる乙女さん。
あー、なんだ、この人の包容力は凄まじいものがあるな。
「じゃ……遠慮なく」
もそっ ぎゅっ
「……お前は本当に胸が好きなんだな」
「好き。乙女さんの胸だいすき」
「そ、即答だな」
ぎゅむ ぐりぐり ふーっ ふにょふにょ
にょんにょん むぎゅ さわさわ もみゅん
「ね、熱烈だなレオ。今日はどうかしたのか?」
「すっっっごい甘えたい。乙女さんは気にしないで寝ちゃってもいいよ?」
「こ、これで寝ることなど出来るわけ―」
ふにゅにゅん さわりさわり ちゅ ほにゅ むに
むーにゅぅー はぷ くに なでなで
もちろんおしりのお触りも忘れない。
紳士だぜ俺。
素肌触るのも好きなんだけど下着の上から触るのも好きなんだよなぁ俺。
うん、ひきしまってて良いおしりだ。良いものだ。
「レ、レオ」
乙女さんの胸に顔をうずめてる俺には、乙女さんの表情は分からない。
けど、嫌がってそうな声はしてないから続行。
甘えてやる。すっげぇ甘えてやる。
乙女さんが部活してる間に、適度に処理しておいたから性欲をもてあますことは無いぜっ。
さ、今度は乙女さんを後ろから抱きかかえるようにして、と。
ぎゅー もにもに はぷ かみ
んちゅ もにゅん くちゅ…… さわさわ
「あー……その、レオ―」
「んー……おねえちゃん」
「!」
はみはみ ふにゅ ちゅっちゅっ はふー
むぎゅぎゅ ぺろ ふぅー ちょん
はむはむはむはむ
……をー なんか ねむ くなって……
おとめ さんあったか くて いーにおい して やーらかくt
「おほん……レオ? えーと、そのだな。お前もそろそろ我慢の限界だろう?」
「……」
「お前がこんなに私に甘えてくれるとは思ってなかったぞ、うん」
「……zzz」
「だからな、その、なんだ、お前にごほうびをやろうと思うんだが」
「……zzzzzz」
「なぁレオ、聞いているのか?」
振り向く乙女さん。
そこには幸せそうな笑顔で熟睡するバカが1人。
「……かわいい顔して寝てくれるな」
「……すぴー」
「……私はどうすればいいんだ?」
「……くかー」
「……こんな時、私はどんな顔をすればいいんだ?」
「……くー」
「……」
「……おねぇ……ちゃ……」
「……」
「……ぐー」
「……性欲を持て余す……ッ」
朝。
「んっ……ん〜〜〜! よく寝たぁっ!!」
目覚めさわやか。
うん、これも乙女さんのおかげだな。
さんざ甘えて寝たから気分も最高!!
さて、今日も元気に学校行きますかっ!!
・
・
・
「……でっかいおにぎりですねっ」
なんだこのおにぎりは?
バスケットボールくらいあるんじゃまいか?
ちょっとした隕石?
ねぇ、海苔どんだけ使ってるの乙女さん?
ていうかコレおにぎり? にぎってないよね?
「おはようレオ。ほら、これが今日のお前の朝ごはんだ」
「これ?」
「あぁ、いっぱい食べて体力をつけておけよ」
「胃の許容量をはるかに超えています」
「食べるんだ」
「ねぇ乙女さん」
「なんだ?」
「なんか怒ってる?」
「 全 然 」
「……いただきます」
「そうそう、今日帰ったらお前に話がある」
「明日でいいです?」
「ダメだ」
>640-644
んー……キャラの特徴ってのが掴めてるかどうかほんのり不安なんだけど
そこらへんどうだろう?
>630-633
自分なりにネタのつもり。
ネタとお話をうまーく組み合わせるのって難しいな。
保管庫読み漁ってるけどみんなすごいなぁ。
一応ほとんどに目を通してるところだけど、ネタ被りがあったらごめんなさい。
>645
GJ
つか性欲をもてあますって言わせたかっただけだろw
むしろかぶらない方がおかしいくらいネタあがってるから、
かぶっても気にしなくておk。
書き手としては書きづらくなるけどなー
>639
そうです。
あのセリフを言いながらも目線はおっぱいです。
>646
よく分かったなw
そう、そのセリフを言わせたかっただけ。
乙女さんも性欲を持て余してもいいと思うんだよね、うん。
もっと早くプレイしてればなー。
俺もいろんなSS読めただろうに。
今夜はエリーを攻略するかな。
木曜日のセリフはぜひドラマCDで使って欲しい、イヤ、中のヒトつながりで。
すっかり、覗かれキャラが定着してきたな乙女さん、いとこ辺りにほしいです。
GJだ!
>>633 GJ!
やべえSUGEEE続き読みてぇ・・・
>>650 作者ではないが、続きは恐らくもうないw
HPがゼロになったら動けないからな・・・
>647
つ 俺もいろんなSS読めただろうに。
書けたの間違いか?文字の通りなら>1
>651
禿同。死亡フラグ立ってるからね。
要芽「いるか〜この犬神家の設計図まとめておきなさい」
いるか「は〜い。かしこまりましたぁ」
いるか整理中
いるか「あれ?この設計図おかしくないですか?鉄筋の数が…」
要芽「ああ…どうせ帆波の部屋だからいいわよ。」
いるか「バレたら大変ですよ〜」
要芽「いるか…まさか世間にばらしたりしないわよね?」
いるか「はいぃぃ!絶対ばらしません!」
要芽「なら早く仕事済ませちゃいなさいな。
そしてミントあいすを買ってきてちょうだい。」
いるか「はい!あぁ〜ついに私もお姉様と秘密を共有かぁ〜。この感動を健太にも…」
要芽「報告するなっ!」
姉は一級建築士…
いや、なんでもないです
他の姉との絡みがあったらもっとよかったかも。
とりあえずGJ!
そういや「姉は一級建築士」ってまだやってんのかな・・・最近見てないや
│ \
──┬── .│ \
│ .├───
│ .│
───┴─── |
 ̄ ̄ ̄ ̄
_, ;-:=:=ー- ー=;-;-;-;, , _ ヽヽ
,; ';";; ;;`-' '"" ,;="ヽ_ ; ; ;:丶
,,_ !;_<" _o从o_ + /; / ,,.;- , ))
(( (; ; ";''-ヽ 丶,, + /'''' ''''' \ +//-;';";" /
, -"'' -';;";;' ー:ニ;r'(●), 、(●)ヽ//,,-;''" ,,-"-=-,
' -";;;"' -; ,二',-:(;;; ;;; ,,ノ(、_, )ヽ、,,ヽ;; ;);" ',, - 二-- '' "_ノ
,ー"';--;;,;;_,二| ;; ;; `-=ニ=- ';;);: ;;; ;| ""二"--,-二""
"'' '-;- ;;:;__ ,,,ヽ;;; ; ;:`ニニ´:::; ;;; ;; ;丿'""二二;---"
ヾヽ, ,,- ="'--==,;;__;;,==--',' '''=二,,_,/i
「夕飯はベジタボーッ!!」
「出たな ぱんつ要員」
「ぁん? なんか言った?」
今夜も窓からカニ乱入。
相も変わらず暇な奴だ。
「いや、なんにも」
「あれ、今日はスバルもフカヒレもいねーのか?」
「あぁ、あいつら今日は予定あるって」
「なーんだなんだぁ? それじゃあそれじゃあ、可憐なボクが寂しいレオの相手をしてあg」
「遊びたいなら勝手に遊べ、のちに帰宅しろ」
「ンだとゴルァッ!? テメー『据え膳食わぬは漢の恥』って言葉知らねーのかよっ!?」
「そういう言葉だけ正しく覚えるなっ! そもそも意味解ってんのかお前っ!?」
「よく知んない」
もういい、こいつはシカトだ。スピリチュアルアタックだ。
「ねーねーレオー。ひまー」
「……」
「無視かよ。シ カ ト でぃすかぁ? いーもん、そしたらレオの秘蔵本持って乙女さんのとこ行ってこよー」
「やめぃっ! あぁもうカニっ! お前ちょっとそこに座れ」
「お? やっとボクの相手をする気になりましたね?」
「ちょうどいい機会だ、お前に少し『教育』というものをほどこしてやる」
「え? 幼馴染調教? うわぁ、レオ、それはちょっとヒくぜ?」
「教育だ教育。頭ん中のちっこいカニ味噌使ってよく考えなさい」
そう言って俺は束になったレポート用紙をカニに渡す。
「なになに……? 『正しい幼馴染まにゅある byシャーク鮫氷』? なんだこれ?」
「なんでも、『幼馴染の正しい在り方』をまとめたもんらしい」
「どーせゲームの中の『幼馴染』でしょ」
「まぁ……確実にそうだろうな」
「こんなもんボクに読ませてどうしようってのさ?」
カニが不満気に手をぶんぶん振り回す。
「や、ひまつぶし。それじゃ俺が読み上げるからよく聞いておくよーに」
「『カニ。お前は属性的に『幼馴染』というポジションに位置していながらも『悪友』属性となっているっ!!
これは非常にもったいないことだとは思わないのかっ!? 元来『幼馴染』という属性は最強であるものっ!
メインを張れる立場にいながらそれをむざむざ捨てるとは何事かっ!?』」
「 だ が そ れ が い い 」
「自分で言うかっ!? っていうかつっこまんでよろしい」
「『そこで俺はお前を矯正すべくこのマニュアルをつくりあげた。これに従い、立派な萌えキャラになるがいい』」
「くだんねー」
「俺もそう思う。心から」
「でもちっとおもしろそうだからやってみよーぜ。どーせひまだし」
ってことで
STEP1
『幼馴染たるもの、主人公に無条件で愛を注ぐべし』
「どうみてもエロゲーです、本当にありがとうございました」
「ん〜、どっちかってゆーとレオがボクに愛を注いでるんだよね」
「誰が何を誰に注いどるか、誰が」
「愛してないのかよっ!? こんなに可愛らしい美少女が毎晩窓からやってくるんだよ!? これを愛さなきゃ男じゃねーだろっ!!」
「大声で愛愛叫ぶな恥ずかしい。どこぞの愛マニアかお前は」
「カニミソッ」
STEP1‐2
『幼馴染たるもの、犬チックであるべし』
「……なんだかあいつがなんのゲームをやったか解る気がしてきたぞ」
「犬チック?」
(うーん……個人的には椰子が犬チックだと思うのだがどうだろう)
「ボクは言うなれば子犬系ってとこかな? えへっ、愛らしくてみんなにかわいがられるタイプ」
「狂犬だろ」
「がるるるるるるるるっ!!」
「いてーっ! 噛むなっ!! このド畜生がっ!!」
STEP1‐3
『幼馴染たるもの、主人公を『ちゃん付け』で呼ぶべし』
「……また随分懐かしいゲームをやったんだな、あいつ」
「ちゃん付け? 『レオちゃーん♪』とか? うぉっ、なんか照れるぜコレ……」
「レオちゃーん レオちゃーん」
「連呼すんな」
「もうっ、レオちゃんたらぁ♪」
「……おきぬちゃん」
「名前で呼ぶなっつってんだろこのダボがぁっ!! ボクは後半でキャラ薄くなったりしねーぞっ!?」
STEP1‐4
『幼馴染たるもの、髪型を変えてドキっとさせるべし』
「だからキャラが限定されすぎだっつーに」
「髪? じゃあちょっとほどいてみるぜ」
「……」
「……ど、どうかな? カナ?」
「悲しいくらいKOOLで平常心」
「 嘘 だ っ !!」
STEP1‐5
『幼馴染たるもの、初えっちでは失敗すべし』
「あ、なんでだろう、ちょっと胸が痛い」
「ええええええええええっちってオイ!! アレか!? ボクとレオがアレでナニすんのかっ!?」
「しないしない」
「うっわこれまたすごい冷静ですねぇオイ」
「悪い、こんな時どんな顔をすればいいか解らないんだ」
「……照れれば、いいと思うよ」
「いやそれはない」
「お前バカァっ!?」
STEP ?
「それにしてもフカヒレも暇だな」
「よくこんなもんマジメにつくるよねー」
「まぁひまつぶしにはなったかな……」
「……なぁレオー。まだ続きはあるんだろ?」
「まぁ……結構な量だぞコレ」
「じ、じゃーさじゃーさ、また今度やろうぜ。結構おもしろいじゃんコレ」
「そ、そうかぁ?」
「で、でも恥ずかしいからスバルとフカヒレがいない時なっ!
それと、この事誰にも言うんじゃねーぞ? 絶対だぞ? 絶対だかんなっ?」
「それはフリか?」
「フってねぇよっ! 本気と書いてマジだよっ!!」
「んじゃ、ヒマでヒマでしょーがない時にな」
「よしっ♪ そんじゃボクもう帰るねー。ちゃんと朝起こしに来いよー」
機嫌良さげにそう言って、カニは窓から出て行った。
……コレの何がおもしろいんだ?
カニのおもしろがるポイントがいまいち解らなくなったな。
でもまぁ、暇だったらまたやってやるか。
>657-660
カニ作品。
カニは、気づくとレオとの会話だけで30行くらいいってるから困る。
個人的にはデレ期よりもツン、ンデくらいの時期が特に好き。
デレ期ももちろん好きだけど。
>>661 GJ!
とりあえず初っ端のギルティ吹いたw
おキヌちゃん・・・(ノД`)
おキヌちゃんだけど横島(フカヒレ)が好きじゃないおキヌちゃん(蟹)・・・
よく考えたらレオだけなんだよな、蟹を恋愛対象で見てなかったのは
スバルは元々蟹が大好きでフカヒレもなんだかんだ言って蟹を脳内攻略対象ヒロインになってるし
第三者の空也から見て蟹はナンパしたくなるほどの美少女なんだよな
ゲーム中だとそんな事すっかり忘れてしまうくらいお笑いキャラだけど
>662
ありがとう。
w←この一文字が俺に勇気をくれるw
>663
オチには特にネタが仕込まれてません。
それ故にちょっとオチが弱かったかなーって思います。
反省。
なんか悩ませちゃったならごめんね。
GJ!
フカヒレのやったゲームは東(ry
>>661 超GJ!!wwwww
やっぱカニSSは見てて癒される(´ー`)
続編キボンw
出たの結構昔だよな
gj! 続編激しくキボン!
>>613 亀レス すいません。 「朝起こしに行った時にカニが死んでいる」って情景をまず思い浮かんだので、
カニが犠牲者になるのは初めから決まってました。んで、誰が犯人にふさわしいかって考えた時に、すぐ
に思い浮かんだのがスバルでした。 一番カニを殺すハズが無いので意外性があるって所と、他のコとレ
オが付き合って、レオの隣に居場所を無くし絶望し、死を望むカニを助けてやりたくて手を下すって感じ
にしたかったのですが・・・失敗しました。
しかし、私の勝手なイメージなんですが、スバルってつよきすキャラの中で一番簡単に人を殺しそうな
イメージなんです。仲間を助ける為なら、殺人もって感じで、次点が姫。よっぴーの為ならって感じで。
よっぴーは一番殺しそうな感じはしますが、そこまではできないコってイメージがあります。他のキャラ
は論外ですね。 もっとも乙女さんは試合(死合い?)で相手殺しちゃうかもしれませんが。
長文な上、駄文をすいません。
>>661 カニ可愛いよっカニっ 素晴らしい作品です;; ああこんな
に可愛いカニを殺すことを考えるなんて私は頭おかしいんじゃないかと。 ホント2,3日たって冷静に
見ると痛いの書いてますね 私。
>>666 激しくG J !!
カニに萌えた。
嘘だっの前がkoolなあたりわかってらっしゃるw
ちりばめられた小ネタが良い!
>>671 正直ウザい
解説すんなら投下直後にやれよ
>>671 なぜ駄文とわかっているのに投下をするのですか?
謙遜と卑屈を履き違えないでいただきたいわ。
続編キボンしてくれる人ありがとう。
乙女さんのもカニのも考えてはいるんだけど、
一応区切りがついてるから放置した方がいいのか悩んでるんさ。
あと、そんなにマンガとか読まないからネタを出しにくいってのがあるのだわ。
どうしてもギルティ エヴァ ジョジョ ネタばっかになっちゃってボツにしてるんだ。
ホントは1人1人にお礼言いたいけど我慢してる。ありがとうなオマイラ。
つまらなかったからの間違いだろ?
面白かったらそんなことは関係無いからなw
朝、起きると、達人になっていた。
俺を起こしに来た乙女さんが床で失神している。
無意識に投げ飛ばしてしまったらしい。あの乙女さんがこの「俺」に・・・?
「くっくっく ハッハッハッ アーハッハッハッハ!
・・・ついに俺様の時代が来たのだ!!!」
蟹沢家の玄関に向かう・・・ 面倒だっ!
「・・・・・」
アッパーとストレートの間のパンチ。「ジョイント」
バコッ
ふん、もっと派手な音が鳴ると思ったがな。
蟹沢家の壁に大穴が空く。
「てめー人んちに何しやがるっ って レオ??」 カニが飛び出してきた。
「なーにぃ? レオちゃん? 出涸らしをさらいに来たの〜 いいわよー 今なら米10キログラムつけたげるわ。」
「いいえ、お断りします。」「今日は貴女に用があってきました。松笠の呂布」
マダムから笑みが消える。
「女の身でありながらその力は同門の橘平蔵をも凌駕したと言う・・後継者の座を結婚を理由に平蔵に譲ったと聞いているが・・・さて。」
「フン 知っていたか。レオちゃんも隅に置けないわね。」構えるマダム。
「麒麟も老いたるは駄馬にも劣ると言うが・・・ふっ衰えてはいないようだな。」 こちらも構える。2人とも残像を描きながら腕を動かす。 一見向かい合って盆踊りの練習をしているかのように見えるだろう・・・・
みるみるマダムの額に玉のような汗が噴き出していく。
「きぬ、アンタには母親らしいことは何にも教えてやれなかったね。」
「え・・・いきなり何言ってんだ?」
「これが・・・アンタに残してやれる最期の母親の姿だ・・・忘れんじゃないよっ!!」
「えっえっ? そんな母親おかしいデスよ?」
レオの姿が一瞬ブレた・・・カニにはそう見えた。そのようにしか見えなかった。
張りつめた空気が一瞬ゆるんだ・・・? と思った瞬間・・・
「ぐはあ・・・」 血を吐きマダムが倒れる。
「くうぅ。 ワタシを倒し。何を望む・・・?」
「知れたことっ 我が望むはっ 「天」 すなわちっ 松笠最強の座!!」
目指すは松笠最強の漢 竜鳴館館長・橘平蔵の首!!!今、レオ最強伝説が幕を開けるっ!!!!! 続く・・・・
自分で書いてて何だこりゃ? とか思いました。
ところでカニって母親のこと、なんて呼ぶんでしょうねぇ??
最強になっても誰も倒さないのがレオ
最強になっても誰も倒せないのがフカヒレ
竜鳴館 道場・・・
「・・・・呂布が逝ったか・・・」平蔵が目を細めて言う。
「まだ死んでねーよ!!」 カニが涙目で吠える
「ところで対馬クンは何でいきなりそんなに強くなったの?」
「・・・ 私の整体のせいだ・・・毎晩整体を施している間にレオのチャクラが開眼してしまったらしい・・・」
「ふむ・・・ しかしあの呂布をも倒すとは恐ろしいまでの勁・・・さすがに鉄の血筋と言うところか・・・」
「いえ、レオの才能は異常です。歴代の中でもあれほどとなると皆無です。」
「平蔵ー勝てるのか??」
「はっはっはあんな若造の一人や二人ぃ・・・・ 」豪快に笑う橘館長
「むうっ」片膝をつく・・・・
「やはり無理ですっ 」乙女が肩を支える。
「え?」「館長は先週の山ごもりで古傷を痛めてしまったんだ。常人ならICUに入っていなければいけないほどの大怪我だ。」
「・・・レオは私が倒します。いえ、姉として私が止めなければっ」
道場の前には乙女さんが立っている・・・仁王立ちってやつだな。思わず苦笑する。 平蔵は中か?
「乙女さん・・朝ので実力の差がわからなかったのかい?」
今やうちのヒエラルキーは
俺>>(超えられない壁)>>乙女さん>>スバル>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>カニ>>>>>>>>>>>>>>回覧板>>>>>>フカヒレ。という感じだ。
「私はお前のお姉ちゃんだ。朝は不覚をとったが今度こそお前を止める。」
「鉄!!地獄蝶々を使えっ!!」平蔵の声が響く。
「ははっ乙女さん使っていいぜ! ちょっとは楽しくなるってもんだ。んん? 丸腰の相手には使いにくいかい? なら俺も武器を使わせてもらうよ。」
右手に持った包みを解く・・・・・
・・・ボトルシップ・・・・
「レオっそれは命の次に大事なものではなかったのか? そこまで変わってしまったのか?」 乙女さんの悲痛な声。
「勘違いをしてもらちゃ困る。これは命と同じくらい大事なもんだ。余裕ってヤツさ。乙女さん。この大事な大事なボトルシップで相手させてもらう。」
乙女さんは怪訝そうな顔したが、一度深呼吸をし、鞘を左手に持ち、腰を落とした。抜刀術の構えだ。
「来るか!鉄乙女!!」「いくぞっレオっこの抜刀術見切れるものなら見切ってみろ!!!!」
更に腰を落としたと思った瞬間 乙女さんはダッシュした。神速からの抜刀術!!人の身では絶対回避不可能な超必殺技であるー
「とった!」確信した。 間合いは完全に乙女さんが制していた。しかし。。。
音・・・・すらしなかった。 3尺5寸の地獄蝶々の刃は、レオの持つビンの底で受け止められていた・・・!?。
「スローすぎてアクビがでるぜ。」
「くっ」 飛び退いて間合いを離す。
・・・・!!!!レオがいない? 靴の・・ウラ?
ドロップキック・・・・ ノーモーションからのドロップキックが完全に鉄乙女の 顔面を捕らえていた。 まるで子供に蹴っ飛ばされた空き缶のように転がっていく乙女さん。
「女の子の顔面を蹴るなんて・・・対馬クン、アンタ・・・」
「死合いに男も女も関係ない・・・・。そうだろっ乙女さん・・ってさすがに頑丈だな。」 立ち上がる乙女さん・・・・泣いている?
「おやおや痛かったかい もっと手加減してあげればよかったかなー?」
「レオっお前が強くなったのは私もうれしい。 だが、今のお前はただの外道だ。今までお前を鍛えてきたのに精神はまったく鍛えられてなかったんだな。お姉ちゃんは情けなくって涙がでてきたぞ。」
「平蔵っなんでレオは急にあんなに強くなったんだよ? 見た目はヘタレのままだろー?」
「蟹沢っお前は拳銃を持った相手に勝てるか?」
「ん? 勝てるわけねーじゃん」
「相手が構えてから撃つまで10秒あれば どうだ? もちろん着弾地点は変わらん。」
「そんなら余裕じゃん。簡単によけられるYO!」
「今の対馬がその状態だ。莫大な勁により、完全に鉄の動きを見切っている。」 「じゃあ、乙女さんは勝てないじゃねーか!」
「ふふっどうかな? もう鉄は対馬の弱点に気づいたようだぞ。」
先ほどと同じ構え。神速からの抜刀術の構えだ。
周りの温度が下がっていくような感覚・・・・
「いくぞっレオ!!!これで最期だあーーー!!!!!」
鉄乙女の姿が消えるっ ダメージを負っているにもかかわらずさっきより疾い
抜刀術・・剣術において最速のソレは間合いに入れば最強である。しかし、弱点が二つある。
一つは、一回きりであること、初撃を外されれば死に体となる。
もう一つは、鞘より外側が死角になること。 右利きの鉄乙女の左側は死角となる・・・・・
レオは見切っていた・・・・抜刀より速く左側に・・・・
「蟹沢・・・ さっきの拳銃の話だが・・・もし拳銃が暴発した場合。弾が出ると 思っていたお前は 暴発の破片を避けられるか?」
「えっ?」
「それが答えだ・・・・所詮対馬は素人だったということだ。」
パリーン
ボトルシップが砕け散るっ それは舞い散る雪のように綺麗だった。
鉄乙女は・・・左手で刃を抜き、対馬レオを斬っていた。
「お前は抜刀術の奥深さをを知らなかった・・・一朝一夕で身に付く強さなど所詮紛いものだ・・・いつも言っているだろう毎日の鍛錬が・・・」
うすれゆく意識の中で・・・いつもの説教がいつまでも続いていた・・・。
はっ 目が覚める ここはベッドの中??夢オチっ?
「おっ 今日は ちゃんと起きてるなー 感心だ。もうおにぎりは用意できてるぞっ」俺を起こしに来た乙女さんが階段を降りていく・・・・・
ふと・・・棚を見ると・・・命と同じぐらい大切なボトルシップが割れていた。
終わり。
677-678 683-690
ヒエラルキーは変わらなかったということで。 ギャグを上手くいれれませんでした。
難しいですね。
さて、あのへたれをどうやって落とそうか。
ある夜、ボクは1人ベッドに座って考えていた。
最近のレオは……なんというか、認めたくねーけどモテているように見える。
ココナッツのやろーといい、よっぴーといい、最近レオへの好意がちらちらと見えている。
いくらバカだと言われていようとも、ボクだって女のコ。そこらへんの空気はうっすら解る。
それを感じる度に、なんかもやもやした気持ちになったけど、理由が解った。
嫉妬、だな。
最近レオと一緒にいることが少なくなって、やっと自分の気持ちに気づけたぜ。
ちょっと遅かったけど……まだ間に合うよな?
手遅れになる前に気づけたボク、えらいぞっ。
それに乙女さんも姫も油断ならない。
あの2人も済ました顔して、いつのまにかレオを狩ってしまいそうな気がする。
いつまでも幼馴染っていう立場に甘えてちゃ、だめだよな。
実際、全っ然アドバンテージないしね。
……かなしくないっ、かなしくないもんねっ。
とりあえず今はへたれレオだから、誰かと特別に仲良くなってるわけじゃあなさそーだけど。
今回はそのへたれさに感謝、かな。
で、どーしようかな。
今までが今までだけに、レオの前でいきなりかわいくなるなんて……できそうにないし。
朝とかにレオがいきなり襲ってくれたら問題ないんだけどな。
あ゛〜、それが出来ないからへたれなんだよね。
ったく、美少女がぱんつ丸出しで寝てるのに何で襲わないかねあのへたれは。
今まで気づかなかったけど、なんでだよオイ。
ボクがあんなカッコするのはレオの前だけなんだぞ? わかってんのか?
アレか? しましましか履いてないのが不満か? えぇオイ?
よしっ、明日はとっておきの勝負下着ってやつでいくかっ。
ホントはいつかの日のためのだけど……きっとレオとのために買ったんじゃねーかなぁボク。
それさえ装備すればいくらあのボンクラだって
レオは いきりたって カニにとびかかった
ってなるはず。
そんでそのままラブラブに……うん、あるあr
「ねーよ……」
思わず声に出る。
そんなんでレオがボクに夢中になるなら苦労しねー。
ボクの体にえろえろな魅力がないことくらい分かってる。
……泣いてないっ、泣いてないもんねっ。
とりあえず、今ボクに出来ること。
それをやってくことかな。
あいつだって、ボクのことは嫌ってないハズ。
ただ女のコとして見てないだけ。
なら勝機はある。
他の女になんかぜってーゆずらねーかんな。
絶対負けられない戦いが、ここにはあるんだよっ!!
レオ、常にオメーだけが選択肢を持つなんて甘い考えは捨てた方がいいぜ?
明日からはボクがせーいっぱいアピールしてやるかんな。
バグじゃねーぞ? 覚悟しとくんだな。
「次回 『決戦、海浜都市松笠』!!」
「夜中にうるさいよ出涸らし! さっさと寝なっ!!」
>692-693
カニ独白SS
絶対どっかで誰か書いてるだろうけど、反省はしていない。
「カニ… お前何やってんだ?」
「可憐な美少女のお出ましに何やってんだとはゴアイサツだねぇ」
夏休みの終わったある土曜日。特に予定があるわけでもなく、のんびりとした時間を過ごせる貴重なひととき、だったのだが。
それはこの瞬間カニ星人によって脆くも崩れ去った。
「つーかお前、この前スバルにもう俺の部屋にこないって言ってなかったか?」
「へっ、あんときゃスバルに上から言われてつい答えちまったけど、大体ボクがココナッツに遠慮しなきゃなんない理由なんてどこにもないんだよ。むしろ後から転がりこんできたアイツがボクらの聖域をぶっ壊しんだ」
何事もなかったかのように窓から俺の部屋に侵入してきて、マンガを物色し始めるカニ。
「そもそもオメーが下心丸出しでココナッツなんざ構うからこんなことになっちまったんだろ? 後輩に目をかけるのは先輩の役目だとかなんだとかいいながら、どーせ無駄に発達した胸だとか尻だとかに釣られたんだろ? ったくムッツリスケベは始末におえねーよなーホント」
「お前って遠慮ないのな……」
ってか、今日は一段ときつくありゃしませんかカニさんよ?
「それに、姫はどーしたんよ姫は? 姫に近づきたくて竜宮に入ったくせに、気がつきゃこのザマ。ま、ヘタレ日本代表のレオらしいっちゃーレオらしいけどさ〜」
「…姫は、一人でも生きていける。まぁ、よっぴーが常に側にいるから一人じゃないかもしれないけど。だけどなごみは…… あの時のなごみは絶対に一人にはしておけなかった。あいつの未来は、俺が護ってやるんだ」
「はぁ? レオ… オメーやっぱり頭ヤられてるよ。しょーがねーから、ボクが幼馴染代表として目ぇ覚まさせてやっから、せいぜい感謝しろよ」
だからカニよ、人の話を聞け。頼まれもしないことはしないでくれ…
ガチャッ
何のことはない。扉の開く音。
思えばこの時もっと気を配っておけばあるいは… いや、もう何も言うまい。
俺のトランクスを引っ張り合っていたあの日の記憶が蘇る。
「センパ…… ちっ、カニも一緒か。今日は不法侵入してないだろうな?」
一瞬、ほんの一瞬だけ柔らかな表情を見せたなごみだったが、勿論直後にカニ
を視界の端に見つけていつもの顔へと戻ってしまった。
「オイココナッツ。今日はボクが年上としてありがたーい話を聞かせてやんよ」
「聞きたくありません。出て行ってください」
「いいかぁ? テメーは勘違いしてるんだ」
読んでいたマンガをぽすっとベッドに投げ捨て、なごみに向かって指をびしっと
突き立てる。
「テメーの脳内でどういう補完されてっか知らんけどよ、レオはテメーが好きだか
ら告白したんじゃねーんだよ」
…突然何を言い出しますかこのカニは。
「他人の干渉ウゼーとかいってるくせに『一人じゃ寂しいオーラ』丸出しだったから、
心の優しいレオが見るに見かねて手を差し伸べただけなんだよ。でなきゃ口を開きゃ
ウザイだのキモイだの潰すだのしかいわねーパンストヤンキーなんて誰も相手にな
んてされないに決まってるだろ」
おっ、こいつ意外と見るとこみてるな。伊達になごみと幾度もぶつかりあってたわけ
じゃないっていうか… いやそんな悠長なコト考えてる場合じゃないか。
なごみはというと、『なにをバカな』みたいな多分に哀れみの含んだ視線でカニのい
うことを黙って聞いていた。とりあえず今すぐ修羅場になるような雰囲気ではなさそうだ。
…この時の俺の目を例えるなら、ちくわかレンコンだったことは否めない。
「大体図体ばっかでかくなったガキンチョが、いっちょまえに人様とつきあおうっていうのが
間違ってんだよ。テメーにゃ人間の友達はまだ早すぎんだ。陽の当たらない部屋の片隅
に置いた鉢植えに向かって言葉遣いの練習でもしてな。植物同士な」
「…小さきカニよ。言いたいことはそれだけか?」
意識的に抑えられた声音が俺の後ろから。ああ、やっぱりカニのことになると沸点低す
ぎだな…
「しってっかココナッツ? レオはオメーの無駄に発達した胸と尻だけがお目当てなんだとよ。
要するに身体だけのオトモダチってワケだ」
なっ、なんつーことを…… あぁ、視線が痛い。振り向きたくない。どーせ『カニのいうことは
いちいちむかつきますが、そこだけは間違ってない気がします』みたいな顔して俺を見てる
に違いない。うう、カニめ。
「ま、要するにテメーにゃレオはもったいなさすぎってコトだ。今までお情けでつきあいのまま
ごとにつきあってもらったレオに充分感謝するんだな」
そこまでほぼ一気にたくしあげて、フンと鼻息一つ鳴らすカニ。満足げだった。
まーなんつーかひたすらになごみの悪口ばっかだったよーにも聞こえるが… どっちかって
いうと、彼氏を別の女に取られた奴が嫉妬から毒吐きまくってる感じに近かったな。
…嫉妬? 図式からいうと、カニがなごみにってことに…… ありえねーな。
と、突如視界の端で黒い何かが動いた。
次の瞬間、カニの絶叫が響き渡った。
「いだだだだだ〜〜!」
「蟹沢『先輩』…… 今日は新しいスポーツを紹介します」
カニの顔を片手で鷲づかみにし、そのまま吊るし上げるなごみ。ちょっ、乙女さんじゃないのに
そのパワーは一体?
「重いフライパンや鍋を扱うのにはある程度の腕力が必要です。カニを吊るし上げるくらい出来
ないと、おいしい料理は作れませんから… さて、肝心の新スポーツですが、その名は『スプ
ラッシュ蟹沢』」
「す、すぷらっしゅ?」
「競技内容は簡単。こうしてカニの頭を締め上げて、カニミソが出たら勝ち」
「ヲイヲイ、殺す気満々なタイトルじゃねーですかソレ?!」
じたばたともがくカニ。
「カニ… 敵ながら哀れな奴。いつもの軽口ならマーベラス蟹沢で許してやろうと思ったが、先輩
のことを悪くいうのは万死に値する。センパイ、ベッド少し汚しますけど後できちんと掃除しますので」
めりめりと音がする。
「は、離せバカヤロー! 可憐な美少女が脳汁ぶちまけるシーンはレオにゃ刺激的すぎんだろがよ!」
「蟹の甲羅が砕けてカニミソがこぼれるだけ。問題ない」
「問題ありまくりじゃこのボケー!」
「おい、何でもいいけど俺の部屋であんまり暴れないでくれよ……」
「あっ… センパイすみません。すぐこのカニをしめますので…」
だからそうじゃないってば。ああもう、この二人ってば…
「スキありっ!!」
俺に気を取られて一瞬力を緩めたのか、カニがホールド状態から抜け出す。顔には
しっかりとなごみに締め付けられた後がついていて、かなり笑える顔だった。
「テ、てんめぇ… 本気で顔の穴という穴から何かが出るかと思ったろーが!」
「灰汁抜きしてやろうと思っただけ。むしろ感謝して欲しいくらい」
いつも思うんだが、このやり取りをみていてカニに分がよかったコトが一度としてない
んだが… どうして諦めないんだろうか? ガッツがあるとか、カニだからとかいえばそ
れまでかもしれんが、どうにも腑におちないんだよな。
むぅ。
「ココナァッツ…… 生きてこの部屋から出られると思うなよ? せめてもの情けだ。テ
メーが片想いしてるレオの腕の中で死なせてやんよ!」
ゆらりと構えるカニ。俺が一分くらい前に言ったことは耳を素通りだったようだ。
「今日、ボクは修羅になる。レオ、悪いけどバケツと雑巾用意しといてくれよ。もうすぐ床
がココナッツ汁まみれになっからさ」
「うざいカニ… センパイ、どうしてこの腐れ甲殻類はいつまでたっても学習しないんで
すか? いくらカニでも『一応』人間の形してるんですから、少しくらい脳味噌が入って
いるでしょう? これだけやられれば動物だってちゃんと上下関係くらいわきまえまる
はずなんですけどね」
やれやれと肩をすくめるなごみ。少なくともなごみの方は先ほどの『スプラッシュ蟹沢』
とやらである程度ストレスは発散されたっぽいな。
ガチャッ
そう、何のことはない。俺の部屋の扉が開く音。
俺がここにいて、なごみがいて、カニがいる。この状況で部屋に現れることの出来る人
物といえば……
「「乙女さん」」
不意の闖入に俺とカニの声が重なった。
「む、何やらにぎやかだな。蟹沢に椰子… の二人か。お前達は顔を会わせる度にケンカして
いるな。二人きりのときならともかく、第三者がいるときくらい、お互い自重したらどうなんだ?」
「乙女さん、どうしてここに?」
「ああ…… 実は、ちょっと、な…」
ものすごく歯切れの悪い答えが返ってきた。
乙女さんは以前取り交わした約束で今日は朝から実家に行っているはずだった。はず
だったというか、今朝確かに見送ったのだ。玄関先までだけど。
まあ約束とはいえ、実家で何かあったとか、逆に学校で何かあれば家にいたって不思議
ではない。あれはもともと乙女さんが俺に気を使ってくれただけだし。
しかし、それは乙女さんの先ほどの一言であり得ないと思った。まっとうな理由があれば
まずそれを言ってくるはずだ。
「丁度いい。蟹沢も椰子にも話しておきたいことがあったんだ」
カニとなごみの諍いは急な形で終わりを告げたのだが……
乙女さんは胸に手を当てると、大きく深呼吸をした。そして、静かに話し始める。
「夏休みの間、しばらく実家に帰省していたんだが… どうにも頭から離れないことが
あってな。つい最近までそれが何なのかよくわからなかったのだ。だが、それが今日
になってやっとわかった。いや、わかってしまったというべきなのだろう……」
なごみが鋭い視線で乙女さんを睨んでいる。まるでその先のセリフを遮らんとしてい
るかのようだ。
カニは気をそがれてちょっとぽかんとしている。よしよし、お前もいつもどおりだな。かく
いう俺も乙女さんが何を言おうとしてるのかわからんから、今だけはお前と一緒だ。
カニと一緒というのが辛いけどな。
「レオ」
「はい?」
「レオ… ハッキリ言うぞ。私は、お前が好きだ」
……あれ? 今なんかものすごい場違いな言葉が聞こえてきたような気が…
「…そんな顔をするな。お前は全く気づいていなかったとしても仕方ない。私自身、そん
な気持ちに気づかされたばかりだったしな」
「なっ… え、ちょっ?!」
俺以上に狼狽するカニ。いや、お前がうろたえてどうするよ。まあ急展開だからな、
気持ちはよくわかる。
つか、乙女さん? 俺、その展開がよくわからないんですけど… 一体どこでフラグが?
「振り返ってみれば、私は元々お前が好きだったんだ。そうでなければ従姉とはいえ一
緒に住んだりかいがいしく世話をしたりはしない。出来の悪い弟の面倒をみてやるなん
てつもりは、ひょっとしたら最初からなかったのかもしれん…」
「鉄先輩… 随分とあざといんですね」
な、なごみさん?
「あたしとセンパイがつきあうようになってから、今更すぎるとは思いませんか? 鉄先
輩は筋の通った人だと思っていたのですが… 正直幻滅です」
「自分でもわかってるさ。今の私がどれだけ愚かなのかくらいはな… それでも、この
想いだけはどうしても止められなかったんだ。理性だとかモラルだとかそんなもので
は到底抑えつけることはできなかった……」
重々しい空気があたりを支配する。
何か言わねばならない。
でも何を言えばいい? 下手なことは絶対に口にはできない。一時の感情に任せて
しゃべれば必ず後悔する。それだけは避けたい。
「オメーら… そんなにヘタレオがいいんか……」
カニがやけに低い声音でそう切り込んできた。いいぞカニ、この場の空気を別方向に
持っていけるのはお前しかいない。うまくいったら麦チョコ一粒やるぞ… っつか、ヘタ
レオってなんだよヘタレオって?
「レオはな、テンションに流されて行動するのがイヤなんだよ。オメーたちがテンション
丸出しで近づいたってメーワクなだけってことに気づけよな!」
そーだそーだ。たまにはマシなこといえるじゃねーか。
「レオはボクらという幼馴染と一緒にいつまでも平和に過ごしていきたいって、そう心か
ら望んでたんだ。だから… だからボクは決めてたんだ! ボクはレオの側にいてや
ろう。レオのことをずっと見てきたボクがいつまでも一緒にいてやろうって…」
ヲイカニイマナンツッタ?
「蟹沢、お前……」
「カニ……」
驚きの表情で三人がカニを見つめる。瞬間、自分のいったことに気づいて慌てるカニ
だったが、やがて諦めたかのようにベッドにどっかとあぐらをかくと、意を決してなごみ
に向かって言い放った。
「ああそうさ。ボクだってレオのことが好きだよっ!」
「甲殻類がセンパイに恋愛感情? …くくっ、笑えない冗談」
「ジョーダンなんかじゃねえ! こんなことジョーダンでもいえるわけねえだろタコ」
顔を赤らめて俺を見るカニ。やめろ… やめてくれカニ。俺をそんな目で見るな。
「今日は鉄先輩といいカニといい… 冗談であたしをびっくりさせる日ですか? エイプリ
ルフールには遠すぎますよ。悪いこといいませんから、冷水でも頭からかぶってきたら
どうですか。少しは、目が覚めますよ」
ものすごい余裕たっぷりになごみが言い放つ。
「まあ、折角ですから止めでも刺しておきます。 …いいですか、鉄先輩とカニがセンパイ
にどんな感情を抱こうと、センパイはあたしに向かってはっきりと『好きだ』と言ってくれた
んです。そしてあたしはそれにはっきりと応えた… そこに入り込むスキなんてないんです。
大人しく諦めてください」
「…椰子、いいことを教えてやろう」
「?」
「鉄家の教えでは『恋愛は奪い取るもの』なのだ。私がこの気持ちを口にし、レオに伝え
た以上全力でいかせてもらうぞ」
何か大変なことになってるよ、ははは。
知ってる? こういう時ってさ、大抵当事者の意思とかって見事に無視されるんだよね。
おかげで当事者のはずなのにすっかり観戦モードですよ、俺は。
なごみは終始余裕だった。そりゃそうだろう、なごみは俺と心も身体も繋がったワケだ。
どう考えてもゲーム終了。なごみの一人勝ちで全てに決着がついている。
ついている… はずなのだが。
「重ねて言うが、私は手加減しないからな。 …たとえその先に悲しい結末が待っていよう
とも、この想い…… 貫き通す!」
かっこいい。うん、とってもかっこいいよ乙女さん。
「へん、レオにゃ年上も年下も似合いやしねーよ。幼馴染にして竜鳴館のマスコットと名高
い美少女のボクがずっと側にいてやんよ。ココナッツの毒素に犯されたレオを救えるのは
ボクしかいないしね」
はいはい、カニさんはいつも元気ですねぇ。
「………(センパイ、あたし信じてます)」
…やめてくれなごみ。俺は雨に打たれて震えている捨てられた子犬の瞳にものすごく弱
いんだ。だから、そんな目で俺をみないでくれ……
月並みだが、夢ならよかったのになぁ。
幻覚なのか、目の前に裏返しのカードが三枚。
どうする、どうするよ俺?
>706
GJ
これはいいものだ。
この修羅場の行く末は……どうなるんだろ?w
_
'´, '^V^ヽ 。
i |从゙"ソリj /
| (リ´ヮノリ/ 支援のないときには
|_リ〈(`ー')つ 4分間隔での投下をお勧めしますわ〜
/'`´|
`tァァ
>>706 GJ!!!
すごくこの後が気になるんだが期待して言いのかい?
ハーレムにもっていくのは勘弁な
労働前のひとときから。
なるほど、4分間隔か。覚えておこう“〆( ̄  ̄*) ササッ
>>707 709
読んでくれてサンクス。続きは考えている。
>>710 今のところの展開構想だと全然考えてないです。
続きwktk
ここでスバルが乱nyアッー!
スプラッシュ蟹沢ワラタ
いいセンスですねぇ
715 :
名無しさん@初回限定:2006/08/12(土) 20:16:17 ID:/y/1RXhIO
>>706 GJ!乙女さんが来たあたりから全員部屋にきて告白するような話かと思ったけど、なかなかおもしろかったよ。
てか今日は何でこんなに投下が多いんだ?
>>706 GJ!続きキボン
ライフカードみたく三枚のカードごとにストーリがみたいなぁ・・
ぼくは、気のきくむらたくん。
あたし、くちべたのりこちゃん。
あのね、
どこか行きたいのか?僕がどこでもつれてってあげるよ。
あのね、
おなかがすいたか?僕がなんでもつくってやるぞ。
あのね、
暑くないか?僕が涼しくしてあげるよ。
あのね、
寒くないか?僕がマフラーつくっておいたぞ。
あのね、あの・・・。
ねむれないのか?僕がいっぱい話を聞かせてやろう。
あのね、あのね、
僕がきらいなのか?
だって、にしざきはなんにも、言わないじゃないか。
それなら、君の前からいなくなってあげるよ。
あのね、あのね・・・
言えない言葉があふれでた。
ずっと言いたかった言葉。
【ずっといっしょにいてくれる?】
なによりも、僕が君のためにできる、いちばんのコト。あたりまえすぎてわからなかった。
【ずっと、いっしょにいてやる。】
くちべたのりこちゃん、あふれる思いが伝わった。
終わり?終わりか?
遅くなってすみません、終わりです。
村田とくーの二人に幸あれ。
>>719 あー、あの絵本の話か。
絵本のまんまだけでなく、キャラなりの話が欲しいな。
空手野郎は地味
>>706 遅れて言ってしまうのもなんだが、先輩、幼馴染、後輩、ハーレム、曖昧
ってカードの5枚でやって欲しいような気がする。
当然、どこに行ってもバッドエンドは付き纏うが…みたいな感じで。
728 :
706:2006/08/14(月) 17:25:40 ID:+8QGmoMu0
>>716 >>726 カードによるストーリーの分岐も面白そうですが、全部書いてのっけると
量が半端ない気がしておりますが、アイデアサンクスです。頑張って考えて
みます。
今週は何故か仕事でティラノサウルスの着ぐるみを着るはめにorz
729 :
706:2006/08/14(月) 17:26:31 ID:+8QGmoMu0
アンカーみすった…
>>725でした。 申し訳ないorz
730 :
716:2006/08/14(月) 18:02:29 ID:znJVmEQq0
着ぐるみ大好きの、久川綾さんかも知れん
>>694 いつもGJ!
カニSS見るたび心が温かくなりますお(*´ω`)
>>706 これまたGJ!!
そのままシナリオ書けそうなセンスに脱帽。
レオの持つ3枚のカードに期待w
>>721 元ネタとあの二人、ベストマッチですな。
つーか723じゃないけどつよきすスレの連中村田イジメすぎw
僕は村田とくーを応援しますよ。地味上等
733 :
706:2006/08/15(火) 11:46:33 ID:9oFM3fE30
地元の代表が甲子園で逆転勝利。試合展開に気が気じゃなかったです。
以下、投下開始。
夕食は、自分を好いてくれる女の子が丹精込めて作ってくれた手料理。
ね? こうやって言葉だけ見れば羨ましく思うでしょ。
…現実はさにあらず。
「今日はセンパイの好きなものを中心に献立を組んでみました。最近の中では会心の
出来だと思います。さめないうちにどうぞ」
「レオ、今日のおにぎりは特別だぞ。先週実家に戻った時にとっておきの食材を用意して
おいたんだ… きっとレオの口に合うと思う。楽しみにしてくれ」
乙女さんがいるせいだろう。普段外で見る感じのなごみと、何だかよくわからないけど
自信満々な乙女さん。おにぎりは以前出されていた量より… あきらかに多い。
んで。どっちを最初に食べようかとおにぎりに手を伸ばそうとすればなごみがふいっと
そっぽをむいて切なげな視線を送ってくるし、反対に乙女さんは『それでこそ我が弟』
みたいな感じでやたら嬉しそうな顔を見せる。
じゃあとばかりになごみの作った料理に、と箸を手にとればその逆。
どないすれっちゅーねん。
「…あの、そんなに見られると食べづらいんだけど……」
「なに、お姉ちゃんのことは気にするな。早く食べて感想を聞かせてくれ」
なごみは何も言わなかったが、おそらくは同じだろう。表情を見ればよくわかる。
…食事がつらいと感じたのは、カニが作った時以来だぜ…… まあ、あの時は肉体に苦痛を
与えるタイプのつらさだったから、それよりはマシかもしれないけど。
まあ、フカヒレならこの状況も喜んで受け入れるだろう。ある意味羨ましいぜ。
フカヒレになりたいとは死んでも思わないけどな。
レオがどうにか二人の食事を平らげ、よたよたとキッチンを後にする。
後片付けをしている椰子と、椅子に腰掛けて腕を組み、その背中を見つめる乙女。
「満足しましたか、鉄先輩?」
視線を動かさぬまま、椰子が先に切り出してきた。その声音は完全に『線の外』の人間に
むけられるそれと同じだった。
「満足? 私が何に満足したというのだ?」
「センパイは別に、鉄先輩のおにぎりが私の手料理より良かったから先に選んだわけじゃ
ないですよ? ただ単に、ああも迫られてはセンパイに選択の余地はなかった。それだけの
ことです」
「椰子よ、お前もまだまだ子供だな。私はそんなことで喜んでいたわけではない」
ふふん、と見えない相手に軽く鼻を鳴らす乙女。
「残念ながら私の腕では椰子の作る料理には遠く及ばない。それでもレオは私のおにぎり
を全て食べてくれたのだ。今は、それだけでも十分というわけだ」
「はぁ…… 鉄先輩はおめでたいですね。センパイが最後の方に残していたおにぎり3つを
苦しそうにほおばっていたのを見てなかったんですか? 他人が食べる分量も考えずに
作るだけ作っておいて全部食べ切るまで見ているなんて、意地悪としか思えませんよ」
「なっ… そ、そうなのか?」
一瞬で表情が曇る乙女。ある意味椰子よりも考えていることが表情に出やすい。
「し、しかし私の為に気合で食べてくれたと思いたいな。レオは昔からそういう奴だ」
「(……昔から…)」
椰子がその一言にぴくりと反応する。
少し前に蟹沢に言われた言葉を思い出し、ばれないように小さなため息をつく。
『ま、レオと付き合いが極めて短いオメーには、わからないだろうけどね』
「(カニに言われたことはむかつくけど… 確かに鉄先輩もカニもあたしの知らないセンパイ
を知っている。センパイと過去の時間を共有している…… あたしには、それは… ない)」
椰子の心が微かに揺れる。
今の俺の家には、安住の地が二箇所しかない。
一つはトイレ。とくればもう一つはいわなくても分かってもらえると思う。今俺がいる場所。
浴室。俺の部屋じゃないところがミソ。
というか、どう考えてもおかしいよね? 5月までは玄関さえ開ければそこは俺の安らぎの地。
時々カニやフカヒレ、スバルが来るけど、それさえも緩やかに流れる平穏な時の中の出来事。
それが、乙女さんが現れてから一変した。自堕落な生活に慣れきった俺を叩き直す為に
両親から送り込まれた刺客… いや、教育係とでも言うべき存在。
年頃の女の子とは思えない言動や行動力。幼い頃の記憶を無意識に封印させるほどの
体験を俺に味わわせた従姉。
そんな人が、俺のことを好きだと告白してきた。
「やっぱり… ありえないよなぁ……」
カニの場合は、俺的にはひょっとしたら、くらいのことは心の片隅にいつもあった。幼馴染な上に
いつも寝ているところを起こしにいく間柄。なんだかんだで毎日顔をあわせては色々話したり、
時には遊びに出掛けたり。
今になって思い起こしてみれば、なんとなくそれっぽいモーションがあった気もする。
なごみと付き合うようになってからは、嫉妬やあてつけのような行動をしてきたことも。
カニとは正直バカばっかりやってきた仲間なので、悪いが好きといわれてもピンとこない。何の
前情報もなければ、割と可愛いとは思うけどな。
「俺…… どうしたらいいんだろう…」
なごみは… 俺にとってもうかけがえのない存在だ。万が一なごみを今放り出すようなことが
起きたとしたら… 恐ろしい結末しか想像できない。想像すらしたくない。
だから、なごみを悲しませるようなことは絶対にしたくない。
でも、できることなら…
なごみがそばにいて。
厳しくも優しい乙女さんが俺を叱ってくれて。
いつもバカやって笑いあえるフカヒレ、スバル… そして、カニがいてくれれば。
「だけど… きっと、もう叶わない気がするんだよな……」
不安だけが、俺の予想通りに進んで、やがて予測を上回っていくんだ…
あの時のように。
カニこと蟹沢きぬは自らの部屋で考え事をしていた。深く考えることは決して得意では
ない彼女だが、それでも今は普段あまり使っていない頭をフル稼働させる必要があった。
「さて、勢いでつい言っちまったワケですが…」
レオのことは当然嫌いではない。普段はヘタレだのなんだのととかく馬鹿にはしているが、
それはあくまで幼馴染だから。レオをよく知っているからこそ敢えてネタとしてそう言っていた
だけのこと。
じゃあ好きなのか? と問われれば。
「…やっぱり『スキ』、なんかもしれないなぁ…… ココナッツの野郎がレオの近くにいるだけで
なんかむかむかするし、最近は何かにつけてレオのことが気になってるし。うーん、認めたく
ないけど、これってモロ嫉妬なんだろうなぁ」
認めたくはなかった。
「構図としてはオカシーんだよね。可憐な一輪の花であるボクがレオに嫉妬されるならともかく、
何故かヘタレオに群がるバカ女… 主にココナッツに対して…… ぐおおおお! 何か考えた
らものすげームカついてきた!! ぬぅぅあのボサボサ一年坊めええぇ」
まくらを抱いたままベッドの上をごろごろ。
「つーかあいつはキタネーよな。一年坊とは思えねー身体してるし、ツラも黙ってりゃそこそこ。
料理の腕はオアシスのテンチョーも認める程。んでもってこれはボクの予測だけど… あいつ
はレオにしか見せねー顔を持ってる…」
正直な話、あの時は単にいつもの調子で椰子とレオを冷やかし半分にからかってヒマを潰
そう。そのくらいにしか考えていなかった。
カニミソ垂れ流し二歩手前くらいのハプニングはあったが、まあ大した問題ではなくて。
「あんとき乙女さんがあんなこといわなきゃ、ボクだってつられはしなかったのにな… 恨むぜ
乙女さんよぉ」
とはいうものの、今更『あのセリフはつい勢いでした』ともいえない。言ったところで蟹沢が望む
関係に戻る可能性はあるとも思えない。
蟹沢は知る由もないが、丁度いい言葉がある。
『賽は、投げられた』のだ。
「こんなことスバルやフカヒレにも相談できねーし… こうなりゃ前に進むしかねー、か……」
蟹沢は知らない。知っていてもどうしようもない。彼女が今決断しようとしている道がどれほど
細く険しく、先の見えないものなのかを。
ドアの開く音がするとビクッとする自分がいる。
ビビってるわけじゃないけど… 正直情けない。悪いのは俺じゃない。開けた奴だ。
そうさ。俺は何も悪くないのさ。
……やべ、完全にダメな人の思考回路になってる。やめよう、このことを考えるのは…
「あの… センパイ?」
半分ほど開きかけたドアからなごみがひょこっと顔だけ出している。わずかな時間の葛藤
が顔に出ていたようで、心配そうな視線を俺に向けている。
「ああ、いや。なんでもないよ。ちょっと考え事してただけ。それよりもなごみ、あんまりドア開け
たままだとお湯が冷めちゃうよ。入るなら早く入ってきたら?」
半分だけのぞかせてる顔がぼっ、と耳まで赤くなる。うーん、かわいいなぁ。
これで本当に入ってきて背中でも流してくれれば嬉しいんだけ『は、はい…』
………?
おずおずとしながらだが、なごみが浴室に入ってきた。しかも全裸。
あーいや、普通風呂に入りに来てるんだから全裸なのは当たり前か…
「な… なごみさん?」
「うう、やっぱり凄く恥ずかしいです…」
恥ずかしいなら入ってこなきゃいいのに… などという野暮なツッコミはちりかみにくるんで
ポイだ。
「センパイ… もう身体、洗っちゃいましたか?」
「んー、これからだけど……」
「あ、それじゃあ私に背中、流させてください」
非常に嬉しいシチュエーションだ。なごみと同じ時を過ごしていく中で、一度は体験したいと
思っていたこと。なんだけど… 何故だろう、素直に喜べない自分がいる。
あ、言っておくけど勿論背中というか、身体中洗ってもらうつもりだけどね。それはそれ、これ
はこれってやつだ。
湯船から上がってなごみに背を向ける。なごみはボディーソープを俺愛用の乾かした糸瓜の
タワシで泡立たせ、良い力加減で俺の背中をゆっくりと洗い始める。
となるはずだった。
さあレオ、こんな時は得意の状況整理だ。
俺が風呂に入っていると、なごみが背中を流しにやってきた。よし、ココまでは大丈夫だな。
で、湯船から出てなごみに背を向けて座ったのだが… 俺の背中に触れたのは使い慣れた
糸瓜のタワシなんかじゃなかった。
なんていうか、一言じゃ形容しずらい。
暖かくて柔らかくて、それでいて弾力もある。すべすべとしている中にしっとりした感触も
ある。丸いボールのようなもののようにも思えるけど、質感の違う、尖ったような部分が確か
に感じられた。
そして、その推測を証明する、俺の身体を背後から抱きすくめる両腕。
「なごみ……?」
「センパイ… あたし、センパイのこと信じてます……」
声が微かに震えていた。
「あたしにとって、センパイは全てです。センパイは居場所を失ったあたしを優しく迎え入れ
てくれました…… あれほどセンパイのことを邪険にしていたのに… あの時のあたしの想
いは、とても言葉だけじゃ表せないけど… センパイ、愛してます。今までも… これからも
ずっと……」
なごみの言葉は、そこで止まらなかった。
「だけど、センパイは優しすぎます。その優しさに救われたあたしが言うのもなんなんです
けど… センパイには、人の心を惹きつける力があると思います。センパイが関わった人は
みんなそれを知っていると思います。だから…… 不安なんです」
いや、それはないんじゃないか? どう考えても俺、優しいタイプの人間じゃないぞ。カニ
やフカヒレには平気でキツいこというし、余計なことには極力首をつっこまない。そりゃ女の
子には優しくするだろうけど、そりゃ単に男だからだ。しかもそれだって… いや、これはや
めておこう。
「センパイ、あたし… センパイにお願いがあります」
「お願い?」
「はい…… センパイ、あたしを一人にしないで下さい。線の内側の人をこれ以上失いたくない
です。 …実は、もしセンパイがいなくなったらって、夜中に考えてみたことがあるんです……
その時は、怖くて怖くてちょっと泣いちゃいました。あんな想いをするのは、想像でも二度とし
たくないです…」
言葉がでなかった。
時は若干戻り、椰子と乙女がまだキッチンで火花を散らしている頃へ。
後片付けを終えた椰子が茶を淹れて乙女に勧め、テーブルを挟んで真向かいに腰かけた。
だがそこからは互いに何を語るでもなく、ただただ時が流れてゆく。語るきっかけを失ってい
るだけなのか、そもそも語るだけの言葉は必要がないのか。いずれにしてもその場を静寂が
支配していた。
「椰子… お前にはまず、謝らなければいけないな」
いつまで続くかわからない静寂を破ったのは、乙女の一言からだった。
「謝ったところで、何か解決するんですか?」
「う…… その、なんだ。今のは話し始めのきっかけとしてだな…」
「きっかけなんていりません。鉄先輩がどういう経緯でセンパイを好きになって、告白するに
至ったかなんてどうでもいいことですから」
ぴしゃりと言い放つ。話の腰をぼっきりと折られた乙女は文字通り言葉に詰まって小さく呻い
たが、すぐに持ち前の負けん気が発動したのか、めげた様子は殆どみせなかった。
「私はな、なにもお前にあてつけたりするつもりでレオに告白したのではない。私なりに悩んで、
悩み抜いた上で、ありったけの勇気を振り絞ったのだ。いくら私でも、既に彼女がいる相手に後
から告白をするなんてマネはできればしたくなかったのだからな」
「じゃあしなければよかったじゃないですか。そのせいでこんな面倒なことになっているんですよ?」
「わかっている! それでも…… それでも私はレオの事が好きなんだ。こんな想いになったの
は初めてで、どうしていいか全く自制が効かないんだ…」
現状だけをみれば、椰子と乙女には決定的な差がついている。だが人の心ほど不安定なものは
ない。特に男女関係なんてふとしたことで当人すら思いも寄らぬ方向に転がることだってあるのだ。
椰子はレオを信じていた。だが、レオの持つ優しさがいつ自分以外に向けられないとも限らない。
押しが強いであろう乙女のアプローチを始終受け続けて、どこかでぐらりと心が揺さぶられてしまう
かも知れない。不安要素は、出来る限り排除しておく必要がある。
そんな折、ふと二人の耳に音が飛び込んできた。
ヒロインが
のどかさん、ろ、呂布、フカヒレ姉などで構成される
年増版つよきす
それは、キッチンから扉をはさんだ向こう側から聞こえる、微かだが水を使う音。どうやらレオが
浴室を使っているようだ。
「さてと……」
わざとらしく前置きをして、椰子が席を立つ。
「…まだ話は終わっていないぞ」
「あたしは別に話したいことも聞きたいこともこれといってありませんから。 …それじゃ鉄先輩、お
風呂お借りしますよ」
「ん? 風呂なら今レオが入っているんじゃないか?」
「そんなことは知ってますよ。センパイの背中を流してあげようと思ってるんですから」
「なっ?! レオの、背中をだと…」
乙女の頬が朱に染まる。
「それは… あれなのか? 服を、脱いでなのか?」
「何言ってるんですか? お風呂に入るんですから裸になるのは当たり前じゃないですか」
「ふ、不健全な! そういうことは私が許さん!」
「許してもらわなくていいです。プライベートで鉄先輩に指図されるいわれはありません。それに…」
「それに、何だというのだ?」
乙女の中で色々な感情が渦巻く。椰子の言動に頭がついていけてないようだ。
「あたしにとって、鉄先輩はセンパイの従姉かもしれませんが、結局は『線の外側の人』。どうな
ろうとあたしの知ったことではありません。そして… センパイは今のあたしにとって全てです。
鉄先輩には、自分の一方的な感情のためにあたしの全てを奪う覚悟は…」
「無論だ!」
椰子の言葉を遮るように、乙女は真っ直ぐ椰子の瞳を見据える。そこに先ほどまでの逡巡は
既になかった。
「お前、わたしをなめているだろう? 自分は心も身体もレオと繋がっている。他人の入り込む
隙などどこにもない、と」
予想しなかった回答に忌々しげな表情をみせる椰子。
「…ここまで堂々と他人の彼氏を奪おうと宣言するなんて…… 嫌な女ですね、鉄先輩」
吐き捨てるように言い残して、椰子はキッチンを後にした。
乙女は冷めた茶を一口だけ飲んで喉を軽く潤すと、小さなため息をついた。
「…レオ、お姉ちゃんは嫌な女だ。お前の気持ちを半ば無視して、お前から椰子を引き離して
自分がそこに収まろうとしている…… 正直、私の初恋がこんなことになるとは思わなかった
ぞ。お前は罪な奴だな…」
聞こえるはずもない相手に想いを告げ、乙女は寂しく微笑んだ。
続?
陰湿な乙女さん……orz
すごく……ドロドロです……
>>733 熊本かと思ったけど時間的に北海道だな!?
作品はGJ!!
これからどうなるのかハラドキ日本列島
前半部分はこの前出たアンソロの丸パクな気がした
読んでて欝になった
俺の乙女さんはこんなんじゃないやい……
この先の展開に激しく期待w
公式でやられたらカンベンしてほしい展開だが、SSならではだな
752 :
名無しさん@初回限定:2006/08/15(火) 17:13:53 ID:oV/01zX80
なごみVS乙女さんVSカニのSS、とても楽しみです♪
この三人のせいなのか、ドロドロ感はそれ程ではないと思うのは気のせい?
よっぴーが参入したら完全にドロドロになりそうではあるんですけど…
ゲスなのはきゃんでぃそふとの管轄外
アニメの件ですっかり陵辱された気分にされたので
飴ブランドのプロテクトパンダ自体はもう信用してない。
これってレオがさっさと乙女さんとカニに「ごめんなさい」すれば終わるよね
みんな嫌なキャラになっていく……
756 :
706:2006/08/15(火) 22:05:36 ID:5lfSinjK0
読んでくれた方&感想くれた方まとめてで申し訳ないがサンクスです。
・最初の方パクりじゃね?…書いてからツンデレ白書2手に入れた状態だった
ので一人でorzしてました。しかし場面として代わりのいいものがうまく浮か
ばなかったのでそのまま載せました。
その気は全くありませんが、そう思われても仕方ないですね。
・乙女さんはこんなんじゃない…自分でもそう思います。まあ、素人が考えた
SSということでご容赦願いたいところです。
・苫小牧?…ばりばりの道産子でございます。
被るのはよくあるよ、うん。気にしない気にしない。
否定的な意見もあるけどそんなにダークな感じもしないし俺は好きだよ。
むしろエリー及びよっぴーに比べれば全然…(´ー`;)
それにしても続きが気になる…!
4人の行き着く先は天国(ハーレムEND)か!?
はたまた地獄(潰されEND)か!!? wktk
>>757 ハーレムは無いだろう多分、だって三つの独占欲の塊がぶつかり合っているんだから
俺は乙女さんだと信じている
俺は乙女さんだと信じている
何故二回も言うの?
何故二回も言うの?
手違いで2回も書いてしまったよ・・・orz
763 :
2人の誓い:2006/08/16(水) 01:25:08 ID:eFxfiLYl0
「ねえ、父さん。私、結婚するね」
なごみは父の墓前に向かってそう話しかけた。なごみの隣にはレオ、後ろにはのどかと天王寺がいる。
ジリジリと太陽が照りつけているがレオは手を合わせ目を瞑ったまま動こうとしない。レオの顔に汗が伝う。
線香が煙をあげ、添えた花は微風に揺れていた。
なごみが夢に向かって再び歩き始めてから何年も経っていた。
若きながらもなごみは料理人としてその頭角を見せ、ついには独立できるほどの腕を持つようになった。
レオも大学の経済学部を卒業し、経営コンサルタント企業に就職し、経営のノウハウを学んできた。
2人の努力の甲斐もあって来年、松笠市内に念願のレオとなごみの店をオープンする事が決定した。
そしてレオは長年連れ添ったなごみにプロポーズし、婚約した。
とはいっても2人はずっと同棲してるので既に夫婦同然の生活を送っているのだが。
「私、センパイと結婚するから対馬なごみになっちゃうけど、
お父さんがいた証として、店の名前はね"キッチン・椰子"にしようってお母さんと話し合って決めたの。
メニューの中にはね、父さんがよく作ってくれた料理も入ってるんだ」
なごみは父との在りし日の思い出に浸りながら話し続けた。
のどかと天王寺はそんななごみの姿を暖かく見守っていた。
するとレオは前を見据えて、語り始めた。
「なごみはあなたの姿を追いかけて料理人になる夢をつかみました。
でもそれは夢であって、夢を叶えたこれからは現実と戦っていかなきゃいけません。
俺はなごみが幸せになるように、ずっと、ずっとなごみを守っていきます」
墓をじっと見据えるレオの眼には強い意志が溢れていた。
「センパイ……」
そしてレオはなごみを見ると、照れくさそうに微笑んだ。
「さあ、これからちょっとお茶でもして帰ろうかしら?」
のどかはレオとなごみの肩をポンと叩いた。
「……それじゃあ、またね。お父さん」
4人は墓地を後にし、帰路についた。
764 :
2人の誓い:2006/08/16(水) 01:25:45 ID:eFxfiLYl0
「センパイ、ひとついいですか?」
「ん、なんだ?」
「私は"今"、幸せですよ?」
レオは自分がさっき墓前で言った言葉を思い出した。
「そうだな。これからずっと幸せでいさせてやるよ!」
「いやぁ、若いっていいねえ」
「あらあら、なごみちゃんもレオさんも熱いわね〜。それじゃあ〜」
のどかは天王寺の腕に絡んだ。
「おいおい、のどか。人が見てるだろ?」
「いいじゃない〜」
「―――」
なごみは快晴の空を見上げた。
(父さん、私はセンパイをずっと、ずっと愛します)
ずっと自分を支えてくれたレオとずっと幸せでいたいと願った。
「センパイ?」
「なん……おわっ、なんだよ?」
なごみはレオの腕に強くしがみついた。
「エヘヘ……なんでもないです」
おわり
765 :
TAC:2006/08/16(水) 01:28:33 ID:eFxfiLYl0
お盆SS?
ということでなごみとレオの結婚寸前の話です。
一部、「キミと歩くこの道を」の設定を流用してます。
つながりはありませんので注意。
そのうち「キミと〜」の外伝でも投下しますんで宜しくお願いします。
GJ!!
やっぱり甘いのはいいですね〜
767 :
757:2006/08/16(水) 03:01:17 ID:6lAZJudr0
>>758 べっ別に期待して言ったわけじゃないんだからね!勘違いしないでよ!
…まぁ確かにつよきすキャラでハーレムルートは無理ですよNE
>>765 うおー!
今回のSSも超GJなんだけど外伝の予告にさらにwktk
カニスキーの俺としてはスバルが子供こさえちゃった設定は
内心凄い複雑だったんだけどやっぱ作品としては純粋に好きなんで楽しみですたい。
なごみスキーとしてはこの連作は凄まじくありがたいぜ
>>765 こういうのぺーっとしたのたまにはもいいかもね
>>765 のどかさんファンとしては
天王寺コロしたいけどね
771 :
軽喫茶 竜宮:2006/08/17(木) 04:55:48 ID:R8j5NQxz0
7月初旬、昼間は暑くなってきたが、夕方ともなると心地よい涼しさになる。
竜宮の窓という窓から差し込むオレンジの光。何とも情緒溢れるじゃないか。
「この風景を、女の子と二人きりで心ゆくまで眺めたいねぇ〜…」
折角この鮫氷新一ことシャーク様が、夕暮れに憂える美少女の心の隙間を埋めてやろう
と思って来たのにさ。よっぴーあたりなら遅くまで残ってるかなぁ、なんて期待してたのに…
おっ? なにやら面白そうなモノはっけーん!
こんなこれみよがしにテーブルの上におかれた上に、ご丁寧にも『マル秘』なんて書かれ
た資料なんて、みないわけにいかないっしょ。もしかしたら姫やよっぴーのエッチな秘密とか、
椰子や乙女さんの弱点とか… うへへ、考えただけでよだれが出そうだぜ。
「えーと、何々…『生徒会新規参入者募集及びイメージアップに関する案件』…… うへ、マル
秘なんていうから何かと思ったのに…」
いやいや、待つんだ俺。ひょっとしたらこれはカモフラージュで、この後にお楽しみ情報が
満載なのかもしれん。もう少し読んでみよう。
「『予定している催事は食堂のラウンジに臨時で仮設する「軽喫茶 竜宮(仮称)」。スタッフ
は生徒会役員が担当するものとする……」
ん、次のページだけ手書きだな。つか、姫の字だなこりゃ。
「A案:喫茶店って、やっぱりメイド服よね。 B案:コスプレ喫茶っていうのも、悪くないわよね?
C案:暖かくなってきたことだし、ここは思いきって水着喫茶っていうのもアリかしら?」
な、なんかオラわくわくしてきたぞ。D案は何故か消されちゃってて読めなかったけど、これ
どれが選ばれても… やべぇ、今からカメラ用意しとかなきゃ。リアルCG回収ポイントとしか
思えねえじゃんこれ!
つか、俺が好き勝手にどれかに○つけて知らん振りしてても決まるんじゃねこれ?
「あれー? 私○なんてつけたっけか… まあいいや、これにきーめたっと」
とか姫が勘違いしてさ。うん、姫なら充分ありうるな。
よーし、ど・れ・に・し・よ・う・か・な〜♪
772 :
706:2006/08/17(木) 04:59:25 ID:R8j5NQxz0
閑話休題ではないけれど。
フカヒレは何を選ぶのか、そして何を見るのか? リアルCGは回収できるのか?
その気はなかったのに続きます。
>>772 これで続きを書かないなら、最初から書くなとか言われると思うから書いてくれ。
ていうか気になってしょうがない
こんな生殺しで続くなんて何てひどい
どの衣装を選んでも
それを着るのはレオ・スバル・フカヒレ
スク水に一票
気付けば777GET。ちなみに↑C案です
A案だろ!
つか椰子VS乙女9続きの方が気になる。
トンファー、メインヒロインで良かったんじゃない?
確かに可愛いけどシャンプーはちょっと……
782 :
名無しさん@初回限定:2006/08/18(金) 04:47:13 ID:s7hCC4R+O
トンファーは乱馬のシャンプーというよりネギまの超鈴音に似てないか?
村田とくーの新作SSま〜だ〜?
トンファーをメインにすると海原が大変w
784 :
軽喫茶 竜宮:2006/08/18(金) 13:13:46 ID:aDyFyFjY0
(Cを選んでしまったフカヒレ編)
数日後、開設を間近に控えた『軽喫茶 竜宮』に俺は呼び出された。モニターとして竜宮の
面々がきちんと応対できるかのテストということらしい。
多分アレだ。女の子を見る目に肥えた俺に、衣装がちゃんと似合ってるかどうか一番に見て
もらいたいからに違いない。ふっ、モテる男はツライぜ。
「こんちゃーす」
「あっ… い、いらっしゃいませ……」
おっ、よっぴーのお出迎えとは気が利いてるじゃないか。俺の思ったとおり、ピンクのエプロンが…
エプロンが似合って……
ごしごし。
「?!」
ば、バカな… エプロン…… だけだと?! まてよっぴー! いくら俺が魅力的だからっていきなり
裸エプロンはマニアック過ぎないか? いや、これは俺への愛がそうさせたとしか思えん!
「そ、そんな目でみないでよぅ…」
「よっぴー… 俺のために」
「え…… え?」
すまんレオ。俺は女の子にここまでされて我慢が出来るような奴じゃないんだ。悪いが先に大人
への階段を登らせてもらうぜ。
「おーい、そこの目が血走ってる猿顔く〜ん?」
誰だ?! …って、俺が可愛い女の子の声を聞き間違えるわきゃあない。あれは姫の声だ。
「よっぴーをどうこうしていいのは私だけよ。フカヒレ君にはモニター越しの彼女がいるでしょ?」
「エリー… それはさすがにいいすぎじゃない?」
姫の声に身体ごと振り向くよっぴー。ちょっ、みえるみえちゃうみたいみせてー… って、なんだ
水着着てるんじゃん。がっかりだぜ。
とはいえ、こんな間近で姫たちの水着姿を拝めるだけでも生徒会に入った甲斐があるってもんだ。
「さて、実はフカヒレ君にもこの喫茶店に花を添えてもらいたいと思ってるの。これは… フカヒレ君に
しかできない重要な任務よ」
なんですとっ?! そうか… ようやく姫も俺の魅力に気がついたってことだな。
「ところで、乙女さんとか椰子の姿が見えないようだけど?」
「乙女センパイは普通に風紀委員の仕事。なごみんは裏で準備してるわ。二人とも忙しいけれども、
フカヒレ君に頼みたいのは… これよ」
785 :
軽喫茶 竜宮:2006/08/18(金) 13:15:39 ID:aDyFyFjY0
俺は今、喫茶店脇に作られた小さな人工の砂浜にいる。砂浜っていうよりは公園の砂場って感じ
だけどな。
そして、手渡されたのはヘルメット。緑と黒のギザギザ縞模様の変わったデザイン。カッコいい
とはいえないけど、姫に是非にってたのまれちゃあイヤとはいえないからな。
んで、日がな一日窓から喫茶店を眺めながら、砂に身体を埋めてのんびりまったり。
正直退屈ではあるけど、姫やよっぴーに乙女さんの水着姿を見放題ってのはサイコーだ。
「……フカヒレ先輩、何やってるんですか?」
「おっ、椰子じゃん……」
うお! こいつのスク水姿初めて見たけど… なんつー反則的なスタイルなんだ。普段ツンツン
してるくせに、俺が動けないのを知ってこんなサービス… いや意地悪をするなんて。
「椰子、お前も人が悪いぜ」
「? ところで… そこに書かれているのって、本気ですか?」
「なになに、どっかに何かかいてあるの? …って、何で椰子、バットなんか持ってるの?」
「只でさえ暑い時期なのに、ろくな換気もない即席の厨房で料理なんて作ってたら… 誰だって
バットくらい持ちたくなります」
や、椰子さん? どうしてバットを大上段に振りかぶってるのかな? どうして俺の目を見て、そんな
ことをいうのかなぁ?
首だけを動かしてあたりを見回すと、俺のすぐ近くに立て看板があるのに気づいた。
『スイカ割り ご自由にどうぞ』
…………
「まてっ、話せばわかる! 落ち着け椰子! どう見たって姫のシャレだろこれ?!」
「……? 疲れてる… スイカがしゃべるわけないのに……」
鈍い音が、喫茶店に響く。
「無茶しやがって…」
ぽつりとカニが呟いた。
786 :
706:2006/08/18(金) 13:21:49 ID:aDyFyFjY0
みんな水着が好きなのねぇ。いや、自分も好きだけど。なごみのだけ、だけどね。
次回予告
カラダは大人、心はコドモ。センパイに頼りっきりの迷探偵なごみん
対するは世界を揺るがす悪党、解凍… 怪盗カニマグロ女
セクハラの帝王、汚職の第一人者、フカヒレ署長
三人の戦いが今、幕を開ける!
嘘ですが。
フカヒレ哀れ
だれか〜、にが瓜でオナニーする乙女さん書いて
てかにがうり(地元ではにがごり)って得ろ区ね?
日本語でおk
>>788 _,..-―-.、 \<>ヽ、
,..:'´.:.:.:.:.-.、|}:`≡=、 ヽ.<>ヽ
. /.:.:.:.:.:.:.:.、:`ヽ、.:rミミ/`7ー-.、__ `、<>ヽ
イ.:.|.:.:l.:.:ヽ、ヽ,坏j:|,ルヘ. /::::::紀:/ /`i `、<>ヽ
.|l:.l.:.:.:\:.:.`メ゚‐' l:|::l | ∨::風::::/ / ̄ `ー-- 、 `、<>ヽ
八:ヾ..:.:代! ヽ _ リ::}|へ、::::::{. {__ `丶、_`、<>ヽ-、
ヽト、.:j`:ーr-´-任lノ `‐┼し'′ `>、____/_ヾニツ /
jヘヽト、ミ`ヽノL/ `ー-ァ'´::::::::::::::::::::::;::-‐'´.:`ヽ__,仆、 そんなもの入るかっ!
ヾY ニニhヘ|::|::. ノ _,. -‐'ニ二二二_ <. .:.:.:.:.:.:.:.:ト、)ニ彳
| ニニ}ノ !::|`"´ ,'´ `ヽヽ. :.:.:.:.:.:| ヽ.三ヽ
ヽ ̄フ |:::| 、 | ,. ‐' ´ ̄`丶、.:ノ ヽ三ヽ
. `、 ∨l/|ーrヘ、ヽ、_ / `>'´ ̄`ヽ. ヽ
! |::::::lー′ ヽ_ム`ヽ、 / /\ ヾ`゙丶、_
l !/j \:::::\ ! / /`ヽ. \:::::::`丶、
ヽ、_ノ ト、:::::`Tー--- 、, / / l ヽ:::::::::....
|::|::ヽノ `ヾ、/ / ヽ::::::.::.:..
|::|:::∧ ヽ、 / `;:::::.::....
|:厂.:.:`、 ヾ´ }::::::....
` ̄ ̄´ヽ. | ,'::::::::....
\ ! ノ:::::::::::....
長茄子にしろ!
食べ物粗末にしちゃメーなの
792 :
名無しさん@初回限定:2006/08/18(金) 23:48:57 ID:JENd48OiO
>>784 good veyrrrrr good!
つよきすの奥義は“ツン”から“デレ”へ転じる時にある。
そしてその奥義を見たものは
死、あるのみだ。
巴
私は台所で麦茶を飲んでいる。二時間も外で作業していたから麦茶がとてもおいしかった。
汗を拭いていると瀬芦里姉さんが入ってきた。
「おはよー。モエ」
「おはよう」
時計はもう11時を回っていた。朝ご飯を食べて昼寝をしていたらしい。
ステンレスの部分に両手をついて大きなあくびをした。
「いま面白い夢みたよ」
「なにが?」
瀬芦里姉さんの言うことはいつもとっさだった。時々振り回されたりもするけど、
ちゃんと周りに気を使ってるのであまり悪い気はしない。でもなんだか悪い予感がした。
「あー。なんかビミョーって顔してる。どうしよっかな。話すのやめようかな」
「そんなことない。そんなことない」
「っていうかモエの夢なんだけどさ」
「え」
予感というのは悪いときって的中するんだ。
「どうする?聞く?」
「う、うん」
「怒らないって約束できる?」
「う〜ん。うん」
私が怒ったところでどうにもならない気がするんだけど。それでも私は首を縦に振った。
「ある日、モエとクーヤが恋仲になるわけ」
「エ、でも」
「なに、まあ例え話だからさ」
私と空也が恋仲なんて。姉弟なのに。考え始めると、なんだか頭の中がだんだん熱くなってきた。
「大丈夫、リアルにそうなったら私が応援して最後に寝取るから」
「あう……応援しなくていいから。あとねとるってなに?」
「ああ、まあいいや。話続けるよ」
「うん」
さっきから空也のイメージが頭から離れなかった。
「それで2人してなんか朝からラブラブなわけよ」
「うん」
「モエがクーヤに女の子の格好とかさせてて、それが結構いたたまれなくてさ」
「うん」
「一緒にお風呂入ったり、一緒の布団で寝たり、家の中でも手をつないでるからなんか
見えない鎖でつながれてる感じだったね」
「うん」
「モエ 私の話聞いてる?」
「うん」
「にゃ」
ビシ!
「いた、いたたた」
いきなりデコピンが飛んできた。久しぶりに食らったけど、さすがに痛かった。右手でおでこを
さすりながら、左手を立ててごめんの合図をした。
「姉さんの話についていくのがやっとだったんだよ」
「あ、そう。じゃ許す」
いつまでも自分勝手な人だった。うぅ、まだ痛い。
「モエはさあ、空也を独り占めしたいと思ったことないの?」
「ないよ。空也は大事な家族だから」
「そうか〜。でもモエはいつもクーヤといっしょだもんね」
「でも、好きとかそんなのはないよ。かわいいとは思うけど」
「私はかわいいからいつでもそばにおいておきたいかな。モエなんか飲み物ない?」
「冷蔵庫にアイスティーあるよ」
姉さんがいきなりラッパ飲みし始めた。
「ちょ、ちょっと姉さん。それはみんなで飲むものだから」
「あ、ごめん。でもあと2杯分しかないからクーヤと飲むね」
この人は多分わざとやってるんじゃないかな。
「モエ、グラス、グラス」
「あ、うん」
「氷二個ずつね」
「うん。あとこれ」
私は流しのざるを指差した。そこにはみずみずしいミントがたっぷり盛られていた。
「おお、これはひなのん公認の柊印のミントだね」
「うん。要芽姉さんが苗をたくさん買ってきたから」
「よく育ったもんだね〜」
「でも、繁殖しすぎて量もとれたからそろそろ畑を小さくしようか思うんだ。ほかの植物の養分を取っちゃうから」
「へ〜。かわいい顔してあくどいことするんだね」
「え」
「なに?」
「いや、なんでもない」
私が困った顔をしていると姉さんがニヤニヤしながらこっちを見ている。胸のあたりに視線を感じたのは気のせいかな。
「じゃあ、居間行くね」
「あ、ちょっと待って」
急いで用意したミルクとガムシロップをお盆の上においた。
「サンキューモエ。寂しくなったら来なよ」
「ありがとう、姉さん」
姉さんは大股で歩いていった。いつでも胸を張る姉さんが頼もしくうらやましく思えた。
空也
俺は洗濯物を干して、居間でごろごろしている。暑いとはいってもエアコンのある部屋は最高だった。
「おお、涼しくて最高だね〜」
顔を上げるとねぇねぇがお盆を持って入ってきた。
「はい、ミントティー」
「ありがとう〜ございます」
「お、殊勝な返事だね。飲んでよし」
お盆の上にはミルクとガムシロップがあった。しかし俺はあえて入れなかった。
「ふ、ガムシロップなんて豚がなめるものさ」
「ほ〜 強がってる強がってる」
「大丈夫だって」
ストローで口に含む。いや、何てことない。ねぇねぇがじっと俺のことを見ている。
左手にガムシロップを握っていて身構える。
「だめだ。苦い、苦すぎる!」
「ふふ、さいしょっから無理しなきゃいいのに」
「いけると思ったんだけどな」
ねぇねぇが俺のグラスにミルクとガムシロップをいれてくれる。この人はこういうところはよく気が回る人なのだ。俺が味見するとなかなかいい味になった。
しかし俺の男らしさが10下がった。
「クーヤってさ、男らしさ見た目からしてマイナスだよね〜」
「ひどいよ〜、そんなことないって」
「家事できるし、料理するし、度胸ないし、やさしいけどエロいし」
「ほめてんの?けなしてんの?」
「わかんない」
わかんないって、なんかはぐらかされた感じがする。男らしさの基準って微妙すぎてわかんねぇ。
「男らしさって最高値いくつなの?」
「255」
「げ それじゃ俺お婿にいけないじゃん」
「へーきへーき、 わたしがもらってあげるから」
「まじ?」
「マジ」
ねぇねぇおとこらすぃ」
「にゃ!」
ビシッ
「痛っ」
「女の子にそれ言うな。空気読め」
「ごめん」
そうかこれが男らしさというものか。なぜか自分の中で納得してしまった。
「まあ、要芽姉の前では6.4くらいにはなるんじゃないの」
「なんで」
「しらない」
「俺って姉様の前だとがんばってる?」
「空回りしてるともいうけど」
「やっぱりそうか」
この前花火に誘ったけど断られたしな。やはり不釣合いなのか。
「ここに頼りがいのある姉が一人いるけど、どう?」
「前向きに検討します」
「今ここで締め落とされたいと」
「いえ、めっそうもない」
ねぇねぇが指をぽきぽき鳴らしている。背中から変な汗が出てくる。
「じゃあ、すぐこっちに来なよ。かわいがってあげるから」
「え」
いけるわけないじゃん。ほんとに締め落とされるかもしれんし。
いきなりねぇねぇの腕が襟首、いや首に伸びてきた。そしてねぇねぇの太ももに顔をたたき伏せられた。
「ぶっ」
「どう? 気持ちいいでしょ」
結構筋肉質かと思いきや、やわらかくて心地よかった。
膝枕は普段ねーたんと海お姉ちゃんしかしてもらえないからな。……ていうか俺息してないかもよ。。
「むむしい(苦しい)、むむしいよ、ねーねー」
「反省した?」
「むん」
「じゃあ、許してあげる」
「ぷは」
ああ、窒息死はねぇやのヒッププレスだけでいいよ。苦しかった。シャバの空気はうまいぜ。
「うわ、なんか今の笑顔えげつない」
「ひどい!」
こんな感じでいつものようにねぇねぇにもてあそばれていた。
瀬芦里
さっきまであんなにはしゃいでたのに、かわいい寝顔で寝ちゃってさ。
ひざをすこし持ち上げて、クーヤのほほにキスをした。二度、三度……
まったりとしているとモエが部屋にはいってきた。
なぜか私たちを見て、にこにこしながらどこかへ行ってしまった。
モエってどこかわからない。
このまま黙って寝ててくれないかな。そうすればクーヤを独り占めできるのに。
かっこいい要芽姉にあこがれず、やさしいモエと距離を置いて、過保護のうみゃに冷たいクーヤをひそかに望んでいて、私だけを見てくれることを願ってる。
なんかいやな女だね……
「しってる?クーヤ。修行に行く前、帰ってきたとき沖縄の方言で私を呼んでねって言ったのは、
クーヤが沖縄の生活になじんでも私のこと絶対忘れて欲しくなかったからだよ。……私たちが離れていてもずっと一緒だと想ってたんだよ」
私はみんなと違った。私はやっぱり一人だった。でもクーヤも一人だった。
一人と一人が合わさって二人になる。小さいころはすごく簡単なことだと思ってた。
でもまた一人になってようやく気づいた。それはとても難しいことだって。
「私をまた一人にしないで……クーヤ」
私は気がついたら、両手で顔を覆いながら泣いていた。涙があふれて止まらなかった。
何回も嗚咽ししながら、クーヤのゆがんだ寝顔を目に焼き付ける。
「もし……クーヤが要芽姉やモエに振り向いたら私壊れちゃうよ。……そして空也も一緒に壊すとおもう。私……恐い」
グラスの中のミントを口に含み噛み砕く。両手が少し震えていた。
「からい…痛い…ぜんぜんすっきりしないよ……うん……全部私のせい、だ、ね」
最後のほうは涙が出そうになって声にならなかった。
空也
ねぇねぇの独白を黙って聞きながら、腕を目の上に押し当ててこみ上げるものを耐えていた。
確かにいままで孤独感にさいなまれることは何度もあった。でもそんなときはいつも俺の周りにおねえちゃんたちがいた。
寂しいときも、悲しいときも、いつも慰めてもらってた。それは俺にとって怖いくらい幸せなことだった。
もともと捨て子同然だった俺が柊に引き取られてた。それはたんに運がよかっただけなのかも。
「ねぇねぇ……好きだ」
「どうしたの? 急に」
「なんか言いたくなった」
「……うん」
「うれしくないの?」
「そういうことはあまりほかのひとに言わないほうがいいよ」
「だからねぇねぇしか言わないって」
「私それ本気にしちゃうよ」
「一度踏み込んだら戻れないのはわかってる」
「それって、覚悟?」
不安そうな表情を浮かべながら、腰の辺りをぐっとつかんで抱き寄せられた。
「いままでねぇねぇに助けられた分、これから俺が幸せにする」
「やめときな」
「なんで!」
「私は難しいよ。ある程度愛を注いでもらえば満足するけど、ある日突然壊れ始める。男が一番敬遠するような女だよ。
みんなが好きだから、みんなで一緒になろうなんて理屈私には通用しないからね……それが世界で一番好きな人ならなおさらだよ」
ねぇねぇは俺のほほをさすりながらこれ以上距離を縮めようとはしない。
「ずっと俺の隣にいてほしいんだ。ねぇねぇが俺の中で一番だから」
「……」
「ねぇねぇ」
「ありがとう」
両手でほほをつかんで唇を寄せてきた。今までで一番濃厚なキスだった。ほほにつきささる爪がなんとも痛がゆい。
「てかさ、弟にマジで告られるとおもってなかったよ。いつから恋のスナイパーになったのさ」
「わかんない、あんまり考えてしゃべってなかった」
「クーヤらしいね。 これって朝、目が覚めたらなかったことになるとかそういうのないよね」
「ない」
これが夢落ちで終わってたまるかよ。だってほとんどプロポーズだもん。
「じゃ、確かめていい?」
「は?」
ねぇねぇが俺のほっぺたをつかんでおもいっきりひっぱりあげる。
「ギャ〜〜〜ダダダダダアーーー!!……」
「キャハハハハハh……」
意識が半分飛んでいくのがわかった。もう少しで悟りが開けそうになる。
「どうやら夢じゃなさそうだね。よかった」
「こんなに強くやんなくてもいいじゃないか」
「だって今までの流れから行くと私の負けじゃん。姉として当然だね」
勝ち負けはあまり関係ないと思う。ていうか普通は自分のほっぺたつねるでしょ。死ぬかと思った。
「まあ、そのうちいいことあるって、気にしないの。いたいのいたいの飛んでけー」
つねったところに軽くキスをした。ちょっと恥ずかしい気がする。
「ねえ、クーヤ」
「何?」
「おなかすいた」
「今?」
「うん、いま……うれしいことがあるとすぐお腹すくんだ、私」
「わかった。 腕によりをかけるよ」
そういって足早に部屋を出た。
廊下にでると今までこらえていたものが一気にこみ上げてきた。
情けない男でごめんよ。でも絶対幸せにしてやるぜ。
終わり。
ごめん、よくわかんない
804 :
ちくわ:2006/08/19(土) 22:32:44 ID:wAmTlv6n0
瀬芦里、巴、空也の組み合わせで書いてみました。通称3バカよりおとなしい感じですが味があって好きです。
巴の影が薄いのは使用です。すいません^^;
少し甘甘ですが、ねぇねぇにはマジで幸せになってほしい。欲を言えば姉しよSSがもっと増えてほしい。
SSの数だけヒロインの幸せがあるとしたら、書き手の数だけ幸せの形があるとするならば
一人の読み手としていろんな人のSSを読んでみたいなと思います。
GJ!!!
確かにおっしゃるとおりだ。ねぇやとかねぇねぇのSSってあんまり無いし読んでみたい。またお願いしますよ。
806 :
TAC:2006/08/20(日) 00:52:36 ID:4bBO1Bcr0
つよきすBaseballersの続きを投下します。
プロローグ編読んでからご覧ください
試合当日。俺たちは竜鳴館のグラウンドに集合した。
男子はユニフォームに着替え、女子が着替え終わるのを待つだけだった。
「それにしてもおせーな。なあスバル」
「女の子はおめかしに時間かかるからな」
野球のユニフォームなんて着慣れないだろうし。俺も少し違和感がある。
「オラ少しワクワクしてきたべ」
「ん? 何でだ?」
イガグリはよく分からない事を言った。
「まぁ、対馬。後になればわかるべ」
「はあ?」
「おい、お前ら。荷物運ぶのを手伝……」
荷物を抱えた村田が固まっている。
「なんだよ村田。何固まって……うおぉっ!!」
フカヒレが叫んだ。
スバルはヒューと口笛を吹く。俺もそっちの方向を見てみたら――
女子一同は皆、野球のユニフォームに着替えていた。それは当たり前なのだが。
イガグリが言いたかったのはこういうことか。
「パワー計測!!」
フカヒレはメガネのフチをぐいっと押した。
「何!? まだ上昇していくだと!」
何の数値が上がってるんだ?
パリーン!
フカヒレのメガネが割れた!
「計測不能だ! 旧式ではダメだ!」
何を計っていたんだろう?
「体操着もいいけどこっちはこっちで……ハアハア」
変態が1名。村田も何気に顔が赤くなっていたりする。
女子が野球のユニフォームを着ている姿は何とも言い難い魅力があった。
(カニを除いて)うちの女子はスタイルが良いから、なんとも言えない色気があった。
エリカは勿論、乙女さん、椰子、佐藤さんはみんなボンキュボン!みたいな感じだった。
気のせいかサイズ小さいと思った。俺たちは少しブカブカだが。
それにしても監督である祈先生のユニフォーム姿はものすごい。
ユニフォームのボタンが飛びそうになってるし、胸もお尻もかなり強調されている。
「うーん、窮屈ですわ」
「うへへ……、ハアハア」
「おい小僧、我輩の突きをくらわせてやろう」
スコココ!!
「いだいッ! スミマセン! いやらしい目で見ません!」
フカヒレは土永さんに頭を突かれまくっていた。
その後、グラウンドで準備運動、キャッチボール等をし、俺たちはマイクロバスへ乗り込んだ。
……
野球場に到着し、俺たちはマイクロバスから降りた。まだ相手は到着していなかった。
「うわ〜。でけ〜」
カニが声を上げた。確かに野球場は広い。初めて来たが、こんなに大きいとは知らなかった。
電光掲示版まである。聞いたところによると、使用料は半々で出しているらしい。
「さあ、シートノックを始めるべ!」
イガグリが声を上げ、俺たちは守備についてノックを始めた。
……
そしてシートノック終了。
「ねえ、乙女さん。いつもより調子悪くない?」
気のせいかそんな感じがした。
「うっ! レオ、あのな……今日はいつもの力は出ないんだ」
とはいっても俺たちの中では一番言い動きしてるけど。
「どうして……ごべぷしっ!!」
俺はエリカから脳天チョップを喰らった。
「ちょっと! 乙女さんも女の子なのよ! ちょっとは気を使いなさい!」
え……? ということは…。
「あ〜! わかった! せ……ブギャッ!?」
そして数分間気を失った。目覚めたころには相手チームがやっと到着した。
俺たちと入れ替わってノックを開始。
やはり本職だけあって動きはこちらより断然いい。
相手スタンドにはベンチから外れた選手達がゾロゾロいた。ざっと30人ぐらいか。
一方、俺たちのスタンドには誰もいなかったりする。練習試合だからこんなものか。
相手チームのノックも終わり、ベンチに待機。
その間にエリカはメンバー票を提出しにベンチ裏へ向かった。
その頃、相手ベンチでは――
「なんか竜鳴館の奴ら、女子が沢山いないか?」
「全員マネージャー……ってわけじゃないよな。ユニフォーム着てるし」
「女子選手がいる部もあるけどな。にしてもおかしい」
「気のせいだ。気のせい」
そして電光掲示板にスターティングメンバーが――
1 伊達 8
2 蟹沢 4
3 霧夜 1
4 鉄 9
5 椰子 7
6 村西 6
7 ナイト 2
8 イガグリ 5
9 フカヒレ 3
「おい! 僕は 村 田 だ!」
「イガグリは本名じゃねえべ!」
「シャークじゃないのかよ!」
フカヒレ、突っ込むところ違う。
「ナイトって……ひどい」
「いじめはありません」
メンバー票書いたのは先生か!
一方、陸堂学園ベンチでは―――
「7番から9番、ペンネームじゃねえか!!」
「あいつら、ナメてるな」
「コールドにしてやる!」
「ふざけやがって!!」
そして、両チーム整列。
「おいおい、女の子が野球やんのかよ? 随分人数にこまってますなぁ(かわいい子多いなあ)」
((((( う っ せ ー ハ ゲ ! ! )))))
「おー? あんた、陸堂の野球部だったんだ?」
「お前は、伊達!? なんで野球を……」
「ほぅ? 伊達、こいつを知ってるのか? 私もこの前、制裁を加えてだな…」
「鉄!!? お前もなんで……?」
スバルと乙女さんは相手にガンをつけていた。
竜鳴館は後攻なのでみんなは守備についた。エリカは投球練習開始した。
パン
パン
「おい、あいつらの先発、女だぜ?」
「女にしてはスピード速いじゃん? 120km/hってところか」
「打ち頃の球だな。にしても可愛いな。ハーフかな?」
そしてプレイボール。
『1番セカンド……』
おっ、ウグイス嬢付きなんだ。
「おーい、手加減してやれよ――?」
相手ベンチから野次が飛んできた。そして大笑いする相手ベンチ。
エリカを見ると、笑顔で返してきた。そして、振りかぶって――
ズバ――ン!!!
い、痛えぇ…
「……へ?」
「ス、ストライク!」
野次を飛ばした相手ベンチは1球で静かになった。そしてそのまま3球三振に打ち取った。
そして三者連続三振をとり、俺たちは一斉に盛り上がった。
「おっしゃ! いける! 勝てる!」
カニのものすごいはしゃぎ様。俺たちの攻撃が始まる。
「おい、ホントに女かよ? 男より速えぞ…」
「助っ人集めたって聞いたけど、本職より強いんじゃねえか…?」
「140km/h以上出てたよな……伸びが特にすごい…」
『1番センター、伊達君』
スバルは打席に入って大きく構えた。
そして――
カキーン!
パスッ
強烈なショートライナー。コースが悪かった。
『2番セカンド、蟹沢君』
「おっしゃ〜! 太平洋を越えて中国までかっ飛ばしてやる!」
「地球1周させるのかな?」
佐藤さんは俺に質問してきた。
「単にバカなだけっしょ」
カキン!
パン!
カニはピッチャー真正面のライナーだった。
そして、エリカの番だ。
『3番ピッチャー、霧夜君』
心なしか相手ピッチャーの顔色が悪かった。
エリカは1球目は見逃してストライク。そして2球目――
カキーン!
打球は左中間を抜けて2ベース。得点のチャンス! エリカはガッツポーズ。次はあの人。
『4番ライト、鉄君』
乙女さんはサムライのようなたたずまいで打席に入った。
初球――
カッキィ――ン!
乙女さんはフルスイングで、ジャストミート。そしてレフトスタンドへ。
「ヒュー♪ さすがね。乙女センパイ」
2点先制。かなり有利だ。まだ初回だけど勝てるような気がした。
いつもより力が出ないとは言っても相変わらず無茶苦茶な人だ。
「まあ相手は控えピッチャーみたいだけどね」
エリカはそんな事を言った。
「こっちを見くびって控えを出したみたいだけど、逆襲にあったわね」
「マジかよ。控えとはいっても結構速いぜ? エースはどんな球投げんだよ……」
フカヒレは少しビビッたようだ。
そのピッチャーの背番号は14だった。
「さあね。交代する前にできるだけ点を取っとかなきゃいけないわ」
5番の椰子はバットにかすりもせず三振に終わって、カニにバカにされてた。
2回表、フカヒレのエラーで1人ランナーを出したが、変化球と直球をコンビネーションさせ、ノーヒットに抑えた。
そして2回裏の攻撃。
『6番ショート、村西君』
「僕は村田だ!! フン、絶対に打ってやるさ」
……
「ストライク、バッターアウト!」
「何か言ったか?」
「う、うるさい」
こいつがダメだったから俺が出ないと。
『7番キャッチャー、ナイト君』
「……なんでよそに来てナイト呼ばわりされなきゃなんないんだ…」
……
「アウト!」
俺はショートゴロ。
「対馬、ドンマイだべ。ふっ、やっぱりオラがやらねばならねえべ」
「頼むぜ? 現役なんだからよ?」
「任せるべ!」
『8番サード、イガグリ君』
(ピッチャーの座は奪われたから打ってポイント稼ぐべ!)
カキン!
パン!
イガグリはセンターライナーでアウト。三者凡退になってしまった。
3回表も相手はエリカの球に手が出ず、ノーヒットで抑えた。
3回裏、スバルとエリカをランナーに置いて乙女さんのフェンス直撃の
タイムリー3ベースで2点追加しスコアを4−0とした。椰子は三振に終り、チェンジ。
マウンドに向かったエリカは手をじっと見ていた。
ケガしたかと思ったがいつもと変わらない表情だった。
4回に入り、試合を不利と感じたか陸堂学園は代打攻勢に出た。おそらくレギュラー総入れ替えだろう。
「レギュラーに代わったところで!」
エリカは初球外角低めに直球を投げた。いいコースだ!
カ――ン!
「え!?」
右バッターの見事な流し打ちでライト前に転がった。初ヒットを許してしまった。
その後、バントで二塁にランナーを置いたが、カニや乙女さん、スバルに助けられ無得点に抑えた。
エリカのボールはコントロールが甘くなっていた。まさか、
「エリカ、ちょっと手を見せて」
「ちょっ、レオ!」
「やっぱり、手に豆が出来てたんだ」
「ホントだ、エリー、大丈夫なの?」
「大丈夫よよっぴー。全然平気よ」
「無理だったら交代しろよ」
「ええ、わかったわ」
マウンドでは背番号1のエースが投球練習をしていた。
相手は全員メンバーを入れ替えたみたいだ。
そして試合再開。
初球――
ギュン!
「うわっ」
村田はカーブに翻弄され、空振り。かなり曲がってたんですけど。
そして6,7,8番と三者連続三振。なんか俺たちいいところが無いな。
速さはエリカに劣るが、変化球のキレが半端じゃなかった。
縦横自由自在の変化は俺たちのバットにかすらせなかった。俺も全く手がでなかった。
相手ベンチでは――
「あれほど”いい練習相手”はいないだろう。関東大会に向けての前哨戦だ。相手は女だと思うな!」
「オオ―――!!」
相手ベンチは相当気合が入ってるみたいだ。相手は本気だ。一筋縄ではいかないだろう。
俺は何か嫌な予感がしてならなかった。
〜つよきすBaseballers・躍動編 完〜
要芽「不潔な弟にはこうしてやる!」(弟の手をまな板に固定する)
俺「お姉様やめて!もう二度と言わないから!!」
要芽「そのセリフ聞きあきたわ・・・」
俺「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
要芽「さぁ、自分の指にお別れなさい!」
俺「うわーーーっ!!」
要芽「ふっ!」
ダン!!!
俺「あ゛ーーーーーーーっ!!」
要芽「これで懲りたかしらw」
乙。
ついにレギュラーを総動員した陸堂学園が竜鳴館に襲い掛かった!
序盤はリードしたものの、ジリジリと追い詰められる!
「おいおい、ケンカしてる場合じゃねーだろ?」
「わかったわ。バックはみんなに任せるわ!」
ボロボロになりながらも懸命に喰らいつく!
「んな―――!!」
「オラに任せるべ!!」
「馬鹿者! 気合で捕れ! この根性無しが!」
限界を超えた戦い―――
「私には無理だよぅ!」
「行 か せ る か ! !」
「くそっ! 俺の活躍に黄色い声が上がってないだと!? かくなれば…!」
「ほう? なかなか漢らしいな。ならば、私も全力でそれに向かっていこうではないか!」
果たして勝負の末に何を見るのか!?
最終回「つよきすBaseballers・飛翔編」乞うご期待!!
818 :
TAC:2006/08/20(日) 01:35:30 ID:4bBO1Bcr0
つよきすBaseballersの続きです。若干パクリもあります。
試合の描写って難しい……
一つ大きいミスが陸堂学園のスタメンが補欠と書いてない事です。
投手は控えって書いたんですが…
完結編は明日にでも投下します
>>818 GJ
やっぱ野球の季節だよね。
女子のユニフォームのくだりは激同。
わかってらっしゃる。
しかし野球漫画とかでも言えることなんだけど
未経験者が軽く140km/hとか出す描写は萎えるなぁ…
まぁしょうがないんだけどね…うーむ
>>819 あ〜わかる。3大少年誌で短期連載するエセ野球漫画とか見たら大概萎えるお
でもこんな展開でも違和感を感じないのがつよきす
おもしろいよ
>>818 GJ
暇があって未読なら「大きく振りかぶって」を読んでみて欲しい
なんかゲームのドッジボールみたいだな
>>819 そんな非常識な人間は室伏だけで充分だよな
>>822 つっこんだら負けかな、と思う自分がいた。
>伸びが特に凄い
もしかして純正ジャイロボーラー?
>>823 ん、そこまで書くならつっこんでほしい
なんか間違ってた?
室伏って野球経験あったんだっけ。
室伏は始球式で131キロ投げた事あったな
流石の姫も室伏には敵うまいて
室伏広治を各界の著名人が絶賛
ハンマー投げ・アヌシュ「俺はドーピングであの記録だ。室伏もしてるんじゃないのか?」
プロ野球・清原「始球式で130?んなアホな」
プロ野球・イチロー「あの人なら年間300本安打も楽勝ですね」
プロ野球・古田「兼任監督って騒がれてますけど、室伏さんなら全ポジションも監督も兼任できます」
サッカー・中田(英)「彼にならついていく」
サッカー・ロナウジーニョ「室伏対バルサの試合は驚いたよ。まさかバルサが負けるなんてね」
フィギュアスケート・浅田「NHK杯での8回転アクセルには感動しました」
フィギュアスケート・安藤「次の大会では4回転に挑戦します」
競馬・武豊「あの人にはディープインパクトも5馬身離される」
大相撲・朝青龍「片手の張り手で吹っ飛ばされた。悔しい」
ゴルフ・丸山「連続アルバトロスなんて見たことない」
ゴルフ・ミケルソン「パー4でホールインワン?ハハハ、君はジョークがうまい」
K1・チェ「トクトは韓国領ニダ」
元K1・曙「実際戦うまではどっちが強いっていうのは分からないからね」
プライド・ミルコ「俺は誰の挑戦も受ける。だが彼だけは別だ。彼とはやりたくないとはっきり言っておく」
本部長・高田「室伏こそ男の中の男」
ボクシング・亀田(次男)「俺がボコボコやわ」
スノーボード・成田「へい!国民的室伏!」
スノーボード・今井「ガンガンズンズングイグイ室伏」
日本国首相・小泉「国民栄誉賞をいくつ授与しても足りないね」
民主党代表・小沢「中国は脅威ではない。だが室伏は脅威だ」
社民党党首・福島「彼は9条に反している」
韓国大統領・ノ「室伏の起源は韓国ニダ」
アメリカ大統領・ブッシュ「日本は日米安保を遵守していない」
ライブドア・堀江「室伏さんに経営を任せておけば、と後悔してます」
総研・小島「彼にマンションを支えてもらいたい」
村上ファンド・村上「室伏株はずっと上がり続けてる。買わない手はない」
ソニー・久多良木「時代はグラフィックを求めている。我々もそれに応じてきた。しかし彼は映像で再現できない」
吉本興業・オール巨人「室伏が弟子でもパンパンはないな」
声優・金田朋子「ムロフシってフナムシの親戚?」
ローゼンメイデン・真紅「お父さま!」
デスノート・夜神(月)「M・・・お前を殺さなければ僕は・・・!」
ハンマー投げ・室伏「僕はハンマー投げの一選手です」
まぁ、つよきすの世界は生身で自動車より速い女がいるぐらいだしなw
ってかパワ○ロで姫を作ろうと思ったんだが変化球ワカンネorz
つよきすでまともにスポーツとかバトルとか書く場合乙女さんがどうしてもネックなんだよね。
乙女さん1人でめちゃくちゃにできるから。竜鳴の乱を書いたときもえらく悩んだ記憶があります。
俺では理由をつけてパワーダウンさせるのが関の山ですわ。
その点、本編のドッジは性格とか球種とかでうまく処理してたなー。
>>829 つ とりあえず高速スライダー
いっそマチュザカみたくしたら?
それか乙女さんは審判
デッドボールの痛みに耐えられない奴には気合が注入されます。
ああ、どこかで見た気がしたと思ったら竜鳴の乱でか>乙女さん弱体化=せいr(ry
>>833 気合ってケツバットのことか? カニがなごみにやってたな、大根でだが。
あれ?、まとめサイトにいけねーな
おちてる?
>>836 作品別スレのほうで聞いたらこっちで聞けと言われ
聞こうと思えば、俺だけじゃないのか、よかった
838 :
TAC:2006/08/21(月) 00:41:19 ID:4J9ZfQaz0
つよきすBaseballers・飛翔編 投下します
オリキャラが若干登場します
5回表、エリカは手の豆のせいでコントロールに苦しみ、ノーアウト満塁の大ピンチを迎えた。
相手も本気だ。先頭バッターのセーフティーバント、次のバッターのバスターでセンター前ヒット、
ライト前ヒットと続き、エリカに襲いかかった。
俺はマウンドに向かった。エリカの表情は険しかった。
「レオ! 全員三振に取るわよ!」
「あ、ああ」
俺は返事しか出来なかった。
次のバッターは何とか三振に取った。だがまだワンアウト。
カキーン!
初球を叩かれ、打球はレフトへ。
椰子が追いかけグラブに収まった―――様に見えた。
椰子はグラブにはじいて落としてしまった。その間にランナーは2人還ってしまい4−2となってしまった。
「チッ」
そしてエリカはマウンドを踏みつけた。椰子は帽子を取って頭を下げていた。
ワンアウト1,2塁。結構ピンチだ。
……
なんとか今のバッターをカウント2−2とし、俺はスライダーのサインを出した。
5球目――
「!」
エリカはサインを無視しカーブを投げてきた。コントロールを乱しショートバウンド。
しかも俺は後ろに逸らしてしまい、ランナーは2,3塁となってしまった。ピンチが広がり、内野が皆マウンドに集まった。
「すまない、エリカ」
「フン、あれぐらい止めなさいよ!」
「そういうエリカだって俺のサインを無視したでしょ!」
「おいおい、ケンカしてる場合じゃねーだろ?」
カニに制止されてしまった。ちょっと興奮しすぎたみたいだ。俺は深呼吸した。
「エリカ、自分の仲間を信用してくれ。それが上に立つ者の心構えってもんだろ?」
少し冷静になった俺はエリカを刺激しないように注意した。
「そーそー。レオの言う通りだぜ? このシャーク様にお任せだぜ!」
「バックはオラ達に任せるべ!」
「姫、僕たちが死んでも守り抜いてやりますよ」
頼もしい奴らだ。
「エリカ、指に豆が出来ている以上、力押しは無理だ。コーナーを突いて打たせ行こう!」
「……わかったわ。バックはみんなに任せるわ!」
そしてみんなはそれぞれ散っていった。
「ちょっと、レオ」
エリカに呼び止められた。
「いちいち部下の失敗に腹を立ててたらとても上は務まらないわね」
笑顔で言うエリカ。俺は何も言わず笑顔を返し、持ち場へと戻った。カウントは2−3。右バッターに対し外角低めのストレート。
カキン!
打球はファーストへ。
「んな―――!!」
フカヒレはライトに抜けそうな打球に飛びついた。
が、打球はイレギュラーし、グラブではなく顔面にボールが飛び込んだ!
「ぶべらっ!?」
ボールは前に転がり、ベースカバーに入ったエリカがボールを拾って一塁を踏んでアウト。
その間に三塁ランナーがホームインし、4−3と一点差になってしまった。
「ごべんばばい、ひべ(ごめんなさい、ひめ)」
フカヒレは鼻血を垂れ流しながら姫に謝った。
「ナイスガッツよ、フカヒレ君」
エリカはポンとフカヒレの肩に手を置いた。てっきり怒るのかと思ったけど。落ち着いたみたいだな。
次は3番。クリーンアップだ。相手は左バッター。体格からして強打者と見ていいだろう。
まずはカーブで1ストライクを取り、インハイのストレートで2ストライク。そして高めのストレートで1球外して2−1とした。
(よし、ここで決め球…)
速度差を利用したチェンジアップを要求。5球目―――
((しまっ――))
エリカはコントロールミスで真ん中寄りにボールが。
カキン!!
思いっきり引っ張られた打球はファーストへ!
「へ?」
ボゴッ!
打球はフカヒレの顔面にライナーで直撃。多分目の前にはボールしか映ってなかったろうな。
ボールは空に舞い上がり、村田がキャッチしてアウト。3アウトチェンジとなった。
フカヒレは気絶し、村田にベンチへ引きずられてきた。
「大丈夫かな? フカヒレ君」
佐藤さんは心配そうにフカヒレを見ていた。
「鮫氷! 起きろ!」
乙女さんはフカヒレに往復ビンタをしたが起きる気配がない。
「しょうがない……」
乙女さんは仰向けに寝ているフカヒレの鳩尾に拳を打ち込んだ。
ドスッ!!
うわー。重い音。
「うっひょ―――!!」
「あ、起きた」
「うおぉぉ……」
起きたフカヒレは苦悶の表情をしていた。
『9番ファースト、フカヒレ君』
「次はフカヒレの番だぞ?」
俺はフカヒレにバットを渡した。
「やったる!」
気合十分? そしてバッターボックスに向かうフカヒレ。
(大丈夫か? アイツ)
すぐに2ストライクに追い詰められた。
「くっそー! ここで打って専用ルートに!」
フカヒレがスイングに入った。
(ありゃ?)
カキーン!
打球は右中間へ。そして2ベース。
「よし! さっきは無様な姿を見せたが今の俺の活躍でハーレムルートに…」
なんかほざいてるけど気にしないでおこう。多分マグレだろうし。
「(ヘルメットがずれて何も見えなかった事は言わないでおこうっと)見てたかい!? 女の子達!」
シーン
だれも声援を送ってはいない。見てはいたんだろうけど。
「くそっ! 俺の活躍に黄色い声が上がってないだと!? かくなれば…!」
『1番センター、伊達君』
スバルが打席に入った時、ある事に気付いた。フカヒレのリードがでかい。まさか――
「走りやがった!」
フカヒレはインパラのごとく俊足を見せ、三塁に滑り込む。
キャッチャーからは矢のような送球が――
チ―――ン!
矢のような送球はフカヒレの股間に「ストライク」していた。
「〜〜〜」
声にならない声で股間を押さえながらピョンピョンするフカヒレ。
「死(アウト)だね、ありゃ」
カニがそんな事言っていた。
その間にベースを離れたせいでタッチされて1アウト。
ピョンピョン跳ねながらベンチに戻ってきたフカヒレ。
シュ〜
手当てのためかフカヒレの股間にコールドスプレーをかける佐藤さん。
「よっぴーが俺の股間に…ハアハア……グハァ!?」
そして皆にボコられるフカヒレ。
「いや、そこは冷やしてもダメだと思うけど」
「え? そうなの?」
女の子にこの痛みはわかるまい。
さて次のバッターは―――
「しぎゃあぁぁ!??」
股間を押さえ、突然フカヒレが叫びだした。コールドスプレーかけただけだろ?
と、思ったが佐藤さんの手には「エアー○ロンパス」が握られていた。
「ぐおぉ!? ね、粘膜に、粘膜に染みるうぅぅ〜!!!?」
フカヒレ、成仏してくれ。
その後、スバルとカニが出塁したが、
「ウソっ!?」
「な!? バカな!?」
姫と乙女さんがまさかの連続三振を喫し、無得点に終わった。さすが本職というべきか。
投球タイミングと変化球、直球のコンビネーション、
キャッチャーのリードがなければあの2人を抑える事は難しいだろう。
6回表、ツーアウト三塁。
(やばいな……)
同点のピンチだ。カウント1−2とし、第4球――
カキーン!
やばい! エリカの右脇を抜ける――!?
「同点になんか、させないっ!」
エリカは素手である右手でセンター前に抜けるボールを弾いた。
こぼれたボールをイガグリが拾い、一塁に送球して3アウトチェンジ。
「エリカ! 大丈夫か!?」
エリカは右手を押さえながらベンチに戻ってきた。
「エリー、手を出して!」
佐藤さんがエリカの右手をつかみ、応急措置を始めた。
エリカの手は、人差し指が腫れ、豆が潰れていた。中指も突き指していた。
とてもじゃないがこれ以上は投げられないだろう。
この回の攻撃は椰子が三振、村田が内野安打で出塁し、俺が送って得点圏にランナーを進めたが、
イガグリがフォアボール、フカヒレが三振で無得点。あと一打が出ない。
エリカはこれ以上続投させる事は出来ない。こうなると――
「私はピッチャーやるのはこれ以上無理だけど、軽い送球はできるわ。攻撃力を落とさないために私をファーストに入れてくれる?」
まさかのエリカからの降板の申し出だ。
「わかった。エリカはファーストに。サードにフカヒレが入って、ピッチャーは……イガグリ」
「オラに任せるべ!!」
7回表の守りはイガグリのフォークが冴え、ランナーを出しながら無得点に抑えた。
(やっとオラの活躍を見せ付けることが出来るべ!)
この回の攻撃は先頭のスバルがセンター前ヒットで出塁。カニが進塁打を打ち、エリカが犠牲フライを打ち上げ、
ツーアウト三塁。バッターは乙女さん。
「やっと本来の調子が出てきた」
乙女さんはそういいながら首をコキコキ鳴らしながら打席に入った。
「さっきは三振となったが、この雪辱は晴らさせてもらう!」
カッキ――ン!!
そして2ランホームラン。エースからの初得点だ。
6−3の3点リードとし、5番の椰子は三振。椰子の奴、三振ばっかだな。
相手ベンチでは――
「追加点とられちまった。なんなんだあの女……」
「あのピッチャー、結構切れのいいフォーク投げやがる」
「だけど"アイツ"ほどじゃないけどな」
「俺、わかったぜ。あのピッチャーの癖が」
「お? マジで?」
「癖っていうのは――」
8回表。あと2回逃げ切れば俺たちの勝ち――
そのはずだった。
7回表を無得点に抑えたイガグリだったが、この回打ち込まれ、あっという間に逆転されてしまった。
連続タイムリーに加え、2本塁打を打たれ6−10となった。
あわやホームランになる打球を乙女さんが10mジャンプでキャッチし、やっとチェンジとなった。
イガグリが打たれただけじゃない。細かい連携ミス、俺たちの野球経験不足からくるミスが大量失点を招いたんだろう。
俺もキャッチャーとして盗塁を1回も刺せなかった。
この回だけで7点を取られ、ベンチの中は沈んでいた。みんなドロドロで、へたばっていた。だが、
「みんなあきらめるな! まだ4点差だ!」
乙女さんはあきらめていなかった。
「だけどさ、1回に7点もとってくるような連中だぜ? 素人の俺たちがどう戦うんだよ?」
フカヒレの意見はもっともだった。
「気合でなんとかしろ!!」
やっぱり根性論か。
イガグリはものすごくドス黒いオーラを出して落ち込んでいた。
これが実力の差なのだろうか。
この回の攻撃は村田がなんとか出塁したものの、俺も含め後が続かず無得点。
諦めムードが漂っている。
次が最終回。動こうとしないイガグリに佐藤さんが寄って行った。
「あのね、イガグリ君。さっき気付いたんだけど、変化球を投げる時、長く握り直してない?
多分それがバレたんだと思うんだけど」
「マジだべか?!」
気付かなかった……。
そういえば、結構落差のあるフォークは見逃されて比較的打ちやすいストレートがよく打たれていたなあ。
ワーワーワー
すると、こっち側のスタンドから声が聞こえてきた。
ベンチから出て見てみると、竜鳴館の生徒が沢山いた。
「はっはっは! 皆よくやるのう!」
か、館長!?
「自分より強いものに立ち向かうお前らのためと思って、ちと遅かったが応援団を連れて来たぞ!」
ワ―――!!!!
すごい声援だ。
「キャー、伊達クーン!」
「姫――っ!!」
「くー! よーへ――!!」
カシャ! カシャ!
「鉄ちゃ――ん!!」
「蟹沢さ――ん!」
「よっぴ――!」
霧夜エリカファンクラブの連中もいるな。スバルは相変わらず人気あるなあ。
「よっぴー言わないでよぅ」
1年から3年まで男女とも結構数がいるな。100人以上いるな。
「鉄先輩!! ファイト!」
げ……あのツインテールは、近衛!
「ふっ、こうして皆が応援に来てくれると気合の入り方が違う。力も100%に戻りつつあるしな。いけそうだ」
乙女さんは手を振って観衆に答えた。
俺もすごく気合が入ってきた!
「よっしゃ! もう1回頑張るべ!!」
イガグリ復活。俺もやらなきゃな!
癖を直したイガグリの粘りのピッチングでなんとか2アウトまでもってきたものの、1,3塁とかなりのピンチだ。
イガグリも疲労の色を隠せない。
そして投げたフォークは少し甘く入った。
カキン!
打たれたボールはライト前へ。三塁ランナーはホームインし、一塁ランナーは二塁を蹴って三塁へ――
「乙女さん!! サードへ!」
俺は出来る限り大声で指示を出した。
「行 か せ る か ! !」
バチバチバチ……
へ? なんか持ってるボールが火花出してるような……(思考時間0.01秒)
そしてそれは閃光となって光線のごとく飛んでいった。
「あれ、走馬灯が……」
その"砲弾"は竜巻のようになってサードを守っていたフカヒレを吹き飛ばした。危うく三塁審を巻き込みそうになっていた。
断末魔の叫びも聞こえなかった。文字通りレーザービーム。練習の時あんなの投げてなかったぞ!? アレが本気…?
射線上にいた選手はなんとか逃げ延びて無事だったが、
フカヒレは球場の壁にめり込んで張り付けになった形で泡を吹いて気絶していた。
そのボールは腹にめり込んでいた。
「馬鹿者! 気合で捕れ! この根性無しが!」
気合とか根性で捕れる代物じゃないだろ。
相手ランナーは腰を抜かして座り込んでいる。無理もないか。
オマケにグラウンドがえぐれていて試合続行できないし。
タッタッタ
レフトの椰子がフカヒレにめり込んでいたボールを取り、ランナーにタッチした。
「ア……アウト! チェンジ!」
その後、30分間両チーム総出でグラウンド整備が行われた。なんとか試合続行できるようだ。
そして、9回裏最後の攻撃。フカヒレは当然ながら医務室行き。
6−11で5点差。攻撃は1番からだ!
『1番センター、伊達君』
キャ――!!
やっぱ女子に人気あるねえ。
カキーン!!
打球はセンター方向へ大きく伸びたがフェンス際で捕られアウト。
「ちっ、申し訳ねえな」
「まあドンマイ」
スバルはため息をついてベンチに腰掛けた。
『2番セカンド、蟹沢君』
「カニち――!!」
「カニっち、打ってや――」
カニは10球ほどファールで粘ってフォアボールで出塁。
体が小さいからストライクが入りづらいんだよな。
すると、相手ベンチに動きがあった。
「ピッチャー交代!!」
『ピッチャー、佐々本君』
「6点差で"太魔神"が出てきたべ!」
「太魔神?」
イガグリの話によれば、陸堂学園のストッパーらしい。
スピード、コントロールは申し分なく、何よりも落差何十センチもあるフォークが武器らしい。
ただ、体格が太いためかスタミナが無く、フィールディングも悪いのが欠点なのでエースじゃなく控えなんだそうだ。
ブタ鼻で、腹は中年のようにデップリしてる。確かに太い。
『3番ファースト、霧夜君』
ワア―――!!
すげえ声援。
「エリカ、頑張れ!」
エリカは親指をたてて答えてくれた。
「プヒヒ、俺様のボールを打てるかな?」
「うっさいわね! 早く投げなさいよ、このデブチン!」
「プヒ――! 黙らせてやる!」
なんか口ゲンカしてるような。
ズバン!
「ストライーック!」
(なかなか速いわね)
さっきのよりちょっと速いかな?
2球目は――
ヒュッ!
ストン
「!?」
空振り。
「ストライクツー!」
「プヒヒ、打てやしまい! 俺様のフォークを!」
あの落差、イガグリより数段上だ! 打てるのか?
「プヒー、とどめだ!」
ヒュッ!
またフォークだ!
スコン
「プヒ?」
セーフティーバント! ボールはサード線よりややピッチャー前へ。
ドタドタ
奴は足が遅くて一塁に投げようとした時には既にエリカは一塁を駆け抜けていた。
「頭も使わなきゃ野球できないわよ?」
エリカは佐々本に向かって親指を下に向けた。
「プヒ! むかつくぜ!」
見事、さすがは知将のエリカだ。エリカの動体視力が無かったらバントも決まらなかっただろうけど。
『4番ライト、鉄君』
「キャー、鉄センパーイ!」
「鉄っちゃーん!」
こっちも声援がすごい。
「乙女さん、あのフォーク打てるの?」
「なあに、落ちる前に打てばいいんだろ?」
そう言って乙女さんはバッターボックスに向かった。
(それが難しいんだけどな)
「プヒッ。さっきは油断したが今度はそうはいかない!」
佐々本はバッターに向かってボールを見せてきた。フォークの握りだ。予告か?
「お前をこのフォークで仕留める!」
「ほう? なかなか漢らしいな。ならば、私も全力でそれに向かっていこうではないか!」
乙女さんは研ぎ澄まされた気を放っていた。
「これでも喰らえっ!」
「来い!」
ピッチャー振りかぶって―――
バッターも振りかぶって―――
え!?
「せいや――――!!!」
乙女さんは片手で思いっきりバットを槍投げのように投擲し、落ちる寸前のボールを捉えていた。
○ンギヌスみたいだなあ。
ギュオ――ン!!
そして打球はバックスクリーンへ突き刺さった。
……
シーンと静まった球場内。
そしてガッツポーズをしながら静かに走り出した乙女さん。
……
ワアアァァァ!!
一気に歓声が上がった。佐々本は呆然としている。
「さっすが鉄先輩!! 乙女の鏡!!」
3ランホームランで2点差。9−11。
今日の乙女さん3ホーマー、タイムリー3ベース1回の……5打数4安打9打点!?
「ありえね――!!」
カニが叫ぶ。そりゃそうだ。
「人間技じゃないわね……」
さすがのエリカも脱帽。
「ふっこれが可憐な乙女のなせる技だ」
違います。可憐な乙女は絶対にそんな事出来ません。
「あれは反則じゃないのか!?」
相手側の監督が出てきた。
「ルールブックにはボールめがけてバットを投げてはいけないというルールはございませんわ」
いつの間にかベンチからルールブックを片手に出てきた祈先生は初めて監督らしい仕事をした。
「そんな、バカな…」
さて、次は――
『5番レフト、椰子君』
「なーごみ――ん!!」
お? ファンクラブなんかいたのか?
「チッ」
椰子は舌打ちしてるし。
「おい椰子」
「なんですか?」
「お前さ、今日メガネかけてないよな?」
椰子はピクっと肩を動かした。
「だから今日全部三振だし、ボールは落とすし、それのせいだろ?」
「…わかりました。かけてやりますよ」
そう言って面倒くさそうに椰子はバッグの中からメガネを取り出してかけた。
そして打席に入った。
「プヒー! これ以上打たせん!」
カキン!
打球はレフト前に。やっぱり視力が関係してたか。練習の時はかけてたのに。
『6番ショート、村西君』
「よーへー!」
スタンドを見ると西崎さんがカメラを構えて村田を撮っていた。
「よし、僕が一発打って同点に追いついてやる!」
……
「ストライク! バッターアウト!」
「なんか言ったか?」
「う、うるさい!」
『7番キャッチャー、ナイト君』
スタンドからは笑い声の混じった歓声が聞こえてきた。
なんで俺ばっかり。
「レオー!! 頼むわよ!!」
「対馬くーん、ファイト―!!」
さて、あと1人か。俺が最後のバッターかもしれないけど。だけど絶対打ってやる。
どうせなら勝ってやろうじゃん。
「プヒーッ、これはどうだ!」
ギュン!
「うわ!」
内角にえぐりこむようなシュートを投げてきやがった! 判定はボールだった。
フォーク以外にもあんな変化球もってたなんて……
こりゃ打てそうにないな……。どうしたら……。あ、そうだ!
「プヒ?」
「? 対馬君が左に入って予告ホームランしてる…」
俺は打席を左に変え、バットを天に向かって突き出した。
「プヒッ、やれるもんならやってみろ」
2球目――
「おりゃあ!!」
フルスイング。空振り。これでいい。サード、ファーストはやや後ろに下がってくれたみたいだ。
3球目――
「うお――、りゃ」
スコン
「セコ――!!」
アイツの脚の遅さを利用してセーフティバント。左に入ったのはこれのためだ!
「うおおりゃあぁ!!」
気合のヘッドスライディング! そしてセーフ!
武道祭の時のフカヒレと同じ技を使ってしまった。人生の汚点だ。
だけど勝つためにはしょうがないんだ!(泣)
「漢らしくないぞ!」
乙女さん、勝てなかったらどうしようもないでしょ?
これで2アウト1、2塁。
『8番ピッチャー、イガグリ君』
「オラが決めてやるべ!」
1球目――
ドスッ
「痛――!」
奴のシュートが内角に入りすぎてイガグリの肘に当たったようだ。
これで2アウト満塁だ。よし、大チャンス! バッターは――
「いねぇ――!!」
9番に入ってたフカヒレは医務室行き。と、なると……
「よっぴー、代打ですわ」
「えぇっ!? 私が!!?」
佐藤さんはベンチで目をまん丸にしてあたふたしてる。
「私には無理だよぅ!」
「いや、だって控えはよっぴーだけでしょ?」
エリカは佐藤さんにバットとメットを渡している。
佐藤さんには何とか頑張ってもらうしかない。
ベンチでてんやわんややってる間に祈先生は代打を審判に告げていた。
『フカヒレ君に代わりまして、佐藤君』
よっぴ―――!!
おわっ! 更にすごい声援。さすが人気者。
「よっぴー言わないでよぅ」
ガクガク
佐藤さんは緊張のためか内股になって震えていた。
「審判、タイム!」
するとイガグリがタイムを告げて一塁からバッターボックスにやってきた。
「佐藤さん、ちょっと耳貸すべ」
イガグリは佐藤さんに耳打ちしていた。何か弱点でも見つけたのかな?
少し時間が経ってプレイ再開。
何か佐藤さんの様子が変わっていた。
何か黒いオーラのようなものが見えるし、妙な殺気のようなモノを感じる。
キュピ――ン!
そして佐藤さんの眼がなんか光ってる! 獲物を狙い澄ましたような眼で!
ちょっと今、眼が合ったし。嫌な予感。
第1球――
ズバン!
「ストライク!」
佐藤さんは見逃した。
「フフフ……」
何故か笑ってますよ、あの娘!
2球目――
まずい! あの握りはフォーク!
カァッキ―――ン!!!
「え?」
そして打球はバックスクリーンへ。
「エヘ☆」
カラーン
バットを投げ捨てた佐藤さん。
ワアアァァ―――!!
まさかの逆転サヨナラ満塁ホームラン。佐藤さんはとびっきりの笑顔でホームイン。
みんなはお祭り騒ぎで佐藤さんを胴上げ。俺たちの勝利だ!
それにしてもイガグリの奴、佐藤さんに何を吹き込んだんだろう?
試合結果
陸堂 000 030 071 11
竜鳴館 202 000 207x 13
勝 イガグリ
負 佐々本
本塁打(数字は点数)
(陸)谷口3、山田1
(竜)鉄2、鉄2、鉄3、佐藤4
……
これは練習試合であって公式とはならない記録。
野球部1名と素人集団(一部超人含む)が挑んだこの試合はスコアブック上でしか記録されていない。
だが、その熱い戦いは球場にいた皆の記憶に刻み込まれている。
……
陸堂学園の選手らが引き上げていく。
そんな中、あの佐々本はこっちのベンチに走ってやってきた。
「お前らホントすげえぜ。こっちは県大会準優勝したくらいでいい気になってたみたいだ」
「いいえ、途中ではもう負けるかと思ったわ。さすが本職ね」
エリカはくたびれた顔をして言った。
「女の子に負けたと思うとカッコ悪いが、コレをバネにまた修行し直しだ」
「関東大会頑張ってね。絶対に春の全国に行ってね」
佐藤さんは笑顔で佐々本を激励した。
その後、陸堂学園は関東大会で優勝し、春の全国大会の切符を手にした。
春の全国のTV中継では見違えるほどにスリムになった佐々本がエースとして投げることになる。
それはもう少し後のお話。
そして俺たちも竜鳴館に戻って道具の片付けをして解散となった。
みんなクタクタになりながらその顔は満足そうだった。
時間も結構経ってたようで、日が暮れてもう夜になりそうだった。
「レオ、私は買い物してから帰るから先に帰っててくれ」
「ん、わかった」
乙女さんは多分、切れそうになった米を買いにいったのだろう。お米券で。
それじゃエリカと帰ろうかな。
「レオ! ちょっと急用で出かけなきゃならないから一緒に帰れないわ。
それと、よっぴーを送ってあげて。日が暮れてるし」
「そうか。わかった」
お嬢様は何かと忙しいな。
「それじゃあ、一緒に帰ろうか? 佐藤さ……」
ガシッ!!
俺は腕をガッチリとつかまれた。
「フフフ……」
キュピ――ン!
なんか眼が光ってる――!?
その時俺は見た。佐藤さんの手に「対馬レオ・1日レンタル優待券」と手書きで書かれた紙切れを。
イガグリの仕業か!?
助けを呼ぼうにも周りに誰もいない。
万力のようにものすごい握力でつかまれているため脱出不可能!
「ちょっ!? 佐藤さん! う、うわあぁぁぁ………」
〜つよきすBaseballers・飛翔編 完〜
「結局オラはあんまり活躍できなかったべ……」
やっぱり乙女&エリカは反則
861 :
TAC:2006/08/21(月) 01:24:08 ID:4J9ZfQaz0
結構ネタをパクってます。
聞き覚えのあるものがあったと思いますが。
終盤になって乙女の体の調子が戻ってきたので最終回(9回)は無茶な事ばっかやってます。
あとフカヒレの股間直撃は、昔、中学野球での実体験です。喰らったのは相手チームでしたけど。
次は「キミと歩くこの道を」の外伝の投下になると思います。
乙女さん怖えぇ〜〜〜
>861 GJ
せこいまねしたレオを姫がいじらないわけないと思うが。
でも感じは出てたから問題なし。
笹本は最後までブピって言わせて方がいいんじゃ?
>>861 野球シーンが長いよ、無駄に
ゲームのクライマックスもボケてて盛り上がらないし
そうだね、ちょっと長いっていうか
一番言いたかったことって
>>839から
>>840でしょ
ここに盛り上がるシーンをもってこないとね
で、その後は流して詰めるほうが
>>804 GJ
これ読んで、改めてねぇねぇについて色々考えたよサンクス。
>>861 いや…面白いんだが、な
野球、な
>>861 うーん、やはり途中からだれてきてる感は否めないかな。
真剣になるところ、ボケるところ、それぞれメリハリをつけたほうがいいと思うよ。
まぜこぜにされると盛り上がるところか笑うところかがわからん。
フカヒレには笑えたんだが。
長すぎた感はあるけど乙
普通の小説としてやるならいいんだけど
SSスレでやるには長すぎだね
小ネタ混ぜたい気持ちもわかるけど
要所要所を詰めて出せるようにこれから期待してるわ
保管庫の中の人は来てないのか?
ここ2日アクセスできないんだが
>>870 そのようですねえ。昨夜21時頃から断続的に鯖落ちして
21日になる頃からほとんど沈黙ですね。困った。
障害情報にも何も上がってないしなー。
あんまり長引くようならHTML圧縮してうpするとか引っ越すとか考えます。
何か事故なのかと思って心配していたよ
ミラーを立てといてもいいんじゃないかい?
>>871 お疲れです
ribbonnetwork全部がダメみたいですね
お盆休みもあけたんだから早く復旧してくれないかなー
保管庫にアクセスできないのですが・・・サーバーが見つからない
>>874 少しくらい上に書いてあるレスすら見てないのかよ……
「どうしたんだよカニ。急に呼び出したりしてさ」
「察するに、レオには話せないことらしいな」
蟹沢の親友であるところの伊達、鮫氷の両名はいつもの集合場所であるレオの部屋ではなく、
二人に連絡をいれた蟹沢の部屋に招かれていた。
「オイオイスバルさんよぉ、アンタ読みが鋭すぎだぜ。あんまり気がつく男は女の子に嫌われ
んよ?」
「カマかけたつもりだったんだが、図星だったらしいな」
「なんだよ、スバルはもう何か知ってるのか?」
「いんや。ただまぁ、なんとなくな」
「何となくでも感付けるお前が羨ましいよ。俺にゃさっぱりだ」
軽く肩をすくめる鮫氷。
「とりあえず、ココでしゃべったことはぜってー誰にもいうなよ」
そう前置きをして、蟹沢はゆっくりと話し始めた。
「昨日、レオん家に遊びにいったんだけど… ボク、レオに告白したんだよね……」
「?!」
…ゆっくりじゃなかった。いきなりの核心発言に口にしていた缶コーヒーを思わず吹きそうに
なったのは、伊達だった。同じく缶コーヒーを飲んでいた鮫氷がそうするかと思っていた蟹沢
だったが、彼は意外という表情を見せるだけに留まっていた。
「カニ… 本気で告白したのか? だってレオにゃ椰子が……」
「んなこたわかってるっつーの。はじめは単にココナッツとレオをひやかしにいっただけなんだ
けど、乙女さんが乱入してきてさ… 乙女さん、レオにいきなり告白したんだ。そのやりとりを
見てたら、ついというか、なんというか… ボクもしてしまったというワケさ」
本当はもっともっと深刻な出来事のはずなのだが、つとめて軽くいってのける蟹沢。彼女
なりに友人を気遣ったのかもしれない。単に考えてないだけかもしれないが。
「んで、オメーらを呼んだ本題はこっからなんだ……」
別に誰に聞かれるというわけでもないのに、蟹沢は声のトーンを落とす。必然的に三人は
顔を寄せ合う形になるのだが…
今度は伊達ばかりか鮫氷までもが、驚きの表情で蟹沢を見るのだった。
夜の松笠。暦の上では秋でも、まだまだ昼間は暑い日が続いている。この時間ともなれば
随分と過ごしやすくなってきているが、行き交う人の服装にはまだ薄着が目立つ。
鮫氷はそんな人々の中でいつものようにギターを弾く。彼にとってそれは既に生活の
一部となりつつあり、心休まる一時でもあった。最初はやはり違和感があったが、今の鮫
氷は夜の松笠駅前を彩るに足るだけの場数を重ねていた。
「(さて、今日はこのくらいにしておくか。明日は学校だしな…… ?)」
そろそろ片づけを、と思った矢先。鮫氷の視界の端に見覚えのある顔が映った。長い
黒髪が緩やかな海からの風に揺れているのが遠目にもよくわかる。
「よっ、椰子じゃん。珍しいじゃんこんなとこで」
「どうも…」
そう答える椰子の表情に覇気はない。鮫氷の脳裏に八月頭のあの時が甦る。
「なに、とうとうレオに愛想尽きたの? なんなら… ウチくる?」
途端、物凄い勢いで椰子が鮫氷を睨みつける。そんなことを言えばどうなるかくらいわかっ
ているはずなのに言ってしまうあたりは、実にいつもの彼らしかった。
「ヒィッ?! な、なんだよー。いつもの冗談じゃないか〜 レオと付き合うようになって少し
は丸くなったと思ってたのに、椰子は相変わらずなんだな」
「余計なお世話です。消えてください」
ふいっと視線を戻し、後は無言。
「聞いたぜ。 …というよりは聞かされた、って言った方が正しいか」
「センパイから… ですか?」
「ま、古い付き合いの奴から頼まれちゃイヤとはいえないからな」
敢えて言葉をぼかす。バカ正直に答えれば会話はそこで終わってしまうので、鮫氷は彼な
りに考えて言葉を選んだ。嘘はつかず、さりとて肯定もしない。
「そうですか…… でも、これはあたしとセンパイの問題です。できれば放っておいてもらえる
と助かるんですが」
しかし椰子は、というか椰子にしてはやんわりと断ってきた。彼女にしてみれば必要以上に
線の外側の人に問題を引っ掻き回して欲しくないというのが本音のようだ。
「なんとも椰子らしい答えだな。ま、大方そんなことだろうと思ってたよ。わかった、俺はもうこれ
以上お前らの問題に首をつっこまねえよ。だけど…」
「…?」
「ココで俺が勝手にひとりごとをしゃべる分にはいいよな?」
椰子は内心うんざりしながらも、線の外から聞こえるノイズと割り切って無視を決め込む。
その様子をみた鮫氷は心の中でほっと一息つき、言葉を紡ぎ始めた。
「まず正直な話、レオは羨ましいよ。メッチャ美人の椰子を彼女にしたばかりか、乙女さんや
カニにも好かれてる。世の中不公平だと切に感じるぜ。だけどな、多分レオにとっちゃ今の境
遇は幸せじゃない気がするぜ。あいつはいつもクールに振舞おうとするくせに、肝心な時に
限って感情に任せて行動しちまうんだ」
残念なことに、鮫氷のひとりごとは椰子の興味を惹くには充分な内容だった。
相変わらず視線はそのままに、耳だけは注意深く鮫氷の言葉を拾ってゆく。
「普段から感情に任せて行動するのがイヤだからって、自分が当事者のくせにコトが深刻に
なるまで傍観して、結局これ以上放置したらもうどうにもならないってトコまでいって初めて
それに気づいて、慌てて行動し始める。人のこといえた義理じゃねえけど、どーしよーもねぇ
ヘタレだ、レオはな」
「(センパイをフカヒレ先輩なんかと一緒にしないで下さい…)」
危うく出掛かりそうになる言葉を無理矢理飲み込む椰子。
「多分、レオはぎりぎりの状況に置かれるまでは、なるべく今のままで居続けようとするんじゃ
ないかな? 椰子という彼女を持ちつつも、乙女さんという姉の存在やカニや俺ら幼馴染とも
うまくやっていきたい。そう考えてると思うぜ。ったく、贅沢というか甘チャンというか… レオにも
困ったもんだぜ。出来ることなら俺と変われっつの」
鮫氷はそこまで話したところで一つため息をつき、一度椰子の横を離れる。
さして時間を置かずに戻ってきたが、その手には缶コーヒーが二本。そのうち一本を椰子に
差し出すのだが、勿論椰子は受け取ろうとするそぶりすら見せない。
「おごってもらう義理がありません」
「いーからいーから。別に缶コーヒー一本くらいで義理もないじゃん。椰子は構えすぎ」
「…フカヒレ先輩もお節介な人ですね。あたしに何か求めるだけ無駄ですよ」
仕方ない、といった表情をありありと見せつけながら缶コーヒーを受け取る。
「椰子が心配なんだよ。俺も… スバルもさ」
センパイ・・・支援します
今日は変な夜だった。
「(フカヒレ先輩や伊達先輩がどうしてあたしの心配をするんだろう? センパイの心配をするの
ならともかく、あたしにまで気を遣う必要なんてどこにもないのに…… 変な人たちだ)」
貰った缶コーヒーを飲むわけでもなく、プルタブを爪で軽くひっかいたりする椰子。その顔には
明らかに戸惑いの表情が浮かんでいた。
「椰子っていっつも他人を避けてるけどさ、お前が思うほどみんな嫌っちゃいないんだぜ? そりゃ
しゃべりはキツいし、態度はふてぶてしい… って、だからそーやって睨むなよぅ。お前のその眼は
ねーちゃんに似ててこえーんだってば」
『余計なことをいうと潰すぞ』オーラを察知して思わずカタカタと震えだす鮫氷。
「……ま、まああれだ。ぶっちゃけちゃうと、本当に心配なのはレオなんだ。スバルならレオの力に
なってやれると思うけど、俺じゃダメだ。ヘタレだからな」
「そうですね」
「ンなとこ同意すんなよなー、ヘコむだろ?」
すっかりひとりごとじゃなくなっていたが、お互い気にはしていなかった。
「ま、椰子らしいけどな… っと、やべーやべー。もうこんな時間じゃん。わりーな椰子。ちょっと
のつもりがこんなにだらだらしゃべっちまって」
ふとみた携帯電話の時刻表示はすでに月曜になっていた。いそいそと帰り支度を始める鮫氷。
「そんじゃ先帰るぜ。レオのこと… しっかり頼むぜ」
そして心の中で蟹沢に詫びる。今のお前の力にはなれない、と。
………
再び一人になった椰子。手には少し温くなり始めた缶コーヒー。鮫氷におごってもらったという
わけではないが、どうにも口にする気にはなれなかった。
「(センパイはあたしが守ってみせる…… カニからも、鉄先輩からも… 必ず)」
人ごみに紛れてゆく鮫氷の背を横目で少しだけ追ってから、椰子は心の中で強く想う。
この想いがある限り二人に譲る道はない。そして、センパイはあたしだけをみてくれている。
そう、信じて。
朝は、それでもやってくる。思いを留めることはできたとしても、時は止まらない……
誰かがそんなことを言っていた気がする。
「どうしたレオ、元気がないぞ?」
上機嫌でおにぎりを握っている乙女さん。乙女さんは朝から元気だなぁ…
「そんなときはしっかりご飯を食べるんだ。ほら、にぎりたてだ。うまいぞ」
目の前に握ったばかりのおにぎりを差し出される。心のなかはもやもやしてるというのに、
おにぎりはとっても美味しそうだ。なんというか、人間って現金だなぁと思う。
手にとってもそもそと口にする。うん、最近はすっかりなごみの料理に舌が慣れてたけど、
やっぱり乙女さんが握るおにぎりも美味しい。
「レオ、ところでだな……」
きた! 思わず身構えそうになる。いつきてもいいようにと心の準備だけはしてきたつもり
だったけど、やはり実際となると緊張感が違う。
「今週末… そうだな、土曜日あたりはどうだ?」
「どうだ、って?」
「しばらくぶりに、二人でどこか出かけないか? 一学期、夏休みとそれほど遊びに出かける
機会も多くなかったしな。レオたち二年生は修学旅行が近くに控えているだろうが、それほど忙
しいということもあるまい」
首を縦に振れば… 後からなごみとカニに詰問されるのは目に見えている。特になごみにどう
答えていいかなんて言葉すらみつからない。
首を横に振れば… それだけの十分な理由をつけなければ乙女さんは納得しないだろう。嘘
をつけば、ばれた時がヤバすぎる。
……いやまてよ。とりあえず乙女さんには俺と出かけることは黙っていてもらって、なごみとカニ
にはボトルシップの鑑賞会にでも行くといえば、さすがについてくるとは言わないだろう。うまく
この事態を切り抜けるにはコレしかないな、うん。
「む、やけに考え込んでるな。そんなに私と行くのがイヤなのか?」
「あ、いや… そんなことはないよ。土曜日ね。いいけど、一つだけ約束してくれる?」
「約束?」
「うん。このことは、当日まで二人だけの秘密にして欲しいんだ」
『秘密』という言葉に反応したのか、乙女さんの頬が赤らむ。
「わかった。私と、レオだけの秘密だな… 確かに約束したぞ」
凄く嬉しそうな瞳で俺に笑顔を向ける乙女さん。ちょっとだけ、胸が痛んだ。
wkwk
学校の時間は実に平和だった。カニは意外にも普通に接してきて、とても一昨日に告白され
たとは思えないほどだった。逆を言えばあのカニが何も仕掛けてこないというのは怖い気がす
るけど。まあ、あいつのことだから、場の勢いに押されてつい口を滑らせた、ってくらいなのかも
しれないな。触れずにそっとしておけば大事にはなるまい。
昼はいつも通りなごみと生徒会室で。相変わらずレビューは求められるのだが、正直なごみ
が聞きたいと思うような感想はいえてない自分がちょっとだけ不甲斐ない。
勿論、放課後は生徒会室に顔を出すつもりはない。ただでさえ姫に思いっきり冷やかされた
ばかりだってのに、今度の騒ぎを感付かれたりでもしたらどんなことになるやら…
「佐藤さん、悪いけどちょっと用事があるんだ。今日は竜宮に顔出さないでそのまま帰るよ。姫
たちにはよろしくいっといて」
「そうなんだ… うん、わかった。エリーにはちゃんと伝えておくね。それじゃ、また明日」
柔らかな笑顔で快諾してくれた。ごめんよっぴー、本当はいづらいだけで用事なんてないんだ。
「そんじゃ俺は部活へ行くとするか」
スバルが俺の肩をぽんぽんと叩き、背を向けたまま手を振って教室を出て行く。
「あれ? ってことは… 今日は竜宮にいる男は俺一人ってこと? やべぇ! こんなところで
ボヤボヤしてる場合じゃねえじゃん。レオ、悪いけど今日から竜宮のハーレムは俺のモノだぜ。
後から来ても後悔するなよ?」
「だからどうしてお前はそうシアワセな想像ができるんだよ…」
「バカだなぁレオ。ほら、偉い人が言ってただろ? 想像できることは、人間が全ていつか実現
できるものである。みたいなことをさぁ」
「…フカヒレよぉ。オメーのそのばかげた妄想が実現するにはあと100億年くらいかかるんじゃ
ねーのか? その頃にゃフカヒレのフの字も残ってねーんじゃねーのか?」
「はっはっは。叶えられない夢など見ない! それがこの俺、シャーク鮫氷様よ!」
諦めが悪いというか現実を直視できていないというか。フカヒレらしいとしかいえないな。
「ボクはもともと仕事らしい仕事なんて殆どないから、ボクもかえろーっと。レオー、どーせ用事
つったってサボリの口実なんだろ? ゲーセンでも寄っていこーぜー」
「だめだよカニっち。対馬くんはこうみえても『忙しい』身なんだから」
「忙しいつってもよー、ココナッツと乳くりあうのに忙しーだけだろ。ボクという美少女の誘いを
断る理由にゃなんねえよなぁ?」
どうしていきなりそういう方向に話が進むの? というか佐藤さんのその視線はなに?
「とゆーわけでオメーはボクの気分転換につきあうこと。逃げんのはナシだぜ」
俺の手を握ってくるカニ。ちっ、カニの分際でしっかり柔らかいじゃないか。一瞬だけドキッと
しちまったぜ。
そしてずるずると引きずられていくようにして教室を後にするのだった。クラスの皆はよくある
風景とばかりに気にしていないようだったが、佐藤さんだけは心配そうに見ていてくれた。
さすがだぜ、よっぴー。助けて欲しかったけどな。
「はぁ………」
またため息が漏れた。もう何度目かわからない。少し、ほんの少しレオのことが頭によぎった
だけで胸が締め付けられるような感じに襲われる。気合を入れれば我慢はできるのだが、また
しばらくすると同じことの繰り返し。
…いつから私はこんなにレオのことばかり想うようになってしまったのだ? 私にとってレオは
単に手のかかる弟であり、生徒会の仲間というだけではなかったのか?
わからない。わかるわけもない。そんなものがわかっていたのなら、とうにこんなつらい想い
からは解放されているはずだ。一つだけ分かっているとすれば、こんな想いに苛まれるように
なったのは、夏休みに実家から帰ってきた、あの時から。
それまで、レオはてっきり私に懐いてくれていると思っていた。私の思いあがりでなければ、
家族などのそれとは違う『好意』が向けられていた気がする。
「……ふぅ」
ああ、またため息が。苦手なものは機械だけだと思っていたが、よもやこれほど色恋沙汰
に脆いとは。気合で何とかならない分、なによりも不得手かもしれないな、これは……
今日は朝こそしっかりしていたものの、数時間レオに会えないというだけでこの有様。部活も
風紀委員としての仕事にも全然身が入らなかった。情けない。
しかも佐藤の話では、レオは生徒会室に顔すら出さず蟹沢と遊びにいってしまったという。
あいつ、私の気持ちを知った上でそんなことをしてるのだろうか? もしそうならその辺をしっか
り問いただしてやらんと。
それにしても、レオは私のことをどう思っているのだろう? 考えてみればあの時私から一方
的に想いを告げはしたが、レオからは返事をもらっていない。答えを聞くのは非常に怖いが、
このままの状況が続いたのでは私の方が持たない。私ばかりがこんな想いをするのは不公平だ。
…いや、レオの方がつらいかもしれんな。優しいレオのことだ。できれば誰も傷つけずにことを
収めようと考えているのかもしれん。
甘い奴だ。甘いが… そんなレオに私の心は揺さぶられたのだ。
レオへの想いを遂げたい。もし仮にそれが叶わなかった潔く……
「……できるものか。これほど募った想いを消し去ることなど…」
『ならば排除すればいい。想いを貫く障害となるもの、全てを』
声が、聞こえた。
夕暮れの小さな公園。人の姿は殆どなく、一人で考え事をするにはもってこいの場所だった。
そのなかに据えられたブランコに腰掛け、聞こえてきた『声』に自問自答する。
『鉄の名に誓ったのであろう? レオの目の前で誓ったのであろう? 何があろうとも、想いを
貫き通すのだと。ならば何を迷う?』
私は思わず戦慄した。私の心にこんな部分があったのか?
脳裡に映るもう一人の『私』。
その眼の冷たさに我ながら驚きを隠せない。
『鉄に敗北は許されぬ。例えそれが一人の想い人を巡る争いだとしても、だ。待っているだけで
は何も手にすることはできない、そう教えられてきたはずだぞ』
その通りだ… だけど、間違っている。人の気持ちは無理矢理どうこうするものではない。
『ならば既に椰子と思いを通わせていたレオに自らの想いをぶつけたのは何故だ? 結ばれて
いるやもしれぬ人の心を裂き、自分の居場所を確保しようとしたのは何故だ。答えろ… 鉄 乙女』
……答えられない。
つまり、それが私の、本心…
ショックだった。私はもっともっと純真な気持ちでレオと接していたかっただけなのに。
自己嫌悪で目の前が真っ暗になりそうだった。いや、既に私の心は闇の中… 嫉妬という深い
深い闇に覆われていたのだな……
「おねえちゃん、だいじょうぶ?」
不意に声がした。うつろに足元を彷徨っていた視線を少しだけ上にあげてみると。
年のころはせいぜい4、5歳くらいだろう。汚れのない視線で私を見つめる男の子が心配そうな
目で見つめていた。もみじのような小さな両手には、飲みかけのジュースが。
「とってもかなしそうなかお、してたよ。だれかとケンカしたの?」
「…ありがとう。キミは、私の心配をしてくれるんだな」
「うん。だって、おかあさんが困っている女の人にはやさしくしなさいって。だから、これ…」
手にしていたジュースを差し出してくれる。まばゆいくらいの真っ直ぐな優しさだ。
「だいじょうぶだ。実は、おねえちゃんには好きな人がいるんだが、その人にはもう別の女の人
が側にいるんだ。そんな人を好きになってしまってどうして良いか分からなくて、困ってたんだ」
折角の好意とはいえ、幼い子供が少ない小遣いで自分のために買ったジュースを貰うわけには
いかない。少し、ほんの少しだけ口にして子供に返すとしよう。
それにつけても、我が心の何と弱いことか。見知らぬ幼い子供にまで心配されるとは…
心の中で苦笑する。だが、そのおかげというべきなのだろうか。胸のなかでつかえていたものが
外れたような、そんなすがすがしさが不意に飛び込んできた。
私は万事につけて強いわけではない。そもそもこのようなことは未経験なのだ。
ならばたとえ夢破れることがあっても糧としよう。新たな道に進むための糧と…
「ありがとう。とってもおいしかったぞ。元気がでてきた」
自然と笑顔がこぼれた。良かった、まだ私はこんな顔を自然にだせる。よかった……
「ぼくはよくわかんないけど、おねえちゃんはとってもきれいだから、きっと好きな人と一緒にな
れるとおもうよ」
根拠はない。だけど、今の私にはそれで充分だった。
そうだ。迷う必要などないのだ。そうでなければレオたちの前でああ言い切った意味がない。
後悔などするものか。
レオ、お前がどんな返事をしようと… 私の気持ちは最早かわらんぞ。
笑顔で手を振りながら家路につく子供を見送りながら、そう心に固く誓った。
先ほどまで響いていた『声』は、もう聞こえてこなかった。
「いやぁー、今日も遊んだ遊んだ〜」
夕方までゲーセンとカラオケに付き合わされ、挙句に晩飯をおごらされてからやっとカニが家に
帰る気になってくれた。本来ならカニなんぞに振り回される俺ではないのだが…
どこへ行くにもなかなか俺の手を離さないわ、帰る素振りをみせようものなら『んだよぉ、乙女さん
やココナッツとならいくらでも一緒にいるくせに、ボクとは一緒にいたくないっていうのかよ… 不公
平だよ。ボクだけ女の子としてみてくれないんだな…』
などとのたまう始末。つか、あんときのアレはもしかして洒落じゃないのか?
とまあ、そんなことが頭をよぎってしまっては決断もできず、結局はこのありさま。
そして家に帰れば。
「お帰りなさい、センパイ! 今日は、その… カニと遊んでたって聞いたんですけど……」
満面の笑みから一転、不安でたまらないという表情で瞳うるうるのなごみがお出迎え。制服に
エプロン姿というのが激しくそそるが、今はそれどころじゃない。
「おお、帰ったかレオ。佐藤から聞いたぞ… 職務を全うせずに息抜きばかりというのは感心せん
な。お姉ちゃんはレオをそういうふうに育てた覚えはないぞ? まあ、今日は大目にみてやるが、
明日からはちゃんと顔をだすんだぞ」
「鉄先輩は厳しすぎです。そうやって家でも安らぐ時間を作ってあげないから、センパイがこんな
に疲れた顔をしてるんですよ?」
「私はレオの『ご両親』に頼まれたのだ。いわば私がレオの親にかわって育てているようなものだ。
対馬家の家庭方針にとやかく言われる筋合いは、たとえレオの彼女といえどもないと思うのだが?」
ぶつかりあう視線から火花がみえそうだぜ。
そんでもって、外で晩飯はすませてきていても、しっかりとなごみと乙女さんがそれぞれ作った
料理を残さず平らげる。二人が折角俺の為に作ってくれたものを残すのは、胸が痛むしな。
で、乙女さんと体力鍛錬のトレーニングをこなして帰って来て見れば、なごみがいつの間にか俺の
家に来ていたカニにマーベラスかスプラッシュを決めていたりする。
カニが涙を流しながら『泣いてない! 泣いてないもんね!』と強がっていて。
慌しく決して平穏ではないが、繰り返される日常がそこにあった。
居心地は、悪くなかった。
土曜日はすぐにやってきた。
時間はないと誰かがいっていた。時間はあるともいっていた。
…曰く『徒に過ぎてゆく時はいくらでもあるのに、本当に大切で必要なことに費やせる時間は
ほんのわずかしかない』ということだそうだ。
「ここは……」
朝早くに乙女さんと連れ立って向かった先は… 何のことはない、いつもジョギングで巡るコー
ス上にある河川敷だった。
薄く立ち込める朝靄。車どおりの少ない道であることと時間が幸いしてか、川のせせらぎが良く
聞こえてくる。風は殆どなかったが、吹いていればさぞ爽やかだっただろう。
「どうだ、近所にこういう場所があるというのは新鮮だろう」
川面に反射する陽光に目を細めながら乙女さんが口を開いた。
俺は無言でうなづく。いつも暗い時間帯でしか見たことのない場所だっただけに、驚きは隠せ
ない。早起きはなんとやらとは、よくいったものだ。
「ここは、いわば私の『とっておき』の場所のひとつだ。この風景の素晴らしさをレオに教えてやろ
うと思っていたのが、目的のひとつでもある」
ひとつでも、ということは本当の目的が別にあるということだ。そして、それがなんなのかはさす
がの俺でもなんとなく想像できた。よもやここまできて乙女さんと組手の実践訓練だの、屋外で
の体力トレーニングということは… まあ乙女さんならありうるけど。
一方の乙女さんといえば、目を閉じて何度か深呼吸をしていた。
うう、緊張する… 先に何か言うべきか?
「…レオ」
迷う暇はなかった。
「今から私が言うことをしっかりと聞いて欲しい。そして、はっきりと返事をして欲しい」
まっすぐな、どこまでもまっすぐな乙女さんの視線が俺の瞳を見据える。他人から真正面に
目をあわせられると、つい少しだけ逸らしたくなってしまう。なんというか、いつのまにかそういう
習性が身についてしまったらしい。
「レオ、頼む。目を逸らさないでくれ。私の目を見て、一言一句漏らさず聞いて欲しい…」
いつも見慣れた乙女さんの顔とはいえ、意識してしまえば綺麗な顔立ちの、年上の女性。
緊張するなという方がムリだ。無意識のうちに逸らしてしまいそうな視線を無理矢理乙女さん
の瞳に集中させる。
うお、こんなに見つめられるとなんだか変な気持ちになりそうだ… 落ち着け、俺。
「私は、お前の事を好きだといった。だが、それは違っていたんだ」
……え?
「好きなどというレベルではなかったのだ。レオ… 私はお前を愛している。心から、誰よりも…」
俺は本気で絶句した。
乙女さんのことは好きだ。だけどその『好き』に恋愛感情はなかったと思う。
…多分。だから、先週の出来事もそういう意味での『好き』だと受け取ることにしていた。
むしろ、そうであって欲しいと心のどこかで願っていた。もしそうであれば必ず時が解決してくれる、
感情に任せて勘違いしてアクションを起こすのは間違いだ、と。
結果、それこそが間違っていたのだ。
「私の想いはいくら言葉で伝えても伝えきれるものではない… それほどレオへの想いが強く、
私の中で抑えられないほどになっているんだ。我慢の限界は既に来ている。レオ…… お前の
気持ちを教えてくれ…」
先ほどまでの強気な視線が期待と不安の入り混じった複雑な視線へと変わってゆく。
「あ、それとな… 一つだけ約束してくれ」
「約束?」
「ああ。私はレオの『本当の気持ち』を教えて欲しいんだ。だから、自分の心に嘘をついたことだ
けは、絶対に言わないでくれ。本心を伝えてくれるなら、どんな現実も受け入れられる自信はあ
るが… 偽りの言葉だけは聞きたくない」
「………セ、センパイ?」
少し離れたところから、聞こえるはずのない、聞き覚えのある声が耳に届いた。
状況が状況なだけに幻聴かとも思ったが、うしろを振り返ってそれが現実であることを思い知ら
された。
「きたか。お前のことだからきっと時間通りにくるだろうと思っていたぞ」
乙女さんの言葉が、あり得ないはずの現実をより確実なものにしてくれた。
長く艶やかな黒髪と切れ長の瞳。自らの全てを俺に捧げると言った相手を見間違うはずもない。
「なごみ… 何でこんなところに?」
「……ごめんなさいセンパイ。実はあたし、最初から二人がここにくることを知ってたんです」
な、なんだって?!
「そう、椰子は私が呼んだんだ」
「乙女さんが?!」
驚きの連続で頭が段々ついていけなくなっているのが悲しいほどにわかってしまう。疑問ばか
りが頭の中をぐるぐると巡っているばかりで、何一つ片付いていない。
「うむ。私はこういう性格だ。回りくどいことはなるべくしたくない。今ここで、レオに私と椰子のど
ちらかを選んでもらえれば、それで白黒はっきりする。レオ… 聞かせてくれ。お前の、心の声を」
乙女さんが俺を挟んでなごみと真反対の位置に立つ。距離もほぼ同じ。
どちらかを選べば、必然的に残った一人に背を向けなければいけない。構図としては実にわかり
やすかった。選ばなかった方の顔を見ずにすむのはありがたい配慮かもしれないけど…
「レオ… おねえちゃんはいつもお前の側にいるぞ……」
「センパイ… あたしを、一人にしないで下さい……」
覚悟を決めて凛とした表情の乙女さんと、不安で今にも泣き出しそうな顔のなごみ。
………決めよう、決めなければいけない。迷うことや曖昧なことは絶対にできない。
俺は、覚悟を決めて一人に背を向けると、自分が心から愛している人へと向かって歩き出す。
それは……
894 :
706:2006/08/23(水) 04:21:26 ID:yzhvD9wp0
>>878-893 果たしてレオの心はいずれに? 次回、椰子VS乙女、決着です。
ネタ的にいえば2枚のライ○カードをまさに引かんとするところです。
支援サンクスでした。
連投規制よりも2048バイト制限の方が激烈に頭を悩ませてくれましたorz
ハァハァ・・・
話はいいんだが・・・、小出しにするのは感心できない。
全体の感想を書く時に手間がかかるし、それになによりまとめの人の手間が増える。
まとめの中の人はそれぐらいいい、と言うかもしれないが、
俺は中の人の手間を増やしてしまうことには反対だ。
自己満足のために書いているのなら構わないが、読んでもらうために書いているのなら、
読み手、まとめの人、双方に対して読みやすいように、まとめやすいように投下すべきではないか?
書き手としてのマナーだと思う。
のだがどうだろう? スレ終わりにでも話し合いたい。ちょうどそろそろ900になるし。
そういう話はどこのスレでもいつも出てるし結論が似たり寄ったりなので結構です。
なにこの偽乙女さん
>>894 とりあえず乙。
こういう話は纏め方で全て決まるといっても過言ではないので頑張って下さい
>>896 その手の議論はスレの衰退を招くだけだし過度の規制もこれまた衰退を招くだけ。
あくまで書き手のモラルの問題だと俺は思うけどね。
レオがヘタレに戻ってる…?
>>894 乙
……なにか聖域の崩壊・乙女椰子ヴァージョンのような後味の悪さが
遅くなったけど、
>>706GJ!
続きをwktkして待ってます
>>894 GJ
乙女さんには悪いがレオにはなごみんを取ってほしいなぁ
乙女さん取った日には完璧になごみんが壊れそうな気がしてならない
非公式SSでありながら俺の頭の中でゲームと同じ立ち絵やリアクションや脳内新規CGが出てきた
こんな展開が公式にあったら聖域の崩壊より絶対凹んでる俺ガイル
カニはともかく、何のフラグもなしに乙女さんに
「実ははじめからレオが好きだった」とか言われても
正直はぁ?ってカンジだけどな
905 :
706:2006/08/23(水) 13:10:26 ID:Tn+pv/Q80
読んでくれた方に感謝をしつつ。
・偽乙女…自分の中で乙女さんをしっかり消化できてないというのが見事に
露呈しているということの顕れですorz 前回指摘されたにも関わらず全く
ちっとも直ってないあたりがまたさらに…
906 :
706:2006/08/23(水) 13:14:35 ID:Tn+pv/Q80
>>904 その通りです、本来この話はその部分がしっかり書いてないと
そういう風に感じ取られてしまうんですよね。
書いてしまうと量ばかり膨れてしまうと思って割愛してたのですが
やはりだめですね。
そこでダークよっぴー降臨ですよ
「実は私も好きだったの!抱いて!」
そして姫もやってくるわけだ
「ちょっと!よっぴーは私のものよ!抱いて!」
そしてスバルも登場ですよ
スバル『レオ!やっぱり俺はお前の事が好きなんだ!抱いてくれ!!』
姫『・・・なんて話はどうかしら?』
スバル(本物)『・・・・・・・・・。』
>メインサーバダウンにより、8/20 (日)午後頃より
>DNSが引けない状態が発生しております。
>本日夕方頃より復旧作業に入る予定をしております。
>管理者不在のため復旧が遅れ、皆様には誠にご迷惑を
>おかけしましたことをお詫び申し上げます。
だそうで。
もうしばらくお待ちを。
913 :
sage:2006/08/23(水) 19:57:23 ID:q1guon9J0
保管庫ようやく戻った…長かったなあ
914 :
名無しさん@初回限定:2006/08/23(水) 21:38:45 ID:KDmXx7820
「竹石圭佑」っての知ってる人いる?どんな奴か教えて
>>894 読むのがキツかった、真面目な展開なら椰子だろうが、(乙女さんを選ぶと)なんとくフカヒレ×椰子という展開も有り得るんじゃないか?
とギャグ展開を狙ってあやふやにしようとするに一つ。
逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ
,rー-r'`ヾ´ ̄ ̄``ー-、
/ ∧ }ソ /ヽ ヽ、ヽ\
/ リ /ミト、i|/r'ヽjト、 } |! }、
/ t/`゙"`ヽ'´"゙'l| i! | l i|
/ i| {レ,' _i| |、i| } l
{ |! || {'´ ̄` ´ リ リ| |} |
|l {| i | |_,.::: - i!| ソr lr、 i|
|| |;i ハト !""` """''‐} ノ|)ノ !|
|ん ソ| , } |´ |. /i
|r´ヾ-| ヽ、 ` _.. / r'l| |!. //
|! i ヽ ヽ、ノ ,/レ'゙"イ | { //
} | |iヽ、 , '´ | | ト、l| | r、/イ Have a pleasant times !
|ノ レ| , '´ .| | | ヽ| l|、 !//i |
,- リ ト/ ヽ / | ィ|\r-、 |} ⊥/| i
r' { | ``ヽ、 k' | 〉レ´ 〈 `ヽ`ヽ i
| | _|,,-"´ 〃リ/ノ,/ 〈`ヽ ノ
,イ´ |,/{、 / /
/ li 、, ,/ | ,、 / \
/ ヽ、 / / } / ''-、レ./
{ `゙ヽ、_ |_....--ー" | / /
ヽ ~ / / /
>>917 人が作ったAAなんも言わずに勝手に
転載するなよ
別にそんくらいいいんじゃねーの?
思いっきり関連してるスレじゃん。
目くじら立てて怒ることないと思うよ。
>>918 うん? 投下時の日時IDが入ってなけりゃならんのか?
それとも元のスレでわざわざ「転載するよ」と断ってこなけりゃならんのか?
ここまでくると自治厨というよりもはや
2ちゃん的ルーズさに適応できないヤツだな
そこで今回の議論のお題は
前回のスレ終わりの議論に引き続いて
このスレでの転載可否判断についてということでいかがでしょうか。
保管庫復活したみたいね
>>920 投下時の日時・IDなんぞ入ってたら邪魔なだけだな。
AAによっては入りきらないものもあろうし。
ていうか
>>917は俺が「谷間修正」ってやったやつだな。
無断転載は、確かに作り手はむかつくかもわからんな。
作り手の白猫参謀やきゃんでぃそふとは。
923 :
ともねえ:2006/08/24(木) 21:43:36 ID:TwcmLifm0
「みんな仲良く」
924 :
せろり:2006/08/24(木) 21:58:55 ID:fuwLNOG+0
「えろえろやろうぜ」
925 :
ほなみ:2006/08/24(木) 22:38:37 ID:SEUNYK//0
「みんながんばれ」(私は除く)
926 :
うみ:2006/08/24(木) 23:18:29 ID:x/akhn2Y0
「くーやだいじに」
927 :
ぽえむ:2006/08/25(金) 00:32:31 ID:gE9N9P6mO
くーくん…
ともえさん…
流れが読めないなら書き込むなよ携帯厨
アニメに柊家が勢揃いした件について。
930 :
名無しさん@初回限定:2006/08/25(金) 08:09:08 ID:ug+ywx8B0
高嶺厨です
カニこそ至高
つうわけでなごみは俺のもの
じゃあ俺が乙女さんを
俺はノーマークなマナを
祈ちゃんでいいや
んじゃ俺は豆花もらうね
イガグリは渡さない
じゃあオレはスバルを頂くぜ!!
なんだよもう俺には松笠に迷い込んだ野犬しか残っていないのか…
いいさ、犬は正直だからな
じゃレオくんもらっていきますね
新参者なモンで、「保管庫の人大変だ」って意味がよくわかってなかった。なるほど、私が見たときは
落ちてたんだね。 確かに大変だ。保管庫の人感謝です。
──週刊ドラゴン特別企画! 竜鳴館の有名人たちに個別インタビューしてみよう!
第1弾はやはりこの人! 姫のニックネームでおなじみ、竜鳴の女帝、生徒会長『霧夜エリカ』さんです!
霧夜エリカ(以下エリカ)「どーもー、霧夜エリカでーすっ!」
──本日はよろしくお願いします。
エリカ「前置きはいいからさっさと始めなさいな。私、結構忙しいんだから」
──し、失礼しました。ではまずは自己紹介なんかを……。
エリカ「そんなのOHPか説明書を見ればすむ話でしょうが。読者はそんなもの求めてないわよ」
──異次元の話はなるべく慎んでください。それでは、姫は1年の頃から生徒会長をやっていますが、
なぜ生徒会長をやろうと?
エリカ「人に命令するのが好きだから(きっぱり)」
──……。
エリカ「あと、この学校はイベントが多いから、ってのも理由の一つね」
──と、いいますと?
エリカ「団体のトップとして物事の運営・指揮をする経験を少しでも多く積んで置きたいのよ。
……将来のために、ね。ま、一番の理由は面白そうだから、なんだけど」
──今、将来のため、と言われましたが、ではズバリ将来の夢は?
エリカ「フッ、よっぴー。スイッチオン」
──あ、勝手に出てこないで……。
(音楽が変わり、姫にスポットライトが当たる)
エリカ「私の夢、野望は、そう! 世界を制すこと!」
──……ずいぶんと大きな夢ですね。
エリカ「笑っても構わないわよ。所詮凡人の見れる夢では無いからね」
──いえ、笑ったりはしませんが。世界を制する、って具体的にはどういう?
エリカ「まあ、世界を制する、というより世界経済を掌握する、と言ったほうがいいかしらね。
今の世の中、何をするにも金が関わるわ。政治も、宗教も、そして戦争も。
だから経済を制すことは、世界を制すことと同義なのよ」
──まあ、何をするにも金は要りますからね。ではやはりキリヤコーポレーションを……。
エリカ「ええ、乗っ取らせて頂くわ」
──乗っ取る、ですか。
エリカ「まずは後継者に選ばれるため日夜能力を上げ、人脈を作っていく。そして後継者に選ばれた
暁には叔父夫婦を追い出し、邪魔になるようならパパとママも追放。そして私に従順な手駒を集め……」
──話が生々しくなってきたんで話題を変えましょう。
生徒会執行部のことについてです。今の生徒会執行部の面子を選んだ理由は? 多くの希望者がいたはずですが。
エリカ「んー、面白いから」
──確かに個性に溢れまくってる人が多いですね。
エリカ「でしょ? おかげで退屈しなくていいわー」
──……そんなんでいいんですか?
エリカ「ちゃんと仕事はしてるから大丈夫よ。能力と個性と、両方を併せ持つ人間を集めたつもりだから」
──フカヒレもですか?
エリカ「あれはあれで面白いわよー。猿みたいで」
──もはや動物扱い……。哀れな。
ではまた話題を変えましょう。男性関係についてですけど。
エリカ「そういった話は無いわねー」
──執行部には男子もいますが? 伊達スバルさんと対馬レオさん。
エリカ「スバル君は確かに美男子だけどねー。男としてはあんまり興味無いわ。十歳くらいのスバル君なら興味あるけど。
対馬クンは……、ウン、見所はあるわね。顔はまあギリギリ。能力的には全然足りないけど、イザって時には凄い力を出してくれるし……」
──おや、対馬レオにはなかなか好評価ですね。
エリカ「ただ見所がある、ってだけよ」
──逆に考えると、鍛えさえすれば恋人にしてもいい、と?
エリカ「誰もそんなこと言ってないわよ! まあ、ハーレムの末席に加えてもいいかもね。
どちらにしろ今のままの対馬クンにはあまり興味ないわよ。あ、でも対馬×伊達には興味ありまくりよ」
──相変わらずやおい好きですねー。そんなんだから人気投票で、あ、スイマセン。異次元の話はモウシマセン。スイマセンスイマセン。
ではここで学校の各人から姫へのコメントが届いていますので見ていきましょう。
「生徒会長なのだから、もう少し常識を身につけてくれ。示しがつかない」(3年・風紀委員長)
「姫? あれはあれでいいんじゃねー? まともな姫なんか姫じゃねーよ」(2年・甲殻類)
「不埒な悪行三昧はやめてください」(1年・単子葉植物)
「性格云々はそれはそれでいい個性だとは思うが。ただレオで遊ぶのはやめろ。アイツは純粋なんだ」(2年・プレアデス星団)
「一生ついていかせてください! 鞄持ちます! 肩揉みます! もうなんでもやります!」(2年・魚類)
「姫は……確かに世界を取れる器はあると思うけど、結構抜けてるところがあるんだよなあ。
変なところで足元すくわれそうで。そこがちょっと心配だ」(2年・獅子)
「姫は金持ちっぽくないやんなあ。そこがええんやけど」(2年・黒船来航)
「きさくだし、話しやすいネ」(2年・ドゴォォォ)
「美人だぁ……。あんな美人、そうはいないべ」(2年・同じクラスなのに名前は覚えられていない)
「美しい、麗しい。さすがは僕の憧れる人だ」(2年・村なんとか)
「いつかその天狗っ鼻をヘシ折ってやるわ!」(2年・ツインテール)
「カメラ、むけると、ポーズ、とってくれる。しゃしんうつりも、きれい」(2年・何気にナイスバディ)
「生徒としては可愛げが無さすぎますわ」(教員・ミスまつかさ)
「我輩はオウムだ! インコではない!」(鳥類・インコ)
「その常に上を目指そうとする精神、まったくもって見事なり。これからも上を目指すがよい」(人外)
「野望を叶えるも、全てを捨てて生きるも、嬢の自由じゃ。自分の信じた道を進むといい……」(数少ない味方)
「私たち、ずっと友達だよ、エリー。そう、あの誓いがある限り……」(2年・しゅりんぷ)
エリカ「とりあえずみんなにはコメントありがとう、と言っておこうかしら。それにしてもスバル君のコメント……やはり……」
──ハイハイ、興奮するのは終わってからにしてください。
さて、もう紙面も無くなってきましたので、最後に一言お願いします。
エリカ「そうね……。限られた人生の中で野望を叶えるには、綿密な計画、周到な準備、大胆な実行、
そして、自らの可能性を信じる心! いずれかが欠けてもいけないわね!」
──本日はありがとうございました。
つよきす1周年ってことでなんかやろうと思い、やってみたのがこれ。
1人1人にスポットを当てて、キャラの魅力の再確認、更なる魅力を見出して欲しいと思いこんな形になりました。
が、これがまた結構難しい……。うまく出来てるでしょうか?
インタビュアーは名無しキャラです。下手に誰かを使うと掛け合いがメインに行きそうになってしまうんで。
設定的にはレオとフカヒレを足して2で割った感じ。
最後の一言は、古今東西の偉人、ゲーム、漫画、アニメの名言を多少改変したものを使ってます。
某RPGの台詞だが、われながら姫にはよく合った台詞だと自負している、と言わせていただこうッ!
次回は乙女さんを予定しています。
ちなみにサブタイトルの意味は「上昇する野望」。
GJ
最近なかった姫ってのがまたいいね
トンファーw
ドゴォってw
武器でええやん
gj おもしろかった。
>>945 GJ! JOJOネタの使い慣れた姿勢が若干きせきちゃんを思わせるのだが気のせいかな
きせき以外にもJOJOネタ使いは2・3人いたのかもしれんね