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 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,ィ
,べV //
ネリーみたいなくーるな女には / 〃  ̄ ヾ; / ./
sage進行がぴったりよね〜 ! i ミ(ノハソ / /./
!ik(i|゚ ヮ゚ハ<///
リ⊂}!廿i つベ/
く/Цレ'
し'ノ
あてんしょん
| ̄ ヽ
|」」 L.
|゚ -゚ノ| ……えっとこのスレに投稿したネタ(名前欄に題名を記入したもの)はね……
|とl)
,べV
/ 〃  ̄ ヾ;
! i ミ(ノハソ
!ik(i|゚ ヮ゚ハ 。・゚・⌒) 作者の意向が無い限り、
リ⊂! |T|!つ━ヽニニフ)) 問答無用で>>1の保管庫に収録されちゃうんだよ〜
く/|_|〉
(フフ
Q: 雑魚スピって何ですか?
A: サブスピです。
Q: 具体的に教えて下さい。
A: シアー・セリア・ナナルゥ・ニムントール・ネリー・ハリオン・
ヒミカ・ファーレーン・ヘリオン、以上9名の総称です。
Q: これまでに投稿されたSSはどこで読めますか?
A: ここで読めます。→
http://etranger.s66.xrea.com/ Q: 俺あんまりサブスピに興味ないんだけど。
A: 雑魚スピです。
>>1の関連スレリンク集で行き先を探してみましょう。
点呼は
> スピ・エタと行ってみたいところ(ハイペリア・ファンタズマゴリアどちらでも)
ってことで↓
>>1乙
>点呼ネタ
ニムと遊園地>絶叫系乗り物のコンボで
どんな顔見せてくれるか楽しみ・・・
>>1乙ァーレーン
光陰と一緒に温泉の女風呂を覗きに行ってみt(サンダーストーム <3>
8 :
名無しさん@初回限定:2006/06/24(土) 18:40:18 ID:2HMCff4z0
>>1 乙輪の太刀
クォーリンと一緒に光陰をストーキング<4>
>>1 タイムアクセラ乙
ヘリ&ハリと一緒に昼下がりの公園でピクニック<5>
>>1 乙bsn
エスペリアさんと一緒に養豚場<6>
>>1 聖乙かな
ナナルゥと一緒に別府温泉、地獄巡りで赤属性強まって「いえ(ry」<7>
>>1 乙です。
アセリアと一緒にアクセサリーもしくはストーンショップめぐりをしてみたい
>>1さん 乙ですた〜。
イオと一緒にダスカトロン大砂漠遺跡探検ツアーに。<9>
1さん乙。
ヒミカと一緒にレンタルDVDのミザリーを見る。お茶請けヨフアル。
>>1 乙〜
ネリシアオルファの1ユニットとデパート屋上のヒーローショー
>>1 乙です。
エスペリアを連れてメイド喫茶に行って見たい。
>>1 乙ですた〜だすと。
時深さんに浴衣を着てもらって、夏祭り。
和服は、胸が控えめな方が似合うですよ。
締めは手を繋いで見る花火。一瞬の美が永遠となります。<13>
18 :
純粋なる求め:2006/06/25(日) 03:04:19 ID:E9HhnJl/0
とある、晴れた休日。
第一詰所と第二詰所のそれぞれの庭先。
二人のグリーンスピリットが、いつものように洗濯物を干していた。
「あ、これ……ユートさまの」 ‖「あれ? これ……コウインさまの?」
ふと、目に止まる白いアンダーシャツ。 .‖ふと、目に止まる白い靴下。
それは忘れようとしても忘れられない、異世界のもの。‖それは忘れるなどという事は絶対に有り得ない、異世界のもの。
エスペリアは、いとおしそうに優しく手に取り、 .‖クォーリンはふらふらと誘われるように手を伸ばし、
暖かい微笑と共に昨晩の熱い夜を思い出し、 ‖周囲に気を配りながら戸惑いと羞恥との葛藤の末、
すりすりすりすりすりすりすり
「ああ……ユートさま、一生お使えいたしますぅ」 ‖「ごめんなさいコウインさま……今だけ許して下さいね……」
などと、残ってもいない残り香を楽しむように .‖などと、伝わらない想いを自ら慰めるかのように
くんくんと小さな鼻を鳴らしながら妄想に浸っていた。 .‖切なげに頬擦りつつ荒くなっていく吐息にじっと耐えていた。
19 :
純粋なる求め:2006/06/25(日) 03:05:30 ID:E9HhnJl/0
そこへふらっと現れる二人のエトランジェ
「ん? エスペリア、なにしてるんだ?」 ‖「ん? クォーリン、なにしてるんだ?」
「え? コ、コウインさま! どうしてこちらに!?」 .‖「え? ユユユ、ユートさま! どうしてこちらに!?」
「いやなに。俺のシャツがこっちに紛れたらしくてな」 ‖「あ、ああ。俺の靴下がこっちに紛れたって聞いたもんだから」
「え、あ、きゃあっ! ももも申し訳ありません!」 .‖「え、あ、きゃあっ! ももも申し訳ありません!」
「ああ、それはいいんだが……何顔隠してるんだ?」 ‖「いや、謝られてもクォーリンのせいじゃないし。? 顔赤いぞ?」
「な、なんでもありません……あの、これ」 .‖「い、いいえ……あの、これ……」
エスペリアは、狼狽していた。 .‖クォーリンは、動揺していた。
上半身裸の光陰から、指の隙間で目を離せずに。 .‖裸足のまま無頓着に顔を覗き込んでくる悠人から、目を逸らして。
『一体自分は何に悶えていたのだろう……』
しかしその、本人達にとっては世界の根幹を揺るがすような問いに答えるものは誰もいない
「ん? なんか皺よってるな……まあいいか。さんきゅ」 .‖「ん? なんかまだ湿ってるけど……まあいいか。さんきゅな」
「…………(真っ赤)」 .‖「…………(真っ赤)」
20 :
純粋なる求め:2006/06/25(日) 03:06:53 ID:E9HhnJl/0
そして何事もなかったかのように立ち去る二人
手を振りつつ去っていく光陰の背中を見送りつつ、 ‖手を振りつつ去っていく悠人の背中を見送りつつ、
エスペリアは敗戦投手のようにがっくりと膝をついた。 .‖クォーリンは躾の悪い犬のようにぺたりと尻餅をついた。
そして
辺りに誰も居ない事を確認すると、洗濯物に齧りつく。 ‖辺りに誰も居ない事を確認すると、洗濯籠に齧りつく。
「ユートさま……ユートさまのものは無いのですか!?」.‖「ごめんなさい浮気じゃないんですコウインさまごめんなさい!」
とある、晴れた休日。
第一詰所と第二詰所のそれぞれの庭先。
二人のグリーンスピリットの雄叫びが、いつものように響き渡っていた。
タイトルに意味はありません。決して。
「一生お使えいたしますぅ」が誤字に見えないのがエスペリアクオリティ。
何にせよ乙です。
>>21 乙でした。
これはまたのどかな日常風景ですねw
>>22 主客転倒ってやつですなw
エスペリアなら充分うなずけますw
26 :
気高く純粋:2006/06/25(日) 18:26:38 ID:t0vFlrMp0
とある晴れた休日。
ニムントールは姉のファーレーンから言付けされて、面倒くさいを27回言った辺りで目的地の第一詰所へ着いたところ。
芝生の庭は天高い太陽に照らされていて、ヒラヒラと風に揺れる洗濯物が白く輝いている。
玄関へ向かう敷石の上。
右手には緑の芝生。
チラリと目を走らせる。
そこにはあるのは白いシーツの波。
そして一カ所だけ見え隠れする太陽光を吸収する色。
キョロキョロと周りを見渡して……。
「ユート……おっきぃ」
いっぱいの日を浴びて既に乾いているのは、ニムントールの小さな体をすっぽりと包み込んだ紺色のブレザー。
ぶかぶかで、暖ったか。
指先すら出せない。膝まで隠れそう。
「……ムカツク」
言葉とは逆。にへらっと、顔がくずれる。
クンクン。
ユートと太陽の匂い。
にへらっ。
くるくると回ってみたり。
にへらっ
セルフでぎゅっとしてみたり。
…………
……
――――で…… だからクォ いれちが エス ア
……ビクン!!
驚いて飛び上がった猫のように近づく声を認識したとたん、ブレザーを物干し竿に乱暴に掛け物陰へまっしぐら。
27 :
気高く純粋:2006/06/25(日) 18:28:28 ID:t0vFlrMp0
…………
……
「あら? コウインさまの上着が」
「あ、風でも吹いたのでしょうか……申し訳ありませんコウインさま」
「ああ、いいってことよ。しかしなんで俺とユートの洗濯物がすっかり入れ替わっちまったんだろうな」
「ええ、本当に不思議です。あら、この靴下はユートさまの?」
とっさのことに乱雑に引っかけられたブレザーは下に落ちて、その傍には袋に入ったユートの靴下。
これこそがニムントールがファーレーンより言付かった物だったりする……。ニムントールは中身を知らない。
…………
……
ニム【ぐぅぅぅぅ…ぅぇぇぇぇ……ニ、ニムはコーインは苦手ぇぇぇぇーーーーーーーーー】orz
おぞましくもニムントールの体を包み込んだ温もりに鳥肌を立てつつ芝生に全身を擦りつけ絶賛悶絶中の物陰を見詰める
| ̄ ヽ
|」」 L.
|゚ -゚ノ|
|とl)
そのころの第二詰所
「スゥ……ハァ。ああ覆面に残ったユートさまの靴下の残り香。もう胸がいっぱいです」
むらむらしてやった今も反省してない。
え、矛盾……?
| ̄ ヽ
|」」 L.
|゚ -゚ノ| ……気にしないでくださいとの遺言です
|とl)
>>1 今更だけど、乙。
点呼ネタ
ウルカと山籠り
もう好きなだけしごいて下さい(*´Д`)
>>1 私も今更だけど、乙なのです。
点呼ネタ
シアーと縁日でリンゴ飴やらチョコバナナやら綿菓子やらを梯子。
ネリーは射的や水風船ヨーヨーとかでフィーバーしてたり。
今更だけど
>>1乙です
ヒミカ・ナナルゥと一緒にハイペリアの夏コミに参加したい。
>>1 今更ながらに乙
ヘリオンと一緒に学校に、青春したいねぇ(16)
やば、読みそうになっちゃったよ買sy(星火燎原の太刀
>>1 今更乙ファリル
ナナルゥと雑魚スピのストーキングがしたい
>>22さん
指摘されるまで素で気づきませんでした……orz
>>23さん
人気の方向性がどこで喰い違ったのかとか考えてたらこうなってましたw
>>24さん
のどか、ですかねw まぁ相変わらずといったところで。
>>25さん
ありがとうございます。本当は緑全員並べてみたかったんですけど、無理でした。
>>28 ちょwファーww妹を犠牲にしてまでアンタwwww
む、一番純粋なのはひょっとしてナナルゥなのか?
_†
[≦≧]
彡,,(◎)
彡((τ チュッパチャップス
||
|| 新発売 ントゥシトラス味
||
||
`
キャッチコピー
『なめてかかると火傷するぜ』
外はシトラス味で中にハバネロ丸々一個
まさか食べ終わったら芯が永遠神剣・第二位【秩序】だったとは思わなかった
とユーフィーが言ってますた
>>1 遅くなりましたが乙です
雑魚スピなら誰でもいい、武器を使用した訓練と手合わせをお願いしたい(17)
…まあ、俺の実力じゃ一般兵相手でも負けるだろうけど
>>11を読んで、温泉名物¥うらぶれた場末のカラオケバー」で
「火の国の女」を熱唱するヒミカを想像したw
ttp://www.newspace21.com/mix/btl.php を使って、
悠人vsシュン
[悠人] 攻撃:90 素早さ:55 防御:23 命中:18 運:54 HP:251
[瞬] 攻撃:94 素早さ:31 防御:40 命中:81 運:93 HP:111
悠人 vs 瞬戦闘開始!!
[悠人]の攻撃 HIT [瞬]は110のダメージを受けた。
[瞬]の攻撃 HIT [悠人]は146のダメージを受けた。
[悠人]の攻撃 HIT [瞬]は48のダメージを受けた。
[悠人]が[瞬]を倒しました(ラウンド数:2)。
ちょwww悠人www強www
>>42 悠人vs時深
悠人vsおbsn
ともに妥当な結果にw
コアラVSキモウト
[コアラ] 攻撃:22 素早さ:38 防御:49 命中:93 運:81 HP:197
[キモウト] 攻撃:39 素早さ:57 防御:85 命中:80 運:48 HP:147
コアラ vs キモウト戦闘開始!!
[キモウト]の攻撃 HIT [コアラ]は21のダメージを受けた。
[コアラ]の攻撃 HIT [キモウト]は1のダメージを受けた。
[キモウト]の攻撃 HIT [コアラ]は70のダメージを受けた。
[コアラ]の攻撃 HIT [キモウト]は1のダメージを受けた。
[キモウト]の攻撃 HIT [コアラ]は38のダメージを受けた。
[コアラ]の攻撃 HIT [キモウト]は17のダメージを受けた。
[キモウト]の攻撃 HIT [コアラ]は1のダメージを受けた。
[コアラ]の攻撃 HIT [キモウト]は17のダメージを受けた。
[キモウト]の攻撃 HIT [コアラ]は1のダメージを受けた。
[コアラ]の攻撃 HIT [キモウト]は1のダメージを受けた。
[キモウト]の攻撃 HIT [コアラ]は36のダメージを受けた。
[コアラ]の攻撃 HIT [キモウト]は1のダメージを受けた。
[キモウト]の攻撃 HIT [コアラ]は32のダメージを受けた。
[キモウト]が[コアラ]を倒しました(ラウンド数:7)
妹よ、お前強いんじゃんw
あまり報告しすぎると成分分析みたいにすぐ飽きるので、このへんで最終兵器を
[オルファリル]
正直、誰も勝てん
ヘリオンが微妙に強い…
…と思ったらセリアさんツヨス
エクゥ(馬)が攻撃100、サードガラハムが防御100だな
[無我]でやったら[オルファリル]を倒せた
[ントゥシトラ]
52 :
45:2006/07/01(土) 09:53:50 ID:z1jRM+bp0
>46
「お前がネタ振れよ」ってカキコが出そうな勢いだな
せっかくのネタ振りを無下にするのもどうかと思ってやった
反省は(ry
ハリオンが3分クッキングに出演している所を想像した。
どう考えても下拵えで終わりそうだと思った。だから何と言われても困る。
[エスペリア]テラヨワス
55 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:27:23 ID:jG+CP2re0
錆臭い、血の匂い。
炎に焦がされる、草木の悲鳴。
巻き上がる風。搾り出される叫び。
何もかも、嫌なもの。それでも、ここに居る。
一緒に居なきゃ、いけないから。一緒に居なきゃ、護れないから。
「危ない! お姉ちゃんっ!」
咄嗟に張ったシールドが、囲まれたままのお姉ちゃんを何とか敵の刃から守る。
遠距離ともいえるここから放つ、ウィンドウィスパー。今、ニムに出来る精一杯。
「来ちゃ駄目! ニム!」
「っでも!」
「いいから!」
「…………う」
悲鳴のような命令に、踏み出しかけた足がピタリと止まる。
動かない。逆らえない。『曙光』を攻撃用に、構え直す事も許されない。
覆面の影でじっと見据えるような目は、いつもニムの方を向いている。
あんなに敵に囲まれているのに。追えないようなスピードで飛び回っているのに。
56 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:27:52 ID:jG+CP2re0
「――――ッッ!」
その時突然、お姉ちゃんの動きが鈍くなった。バランスを崩したように足を縺れさせる。
ウイングハイロゥを広げ、斜めに踏み出した足場でそれは起こった。
僅かな動揺だったけど、敵がそれを見逃す筈がない。一斉に、殺到してくる。
ブルースピリットの巨大な剣が猛烈な勢いで後ろから襲い掛かる。
竜巻のような空気の流れは、正面のレッドスピリットが唱える詠唱。
「――――危ないッッ!!」
流れた体勢に逆らわないよう地面すれすれにまで屈んだお姉ちゃんは、
跳ね上がりざまブルースピリットと剣を合わすつもりのようだけど、とても間に合わない。
「ハァッ!『曙光』よっ!」
一旦シールドハイロゥを解き、くん、と逆手に持ち替える。
すぐに呼応した『曙光』の刀身がマナを迸らせてその身を緑に輝かせた。
訓練どおり身体全体を弓のように撓らせ、その反動でレッドスピリットに標準を合わせ――――
「違う! ファーレーン、詠唱する敵だ! うぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!」
「ッ! はいっ! てりゃああぁぁあっ!!」
突然視界に飛び込んできた、薄汚い羽織。そして黒い髪。
お姉ちゃんは咄嗟にその声に反応し、ブルースピリットを置き去りにして身体を捻る。
そのままレッドスピリットとの間合いを一瞬で詰め、次の瞬間には詠唱途中の敵をマナの霧へと変えていた。
そしてその間に、割って入ったユートがブルースピリットを圧倒的な神剣の位の差で吹き飛ばしてしまっている。
「…………ふう。大丈夫か、ファーレーン」
一度深呼吸をしたユートは、お姉ちゃんに振り向いてにっと笑いかけていた。
57 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:30:19 ID:jG+CP2re0
「はぁ、はぁ……え、ええ。ありがとうございました、……ユート様」
お姉ちゃんはお姉ちゃんで、先程までの勇敢さはどこへやら、
もじもじと照れて両手の指を合わせながら、しどろもどろにそれでもちゃんと返事を返す。
ぺこり、と頭を下げた後の上目遣いの仕草なんて、見たことが無いほど嬉しそうで。
「いや、いいよ礼なんて。ファーレーンが居なかったら俺も神剣魔法を防ぎきれなかったかも知れないし」
「いいえ、ユート様が叫んで教えて下さらなかったら、わたしは彼女に気づきもしませんでした」
「ファーレーンが――――」
「いいえ、ユート様が――――」
二人のじれったい会話は続く。……ニムがこうして、『曙光』を構えたまま固まっているのに。
どこで降ろしていいのか、タイミングが掴めない。それに、何だか面白くなかった。
「ははっ、まあいいか――――ニムも無事で良かった」
「っっっっ!!」
突然思いついたように、ユートがこちらを見る。
つられたお姉ちゃんがあ、と小さく口を丸めた後、じろりと眉を顰めた。
「あ、そういえば……ニム? また攻撃しようとしてましたね、あれほどだめって言ったのに」
「〜〜〜〜し、してないっっ!」
「あ、ちょっと、待ちなさいニム!」
「ん? なんだ、どうしたんだニムの奴――――」
思わず、逃げ出していた。
脳裏をよぎるのは先程の、うっかり見惚れそうになった程の連携の良さ。
最近、ユートがやけにお姉ちゃんと仲が良いのは知っている。
戦闘で助け合うのも、神剣の位が近いのだから、仕方がないのだろう。
それでお姉ちゃんを護れる可能性が上がるのなら、ニムにも文句はない。
――――だけど、ニムだって。
「お姉ちゃんを、護れるんだから」
駆けながら、思う。もっと、強くなりたい。お姉ちゃんの隣に、いつでも立っていられる位に。
58 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:31:52 ID:jG+CP2re0
「あ、いたいた。お姉ちゃん、今日も一緒に訓練しよ――――」
いつもの昼下がり。いつもどおりの場所。
お姉ちゃんと、訓練をしている川のほとり。誰もめったに来ない、ニム達だけの場所。
「まぁ、そうなんですか……くすくすくす」
「ああ、それでアセリアの奴、料理に目覚めたのはいいんだけどさ――」
そこに、ユートが居た。お姉ちゃんと並んで草叢に腰掛けて。
思わず木の陰に隠れる。隠れてから、何でニムが隠れなきゃならないのかと腹が立った。
でも今更改めて出て行けるような雰囲気じゃない。
「でもユート様は、ちゃんと食べて上げたのですよね。お優しいです」
いつもの覆面も外し、楽しそうにころころと笑う。そんなお姉ちゃんは珍しい。
だから、良い事の筈なのに。なんでこんなに胸がズキズキと痛むんだろう。
「優しいっていうかさ。俺、妹がいるから。慣れてるんだよな、そういうの」
「ええ、判ります。わたしにも……ニムは、妹みたいなものですから」
「うん。だからさ、あるだろそういうの。はらはらしても、成長とか見守りたいのかもな」
「そうですね……ニムもまだ、戦場では危なっかし……あら?」
「ん? お、来たな…………って。おーい、ニム? ……おかしな奴だな、行っちまった。折角待ってたのに」
「すみません。無理を言ってニムの訓練相手をお願いしていたのに……後で良く言って聞かせますから」
「いいって。ファーレーンと話せて、楽しかったしな」
「え、え? そんな――――」
駆け足でその場を離れる途中、風に乗ってそんな会話が聞こえてきたけど、もう戻る気は無かった。
59 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:32:52 ID:jG+CP2re0
「お、ニムントールちゃん。どした?」
「――――クッ!」
ガスッ!!
「……グヘッッッ!」
曲がり角で、正面に立った邪魔な影を反射的に殴り倒した。
綺麗に決まったのか、尻餅をつきながら無精ひげの辺りをさすっている。
だけど、謝るより不快な気分の方が強い。このエトランジェは、何だか苦手だ。
「コ、コウインはあっち行け!」
「あ痛たた。おいおい、いきなり『曙光』はないだろう……ん? 泣いてるのか?」
「な、泣いてなんかない!」
言われて、慌ててごしごしと目元を擦る。少し痛いので、赤くなったかもしれない。
ふと、まだじっと見上げてくる視線を感じた。
「〜〜〜なによ、あっちへ行けって言ったでしょ!」
「いや、なあ。ニムントールちゃんの攻撃、どうやら足にきてるみたいなんだ。起こしてくれないか?」
「――――ゔ」
痛い所を突かれたからか、ちょっとだけ冷静になれた。しぶしぶだけど、腕も伸ばす。
「お、さんきゅ」
「ゔ〜〜〜」
「そう唸るなって……よっ」
手を握ったコウインは、しかし、全然ニムを引っ張るでもなく、軽々と立ち上がっていた。
あっけにとられていると、ぱんぱんと付いた埃を払い、にっと笑いかけてくる。
内心ちょっとびっくりした。その仕草が、あのユートにそっくりだったから。……全然似てないのに。
60 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:33:54 ID:jG+CP2re0
「あ〜、驚いた。いやいや、ニムントールちゃんは強いなぁ」
「……自分で立てるんじゃない。ばっかじゃないの? 大げさ」
「お、言ったな。じゃあ証拠を見せよう。ほら、俺は今、『因果』を持っている」
そう言いながら見せる、大振りな格好悪い剣。でも、強い。
急に真面目な表情になったコウインが持つと、味方と判っていても、つい身構えてしまう。
「…………それで?」
「まあそんな目を細めずに聞けって。つまりだ、この『因果』ってやつは、常に俺を“加護”している訳だな」
「?…………あ」
「そう。一応エトランジェなんて大層な名前で呼ばれているこの俺の加護を、ニムントールちゃんは?」
「…………破った…………ほんとに?」
「おいおい、自分で言っておいて疑うなよ。なんなら御仏に誓ってもいいぜ」
「……ミホトケって、なに?」
「ああ、う〜ん。そうだなぁ、じゃ、こういうのはどうだ? 再生の剣に誓ってってのは」
「あ……うん、それなら判る。……そっか、ほんとなんだ」
「そういう事だ。じゃ、話がついた所でこれからお茶でも――――ゴハッ!」
「あのさ、ありが……あれ? コウイン?」
悔しいけど、今回だけはお礼を言おう。苦手だけど。
そう思って顔を上げると、コウインはいつの間にか居なくなっていた。
61 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:36:24 ID:jG+CP2re0
「……アンタ、知ってたの?」
「おー痛て、もう少し力加減ってもんをだな……ん? 何の事だ?」
「とぼけちゃって、“加護”なんて出さなかったくせにさ。まぁ、ファーレーンが過保護なのは判るけど」
「……ああ。それで仲間外れだと思っちまうなら、ニムントールちゃんが可哀想だからな」
「でもいいの? これじゃあ、戦場でもっと危ない目に合うかも知れないわよ」
「そんときゃ悠人が何とかするさ。悠人がどうしようもなけりゃ、俺がいるしな」
「……ちょっと、カッコいいじゃない。珍しく」
「なにをいう。俺はいつでも格好良いぞ。今頃惚れ直すなんて遅いな今日子」
「はぁ〜〜。これが無けりゃねぇ……」
錆臭い、血の匂い。
炎に焦がされる、草木の悲鳴。
巻き上がる風。搾り出される叫び。
何もかも、嫌なもの。それでも、ここに居る。
一緒に居なきゃ、いけないから。一緒に居なきゃ、護れないから。
「ニム、来ちゃだめ!」
でも、今日は違う。いつもより、“積極的”に護る。もっと、お姉ちゃんの側で護る。
だってニムには、出来るんだから。ユートよりずっと上手く、出来るんだから。
「大丈夫……いっけぇぇっっ!!」
ひゅん、と唸りを上げながら手元を離れる『曙光』。
間を置かず、その剣先がザクゥ、と鈍く深い音を立てて敵の腹部に突き刺さる。
「――――グハッ!」
「……やった!」
放散した敵のマナが、『曙光』を通じてニムの中へと入ってくる。
湧き上がる、高揚感。全身が羽根のように軽い。いける、そう思って口元が緩んだ。
62 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:38:13 ID:jG+CP2re0
「いける……いける!!」
シールドハイロゥ全開のまま、敵を大木へと磔にしている『曙光』の元へと駆け寄る。
ぐい、と捻って力いっぱい薙ぐと、円形の刃がずぼりという奇妙な音を立てて肉を弾く。
滴る血がすぐに金色の輝きへと変わり、そしてそれも『曙光』が飲み込んだ。
「ふ……はは……ふふふ……」
膨れ上がる、『曙光』の力。何だか判らないけど笑いが止まらない。
誰かが後ろから気配も隠さず駆け寄ってくる。……ばればれだ。
そんなので、ふいを突いているつもりなのだろうか。今のニムをナメないで欲しい。
「――――そこっ!!」
「グッ!」
振り向きざまお姉ちゃんばりに身を屈み、そこから斜め上への打突。両手に伝わる肉の手ごたえ。
「……チッ」
でも、ざくりと貫いた部位は、予想を少し外した肩口だった。舌打ちしながら“敵”を確認する。
高い、やや仰け反った体。薄汚れた、余り見かけない羽織。硬そうな黒い髪。―――硬そうな、黒い髪?
「――――ユ、ユート……?」
「痛つつ……よ、ニム、気がついたか?」
「え? あ、あれ? ニム、一体……」
薄っすらと霧がかかったような頭で必死に整理する。
少し前からの記憶が無い。何だか気持ちが良くて、それから――――
「ニム! 早く、『曙光』を! ユート様から抜いてっ!!」
「え……お姉ちゃん? 抜くって……あ、ああっ!!」
血相を変えて駆け寄ってくるお姉ちゃんの声。
そこで初めて気がついた。ユートの肩口に、ざっくりと『曙光』の矛先が食い込んでいる事に。
慌てて引き抜くと、真っ赤に広がる視界。そこでニムはすっと気を失った。
63 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:39:09 ID:jG+CP2re0
「お〜お〜しっかしこりゃまた派手にやられたなぁ、悠人よ」
「てて……しょうがないだろ。あの場合、飲まれたニムを止めるにはこうするしかなかったんだからさ……痛っ!」
「ふん、まだ痛みを感じられるんなら死にはしないさ。ニムントールちゃんに感謝するんだな」
「……あん? どういう事だ?」
「あれは矛先だけで敵を倒す形状の剣じゃない。そこで止まったのは、ニムントールちゃんの理性がまだ残ってたからだ」
「……そうか。そのまま薙ごうとすれば、俺は」
「まぁ、真っ二つだ。全く優しいよなぁ、ニムントールちゃんは。こんな鈍いヤツにまで中々気は使えるモンじゃない」
「? おい、もうちょっと判りやすく話せ」
「おっと、ここから先は自分で考えるんだな。いくら俺様でもこれ以上は面倒見切れないぜ……ほらよ」
「あ、ああさんきゅ。うん、もう大丈夫みたいだ。で、お前何言って」
「なぁ悠人、お前、佳織ちゃんは寂しがってると思うか?」
「? 当たり前だろ? たった二人の兄妹なんだぜ。今更なんだよ」
「……そうか。じゃ、俺はもう行くぞ。今日子を放ったらかしだからな。ファーレーンにも宜しく言っといてくれ」
「お、おい光陰…………なんだよ、ファーレーンって。結局何が言いたかったんだアイツは――――っ?!」
いつもの、二人だけの場所。川辺の草叢。
戦場から戻ってきた。そしてそれから、お姉ちゃんは一言も喋らない。
隣で、ずっと膝を抱えて水の流れを見ている。怒っているようにも見えた。
沈黙が、耐え切れない。剣を構えてからの事は良く憶えてないけど。とりあえず謝ろう。
「…………お姉ちゃ」
「ニム、ごめんね」
「え……?」
突然、お姉ちゃんの方が謝ってきた。
「私がもう少ししっかり見ていれば……ううん、もう少し“慣れ”させておけば……」
お姉ちゃんの声は、掠れている。膝に顔を埋め、細い肩も小さく震えている。
こんなに苦しんでいるお姉ちゃんは、初めてみた。どうしていいか、判らない。
64 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:41:00 ID:jG+CP2re0
「よ、もう大丈夫そうだな、ニム。ファーレーンもどうした?」
急に辺りが暗くなったと思ったら、ユートが突然上から覗き込んでいた。
「ユート?!」
「ユ、ユート様?!」
驚いて見上げたニムとお姉ちゃんの声が、綺麗に重なった。
「ふ〜ん……神剣に慣れさせる、ねぇ……」
「はい、ですからそうしておけばニムもユート様にあんな事を……」
お姉ちゃん、ニム、ユート。
二人はニムを挟んで座り、ニムの頭越しにニムについて話し合っている。
悠人はまだぐずついている涙声のお姉ちゃんを、何だか必死で宥めようとしてくれているようだ。
とっても落ち着かない。ニムだけ話が判らない。ニムは何かしたのだろうか。
両手で揃えた『曙光』の柄をなんとなく弄る。くるくると回る穂先。
「でも、ファーレーンも知ってるだろうけど、アレはかなり苦しいんだ。俺は反対かな」
「ですが……!」
「まあ聞けって。一緒に戦ってれば、その内イヤでも慣れる。その間、苦しいのはニムじゃなくて、俺たちじゃないか?」
「あ……」
ニムには判らない難しい話をしながら、ユートがぽむ、と唐突にニムの頭に手を置いた。
無意識なのか、続けてぽむぽむと軽く撫でられる。一瞬むっとしたが、ちょっと考えて、今は我慢することにした。
逃げてもお姉ちゃんが困るだろうし、それに……なんとなく、そんなに嫌じゃなかった。
「ファーレーンは“お姉ちゃん”なんだろ? ならさ、ちゃんと見守らなきゃな。ファーレーンのフォローは俺がするよ」
「ユート様……」
ふと見ると、いつの間にか泣いていた筈のお姉ちゃんの瞳はきらきらと輝いている。
向いているのがユートの方なのがちょっと気に入らなかったけど、さっきのお姉ちゃんよりかはずっといい。
そして安心したら、さっきからの退屈な時間のせいもあって、唐突に眠くなった。
「ふぁぁ〜〜……」
ぽふ。
65 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:46:05 ID:jG+CP2re0
「あら……? ふふ、ニムったら」
「疲れたんだろ、神剣の力を初めてあんなに解放したんだから。なんだかんだ、一生懸命なんだよ」
「……そうですね。もっとニムを信じてあげなくちゃいけないのかも知れません……」
そんな声を聞きつつ、目を閉じた。あったかい、お姉ちゃんの体温を感じながら。
こつ。
――――――ん?
こつ、こつ。
――――――ん゙ん゙ん゙〜〜?
66 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:46:38 ID:jG+CP2re0
「……んにゃ」
「あら? ニム、起きた?」
「んぁ……お姉ちゃ……ん?」
こつん。また、なんか頭に当った。ちょっと顔を捻って見上げる。黒い、硬そうな髪。
「ん、う〜ん……」
「…………ユート?」
「……ええ。多分、『求め』が回復の為に、睡眠を要求しているのだと思います」
「ん〜〜〜」
目を、こしこしと擦る。眠いので、よくわからない。よくわからないけど、邪魔。
ユートの方が頭が大きいので、お姉ちゃんの膝の半分以上を取られてしまう。
大体、なんでユートがお姉ちゃんの膝で寝てるのよ。ニムに頭突きしないで。
「この……んしょ」
「こらニム、ユート様が落ちちゃうでしょ?」
「んむ……ふぁあ〜〜」
なんだか面倒くさくなってきた。そっと撫でてくれるお姉ちゃんの手もくすぐったくて気持ちいい。
良く見ると、ユートの髪も撫でているけど、ユートもきっと気持ちいいだろう。そうじゃなきゃ、許さないんだから。
「ん〜……寝る」
「くす。はい、お休みニム」
もう一度、目を閉じる。するといつものお姉ちゃんの匂いに混じって、野暮ったい汗臭い匂い。
くんくんと鼻を鳴らしてみると、それはユートの匂いだった。――――不思議。とっても安心出来る。
ちょっとだけ、頭をずらしてみた。こつん、と当る硬い髪。少し引いて、距離を調節する。
うん、こんなもの。ちょっとだけ、ちょっとだけユートに場所を譲った所に、ニムの居場所を見つけた。
お姉ちゃんの膝を、丁度ユートと半分こしたところ――――
sien
68 :
はんぶんこ:2006/07/01(土) 22:47:29 ID:jG+CP2re0
「おいおい、まるで親子じゃないか」
「ほんとにねぇ。ふふ、ファーレーンまで幸せそうにすうすう寝ちゃって」
「なぁ『因果』。少し力を貸してくれ」
「え? ちょっと、何する気?」
「いやなに、決まってるだろ。こういう時には祝福の光が与えられるもんだ」
「……アンタ、本当に寺の息子?」
「まぁそう言うなって。どっちにしても、もう少し回復が必要だろうしな」
夢の中で気のせいか、キョウコの笑い声と、ちょっぴりニムに似た緑の光を感じていた。
頬に感じる木漏れ日に混じった、あったかい光。もう、寂しくない。川のせせらぎが、耳にとっても心地良かった。
69 :
信頼の人:2006/07/01(土) 22:50:35 ID:jG+CP2re0
ニムの成長(とそれを支える者達)日記続編(ぇ
天才肌っぽいけど、最年少。スピリットには親がいないので、戦いの中で、
ましてや神剣の束縛を受けてのこの時期の育成は大変だろうなぁとか、
そんな状況での悠人と光陰に求められる父性としての別の価値とかなんとか、そんな感じで。
悠人はともかく光陰は、自分のそんな立ち位置を自覚しているような節が窺えますが、その辺どうなんでしょう。
支援、ありがとうございました。誤字脱字ハリオンマジック等、御指摘があれば幸いです。
>>69 乙でした。
信頼的ニムファー、久々に堪能させていただきました。
すっかり変態キャラとして定着した光陰だけど、やっぱりこういうのが似合いますよね。
タイトル見て、お姉ちゃんとニムで悠人をはんぶんこする話だと思ったのは内緒。
「お姉ちゃん、半分に分けたけど上と下どっちがいい?」
「そうね、上半身はニムにあげるわ」
「いいの? 下だけじゃ誰だか分からないよ」
「大丈夫よ、私は下半身だけで誰なのか分かるから。 それに下じゃ無いと出来ないこともあるしねクスクスクス」
「?」
ごめん、色々とぶち壊し(´・ω:::....
>>69 乙乙。
寝ぼけニムに、ぺたっと倒れた耳とくるっと脇に回した尻尾を幻視。
光陰の場合、自覚はあっても裏に回ってひっそりやりそうだよね、やっぱり。
で、表ではおちゃらけて見せたり飄々として見せたり。
だもんだから、しばしば真価に気づかれなかったりして。
クォーリン「だ が そ れ が い い 。」
どんなときだって、お姉ちゃんとはんぶんこ。
うれしいときも、かなしいときも、ヨフアルだってはんぶんこ。
だからユートもはんぶんこ。
「斬っちゃ駄目! ニム!」
「っでも!」
「いいから!」
「…………う」
曙光で斬るのはやめておく。やっぱり月光の方がこういうのに向いてるし。
コウイン様、おだて上手というか、なんだかんだで釈迦の掌なニム ムカツクw
膝の上という巣を仲良く分け合うほほえましさ。しかしニム。カッコウを見習うべしw! この針金髪は巣の材料には向かないぞ。
PS2板サイトの4コマもそうだが、レスティーナとヨフアルは完全にセットだなぁ
あの四コマ更新されないかなぁ
>>70さん
ちょ、ファー、下半身で判るのかw
「お姉ちゃん、今度は前後で半分に分けたけど、どっちがいい?」
「そうね、後ろはニムにあげる」
「お姉ちゃん、今度は左右で分けたけど」
「それはだめ。クスクスクス」
>>71さん
だがしかし、真価を知る者にさえおちゃらけて不安に陥れる光陰恐るべしw
クォーリン「だ が そ れ が(ry」
>>72さん
だから→ユートも
辺りがニムントールらしいというかw
「じゃあ2個に増やす」とか言い出しかねません。
「コウイン隊長。以前から聞きたかったんですけど、皆のいただきますの挨拶はやはり隊長の影響なんですか?」
「んぅ〜? どうだったかな。あんまり覚えてないな。それがどうかしたのか?」
「いえ、そのコウイン隊長から広まったのだとしたら旧マロリガンのスピリット達にあまり浸透してないのが不思議だったので」
「……ふむ。そうだな。稲妻の奴らもこんなことしてなかったな……なんでだ?」
「僕に聞いて分かるわけ有りませんよ」
「佳織ちゃんじゃないかな」
「お、今日子。戻ったのか」
「うん。街は異常なし。で、その話しだけど佳織ちゃんじゃない? あの娘行儀良かったから、ラキオスにいたみんなに伝えたんじゃないかな」
「あーそうかもな。元気かな佳織ちゃん。俺という思い人と七夕の如く離ればなれ……きっと寂しくて枕を濡らしてるだろう……この空を越えて今会いに行くよ佳織ちゃん!!」
ズガーン
プスプス
「カオリって隊長やキョウコさんと一緒に来たっていうエトランジェのことですよね」
「うんそう。ハイペリアに還ったけどね。元気してるかな、小鳥といっしょに楽しく幸せだといいな……」
「みなさ〜んお昼が出来ましたよ〜〜」
「お、今日はハリオンのご飯よ。ほら行こロティ」
「あの隊長は?」
「だいじょぶだいじょぶ。そのうちあっさり現れるって」
「そ、そうですね」
…………
……
「「「「「「「「「「「「 い た だ き ま 〜 す 」」」」」」」」」」」」
***
これくらいスピたんでやるべきだと思うのだった。
そういえば悠人が来るまでファンタの住人って食事の時どうしてたんだろ。
皿並べられたらいきなり何も言わずに黙々と口に運んでいたのだろうか。
想像するとアセリアとナナルゥ以外結構不気味だったりして。
感情に乏しいとこなら黙々と
感情がある奴らはうっひょ〜飯だぜ飯いただきますうまいうまいかゆうまご馳走様でした
>>78 >感情がある奴らはうっひょ〜飯だぜ飯いただきま(ry
>>77は「いただきます・ごちそうさま」などの挨拶(開始・終了の合図)について
聞きたかったんじゃまいか
人間たちは何らかの合図なりあったんじゃないのかな?
スピ達はおそらく人権もらえなかっただろうから挨拶とかも無かっただろうと思う
もそもそ飯だったんだろうなぁ、寂しいね
80 :
77:2006/07/04(火) 20:25:43 ID:jBT3kv9M0
>>79正解。
>>75から連想したんだけど、説明不足スマンかった。
エス「さあ、出来ましたよ」
オル「わ〜、今日も美味しそうだねアセリアお姉ちゃん」
アセ「……(コク」
エス「さ、召し上がれ」
オル「……」
アセ「……」
エス「……」
オル「……」
アセ「……」がた。
エス「あら、もういいのアセリア」
アセ「……(コク」
オル「……」がた。 ←この辺りが不気味(´A`)
エス「はい、ちゃんと綺麗に食べましたね」
オル「えへへ〜だって美味しかったから!」
レ「さ、ユートくんどうぞっ。遠慮しなくて良いからね」
悠「……」がったーん
レ「もうユートくんたら。卒倒するくらい美味しいだなんて褒めすぎだよう♥」
ロウエタはマナを得るために世界そのものを潰して回るようだけれど、
マナがある世界ってのはかならず生命が居る者なのかな。
じゃなかったらカオスも守り甲斐がないだろうし、ロウもつまらないだろうし。
生命の存在しない荒涼とした暗黒世界にはマナが存在しないのかも。
聖ヨト歴331年ソネスの月赤よっつの日
「マナとは、生命そのものともいえる」 byヨーティア
PC版での確認だけど、PS2で残っていたかどうかは不明(確認がニムばりにメンドクサイ)
ただ設定資料集では「マナとは生命の命という情報を持った物質」(生「命」の命ってのもアレだが)
とあるので、これだけでは必ず生命がいるとは限らない、のかも?
>生「命」の命
・生命=動物・植物などの部類別種族をひっくるめた表現
・命=個々の持つこの世界での存在を許容できうるシグナルの一つ(類義:魂)
だとおもえば分かりやすいかも
暇なんで検索してみた。
エス、佳織、今日子は既に玉砕。
予選05組ハリオン
予選06組ウルカ
予選07組オルファ、ニム
予選10組ヨフアル
予選17組アセリア
……いや、アニメ観てないからよく知りませんが。
ヒロイン組でおbsnだけいないのはまだ登場してないのかと想像出来るけど、
いかにも万人受けしそうなヘリオンとか選ばずに緑雑魚だけは全員登録したエントリー者に
独特の感性を感じます。
そもそもアニメにはメインヒロインしか出てないぜ!
スレ違いかもしんないけど…
ザウスから会報誌がキター!
所々に出てくる雑魚スピがイイ!
…どこかに雑魚スピのコスをする人はいないかなぁ〜?(ボソ
あらきまきのナナルゥとセリアはいいな。
21pの左側にいる線画キャラはだれだろう? スピたんの絵だと思うのだが、まさか……ク?
ここまで豪華じゃなくていいから年2−4回出してほしいよ。
>>90 くれくれはめっですよ〜
>>89 ニムかと思ってた>左
あらきまき氏は絵よりもコメントに激しく同意してしまったw
昨日は七夕でした。さて、ファンタズマゴリアにはどんな短冊が並んだでしょう。
『ハイペリアに行きたい ―アセリア』
『もう少し速く走れますように ―エスペリア』
『ハクゥテが丸々太ったらいいな ―オルファ』
『謹賀新年 ―ウルカ』
『かんがえてたらちえねつでた ―ネリー』
『ネリーの欲張りさんが治りますように ―シアー』
『髪が伸びないかしら ―セリア』
『これ以上視力が落ちなければいいけど ―ヒミカ』
『一部地域では来月のようです ―ナナルゥ』
『肩凝りが〜もう大変なんですよぅ〜 ―ハリオン』
『コウインは苦手 ―ニムントール』
『少しでいいんです!身長を下さい! ―ヘリオン』
『あの、蒸れない覆面を…… ―ファーレーン』
『ヨッフルじゃないよワフアルだよ ―レスティーナ』
『もう書き飽きました ―時深』
『もう書き飽きましたわ ―テムオリン』
『二つも三つも書く必要は無い。一つの願い事を極め(ry ―タキオス』
何があったんだ、王女様w
『二つ名の意味が知りたい −水月のメダリオ』
『気高き者になれますように −大統領』
『たまには友達に会いに行きたい −サードガラハム』
夏コミ、葉月さんとこ真っ先に行きそうだ…。
『研究室の整頓をご自分でなさってくれますように。
思いつきの発明に皆様を巻き込みなさりませんように。
眠るときはベッドに行かれますように。
お酒は少々お控えになさりますように。
――決して、無理をなさりませんように』
>>93 クロウズシオンと飲み交わしているサードガラハム想像してワロタ
>>95 最後の一行に全米が泣いた
>91
確かに最初はニムかと思ったんだが胸が……。成長後かね? うーむ謎だ。
>92
時深さんとテム様のお陰で、短冊に何の効果もないことがよくわk(年増共の怒り
オルファ、そういうときは口の中に無理矢理エサを注ぎ込んで脂肪肝をえすぺりあ。
ミスレ樹海の奥、仲良く寄り添うように蓋を守る二匹の龍。
ファンタズマゴリアにはそんな二匹が年に一回逢うことを許される日があるという。
>>97 フォアグラかいw
【 レスト・デ・ゴリア ランチタイム一名様限定メニュー】
エスとエヒグゥのパイ包み焼トリュフソースくるみオイルのントゥサラダ添え
「ねーパパ。このネネの実のたね埋めたら生えてくるのかなぁ?」
「うーんどうなんだろうな」
「オルファちゃん。ハイ・ペリアではネネマレ三年ンク八年って言ってだな、芽が出ても実がなるまで三年はかかる事になってるぞ」
「え〜そんなにかかるの?」
「ああ。もっとも俺なら、収穫のためなら三年くらいオッケーだよオルファちゃん。いつまでも待ってるからね グフグフ」
「…………ふーん。三年ね」
(;;;;:::::)
(;;;;;;;;:::::::::)
(;;;;;(;;;;;;:::::);;:::)
(;;;(;;;;;(;;:○::);;:::);::)
(;;;;;(;;;○;;;(;;;;;:::);;:::);;::)
(;;;;;;;;(;;;;;;(;;;;;:::);;:;;○;;:;;:)
|"⌒ヽ ヾ|i l i i l;|ソ
|ノ彡ヾ〉 |i ゙「_~~_i <あ、あの、今日子様?
|リTヮリ .|i (i゚ ー゚ノ もうそろそろ日も暮れて来たんですが……ションベンモ
|と)) |i (ノ l !,|. @
| 人从从入 从wj ヾ|/
""""""^^^"""""""""""^^""""^""""^^^"""""^^^^^"""""
そういやいずれ出るであろうOVAの3巻にクォーリンの出番はあるんだろうか。
まあ雑魚スピの扱い見る限りまず無いんだろうけど
仮にあったところでこれまでのクォリティから考えるとキモキャラデビューさせられそうで凄く不安。
このスレを一歩出れば、
へたをすると作品別やメーカースレでも「誰だっけ」扱い、
数あるファンサイトでもその存在が忘れられている彼女が
ビデオ出演するためにはもう脱ぐしか(ry
脱いだら光陰との距離はもっと開くと思うよ
ただ光陰との距離を縮めたいなら
obsnを拝み倒して、幼くしてもらうだけで解決。
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
γ"⌒ヽ
(.リノ彡ヾ〉 実は元々幼なかったんです、というのはアリですか?
!pリ゚ ヮ゚リ
((<(つ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄
ココは間をとって、光陰が脱ぐということで一つ
>>106 無しですw
その前に光陰は本来ロリ専では無い罠。守備範囲が広いだけ。
ロリ専ではないけど属性値が一番高いのはロリだよな。
俺はM属性が一番強いと睨んでいるんだが・・・
クォーたんも少しキツメで対応するといいかもしれませんよ?
今日子やニムントールを参考に。
>>106 …残念だが、君は本来もともとロリキャラだったんだよマジで。
そして、その僅かなロリ時代でも光陰の態度は今とあんまり変わらなく。
まあ、色々あって今の脚がグンバツな大人ボディになったわけで。
そんな君の成長を光速で加速させたのは某保管庫の某424氏だけどねッ。
それ以前はカシューチャ+オカッパ気味髪型の少女ボディだったなあ。
>>110氏のアドバイスが、もしかしたら少しはマシかもしれない…と思う。多分。
雑魚スピと言えば、今回の会報にあった眼鏡ヘリオンと、ハリオンの新妻だいあり〜は良い感じだったな。
雑魚スピと言えば…
夏コミで販売されるやつが…
10個全部買ったら15Kって…
それでも出来次第では、10個全部買うんだろうな〜
お前らクォーリンには優しいですねw
>>114 黒スピ日焼けしすぎだろ、とか思った
今後本編で拾われることのないキャラだから、自由に活躍させられるしな
逆にクォーリンまで拾うようになったら
ザウスのあざとさを唾棄するw
そういえば、いかにこのスレでもクォーリンだけは脱いでないんだよな
そもそも脱ぐ必要のあるシチュが(ry
部屋間違えた光陰に着替えを覗かれるとか、
別のスピが入ってると勘違いした光陰に風呂覗かれるとか
「お、入ってたのか。悪い悪い」
全然普通のリアクションされて終了w
>>120 さいあくだw
そーいやアセリアの抱き枕の絵まだかなー
なんか隠し球あるらしいので、裏はユーフィと予想している俺光陰
裏は空気読まずに出てきたおばさんだと予想。
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
γ"⌒ヽ
(.リノ彡ヾ〉 わかりました!それが私のデビュー戦ですね!
!pリ゚ ヮ゚リ
((<(つ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄
>>121 ありきたりかもしれんがアセリアが全裸
でも『存在』か『永遠』、それと髪で隠れてて大事なところは見えないと予想
まあモロ出し絵にはならんわな、寸止め効果の点からも
ヘリオンもそうだったし、乳首が自社倫理基準だと思われ
裏はこもわた氏の書き下ろしSD絵とかどうだろう
SDスピ詰め合わせかー、いいなー・・・
スピたんキーホルダー、ナナルゥだけ
「いぇーーーーーーーーーーーーっっ!!」w
「コ、コウインさま。わたし、だ、第二の女で構いません!!」
「……そいつはちょっとな。第二詰所は定員オーバー気味だからなあ」
「じゃあ…じゃあ、第一の女で!」
「ああ、それならいいんじゃないか?」
「え?ほ、本当ですか!信じていいんですよね!」
「お、おう。ちゃんと悠人には話しておくから安心しろ」
空回りは(スレ的)クォーリンの最たる魅力だと思う
「ソゥ・ユートにも紹介していただけるんですか!もう公認ってことでいいんですね?!」
「お…おう、そういうことになるな…」
クォーリンのキラ目とおbsnっぽい握りこぶしにちょっとだけ引き気味の光陰の態度を照れてるんだと勘違いしながら…
「まあ、これからもよろしくな」
クォーリン卒倒w
「あらクォーリン、第一に移動だって?」
「あ、キョウコさま。…ふふ、もうわたしを第二の女とは呼ばせませんよ」
「は?え、ええ」
「それじゃ、式には来てくださいね、きっとですよ!」
「式?って、行っちゃった…何かこっちの儀式かしらね」
クォーリンよどこへ行く
抱き枕の絵が公開されてますね
通販予約しようかなぁ〜キーホルダー…
これがクォーリンクォリティ。略して(ry
ォーォィ
QQ
くぉくぉ
妖怪ジジイの笑い声みたいだが
ES「わたくしはスピリットをやめますよ! クォクォーッ!!
わたくしはスピリットを超越しますッ!」
QQ「な……なぽりタン なぜあなたが持っている?」
で、夏コミでスピたんの年長者攻略パッチは販売されるの?
>141
なにそのハイペリア
どこにありますか?
キーホルダー10体セットは高いよ
年長組セットとか半分だけでセットにしてくれないものか
年少組に売上で負けそうな悪寒w
ふたクォィ
゚ー゚ <え、「ねんちょうちゅっ!」? やだなあ僕モテモテだぁ。空気ヤバイ。
企画シナリオ・藤原の文言が入ってたら悶死ですなw
フタクォイはちょっとやってみたいw
フタコイネタ?
>>143 バラ売りがあるからそれで買えば…箱が気になるのかな?
俺はすでに10個セットと小袋(×2)を予約済み
抱き枕はスルーしました
コミケには行くけどね
ちなみに…アセリア本を出すところには必ず行こうと思ってたりする
フタコイネタとかいうとどうしてもネリー&シアーになってしまう俺オルタ
種の曲を久しぶりに聞いてたら、ハイロゥがフリー○ムなセリアを想像…
フタコイは知らないッス(´・ω・`)
すんませんが夏のブースで販売するものと値段を教えてもらえませんか?
もしスレ的に無理なら無視してくだしあ
オフィシャル見ればわかることをなぜここで聞くの?
キーホルダーにミュラー先生がいないのはどういうことだ
ヨーティアのことを時々でいいから思い出してください(´・ω・`)
保管庫人気投票0票の肩書きは伊達じゃない!>天才
天才様「な〜にぃ〜? このハシ渡るべからずだとぉ? ちくしょーこの私を試してるのかっ、こんなの真ん中を渡りゃ良いのさ」
ぐらぐら、ぎしぎし
ぐら ばき みしみし ずっばーーん
==danger==
「涙橋」未完成につき立ち入り禁止 請負技術者フジワラ
ここはそのネタで盛り上がる所じゃない、本スレでやるといいよ
それとも誤爆なのか
wwまぁ気持ちはわかるけど、ここでやるなら最後は伏字な
>>152 属性色が無いから見えないだけです
見えないものがついてくる・・・ということは絶対についてくる人が一人いるわけですな
゚ー゚ <空気より邪魔にならない男はきらいですか?
10個セットお買い上げの方には漏れなく
ヨーティア(1/10)・ミュラー(1/10)・ロティー(79/100)・シークレット(1/100)の中から
ランダムで一個見えないキーホルダーが付いてきます
「エトランジェよ、まだバーンライト首都は陥落せんのか?
早くスピリットどもと共に一刻も早く我が元に戦勝に記する報告を致せ
―――追伸、風邪などひかぬよう、自愛せよ」
と手紙を寄越すラキオス王の姿が浮かんだ俺が居る
>>159 ロティの名前が正しく覚えられてないところが一層面白い。
>>161 ラキオス王はそんなふうに他人を心配するほど心が広くないと思う
ヨフアルがキモウト欲したときに
「これはワシの物!お前にはやんない」って言って
極楽と○ぼの片割れのように2人っきりで楽しみそうなヘボ親父だと思う
城を攻められたときヨフアルが王を殺したのもうなずけるような気がする
脳内設定全開な文で申し訳ないorz
>>163 友達同士で話してるといつの間にか輪の外にいない?
流石はラキオス王。
剣も持たずに偽妹相手にこの趣味か!!
確か后がいたような。声や顔グラどころか名前すらゲームには出てこないけど。
……なにやってたんだろう。
王妃ってクーレリ・ダィ・ラキオスだっけ
なんかダメダメなヒトって設定だった気がしたけど。。。
家庭も顧みず野望に夢中な夫。その夫と冷戦中の娘。
なんかみのに相談していそうな勢いだ(´A`)
つーかザウスは人妻の待遇が凄く悪いよなw
吟醸の人数合わせくらいで
「ザウスよ…人妻だ…人妻をよこせ…」
確かに最後は人妻だがw
ユートとアセリアに
「娘さんをください!」
って言ったらどーなるんだろ
アセリアの場合はなんか「ください」の意味を文字通りにとって、
ユーフィをもの扱いされたとか考えそうだ。
「……(考えるような間と、睨むような視線)
……あげない」
アセリアはアッサリと承認、悠人は結構ゴネそうだ
まあ最後は折れるだろうが
ユーフィーをロウの側に引きずり込むエターナル、さぞかし、アセリアと悠人に目の敵にされるんだろうな…
ロウのやつがいい奴でユーフィが自分からついて行くのか、
悪い奴でユーフィが酷い目に合わされて無理矢理身も心も屈服させられるのか
・・・で対応も変わる気がするけどね。
個人的には後者を望むんだが多分このスレ的には少数派だろうな。
(注・嫌いな訳ではなくユーフィもアセリアも大好きです)
お菓子上げたらついてきたとか
シアーかよ
一つ間違えたら凄ぇアンチのつくキャラになりそうだ
-なあ悠人、覚えてるか?
-はじめて会った時の事。
「ええいっ、この小僧が…汗臭い手で触るンじゃないよッ!」
背後からミトセマールに極められている光陰のチョークが強引に腕力でふりほどかれようとしている。
そのミトセマールごと今日子は光陰をも巻き込んで雷撃を落とし続ける。
今日子は、泣いている。
泣きながらも、光陰の姿を一時も見逃すまいと瞬きさえせず見つめている。
泣いて見つめながら、マナを振り絞って全力の雷撃を落とし続ける。
-なあ悠人、覚えてるか?
-はじめてケンカした時の事。
「こ…の、糞餓鬼共があぁぁぁ!」
必死で光陰のチョークと今日子の雷撃から逃れようとするミトセマールの腹を神剣が貫いていた。
永遠神剣第五位【因果】。
光陰は、自分ごとミトセマールを自分の【因果】で貫いて封じていた。
生命体としての違いとかそんな範疇を遥かに超越した、エターナルという名の敵。
その敵を倒すためには、それはありきたりだけれども…覚悟が必要だった。
自分の命や人生どころか、魂の輪廻転生さえ木っ端微塵に砕ける事もいとわない覚悟が。
-なあ悠人、覚えてるか?
-はじめて今日子に佳織ちゃんや小鳥たちと一緒に歩いた時の事を。
光陰は【因果】に、神剣の主として命を下す。
そのまま、このケバ女の神剣の力を抑え込み続けろと。
【因果】は何も言わずに、黙って光陰の命に従い続ける。
ただ一言だけを、わずかにつぶやいて。
-汝は、我が生涯最高の契約者であった。
「今日子、もっとだ…もっと、雷を落とせえぇぇぇぇ!」
更に降り注がれる紫電。
【因果】の巨大な刃にヒビが走る、光陰の身体が少しずつ金色のマナと散りはじめる。
だが、光陰よりも散る速度は遅いがミトセマールの身体も散りはじめてきている。
ふと、二人の目があう。
光陰と今日子、互いの目があう。
生まれてはじめて、自分のせいで泣かせてしまってる今日子に光陰はただ微笑む。
「お前…は、俺にとって今も昔も…最高にイイ女だよ」
そう無理やり言葉を搾り出すと、意識が急に遠くなっていく。
「没」
そう無情に言い捨てると、ヒミカは光陰が三日三晩徹夜して書き上げた原稿をゴミ箱に捨てた。
捨てられた原稿は、ヒミカ(+アシスタントのシアーとナナルゥ)に描いてもらう漫画の原作文章だった。
「なんでだっ!?」
あまりにも信じがたい、という表情で詰め寄る光陰にヒミカは冷たく言い放つ。
「オルファがキョウコ様になっただけで、あとはこの前見せてもらったのと全く同じ」
泣きそうな顔でゴミ箱から大事そうに今しがた捨てられた原稿を拾う光陰にまた冷たく言い放つ。
「なんて事を言うんだ…三日三晩もネリーちゃんかシアーちゃんかニムントールちゃんかヘリオンちゃんか。
一体誰を選べばいいのか、三日三晩も…三日三晩も寝ずに悩んでいたのに!
そりゃあ、ネリーちゃんとシアーちゃん二人一緒が一番いいのはわかっているんだ。
だがなあ、書いていたら今日子が…今日子がいつの間にか背後にいて…うううっ」
本当に泣きじゃくりはじめる光陰を見て、ヒミカはため息をつく。
ため息をつきながらも、表情は柔らかく優しいけれど。
「わざと、でしょ?キョウコ様に見つかったのは。
…キョウコ様、最近自室の隅っこで灯りもつけないでうずくまって震えていますしね。
キョウコ様には悪いけど、私とハリオンもたまたまその場面を見てしまったんです」
そう、少なくともコウインとはそういう人物なのだとヒミカは本当は理解している。
自分のほかにコウインの真意がだんだんわかってきたのはハリオンくらいだ。
当の光陰は聞こえないふりをしながら、マジ泣きしつつ原稿を大事そうにさすったりしているが。
「ともかく、コウイン様」
呼ばれて、光陰はヒミカのほうを振り向く。
「決戦前にみんなの士気を高めるため無料で配布する漫画の原作の原稿を書くの、買って出たんでしょう?
ユート様なんか、別に公演するエンゲキのほうで四苦八苦してるんですよ。
…向こうは演劇指導がよりにもよってセリアだから、なおさらね?」
そう言うと片手でなおさら誤魔化すように後頭部を掻く光陰の仕草に、ヒミカはくすりと笑みがこぼれる。
-ヘンなところで、この人はユート様に時々似てる…似てないけどたまに時々似てる。
「というわけで…わかったらさっさと戻ってリテイク、リテイク。
今度こそ気合入れなおして書き直してきてくださいね?」
とほほと背中で愚痴りながら出て行く、悠人と同じくらい広い背中を見送りながらヒミカは考える。
-本当に、どいつもこいつも自分以外の他の誰かの事ばかり大事に考えすぎるんだから。
いっそクォーリンを自分のアシスタントに加えてやろうかな、ともイタズラをも一緒に考えながら。
終わり
>>184 乙
前回のヘリオンは6時半到着で駄目だったなあ
今回もりんかい始発一択かね、合宿所のアテを探すしかないか
>>184 乙。
因果完了…ってか?w
クォーリンは崇高な使命を全うすべく自らの聖戦に忙しくて
他人のアシスタントどころじゃないかもねぇ、なんてw
乙でした。
光陰、格好いいように描きたいのもわかるけど、
それじゃあ、もっと今日子泣かすからっ! 別の誰かも泣く羽目になるから!
そうして出来上がるハッピーエンドシナリオ「ロリハーレム」。
「「「「没」」」」
>>184 「オルファがキョウコ様になっただけで〜」の下りで思いっきり噴きました。
う〜ん光陰の隠れた魅力に気づくなんて、ヒミカも大人の女性に近づいたなぁ。
つかなんでミト姐なんだろw
「せんせー時深せんせーーー!!」
人気のない渡り廊下。つんつん髪の少年が、黒髪の女性に追いすがる。
「高嶺くん……」
振り向いた女性――倉橋時深教諭――は少年の姿を見て声を詰まらせる。
「先生。学校辞めるって本当なのか?!」
「そんなこと誰から聞きました?」
努めて平静を装いながら時深は尋ねた。
「テムオリン教頭が……話してるのを聞いたんだ」
「そう……。ええ本当ですよ。実家の神社を継ぐことになったんです」
「それだけじゃないんだろ! 見合いもするって!」
「高嶺……ううん悠人さん。もうやめましょう? 先生とあなたではつり合わないのですよ」
「そんな年の差なんか! 考えても見てくれよ、50年も経ったらどっちも大して違わないだろ!
ほら、俺が66歳で時深が千…………あ、えと急用を思い出した。それじゃ倉橋先生お幸せに!!」ダッシュ
↓お約束どうぞ。
タイムアクセラレイ
"
´∴ __ ゜ヾ´ ″´∴
「,'´r==ミ、―≡ ̄`:∵∧_∧´∴∵゛'
__くi イノノハ))≡―=',((( )≡―=‥、 ∵゛、゜¨
, ≡ )| l|| ゚ヮ゚ノl|r⌒) _/ / ̄ =―≡― _
´∴'≡く / ∧ | y'⌒ ⌒ ヽ イノノハ))( ≡―=‥、,、
″″ \/〈(((ノ从| / | | ゚ヮ゚ノ`=―≡―∞
" ||( ゚ヮ゚ー' | |ヾノ //
=―≡ ̄`:, | , | ( ̄=―≒‥,,
>>189 " ,゛"=―≡―=',/ ノ )∵`=≡―=
″( ゚ヮ゚∴/´/ / | | , ゚ヮ゚ノ'ゞ ∵゛、 ゜ ¨
ヾ =―≡ ̄`:゛/ / \| |≡―=‥、,、 ヾ
,゛"=―≡―='( | ( |=―≡―∞=@ , 、∴
/ | | |\ \ ´ ∴ ヾ .
・ / / | | | ヽ/⌒〉
.... . ............ . .(_ 「 _) (_〈_/....... . .. . .... . . .
さらっと言ってるけど実家じゃないしw
身分詐称ですね、タイーホです。
刑務所で。
看守「まったく若いのにバカな事をしたもんだな、ん?これでお前の青春は台無しだぞ」
ぱらぱらぱらと書類を読み。
「ふむふむ、えっと出所する頃にはもう千……余り変わらないか」
193 :
名無しさん@初回限定:2006/07/24(月) 02:49:53 ID:y7BocOvd0
>>192 うっ、うわああぁぁあああぁぁぁあーーーーー!!
こ、これは何事だ!?
>>192 ラブコメっていうかあいとゆうきのおとぎばなし?w
>192
精神的ブラクラだな、これから見る香具師気をつけるべし
あと作者に一言、せめてFLASHの上に分かりやすく書いておいてくれよ
>アセリア(m
>………怒っ(t
>>192 ぽち、ぽち……。ブッ! アハ、アハハ、アハハハヒャハハ?!(初見反応の実況
や、自分こういうの好きだわw 納涼効果より笑ってるのはどうかって思うけどさ。
あいと(ry をあの佳織壁紙くらいしか知らんからかな。
十字架見えたときにネタがわかってしまいました・・・
○生○を読んだばかりだったので。
200 :
名無しさん@初回限定:2006/07/24(月) 13:03:53 ID:hTYLzmow0
325 名前:名無しって何ですか?:2005/12/27(火) 07:14:19 ID:YevwbuuZ
________
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(⌒ヽ |)
( __ ( ∩∩ ) |
| 、_____ /
ヽ \____/ /
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竹石 圭佑
(1986〜 愛知県名古屋市)
在日中国人の両親を持つ為か、日本語のアクセントがおかしい時が多々ある。
小学生の時に万引きで補導されたらしく、その頃から既に歪んだ性格であった考えられる。
中学・高校時代…意中の女子には露骨にちょっかいを出して気を引こうとし、また、その時の言動は挙動不審で相手に好意があることがミエミエな為、非常に痛々しい。
でしゃばりで、なぜか偉そうな態度をとっていたが、不良学生相手にはビクビクしながら機嫌をとっていたという不可解な面も併せ持つ。
また特に自分より力の弱い女性教員や女子生徒等を格好の的としていたので、その様な人間には異常に高圧的な態度をとり、馬鹿にし、いつも幼稚な悪口や悪質な嫌がらせを考えて楽しんでいた。
相当な目立ちたがり屋で「地球は自分を中心に回ってる」という性格。しかし、何の能力・才能の欠片もなく、ヘラヘラしていただけなので精神が不安定だったとも考えられる。あだ名はダメ石(何をやってもダメなくせに口八丁なので)→デメ石(非常に出目金に似た顔なので)。
愛知県の底辺の大学に通ってるが、名古屋大学医学部を目指しているらしく、医学生になった自分を日々妄想している。
余談だが、KAT-TUNの田中聖をライバル視しているらしい。
※注 これは自分の知っている範囲の竹石圭佑の情報であり、全てではないと思われ。
●一般に幅広く知られてる超人気キャラ
・アセリア(←こいつだけ別格) ・エスペリア ・レスティーナ ・高嶺悠人
●戦闘力の高さで人気・知名度ともにあるキャラ
・倉橋時深 ・オルファ ・ウルカ ・岬今日子
●造形やエピソードで人気・知名度ともにあるキャラ(ネタキャラ)
・碧光陰 ・高嶺佳織
●とにかく強くて印象に残るキャラ
・秋月瞬 ・タキオス ・サードガラハム ・アシュギス
--------メジャーとマイナーの壁(↓ここから一般人はついていけない)------
●リアル世代が好きそうな強くてかっこいい人気キャラ
・ヨーティア ・クェド・ギン ・求め ・セリア
●知名度はあるけど地味すぎるキャラ
・ミトセマール ・ナナルゥ ・ルーグゥ・ダィ・ラキオス
●最初の方や最終回に出て知名度はそこそだけど人気が微妙なキャラ
・ミュラー・セフィス ・最初に出てきた赤スピリット ・聖賢
●造形の素晴らしさで隠れ人気のあるキャラ
・夏小鳥 ・ヘリオン ・イオ ・ユーフォリア ・ントゥシトラ
●写真見たら「あー、あー、こんなのいたね。でも名前分かんない」とか言われそうなキャラ
・メダリオ ・ソーマ ・エターナルミニオン ・クォーリン(←こいつはせいぜいここ止まり)
●通ぶりたいヤツが好きだとかいいそうなキャラ
・ラスク・ロード ・リリ・ララ ・鹿島信三
●一般に幅広く知られてる超人気キャラ
・ヘリオン(←こいつだけ別格) ・セリア ・高嶺悠人
●戦闘力の高さで人気・知名度ともにあるキャラ
・ントゥシトラ ・ナナルゥ
●造形やエピソードで人気・知名度ともにあるキャラ(ネタキャラ)
・碧光陰 ・おbsn ・エスペリア ・メダリオ
●とにかく強くて印象に残るキャラ
・秋月瞬 ・タキオス ・テムオリン ・求め
●リアル世代が好きそうな強くてかっこいい人気キャラ
・ヒミカ ・ネリー ・シアー ・ファーレーン ・ニムントール ・ハリオン
--------メジャーとマイナーの壁(↓ここから一般人はついていけない)------
●知名度はあるけど地味すぎるキャラ
・アセリア ・オルファ ・ウルカ ・レスティーナ ・イオ
●最初の方や最終回に出て知名度はそこそだけど人気が微妙なキャラ
・ミュラー・セフィス ・夏小鳥 ・岬今日子 ・聖賢
●造形の素晴らしさで隠れ人気のあるキャラ
・高嶺佳織 ・ユーフォリア
●写真見たら「あー、あー、こんなのいたね。でも名前分かんない」とか言われそうなキャラ
・アシュギス ・ソーマ ・ラスク・ロード ・ロティ
●通ぶりたいヤツが好きだとかいいそうなキャラ
・ルビア ・リリ・ララ ・クォーリン(←こいつはせいぜいここ止まり)
作っては見たけど、難しいわコレ。
せんせー、一般人はそもそもアセリアを知らないと思いまーす
>>192 乙。超絶展開に吹いたw
>>204 やっぱり(こいつはせいぜいここ止まり)はクォーリンなのかw
>写真見たら「あー、あー、こんなのいたね。でも名前分かんない」
クォーリンに顔グラなんて無いっ! ……あ、雑魚スピスレ編なら有りかw
ラスクはラクスとよく間違われてるな。 エスペリアは一人だけ上手くやったもんだw 一体どんな汚れた手段を……。
>>204 どうしてクォーリンだけ一々注釈ついてるのw
最初に出てきた赤スピや大統領はスレでも結構人気だったようなキガス。
……ルビアって誰?
ジャンルわけが微妙すぎw
というよりも特徴はそのキャラが多数持っているものだから
某批評空間のPOVみたいになるからあまり言わない方がいいんじゃまいか
実は7月3日が今日子の誕生日だったことについて。
14歳?
いや、永遠の18歳だろ
セクースしたんだし
・・・なに永遠の18歳に反応してんだよおbsn
( ゚д゚ )コッチミンナ!
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ)))
| l|| ゚ヮ゚ノl| <私の人気は未来永劫続くのです
j /ヽ y_7っ=
(7i__ノ卯!
く/_|_リ
まだ占領後間もない、砲煙も未だ収まらないスレギトで。
「えっとぉ……今が……あと、これだけかなぁ……?」
オルファリルはうんうんと唸りながら、何やら指折り数えていた。
「う〜んもうちょっとなんだけどなぁ。でも頑張りすぎるとまた……」
そうしてもう一度。モミジのような手の平を開き、小さな指を折り直す。
「あ〜んダメだよう。どうしてぇ、オルファこんなに頑張ってるのに〜!」
散々首を捻り倒した後、やがてオルファリルは諦めたようにがっくりと肩を落とした。
「おーいオルファ。ちょっといいか?」
「あ、パパ! なになに?」
腹立ち紛れに覚えたばかりのおるふぁきっく絶を瓦礫の山に向かって仕掛けようとしていると、
街や部隊の様子を巡回していた悠人に声をかけられていた。
「ああ、今ヨーティアから通信があってさ、どうやら少し急がなくちゃいけないようなんだ。
それでさ、オルファには俺と一緒にスレギトに侵攻する部隊に加わって欲しいんだけど、どうかな?」
「え? う〜んとね、ちょっと待って」
「ああ。いいけど、出来るだけ早く決めてくれ。他の部隊の事もあるし」
「うん、わかったよ!」
元気良く片手を上げて返事をすると、オルファリルは顎に小指を当てて考え始めた。
選択肢は、4つある。ここに残って防衛するか、ミエーユに向かうか、デオドガンに向かうか悠人と行くか。
「ええとええと、みえーゆとでおどがんは当分防衛してからだよね……そうすると2……3……」
「?」
「すれぎとだとパパと一緒かぁ……えへへ……あ、でもでも、それだと占領が……」
「オルファ?」
「あ、ううん何でもないよ! ……えっと部隊が……3掛けて……うん! パパと行くよ!」
「そうか。よし、頑張ろうな」
「うん!」
結局もうフラグも立ち終えたスレギトで、オルファリルは悠人と一緒に行ける部隊を選んだ。そしてそれが後悔の始まりだった。
「先制攻撃〜♪ このまま一気にやっつけちゃおっ!!」
ズガガガガァァァァン!!
「やばっっ! ちょっと痛すぎる……かもっ!」
「……あれ?」
今まで通りに放ったいぐにっしょんで、相手が倒れてくれない。
しかも中途半端に瀕死状態でふらふらになっている敵に対して、
「今だ! ヘリオンッッ!」
「はいっ! 血塗られた剣……でも、これで守れるものがあるなら!」
ザシュッ!
「あぁぁぁぁっ!! これじゃ……んぐっ! あ、目がかすんd」「居合いの太刀っ!」
ザシュッ!
「きゃぁぁぁぁぁっ! もう、ダm」「居合いの太刀っ!」
ザシュッ!
「きゃぁっ! いけない、これじゃ耐えきれな」「居合いの太刀っ!」
ザシュッ!
「くぅぅっ! だめ、だ……強すぎる……」
などと情け容赦の無いヘリオン自慢の4連撃が敵を一掃してしまう。
悠人がスタートサポートで放ったパッションのおかげかはたまた声を掛けられた嬉しさからか、
振るう『失望』の斬れ味がやけにいい。気のせいか、表情までもが活き活きとしている。
「あああああ〜〜。またぁ〜?」
一方オルファリルは、敵が居なくなって見通しが良くなりニーハスが遠望出来るようになった街道で、
一人がっくりと膝をついていた。とてもたった今局地戦を制した部隊の一員とは思えない。
「おっかしいなぁ〜。敵さんがこんなに強いなんて、聞いてないよぉ」
事態は、深刻だった。敵を一人も倒す事無く、いぐにっしょんの弾数は尽きようとしている。
残っているのはこの場合全く役に立たず、なんで使えるのか良く判らないひ〜とふろあのみ。
このまま神剣魔法が撃てなくなれば、ただ部隊について行ってニーハスに入るだけ。それだけは避けたい。
そもそもダスカトロン砂漠を抜けてくる間はニムントールと二人っきりの部隊だったし、
殆どの敵がいぐにっしょん一発で全滅してくれていたから気がつかなかった。
アタッカーがこんなにも厄介な存在だったとは。
「うう〜、大体ヘリオンの攻撃回数、多すぎだよぉ〜」
オルファリルは向こうで悠人と楽しそうに話すヘリオンを恨めしげに眺めていた。
その時悠人の『求め』を通して、オルファリルにとっては救いの声が響き渡る。
『ユート様、拠点が占拠されました。急ぎ奪還を』
「……やったっ!」
どうやら敵の後続部隊がぎりぎり間に合ってニーハスに到着したらしい。
オルファリルは急いで『理念』を確認してみた。精神を集中して力を引き出してみる。
「……あれ? あれれ?」
しかし、依然として今まで以上の力は出てこない。『理念』の意識が拡大する気配も無い。
「どうしたオルファ、急ぐぞ!」
「あ、は〜い!」
オルファリルは首を捻りながら、先を行く悠人の後を慌てて追いかけた。
すんなりニーハスに入った悠人達が湧きかえっている中、
オルファリルは街の入り口で躊躇うように足を前に出したり引っ込めたりを繰り返していた。
遠目でそんな様子を見かけたヘリオンが笑いながら近づいてくる。
「どうしたんですか、さ、行きましょう! ユートさまが暫く休むようにって」
「あ、ちょ、ちょっと待っあああぁぁぁ〜」
「わっ! だ、大丈夫ですか? 私、そんなに強く引っ張りました?!」
「あ、ははは〜。なんでもないよ〜」
無理矢理街の中に引き込まれたオルファリルは項垂れ、乾いた笑いで顔面を引き攣らせていた。
もう笑うしか無かった。
「……うんっ、やっぱりお願いしよう!」
暫く頭を抱えていたオルファリルだったが、気を取り直し、悠人の所へと赴く。
「あのねパパ」
「お、丁度良いところへ。オルファ、一緒に来るか?」
「え? ど、どこに?」
「この先の森でマナ結晶が見つかったらしいんだ。それを回収しようと思ってさ」
「え、マ、マナ結晶? えっとオルファ、ちょっとお腹が痛くて」
「はははそっちは頭だぞオルファ。さ、行こうか」
「ああああぁぁぁぁ……」
慌てて思わず頭を指差してしまい仮病も上手く使えなかったオルファリルは、
だばだばと大量の涙を流しながら悠人に引きづられていった。
『解放いたしますか?』
「お、これだ。結構大きいな」
「ねぇパパ、念のために訊くけど……」
お目当てのマナ結晶を掘り出し上機嫌の悠人に、オルファリルはおずおずと声をかけてみた。
「ん? 何だ?」
「それってやっぱり、解放しないんだよねぇ?」
「ああ、今更マナなんて要らないしな。それがどうかしたのか?」
「ううん、なんでも。はぁ〜」
「なんだ元気ないな。まさか本当にお腹が痛いのか?」
「……パパ、そこは頭だよぅ」
いつもは嬉しい頭撫で撫で。それが今はやけに切なかった。
「こうなったらもう……これ以上はなんとしても防がないと」
帰り道。悠人の後ろを歩きながら、オルファリルは決心していた。
おもむろに懐から板のようなものを取り出すと、禁断の呪文を唱え出す。
「ええと……ミギ、ターン終了、Ok、ミギ、ターン終了……Ok……ええと、C、t、r、l……」
しかしその途端、止めと言わんばかりに次々と飛び込んで来るエスペリアの報告。
『デオドガンを占領しました。ヒエレン・シレタを占領しました。ミエーユを占領しまs』
「よしっ、みんな良くやってくれた! これでSSは確定だな、俺達もこのままマロリガンに進むぞっ!」
「いやあああぁぁぁぁぁ!!! あぽかりぷすUが遠いよぉぉぉぉっっっl!!」
森中に叫びが響き渡る。ハード3週目、オルファリルにとってはMd100を下げる為だけの周回であった。
220 :
信頼の人:2006/07/27(木) 00:03:20 ID:vpLtvPyP0
PC版です。PS2版でもキツいけど。
>>220さん
乙でした。
……そちらでしたか!
あぽUも遠いですけど、瓦礫に蹴りとか禁断奥義とか、
妙に破壊思考をめぐらせるオルファに、てっきりフェンリル(PC版)狙いなのかな、とw
で、改めてタイトルの意味に気付くorz
>>220 乙。
あったなぁ、ソーンリーム領w
>215
×:俺と一緒にスレギトに
○:俺と一緒にニーハスに
×:すれぎとだとパパと一緒
○:にーはすだとパパと一緒
かな?
ソゥいう時は、流れ弾でうっかりはくぅてをこんがりグリルしちゃうとマインドが下がるよ! 下がるよ!
>>221さん
惜しい! 「絶」覚えてる時点でクラスチェンジは終わってるんですよ。
……え? そんな判りづらい伏線はいらないですか?(汗
>>222さん
あ痛、御指摘有難うございます。早速保管庫の方へ連絡をば……
>>223さん
いやそれ、マインド以外の何かも下がったり失ったりしません?w
>>224 クラスチェンジ施設作り忘れてスピリットのまま過ごしてしまった俺がいる
「おお、ちょうど良いとこに。なあヨーティア、この新型スカウター何だけどよ、ちょっとおかしかないか?」
「ぅんっ? なんだコウイン、何処がおかしいというのかね?」
「いや、隊長たるもの皆の成長を量っておくべきだと思ってな。ネリーちゃんとシアーちゃんと……
ついでにクォーリンのステータスも表示させてみたらな……ほれ、クォーリンが頬染めて笑ってるんだよ、おかしいだろ?」
「……バグだな」
「やっぱりそうか」
|"⌒ヽ
|ノ彡ヾ〉
|リTヮリ
|と))
|
こーいんにスカウター…。
「汚ぇ花火だ・・・!」とか言いそう。
クォーリンにプロフィール画面がもしあったら
光陰と同じ部隊の時だけ頬染めてるんだろうな、とか言ってみる
「ラキオスの蒼い牙。サーギオスの漆黒の翼。そしてマロリガンの深緑の稲妻。
これら三人のうち一人でも手に入れれば、天下は我が物となろう。よしよし」
サー魏オスの漆黒の翼。マロリ呉ンの深緑の稲妻。ラキ蜀の青い牙。
後の世にいう三国時代の到来であった。
ヨーティーのわーなーだー
在野の士を発見しました。
゚ー゚ 「僕にもこの三人みたいな破格の精鋭がいれば、僕の新戦術も大活躍なはずです」
登用しますか? (y/n)
さて、背景CGを眺めながら思ったんだが。
お題
「雑魚スピ連の私室の様子はどんなもんだろう?」
とりあえず、ヒロイン連。
アセリアはホントに何にもない。
エスの部屋もけっこうすっきり。
オルファは、なんかナポとため張りそうな不気味なぬいぐるみ&なんらかのポートレイト?
ウルカは、本が一杯。
アングル的に見えない部分もあるだろうけど。
あ、レスティーナをど忘れ。
何か普通? 佳織の部屋なのかもしれんけど。
ネリシア相部屋
ネリー領地はごちゃごちゃ物が散らかりっぱなし。
シアー領地は片付いてるけどお菓子の袋がちらほら。
セリア
エス並にスッキリ。
戦略・戦術書が並ぶ本棚には☆ミカ著の恋愛小説が隠されてる。
「セリア。ちょっと辞書借りて良いか?」
「ちょ、まって勝手に本棚にさわらないで!」
ハリオン……意外に散らかってる。レシピを書いたスクラップ。常に置かれたつまめるお菓子。
そして意外や意外デンと置かれたアカスク瓶。寝酒をたしなむお年頃。
「おねーさん酔っちゃいました〜」
ナナルゥ……忍者屋敷。不用意に入り込むと危ない。呼び子を鳴らしてから入るのが必須作法。
ナナルゥ・・・整ってはいるけれど生活臭の欠落した、ビジネスホテルの一室のようなイメージ
ヒミカ…妙にインク臭い部屋。 壁一面に資料と証したあれな本が詰まった本棚。
クォーリン…マロリガンから送られてくる事務書類と資料、○○郷土史というタイトルのカバーが掛かった稲妻仲間厳選本が陳列された本棚。
ベッドにはデフォルメ光陰がプリントされた枕とベッドカバー、妙にふやけた光陰人形(衣装違いで3体)
ナナルゥ…一見すると、机と裁縫道具以外何も無い簡素な部屋。良く良く目を凝らすと、到る所で光るピアノ線。
うっかり足を踏み入れると、壁の穴から斉射される投槍。そして槍の柄に掘られた「冗談です」の一文。
ファーレーン…扉を開くと、フリル付きのカーテン、鏡台、可愛らしいぬいぐるみの置いてあるファンシーな部屋。
クローゼットを開くと、腹から綿の零れたぬいぐるみの山、ダーツが剣山の様に刺さったエス様の肖像画、年季の入ったシャベル。
机の上には料理の本、戦術関係の本、童話系の本。
机の中には例の黒スピ手帳、ソゥユート観察日記。
>>237 >黒スピ手帳
また随分と懐かしいなw
最後に見たのはいつだったか
ウルカ…掛け軸の掛った板張りの質素な部屋。何を勘違いしたのか「賀正」の二文字。
エスペリア…滑舌の本、ア○ブレード、精力増強系作物の苗。
シャベル……(((( ;゚Д゚)))) さ、菜園用のですよね?
ヘリオン…質素であまりモノを置いていないが、机の上には剣術指南書などに混じって
料理や裁縫、おしゃれの本などもちらほら。
本棚の裏にはぐらまーを目指すための秘伝書が隠されている。
何故か床の間があり、「失望」を置く刀掛けを常備。
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ
∠ <=====ゝ …………
んヘ!」 ‐ノ」|
<(つ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ
>>238:■■■■■■■■■□□□□□□□□□
∠ <=====ゝ
>>240:■■■■■■■■■■■■■■■■■■
んヘ!」 ‐ノ」|
<(つ/ ̄ ̄ ̄/ カタカタカタカタ
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
アルブレード?
>243
ブレードトンファーセェェット!
ってナナルゥがいってた!
【アイブレイド】
「イメージフォース」で登場するアイのスキル。 思春期の恋心のように 増殖する愛の剣。
かと思ってた
246 :
名無しさん@初回限定:2006/08/01(火) 00:09:58 ID:Qp/XlLC00
愛撫奴隷?
高嶺悠人 さんと相性が良い人・悪い人ランキング 総合(良い順)
順位 名前(ニックネーム) 感情 身体 知性 結婚 仕事 総合
1 ナナルゥ 99% 44% 73% 72% 59% 72%
2 ヘリオン 95% 67% 54% 81% 61% 72%
3 碧光陰 35% 88% 67% 62% 78% 63%
4 セリア 94% 23% 59% 59% 41% 59%
5 エスペリア 46% 96% 25% 71% 61% 56%
6 アセリア 53% 42% 70% 48% 56% 55%
7 『求め』 60% 17% 84% 39% 51% 54%
8 ヒミカ 61% 30% 61% 46% 46% 51%
9 ハリオン 15% 58% 77% 37% 68% 50%
10 『聖賢』 33% 42% 74% 38% 58% 50%
11 ファーレーン 55% 55% 36% 55% 46% 49%
12 高嶺佳織 38% 13% 93% 26% 53% 48%
13 ニムントール 4% 75% 59% 40% 67% 46%
14 ネリー 85% 30% 15% 58% 23% 43%
15 夏小鳥 33% 54% 42% 44% 48% 43%
16 シアー 40% 84% 3% 62% 44% 42%
17 倉橋時深 2% 80% 42% 41% 61% 41%
18 岬今日子 29% 44% 25% 37% 35% 33%
19 ウルカ 41% 18% 3% 30% 11% 21%
20 オルファリル 20% 1% 23% 11% 12% 15%
21 レスティーナ 2% 4% 26% 3% 15% 11%
待て、身体の相性エスペリアがTOPなのは判らんでもないが、2位光陰てw
レスティーナ、一応メインなのに・・・
イオやヨーティアのことも時々は思い出してやって下さい。
>>249 きっとレムリアだと順位が上がるんだよ!
ためしにやってみたら極端に上がったw
高嶺悠人 さんと相性が良い人・悪い人ランキング 総合(良い順)
順位 名前) 感情 身体 知性 結婚 仕事 総合
レムリア 76% 61% 71% 69% 66% 69%
レスティーナ 2% 4% 26% 3% 15% 11%
聖賢者ユート さんと相性が良い人・悪い人ランキング 総合(良い順)
順位 名前(ニックネーム) 感情 身体 知性 結婚 仕事 総合
1 法皇テムオリン 99% 99% 41% 99% 70% 80%
何の冗談だこれはw
統べし聖剣のユートになってファンタズマゴリアを蹂躙する
真イービルルートSSを書けという神の声ですよ。
あるいはヒロインはテムオリン様で、タキオスを含めた三角関係を描くと。
テム「私の為に争わないでー、ですわ。(なかなかいい気分ですわね)」
時「けっ!タイムシフトしたろか、こんにゃろー。」
>>252 ワロス(wwwwwwwwwwwwwww
>>252 むしろ両方を受け入れそう…
そして気づけば三角関係!
うほっ!いいユウト
アンカーミスったぁぁぁ〜〜〜!
…おbsnからお叱りを受けて来る
逆に、おbsn・テムオリン・ユウトの三角でも可
年増な百合の園g…(消滅
コアラ ← ユート ← おbsn
↑
タキオス ←ミト姐 ← メダリオ
あぶれてる子がつぶらな瞳で見つめてますね
ントゥタンは皆に愛されています
非常食だからな
「ミトセマール…何をしているのですか?」
「もきゅもきゅ…んぁ?何って…ントゥシトゥラ食ってんの。旨いよ?メダリオも食う?」
「絶対にいりません…って、何をそんなに近づけているんですかあああぁぁあ!?」
……
「ふう、危うくントゥを食わされるところでした…」
「元気がないな。『流転』の」
「おや、タキオス殿ではないですか。珍しいですね、一人でいるとは…
いつもお傍におられるテムオリン様はどうしたのですか?」
「うむ、ついさっき『坊やを食べてきますわ』と言って光りながらどこかに飛んでいってしまった」
「………タキオス殿」
「うむ」
「とりあえずテムオリン様を止めましょう」
「応」
以上、ロウ陣営のひとコマでした。二番煎じスマソ
“『流転』の”w
どんだけ親爺なんだ、タキオス
一面どこを見ても雪一色のソスラスで、ハリオンは食材探しの旅に出ていた。
というのも占領したばかりの街には食料を売る店どころか定住している者も無く、
従って仮の詰所とした建物にもろくな食材は無く、一同の台所を取り仕切っている身としては
それは目前に控えたエターナルとの戦いよりも重大な関心事であり、かつ大問題でもあるからで。
「せめて新鮮なお野菜でもぉ〜」
などと、街の郊外まで足を運んでみた訳である。
しかし栽培の手間隙がかかるそんなものが人っ子一人居ないこの辺に都合良く生えている筈も無く、
気づけばいつの間にかより野性味の溢れる森の中へと山菜の匂いを求めて誘い込まれてしまっていた。
ぎゅっ、ぎゅっと雪を踏みしめる足音だけが聞こえてくる。
土地勘も無く、このままでは迷子になってしまいそうな状況なのだがそんな事はどこ吹く風。
「う〜ん見つかりませんねぇ〜……」
適当に見当を付けてはごそごそと雪山を漁ってみる。
だが、出てくるのは茶色く枯れた木の枝や凍った枯葉のみ。
「はぁ〜……」
雪の冷たさにいい加減感覚の無くなってきた指先を擦り合わせながら、息を吐きつけ温める。
持ってきた籠を小脇に抱え直して更に奥に進もうとした所で、肩に担いだ『大樹』が淡く光った。
「ん〜、どうかしましたかぁ〜?」
ハリオンは、首を捻った。どうやら敵が近くに居るという訳でもない。
なのに、いつもは素直な『大樹』がここから動くなと警告を発してきている。こんな事は初めてだった。
「んもう〜我が侭言っちゃ、めっめっですぅ〜」
大きく傾いた太陽に照らされて、辺りは橙色に染まり始めている。
このままでは夕食のメニューは彩りも無い貧相な保存食を加工しただけのものになってしまうだろう。
そんなものを仲間に食べさせるのは、耐えられない。ハリオンは未だ光ったままの『大樹』を無視して歩き出した。
「あ、あら、あらららぁ〜〜?」
しかしその途端、『大樹』の意志は身体を勝手に操り、踏み出した足をぴたりと止めてしまう。
ハリオンの表情から余裕の色が消えた。今まで完璧に押さえ込み、いや包み込んできた神剣の強制。
その予想外の反撃に、額からつつーと汗が流れ出す。
「変ですねぇ……ん〜〜〜っっ」
あまり緊張感の感じられない唸りを上げつつ踏ん張ってみるが、相変わらず身体はうんともすんとも言わない。
そしてその内、腕が『大樹』をくるっと持ち上げてしまった。
「きゃあっ! とっと〜」
思わず足を滑らせそうになり、バランスを取る。
すると『大樹』はまるで訓練の型のように大きく旋回し、どすんと側に生える大木の幹を水平に殴りつけていた。
ばさばさばさっ。
「あら? あらあらあらぁ〜」
当然樹は大きく振動し、大量の落ち葉を降らせてくる。しかしその中に、よく見ると赤く丸い何かが混じっていた。
雪に混じって目立つ色をした小さなそれを、そっと手に取ってみる。
「これぇ……木の実ですぅ〜」
ハリオンは喜びの声を上げて『大樹』を見た。やれやれというような気配が刀身から伝わってきていた。
帰り道。籠一杯に溢れた木の実を抱えながら、満足気に『大樹』の柄を撫でる。
「んふふ〜、今日はありがとうございますぅ〜」
優しく、どこか甘えるような口調に、『大樹』は照れくさそうに光って応えていた。
『大樹』って重そうなので、森の木ぐらいは薙ぎ倒しちゃうかも知れません(ぇ
>>267 乙。
食の求道者だねぇ、ハリオン。
青か黒辺りを連れて雪エヒグゥ狩りでもした方がまだましそうな状況で
無謀にも野菜を求めるはハリオンらしさか緑の宿命か。
野生動物のような暮らしをしたいスピリットにおすすめの街 ソスラス
・まがりなりにも拠点だと思っていたら定住者すらいなかった。
・野菜を手に入れようとしたけど山菜すら手に入らなかった。
・小動物でも狩ろうと思ったら緑スピリットでは追いつけなかった。
・黒スピリットと青スピリットに追わせようと思ったら突然吹雪き始めた。
・仮詰所から徒歩1分の路上で吹雪にまかれて道に迷った。
・足元がぐぼっと沈んだので神剣を刺してみたら底に当たらなかった。
・「そんな危険なわけがない」と言って出て行ったヒミカが5分後氷漬けになって回収された。
・「青スピリットならだいじょーぶ」と調子こいて出て行ったネリーが雪中に頭から刺さって足だけ出てる状態で発見された。
・日が暮れてからの外出は凍死する確率が150%。一度凍りついて誰かの迂闊な発言「そーなんだー」でまた凍りつく確率が50%の意味。
こりはある意味大樹の方が食い物への嗅覚が優れているということか。
……トリュフ探しならエスペリアの独壇場だろうに…… 「……もうしわけございません。献身の強制力が」チャキン
マツタケ狩りもな…(ネイチャーフォース
ここ掘れブヒブ(ソニック
大マナ小マナがザックザク。
そこへ通りかかった強欲覆面がぐうたら妹と交換しませ(ウンサン
>>268 どんだけサバイバーな街なんだw>ソスラス
スピリットって確か環境の変化とかには弱かった筈だから、
過酷な自然条件だとばたばた行き倒れそう。最後まで残るのは誰だろう。
>>270 「ユート様、こんなところに立派なマツタケが」とオッサン並の下ネタからそのままエr(ry
275 :
夏空:2006/08/07(月) 22:39:55 ID:6D0Bnh5c0
照り付けるのは灼けるような太陽。
どこまでも抜けるような群青の空。
そして雲一つ無い空にたなびく二筋の飛行機雲。
ああ、夏だなあ……。
…………
……
「ちょっと待て!」
俺は寝転がった草むらからガバッと体を起こして叫び声を上げた。なんだよ飛行機雲ってのは。
でも確かに、大空に浮かんで今しも伸び続けてたりする。あれ、でも先端になんか……?
「こらぁぁーーーーーー」
あ、セリア。
第二詰所の方角からフルスロットル戦闘速度でハイロゥ開いてかっ飛んで来るな。暑いのに。
「ネリー! シアー! 発煙筒で遊ぶんじゃないのぉぉっっ!!」
……納得。いつだったかの作戦で使った奴の余りね。
ま、理由が分かったからには元通り木陰で一休み一休み。
携帯断熱革袋の冷たいお茶でも飲んで。
幼児の落書きみたいな状態になった青いキャンバスの下、午後の一睡。いわゆる昼寝。
パターン1:
そして中々捕獲出来なくて苛立ったセリアが放つエーテルシンク。
夏の高い空に花開く大輪二つ。昼間から納涼花火大会。
パターン2:
目を閉じた悠人が瞼の裏で感じる突然の風圧。
不審に思って顔を上げるとそこには涙目のまま突っ込んでくるネリーのドアップが。どいてどいてどいて〜。
ブルーインパルスブロウ?!
誰がうまいこと言えとw
〃  ̄ ヾ;
i`_(ノハソ
ノ从;-;ハ,
( Ημ)|
乙_∪ .∪
「誰もいませんね……コウインさま」
「ああ。人っ子一人ネズミ一匹いやしないな」
「ふ、ふ……、ふふ二人っきりでs「シアーちゃ〜〜ん、どおちたのぉ〜〜??」
γ"⌒ヽ
(.リノ彡ヾ〉
!pリ;ヮ;リ
( Ημ)|
乙_∪ .∪
>>277 それって青スピを4人くらいホムーランするんですか??
(モトネタうる星やつらの保険医がやった技w)
>>281 マジレスするぞ、気を悪くするな
ブルーインパルス(航空自衛隊のエアショー)+
インパルスブロウ(青スピの攻撃スキル)=
ブルーインパルスブロウ
ネタにしてももうちょっと食いつきやすいのきぼん
>>282 違うだろう。
レスティーナが来るべきスピリットと人間の未来のために創設した、超人野球集団「アストロもといラキオス球団」での専門用語の一つなんだよ。
例えば【邪媚煮イービルルートハーレム彗星打法】。
エースである悠人が【求め】か【聖賢】を何かに思い切りぶつけてヒビを入れ、
打つ時に敵の投げた殺人魔球もとい殺人神剣を打ち返したときに神剣が砕けて、
破片が敵のピッチャーめがけて光速で飛来する殺人打法。
で、ブルーインパルスブロウなんだが。
これはネリーとシアーの得意とする殺人守備だ。
まずシアーが豪腕を持ってネリーをジャイアントスイングしてパワー全開でブン回して、
うわ何をする貴様げえーっ、おbsn!ぎゃあ痛い止めて助けて死ぬ不二子ry
中々の寒さ
うん、そして痛々しい
286 :
名無しさん@初回限定:2006/08/12(土) 14:00:55 ID:aXkT8lhE0
話を折るようでスマソ、
一日目のコミケでザウスに行ったら、並んだ瞬間にセリアとハリオンが最初に
売り切れるハリオンマジックをみた。
287 :
名無しさん@初回限定:2006/08/12(土) 15:28:47 ID:ShvNpZ0zO
ヘリオンではなくハリオンとは…
まさにハリオンマジック発動!
え? セリア?
や、それは至極当然の結果だと。
それがセリアスキークオリティ。
>>286報告乙。
初日で二人も売り切れが出たのか。流石だな。
今日は誰が売りきれたのかな…
俺が初日に並んだ時は11時前だったが、単品は赤二人と綱以外全員売り切れてた おそらく瞬殺
ちなみにその三人は午後帰り際に覗いても売れ残っていた
メインヒロインのツェナが残ってるあたり、やっぱりスピたんファンじゃなくてサブスピファンなんだなぁ…
「声に出して読みたい聖ヨト語」
いやなんとなく。
>290
スピたんから入った人はツェナをどう認識してんのかな。
半端なネリー二号にしかみえんけど。
・かわいい
・うざい
・歌ウルサス
・目の色がちがう
・メインヒロインの器じゃない
・なんでおbsn2号じゃないのか
このくらい憶えてるがあとは忘れた
サブスピ勢やおbsnに比べたらなぁ・・・
>>292 目の色が違うなんて特徴すら今挙げられるまで忘れていた俺ガイル
294 :
名無しさん@初回限定:2006/08/13(日) 00:23:22 ID:u6/lmzLu0
微妙に蛇足、
一番最後の売れ残りはツェナですた。
ネリーとキャラかぶらせたのがなぁ・・・
最初に情報公開されたときのイメージだとまさかネリー系だとは思わんかった。
アセリアの攻略キャラ的には無難に神秘的で古風な巫女キャラとかにしとけばよかった気がする。
時深と全然キャラかぶらないし(笑)
「あなたに力(紡ぎ)を…」
うわ、めいんひろいんっぽい
297 :
名無しさん@初回限定:2006/08/13(日) 01:16:05 ID:FZm79npT0
ロティ「ツインオーラフォトンキャノン、いけえぇぇぇぇぇっ!!!」
今まさに、新たなパイロット(エターナル)がw
まあツェナの場合、相手はロティ確定だし。仕方ないかと。
ソゥユートとの絡みゼロでは厳しい。
>>298 それはあんまり関係なくないか?
ツナ自身の人気のせいだと思うが。
このスレ的に悠人と接点がないキャラは厳しいってのは確かかもしれん。
もちろんキャラ的に『紡ぎ』くらいよければ別だが……ってツナと『紡ぎ』って性格逆の方がよくねw?
ロティ……空気
ツナ……アルゴンガス(空気含有率約1%)
ツナにこんなの酷すぎるって言わせたくても口調が思い出せないです……。
いっそ終始無言キャラにすればよかったのになぁ。
んで最後に紡ぎの半身だったという衝撃の事実が(ry
゚ー゚ <僕はロティです。
| l|| ・ヮ・ノl| <私ツェナだよ
>302
せめてなけなしの特徴であるねこ耳をw
こんなのみつけた↓ OVAからだね。
AA顔文字板 アニメA.Aスレッド 36th session
. 〉 ∧ | > / i ノ/
/ / /l |  ̄ | / !
/ / / | ! j i | _ __
ム/ i| ! l / | | _, =‐'- 、`'ユ、
/イ ハ ヽ、 ヘ j イ ィ7イ/_j///⌒ヽハ
!│ | \ ヘ ヽ // j イ/Nト壱'"<_k | !)l
Y | > くニ二二二二y' / / !' 川 ¨´, 赱ク/ l !
! l />_ツ r‐、 ! ∧ >トト\ゝ' / //厶r=、、
. 厶-‐''´/ /ハ {__,_j _|イ ヽ / /__ rヘ 之´/ //ヘ ユ. |i
{ィ ‐'´ ヘ. l ト.ゝ /´ ノヘ ヾゝ」 ir-' _ rYヽV`}'ヘヘわヨ ゞュ、、
! 、 、、` ミ ュ、__>'∧ ヽ ヽト.ゝゝr`'>‐¬ヘ__jj レ' } }
| ヽ \丶、__/ '、 ヘト ̄`フ7 テ┬┬=イ ,r===、、ノノ
| \  ̄ ∧ トヽ ┴'-、' //i´`,_jィ三j ` ´
. j 丶、 i ヽヘ \ \_/ハ´/ |ュシリ
i| ヽ | ヾ⌒ヽ丶_j、ユ_,人=彡'
|| i | \ i\了
|| | | ト l \_
!! | | | i| ヽ \
エスペリア・グリーンスピリット (永遠のアセリア)
さすがエス。暴れ馬も乗りこなすぜ。
\ /// \__ ∧丶\< ̄´
>='´  ̄´  ̄ヽゝゝ\
, '´ / ヽ ヽ ヽ ヽ
/ / / // イ i. i |│ i l
/// / / // '1 !! | l j i | l
/! ,' / イ厶 { | || /__/'/ ! .l. j
l | :| Nト,三 ミヾ. i|l ,'ミく/ヽ j | l
l | :| ||' {ヒbト} ヘ. |リイヒc1}メイj | ! !
ト、 ト l |!`=¬"´ ヾ ┴=='-::/'/ | |
`ト ヽ ゝ、 ' ' イ l. |
i | ゝ ,r‐、 /| j l
| |. T7!} 、 /〉二 / │ ト、 ヽ
厶‐'| │! |. / /'´7- '¨´|_ _j | \ ヽ、
/\__! | | Y / /ン7ュ¬、ヽf´j l / /
/ ヘ| │V j |' /ヽ ヽ. ユ. V レ‐'彡ヘ
/ /i| │ ヘ. {ヾ、丶 Y /'| jク/ 、 ヽ
/ r' |! トゝヘ ヽ j ! /! l/ ヽ ヘ
/ f' | |l ト、 } / | // i ヽ
. / ! ヘ l j ヾ、 .ノ .ノj |,イ/ l \
レスティーナ・ダイ・ラキオス (永遠のアセリア)
>>300 ネリー系の性格の神剣ってかなりウザい気がする。
でも話は面白くなるな
雑魚スピ萌の人の新作で高瀬さんがSS寄稿しててマジびびった。
しかも稲妻部隊の新キャラ「ラクシューレ」が登場。
クォーリンの出番は勿論なし。
競争率0のポジションで安穏としていたクォーリンについに刺客が現る!?
え? ラクシャイン?
な、なんだってーーー
通販で購入するつもりだけれど、こりゃ絶対買わねば。
でも、しばらくたったらメーカーHPに載っけてほしいよ。くらぶざうすでも良いが。
しかしクォーリンあわれな奴よのう。
まぁ哀れだからこそこれだけスレにも愛されている訳でw
その分光陰からはどんどん離れていっている気もしますが
________ /ヽ∧/∨\
|=====| 《 ' ` ^ヽ 》
'~~~~~~ヽ 《 ノ ル从ルリゝ 》
! l」」ルl」」 《 从リ ゚д゚从 》
i !ゝ゚ -゚ノゝ 《 ⊂》|Tリつ 》
i !/wkつつヾ 《 く/|_ノゝ 》
ノノく/|_ノ | 《 し'ノ 》
し'ノ |二二二二二二|
◎ ◎
クリスタルキーホルダー原型運搬中
ナナルゥ工場長! 売り切れるのが早過ぎます! 至急増産して下さい!
というか最終的には全員凍る訳なのか? すると最後に凍らせるのは誰なんだ? イオ?
ヘヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ .'´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ
ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从
ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノ从ヲ´ヮ`ノ从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノ从ヲ´ヮ`ノ从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´
ヘヾ'´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ .'´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ
..〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉ノ〈从ハ从〉
..从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノ从ヲ´ヮ`ノ从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノヲ从ヲ´ヮ`ノ从ヲ´ヮ`ノ从ヲ´ヮ`ノヲ
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ヘヾ'´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ .'´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ '´ ヘ ヘヾ
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⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ
く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃
(フ (フ (フ (フ (フ (フ (フ (フ (フ (フ
_______
|=====|
'~~~~~~ヽ
! l」」ルl」」
i !η゚ -゚ノゝ <量産型ハリオンの生産体勢は万全であります!sir!
i ! 》|Tリゝ
ノノく/|_ノ
し'ノ
こわっww
緑なだけに量産型w
赤い奴はまだか。
薙刀持った赤い奴……ヒミカは3倍か!
318 :
名無しさん@初回限定:2006/08/16(水) 23:54:22 ID:36Bt6ceS0
そうなると、ナナルゥはキュベレイmk2になりそうだ
オルファはソードインパルスでひとつ。
アセリアのssって数は多いけど18禁物ってないよね。
そういえばお勧めのssサイトってある。
最近七野さんのサイト更新しないし。
>>320 >>1の外部板:雑魚スピスレ保管庫に目を通してから「ない」と言い切ってもらおう
322 :
名無しさん@初回限定:2006/08/17(木) 09:23:33 ID:LnLwlOYd0
>>320 七野氏のサイトはもうダメだろ
閉鎖したほうが良いと俺は思うがね
名前は書かないけど歪んだ正義心持ってる誰かさんなんて見てて痛々しい
どうでもいいが、余所様の火種わざわざこっちに引っ張ってくるのやめような。
あとsageような。
>>320
DE以外にならあるんじゃね?
外部サイトは見てないんで分からんけど。
324 :
二度目の偶然:2006/08/17(木) 15:32:26 ID:3ysJJsOwO
先日、北方五国は我がラキオスによって統一された。
それによって力を得た父様は戦争を続けるだろう。
戦争。人は何もせず、スピリットばかりが傷つき消えていく。
スピリット。人に従順で、それ故に道具として扱われる彼女達。
それともう一人。妹の為に自分を偽り痛みに耐えながら戦い、仲間の為に辛いであろう神剣の干渉に耐える異世界の少年。そんな彼があの時見せたのは喜びだった。
心が乱れ、考えがまとまらない。このような時に話せる相手はいなくなって少し寂しいが、彼女達が嬉しそうならそれでいい。
結局、考えるのが面倒になった私は、考えなくていい私になることに決めた。
ヨフアル買ってあそこに行こーっと
二人分のヨフアルを抱えて高台へ。そこに広がる景色のなかにユートくんは居なかった。当たり前なのかもしれないが、少し寂しい。それを感じた自分は期待していたとわかって赤面。
顔を赤くしながら、しょうがないよ、と開き直り腰を下ろす。
今日は天気がよく遠くまで見渡せる。髪を揺らす風が心地よい。
そのまま何も考えずに風を受けていると、不意に足音が聞こえた。この高台に人を見ることはあまりなかったので、振り向いて確認する。すると、
ユートくんがいた
お互い軽く挨拶をして、久しぶりだな、なんて言われたらこっちもそう返すしかない。何日か前逢ってるのに…。
奇遇な事にユートくんも、私に逢えるかな〜って思ったからここに来たみたい。少し嬉しい。
平和、ずっとこのままならいいのに。
思ったことをそのまま言ったらユートくんは同意してくれたみたい
326 :
二度目の偶然:2006/08/17(木) 15:36:42 ID:3ysJJsOwO
逢えると思ってなかったのか?
一瞬強い風か吹き髪を抑える。
半々かな、逢えればいいなとは思ってたけど。
なんて応えたけど、少し嘘。本当は逢えるとは思ってなかった。だから聞いてみた。ここにはよく来るの?ユートくんの応えは、否。まだ二回目らしい。
なぜか嬉しくなった私は、私もだ、と言う。これは偶然なんかじゃない、きっと運命なんだ!なんて思っちゃう。
でもそんなことを断言するのは、いくら私でも恥ずかしい。なので控えめに。
赤い糸、と話しはじめて、ユートくんはこの世界の人じゃないと再確認。
改めて赤い糸の話を。熱い心、情熱の色と言ったらユートくんは何かを考えていた。聞くと、
同じような迷信があるとのこと。相づちをうって、そこで気付く。ヨフアル!
脇においてあったまだ暖かいそれを差し出す。
ワッフル、好きだな…
呆れ気味のユートくんの声。
ワッフルじゃないよ、ヨフアルだよぉー!
これだけは譲れない
327 :
二度目の偶然:2006/08/17(木) 15:48:10 ID:3ysJJsOwO
これは多すぎるだろ。それはユートくんの分も買ったから。逢えるとは限らないだろうに。その時は自分で。
あぁ〜やっぱり美味しい〜。いそがなくてもいいだろう、との声。わかってないねユートくん、焼きたてが美味しいし美味しいときにいっぱい…って案外食い意地はってるな!?
そんなんじゃないもん!なんて言っても無駄みたいで。
説得力無いって、って力の抜けた笑み。
……これを見るためなら何言われてもいいかも。
風が気持ちいいねぇ〜
そうだなぁ〜、とぼんやりした声で返事。謁見の間でのものとは比べものにならない。前見たときはシャッキリしてたと言ってみた。ユートくんにとってはこれが普通らしい。
つい、本当のユートくんはこっちなんだ、なんて言っちょって怪しまれたけど、とりあえずヨフアル食べさせて誤魔化した。
美味しいといってくれた。同じものを美味しいっていえるって幸せ
328 :
二度目の偶然:2006/08/17(木) 15:50:12 ID:3ysJJsOwO
毎日がこうだといいな、でもたまにだから幸せだと思うのかもね。
ユートくんはヨフアルを食べながら相づちをうつ。
お仕事の方はどう?なんて聞いてみる。ユートくんは、仕事なのか?って言った。
町とか人を守っているから仕事だよ、と思ったまま言うと、守るなんて考えて無かった、なんて返事をする。
胸が痛い。罪悪感と少しの何かで。 この国、嫌い?
嫌われたくない。つい顔が強ばる。
よくわからないけど、前までこの国の為なんて思ってなかった。
やっぱり…そう、なんだ
でも今はこの国を守る必要があるかも。
……え?なんで?
その問いの答えは、私が居るから。そしてこの国が気に入ってるともいってくれた。
嬉しい。物凄く。嫌われてない。
思い浮かんだ言葉で礼をすると、ユートくんは恥ずかしそうにしている。
私も恥ずかしくなってきて照れ隠しにヨフアルを突き付ける。ついでに、この国を守っている報酬として、という言葉もつけて。
ユートくんは安すぎると言っているけど万更でも無さそうだ
329 :
二度目の偶然:2006/08/17(木) 15:53:31 ID:3ysJJsOwO
楽しい時間は速く過ぎるもので。そろそろ戻らなくてはいけない。
立ち上がるとユートくんに、忙しいのか?と聞かれた。王女さまはちょー多忙なんですよ、なんて思いながらにやりと笑って頷く。私の正体知ったら驚くよ?なんて言葉を脳内で再生して、思いつく。
ユートくんにゲームをしようと提案。唐突なことに文句を言われるも、自信満々に返す。
三回目の偶然が起きたらデートする
ユートくんは、なんだそりゃと呟いた。
今度は詳しく、時間も場所もわからない次偶然逢ったらそこからデート、説明した。
そんな暇じゃないとユートくん。私だって忙しいもんと言ったら、ワッフルたべるのがか?なんて茶化された!ユートくんの意地悪
おっと脱線
デートの内容を聞いてきたので応える。前に佳織に聞いたものそのままに。
330 :
二度目の偶然:2006/08/17(木) 16:04:38 ID:3ysJJsOwO
ユートくんの感想は人に聞き齧ったようなものだな、だった。図星。
しょうがないじゃない識らないんだから、と脳内で開き直り。
ユートくんはもっとちゃんと、なんて言うけど聞く耳もたない。
いくら説得しようがもう決めた。普通じゃダメ、運命がいい。
ユートくんが理由を聞いてきたのでかんがえる。
運命には厭な思い出しかない、だから好い運命もあるって信じたいから。
でも恥ずかしかったので冗談を言ってみたら、ユートくんが近づいてきて握りこぶしをこめかみに、
グリグリグリグリ
私の応えが気に入らなかったようで、冗談と認めたらやめてくれた。痛ぃ
本当の理由を言う。素敵な未来がやって来るって信じられそうだということを
おまじないを教えてもらおうと思う。ハイペリアの約束のおまじない。予めえっちなのはだめだと言っておく。しないとは思うが万が一というやつだ
言われたとおりにしたら、ユートくんが小指を絡めてきた。…ちょっとえっちぃ
絡めている間に約束を、次に逢ったらデートする
ゆびきった
331 :
二度目の偶然:2006/08/17(木) 16:06:00 ID:3ysJJsOwO
ゆびきった。不思議な響き。何されるかわからなかったので少し安心、ついでにユートくんをからかおう。ほっぺにキスまでなら、と言うとユートくんは真っ赤になった。
わかりやすいなぁ。面白いかも、なんて思いながら最後のつもりに一言。
毎日出歩けば逢える確立あがるかもよ?
その後に予想外な言葉を耳にして動きがとまる。えっと、それもいいかもな?
ユートくんは言葉を続ける。自分が望むなら運命だって引き寄せることが出来る、そう思いたい。
運命を引き寄せる、だなんて考えもしなかった。そうゆう考え方もあるんだ。
ユートくんは凄い。でもなんだか悔しくもある。ということで、
望む未来が私とデートすることって遠回しな告白?
とだけ言って駆け出す。後ろで何か言ってるけど気にしない。ユートくんが私を、ね……本当だったら嬉しいかも
気分爽快、今の私はなんでもできる!運命だって引き寄せて見せようじゃないか!
グダグダです。実際と違う点があるかも知れません。レスティーナのイメージを壊したかも知れません。
携帯からの長文失礼しました。
乙です。
別キャラ視点ってのは面白いですよね。
あのイベントの中でのレスティーナの心中とか本心とか本音とか本性とかがよく表現されていると思います(ォィ
次は是非雑魚スピ視点でのシリーズ化を
スピたんの小説発見、いまいち気が乗らないので買わずに少し立ち読み
どうもヘリオンがヒロインらしいが、オリジナルヒロインたるツェナの立場がないなぁ
ところでふと思ったのですが、ヒロインヘリオンってこれは寝取られになるのか
前作ヒロインが入ってたら寝取られだろうけど
別に前作ヒロインが入ってようとその話の中でユートとくっついてなければ厳密には寝取られじゃない
雑魚スピが誰とくっつこうと寝取られとは思わないけど、単に食い荒らされるのはなぁ
>>332 会話に「」を一切使わずここまで表現するのは凄い&面白い。
レスティーナ好きにはたまりませんなw
次は是非三度目の偶然凶悪弁当やお風呂で背中流しなどを
本編やってない
>>334なんだけど、食い荒らしてたわけ?
ユートは一応、必要最低限(儀式)を除けば本命にしか手を出してないのに?
本編ってスピたんのことです
>332
新人さん?
おもしろかった。
レスティーナの明け透けな本心が等身大の柔らかな風って感じで。
レスティーナとレムリア、本性はレムリアの方がいいなあ。
>320
以前、胸くそ悪くなるような調教物を見つけた記憶が……。
スピたん小説は怖い物見たさで買うべきか……こういうのってザウスちゃんと監修してんのかね?
>>340 イービルでは体はユート、意識は求めだし……ん?ロティも紡ぎに操られてた?
>>334 とてもうまくかけてると思います。
レスティーナの思いがよく伝わってきました。
女王であるレスティーナにとって考えることが多すぎて
そのプレッシャーから一時的にでも逃げ出すためのレムリア・・・
本当の彼女はどっちなんでしょうか、どちらも彼女って気もしますがw
>>321 外部保管庫は軽く読んだのですが18禁に印が無いから見つからないんですよね。
出来れば一つか二つ例があれば。
>>322 よく見たら七野さんのサイトは新作だけ別サイトに仮場所がありました。
かなり無茶な設定のssがあって笑えた。原作キャラ居ないも同じだった。
>>344 SS探しはArcadiaとかSS捜索板でした方がいいよ。
それから、DE関連(特に設定とか作風とか)は荒れるから止めて。
雑魚スピ視点でワンシーンはむずいのではと言ってみる
戦闘シーンでの雑魚スピ視点ならなんとか
あうう〜睨まれてますぅ…よ、よーしここは私の美貌で骨抜きにぃ…ってあ痛っ! ふぇええんもうヤだぁ!
……駄目?
>>344 つ作者別『妄想の人』
エロといえば妄想の人、妄想の人といえばエロ。
>>347 ナイス。場面がありありとまぶたの裏に浮かんでくる、うん。
教えてもいいとは思うけど過ぎた甘やかしにならないように気をつけたいよね、お互い。
そう言う私は、ナナルゥ長編の一つ「SALVAGE」を推すわけだが。
信じてるよ、何処までも。
その孤独な背中に襲い掛かる、あまりに惨い多くに必死で耐える貴方の背中を。
信じてるんだから、何処までも。
その孤独な背中に容赦ない、それは永すぎる歪みの積み重ねよりの理不尽に耐える貴方の背中を。
信じてるあげるわよ、何処までも。
その孤独な背中にドス黒く囁いてくる、貪欲な神剣の心への侵略に耐える貴方の背中を。
信じてるぞ、何処までも。
その孤独な背中に自ら背負った、あの何処までも広がる空の下での自分の言葉に耐える貴方の背中を。
貴方のために、この青きマナにて病毒と苦痛をせめてやわらげます。
貴方のために、この青きマナにて眼前の全てを凍てつかせて砕きます。
私と私たちと、そして私たちの大事な暖かく優しいものをもまとめて絶対に守り抜こうと戦う貴方のために。
だからいつか、アクアマリンのリングを私に贈ること…わかった?
だからいつか、ブルーサファイアのブレスレットを二人にちょーだいっ、くれるよね?
だからいつか、ラピスラズリを持って来い…何か作るから。
他の色のマナたちと共に、青きマナは何処までも貴方の背中を見ています。
終わり
雑魚スピ視点。
やってみよーとしたけど、やっぱり難しいもんだわ。
しかもメインヒロイン混ざっちゃったし…まあいいか。
ナナルゥの草笛吹きって日課ということでよろしいのですか?
というより本編を雑魚及びヒロイン視点で、というのは控えたほうがいいのですか?
もうやっちゃった私としては気になります。
大丈夫なら次はナナルゥでやります
>>352 んなこたーないです。
よほど変な方向に行かない限り自由な発想で大丈夫です。
どうしても自分の書くSSに不安があるのなら、保管庫で先人たちの軌跡を辿ってみるのがいいでしょう。
保管庫見たけどかなり物凄まじい量だな・・・
とりあえず短編ギャグか短編カプ物でオススメってある?
まずは、カプでセリア『熱病の理由』、クォーリン『空気なんて、よんでられない』
ギャグ『塔Lv12』『マロリガンより愛を込めて』あたりを
大丈夫なようなので書きます。イメージを壊してしまったらごめんなさい
357 :
変わった日課:2006/08/18(金) 22:42:32 ID:uwDTKKCCO
昔から続けていたことを今日もしようと思う。
館を出て、いつも歩いている道を通りいつもの場所へ。
……、後方から気配が…三、いや四。敵意はなし、ならいいだろうと判断。そのまま数分歩き目的地に。森の中、多少開けた場所
……後方に気配、ついてきている?問題はないと再認識、そんなことより目的を果たそう。
地面を物色、そして最適と思われるものを発見。それを採りいつもと同じ地点へ移動。木に寄り掛かる、これが一番楽な姿勢である。さて今日も―――
………………………♪
流れだす音。それを聞いていると不思議な気分になってくる。
草笛。これはそう呼ばれるらしい。
358 :
変わった日課:2006/08/18(金) 22:44:26 ID:uwDTKKCCO
不意に先刻の気配達が動きだした、こちらに向かってくるようだ。
ネリー、シアーにハリオンそれとユート様。
用件を聞くために演奏を中断する
……夜中に部屋を出るのは不審なことなのですね。
趣味、楽しみとして思う事柄。これは趣味といっていいのだろうか?
……楽しいからしてるんじゃないの、と聞かれても。楽しい、がわからない。
なんでこれを続けるのだろう。不思議な気分になるから?なんとなく?的確な言葉は思いつかないので、意味はないと応える。
できれば皆の前でも吹いてくれないか、とのこと。
意図はわからないが、別段不都合はないので、了承。
359 :
変わった日課:2006/08/18(金) 22:50:30 ID:uwDTKKCCO
それと、とユート様は続ける。佳織が帰ってきたら一緒に演奏してくれないかな。
どんな人か、曲は、合わせられるか。いろいろ不安はあるが不都合はないのでこれも了承する。
その返事を聞いた後、ユート様は満足したらしい。先に戻ると言いこちらはどうかと聞いてきた。
まだ戻る気にはならずもう少しここにいることに決めた。その旨を伝えて、後ろ姿を見送る。
一人になり、いつもと違う今日について考える。
途中までは同じ、草を採り吹きはじめる。そこへユート様達がきて止めてしまった。
しかし、いつもより安らかな気持ちになっているのを感じる。理由はやっぱりわからない。
ついでに幾分涼しくなったとも感じる。疾く帰らなくては
帰り道。明日からは少し早い時間に出なければと思い、微笑
おしまい
>>350 誰が誰だか判ってしまうのはどうしてだろうw
しかし青スピズは自分色の宝石がお好みなのか……一部目的が違うようだけど。
すると赤はルビー、黒はブラックパール辺りだろうか。
>>351 日課というか、本人ただ笛けるから笛いてるだけのような気もするけど。
>>357-359 乙。PS2のワンシーン? 自分で処理できない気分を抱えてるのに
曲をあわそうとしているあたりがナナルゥクォリティー。
ところでそろそろHN決めた方が保管庫の中の人も喜ぶかも。
このままだと勝手に「携帯の人」とか名づけられてしまいますよ、と。
>>360 レスさんくすです。
さすがにセリアとアセリアのはわかりやすいとは思うけども。
シアーとネリーは、果たしてそんな難しい事を難しい文章で思考できるのかという疑問もあったり。
しかも、長いし…試しに実際に口に出して言ってみたら舌をかみました、私。
(その場面を誰にも見られてないのが本当に救いだ…)
青スピズに青い宝石というか誕生石をあわせたのは思いつきです。
それぞれに、その個人個人のイメージっぽい意味があって、それを合わせたりもしてます。
>>357〜359
レスティーナのとあわせて、連続で乙です。
確かに、PS2版での一場面ですな。よく描けてると思います。
HNについては、自分自身は最初から決めないでオートで名づけられたほうが良かったなと今更後悔してもいます。
ある意味、それって称号なんで。
前回、前々回を評価していただき感謝の極み。PS2版しかやってない私が来ちゃいましたよ
妄想が暴走したので頻繁に書かせていただきます。 HNは付けたほうがいい………?
>>362 だいじょぶ、私ももともとPS2版で初めてアセリア知ったクチ。
もともとはコンシューマ機のギャルゲ版にいて雑魚スピ関連の話からこっちに誘導していただいて今に至る感じです。
私が永遠神剣シリーズ(仮?)でやった事あるのはPS2版アセリアと、スピたんだけ。
他にも、ここの書き手さんでPS2版から来た人もいます。
あとなにげに、もともとのPC版だけでスピたんどころかエクスパンションもやってないよー、て人もいます。
ちょうどだいぶん以前にも、こういう話があったとですよ。 詳細は保管庫をどうぞ。機会があれば過去ログを眺めてみるのも面白いですよ。
SSだけでなく、過去ログのレスやネタにかなり面白いのがたくさんあるしねぃ。
色々と教えてくださりありがとうごさいます。今回も本編別視点を。イメージを壊してしまったらすみません
………保管庫のなかで私のってなんか異色ですね
365 :
御挨拶:2006/08/20(日) 01:01:39 ID:PNe8+V+wO
ま、前は勢いで話せてたけど、こんな改まってだなんてぇ……。
ユート様がいらっしゃる部屋の扉を前にして、固まる。顔が、というより全身が熱い。
腕を上げるが扉をたたく前に止まり、下ろしてしまう。さっきから同じ動作を繰り返しているけれど、まったく踏ん切りがつかない。お邪魔じゃないか、不快に思われないか、なんて考えてしまっているからだ。
やめちゃおうかな、とかも思う。思うけど、ご挨拶しにいくと決めたのは自分だから、とか二人でお話する機会はもうないのではと思い止まる。特に後者が切実だ。うん。
思考の結果、女は度胸だ!なんて自棄になった考え
勢いでノック。ユート様の声が返ってきて緊張も帰ってきた。もう後戻りはできないので、何を言うつもりだったのかを思い出しながら入室の挨拶をする。
少しぎこちなくなっちゃった…。
それによってさらに緊張。なんとか自己紹介をするも、頭がだんだんとはっきりしなくなってくる。
エスペリアさんからどんなふうに聞かされているのかは気になるけれど、白くなる思考では色々言うつもりだった言葉さえも言えなくて、一番言いたかったことを発するのが精一杯だった。
最終的に頭のなかには戻ろうということしか残らず、礼をして反転。何だか歩き方さえもギクシャクしているけどなおす余裕はない。扉まであと少しという所
足がもつれ、うきゃあ、と声をあげながら転ぶ。
いたたたたぁ〜、と起き上がり、ここが何処なのかを認識する。
羞恥げーじが臨界を超えました。
私は全速力で逃げます
ユート様の部屋をでてすぐさま自分の部屋へ。全力で走ったから以上に顔、というより全身が熱い。
はぅ…ユート様に恥ずかしい所見られちゃったなぁ。私のドジぃ……
ユート様にどう思われたかはわからないけれど、いつかお役に立てたらなぁ。なんて思いながら暮れる一日
>365
セリアさんたら初なねんねじゃあるまいし。しっかり「あなたのこと信用してません」って言ったのかしら?
え、ヘリオン?
以下 エスによる紹介文掲載
「わたくしより人気の出そうな娘は早めに刈り取る…………あ、いえ独り言です。お気になさらずにユートさま。
コホン。ブラックスピリットのヘリオンです。我がラキオススピリット隊では唯一の黒スピリットにして、前線投入には時期尚早と言わざるをえない
基本すら覚束ない訓練段階のスピリットです。本来はまだまだ入隊させるべきではないのですが……戦況が許してくれません。
あの……わたくしがこんなことを言ってはいけないのですが、ユートさま。どうかこの娘のことをお気に掛けてくださいませ。できれば、ラキオスに留め置いて、
そのまま放っておいてまったく気に掛けずいないも同然訓練も忘れて予備キャラのスクロールすらしないくらいにして下さってわたくしとユートさまとオルファの変更皆無な部隊で戦いに邁進致しましょう。いえ、オルファの優先度はわたくしの下ですから」
悠「まったく心配性だなあエスペリアは。 (コンコン) ん?誰か来たのか?」
>>364 異色なのは新風が吹くとも取れる
がんがれ
>>366 そして戦場に出て早々、赤スピの全体魔法で燃え尽きるエスペリア・・・
ある1シーンのNG
「ウルカ?入るぞ……?……あれ、いないのか」
「うーん、少し探してみる――ぐぉっ!くっ、なんだいきなり……!」
【あの娘は『誓い』の側ににいた子よ……?信じられる…?ううん、信じられるわけないじゃない……】
「はい!?」
【犯して殺しちゃえ!】
「あの、………『求め』さん?」
『求め』萌キャラ化計画
既存だったらすまん
>>369 既存…新たなエトランジェよ、それがお主の神剣の名か。
という世にもつまらん冗談はさておいて。
個人的には【求め】は古風な和装の女性というか武家の女というか。
和風女王様風味ということで、一人称を「わらわ」にしてみるとどうかと考えてみる。
さて、
聖なるかなの開発画面を見る限りだと雑魚スピは今回も出てくるみたい
剛田の扱いといい、エライ気合の入りようだが
逆にいえば年内発売は無さそうねw
>>369-370 待て、求めは♂だったような気がするのだがどうかw
とある1シーンのNG
「え、え、ユートさま?! ここは浴場ですよ?!」
【ふふ……いい格好だな】
「ユートさまじゃ……ない? 貴方誰ですか!……え? まさか……求め?!」
【許さん……】
「ふぇ?」
【我の契約者に色目を使うなど許さん……犯す……犯し犯す時犯せ犯そう……】
「……あの……求め、ですよね?」
『求め』ツンデレ化計画orz
>>365 凄いなぁ、携帯でここまで書き込めるなんて(←感心所が違う
それはそうと、乙です。
形式とか考え始めると途端に固くなってしまう辺りがらしいですね。
この調子で全員いってしまうのだろうか。ワクテカ。
>372
だって穴空いてるじゃなーい。
「我が契約者となる者は一穴主義を守らねばならん! 薙ぎ払え!」
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
ゞ(リ´Д`ノ! <うわああああぁあぁぁあぁぁぁ
人 Y /
( ヽωつ ο°:;。。o。
(_)_) '
>371
雑魚スピってどういう事なの?
ザウスHPは全く微塵もなるかなの文字がない。クラブザウスも同様ってなんなのさね。
375 :
カツラギ:2006/08/22(火) 21:36:29 ID:3o/c81B70
某ss投稿サイトでたこ殴りにされたアセリアss筆者です。
ついに発言も全て消されちゃいました。
オリキャラとオリスピが大量に出るssですがここ以外投稿場所見つからないしいいですか?
それとも雑魚スピメインじゃないとアウト?
ここは避難所でもチラシの裏でもありません。
保管庫の過去作品を読んだ上で御自分で判断して下さい。
貴方が分別を持ち合わせた大人である事を祈ります。
投稿場所が見つからないのなら自分で作ればいいじゃない
>>1にある保管庫を読んで、自分の作風が合うと思ったらどうぞ。
これは私個人の意見であって、このスレの総意では無い事をお断りしておきます。
テンプレに黒・酢化吐露禁止とかいれとこうZE
というような意見が出ないようなSSなら、大抵いんじゃないの?
まあ、自分が気に入らないからって文句言う香具師も少数いるけどな
>>375 それ系はDreamElementの方がいいと思う。もしくはArcadia。
反則能力持ち主人公とか白スピヒロインとかマジ勘弁
>>379はここが某サイト化してあっちの連中の出張所状態になったら責任取れるのか?
>>381 だがオリキャラもオリ神剣も駄目だとは決められてないんだよな。
>>375 俺は書きたいなら書きゃいいと思うよ。
ただし受け入れてもらえるかどうかはまた別問題でしょ。
スレ住人全員にスルーされることは覚悟すべき。
書き手はいかなる作品を投下しても構わない。
(アセリア関連のものでこのスレで禁止されていない内容ならば、だが)
読み手は自分の気に入ったものだけ読めばいいし、
気に入らない作品ならスルーすりゃいい話。
まぁここよりはDreamElement向きの作品みたいだけどね。
投下するのは構わんけど皆に酷評されたりスルーされたりしても文句は言わんように。
っていうか仮にも職人なら作品だけで語れ。
でも他所を追い出されたからここに投下って発想は正直ご容赦願いたい。
どうしても公開したいって言うのなら、自分でサイト作ってそこでやったらどうだろうか。
向こうもスルーしてやりゃ良いのに。
ここ2、3日見てなかったから顛末は分からんけど、DEが通常状態なら普通に掲載されてたと思う。
そしてそういう類の受け皿がDEなんだよなあ。
>382
原則で言うとそうなると思う。追随者も、”おそらくは”出ないだろう。
424氏にはご足労だけど……スマソ 嫌なら無理は言わないです。
ただ、おそらくカツラギさんはスレへの投稿の手間を知らないだろうね。
だから、やはりここへ行くのが幸せかと↓
ttp://mai-net.ath.cx/
>>375 このスレの一住人としての意見を言いましょう。
お こ と わ り だ !
オリキャラとかオリスピとかメインとかそんなのより以前の問題です、遥かに。
単純な政治外交の話として、このスレは某所さんと明示的な同盟関係にはないですが、
明示的に敵対関係にあるいうわけでもありません、たぶん。
で、そこに
・・・・ ↓↓↓
> 某ss投稿サイトでたこ殴りにされたアセリアss筆者です。
>ついに発言も全て消されちゃいました。
↑↑・・・
と主張する人物が現われて、これを受け入れた場合、
当然ながら、某所さんとの関係は悪化することが見込まれます。
さて、この場合、この人物を受け入れることによる収支が問題となるわけですが、
某所で起こったという事の正否はさておき、ここでのたった1レスの言動、
それだけで、収支が赤字になる公算が極めて高いと判断するに充分と考えます。
力量とか作品内容とかは知りませんが、人間として向上しないと、
何処へ行っても同じではないかと思います。
ずれた。
・ ・ ・ ・ ↓↓↓
> 某ss投稿サイトでたこ殴りにされたアセリアss筆者です。
>ついに発言も全て消されちゃいました。
↑↑・ ・ ・
>>385 >当然ながら、某所さんとの関係は悪化することが見込まれます。
>さて、この場合、この人物を受け入れることによる収支が問題となるわけですが、
某所との外交関係とか、そういう観点で受け入れ拒否ってのはちょっと違うと思うんだけどな。
うちは少なくとも、bbspinkに数多く存在するネタ系スレの延長なわけで、
外部でのいざこざは少なくともここに持ち込むべきではない。
だからこそ、作風とか空気嫁な観点から考えて、うちよりもarcadiaへGoって事でお一つ。
つ 【
ttp://mai-net.ath.cx/】
388 :
385:2006/08/22(火) 23:28:25 ID:+6Ftzlc/0
>>387 あ、うん、そこ自体は本筋じゃないのはわかってるんだ。
> 人間として向上しないと、何処へ行っても同じでは
ようはこれが言いたくて、そこへの振り。長い上に不適だったか。ごめん。
何処か余所へ振るにしても、開口一番こんなこと言ってしまうのは
どうにかしないと、振り先に申し訳ないと思ったんだ。
どうでもいいのだが
この一連の流れは向こう側からの余波ということで受け取っていいのか?
俺にはそうとしか思えないのだが
流れを無視して投下
スピでないのはご容赦を
前の奴等より妄想成分が強いので注意してください
タイトルは思いつかなかったからこんな微妙な感じになっちゃいました
再度いいますが、イメージを壊してしまったらすみません
長文失礼しました
391 :
女の子:2006/08/22(火) 23:46:03 ID:j7bRJ3WEO
エトランジェが謁見を求めている?先程前線に居たはずだが、なにか不都合でもあったのだろうか。
なので会ってみたところ、用件は漆黒の翼を擁護してほしいとのこと。
戦闘で傷を負わせて、後に怪我をしたまま倒れていた所を発見。神剣の気配が感じられず、オルファに救けてほしいと頼まれた。
状況を説明してもらい、思考。傷が治りきってないこと、砂漠に倒れていたことから考えると、神剣の力が弱まったので捨てられた…ということだろう。……捨てられた、なんて物扱いな考えに自己嫌悪
少し力の籠もった話し方からユートもカオリのことを知りたいのだろうと判ったので、帝国の情報を得るため、と言って条件付きで許可を出す。
ついでに半分女王としてではない忠告を
隊 長 として、間 違 い のないように。
それからすぐ議会を召集。始めにユートが口を開く
帝国のスピリットを擁護したい。
ざわつく議会に、彼女は今戦う力が無いと説明するユートの声を聞いた後同意をしてみせる。帝国の情報を得るため、と言ってもまだ何か騒ぐのでユートに監視と尋問を任せる旨を命じた。
それで納得したようなので議会を締め、部屋へ。
自室のベッドに倒れこみ、思考する。
スピリットの保護は良い。私としては大陸全土の娘たちを保護したいとも思ってる。それでも胸には小さな不満が。
…ユートくんの傍にまたスピリットが一人。ただでさえ綺麗な娘たちに囲まれてるのに。わたしもカオリのことは知りたいけど、あの娘は今までいなかったタイプだしぃ……――
おおよそ女王らしくないこと、前まではこんなこと考えもしなかったのに……。――〜〜もぅ!この件は保留!
いくら考えても無駄ということで頭の隅に追いやる。重要なことは今できることはなにかである。
厨房でも視察に行こうかなぁ…。
ため息とともについ苦笑。女の子してるなぁわたし
陛下。女の子してるなあ、というのも何かの受け売りですね?
いけませんね。やはり実地体験が必要です。
いざ遺憾! 男子禁制の大膳太夫。
まずはお米の研ぎ方です。洗剤はほどほどに。
次に……
――厨房
料理人A「ひぃっ! ま、また陛下が人払いせよってお達しだ!」
料理人B「またかよ! このまえなんか鍋が溶けちまってたんだぞ。どういう化学反応させてんだよ!?」
>>375 |
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/V\ ,J
/◎__ヽ ジー
レ'´iミ(ノハソ
_ l !ik(i|;;゚ヮ゚ハ < そ、そんな吊りに……
ヽツ.(ノリ:::::::.::::.:..|)
ヾソ::::::::::::::::.:ノ
` ー U'"U'
>>391 スピじゃないとかあるから最初の二行で王様かとオモタorz
王女の時には"ユート"で思考している辺りやっぱり二重人k(ry
ってちょ、厨房は勘弁してくださいコロッケ王女w
というかここは個人サイトでも何でもないんだから
ローカルルール違反するような明らかな嵐でもない限り
書き込みを拒否はできんがな。
保管庫の方については管理人の判断で好きに出来るが。
>391
乙。
「してるなぁ」が良い感じですね。視察どころか変身して(ryしそうでw
特に意味がなければカタカナは全角が良いかと思います。
あと、句点(。)にご注意を。
>>375 正直に言わせてもらうなら、あなたはここでも(作風が)受け入れられないと思います。
なぜなら、あなたのSSはアセリアである必然性が感じられないからです。
アセリアの設定だけ使って、世界観や元々いるキャラが大事にされていない感じなのです。
別にオリジナルな神剣やキャラクターが出てくるのは悪いことではありませんけど。
(嫌な人もいることは確かですし、私もその一人ですが。)
>>391 乙。
カタカナが全角だったり半角だったりするのが気になりますが。
「永遠のアセリア世界で俺=最強のオリジナルエトランジェと従順で他の作品からスピリット化したキャラクターが原作レイプするぜうははははー」
ないかにもU-1的小説なのは勘弁な('A`)
正直オリキャラ主体の作品は作者のオナニー物としか思えないからな。読んでて痛いとしか思えん。
まぁ後は本人が判断するでしょ。
投下してウザかったらそんとき言えばいいんだし。
俺もDEだめならArcadia薦めるけど。
>>391 これ王様の方だったらある意味神ですなw
一応訂正しておきます。
レスティーナです王様ではありません
レ ス テ ィ ー ナ です
そんな王様気持ち悪すぎる 人物名を全角、他を半角にしようかと思ったけど見苦しいようなのでやめます。
いや勿論皆ネタだろ
うほwwwキングワロスwwwとか本気で思ってる奴がいるのか?
不粋な書き込み申し訳ありませんでした。
次はファーレーンです
イメージを壊してしまったらすみません
402 :
お洗濯:2006/08/23(水) 02:34:45 ID:UsA5l6quO
ニムと一緒に盥を持ち出してお洗濯。今は二人だけだから仮面は付けていないので、風が心地よい。
いつも通りため息とともにめんどくさいと言うニムを、戦うだけが仕事じゃないとたしなめる。
わかってるけど。口とは裏腹にめんどくさいというオーラを纏うニムへ、洗濯の楽しさを問いかけてみた。
少し間をあけ、あんまり、とだけ。
…、共感はできるけどあまりしたくない、といった様子…かしら。
それは感じ取れたがもう少し素直になってほしいので、苦笑しながら諫める。
と、その時
横から声が聞こえた。
そちらを向くとユート様が。えっと…、ニムは判るのに私はわからない?お会いしたことはあったはず…
あ………仮面してない
思い出した途端鼓動が早くなり、何も考えられなくなった頭に避難警告が鳴り響く。
それに従い普段は欠かさない礼も忘れて、顔を隠しながら全力ダッシュ。後ろからニムの声が聞こえるけど今は気にしていられない。置き去りにして走る、走る。
自室へ駆け込んで荒い息を整え、治まってきたので先刻のことを振り返ってみると。
洗濯中、素顔が見られる、逃げ出す。
一連の動作、特に顔を見られたことに羞恥を感じて、耐えきれず枕に顔を埋めたとき、ニムが部屋に飛び込んできた。
あ、…………ごめんなさいニム
説教されました。
後で洗濯物が置きっぱなしなことに気が付き、取りに行く。見てみると洗濯が済んでいた。
ニムは追っ掛けてきたし、………誰が?
ニムに心当たりを聞くと、ユートのせいだからユートに。
……………はぅ
>>381 まずごめん、喧嘩売るとかじゃなくて確認したいだけなんだ。
>白スピヒロインとかマジ勘弁
これはイオの事を指してるんじゃなくて、原作の雰囲気を何もかも台無しにする、やりすぎオリジナルヒロインとしてのオリジナル白スピリットとかはやめてくれ、って事なんだよね?
一瞬びっくりしちまったんで、確認したいんだ。気に触ったらマジごめん。
> オリキャラとオリスピが大量に出る
ここに対して言ってるんでは
>>402 「盥」が「たらい」と読むのだと初めて知った俺ガイル。
それはそうと、可愛いファーレーン乙です。
しかし恐らくは女性物しかない筈の洗濯を悠人にやらせるとは、やるなニムw
>>403 イオが駄目ならクォーリンとか今頃大変な事に。
オリキャラ駄目とか言う香具師に聞きたいのだが
・ゲーム本編に出た場面をゲーム本編のキャラを使い自分の解釈で話を作成
・オリジナルの話をゲーム本編のキャラの名前と性格を借りて話を作成
・オリジナルの話をオリジナルのキャラでゲームの世界での話を作成
どうちがうんだ?どこまでなら「お前が」許すんだ?
ここで紹介されたSSだろうがなんだろうがに登場する者たちはみんな
「ゲームの中で活躍したキャラを自分なりにアレンジしたキャラクター」でしかないんだから
オリキャラ禁止は限りなく「このスレに投下されるSSのキャラ」も禁止になると思うんだがな、おれは
>>406 こう言うのが沸いてくるから、ホント勘弁。
上の方で質問した奴は、Arcadiaで好き放題書けば良いと思うけどな。
オリキャラ主体なんてここで投下する必然性無いだろ。
>>408 正論ではないと思うよww
屁理屈・詭弁の類
原作の設定を基にした原作キャラと
それがないオリジナルは明らかに違う
二次創作ならば原作キャラであっても
オリジナルと変わらないってのは流石に暴論でしょうがww
何処までなら原作のイメージを壊さないかは主観的で微妙な問題だが
それも許す許さないとか言った偉そうな話にはならんでしょ
上で誰かがが言ったように、余りに行き過ぎていれば
スルーされるってだけの事だし
俺の意見としては、オリでもなんでも投下自体は自由
しかし、受け入れられるかどうかは別の問題なので
自分の作風と「投下先(←ここ重要)」を考慮して良識的にご判断下さい、ってとこかな
>406
その理屈は二次創作自体キモイって人が言う論だと思う。
アセリア本編(派生品含む)中影も形もないキャラが、SS内で重きを成す事への違和感。
これが強い人と弱い人、さらには全くない人。
衝突を避けるのが賢明じゃね?
ちなみにギャルゲ板には拒絶反応のなさげな読者さんがいるね。
投下自体は止めないけれど。
オリを全否定はしないけど、個人的にオリSSの打率は.100を切る。
>407
結論は惑星の定義談義より難しいと思われw
ここでも、それぞれ持ってるハードルが違うからなあ。もちろん、すり合わせることは有意義です。
>402
やっぱ、あのシーンは悠人が何を洗濯したのかですよね。
爽やかにパンツを手洗いするユート萌え。
とかいって、しっかりエスに頼んでたりして。
「あ、ファーレーン。これユートさまから頼まれた洗濯物です」
「……あ、エスペリアさん……(まっ赤)」
「……全く、あなたともあろう者が。ニムントールにも示しが……クドクド」
ここはSSじゃなくてスピ達を愛する者達が集まる、"bbspinkのスレッド"。
手段としてはSSもアリだが、要はその内容には18歳以上らしく空気嫁ってことだ。
SS投稿サイトと一緒に思っていると痛い目に会う。
>>411 エスに説教されて縮こまるファーカワイスww
男主人公で雑魚スピの一人と恋に落ちるssというのはどうかな。
戦闘とかは一切無しで。
それともあくまでも雑魚スピどうしか雑魚スピとメイン以外は絶対的にNGが正しいのかな。
正直に言っちゃうと
そんないきなり見知らぬ奴に雑魚スピを持っていかれちゃってもって感じ
まぁ別に俺は投下するのはいいんじゃないかと思うんだけどね
このスレはロティにすら否定的な奴が結構いたくらいなんだぜ?
【絶対】という単語がNGかと。
趣味嗜好の問題なので、断定できるラインなど有りません。
僕に言えるのは、
「アセリアに限らず、あなたの好きな漫画やアニメ、小説でオリキャラと既存キャラがくっつくことを想像してみてください」
くらいかな。 ゚ー゚
イケルと思うのならどぞー。
>414
いや、実は当時のDEでも……
じゃあとりあえず投下だけしますね。
ネリーがメインです。
僕はあの日恋をした
LOVE1:風に吹かれて」
ラキオスにエトランジェが来て数週間が経つ
エトランジェの名前は高嶺悠人といってかなり体格のいい若者らしい
俺はラキオスに配属された新兵
名前はシャール・M・ロビンソン
22歳のいまどきの若者らしくロンゲに金髪で金色ピアス
一目で分かる不良
今まで僻地のラースでずっと見張りだったので、かなり嬉しい
だけど僕に与えられた仕事は・・・
俺の仕事はラキオスの第二関所でスピリットの世話役だ
女王のレスティーナの意向らしい
戦争が白熱するらしいのでスピリットには無駄な仕事はさせたくないとか
俺はムカツク
大体スピリットの世話なんて・・・でもそんな雑用だからこそ俺みたいな奴でも都会に来れたのかも知れない
そう考えればしょうがなくも思える
俺は服は私服のままで第二関所への歩を早める
辺りは木ばかり
道はでこぼこする
少しは直せと思うがまあ元々は人が住む場所じゃない
しょうがないな
少し歩けば大きな家だ。第二関所だな
俺は歩を早める
あと少しで着く
だがそこでぶつかる
「いてえな。何ぶつかってんだ」
俺の口調は自然ときつくなる。これが街での俺のスタイルだ
「ちょっとぉ。何ぶつかってるの。痛いじゃない」
ぶつかった少女もしりもちをついたままで言い返してくる。
ぶつかった少女は青い髪に青い瞳。服装から何までブルースピリット
「なんだと俺はにんげ・・・」
俺は因縁をつけて殴り倒そうとした
きっとしても許されるだろ
俺は人間。こいつはただの物
でも俺は握ったこぶしを動かせられない
なぜだ
こいつは人じゃない
でも胸がときめく
俺は妖精趣味なんてない
愛に常識は無い
俺だって体裁がある
家族は死んでるのに?友達も居ない不良なのに?
俺は不良だ
愛なんて
じゃあこの感情は?愛をしなくなったのはどうして?
それは
きっとこの間の時間は回りからは一瞬だったろう
でも俺にとっては・・・僕にとってこの日はきっと忘れられない
「ねえ。名前はなんていうの?」
僕は優しい言葉で話しかける。さっきの怖いイメージを直すために
「・・・ネリーだよ。ラキオスで一番クールな大人の女。静寂のネリー」
「ネリーか。良い名前だ。それに・・・素敵だ。美しい」
僕は優しくほめる。そう。優しく
「綺麗。・・・って何褒めるの?ネリーは・・・別に・・・」
ネリーは照れているのか?それとも嫌がってるの?
「・・・ごめん。あっ。僕はシャールといって今日から第二関所の方で君達の世話役するんだ。だから何でも注文があったら言ってほしい」
僕はとにかく冷静に。そして優しく話しかける
風が今は吹いている。優しい風が。この小さな恋の始まりを告げるように・・・
ラズベリーパニックです
これは純愛物です
戦闘シーンは今後も入れる予定はありません
純粋な優しい恋愛ドラマです
ラキオス王と高嶺悠人も主要キャラで登場予定です
ご期待くださいね
えーと、、、
・冒頭での唐突な容姿説明付き自己紹介が痛すぎる
・自分の事をいちいち不良だと繰り返すのが痛すぎる
・しかもそれらを一人称でやってるのが痛すぎる
作家デビュー前のヒミカが作った作品を神剣放送でナナルゥが朗読、ヒミカ発狂、ってオチならともかく、
これを作品として連載するのは普通にきついので止めた方がいい。
私は設定重視の人間だから
全く設定にも出てこない人物かかれても嫌悪感しかしない。
自分の書き物どう思っているかは知らないが、
少なくとも保管庫に目を通して自分の書き物見直して書け。
>ラズベリーパニック
ママのおなかの中に、ネジを忘れてきたのか?
それとも、努力してこうなったのか?
一言
D E で や れ
もうこれ以上ない位あっち向けの作品だから
多分向こうの住人なら歓迎するだろう
一人称即変更、主人公の態度変わりすぎ、説明多すぎ。
正直女たらしとしか思えないな>主人公
あとあとがきが非常に痛い。なに純粋で優しい恋愛物って?
戦争真っ最中のファンタズマゴリアにおいて、長編小説では戦闘シーン入れない方がおかしいよ。
個人的意見だが、叩かれたのはオリキャラ多数という部分ではなく
考察不足、コロコロと態度が変わる主人公への嫌悪感、文の統一の無さといった実力不足な点かな。
正直言って雑魚スピスレには全く合わない物だから、これ以上掲載されてもスルーの対象になるだけだよ。
スマンが、色々指摘せざるをえません。
・句点がない。
・女王を呼び捨て。
・関所……詰所です。まさかネリーが関所番やってるわけじゃないですよね。
・恋なのか愛なのか? 表記をしっかり。
・主人公の突然の変貌に作者さんは納得してるの?
・地の文でまで「僕」にするのは……中身まで変わるものかな?
一般兵士とスピの絡みというと、DEからリンクをたどったところに良いSSがあります。
探して読んでみてください。
>421
>作家デビュー前のヒミカが作った作品を神剣放送でナナルゥが朗読、ヒミカ発狂
ハゲワロス
「四人の王子」に自分を投影したオリジナルスピを出して、
求めのソードシルダに付き従わせていつしか二人は……って感じのドリーム代償行為乙w。
,べV
/ 〃  ̄ ヾ;
! i ミ(ノハソ
!ik(i|゚ ヮ゚ハ
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
,べV
/ 〃  ̄ ヾ;
! i ミ(ノハソ
!ik(i|゚ д゚ハ
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
うーん。
やっぱりここには合いませんか。
最初はDLも考えたんですが避難所のエムさんに嫌われてるみたいで・・・。
今じゃエムさんのところの投稿ssを読むのすら無理な状況で(笑)
カツラギ時代にちょい構想ミスから叩かれまくって少し怒った返信とチャットでのネタ晴らしが
癇に障っちゃったみたい(涙)
名前変えて心機一転頑張ろうと思ったんだけど駄目みたい。
やっぱりDLのほうの雑談掲示板に投稿したほうが良いのかな?
それともアルカディアのその他のコーナーの方が良いかな。
どちらが良いかアドバイス教えてください。
作風とか設定とか投稿先じゃなくて、単に技量の問題だと思うんだ。
技量より態度が問題だと思うも
DE復活まで待っとけ。
要するに全て足りないというわけか
さてタイムシフトしようか
場に甘えるな。っていうか 人 の 話 は 聞 け
自分の態度と言動にまず疑問を抱け。結果には原因があるもんなんだ。
よそ様でのトラブルをここに持ち出すな。自分の考え無しの行いでどういう結果が出るかまずそれを考えろ。
あらかじめ釘をさしておくが、初心者だの現実で自分がどういう状況に置かれてるだのは言い訳にも免罪符にもならん。
自分がこの場でこうこうすると、こうこうした場にいる他の者たちがどう思うか、それを真っ先に考えろ。
ここは2ちゃんねるだ、それなのに住人の反応が優しすぎるにも程がある事をまず自分の脳味噌で考えろ。
スルーどころか「氏ね」の類が無かった事を重く受け止めろ。
上でも誰かが言ってたが、物を書くんなら作品(だけ)で語れ。
何で、こんな保育園児をしつけるよーな発言を長々とせねばいかんのだ…。
>>434 落ち着け、反撃は荒れるし基本スルーで。
さて、タイムシフトするか。
>>1乙
戻り杉
どっかにSSを添削してもらうスレだあったはずだから、まずそこに行って腕でも磨いたら良いと思うよ。
1度投稿して、満足したっしょ?
あー、「ラズベリーパニック」だが、とりあえず一時間半ばかしで「それなりに読める程度」に書き直してみた。
一時間半程度の仕事だから高が知れてるけど、同じ物でも書き方一つでこの程度にはなる、と認識してほしい。
それとこれは批判と言うよりも、「肥やしにしてくれ」って感じだから、そこんトコ勘違いしないように。
あ、保管庫の中の人、これは捕獲しないで。
では俺式リライト版、「らずべりぃぱにっく」投下開始。
俺はあの日、恋をした。
LOVE1:風に吹かれて
ラキオスにエトランジェが来て数週間が経ったある日、僻地ラースで見張りをしていたある新兵は配置換えでラキオスに配属された。
当初彼は、自分が王都に配属されたことに喜んだ。
だがそれは自分の仕事を知るまでのほんの僅かな期間に過ぎなかった。
彼の仕事は王都警護でも侵攻部隊の補充兵でもなければ、当然の如く王族付きの近衛兵などでもない。
地下牢の牢番や、そのままラースで見張りをしていた方がよっぽどマシだったかもしれない。
それほど彼は自分に与えられた仕事を疎み、家族も友人もいない自分だが、この仕事を知り合いには絶対に知られたくないと嘆いた。
彼……シャール・M・ロビンソンに与えられた仕事とは、スピリットの世話係だった。
スピリットというのはこの大陸に住まう生命の一つで、一言で表せば戦闘種族といえる。
女性しかおらず、身体の全てがマナというエネルギーで構成された種族で、永遠神剣と呼ばれる武器とワンセットで生まれてくる。
身体能力は人間と大して変わらないものの、ひとたび永遠神剣を持てば訓練を受けたこともない幼子でさえ、成人男性以上の戦力を発揮する。
そんな彼女達には、たった一つ生きる上での制約が課せられていた。
なぜそんな制約が課せられているのか不明であるが、彼女らは先天的に人間に絶対服従であった。
例え服従を拒んでも、人間に対して手を挙げることは一切できない。
……妖精趣味、という言葉がある。
スピリットという種族は総じて美人だ。人間の女性で彼女達の美貌に太刀打ちできるものなど、そうはいない。
そしてスピリットが種族の特性上、人間の戦闘奴隷であるという二つを理由に、スピリットは人間に畏れられ、蔑まれ、下の存在と見られている。
そんな状況にあるからこそ、スピリットを恋愛の、あるいは性愛の対象として見る人間もまた蔑まれる。
妖精趣味というのは、そんな人間に対する蔑称なのだ。
もしも自分の仕事が他人に知られれば、自分は妖精趣味だと思われかねない。
万が一その噂が故郷にまで届いてしまえば、もう帰ることなどできなくなる。
そんなことはごめんだと、シャールは思っていた。
なぜシャールがスピリットの世話役などという仕事を預かるハメになったかというと、ラキオス王女、レスティーナのこんな発言の所為だった。
「戦争が激しくなりつつある今、スピリットは戦闘や訓練に集中すべきです。食事や洗濯などといった雑事は人間にやらせるべきではないでしょうか」
シャールは22歳、仕事は仕事と割り切るには少し若すぎた。
ぶちぶちと、何で人間の俺がスピリットなんぞの世話をしなくちゃいけねえんだ、などの不平不満を漏らしながら仕事場へ向けて歩いていた。
だがそんな彼でも、自分のような人間が都会であるラキオスに来るチャンスを得たのはこの仕事のお陰だと分かっている、だからといって納得できるものでもない。
「しかし……ひょっとしてあのいけすかねー上司、このこと知ってたんじゃねえだろうな?」
ふと思い出したことがある。
ラースの守備隊の、隊長が浮かべていた嘲笑だ。
ラースを出るとき、友達づきあいもしていなかった自分を守備隊の仲間達は、自分が首都ラキオスに転属になったことをやっかみながらも我が事のように喜び、笑顔で送り出してくれた。
だがその中で隊長だけは、どうも笑顔の質が違っていたような気がする。具体的にいうと、嘲笑っていたような……
被害妄想か気のせいか、それとも本当にそうだったのか、今となっては確認のしようもない。
しかしもし本当にそうだったのなら、きっと素行不良の自分を放逐し、しかも誰もが嫌がるいわゆる3Kてきな仕事に送り込めたことに暗い喜びを感じていたのだろう。
「くそっ、胸糞わりぃ」
気が付けば苛立ちからか、かなり歩が早まっていた。
見渡せば辺り一面木、木、木。まさに森の中というに相応しいここは、一応は王城を囲む城壁の内側である。
「ああ、糞、仕事だけでも悪いっつーのに道まで悪い!」
その上道は容赦なくでこぼこしている。田舎もド田舎のラースの方がまだマシなぐらいだが、この先に住んでいるのが人間ではないことを思い出すと、仕方がないと諦めるしかない。
そんな山道だか獣道だかを歩くこと暫く、木が拓け大きな家が見えてきた。
「あそこが第二詰所か?」
正式名称『ラキオススピリット隊第二詰所』。今日からのシャールの仕事場である。
「糞っ、ありえねえ。本当にありえねえ。スピリットのクセにあんなでかい邸に住んでるだと?」
貴族が所有するほど、といえば流石に大げさだが、それでも確かにその館は、二等地や三等地であろうとかなり裕福な人間でないと建てられないような威容を誇っていた。
人間としての自尊心が激しく傷つけられるのを感じるが、自分がこの邸の一番上等な部屋で住み込みで働くことになっているのを思い出し、少しは溜飲を下げる。
「って、それで怒り納めてんじゃねえ、俺!」
自分は一番いい部屋だが、スピリットが普通の人間以上の家に住んでいることに変わりはないし、しかも一つ屋根の下で暮らさなくてはならない事実もある。
ムシャクシャする。
それも半端じゃない。
この腹の立ち具合、純粋な心を持っていたらキンピカに光ってもおかしくないぐらいだ。
苛立ちからさらに歩を早めた次の瞬間、脇の灌木からがさがさという音がしたかと思うと、青い何かが飛び出してきた。
避ける間もあらば、その青い固まりとシャールは見事に衝突した。
「いてえな。何ぶつかってんだ」
シャールは自分にぶつかってきた何かに文句を言う。
これで相手が言葉の通じない動物やら無生物やらだったらきまりが悪いが、幸いにも言葉の通じる相手だった。
「いったぁ〜! そっちこそ何ぶつかってるのよ、痛いじゃない!」
『何か』は少女だった。
尻餅をつく少女の髪と瞳は、ともに青。それは決して人にはあり得ない色。
少女はスピリットの種族の一つ、ブルースピリットだった。
「なんだと俺はにんげ……」
人間だぞ。人間に逆らうっていうのか。と続けようとした。そして殴り倒したところで、お咎めなど在ろう筈もない。
シャールは人間で、相手はスピリット。ただの物だ。まあさすがに殺してしまえば死刑になりかねないが。何しろスピリットは国家財産だ。
しかしシャールは握った拳を振り上げることも、それ以上言葉を続けることもできなかった。
息をすることすら忘れて、シャールはただブルースピリットの少女に見惚れていた。
風が吹く。少女の青い髪がたなびき、発展途上の少女特有の、甘酸っぱい体臭が鼻腔をくすぐった。
……俺はこの瞬間、恋に落ちた。
相手がスピリットだとか妖精趣味だとか、そんなことは関係ない。
まだ幼さの残る年齢なども、関係ない。
愛だの恋だの、そんな人を好きになる気持ちは常識なんて通じなきゃコントロールも通じやしない。
ああ……天国の親父にお袋。俺はどうしようもない親不孝者みたいです。
俺は、年端もいかないスピリットの少女に、恋愛感情を抱いてしまいました……
名前の遣り取りから先は鳥肌が立ってリライトできんかった。
しかしまあ、SS書きとしての腕はあまり良くない俺でも、この程度にはなる。
一応言っておくが、基本の筋は一切変えず肉付けと人称、順番の微妙な差し替え程度しかしていない。
スレ住人の名だたる作家の皆様がリライトすれば、このレベルじゃ済まなくなる。
腕磨いて出直してくるように。
あー、これで放り出すのも何かアレなんで、とりあえず自分がやっているSS書き練習方法(というかSSの書き方)を一つ。
1.まずは書く。とりあえず書く。とにかく書く。(この時の作品を便宜上Aとする)
2.ほかの作品を書く。Aのことは忘れたことにしてほかの作品を書く。
3.Aを書いてから最低1か月以上経過したら、Aを読み直す。きっと赤面したいくらい拙い文章だと感じるだろう。
4.どこが拙いのかを考え、AのリライトA’を書く。
初書きのずぶの素人でもこれを2、3度繰り返せば“読める最低限度”の質には仕上がるはず。
俺がSS書きデビューしてからずっとやってきた手法だから、それなりの効果はあるはずだ。
初書きは俺もぼろくそ言われたが、こうやって書いた二作目は『読めなくはない』ぐらいの評価はもらえたし。
んじゃ、頑張って精進するように。
人の作品勝手にリライトするとか空気読めてないレベル的には同じだよね
なあ?どうしてこんなことになっちゃっているんだ?
なんなの?この流れ
>>444 >んじゃ、頑張って精進するように。
何様?激しくキモイよ。
自分に酔ってるとこ悪いけど、はっきり言って原文の方が数万倍良く出来てる。
ていうか昨日からの普段にない程の執拗な叩きと口調が良く似ておりますねえw
単発ばかりなのも偶然でしょうか?偶然ですかw
>>429 変なのに絡まれて大変ですね。応援してますよ、頑張って下さい。
暴れ出した?
DEさんさっさと引き取って下さい、あんたの所の子でしょ(つД`)
おbsnなら…おbsnならきっとこの流れをなんとかしてくれる…!
ってことで、タイムシフト一丁頼んます!
なんならタイムリープで削ってもおkですw
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ)))
| l|| ゚ヮ゚ノl| <バイツァ・ダスト!
j /ヽ y_7っ=
(7i__ノ卯!
く/_|_リ
わはは、なんだこの流れ。
´∴ __ ゜ヾ´ ″´∴
「,'´r==ミ、―≡ ̄`:∵∧_∧´∴∵゛'
__くi イノノハ))≡―=',(((
>>437-444 )≡―=‥、 ∵゛、゜¨
, ≡ )| l|| ゚ヮ゚ノl|r⌒) _/ / ̄ =―≡― _
´∴'≡く / ∧ | y'⌒ ⌒ ヽ イノノハ))( ≡―=‥、,、
″″ \/〈(((ノ从| / | | ゚ヮ゚ノ`=―≡―∞
" ||( ゚ヮ゚ー' | |ヾノ //
=―≡ ̄`:, | , | ( ̄=―≒‥,,
" ,゛"=―≡―=',/ ノ )∵`=≡―=
″( ゚ヮ゚∴/´/ / | | , ゚ヮ゚ノ'ゞ ∵゛、 ゜ ¨
ヾ =―≡ ̄`:゛/ / \| |≡―=‥、,、 ヾ
,゛"=―≡―='( | ( |=―≡―∞=@ , 、∴
/ | | |\ \ ´ ∴ ヾ .
・ / / | | | ヽ/⌒〉
.... . ............ . .(_ 「 _) (_〈_/....... . .. . ....
ハリオンマジックもよろ。噴火してるやつ。 ↓
>>451 ,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "
て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ {
(" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii
,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-"
"'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''"
 ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_
._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、
._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i
.(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::}
`''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
"--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
 ̄ ̄"..i| .|i
.i| |i
i| |i
.i| ・ .|i
...i| ↑ |i
..i|
>>451 |i
.i| ,,-、 、 |i
i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i
_,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト
,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ
. П
Ц
'´ ヘ ヘヾ ||
ノ〈从ハ从〉||
从ヲ´ヮ`ノヲ.||
ノ⊂》|Tリつ.||
..て(く/|_ノ ゝ .||
し'ノ ||
俺ですかww
# ,ヽノ_
,' 〃, ^^ヾ ☆))Д´) ←
>>375→
>>416〜420→
>>429 i y(从ソ))リ゙∩ ☆))Д´) ←
>>437〜
>>444 ノノ゙(リ゚ -゚ノリ彡☆))Д´) ←
>>447 (( /wk⊂彡 ☆))ー`) ←>>漏れ
く/|_ノ. 〈≡≡≡≡≡≡≡≡≡〉
し'ノ ./ ヾ
||ニニニニ||(_________,, )
|| ||ヾ;从;从;;从;从;从;;从;;从;;;ノ
>>454 セ、セリアさん…漏れのこともぶって下さい!(*´Д`)ハァハァ
馬鹿に便乗して俺の技量最高馬鹿が現れたか。
,ヽノ_
,' 〃, ^^ヾ ☆))Д`) ←
>>455 i y(从ソ))リ゙∩ ☆))Д`) ←
>>1乙
ノノ゙(リ゚ -゚ノリ彡☆))Д`) ←>>職人乙
(( /wk⊂彡 ☆))ー`)ノ ←>>保管庫乙
く/|_ノ. 〈≡≡≡≡≡≡≡≡≡〉
し'ノ ./ ヾ
||ニニニニ||(_________,, )
|| ||ヾ;从;从;;从;从;从;;从;;从;;;ノ
>>455には怒ってないんだセリアさん。
実はスパンキングにまんざらでも(ヘブンズ
>>437も毎回叩かれてるがそんなに顰蹙買うようなレスか?
単にネタに巻き込まれただけと思われ。
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ)))
| l|| ゚ヮ゚ノl| <タイム・ボカン!
j /ヽ y_7っ=
(7i__ノ卯!
く/_|_リ
今周期のビックリドッキリエターナルの登場
↓
r‐-- -┐
/ /゙・ 皿・_ヽ<呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃj(ry
レ'´从リ从!〉
l从○_○从 <くっしゃみ一つで呼ばれたかr(ry
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
くっしゃみ一つで呼ばれたかおり?
>>461〜462
ドロン(ry=ミト姐
ボヤッ(ry=メダリオ
おい、違和感ないぞ。どうするんだよ。特に三人目はタキとントゥたんのどっちなんかと。
あと、オタ○ケマンにいた4人目もだが…強引に瞬にするのか?
キャラ的には、ボヤには光陰を振り当てたいなぁw
「ラキオスの年少組のみなさ〜ん、お手紙頂戴ねぇ〜」
,ィ^i^!1-、||
,(レ´  ̄ ヽ)||
i`_l !i_!li_!i!リ||
jixi」 ・ω・リ|| ブタもおだてりゃ木に登る〜
( つ| |
(____つ| |
||
スレ的に一時はどうなるかと思ったが、いきなり和んだなw
えっと。蒸し返すかも知れないけどちょっと私の意見良いですか?
そらのわはさすがに何だか書き込める雰囲気じゃないのでお願いします。(というかこれ書いたら私も叩かれそうです)
あのキョウスケって人少し偉そうすぎません?
前のカツラギさんに続いてエスゥ・アダーラさんも原作無視とかで批判してるし。
結局エスゥさんは自ら削除で大事にはならなかったけどなんだかあの人自分の嫌いなの全部消したいみたい。
ベテランらしいから誰も意見して無いけど実際あの人の初期ssも主人公の名前変えてるのに未だDE内に残してる。
カツラギさんはコミュニケーション不足で排除されて、エスゥさんも原作無視とかで新規変更を余儀なくされたけど、
どっちもキョウスケさんが無茶批判しなければ最初から、何事も無く済んだ気がするのは私だけでしょうか?
よその話をここですんな、自演乙とでも言ってほしいのか?
うむ、なんとなく書き込んだタイムボカンに食いついてくれるこのスレの優しさよ
トンズラーはントゥたんを推しておくか
お仕置きするドクロベエはもちろんコアラ様で
三人自転車に乗るミト姐さんにメダリオにントゥたん・・・
すげえシュールな絵だ
>>469 まだいたのかお前。
古株としてお前みたいな厨房が大挙して押し寄せるのを必死に食い止めてるって分かる…訳ないよなあ。
何とかサイトの腐敗を防ごうと矢面に立って憎まれ役を引き受けてるのを見ると泣けてくるよ。
>あのキョウスケって人少し偉そうすぎません?
そうですか、ではどうぞそんな奴のいる所に載せるのは止めて御自分のページを開いて下さい。
誰にも無茶批判されず純粋な優しい恋愛ドラマ(笑)を書けますよ。
あなたが抜けてもサイトへの影響は全くありませんのでどうかお気になさらず。
ああそうそう、当たり前だがあそこには二度と顔出すなよ。勿論リンク貼るのも禁止な。
自分の思い通りにならないと唾吐きかけといて宣伝には何食わぬ顔で利用するとかまさかありませんよね?w
----------------------ここからントゥシトラ----------------------
474 :
甘えん坊さん:2006/08/26(土) 08:30:20 ID:QCmdc3FKO
ントゥタンは甘えん坊さん。今日もこっそりメダリオにーさんの布団に入り込みます。
「ンキュンギュル〜♪」
「ふ…ふふ…蒸発…あ、あはははは…」
壊れかけています。
仕方ないので次はミトセマールねーさんの布団に潜り込みました。
「ギュルギュルル〜」
「熱!熱!!や、焼けちまうじゃないのっ!」
追い出されました。
仕方ないので次はタキオスあにきの布団に潜り込みました。
「ぬ…くぉぉ…この熱さ、鍛練には…くはぁ…」
なんか嫌でした。
仕方ないので次はテムオリンおbs…いえいえテムテムのお布団に潜り込もうとして止めました。
命は大事だよね?とシトラ語で呟いて、ちょっぴり寂しく自分の部屋に戻ります。
「ふにゃ〜…あ〜、ントゥちゃんこんばんわ〜」
「ギュルン!?」
ふにゃふにゃと耐熱ベッドの上で神剣に寄り添って寝ている子がいました。
ントゥタンの無二の親友、ユーフォリアちゃんです。
水色のパジャマは何度も寝返りをうったせいか肩を覗かせ、真ん中以外のボタンが外れて可愛らしいおへそが出ています。
ややずりさがったズボンから見えるのは、本当に局部しか隠していないとしか思えない水色のしましまローレグ。
475 :
甘えん坊さん:2006/08/26(土) 08:31:55 ID:QCmdc3FKO
一点の曇りもない肌を傍らの神剣、悠久のゆーくんに絡ませている姿は、そういった趣味の方々にはジャストミートでしょう。
健康的なエロスを振り撒いているユーフィでしたが、ントゥタンはそもそも種族が違いすぎるので特に劣情も感じず、訪問してきた親友を嬉しく出迎えます。
「ンッギュル〜ン♪」
「はふわぁ…ントゥちゃん待ってたら寝ちゃってたよぉ」
こしこしと目を擦るユーフィは、ントゥの体を軽く引き寄せ、きゅっと抱き締めました。
それと同時に悠久が光り、ントゥタンの神剣、炎帝も悠久と同調するように優しく二人を光で包みました。
普段は高熱を発しているントゥタンでしたが、二つの神剣の力でユーフィにはぽかぽか暖かいくらいに感じられました。
「ふにゃ〜…ントゥちゃん〜…」
「ンギュ〜…キュルキュ〜」
傍らに感じるトモダチの温もり。
今日はいい夢が見れそうだな、とントゥタンは安らかに思いました。
おわり
476 :
妄想の人:2006/08/26(土) 08:33:01 ID:QCmdc3FKO
エトランジェになってカッコいいと思って
マナも欲しく無いのに神剣を押さえて
「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・」とか言いながら息を荒げて
「求めがまた騒いできたみたいだな・・・」なんて言ってた
エスペリアに「私でよければ…」と聞かれると
「っふ・・・スピリットは道具じゃない(自分で決めた設定で俺の持ってるけじめ)だから自分を粗末にするな・・・」
と言いながら人気の無いところに消えていく
風呂の中でのんびりしているときにも「うっ・・・こんな時にまで・・・しつこい奴だ」
と言ってヘリオンを押し倒した時のこと思い返すと死にたくなる
ヒミカと訓練で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に
「が・・・あ・・・離れろ・・・犯されたくなかったら早く俺から離れろ!!」
とかもやった。ヒミカも俺がどういう症状か知ってたらしく必死で介抱してくれたが押し倒して終了
毎日こんな感じだった
でもやっぱりそんな危ない勇者だとレスティーナに
「求めを見せなさい!求め!」とか言われても
「・・・ふん・・・小うるさい女だ・・・失せな」とか言ってレスティーナを押し倒して
触手で縛りプレイしてた。そういうときは求めが体を操って
「一国の王女も他愛ない・・・」って一瞬意識を取り戻して
「っは・・・し、静まれ・・・馬鹿剣・・・怒りを沈めろ!」と言って体を思いっきり押さえた。
そうやって時間稼ぎをして求めが諦めるまで待った。
訓練と訓練の短い休み時間ならともかく、遠征帰りに操られると悪夢だった。
477 :
妄想の人:2006/08/26(土) 08:38:44 ID:QCmdc3FKO
電車の中で携帯で書いていたから誤字脱字ハリオンマジックは容赦してくださいorz=3
>>476 ホントにントゥたん持ってくるあなたが素敵。
乙。
この季節故の風物詩なのか解らないけど、こんなスレ(悪い意味じゃないが)ですら荒れるのか。
アホが来ると荒れてしまうと言うのは、どこでも同じなのかな?
話は全然変わるけど、聖賢者ユートがファンタズマゴリアから
出て行った後(つまりゲームでのエンド後)の求めと
四勇者のはなしってどう変化してるんだろ?
歴史から求めが抹消されて三勇者とかになってるんかねぇ・・・
いやいや、なんで求めが抹消されるんだ?
>>476 抱き枕ユーフィー乙です。癒された…癒されたけど。
妄想の人だからどこかできっとハァハァとか期待してた自分はファーに暗殺されてきますね。
》482 いや、求めの使用者のユートの歴史からの抹消されて 折れてしまった求めの扱いがどうなるのかな?と。 折ってしまったユートが消えて、なぜ折れたのかという 理由の削除から「渡り」による歴史の改編は どこまでいくのかなーと、 ふと思ったんで。
焼き芋を食べている夢を見ながら
ントゥをかみかみする、リリカルユーフィー
いや、鳴き声がね…
>>476 なにその中学時代のやっちまった思い出w
>>476 邪気眼ワロスw
そしてントゥにモエス。
なあ、同人ゲームでアセリアを題材にしたものって
このスレで話始めても良いの?
>>488 時期が時期なんで、あんまり外部の話題は持ち込まない方がいい希ガス。
わかった、冬発売とかなんでその頃また様子見て語る
ントゥとユーフィのドキドキ☆エターナル探訪とかそう言うゲームであれば
話題にするのはやぶさかでないと思うぜっ
「ントゥ探検隊が今回も挑む! 驚愕! 平安時代から生きているという伝説のおbsnは実在した!」
慌てて飛び起きるントゥ隊長の足下には、猛毒を持つ大サソリが蠢いていたのだ!
ントゥ隊長「ンッギュルギュルルー(おっとろしいなぁー)」
メダリオ隊員(…そんなサソリより貴方の外見の方がよっぽど恐ろしいですよ)
前人未踏の出雲に足を踏み入れた我々一同、
熱帯雨林特有の高温が、隊員たちの体力を容赦なく奪っていく!
ントゥ隊長「ンキューギュルッルー(うおー暑いなー)」
メダリオ隊員(…暑いってアナタ…)
うおおおおおおおおおおおお
さすが私のレスター!
tueeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
>>493 隊員達がことごとく置いてけぼりの中、一人マイペースで突き進むントゥ隊長。
目的地に辿り着いた時、側にいたのは副隊長であるユーフィーだけであった。
「こんにちは、トキミおb」
「ンギュッ!!ンギュルルルルー!!」
砂漠に行こうと高山に行こうと洞窟に入ろうと隊員たちは高温に苛まれるのであった、まる
とうもろこし畑とか通ったらポップコーンが食べ放題だな。
製粉工場にうかつに近づいたら粉塵爆発で大惨事だが。
「え?働きたい?」
「ンギュ、ギュ、ンギュギュギュギュー(そう、俗世間の仕事を体験したくなって)」
「ま、別にいいけど…どこで働くんだい?」
「ギュギュ、ンギュギュ、ギュギュギュルー(ガソリンスタンドとか原子力発電所とか)」
「コンビニのバイトにしとけ」
「君、いい身体してるじゃないか」
「ンギュール?」
「どうだね、うちで働いてみないかね?」
火力発電所の所長のスカウトにあったントゥたんは
3食昼寝つきで拉致らr(ゲフゲフ)働いてますYO
>>499 アリスの大悪司で、被爆して放射能エネルギー使えるようになった可哀相なおにゃのこを
発電所の炉の中にブチ込んで電力不足解消!
って酷いシチュがあったな
あそこのヒーローは羊か悪魔かの2択だからな
子供のときは好きだったけど大人になった今じゃ・・・
スレ違いスマソ
荒れ果てた城壁の隅で、二人の少女を追い詰めた。
わたしと同じ水の加護を受けたスピリットと、
その後ろの多分指揮官、大地の加護を受けたスピリット。
彼女達を倒せば戦いは終わる。これが、きっと最後。
弾き出すように飛び出てくるのはウイングハイロゥの方。
何の躊躇も無く振りかざしてくる神剣。
訓練通りに水平に構えた『存在』が受け流してくれる。
すると勢いを殺せずわたしの右へと崩れていく少女の躯。
流れるようにとても自然に隙だらけの脇腹へと吸い込まれていく『存在』。
「―――――!!」
異変は、そこで起こった。
いつの間にか差を詰めていたもう一人 ―― 緑色の髪が眼前で舞う。
無理な体勢のまま間を割って飛び込んできたシールドハイロゥ。
だけど彼女は背中を向けたままなので、そんなものは役には立たない。
左肩から喰い込んだ『存在』はそのまま背骨を通過して右腰から抜ける。
噴き上がる血飛沫。頬に当る生暖かい感触。二人はそのまま叩き飛ばされ、動かなくなった。
「……」
刃先から滴り落ちる血液が、石畳に吸い込まれていく音がとても近く感じる。
わたしはなんとなく自分の体を見下ろしてみた。点々と付着している赤。
白いわたしの服の中で、花のように咲き乱れている粘着質の液体。
心が、微かに蠢く。深く重いしこりが根を張り始める。
「……ぅ」
呻き声。
覆い被さるように倒れた指揮官の下で、蒼い髪の少女がまだ足掻いている。
突然、そちらにはまだ止めを刺していなかった事を思い出した。ゆっくりと近づく。
緑の少女の方は、もう動かない。その下で、邪魔な障害物を懸命にどかそうと暴れている青の少女。
何も映し出していないその瞳に、『存在』を振り被ったわたしの姿だけが反射する。
「待っ……て……」
振り下ろした瞬間、死んだと思っていた少女は縋りつくようにもう一人の乱れきった髪を撫でていた。
大きく破壊された壁から差し込む日光に、二人分のマナが煌く。
光球はやがて一つになり、サモドアの柔らかいそよ風に乗ってハイペリアへと導かれていく。
わたしは座り込み、ただそれを見送っていた。ずっと一つの事だけを考えていた。
「……どうして」
あの瞬間、瀕死の少女は青の少女の神剣を、最後の力で抑え込んでいた。
戦いの最中にどうしてそんな事をしたのかは、判らない。判らないけど、答えが欲しい。
わたしのどこかでそう叫ぶ何か。そんな初めての感覚に戸惑っていた。
「アセリア! どうした? まさか、どこか斬られたのか?!」
声をかけられ、ゆっくりと顔を上げる。逆光の中で、大きな掌が差し伸べられていた。
ぼんやりと、見上げる。不安そうに覗き込んでくる黒い瞳。わたしはその手を取った。
そこに答えがあるとは思わなかったけれど。それでもわたしには、取る手があったのだから。
「……わたしは、生きてみる」
拍子に、くすぐるような柔らかい風が頬を優しく撫でていく。
風はすぐに舞い上がり、やがてどこかへと消えていった。
リアルタイムかな?
C
こっそりとサモドア。
うぁ全然こっそりじゃないしorz
これで終わりです。支援感謝。
>>506 乙、話数書いとかないと次から次とサポートスキル発動するのでご注意をw
――わたしは……うん、見つけた。
その緑スピリットは既に見つけていたのでしょう。
不帰の戦場に赴き、蒼い牙の手に掛かって――愛だけが胸へと何かを残す。
――ユートは、世界を守る。
――私は、ユートとユーフィーを守る。
言葉にしなくても、当人も相手も気づかなくても。
確かに、受け継がれる大切なものがある。
あるいは、それは「思いの丈」とでも呼べるものなのかもしれない。
ともあれGJ。こういうのがあるから、ここから離れられない。
「紅いね……」
「紅いですね……」
川岸に座って、二人の男女が同じようにボソリとこぼす。
いや、男女と言うにはまだ早いかもしれない。
正確に言えば二人は少年と少女で、そして少年の方はかろうじて思春期に入るかどうか、と言った年頃だろうか。
川を挟んだ向こうには民家が並び、そしてそこここから子供たちを家に呼び戻す声が聞こえる。
そしてその家々の上に、沈み行く夕日。空は紅いが、しかし反対側の空はまだ藍に染まっていない、そんな時間。
少女が体育座りのまま、足元の石ころを掴み上げ、放る。
よほど気が抜けていたのか、石ころは手前の地面でバウンドした後、コロコロと転がってポチャンと着水した。
少年は呆、とその行方を見つめる。
「始めに、言えば良かったじゃないですか……」
少女は誰に聞かせるともなく、またポツリとこぼした。
少年は何も言わない。
言うべき言葉を見つけられないだけか、それとも何も言わない方がいいと判断してか。
「私のことを知って、軍に入って来たって言ってました……」
その時のことを思い出したのか、丸まった少女の背中が、さらに一回りコンパクトになった、ように少年には見えた。
「それなのに、私がちょっと訓練生50人抜きとかやったくらいで怖くなるなんて……自分より強い女が嫌いなら、わざわざ軍に入らなくてもいいじゃないですか……」
あー。50人抜きかー。さすがに師匠はすげえなー。
少年は沈む夕日を見ながら、何か重要な気がするものを半ば故意に忘れ去って素直に感嘆した。
今度友達に自慢してやろう。
「私に憧れてくれる人がいるのは嬉しいです……でも、私の強さだけに憧れてるのがそのほとんどなら、ちょっと寂しいかなっても最近思うんです……」
ポソポソと語られる言葉。その内容は確実にダウン方向へ流れて行き、そしてそれに沿うように頭頂部からのツインテールもしんなりと張りを失っていくように見える。
「確かにちょっと、守ってもらいたいなーとか思うんですけど、でもそれだって私より強くなくちゃいけないとかそういうことでは全然なくて、もっとこう、心の部分で大きく包んでくれるっていうか、包容力があるっていうか……」
「もうその辺にしなよ、師匠」
「え……」
視線を足元に落として誰に向けてかもわからない語りを延々と続ける少女を、ようやく少年は遮った。
自らが師匠と仰ぐ少女。確かにフィジカルでの彼女は凄い。時に凄いを通り越して凄まじい。
だが内面は逆だ。時に繊細を通りこして軟弱ですらある――特にこういう、恋愛面において。
だからこのままやたらネガティブな愚痴を続けさせたら、そのまま自虐となり、さらに最悪、朝までこのままため息を聞き続けることになる。
そんなことは、させられない。尊敬する少女を、このまま悲嘆にくれさせてはいけない。
少年はやおら立ち上がった。そして思う。自分は男なのだと。
だから自分は行動しなくてはならない。男として。少女のために。
「そんな顔すんなよ師匠。師匠に暗い顔は似合わないって」
「でも……」
「いいから! 顔上げろって!」
強く言われ、少女は少年の顔を見上げる。
少年は既に立ち、師匠たる少女を見下ろしていた。
夕日はすでに半ば以上沈み、だが暗く消え行きながらもその光は、強く紅く、少年の顔を染め抜いている。
ドキリ、とした。
少年の顔。見上げているからそう見えるのか、光の具合でそう見えるのか。
それは決意の色だ。
「結局最初からそんなやつ、師匠にはつりあわなかったんだよ」
「そう、でしょうか……」
「そうだって! だって俺がその……好きな女の子ができてさ、その子が俺より強かったらさ。強くなろうと思うもん。それで、守ってやろうと思う」
「…………」
「だから早く忘れちゃえよ師匠。もしまだなんだったら、俺が……」
少年は言葉を切り、顔を上げ、そして伏目で眩しそうに夕日を見やる。
ああ、なんだろうこの感じは。
子供と思っていた。自分の後ろをついて回り、師匠、師匠、と嬉しそうに自分を呼びながら、可愛らしい手で精一杯木剣を振るう。
その少年が、恐らく初めて見せる、男の顔。
ズキューン、と来た。それはもう凄い勢いで来た。ヒミカさんのフレイムレーザーだってここまで鋭くはないですよという感じで来た。
待て待て、自分。待つんだ、ネリーさんじゃないけどくーるになるんだ。
確かに私は情けないことだが、弟子たる少年にその愚痴を聞いてもらっていた。
それを、当のその少年のちょっとした仕草でときめくなんて、そんなのはちょっと軽すぎはしないだろうか。
でも、ああ。この少年の表情は、眼差しは。
少年から目を逸らせない。顔が熱いのは夕日が当たっているから?
なんとなくツインテールの弾力も戻ってきた気がする。ひょっとしたらこれは何かのバロメーターなのだろうか。
そして少年は少女に視線を戻す。夕日に向かって固めた決意。少年は自分にそれを告げようとしている。
受け止めなければ。そう思った。
師として――いや。
女の子として。そうまで想ってくれる、少年の気持ちを。
「師匠、俺が……」
「はい……」
「俺が、その男をぶっ飛ばしてやるから!」
「はっ、はい! …………ハイ?」
C
思わず素っ頓狂な声が出た。
それは、少年の言葉が、あまりに想定したものの範囲を逸脱していたからだ。
「許せないよ、そんなやつ。師匠の心を弄びやがって」
「あ、あの、別に私、弄ばれた訳では……」
「何言ってんだよ! 師匠男運無いだろ!」
「あう!」
「見た目は悪くないのに今回みたいにべらぼうに強いからってだけで引かれるし! まあ確かに胸は無いけどさ!」
「はう!」
「こないだの冒険だって帰ってきたらなんか隊長が同僚とくっ付いて喜ばしいんだけど複雑だーとかいいながら飲めもしないアカスク飲んでひどいことなってたじゃないか!」
「ひう!」
「そんな師匠に甘い夢見させてあげくの果てにそれを破ったんだ! それって弄んでるようなもんだろ!」
「うぅぅ……」
重い。一言一言が重い。
少年は男である。だからこそ今にも泣き出しそうな少女を放っておくことなど許されない。
つまり少年は男として、尊敬する少女に無礼を働いた男を懲らしめなければならないのだ。
実に男らしい、正義感。美しい師弟愛。
それは少女自信が施した修行により培われ、そして恐らくそれを可能にするだけの力も技量も彼に持たしめているだろう。
だが、同時に彼はまだ少年なのだ。
その男女の機微の存在さえ夢にも思わぬ、そして短からぬ付き合いによる遠慮の無い、ストレートな物言いがここまでダメージを持つものだとは。
うかつにも泣きそうになる。いや、泣いてしまおうか。
少女は今なら目の前の川を増水させ、何もかも飲み込んでしまうほどの涙を流せそうな気がしていた。
「ああもう、泣くなよ師匠」
「うぅぅ……泣いてません……」
「泣いてるじゃん。ほら、俺が仇取ってやるから」
「死んでもいません! それに、報復なんてしちゃダメです! そんな剣、私は教えたつもりはありません!」
「えー? でも隣のお姉さんが言ってたぜ? 女にとって失恋は死ぬようなもので、だから女を振るような男はどんなことされても文句は言えないって」
「わ、私振られたんですか!?」
「え、違うの? 俺話の流れでてっきりそうだとばっかり」
「うわーーーーーん!!」
もはや恥も外聞もなく泣き喚く少女。
目の幅大の涙を流して、それはもう盛大に泣いた。
少年はそれを宥めつつも、その原因の八割を自分が急ごしらえしたものだとも気づかずに、改めてまだ見ぬ師匠の仇への敵意を募らせていく。
夕日は家々の屋根の下に潜り、家路を急ぐ人々はそんな二人を見て物珍しそうに足を止める。
そんな彼女はガロ・リキュアスピリット隊所属のヘリオン、失望のヘリオン。
極たまに、自分の男運のなさを腰に帯びた剣の名前のせいにする、どこにでもいる普通の少女だ。
がんばれヘリオン、負けるなヘリオン。いつの日かその涙を、喜びで流せるように。
結局へリオンはその日、同僚が迎えに来るまで河原で泣きじゃくっていた。
師弟愛・了
乙です。踏んだり蹴ったりヘリオンカワイソス
つーか容赦ないなこの弟子ww
乙。ワロタ。
いいコンビだな、この二人。
師匠つえーw
スピたん2では、お願いヘリオン先生モード搭載。
ちょっとショタっ気があるくらい女は愛嬌。
そろそろ一流を立てる御免状を陛下から下賜されても良いのでは。
隣のお姉さんがキョウコだったらプギャー
519 :
遠い距離:2006/09/01(金) 00:23:24 ID:I1iCdVjZ0
「悪りいな。久々に会ったってのによ」
コウイン様が振り返って、私に小さく謝ってくれる。
数年前の戦いの日々と変わらない笑顔が訳もなくうれしい。変わったのは髭くらいだろう。
片手を挙げて悪びれることなくニカッと笑う。いつも、いつも私を救ってくれた笑顔。
私も、変わらない。コウイン様の傍で神剣を取っていた頃と同じ。
槍の柄を握りしめていた私の両手は、なんの進歩もなくて。強張りを残したままに、心をも握り固めてしまう。
だから、今、コウイン様に返した私の笑顔は、硬くなかっただろうか。
「いえ、私のことなど気にしないで下さい。ロティさん達が……きっと心待ちにしていますから」
……心待ちにしていたのは私も同じ。2年ぶりの王都ラキオス。
マロリガン地域の守備隊長の任を暫し離れ、上洛しての現状報告は私の心を久しぶりに揺り動かした。
けれど、そのたった一つの要因とは、到着1時間でお別れ。
私らしい。これも分というものなのだろう。きっと。
「それじゃ、ひよっこのお守りにちょっと行ってくらぁ。ヘリオンちゃん達も首を長くしてるだろうしな」
今度は、少し毛色の違う笑みを見せたかと思うと、そのままあっさりと大きな背中を丸めて金属製の扉へと消えていってしまった。
担ぎ上げた双身の大剣も一緒に。
「ご無事で」と言葉を掛けたのが精一杯で。やっぱり変わらない。私が見るのはこの背中だけ。
あと何歩進めば並べるのだろう? などと詮のない考えに自嘲する。あきらめて、足踏みしてるだけなのに。
520 :
遠い距離:2006/09/01(金) 00:27:34 ID:I1iCdVjZ0
大袈裟に広い実験室に低く重い唸りが満ち始める。新型エーテルジャンプ装置がイオの手によって動作を強めていく。
あと息を数度もすれば、消えてしまう、遠い異境へ転送されてしまうコウイン様。
思いをはせる間もほとんど無いままに、突然音が消え、耳が静寂に痛む。集っていたマナが拡散していくだけの余韻。
ゆったりとした白いローブが振り返って、イオが、無事に終わったことを告げてチラリと私を見た。
だけど私は、挨拶もそこそこに足早に実験室を去った。寂とした廊下に響く槍の石突きの音は、何故だかとても硬質に胸を刺す。
だから私は、一層強く槍を握りしめた。崩れないように。固く。
明後日。
南東の任地へ出立した私は、小高い丘の上、エクゥの背中で振り返る。
見えるのは、草原と霞む山並み。ラキオスの城壁がもうあんなに小さい。
ちっぽけな風が私をなぞって逃げてゆく。エクゥを促す私の後ろ髪をわずかに揺らしながら、遠く。
***
なぜだか書いてる内にどんどん暗くなっていくのはクォーリン仕様です。
ラストの数行のために何週も掛かったくせに、ほとんど救いになってないのも仕様ですorz
ここまでくると期待の微塵も持たせない態度に確信犯的なものを感じてしまうw
クォーリンがんがれ。夕日に向かって走るんだっ
見よ!讃えよ!ひざまづけ!荒神クォーリン降臨!!
…いや、なんでもない
見事に過疎スレに進化しましたね……。クラスアップ施設いつ建てたっけ……?
クォーリンクォリティと同等の進化の袋小路かと思いつつ、
さて、異界であるファンタズマゴリアでありますが、やはりハイ・ペリアからの来訪者にはちょっとキツイ発酵食品やら、
ゲテモノ食やら存在するでしょうか……? ムラサキコロッケは別扱いでw
「お、今日のハクゥテはひと味違うなエスペリア。歯ごたえがモチモチしててさ」
「ふふ。流石ですユートさま。頂き物なのですけど、ハクゥテとはちょっと違うんですよ。実はこれは、
ロンド特産シロナガキヌイトミミz……あらユートさま? ユートさまっっ!!??」
ちょうどパスタ食ってた人スマソ
でもGの唐揚げとか有ってもおかしかないよな……。
S印の特製ハーブ汁。
本人しか知りえない特殊な配合により、
あらゆる薬膳効果から、対「愛しのソゥ・ユート」用(ピー)効果までばっちりフォロー。
原材料は裏庭から採れた秘蔵の草+アルファ。見たことも無いような草花まであるかもしれない……
ウサギに角が生えてたりするから、肉になる前を知ったら見た目がヤバい家畜とかいるかも。
馬(エクゥ)はいるから馬刺とか。生で食べる文化があるかどうかは微妙だけど。
酸っぱくなんか……酸っぱくなんかないですっ 食べなきゃいけないんですからっ
食べられる前に、先に漬けるっ
少しでもかき混ぜないと……糸引かせても意味なんてないわ
三回 つゆに軽く浸しつつ頂きましょう
これ噛むと伸びるんだけど……喉に詰まらせてる場合じゃないよね
悠人達の出現により、第二詰所にもたらされる日本食ブーム。え?ゲテモノじゃない?
,べV
/ 〃  ̄ ヾ;
! i ミ(ノハソ
!ik(i|゚ ヮ゚ハ 。・゚・⌒) <チャーハン作るよっ!
リ⊂! |T|!つ━ヽニニフ))
く/|_|〉
(フフ
「蟻の蛹……貴公も炒められる定めか……」
なんとなく蜂の子入りヨフアルを食すハリオンとレスティーナを思い浮かべてしまった
「うん〜、ぷちぷちして、あまぁ〜くって、最高ですねぇ〜」
「ええ、この新食感、ぜひとも世界中に広げるように施政しなくては!」
「あ、ユートさまぁ〜、お一つどうですか〜?」
「いらん」
オルファとの友情は、共に蜂の子入りヨフアルを
食するところから始まる…
じゃあ主人公は仮面つけた大将か
蜂の娘入りヨフアル……
なんか凄く美味そうだなとか考えてしまった俺は負け組だろうか
娘と書くところにエロスを感じる
>>527がなぜそんなことを連想したかさっぱりわからん。
…やっぱり生き胆が万能薬とかいわれる動物がいるんだろうか?
スピリットは求めの万能薬ですy(ホーリー
>>531 感じたのなら同志だ友よ
戦闘行軍中に補給線が断たれたりした場合の非常食はあるのかもしれん。
ミーンミーン ミーン ミーンミーン
ミーンミーン ミーン
パシッ
「ほらほら見てー今日はごちそうだよぅ」
「わー1週間ぶりに草以外のお食事ですね」
「ねねパパ、何個食べる?」
「……いらない」
, ノ)
ノ)ノ,(ノi
( (ノし
) ィ^i^!1-、 ノ
( ,(レ´  ̄ ヽ) (
ノi`_l !i_!li_!i!リ \ノ)
し jixi」 ゚ -゚ノリ ノ
ノ ⊂)llΨ)つ ノ <ユートさまの窮地を救うにはこの身を投げ打つしかありません!!
) ん/t___|l
`tナナ'
数時間後草むらから出てきた悠人は殆ど今際の際といった風情でやつれ果てていたとか……
ズレータ orz
_,ィ、 ,r、__
,.ヘー'´ i `´/ `i_
/ヾ、 ヽ、 i / /ヽ
_ィ、〉 > ´ ̄  ̄ ` く ,ゝ
、 ,>'´ 、 ヽ./i
! ヽ
/ l
/ 火 気 厳 禁__|_
! / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.___`ヽ,
!__∠_/ ̄ ̄ ̄ ̄ レ´
( !! ノ ̄`-- ‐´ ̄`i
| (⌒ / -ィ-・=、 〈 r=・ヽ(
ノ 〉6 ii ヽ i .) マグネシウムスターズ
彡 じ !! 、_ ハ ノ
彡 ノヽ r, 、_)ヽ ノ 6 エスペランカー
彡 | ゙i w w w ミ;/
W;,| ヽ i `ー=ニ三ニィノ
川| ヾ! /
|`=、 ヾ ミミミミ:彡,,,,,,,,,,,,___
r‐r‐.r-/⌒゙ヽ‐、____ィ' :::::::::::::::::::::::::ヽ、
し.し:し:( ̄"゙ノヽ、 /:::::::::::::::ヽ
| ヾ `゙゙´ ⌒⌒) ::::::::::::::::::::::ヽ
人_入____ノ´~ ̄
段差はカンベンな!
監督!
相手が☆ひうま氏率いるスポコン・オールスターズなんで球が燃えてるんです!
打つ・捕るはおろか握手さえ出来ません><
グローブ越しでもやっぱり燃えるかな
窓から入る涼しい風を頬に感じながら、シアーはじっと目を閉じていた。
抗マナ変換装置の作動開始にまではまだ少し時間がある。
スピリット隊は一応待機中なので、ネリーは珍しがってその作業に立ち会いに行った。
しかし彼女程には素直に喜べないので、こうして一人自室の机で頬杖をつき、窓の外を眺めている。
「大丈夫……だよね」
誰にともなく呟く。
抗マナ変換装置。それにより、この世界は大きく変わる。
マナはエーテルとして使えなくなり、生活が不便になる代わりに緩やかな滅亡からは逃れられるのだという。
しかし、スピリットは一体どうなるのか。マナによって形成されている自分達には直接の影響は無いのだろうか。
心配要らないと言われてはいたが、やはり不安は残る。ましてや開発したのはやはり人間なのだ。
決してヨーティアを信用していないという訳ではない。彼女が居なかったら戦いには勝てなかった。
自分達も生き残れていたかどうか判らなかっただろう。彼女は真剣にスピリットも含めた未来を心配してくれている。
「だけど……人」
それでも、虐げられてきた記憶は消えない。
甘い諌言。冷たい眼差し。平気で切り捨てられる自分達。
スピリットはどれだけの裏切りを、今まで受けてきただろう。
目に映る景色の中で、どれだけの仲間がハイペリアに還ったことか。
今までの想い出が、次々と脳裏をよぎる。その殆どは苦々しく、思い出すだけでも心が悲鳴を上げる事ばかり。
「……ううん、だめだよね。……信じなきゃ」
暗くなっていく考えを誤魔化すように軽く頭を振る。
手元に残しておいたお菓子を一切れ口に運び、再び外を眺める。
青く広がる空。緑に映える木々。遠く太陽を反射して煌く湖。時折聞こえてくる鳥の囀り。
そっと目を閉じれば、頬をくすぐる優しい風。少しずつ洗い流されていく思考。
「……あ」
そうして心に残されたのは、どうしても仲間達の笑顔だけ。
戦いだけの毎日で、それでもささやかな事に笑い合えた日々。そう、辛いばかりでは無かった、楽しい思い出。
シアーはそっと頬を指でなぞる。いつの間にかそこは、温かく湿っていた。
「……んっ」
目を軽く擦り、確かめるように傍らの『孤独』を眺める。もう、これを振るう機会も無い。
大きく制限されるであろうスピリットの力は必要の無い世界に変わる。その中で、これからは生きていく。
だから、生きていくために。これからも笑い合えるように、初めて"人"を。
「うん……信じよう」
シアーは小さく頷き、立ち上がった。窓際から見える全ての景色。
その中に段々と近づいてくる見慣れたウイングハイロゥを見つけ、大きく手を振る。
どうやら装置は上手く作動したようだ。そして自分にも、『孤独』にも何の異常も感じられない。
「……よかったね、『孤独』」
沢山あった哀しい事。それを全部胸に仕舞いこみ、呟いたシアーの瞳は柔らかく輝いていた。
という訳で、ちょっと心配性な所を強調してみました。
頬に付いたお菓子のかすも風に吹かれてポロリと落ちた。
今でもハッキリ覚えている。あの終戦の時、窓から身を乗り出さんばかりに熱弁を振るうレスティーナ女王への、
人々の熱狂としんと静まりかえった戸惑い。
現実を体で感じた人々は、幾らかの不満を抱えるかも知れない。
それでもきっと、抗マナ変換装置が静かにマナを作り替えていくように、人々の意識も次第に振り出しの大地に馴染んでいくことだろう。
最初からなら、みんな仲間。
スピリットはもはや孤独ではないのだ。
…………
……
…
と言うわけでロティに付いてく必要はないからねシアーちゃん。俺と一緒に大陸各地の見回りに二人旅ってのはどうdピギャーーーー
ヽ)/
く´ハ `ゝ
〈ハノ/ノハミミ
∧∧li、゚ー ゚ リゞ
/・ ・`ヽと )
(。。ノ く、ノヽ
/ヽ / し ノ
( へ / |.|
ヽヽ| | U
| | パカパカ
U
,'^》フ⌒´ヽ》ヘ 聖ヨト暦334年ガロ・リキュア女王護衛長ヘリオン
( ノ i」」」」」〉))
ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ(( <いつかきっと白馬に乗った王子様がわたしを迎えに来てくれるはずですっっ!
(( ⊂! |T|!つ リ その人はとっても優しくて格好良くてでもちょっとだけ影があって
===く/|_|〉lj= いっぱいわたしを褒めてくれる人なんですきっとっっ!!
(フフ
546 :
わたしのゆめ:2006/09/07(木) 00:28:10 ID:qFwBEIyq0
─────それは、ヘリオンが買い物をしに、商店街のあちこちを回っていたときのことだった。
道端で子供たちがいた。
10歳くらいの少年が二人と少女が一人。
見るからに仲のよさそうなお子様トリオが、笑顔でしゃべりながら遊んでいる。
「なあなあ、二人とも将来の夢ってあるか?」
なんとも、子供らしいような会話の内容だ。
ヘリオンはすぐそばの店で食材を選びながら、その子供たちの会話を無意識のうちに耳に入れていた。
「そうだな〜、じゃ僕、王様!」
「え〜?おうさま〜?」
少年のうち一人が出した将来の夢に、少女は卑下するように突っ込む。
「おうさまより、じょおうさまのほうがいいよ〜」
今の政治はレスティーナ女王陛下が身を入れて取り組んでいるし、何より若くて美人だ。
そちらのほうがいい、というイメージが焼きついているのだろう。
「俺はやっぱり戦士だな!強くてカッコイイやつに俺はなる!」
「え〜?せんしって、えとらんじぇのゆうしゃさまみたいな?」
「そうそう!やっぱりさ、ああいうのって憧れちゃうよなぁ〜!」
戦士志望の少年。どうやら、あのソゥ・ユートに対して憧れの念を抱いているらしい。
それを聞いたヘリオンは、心の中で腕組みをして「そうですよね、そうですよね」と頷いていた。
547 :
わたしのゆめ:2006/09/07(木) 00:28:58 ID:qFwBEIyq0
「そ、そうかな〜?確かに戦ってるときはカッコイイけど、なんか普段は間が抜けてる気がする・・・」
王様志望の少年が鋭い指摘を入れる。
「そうね〜。なんか、ヘタレしゅうがするっていうか〜・・・」
女王志望の少女がさらに追い討ちをかける。
この少年少女、人を見る目はすでに人一倍発達しているようだ。
「つ〜ま〜り〜」
「な、なんだよ、つまり、って・・・俺に戦士は似合わないって言うつもりじゃないだろうな」
「そんなこといってないじゃん。あたしがいいたいのは、つよいせんしになるためにはぁ〜・・・」
「な、なるためには・・・?」
戦士志望の少年(とヘリオン)は、ごくりと固唾を飲んで少女の次の言葉を待った。
「ヘタレで、ふだんはさえないおとこになればいいのっ!」
「はぁ!!?」
同時に、ヘリオンは「そんなわけないでしょうっ!」と突っ込みを入れる。
「え?」
「おねえちゃん、だれ?」
「へ。あ、いや、その・・・な、なんでもありませ〜んっ!!」
なんだか居た堪れなくなってしまったヘリオンは、ささーっと逃げるように帰るのだった。
548 :
わたしのゆめ:2006/09/07(木) 00:30:28 ID:qFwBEIyq0
─────んで、その後の第二詰所。
「・・・って事が、さっきありまして・・・」
ヘリオンは、テーブルに肘をついて手にあごを乗せた、笑顔のハリオンにさっきの事を話していた。
「なるほど〜・・・それでさっさと帰ってきて、ヨフアルを買い忘れたんですねぇ〜?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
その輝くような笑顔に、殺気と言い知れぬ迫力を込めてヘリオンを見つめるハリオン。
「ひゃぃっ!か、勘弁してくださぁいっ!」
すぐさま泣きそうな顔で許しを請うと、ハリオンの殺気はふっと消え去る。
「まぁいいですよぅ〜。お茶請けのお菓子は、まだ余ってますからぁ〜」
「(ほっ、た、助かりましたぁ・・・)」
その言葉にほっと一息つくヘリオン。
お茶請けのお菓子はハリオンのティータイムには絶対に欠かせないもの。
お菓子のないティータイムなど、クリープの入っていないコーヒーのようなものらしい。
「でも、その子達、面白いお話をしてましたね〜」
「へ?そうですか?」
「『将来の夢』ですよぅ〜♪ ヘリオンは、なにか将来なりたいものはありますか〜?」
「将来、なりたいもの・・・」
そう聞かれて、ヘリオンは上を見上げてうーん、と考え込んでしまう。
「(わたしが将来、一番なりたいものっていったら・・・)」
すぐに浮かんだ答え。それは・・・
ユ ー ト 様 の お 嫁 さ ん ・・・ っ ! !
549 :
わたしのゆめ:2006/09/07(木) 00:32:16 ID:qFwBEIyq0
「(そ、それはっ!!い、いや、確かにそうですけど、はぅうっ!ハリオンさんにそれを話すわけにはぁ〜・・・)」
「ヘリオン〜?どうしたんですか〜?早く教えてくださいよぅ〜」
頭の中でてんやわんやしていると、ハリオンは不思議そうに声をかける。
「え、えっと〜、それはぁ〜、えっと・・・」
代わりに何を言ったらいいかを模索しているうちに、ハリオンは笑顔で諭すように言った。
「今ないんでしたら、無理に探さなくていいんですよ〜。ヘリオンは若いですから、まだまだ時間がありますよ〜?」
「はうぅ・・・だったら、急かさないでください・・・」
「私は、やっぱりお菓子屋さんですねぇ〜♪」
「それはみんな知ってますよぅ・・・」
「それもそうですねぇ〜・・・あ」
何を思ったのか、ハリオンは手をぽん、と叩いて何やら提案してくる。
「そうですヘリオン〜。せっかくですから、みんなの将来の夢を聞いて回りませんか〜?」
「あ、それいいですね!早速行きましょうっ!」
・・・ってなわけで、ヘリオンとハリオンは第二詰所のメンバーに将来の夢を聞いて回ることにしたのだった。
二人が食卓から飛び出すと、いきなり第一村人発見!
訓練から帰ってきたニムントールとファーレーンに遭遇したのだった。
「あら、ヘリオンにハリオン・・・どうしたんですか?」
「えっと、突然ですけど・・・」
「ニムントールに、ファーレーンは〜、将来の夢って、何かありますか〜?」
「はぅ・・・」
言おうとしていたことをハリオンに先に言われてしまうヘリオン。
少し考えるファーレーンに対し、考えるまもなく、先にニムントールが口を開いた。
550 :
わたしのゆめ:2006/09/07(木) 00:33:50 ID:qFwBEIyq0
「別にない」
「え?・・・な、なんでですか?」
ヘリオンがそう質問すると、ニムントールはヘリオンを睨みつけるような目線で答える。
「今がどうなるかわからないのに・・・そんな面倒なことを考える余裕なんてないから」
「ぅ・・・」
それは正論だった。
今は戦時中。いつどこで戦争が起こり、自分たちが死地に向かってもおかしくない状態。
今を生き延びることを考えなくては、将来などないのだ。
「確かに、そうかもしれません」
ニムントールの意見に、ファーレーンは少し意味深に同意する。
少し考えるようにすると、その場にいるニムントールに言い聞かせるように言った。
「ですがニム、私は将来の夢があるからこそ、そのためにがんばって生き延びようって気になると思うのです。
私は将来もニムとずっと一緒にいたいですから、そのために、強くなって生きようとしているのです」
ファーレーンの本音が、ニムントールの心を強く刺激する。
単純な一言には、それだけに深い深い思いが込められていた・・・
「・・・お姉ちゃんが、そういうなら。私も将来の夢、考えてみる。・・・いつになるか、わからないけど」
「はい!ニムントールの夢、聞かせてもらう日を楽しみにしてますから!」
「あ、ヘリオンには聞かせない。聞いていいのはお姉ちゃんだけだから」
「な、なんでですかぁ〜!?」
「恥ずかしいんですよねぇ〜、ニムントール〜♪」
ハリオンがそういうと、ニムントールは瞬時に顔を真っ赤にして反論してくる。
「ちっ、ちがうっ!お姉ちゃん以外には聞かれたくないだけ!」
「ふふ、楽しみにしていますよ、ニム」
ニムントールとファーレーンはそういうと、少し楽しそうに、その場を去っていった。
551 :
わたしのゆめ:2006/09/07(木) 00:35:09 ID:qFwBEIyq0
「えっと〜、お次は・・・」
「ねーねー」
ヘリオンが次のターゲットを探そうとすると、廊下から声とともに影が二つ飛び出した。
第二詰所の蒼い双子のアイドル(?)のネリーとシアーだ。
「何のお話してたのー?」
「お菓子のお話〜?」
先ほどの話の内容を聞きたがっている様だ。ヘリオンは、早速二人にも聞いてみることにする。
「えっとですね、ネリーとシアーには・・・」
「将来の夢って、ありますか〜?」
またもや先に言われてしまった。でもそんなことはおくびにも出さず、返答を待つ。
「将来の夢ー?・・・うーん」
あまり普段物事を深く考えていないせいか、ネリーにも特に決まった夢はないらしい。
うんうん唸ってネリーが考えているうちに、おずおずとシアーが口を開いた。
「将来は〜・・・、わたしは、えっと、ユートさまのおよめさんになりたいな〜」
一瞬、空気と時間が凍りつく。
「・・・・・・・・・へ?」
「あー!シアーずるーいー!!ネリーもユートさまのおよめさんになるー!」
とんでもない爆弾発言をしたことを、シアーは気づかなかった。もちろんネリーも。
今、ヘリオンの心の中に、小さな黒い炎が産声を上げたのであった・・・
「(ま、まさかっ!そんなっ!こ、この二人はもしかして、いやもしかしなくても、ら、ララ、ライバルッ!?)」
「あらあら〜、だめですよ〜?だって、ユート様は私みたいな大人の女の人が好きなんですから〜♪」
ライバルがまた一人増えた。いや、悠人はご存知のとおりあんなお人だ。
放っておくとラキオス中の少女、女性がライバルになりかねない。
「だめだめっ!ユート様はネリーみたいにくーるなオンナが好きなんだからっ!」
「ネリー、ユートさまはおとなしい子が好きだと思うよ〜?」
「わ、私だって負けないんですからっ!」
・・・・・・
552 :
わたしのゆめ:2006/09/07(木) 00:36:37 ID:qFwBEIyq0
ぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあぎゃあ・・・・・・
ソゥ・ユートのお嫁さんの座を巡って大騒ぎしている四人。
その様子の一部始終を、第二詰所の年長組、セリアとヒミカが傍観するように遠くから見つめていた。
「あーあーあーあ・・・なにやってんだか」
「・・・完全に趣旨忘れてるわね。特にヘリオン」
「ま、いいんじゃない?すごく平和そうだし・・・あ、そだ。セリア、ちょっと頼まれてくれる?」
「何を?」
セリアが尋ねると、ヒミカは財布と小さな紙を取り出してセリアに手渡した。
「さっきヘリオンが買い物してきたんだけどさ、ちょっと足りないものがあるの。
本当は本人に頼もうと思ってたんだけど・・・あの様子じゃ、ね」
「そのくらいなら別にいいわよ。そのかわり、帰ってくるまでにあの四人止めておいて」
「う〜・・・」
ヒミカの返事も聞かずに、セリアは逃げるようにお買い物へと出かけるのであった・・・
「将来の夢、か・・・」
セリアは一人、夕闇に染まりつつある町を歩きながらそんなことを考えていた。
ニムントールと同じく、今を生き延びることで精一杯で、将来のことなど考えたこともなかった。
こういうことは、考えて見つかるわけじゃない。
でも、何か自分にも将来やりたいことを見つけなくてはいけないような・・・そんな気がしていた。
商店街に向かって、石畳の道を進んでいく。
角を曲ったところで、二人の少年と一人の少女が遊んでいるのが目に入った。
よくあるほほえましい光景だろうと、その三人の横を通ろうとしたとき・・・
「あ、スピリットのおねえちゃんだ!」
突然、そういわれて足を止める。
その三人のほうへと視線を向けると、そこには、目をきらきらと輝かせた子供たちがいた。
子供の相手をする余裕はないのだが・・・何なんだろうと思って、声をかけてみる。
553 :
わたしのゆめ:2006/09/07(木) 00:37:45 ID:qFwBEIyq0
「何かしら?」
「えっと、その、お礼を言おうと思って!」
・・・お礼?
セリアは心の中で首をかしげていた。
自分はこの子供たちに対して何かしたことがあっただろうか・・・と。
「あのね、あの・・・いつも、このまちをまもってくれてありがとう!」
「俺たち、応援してるから!がんばってくれよな!」
「その・・・ほかのみなさんにも、よろしくって、言ってください!」
「・・・!」
それは、戦いに身を投じ、この町を守ってくれているセリアに、いや、スピリット隊の皆に対しての礼だった。
今までセリアはこの町を守るつもりで戦ってきたわけではなかった。
でも、今この子供たちが気づかせてくれた。
自分たちがしていることは、この町や、この子供たちを守っているということでもあるということを。
「それじゃ、その・・・さようならっ!」
「あ、ちょっ・・・」
言いたいことを言ったからなのか、セリアの返事も聞かずに、子供たちは走り去っていく。
「・・・・・・見つけた」
元気に走り去っていく子供たちの背中を見て、セリアの中で何かが生まれた。
自分に唯一できること。それによって救われる多くの命。
その中で・・・儚い、小さな命。
それを・・・護りたい。
「子供たちを護るスピリット、か・・・私の将来、それもいいかもしれないわね・・・」
ゴメンナサイ オチナイデスorz
久しぶりに来たのでリハビリとして書いてみました。
ぽっと思いついたネタで書いたんでハリオンマジックが起こってても気にしないでください。
お目汚しスマソです
>>554 壁に耳あり障子に目あり。
どこで噂されるかわからないエトランジェは今日も穿った評価を受ける。
部下達も、たまったもんじゃありません。フォローも大変です。
というかなんて観察眼強いがきんちょなんでしょうかw
ガンガレヘリオン、他にも敵はいる。頭蓋骨とかハリセンとかおb(タイムサンダーナポリタン
>>554 GJ!
なんかユートはその場にいない状態でもやっぱ主人公なんだなぁとオモタ。
>>555 タイムサンダーナポリタンワロタww
三人全員アタッカーかよww
第一村人!?
つうかそこに反応するなよ、俺・・・
第二詰所の一番端に隔離された一室。
そこに設置されたベッドの上で、いつもの光陰の朝は始まる。
「んっ……あー、よく寝た。しっかしこのベッドってやつはどうにも合わないな」
首をこきこきと鳴らしながら、そんな事を呟く。家が道場だった事もあり、毎朝布団が恋しくなる。
しかしこの世界ではどうやらベッドが主流らしいので、柔らかすぎるクッションにも文句は言えない。
「さて、と。……うむ、いつも通りだな。我ながら大した体内時計だぜ」
窓から太陽の位置を確かめ、得意げに頷く。
まだ山の端から顔を覗かせたばかりなので、時間的には早朝で、外も薄暗い。
恐らくこの時間では朝食の仕度をしているハリオン位しか目を覚ましてはいないだろう。
しかし長年の修行で身体に染み付いた習慣は中々取れるものではない。
そんな訳で光陰は、こちらの世界に来てからも武術の早朝練習を欠かした事は無かった。
「ほっ……ほっ」
まずは狭い屋内でも出来る最低限の運動を開始する。
幸いにしてベッドがあるので、そこに足をかけ腕立て伏せ。当然片手、親指一本で。
ぎっぎっと歪む木目の床にはいつも同じ場所で行なっているせいか、窪みまで出来てしまっている。
「……よし。さってと、次は……よっ」
その窪みに汗が溜まった所でようやく動きを止め、今度は腹筋に取り掛かる。
腕立て300回腹筋300回背筋200回、それを2セット。それをやらないうちはどうにも身体が気持ち悪い。
「ぷぅ。ま、こんなもんだな」
そうして全てのメニューをこなし、額の汗を拭った所でいつも通りに朝日が窓から明るく差し込んでくる。
「やれやれ、やっと日も昇ったな。……おい今日子、起きてるか」
こんこん、と軽く壁をノック。すると相変わらずの寝惚けたような声。
『ん〜〜〜。何よ〜〜〜』
「何よじゃないだろ。早く開けてくれ」
『あ〜はいはい』
どたん。ばたん。ぱたぱたぱた……かちゃり。
『ほら、いいわよ。ふぁ〜じゃあね』
「全く。いい加減に信用して貰いたいもんだぜ」
『何言ってんだか。同じ屋根の下で眠れるだけ有り難いと思いなさいよ』
「なぁいつも思うんだが、夜に用を足したくなったら俺はどうすればいいんだ」
『我慢しなさい』
ぱたぱたぱた……ばたん。
「断言かよ。まったくまるで囚人だな、こりゃ」
軽く溜息を付きながら、夜は外から施錠されっぱなしのノブをようやく捻る。
女ばかりの第二詰所でこの処遇は当然といえば当然なのかも知れないが、顔も見せずに自室に戻る今日子が少し寂しい。
「ま、あれでも女だからな。寝起きに顔を見られるのは恥ずかしいんだろ」
今日子にしてみればそんな事は全然無く、ただただ面倒臭いだけなのだが、そんなささやかな勘違いもいつもの事。
勝手に都合よく解釈しながら外に出る光陰はどこと無く幸せそうな笑みを浮かべている。
そうして朝食までの間に軽く20kmほどのランニングを済ませ、汗を拭きつつリビングへ。
すると今日は珍しく、年長組、つまりセリアヒミカナナルゥハリオンファーレーンのみが席についている。
光陰カテゴリーで年少組に属するネリーシアーニムントールヘリオンはまだ起きてきてはいないようだ。
「よ、お早う」
「ヤシュウウ、リレシス……なっ」
「あ、ヤシュウウ、リレシス、ソゥコウイン……って」
気軽に声をかけると、まず手前のセリアとヒミカが顔を上げ、そしてすぐに赤くなり、目を伏せる。
「ヤシュウウ、リレシス……ふっ」
次に視線を微妙に上下させたナナルゥが、気のせいか熱い吐息のような挨拶を返してくる。
「あらあらぁ〜。ヤシュウウ、リレシスですぅ〜」
更に奥のハリオンがフォークを口にしたままにっこりと微笑む。
「〜〜〜〜っヤ、ヤシュウウ、リレ、リレシス……」
そして赤面症のファーレーンは俯いたままぼそぼそと呟き、顔を上げもしない。
「おう、お早う。あー腹が減ったぜ。今日は何だ?」
それぞれの照れた反応に満足しながら自分の席に向かう。するとハリオンが嬉しそうに説明を始めてくれる。
「今日はぁ〜、キョウコ様も手伝ってくれたんですよぅ〜」
「何ッ! 本当か!」
「ええ〜。それはもう張り切ってらっしゃいましたぁ〜」
「そうかそうか。それは楽しみだ」
見た目は悪くても、今日子の料理はそれだけで別のスパイスがある。
光陰は嬉しそうにフォークを手に取り、それを腹いっぱいに詰め込む。
「んぐんぐ……で、その今日子は?」
「そ、その、もう訓練に」
「そっか。じゃあ俺も付き合うかな」
隣で視線が落ち着かないセリアには、気づかないように装って立ち上がる。
リビングを去る時にも全身に視線を感じるが、敢えて振り向かずにそのまま廊下へ。
隠しても隠しきれていない彼女達の不器用な気持ちには残念ながら応える訳にはいかない。
今日子一筋。そんなさり気ない気配りに、自分でも満足している光陰である。
訓練を一通り終え、第二詰所に戻ってくると、リビングには年少組がたむろしている。
体力がまだ不足している彼女達はその分基礎学力をつけるため、デスクワークに勤しんでいるのである。
「よ。頑張ってるか?」
「あ、コウイン」
「コウインさまぁ〜?」
声をかけると、退屈しきっていたネリーとシアーがまず顔を上げる。
「むむ〜。む、難しいですぅ〜」
本に向けて唸っているのはヘリオン。
「げっ」
素直じゃないニムントールは照れ隠しに嫌そうな声を出す。
「あ、コ、コウイン様。……え゙? ……あー、その、今お茶を」
教育係のクォーリンがぽっと頬を染め、しどろもどろになりながら俯く。
「ああ、いいって。続けなよ」
「は、はい。……で、あの、そのですね」
「? クォーリン、変だよ」
軽く掌をひらひらとさせながら答えてやるが、どうやら緊張したらしく、ニムントールに突っ込まれている。
「あ、い、いいえ何でもありません。えっとここは……」
しかし一瞬にして自分の使命を思い出すのが彼女の良い所だ。
光陰はそんな姿を横目で見ながらネリーの隣に腰を下ろす。
すると彼女はスペースを空けようとしてくれたのか、必要以上に離れて座り直す。
心遣いは感謝するが、大げさな距離には思わず苦笑いが零れてしまう。
「おいおい、そんなに詰めるとシアーちゃんが窮屈そうだぜ」
「あ、あはは〜。そ、そうだシアー、席交代しよっか。そっち狭そうだし」
「え? あ、ヘリオン、コウイン様が教えてくれるって〜」
「ふぇええ? あ、でもわたし今クォーリンさんに教えて貰って」
「今はニムの番」
「ひ〜ん」
よく判らないが、互いに牽制しあう雰囲気が流れる。
そんなに遠慮する事は無いのにと光陰はその無邪気さが面白い。
「おう、誰でもいいぜ。んーでも聖ヨト語か。あまり読めないんだよな」
「そそそ、そうですよね」
「クォーリン、訳してくれないか?」
「は、はいっ!」
「え〜、コウインが教わるんじゃ意味無いじゃん」
「ですがこのままでは席が狭いですし。……お、お邪魔します」
「ああ。それで、どこを説明してるんだ?」
「ここです。……あの、それでですね」
「ん? 何だ急にひそひそ声で喋って。何か聞かれたら拙い事でもあるのか?」
「あ、いいえ。そんな訳では。ただあの……」
「じゃ、後にしてくれ。今はみんなに勉強を教えるのが先決だろ?」
「あ……はい」
クォーリンの気持ちには、とっくに気付いている。そしてしゅんとなってしまった姿を見るのも辛い。
しかし、その告白を受ける訳にはいかない。それにしてもいつまでこうやって誤魔化し続けられるだろうか。
罪な男だ、と他人事のように心の中だけで謝る光陰である。
夕食は第二詰所全員で。隣の今日子と軽口を叩き合いながら、食事を済ます。
その間中注がれる他の仲間達の熱っぽい視線をずっと感じながら。
「食べ終わったら、第一詰所に行かない?」
「お、そういや最近悠人の顔を拝んで無いな。いいぜ」
「何言ってんの。悠達は今まで法皇の壁の偵察に行ってたじゃない。その労いよ」
「そう言えばそうだったっけか。うむ、無事でなによりだ」
「今まで忘れてたくせに調子いいわね。オルファに言いつけるわよ」
「ちょ、何でそこでオルファちゃんが出てくるんだ」
「さーてねー。動揺してるって事は、やっぱりなのかしらん?」
「そそそそんな事は無いぞ。大体一体何の話なんだ? さっぱり見えん」
気づいた時には食事ももう終わり、席を立つと遠目から皆に注目を浴びている。
廊下で、ニムントールと鉢合わせる。
「ひうっ」
「お、ニムントールちゃん、丁度良い。俺達これから第一詰所に遊びに行くんだが、どうだい一緒に」
「ば、ばか! こっち向くな〜〜〜っ!」
げしっ!
「おうっ!」
「コ、コウインは苦手っ!」
しかしいきなり『曙光』で顎をかち上げられ、彼女はそのままどすどすと廊下に足音を響かせ、去っていく。
「何もそんなに照れなくてもいいのになぁ。なぁ、今日子?」
「たはは……そりゃあねー」
呆れたような今日子が頬をぽりぽりと掻いている。
「あ、コウイン様」
もう薄暗くなっている外に出ると、クォーリンが待ち伏せしている。
「あの……お話が」
目が真剣な上、どことなく彷徨っている。そわそわと落ち着かない素振り。
「悪いな。これから第一詰所に行くんだ」
敢えて殊更冷たい口調をつくり、遠回しに断る。
「あ、で、でも。その……もう手遅れかも知れませんけど……」
「ん? 何口籠もってるんだ? 重要な作戦か何かか?」
「い、いいえ。そういう訳では。ただあの……出来れば二人っきりで、その」
「なぁにー? アタシには内緒の話?」
「そそそそんな事はありませんっ!」
「じゃあいいじゃない。ここで」
「う……キョ、キョウコ様。もしかして気付いててわざと」
「あらぁ、何の事かしらぁー?」
「ゔ……」
何だか険悪な雰囲気になってきたので間に入る。
「おいおい、もういいだろ。今日子ももう行こうぜ」
「はいはい。あ、クォーリン?」
「はい?」
「余計な事は言わない方が身のためよ」
「……ヒィッ?!」
クォーリンは一目散に詰所へと駆け込んでいく。
「ありゃ? ちょっと脅かしすぎたかな?」
「お前なぁ。もう少しクォーリンとも仲良く出来ないか?」
「あら? 別に仲悪くなんかないわよあたし達」
「なんだかなぁ」
呆れながらも可愛い嫉妬を出してくれる今日子にちょっぴり嬉しい光陰である。
「コウイン様いらっしゃいませ……あっ」
ノックした玄関に顔を出したエスペリアは瞬間沸騰したように顔を赤くして目を背ける。
元々奥ゆかしい彼女は異性と目を合わせるという行為自体が恥ずかしいらしい。
もう結構長い間同じ部隊で戦っているのだからそろそろ慣れてくれてもいい頃なのだが。
「こんばんわ。お邪魔するわね」
「あ、キョウコ様。どうぞ、こちらです」
そそくさと奥に引っ込んでしまう。光陰は頭を掻いて苦笑いをするしかない。
そう言えば、悠人に対してはあまり問題が無いらしい。同じ屋根の下に住んでいるからだろうか。
「あれ? ところでその悠人はどこに行ってるんだ?」
リビングに入ると、席にはアセリアとオルファリル、ウルカしか居ない。
「……コウイン」
アセリアは相変わらずというか、殆ど感心がないようにぼーっと手元のハーブティーを見つめながら挨拶らしきものをする。
どうでもいいが名前を呟かれながら茶を眺められると食物と同レベルに扱われたみたいで落ち着かない。
「っっっ!」
ちらっとこちらを窺ったウルカは口を開こうとして物凄い勢いで窓の外に顔を向けた。
マロリガンの時に戦った時の記憶をまだ引き摺っているのか、全身から警戒の気配を滲ませている。
「えへへ、いらっしゃーい」
そんな雰囲気を察したのか、オルファリルだけが元気よく手を上げて誘う。
「あ、今お茶の準備するね〜」
「おお、悪いな」
「あんまり急ぐと転ぶわよー」
そしてぱたぱたと元気よく厨房に駆けていく姿を見送った後、二人は席につく。
続いてまだぎこちない感じのエスペリアも自分の椅子を引く。
「ユート様は今入浴中ですので。すぐに戻られるとその……思います」
ちらちらと窺う視線が、腰を下ろすとようやく収まったのはいいが、まだどもっている。
「おっ待たせ〜」
「おうさんきゅ。どうだった、元気だったかい?」
「うん! あのねあのね……」
そうして偵察結果を身振りで一生懸命説明するオルファリルに、補足するエスペリア。
ようやく場は和むが、話題だけ取れば戦いの事ばかり。いつもの事とはいえ、光陰は密かに胸を痛めている。
「ふぃーいい湯だった。お、光陰今日子、来てたのか」
彼女達に自分が何か助けになれる事は無いかと思案している所へ頭にタオルを巻いた悠人が戻ってくる。
「よ。遅かったな」
「ハロー悠。おっ邪魔ー」
「何がハローだよ。もう夜だぜ」
「いちいち細かい事言うわねこの男は……まぁいいわ。元気そうだし」
つまらない言い合いが、会話を盛り上げる。こんな馬鹿をやっている時、光陰はふと現実を忘れてしまう。
「さて、と。そろそろお暇するか」
「そうか? ……ん?」
夜も更け、エーテル灯の無駄遣いも居候の身では忍びない。
そんな配慮もあり席を立った光陰に、悠人が訝しげな表情で唸る。
「何だ悠人。宿題でも思い出したか?」
「そんなもんあるか。ってそんな事よりお前」
「さっ、帰るわよ光陰。ほら悠、見送って」
「あ、ああ」
「おい、引っ張るなって」
結局そのまま、ずるずると外へ。慌てているような感じだったが、外に出た途端、今日子は大きく深呼吸をする。
「んーっいい風ね。じゃ、アタシは先に帰ってるから」
「おいおい、帰る場所は同じだろ? 何をそんなに慌ててるんだ」
「いいから。悠、光陰に話しがあるんでしょ。アタシは邪魔だから」
「……今日子。お前まさか知ってて俺に言わせようと」
「じゃねー」
「お、おい逃げるなっ」
「? 何だ悠人、俺に話しがあるのか?」
「あ、ああ」
「?」
悠人はそのまま気まずそうに視線を合わせようとはせず、鬱蒼と生えている森の木に目を向ける。
さやさやという葉の擦れ合う音と唐突にもたらされた重い雰囲気がどこか尋常では無い。
光陰は慎重に悠人の背中に声をかける。
「どうした悠人。何か悩みでも」
「光陰……あのな」
「お、おう」
「その……開いてるんだ」
「何だそんな事か ――――あん? 開いてる?」
「ああ。お前の……窓が」
「窓?」
「社会の……窓、だよ」
ひゅー。
「……」
「……」
二人の間に、この上なく虚しい風が吹き抜けていく。
やがて無言でじーと引き上げた光陰は、悠人の隣に並んで同じように空を眺めた。
「なぁ、悠人よ」
「なんだ、光陰」
「男って……孤独な生き物だな」
「……そうだな」
「誰も……教えてはくれないんだな」
「……一日中だったのか?」
「ああ。朝からずっと……手加減無しだ」
「……」
「……」
「……キツいな」
「ああ……キツいぜ」
きらりと一筋、流れ星が夜空に尾を引いて消えていく。
木陰に隠れていた今日子様は仰いました。
「これで暫くは手癖の悪さも大人しくなるでしょ。自業自得だしね」
次の日から、光陰の部屋の鍵は11個に増えていた。
―――― 終わる
ヤシュウウ、リレシス=お早うございます(公式設定資料集より)
微妙にオチが弱いのは仕様ですorz
オチは読めたけど面白かった
光陰勘違いしすぎてワロス
乙〜
ポジティブシンキング……なんか違うw
そっか、11個になるんだ、10個じゃなくて……
報知pray乙女。
やっぱこう、すっとさり気なく身を寄せて手を○間に忍ばせクイっと捻りつぶ(ギャーーーー
光陰…w
ところで「聖なるかな」の情報見た後風呂に入ったら「性欲のエスペリア」なる単語が浮かんだ俺に一言
ふつー
失恋のヘリオンくらい違和感がない
なるかな見た。
守護神獣……これなんていう目が点?
破壊神の妻の転生体はどのヒロインかな、どのヒロインかな。
うわーここにも出たよ比較厨
まだ出てないソフトの何が気に入らないんだかな
誤爆?
初めて聖なるかなの設定とかを見たけど…凄いな
神とか転生体とか神獣とか
まぁ、前作のエターナルが出てきた辺りでも思ったが、
もう永遠神剣を絡ませれば何でも有りの世界ですな
581 :
名無しさん@初回限定:2006/09/09(土) 13:52:34 ID:5zbWKojtO
うーん、なるかな設定では神=エターナルな存在なのかな?
世界を渡り行けるけど、エターナルみたいな情報生命体ではない気がする。
あくまでエトランジェ+渡りの能力、みたいな。
ところで主人公が双剣なのはメダリオ属性持ちだからかね?
パーマネント猿人
メダリオ属性ってことは、破壊神だなんだと言ってるけどやはりヘタレということかw
『流転』と『黎明』じゃ文脈が繋がらないような気がするのだが。
まさか『黎明』→『転機』→『邂逅』→『流転』とか進化していくのだろうか?
双剣なのは単純に数の問題だと思うんだ。
だから、次回作はきっと三刀流。
大丈夫、コンシューマには六刀流までは確実にいる。
それなんてアシュラマン?
瞬は既に八刀流だったような・・・。
>>581 いえ、神=エターナル という意味で言ったのではなくて…
エターナルとか平行世界とか渡りとか、そういう要素を出した時点で、
永遠神剣と言う共通項さえあればやりたい放題出来る設定になったよなぁ…
という意味です。
この設定なら、どんな世界があってもおかしくはない訳ですしね
>>588 はじめからそういうものだと了解していたが
588がシェアードワールドものが好みでないということなのかな?
旧いドミナリアを知っていると全く違和感がないんだが‥‥
,べV ???
/ 〃  ̄ ヾ;
! i ミ(ノハソ
!ik(i|;゚ヮ゚ハ ム、ムズカシスギテワカンナイ...
初期設定段階で既に大風呂敷に見えるのは致し方ないけれど、上手く収束させてくれるでしょう。高瀬氏ならば。
しかしこれコンシューマゲーに見えて仕方ない。
設定よりも、どんな技が出てくるのかが気になる俺がいる
のぞみちゃんあたっくはいぱ〜
>>593 ・・・それってまさか某百合ゲーの双子鬼の片割れか?
今さらだが、クラブザウスの掲示板に高瀬氏のコメントがあったのね。2週間前のものに今気付いたよ。
「アセリアとの繋がりは決して薄くはない」そうなので期待。
スピたんより濃かったら笑うしかない。
OP
obsnだねっていわれなくても わたしちっともさみしくないし
いつもひとりで 尾けてるけど 違法でもないし 個人的リビドーでもないの
ED
すきよ ときみobsn
さあ いっしょに あくせられいと
>>596 あの行動が個人的リビドーでなければ何だというのだw
__
「,'´r==ミ、 〜♪
くi イノノハ)))
| l|| ゚ヮ゚ノl| ◎ <
>>596 j /ヽ y_7っ||
(7i__ノ卯!
く/_|_リ
オサーン
個人的に、おばけのホーリーのOPで年少組flashをやってくれたら神。
画面外に押し出されるネコは当然光陰。
おばけのホーリーも十分オサーンかとw
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
ゞ(リ ゚Д゚ノ! <マナよ、オーラへと変われ 聖なる衣となりて 我らを包め! ホォォーーーリィィーーーーッ!!
<´ii Yliン,つ
U |.Tii<
<_ノ_jイ_ゝ
北の大地にお月様 出れば奴等(エトランジェ)が動き出す
今夜は あの子(スピリット)に狙い定めて…
や〜っぱや〜っぱ炉利スピ最高〜(台詞:光陰様だぜ!
や〜っぱや〜っぱ炉利スピ楽し〜
…うろ覚えだがED曲でネタ出し
元の歌にはいくつかパターンがあったと思う
一応、20代前半なんだが…
知ってるって事はオッサンなのだろうか?と首を傾げるばかり…
>604
>や〜っぱや〜っぱ炉利スピ最高〜(台詞:光陰様だぜ!
>や〜っぱや〜っぱ炉利スピ楽し〜
フイタw
これを口ずさみながら詰所廊下を颯爽と行くコウイン様にはさすがの俺もドン引きww
>一応、20代前半
や、再放送もあったし。本放送でも奨学生にはなってるのではまいか。
そーれわんさか そーれおばけが
そーれわんさか そーれでるでる
あ〜〜あ おおさわぎ〜
でしたっけ?もしかしたら違うかも
替え歌にするなら
そーれわんさか そーれ炉利スピ
そーれこっちに そーれこいこい
あ〜〜あ おおさわぎ〜(第二詰所が)
でしょうか(笑
>一応、20代前半
( ´・ω・)人(・ω・` )ナカーマ
'''''─- .....,,,_ __ 人_人,_从人_.人_从._,人_人_
 ̄"゙'"''''''_ ,ヘ ─‐- ゙"ニ ─__ )
r──〃/::::|ヽ --- ...___ ) おねえちゃーーーーんっ
三 ∠ <====ゝニ | ニ ≡ ) 行かないでーーーーっっ!
.ニ んヘi」゚´Дノ」ニ |! _ ノ
| / つ つ Lニ-‐, ⌒⌒ヽ つ/⌒Y⌒Y⌒l/⌒Y⌒Y⌒Y⌒
'''''゙゙゙゙゙ ̄ _,, -‐'''(((゙^)) ) i ゚
--─="゙ ̄ ⊂L!、Д`゚| i)イ> ゜
ニ─ _,.. ゝ、T O
_,.. -‐'" しへ ヽ
__,, -‐''" , ゙ー'
, ' /
┌──────────────┐
_____ | 新婚 旅行にまで付いてくる気か .│ __________
|ii| ┌─────―└─────‐v────────┘.|ii| .|ii|
|ii| │まいたと思ったんですけど│ |ii| .|ii|
|ii|_ ───‐v─――――― ヽ)/ , ヘ _ ィ-i^i^!、, , ヘ .|ii|
ヘ ヘヾ '´⌒ ヽ 〃/::::|ヽ |!ソノノ~))) く´ハ `ゝ 〃 ' ヘ ヘヽ (´  ̄ `v), 〃^^`ヽヽ
トハ从〉 iル从ルリ|∠ <====ゝ. |リ`Д´ノi. 〈ハノ/ノハミミノi ミ从l~iルソ (!i!_il!_i! l_`i, 》ヘ⌒ヘ《ヾ トリ从'´ ⌒ヽ,
´ヮ`ノヲ 从ー ゚ リ/んヘi」゚ -゚ノ」 | / li、゚- ゚リゞ\ヾ(i| ゚ -ノ 日 从゚- ゚ 」ixij\!ノルリ〉)) 从゚ヮ<」」」l」」ハ
y )_____ ( // ( y )二二二二二⊂ | \\ y 》つ ( Ψ | \\゚ ヮノリ ⊂《<パ ヮ゚ く/ \
|=====| |||| )~) (⌒ _ノ . |||| i、 (⌒ _ノ .|||| T 》つ ! 《Tl | ||||
'~~~~~~ヽ |||| /  ̄ U U_____ し \ ||||__ ⌒)__ し \ |||| イ、 _ し (^__ _ノ ||||
! l」」ルl」」 |||/ / .\ \|||| \ \ \|||| ~~) し、 \ ||||
i !ゝ゚ -゚ノゝ 弁当 ̄ .ヨフ |||| ̄ ̄ |||| ̄ ̄|||| |||| ̄ ̄|||| ̄ ̄|||| |||| ̄ ̄||||
i !/wkつつヾ 弁茶茶アル
ノノく/|_ノ |当菓子饅頭 ::: : 、"
し'ノ |二二二二二二| ::
: ◎ ◎ 、 .. , ,、 : ;
噴いた
まいたのはニムだけかいww
ニ詰のメンバーだけかと思ったらちゃんとエスはいるのねw
汽車は〜闇(バルガーロア)を抜〜けて
ちょっと来ない間に過疎ったなぁ・・
612 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 13:25:48 ID:405l4nvU0
むかしむかし あるおうこくに
なかむつまじい しまいがおりました。
けっしてゆたかでは ありませんでしたが、
へいわに くらしていたのです。
__________
////\|//////\
////|___|./////:::::\\
/∠∠∠∠∠ ∠∠∠∠/:::::::::::::::\\,ィ^i^!1ー、 ヽ
 ̄| ┌┬┐┌┬┐ |::::::::::::::::::::::::::::| ̄..,(レー― 、) , ´ ̄ 〉ヽ
| ├┼┤├┼┤ |::::::::||||||||||:::::::| `_l !i_!li_!i!リ ixil ノノハ)))
| └┴┘└┴┘ |::::::::||||||||||:::::::| ixl」 ゚ヮ゚ノリ ノノi(リ ゚ヮ゚ノlヾ、 ナカイインダヨッ
|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄|| ̄|::::::::||||||||||:::::::| λ||Ψ)ヽ ´ 〈_イ个)ヽ `
||_ ||_ ||_||_|::::::::||||||||||:::::::| U//'__'jヽ (Uノ_| |ゝ
|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄|| ̄||||乃三三-_ (メーtソ し'ノ
613 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 13:26:25 ID:405l4nvU0
あるひのこと、
おねえさんが かわでせんたくをしていると、
なんと、かわかみから きょだいなネネのみが
どんぶらこ〜どんぶらこ ってぐあいにながれてくるではありませんか!
,ィ^i^!1ー、
┌────┐ ,(レー― 、)
│三途之川│ `_l !i_!li_!i!リ て
├────┤ ixl」;゚ヮ゚ノリ そ
┴────┴ λ||Ψ)ヽ
_____ ⊆ U〜〜U
〜〜〜〜〜〜〜 ヾ ヽ人〜〜〜〜
〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜 / \〜⌒〜
⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜 ( 人 )ドンブラコ〜ドンブラコ
〜⌒〜⌒〜⌒〜 <三∋∈三>〜⌒〜⌒
〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜
614 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 13:27:22 ID:405l4nvU0
おねえさんは さっそくそれをもちかえり、
ふたりでわけてたべようとおもって ほうちょうでまっぷたつにしたのです
ヽ ,ィ^i^!1ー、 | |
, ´ ̄ 〉ヽ ,(レー― 、) | |
ixil ノノハ))) i`_l !i_!li_!i!リ _____ ドガッ!
.ノノi(リ;゚ヮ゚ノlヾ、ソレ、ホウチョウ? . セイッ! ixl」 ゚ヮ゚ノリ |____ノ:\
´ 〈_イ个)ヽ ` λ||Ψ)つ==|__ / : > >
(Uノ_| |ゝ ⊂U//'__'jヽ | .( ノ /そ
し'ノ ~~~~~~~~~~~
すると どうでしょう!
ネネのみの きれめからひかりがあふれ
なかから しにかけの おとこのこがでてきたのです!
ヽ ,ィ^i^!1ー、
, ´ ̄ 〉ヽ ,(レー― 、)
ixil ノノハ))) て i`_l !i_!li_!i!リ て +
.ノノi(リ;゚ヮ゚ノlヾ そ . ixl」 ゚ヮ゚ノリ そ
´ 〈_イ个)ヽ ` λ||Ψ)つ + ピクピク
(Uノ_| |ゝ ⊂U//'__'jヽ ⊂|と(|i|。д。)っ)) +
し'ノ
615 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 13:39:59 ID:405l4nvU0
こころのやさしいしまいは そのおとこのこを
とりあえずちりょうして、だいじにそだててやることにしました
なまえは、ネネのみからうまれたので 『ねねたろう』となづけました
ヽ ,ィ^i^!1ー、
, ´ ̄ 〉ヽ ,(レー― 、)
ixil ノノハ))) i`_l !i_!li_!i!リ
.ノノi(リ;゚ヮ゚ノlヾ イヤ、ブッタギッタノオネエチャンダシ ixl」TヮTノリ アア、カワイソウニ
´ 〈_イ个)ヽ ` λ||Ψ)つ━・ 日
(Uノ_| |ゝ ⊂|と(|i|。д。)っ [ :]
し'ノ
それから すうねんもすると
ねねたろうは、おおきく、たくましくせいちょうしていました
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
ゞ(リ ゚д゚ノ! オレノナマエハ ネネタロウ
<´ii Yliン,
U |.Tii<
<_ノ_jイ_ゝ
ウホッ イイオトコ
,ィ^i^!1ー、 ヽ
,(レー― 、) , ´ ̄ 〉ヽ
`_l !i_!li_!i!リ ixil ノノハ)))
ixl」 "ヮノリ ノノi(リ;゚ヮノlヾ、 …ヨクブジニソダッタネ
616 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 13:40:41 ID:405l4nvU0
そんなあるひ、
いえに あるてがみがきたのです
_____
__________ .|青すぴ |
////\|//////\ |郵便局 |
////|___|./////:::::\\ | ̄ ̄ ̄ ̄
/∠∠∠∠∠ ∠∠∠∠/:::::::::::::::\\,ィ^i^!1ー、 / |
 ̄| ┌┬┐┌┬┐ |::::::::::::::::::::::::::::| ̄..,(レー― 、) , ´ヽ`'ヽ| ン、カキトメダ
| ├┼┤├┼┤ |::::::::||||||||||:::::::| `_l !i_!li_!i!リ ((()))| |
| └┴┘└┴┘ |::::::::||||||||||:::::::| ixl」 ゚ヮ゚ノリ ドーモ ,|(゚- ゚ノノ| ノ`ヽ
|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄|| ̄|::::::::||||||||||:::::::| λ||Ψ) つ [〒]⊂ヌ(介)(9(uUJ
||_ ||_ ||_||_|::::::::||||||||||:::::::| U//'__'jヽ く/Цゝし
|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄|| ̄||||乃三三-_ (メーtソ し'ノ
そのてがみは おうこくからのおふれでした。ないようは
『おにのしま につれさられた わかくてびじんのひめをすくったものには
のぞむだけの きんぎんざいほうと おうじょとのけっこんを ゆるそう!』
617 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 13:41:35 ID:405l4nvU0
・・・という、どこかうさんくさいないようでした。
ですが、ひめさまをすくうというしめいにもえた おねえさんは、
ねねたろうを ひめさまきゅうしゅつのたびにだすことを けっしんしたのです
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
ゞ(リ;゚д゚ノ! エ、マジ!?ツーカ、ジブンデイケヨ
<´ii Yliン,
U |.Tii<
<_ノ_jイ_ゝ
ガンバッテイッテクルノヨ
,ィ^i^!1ー、 ヽ
,(レー― 、) , ´ ̄ 〉ヽ
`_l !i_!li_!i!リ ixil ノノハ)))
ixl」 \ヮ\ノリ ノシ ノノi(リ;゚ヮノlヾ、 カワイソウナ ネネタロウ
・ ・
しまいから、おおきなはがねのなたと、めいか『よふある』を3、4こ、
そしてわずかなおかねをもらって、ねねたろうは いやいやたびだちました。
|゚д゚)ジー
619 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 13:58:24 ID:405l4nvU0
しばらくして、ねねたろうは まちにきていました。
いっしょに おにとたたかってくれる なかまをさがすためです。
// \ |;; | | ̄ ̄|
// \ .| | | ̄ ̄| .|0000|
// | ̄| ̄| \ .| | | __....|0000| ̄ ̄|
⌒⌒\  ̄ ̄ | | | (;;;;;;;;;; ) (⌒⌒)
;;;;;;;;;;;;;; ) .| | | (;;;;;;;;;;;; ) (:;;;;;;;;;;;;;; ) ̄ ̄|
;;;;;;;;;;;; ) .| | | (;;;;;;;;;;;;;;; ) ( ;;;;;;;;;;;;;;;; ) ...|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
ゞ(リ;゚д゚ノ! ・・・
<´ii Yliン,
_________U |.Tii< _______________
<_ノ_jイ_ゝ
マッテヨー , ヘ
'´ ⌒ヽ 〃 ' ^^ヾ
ハ」」」l」」〉 i ハ从从リ アハハハッ
ヾゝ゚ ヮ゚ノゝ ノノゞリ゚ ヮ゚从
⊂》|Tリつ (((⊂》|Tリつ
く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃
(/ (/
620 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 13:59:04 ID:405l4nvU0
うわさでは、このおみせに おにたいじをする たびびとたちがあつまっているということです
ねねたろうは、さっそくそこにむかいました
━━━━━━━━━━━━━━━┓
┯━┯━┯━┯━┯━┯━┯━┳┛
┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┨
┬┴┬┼─┴─┼─┴─┼┬┴┨
┴┬┴┤ // │ ├┴┬┨
┬┴┬┤// | ├┬┴┨
┴┬┴┤./ | ├┴┬┨
┬┴┬┴┬─┬┴┬─┬┴┬┴┨
┴┬┴┬┴─┴─┴─┴┬┴┬┨
┬┴┬┤ RESTAURANT ├┬┴┨
┴┬┴┤ 消 沈 ├┴┬┨
┬┴┬┴┬─┬─┬─┬┴┬┴┨
┴┬┴┬┴┬┴┬┴─┴┬┴┬┨
┬┴┬┴┬┴┬┤ ├┬┴┨
┴┬┴┬┴┬┴┤ ├┴┬┨
┬┴┬┴┬┴┬┤ ├┬┴┨┌───────┐
┴┬┴┬┴┬┴┤ O├┴┬┨│本日の日替わり.|
┬┴┬┴┬┴┬┤ ├┬┴┨│特製味噌汁定食│
┴┬┴┬┴┬┴┤ ├┴┬┨└───────┘
━┷━┷━┷━┷━━━┷━┷┛ || ||
621 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 13:59:43 ID:405l4nvU0
ねねたろうが おみせにはいると、そこには5にんの
おきゃくさんがいました
________
|=====|
'~~~~~~ヽ
! l」」ルl」」 ┃>∫∫
i !ゝ゚ -゚ノゝつグツグツ <…イラッシャイマセ
i !/wkつノ.┃
ノノく/|_ノ 〈≡≡≡≡〉
し'ノ ./ 味噌汁ヾ
||ニニニニ||(____,,)
|| ||ヾ;从;从;;从ノ
, ヘ _ _ ,ヘ
'´ ヘ ヘヾ ' ` ^ヽ 〃' ヘ ヘヽ '´ ⌒ヽ 〃/::::|ヽ
ノ〈从ハ从〉ノ ル从ルリゝ ノi ミ从l~iルソ ! ソノノ~))) ∠ <====ゝ
从ヲ´ヮ`ノヲ从リ゚ ー゚从 (((ヾ(i|゚ -゚ノi| く人リ゚ ー゚ノiゝんヘi」゚ -゚ノ」
ノφ》|Tリつ ⊂》|Tリφ (((φ》|Tリつ φ》|Tリつ 从iφ》|Tリつ
|ニニニニニニニニニニニニニニニニ| |ニニニニニニニニニニニ|
|| つつ つつ つつ || || つつ つつ ||
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
彡彡彡;ノ ミソシル?
<´ ン,
U <U
<______ゝ
622 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:08:03 ID:405l4nvU0
さっそく、ねねたろうは どうしをつのりました。
すると、5にんのうち 3にんがさんせいしてくれましたのです
________
|=====|
'~~~~~~ヽ
! l」」ルl」」 ┃>∫∫
i !ゝ゚ -゚ノゝつグツグツ <・・・・・・
i !/wkつノ.┃
ノノく/|_ノ 〈≡≡≡≡〉
し'ノ ./ 味噌汁ヾ
||ニニニニ||(____,,)
|| ||ヾ;从;从;;从ノ
ハ〜イ , ヘ _ メンドクサイ _ ,ヘ
'´ ヘ ヘヾ ' ` ^ヽ 〃' ヘ ヘヽ '´ ⌒ヽ 〃/::::|ヽ
ノ〈从ハ从〉ノ ル从ルリゝ ノi ミ从l~iルソ ! ソノノ~))) ∠ <====ゝ
从ヲ´ヮ`∩∩リ゚ ー゚从 (((ヾ(i|゚ -゚ノ∩ く人' A`ノiゝんヘi|゚Д゚;ノ」 エ?イマサラ?テイウカ、コレデデバンオワリナノ?
ノφ》|Tリ/\ 》|Tリφ (((φ》|Tリ/ φ》|Tリつ 从iφ》|Tリつ
|ニニニニニニニニニニニニニニニニ| |ニニニニニニニニニニニ|
|| つつ つつ つつ || || つつ つつ ||
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
彡彡彡(ノ∩ オレトオニタイジニイッテクレルヒト テヲアゲテ!
<´ /
U <
<______ゝ
623 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:08:49 ID:405l4nvU0
たのもしいなかまを えたねねたろうは
おにのすむしまにむかって そのあしをすすめました
どうちゅう、よふあるをわけたりして、たのしいたびじでした
,ヘ _ ヽ)/
'´ ヘ ヘヾ ' ` ^ヽ 〃 ' ヘ ヘヽ ∠´ ハ`ゝ
ノ〈从ハ从〉ノ ル从ルリゝ ノi ミ从l~iルソ 彡//ノハハ〉
从ヲ´ヮ`ノヲ从リ゚ ー゚从 (((ヾ(i|゚ -゚ノi| ゞ(リ ゚д゚ノ! ミンナ、イクゾ!
ノ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ 从i⊂》|Tリつ <´ii Yliン,
..て(く/|_ノゝ く/|_ノゝ く/|_ノゝ U |.Tii<
し'ノ し'ノ し'ノ <_ノ_jイ_ゝ
みっかほどのたびのかいあって ようやく おにのしまをみつけましたが、
しまというだけあって、あるいてはいけません
ねねたろうたちは ふねをさがすことにしました。
624 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:10:19 ID:405l4nvU0
10ぷんほど、かいがんをあるいていると
わたしぶねやさんを みつけたのです
, ^》ヘ⌒ヘ《ヾ
( リ〈 !ノルリ〉))
ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ(( ア、イラッシャイマセ!
(( φ》|Tリ っソ
┌────┐
| 渡し舟 |
|往復100R |
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
彡彡彡゚ノ フネヨコセ
<´ ン
U <U
<______ゝ
625 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:17:55 ID:405l4nvU0
こうしょうのすえ、ねねたろうたちは おにのしまにいけるように なりました
ひめさまを すくうべく、ねねたろうのたたかいは これからはじまるのです
ラクチンデス〜♪ ,ヘ コレフネカヨ…
'´ ヘ ヘヾ ' ` ^ヽ 〃 ' ヘ ヘヽ∠´ ハ`ゝ , ^》ヘ⌒ヘ《ヾ
ノ〈从ハ从〉ノ ル从ルリゝ ノi ミ从l~iルソ彡//ノハハ ( リ〈 !ノルリ〉))
从ヲ´ヮ`ノヲ从リ゚ ー゚从(((ヾ(i|゚ -゚ノi|ゞ(リ;゚д゚ノ!ノノ(リ;゚ヮ゚ノリ(( モンクイワナイデクダサイヨゥ
((( | ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─| ̄ ̄ ̄|─□( ヽ┐U ワタシダッテハズカシインデス…ツカレルシ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
キコキコキコキコ
とうとう、ねねたろうたちは ひめさまがとらわれているという おにのしまに
あしを ふみいれました。
どういうわけか、みはりとかの おにはいませんでした
まるで ねねたろうを さそっているかのように…
ですが、またとないきかいであることに ちがいはありません。
ねねたろうたちは どんどんおくにすすむことにしました
626 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:18:26 ID:405l4nvU0
いちばんおくまできたあたりで、ついに おににそうぐうしました
おおきなつのに、くろしょうぞく、かたなをたずさえた そのおには、かなりてごわそうです
,ヘ _ ヽ)/ A
'´ ヘ ヘヾ ' ` ^ヽ 〃 ' ヘ ヘヽ ∠´ ハ`ゝ <´, ̄, ーフ
ノ〈从ハ从〉ノ ル从ルリゝ ノi ミ从l~iルソ 彡//ノハハ〉 <ノノ从〉ミ>
从ヲ´ヮ`ノヲ从リ゚ ー゚从 (((ヾ(i|゚ -゚ノi| ゞ(リ ゚д゚ノ! |i- ゚ノ|l)<
ノ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ 从i⊂》|Tリつ <´ii Yliン, O=m(Y )ヽ二二フ
..て(く/|_ノゝ く/|_ノゝ く/|_ノゝ U |.Tii< [:] /[:]
し'ノ し'ノ し'ノ <_ノ_jイ_ゝ /(_/ く___ヽ
ねねたろうは いいました
「ひめさまを かえせ!」
すると、おには
「てまえを やぶることができたら かえしてやろう」
と、いってきたのです
もはや、たたかいはさけられません。ねねたろうたちは ちからをあわせてたたかうことにしました
|゚∀゚)じー
628 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:19:04 ID:405l4nvU0
そうぞうどうり、おにはものすごくつよかったのです
せっかくあつめたなかまたちは、おにのやいばのまえに、つぎつぎとたおれてしまいました
ヽ)/ A
∠´ ハ`ゝ <´, ̄, ーフ
彡//ノハハ〉 <ノノ从〉ミ>
ヤラレチャイマシタ〜 ,ヘ _ ゞ(リ;゚д゚ノ! ハヤイ! |iー ゚ノ|l)< ニヤリッ
'´ ヘ ヘヾ ' ` ^ヽ ツ、ツヨイ 〃 ' ヘ ヘヽ <´ii Yliン, O=m(Y )ヽ二二フ
ノ〈从ハ从〉 ノ ル从ルリゝ ノi ミ从l~iルソ U |.Tii< [:] /[:]
⊆|と从ヲ´ヮ`ノヲ 二从リ"д"つ |二(((ヾつ"-"ノi| クッ… <_ノ_jイ_ゝ /(_/ く___ヽ
「こんどは きでんの ばんだ!」
おには そのするどいがんこうを ねねたろうに むけてきました
こんなところまできて やられるわけには いきません
「でやあああぁぁぁーー!!」
いちかばちか、ねねたろうは、こんしんのちからをこめて おににきりかかったのです
ヽ)/ A
∠´ ハ`ゝ <´, ̄, ーフ
彡//ノハハ〉 <ノノ从〉ミ>
ドウダ! ゞ(リ;゚Д゚ノ! ∧ Σ|iд゚;ノ|l)< ナント!
<´ii Yliンつ=|二二處 O=m(Y )ヽ§
U |.Tii< [:] /[:]
<_ノ_jイ_ゝ /(_/ く___ヽ §二二フ
ばっきいいいぃぃーん!
みごとに、ねねたろうのいちげきは こうげきをうけようとした おにのかたなをくだいたのです!
629 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:31:01 ID:405l4nvU0
こうなってしまっては、いかにおにといえども まともには たたかえません。
「てまえの まけだ・・・やくそくどおり、ひめをかえそう」
おには、いさぎよく こうさんしました
おにが さっとてをふると、そらにひかりがあらわれました。
なんと、そのひかりのなかから じょせいがでてきたのです!
+ __
「,'´r==ミ、 +
+ くi イノノハ))
| l|| ゚ヮ゚ノl キラキラキラキラ
j /ヽ y_7
ヽ)/ (7i__ノ卯! + A
∠´ ハ`ゝ + く/_|_リ <´, ̄, ーフ
彡//ノハハ〉 <ノノ从〉ミ>
ゞ(リ ゚Д゚ノ! オオッ |i- ゚ノ|l)<
<´ii Yliン O=m(Y )ヽ§
U |.Tii< [:] /[:]
<_ノ_jイ_ゝ /(_/ く___ヽ
ひめさまとおもわれるじょせいは、ねねたろうをみるなり れいをいってきました
「ありがとうございました。きっとたすけがきてくれると しんじていました」
ひめさまはとても うれしそうでした
ヽ)/ __
∠´ ハ`ゝ r==ミ、]
彡//ノハハ〉 (ノノハ))ゝ
ゞ(リ ゚д゚ノ! |(゚ヮ゚ |l |
<´ii Yliン, / y_7ゝq
U |.Tii< . (|卯!ヽゝ
<_ノ_jイ_ゝ .く_|_ヽノ
630 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:31:33 ID:405l4nvU0
ですが、ねねたろうは とっぱつてきにうかんだぎもんを
おもわず くちにだして しまったのです
・ ・ ・ ・
「おかしいな・・・ わ か く て びじんのひめさま ってきいてたんだけど」
「〜!!」
なんということでしょう!
ねねたろうの ばくだんはつげんを きいたとたん、
ひめさまの かおが みるみるうちに いかりに そまっていくではありませんか!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
;从;从;
ヽ)/ (::__::::)
∠´ ハ`ゝ r==ミ、]
彡//ノハハ〉 (ノノハ))ゝ
ゞ(リ;゚д゚ノ! ウッ . |( ヮ #|l |
<´ii Yliン, / y_7ゝq
U |.Tii< . (|卯!ヽゝ
<_ノ_jイ_ゝ .く_|_ヽノ
631 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:32:06 ID:405l4nvU0
ねねたろうは、じぶんのいったことを しんそここうかいしました。
ひめさまにあやまろうとしましたが、すでにおそかったのです
" ヽ)/
´∴ __ ∠´ ハ`ゝ゜ヾ´ ″´∴
「,'´r==ミ、―≡ ̄`:´彡//ノハハ〉∴∵゛'
__くi イノノハ))≡―=',(((#i)ミミミ)≡―=‥、 ∵゛、゜¨
, ≡ )| l|| ゚ヮ゚ノl|r⌒) _/ / ̄ =―≡― _
´∴'≡く / ∧ | y'⌒ ⌒ ヽ イノノハ))( ≡―=‥、,、
″″ \/〈(((ノ从| / | | ゚ヮ゚ノ`=―≡―∞
" ||( ゚ヮ゚ー' | |ヾノ //
=―≡ ̄`:, | , | ( ̄=―≒‥,,
" ,゛"=―≡―=',/ ノ )∵`=≡―=
″( ゚ヮ゚∴/´/ / | | , ゚ヮ゚ノ'ゞ ∵゛、 ゜ ¨
ヾ =―≡ ̄`:゛/ / \| |≡―=‥、,、 ヾ
,゛"=―≡―='( | ( |=―≡―∞=@ , 、∴
/ | | |\ \ ´ ∴ ヾ .
・ / / | | | ヽ/⌒〉
.... . ............ . .(_ 「 _) (_〈_/....... . .. . .... . . .
632 :
ねねたろう:2006/09/15(金) 14:50:46 ID:405l4nvU0
ひめさまのれんげきを みにうけ、いまにもてんにめされそうな いしきのなかでおもいました
「たすけにくる ひつよう なかったんじゃないか・・・」
そして、おにのしまからは、ひめさまとひんしのねねたろうだけがかえってきたそうです
すこしして、いちれんのじけんは、ひめさまがねねたろうのうわさをききつけ
おむこさんにするためにしくんだ いんぼうだったことが はんめいしました。
ひめさまにきょうりょくした ひとたち、つまり
おにや、わたしぶねのせんどうさん、そしてねねたろうをそだてたしまいは
たくさんのきんぎんざいほうを もらって、しあわせにくらしたそうな。
しかし、ひめさまにらちされたねねたろうが そのあとどうなったかは、だれもしらないのでした・・・
:::::::...:。:::::::::.... .. ..........::::::::..... ........... . .....
...。.......... ....... ヽ)/ ... ............. .. . .......
..........。... ....... ∠´ ハ`ゝ ... ............. .. . ..。.....
....。......... ....... 彡//ノハハ〉 ... ......。....... .. . .......
彡 ゞ(リ;゚д゚ノ! ... ........::::::::.......。 .. . .......
☆ :::::.... ...... <´ii Yliン ::::::::..::::::::............... .......
U |.Tii< ... ............. .. . .......::::::::..
:::::::..... ..... <_ノ_jイ_ゝ. ::::::::..
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. ... ............. .. . ....... .. . ........ ......
ムチャシヤガッテ・・・
,ィ^i^!1ー、 ヽ
,(レー― 、) , ´ ̄ 〉ヽ
`_l !i_!li_!i!リ ixil ノノハ)))
ixl」 Tヮノリ ノノi(リ;゚ヮノlヾ、 オネエチャン、マサニゲドウダネ
めでたし めでたし
過疎ってるようだったので・・・
ずっと前に作って凍結しといたAAネタを投下してみました。
では、逃げます
|
|
|彡 サッ!
|
|彡 サッ!
>>633 (つД`)イイハナシダナー
とても面白かったです。AAネタも久しぶりで・・・
>>633 すげーワロタw
ていうかセリアさん達はどうなったの?w
, ' ⌒ヽ
(@)ノノ)))リ)
§(リ゚ ヮ゚ノ§ わたしがしょうしんしょうめいのおひめさまだよっ! さらわれたねねたろうくんをたすけに
⊂!) 英i7つ さあでかけよう1024きれのおうしつごようたし「よふある」とないふらんぷかばんにつめこんで
くイ__ 〉
(_/ヽ_)
>634
IDがOn1
三途之川カヨw
ヨ「そーらをじゆうにと〜びたいなっ、と言う事でだな、やはり人たるもの空への憧れという原罪をいつか払拭せにゃならん。
でだ、これこそが我が頭脳が生み出した究極の飛行装置だ!!!」
イ「さすがはヨーティアさまです。ガロ・リキュア放送局内で販売致いたしましょうか?」
ヨ「いや、実はもう買い手が付いてるんだ。内輪でスマン所だがな」
イ「そうですか。それは少々残念です」
…………
……
…
ヘ「ふええぇぇ〜〜ん、ヘリ こぷたーってなんなんですかぁ〜〜〜。箱詰めなんて酷いですよぅ〜〜」 」 」 」ガタゴト
エ「納入まだでしょうか。くろねこファー子ったら午前中配達を守って欲しいものです。
でも……ポケットに入るか問題ですね……」
そいや黒とか青スピは戦争無くなっても空飛べるから
運び屋とかタクシー代わりにも便利だな
>>633 つまり赤鬼も青鬼も緑鬼も黒鬼が退治したとw
鈍い感触が手のひらを通して、自分の背骨に震えを起こす。
魔物の腹部を貫く光の剣。醜悪な化け物の命の灯も昇華していくマナと共に消え去っていく。
既に事切れた魔物の体が、寄りかかってくる不快さに顔を顰めたロティは、光剣を消すと魔物を蹴り飛ばした。
見渡せば、森は辺り一面焼け野原で、原形を留めてなどいなかった。ところどころの白い煙。炭化した樹木。
そして、何十体という魔物の死骸。
斬り殺された者、焼き尽くされたもの。それらはマナに還ることなくただ、在った。
命のマナは消え去っても、体は残る。だからこいつらの死骸を持って行くと、この浮島の世界では重宝がられていた。
「これじゃ売り物になりませんね」
ロティは触るだけで崩れ去る炭の固まりにパンパンと手を払いつつ立ち上がった。
光陰は『因果』を地面に突き立て背中を向けて無言のままだ。焼け野原の真ん中に佇むだけの姿に怪しんで、
声を掛けようとしたその時、意外に小さな声で光陰は言う。
「なあロティよ。お前この光景を見て何か感じるところはあるか?」
「え、感じるですか?」
突然の事に途惑いつつ、意味を掴めないロティは素直に答える。
「特に何も……あ、森を焼き払ったのはよくなかったですね」
ロティが答るも、光陰はそのまま数秒動かなかった。
「そうか……クールな二枚目は脇役って相場は決まってるんだよな」
「どういう意味です?」
理解不能な表情のロティの脇を通り過ぎながら、ロティの肩を叩く。そして言うのだ。
「ニッムちゃ〜〜ん、俺怪我したから直してーーーーーあ、ヘリオンちゃーーんさっきは背中守ってくれてありがとねぇーーーー」
なんなんだ一体? と『紡ぎ』を握りしめたロティは、たまにシリアスだけど、相変わらず意味不明の上司相手にこめかみを押さえるのだった。
支援?
いやスマソ。
サラッと書いた一レス小話です。
>>642 乙でした。
これがスピたん否定派が認めたくないところなんですよね…
嫌悪感なく『敵』を殺す、というところが。
本編では敵はスピリットもしくは龍なので、意識を持って戦う者は何らかの葛藤を持っていたんですが、ねぇ…
あっちもちゃんと魔物がどういう存在なのかをロティが知って、躊躇うところでもあればまだよかったんですが。
まぁロティはユートみたいな元一般人でいきなり戦闘に巻き込まれたわけでもないし
話の通じない魔物相手だから個人的には許容範囲かなぁ。
というか前大戦に参加してたりしてるからユートが辿った葛藤とかをすでに通り過ぎちゃってるんですよね、多分。
あんな害獣相手に葛藤してたら、流石に電波だろ。
つか、スピたんは「戦争」じゃなくて「探検」
アセリアとは主旨が違う。
やさぐれ時代からミュラーと出会い→軍での成長とかが
もっと書き込まれていたらロティにももうちょっと感情移入出来たかも試練。
が、アセリアみたいにそれを序章でヤッてしまうと今以上に否定派は増えただろうな>スピたん
ところでシアーには何で兄さん呼ばわりだったのかが今だにわからんのだが
「なんとなく、そんな感じがするから」らしい
>>642 ロティへの悪意溢れる描写の仕方ですね
この手のテーマで現状で意見が割れている所にこういう主観全開の文章を出してくるのは
書き手として正直どうかと思いますが
別に悪意に溢れてるとは思わないが、荒れそうだな、とは思った
俺もこれが気になった派だしな
炉亭の扱いがどうより
コウインかっこいいよかっこいいよコウイン( *´д`)
>642じゃ初期オルファだし、なんか、書き方が違う気はするな。
悪意に見えるってのは、お金のために、わざわざ殺しまくってるように見える辺りか。
個人的には、もっと理性的というか、手段と時間を考えてやってることな気がする。
あと、光陰を否定側にしてるけど、あいつも同じ方向の考え方だと思う。
アセリア本編で、悠人を殺そうとまでしてるしな。
光陰は別に否定側じゃないんじゃないの?
お前も俺と一緒でヒーローにはなりきれない奴だよなってことを言いたいのではないかと。
光陰は自分に非情になりきれる部分があることを自覚してるけど
ロティにはそれが欠けてるってだけで。
すまんが、俺にはこの流れがわからない…
スピたん敵のどこに、葛藤したり非情にならにゃいかん要素があるんだ?
スズメバチを駆除してるようなもんだろ。
かぁいい女の子と異形の怪物の違いだろ。
悪魔は殺して平気なの?ってことだろ。要するに
俺はただ自分達から乗り込んで次々にほのぼのと魔物を殺す姿に
違和感を覚えただけ。
そういう世界観なんだから仕方がないんじゃねーの
光陰…魔物退治を殺生と認識。ついさっきまで命だった亡骸にやり切れない感慨を抱く現代人兼仏教徒。
ロティ…魔物退治を害虫駆除と認識。そこらに散らばってる残骸に達成感と嫌悪感を抱くファンタジー世界の住人。
どっちよりかは人それぞれだぁね。
こう戦争とは関係なく悠人・光陰・今日子の3人で元の世界に帰る旅
ってのも面白そうかもしれない、と思った。
スピリットを狩る者たち、とかでさ。
いく先々で脱がしまくるのか
悲壮感もへったくれも雲散霧消だな
663 :
642:2006/09/18(月) 23:26:35 ID:sXhZfcT40
うお、いやこうも今さら反応があるとは思わなんだ。
何か投下されたのかと思った。
何というか、ファンタズマゴリア世界の住人が持つであろう倫理と、私のような一パンピーの持つ倫理が違うのは理解できるのです。
しかし、「永遠のアセリア」で制作側は、スピリット達と悠人達を通して、ハイペリア的考えがそれなりに普遍性を持って通じることを示しました。
それでどうしても、「永遠のアセリア」の表現と「スピたん」での表現(されない部分)との間にギャップをどうにも感じてしまうのです。
『紡ぎ』を手に入れたときのロティの内心に対しておまいはスピ達のどこを見てたんだyo、と突っ込んでしまいます。
シアーが当初探検に参加するのを怖がっていた部分をもうちょっと拡げてくれると良かったかなあ、とか言いつつネリシアルートはやってなかったり。
あと一応、魔物には明らかに人形なのもいます。
ちなみに>75も私です。
ってことで>654さんのカキコが>642の私的含意@光陰であります。
不快だった方申し訳ございませんでした。
あぁ、いたね人間型。
化け物の中に唐突にいる上、やたら強いのが。
あれザウスの他ゲーから拝借したんだとふんでるんだが。
つか、強制されて戦ってる情緒豊かな女の子ならともかく
こっちが必死に避けてるにも関わらず追いかけてきて
問答無用で襲ってくるクリーチャーを倒すのに
倫理感云々はわけわからん。動物愛護団体の人ですか?
「勇者はさまようよろいを倒した後に、ホイミスライムとの関係を想像して思い悩むべきだ」
みたいな話でついていけない。
人型のって妙に強い連中だよな?
あれってやり込み派に対するオマケみたいなもんで
他の魔物と一緒に考えるべき存在じゃないと思うんだが。
>>664 >こっちが必死に避けてるにも関わらず追いかけてきて
ワラタ。確かにその通りだ。
別に殺すことはいいけど、殺した後の態度が問題なんじゃないの?
食事と一緒でイキモノを殺して食べるけど、
いただきますとごちそうさまは礼儀として必要だ、っていう。
まぁこれは日本人の感性なのかもしれないけど美徳だとも思ってる。
空気を吸うように殺すようになったら、それは何か違うよねって。
昔から言われてる問題ですよね・・・いろんなRPGで。
相手は昔からそこに住んでいて、こちら側がその場所に入ってきたら
家族・仲間を守るためにこちら側を攻めてくる。
それではこちら側が侵略者であり、破壊者ではないのか、と。
そもそも、ザウスが深く考えて作らなかったのが悪いんでない?
スタイルとしては、勧善懲悪もありだし、苦悩しながら戦うのもあり。
相手が害をなすだけの存在なら、悪を懲らしめるだけで良い。
指摘の有ったとおり、DQでモンスターを倒す度に凹んだりしてたらきりがない。
しかし、相手がこちらと同じ存在なら、やはり戦うことに悩むのが普通だろう。
どちらも、「単品ならば」問題は無いと思う。
アセリアとスピたんで問題なのは、この相容れない二つのスタイルの物語を
「同じ登場人物達」に演じさせてしまった点にあると思う。
いくら舞台が違うとは言え、違和感を感じる人が居るのは仕方が無いだろうなぁ…と。
鰐の革使ったバッグ見ても、切り刻まれた木の死骸で作られたテーブルを見ても
昔の生物が堆積してできた(といわれる)石油から作られたガソリンを燃やしても
別に手をあわせたりはしない
どこまで敬意をもって接するかは人それぞれ
探検隊が侵略者であり破壊者であるのは当然。今まで行った事のないところに行くのだから
そのぐらい承知で探検隊を結成しているはず…だと思う
スピたんはお金の概念を持ち込んだのが問題だったのかな。
アセリアと同じメンツが自分で殺したモンスターの死体を
街まで引き摺って行って換金する光景というのがちょっと想像出来づらい。
>>667の喩えでいうなら、殺して食べるけど、実際に食材を自分の手で殺す仕事に
(雑魚スピ達は)自ら出願するかなぁ、と。あくまでイメージだけど。
>>670 その辺をもうちょっと導入部分でどう承知したのかを書き込んで欲しかった。
どうなんだろう。同族を前戦争で仕方なく殺してきたスピ達や
ロティや光陰のように多種族を殺してきた(そう訓練されてきた)人でも感じ方は違うと思うけど。
是非の議論は"人それぞれ"って事で平行線のようだけど、そんな内面を補完してみるのは面白いと思う。
咄嗟には思いつかないし書けないけど。言うだけ言ってスマソ。"けど"多いな俺。
それに対する葛藤や描写が無かったのは残念だが
そんなのゲームなら、ましてやエロゲーなら当たり前のことだと思うがな
いちいち議論するほどのことなのか?
「所詮ゲームなんだし」という魔法の言葉を唱えとくよ
議論する事には賛成かな
補完する事が目的の一つである以上、疑問点はでてくるし
議論する事で解決の糸口や補完の方向性が出るならやる価値はあるかと
ま、議論はくーるにやりたいね
残念だが→じゃあ補完してみよう
が雑魚スピスレクォリティー。
「当たり前〜」や「所詮〜」で投げるのはらしくない。
確かにネタスレなんだから疑問を持った各々がネタを
応酬し合ってあーだこーだ補完していくのが一番だとは思うが。
ぶっちゃけ、スピたんの他の部分もいまいちと言うか駄目な出来だったから、
作った方も適当で深く考えていないだけかと思われ。
676 :
642:2006/09/19(火) 22:21:09 ID:uKCZeA320
ああいや、人形って、そのものずばり「妖精」っていたでしょ。
ドラクエは関係ない。愛護も関係ない。問題はアセリアの後がスピたんなこと。
ここに線引きして下さい。無理なら仕方ないです。アセリアとスピたんの相関に咬み合わないものを感じるのが私の率直な感想。
スピたんにオルファが出てきたとして、相変わらず理念振り回して「死んじゃえ〜」なんて言ってたらorzです。
>671
お金は大事だよ〜けどこのゲームでは不要だった希ガス。
>675
納得せざるを得ない……orz
だけど俺はネタを繋ぐ力になるんだっ!
しかし結構まだ人はいるのね。
いないと思って投下してんの?
妖精…いたっけ? 先生がかたづけちゃったかな。
いたとしても=スピリットではないだろうけど。
しかし、何でここでオルファが出てくるのか。
悲しいがどうやら言葉でわかりあうのは無理そうだ。
気に入らない作品でネタ作る辺り、
根本的な思考にズレがあるのかもしれん。
679 :
名無しさん@初回限定:2006/09/19(火) 23:47:53 ID:UteIr0H6O
>>678 オルファは本編で遊ぶように相手を殺してたからだろ。
それがユートの影響で命について考えるようになったじゃん。
そんなオルファが、って意味だから今の議論に食い違いはない。
自由になったことで自分の手で稼ぐ必要性が出たから
スピ達も場合によっては綺麗ごととか理想だけでは食ってけないことを覚えたんじゃないの?
魔物を狩って換金するのは狩りで生計たてるってことだから、そんなにおかしくないと思うけど。
必要以上に虐殺してるわけじゃなく進行ルートで襲われたときに返り討ちにしてるだけだし。
(レベルアップの為の虐殺はあくまでゲームシステム上の都合とプレイヤーの選択だから)
奇麗事かどうかは判らないけどスピ達はちゃんと狩り以外で生計を立てていた。
で、初めて感じた使命感やら愛国心やら義理とかで冒険に自ら望んでみたけれど、行ってみれば魔物の巣窟。
こりゃやばい仲間が危ないってんで倒してみたら、この島ではそれがお金になるという。
帰る為には冒険を続けなければいかないから障害である魔物は踏み越えていかなければならない。
お金というよりここで じゃあそうしましょう って流れになっているのがあれ?ってなるかな。
余りにも自分で考える事を放棄して、ただ集団の方針に従っているだけに見えてしまう。
少なくともPS2のイベント見てるとヒミカ辺りは異議がありそうなんだが。
魔物の一部は薬になるけど方舟の人達は方舟から出れないから代わりに取ってるんじゃなかったっけ違ったっけ違った気もする
298 名前:はじめまして名無しさん :2006/09/15(金) 23:22:38 ID:pNL/1NTp
________
/:.'`::::\/:::::\
/:: \
/::. /""" """\ ヽ
|::〉 ●" ●" | 竹石圭佑
(⌒ヽ |) (1986〜 愛知県名古屋市)
( __ ( ∩∩ ) |
| 、_____ /
ヽ \____/ /
\ /
\____/
/;;;;;;;;;;;;`Y´;;;;;;;;\
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
l;;;;;r'´ ̄ ̄~  ̄ ̄ヽ;;;;;!
|;;;;;;| |;;;;;|
{;;;;r',;;'"゙`、 .,,;-ー、 ',:;} 植草一秀
rゝl!. (●)│l (●), :l;jヽ 名古屋商科大学客員教授
〉),| . ノ ヽ :!ノ/
ゝ_.l ゝ- ' ,jノ
l、 ___, /!
lヽ ー‐' ,/ !
/!、`ー─‐'" /ヽ
竹石圭佑と植草一秀氏には多くの重大な「共通点」がある。
竹石圭佑は覗き&盗撮が趣味で高校時代にも最低2回は「覗き」「下着泥棒」で捕まっている。
顔の系統も同じで、かなりレベルの高い金魚面である。
竹石や植草氏は世の中の女性を「性欲処理の道具」としてしか見ていない。
犯罪・変態行為で互いにしのぎを削りあう両名。好敵手とも言える。
しかし、この二人の不自然なほどの重大な「共通点」から考察すると、竹石圭佑は植草一秀氏と血縁関係にあるとも考えられる。
なんだかいきなり止まってるようなのでこっそりとネタ振り
よくあるアンケート:スピリット検定5級
自分の身体の部位で一番気に入っている所
例:え〜なんですかぁ〜(たゆんタユンタユン
セリア
長く美しい髪。
常日頃の手入れには余念無し。
ファーレーン
永遠神剣『月光』
私の輝きは、この刃の輝きなのです…ウフフフフフフフフフフ
ヘリオン
その俊足を生み出すしなやかな両脚。
ちっちゃくても誰にも負けない速さのために、今日もダッシュ&ジャンプ!
身体の部位で普通に神剣を挙げられる住人の凄さに噴いた
確かにスピの一部だけどさw
オルファ
完璧な黄金率の瞳
ここだけの話だけどね、エスペリアお姉ちゃんよりも美人さんなんだよっ
ネリー:自画自賛しているナイスばでぃー
シアー:将来的にはハリオン2世となる…かもしれないお菓子で出来た胸
ニム:歴代隊長を蹴り飛ばしてきた足
ヒミカ:最強の永遠神剣「メガネ」
ネリーのハイロゥで鳥人間に出場するよっ!
少しでも飛行距離を伸ばそうと四肢を悶えさせるネリーのナイスばでぃーを下から覗き込んでハァハァする光陰
ピンポンパンポ〜ン
「突然の落雷により鳥人間コンテストは中止になりました」
「うわ〜んコウインさまのバカバカおたんこなす〜っ!!」
多分その落雷はネリーも巻き込んだと思うんだ
ラキオスで鳥人間コンテストをやったらだれが優勝するのだろう
鳥「人間」コンテストだからスピリットは数に入るのかどうか
技師達の壮絶なバトルになるわけだな。
・・・このスレ的にはえらく異端な展開だw
ブットンだ発想でバトリねーさんが優勝候補。
優勝賞品ラキオス商店街一年フリーパスをヨフアル目的で狙う自称町娘は一時永久機関を越える。
対抗馬ミュラー先生、後付の設定で空も飛べるコトにw
ぶっちゃけ先生なら大気圏再突入も可能かと
以前バトかジオにねだって水の祭壇か何か作ってもらって
青スピがハッスルするSSがあったから、その流れで作れそうな希ガス。
700 :
名無しさん@初回限定:2006/09/24(日) 05:33:04 ID:BgLuBs3u0
で、会場にはハリオンに「鳥の仮装コンテストですよ」て騙されて
着ぐるみ着てきたヘリオンが登場する、と。
みにくいアヒルの娘だな。
本当は白スピなんですっっ! イオさんのような綺麗な人にいつかウマレk――レ…デ――――ス と言いつつ落下。
技師が制作して訓練士が操縦するそれは――――
青スピと黒スピは羽の一部となり、赤スピが内燃機関で吼え、緑スピがコクピットでクッションになるスピリット合体型鳥人間だった。のだった。
ガンダリオン「ほえほえ、これは極楽じゃあ〜」
座席:エスペリア「ちょ、ちょっと動かないで下さいまし……あんっ」
右翼:ネリー「きゃははははー! 空、空ーー!!」
機内:ナナルゥ「へっへっへー」
左翼:ヘリオン「わ、ネ、ネリーさん羽ばたきすぎです!ナナルゥさんもそんなに張り切ったら……あ、あああ左に流されるううう」
ロウィナール「よいではないかよいではないか」
座席:ハリオン「あ〜れ〜おたわむれを〜」
右翼:ウルカ「ふむ、こう……片翼だけ動かすというのも疲れるものです」
機内:ヒミカ「なんで私がこんな事……大体苦手なのよみんな知ってるくせに」
左翼:セリア「文句言わないできりきり放つ。仕方がないでしょ女王陛下の命令なんだから。私だってこんな下らない事……ぶつぶつ」
セラス・セッカ「うむ、背中が硬い」
座席:ニムントール「……むかつく」
左翼:ファーレーン「こ、こらニム訓練士様に失礼でしょ!」
右翼:シアー「お腹すいたよ〜……あれ?高度……下がってる?」
機内:オルファリル「オルファ今、いぐにっしょんしか使えないから」
ミュラー・セフィス「で、何で私だけが合体型じゃないのかな?」
機体:アセリア「ん。多分ミュラーは自分で飛んだ方が早い。……重いぞ」
ミュラー・セフィス「何か言ったかい?」
地上:゜ー゜「痛っ!いきなり空中から攻撃しないで下さいよ!僕が言ったんじゃありません!」
地上:紡ぎ「主よ、でれでれするな」
地上:クォーリン「みんな!稲妻部隊の名にかけてコウイン様をお乗せするのよ!」
地上:名も無き青「ボクはいいけど……コウイン様、いないよ?」
地上:光陰「ネリーたーんシアーたーんオルファたーんヘリオンたーんニムントールたーーーん!」
地上:クォーリン「しくしくしくしく」
ミュラー先生はまじで飛べるよ。
箱船辺りから自分で飛んできたって言ってたし。
少なくとも航続距離はスピ達よりかなり上だな。
光陰も因果から緑色のオーラを出して飛べるような気がする。
釣られるべきなんだろうか・・・?
当機の座席クラスはハリオン級、エスペリア級、ニムントール級となっております。
皆さまのご利用をお待ち申し上げております。
光「そこのねーちゃん、ニムントールちゃ〜〜んの席空いてるか〜い? なに!? 既に埋まっているだとぉっ!?
くそ、こーなったらキャンセル待ちだっ! 待っててねニムントールちゃん」
【稲妻航空クォーリン級座席空席あり】
そのニムントール級にちゃっかり座っているソゥ・ユート
げしげし
「あのー、そこのお姉さん?この席、さっきから足を蹴飛ばしてくるんだけど…」
「仕様でございます」
げしげし
「全員、敵スピリットからいったん離れろ!
シアーとエスペリアを全員で止めるんだ、急がないと取り返しのつかないことになるぞッ!」
状況を理解した悠人は、精魂尽き果てた身体で文字通り声を振り絞って叫ぶ。
残ったソーマズフェアリーと切り結んでいた仲間たちは、悠人の号令に軽く頷く。
それぞれ、当身や目くらまし等で目の前の相手を引き剥がしつつ、ネリーやクォーリンの元へ走る。
先ほどの悠人の神剣魔法で消耗しているとは言え、まだ生きている敵を倒さずにいるのは危険が大きい。
確かに危険は大きいが…それ以上に、今すぐ何とかしないともっと別の危険な事になる事のほうが怖かった。
神剣に呑まれるという事、自らの意思無く殺意を撒き散らし続けるという事。
その怖さは、スピリットである彼女たち自身もよく理解していた。
ただでさえ、ソーマの術中にはめられていた直後なので尚更の事だった。
しかも、自分の大事な家族とも言える仲間たちが未だそれに陥っているのだ。
シアーやエスペリアが、これからも敵として襲い掛かる事になるのはとても耐えられる事ではなかった。
エスペリアと切り結び続けるクォーリンの元へ、光陰は悠人をその場に置いて急いで駆け出す。
悠人は地面に落ちた【求め】を何とか握り、それを杖代わりに無理やりに立ち上がる。
【求め】は完全にマナを消耗しきったせいで、気絶しているのか眠っているのか全くの無反応。
悠人は【求め】を握る手に力を込めるが、いつものように身体に力がみなぎる事は無いままだった。
「チッ…こんな時に限って」
舌打ちしながら、初めて手に取った時よりも重く感じる【求め】を引きずりながらネリーのほうへのろのろと向かう。
【求め】が異様に重く感じられるのもあるが、それ以上に脚どころか身体に力という力が無かった。
歯ぎしりしながら、それでも状況だけは常に確認していようとネリーたちの方に目を向ける。
ちょうど、悠人から見てネリーとシアーは同時に視界におさまる距離だった。
シアーと切り結んでいたネリーのもとに、アセリアたちが駆けつけてくる。
普段の澄んだ水底のような青く深い光を完全に失った瞳でそれを見とめるとシアーは後ろへ跳躍する。
後ろへ跳躍しつつ、ウィングハイロゥを展開するシアー。
ウィングハイロゥにて推進力を得て、ネリーたちと距離をとるために飛翔する。
それを見て悠人やネリーたちは青ざめ、アセリアはわずかに表情が厳しくなる。
「シアーの翼が…黒い…」
そう力なく言葉を漏らすネリーの目に映るのは、決して見たくなかった姿だった。
ヒミカが、ナナルゥの心を何とかして繋ぎとめていたように。
昔からいつだって、ネリーは絶対にシアーの翼が黒くなる事のないようにと必死だった。
必死に軽薄な言動や間抜けな行動を演じて、シアーの心を…シアー自身の闇から逸らし続けていた。
演じているうちに、いつの間にか…それが地になってしまっている自分に苦笑いする事もあったが。
「猛々しき水流…獰猛なる突風…容赦なき氷雪…」
完全に感情の失われた声で、シアーは今の自分以外誰も知らない詠唱を唱え始める。
呆然としているしか出来ない悠人や仲間たちのうち、ネリーとアセリアの顔色が変わる。
「青きマナは病毒と苦痛を和らげると同時に命の証を灰燼に帰したりもする…」
シアーの黒い翼が一対ずつ増えてゆき、六枚になる。
アセリアとネリーが純白のウィングハイロゥを展開し、全速力でシアーの元へ飛ぶ。
「神剣の主が命ずる、【孤独】よ…眼前の敵全てを氷塊と貫き砕いて…!」
シアーの両手に握られた【孤独】が黒い氷に包まれながら、もともと大きい剣身が更に広く巨大化していく。
アセリアは【存在】からオーラフォトンをほとばしらせ、ネリーは鞘から鎖分銅をじゃらりと伸ばす。
漆黒の六枚の翼を羽ばたかせ、巨大な【孤独】を突きの型に構えながら遥か上空へ飛翔するシアー。
アセリアは充分にオーラフォトンに満ちた【存在】を構え、ネリーは鎖分銅を回しながらそれを追って上昇する。
「スプレマシースラストッ!!」
黒いダイヤモンドダストを飛行機雲のように六枚の翼から放ちながら、シアーは自身を黒い氷の剣と化す。
もともとパワーファイターとはいえ、普段の彼女からは決して考えられない恐るべき威力が悠人たちへ迫る。
「【存在】よ…わたしに力を」
アセリアは、その身に満ちる青いマナとオーラフォトンを全て込めたヘブンズスゥォードを振るう。
シアーのスプレマシースラストとアセリアのヘブンズスゥォードが激突する。
ぶつかりあい、鍔迫り合いしながら周囲に黒と白のダイヤモンドダストを散らすシア−とアセリア。
決して威力の届かない遥か上空で止められたにも関わらず、悠人たちのほうまで衝撃が届いていた。
衝撃が届いていたといっても、少し強い突風に吹かれた程度ではあったが。
それでも、シアーの放った奥義の威力の凄まじさに悠人たちは戦慄を覚えざるを得なかった。
遥か下から悠人たちが見る限りでは、シアーとアセリアは互角に押し合っているように見えた。
しかし実際には、アセリアがわずかずつながらも確実にシアーを押し戻していた。
そこに、シアーの背後に回ったネリーが鎖分銅をシア−の足へ投げて絡めとる。
そのまま鎖分銅を鞘ごと自分の腰にぐるりと巻きつけて、ネリーはフルパワーで上昇する。
下からアセリアに押され、ネリーに上から引っ張られ、さすがにシアーの奥義も威力を完全に失った。
慣れないどころか、未成熟な身体では無理のある奥義でマナを消耗しすぎたシアーのハイロゥが消える。
浮力を失い、手放して元のサイズと形状に戻った【孤独】と共に落下しはじめるシアー。
そこをアセリアとネリーが両側から掴んで捕獲…二人の腕の中で、シアーは気を失ってしまっていた。
自分の前にそっと降ろされたシアーを、悠人はそこが戦場である事も忘れて力いっぱいに抱きしめた。
スプレマシースラスト。
それは、いつしか失われた聖ヨト古流のスピリット剣術の奥義の一つだった。
現代世界においては、今も古流剣術は様々な方法にて細々と未だ受け継がれている。
しかし、ファンタズマゴリアにては剣などの近接武具が戦争の主兵器にも関わらず剣術自体は衰退するばかり。
それは、戦いはあくまでスピリット任せで自ら肉体を鍛錬し剣の道を志す人間があまりに少なすぎたからだった。
そして人間とは群れる生き物であり、大に属さず小でしか在る事しか出来ない者は忌み嫌われる。
そうやって剣術を含めて、武術の極意は過去へおとぎ話へと埋もれていってしまった。
スプレマシースラストも、そういった埋もれた古流剣術の奥義の一つである事は先にも述べた。
本来なら決して表に出るはずのない、この古代の奥義を蘇らせたのはアセリアである。
それは、神聖サーギオス帝国との決戦に備えて準備をしていた日々の事。
何かこれから先の戦いで役立つヒントは無いかと、悠人がレスティーナに頼んで王城の書庫を借りたのだ。
毎日、シアーとネリーとアセリアにエスペリアやヒミカを連れて巨大な書庫に通い続け武術書を漁り続けた。
そしてガラクタに埋もれていた隠し扉から、聖ヨト王国創設時代の旧王族専用書庫を発見。
急いでヨーティアにイオやレスティーナまでも総動員して仲間全員で、聖ヨト王国の古書を全て調べ続けた。
そうしてついに、このファンタズマゴリアでもっとも武術が発達していた頃の武術書の数々を発掘した。
スプレマシースラストは、そうした中からアセリアがシアー向きだと判断して渡した剣術書に記された奥義。
その剣術書を記したのは驚くべき事に太古のスピリットらしく、記された全てがシアーと本当に相性が良かった。
戦いや殺しは嫌いだけれども、素晴らしい教本により実感できる程に強くなっていくシアーは嬉しそうだった。
-誰かを殺すために強くなるのは二度とイヤだけど、護るために強くなれるなら…シアーは嬉しいの。
悠人はこの時ほど、聖ヨト語を文字も含めて完璧にマスターして良かったと思った時はなかった。
あのまま、きっかけのないままに…聖ヨト語をマスター出来ないままだったらこうはならなかっただろうから。
自分は無力だと思い知るしか無く、いつまでも自分の無力さに打ちのめされる辛さを悠人は知っている。
言葉や態度に出さないまでも、シアーが子供でしかない今の自分に無力さを感じていたのを見ていた。
同じブルースピリットでありながら、戦場での戦果が自分とあまりに違うネリーにセリア…アセリア。
特にアセリアを見る目が、それは決して負の感情では無いけれど何か思うところのある目だった。
自分と同じように大剣を振るい、パワーを旨とする戦法…なのに、速度も技量も威力も何もかも違いすぎる。
本当なら今すぐ剣を振るう事をやめて普通の女の子として生きて欲しいと悠人は皆に願っていた。
願うけれども、今それを押し付けることは彼女たちに対する侮辱だとも理解していた。
理解していたけれども、どうしてもシアーとネリー含めて年少組にはいつか戦いを捨てて欲しかった。
でもだからこそ…戦わないことを選んでしまえば、スピリットたちは永久に解放される事はない。
シアーを想うからこそ、シアーの家族とも言える仲間たちの幸福を願うからこそ。
その手に剣を握って、同胞の血に身体を濡らし断末魔に心を苛まれ続けなければならない。
−だったら、このふざけた時代に対する疫病神になってやる。
自分は疫病神だという思い込みを、悠人は少しずつ今までと違った方向に変えるようになっていった。
−どうせ疫病神なら、シアーやみんなを悲しませ苦しませる元凶にこそ災厄をふりまいてやる。
本当は悠人自身、決して自分は疫病神などではない事を自覚するべきなのではあるが…それでも。
後に「希望を繋ぐ剣」になる事を目指す事になるまで、悠人は心の中で己をこうして鼓舞し続けた。
口にする事こそなけれど、己をあえて自分で疫病神と無理やり鼓舞する事で悠人は皆を護ろうとした。
こうして、シアーがシアー自身に感じている無力さを取り払おうとしたのも…その護り方の結果の一つだった。
「エレメンタルブラスト」
普段以上に手加減も情け容赦も無いエスペリアの威力が、クォーリンを襲う。
「く、エスペリア…精霊よ力を貸して…エレメンタルブラストッ!」
急いで無理やりマナを搾り出して放つ神剣魔法で、クォーリンはエスペリアの神剣魔法を相殺する。
轟音と共に、緑色のマナの閃光が辺りをあくまでも緑色に染める。
閃光に紛れての襲撃を警戒し、クォーリンは障壁を展開しようとするが詠唱もマナ燃焼も追いつかない。
不意にめまいと共に四肢から力が抜けて、ぐらりとクォーリンの身体がよろけてしまう。
よろけながら、かすむ目に映るのは未だ消えない緑色のマナの中をこちらへ急速に接近する影。
痛恨の一撃を覚悟した、その時。
「プロテクション!」
よく知っている、碧色の加護のオーラフォトンがクォーリンを包みながら傷を癒してくれていた。
背中が、あった。
目の前に、クォーリンこそが本当によく知っている背中があった。
いつも見つめている、広くて優しくて…それなのに何故か寂しそうな背中があった。
エスペリアの【献身】の刃を自分の【因果】で食い止めながら、振り向かずに光陰が笑う。
「よう、クォーリン。珍しくてこずってるみたいだなあ」
この緊迫した状況で、なおも余裕を崩さない光陰の軽い台詞にクォーリンは嬉しくなってしまう。
嬉しくなってしまうと同時に、涙がじわりと滲んでしまう事に少し慌ててしまう。
急いで【峻雷】を構え体勢をなおして、攻撃的な緑色のマナを高め緑雷をほとばしらせる。
「コウイン様…今のエスペリアは、普段の彼女とあまりにも違いすぎます」
クォーリンの緊張した台詞に、光陰は頷きながら改めて目の前のエスペリアを見る。
「みたいだな…戦いをあれ程嫌っていたエスペリアが、ここまでマシーンみたいになってやがる」
そう、シアーもだったがエスペリアまでも…ただ、機械のようにマシーンのようになっていた。
感情が無い、表情がない、瞳に輝きも色もない、そして戦いの最中なのに闘気どころか殺気さえも無い。
そして…あの眩しいくらいに純白だったシールドハイロゥが深すぎる闇をたたえた漆黒に染まっている。
クォーリンは、今更になって背中にぞくりとイヤな寒気が走るのを感じるのを否定できなかった。
−もしも、コウイン様に出会わないままだったら私も部下たちもこうなっていたのだろうか。
いや、もしかしたら…すでにこうなっていて光陰が今の状態にまで自分たちを「治療」してくれたのだろうか。
クォーリンが体勢を立て直したのを見てとったエスペリアは、光陰の【因果】を軽くはじいて後ろへ下がる。
軽くバックステップを行い、自らの得意な間合いにまで距離をとったところで【献身】を構えて止まる。
「クォーリン、わかってるな?俺たちじゃエスペリアを止めるどころか殺してしまう」
光陰の言葉に強く頷き、クォーリンは今はシアーの側にいるであろう悠人の事を考える。
ラキオス隊の他の仲間たち程に色恋沙汰に詳しくないクォーリンでも、エスペリアの気持ちはわかる。
ずっと最初から悠人の事を見守ってきていて、ずっといつも悠人の大切なものを護り続けてきた彼女。
微笑みの影に、ひたすら自分を殺して最愛の人のために自ら汚れ続けるエスペリアの想いがわかる。
自分の最愛の人の、一番大切な想いと一番の願いを知っているからこそエスペリアは微笑み続ける。
だけれど、そうやって微笑み続けられるほどにエスペリアは本当は決してそこまで強くない。
−どんなにか、どれだけ辛いでしょう…エスペリア。
彼女に比べれば、戦友として肩を並べられるだけ自分はなんと幸いなのだろうかともクォーリンは思う。
その時【峻雷】が、残りの仲間たちがこちらに駆けつけてくるのを知らせて来たことに少しだけ安堵する。
しかし、チラリと振り向いた先にアセリアとネリー、そして悠人とシアーの姿は無かった。
悠人はまだだろうか、早くこちらに来てエスペリアの心を救って欲しいと願わずにいられなかった。
ー゜
「シアー…今はまだ目を覚ませないのか」
そっと横たえた、未だ深い眠りに陥っているような状態のシアーを見て悠人は悲しそうにもらす。
アセリアが拾ってきた【孤独】にもマナが全く感じられず、ネリーが【静寂】を鳴らしても反応は無い。
以前、アセリアが【存在】で眠っていた【求め】を起した時と同じようにするがそれでも反応は無い。
悠人も、シアーの手に握らせた【孤独】に未だ無反応なままの【求め】を重ねるが同じことだった。
だが、今何とかして目覚めさせなければシアーは確実に眠ったまま死んでしまう事は明らかだった。
ゆるやかだけれども、シアーと【孤独】を構成するマナが散ってしまっているのがはっきり感じ取れた。
【求め】を【孤独】に重ねたまま、必死に呼びかけるも何の反応も無い事に悠人は悔しさで歯ぎしりする。
「んっとね〜、ユート様♪」
いきなり、ネリーが場違いすぎる程にいつも以上に能天気な声で悠人に呼びかけてくる。
能天気な声の理由がわからないでキョトンとしたまま、悠人はネリーに顔を向ける。
そんな悠人に、ネリーはわざとらしいくらいにニタニタ楽しそうに笑いながらとんでもない提案を出してきた。
「眠り姫を起すにはね〜、王子様のキスが効果テキメンだって前にカオリ様から聞いた事あるよッ♪」
固まってしまった。
いかに悠人が超ド級ウルトラ鈍感のトーヘンボクかつキング・オブ・ヘタレでも言わんとする意味は理解できる。
不意に、あの星の夜にシアーと事故でキスしてしまった時の事を思い出し顔が真っ赤に熱くなる。
ちらりとシアーを見ると…顔色を確かめるつもりが、無防備な唇に目がいってしまう。
−か、可愛い唇だよな…じゃなくて!…えっと、柔らかくて美味しそうな唇…でもなくて!
理性を総動員しているはずが、抑えきれない邪な感情が止まらない。
どうしてもシアーの唇から目を離すことが出来なくて思わず、ごくりと唾を飲み込む。
−ちょっと待て戦闘中だぞ大ピンチなんだぞ寝てる間にキスするなんて犯罪つうかそんな場合じゃ
思考がぐるぐる回り、周りにまで聞こえてるんじゃないかと思うくらい激しく心臓が鼓動を打つ。
強引に首をぶんぶんと横に激しく振って、少し怒気を込めてネリーに言う。
「ネリー!今そんな事を言ってる余裕ないのわかってるだろ?
こうしてる間もシアーのマナがどんどん失われていってしまってるんだ。
…何とかしてシアーを目覚めさせてシアー自身で自分にマナを集めさせないとやばいんだぞ!?」
悠人の厳しい表情を見ても、あくまで能天気さを崩さずにネリーは頷きながら答える。
「だからさー、マナで人工呼吸をすればいいわけだよー?
ただマナを吹き込むんじゃなくて、気持ちを込めてマナを吹き込むんだよ♪」
人工呼吸、という単語に悠人はやっとネリーの真意を理解する。
「ネリーがやってもいいけど、シアーが今一番会いたいのはユート様だとネリーは思うッ。
ユート様が精一杯に気持ちを込めたマナをシアーに吹き込むのが、一番確実だと思うよ?」
何処に根拠があるのか不明な自信に満ちたネリーの笑顔に、悠人は不思議な頼もしさを感じた。
ぽん、と肩に手を置かれて振り向くとアセリアが戦闘の時よりも真剣な表情で強く頷いている。
「ユート、時間が無い…それに、他に今すぐ出来る代替案も無い」
アセリアの言葉に頷き、そっとシアーを抱きかかえる。
シアーの身体は、いつも見ていた以上に小さくて細くて華奢で…そして軽かった。
-シアー、ネリーやみんなと一緒に帰ろう…一緒に帰って、みんな一緒にいつものようにメシを食おう。
精一杯に、一緒に帰ろうという想いをこめて。
悠人は生まれて初めて、自分の意思で自分の唇を大切なひとの唇に重ねる。
シアーの唇は、柔らかいけれどもあまりにも小さくて薄くて…何より今は乾いてしまっていた。
唇を重ねたまま、悠人は自分のマナがシアーに流れ込むイメージを思い描いて吹き込もうとする。
つい先ほど【孤独】を握らせたシアーの小さな手を包むように握りながら、ひたすらシアーにマナを吹き込む。
実際の人工呼吸のように、実際に息を吹き込み続けるわけではないから実感は感じにくい。
それでも、初めて出会った時から今までの事を思い出しながら、それも一緒に吹き込む感じで唇を重ね続ける。
思い出すうちに、以前に王城の迎賓館の一室で読んだシアーの悲しい過去も思い出されてくる。
いつか、お祭り騒ぎ大好きな年少組たちがオルファを筆頭に悠人の入浴中に乱入した事があったけれども。
突発的な乱痴気騒ぎの最中に、悠人はたまたまシアーの背中を見てしまった。
風呂で温まったせいもあって、よりはっきりと浮かび上がってしまっている…多すぎる惨たらしいアザと傷。
シアー自身は別に痛みを感じている風でもなければ、自分で気がついている感じも全くなかった。
ただ、オルファとネリーがその時は本当に悲しそうに黙って悠人に首をふって口に人差し指を当てた。
オルファと、特にネリーがそうなのだから悠人は決して自分からその事にふれないようにつとめてきた。
シアーの、消したくても決して消せないアザだらけで傷だらけの小さすぎる背中。
ー゜
その背中の理由と意味を理解した時、悠人はこれまでの人生で一番「人間」という存在を呪った。
−二度と、二度とどこのどいつにもシアーに酷い事なんかさせない!
涙があふれてくる、もしかしたら今までで一番泣いているかもしれない。
−何があってもシアーを護る、どんな奴だろうとシアーを護る!
小さい頃から今までも何かと泣きっぱなしではあったけれど、こんな熱い涙は生まれて初めてだった。
−シアーとシアーにとって大切なもの全て…全てを護るために俺は何処までも生きて生きて生きてやる!
シアーを抱えている腕を動かし、シアーの背中を包み込むようにして更に強く抱きかかえる。
もっと想いを気持ちを、マナを吹き込もうと重ねている唇にもう少しだけ力を込める。
どれだけ重ね続けていたのだろうか、シアーの唇がわずかに動いたのを悠人は感じた。
いつのまにか涙を流し続けながら閉じていた目を開けると、シアーが悠人を見つめていた。
確かに光の戻った瞳で、悠人と同じ様に涙を流しながら悠人を見つめていた。
重ねていた唇を離して、悠人は自分の腕の中の本当に大切なひとの名前を呼ぶ。
「シアー…?」
悠人の呼びかけに、シアーは泣きながらもにっこり嬉しそうに微笑んで。
「ただいま、ユート様…ごめんね、ありがとう…」
その途端、ネリーが悠人を無理やり押しのけてシアーに抱きついて声をはりあげて大号泣しはじめた。
互いの名前を呼び合いながら強く抱きしめあって泣き続ける双子の妖精の姿に、悠人はやっと安堵した。
安堵した途端、悠人の頭にぽんっと金属製のゴツゴツした何かが置かれる。
何事かと、その方向を見上げるとアセリアが嬉しそうに悠人の頭をぐりぐり撫でていた。
例の、ゴツイ腕鎧というか小手をつけたままで。
「ははっ…サンキュ、アセリア」
苦笑しながら礼を言う悠人に、アセリアは頭をなで続けながら…ん、とだけ答えた。
悠人とシアーとネリーとアセリアに比べ、光陰とクォーリンたちは見るからにズタボロだった。
「わたくしとした事が…申し訳有りません、みなさん…」
エスペリアは意識を取り戻したものの、シアー以上にマナを消耗しきってぐったりしていた。
悠人がシアーの心を呼び戻すのに必死な間、光陰たちはエスペリアと戦い続けていた。
恐ろしい強さの、正真正銘本気モードのエスペリアの隙を見つけて押さえ込むのは骨が折れたそうだ。
押さえ込んだ途端、神剣魔法を何度も最大出力で連発していたせいか、シアーのように意識不明に陥った。
当初は各々の神剣で【献身】を通じて共鳴による強制呼び戻しを試みたが、それも叶わなかった。
ふとクォーリンが、悠人とシアーが唇を重ねあうことでマナ人工呼吸を行っているのを見つけて。
悠人自身は体感できなかったが、周囲からは悠人とシアーの身体が青いマナで淡く光っていたらしい。
そこで、クォーリンが自らマナ人工呼吸をする役目を買って出て…めでたくエスペリアは目覚めた。
あまりの事態に混乱している、目覚めたエスペリアに事の次第を説明する光陰。
最初は胸を撫で下ろしかけたエスペリアだったが、ふと重大な聞き捨てならない事実に気づいて。
視線を向けた先では、まだ悠人とシアーはガッチリと抱き合って(るように見えた)唇を重ねてるままだった。
それから、錯乱して暴れるエスペリアを取り押さえるのに光陰やクォーリンたちはいらない苦労をしたわけで。
「気持ちは痛いほどにそれはもうよーーーくわかります…が、迷惑極まりないです」
ジト目ではっきり苦言を呈するクォーリンに、エスペリアはガックリうなだれるしかなかった。
最悪の事態は回避できたが、問題そのものは解決したわけではなかった。
残りのソーマズ・フェアリーたちも、アセリアに光陰やクォーリンたちによってマナの霧と散っていった。
ソーマはまだ生きている、ソーマズ・フェアリーたちさえ見捨てて逃げ続けている。
今ここでソーマの息の根を止めておかなければ、次に出会った時に無事でいられる保証は今度こそ無い。
「ソーマを追わなければいけない」
悠人は【求め】が未だ眠り続けている事に焦りを感じながら、決意を込めてそう言う。
神剣は全く何も反応できない状態だったが、悠人自身の体力は回復していた。
もうすでに、かなり時間をロスしてしまっている…急がなければいけない。
だが、【求め】が回復してくれないことにはソーマに追いつく事は到底不可能。
「ユート様、わたくしの【献身】をお使いください」
突然、エスペリアが奇妙な事を言い出す。
「確かに永遠神剣は、あくまでも自分と相性の良い者に対してのみ契約を結ぶ事を要求します。
しかし、契約者以外の者であっても永遠神剣自身が承諾していれば扱う事は不可能ではないのです」
悠人や光陰に仲間の何人かは、そんな話は初めて聞いたという表情しか出来なかった。
ー゜
悠人自身、永遠神剣とはただ一人の契約者にしか決して扱えない代物だと認識していた。
「…ラスク様が殺され、ソーマの非道によりラキオスのスピリット隊戦力が著しく損なわれて以降。
あの頃、まともにスピリットとして戦いラキオスを防衛できるのは…私ただ独りでした。
戦力をほぼ失ったたラキオスを、バーンライトなどの敵対国がほっておく事は決してありませんでした。
そこで、私はたった独りで少なくとも2小隊までは何とか戦うために…敵の神剣を利用してきました。
敵スピリットのうち一人から奪った、それも【献身】よりも格下の神剣を【献身】の強制力で支配して…。
その敵の仲間の神剣の気配を利用して、夜襲に奇襲…時には兵糧に毒を盛ったり火計などもやりました」
ふらふらと、未だとても満足に動ける状態じゃない身体をエスペリアは【献身】を杖代わりにして立ち上がる。
「イースペリアやサルドバルドも表向きは同盟国としてラキオスに協力はしていました。
…ですが、それとてあくまでも最低限のものでありラキオスを生かさず殺さずという程度でしかなかった。
結局のところ、あまりに多くの場合において私独りで戦い抜かなければならなかったのです。
今日を、また今日を生き抜くたびに…何度、自分はまた汚れたのだと思い知って来たことでしょう」
聞くだに、それはあまりにも壮絶なエスペリアの過去の一つだった。
少しだけ寂しそうな笑顔を向けて、エスペリアは【献身】を悠人に差し出す。
「【献身】も、ユート様と共にゆく事を承諾してくれています…。
さあ、ユート様…どうか、わたくしの【献身】をお受け取りくださいませ。
ラスク様と…ねえさまたちの無念を、どうか…どうか…この【献身】で晴らしてください」
強く頷いて、悠人はエスペリアから【献身】を受け取る。
手に取った【献身】から緑のマナが悠人の身体に流れ込み、身体能力を強化してくれる。
とても【求め】ほどの身体強化ではなく、またエトランジェ固有の神剣魔法も使えそうにない。
だがそれでも、今からソーマを追う事を充分に可能にさせてくれるくらいではあった。
何より【求め】のようにはっきり言葉で伝わるわけではないが…明確にソーマの気配を教えてくれている。
-そうか…【献身】、お前も何としてもソーマを倒しておきたいんだな。
永遠神剣を持てないただの人間であるソーマの気配がわかる理由は、悠人はそうとしか考えられなかった。
「シアーちゃんとエスペリアたちは、俺とクォーリンでリレルラエルまで運んで休ませてくる。
ああそれと、お前一人にしちまってマジで悪いんだが…部隊を借りていくからな。
いくら俺とクォーリンが強くても、何かあったときに二人も守りきれない」
光陰の言葉に、悠人は無言で頷く。
クォーリンが、青ざめた表情でぐったりしているエスペリアに肩を貸す。
光陰がシアーを背負おうとすると、ネリーがさっと横からシアーをかっさらって無理やりおんぶした。
その様子に、光陰はやれやれと頬をぽりぽり掻くしかなかった。
「シアー、俺は必ず帰ってくるから…そしたら、みんなで一緒にメシを食おうな。
……それじゃ、いってくるからな」
ネリーの背中から心配そうに顔をのぞかせるシアーに、精一杯無理やり微笑んでから…悠人は走り出した。
゜∀
目が、覚めた。
視界に入った風景は、よく見慣れたラキオスのスピリット隊第一詰め所の自室。
寝ているベッドも、確かにこの世界に召喚されてから自分が使ってそろそろ馴染んできたものだった。
ふと、寝ている自分のすぐ隣でもぞもぞ動く気配を感じてそちらを見やる。
これはまた一体どういうわけか、シアーがすーすーと寝息をたてて眠っていた。
一瞬びっくりして目をみはるが、あまりに無邪気で無防備な寝顔に悠人はくすりと笑みをこぼす。
シアーが、こうしてここにいてくれる。シアーが、こうして自分の側にいてくれる。
それだけで、少なくとも今は悠人は今までで一番心が安らいで…今までで一番幸せだった。
すると、控えめなノックの音とともにエスペリアのいつもどおりの声が聞こえてくる。
「ユート様、シアー…もうお昼ですからそろそろお起きになってくださいませ。
みんなで腕によりをかけてご馳走を作って、食堂でお待ちしておりますので…」
これはまた、更に幸せにしてくれる嬉しいお知らせである。
悠人は、まだ眠っているシアーを優しく軽くゆさぶって起し始めたその時。
「ユート、早く起きる。
料理を作るの、わたしとウルカも頑張った。…ん、今日のは自信あるから期待していい」
シアーが大きくあくびをするのと同時に聞こえた、アセリアの声に凍った悠人だった。
シアー長編SS「いつか、ふたりの孤独を重ねて」です。
長らくずっと放置状態になってた、第10章・ゆうしゃさまは、ひとごろし -後編-です。
話の組み立てまではもう随分前に出来ていたのですが、筆が全然進まなくてやっと書き上げたら最悪に長くなってしまいました。
マジ申し訳ありませんorz なお、この話で洗脳状態のシアーが使った「スプレマシースラスト」はスピたんにてシアーが覚える最強技です。
「永遠のアセリア」にて悠人がいた時代に存在しなかった技がどうやってスピたん時代にて現れたのだろうというのも簡単に考えて、こういう風にして出してみました。
スプレマシースラストの描写は動きはスピたん本編のエフェクトを参考にしてますが、詠唱は捏造です。すみません、どうしてもやりたくてやりたくて仕方なかったんです。
とりあえず、今回の話でまた一区切りつきました。次回からは、いよいよ因縁深いあいつとの絡みが中心になると思います。
それでは、誤字脱字ハリオンマジックなどありましたらよろしくお願いします。
そして、支援ありがとうございました。
キースー?
デ、デカルチャー
いや、シアー復活オメ。
先生にお任せっぱなし何で、スプレマシースラストってどんな技かしらんのだけどこういう使い方は良いと思います。
ちなみに今は亡きELOGINのアセリア付録冊子にはレスティーナの趣味に古文書解読とあったりw
アセリアが呑まれたとき同様の暴風っぷりを見てみたかった気もするが、誰かを肉塊にするわけにいかんし(汗)
ネリー強がってそんなこと言いつつ悠人を押しのけて抱きつくのが良いところ。
確かに、パワーはあってもそれに見合ったスピードが無くてはテレフォン斬撃に。お菓子食べ過ぎ?
エスペリアさんは悠人の認識に入ってないのがカワイソス(´・ω・`) 光陰とクォーリンは、押さえ込んだ前と後でどっちが被害の割合が上なのかw
トップバッターの悲しみというか損な役回りのエス姉にいつか打者一巡の日が来ることを願わずにはいられません ナムナム。
>願うけれども、今それを押し付けることは彼女たちに対する侮辱だとも理解していた。
悲しいけどこれホントなのよね(ノД`)
クォーリンもいつか人口呼吸(人工に非ず)を緑碧色のマナを振りまきながらやれればいいね……いや、
やったからといって光陰の態度は微塵も変化無しだろうがw
>711
>口にする事こそなけれど
このままでもいい気もするが、ないけれど、かな。
で、ソーマさんがどうなったのかkwsk。
うを、人工でいいみたいです。ハズイ……
>>729 昨日未明
帝国出身のソーマ・ル・ソーマさん(46)と見られる遺体が
ダスカトロン砂漠秩序の壁付近で発見されました
遺体は損傷が酷く、発見時は鋭利な刃物で数十箇所にわたって刺し傷があり・・・
と言う感じと思われ(作者さん失礼)
スレに約三ヶ月ぶりの長編キタ━━━━━!!!!!!!
このくそ忙しい状況でお約束かますユート様&ネリー萌え。
たまにはジェノサイダーに堕ちてしまったわたくしの事も思い出してやって下さい。
助かったから良かったものの、一歩間違えればセリアとヒミカみたいに危うく禁断の白百合へとダイブする所でした。
てな訳で、復習兼ねて保管庫へと没入してきましたよっと。
お疲れ様でした。今回はどうにも肝心のシアーよりも何故かエスに目が行ってしまったのですがw、
前編の冒頭から悠人が二人と戦って止める等最悪のシーンを予想していたのは良い意味で裏切られてほっとしています。
ってまだソーマとの決着付いてない(前編に戻りきってない)?から油断は禁物ですけど。
ところで六枚の翼ってつまり三倍って事ですかw
すると凌ぎきったラキオスの青い牙はさながら連邦の(ry
×:シアーとネリー含めて年少組にはいつか戦いを捨てて欲しかった。
○:シアーとネリーを含めた年少組にはいつか戦いを捨てて欲しかった。
734 :
プレイ:2006/09/26(火) 00:40:09 ID:6tSShzm20
――ぐぅぅぅぅぅ…が……ガッ くぐっ ウガ……う くそ ぅうううおおおっっっ!!
「ユートさま? ユートさまっっ!? ど、どういたしました? お気を確かにっ! ユートさまっ!」
バタンドタン。
――ぐあぁぁぁぁっっっ!!
ゴロゴロ。ドスン。
「ユートさま!! くっ、こ、これは、これはまさか!?」
――ぅぅ……。
「ユ、ユートさま……? だ、大丈夫ですか?」
――く、くくくくく。
「!」
――くくく。久しいな大地の妖精よ。
「やはり……あなたは『求め』」
――そうだ。だが、俺は既に俺だ。もうこの男の意識は食い尽くしたも同然。この意味が分かるだろう? 妖精よ。
「世迷い言を。そのような事このわたくしがさせませんっ。『求め』よ、ユートさまの体から退きなさいっ!」
――くく。以前とは違うことも分かっているだろうに健気な事よ。いまの俺をお前如きが止められるのか?
「…………」チャキ。
――ふ、よかろう。何時ぞやの約束今ここで果たさせてもらおう。お前のマナの味、さぞ美味かろうな。くくく。
「くぅっ、負けません!」
ドタン ゴト ズン ガスッ
ビシッミシミシ
バタン
……
キャー
735 :
プレイ:2006/09/26(火) 00:43:49 ID:6tSShzm20
「で、なんなのこれ……?」
パラパラと埃の落ちてくる天井を見上げてセリアは呟いた。ソーサーごとカップを持って手で蓋をして埃除けとする。
「ん」
対面のアセリアは全く慌てる素振りもなくズズッ、と茶をすすった。
天井の向こう側、すなわち二階からは異常なマナの高ぶりは感じられない。それもそのはず。既に『求め』はサーギオス城での決戦でへし折れ、消滅しているのだから。
ズズッ。セリアも茶をすする。そのまましばらくの間、静穏だけがこの部屋を支配した。
夜中。女二人で食堂で茶をすする。しかも無言で。
頭上の喧噪はぱったりと止み、時折ミシリと音を立てる。
出るのは溜息とお茶からの湯気だけ。
気のない素振りのアセリアの、相変わらず一本だけ逆立った前髪が揺れた。ようよう顎を上げて中空を見て二言三言。
「……オルファ言ってた。ん。けんたいきには刺激が必要だ……そうだ」
ガタリ。不覚にもイスから倒れそうな体を鼓舞しつつ、額に手を当てつつ、
「エターナルでも何でも良いからさっさとなりやがれっ!」
下を向いて小さな声で口汚く罵るセリアさんは、三つ子の魂百までなエスペリアの教育の賜物。
「セリア、熱あるのか? 私の部屋で寝るか?」
「じょーだんじゃないわ」
二階にいく気になるかっての! とテーブルに突っ伏し毒づくセリア。
ミシミシ。パラパラ。
秋の夜はまだまだ長い。
***
_| ̄|○
>731
保管庫で読み返したら、そういうことだったのね。いや、スマソ。
>>729 レスありがとうです。
>レスティーナの趣味に古文書解読とあったりw
お、ヒントありがとうです…おかげで、次ののとある一場面が幾分か書きやすくなりそうです。
>アセリアが呑まれたとき同様の暴風っぷり
いかに鍛えたところで、シアーにアセリア程の暴風っぷりはやっぱり無理かと。
アタッカーやサポーターを狙い撃ちに出来るとかはあるけど、総合的な「戦士として才能、潜在能力」はアセリアにはとても叶わないと思うのです。
サポートスキルでもシアーはバニッシュとエーテルシンクはあるけどネリーのようにサイレントや手数の多さも無ければセリアのようにバニッシュを2連射可能とか洗練された技量も無い。
で、アセリアは全部あるわけで…パワーも手数も技量も。更に、努力そのものが並じゃないですしね。 メインヒロインとサブキャラの差と言ってしまえばそれまでなんですが。
私にとって、そういう変な不器用さも彼女の魅力の一つでして…決して変えたくはないんです。 なので暴走フルパワーでの外伝的次回作(?)なスピたんでの最終奥義でも結局アセリアにかなわないという風に書いています。
まあ、言動や心はいささかゲーム本編よりも大人になりつつありすぎだと自分でもマズイなと思ってもいますが。 保管庫にて信頼の人さんの「孤独の理由」を読んでいただければ、そっちが本当にシアーらしいシアーだと理解していただけると思います。
エス姉さんは、やっぱりアセリア二次創作を書く時にはどうしても外せない人。
シアーがヒロインな以上、どうしても損な役回りになりますが彼女の存在なしではとても描ききれる自信が無いのも事実です。
確かに基本的にシアーが一番好きですが、エス姉さんも私にとってはとびきりのイイ女に違いありません。
光陰とクォーリンは、どちらかというと先に切り結んでいたぶんクォーリンの方がエス姉さんの被害を受けてます。
ていうか、あえて描かなかった強制百合シーンとか錯乱大暴れのぶんまでまた更に被害をこうむってます。
どりる的に、そんな不幸の星の下に生まれた彼女もまた萌えというか(何
>口にする事こそなけれど →ないけれど、ですね。
他にも直しを入れたほうがいい部分がたくさんありますね。書き上げまで異様にかかったくせに推敲が全然出来てない…恥ずかしすぎ。
ともあれ、保管庫におさめていただいたときに改めて修正依頼を424氏にお願いすると思います。
>>732 これまたレスありがとうです。そういえば、不思議なことに他にも長編が来そうで来てないかも。まあ、何人かの職人さんたちがストックを慎重に調整している様子ですから大丈夫でしょう。
>このくそ忙しい状況でお約束かますユート様&ネリー萌え。
なんといっても、ソゥ・ユートとネリーたんですから。
シアー復活の方法は他にも幾つか考えたのですが、書いてみてこれで行こうと決めました。
諸般の事情でシアーに遠慮して一歩引いてた(少なくともどりるの中では。全然カケラも描写できてませんが)悠人も、これをきっかけにシアーに対して何かが変わるきっかけも描いておきたかったんです。
エス姉さん、大丈夫です。いぢられ役としてもっとも適材むしろ逸材である貴女の存在を片時も忘れた事などありませんともエエ。
当初はシアーとエスペリアと悠人が戦う場面も考えていました。だけれど色々考えて、やめました。
エス姉さんはともかく、そんな事になったらシアーはとても立ち直れそうにないし悠人の性格から考えてとても出来ないなと判断しました。
エス姉さんが再生の剣に還り、シアーは【孤独】を砕かれるというものでしたが、書かなくて良かったと本当に思っています。
ソーマとの決着については、保管庫にて前編ですでについています。5ヶ月近くもご無沙汰な上に描写不足なのでわからないのが普通だと思います。
本当に、申し訳有りません。
六枚の翼は、ゲーム本編でのエターナルアセリアの「ポゼッション」のカットインからイメージを得ています。
というか、シアーとシ○ア…おお、確かに似ていないようで似てますね!
>×:シアーとネリー含めて年少組にはいつか戦いを捨てて欲しかった。
>○:シアーとネリーを含めた年少組にはいつか戦いを捨てて欲しかった。
うお、これも修正依頼をお願いしておくとです。
>>734〜735髪結いの人さん
さすが髪結いさんのエス姉さんクォリティ激高スw
…で、そのプレイはどっちが先に提案したのか激しく気になるわけですが。
んで、上にも書きましたが5ヶ月近くもご無沙汰じゃ忘れられていないほうがむしr不思議です…マジごめんなさいorz
>>735のオチを読む前に
>>734の最後の「キャー」が
やけに嬉しそうなエスの声色で再生されてしまった自分は逝っていいorz
740 :
アフターラン:2006/09/26(火) 21:01:05 ID:A5PNBb3o0
「ヘリオン殿ここで何を?」
「ふえ?あ、えっと、見てました。」
そう答えるとウルカさんは怪訝な顔をしました。
ここは訓練場で誰もいないのにただ見ているだけだというからそんな顔をされるのも当然かもしれません。
「ただ見ているだけですか?なら、もしよければ手前と手合わせしてはいただきたいのですが。」
「あ、え〜と・・・。」
少し考えて、
「あの、見てていいですか?」
「は?手前を、ですか。」
ウルカさんはさっきよりも顔を変にさせつつも、
「はい。ウルカさんの訓練しているところを。あ、嫌ならいいんですけど。」
「いえ、わかりました。」
そういって訓練を始めました。
「・・・・・・。」
私はただその姿をじっとみつめいてます。あの時と同じように。
「・・・あ、あの。」
「?」
そこにいる人はあの時とは違うのだけど、
「やっぱり・・・お願いしてもいいですか?」
「はぁ、かまいませんが。」
もうあの人には追いつけない。だって今の私はあの人の声も姿もその存在すらも知らないから。
それでも私は失望を構え、
「それでは――」
あの時できなかったこと、それを今やったとして意味はあるのでしょうか?
きっと意味なんてないと思う。
だって「あの時」なんてありはしなかったのだから。今の私をつき動かしているのは自分自身にもわからないどうしようもない衝動だから。
だから、それは今の私にはなんの意味もなさないけど、それでも、それでも私は、
「いきます!」
強く強く大地を踏み締める。
意味なんてなくてもなんにもならないのだとしても私は
―走りだす。目の前に向かって―
741 :
名無しさん@初回限定:2006/09/26(火) 21:03:46 ID:A5PNBb3o0
始めまして。書き込んだりssを書いたりするのはこれが始めての初心者ですが、どうぞよろしくお願いします。
>>741 乙だがとりあえずメル欄にsageを入れれ
○:手合わせしていただきたいのですが
×:手合わせしてはいただきたいのですが
○:みつめています。
×:みつめいてます。
あとどうでもいいけど ○:初めまして ×:始めまして ですな。
それはそうと乙です。悠人エターナル後のお話でしょうか。
何となく夕日が背後に浮かんでそうで、漂う哀愁が良い感じ。
しかしヘリオン、存在も忘れてるのにあの人って。恐ろしい娘!
>740
「はーい、ネリーも見学ー」
「シアーも〜」
ゴツン ゴツン「あんたらはこっち。まず素振り1000回! 次エヒグゥ跳びで高台まで!」
――――意味なんてヘリオンの中に既にあるさ。追いかけた影はもう見えなくとも。
つーことで新人さん乙。
>738
シアーが北斗神剣伝承者として無意識下の抑制を全て取っ払ってもアセリアには敵わないと言うのには同意(そこまで言ってない言ってない)
ネ「くーるな姉より強い妹はいないよ!」 ファ「その通りです!!!!!」
プレイ――playじゃないよprayだよ! 聖女エスペリアの汚れなき無私なる祈りに天が答えたのです。わたくしは嘘をつきません。
>739
( ´∀`)σ)∀`)
>playじゃないよprayだよ
ソ、ソウダッタノカーーー!!
……題名に偽りあり杉w
えんじぇるぷらいやー
納得しましたw
つまりえんじぇるのかっこでぷれいする(ry
749 :
報告書:2006/09/27(水) 22:15:29 ID:BPtdbDrO0
被害状況
重傷者 八名 エスペリア 精神的なダメージが大きく深刻
「私の・・・居場所が・・・聖域があぁぁぁ!!!!!」
ヘリオン 責任を感じ特攻したものの玉砕
「うぅ、ごめんなさい、ごめ・・・うわあ!無理、無理です!もう・・・あ、ああああああ!!!。」
アセリア ウルカ ネリー シアー ナナルゥ ニムントール 毒物を盛られた可能性あり なお毒物と思われるものは紫の物体。持ってきたのは黒髪お団子頭の少女とのこと。本人は我が隊の隊長と知り合いと言っていたが敵国のスパイの可能性もあり。
「・・・・・・・ん。」「ふ、不覚。手前、としたこ、とが・・・。」「あうあうあう〜〜。」「うう・・・。」「・・・・・・・。」「光陰は、二ムって・・・い、う・・・な・・・。」
ユート様 危険物処理につき 恐らく一番の重体。
「いや、さすがの俺でもこれはさ。明らかに前よりひどく、ってちょっと待て!は、離せセリア、ヒミカ!いや、だからハリオンそれは無理だって!!ファーレン、助け・・・ま、待ってくれ、行くなファーレン!あ、うわああああああ!!!」
第一及び第二詰め所の一室大破 日常生活に支障をきたすので早急な修理を望む。
なお、今回の原因は班編成にあったためそこらへんのことをユート様は身をもって理解してもらえたと思う。
「ねえ、ヒミカ。」
「なに?セリア。
「今例の報告書を作成してるのだけど・・・・・・・なんか泣きそうになってきたんだけど。何気に半数が戦闘不能になってるし。」
「・・・そう、ね。めちゃくちゃ情けないわね。」
追記 この報告書を読んだ後丸一日女王様が引き篭ったらしい 理由は不明。
>743
指摘ありがとうございます。すいません。誤字だらけ。とりあえず今度のは誤字が・・・ない、よう祈ってます。
背景や状況説明が(恐らく意図的に)省かれているためコアな層以外には分かりにくい部分が比較的多い
まあこんな所まで来る奴という点である程度絞られてるしこういう形式で通していくのも個人的にはアリだと思うが
ROM専がしたり顔で語らないでください
ルーグゥおじさまにメロメロ専門学校
!ik(i|゚ ヮ゚ハ 「ごきげんようおじさま」
ヾゝ゚ ヮ゚ノゝ「ごきげんようおじさま」
「うむうむ」(´゚c_,゚` )メロメロ
''''
>750
毒をもって毒を迎撃。アセリアウルカ出動だ!
「佳織……いや、今は考えるな……」
二次なんだし省くのはありだけど、身の部分にまで及んでるような希ガス。
分かるけどw
ネタならこんなのから始めるのもアリなんじゃない?
書き込み初とかなら充分だと思う。続けてれば技術なんて後からついてくるさ。
だが、「ファーレン」だけは許さん。フ ァ ー レ ー ン だ。
クスクス...ずれるととてもイタインデスヨ......
>754
フォローありがとうございます。そして
ごめんなさいごめんさい名前間違えてごめんなさいお願いですからファーレーン様桜の木の下に埋めるとかなしで
ところで
>>689見てふと思ったのだが、それぞれのスピ達にはどんな眼鏡が合うんだろ。
というかこのスレに眼鏡フェチはどのくらいいるのだろうか。あまり居ないような気もするけど。
やはりヒミカで
ハリオンとシアーにトンボ眼鏡はガチ
ファー姉さんはグラサンでおk
じゃあセリアはザマス眼鏡で、ナナルゥは鼻眼鏡だな。
トンボ眼鏡って何だろうと己の物知らずぶりを痛感しつつぐーぐる先生ング。
ttp://www.aiweb.or.jp/tamamizu/c2-meijiglasses.htm …なるほど、こりゃシアーにはこれが似合うわ。ハリオンはまた別に面白いデザインのもよさそう。
ヒミカ「ちょっとナナルゥ、あんた何つけてるわけ?」
ナナルゥ「はい、ヒミカ。ハイペリアの赤外線暗視スコープです」
ヒミカ「…それで、何をするわけ?」
ナナルゥ「はい、これを装着する事により皆の日常観察がより有利かつ…何故いきなり問答無用で奪うのですか?」
こういう時いぢられ役のヘリオンやエスやおbsnがまだ挙がってないのね
>>760 ナナルゥ、それもう眼鏡じゃないw
>>578 ファーのグラサンは逆三角形で、疾風のように駆け抜けていきます。
さて、スピたんをスルーした身として、次の新作はどうすっかなぁ
前作とかかわってるってどの程度関わってるんだろ?
ユーフィのロウ入りとかも含めて、パンフレットやら設定集やらで小出しされてる複線やらなにやらはちゃんと回収されるのかなぁ
つか、ユートとアセリア(正ヒロイン)は出てくるのか
このスレにいるとアセリアが正ヒロインだってこと忘れるなぁ…
>>756 モノクルをつけたネリーが
「なはははは、きゅーきょく(←ネリーだから意味もわからず言っている)の
ヨフアルはネリーがもらったぁ!」
と言って台所の棚からヨフアルをがめて飛び去
__
| |
、_|__|_,
/  ̄`ヾ \
((ノハ\しii !
パヮ9 |i ki!i| くーる!
n({!廿i|つ(#)
|| ヽ|Цレ'::ヽ、ミ
|| ヽヽ_):::、 ゝ
ろうとしてこける。
マントを纏っていたせいでウイングハイロウが広がらなかったからだ。
クールになれないくーるなネリー。
っていうのがうかんだよ!
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ うかんだよ!
ヽ 〈
ヽヽ_)
>>763 次回作は色々と拡げすぎてる上に絵があれだったりキャラの名前があれだったりだからな。
やれば多分面白いんだろうとは思うんだが、いかんせん食指が動かん。
まぁ他所はともかくこのスレに影響及ぼすような事はまず無さそうなので、現状スルーの方向。
>>764 セリアが正ヒロインと言われた方がピンと来るよな。
そしてその親友のアセリア。
ぎぃ。カランカラン。
入り口の扉を開けて、すっかり暗くなってしまった店先へ出た。
道路に面した花壇の脇に立ててある丁字形の杭をクルリと回す。
《営業終了》の文字。
腰に手を当てふ、と一息。
ぎぃ。カランカラン。
緑色に塗られた扉を再び開けて、頭上の鈴がまた鳴った。
「さーて。いっちょうやりますか」
ヒミカは、フリル付きのエプロンを外して帳簿を手に取ると、店の奥へスタスタと歩いて行った。
店内の香ばしい残り香を後にして奥まったところ……そこは材料置き場。
大きな紙袋が何袋も積まれた小部屋。小麦粉、砂糖、塩。食用油缶や乾燥ネネの実。
「えー、ラート、ハート、メトラ……6袋っと」
ヨーティア製高輝度ランプを頼りに、数えた数字を帳簿に記載していく。
「お願いだから、今度こそ黒字になってよー」
愛用の万年筆で頭を掻き思わず呟いた。なんと言っても今年は緑亭開店三年目。今日は中間決算とは言え、いい加減、彼女にとって黒字化は悲願なのだ。
店の共同経営者である片っぽ、ハリオンにはその辺のところがすっぽり気持ちいいほどに抜けているのだから、
自分がしっかりしなくては、と熱い心にしっかりと刻み付けて日々精進。もっとも彼女自身はその辺を表に出していないつもりであるが。
店を出すに当たって出資してくれた女王陛下へはとても感謝している。戦後間も無い頃、二つ返事で引き受けてくれたのだから。
これはある意味スピリットが市井で生きられるかの試金石とも言えた。その辺も女王の頭にあったのだろうと思うし、なによりヒミカにはそういった自負が確固としてあった。
だからこそ赤字のままではいたくない。最初の二年間の赤字は仕方ないにしても。
そしておそらくヒミカだけが思っていることだろうけれど、いつの日にか店を繁盛させた暁には女王陛下が出してくれた資金を返したいのだ。
勝手な言いぐさだとは思うけれど、この緑亭を、自分とハリオン二人だけの物にしたいから……。
柄にもなくつい感傷に浸ってしまった彼女は、今日も頑張ってくれた黒髪の少女のことを思い出した。
「いてくれると助かるのよね」
セリアの孤児院にいる最年長の女の子。いつもお菓子を頂いてばかりだから、と先月から手伝いに来るようになった娘だ。
少し翳りのある娘だけれど、売り場に立つととてもいい顔をしてくれる。毎日来られる訳ではなくても、今ではすっかり堂に入った看板娘の面持ちだ。
でもちょっと問題はあって、フェイが来ると店を覗き込む悪ガキが増えるのがヒミカの苦笑の種。
男の子達の気持ちはヒミカにも分からなくもないので何も言わないが。何故って、スピリットであるフェイはオルファリル並みの美少女なのだから。
ハリオンは、「微笑ましいですね〜羨ましいですね〜」とお客がいる前でいきなりフェイを抱きしめたりするのがヒミカの頭痛の種。
その辺はさておいて。店の将来を夢想して、ヒミカはフェイにその気があるのなら暖簾分け等と希望の翼を拡げてみたりもする。
そして言うまでもないが、今はまだ階段の途中に過ぎない。二号店のためには今が重要なのだ。
黒字。ただそれだけを願って、棚卸しを再開するヒミカ。
「ちょっとくらいお小遣いあげたいしなー」
独り言を口ずさみ、部屋の隅へと視線を動かす。あれ? と違和感。見たことのない色の袋がまるで隠されているように……、
と言うか、完全に意図的に隠されている。
砂糖袋の中に混ぜ込まれた草色の袋には《イースペリア産コルーレ麦100% 特級》とある。
「こ、これはっ、さ、最高級のコルーレ麦!? な、ななんでこんなのが!?」
1袋20sで5万ルシルはする代物が2袋も。
因と果……言わずもがなである。思わず万年筆を握りしめたヒミカ。
その時。
背後から聞こえてきた相変わらずの声に、ヒミカはもしかしたら生まれて初めて殺意を覚えたのかも知れないと後に述懐するのだが。
「あらら〜見つかっちゃいましたね〜」
「あ、あんたねぇ! こ、これいくらすると!?」
「怒っちゃめーですよぉ〜 製粉所の方がですね、お勧め下さって〜2袋買うともっと安くするって言うものですからぁ〜〜」
「あ〜う〜」
「きっとぉすごく美味しいですよ〜。色も緑で綺麗ですし〜」
暖簾分けよりも、目の前の暖簾を押さえる方法を探る方が黒字化への火急の一歩だと言うことにヒミカはようやく気付いた。
いや、とっくに気付いていただろうけれどまさかここまで容赦ないとは……。
「……はぁ。もぉいいわ……これはもう、注文生産にするか、生産を絞るしかないわね」
「そーですね〜何たってすっごく高価ですから〜」
「あんたがいうな。もぅ。少しは採算って物を……はぁ。そのかわり極上のお菓子を作ってもらうからね。いいっ?」
「はい〜♪」
いつものように柳のように。ハリオンの対応にいつも通りに折れたのはヒミカの方だった。ずれたメガネを中指で押し上げる。
「そーですねぇ。でも、わたしも色々考えたんですよ〜うちの店にも特徴が欲しいな〜って。それにフェイも色々アイデア出してくれましたし〜。
あ。フェイは全然悪くないですからね〜」
「わかってるわよ」
自分は甘い事は分かっている。けれども……「しゃーないな」。グルグルっと肩を回して、力を抜いて。だってここは二人の店なのだから。
当然のようにさっぱりほだされてしまう自分の単純さに苦笑い。
「さて、それじゃ私はまだやることあるから。あんたは早急にアイデアを形にすること。私が納得できない物だったりしたらあんたのお給金からさっ引くからね」
「んふふ〜だいじょぶですよぉ〜」
ハリオンはいきなりヒミカを抱きしめて、ヒミカのために頑張ります〜、と言って厨房へ消えていった。
ヒミカは窒息しそうでくらくらする頭を振り振り、今度は数字と格闘するためにカウンター兼事務机へと向かうのだった。
ハリオンが煎れてくれたお茶とお茶菓子で頑張った結果は結局のところ、それでもギリギリささやかに中間黒字達成で、ハリオンとハイタッチ。
お祝いはコルーレ麦の特大デコレーションラウンドケーキ。食べきれない分は店頭と孤児院で瞬殺となった。
かくして緑亭は今日も繁盛しています。
***
全国の棚卸し関係者乙。俺も乙だよこんちくしょうw
と言うことで用語解説。
フェイ……セリアの孤児院最年長スピリット(といってもアセリア時点のオルファより下っぽい?)。髪の色から黒スピかと思われ。
おなじ孤児院の少年の事が好き? しゃべりがちょっと暗い感じ。手伝い云々は勝手な設定です。
コルーレ……聖ヨト語で「緑」。書いてて初めて気付いたけど絵師さんとの関係は謎です?
>766
性ヒロインはエスペリアだよ!
GJでした
ただ、作品と後書きは別にして投稿すべきかと
さて、仕事の続きをしますか…(作業中
>>766 とはいえスピたんですらヒロインではなかったなぁ
新作ださないで雑魚スピルートを作ってほしい、なんて思ってしまう
774 :
名無しさん@初回限定:2006/10/01(日) 12:51:03 ID:ESMBOfroO
それはここの住人の永遠の願い。
ナナルゥとかイオとかセリアとかセリアとかセリアを本編で攻略したい。
ノベルタイプでいいんでマジたのんます…
俺もナナルゥとかセリアとかハリオンとか攻略したいぜ!
つうか、PS2版にあんな素敵イベントを入れた以上、
ハリオンルート作成は義務ですよ、ザウスさん?
PS2版からの追加要素に加えストーリーの大幅補強
SLGパートのさらなる改善、そして最大の売りは雑魚スピルート追加!
の「永遠のアセリア 完全版」マダー?
>>774 攻略ってのはへたれと空気の二人のうちどっちで?
777 :
名無しさん@初回限定:2006/10/01(日) 15:16:34 ID:ESMBOfroO
>>776 ソゥユート以外は要りません。
例外はクォーリンの相手光陰。
>>777 とにかく言いたい事は痛いほど解かるが、とりあえずsageれ。
ソゥユートは通常会話が面白くねぇからなぁ。
まぁ、戦争中ならなんとかなるか。
ソゥユートにはスピが集ってくるイメージがある
空気さんからはスピが離れていくイメージがある
それ、イメージじゃなくて、
>>780の希望じゃね?
>780
ネリシアは普通に慕っていたでよ。
この二人の差違はシナリオ上の能動性の差だと思う。
あと、初プレイでは不評でもユートには序章が在ったのが大きい。
序章やりながら午前二時を過ぎていく時計を見ていた覚えが……もう二年以上か……。
あの時はSLGだって情報に騙されたかと>長すぎる序章
今となってはPS2で大量削除されたのは良かったのか悪かったのか
あれで削られていたのか
PCだけど普通に「お、ボリュームありそう?」とか喜んでたなぁ、序章。
まぁ、SLGワクテカハァハァ買いじゃなくて、
店頭でなんとなく手に取ってふらっと買ったからかもしれんがw
無印程の長さではなくてもいいからロティにももう少し感情移入させる何かがあればなぁ。
端々で語られる設定や無印の方で描かれた世界観から予想するに
ロティも決して薄っぺらい人生送ってるわけじゃないんだろうけど
描写が全然足らないというか、下手糞というか・・・
ライターってアセリアとスピたんって別人だっけ?
流れがスピたん叩きになりかけちまってるぞー。
まあ、スピたんにはこのスレ住人の「永遠の願い」がとことんまで裏切られたよーなもんだしなあ。
ともあれ、雑魚スピたちの話をしようじゃまいか。
久々にPS2版のヘリオンの弟子イベント見たら、クラウ(ヘリ弟子少年)って悠人に髪の毛のハリガネ具合とか妙に似てるのな。
クラウがなんかの間違いで永遠神剣と契約かわしてヘリ弟子生活に加え悠人の弟分的な生活を描いたSS…はNGかねえ。
必然的にクラウに「オリキャラ成分」が大量に含まれることになるからなあ。
あ、なんか妄想がわいてきた。
初めて、『敵を殺した』クラウは自分を塗りつぶしていく恐怖に震えが止まらないでいた。
「殺した」
とにかく無我夢中で、背後からヘリオンに斬りかかってきた帝国のブラックスピリットを倒した。
「殺した。オレが、殺した」
頭では、自分は街を襲ってきた敵を倒したのだと、大切な師匠を守ったのだと理解はしていたがどうしても心も身体も震えが止まらなかった。
「オレが、このひとを殺したんだ」
いつもむやみな正義感と腕白さで輝いている瞳に映るのは、金色のマナの塵と散っていく…かつてそこに命あったもの。
夕焼けに紅く染まる、いつも見慣れた街角で散っていく…たった今自分が殺した命。
「いやだ」
目の前の非現実的なまでの残酷な美しさが、自分は今確かに命を奪ったのだと少年に改めて思い知らさせる。
「いやだ、こんなのいやだ」
あの時の声が頭に響く。
(大切な人を守るためにだけ、剣を振るうと約束してください)
知らなかった。こんなに怖いことだったなんて。知らなかった。
歯をガタガタを鳴らし、必死に両腕で震える身体を抱きしめながらその場に両膝をつく。
胸が苦しい。息をこんなにも吸ったり吐いたりしてるのに身体に空気が入ってる感覚が全くない。
「助けて、誰か助けて…母ちゃん父ちゃん、誰か、誰か助けて」
さきほどから搾り出している言葉は、実際には口が震えるだけで全く声にはなっていなかった。
助けて、師匠ー。
不意に、なにか優しいものに抱きしめられる。
誰? これって、師匠の、におい?
抱きしめている人が誰か判明したとたん、そこでまた更にはじめて自分の身体に感覚が戻る。
ヘリオンが、クラウを彼女なりに優しく抱きしめながら背中をぽんぽんと軽く叩いてくれていた。
ネタなので続かない。
素直に仲間集めをロティにやらせれば良かったと思う。何でヘリオンにやらせたんだろう。その上おまけシナリオ扱いだし。
一人くらい雑魚スピじゃない雑魚スピをいれてさ。
>790
おつ。
たとえ神剣を持っても十位にすべきだと思うw ししょーにも立場が。名前は『天地』でよろw
光陰じゃないが、弟子は神剣無しでいって欲しいな。
ロティも開始早々紡ぎを持っちゃったのが唯一不満だった。
開始早々紡ぎはまぁ仕方ない気もするけどね。
主人公が最初から使えないってのもアレだし。
ユートだっていきなり求めを手に入れるのは同じだしな。
>>791が言うようにスピ集めをロティにやらせる序章を入れるべきだったな。
ロティのキャラ紹介やスピ達との交流を描きつつ。
まぁ長い序章が嫌だって人もいるだろうから選択で端折る事ができるようにはして。
>>790 だがしかし抱きしめていたのは実はハリオンだった
>>794 無理があるな。物理的に気づかないはずがない。
このスレでは珍しく無いこと
みんなの友達ハリオンマジック
>>793 ユートとは下地が違うだろ
ユートの場合はそもそもユート(エトランジェ)専用が用意されてたわけなんだし
コアラの計画上、ユートたちの召喚も含めて準備されてたって複線がちゃんとあるわけだし
スピたんはやってないので知らないけどさ、特に脈絡もなく拾ったって感じ?
プレイしてないなら口挟むべきじゃないな
憶測や推測で語るのはおろかもののすることだよ
やって無くともここと関連スレを見てれば分かると思われ。
そして読み取り感じ取ったことを述べただけと思われ。
そして797の憶測は正解だと思われ。
とはいえ、二次創作関連であまりにも目に付く間違いの「複線」はなんとかすべきと思われ。
原作をやらずに関連スレだけで判断するなよ
判断じゃなくて >797は「?」付きなんだが。
引き合いに出すのが気にくわないのだろうね。
ロティ云々には触らんようにするよ。
誤解されそうな表現だけど(>ユートとは下地が違うだろ の部分)
内容から推測するに
>>797で触れているのはユートの設定だけでしょ
その上で、ロティはどうなの?と聞いているんだから、
プレイしていなくとも問題は無いと思われ
>>798が過剰反応なだけかと
聞きかじり(この場合読みかじり?)で批評するよりは、きちんと作品をプレイ
してから批評する方が読み手を納得させやすいだけなことかと。
やっぱり鬼門だな。
さて。
年少組のお菓子好きは、彼女たちの歯に災いを招くことがあるのだろうか?
ネ「そーんなの回復魔法があるもんねー」
シ「ね〜♪」
ハ「回復は出来ますけど〜その為には前処理が必要ですぅ〜」
ネ「え? なにするの?」
ヒ「ヘリオンの髪の毛と同じね」
シ「髪の毛ってなんだっけ〜?」
セ「ナナルゥ、ヘリオン」
ナ「はい。要請に基づき二人を拘束します」
ヘ「ご、ごめんなさいいっ。これはお二人のことを思ってやってる事なんです!」
ガシ
ネ「? な、なに? なに なに ? く、くーるじゃないよ!?」
ファ「ネリーは三本。シアーは二本でしたか? あ、動かないでくださいね。ずれると、とても痛いんですよ? うふふ」
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ
∠ <=====ゝ
んヘ!」 ーノ」|つ∝C
ネリーとかまだ乳歯の生え替わりも済んでない気がする
807 :
幻遠:2006/10/03(火) 23:26:24 ID:HfRVZ8Ze0
「お・・・いちゃ・・・て」
ゆさゆさと揺すられる ああ もう朝か けど眠い まだこのまどろみの中にいたい
「う〜ん 悪いけどもう少し寝ていたいんだエス――」
「お兄ちゃん!」
「!あ ああ佳織か。悪いすぐ起きる」
頭が重い
「うん 時間ぎりぎりだよ 早くしないと学校に遅刻しちゃうから あと――ごめんなさい なんでもない」
パタンと扉が閉まわれた
―アト サッキ ダレノ ナマエヲ ヨンダノ?―
頭を振る 早いとこ着替えて行かなければ 制服を捜す おかしな話しだ いつも同じところにかけてあるはずなのに
ああ何年も過ごしているこの部屋に何故こんなにも―カベニ アタマヲ ウチツケタ アトガ―違和感を感じているのだろうか
求めを失い戦う力を無くした俺が佳織と共にファンタズマゴリアから帰えってきてからもう一週間がたとうてしていた
そう もう一週間も
「あっ おはようございます悠人先輩 今日もいい天気ですねーって今日は曇りですよ 曇り しかも午後から雨ですよー 雨 あ傘を持ち−―」
「おはよう 小鳥」
真冬に降り注ぐ真夏の太陽の日差しの中でロックとクラシックを最大音量でかき鳴らしたような元気さ(やかましさ)で挨拶してきた小鳥を黙らせ
「あーダメです だめだめですよ 一日は朝の挨拶から始まるんですよ それなのにそんな元気のない――」
「早くいくぞ 遅刻する」
ほって置くとどこまでも暴走する奴なので速めに止めておく 実際付き合っていたら遅刻してしまう
「あー!待ってくださいよ 先輩」
「待って お兄ちゃ、きゃあっ!」
べちっと派手に顔から転ぶ佳織
「おい 大丈夫か?」
「あっ うん ごめんね お兄ちゃん」
転んだ佳織の手をとる
―ん。わかった ユートがそういうなら―
「お兄ちゃん?」
「ん?あ、ああ ほら まったく ドジだな佳織は」
そういって手を引っ張って起こしてやる その光景が
―私は生きてみる―
少しだけあの日と重なってみえた。
808 :
幻遠:2006/10/03(火) 23:27:28 ID:HfRVZ8Ze0
ここ最近空を見ていることが多い気がする 何故だろう 多分
―ソレダケハ カワラナイカラ―
「おい 高嶺 聞こえないのか!」
「え?あっ すいません」
「まったく お前この頃ぼーとしすぎだぞ」
クラスのところどころからクスクスという笑い声が聞こえた
別にぼーとしてたから聞こえなかったわけじゃない ただ 高嶺 といわれて自分のことだと認識するのに少し時間がかかるだけだ そう―アチラデハ ソウ ヨバレルコトハ ナカッタカラ―
「高嶺君?高嶺君ってば」
「えっと ごめん 何?」
「何って 本当に大丈夫なの?」
気がつけば休み時間だ クラスメイトといっても悪いが名前も覚えていないが純粋に心配してくれているのだろう それはうれしいことだ だから、
「ああ 大丈夫だ 心配してくれてありがとう エスペリア」
「エスペリア?えっと・・・誰?」
「・・・いや ごめん 本当ぼー としすぎだな」
ああ 本当に どうしようもないな俺
放課後 目的もなくぶらついた
バイトまでまだ時間がある
―タノシソウナ フタゴノ シマイガ イル―
こうやってのんびり歩いてみると今まで気にしたことはなかったが町にはいろいろな人がいるものだ
―ヤサシソウナ アネト チイサナ イモウトノ シマイ―
ああ
―ムジャキニ ペットト タワムレル ショウジョ―
本当に
―オイシソウニ ワッフルヲ タベテイル―
本当に色んなひとが
―ポニーテールノ ツインテールノ―
いろんなひとが
―ムクチナ カミノミジカイ ハダノクロイ ムネノオオキナ―
イロンナイロンナヒトガ
「あれ?」
809 :
幻遠:2006/10/03(火) 23:29:17 ID:HfRVZ8Ze0
気が付けば行き止まりだった。
「な・・・んで・・・」
なんで?知っていたはずだ いったいお前は何年ここに住んでいるんだ?
―サア イコウ―
この先に道なんてない ましてや
―カノジョタチガ マッテイル―
ここはファンタズマゴリアでもラキオスでもないんだ だから
―サア カエロウ―
この先には 何もありはしない
「っ―――――――――――!!!」
叩く 目の前の壁を 叩く、叩く 叩く 叩く 叩く
「あっ
―ユートはカオリのお兄ちゃん!オルファのパパ!ユートォ〜―
ああ
―はい〜。・・・わたし、いつかお店を持つのが夢ですから〜―
―演奏を、カオリさまと―
うわああああああああああ―――――――――――!!!!」
胸が痛い 今まで感じたどんな痛みよりも 壊れそうだ 心が 体が
痛い
雨が頬を―ナミダガ ホホヲ―伝う
そういえば、午後から降るといっていたな
なにをしているんだ 自分が決めたことなのに それなのに今更―ナニヲ コウカイ シテイル?―
よく大切なものは無くしてから気付くっていうけど ああ 本当に
「お兄・・・ちゃん?」
本当にどうしようもない
「何してるの?そんなところで」
810 :
幻遠:2006/10/03(火) 23:31:37 ID:HfRVZ8Ze0
それは今の自分を一番見せたくない相手で
「いや・・・ちょっと 迷ってた」
「?お兄ちゃん 大丈夫、って その手どうしたの?怪我してるよ」
「ん・・・いや これは・・・」
大丈夫だ 普通にしてろ そうしていれば 感づかれないし ばれも―バレナイ ワケ ナイダロウ―しない
「お兄・・・ちゃん・・・」
佳織が一歩後ずさる
「どうしたんだ 佳織」
雨が降っている 佳織の頬を雨が―カサヲ サシテ イルノニ―つたう
「・・・やっぱり お兄ちゃんは・・・けど 私の為に・・・」
やめろ やめてくれ
「か・・・おり」
何か 何か言わなければいけない なのに
「やっぱり・・・私は・・・お兄ちゃんの・・・重荷になってるんだね」
何も言えない ただ 去って行く姿を見送くるだけ
―キズツケタ―
たった一人の肉親を
―キズツケタ―
守ると決めた人を、俺が
―傷つけた―
「はっ、はははっ―――――ああああああああ!!!!」
情けない 惨めだ 俺は、俺は
―戻りたいですか―
「え?」
811 :
幻遠:2006/10/03(火) 23:32:24 ID:HfRVZ8Ze0
頭に直接響くような声 目の前を見ると
―戻りたいのですか?戦う力を失ってできることなどなにもない貴方が―
巫女装束を纏った人がいた
「俺は――――戻りたい 皆のところに なにもできないかもしれない それでも!居たいんだ 皆と 居たいんだ。」
―わかりました けど
何故だろう 彼女はとても悲しそうな顔で
きっと あなたはそれでは満足できないから だから―
―ごめんなさい―
「うわぁ!って・・・あれ?」
夢?ああ夢だろう その証拠にその内容が朧げじゃないか
コンコン
「・・・ユート。いいか?」
ノックをしたものの返事も聞かずに入ってくるアセリア 相変わらずマイペースな
「どした?こんな時間に」
―きっと 貴方はそれでは満足できないでしょう 貴方はどうしようもなく不器用で優しい人だから 自分が傷つくのは我慢出来るのに人が傷つくのを我慢できない人だから―
「ん・・・・・・・ペンダント出来た。だから持ってきた」
―貴方は戦う為の力を願うでしょう たとえその為にあれほど苦しみ求めたものを手放すとしても ―
―たとえ あなたが私を責めなくとも それを奪うことになるのは私 私が貴方の中に可能性などみつけなければ―
―だから ごめんなさい ユートさん―
どうも 時期的には帰還エンドアフター? 悠人が家族と思える人たちと別れてでも帰る意味ってあるのか とか考えてやってみました
>812
おつ。いかったです。
錯綜
迷夢
夢と現が重なり分裂するつぎはぎ世界。
魘される悠人の枕元で見詰めるob……時深さんの姿が目に浮かびます。
最初はてっきりイビルルート強制帰還後かと……(汗) PS版の帰還ルートはどういうのでしょうね。
と、最後に締める言葉を
「自らが求めることに純粋であれ」
>>812 ○:たとうとしていた
×:たとうてしていた
○:早めに止めておく
×:速めに止めておく
「閉まわれた」は何か表現が微妙なような。「閉じられる」?
それはそうと、乙です。
混濁した記憶の中で苗字呼ばれても反応しないシーンに結構感動。
向こうで過ごした世界が悠人の中でしっかり根付いてしまっているのがダイレクトに伝わります。
「いや・・・ちょっと 迷ってた」
↑個人的にはこの台詞が一番のヒット。
>>812 GJです。
>―アト サッキ ダレノ ナマエヲ ヨンダノ?―
ぶっちゃけ、これ見たとき真キモウトルートに突入したのかと思いましたが、いい話で安心しましたw
俺も同じことを考えてしまったw
住職「お兄ちゃんどいて! そいつ頃せな(ry」
「ふぇ? カ、カオリさま?」
「匂いがする……ヘリオンから、お兄ちゃんの匂いがするよっ!!」
>>819 キモウト(奇妹)がキモウト(鬼妹)化!?
ならば相手はツンデレのセリアの方が…
もしくは中の人繋がりでエスか。
いきなり話がブッ飛ぶが…。
そーいや、この雑魚スレでは百合ものはあくまでネタ程度までにとどまってるな。
長編でも、ヘリオンにイオが微妙に片想いぽい描写をされてるくらいか。
まあ、悠人が主人公である以上百合ものはかなり無理があるだろーな…。
それ以前に「それが無いから俺が書いて補完する」て職人もまずいないんだろうねえ。
悠人と光陰とか光陰とクェドとかのBBも無いですな
タキオス攻メダリオ受とかいつか出るんじゃないかと恐れていたんだけど
>>821 書いてみればわかると思うけど、悠人主人公うんぬんとか以前に百合ものは意外と難しい。
軽いネタならともかく細かい描写が必要なSSとなると、多分♂には想像出来ない世界が広がっていると思われ。
そういう自分も何度か挑戦してはテキストをごみ箱に突っ込んでいる訳だが。
つまり何が言いたいかというと。俺はせっかくだから♀職人様に期待するぜ!ヒミカカモン!
>>822 いや、東○SSがそうであるように未知の世界だからこそかくのは♂なんじゃまいかと。
その逆も然り。リアル♂の書く生々しいBLなんて嫌だw
個人的に風変わり氏の百合セリアは秀逸だと思う。
まぁあの世界もファンタジー世界と同じようなものだからw、経験者よりも聖域とあがめて
色々と思いを馳せている奴の方がいいものは書けそうな希ガス。
風変わり氏ってデモンベインのも書いてたなー、何処かで。
風変わり氏といえばスピロワの続きマダーな俺ガイル
自分もスピロワ続きを期待していたりしますよ?
あきらめなければ夢は叶うハズ
流れぶった切ってすまんが、このスレで
スピたんニムエンド→同居生活のうちに姉妹丼ルート
の可能性が検討されたことってあったっけか?
ないなw
ニムは中々させてくれないくせに
自分がその気の時は疲れてる旦那無理矢理起こしてでも相手をさせ、
浮気なんてしようものなら半殺しの上家を叩き出されると思う。
でも最後には自分から折れる。「お、お姉ちゃんが謝ってこいっていうから……」
よし、じゃあ
ふとした拍子に酒盛り→
ファーレーンがしたことないのに性教育→
返り討ち→
さわやかにみだらな三人生活
っていう長編官能小説を漏れが
書けないから誰かよろ
さわやかにみだらなってどんだけ意味不明なんだw
ファーレーンがしたことないのに性教育→ 返り討ち ←ここだけ思いついた
「い〜いニム、殿方というものはですね、溜まってしまうものなのです」
「……何が?」
「何がってそれは……ええっと、ですからちゃんと定期的にお世話して上げないと」
「だから、何が?」
「……」
「……」
「何でお姉ちゃんがそんな事知ってるの?」
「! 判ってるんじゃないの!」
「んふふ〜、お姉ちゃ〜ん」
「ふえぇっ! ちょ、どこ触ってえ、何ニム貴女酔って」
「ニムもね、勉強したんだよ〜。お姉ちゃんにも教えて上げるねぇ」
「あっちょっとだめそんなとこやんっあっああああ」
後は任せた ↓
. |
. |
.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
' ` ^ヽ. |
ノ ル从ルリゝ |
从リ゚ ー゚从. |
_φ___⊂)_ |
/旦/三/ /| |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | .|
|炎☆みかん|/ .|
|
. _______|
|
↓
↓
│ ↑
└─┘
おらっしゃあぁぁ!!!
, ^》ヘ⌒ヘ《ヾ
∩ リ〈 !ノルリ〉))
ヽ(!リ゚ ヮ゚ノリ((
\⊂\
O-、 )
∪
この流れで一文字も名前が出ない空気が薄い。
ちなみにスピたん延べるにはファーがニムに性的イタヅラ未遂という表現がある。
>>834 ごめん、スーパーヘリオンシスターズにしか見えない。
赤いキノコ食って巨大化し、花を食って火を吐き、緑キノコ食って増殖し、また階段で亀に星火燎原の太刀かまし続けて無限増殖するGヘリオンしか思い浮かばない。
じゃあ土管から攻撃してくるのはパックンセリアー
ファイアーボールが効かないメットファーレーン
発射されたら一直線、ネリー砲台
じゃあお前らあれだろ、砦の棒にかかってるのは旗じゃなくて
おぱんちゅだって言いたいんだろ、このエロ!
>>840 普通におばんちゅと読んで浮上していくおbsn幻視した俺は勝ち組
マグマに落ちて炎上するエスペリア大魔王
空中から雲に乗って殺人コロッケを落として攻撃するヨフアル女王
流れから判断するに、ピーチ姫はソゥ・ユートでいいのか?エスがクッパだし。
となるとルイージは声優つながりで今日子か。
豆の木を生やすブロックの中の人はハリオン、
燃える棒みたいなのは『赤光』をファイアエンチャントして
一生懸命ぐるぐる回しているヒミカと朝っぱらから言ってみる
雑魚だと思うとピリリと辛いニムボー
水中でフラフラお菓子に寄ってくるイカシアー
ヨフアルを100枚集めると1UP
飛び道具の恐怖ナナマーブロルゥ
ワンワンな光陰
ワンワンって1に出てきたっけ?
ワンワンの初登場は3だな。
852 :
幻月:2006/10/08(日) 00:11:25 ID:dhX9+iO70
月光の下で舞う剣と剣。
「はぁっ!」
その片方から斬撃が放たれる。
夜の闇に紛れ三撃。
とった、そう思ったその瞬間
「え!?」
目の前にいた筈の人物は一瞬のうちに消え、
「残念ながら。」
その声は背後から。そして首には冷たい刃が当てられている。少しでも力をいれればその瞬間に鮮血が飛び散るであろう。だが、
「・・・ふはぁ。」
刃は血に染まることなく鞘に戻される。
「はぁ〜、やっぱりウルカ隊長には敵いませんね。」
「ふふ、貴方とて確実に腕を上げている。自信をもたれよ。」
「はぁ」
そうはいわれてもいまいち実感がない。
神剣の位が低く実力に自信のない自分に隊長が毎晩訓練をつけてくれてから数日がたっているのだが、
(ただの一度もかすりもしないなんて。)
流石は帝国最強の漆黒の翼、といったところだろうか。
(けれど・・・その隊長がおっしゃっているんです。私だって強くなっているはずです!)
素直かつ単純なのが彼女のいいところである。
とりあえず前向きにいこうと決め、上を見上げてみれば
「うわっ、隊長、ウルカ隊長!凄いですよ。上、上を見て下さい!」
「上?」
見上げれば そこには 光り輝く 満月が
「あー、やーぱっりここにいた。隊長ー。」
「あれは、うちの隊の者達。何故ここに?」
「お月様が〜きれいですから〜お月見しようと思いまして〜。」
「ちゃんとお酒とつまみはお城から拝借して来たわよ。」
「拝借って、お前達・・・」
「も〜、ウルカってば固いんだからあ〜あはははは♪」
853 :
幻月:2006/10/08(日) 00:12:07 ID:dhX9+iO70
「・・・もう酔っているのか。」
見れば他の何人かも、もうすでに顔が赤い。
「はあー、このようなところ他の者にみられたらなんと言われることか。」
「もーひっく、隊長〜だがらひっくかたいって〜ひはれふんでひゅよ〜ひっく。」
もはや後半何を言っているのかわからない。
「いいんじゃない?どうせ他の連中からは嫌われてんだし。なんにもなくったってガミガミいってくるわよ。
「・・・そういう問題ではないのだが。」
「まっ、それよりも、ほら新入り!あんたも飲みなさい。」
「ん・・・飲め。」
「へ?ふわっや、やめてくださ・・・た、隊長、助け、あ、あああ〜〜〜〜。」
ああ なんて なんて 楽しいのだろうか。
「ふふふ、ほら貴方も、食べてばかりいいないで飲みなさい。」
「いい。好きじゃない。」
「よおーし、なら無理矢理飲ませちゃえー。」
「ちゃえー。」
「ちょ、離し、うわっや、やめ・・・。」
他の隊ではこうはいかないだろう。
この隊だからこそ。あの人の下だからこそ。
私は今日この日を忘れない。例えこれからどれ程辛く苦しいことがあろうともきっと、この空に月が浮かぶ限り今日のことを思いだして
「い・・・いや、やめて。」
「ふふ、やめて?スピリットごときがそのような口を聞いていいと思っているんですかね。まったく、この隊のスピリットどもは。」
「や・・・だ、たい・・・ちょう。」
「隊長?ああ、まだ言ってませんでしたね。今日から私が―――。」
―たとえ どんなに つらく くるしい ことが あっても―
854 :
幻月:2006/10/08(日) 00:13:12 ID:dhX9+iO70
「今日から私が貴方達の隊長なのですよ。」
「う・・・そ。」
―この そらに あのつきが あるかぎり わたしは―
「残念ですが、本当ですよ。さて、分かってもらえたところで―――」
―きょう このひの ことを おもいだして―
「ひひ、ひゃひゃひゃ、ひゃ ――ははは!」
「や、いや、いや――――――――!!!」
「さあ!貴方の翼も漆黒に染めてさしあげましょう!!!」
―オモイ ダシ テ―
「あ、ああアアあァアァァ――」
―アア ソラガ クロク ソマッテ ユク ツキガ ツキガ ミエナイ―
ぶつかり合う剣と剣。
その刃に殺意と悲しみを込めて。
855 :
幻月:2006/10/08(日) 00:14:01 ID:dhX9+iO70
「っ!」
片方より闇にまぎれて刃が放たれる。
トッタ
そう思った。
だが―
「っく、ああああ!!!」
まるで悲鳴のよう声は背後から。そして、
−アア ヤッパリ
振り返る間も無く
斬られた
かなわない―
雨?肌に水の感触。
ああ、いやだな、雨は。
だって、月が見えないから
雲が空を覆い完全なる闇夜の下で行われた戦いは今静かに幕を下ろそうとしていた。
ある意味勝者が戦いが。
目を開ける。そこには――隊長がいた。
「たい・・・ちょう?あれ、なに・・・泣いて・・・るんですか?ほら・・・見てくださいよ・・・。」
空には雲が覆い決して見えないけれど、
―きっと 彼女には あの時の輝きが あの時の皆の笑顔が―
「月が・・・綺麗・・・です・・・よ。」
―その瞳に焼き付いていることだろう―
十五夜ということでほのぼのしたものを
書こうと思ってたんですが してませんね ほのぼの しかも過ぎてるし十五夜
では誤字脱字ハリオンマジック等 ありましたらお願いします
>>856 幻の人乙。
酒盛りに気のせいかラキオスの面々の面影が。
敵わないということが引金になっている所に切なさがひとしおでした。
>ある意味勝者が戦いが。
ここちょっと判りませんでした
>>857 見れないorz
>856
闇夜を照らす月……マナの光が私たちを導きますよう……
確かにラキオスっぽい部下達。ウルカはラキオスの面々を見ながら、今はもうそばに居ない面影を追っていたのかも知れませぬ。
>859
「ダウンロード」だけをクリック。
861 :
857:2006/10/08(日) 14:13:56 ID:yVkxA3d20
赤スピ鬼だw
ヘリオンがバルーンファイトの奴に見える
難易度が尋常じゃないw
ww
これくぐり抜けたらユートさま褒めてくれるかなあ……_
これじゃルイージエスは残機すぐ無くなりそうw
円卓に飛び込んだガルム隊だってここまでひどい状況じゃないよな
<<ヘリオン1イジェークト! イジェークト!>>
10万出すから誰かこの素材でゲーム創ってくれる猛者はいないかww
股間にヨフアル表示を挟んで、きんたヘリオンまん。
>>867 ドット絵は職人減ったからもうちょい掛かりそうw
いや、もう発売を楽しみに待ちますよw
>>859 ×ある意味勝者が戦いが。
○ある意味勝者など存在しない戦いが。
です。すんません
ウルカ隊の面々は ヨクニタベツジンデスヨ ということでひとつ。
>>868 ちょうど胸のあたりに表示されるようにしてあげよう。
サルドバルトとの決戦を終え、北方五国を統一したラキオス。
束の間の休息に完全に暇を持て余していた俺は、ぶらっと第二詰所に顔を出してみた。
『シクシクシクシク……』
「……ん?」
リビングまで来た所で妙なすすり泣きのような声が聞こえる。
覗き込んでみると、屈んだメイド服の背中とその奥で揺れるポニーテール。
「ほら、もう泣かないで」
「よ、何してるんだエスペリア」
「ひゃっ!……ユ、ユート様?」
別に驚かせるつもりは無かったのだが、声をかけた途端、膝を付いたままぴょんと兎みたいに飛び跳ねた。
それでも背筋を伸ばした行儀の良い姿勢は崩さず、胸に手を当てながら恐る恐るといった感じで振り向く。
先程の裏返った声といい普段は見れない小動物のような仕草に一瞬不覚にも可愛いな、とか思ってしまった。
「はは、ごめん。驚かす気は無かったんだけど」
「……びっくりしました。あの、どうしてこちらに?」
「今だけど。それよりどうしたんだ? ネリーだろ?」
「えぐっ、えぐっ」
「あ……いえ、これはその……ゴニョゴニョ」
「…………」
両手をグーに握り締めたままごしごしと目元を擦っているネリーは明らかに泣いている。
しゃくり上げる呼吸も辛いらしく、肩も激しく上下に揺れていた。
だばだばと際限無く流している涙を見ると、結構尋常では無い事が起こっているらしい。
そして一方のエスペリアも口籠もったままきょろきょろと落ち着き無く視線を漂わせている。
見比べていると、考えたくは無いが、あまり良いとはいえない想像が頭に浮かんだ。
「……まさかエスペリアが泣かした、とか?」
「……は? あ、ち、違います! ただその」
「なんだ。俺はてっきり」
ゴゴゴゴゴ ――――
「てっきり。何ですか?」
「なんでもないです」
訊き返してくるエスペリアの貼り付いたような笑顔が怖かったので、それ以上の追究は潔く諦める。
ちゃきっと俺からは死角になるような所で構える『献身』が纏うオーラからも、どうやら嘘ではないらしい。
とはいえ口籠もるエスペリアでは埒が明かない。という訳で、当の本人に尋ねてみる事にする。
エスペリアと同じように屈み、視線を同じ高さに合わせ、髪を撫でながら声をかける。
「で、どうしたんだ? ネリー」
「えぐっ、えっ、ぐずっ」
「泣いてちゃ判んないだろ? セリアにでも苛められたのか?」
ビョオォォォォォォ ――――
「…………」
「ユート様、誰が誰に苛められたのですか?」
「…………」
「ユート様、誰が誰に苛められたのですか?」
「二回言うなよ。悪かった、口が滑ったんだ」
俺の首筋には、いつの間にか背後に忍び寄ってきた蒼い悪魔の持つ氷のような神剣の刃先がぴたぴたと当てられている。
振り返って様子を窺ってみるなどという恐ろしい考えはとてもじゃないが浮かばない。
隊長の威厳も無く、ただ謝る。それだけだ。そうしないと生き残れない。第二詰所は俺にとってはそういう場所だから。
「え゙っ、え゙っ」
「……って、まだ泣いているのか」
本人達曰く、これでも手加減をしたという攻撃で貰った頭の上の瘤を擦りながらネリーを見ると、まだぐずっている。
鼻水をすすり上げる様からはいつもの元気さが微塵も感じられない上、しおしおになってしまったポニーテールが何というか痛々しい。
「ほら、元気だしなさい。別に病気じゃないんだから」
ハンカチをネリーの鼻に押し付けたセリアがこちらをちらちらと窺ってくる。
ここは隊長として、やはり何か行動で示さなければならないのだろうか。
しかしそれにしても理由がさっぱり判らないので何をどうしたものやら。
「そういやシアーはどうしたんだ? こういう時必ず居るだろ?」
「シアーなら、別の部屋でハリオンとファーレーンが看ています。やはりというか、同時期でしたので」
「あーなるほど。って、え、シアーもこんななのか? 同時期? っていうか、やはりって何が?」
「あ……っと、その」
「?」
何気無い質問に答えかけたセリアは何故か途中で口に手を当て、しまったというような顔をして口籠もる。
珍しく慌てた様子に何かマズい事でも訊いたかな、とちょっと振り返ってみるが、思い当たる節は無い。
「……あ゙」
いや、一つだけ思い当たった。セリアの『別に病気じゃない』という台詞に。以前佳織にもあった事だ。女の子特有の、アレ。
「……ご、ごめん! あああそういえば俺、用事があったんだった!」
急激に蘇った思い出に背中を押されるように、慌てて部屋を出ようとする。
当時の佳織も身体の急激な変化に戸惑い、本気で怖がっていた。家族が俺だけだったので、恐らくは今日子にでも相談したのだろうか。
しかしどちらにしてもここは女同士の方が何かとスムーズにいくだろう。
具体的にどういったものかは良く知らないが、具体的に考えるのも失礼だし何だか顔が熱くなってくるし。
というか今更ながらに自分の鈍さが嫌になってくる。これじゃヘタレなどと陰口を叩かれても反論のしようがない。
がしっ。
「……へ?」
などと混乱しながら退散しようとしたのだが、何故かがっしりと肩を掴まれてしまった。
振り向くと、能面のような表情を浮かべたままのセリアが淡々と告げてくる。
「どこへ行かれるのですか。こうなったのも元はといえばユート様のせいです。丁度良いですから責任を取って下さい」
「え、俺? 何で? セキニン?」
馬鹿みたいに繰り返す。責任、という言葉が上手く頭に馴染まない。
「そうです。まさか逃げるつもりじゃありませんよね」
「逃げっ……そんな訳ないだろ!」
逃げるなどと卑怯な響きに思わず反発してしまう。しかしそんなものに心当たりがある筈も無い。
従ってどう責任を取れというのかも――――責任? セキニン……ちょっと待て。
この単語、ドラマとかでよく使われる場面が無かったか?
「……げ」
そしてそこに思い当たった瞬間、俺の背中にはだらだらと大量の冷や汗が流れ落ちた。
「いやでもまさか。だって」
身に憶えが無い、とは言い切れないのが辛い。
夢の中の話だとばかり思っていたが、たしかに二人いっぺんに相手をした記憶があるようなないような。
しかし二人とももう始まっていたのかなどと見当違いな考えまで浮かんでしまい、追い払うように頭を振る。
「え゙ぐっ、ひっく」
「……」
未だ泣きじゃくっているネリーを窺ってみると、気のせいか下腹部を抑えているようにも見えてくる。
髪を撫でて落ち着かせようとしているエスペリアが視線に気付いたのかこちらを振り向き、目が合うと慌てて逸らしてしまった。
ん、ユート、支援が必要か?
『……おい、バカ剣』
『なんだロリ契』
『気色の悪い新語を生み出すな!……で、どうなんだ?』
『ふむ、こういう場合人間同士では黙秘権というものを駆使するのだったな』
『そんな御託はいいからさっさと説明しろ。あれは本当にあった事なのか?』
『――――フ』
『こ、この野郎……お前今、他人事だと思って遠い目をして鼻で笑っただろ? なあ?』
『心地良いマナだ。怒りに満ちているな契約者よ。それでいい』
『それでいい、じゃねぇーーー!!!』
埒が明かない。
それどころかこのまま頭の悪い問答を続けていたら、自分自身を見失ってしまいそうだ。そしてそれこそ『求め』の思う壺だろう。
俺はいつの間にか握り締めていた拳の力を慎重に抜き、ついでに額に浮かんだ脂汗も拭った。軽く深呼吸をして心を落ち着かせる。
『相変わらずからかい甲斐のある奴だ』
「……」
無視。バカ剣を相手にしていてもこの状況は進展しない。
それにさっきから不審そうに首を傾げつつこちらを見ているエスペリアとセリアの視線もそろそろ痛くなってきた。
特にエスペリア辺りは今俺に何が起こっているのか薄々勘付いているのか、熱っぽい眼差しを向け、そわそわと落ち着かない。
「――――何故エスペリアが挙動不審なの?」
「うん、俺もそう思ったけどまさかセリアの突っ込みが入るとは思わなかった」
「???」
耳打ちしてきたセリアに何とか苦笑いだけを返してとぼける。彼女がこういう事に疎くて本当に助かった。
そうでなければ今頃百回は膾に刻まれ、詰所の庭にハーブの肥やしとして埋められていた事だろう。
それはそうと、はっきりしない。しかしはっきりとはしなくても、現にネリーは泣き続けている。
普段元気良く飛び回っている姿ばかりを見ているせいか、こんな仕草を延々と見せ付けられると逆に段々冷静になってきた。
妙に肝が据わるというか、このまま泣かれる位なら責任でも何でも取ってやろうじゃないかと。
意を決し、ネリーの隣に改めて腰を下ろす。エスペリアが何事かを悟ったのか、少し離れて場を空けてくれた。
目だけで感謝の意を伝え、まだ痙攣したようにしゃくり上げているネリーの両頬にそっと触れる。
フィクションではベタな展開だと思っていたが、まさか自分でこんな場を演じる日が来るとはなどと考えつつ。
「え゙っえ゙っ……ぐすっ、ユートさま?」
「ごめんな、でももう大丈夫だから。ちゃんと俺が面倒見るよ。一緒に育てような」
そうして俺は清水の舞台からでも飛び降りるような覚悟とともに、出来るだけ真摯な口調で言い切っていた。
「……ホント? ホントに育ててくれる?」
「ああ、本当だ。だからもう泣くな」
両手で包むようにして少し強引にネリーの顔を上げ、潤んだ円らな瞳を覗きこむように力強く頷いてみせる。
「ほら、瞼もこんなに腫らして。全く可愛い顔が台無しだぞ」
「え……えへへありがとお、ユートさま」
「馬鹿、礼なんていいよ。俺の責任なんだからな」
「でも、言いたいから。へへ」
からかってやると、やっとくしゃくしゃな笑顔を見せてくれた。
それでも目元からはまだ後から後から涙が溢れ出してきていて、止まる気配を見せない。
ネリーは困ったように小さな手をごしごしと顔の上で往復させる。
「あ、あれれおかしいな……あは、ユートさま、涙が止まらないよぅ」
その眩しそうに細めた目は、何というか俺のツボを見事に貫いていた。胸がぎゅっと絞られるように切なく痛む。
そこまで嬉しそうにしてくれるのかと、感激のあまり思わず抱き締めそうになった。
辛うじて背後に立つ二人の小姑の存在を思い出し、何とか肩を抱くだけに押し留め、からかうように微笑みかける。
「だめだろ、そんなに泣いてばっかりいちゃ。お腹の子に笑われちまうぞ?」
「……ふぇ? ネリー、お腹に子供がいるの?」
「――――は?」
ぴしり、と場の空気が一瞬ガラスのような音を立ててひび割れた。
「……」
「……?」
「え、だって……それで泣いてたんだよな?」
「うーん……でも笑ってないよ? それにお腹に子供がいたら、もっとおっきく膨らむよね?」
「いや、笑うっていうのは比喩なんだが。じゃなくてあ、あれ? でもさっき、腹を押さえていたよな?」
覗き込んだネリーにつられて視線を下げると、ネリーの腹筋は相変わらずすっきりと引き締まっている。
言われてみれば、仮にそうだとしてもこの世界に早期妊娠判定剤などあるのだろうか。しかもスピリット用のなんて。
膨らむまで判らないんじゃないか、などとぐるぐる回る頭に、ネリーの止めの一言。
「あー、あれ? へへ、恥ずかしいなぁ。あのね、ネリー泣いてたら何だかお腹が空いちゃって」
「……」
俺は次第に真っ白になっていく頭の片隅でぺろっと小さく舌を出すネリーを見ていた。
もちろん先程感じた可愛らしさではなく、別の意味で違った子悪魔さを感じつつ。
つまり、さっきまでの俺の葛藤や決断や何やかやは全て――――
「……じゃあ何で泣いてたんだよ」
「え? だって、Md足りないうちから訓練してたらダークヴァルキリーになっちゃったからぁ」
「確認しないで便利使いしていたユート様の責任だと申し上げたつもりだったのですが」
ビョオォォォォォォ ――――
――――壮大な勘違いだったのだと、背後の不穏な空気が告げていた。
「は、はは……クラス、アップ」
「やっぱりくーるなネリーとしてはセラフが良かったんだけど、ユートさまがセキニン持ってちゃんと育ててくれるんならまぁいっかぁ」
目の前では、俺の力無い笑いを完全無視でお気楽そうにはしゃいでいるネリー。
「ところで無事解決した所で少々お話があるのですが、ユート様」
ゴゴゴゴゴ ――――
いつの間にか正座したまま音も無くにじり寄り、引き攣ったような笑みを浮かべているエスペリア。
「そうですね。何だか気になる発言を幾つか耳にしたような気もしますし」
先程から室内の温度を無駄に下げまくっているセリアの『熱病』が再びぴたり、と俺の首筋に当てられる。
「子供がどうとか。ユート様、説明して頂けますか? 詳 し く」
「ええ、わたくしといたしましても隊内の不祥事は速やかに 排 除 するのが役目ですから」
「あ、ネリー、シアーにも教えてくるねー!」
そして急に詰問される俺に何がしかを感じたのか、ぴょん、と立ち上がりそそくさと部屋を飛び出していくネリー。
「あ、こらずるいぞ自分だけ逃げるなっ」
バチバチッ
「あ痛っ!」
腰を上げかけた俺の太腿には雷を帯びた超重量級の『献身』が押し付けられ、力が一気に抜けていく。
四つんばいになったような姿勢で見上げると、陽炎のようなマナを背負った悪魔が二人、御降臨なされていた。
無駄だと知りつつ、へこへこと変な格好のまま腰を振りながら後退し、言い訳を試みる。
「い、いやちょっと待て落ち着け二人とも、さっきのあれは誤解だって」
「まさかあんな小さな娘にまで手を出すなんて……」
「ふふふ躾の悪い下半身にはそれなりのお仕置きが必要ですね」
「聞いちゃいねぇ。あ、いや、というか大体みんな態度が紛らわくぁwsでrfgtyふじこl;p@:!!!」
『ふむ、心地良い怒りのマナだ』
悶絶する俺が最後に聞いたのは、セリアとエスペリアのエレメンタルシンクを堪能している『求め』の愉悦の声だった。
「あのねユートさま、シアー、最初から50しかないの。だから」
「……ありがたいんだけど、そんな見当違いの慰めはいらない」
遅れてやってきてしゃがみ込み、黒こげになった頬を『孤独』の先っぽでつんつんと突っついてくるシアーに、
俺は言いようの無い理不尽さを感じていぢけていた。
「うん、でもぉ、ファーレーンがそう言って慰めてあげてって。あ、私はアベンジャーのままでいいですとも言ってたよ〜」
「……」
もう色んな意味でどうでも良かった。どっとはらい。
881 :
信頼の人:2006/10/10(火) 09:05:51 ID:BYw9HOXA0
設定ではスピリットに生殖機能が付加されたのは『再生』崩壊後なのですけど、
果たして悠人はそこまで突っ込んだ事知る機会があったのかどうかとか。
ところでスピリットの妊娠期間も十月十日なんでしょうか(ぇ
支援、ありがとうございました。誤字脱字ハリオンマジック等御指摘があれば幸いです。
>>881 乙です。相変わらずいい空気ですなあ、第二詰め所。
>『なんだロリ契』
これ、個人的HIT。ツボにヘヴンズですエエ。
そういえば今日は十月十日、萌えの日ですか。
ソゥ ユート。法定利息も引き下げられるというのにあまりにも不用意でありますw
ガロ・リキュア徳政令は発布されるのでしょうか?
→「最初から」 ピッ
「続きから」
ツケを引き継ぎますか? → キス
スタン
>>881 乙です。音もなく忍び寄るセリアがすきです。そして
『なんだロリ契』
あい。自分もクリティカルヒットっす。
>>881さん
半透明に巨大化したオーラを纏うエスペリアとセリアが見えました。
しかしエレメンタルシンクを食らって愉悦を……よもやバカ剣からマゾ剣にクラスアップをッ。
『なんだロリ契』噴きましたノシ
/|
/i |
| | |
| | | '´⌒ ヽ
|《]| | ゙「_~~_i
| ||| ヾ(! 'A`ノ <「よぉ、悠人。お前もこの扉の向こうの世界の人間になったな」
| |||⊂「[]! Y![]つ
| !メ ノ_!!人!ゝ
|/ /_ノ >_>
悠人が開くと「キャーユート様!」
光陰が開くと「キャーコウイン様!」
同じだな……ウン
>>882さん
なんかテキトーに思いついた台詞でしたが気に入って頂けたようで何よりです。
>>883さん
十十
日月 に引っ掛けてみたあとがきでしたが乗って貰えた…のかな?とりあえずThxです。
>>884さん
それでも結局ツケ引き継いじゃうんですかソゥ・ユートw
>>885さん
なんだかテキトーに思いついた台詞でしたが(ry。無言で背中を取るセリアはデフォでw
>>886さん
なんだかテキトーに(ry
マゾ剣w クラスが上がりました。神剣魔法が効かなくなりました。うかつに近づけなくなりました。
>>887 そら台詞だけ取れば同じですけどw
光陰→タライがすっ飛んでくる
悠人→オルファがすっ飛んでくる・いつの間にかアセリアが背中合わせになる・エスペリアがお世話(ry
ナナルゥとヒミカがスイングガールズ結成したって。
ボーカルは草笛ナナルゥ
草笛吹いてー空き地へ行ったー
知らない娘がやって来てーアポカリプスと笑って言ったー
『心神』がいるのなら『竜竜』もいるべきじゃまいかとNHK繋がりで考えてみた。
ジャーンジャーン
ドラの音を聞くと真っ先に思いつくのが「げぇっ、関羽!」の台詞。
というわけで既出っぽいが、唐突にスピ達の三国武将化。
劉備:ソゥユート
張飛:アセリア
関羽:エス
趙雲:ウルカ
黄忠:オルファ
…二詰の面々が思いつかん。
何の話なのか全然わからない俺がいる 説明キボンヌ
すまん。
その昔、NHKの人形劇三国志に、語り役として島田紳助と故・松本竜介が出演していて、作中にもゲストというか狂言回しというかで
「伸伸シンシン」「竜竜ロンロン」の名で出ていたのだよ。
そんなわけ。
>893
エスが関羽ってちょっとまてw
「エスペリアっていっつもユートさま独占しててずるいよねー」
「ずる〜〜いっ」
「だ、だからって救援に行かないというわけには〜」
「ここだってもぬけの殻にするわけにいかないと思う」
「ニムも戦略眼が付いてきましたね」 ナデナデ
うーん納得……か?w
げぇっ、エスペリア!
エスは関羽だよな。火計に敗北した記録はないんだけどw
何気にオルファ=黄忠にワロス
折角なので漏れ的配役。
張遼:セリア
夏侯惇:ネリー
夏侯淵:シアー
徐晃:ハリオン
荀攸:ニム
典異:ヒミカ
カク:ナナルゥ
許チョ:ヘリオン
荀郁:ファーレーン
孫策:光陰
孫権:今日子
太史慈:クォーリン
蜀で二詰な面々探すの難しい希ガス。
実際にエロゲーの三国志が出るらしいな
中国人がブチ切れたとか何とか
>>897 蒼天航路だとクォーリンの見せ場一回だけなワケでw
確認したいのだが…
孔明はヨーティアなのか? でも戦闘にも加わる事考えるとイオなのか?
劉備には妻がいるわけだが、スピたちみんな武将な以上、ヨフアルかおbsnのどちらかなのか。
ソゥ・ユートが劉備ならライバル役として「テムオリンに配役されてる」瞬が曹操なんだろけど…
瞬に曹操ほどの器があるとはとても思えないな。
こういうのは能力とか器ではなく立ち位置とかで考えた方が面白いんじゃまいかと思う。
器で選ぶんなら曹操役はクェドギンが適役っぽいし。
ちなみにビ夫人は佳織で。溺愛されてるし。不細工だし。
あ、おbsnは左慈ね
おうムルはー?
だれかすぐ言うだろうが
ントゥたん:赤兎馬
赤ン「ンギュルッルルー!」
呂ユ「どうどう!私が体を預けるのは赤ントゥのみ!」
あーだから親と仲違いするのかw
>>897 重箱の隅をつつくようですまないが、
ヘリオンとハリオンが逆になっている気がする。
許仲康は巨漢、いざ戦いとなれば恐ろしいまでに強いが
普段はおっとりぼんやりとしていて「虎痴」と言う
あだ名を付けられた
とか言うエピソードを聞いたことがある。
でも俺三国志は無双だけのビギナーだから間違ってたら勘弁。
説明しよう!
極限状況に置かれたニムに反応した永遠神剣「曙光」は主の危機を救う為
勝手にクラスアップを行い、その形状を槌型へと進化させるのだ!
「ニムントールタ〜ン!」
「トールハンマー!」
という夢を見た
>>893と
>>897のキャスト、曹操=グェド・ギンで名シーンを振り返ってみるテスト
桃園の誓い
悠「義兄妹の誓いを結んだ…俺たちはいつでも、死ぬときも一緒だ!」
求「『誓い』だと…?」
悠「それじゃないそれじゃない」
エ「はぁ…私は一生ユート様とは兄妹の関係なのですね…残念ですが、それもそれで…」
悠「あのなぁ…じゃあ戦いが終わったら、誓い解いてあげるから」
エ「本当ですか!?あぁ、ありがとうございます…」
ア「ユート、それ死亡フラグ」
vs董卓軍 敵の矢が目に付き刺さってしまったネリー。
シ「ネリー!!だいじょうぶぅ〜っ!?」
矢を目ごと引っこ抜くネリー。
ネ「あうぅっ…このくらいで…親からもらったものを捨てるわけには行かないんだから!」
シ「ネリー、私たち、親いないよ〜?」
ネ「あ、そっか。じゃあいいや(ぽーい」
董卓軍撃破後
クェ「ふむ、この者が敵軍の智将セリアか。貴様によって負わされたわが軍の傷は大きい…処刑せよ!」
セ「私は敗軍の将…抵抗するつもりはない。潔く散ることにするわ…」
エ「クェド・ギン様、この者は義を持った将にございます。処刑を取りやめてくださいま…」
じっとセリアを見るエス
エ「(よーく見ると、すごく綺麗な…生かしておいたらユート様と私との華の道が閉ざされてしまうやも…)」
クェ「どうした、エスペリア殿」
エ「いえ、なんでもありません!さっさと処刑してくださいませ!!」
セ「え?!あの、ちょ…!」
このあと悠人によって助けられました。
あとは任せた
涼来来! 泣く子も凍る天下の武名。
つかネリー、ントゥたんにあやまれ!
貂蝉=佳織
>905
曹操のボディガード=レスティーナの護衛ヘリオン と言う意味を含むのかと。
もしかしてこのまま三国ネタで完走してしまうの‥‥?
今回は1000行くかな。
レアだし一度取ってみたいものだ。
>>909 ああ、なるほどそういう意味か。
思慮が足らんかった。猛省している。
>>911 過去一回だけあった1000では970がスレ建てだっけか。
現在429KBだからまた微妙な所だな
激動の23スレ目だったなー。
今更もう詳しく触れたくないが、一時はどうなることかと思った。
うまく次スレのテンプレと誘導、1000きっかりに入るかね?
まだ1000いくかどうかは不確定だけどな。
長めのSS2〜3本でトリガーいきそうだし。
黒い光弾ヘリオンが通りますね
, ^》ヘ⌒ヘ《ヾ
( リ〈 !ノルリ〉))
/ ̄ ̄ ̄ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ((
カサカサ ~ ̄> ̄> ̄> ヽ
>>916 ジリオン、ナツカシス。
炉利者王 ネリシアガー
._ ._ _ _ __
.//___//_____./.// \
// // /./| | |
| | | | '´ ⌒ヽ | || | | |
| | | |ハ」」」l」」〉 | || | | |
| | | |ヾゝ゚ ヮ゚ノゝ| .|| | | |
\\ |_|\___|_|\\\___/
 ̄  ̄ | |  ̄ ̄ ̄
,べV .| |
/ 〃  ̄ ヾ;| |
∧ ミ(ノハソ .| |
| | (i|゚ ヮ゚ハ | | これをユート様の尿道にですね
| |⊂! |T|!っ| |
| | く/|_|〉 | |
[_] し'ノ .|_|
ごめ、苦しすぎるな。
ファーレーンさんちのニムントールちゃん
このごろすこし変よ どうしたのかな
いっしょに遊ぼていっても
ネネの実食べよていっても
いつも答えはおなじ
「コーインは来るなぁっっーーーって、あれ? 返事がない」
スピこま「ニムントール引きこもり」の巻 へ続くのであった。
スピたんのあの質素すぎる構えの家には
ラスフォルトの待遇じゃねーよと思わず涙したものだ
あれは自らの意志で人里から離れて地味な暮らしを選んだんじゃないの?
それにスピに与えられたのは特権じゃなくて人間と平等の立場だろうし。
そいや、平等の立場とするためにちゃんと一般教育は施したのかなぁ
戦争の道具で、それ以外の教育がほとんどされてないだろうから、スピたちって一般常識に欠けてるはずだし
そいえば、ラキオスとマロリガンの稲妻以外の国のスピって、強化のためにほとんど神剣に飲まれてるはずだし普通に生活できるのってほとんどいないんじゃ?
飲まれていても
ちょいとPC無印で調べてみたが、
北方五国に関しては殆どの敵はMd50。
(第一章で出てくるサルドバルトの赤スピがMd0)
初期設定のヘリオンがMd30、シアーが50でも無事社会復帰を果たしている事を併せて考えると
「ほとんどいない」ってのは多分に思い込みなんじゃないかなぁとか言ってみる。
ただNor.でしか確かめていないから他の難易度では違うかも試練が。
自らの意志でエターナルと交戦することを選んだんだから
大半のスピは神剣から解放されてた気がしないでもない。
飲まれていても指導者がいれば何とかなる気がする
ロボットみたいな生活しか出来んだろうが…
光陰に襲わせて意志を強制的に引き出す状況を幻想した俺って…
…朝に寝ぼけて途中投稿してた(汗
使用前「はぁ、面倒」
使用後「コ、コウインは苦手!」
そういや、戦後軍に残った奴らはお給金もらってんだから、詰所にそのまま住むとしても家賃払わなくちゃいけなかったりして。
「ちょっとウルカさん、未納のお家賃溜まってるんですよ!いるんでしょ!」どんどん
「た、隊長ぉ〜」
「しっ!声を立ててはなりませぬ」
そんな戦場みたいな会話が始まる第一詰所(´Д`)
何故かウルカは所帯染みたイメージが有る(俺だけ?)
やはりあのEDのせいなのだろうか?
まぁ、あれはあれでとても夢が広がる素晴らしいEDではあるのだが
>>929 わかってる、皆まで言うな
制服p(ry
セーラー服と日本刀
>840-841を見て
勇者と呼ばれつつも妹を助けられなかった事を悔やみ
助ける方法として錬金術を知ろうとするも
何をどうやっても作られるものが
お ぱ ん つ だ け だ っ た の で す ! !
とゆー別ゲーネタが流れ込んできたw
…あれ?2行目までは同じじゃないかw
「ふーっふーっ。あ、ユート殿お帰りですか。さぞお疲れでしょう。申し訳ありませぬが、今かまどでお米を炊いているところですので、
しばし、部屋でおくつろぎ下され。……ふーっふーっ」
>>931 そ れ だ ! !
ところで、魚を刺身にしても凄まじい味になる(四コマねた)というウルカは、
パンの耳に砂糖をまぶして揚げても不味いものが出来上がるのだろうか?
セーラー服と日本刀、天然ボケにドジっ娘要素まで兼ね備えた恐るべき逸材w
>>935 その米すら不味くなるのがウルカクオリティ
その時代にセーラー服あったか?
砂糖をまぶして揚げたら、誰が作っても不味いと思うが。
×パンの耳に砂糖をまぶして揚げても
○パンの耳を揚げたものに砂糖をまぶしても
('A`)‥
その揚げるときに真っ黒になるかもしくは消し炭になるんじゃないのか?
とどのつまりそれがウルカクォリティ。
「何とパンの耳がまっ黒な物体に!? これはきっと黒マナが豊富であります。ささユート殿ご賞味あれ」
必殺セーラーマシンガン突き!
まぁエスペリアのメモ+オルファのサポート付きでもあんなだしなぁ…
だがそれがいい
ウルカってユートが他の女見ても
嫉妬するより先に割腹自殺とかしそうで
怖いよな
いや、ウルカだと
「手前の女としての器量が未熟な証拠…!」
とか言いながら書き置き残して(花嫁)修行の旅へ行きそうだ。
んで刺身とバーベキューだけ上手くなって
帰ってくる、と
なにそのアウトドアなウルカ
そのバーベキューは八割方丸焼きな
文句のある奴ぁ食うな。俺が食う。
ところでそろそろ煽り文&点呼ネタ募集の時期ですぜ
点呼ネタ案
・○○の作った料理が食べたい
例:エスペリアの作ったシチューが食べたい
・スピと一緒に学園生活するなら誰がいい?
理由も添えて。
・このスピを落とすならこの口説き文句
…二番煎じネタ含みでスマソ
点呼案
にょろ〜んな4コマ雑魚スピ(+α)劇場
出そろったところで絵師さんの手により描かれて絵板にUP!
…というのが理想
レス「やあユート。求めはあるかい」
悠人「瞬に折られちゃったよ」
レス「にょろーん」
レス:すもーくちーずあるかな?
レス:こんにちは〜すもちーくださ〜い
瞬:ほいよ(紫色)
レス:にょろ〜ん
レス:やあユートくんユートくん
レス:雑魚スピのファン投票が行なわれてるよっ よろしくね!
悠人:ああ…俺の出番がひとつもないあれですね
レス:にょろーん
ロティー:「ヒミカたん、ヒミカたん」
ヒミカ:(ヒミカたんって言うな!)
ロティー:「僕の長編が出る可能性はあるかい?」
ヒミカ:「さあね」(BL書くけどね
ロティー:Σ( ̄口 ̄)
年長組:「なるーさん、なるーさん」
年長組:「私達の新妻だいやりーは出るかい?」
なるー:「人気投票で過一位を取ったら考えてもいいナル♪」
年長組:(☆o☆)ギローン
お前らここで点呼ネタ展開してどうする
いやワロタけどさw
レス:ユートくん、ユートくん。ヨフアルあるかい?
ユート:ワッフルしかありません。
レス:にょろ〜ん。
レム:いらっしゃーい
レス:ヨフアルはあるかい?
レム:あっても絶対おゆずりできません。
お水ならただで飲み放題!
レス:にょろーん
そろそろテンプレよろ↓
↑お前がやれ
何命令してんだチソカス
いや970がスレ建てなら960辺りでテンプレ貼っといた方が良いでしょ
命令ってほどのことじゃないと思うが
煽り文案は出なかったから過去スレから適当に拾ってきた
修正点とかあったら適時よろ。
あとついでに過去スレで目に付いた点呼案まとめ
各スピリットの新妻風景
スピリットのこんな部位が好きだ!
ベストカップリング
姉妹にするなら誰がいい?
スピ達への一言
○○は風呂でどこから洗うか
○○の作った料理が食べたい
スピと一緒に学園生活するなら誰がいい?
こちらは例によって建てた方がお好きなのを。
セリア「特技はオーラフォトンビームとありますが?」
悠人 「はい。オーラフォトンビームです。」
セリア「オーラフォトンビームとは何のことですか?」
悠人 「魔法です。」
セリア「え、魔法?」
悠人 「はい。魔法です。敵に大ダメージを与えます。」
セリア「・・・で、そのオーラフォトンビームは当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
悠人 「はい。敵が襲って来ても守れます。」
セリア「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
悠人 「でも、警察にも勝てますよ。」
セリア「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
悠人 「敵に10000以上与えるんですよ。」
セリア「ふざけないでください。それに10000って何ですか。だいたい・・・」
悠人 「10000ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントというのは・・・」
セリア「聞いてません。帰って下さい。」
悠人 「あれあれ?怒らせていいんですか? 使いますよ。オーラフォトンビーム。」
セリア「いいですよ。使って下さい。オーラフォトンビームとやらを。それで満足したら帰って下さい。」
悠人 「オーラフォトンビ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━ムッ!!」
セリア「アイスバニッシャー」
悠人 「・・・」
セリア「帰れよ。」
ぱんぱん。
手を叩いてイスから立ち上がったセリアは、あきれ眼マナコでユート(24・男性)を見た。
「はぁ。真面目にやって下さいね。これは永遠戦争の後、軍を除隊し、市井に溶け込む事を願うスピリット達の為の就職支援活動なんですから。
ユートさまは求めを亡くされてからはもうただの人に過ぎないんですから今後はご自分で明日の糧を稼いでいかなくてはならないんですよ。
その辺理解していますか? やはりカオリさまとご一緒に帰還なさるべきだったと……」
「帰ったら負けかなと思ってる」
おぉ、ビームはアンチブルーじゃないんだっけ。使わないから忘れてたぜw
100円ショップ何気に懐かしいな。起点は10_102だっけ?
エイプリルネタの雑魚スピスレキャラ紹介思い出したw
なんだかんでニートになったユート
ごめんなさい
世界は萌えをもって立ち、ネタをもって動き、
妄想をもって変をなす者なり。
其の疾きことはヘリオンのごとく、其の徐かなることはナナルゥのごとく、
侵掠することはヒミカのごとく、動かざることはハリオンのごとく、
知りがたきことはファーレーンのごとく、動くことはクォーリンの震うがごとく、
マターリ萌えたむるにはネリシアと戯れ、
時にはニムントールにそっぽを向かれ、
ネタをかけて動き、
先ずセリアの計を知る者は勝つ、此れこのスレの法なり。
著者不明 「雑魚スピ風林火山もどき」
永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 24
ほんじゃ、とっとと建てちまおうか。
行って来る。
971 :
970:2006/10/21(土) 11:42:34 ID:QZZpR0w60
じゃあ埋めるか
もう、書けないかな?
※出来れば、リレー希望。いきなりだけど、一度でいいから…(泣
ラキオススピリット隊第二詰め所会議室。
ほぼ全員が極めて不機嫌な表情であり、また空気そのものも極めて険悪であった。
約一名、まるで男として大きな仕事をやり遂げたかの如く晴れ晴れと爽やかな顔の光陰をのぞいて。
悠人は拳をわなわなと震わせ、セリアのこめかみには青筋が走り、エスペリアは頭痛で頭を抱えていた。
光陰の後ろの黒板には、書記を命じられたクォーリンの白墨によりこう記してあった。
スピリット隊制服新デザイン案
すでに全員が、着替え終わっていた。
話の都合とか作者がめんどくさいからとか様々な重大かつ重要な理由による。
「じゃあ、そういう事で次の作戦からこの新コスチュームで戦闘行為を行うということで。
…ああそうそう、ちゃんとグラフィックには反映させてな?」
一部意味不明な部分をまじえつつ、光陰はいつも以上にキリリとした顔で場を締めようとする。
それが余計にカンに障ったのか、ついに我慢できなくなって悠人が怒り全開で立ち上がった。
「光陰!コレは…俺に割り当てられたコレは一体なんだっ!」
「スクール水着だ。女子用のな」
しれっと即答する光陰に、悠人は更に顔を怒りに染めながら更にわなわなと震える。
「俺じゃないぞ。確かにそれも候補に入れたが…名指しでお前にそれを指定したのはスピリットの誰かだ」
セリアとエスペリアが、ガタガタンと乱暴な音を立てて椅子から立ち上がる。
「…コウイン様。私に翠○石のコスを指定したのも、スピリット隊の誰かなのでしょうか?」
「わたくしも、知りたいです! こんなの、こんなの…どういうつもりか問い詰めなくてはなりません!」
絶対零度の凍気を放ち始めたセリアと、ストレートに言うがSM女王コスのエスペリアが同時に叫ぶ。
しかし、それに対し光陰はやれやれと肩をすくめてぐずる子供をなだめすかすかのように説明するだけ。
「まあ落ち着け。確かにこの投票箱に入っている紙を見れば文字で大体誰かはわかるだろう。
しかし、それを公表する事は認められない…そもそもが、そういうルールの無記名アンケートだしな」
そこで、光陰は一つ息をついて台詞を続ける。
「まあ…誰々にこれそれを、というのも議題での決定事項に無いが…全員が全員、誰かしらを指名してたがな」
全員かよ、みんな一体何をやってるんだ、と悠人はがくりと頭を下げる。
その時、はたと気になる事が頭をよぎる。
「待てよ、全員?それって…セリアやエスペリアも誰かに何かを指定してる、て事なのか?」
悠人の問いに光陰は、それは深ーく、重々しく無意味にシリアスな表情で頷く。
今着ているスク水の名札についてる「ソゥ・ユート」と聖ヨト語で書いてあるのを確認して疑惑の人物を見る。
悠人の疑惑の視線に気づくと、エスペリアは慌てて目をそらす。怪しすぎる。耳まで真っ赤だし。汗流してるし。
そんなエスペリアの様子に、セリアと悠人は同時にやるせないため息をつく。
そして、この場にいる各員がそれぞれ何を着ているの確認するために二人で周囲を見回す。
リアルタイムC
会議室は、もうある意味コスプレ会場と化している。
女の子というものはおしゃれが好きな生物であり、スピリットもまた性別という意味ではその例外ではない。
普通なら、喜んだりはしゃいだりお互いにチェックしあったりという行為も可能だったことだろう。
しかし元来がその手の事から一切隔離されていた存在でもあり、初めての経験に嬉しさよりは羞恥、戸惑い、
あまつさえ屈辱でも感じているのか拳を密かに握り締めつつ耐えている者までいる。
彼女達はほぼ全員がこう思っていた。こんなんで、戦闘が出来るかと。
がしっ。
「待て光陰、何だこれは」
悠人はやにわに光陰の腕を取り、スピ達の視線から隠すように持ち上げて見せる。そこにはこの世界ではありえない筈の一眼レフ。
「……目聡いな悠人。言っとくが、頼まれただけだぞ。忙しくて来れないヨーティアに」
「あっさりと黒幕を吐く辺り、お前も一枚噛んでいるんじゃないのか。どうせカメラのこともお前から吹き込んだんだろう」
「いいじゃないか、大人の階段昇るシンデレラちゃん達の姿を今一時だけで逃すなんてもったい……いや、悲しい事だと思わんか」
「ふざけんな。俺が言いたいのはそんな事じゃない」
「ああ、判ってるさ悠人。お前にもちゃんと分けてやるから。どの娘がいいんだ?」
「違う! いいか光陰」
「あん?」
「こういう場では、隠し撮りは禁止だ。ちゃんとお願いして撮らせて貰うのがマナーだぞ。そんな常識も知らないのか」
スク水姿のままコスプレルールを語る悠人も大概にアレだった。つづく
未だ全員の衣装が明らかにならない膠着状態を破るべく、遂にあの娘が立ち上がる!
次回、「おねがいおねがい弄らないで(仮)」 果たして着替えた服はマナで再生されるのか……
「げ、げげ激昂にに代わっておしおきです!」
「お姉ちゃん漢字違うし」
珍妙な金髪ロングツインテールのカツラを被ったいかにもコスプレ丸だしなセーラー服で
刀を振り上げポーズを決めるファーレーンに冷静なつっこみを入れる看護婦スタイルなニムントール嬢は今日も今日とて溜息をつき
月光をテラテラと反射し黒光りする着ぐるみでひっくり返って起き上がれずに手足をばたばたさせてふぇーんとヘリオンが泣いて
ベレー帽を被ったヒミカさんがアクター皮賞受賞の夢を見ているところへpiyopiyoエプロンなハリオンさんは竹箒をへし折って「ソウユーロウさん」と
意味を飲み込まないまま胸も潰れんばかりに呟いてでもやっぱり膨れた胸で虚無僧スタイルで尺八を抱えたナナルゥが
佳織作曲「感謝の気持ち」を朗らかに吹き上げれば水色スモックに黄色い帽子なオルファがテニスルックなネリシアと走り回ってるところを
光陰が激写しようと床に滑り込みつつスマッシュを食らいデカダンスタイルなファティマスーツを苦もなく着こなすアセリアが求めの欠片ヘッドクリスタルを
空に透かし見た時セーラー服を着たファーを恨めしく眺めるウルカがジャージ姿でアリンコ観察ゼッケン付き。
そして自己投票でウェディングドレスな書記クォーリンは常にカメラ写野の背後に。
「全く。戦闘服の案だって分かっていたら絶対に参加なんかしなかったって言うのに」
「えぇ〜? でもぉ、色々な服が選べて楽しかったじゃないですか〜」
溜息混じりに不満の声を洩らすヒミカとは対称的に、
こんな状況でもいつものニコニコ笑顔を崩さずにおっとりと言葉を返すのはやはりハリオンだ。
(そりゃ、コウイン様が提示したデザイン案から、あの子に着せてみたい衣装を選んだのは確かだけどね)
そもそもヒミカが光陰から言われた事は「この服の中から気に入ったものを選んでくれないか?」の一言だ。
これだけで、どうしてこの状況を判断できようか。
その上迂闊にも、ヒミカが誰かに着せる服を決められたということは、
ヒミカ自身が誰かにあの妙なデザイン群から服を選ばれてしまうことまで気が回らなかった。
「ふふふ〜、やっぱり思ったとおりお似合いですよ〜」
隣から続けられたのんびりした声に、ヒミカは肩が重くなる心地を覚える。
「やっぱりって。予想はついてたけど、私のを選んだのってやっぱりあんたなんじゃないのっ」
食って掛かってみせても、ハリオンは笑みを絶やさないままだ。
諦めて、ヒミカは出来るだけ気にしないことにしていた自らの衣装に注意を向ける。
襟元から胸元まで、フリル地があしらわれた軽いブラウス。
どことなくエプロンを想起させる、ブラウスの胸元を強調するようにデザインされたワンピース。
ヒミカにはワンピースにしてはスカート丈が短いのではと思われる。
ただ、普段の戦闘服が戦闘服なのでそれよりはましだとも考えられたけれど。
さらにはこれまたフリルつきのドレスカチューシャ。オプションで眼鏡までついてきた。
ハリオンにばらされるまでもない。彼女がいつも勧めてくるような可愛らしい売り子さんスタイルなのだ。
初めから戦闘服案のつもりでアンケートを差し出したであろう光陰の気が知れない。
ふとヒミカは、自分以上に実用一辺倒で衣服にとんと頓着しない彼女へと視線をやった。
ちょっとしたプレゼントのつもりだったのだけれど、
きっと、戦闘服だと聞いて用途に向かないとばかり考えてしまっているだろう。
それとも、もしかしたら。少しはこの騒ぎを楽しんでくれているのだろうか。
などと考えているところに、予想以上に大勢の目がヒミカたちへと向いているのに気が付いた。
それもヒミカではなくて、主にハリオンに。
ヒミカも、出来る限り目を向けないように気をつけていたその方向へと目を移す。
自分だっていつ噴き出すか脱力するかわからなかったのだ。
「あらあらみなさん、どうかしましたか〜。あぁ、この服ですねぇ? ふふ、かわいいでしょう〜」
相変わらずの笑顔とともに、その場でゆっくりと見せ付けるように一回転。
その拍子に、隣に立つヒミカの脚に、ぴしりと軽く衣装に付いた尻尾があたる。
ついでに大きく盛り上がった胸元もたゆんと、ぷるんと、ゆさっと揺れる。その数、実に6つ。
一斉に、全員が目を逸らした。
その場に居合わせた全員の頭の中身は、一体誰がこんなのを選んだのかという疑問だ。
ハリオンの衣装は完全に乳牛を模した、もーもーパジャマなのであった。つづく。
会議室から離れたとある一室。
「ヨフアル作りの腕は認めるけど、個人的な思いは別だもんねっ」
戦闘服選考会に現れた一陣の白い風。あなたはコスプレ? それとも変装?
次回、「おねがいおねがい、遊ばないで(仮)」 栄光の新戦闘服権は誰の手に……
「ふふふふ、コスプレとあっては私が出ない訳にはいかないでしょう」
扇子の影で含み笑いと共に颯爽と現れたのは、巫女服姿のおbsnもとい時詠みのトキミ。
よせばいいのに戦闘エフェクトの一枚絵で格好良く決めようとタイムシフトでも唱えたのか、
会議室では一瞬にして衣装を着替えさせられたヒミカとハリオンが混乱しきってしまっている。
「っていうか……なぁ」
「そうね。いまいちこう目新しさが無いというか、新鮮味に欠けるというか」
「見飽きてるしね」
「マンネリ〜ぴーひょろろ〜」
「つーかタイムシフトするなら俺のスク水もなんとかしてくれよ」
「わ、わたしのGスタイルもお願いします!」
「何故!? こういう場では、巫女服は萌えゲット定番な筈なのに……」
予想外に冷たい反応に、がっくりと崩れ落ちるエターナルであった。出番終わり。
「ゴスロリが足りん!」
「!」
突然光陰が叫び出し、反応するのは当然幸薄いクォーリン。
慌ててヒミカ著『誰でも判るハイペリア語』を覗き込み、検索する事数十秒。『ちんまい子向け』。
「……エスペリア」
「? 何ですか、クォーリン」
「殴って下さい」
「……は?」
「殴って下さい今すぐ! 手加減無しで! 遠慮は要りません、いっそ半分位に縮む勢いで!」
「????……よく判りませんが、いいでしょう。ここで緑No.1を決めてしまうのも悪くありませんし」
「え? あれ? な、なんで『献身』をしごいてるんですか? え、ちょっとエスペリアさん、いくらなんでもそれじゃ死んで」
「覚悟は宜しいですね……ウフフフフフフ」
クォーリンの明日はどっちだ。
喧騒がやがては混乱を呼び、混乱は一部陰謀と救世主の出現を望む。
次回、「おしえておしえて躊躇わないで(仮)」 果たしてヨフアルは世界を救えるのだろうか…
まだ書けるのか
埋めようぜ
次から埋めネタも考えてみようぜ
冗談
「ゴスロリをお望みですか?」
突然、セリアがずずいっと身を乗り出して悠人と光陰に聞いてくる。
「はい」
いきなりの事に、目を点にしながら条件反射で同時に頷く悠人と光陰。
「…ネリー、シアー。ちょっとこちらに来なさい。いいから来なさい、まあ来なさい」
なにゆえか、頬を染めた怪しい笑みのセリアが、これまた突然の事に怯えながら連れ去られていくネリシア。
その背中を疑問と不安に満ちた表情で見送って、悠人は改めて光陰の姿を見てコメントする。
「それにしても…異様にはまってるな。その…べ○ータ様のコス」
「そんな事より俺のこれを見てくれ、悠人。どう思う?」
「ウホッ、いい尻尾…本当に、生物感凄すぎてマジでサ○ヤ人と化したみたいだな、お前」
そういえば、声までなんだか似てるよなあと思いながら悠人は改めて大騒ぎの室内を見渡す。
「お待たせしました」
ファティマスーツ凄く違和感ないよな…普段からああだしなと妙に感心しながらアセリアについて二人がコメントを交わしていたその時。
「うわあぁぁぁぁぁッ!?」
突然前触れも無くわいて出てきた、先ほど出ていったばかりのセリアがそこにいた。
「ネリーとシアーを着替えさせてきました…いかがですか、ユート様、コウイン様」
何故か先ほどにまして頬が紅く息が荒いセリアの両手には、これまた何故か頬を染めて陶酔状態でぽーっとしているネリシア。
「確かに、ゴスロリ…だな。少なくとも、それっぽい」
疑惑とか疑問はとりあえず命が惜しいので置いておいた男二人の視線の先には、デ○ンベインなネリシアが。
シアーがアル・ア○フで、ネリーがエ○ルドレーダである。悠人はせめて自分もスク水から他のに着替えたいなと考えていた。
その時、扉がバーン!と開け放たれてついにヨフアル女王が今日子を伴って、その姿を現したー!
萌えの空より来たりて切なる属性を胸に、彼女らはエロへの路を拓く、汝永遠なるリビドー、雑魚スピリッツ。
次回、「おしえておしえて、焦らさないで」(仮)ついに降臨した、女王と最終雷撃彼女。悠人よお前はどこへ征く。
「ユートくん、お待た……ングッ」
「捕まえたわよっ! だめでしょ、こんな所まで来ちゃ!」
「ングッ! ンググ〜!!」
突然開かれた扉から元気良く飛び込んできたのは特徴のあるおだんご頭に白のワンピース少女。
何の事はないただのレスティーナ@街娘ルックだったが、
そうとは気づかずただの闖入者と勘違いして追走していた今日子が後ろから羽交い絞めにして口を塞ぐ。
そしてその光景を真っ先に見つけたのは未だ自分の不幸を知らない、たまたま入り口付近に立っていたソゥユート。
当然、三人は同時に目が合ってしまう。
「あれ? レムリアじゃないか」
「え? 悠、知り合いなの? ってな゙! 何やってんのよっ!!」
「ああ、前にちょっと……ぐはっ!」
「ん〜〜ぷはぁっ。って、え? え? きゃあ」
マトモな会話が続いたのは二行目までで、そこから先はそれぞれが今の自分の感情を持て余し、会話どころではない。
スク水姿の悠人の全身を漏れなく見てしまった今日子はあまりの事態にヨフアルを手放して仰け反り、
仰け反った拍子に着付けの失敗した浴衣の襟元が解放されてだらしなくはだけ、
ぷるん、な谷間やつん、なポッチが悠人の視神経を経由して脳と鼻血管をブレイクさせ、
ブレイクした悠人の脳が精神状態に忠実に送り込んだ信号は見事に反応した♂の膨らみを生み出し、
そしてようやく会話可能になったばかりの王女様は、指の隙間から余すところ無くそれを覗くのに忙しかった。
「ば、ばか、早く隠せ!」
「悠こそそそそそそれをなんとかしなさいってば!」
「無茶言うな! どうにかなるんだったらとっくにしてるっ!」
「うわわわわわ! ちょっとこっちこないでよっ!!」
「きゃーきゃーきゃー♪」
阿鼻叫喚だった。
「ほう……ついに羞恥プレイに目覚めたか」
そしてあらゆる状況をポジティブに考え、顎をさすりながら見当違いな事を呟く者が約一名。
入り口の辺りに轟き始めた雷鳴にもナチュラルにシールドを張りながら、我関せずを貫く光陰。
「丁度良い、戦闘時の耐久性を試す良い機会だ。悠人よ、俺は信じてるぞ……ん? どうした、クォーリン」
しかし安全もそう長くは続かない。
ふと服の裾を掴まれ振り向くと、頭の上にコブを3つほどこさえたクォーリンが涙目で這い蹲りしがみついている。
「こ、コウイン様……助け」
「フフフフフ逃がしませんよ、女王様と(ry!!」
「おいおい俺は無関係だぞエスペリぁwせdrftgyふじこlp;!!!」
気がつくのが遅かった。
クォーリンの背後から、悪魔に魂を売ってしまった鞭もとい『献身』が空気レベルであらゆるものを蒸発させつつ殺到してくる事に。
しかしそんなこんなで会議室が入り口から六畳ほどがぽっかり消滅してしまった騒ぎの中で、残された者達はわりと無関心だった。
「そーれっ! エースヲネラエッ!」
「く、苦しくたってぇ〜」
テニスルックのままエーテルスマッシュを決めるネリーを、何故かバレーの要領で受け止めようとしているシアー。
「コレは全部機能するのでしょうか」
「やあ〜ん、絞っちゃいやですぅ〜」
虚無僧スタイルで器用に寝転がり、牛スタイルのハリオンの乳×6を順番に絞るナナルゥ。衣装なのによがるハリオン。
「いいの……楽しそうだから、これでいいのよね……」
メイドらしく綺麗なレースのハンカチを取り出して目元を押さえながら自分の所業に悩むヒミカ。
ファーレーンは何かの使命を思い出したのか月に向かって走り出し、それを注射片手に追いかけたニムントールも今はいない。
自力で起き上がれないヘリオンをようやくひっくり返したセリアはうっかりウルカのジャージをすれ違いざま擦って焼き、
頭を下げて謝ったところでオルファリルに頭突きして頭piyopiyo。
どうにも収拾がつかずに半壊してしまった第二詰所。冷ややかに眺めるごつい男とヨウジョの視線があった。
次回、「おねがいおねがい、失わないで(仮)」 ついにツンデレの正体が明らかに!