世界でいちばんNGな恋 コンプ
軒並み高評価なのが納得出来る内容でした。
香野ルート辺りから若干の無理が出てきたものの、物語がちゃんと有り、キャラもいきいきと表現されていました。
要所に印象的なエピソードを挟みこんでくる事で、飽きが来ないように配慮されているのも良かったです。
台詞回しもライターに言わされてる感が無く、きちんとキャラが喋っていて、
その上で所々にグッと来るフレーズが有ったりと、テキストの力も大きかったと思います。
欠点といえば、母親のぼんくらっぷりが腹立たしい事。
元々まき女史の声でイラッとするタイプなので、相乗効果でムカッ腹。
悪い奴が出てきても、成敗されるか憎たらしくなる前に退場していたこのゲームにおいて、
最後の最後に出てきた彼女が、シミのように残ったままの汚点となりました。
おかげさまで、微妙に後味が悪くなりましたし。
他には、立ち絵のカワイさに比べて、イベント絵は崩れている事がままあった点くらいでしょうか。
少し古い作品という事もあって、今やると手放しに絶賛するというものでもありませんが、
それでも綺麗にまとまっていて、良い作品だったと思います。