これだね。
毎日新聞 オピニオン 2006年1月26日
させてはならない”悪書狩り”
アルバイト××××42(東京都八王子市)
連続幼女誘拐事件の被告の判決にあわせて、またしても”悪書狩り”をやりたい人がいるようだ。
18日の本紙社説はとりわけヒステリックで、ほとんど扇動に近かった。
あきれるのはこうした風潮に著名な作家や漫画家が何人かくみしていることだ。
自殺行為という言葉を知らないのだろうか。
「表現の自由は自分たちのような人間にだけあればよい」とでも思っているのか、
それとも「私は”にらまれる”ようなものは書かないから大丈夫」ということか。
創作活動に携わる者のやることではあるまい。
”有害作品”の関係者の多くが沈黙していることもあって、
”正義の味方”たちは言いたい放題のようだが「短絡的思考」と「責任転嫁」に加えて、
「無抵抗の相手をメッタ打ち」と来れば、これはまさに凶悪犯の行動パターンそのもの。
社会に対する影響力という点ではこちらの方がより広く、深いのではないか。