【姉しよ】きゃんでぃそふと SSAAスレ7【つよきす】

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1名無しさん@初回限定
「きゃんでぃそふと」から好評発売中の「姉、ちゃんとしようよっ!」
「つよきす」のSS&AAネタ投稿スレッドです。

★保管庫
きゃんでぃそふと SS&AA保管庫 (過去ログも保管)
ttp://yellow.ribbon.to/~nechan2/
★前スレ
【姉しよ】きゃんでぃそふと SSAAスレ6【つよきす】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1132336710/l50

★本スレ
きゃんでぃそふとスレ96
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1131633932/

★関連・過去スレ
こんな柊姉妹は嫌だ!3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1121685205/
姉、ちゃんとしようよっ!Part13
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1132654984/l50
つよきす(きゃんでぃそふと)part102
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1133742027/l50

★過去スレは保管庫の中にミラー有り
2名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 14:00:20 ID:wc8aRqUj0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ きゃんでぃそふとSSAAスレの星5つの誓い
┃1つ、スレはむやみに上げない
┃2つ、職人さんへの感謝とGJを忘れずに
┃3つ、職人さんとのリアルタイム遭遇では支援を推奨
┃4つ、気にいらないからって荒らさない
┃5つ、荒らしにストレートに反応しないこと

┗━━━   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ━━
     _ < ここはテンプレの村です      、,
   '´,  `ヽ\_________     '´ '`´ ゙ヾ
   !爪リリ从)ゞ                   { ソ从从シ}
  ノwリ゚ ヮ゚ノル   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    メ(リ;-__-ノリ
   ⊂)个iつ  既にセリフが     \  ノ,'くj `i´lヽ
  .  く/_|j〉  パターン化しちまったな>((  ll_ハ_iJ
      し'ノ    ________/  ゙  i_7、」
3名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 14:01:11 ID:wc8aRqUj0
        _)___
      '´  ヽ_ヽ
      l、lノノ八l )  <柊家の長女、皆のお姉さん
   ´\ リl|.゚ ヮ゚ノ<⌒> 柊雛乃である。
  ( ● ⊂[ .ヽソ/ ]⊃  .疑問にずばり答えてやろう
.   ヽ/ .└|--|┘
.      . ノl__」
Q、職人さんのSS投下最中に張ってある支援とか、C、私怨etcってなんですか?荒らし?
A、うむ。あれは総じてしえんと呼ばれるものである。
世の中には荒らし対策用の連投規制なるものがあってな。時間によるのだが、
だいたい3回くらい連投すると、規制がかかってしまうのじゃ。これにかかると職人さんが、
続きを書き込めなくなってしまうのでな。すれ住人による手助けが必要になってくるわけじゃ。
お主がりあるたいむで 職人さんに出会った時には、是非支援をして差し上げるが良い。
Q、スレにあるSS、AAだけじゃもの足りないです。
A、で、あるか。お主も欲張りな奴よのう。そういう奴のために>>1に書いてあるように、
過去すれのSS、AAを集めた保管庫というものがある。保管庫の中の人、
職人さん方に感謝を忘れずに読みふけるが良い。それでも物足りなければ、
いっそ自分で書いてみるのも我的には面白いと思うがのう。
Q、お嬢ちゃん賢いねー。ほら、キャラメルをあげよう。
おぉ・・・これがまた美味でな・・・って違うわ!我をあなどるでないぞ
         __
           | |  ̄ `ヽ
         ||_    ` 、 粛清……淘汰……
        __)_∩ `ヽ    l
      〃 ,^i^ ヾ  l   i
     i ,ノノ八)〉  i   i ガッ
 .    ゙ヾl#"-ノゝ  l .人_∧∩
      /ヽソ _ン. ノ<  >Д´)/
       l_/r==l l ´-‐'∨   /
       く/l_ゝ
4名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 14:01:50 ID:wc8aRqUj0
  【投稿ガイドライン】
1.テキストエディタ等でSSを書く。
2.書いたSSを30行程度で何分割かしてひとつずつsageで書き込む。
 名前の欄にタイトルを入れておくとスマート。
 なお、一回の投稿の最大行数は32行、最大バイト数2048バイトです
3.SSの書き込みが終わったら、名前の欄に作者名を書きタイトルを記入して、
 自分がアップしたところをリダイレクトする。>>1-3みたいな感じ。
4.基本的にsage進行でお願いします。また、長文uzeeeeeeと言われる
 恐れがあるため、ageる場合はなるべく長文を回した後お願いします。
5.スレッド容量が470KBを超えた時点で、
 ただちに書き込みを中止し、次スレに移行して下さい。

★保管庫
きゃんでぃそふと SS&AA保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~nechan2/
5SSD:2005/12/06(火) 15:18:45 ID:604ewWId0
>>1
乙です
6名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 15:37:38 ID:7ftuwPW00
乙です1たん!!
789改めフカヒレファン:2005/12/06(火) 15:47:24 ID:BAHQSwXY0
>>1
乙です。
では、投下させてもらいます。
8Kani’s Mighty Heart(1/6):2005/12/06(火) 15:49:28 ID:BAHQSwXY0
さーて、今日もレオの部屋へ向かうかっと。
電気がついているのを確認し、屋根伝いに窓から飛び込む。
「おーっす、遊びに来たぞ」
「おっす。今ちょっと手をはなせねーから、好きにやっててくれ」
部屋にはスバルもフカヒレも来てなくて、レオは机でボトルシップ作りをしていた。
レオと二人か。ちょっち恥ずかしい。
折角だから二人で遊びたいけど、さすがにアレ邪魔するとレオ怒るしな。
つまんねー。しゃーない、ゲームでもやるか。
勝手知ったるレオの部屋。ゲーム機を取り出し、ソフトを差し込んで電源を入れる。
しかし、セーブデータを開いたところでボクの手は止まった。
「・・・レオ、おめーまたやりやがったな!」
「な、何をだよ?」
ボクの怒りに恐れをなしたか、レオはボトルシップを置いてこちらを向く。
「いいか、一度しか言わないからよく聞きやがれ!
ボクのデータ、勝手にレベル上げしやがっただろ!」
「ああ、確かにあげたけど・・・何でそれで怒るんだ?」
きょとんとした顔のレオ。自分の犯した罪に気づいてないようだ。
全く、最近調子にのってやがるな。
「いいか、ボクはな、今回は低レベルクリアを目指してたんだ。
それをガバガバレベルあげやがって!どうしてくれるんだチクショー」
「げっ、そうだったのか。でもあれ?前、お前そのゲームのレベル、
上げといてくれって言わなかったか?」
「全く、気がきかねーなおめーは。昨日雑誌で見てやりたくなったんだよ。
あの時はあの時、今日は今日。そーゆーボクの可憐な乙女心くらい察しやがれ!」
言い切ると、レオがふと下をむいてわなわな震え始めた。
おおっ、自分の罪深さに気づいて反省したか。
9Kani’s Mighty Heart(2/6):2005/12/06(火) 15:51:40 ID:BAHQSwXY0
「まあ、反省してるようなら許してやろうかね。寛大だな、ボクは。
ん?レオ、聞いてるか?もしもーし?」
「無茶いうなーっ!!そういうことなら始めから言っておけ!!」
こ、こいつ反省もせず逆ギレしやがった。しかもまるでボクが悪いような言い方しやがって!
「なっ、なにー?自分の非を認めねーだと!?往生際の悪いヤローですね、オイ。
さすがの優しいボクにも限度ってもんがありますよ?」
「わけわかんねーことでボトルシップ作り邪魔しやがって。知るかバカタレ」
あきれたようにつぶやき、レオはまたボトルシップに取り掛かった。
「くぬぬぬぬ。屁理屈こねやがって。もう知らねーよ!じゃあな!」
窓から飛び出る。
「って、わおっ!」
急いで窓から飛び出たせいか屋根から落ちかけちまった。あぶねー。
チクショウ、これもレオのせいだ。今日はもう顔出してやらないもんね。


「ZZZzzz。むにゃむにゃ、、、つよき、、、き、、だろ、、、れお・・むにゃ・」
「おい出がらし、朝だぞ!」
「負け、、ねー、、、、おんなは、、、度胸・・・・」
昨日はレオへの報復作戦を考えてたせいで夜更かししちまったんでねみぃ・・・
あたまがうまくうごかねぇ・・・
「おら、起きやがれ!」
うぶっ、冷たっ!目が覚めた。
「んん〜ふぁ〜、うー、おはよ」
「おはよさん。20分後に下でな」
「分かってるって〜」
レオが出て行ったので、着替えを始める。
10Kani’s Mighty Heart(3/6):2005/12/06(火) 15:57:56 ID:BAHQSwXY0
ん?っておい、ボク水びたしじゃねーか!あのやろー、水ぶっかけやがったな!
タオルを取りに下へ下りると、
「出がらし、時間ないんだろ?これ食いながら動け」
ババアにパンをくわえさせられた。ボクの朝飯これだけか?手抜きだぞババア!
といっても確かに時間がない。このままでは朝デッドする時間がなくなっちまう。
どたばたと手早く服を脱ぎ捨て、頭と体を拭き、
ついでに台所で砂糖とミルクたっぷりのコーヒーを入れて部屋に戻る。
「全く、朝から騒々しい出がらしだね。水がしたたってさえ色気もない」
後ろから聞こえた声は無視だ、クソババアッ!
しかしレオのヤロー、いきなり水かけるとは昨日のことまだ逆ギレしてるのか?
くそ、後で会ったらつねってやる!
いや、ここは無視して寂しい気持ちを味あわさせてやるか。
普段ボクのかわいらしさにどれだけ元気をもらってるか確かめさせてやろう。
デッドを聞きながらコーヒーでパンを流し込む。
よし、作戦もばっちりだ。行くか。
CDを止め、階段を駆け下りる。
とりあえずあいさつくらいはしてやろう。かわいいボクの笑顔で和みやがれ!
「やぁ」
あいさつしながら玄関から出る。しかしレオはいない。
「何やってんのさ、出がらし。お前がもたもたしてる間にレオ君は先行ったよ」
「ぐおおお、あのヤロー!」
大事な物を忘れやがってーーー!
怒りに燃え、学校への道を走り出した。
11Kani’s Mighty Heart(4/6:2005/12/06(火) 16:04:42 ID:BAHQSwXY0
「ちょっと待てやー!このボクを忘れていくとは何事だー!」
弾丸の如きスピードでレオに追いつく。
「おっ、追いついたか。ほれ、時間ないんだからさっさと学校行くぞ」
「おおっこの坊主は、謝罪とか懺悔の言葉もなしですかい?」
「起こしてやってるだけで感謝しやがれ」
言われて水をぶっかけられたことを思い出す。こっ、このヤロー。
「んで、カニ、今日は何で遅れたんだ?」
時間がないのは確かなので一緒に進むが、作戦を思い出してふくれながら無視する。
すると、レオがマジマジとボクの顔をのぞき込んできた。
(な、何だよ、ボクのかわいさについみとれちゃったってか?仕方ねーな、あん?)
間近にレオの顔が近づいてきてつい顔が赤くなってしまう。
「・・・お前のふくれてる顔ってカニ型の風船みたいでうけるな?」
「・・・・無視無視・・・聞こえないふり・・・ってできるわけねーだろ!
この可愛らしいボクを捕まえてんなこと言うのはこの口か!?許せねー!くぬっくぬっ!
レオが、謝るまで、ひっぱるのを、やめない!」
口の中に手を突っ込んで、思いっきりひっぱる。
「わーはった、わはった、ほめんごめん」
むう、投げやりな謝り方しやがって。
まあ、ずっとひっぱっててもしょうがないのではなしてやる。
全く、こっちの気持ちも知らないでいい気なもんだぜ、チクショー。
12Kani’s Mighty Heart(5/6):2005/12/06(火) 16:08:20 ID:BAHQSwXY0
「おはよう、カニっち」
「カニっち、おはよネ」
「おはよー」
適当に挨拶しながら教室に入って自分の席に着き、レオの口をひっぱってた手を見つめる。
もしこの手にキスしたら、間接キスになるのか・・・。
「・・・・」
ってボクは何考えてるんだ!全くこんなことを考えちまうも全部レオのせいだ!
一人で赤面しながらさっきのやり取りを思い出す。
あんなことばっかやってるからかな、キスなんて甘い話は遠くのもんに感じちまうぜ。
くそっ、レオ。ボクだって女の子なんだぞ。
なにやら腹が立ってきてレオの方を見てみると。
「あっ、おはよ、姫」
「おはよ、対馬クン」
きらきらした目で姫とあいさつをかわしていた。
身の程をしりやがれ、バカ!
しかしそんな光景を見ていると何だか焦って不安になってきやがる・・・。
やっぱ幼馴染ってだけじゃ・・・。
はぁ・・・。
何だかへこんでしまって授業に集中できず、祈ちゃんには宿題を増やされてしまった。
これもレオのせいだぜ、コンチキショー・・・。
13Kani’s Mighty Heart(6/6):2005/12/06(火) 16:10:59 ID:BAHQSwXY0
気がつくと授業が終わって昼休みだった。こんな気分でもお腹はへる。
マナ達を誘おうと立ち上がると、横から声がかかった。
「なあ、カニ、学食に飯食いに行かないか?・・・今日は俺がおごるからさ」
横を見るとレオがバツの悪そうな顔をして立っていた。
「何か今日元気ないじゃねーか。お前らしくないぞ?スバルの星5つの誓いを忘れたか?」
おどけたように言ってるけど、こっちを心配してるの見え見えだぞ、レオ。
くすりと笑顔が浮かび、何となく元気がわいてくる。全く、ボクも現金だな。
「昨日は俺も少し言い過ぎたかもしれん。悪かった」
謝るレオ。全く、でも少しばかり見当違いだぞ。
でもまあ、許してやるよ。
「カレー」
「ん?」
「カレー大盛りな」
「うーん、学食のなら、まあいいか」
「よしっ、決まりな。そうと決まればレッツゴー、席が無くなるから急ぐぜ!」
レオの手をつかんで走り出す。
「うわっ、いきなり元気になりやがって。さっきまでのはふかしか!?だまされた?」
ははは、全く仕方ねーやつだ。
「ちょっとボクがボーっとしてただけであせっちゃってまあ」
「ぐあーっ、カニに、よりによって甲殻類なんかにはめられた!」
片手で頭を抱えながら走るレオ。
その頭に手をつないでない方の左手でチョップを入れる。
いつものやりとり。いつものケンカ。
でもやっぱり、
「全く、やっぱレオはボクがいなくちゃだめなんだな!」
そしてボクも、レオじゃなくちゃダメ、かな。
14玉子楼:2005/12/06(火) 16:19:50 ID:AZddJ/Gw0
もう人生に飽きたであろう・・・。さぁ、諸君!さらなる刺激を求めるんだ!
http://www.unti-yahoo.com/
15フカヒレファン:2005/12/06(火) 16:20:11 ID:BAHQSwXY0
  ,j;;;;;j,. ---一、 `  ―--‐、_ l;;;;;;
 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;   Mighty Heartはカニが歌ってる
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゙
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>  そんなふうに考えていた時期が
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゙: Y;;f.   俺にもありました
   ~''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!

Isolationはスバルの歌ですが、Mighty Heartは私の中ではカニの歌として定着してしまってます。
他キャラで考えてた方、すいません。
なるたけ歌詞の雰囲気にあわせようと思いましたが、ちょっとずれてしまったかもしれません。
自分の考えてた感じとは違う!って方もすいません。

先週手を挙げさせてもらった遊園地ネタもプロットはできましたんで、
今週中には投下できるようにがんばりたいです。
16名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 18:14:52 ID:O8HbB3DT0
>>1
乙です
>>15
GJ!!!かにの歌には賛同ですよ
17区区1:2005/12/06(火) 20:16:06 ID:JAmGeLiw0
投下します

ブリ○チ風つよきす

―ある日の放課後―

「なあレオ。」
「何だフカヒレ?」
「今日確か乙女さん泥棒を捕まえたんだって?」
「ああそうだ。」
 こんな事を話しながら俺達は生徒会室へ向かっていた。
「それでさ、そのとき腰の刀抜いたんだよな?」
「そうだ。」
「確か地獄蝶々といったよな・・・・あれかっこいいな。」
「そうだな。」
 フカヒレは目を輝かせている。俺も乙女さんが誉められて嬉しい。
「俺もあんな事出来ないかな?」
「無理だ。」
 ズブの素人が刀を片手で振り回す事ができるか。
「いやいや、やってみないと分からないぞ。確か心に刀を思い浮かべその名前を叫ぶと
出てくるってどっかの漫画で見た気が・・・。」
「そのネタは危険すぎるからやめとけ。それにあの刀は館長から承った業物だ。」
 そんなことで出来たら剣豪達に失礼じゃあないか。
「えーと・・・・集中して・・・・。」
 フカヒレは目をつぶって手を前に出して集中している。
 とうとう奴も現実と空想が区別つかなくなってきたか・・・やれやれ。
「・・・・なるほど。」
「・・・・?」
 俺が不思議に思っていたとき、突然手が光りだした。
「・・・まさか・・・。」
18区区2:2005/12/06(火) 20:17:55 ID:JAmGeLiw0
「『食い尽くせ!』鮫刃(こうじん)!」
「なあにぃぃ!?」
 フカヒレがそう叫んだとき、手には剣が握り締められていた。その形は大きな青龍刀で
刃がノコギリ見たいにギザギザになっている。
「イエーイ!俺にも出来たー!」
「・・・・・なぜ?」
 フカヒレは嬉しそうにはしゃいでいる。俺は開いた口がふさがらなくなった。その話し
でも、それは容易にできる事ではなかったはず・・・。
「これは早く帰って美雪に報告しなければ。」
 美雪とは最近流行っているゲームのキャラ名である。高度なAIが搭載され、ある程度
受け答えができ、さらに学習して成長もしていく。
「所詮2次元だろ・・・・。」
「2次元て言うな!」
「AIが搭載されているとはいえ・・・・ただのプログラムだろうが。」
 俺があきれ顔でそう言った時フカヒレの目つきが変わった。
「レオ・・・2回も言ったな・・・。」
 何だか奴の顔が怖い。
「確かに前もそう言うことは言ったが・・。」
「カニにも言われた事無いのに!」
「だからどうした!」
 なんだかフカヒレの腕が震えてる。刀持ってそういうことするんじゃない。
「レオ!お前を倒す!」
 フカヒレの口調が一気に変わった。まるで新米のヘタレパイロットがプライドの傷つけ
られた王子のように。つーか、やばくねえかこれ?
「おりゃあぁぁ!!!!」
「うわっ!」
 フカヒレはいきなり斬りつけてきた、少し服が破れた。
「お前これ洒落にならないだろうが!」
「勝負だカ・・・じゃなかったレオ!」
「くそっ・・やるしかないのか。」
19区区3:2005/12/06(火) 20:20:25 ID:JAmGeLiw0
 こうなったら俺も奴がしたようにするしかない。確か目をつぶって・・・・。
「やっと本気になったか・・・そうでないと面白くない。」
 集中するとだんだん剣が見えてきた、よしこいつの名前を・・・!
「『湧き出ろ』流水丸!」
 そう言うと俺の手には刀身の色が青い刀が握られていた。
「これで5分だ!」
「ならば覚悟しろ!」
 そう言うとフカヒレは刀を振りかざして俺に襲いかかってくる!俺は持っていた刀で受
け止めた。
「とりゃぁぁ!」
 そしてものすごい速さで斬ってきた。さすがにすべては受け止めれず少し傷を負ってし
まった。
「くっ・・・。」
「どうした?こんなものか?」
「ならばこっちから攻めさせてもらおう!」
「ほざけ!」
 俺は間合いを詰めて斬りに掛かった。奴はそれを受け止めようとしている。かかっ
た・・・!
「なにっ!?」
 俺の刀は少し細くなって伸びた。そして鞭のようにしなり曲がって、奴に傷を負わせた。
「くっ!・・・なんだそれは・・・。」
「俺の刀はどうやら水の属性を持っているようだな。そして水には決まった形は無い。」
「なるほど・・・。」
「刀の体積を超えてまでは変形できないが、その範囲内で自由に形を変えれるみたいだ。」
「そうか・・・だが。」
 そう言ってエフカヒレは刀を地面に叩きつけた、そこがえぐれた。
「力では俺の方が上だ。」
「そうかもな。」
 そしてお互いニヤリと笑って戦いを再開した。そして何度も剣戟の応酬があった。
20区区4:2005/12/06(火) 20:21:35 ID:JAmGeLiw0
「はあっはあっ・・・。」
「ぜいっぜいっ・・・。」
 勝負は全くの5分だった。
 2人とも息があがっている。ちっ、ここまでやるとはな。
「どうやら次で最後のようだな。」
「そうみたいだ・・ならば!」
 そしてフカヒレは剣を構えてこう叫んだ。
「『卍解!』天部鮫刃(てんぶこうじん)!」
 目の前には巨大な鮫が現れていた、その大きさはビル5階分に相当する。
「この1撃で決めてやる!」
「そのネタ使いやがったな・・・・・ならば俺も!」
 そして剣を構えた。
「『卍解!』獅子王流水丸!」
 俺の頭上に巨大な水の獅子が現れた、その大きさはフカヒレに鮫に引けを取らない。
「これが正真正銘の・・。」
「最後の1撃と言うわけか・・・。」
 俺達は笑みを浮かべていた。そして・・・。
「「行けっ!!」」
 鮫と獅子が激突した。しかしその時大きな声が響き渡った。
「お前達何をしている!」
「乙女さん・・・・。」
「お前達が騒いでいると苦情があったから来たのだがなんだこれは!?今すぐやめない
か!」
「これは男と男の意地がぶつかっているんだ!口出ししないでくれ!」
「そうだ!そうだ!ケリがつくまで口をはさまないでくれ!」
 乙女さん、いくらあなたの頼みと言えども・・・これだけは譲れないんだ!
「ならば強制的に止めるしかないようだな・・。」
 そう言って乙女さんは剣を構えた。
21名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 20:21:43 ID:qsXInfry0
sie-nn
22名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 20:23:20 ID:+sI+HV/X0
名前がレオとフカヒレなだけな希ガス
23区区5:2005/12/06(火) 20:23:28 ID:JAmGeLiw0
「『卍解!』神聖地獄蝶々!」
 そして鞘から剣を抜いた瞬間、鮫と獅子は切られていた。
「えっ・・・?」
「うそ・・・・。」
 俺達は唖然としていた。そして俺達を睨んでこう言った。
「2人ともすぐに生徒会室に来い!」
「「サー!イエッサー!」」
 俺達はダッシュで生徒会室に向かった。
24区区5:2005/12/06(火) 20:24:02 ID:JAmGeLiw0
「お前達学校であんな事するんじゃない!」
 生徒会室につれてこられた俺達は正座をして乙女さんにこっぴどく絞られていた。
「そもそもなぜあんな事になったんだ。」
 乙女さんがそんなこと聞いてきた。いえない・・・・まさか事の発端が、俺がフカヒレ
のゲームキャラを馬鹿にした事だって口が避けてもいえない・・・。
「ともかくこれに凝りであんな事は2度とするな。」
「分かりました・・・・。」
「反省しています・・・。」
 しかし改めてみると俺って馬鹿だな・・・。
「だがレオ、鮫氷、お前達がそこまで剣の使い手だとは思わなかったぞ。」
「えっ?」
 急に乙女さんが目を輝かせてそんなこと言い出した。まずい・・・・これは非常にまず
い・・・・・。
「ならば私がお前達をさらに鍛えて一流の剣客に鍛えてやろう。」
「えっ、遠慮します。」
「おれも辞退したいです。」
 乙女さんの地獄のトレーニングには付き合いたくねえ・・。
「尚これは今回のペナルティであって辞退は許さん。」
 そして凄んでこう言った。
「わかったな。」
「「サー!イエッサー!」」
 こうして俺達は乙女さんの地獄の特訓に付き合わされる羽目になってしまった。
 そして数ヵ月後、最強のタッグ風紀委員が誕生するのであった・・・。
 めでたしめでたし。
25区区:2005/12/06(火) 20:29:06 ID:JAmGeLiw0
 これで4回目です。刀は>>22さんの言う通りまんま名前をもじっただけという
何の捻りもありませんw
 因みに乙女さんのは誰を元にしているか分かりますか?
 これを読んで笑ってくれれば幸いです。
 次は祈先生の話しでも書きます
 ではまた
26名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 20:53:06 ID:JjL5yV++0
( ゚д゚)ポカーン
27名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 20:53:40 ID:lTSKh/8p0
( ゚д゚)ポカーン 2
28名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 21:46:58 ID:/609G2VX0
( ゚д゚)ポカーン 3

なんかイタいのは気のせいだろうか
悪ノリしてつよきすキャラ全員に俺設定な刀つけたりご都合主義で戦わせるような展開になりそうで嫌だ
29名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 21:49:55 ID:dB+RTpNA0
ちっとこれは中学Lvな気がして褒められんな・・・
2まで読んだら苦痛になった。
30名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 21:56:37 ID:kDmwVMk20
痛杉・・・何コレ?

ある意味衝撃だたよ
31名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 22:03:29 ID:k19YmAuA0
誰かが名前騙って書いたんじゃねーの?コレ
32名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 22:03:43 ID:qYAHNoBz0
( ゚д゚)ポカーン

おい、あんたどうしちまったんだ…orz
ここじゃなきゃぬっ頃されてるかもよ…社会的に (((( ;゜Д゜))))
33名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 22:11:53 ID:/MySp6ch0
>>31
まあこりゃそういうことにしといた方がいいだろうね。
真実は闇の中にしとこう。
でも保管庫にはこの名前で保管されてたりしてな。

( ゚д゚)ホカーン
34名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 22:33:14 ID:hnt7X5Nr0

( ゚д゚)ポカーン

( ゚д゚) ....

( ゚д゚ )
35名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 22:33:28 ID:dCZhIN/T0
どうしちまったんだカーロスw
36名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 22:33:47 ID:2SHMpwc60
カニ「そこで聖闘士ネタですよ」
レオ「おまえ、自分のキャラわかってるのか?」
カニ「読んだことありませんがなにか?でもなんか格好よさげじゃん、あいつ」
レオ「ほんとマンモス哀れなヤツだなお前・・・・」
スバル「んじゃなにか、俺はペガサスを育てなきゃならんのか?」
フカヒレ「俺は?ねぇ、俺は?」
レオ「乙女さんて・・・・」
スバル「やめとけ、それだけは想像しないほうがいい」


一方その頃生徒会では

姫「あら、結構似合うじゃない乙女センパイ」
乙女「そうか?なにやらガシャガシャして動きづらいし・・ちょっと派手だと思うんだが。。」
よっぴー「でも格好いいですよ、鉄先輩。ねぇ椰子さん」
なごみ「そうですね。よく似合ってると思います。・・・佐藤先輩にはジェミニがお似合い(ぼそ」
黒よっぴー「椰子さん、なにか言った?(にっこり」
なごみ「いえ、なにも」
37名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 22:37:36 ID:/MySp6ch0
姫   「なごみんはパイパンだから魔鈴さんね」
なごみ 「!?(なぜ知って…)」
乙女  「!?(魔鈴さん生えてなかったのか…)」
よっぴ 「!?(ゴクリ)」
38空也・受難の日々(1):2005/12/06(火) 22:53:31 ID:vnS3dUJ60
寒い季節につきものと言えば、コタツ、みかん、ナベ料理、暖房。
そして…
「ぶえっくしょん!うう〜…」
「まったく、バカは風邪ひかないって言うけど、当てはまらないものねぇ」
「うるさいな…ぶえっくしょん!」
「ちょっと!こっち向かないでよ!」
何と言っても風邪だ。
そう、不覚にも俺は風邪をひいてしまった。
いつもヘソだしで寝ているねぇねぇはひいてないのに、俺だけひいてるとはどういうことだ。
…まぁいつも何も着ずに素っ裸で毎日寝ていた俺も俺だけど。
とにかく、今の俺はクソ暑くした部屋でやたら分厚い布団をかぶっているわけだ。
汗が出れば出るほど、治るのも早い。
ここは安静にしておくべきだろう。
しばらくして、ともねえが出来上がったばかりのお粥を持ってきてくれた。
「はい、空也。お粥だよ。」
「おうおう、いつもすまんねぇ…」
「あぅ?」
「何お決まりのセリフしゃべってんのよ」

一方、海の部屋では…
「あぁ〜…かわいそうなくーや…お姉ちゃん、当社比の2割り増しでしぼむよ〜。
 待っててね、くーや。
 お姉ちゃんが風邪に効く薬の調合を調べてあげるからね。
 お姉ちゃん、くーやのためなら例え火の中水の中だよ〜」
39名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 22:53:45 ID:0GdAE4LO0
スマンがそれなりに面白かったぞ。
アニメだけとはいえブ○ーチがどういうもんかは知ってたしな。
40空也・受難の日々(2):2005/12/06(火) 22:55:41 ID:vnS3dUJ60
俺の体力もあんまりアテにならないもんだ。
もうこれで2日は寝込んでいるというのに、なかなか熱は下がってくれない。
そんなに熱は高くなかったんだけどなぁ。
すぐ治ると思ってたのに、結構ネチっこい風邪だ。
しかし、それにしても気がかりなことがある。
あの海お姉ちゃんが俺の看病をしていないことだ。
俺が寝込んでから、お姉ちゃんの姿を一度も見ていない。
どうしてだろうと考えていると、突然お姉ちゃんが部屋に駆け込んできた。
「どうしたの、お姉ちゃん」
「くーや、まだ治んないの〜?」
「うん、心配させちゃってごめんね」
「いいんだよ〜。
 それよりもね、お姉ちゃんが今からすっごく良く効く薬を持ってきてあげるからね」
「ホント!?」
「うん、楽しみに待っててよ〜」
そう言うと、お姉ちゃんは部屋を出て行った。
やっぱり頼りになるのはお姉ちゃんだよな。
しかし、外からお姉ちゃんとともねぇの声が聞こえてきた瞬間に血の気が失せていく。
「あ、巴お姉ちゃん。台所使わせて〜」
「え!?そ、それは…あの…」
「よろしくぅ〜」
…ヤバイ。
何だかわからんがヤバイ。
最悪、命の灯火が消えることになるかもしれない…。
遺書の用意をしたほうがいいかな…?
41空也・受難の日々(3):2005/12/06(火) 22:57:08 ID:vnS3dUJ60
海が台所に立つと、何が起こるかわからない。
せめて私が傍にいて、しっかり見張っておかないと…
様子を見て不審に思った高嶺もやってきて、二人で海の様子を監視するようにした。
「ねぇ海、何を作るつもりなの?まさか料理を…」
「えっとね、くーやの風邪を治す薬を作るの〜」
「そ、そんなことできるの?その…危なくないか?」
「大丈夫だよ〜。任せといて〜」
私たちのことなんてもはや気にも留めていないだろう。
空也絡みなら、海は周りのことが全く見えていない。
ハッキリ言って、ものすごく心配だ。海も空也も。
そんなことを他所に、意味不明な鼻歌を歌いながら海はナベを火にかけていた。
「ねぇ巴姉さん、どうすんのよアレ」
「どうしよう…」
海はメモを取り出し、そしてさらに様々な材料を出してきた。一体何ができるのか想像もできない。
海の料理以上に不吉な予感がしてきたけど、私たちにはどうすることもできなかった。
なんとなく海から『止めたら殺す』みたいな気配が漂っていたんだ。
「えーと次は…ワカメだね。そしてビールと甘納豆を入れた後…野菊…
 干し芋、しらたき、ぶり、マーガリン…
 そして、もけ…はっ!」
「ど、どうしたんだ?」
「あーゴホン!ゲフン!えーっと…」
「…?」
「草」
「「何の草だそれーー!!?」」
「よーし、これでほぼ完成だね〜。しばらく煮込んで後は仕上げだよ〜」
ナベの中身は、もはやこの世のものとは思えないものができていた。
私と高嶺は顔を見合わせ、これから後に起こることに恐怖していた。
「まさか…飲み薬じゃないわよね…?」
「いや、塗り薬でもどうだろう…そ、それに『もけ…』って…」
「何なのかしら…」
42空也・受難の日々(4):2005/12/06(火) 22:58:39 ID:vnS3dUJ60
風邪とは違う寒さに耐えながら、俺は一応お姉ちゃんを待った。
本当なら今すぐ逃げ出したい気分だが、お姉ちゃんの好意を無視することもできない。
お姉ちゃんっ子の宿命だろうか。そして、運命の時は来た…
「くーや、お待たせ〜」
戸を開けて中に入ってきたお姉ちゃんは、四角の容器に入った、よくわからない薬のようなものを持ってきた。
多分粉薬だと思うけど、見たこともない色をしていて、結局のところわからない。
何故か真ん中には、お姉ちゃんが髪を下ろした写真が爪楊枝に貼り付けられて刺さっている。
「この写真は何?」
「うーん、気分だよ〜。さぁ、どうぞ召し上がれ〜」
布団の傍のテーブルの上に薬を置いたお姉ちゃんは座り込むと、キラキラとした汚れの無い瞳で俺を見つめた。
早く飲んで元気になってほしい、と本当に願っているんだろう。
しかし、俺のほうとしてはいくらなんでもこればっかりは、という気分だ。
「どうしたの〜?飲まないの〜?」
「いや、その…」
とりあえず俺は容器を手にとって匂いを嗅いでみた。
無論、匂いぐらいでいい薬か悪い薬かなんて区別することはできないけど…
(こいつはくせぇーッ!ゲロ以下の匂いがプンプンするぜーッ!)
ダメだ…こればっかりはどうやってもダメだ…本能が危険を察知している。
しかし、ここに天使のような悪魔がここにいたことを俺は忘れてしまっていた。
「も〜、ちゃんとお薬を飲まない子はメッだよ〜。お姉ちゃんが飲ませてあげる〜」
「じ、自分で飲めるって!大丈夫だって!」
「じゃぁ、早く飲んでよ〜」
「うぅ…」
どうしても勇気の一歩を踏み出すことが、俺にはできなかった。するとお姉ちゃんは見かねたのか…
「やっぱり飲ませるよ〜」
「えっと、その…」
「おとなしくしてね〜」
お姉ちゃんが近づいてきたかと思うと、
いきなり俺は突然全身に電気が走ったかのような痺れに襲われ、そのまま意識を失ってしまった。
「ちょっと荒っぽいけどごめんね〜。さぁ、お薬飲みましょうね〜」
43名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 23:00:04 ID:0AZr8sbz0
44名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 23:00:08 ID:LKa43Bwq0
支援
45空也・受難の日々(5):2005/12/06(火) 23:01:16 ID:vnS3dUJ60
「ダ、ダメですよ要芽姉様…ちがいますよ…
 それはプーさんじゃなくてピータン…似てるけどちがうんですよ…
 ピータンじゃスクデットは狙えませんよ…ムリ…ムリなんですって…」
空也、何だかうなされてるな。ち、ちょっと覗き込んで…
「ムリだってばぁっ!」
ガン!!
「あいたたた…」
空也がガバッと起きた瞬間、私と空也の頭がぶつかってしまったんだ。
ズキズキして、すごく痛い…空也って結構石頭なんだな。
「アレ?ともねえおはよう」
「お、おはよう…ずいぶんうなされてたけど、何の夢を見てたの?」
そう聞くと空也は顔を真っ赤にして、
「そ、そんなの言えないよ…ナイショナイショ」
と答えた。
今のってそんなに恥ずかしい内容の夢だったのかなぁ…いや、それよりも。
「あ、あの…体は大丈夫か?」
「お?そういえば…ダルさも寒気もないし、結構快調みたいだ」
「そう?それじゃあの薬、本当に効いたんだね。
 とても効くようには思えなかったけど…」
「まったくだよ。とにかくお姉ちゃんに感謝だな」
「大丈夫そうだし、晩御飯作ったから食べよう。起きれる?」
「うん」
今思う。なんでこの時気づいてやれなかったんだろうって。
私が気づいていれば、空也は…か、要芽姉さん達に…
46空也・受難の日々(6):2005/12/06(火) 23:03:56 ID:vnS3dUJ60
ああ、やっとまともな食事ができるよ。毎日うどんとお粥だけじゃなぁ…
いくらともねえの愛情料理だからって、これじゃお腹が減りっぱなしだ。
「おお、ようやく完治したか」
「よかったね〜」
「うん、お姉ちゃんの作ってくれた薬が効いたみたいだよ」
「(本当かしら…)とりあえずイカ、お茶」
「はいはい」
ポットを取ろうとみんなに背を向けた瞬間、騒がしい食卓は一瞬にして静寂に包まれた。
「みんなどうしたの?急に黙り込んじゃって…」
「空也、そのお尻についてるのは何かしら?」
「イカ、それって何の冗談なの?」
「は?」
姉貴も要芽姉様も、一体何のこと言ってるんだ?
「む〜…にゃっ」
「あうんっ」
急にねぇねぇにお尻を触られる俺。でも、なんだか違う感触が…
「あ〜!くーや、ごめ〜ん!こんな副作用あるなんて知らなかったよ〜!」
「なんだよ、お尻がどうかした…!」
そう言って俺は自分のお尻を触ってみた。
すると、何か別なモノがついてるじゃないか。
なんかフサフサしてて、これは言うなれば…
「なんでシッポが生えてるんだー!」
「お、ビックリしたから毛が爆発したよ。よくできてるねー」
「そうじゃないだろ!ちょっとお姉ちゃん!」
「うう〜…ごめんね〜。すぐに治療法を見つけてあげるからね〜」
かんべんしてくれよ、もう…
47名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 23:04:53 ID:0AZr8sbz0
48名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 23:05:09 ID:0GdAE4LO0
もしかしてまだまだ長いのかな…?私怨
49空也・受難の日々(7):2005/12/06(火) 23:05:34 ID:vnS3dUJ60
突然生えてしまったシッポに、みんな興味深々だ。
「あは、でも可愛いな」
「そうかしら」
お姉ちゃんは夕飯を済ませるとすぐに部屋で調べ物を始めだした。
きっとこの異常な状態の治療法を探しているんだろうが…
そんなことよりも、今の俺はみんなにオモチャにされるばかり。
「あぅ…リ、リボンつけようかな…」
「ふむぅ、それにしてもふさふさして気持ちが良いなぁ」
「ねー、満月見たからって大猿にならないよね?」
「そんなわけないじゃない」
「本当に可愛いわ…」
首輪とかつけられそうになるし、もう散々だよ…
「あ、あのさー、俺のこの状態を誰も心配してくれないの?」
「いいじゃないそのままで。そのほうが可愛いわよ、空也」
要芽姉様にそう言われると、このままでもいいかなーとか思ってしまうな。
でも長い目で見ると、やっぱりこれはイカンでしょ。
「それじゃクーヤ、一緒にお風呂入ろう!」
「えーっ!?いや、でもそれは…」
「だってどうなって生えてるか気になるんだもーん。モエだってそうだよね?」
「え?えっと、その…うん…」
「ちょっと、ともねえ!」
「いっそのこと、ここでイカを素っ裸にしたら?それならみんな見れるわよ」
「お、タカのナイスアイデア。よーし、むいちゃえむいちゃえー!」
「うわーん!やめてくれー!」
50空也・受難の日々(8):2005/12/06(火) 23:07:05 ID:vnS3dUJ60
あーあ、嫌な予感がしてたんだよなー…ねぇやがいなかったのはせめてもの救いか。
俺もいいかげんに理解しろよな。お姉ちゃんが作るものは何かとアヤシイって…
今日はもう寝よう。
「やっほー、クーヤ。調子はどう?」
しかし、突然の訪問者が俺の眠りを見事に妨げてくれる。わざとやってるようにしか思えない。
「なんだ、またねぇねぇか…どうしたの?」
「うん、実はねー…当て身」
「はうっ」

「うーん…はっ!ここは…姉様の部屋?」
「フフ…そうよ、空也。お目覚めのようね」
薄暗い部屋には下着だけの要芽姉様、ボンテージを身に着けた姉貴、そして全裸のねぇねぇがいた。
「あ、あのー…今日は俺、とっとと寝て明日に備えたいんですけど…」
「それなら別にいいわよ。巴姉さんはアンタのこと心配して、明日はいつも以上に早起きするって」
「そんなことよりも、まさかそんな可愛いシッポがはえるなんて…海に感謝しないとね。
 もう可愛すぎてたまらないわよ、空也…」
そう言って蛇のように舌なめずりする要芽姉様。
や、やばい…十中八九、搾り取られてしまう…犯される…!
「お、お姉ちゃ…!ムガムガ!」
「おーっと、うみゃに知られたらマズイからね。我慢してよ。
 アタシ、ちょっと罪悪感はあるんだけどねー。でも、たまにはいいかなって」
や、やめて…
「ホラ、うれしいんでしょ?私たちに犯されるのが…」
た、助かりたい…
「このイカ、なんでシッポ振らないのかしら?ここは振るところでしょ?」
えぎ〜!
「そんな脅えた顔しないでさー、楽しまなくちゃ。そーでしょ?クーヤ」
やめてとめてやめてとめてやめてぇ!
「「「いただきまーす!」」」
とめった!
51名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 23:07:44 ID:0AZr8sbz0
52空也・受難の日々(9):2005/12/06(火) 23:09:00 ID:vnS3dUJ60
次の日、俺はカラカラの状態でともねえに発見された。
なんかもうトラウマの一つや二つできてもおかしくない。
「く、空也…とりあえずお風呂ですっきりしたらどうだ?」
肩を貸してもらって、なんとか風呂場まで到着した俺は、全身から水分を吸収してやっと立ち直った。
服を着た後、居間で朝食をとることに。
風邪が治ったにもかかわらず、俺の身を心配してか急遽ともねえがお粥を作ってくれた。
なんせあの状態で発見されたんだもんなぁ…
もう何をされたかなんて覚えてない…いや『思い出したくない』が正しいか?
それにしても、何だかともねえが嬉しそうな顔をしてるなぁ…
「あ、あのね、空也。その…これ、作ってみたんだけど…」
そう言って差し出したのは…
「ネコ耳?」
「そ、その…つけて…くれないかなぁ」
いや、そう言われても…どっちかって言うとシッポは犬だしなぁ。
待て待て、そうじゃないだろうが柊空也よ。
つっこむところはそこじゃないって。
「あ、あははは…ご、ごめんね…やっぱりつけてくれないよね」
俺が答えを出すのが遅いのか、ともねえは出したネコ耳を引っ込めようとした。
なんだかすごくがっかりしてるぞ。
うーん、どうしようか…せっかくともねえが作ってくれたんだしなぁ。
「いいよ、つけてあげるよ」
「え?でも…」
「だって、ともねえがわざわざ作ってくれたんだから。それぐらいなんてことないよ」
そう言って、俺はともねえからネコ耳をとりあげると、自分の頭に装着してみた。
「ど、どう?」
「あは、似合ってるよ」
ああ…やっと心が落ち着いたよ…
「そ、それじゃ次はこれを…」
「ちょっと待った。もうさすがにやらないよ」
「あぅ…」
53空也・受難の日々(10):2005/12/06(火) 23:10:19 ID:vnS3dUJ60
どうやら昨日俺を酷い目にあわせてくれた3人は外出してるらしい。
雛乃姉さんは海お姉ちゃんと一緒にお出かけ、家にはともねえと俺だけか…
こんなカッコじゃ外にも行けないしなぁ。
シッポが生えてるんですよ?
テレビ局に通報されたりするじゃないですか。
あーあ、掃除も洗濯もしたからちょっと一眠り…
「空也ちゃん、あなたの帆波お姉ちゃんが遊びに来たわよっ☆」
「ゲーッ!」
「あら、何よ空也ちゃんったら。いきなり『ゲーッ!』は失礼じゃない?」
「ご、ごめん…って何でねぇやがいるのさ」
「挨拶はしたわよっ。巴ちゃんにおはようって☆」
「いや、そうじゃなくて…もういいよ。仕事はどうしたの?」
「今日はオフよっ。ぽえむちゃんは巴ちゃんと遊んでるしー、ヒマだから空也ちゃんと遊ぼうと思ったの」
「俺はちょっと体調が…」
丁寧に断ろうかと思ったが、どうやらねぇやの興味はシッポに移ってしまったらしい。
ものすごく目がキラキラしている。
「空也ちゃん、何コレ?」
「ええっと…かくかくしかじかということで」
「ふーん。いやん、フサフサしてて気持ちいいー」
「ちょっと、あんまり触らないで…」
「こうすると空也ちゃんは気持ちいいのかな?」
「あうんっ」
「なるほどなるほど。じゃあ、ここをなでなですると…」
「うぅ…ねぇや、やめてよ…」
「アン、もう今の空也ちゃんが可愛くてたまらない…ちょっといじめたくなっちゃった…」
このパターンってやっぱり…アレですか?
「やーめーてー!ハァハァしないでー!」
「じっとしてなさいよ、空也ちゃん。すぐによくなりまちゅからねー。
 ぽえむちゃんも混ぜてあげたいけどー、今はワタシだけのも・の・よ☆」
「おぁぎゃぁぁぁぁあぁぁぁ…」
54名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 23:11:25 ID:0AZr8sbz0
55空也・受難の日々(11):2005/12/06(火) 23:12:09 ID:vnS3dUJ60
…あ、もう夕方か。すごく全身が気だるいよ。
ちょっとノドが渇いたな…
「お湯がうまいねぇ〜…」
「なんだ、くうや。ずいぶんと老けこんでおるではないか」
「あ、おかえり。お姉ちゃんも」
「くーや、治療法が見つかったよ〜」
「本当!?頼むから早く治してー!もうあんな思いするのはイヤだー!」
「よしよし、またツインにいじめられたんだね〜」
ちょっと勘違いしてるけど、まぁ今はよし。
「じゃ、これを飲んで〜」
そう言ってお姉ちゃんが出したのは、単なる抹茶…のようなもの。
「これを作ったのって…お姉ちゃん?」
「ううん、雛乃お姉ちゃんがやってくれたんだよ〜」
「うむ、安心して飲むがよいぞ」
ズズッと飲んでみる。変な味も何もしない、ちょっと渋い普通の抹茶のような味だ。
すると、どうしたことだろうか。急に体が軽くなったような感覚になり、試しにお尻を触ってみると…
「ない!なくなってる!」
「うむ、そうであろう。実はそれはあるところで採れる薬草を混ぜ込んだものだ。
 これは奇病に大変効果のある代物でな、海に心当たりはないかといわれ、一緒に採ってきたのだ」
「そうだったんですか」
「礼なら海に言うがよい。これを調べるのに昨夜は徹夜したと聞く。
 それほどお前のために必死だったのだ。申し訳ないと思ったのであろうな」
「お、お姉ちゃん…俺のために…」
「私はくーやのためだったらなんだってしてあげるよ〜」
「お姉ちゃーん!」
「くーやぁ!」
ガシッ!

かくして、俺の受難の日々は終わりを告げた。
もう俺はお姉ちゃんが作ってくれたものは口に入れることはないだろう。
56シンイチ:2005/12/06(火) 23:14:16 ID:vnS3dUJ60
今回はちょっと歯切れが悪かったかもしれません。
次はつよきすでいこうと思います。
カニで行くかなごみで行くか…
57名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 23:36:32 ID:O8HbB3DT0
>>25区区さんへ
レオの脳内思考に()が入ってなかったり(前にはもっと入ってた気がする)
あとがきで、いつもは’では’なのに’ではまた’になっていたりなど
本人でないこともありうるが、職人のコテつかう悪いやつはココにはいない
という超主観的な立場から本人であったとして
みんなの反応は他の作品の要素が強すぎたからですよ、多分
次回作頑張ってください

( ゚д゚)   はだめだろ  新規参入者が気にするだろ  

そこまで悪くはなかったと思うし、だめだとおもうなら次につながる批判をしなさい

>>56
GJ!!!
58名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 23:41:55 ID:0AZr8sbz0
グッジョブ、諸君。
カニのマイティーハートはすごくいい!
「うん、起きてた。え? 怒ってないよ。あー! 今笑ったな! もう大っ嫌い!」
を盛り込んで欲しかった。あそこが一番可愛いと思うんだがどうよ。

パロディはむずいぞ、元ネタ知らない人もいるからそういう人をも納得させたかったら、もう少しストーリーが必要だな。
これに懲りず頑張れ。なーに、折れたのは左手の薬指だろうが。大して生活に支障なし。
おまいにはBJをやろう。

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  | |      /  |     /| |
  | |      /.   |   / ||  |
  | ||     | -‐-|   / ||  | >>しっぽは「取れる」のが普通じゃないか?
  | ||\   /   /   / /|. |   まあ、溶けてもいいのかもしれないが。
  | :| \ \/    |   / /  | |    とりあえずGJだぞ、シンイチ。
  | |  \      ゝノ /   |. |
  | |  /)       /    | |
 . .|| / /       |    | |
   | (_/       \    |.|
     /   /⌒\  \  ||
    (___/    \__) |
59名無しさん@初回限定:2005/12/06(火) 23:48:13 ID:lqwbDZvaO
>>56
一つだけ言いたい
お姉ちゃんの料理は食べた人がお花畑やクロウを見てしまうだけで
見た目も味もまとも
60名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 00:13:58 ID:5hy++kid0
>>57
だが何でもかんでもマンセーするのは違うと思うんだ。
逆にそっちのが本人の為にならねぇよ。
そんなのは飴クオリティと違う。
61名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 00:16:03 ID:fDv3u74O0
>>57は別にマンセーもしてない。
ちょっと他より優しいだけ。


さ、次いってみよう。
62名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 00:16:29 ID:p+yfw8/g0
まあ盲目的にホメるというわけでもなかろ。
ただ、叩きすぎるなというだけで。
正直、叩きと呼ぶのもはばかられるほど甘かったと思うけどな。あのデキに対しては。
63名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 00:52:22 ID:mmNv09f80
このスレの連中の叩きなんて叩いてるうちに入んないよ。
優しいやつばっかで良かったな>>25
64名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 01:05:41 ID:J755Amej0
<37。・・・佐藤先輩にはジェミニがお似合い

星矢ネタバロスwwwwwよくあるけどここまで
イメージぴったりなのはなかった。37にGJを送る。
65名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 01:37:40 ID:EsbBy8Ud0
>>25
BJ
66名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 01:38:10 ID:p+yfw8/g0
名医?
67名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 01:39:32 ID:e378kzqS0
カスケード・レインジ?
68名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 02:22:54 ID:DI/U70JO0
ビジネスジャンプ?
69SSD:2005/12/07(水) 02:26:58 ID:ed6wWzT10
>>56
コネタがいろいろ混じってて、ワラかしてもらいました。
(こいつはクセー・・・)で爆笑。
すらすら読めました。
相変わらずGJです
70名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 02:31:16 ID:rHlJ2IJi0
マジレスしてしまうが、badjobだろ。
なんつーか、スレの雰囲気悪くなるしもうこの話はやめた方が良いんじゃないかと。

>>56
GJ!
できれば犬尻尾はともねえに生えて欲しかった。
裸エプロンで犬尻尾ふりふりするともねえ(*´д`*) ハァハァ
71名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 02:34:24 ID:ftaPg2NH0
>>15
GJ!!聴きながら見てたらカニでピッタリ当てはまったよ!
今更思ったが一番の最後の歌詞がカニにこそって感じだ。

>>58
15は曲の1番でうまくまとめてるからな。
そのセリフ使って2番でもう一つ話が出来そう!つーか思いついちゃった。
72名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 02:49:46 ID:mmNv09f80
>>71
書いてしまえ!
73SSD:2005/12/07(水) 02:50:02 ID:ed6wWzT10
>>70
 「あっ、ともねえおはよ・・・ぉ!?」
 あれ?ともねえに尻尾が生えてる・・・?
 ともねえがこっちに気が付いて、尻尾をふりふり走ってきた。
 「おっ、おはよう、空也。」
 まだ尻尾ぱたぱたしてる。俺に会えてうれしいのかな?
 「私、コレからランニングに行くんだ。い、一緒にどうかな?」
 尻尾がぴたりと止まった。
 「・・・いいよ。行こうか?」
 「ほっ、ホントか?」
 また尻尾がぱたぱたと左右にふれだした。

 ともねえは尻尾でうまくバランスを取りながら走っている。
 「よし、半分まで来たな。ちょっと休憩しようか?」
 「じゃあ俺、何か温かい飲み物買ってくるよ。」
 俺はつぶつぶきのこジュースと、ともねえの好きなミルクたっぷりコーヒーを買った。
 買った二つをともねえに見せて、
 「どっちがいい?」
 「じゃ、じゃあ、ミルクたっぷりコーヒー・・・。」
 「・・・やっぱり、俺がコーヒー飲みたいから、ともねえはつぶつぶきのこね。」
 「あぅ・・・。」
 あ、やっぱり尻尾も同時にしょぼくれた。
 もうこの際どうしてともねえに尻尾が生えてるのかとかどうでも良いな。
 もっと尻尾を観察しよう。
 

 と言うことですか?
 シンイチ氏、かってにインスパイヤしてごめんなさい。
 もう寝ますノシ
74名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 03:11:38 ID:rHlJ2IJi0
>>73
ディモールトGJ!&サンクス!
ともねえ萌エス
75名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 03:32:49 ID:O4Hfsb640
この際だから言わしてもらう。
最近みんなコテハンを神格化しすぎだと思う。
作者から先入観入っちゃってると思う。
俺は5歳ぐらいから20年弱読書に親しんできたけど、そんなに面白くもないのに
過大な評価を得てる作品が多いと思うよ。
このスレの雰囲気がいいから厳しいことは言いにくいかもしれないけど、
ハッキリとした意見を発した方が作者さんにも糧になるし、何より自分が面白い作品を読めますよ。
それから、ネタもはのゲームの肝だし、面白くいから多少は入っててもいいと思う。俺も好きだw
ただみんながこのゲームに引かれたのは、二番煎じのネタの部分よりタカヒロの
オリジナルの部分の方が大きいんじゃあないかな?まぁ二次創作してる時点で言えた事じゃあないけど。
こんなこと言ってると新参者が敷居を高く感じてしまうかもしれないけど、
SSを書く時点で外に表現するわけだから少し注意してほしいな。
文章を書くって事はそれだけ大変だけど得るものも大きいからね。
それから、自分の作品を「駄作」と言う職人さん、駄作と思うなら投下しないで下さい。
謙遜であろうとなかろうと、自分自身が自信を持って見せられないような作品なら、
面白いはずがありませんよね?

散々偉そうな事言ったけど自分の作品もまだまだ至らない部分もあるし、
なによりSSを楽しみにしているので、あえて厳しいことを言わせたもらいました
76名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 04:02:36 ID:SUrCbHkU0
僕には6人の兄がいる、しかも掘られた。まで読んだ。
77名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 04:04:07 ID:5i33sYJI0
>俺は5歳ぐらいから20年弱読書に親しんできたけど

言いたいことはわかるし真っ当な意見だとも思うがごめん。素で吹いたw これいらねえだろ。なんの主張だよこれ。
書き手としての読書量自慢ならまだわからんでもないが、読み手としての読書量自慢なんかはじめて見たぞ。

さておき、煽りとかじゃ無しに、あなたみたいなタイプの人に前から聞きたかったんだが、
このスレであなたが個人的に高い評価つけたSSをいくつかあげてくれない? あなたみたいなタイプがどんな傾向なのか参考までに聞きたい。

78名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 04:07:19 ID:0ubqXDw90
<それから、自分の作品を「駄作」と言う職人さん、駄作と思うなら投下しないで下さい。

俺も「駄作」とか「お目汚し」とか言って投下してたから、悲しみで涙がホロリと出たよ…
みんなもちろん謙遜のつもりで言ってるのだろうし、そんなとこまでつっこんでたら
正直きりがないゾ☆


と自分をフォローしてみるw
79名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 04:11:27 ID:BwP8JUHJ0
>>75
不安はあるだろうが、誰も駄作なんて思ってねぇよ。
お前は「社交辞令」という言葉も知らねぇのか。
80名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 04:12:58 ID:M2iz45Vo0
20年の読書暦で行間を読む事が出来ないなんて・・・(´・ω・) カワイソス
81名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 04:59:59 ID:udCqnwWj0
作品のどこ辺りが面白いとか面白くないなんて人それぞれで異なる主観的な物だろう。
それに自分の書いた二次創作をここに投下するってだけでも相当勇気が要ることだと俺は思うけどな。
つかそんな常に自信満々で投下出来るような図太い奴なんているのか?
多かれ少なかれ不安はあると思う。どんなに投下した作品数を増やしたとしてもな。

二次創作SSなんて一次作品に愛着を持った奴が頭に浮かんだ萌えとか燃えとかギャグとかの色々なシチュエーションを頑張って形にしてさ、それをなけなしの勇気振り絞って投下してもらって初めて読めるんだ。
感謝こそすれ、それを「つまらない」とか「駄作って言うなら投下するな」の一言でバッサリ切り捨てられたら書き手は悲しいだろう。そのSSでお金取ってるプロってわけじゃないのだから。

ただ一次作品の世界感とキャラぶっ壊すようなのは頂けないけどな。二次創作じゃなくなっちゃうし、愛着が感じられなくて悲しくなる。
逆返せば読んで幸せなり感動なり笑いなりが感じられればどんなに拙くてもその作品はGJ!なんだと思うがな。


っと、長文過ぎすぎたw省略読み喰らいそうだなw
82名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 05:29:08 ID:5i33sYJI0
>自分の書いた二次創作をここに投下するってだけでも相当勇気が要ることだと俺は思うけどな

作者を神格化しすぎ。どの作者だって学生や社会人が出来るくらいには普通の人間ですぜ。
日記にしろSSにしろ、書いた文章をHDDの肥やしにせず、表に出そうとする人間は例外なく自己顕示欲がある人間(程度の差はあれど)。
投下なんて単にその欲を満たすための行動のひとつだよ。そんなことに勇気など微塵も不要。

ってかあなたも書いてみ? 書けるから。いやホントに。今日からあなたもSS書きだ。おめでとう。
83名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 06:39:31 ID:udCqnwWj0
>>82
あはは、済まぬw

確かに神格化しすぎだな。
ただフカヒレ以上のチキンハート持ちなものだから投下したもの(カキコとかでさえね)に不安を常に感じてしまう性質でさ。
そんな奴だからSSなりAAなり絵なりを投下まで出来るっていうのは凄いなと思っている。
けれども作者だって普通の人で発表するのが楽しいからやってるんだし、それが原点だよな。

姉しよ、つよきすSSは書いたことないなw
んー妄想の赴くままに書いてみようか、投下は無理だろうけども。
投下したら不安で死ぬw
84名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 07:13:29 ID:BwP8JUHJ0
>>83
お前って、なごみルートのフカヒレ状態だなw
一度投下してみろって。脱皮できるぞ。
85名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 07:33:31 ID:EsbBy8Ud0
このスレでSSでも縦読みでもないのに長文投下すんな
86名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 09:45:25 ID:oCvRI6zlO
謙遜だろうが自己防衛だろうが
作者自ら駄作って言っちゃうSSは読む気しないな
87名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 10:10:48 ID:RlR3asoN0
カニママ scene1 「夫婦喧嘩?」

とある病院の一室。そこで二人の男女が対峙していた。
「きぬよ。俺はお前と付き合い始めて今ここに至るまで、お前の頼むことやること、最大限オレは譲歩してきた。
しかし、これに関しては、お前に譲る気はない!」
男、対馬レオが宣言する。
「ボクもレオに対していろんな迷惑かけてきたかもしんない。でもこの我儘だけは通してもらいたいね」
それに対し、対馬きぬ(旧姓・蟹沢)も我が夫の顔を見据えたまま言った。
「ほほぉ、一応自覚はあったんだな。我儘結構。しかし、たまには譲歩という謙虚らしいこともしてみてはどうだ?」
「情報だか検挙だかそんな難しい言葉を使ってボクをだまくらかそうとしたってそうはいかないね。
ボクの『名前』の法がこの子はきっと喜ぶに決まってるさ!」
「何を言う! この子の名前は『大河』だ!」
ドーン! と、いう効果音が鳴ったかどうかは知らないが、なかなかの達筆で『命名・大河』書かれた紙を突き出すレオ。
「い〜や! 『甲太』だ!」
こちらも負けじと『命名・甲太』と書かれた紙をきぬは差し出した。
言い忘れていたが、レオとかに、二人が対峙するその中間にベビーベッドがある。
その中には一人の男児の赤ん坊がこの喧騒などどこ吹く風。すやすやと眠っていた。
「・・・ふふふ、お前が妊娠して大河が産まれてくると分かってから幾数十日。このままでは埒があかないな」
「甲太だっつってんだろダボが!って、レオ、何してるんだ」
きぬの訝しげな表情を横目に、レオはガチャリと病室のドアの鍵を閉めた。
「レオ?」
「きぬよ、ここは一つ勝負といこう。これにお前が勝てば、この子の名前を甲太にしよう。だが、俺が勝てばおとなしく大河ということで納得しろ」
ネクタイを外しながら、レオはきぬが腰掛けているベッドに近づいていく。
「勝負って何をするんだ?」
「簡単なこと。これから俺はお前を襲う」
「ハイ?」
「俺の攻撃に耐え切れればお前の勝ちだ」
「な、ちょっ、まっング」
皆まで言う前にレオはカニの唇を自身の唇で塞いだ。クチュクチュと淫猥な音が病室に木霊する。
「ちょとまっちくり。それズルんっ・・・」
容赦なくレオの攻撃は続いた。
先程とは違った喧騒の中ベビーベッドの赤ん坊はのんきにクァッと小さなあくびをしながら夢の中にいた。
88名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 10:17:18 ID:RlR3asoN0
あとがき

しめて32行、2048バイト。きっちり詰め詰めで何とか1レスだけで済ますことができた。
満足している。反省などしていない。
会話分だけで済ましたかったが、やはり登場人物が3人ということで普通の形式をとった。
いくつか前のスレでレオカニの子供の名前は何にする? という議論がちょろっとあった。
その中で大河というのがあったから拝借させてもらった。
というか、ぶっちゃけ大河というのはオレも考えていたものだが。レオ=ライオン 大河=トラ ということで。
決して某大戦5からではない。大神一郎はキモカッコイイ。
甲太という名前だが、甲を「かぶと」とも呼べるのでそうした。つまりカブトガニだ。
どっちがいいだろうか。なごみママと同じく異口同音「こうた」にするか。それとも大神一郎の甥っ子にするか。

ただ問題は、きぬがレオの攻撃に耐え切れそうにないということだ。
あっという間に二人目の子供ができちまう。どうすればいい?
89名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 11:26:38 ID:2Zv3wXcp0
>>87
GJ!
90名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 14:10:07 ID:fDv3u74O0
>>88gj 「つっつく」「つっつかねー」はてめーら(レオきぬ)の間での問題だ
91名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 16:16:46 ID:u7jUUQ7P0
>>87
GJ! 続くのかな?w

>>議論
書き手も読み手もどちらもマナーを忘れずに。
92名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 16:29:02 ID:fDv3u74O0
あのー。
野暮なつっこみはしないほうがいいかなあ。
だいたい子ども生まれて一週間以内に名前決めるわけだろ
お産の後一週間以内でSEXはしんど(ry
93名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 16:29:40 ID:nvx01+sv0
      ,.'⌒
     '´ `´`ヽ
    ル 〈ノ从リリ゙  おk
   '从∩゚∀゚ノi
      ヽ)个iつ
     く/_|j〉
     (./し'
94名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 20:02:10 ID:HhehbDKX0
>>92
乙女さんならその日にいけそうだけどな。
95名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 21:03:56 ID:J755Amej0
カニとレオでも喧嘩すんだなあ・・・GJ! >>87
まあカニは最後ので折れそだけどww読んでてほのぼの
するのがママシリーズ
96名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 21:07:31 ID:p+yfw8/g0
>>95
ケンカという名のイメージプレイの気もするがw、面白いな。
97名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 21:58:18 ID:AhNdg1SL0
>36
姫「なごみんは・・・蠍ね」
なごみ「・・・・・」
乙女「なるほど、椰子は『針で鋭く突き刺すような』視線が得意だからな」
姫「ううん、髪型」
なごみ「安直過ぎて言葉もありません」
98名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 22:02:10 ID:p+yfw8/g0
よっぴー「本当にありがとうございました」
99名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 22:29:38 ID:a5RXbPfh0
>>97
っぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ
なまえがでてこねぇぇぇええええっぇ
スコーピオのあいつはなんて言うんだっけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜

てことはypは牡羊だな。>36じゃ双子になってるがw
100名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 22:33:59 ID:e0+h3ACj0
ヒントはコーヒー牛乳っぽいものだな。
101名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 22:36:55 ID:a5RXbPfh0
>100thx
即レス39。
体力飲み物か。これでぐっっすり寝られるぜ
102名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 23:10:36 ID:AhNdg1SL0
>99
>36のよっぴーがジェミニな件
ヒント:二重人格(?)
103新たなる試練 01:2005/12/07(水) 23:23:56 ID:e7QY7YGw0

「おう、入れ」

扉をノックをすると、向こうから館長の低く太い声が返って来る。

「二年C組、対馬レオです。失礼します!」

はっきりとした大きな声で挨拶をして入室する。



――――――と、そこには、



「む、来たか」

あれ、乙女さん?

「ハロ〜」

姫も?

「お待ちしておりましたわ」

それに、祈先生?

てっきり館長一人かと思いきや、見知った人達の姿もあった。
104新たなる試練 02:2005/12/07(水) 23:29:28 ID:e7QY7YGw0
二学期の期末テストの最終日。俺は放課後になって突然、館長に呼び出しを
受けた。

「対馬よ、まずは座れ」

応接用のテーブルと囲んだソファーの上座に、ずっしりと構えた館長から命
令されたので、いそいそと空いている場所に座る。座った左隣に乙女さんが、
テーブル挟んで向かいには姫と祈先生がという席次だ。

「今日、お前に来てもらったのは他でもない。次期、風紀委員長の件でな」

館長の第一声は意外なものだった。

ほっ、悪い話題じゃなくて良かった。そうだよね、実際身に覚えないんだし。
館長直々の呼び出しだったんであれこれと考えたけど、乙女さんと一緒にし
た館長との約束は固く守っているんだから、心配することは何も無かったか。
おっと、今は館長の話に集中しないと。

「竜鳴館では、代々風紀委員長を決める際、館長である儂、現職の生徒会長、
そして、現職の風紀委員長の三者合議によって候補を立てることになってい
るのだが」

そういや生徒手帳にそんなことが書いてあったような?マズイ、うろ覚えだ。
ていうか、この学園の生徒手帳ときたら厚みがハンパないのだ。はっきりいっ
てまともに読んでみようという気になれない。それというのも、学校行事で
行われる各種競技のルールとルーツが、ギッシリ載っているせいなのだ。お
まけにソッチの内容が、トンデモというか電波というか、とにかく胡散臭い。
編集協力に某中国系の出版社が関わっているともっぱらの噂だ。
まぁ、俺も今は生徒会役員なんだし一度はちゃんと読んどかなきゃな。
105名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 23:29:51 ID:dC3mExjR0
支援
106新たなる試練 03:2005/12/07(水) 23:31:22 ID:e7QY7YGw0
「館長と私と乙女センパイとで話し合った結果、来年度の風紀委員長候補と
して対馬クンの名前が挙がったってわけ」

と、そんなことを考えていたら、館長から話を引き継いで姫が言った。

竜鳴館の風紀委員長は学園の秩序の守護者として、他の一般委員とは異なり、
校則違反者や校内への無断侵入者に対し、個人の判断に基づいて裁判と刑執
行の権を持っている別格の存在。
加えて、代々、館長よりシンボルとして、日本刀、地獄蝶蝶を与えられ、有
事の際、館長から抜刀の許可が下されれば、武器としても使用することを許
されている。
学校に侵入したブルマ泥棒が車で逃走中のところに、乙女さんが走って追い
つき、地獄蝶蝶でもって車体を一刀両断したことは、今年、竜鳴で起きた事
件の中でも最も有名になった一つだ。事件の顛末と乙女さんの活躍は週刊ド
ラゴンの一面記事を飾り、爆発炎上する逃走車を背後に、抜き身の地獄蝶蝶
を持った乙女さんの勇姿が、デカデカと添えられていた。



――――――って、そんな乙女さんの後継者に俺が?
107新たなる試練 05:2005/12/07(水) 23:42:35 ID:e7QY7YGw0
「えっ!?えぇぇぇっ!?」

思わず立上がって叫んでしまった。あまりに意外な展開に脳がフリーズしかける。

「落着け、レオ。まったく、私は姉として恥ずかしいぞ。話を良く聞け。まだお前は候補に挙げられただけだ」

渋い顔の乙女さんが訂正を入れつつ、俺の袖を引っ張る。……っと、座んなきゃな。
いや、でも、“まだ候補だ”って言われても十分驚きなんですけど?なんていうか、ちょっと身に余るっていうか……

「二年生になってからの対馬クンの功績を評価してってこと。副会長として生徒会の仕事はきちんとやってるし、最近じゃ私の期待以上の結果も見せてもらってるしね」

「勉強の方も、中間、学力テストと大飛躍で成績を上げられたことも関係しておりますわ。先ほど私、期末テストの採点を終えましたけれど、もちろん合格でしたわ、対馬さん」

俺の内心を見透かして、疑問に答えたと言わんばかりの姫と祈先生。
誉められるのは悪くないけど、それもこれも、館長との約束を守り、乙女さんとの交際を周囲に認め続けさせるためにやってることだしなぁ。乙女さんにしごかれつつ頑張ってきたら、結果そうなりましたってだけだし……

「まー、それもこれも愛しの乙女センパイのために頑張ってるからよねー」

やっぱり解ってんじゃんっ!俺をいじりたいだけだったんですかそうですか。

「鉄さんの対馬さんへの内助の功、ですわね」

あのスパルタをそう言うのはちょっと違うと思います。あー、でも、乙女さんと俺は、その、将来を誓い合った仲だし、その点での違いは無い気も?……イカン、考えてたら照れてきた……

「おほんっ!」

と、そこに聞えてくる乙女さんの咳払い。あ、マズ……
108新たなる試練 06:2005/12/07(水) 23:46:08 ID:e7QY7YGw0
「姫、それに祈先生も。今はそんな話をしているときではない。レオ、お前もデレデレするな」

……やっぱり叱られました。俺と違って、乙女さんって、人前で二人の仲を冷やかされたりしても凄く冷静なんだよなぁ……

「はーい」
「はい、ですわ」
「は、はい……」

やれやれと形だけの返事をする二人。俺は色んな意味でションボリ……



「では館長、続きをお願いします」

仕切り直す乙女さんの言葉を受けて、うむ、と頷く館長。途端、場の空気が引き締まる。

「対馬が現在良くやっているのは事実。それ故に次期風紀委員長候補とした」
「だが、儂等三人は候補にしたに過ぎん。あくまでな」
「立てられた候補を承認し、真に、風紀委員長として決定するのは――――――」

館長はそこで話を区切ると、乙女さんにアイコンタクト。万事了承しているのか、無言で頷く乙女さん。
そして、ズイ、とその手に握り締めたモノを俺へと突き出して言った。






「――――――この地獄蝶蝶だ」
109名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 23:50:09 ID:u7jUUQ7P0
紫煙
110103〜:2005/12/07(水) 23:50:42 ID:e7QY7YGw0
みな、すまぬ。ナンバリング間違えた。・゚・(ノД`)・゚・。
111新たなる試練 06:2005/12/07(水) 23:54:51 ID:e7QY7YGw0
「――――――――――――」



「……おほん、レオっ!」
「は、はいっ!乙女さんっ!」

たった今耳にしたトンデモな設定のせいで、またまたフリーズした思考回路が、乙女さんの声で元に戻る。

「これしきのことで情けなさいぞ、お前」

ご、ごめんないさいです。でもでも、決めるって刀が!?それを、“これしき”で済ませますか、乙女さん?

「ダメよ、対馬クン。不思議ウェポンを目の前にしたらワクワクするくらいじゃないと。男の子なら」

いやいや。それに、姫の場合“決して触れてはならない”とか言われてるモノにまで手を出して失敗しそうじゃん。“えりかはのろわれてしまった!”ってさ。

「――――この世には不思議なことなど何一つないのですよ、対馬さん」

あなたが言わないでください。ていうか、台詞の使いどころが完璧に間違ってます、祈先生。

「“信じられん”といった顔をしておるの、対馬よ。だが、この橘平蔵、決して嘘偽りは言わぬ。真実だ」

“自分が言うんだから間違いない”なんて説得は館長じゃなきゃ出来ません。偉大なり、漢、橘平蔵。

「――――解りました。信じます」

うむ、と、俺の言葉に館長は頷いた。
112名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 23:55:07 ID:fDv3u74O0
 
113新たなる試練 07:2005/12/07(水) 23:56:30 ID:e7QY7YGw0
「地獄蝶蝶はな、主を選ぶ意思を持つ刀なのだ。己が主と認めた者以外に、その刃を鞘より抜かせることを決してさせぬ」

ここからが本題。気を引き締めて聞かなきゃ。

「秩序の乱れには、時に力をもって対峙し、正さなければならぬ。だが、振るう力が弱ければそれも適わん。それ故に儂は刃を預けるのだ」

「心の正しくない者が力を振るえば、それは暴力に過ぎぬ。そのような者に刃を預ければ、過ぎたる力となろう」

地獄蝶蝶を指し、館長は語り続ける。

「正義は、必勝せねばならん。だが、力に溺れるは、正義にあらず」
「強き力と正しき心を兼ね備えた者であってこそ、竜鳴館の風紀委員長足り得る」
「地獄蝶蝶が主と認めるのもまた、強き力と正しき心を兼ね備えた者のみ」
「故に、風紀委員長が主となり、地獄蝶蝶が抜かせるのを許すは、必然」
「三者合議など、所詮は篩がけに過ぎん。学生としての本分を全うしているかどうか、のな」

もはや言葉をもって語りはしない、ということだろう。そこで話しを締括ると、館長は俺を見据えた。
そして、無言のまま、眼で俺に問い掛けてくる。



“――――――果たしてお前はどうかな?”
114新たなる試練 08:2005/12/07(水) 23:58:19 ID:e7QY7YGw0
……答えようがない。たとえ何か答えられるとしても、言葉での返事は、今この場には相応しくない。



――――――だから、俺が“できること”は、一つだけ。



「――――――乙女さん」

みなまで言わなくても伝わったのだろう。乙女さんは俺に地獄蝶蝶を渡してきた。
渡される時、乙女さんと眼が合った。だけど、それはあまりに一瞬で、乙女さんの眼がどんな表情をしているのか解らなかった――――――



地獄蝶蝶を握る両手が震えている。
両目はまるで吸いつけられてしまったように、持った手を見つめ続けている。
みんなが俺に注目している。どんな表情で俺を見つめている?地獄蝶蝶から目を1mmも外せなくなってしまったので確かめられない。

緊張が増す。鼓動が早くなる。
両手が更に震え出す。
ダメだ。
早く答えなきゃ、ダメだ。
そう、
これ以上震えが大きくなってしまう前に、
震えを止めるには、
こいつを、




こいつを――――――――――――
115名無しさん@初回限定:2005/12/07(水) 23:58:54 ID:fDv3u74O0
 
116新たなる試練 09:2005/12/08(木) 00:00:11 ID:ZRhoXUpZ0
――――――――――――抜けなかった。



力を込めて、再チャレンジ。



――――――――――――抜けなかった。



さらに、もう一回。



――――――――――――抜けなかった。






        ――――――つまり、対馬レオは、失格だってことだ。
117新たなる試練 10:2005/12/08(木) 00:03:37 ID:ZRhoXUpZ0
……はは、なんてこった。みんなの顔が見られない。物凄く気まずい。みんな黙っちゃったままだし。と、取合えず謝ったりした方が良いのかな?でもさぁ、なんて言えば良いんだよ……



「――――――何故だ?」



途方に暮れていると、重たい沈黙を破って乙女さんの声がした。

「あ、そのさ、乙女さ……」
「レオ」

だ、だめだっ!なにも言えんっ!それに、呼んでる声が怒ってるしっ!

「は、はい」
「地獄蝶蝶を渡せ」

そ、そうだ、早く返さないと。

おずおずと地獄蝶蝶を差し出す。と、途中でせっかちに引ったくられ――――――




「どういうことだ!?答えろ地獄蝶蝶っ!!」



――――――乙女さんの怒りが爆発した。
118名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:05:16 ID:tAKJaqjY0
四円
119新たなる試練 11:2005/12/08(木) 00:09:24 ID:ZRhoXUpZ0
「お前がレオも連れて来いと言ったのだろうがっ!」

うわ、激怒してるよ。でも、俺じゃなかったし、取りあえず安心して良いのかな?つーか、握り締めた刀に向かって怒鳴ってるのって、すげぇシュールなんですけど。

「まぁまぁ、落着いてください、乙女センパイ」
「落着けい、鉄」

姫と館長がなだめに入る。

「鉄さん、私が今から地獄蝶蝶さんとちゃんとお話できるように回線を繋げますから、深呼吸深呼吸」

祈先生がまずは話し合いを、と勧める。うんうん、まずは落着いて、それからちゃんと話し合うことが大切だよね。



――――――って、ちょっと待て。刀と話し合うってなにさ?
120新たなる試練 12:2005/12/08(木) 00:10:30 ID:ZRhoXUpZ0
「あのー、祈先生?つかぬことをお伺いいたしますが」
「対馬さん、ただ今こちらは取りこみ中ですわ」

いや、そんなことは見てて解るけどさ、でもね?今聞こえたのが幻聴とかだったら嫌だしさ。

「あの、話し合いって、そのー……地獄蝶蝶、と?」
「もちろんですわ」

良かったー、俺がおかしいんじゃなかったー。……って、なに安心してんの俺ってば!

「つーか、どうやってっ!?」
「私の占いで回線を繋いでさしあげれば、元々意思を持つ刀ですから人間との会話も可能になりますわ」

ふふーん、と得意顔で微笑む祈先生。凄いなー、占いってそんなことが出来るんだー。

「いや、それ絶対に占いじゃないしっ!?」
「――――この世には不思議なことなど何一つないのですよ、対馬さん」

だから、台詞の使いどころが完璧に間違ってますって。

「私がこの場にひかえていたのも、地獄蝶蝶さんと皆さんとの渡し役のためですわ」
「はぁ……」
「決して出番欲しさにいるわけじゃありませんのよー」

それは言わぬが花だと思います。
121名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:11:48 ID:+AnKOgEA0
 
122新たなる試練 13:2005/12/08(木) 00:12:59 ID:ZRhoXUpZ0
……なんだかもう、さっきまでの緊張と重圧はなんだったんだってくらいの不思議時空に突入してしまいました。

「では、始めます。鉄さん、地獄蝶蝶さんをテーブルの上に置いてくださいな」

黙って従う乙女さんと、水晶玉を、ぽん、と取り出し何やらブツブツと呟き始める祈先生。

「……第四より第七へ、第七より第四へ、今、異なりし二界を繋ぎ、我等、相語らんことを欲す!」

最初は聞き取れないくらいだった祈先生の声は段々と、そして、一際大きくなり――――――



「――――――――――――!!!」



………………っ痛 うー、目が痛い…… 急に眩しくなって……? あー、これは光に目がヤられたせいか。取合えず失明はしてない、な。……あっ! み、みんなはっ!?

乙女さん達の姿を確認するために、まだ痛みの残る目を気合で開く。焦点が合わず視界はぼやけている。ぎゅっと力を入れ目を瞬かせ、強引に視力を回復させる。

お、見えてきたぞと――――――――――――へ?

戻った視界の中、真っ先に目に入ったのは――――――



――――――見知らぬ女の子だった。
123名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:14:23 ID:/sX0gaUz0
支援
124名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:16:35 ID:i83/FQWr0
支援
125新たなる試練 書いてる人:2005/12/08(木) 00:22:02 ID:ZRhoXUpZ0
始めに、支援してくれた人、ありがとうございます。

投稿するのは初めてで、改行の規制とかで引っかかったりで四苦八苦でした。
読んでる人達に、その関係で迷惑がかかってなきゃ良いんだけど、どうでしょうか?

書込みの面でも内容の面でも突っ込みがあれば遠慮無くしてください。

今回はここまでです。つーか、ここまでしか書けてません。
126名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:28:28 ID:03KMt5ad0
うわー!続きが気になります!!
127名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:30:24 ID:GEm5eDB4O
うおおぉぉぉぉ!!続きが気になって眠れね〜じゃね〜か〜!



グジョブ!
128名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:32:20 ID:+AnKOgEA0
れ、連載モノだったのか…なんてところで切りやがるんだ。
明日の午後11時がが待ち遠しいぜ。GJ


とさり気なくプレシャーを与えてほくそ笑む俺ひとり
129名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:35:37 ID:paGXsx1i0
いやん擬人化w
蝶々たん誕生か!?
130名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:36:11 ID:tAKJaqjY0
>>125
うおおお、初めてですか?
頑張って続き書いてくださいな。
ワクテカしながら待ってます!!!GJ!!!!!
131名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:37:26 ID:+AnKOgEA0
蝶々たんとか言うなw

萌えるじゃないか・・・ばk
132名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 00:40:11 ID:sqoRvbmQ0
ぐあああ続きを!早く続きをおおおおお!

だがここまででもGJ!レオの心の動きが分かりやすいですぜ!
133名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 01:45:57 ID:aSsf50z70
ひゃぁぁぁぅぅぅんっ♪レオさんにつか握られちゃってりゅのぉ〜ぅ!
134名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 02:48:48 ID:JRldgqSq0
>>125
あんたは読み手の心をわしづかみにしたぜ!
もちろん、この俺の心もな!

GJ!!!
135名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 03:36:27 ID:ol7P41/i0
>>125 GJ
129の蝶々たん誕生か!? →これで神クラスになったよ
136名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 06:16:17 ID:epHarsYS0
レオ「やった!念願の地獄蝶々を手に入れたぞ!」


    私には関係ありませんから byなごみ
    欲しいなぁ・・・ねぇ、譲ってくれない?それ by姫
 にア 頃してでも奪い取る byカニ


なにをしてるか、貴様らーー!! by乙女
137名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 10:12:38 ID:KqSEmLrw0
前スレで予告したレオ×乙女さんの娘のお話、やっと出来ました。
時間かかった割りに短いですが(コレに関する苦労話はつまらないので割愛)。
では、いきます。
138対馬家の食卓 1:2005/12/08(木) 10:13:44 ID:KqSEmLrw0
朝の食卓。ずらりと並べたおにぎりを前に、凛は目を輝かせている。
「よく噛んで食べるんだぞ、凛。お米は八十八回噛まないとお百姓さんに申し訳ないからな」
「はい、かあさま。いただきま〜す!」
凛は元気よく返事すると、好物の具無しおにぎりにかぶりついた。
米が大好きな凛は本当に美味しそうに食べる。うむ、やはり米は日本人の心だからな。
それにこうして健啖ぶりを見せられると作り甲斐もあるというものだ。
「そら、ほっぺたにご飯粒がついている」
手を伸ばし、その柔らかな頬についていた米粒をつまんで自分の口に入れる。
「ありがとうございます、かあさま」
「うん。たくさん食べなさい」
「はぁい!」勢いよく食事を再開する。
多少行儀が悪いとも思ったが、まあこれくらいは構わないだろう。
「レオも、早く食べないと凛がみんな食べてしまうぞ」
「わかってるよ、乙女さん」レオは読んでいた朝刊をたたんだ。
「ね、とうさま」
「なんだい、凛?」
「おくちあ〜んしてください」
そう言って凛はおにぎりを一つ、レオに差し出した。
「お、なんだ、食べさせてくれるの?」
「はい♪」
「ん、じゃ。あ〜〜ん♪」
と、嬉しそうに大口を開ける。
差し出されたおにぎりをかじって、レオは凛に優しい微笑を向けた。実に父親らしい表情だった。
微笑ましいやり取りに、私も自然と頬が緩む。
139対馬家の食卓 2:2005/12/08(木) 10:15:14 ID:KqSEmLrw0
「おいしいですか、とうさま?」
「うん、おいしいね」
「わあ♪ かあさま、とうさまがおいしいって!」
凛は嬉しそうに、私に報告する。
「た、ただのおにぎりだからな。誰が作ってもそれなりの味になるに決まっているぞ」
「そんなことありません。ね、とうさま」
「そうだよ乙女さん。やっぱり乙女さんが握ってくれたおにぎりは格別だよ」
そういうと、二人は「ねー♪」と声を合わせた。
「う、いいから、早く食べなさい。二人とも遅れてしまうぞ」
こう、面と向かって褒められると、やはりくすぐったい。
「はーい」
しかし、手にしていたおにぎりを口に運びかけて凛はふと、手を止めた。
「どうした、凛?」
心なしか凛の顔が少し赤くなっている。具合でも悪くなったのか!?
凛は食べかけのおにぎりを見つめている。
「凛?」
「……これ、とうさまと『かんせつきす』ですね」
「ぶっ!!」レオが噴きだす。
この子は何を言い出すかと思えば……。
「り、凛、一体どこでそんな言葉覚えてきたの」
飛び散ったご飯粒を拾いながらレオが訊ねた。
「カニねえさまからおしえていただきましたが、なにか?」
蟹沢か。まったく、五歳の子供に何を教えているんだ。
「カニの奴め。後で泣かしておこう。あのね凛、あんな甲殻類の言うことなんか鵜呑みにしたら、めーなの」
「へいきですよ。りんはとうさまのこと、だいすきですから」
無邪気に言うと、凛はレオの歯型目掛けておにぎりにかじりつく。そして、幸せそうに微笑んだ。
「う。……はは、なんだか照れるなぁ」
140名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 10:24:54 ID:/sX0gaUz0
sien
141対馬家の食卓 3:2005/12/08(木) 10:25:11 ID:KqSEmLrw0
だらしなく笑うレオの顔を見た瞬間、なんとも言えない気持ちになった。
この気持ちは以前経験したことがある。
レオと付き合う少し前に、ある少女に対して抱いた感情に似ている。
嫉妬か? 私は凛にヤキモチを妬いているのか?
バカバカしい。凛は私たちの子供だぞ。間接キスごときで私がヤキモチなんて……。
わ、私なんか、レオと毎日毎晩本当のキスをしてるんだぞ。
……キスだけじゃなくてその先も……って、張り合ってどうする! 
これは、やっぱり嫉妬なのか!? そんな、娘に嫉妬など……。
でも、和気藹々と笑い合っている二人を見ていると、居ても立ってもいられなくなる。
レオに限って間違いなど起こらないとは思うが、ああ、でも、凛はとても可愛いし……。
平静を保とうとすればするほど、おかしな思考が湧き上がってくる。
いかん、いかんぞこのままでは! こんなことで心乱されるなど、修行が足りない証拠だ。 
「だあぁ〜っ!!!!」
私は勢いよく立ち上がった。きょとんとした表情でこちらを見る凛とレオ。
「ど、どうしたの、乙女さん!?」
「かあさま?」
「走ってくる!」
「え?」
台所を飛び出し、そのまま玄関へ向かう。
「ちょ、まっ、乙女さん! 走るって、仕事に遅れちゃうよ!?」
背後から聞こえるレオの声を振り切るように、私は家を飛び出した。
娘にヤキモチを妬くなど、言語道断。母親になって五年、私はまだまだ未熟だ!
一心に走って、己と対峙する。よき妻、よき母となるためには精進あるのみ!
走って走って、ひたすら走って、ようやく雑念を振り払った頃にはすでに昼に近かった。
結果、私は生まれて初めて遅刻というものを体験してしまった……。
ふ、不覚……。
142あとがき:2005/12/08(木) 10:28:51 ID:KqSEmLrw0
対馬家のご令嬢、凛ちゃんに関しては、わりとガッチリ設定を作ってから書きました。
細かいところまで色々設定しました。そんなもの多分使うことは無いでしょうけど。
で、カニねえさまと呼ばせたいがためだけに、とうさま、かあさまという呼称を用いました。
やりすぎかとも思いますが、つよきす世界のキャラとしてはこうした過剰な部分があってもいいのかなと。
判断は読んでくださる皆様に委ねます。気に入っていただけたら嬉しいです。
そんなわけで、なごみママやよっぴーママなど他のママさんたちよりもコメディ寄りのお話になりました。

支援してくださった方ありがとうございました。
では、これから出勤なので。
143SSD:2005/12/08(木) 12:08:01 ID:lwY37XKv0
>>142
すらすら読めて、しかも乙女さんらしさが出でたと思います。
GJです。
144名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 12:13:18 ID:Z7uFn1Jw0
>>137
いいよ〜乙女さん可愛いGJ!
145名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 12:17:31 ID:Vk2E07pG0
凛が萌え過ぎる!

俺もこんな娘なら欲しいよ、さぁ子作りしようよよっぴー!
146名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 12:35:35 ID:J/tmgxtTO
〉125
聖刀『蝶々』とか言ってみる。
その場合、レオはDNA登録のため蝶々たんとハァハァ
147名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 13:23:07 ID:9zAErw4T0
>>142
GJ!
かにねえさまテラモエス(〃▽〃)
148名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 15:26:43 ID:sqoRvbmQ0
>>142

果てしなくGJ!
149名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 15:58:33 ID:+AnKOgEA0
>>142GJ!

乙女→凛
カニ→大河・甲太
よっぴー→よつば
なごみん→ほのか・吼太

だっけ?
何か重複もあったか?
150名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 17:13:20 ID:J/tmgxtTO
そうなると凛ちゃんが姫を呼ぶときは何かナウシカチックになるな
151名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 17:17:43 ID:YKAD7BFd0
凛ていう名前みたとき
FATEのSSかと思った…
でもGJです!
152名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 17:25:33 ID:cZwanRfS0
>>150それわかる
153名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 17:35:15 ID:9zAErw4T0
>>151
俺はシャッホー思い出した…
154名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 18:52:49 ID:Vk2E07pG0
姉しよかと思ったけどね。
155名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 19:21:20 ID:HTF5Wead0
>>142
GJっす! 読みやすかった〜

>>149
別に固定しなくても。 作者の自由だと思うが。
156名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 19:40:07 ID:QhIVnxWH0
ですよね
157KENZ-C:2005/12/08(木) 19:55:48 ID:pJUKkzsx0
私の作品の8割が完成し、あとはクライマックスだけかな?
来週末には出来るかも。長いのであと2割が多い!
少々読み辛いかも知れませんので、改良をしていきたいと思います
158名無しさん@初回限定:2005/12/08(木) 21:11:36 ID:paGXsx1i0
>>135
お!初めて俺もこのスレに貢献したぞ

>>142
やばい、ママシリーズでこれが一番好きかもしれない!
5倍GJ!!!!! 続編、首を長くして待ってます。
159145:2005/12/08(木) 23:08:41 ID:z6o8uV790

  . ∩_∩ ;
  ; | ノ|||||||ヽ `
 , / ● ●|  
 ;, |\( _●)/ ミ
; 彡、| |∪| |、\ ,  もうケムリも出ねぇや・・・・・・でも幸せだなぁ、へへっ
 ./  ヽ/> ) :
(_ニニ>/ (/ ;
;  |   | ;
'  \ヽ/ / :
,  //\\ .  
;  し’ '`| | ;
160名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 00:34:29 ID:niq8zdhzO
      ∩___∩
   (ヽ  | ノ      ヽ  /)
  (((i ) / (゜)  (゜) | ( i)))  
 /∠彡    ( _●_)  |_ゝ \
( ___、    |∪|    ,__ )
    |     ヽノ   /´
    |        /
161名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 01:06:25 ID:H3zaT34n0
携帯でAA投稿できるのか
そういう専用ソフトでもあるのかな


と乙女さんが言ってた
162名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 02:03:03 ID:sIjFbzZH0
>>142 おまいはなんつうものをうみだしたんだ・・・!
GJでした。
163名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 04:53:22 ID:xXpbHsEc0
えーと・・・ままらぶ?
164名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 16:25:35 ID:XzM86EbL0
 前スレに梅としてM(S?)乙女さんが出ている件について。
165名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 17:09:47 ID:wqMH3ZbFO
MでSということは、モビルス(ry
166名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 17:14:04 ID:tyK8IlBT0
機動戦士オトメクロガネ
167名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 19:00:46 ID:H3zaT34n0
前スレ967のことかー!
168名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 19:38:41 ID:XzM86EbL0
969 :名無しさん@初回限定 :2005/12/09(金) 02:15:16 ID:oU/tXRJH0
「すまんレオ、ボトルシップを割ってしまった」
「な、なななな、くぁwせdrftgyふじこ!」
「私の失態だすまない。なんでもするから許してくれ」
「……なんでも? 本当に?」
「あ、ああ、鉄に二言はない」

「だからといってこれはないと思うのだが」
「何言ってますか。これは乙女さんが子供のころ俺に会うたびやってたことじゃない」
「ううっ、それはそうだが子供の話ではないか……。この歳でこれはちょっと……」
「なんでもするって言ったじゃない。それにこれは子供心に刻み込まれたトラウマの克服なんだから」
「しかし、いまさらお馬さんごっこは……」
「無駄口はなし、さー行くよ!」
「う、うむ」
「うむじゃない! ひひーんだろ!」
「ひ、ひひーーん」
169名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 19:39:15 ID:XzM86EbL0
970 :名無しさん@初回限定 :2005/12/09(金) 02:16:41 ID:oU/tXRJH0
ぴしっ、ぱしっ。
「い、痛っ、痛い」
「痛いじゃなくてひひーんでしょ」
「う……後で覚えていろ」
ぴしっ、ぱしっ。
「……あっ、あう。ひ、ひひーん」
……なぜだ。叩かれているうちに体が火照ってきたぞ。
ぴしっ、ぱしっ。
「あ、あんっ」
思わず声が出てしまうではないか!? 私の体はどうしたんだ。
「ほら走れ駄馬!」
「あ、あんっ。ひ、ひひーん。……あひゃぁんっ!?」
なんだこの感覚は? まさかこれは気持ちいい!?

「どう? 乙女さんも馬にされる気持ちがわかった?」
「はぁはぁ。ああ、まさかこんなに気持ちいいものだったとは。お返しだ私もしてやろう」
「えっ、ええっ!? ちょ、ちょとまっ……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

おかしい? レオは気持ちよさそうではなかったな。
男と女では感覚が違うのだろうか。うーむ。
……しかし、癖になりそうだなあれは。
……またレオのボトルシップをうっかり壊して、いやいや何を考えている私は。しっかりしろ鉄乙女。
……でも、気持ちよかったな。


971 :ノネコ:2005/12/09(金) 02:17:12 ID:oU/tXRJH0
フラグは立てた
後は頼む


無断で持ってきたのだが、いけなかっただろうか?
170名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 20:13:10 ID:wqMH3ZbFO
166 機動戦士オトメクロガネ
そこでよっぴーがすかさずこう言うわけですよ。
「対馬君、怖い人だけにはならないでね」


ガクガクブルブル
171名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 20:35:24 ID:H3zaT34n0
>>169作品別からSSスレに移動させるのはわかる・・・
作品別のスレや、コネタはSSスレ保存サイトに保存されてないからな・・・
だが!(ry
172名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 20:55:47 ID:+8K74a+o0
>170
よっぴー「エリーとレオ君、勝った方を愛してやるよ!アッハハハハハハハ!!」
173名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 21:37:03 ID:vKLG60o70
>>「カニねえさまからおしえていただきましたが、なにか?」

きぬの間接キスなんて可愛いものだぞ。少女ににちゃん語を教えている不埒者がいる!
174名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 21:49:28 ID:qEmJJOdY0
>>172
カテジナさん?
175名無しさん@初回限定:2005/12/09(金) 22:33:06 ID:glcTl2/H0
>>184
しかも乙女さんの娘だから自力で覚えたわけではないよな、絶対。

第一容疑者はフカヒレか。
176新たなる試練 14:2005/12/09(金) 23:56:16 ID:QJL2z++p0
やつを追う前じゃないけど言っておくッ!
俺は今祈先生の占い?をほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『俺は光に眩んで閉じた目を開けたら見知らぬ女の子がいた』

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
俺も何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
占い?だとかとにかく占い?だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…



――――――落着け、対馬レオ。オーケー、COOLに行こう。まずは現状を把握するんだ。

俺はソファーに座っている。その証拠に足を伸ばせば、目の前にある応接テーブルにぶつかる。
そして、視界が回復して真っ先に見えたのは、見知らぬ女の子だった。なぜなら、彼女が目の前にいたからだ。

“目の前にある応接テーブル”と“目の前にいる見知らぬ女の子”

今俺には、両方とも同じ位置に見えている。
さっきの光のせいで俺の視覚にやっぱり異常が起きて、遠近が狂ってしまったのだろうか?と、周りを見回してみたけれど、以前と寸分変らない。だったら、やっぱりこっちが異常なのだろう。

 目の前にある応接テーブルの“上に立っている”見知らぬ女の子

彼女が幼い女の子だったら、異常でもなんでもないけれど、どう見ても外見は俺と同じくらいで、背格好だけが見事に縮小サイズ。目測で推定、身長40cmくらいだ。

さて、現状の把握はこれくらいにして、そろそろ結論を出そう。つまり、これは――――――
177新たなる試練 15:2005/12/09(金) 23:57:38 ID:QJL2z++p0
「――――――パース ミス。没」
「無礼者」

…………速攻で突っ込まれた。

「やっぱ、ダメ?」

精一杯の愛想笑いを浮かべて彼女に聞いてみる。

「…………」

無言な上に無表情。あちゃ、機嫌を損ねてしまったか?だったらフォローが必要だよな?一応、初対面なんだし。

「あー、この前さ、フカヒレが“これ300体限定なんだぜっ!”って言って自慢して、その後カニにぶっ壊されて泣いてた、美少女モノのフィギュアなんて目じゃないよね」
「…………」
「なんつーの?生気が違うっていうの?」
「…………」
「あ、当たり前か!なんたって生きてる――――――」
「――――――お黙りなさい」

瞬間、空気が凍った。見かけは小さいのに、乙女さん並かそれ以上の迫力で俺を圧倒してくる。

「それ以上私に無礼を申すのであれば、斬ります。我が身の切れ味――――――ご存知でしょう?」

そう言った彼女の眼差しは、鋭くて冷たくて、それなのに美しくて、まるで刃を思わせた。
もう、認めるしかない。彼女がやっぱり――――――地獄蝶蝶なんだってことを。

「……わ、解った。ごめ――――――」
「――――――斬刑に処す。その六文、不要と思え」

えぇぇぇっ!!!謝ったじゃんっ!!!
178新たなる試練 書いてる人:2005/12/10(土) 00:02:47 ID:tiDjMlQ30
短いですが書き上がったところまで投稿しました。

何人かの方の予測通り、地獄蝶蝶タソの登場ですw ただし、ミニサイズ。リリカル蝶蝶タンでしたw

レオ君 DIEピンチなところで、ブツ切ってまた次回へ続きます。
179名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 00:22:40 ID:7RuDZBZ+0
>>178

G.J.
刀もツンデレなのね・・・。やっぱこのゲーム皆キャラ濃すぎ

がんがって続き書いてクレー
180名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 04:03:59 ID:ghlRx9qO0
リリカルだと?まさか幼女なのにさん付けで呼ばれるくらい凶悪なんではあるまいな?
そしてなにその七夜。
181名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 06:21:25 ID:375s8zJf0
>175
そこでロングパスだされると激しく困る件
182名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 12:04:17 ID:Q8dgflgnO
俺たちはとんでもない思い違いをしていたのかもしれない。
乙女さんはその名前から、てっきり「シャカ」だと思っていた。
だがみんな、思い出してほしい。城戸沙織は『小さい頃』、星矢たちを『馬にして遊んでいた』ということを。
そう、つまり。
乙女さんが、乙女さんこそが「アテナ」だったんだ!!
183名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 15:26:20 ID:/jw+eoD10
<<182
セイント見直してジャブに噴いた
184名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 16:38:30 ID:itx74MLA0
なごみ「でも、あの傍若無人振りは鉄先輩よりもお姫様の方が・・・」
姫「ってことは、私は幼い頃よっぴーに刺し殺されそうになってるわけね」
よっぴー「・・・・・・・」
フカヒレ「ねぇ、ところで俺の役は?」
祈「雑兵はお黙りなさい」
フカヒレ「うはぁ・・すいません。ごめんなさい」
レオ「声的には、しゅ・・・・(どすっ  ぐふ!」
スバル「わりぃ、ひじが当たっちまって」
185名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 17:19:57 ID:Q8dgflgnO
スバルはどうなんだろう。
父親を憎んでいる=フェニックス一輝なのか、
母子相姦ものが好き=マザコン=キグナス氷河なのか。
炎と氷、みごとに正反対だなぁ。
186名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 20:17:43 ID:bPDmjANQ0
何度でも蘇りそうな熱さで言えば不死鳥かね。
187名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 20:32:07 ID:VGqVq2K40
スバルはレオたちのアニキだからな!
188名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 21:25:37 ID:itx74MLA0
ねぇや「空也ちゃん、次のタイトル決まったわよ。『聖闘士空矢』」
空也「これ書いたのねぇねぇでしょ・・・・また字間違ってるし・・・・」
ねぇや「んー、でもある意味こっちの方がネタ的にはしっくりくるわよ。せいぜいスバル君に鍛えてもらってきなさい」
空也「え!?なんで!?」
ねぇや「>36」
空矢「あのネタまたひきずってたのか!」
ツイン「とかなんとかやってるうちに名前がかわってるわよ。イカ
うみゃ「高嶺お姉ちゃんは・・・シュラあたりかなぁ。頭にツノ生えてるし(・ε・)」
ツイン「う、うるさっ!あんたなんか海闘士じゃないの!」
ともねえ「あう・・・けんかは・・だめだ!」
ねぇねぇ「でたな冥闘士!」
ともねえ「あう?」
ひなのん「ふむ、我(みらくるver)と巴と瀬芦里の三人で柊家、いや冥界三巨頭か」
ねぇねぇ「ひなのん、要芽姉は?」
ひなのん「眠りをつかさどるヒュプノスなどよいのではないか?きがつくとよく居眠りしているしな」
ねぇねぇ「んじゃ対極のタナトスはほなみんで決まりだね」
いるか「わたしは・・・・」
ねぇねぇ「いるかちゃんは・・・摩周くんと二人でアフロディーテかなぁ・・・」
空也「でも薔薇飛ばすんだったら向こうにぴったりの人いるし・・・」


姫「はくちゅん!」


ねーたん「うう・・・・こんなネタじゃとてもストーリーなんてできやしない・・・胃が・・・・」
189名無しさん@初回限定:2005/12/10(土) 21:45:12 ID:X/gGZ/Lx0
さしみ やきにく みなごろし
めおと が おおい かえりやわ
とさかのえりまき やりようね

ぬ? 

190区区:2005/12/11(日) 00:01:11 ID:aH9p/cgv0
SS投下します、今度はネタじゃないですw
191区区1:2005/12/11(日) 00:02:14 ID:aH9p/cgv0
季節が終る頃に

―1―
 空から照りつける日差しがアスファルトの照り返しをより一層し強くし、街路樹からは
蝉の大合唱が聞こえている。
 この状況下では誰もが熱いというだろう。それもそのはず今は8月の初旬なのだ。
 そんな中、帽子を被った男が大きな石像の下で立っている。ここは待ち合わせに良く使
われる場所だ。彼は額から溢れる汗をハンカチで拭っている。
「熱いな・・・・。」
 男の名前は対馬レオ、竜鳴館高校に通う2年生だ。
 彼は別に好き好んでこんな場所にいるのではない、人を待っているのだ。
「しかし・・・遅いな。」
 レオが今日5回呟いたとき、一人の女性が彼の元にやってきた。
 その女性は胸元が大きく開いた服を着ており、そしてそれに負けてない位大きな胸をし
ている。
 しかし歩く速度は遅かった。
「お待たせしましたわ、対馬さん。」
「先生・・・30分の遅刻ですよ。」
「申し訳ございませんわ〜。」
 この女性の名前は大江山祈。レオの通う高校の教師をしており、なお且つ担任でもある。
「道が混んでいたので急いで来ましたけど、どうやら間に合わなかったようですわ〜。」
「急いでるならせめて走って来てくださいよ。」
 レオは呆れた顔でそう言った。
「そう細かいことを気にするようでは将来大物には成れんぞ。」
 肩に止まっている鳥がそう言った。
 この鳥はオウムという鳥で、皆から『土永さん』と呼ばれている。
「土永さん、祈先生が家を出たのは何時?」
「おおっと、それは口が裂けても言えんなあ。」
「後で唐揚げ買うから。」
「ぐっ、・・・いやいや、我輩そんな買収には応じないぞ。」
192区区2:2005/12/11(日) 00:03:20 ID:aH9p/cgv0
「じゃあ2つ。」
「ぬう・・・・・・しかたがない小僧、我輩がありがたい話しでもしてやろう。いいか祈
が家を出た時刻は・・・・。」
「それ以上喋ったら1週間ご飯抜きですわ。」
 祈がそう言った時、土永さんは固まった。
「・・・・おおっと、我輩熱さにやられて家を出た時刻を忘れてしまったようだ。」
「先生、それ卑怯ですよ。」
「世渡り上手とおっしゃってください。」
「屁理屈。」
「屁理屈も理屈の内ですわ。」
「はぁ〜・・・・・・。」
 レオは大きなため息をついた。
 一昨日の夜急にレオの携帯が鳴り、今日の約束を取り付けられたのだ。
 しかもその本人が遅刻してきたのである。
「それよりも対馬さん、今日はどちらへ行くのか考えてくれましたか?」
 祈は何事も無かったかのようにそう言った。
「えーと・・・・とりあえず映画を見にいって服でも買いにいこうかと思います。」
「なんだか普通ですわねー。」
 祈はお菓子を取り出し食べ始めた。
「普通が1番素敵なのです。」
「仕方がありませんわね・・・では参りましょうか対馬さん。」
 祈とレオは映画館へ向かった。
「そういえば先生。」
「なんでしょうか?」
「いつも同じ服着ているけど、他の服は着ないの?」
「他の服を着て欲しいのなら原画さんに頼んで下さい。」
「原画?」
「今のは大人のジョークですわ。同じ服がたくさんあるのですよ。」
「そうですか。」
193区区3:2005/12/11(日) 00:04:38 ID:aH9p/cgv0
 そうこう話しているうちに映画館の前に来た。
「じゃあこの『惑星戦争3』を見ましょう。」
「そうですわね。」
「我輩暗い場所は苦手だ、外で待っているとしよう。」
「鳥目だからなぁ。」
 2人は映画館に入った。映画は話題作であって面白い。
 外に出ると土永さんがすぐに祈の肩に止まった。
「我輩をのけ者にして見た映画は面白かったか?小僧。」
「そんな言い方しないでもいいじゃないですか。」
「事実を言ったまでだ。」
「はいはい、土永さんも対馬さんも喧嘩しないで下さい。」
 祈が嗜めるように言った。
「次は服を買いに行くのですわね?」
「そうです。」
「では我輩に似合う服を売っている店にでも行こうか。」
「そんな店無いです。」
「なんだとー、犬がタキシードを着るというのに我輩の服ぐらいあってもよいだろう。」
「その前にお昼にしません?」
「そうですね。」
 その後2人と1羽は昼飯を食べ、服を買いに行った。その後色々な所で遊んだ。
 そして日も暮れはじめた頃。
「先生少し休みませんか?」
「まあ・・・対馬さんったらお盛んですわねー。」
 祈は少し顔を赤らめ笑いながら言った。
「そう言う意味じゃ無いです。そこの公園で少し休みましょうと言う意味で言っただけです。」
「野外プレイはできれば勘弁していただけませんこと?」
「そっち方面から離れてください。」
「冗談ですわ。」
194区区4:2005/12/11(日) 00:07:49 ID:aH9p/cgv0
「そう言う会話は人前ではやめて頂けないかね。」
「土永さんの前だから、鳥前かな?」
 そして公園の中に入った。大きな噴水が水で美しい形を作っている。2人はそれが真正
面で見える位置に座った。
 しばらくして、さわさわと風が吹き始めだした。
「気持ちいですわねー。」
「そうですね。」
 祈は目を瞑り気持ちよさそうにしている。レオはその姿を見て笑顔になった。
 因みに土永さんは2人に気を使ったのか、少し離れた所にある木に止まっている。
「今日は夕方から涼しくなるそうですよ。」
「そうでしたか。」
 そして2人は風に己の身を任せた。
 しばらくしてレオが祈の方に目をやると、彼女は目を少し伏せ、真顔で砂場の方を見て
いる。
 そこには仲のいい姉妹が砂の山を作って遊んでいる。
「先生・・・・・。」
 その目は冷ややかな目をしていた。手にはあのペンダントが握り締められている。
 彼女は人前では絶対にそんな顔はしなかった。しかし一人になった時、よくそういう顔
をする。
 レオは祈と独特の歩調で付き合っている。その歩調に合わせるのはレオ自身いやではな
かった、むしろ楽しんでいた。しかし彼は彼女のそんな顔を見るのが辛い。そしてそれを
回避する術が自分には無い事に対して非常に歯痒かった。
「対馬さん・・・・私とお付き合いして楽しいですか?」
 2人の付き合いが始まった頃にはそんな質問はしてこなかった。
 しかし最近こういう質問をよくするようになる。
「楽しいですよ。」
「本当ですか?」
「本当です。」
「・・・・・・そうですか。」
195区区5:2005/12/11(日) 00:09:10 ID:aH9p/cgv0
 2人はしばらく押し黙った。沈んでいく夕日の中、ひぐらしの鳴き声だけがやけに大き
く聞こえる。
 吹いていたはずの風も止み、レオは額から汗が垂れていくのを感じた。
「では対馬さん・・・。」
 祈は口を開いた。
 レオはゴクリとつばを飲む。
「これからどこに行きますの?」
 あっけらかんにそう言った。
「え、ああ・・・・。」
 レオは少し拍子抜けした顔になる。
「まずは夕食を食べに行きません事?」
「そうですね。」
 レオは少々戸惑いながらもそう答えた。
「その後はまた考えましょう・・・・。」
「因みに我輩は焼き鳥が食べたいぞ。」
 いつのまにか土永さんが肩に止まっている。
「今日唐揚げ2袋も食べたじゃないですか・・・。」
「焼き鳥は別腹だ。それにビールと焼き鳥が無いと1日が終らないのだ。」
「どこのおっさんですか・・・それに俺、未成年ですよ。」
「馬鹿もーん、貴様は18歳以上だと明言したではないか。」
「まあ対馬さんも土永さんの言う事放って置いて、どこかおいしい店に行きましょう。」
「そうですね。」
「こらー、我輩を無視するなー。」
 そして2人と1羽は公園を後にした。
196区区6:2005/12/11(日) 00:10:28 ID:aH9p/cgv0
―2―
 お盆も過ぎると人の賑わいはだんだんなくなってくる。それはこのドブ坂でも同じ事だ
った。そんな中レオは疲れたように歩いている。
「先生も会いたいときは夜中だろうが電話かけてくるのに・・・そうじゃないときは全然
かけてくれないからな。」
 ため息混じりにそうぼやいた。
 8月初旬にデートをしたっきりで、それ以降2人で遊べていない。
 だから疲れているのである。
 レオもただ手をこまねいた訳ではない。自習という名目で学校に何度も足を運び祈先生
に会いはした。だが忙しいらしく、ろくに時間も作ってくれない。
「まあそのうち会えるだろう・・。」
 そう考えてレオは家路についた。
「さて、夕飯どうしようか・・・・。」
 彼はいつも同居している従兄弟の乙女に飯を作ってもらっていた。
 彼女は非常にまじめである。だからレオの成績が悪ければ、きっと夏休み中勉強を教え
ていたであろう。
 しかし98点というレオの期末テストの英語の成績を見て、安心して実家に帰った。次
に戻ってくるのは8月末の予定だ。
「適当に買って帰るか・・・・。」
 近所にあるスーパーで適当に買い物をする。
 そして少し歩いた時、偶然祈と出会った。
「先生、こんばんは。」
 レオは祈に近づいてそう挨拶した。思いもよらない所で会って彼は少し嬉しくなった。
「こんばんは対馬さん。」
 そう答える祈、しかしレオは何か違和感を覚えた。
「・・・先生、どこか具合でも悪いんですか?」
 そう言った時、祈の視線は僅かに下に向いた。
「いえ、私はどこも悪いところはありませんわ。どうしてそんなことを聞くのですか?」
「いやいや、どうやら俺の勘違いだったみたいです、すいません。」
「変な対馬さん。」
197区区7:2005/12/11(日) 00:11:39 ID:aH9p/cgv0
 そしてレオは思いついたように、こう祈に聞いた。
「そういえば先生、今日は夕食どうするつもりですか?」
「このまま家に帰って食べるつもりですわ。」
「じゃあ俺の家に来ませんか?」
「いやですわ。」
 祈はきっぱりと答えた。
「えー、どうしてですか。」
「だって対馬さんは・・・・ねえ?」
「俺に聞かないでください。」
 レオがそう言うと、祈は笑いながら答えた。
「冗談ですわー。」
「はぁ〜・・・・・。」
「早く行きますわよ。」
「そうですね・・・・。」
 祈とレオはもう1回買い物をして家に帰り、夕食を食べた。
 そして今テレビを見ながらのんびりしている。
「対馬さんお茶を下さいな。」
「どうぞ先生。」
 レオは空いた茶碗にお茶を注いだ。
「こういう時間はいいですわね〜。」
 目を細め、お茶を飲みながら答える祈。
「そういえば対馬さん、夏休み中にどこか行かれましたか?」
「いえ、バイトで3日ほど海に行きはしましたがそれ以外はどこにも。」
「寂しいですわね〜。」
「そう言う先生はどこか行ったんですか?」
「そんなめんどくさい事しませんわ。」
「まあ・・・そうだろうとは思いましたけど。」
 レオはやれやれといった感じに答えた。
「たしかにどこにも行きませんでしたけど、みんなでバーベキューはしましたよ。」
「みんなとは伊達さん、カニさん、フカヒレさん、の3人ですか?」
198区区8:2005/12/11(日) 00:13:49 ID:aH9p/cgv0
「そうです。」
 そしてレオはバーベキューの事を話し始めた。
「家の庭でやったんですけど、おいしかったですよ。」
「そうですか。」
「カニの奴が考えなしに肉を焼いたり、フカヒレがそれで焦げた肉を無理やり食わされた
りと色々面白かったですよ。」
「楽しそうですわね・・・・。」
「スバルが作った特性タレが肉に良く染みておいしいんですよねー。」
「いいですわね・・・・。」
「あとは・・・・・。」
 祈はその話しを寂しそうに聞いている。レオは話すのに夢中になってそれに気がついて
いなかった。
「・・・・とまあそんな感じですね。」
「3人とは学校でも仲が良いですわね。」
「そりゃあ付き合っている年数が違いますから、奴らは親友ですからね。」
「それはいいことですね・・・・。」
「・・・・どうしました先生?」
 レオは今になって祈が寂しそうにしている事に気が付いた。
「なんでもありませんわ・・・。」
「でも・・・・・。」
「対馬さん、もし3人がいなくなったらどうなさいますか?」
 祈はレオに突然そんな質問をする。
「・・・・想像もつかないです。」
「まあそうでしょうね・・・。」
「そんなこと考えた事もないです。」
「そんなものですわよね・・・。」
「先生・・・・・・。」
 祈はまたあの暗い昏い顔になる。レオは自分の家なのに妙に落ち着かなくなった。そし
て静寂が訪れる。
 しばらくしてレオはその空気に絶えられなくなり、何か話そうとした。
199区区9:2005/12/11(日) 00:15:13 ID:aH9p/cgv0
「あの、先生・・・・。」
「対馬さん、今日はご馳走様でした。」
「いえ・・・・・。」
「私そろそろ帰りますわ、土永さんも待たせてある事ですし。」
 そして立ち上がった。
「あと休み明けテストを作ったりと忙しくなりますら、しばらくは会えませんわ。」
「えっ?」
「そういうことですので、ではさようなら。」
 祈は帰る準備をし、レオに振り向くことなく帰った。
 後に残されたレオは不安な気持ちになっていく。
「先生・・・・。」
 そしてその不安はいつまでたっても消えなかった。それはあの時感じた違和感にも思え
た。

―3―
 夏休みが残り1日となった日の夜、レオはベッドに横になってボーとしていた。
 あの時会った日から彼は祈には会ってなかった。
 いや学校に行けばいる事は確かなのだが、全く相手にしてくれなかった。
「先生・・・・何してるんだろ。」
 レオはあの夕食を食べた日のことを思い出していた。
「先生の力になりたい。」
 しかし今の自分に何ができるのか。
 もし力になれたとしてもそれを受け入れてくれるのか。
 考えても考えても良い答えは出てこなかった。
「一体どうしたらいいんだろ・・・。」
 その時レオの携帯が鳴った。
「誰だ・・・・えっ?先生?」
 画面には祈と出ている。レオはすぐに携帯をとった。
200区区10:2005/12/11(日) 00:16:42 ID:aH9p/cgv0
「もしもし、レオです。」
『対馬さん今お一人ですか?』
「はいそうです。」
『じゃあ今から家に向かいますので扉を開けておいてください。』
「分かりました。」
 そして電話は切れた。
 しばらくしてピンポーンと鳴る音がした。レオは玄関に向かった。
「こんばんは対馬さん。」
「こんばんは先生・・・・こんな遅くにどうしたんですか?」
「いえ・・・・ただ貴方としたくなりまして。」
 祈は表情を変えずそう答えた。
「ああ、はい・・・・・・。」
「それではシャワーをお借りしますわ。」
「じゃあ上がって下さい。風呂場はあっちにあります。」
「対馬さんは、少し待って下さいね。」
「2階にいます。」

 祈は今シャワーを浴びている。
 そしてレオは混乱している。
 彼はこれまでに何回か経験はした。
 以前ならこれから起こる事を考えてドキドキしただろうが、今はそんな気分には到底な
れなかった。
 数分後バスタオルだけを巻いた祈が現れた。
「さあ対馬さん始めましょう・・・。」
 シャワーを浴びた祈は色っぽい。
「はい・・・。」
「ですがその前に貴方に聞きたいことがあります。」
「なんですか?」
 そして祈はバスタオルを脱ぎ、裸になってレオの隣に座った。
201区区11:2005/12/11(日) 00:18:13 ID:aH9p/cgv0
「私は今日危険日です。」
「えっ・・・?」
「それでも私を抱けますか?」
 祈はまじめな顔をしている。
「もし妊娠したら貴方は学校をおそらく辞めなければいけないでしょう。そうするともう
4人で集まる事は出来なくなります。」
 祈は淡々と語っている。
「そして私も教員を懲戒免職させられることになるでしょう。そうなればもうここにはい
られません。」
 そしてこう続けた。
「日常なんてすぐに破滅するものなのです。私もそれを感じた事がありましたから。」
 祈は遠い目をして何かを思い出している。
「それでも私を抱く事が出来ますか?」
 祈はレオを見つめた。その眼差しは真剣そのものである。
「・・・・・・。」
 レオはその目を見ながら考え始めた。考えた時間は数分のはずだが、それはお互いに無
限の時のように思える。クーラーが効いた室内は涼しいはずなのに、体は妙に熱かった。
 そしてレオは口を開いた。
「今は抱けません。」
「という事は、危険日でなければいいという事でしょうか?」
 祈は軽蔑の眼差しでレオを見つめた。
「それは違います。確かにみんなと過ごせなくなるのは辛いです。でもそういった事で抱
けない訳じゃないのです。」
「ではどういった理由ですか?」
「先のことを考えて抱けないのです。」
 レオは毅然とした態度でそう答えた。
「以前の俺でしたら抱くと答えたでしょうけど、今は違います。そんな考えではいけない
のです。」
 祈はいつのまにか真面目な顔になっている。
202区区12:2005/12/11(日) 00:19:22 ID:aH9p/cgv0
「なんでしたら高校を卒業して、ちゃんと就職するまではしないと言うのでも構いません。
むしろその方がいいと思います。」
 彼女は静かに聞いていた。
「こんな言い方は卑怯かもしれません。でも・・・・・・。」
「でも?」
「これが大人の、先生と一緒に過ごして成長した俺の考えです。」
 レオは冷静に熱く語り、祈を見つめる。
 彼の目には迷いが無かった。
 しかし祈は表情を全く変えない。
 しばらくして、レオの目を見つめてこういった。
「対馬さん・・・・合格ですわ。」
「えっ?」
「貴方の考えよく分かりました。」
「・・・・・・・。」
 いつのまにか祈は笑顔になっている。
「さすが対馬さんですわ。」
 祈は嬉しそうに言った。
 しかしレオは今の状況を理解する事が出来ない。
「・・・・・何であんな事聞いたんですか?」
 レオがそう言った時、祈はまた遠くを見つめるようにして話し始めた。
「最近また虚しさがこみ上げてくるようになったのですわ・・・・。」
「・・・・そんな感じはしていました。」
「それは貴方とのお付き合いが落ち着き始めた頃と一致するのです。」
「理由はなんですか?」
「はっきりとは分かりません、いつもの事だと思いましたわ。でも1つだけ確かな事があ
りますの。」
「それは?」
「私と貴方がいつまで続くのかと言う事ですわ。」
「俺はずっと続けたいです。」
203区区13:2005/12/11(日) 00:21:27 ID:aH9p/cgv0
「それに対して、どうせ時間が立てばすぐに希薄な関係に戻るだろうと結論づけたので
す。」
「そんな気持ちはありません。」
「ですから今日聞いたのですわ、貴方の覚悟を。」
「・・・・・。」
「そして貴方は正しい答えを出しました。」
 レオはあの時感じた不安や違和感が消えていくのを感じる。
 そして祈はレオの正面に正座で座ってこう言った。
「まだ先がどうなるか分かりませんが、今のところよろしくお願いしますわ。」
 祈りはお辞儀をしながらさらっと言った。レオはそれが信頼してくれている事の現れだ
と思った。だからとても嬉しかった。
「いえいえこちらこそお願いします。」
 レオもお辞儀した。
 そして
「では対馬さん、そろそろ始めますか。」
「えっ?でも危険日だって・・・。」
「あれは嘘ですわ。それに避妊薬を飲んでおりますから大丈夫ですわ。」
「でもあんな事言った手前だし・・・・。」
「貴方もゴムをつけてください。そうすれば妊娠する可能性はほぼありませんわ。」
「う〜ん・・・・。」
「それに私にこれ以上恥をかかせないでください。」
 そう言って祈は顔を赤く染める。そしてレオも赤くなる。
「・・・・分かりました先生。」
「では・・・・・。」
 2人は肌を重ね合わせる。この日レオは甘い時間をたっぷりと過ごした。
 翌日帰ってくる乙女の事をすっかり忘れて。
204区区14:2005/12/11(日) 00:22:45 ID:aH9p/cgv0
―4―
 空には鱗雲が浮かび山の頂上あたりでは紅葉が始まった頃、竜鳴館高校の片隅でレオと
祈がベンチに座っていた。
 正確には祈がレオに膝枕をしているのである。因みに今は授業中である。
「先生、こうして学校でゆっくり過ごすのもいいものですね。」
「ええ・・・。」
 レオは祈の膝の上で気持ちよさそうにしている。
「因みに俺と付き合って何か変わった事ありますか?」
「そうですわね・・・・睡眠薬を手放せた事ぐらいですわ。」
「それはいいことですね。」
 レオは嬉しそうに言った。
「それと乙女さんを説得してくれてありがとうございます。」
「いえいえ、大した事ありませんわ。」
 あの後祈はレオの家にそのまま泊まってしまった。翌日帰って来た乙女に見つかりひと
騒動起こった。
「鉄さんは単純な性格をしていますので、からめ手でかかればあっという間ですわ。」
「そうですか・・・。」
 最終的には無理やり乙女を納得させた形にはなったが、それにより自由に会う場所を確
保できた。
「今週末またお邪魔させて頂きますわ。」
「カニにばれないようにうまくしてくださいね。」
「彼女は勘が鋭いですから油断できませんわ。」
205区区15:2005/12/11(日) 00:23:58 ID:aH9p/cgv0
 祈は笑いながら言った。
「先生、俺このテンポでの付き合いが気持ちよくなってきましたよ。」
「それは何よりですわ。」
 祈は前より少し柔らかくなった。レオもそれが嬉しい。
「べたべたするより、こっちの方が長く続きそうだと思いませんか?」
「そうなるといいですわね。」
 口ではそんなことを言っている祈だが、内心続くだろうと思っている。
 そしてレオはずっと続けてみせると思っている。
 2人の付き合いは始まったばかりだ。
 しかしそれは永遠に続くであろう。
 2人に幸あれ。

END
206区区:2005/12/11(日) 00:29:18 ID:aH9p/cgv0
あとがき

まず最初に言いたいことがあります、それは

前回はスミマセン。

あれ書いたのは紛れも無く私です。
原因はスレッドの空気読めなかった事みたいですね、以後気をつけます。

今回は書く事も載せる事も緊張しましたw
結構うまくかけたと思います。因みに3日かかりました。
皆さんどうでしょうか?できれば感想お願いします。
今度はカニあたりでも書こうと思います。
ではまた。
207名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 01:06:29 ID:JCiEi4T/0
GJ!!
208名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 01:15:43 ID:KHVevstm0
GJ!!!!!!!!
209名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 01:25:47 ID:zYhMMyGN0
>>206
読み始め悪夢再びかって不安があったけど…GJネ!
210名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 02:15:56 ID:zHwXLelS0
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
よかったよ!!!!!!!!!
211名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 02:27:18 ID:Lr5JxxI10
よかったよ〜。
前の程度を気にするのは気が小さ過ぎだと思いますしね〜。
212名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 03:30:02 ID:HbQfYJw80
何も言うことはない!GJ!
213名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 08:33:19 ID:FaEbnYfF0
GJ!!!す
214KENZ-C:2005/12/11(日) 08:37:19 ID:fwJO9Tc/0
今夜あたり投下したいんですけど、いいかな?

徹夜間違いないかも。
215名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 09:33:13 ID:zHwXLelS0
もちろんOKだぜ!!
今から15時間ほどワクテカしながら待たなくちゃいけないのか…OTZ
頑張ってこの状態維持し続けてみせるぜ!
俺はやれば出来る子!!
216名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 11:38:04 ID:9rKGE5ve0
>>215休憩してこいよお。
おまいがPCの前にずっと陣取ってたらボクが区々のSSをよめねーじゃん。
だいたい二人でPCやろうってのが無理があるんだ。
あといいかげんダイヤルアップ回線はやめような。
217名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 12:23:28 ID:1yygOhE+0
>>216
んじゃ、ひとんちでネットサーフィンすんなよな。
218名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 12:27:14 ID:Nj9TapF+0
>215-217
やぁ、これは仲のいいカニとレオですね
219名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 13:26:04 ID:G8xXQnpJ0
ありきたりだけど性別逆転モノも読んでみたい
220名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 13:33:17 ID:Gm/OQ3nuO
兄様とにぃにぃにやられまくって従順になる空也きゅん
221名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 13:38:58 ID:maS0tjZQ0
祈センセー、出番です
222名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 15:50:02 ID:uNOrmE1W0
とりあえず、オメガスターとハイパークリちゃんは入荷されてくるのかどうかだけ知りたい。

はやくしないと、7章の段階でムラクモ改からガルディブレイザーを作っちゃうぞ!
223名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 15:51:06 ID:uNOrmE1W0
ふははははははっ!!
ゴバーク!!

カニママの続きを構想するか・・・
224KENZ-C:2005/12/11(日) 16:20:31 ID:fwJO9Tc/0
あと2〜3時間ぐらいで投下するよん
225名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 17:23:31 ID:hJt2JUb+0
まってるぜ〜
226KENZ-C:2005/12/11(日) 18:22:31 ID:fwJO9Tc/0
投下いたします
227騎士であるがために(1):2005/12/11(日) 18:23:33 ID:fwJO9Tc/0
〜プロローグ〜

エリカがキリヤカンパニーを乗っ取ってから約1年後、俺達はかなり多忙な日々を送っていた。
海越え山越え国境越え、海外の財界を巻き込んでの「戦争」は当分終わりそうに無い。
まあ、敵対していた親族一同をことごとく潰し、粉砕し、抹殺したので周辺の危険分子は一掃されただろう。
エリカのリーダーとしての手腕はキリヤカンパニーの発展に更なる拍車をかけた。そして世界でも指折りの世界企業に成長しつつある。
そんなエリカは今や時の人となり、世界の経済界でも一目を置かれている。彼女と「お友達」になろうとする代議士などのお偉いさんは数多かったが、エリカは構いはしない。
そんな輩と手を結ばなくたってやっていく自信がエリカには満ち溢れている。
だけどいつもエリカの周りは敵だらけだ。
だから、俺はエリカを守っていく。

―――騎士として
228騎士であるがために(2):2005/12/11(日) 18:24:15 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 1 : Queen Erika〜

「乳揉〜ま〜せ〜ろ〜」
決してそこらのセクハラオヤジの発言ではない(汗)
「エリー! ちょっと〜!」
佐藤さんに抱きつき、豊満な胸を鷲掴みにしようとしていた。
「ふぅ……」
乙女さんはため息をつき、エリカの脳天に軽くチョップ。
「はうぅっ!」
「姫、いい加減にしないか。佐藤が参ってるぞ」
どうやらストレスが結構溜まってるらしい。タフなエリカでも最近のハードスケジュールには目が回る様だ。「アレ」がご無沙汰気味なのもあるだろうけど。俺は決してこの年で○ンポではない。
「私、欲求不満なのよ〜!」
「そんな事、人前で言わないでよ〜!(私はずうっとそうなんだけどね)」
「うー。揉みてー」
俺たち3人はため息をつく。
一般の方々の好奇の視線を浴びる俺達。
「この仕事が終わったら、少し休みを貰いたいわね……」
霧夜エリカ、秘書の佐藤良美、警護の鉄乙女、そして俺、対馬レオ。
空港でこんなやり取りしてるのがキリヤカンパニー代表だとは誰も思わないだろう。
229騎士であるがために(3):2005/12/11(日) 18:26:43 ID:fwJO9Tc/0
ピピピピピ

佐藤さんの携帯電話の着信音が鳴る。
「ハイ、ハイ……。え? わかりました…」
「どうしたの? よっぴー」
「今、連絡があって、カンパニー専用機が故障しちゃったらしくて…。この空港から出る一般の便に無理矢理割り込ませてもらったからそれに乗ってくれって(なんか声が震えてたけど……なんだろ?)」
メガネを直しながら佐藤さんはスケジュール帳を確認する。
実言うと次の行き先は沖縄。海のシーズンなのだが、リゾート目的ではない。
「整備班め…。帰ったらお仕置きね」
それはそうだ。代表の命を預かってるのだから。

1時間後、そして機内。俺と乙女さんでエリカを挟む形で座席に座る。
「沖縄に着くまでの間、休憩を取ったらどうだ? 姫」
「ん〜そうね。少し時間があるようだしそうさせてもらうわ。じゃ、おやすみ、レオ」
「ん、おやすみ」
そう言うとエリカはすぐ寝てしまった。かなり疲れていたのだろう。エリカは俺に寄りかかり、寝息をたてる。髪のさわやかな匂いが俺の鼻をくすぐる。
(いいな〜、エリー)
「レオ、お前も寝ておけ。私が見張ってるから安心しろ」
「うん。わかったよ。乙女さん」
俺もお言葉に甘えて眠らせてもらう。俺も睡魔に襲われ、眠りについた。
それが俺達にとっての束の間の休息だった。
230騎士であるがために(4):2005/12/11(日) 18:27:37 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 2 : 動きだす陰謀〜

私は目を覚ました。薄目を開け、窓の外を見ていた。
(妙ね…)
とっくに沖縄に着いてもいい筈なんだけど。
しかも外の景色は一面海ではなく、山々の景色が広がっている。
(まさか……)
その答えはすぐ後に明らかになった。
(何? 動けない!?)
手足に拘束具、何故?
「乙女センパイ、レオ! って…?」
護衛の二人も同じ有様だった。もちろんよっぴーも。
「お目覚めかな? 霧夜エリカ嬢」
私の脇には数人の男達が。日本人のようだった。
「鉄一族の者にはまともに太刀打ち出来ないからな。眠ってもらった」
乙女センパイの手足には、チタン製と思われる鎖が巻いてあった。
「大人しく降りてもらうぞ」
恐らく薬を飲まされたのだろう。体が言う事を聞かない。

飛行機が着陸した後、銃で武装した男たちによって乗客たちは外に降ろされた。
着いたのは日本ではないどこか。
窓からは戦闘機や装甲車なども見える。
明らかに日本とは雰囲気が違う場所。
ただ、私はとんでもない事態の渦中にいる事がわかった。
231騎士であるがために(5):2005/12/11(日) 18:28:33 ID:fwJO9Tc/0
「ようこそ。霧夜エリカ殿」
一人の中年の男が両脇に屈強な男を引き連れて私の目の前に現れた。
日本人では無いけど流暢な日本語だった。
「ここは”私の”空港なんでね。民間の者は一切いない」
(どういうこと…?)
「簡単に言うと、私設軍隊の基地でね、私の力だよ」
私設軍隊を持つほどの力を持っているこの男。一体何者なのか。
単なる金持ちではない事は確かね。戦闘機とかがある私設軍隊を持ってる事自体が異常よ。恐らくはこの国全体を牛耳ってる財閥クラス以上の組織である事は間違いないわ。
「私について来てもらおう」
私は男たちに抑えられながら飛行機を降りようとした。
私はその途中、飛行機の脇にはたくさんの人だかりがあった。
「サア、ココニ全員並ベ!」
数人の兵士が叫ぶ。片言の日本語のようだ。
眠っている私の側近以外の乗客百数十人。その中には見覚えのある人の姿があった。
(え? スバル君、カニっち、それになごみん!? フカヒレ君も?)

「オイ、コラ。ココナッツ! なんでテメーがここにいんだよ!」
「知るか、バカガニ。ここにいて何が悪い」
「おいおい、オマエらちょっとはこの状況考えろよ」
「そーだぜ? スバルの言うとおりにしとけよ」
「うるさい! 潰すぞ!」
「ヒイィッ!? ごめんなさい!」
「懐かしい光景だな、オイ」
「オ前タチ、何ヤッテイル!!」
一人の兵士が銃を構えて、4人を威嚇する。
「だってさ、大人しくしてようぜ」
232騎士であるがために(6):2005/12/11(日) 18:29:44 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 3 : 男が狙うモノ〜

沖縄に着いたのか?
あれ、動けない?
「対馬君! 起きて!」
「ん? 佐藤さん、おはよ〜」
「おはよ〜。じゃないよ対馬君!」
「馬鹿者。この状況が分からんのか」
俺と佐藤さんは拘束具、乙女さんなんてすごく頑丈そうなのがついていた。
「……新手のSMプレイ?」

(しばらくお待ちください)

「この馬鹿者が!」
「この状況でボケるなんてすごいね……」
「…ツ、ツッコミありがとうございます…」
ちなみに食らったのは連続ヘッドバッド。(手足使えないので)

乙女さんから今までの流れを説明してもらった。荷物で携帯電話は取り上げられている。俺も携帯電話は取り上げられたが、胸ポケットの中にあれがあるのを確認して安心した。佐藤さんもアクセサリーやメガネは取り上げられてない。
「…まあ、状況は分かったけど。どうする? 乙女さん」
「まあ、まずは姫がどうなるかだな。見たところ犯人は姫に用があるようだからな」
俺達は地下の部屋に閉じ込められているらしい。トイレ付きみたいだけど。
脱出方法を探さなければならない。
とにかく、俺はエリカが心配だった。
233名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:32:08 ID:5P09+jM80
試演
234名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:32:20 ID:2TqRWfj+O
支援
235名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:32:21 ID:zHwXLelS0
つ@
つ@
つ@
つ@
236騎士であるがために(7):2005/12/11(日) 18:32:53 ID:fwJO9Tc/0
「表向きは共産主義者のテロリスト集団による犯行によるものになるでしょうな」
ここはこの男の屋敷らしい。さっきの空港が一望できるほどの小高い丘の上にある。
このハイジャック事件はこの国のなんらかの情報操作を受けるだろう。そしてこの男が首謀者であることは闇に消されていくに違いない。
部屋は広く、豪華な装飾品などもすぐに目に入る。
自己紹介によれば、この男の名前はクルスト・ノイマン。20年前、この国に亡命。経済的手腕を発揮し、ノイマン財団を発足させるに至る。現在、この国を裏から操る実質的支配者である。日本には隣国経由で何度も旅行に行ったことがあるので日本語はかなり流暢。
現在、この国は日本とは国交を開いていない。

「エリカ殿、この紅茶がお気に召さないようで? 最高級の物なんですがなあ」
「あいにく、私は猫舌ですので」
猫舌なのは嘘ではないけど、また薬を飲まされたらたまったもんじゃないわ。
向こうから自己紹介の後、目の前に座る男との会談に臨んだ。手足は不自由なままだけど。
「で、何が目的なのかしら?」
まあ、金なのは確かでしょうけど。
「……プロジェクト・EIK(エイク)」
その言葉を聞いて、私は焦った。なぜ外部の人間がこの事を知っているのか。最高幹部クラスしかこのプロジェクトを知らないはずだった。その原因は一つしか無かった。
(スパイね……!)
まさか足元に敵がいたとは。私もまだまだ甘い。
「データの入ったメモリーがあるはずですよ」
「仮にそんな物があったとしても渡せないわね」
「…ほう。こちらで存在する事実は確認済みなのですが。まさか何の意味も無しに人質をとったと思ってるんじゃないのですか?」
237騎士であるがために(8):2005/12/11(日) 18:33:50 ID:fwJO9Tc/0
「!!」
「まあ、あなたが私と手を組んでもらえれば無駄な血を流す事は無いのでしょうが。良いでしょう。あなたに少しの猶予をあげましょう。6時間差し上げます。お連れしなさい」
屈強な男2人に部屋へ連れて行かれた、んじゃ無くて担がれた。部屋に入り、ソファーの上に降ろされると手足の拘束具が外された。
男2人は黙って出て行った。しっかりとドアをロックしていったが。
部屋はかなり綺麗で、ホントに自分が人質なのか疑いたくなった。ティーセット、フルーツの盛り合わせ、TVにラジオ、ベッド、冷蔵庫、あらら、それにパソコンまで。でも食べ物には手を出さないほうが良いわね。監視カメラはしっかりとついてる。に、しても…
(助かった〜)
私はお手洗いへと駆けて行った。
(「アレ」は間に合ってくれるかしら? ここから出るのはレオ達次第ね…)
238名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:34:23 ID:zHwXLelS0
私怨
ちょw
239騎士であるがために(9):2005/12/11(日) 18:35:38 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 4 : 野望は私のために〜

「結局、ここにいなきゃなんねえんだな」
オレ達は外で色々確かめられて、また飛行機の中へ戻された。
「なー、スバル。あの連れてかれた人らって…」
「なんだ、カニ。気付いてたのか」
「あたりめーだろ。間違うワケがねー」
「お姫様も連れてかれたみたいですね。佐藤先輩も」
「乙女さんが捕まってるってのは意外だったな。どう思うフカヒレ?」
「捕まって、乙女さんも、姫も、よっぴーも色々な道具で拷問されて……ハァハァ」
「「「 市ね 」」」

ボグシャーン!!

「時と場合考えやがれ!」
「このダボがぁ!」
「キモいです」
オレ+カニ+椰子のトリプルキックが炸裂。フカヒレの顔面には靴の痕が3つ。
「レオ達を助けてやりたいんだがな。あそこの屋敷に向かって行ったみたいだが」
「無理でしょう。外に見張りもいますし」
椰子は冷静だった。
240騎士であるがために(10):2005/12/11(日) 18:38:42 ID:fwJO9Tc/0
部屋に3人の兵士がやって来た。
すると、俺と佐藤さんの手足の拘束具を外した。
「妙ナマネヲシタラ、アノオンナノ命ハナイゾ」
「コノオンナノコウソクグハハズスコトハデキナイカラナ」
そう言って兵士は出て行った。
「一体何なんだ?」
「あの…対馬君?」
「はい?」
「ちょっとトイレに行ってくるね…(ぽっ)」
「佐藤……。私もだ」
あらら、こういうことだったのね。乙女さんのお世話は佐藤さんの担当に決定。


軟禁されてる部屋にあった猫のジグソーパズルも完成させてしまってやる事が無い。TVも見る気にならないからベッドに横になる。外もすっかり夜になっている。
もうすぐその時がやってくるだろう。少しの猶予をくれるとは言ったが、待ち時間を6時間くれるとは。少しじゃないでしょ!
まあ、でもこれでうんと確率が上がる。私もかなり運が良いわ。
その時、さっきの屈強な男たちが部屋に入ってきた。
(さあ、作戦開始といきましょうか!)
私は再び会談に臨む事になった。
241騎士であるがために(11):2005/12/11(日) 18:40:29 ID:fwJO9Tc/0
「さあ、返答はいかに?」
「そうね〜、世界の頂点に立つにはこのプロジェクトは必要なんでしょうけど」
そう、プロジェクト・EIKは世界の頂点に立つための先代から続く極秘プロジェクト(名前は最近つけたんだけど)。まだ計画段階だが、いつか私の野望を実現させるために不可欠。そんな物をヤツに渡せないわ!
「ん〜。ノイマンさん? この交渉は無理ね。交渉決裂〜♪」
「良いのですかな?」
「あなたと組めば実現は早いかも知れないけどね。でも、それはあなたに屈しろってことでしょう? そんなの勘弁。私はトップじゃなければ嫌なのよ!」
「では、力ずくで行きましょうか? 手荒いのは嫌いなんですが」
「あなたたち、そのうち痛い目に会うわよ?」
「救出部隊でも来ない限りは助かりませんぞ?」
「あら? 救出部隊ならすぐそこに来てるわよ?」
(タイミングはドンピシャだったみたいね♪)
242名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:42:25 ID:q6OFyRgv0
支援
243名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:44:00 ID:cL0/34PW0
244騎士であるがために(12):2005/12/11(日) 18:44:28 ID:fwJO9Tc/0
「そろそろかしらね……」
「どうしたの? 佐藤さん」
「もうすぐ救出部隊が来てくれますよ! エリーが知らせてくれました」
「なんだって!? なんでここにいることが…」
「なあ、佐藤。姫はどうやって連絡したんだ?」
「え!? あ、あの〜、エリーに聞いてください! とにかく、脱出準備をしましょう!」
「あ、ハイ…」
「まずは鉄先輩の拘束具を外さないと……。これ、外れるの?」
「乙女さん、そろそろ良いんじゃないの?」
「そうだな……ふんっ!!!」
一気に特殊合金製と思われる拘束具が粉々になった。やっぱすごいや、乙女さん。
「ふ〜、肩が凝ったぞ。オマケに恥ずかしい思いもしたがな」
「え? それってどんな…」
「対馬君?」
メガネを光らせ、一気に威圧感を俺にぶつけてきた佐藤さん。
「だめだよ? そんな事聞いちゃ」
「分かりました…」
「おい、2人とも行くぞ。私が先鋒を受け持つ。レオは佐藤を守れ!」
「了解。乙女さん」
「そろそろ来ますよ?」
俺達はその時を待った。
245騎士であるがために(13):2005/12/11(日) 18:45:28 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 5 : 仲間たち〜

基地のレーダー室。
「! レーダーが利きません! ジャミングが……」
それから数秒後。基地内で爆発が相次ぐ。
基地は混乱に陥った。


オレ達は飛行機の貨物室の中にいた。
「おい、ココナッツ。貨物室なんかに入ってどうすんだ?」
「…いや、大切な物があって。それを取りに来た」
「それって……人には見せられないアレとかソレとか、ハアハア」

ボグシャー

「「「 潰すぞ 」」」
本日二度目のトリプルキックがフカヒレの顔面に突き刺さる。
ホントにバカだ。コイツは。
「も、もうちゅぶれへうって…」
「んで、何なんだ?」
「料理道具ですよ。愛用の包丁とか」
「へえ。料理人ってワケか。おっ、フライパンまであるとはね」
「何があるか分かりませんから、最低コレだけは持って行きたいんですよ」
「ボクも何か持っていかなきゃ」

ドドドドド

「なんだ?」
「席に戻ってみようぜ」
246名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:46:38 ID:cL0/34PW0
247騎士であるがために(14):2005/12/11(日) 18:46:58 ID:fwJO9Tc/0
席に戻ると、他の乗客が騒いでいた。
窓から外を覗くと炎が上がっていた。
装甲車が空に向かって発砲しているのが見えた。夜空が明るくなっている。
「何なんだ? 戦争でも始まったのか!?」
「何か降りて来ますね」
外の滑走路には2機の輸送機が着陸していた。
すると、飛行機のドアが破られ、数人の兵士が入ってきた。
「皆さん、我々は国連の救出部隊です! 我々の誘導に従ってください!」
「さあ、こっちです! 落ち着いて!」
「スバル、カニ、ココナッツ! 行こうぜ!」
フカヒレが我先にと駆けていった。

飛行機の外。空には戦闘機やヘリが飛んでいるのも見える。
乗客が輸送機に向かって走っている。当然、オレ達もあそこへ走らなければならない。
「……オマエら、先に行っててくれ」
「どうしたんだよ? スバル」
「オメーまさか、レオの所に行こうとしてんのか?」
さすが幼馴染。察しがいい。
「オイ、スバル! 今逃げなかったら死ぬかも知れないぜ!?」
フカヒレはオレを止める。
「オレはあいつを見捨てる事なんてできねえ」
「……ボクも行く! 助けなかったら後悔しちゃいそうだし」
「お前まで? あぁもうしょうがねえな!」
「私も行くんですか?」
「お? ココナッツ。怖えーのか? ハン! オメーはさっさと家帰ってクソして寝ろ!!」
ここで挑発するか? 
「な……!! こんなクサレガニにバカにされたまま黙って帰れるか! 良いでしょう、私も行きますよ」
あれま。挑発にのせられちゃって。
「んじゃ、一気に向こうまで走るぞ!」
248騎士であるがために(15):2005/12/11(日) 18:50:06 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 6 : 逆襲、そして救出〜

「はああああぁぁっ!!!」
乙女さんは道を塞ぐ敵を一気に蹴散らす。鉄一族の本領発揮。
その鉄一族の血が入っている俺も佐藤さんを守りつつ敵を倒す。
乙女さんとの訓練が役に立ってる。
「対馬君! 危ない!!」
しまった! 後ろをとられた! と、思ったのだが、

パコーン!!

俺の後ろにいた敵は佐藤さんのハイヒール投げによって戦闘不能に陥った。
「やるね、佐藤さん!」
「え!? はは…」
しかし、相手が銃を持っていても倒しちゃうんだな。乙女さん。
まあ車より早いし。
銃に対しては一気に懐に詰めれば相手は脆いらしい。
それにしてもエリカは何処に?


「さーてこの辺ででサヨナラしようかしら?」
「何故だ、何故この場所が……!?」
「この私に指図しようだなんて1億年早いのよ!」
「小娘が……! 無事で帰れると思うな!」
「無事で済まないのはそっちかも?」
その時、ドアを破ってレオ達が突っ込んできた。ドアの破片と一緒に見張りも飛んできた。泡を吹いて気絶してる。痛そ〜!
249名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:51:46 ID:cL0/34PW0
支援
250騎士であるがために(16):2005/12/11(日) 18:51:55 ID:fwJO9Tc/0
「大丈夫か!? エリカ!」
「何故、あれが外れている!? レーザーでなければ切れないあの拘束具が!」
「ふっ…。お前たちは鉄一族を甘く見すぎてるようだな! あの程度の拘束具ではな。それにあんな薬ではアクビしか出んぞ!」
「捕まったのは演技だったというのか!?」
そう、乙女センパイは拘束された時、センパイ自身が脱出するのは簡単だったが、私達や他の乗客に危害が及ぶために捕まった「フリ」をしていた。
「まあ、私は佐藤の言葉に従ってここに来ただけだが」
「よっぴー、さすがね♪ メガネに発信機追跡装置を組み込んで正解だったわ♪」
某探偵マンガかい。
「話はここまでだ! 成敗!!」
「構わん、こいつを殺せ!」
ノイマンが側近2人に命令し、その男たちがが拳銃を取り出した瞬間、センパイは横に飛び、壁を蹴って消えた。2人は発砲したが壁に穴が空いただけだった。
「私はここだ!」
センパイはノイマン達の背後にいた。
「はあぁぁぁっ!!!」
竜○旋風脚のような技でノイマン達は吹っ飛んだ。さすが一騎当千の鉄一族!
「さあ、長居は無用だ。姫、行くぞ!」
「それじゃーねー☆」
私達は脱出するためにこの部屋を後にした。

「くっ! 小娘がぁ!」
251騎士であるがために(17):2005/12/11(日) 18:53:12 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 7 : 竜鳴館生徒会、再び〜

「1番機に乗客の収容は完了しました!! あとはエリカ殿を待つだけです!」
「状況は!?」
「滑走路周辺の敵は一掃しました! あの屋敷周辺の敵と交戦中です!」
「よし、1番機は発進! 2番機は待機。10分後に部隊を回収後、発進する!」
輸送機の操縦席。この部隊の指揮官と思われる男は、この10分の間にエリカが到着するのかどうか疑問だった。もし間に合わなかったら、見捨てるしかない。軍人は非常なものだ。当のエリカも了承してる事だ。
ただ、祈るばかりだった。
飛び立った輸送機は夜空に溶け込むように消えた。


「エリー、大丈夫?」
「大丈夫よ、よっぴー。ケガはないわ」
屋敷の外に出たは良いが、俺達は囲まれていた。なんとか建物の残骸に身を隠す事は出来てるが、すぐに見つかってしまうだろう。
「レオ、何か突破する方法は無いか?」
乙女さん一人なら突破できるのだろうけど、未熟な俺が足を引っ張ってるのだと思うと悔しくてたまらない。
「そんな深刻な顔をするな。知恵を絞れ」
「そうよレオ。何かいい方法を考えなきゃ!」
「対馬君、みんなで考えればいい方法があるよ」
そう言われてもなあ。
「あと10分もしないうちにあの輸送機は飛びたってしまうわ」
時間は無いか……。真っ直ぐ輸送機に行かなければとても間に合わない。
真っ直ぐ? 真っ直ぐ……。
「!」
「どうしたの!? レオ?」
「エリカ、乙女さん、ちょっと……」
252名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:54:12 ID:R56MoH8q0
携帯アダルト神サイトまとめてみました。
暇やったら寄ってくれ。
http://m-pe.tv/u/?dottocom
253騎士であるがために(18):2005/12/11(日) 18:54:16 ID:fwJO9Tc/0
10人ほどの兵士は脱走者の捜索にあたっているが、夜間のため視界が悪い。暗視装置でもあればいいのだが。
「!!」
カランコロンと音がして、振り向いたが誰もいなかった。
その瞬間、その兵士は意識を失った。

「今だ! 走れ!」
空き缶を転がして、注意を引きつけ、その瞬間に乙女さんとエリカによる投石をお見舞いした。
エリカの速球は140km/h以上出るし、乙女さんの球はレーザービームだった。骨折は免れないだろう。乙女さんは残った敵の掃討に向かい、残りの3人は急いで輸送機へと向かった。だが、
「うわっ!!」
俺は倒れた。何かに躓いたようだ。
俺は油断していた。倒れたはずの敵が俺に足払いをかけた。
その敵は倒れた俺に馬乗りになって俺を殴る。口の中が切れたようだ。血に味が滲む。
「レオッ!!」
「対馬君!!」
相手も訓練を受けた兵士。反撃出来ない。
クソッ! どうしたら…
俺に気が付いた乙女さんが向おうとしたら、その敵は派手に吹っ飛んだ。
「オラアァ!! 俺のダチをよくもやってくれたなゴルァ!!」
その後一歩的なサンドバッグ、じゃなくてミートバッグ。
そいつは泡吹いて失神している。
「スバル!!」
「よお、坊主。 大丈夫か?」
「おい、まだいるぞ!!」
254騎士であるがために(19):2005/12/11(日) 18:55:04 ID:fwJO9Tc/0
バゴン☆

兵士がまた一人倒れる。現れたのはフライパンを手に持った椰子。
「チッ。せっかくのテフロン製が……」
俺にエリカが駆け寄ってくる。
「大丈夫?」
そう言ってハンカチを出し俺の口元の血を拭う。
「レオ、来たのはオレらだけじゃねえぜ?」
暗闇から顔を出したのは、カニ、フカヒレ。
「なんでお前らが…?」
「細かい話はナシ! ボクが来たからには大丈夫だよ?」
「カニミソ、お前は何もしてないだろうが」
「ウルセー! ココナッツ! テメェは逃げて帰ろうとしてたじゃねーかよ! このチキンが!」
「誰がチキンだ」
「ひゃ、ひゃなへー(は、はなせー)!」
椰子がカニの頬を引っ張る。
「なんか懐かしい光景だな」
「そうね…」
「そうだな」
「そうだね……じゃなくて! あと5分! 早くしないと輸送機が〜!」
佐藤さんがそう言うと、時間が無い事に気が付く俺達。
「ウソ!? あと5分経つとここで俺たち死ぬの!? 嫌だぁ〜!」
フカヒレが叫ぶ。
「そんな事言ってない! フカヒレ、早く行くぞ!」
俺達はとにかく走った。
255騎士であるがために(20):2005/12/11(日) 18:56:04 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 8 : シークレット・メッセージ〜

全力疾走で向かったのだが、ところどころで足止めに会い、間に合うか微妙になった。
相手は発砲してくるので、下手には動けない。乙女さんのレーザービームでなんとか対処したが、相手は数がいるので下手に手出しは出来ない。
「一気に突破するぞ!」
乙女さんがそう言うと、人の頭の倍以上の大きさの岩を空中に投げ、ジャンプして蹴り砕いた。砕けた岩は無数の破片となり、警戒にあたっていた複数の兵士を巻き込んだ。
「走れ!!」
俺達は力の限り走った。

「部隊の収容状況はどうか?」
「収容完了しました」
「よし。発進させろ」
「よろしいのですか?」
「離陸開始しろ。……それと発光信号を。敵に読まれてしまうが構わん。『ハロー・サンシャイン』と送れ。生きてる事を願うしかない」
「了解」
レオ達を乗せる筈だった輸送機は加速へ入った。
指揮官はこの信号を見ていてくれる事を願った。

「しまった! 発進を開始してる!」
輸送機は完全に加速体制へと入ってしまっていて、乙女さんの足でも追いつかない速さになった。
「止まってくれー!!」
叫んでも聞こえる筈が無く、走るのを諦めてしまった俺達。
ただ、輸送機が何か光らせているのが見えただけだった。
そして輸送機は姿を闇に溶かしていった。

(ハロー・サンシャイン……。オーケー! 待ってるわよ!)
256騎士であるがために(21):2005/12/11(日) 18:57:58 ID:fwJO9Tc/0
「どうすればいいんだあ?」
嘆くフカヒレ。他のみんなも落胆の表情が見える。
エリカを除いて―――
「さあ、諦めるのは早いわよ?」
「エリカ、そんな事言っても…」
「何よレオ! どんな状況でも諦めたら終わりよ!?」
「姫、何か考えがあるのか?」
乙女さんは何かに気付いたようだ。
「さっき屋敷の窓から見えたんだけど、ずっと向こうに何か施設みたいなのがあったの。結構大きかったわ」
「そこに行って何するのさ?」
カニがつっかかる。
「まあまあ、聞いて。おそらく救出部隊はまた夜明けに来るわ。多分ヘリで来るはずだから…」
「ヘリポートか広い屋上があると思われるあそこに行くというわけですか?」
「なごみん、ご名答! 屋上にはヘリポートみたいなのが見えたわ」
「あの山を越えなきゃならないか。キツそうだ」
スバルにとっては大したこと無いと思うのだが。
「月が出てる…」
佐藤さんは空を見上げて言った。
「さあ、追手が来ないうちに早く行きましょう」
257名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 18:58:43 ID:zHwXLelS0
しえーーーーん
258騎士であるがために(22):2005/12/11(日) 18:59:30 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 9 : それは突然に…〜

山中を俺達は行進する。エリカが見た施設までは距離で言えばそんなに大したこと無いのだが、暗闇の山の中で道という道も無く早く行動できない。懐中電灯(何故かフカヒレが持っていた非常用)は持っているのだが、敵に見つかるという理由で点けることができない。
みんな(一部除く)に疲労の色が見えていた。
「この辺で休憩を取りましょう」
エリカがそう言うとみんなが一斉に腰を降ろしてへたばる。俺も例外ではない。
「なんだ、レオ。この程度で、まだ修行が足りないな」
乙女さんが俺に説教する。さすがに疲れるよ。
「それにしても竜鳴館生徒会、全員集合ってところかしら?」
エリカは嬉しそうだった。
「だって、なごみんの(乳を)揉めるんですもの」
ニヤニヤしてるエリカ。さっと避ける椰子。
「お姫様は相変わらずだ」
フッと笑う。
「なんか懐かしい感じがするよ、ねえスバル」
「ああ、タイミングは悪いがな」
カニとスバルは顔を合わせて笑う。なんかこの2人雰囲気変わったような…。
「全く、こんな所で再会してもなあ」
と、フカヒレ。
「同感だ。よりにもよって、だな」
乙女さんはため息をつきながら空を見上げた。その時、乙女さんに険しい表情がはしる。
「全員、静かに!!」
みんなが静まるとあの音が聞こえる。ローター音。
「ヘリよ!! みんな物陰に隠れて!!」
みんなは急いで木や岩の陰に隠れた。サーチライトが見えたが、見つかる事は無かった。
「ふぅ。早く行かないと見つかりそうね。あと5,6分したら行きましょうか」
「俺はもう疲れたぜー」
フカヒレが腰を降ろす。
「フカヒレ君、もう少しなんだからがんばらなきゃ」
佐藤さんも腰を降ろす。
259騎士であるがために(23):2005/12/11(日) 19:00:42 ID:fwJO9Tc/0
「そう言えばさ、よっぴー、メガネかけてるんだ?」
「え? 卒業してから目を悪くしちゃってね」
「メガネ姿のよっぴーに萌――――!」
その瞬間、エリカのハイヒールがフカヒレの顔面に刺さった。
「よっぴーに何するのよ!」
「何もしてないっス……」
フカヒレはしばしの眠りについた。

エリカは俺の隣へと腰を降ろした。
「なあ、エリカ。捕まってた時、どうやって佐藤さんに連絡したんだ?」
「え? あれはね、発信機からよっぴーのメガネの受信機に電波を送ったの。コレは非常用だから余程のことじゃなきゃ使わないわ(あの人たちにと通信もしたんだけどね)」
エリカはポケットからパチンコ球ほどのサイズの物を取り出した。
「そんな物何処に持ってたんだ?」
「ここよ。コ・コ♪」
そう言ってエリカは下半身に指差す。
「マジかよ!!!」
「あら? 実際、クスリの密輸とかでもやるのよ? この方法。ゴムとかに入れてね。でも実際使うとは思わなかったわ」
すげえな。女の体ってすごい。フカヒレが聞いたらどんな事言うか。
「あれ? そこに落ちてるメモリーみたいなの何?」
俺はエリカの足元を指差した。
「あ! やばっ」
「何それ?」
「なんでもないわ!」
「何のデータか知らないけど、気をつけろよな」
「あ、うん」
(今、発信機を出したときかな。後でしまい直しておこう。こんなとこに保管してるだなんて言えないわ)
260騎士であるがために(24):2005/12/11(日) 19:01:48 ID:fwJO9Tc/0
「それにしても……」
俺はみんなを見る。
「懐かしいな」
「……ええ」
エリカへの憧れから入った生徒会。なんだかんだで楽しかった日々。それを甦らせる。
なのに、今はこんな状況。キリヤカンパニーの代表になった時から命を狙われる事は覚悟していたのだが。
ここは死と隣り合わせの非日常の世界だった。
「みんな、どうしてるのかしら」
「さあね」
C組の面々、イガグリ、豆花さん、浦賀さん、祈先生、橘館長、村田、西崎さん……


よっぴー、レオを含め、卒業してからも忙しかったから同窓会には顔を出していない。
「なあ、エリカ」
「ん、何?」
「ここから、みんなで脱出したら、日本へ帰ったらさ…あのさ…」
「何よ? はっきりしてよね!」
「け……結婚して欲しいんだ」
「!!! レ、レオ…?」
「コレを受け取ってくれ」
レオはポケットから小さな箱を取り出した。受け取って開けると、中には腕時計。裏にはERIKAと名前が彫ってある。
「オーダーメイドで作ってもらった時計さ。指輪じゃ普通すぎるかなって思って」
「いつの間に……?」
「この前スイスに行っただろ? その時に注文して日本に送ってもらったんだ」
言葉が出ない。
「同じ型が無い一つだけの時計だからな。エリカには貧相すぎる物かも知れないけど」
261騎士であるがために(25):2005/12/11(日) 19:03:05 ID:fwJO9Tc/0
「ありがとう……」
「え?」
「ありがとうって言ってるの!」
顔が赤くなっているのが自分でも分かる。熱い。
「! …でも、今は受け取れないわ」
「え? な、なんで?」
「後ろを見なさい!」
後ろには私達を見ている人達。
「いやー、お二人さんお熱いようで」
「2人で別世界作らないでよぅ」
「まったくこっちが恥ずかしいぞ」
「クッソー、絶対に幸せになってやるー!!」
「バカップルだね! レオ!」
それから私達は恥ずかしくなってうつむくだけだった。
異境の地でこんな目に会っても、今のような楽しい時間がいつまでも続けばいいのにと思わずにはいられなかった。
262名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:03:20 ID:zHwXLelS0
歯宴
263名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:03:29 ID:cL0/34PW0
 
264騎士であるがために(26):2005/12/11(日) 19:04:03 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 10 : 臨時料理ショー〜

施設にたどり着くまであとわずかとなった。
「しかしまあ、ずっと何も食ってないから腹減るなあ」
スバルがぼやく。もう0時を回っていた。
「あそこで何か調達できるかもしれないからそれまで我慢ね」
エリカは俺の真後ろにくっつくようにして歩く。
「あのさあ、レオ」
「どうした? カニ」
「おしっこしたいんだけど」

ズドーン

みんなでコケる。
「あそこに着くまで我慢しろよ!」
「もうモレそうなんだけど…」
もじもじするカニ。
「お漏らしでもしてろ。カニ」
「うっせーココナッツ! お前も漏れそうなんじゃないのか!?」
「何言ってる」(←実は少し我慢してる)
「バカ! あんまり大きい声出すな!」
スバルがカニの口を塞ぐ。
「しょうがないわね。カニっち、行ってきていいわよ。待ってるから」
「私が護衛に行こう」
「わわ、乙女さん、ボクは覗かれるのはカンベン!」
そそくさと行ってしまった。
「む、まあしょうがないか」
265騎士であるがために(27):2005/12/11(日) 19:04:58 ID:fwJO9Tc/0
きぬは用を足し終え、その場を後にした。
「 ! 」
何か悪い予感。

「わああぁぁ!!」

「何だ!?」
「カニ!?」
俺達が動こうとする前にスバルが駆け出した。

「カニ! 大丈夫か!?」
スバルが駆けつけると、そこには男が一人倒れていた。きぬはブルブル震えていた。
「スバル〜!!」
きぬはスバルにしがみつき、涙目になっていた。
「泣いてなんかないもんね!」

俺達が後で聞いたのは、カニはあの男に後ろから捕まえられそうになり、驚いて金的を蹴ったそうな。
かがんだところをシャイニングウィザードをかまして失神させたらしい。
勇ましいヤツだ。
「斥候がそこらをうろついてるって事ね。早く行かないと」


「結構古いわね……」
エリカは周りをキョロキョロしながら呟く。
下から見上げると施設は意外と大きく、5階建てであり、構造が学校の校舎に似ていた。
どうやら既に使われていないらしく、砕けた窓ガラスや、崩れた壁が廃墟を感じさせる。
中に入ってみると月明かりで廊下が照らし出されていて、何か不思議な感覚を得る。
生徒会合宿の時もこんな感じだったかも知れない。あのサバイバルゲームは熱かったなあとしみじみ思いだした。
266騎士であるがために(28):2005/12/11(日) 19:05:57 ID:fwJO9Tc/0
俺達は2階で、何かホールのような広い部屋に出た。
暗くて見えないので、フカヒレが懐中電灯を灯して辺りを照らす。どうやら食堂のようだった。
椅子やテーブルも並んでいる。窓には紺色のカーテンが閉まっていた。
「もしかしたら食糧が見つかるかもしれないな」
俺はそんな期待を抱いていた。
「じゃ、手分けして探すとしましょうか」
エリカが号令をかけるとみんなは一斉に散らばった。

意外といろんなものが見つかったようで、レトルト食品、フリーズドライ食品、ミネラルウォーター、、お茶類、インスタントラーメン etc。
「ワオ! 人がいなかった割にはたくさんあるじゃない!」
喜ぶエリカ。
「早速食おうぜー」
カニが手を出そうとするのをスバルが静止する。
「何すんだよ〜! スバルー!」
「まあ待て、ここは一つ、このままただ食っても味気ないからな、アレンジでも加えようかな、ってね」
ここにはプロパンガスが残っていたらしく、火を使えるらしい。簡単な調理器具もあるようだ。
「ここからなら外に明かりがもれないようだし、賛成ね!」
厨房からは窓まで光が届かないようだ。
「頼むぜ、スバル」
俺も賛成だった。あいつの料理を一番食ってたのは俺だからな。あいつの料理の腕は保障できる。
「では、よっぴーと椰子も宜しくな」
「え!? 私が?」
「私もですか?」
「2人とも料理の腕は抜群だろ? 椰子は料理人だし、よっぴーの方は……なあ? 姫」
「うん! よっぴーの腕は私が保証するわよ」
「では調理開始といきますか」
267名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:06:22 ID:cL0/34PW0
支援
268騎士であるがために(29):2005/12/11(日) 19:06:51 ID:fwJO9Tc/0
30分後…

「「「すげー!!」」」
「むむっ!」
「すごいわね…!」
出来上がった料理はホントにさっきここにあった物と同じ物かと疑うくらい別物になっていた。
もちろん良い意味で。
俺とフカヒレは感動。カニと乙女さんは落ち込んでいた(orz←こんなの)。まあ…ねぇ?
「じゃあ早速いただきましょうか!」
「いただきます!!!」
全員一斉に料理に手を伸ばした。

「美味い!!!」

全員一致のその一言を聞いて、スバルはニヤリと、佐藤さんは微笑み、椰子は「フッ」と笑った。
「よっぴー、ふーふーしてよ〜」
エリカは未だに佐藤さんに甘えっぱなしだ。
269名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:07:03 ID:q6OFyRgv0
支援2
270騎士であるがために(30):2005/12/11(日) 19:07:57 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 11 : Knight embraced her at night.〜

食事を終えると、何人かはテーブルに突っ伏す。乙女さんはお茶をすすっていた。エリカもさすがに疲れているようで、頬杖をついている。
「ちょっとレオ、いいかしら?」
「いいけど、何?」
「こっちに来てくれないかしら?」
俺はエリカに招かれるままについて行った。

食堂の奥の部屋らしく、倉庫に近い感じだった。暗いのでライターの火を灯し、エリカの顔を見る。
綺麗な顔だった。昔から綺麗だったが、大人になってから更に磨きがかかっている。日々自らを向上させようとするエリカの日々の努力の成果だ。こんな事態の中でもそう思ってしまう。
「あのね、レオ……」
「なんだい? エリカ」
「あのプロジェクトの事が外部に漏れてたの」
「! なんだって!?」
「向こう側のリーダーはメモリーの引渡しか私が下に付くか迫ってきたわ。それがハイジャックの理由だった」
リーダーはあの男か。と言うと、あのメモリーはプロジェクトの…? プロジェクト・EIK。俺はまだそのプロジェクト名しか知らないのだが。
「わたしのせいでみんなを巻き込んじゃって……」
らしくなかった。エリカらしくなかった。
俺は、ライターの火を消し、そっとエリカを抱きしめた。
「レオ…?」
「データを渡してもいけないし、誰かに従うのもダメだ。エリカの夢を捨てちゃいけないし、エリカは常にトップにいなきゃな? 昔言っただろ? 『騎士となってどこまでもついていく』ってさ。邪魔するヤツは許さないし、俺は命をかけてエリカを守る!」
「うん。そうね。レオ、ありがとう…。そうそう、あれの事なんだけど、帰って、一段落したら、……ね?」
暗闇の中で、互いの顔は確認できなかったが、俺達は互いの唇のぬくもりを確かめ合っていた。
271名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:08:58 ID:zHwXLelS0
支援3
272騎士であるがために(31):2005/12/11(日) 19:10:41 ID:fwJO9Tc/0
午前2時を回る前、計画の最終確認をとった。乙女さんと俺が交代で見張りに立ち、みんなは休息をとる。夜明けの時刻が近づいたら、屋上へ一気に移動開始。そこで救出部隊のヘリと合流。

エリカはやはり、さっき部屋で寝ていた。昔から他人の前では寝ないようにしていた。一緒にいてあげたかったが、心配だったので、佐藤さんに付き添ってもらった。佐藤さんの前では寝るし。
午前3時、1時間の仮眠をとった俺は、乙女さんと交代した。1時間の見張りの後、また仮眠をとった。そして次の見張り、5時を回り、空はやや明るくなった。少しぼんやりとしていたが、突如違和感を感じた。ハッと気付くと後ろには乙女さんが立っていた。
「……乙女さん、気付いた?」
「ああ、これは…」
すると、エリカも起きていた。
「タダじゃいかないってワケね。これから一仕事ありそうね」
どうやら戦いはまだ終わっていなかったようだった。
ナイトの仕事はまだ始まったばかりだ。
273騎士であるがために(32):2005/12/11(日) 19:11:29 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 12 : 最強! 竜鳴館生徒会〜

エリカは全員を起こし、来るべき事態に備えた。
俺と乙女さんは、食堂からかなり離れた2階階段付近で待ち構える。
「乙女さん、どうなってる?」
「結構な数だ…。屋敷で相手にした数よりかなり多い。囲まれてるかもな」
おいおいマジですか?
ちなみに乙女さんは「気」のみで敵の情報を探っている。人間離れしてるのは元々だが。
「窓に近づくのではないぞ。何があるか分からないからな」
「ああ、分かってるよ」
「そんなに不安になるな。お前は私の後ろで援護にまわってくれればいい。大半は私が相手する。お前はまだ未熟だし、姉が弟を守るのは当然であろう」
「俺も乙女さんみたいになれるように修行するよ」
そう、エリカをこれからも守れるように。
「!! レオ、来たぞ! 非常階段からも来るから気をつけろ!」
「了解!!」

「マジかよ! 囲まれてるのかYO!!」
フカヒレ君は錯乱している。
「どうやって脱出すんだよ! 姫〜!」
カニっちも同じく。
「んで、何か策はあんのか?」
スバル君は眠そうな顔でいる。
「ここにあるもので何とかね」
「さすがはお姫様ですね」
「なごみんはあそこでわめいている2人と協力して今から言うものを用意してね。よっぴーもヨロシク☆」
「わかりました」
「わかったよ、エリー」
「それで、スバル君は私と一緒に入り口の守りにつきましょう」
「お? 姫も戦うのか?」
「なるべく、自分の身は自分で守らないとね。向こうではナイトが頑張ってくれるんだし」
そういうとスバル君は笑いだした。
「あいつも熱血モードに入ったかな?」
274騎士であるがために(33):2005/12/11(日) 19:12:38 ID:fwJO9Tc/0
「来る…!」
階段から登ってきた敵をまずは一人、乙女さんは蹴り飛ばす。
(こいつら、銃を持っていない!?)
次々と後続が来たが、どいつも銃は持っておらず、漆黒に身を包むような戦闘服とガスマスクのようなものを被っていた。素手ではなく、こいつらは手に鉤爪をつけていた。
「レオ! ボーっとするな!」
乙女さんの声でハッとする。
目の前に来た敵を俺はバックステップでかわし、拳を顔面に叩き込んだ。吹っ飛んだ敵は窓に頭を突っ込み、ぐったりした。
乙女さんは言うまでも無く、無傷で10人以上倒している。俺はかすり傷を負ったが、2,3人を倒した。
「まだ来るか! はあぁっ!!」
乙女さんは非常階段方面の廊下から続いて来た敵の先頭に、掌をすさまじい速さでぶつけ、後続をまとめて吹っ飛ばした。俺も階段を登ってきた敵を食い止めていた。

その頃、

「なんか弱いわねー」
私とスバル君は進入してきた敵10人ほどを10秒で片付けた。いきなり窓を破ってくるし。上の階を使ったようだけど。
「妙なアクセサリーつけてても動きがまだ甘いわよー」
「乙女さんや館長に比べたら屁でもないだろうな」
スバル君のいう通りね。
275名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:14:48 ID:q6OFyRgv0
支援3
276騎士であるがために(34):2005/12/11(日) 19:15:24 ID:fwJO9Tc/0
今まで何人倒したか分からないが、かなりの時間が経ったと思う。
「乙女さん、そろそろ行こう!」
「ああ、そろそろ時間だな。分かった!」
俺は廊下にあった消火器をぶちまけて、相手がひるんだスキに乙女さんと一緒に食堂へと駆けていった。


「レオ達が来た!」
「準備はいいな!?」
「OKよ! 行くわよ!」
全員、食堂へと入っていった。


俺達は食堂の真ん中にいた。食堂の扉はロックしてある。
「部屋中にこれをみんなぶちまけてくれ、後はベランダまで来ればいい!」
「? 何故これを?」
椰子が問いかける。カニもフカヒレも佐藤さんもポカンとしていた。
「とにかくやってくれ!」
コーンスターチ、小麦粉、コショウ、砂糖……

レオ達を追いかけてきた何人もの兵士が殺到していた。
食堂の扉がなかなか動かず苦戦している。
やっと扉を破り、中へと殺到。
277騎士であるがために(35):2005/12/11(日) 19:16:45 ID:fwJO9Tc/0
「もうすぐで来るぞ! エリカ、スバル、準備はいいか!?」
「任せなさいって!」
俺達はベランダへ出た。
「なー。何をやるんだよ?」
「カニ、気にすんな。ちょっと爆発させるだけだから」
そして、スバルはプロパンガスの栓を外し、粉だらけの食堂の中へと転がした。
「爆発? ふーん……って何やんだ!?」
カニに続き、椰子、フカヒレ、佐藤さんが驚愕の表情でこっちを見ていた。
ちなみにエリカ、乙女さん、スバルは知っていた。
すると、中に兵士たちが侵入したようだ。
「それでは、たーまやー♪」
エリカは火炎瓶に火をつけ、食堂の中に放り投げた。
「!!! わ――――――!!!??」
278名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:16:56 ID:2TqRWfj+O
支援4
279騎士であるがために(36):2005/12/11(日) 19:19:19 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 13 : 跳んでボンバー〜

食堂は一気に爆発した。
火炎瓶に気付いた兵士たちは逃げようとしたが、爆風で壁に叩きつけられた。広い食堂だったのが幸

いしたか、何人かは難を逃れた。
粉塵爆発。空気中に浮遊する小麦粉・砂糖・プラスチック粉などが火花などによって引火し、起きる

爆発。オマケにガスボンベを放り込んだのでかなりの爆発になった。

エリカは火炎瓶を投げたあと、すぐさま跳び、俺は佐藤さんを、乙女さんは椰子を、スバルはカニを

抱きかかえ、ベランダから跳んだ。
そして、地面に着地。地面が土なので大したことは無い。
全員着地成功した。
そして、フカヒレが空から降ってきた。
「ぼふぉべぼ!?」
悪い、忘れてた。
フカヒレは地面に突っ伏し、ぐったりしてる。
乙女さんが、フカヒレの背中に気合を入れる。
「はうっ!!! ……やめてよぅ。コードレスでバンジージャンプなんてさせないでよぅ。……は!

!」
姉さんの夢をみてたようだ。
280名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:20:09 ID:FaEbnYfF0
視艶
281騎士であるがために(37):2005/12/11(日) 19:20:40 ID:fwJO9Tc/0
「ほんとビビったよ」
カニは涙目になっていた。
「ククク、カニ、泣いてるのか?」
椰子がつっかる。
「泣いてなんかないもんね!」
また始まったよ。
「で、いつまで抱っこしてるの? レオ」
「え? おわっ!!?」
俺は佐藤さんをお姫様抱っこしたままだった。佐藤さんはちょっと顔を赤くしていた。
「ごめん!」
「え? あ、あのいいって! 対馬君!」(←残念そう)
俺は佐藤さんを降ろした。
(対馬君に抱っこされちゃった……♪)
「さあ、屋上へ行くわよ!」
282騎士であるがために(38):2005/12/11(日) 19:21:53 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 14 : 共謀者〜

非常階段を昇って屋上へ来ると、向こうには1機の輸送ヘリがあった。
「やっと来たわね!」
みんなは喜んで安堵の表情を浮かべていた。

「……何かがおかしい」
乙女さんは何か警戒していた。
「何が? 乙女さん」
「ヘリが来たなら、音で、来た事ぐらい気付くはずだろう」
「確かに、最初からいたとか」
「屋敷から姫が見たときはいなかっただろう。いたなら見えたはずだ。とすれば……」
「山の中を歩いていたとき!」
「だろうな。あの遭遇したヘリの可能性が高い。おそらく夜明けまでにここに来る事が向こうにはバレてたんだろうな。まあ、向かった方向が分かればここだって事は簡単に分かるだろう」
「あのヘリに乗っているのは…」

「私が向こうに知らせてきます」
佐藤さんが向こうへ駆けて行く。
「ダメだ! 佐藤! 戻れ!」
「え?」
乙女さんが叫んだその時、視界が真っ白になった
283名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:23:38 ID:q6OFyRgv0
支援5
284騎士であるがために(39):2005/12/11(日) 19:24:08 ID:fwJO9Tc/0
「煙幕弾…!?」
視界が戻ると佐藤さんの姿は見当たらなかった。と思ったら、ヘリの前に5人の人影が。
一人は佐藤さんだった。
「よっぴー!!!」
エリカは前に出ようとした。
「おっと、動かないで欲しいですなあ」
聞き覚えのある声。ノイマンだった。一瞬で佐藤さんをさらったこの男。一体何者だ?
ノイマンはナイフを佐藤さんの喉元に当てている。佐藤さんは震えていた。
「久しぶりだな、エリカ」
「!! あなたは……」
エリカが驚愕の表情でノイマンの隣にいる男を見た。後ろに拳銃を持った黒服の男2人を従えている。
「エリカ、あいつは誰なんだ?」
「……叔父よ。叔父の霧夜光輔」
「覚えていてくれたか? お前にキリヤカンパニーから追い出されて、ずいぶん屈辱的な日々を味わったよ。本当に、心の底からお前を殺してやりたいがな」
「霧夜、殺してはならん、プロジェクト・EIKが潰れてしまうぞ。内通者が教えてくれたのだからな」
あの計画、プロジェクト・EIKを知ってるのは私とよっぴーとレオ、先代からの幹部数人。
やっぱり内通者がいたか。
「すべて分かったわ…! あなたがカンパニー専用機を故障させて…」
「ご名答。工作員を潜り込ませたわけだ。プラス、連絡員の家族を人質にとって、情報を操作したのさ。無理矢理あの便に割り込んだのはお前たちだけではない。」
「……よっぴーをどうするつもり?」
「こいつか? こいつは人質だ。お前は我々に従ってもらうぞ」
「……私が人質になるわ」
「エリー! ダメ!」
「こんな事でよっぴーを危険な目にあわせられないわ」
285騎士であるがために(40):2005/12/11(日) 19:25:17 ID:fwJO9Tc/0
「姫、行くな!」
乙女さんが叫ぶ。続いてみんなも叫んだ。
「エリカ!!」
俺も叫んだ。
「ありがとう。でもこれは私の責任よ。さあ、よっぴーをこっちに」
「あなたが先だ。エリカ嬢」
ノイマンがそう言うと、エリカが前に出てきて、黒服の男2人がエリカの両脇を固めた。
そして佐藤さんがこっち側へ突き飛ばされて返される。
佐藤さんをカニと椰子が受け止めた。
「先輩、大丈夫ですか?」
「よっぴー!」
「うん、大丈夫…。でもエリーが…」
エリカがこっちの様子を確認した。そして、
「うわっ!」
「ぐはっ!」
エリカは一気に拘束を振りほどいて男2人を蹴り倒す。持っていた拳銃も吹っ飛んだ。
「やるな、姫!」
「やるじゃん!」
スバルとフカヒレがガッツポーズ。
「誰が人質になんか……うっ」
エリカは鳩尾に拳をうけ、かがんだ。ノイマンは一瞬にして近づき、あのエリカを沈めたのだ。
「く……!?」
「大人しくしてなさい」
やはり、ノイマンは只者ではなかった。
「昔から武術の心得はありましてな。まあ、特殊部隊にいたときより腕は落ちましたが」
そんな男にガッチリ拘束されてエリカは動けずにいた。ナイフを突きつけられている。
空が明るくなってゆく。
(! ……乙女さん)
(なんだ? レオ)
(これから、俺の言う通りにして。考えがあるんだ)
286騎士であるがために(41):2005/12/11(日) 19:26:44 ID:fwJO9Tc/0
〜Scene 15 : ハロー・サンシャイン〜

「それでは、私達はこれで失礼するよ」
「君たちに待っているのは死だけだ。もうすぐ別の部隊が来るのだろうからな! ハハハ!」
(うまくいってくれよ!!)
俺は飛び出して落ちている拳銃を拾い、ノイマンにその銃口を向けた。
とっさに構えるノイマン。
「……レオ?」
エリカが俺を見る。
「ほう? この私だけを撃ってこのお嬢様を助けようと? そんな正義のヒーローみたいな真似が出来ますかな?」
「そいつは見当違いだぜ? ノイマンさんよ?」
俺の位置を見てみな。俺がいる位置は、乙女さんたちの斜め前。お前達に近い。当然、お前達の視界にも乙女さん達は入る。お前達から見て俺がいる方角は……。
「うおっっ!?」

―――そして、日は昇る。

東だ!!
(ごめんな、エリカ!)
俺は奴等がひるんだ隙に発砲した。
「くぅぅ!」
当たったのは、ノイマンでもなく、霧夜でもなく、エリカだった。
銃弾はエリカの足をかすめた。
外したワケじゃない。そこが狙いだった。人質が動けなくなれば、犯人にとってそれは足かせにしかならなくなる。エリカはバランスを失い、倒れ掛かる。それにつられてノイマンもバランスを崩した。
ノイマンはヘリへ逃げようとしたが、俺は前に飛び出して、ノイマンの顔面に拳をぶち込んだ。そして、エリカをノイマンから引き離した。続いて乙女さんが突っ込んで、ノイマンを蹴り飛ばし、ヘリに叩きつけた。泡を吹いて失神した。、次に、霧夜の顔面に蹴りをいれ、KO。
その後ヘリの操縦士を拘束した。
287名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:29:24 ID:cL0/34PW0
 
288騎士であるがために(42):2005/12/11(日) 19:30:44 ID:fwJO9Tc/0
そして、エリカの救出は成功した。

「レオ!!」
「エリカ!!」
俺は強くエリカを抱きしめた。
「エリカ、ゴメンな。痛かっただろ?」
「うん……。でも、今はいいの」
言葉が出てこない。
「良かったな、レオ」
乙女さん、ありがとう。
「坊主、久しぶりに熱いところみせてもらったぜ」
笑うスバル。
「すげーじゃねーか。さすがはボク達のレオだよ!」
白い歯を見せて笑うカニ。
「ヒーローになりてー」
お前には無理だ。フカヒレ。
「フッ」
クールに笑う椰子。
皆はそんな俺たちを見てただ笑っていた。
「これで大丈夫だと思うけど……」
止血をしていた佐藤さんはうつむく。
「私がもっと注意してれば……」
「よっぴー、終わりよければ全て良し、よ」
「……うん!」
289騎士であるがために(43):2005/12/11(日) 19:32:31 ID:fwJO9Tc/0
「そうだな……。 ―――!!」
その時、俺はエリカの肩越しに霧夜が銃口をエリカに向けているのが見えた。
さっき落とした、もう片方の拳銃が!?
俺はエリカを突き飛ばして―――

2発の銃声が、朝を迎えた空に響き渡った。

―――騎士となってどこまでもついていく

「レオ……?」
突き飛ばされたエリカは、レオの元へ行き、倒れ掛かったレオを受け止めた。レオの肩にエリカの頬があたった。そっと押し返すと、レオは仰向けに倒れた。そしてエリカの頬には、真紅の液体が塗られていた。
「―――! きゃああああ!!」
「対馬君!!」
「レオ!!」
全員がレオの元へ集まる。レオの左肩と左胸には弾痕があった。
「このクソがあああぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
スバルが霧夜に向かって飛び出し、顔面を蹴った。そして倒れた霧夜に馬乗りになり、殴り続けた。
泣きながら殴り続けた。
「クソッ、クソッ、クソッ!!」
「やめろ! 伊達! 死ぬぞ!!」
乙女がスバルを止める。霧夜の顔面は血だらけになり原型をとどめてなかった。血達磨という表現が合う状態になった。スバルは親友の死を目の当たりにしてただひたすら泣き続けた。
乙女も涙を流していた。
「嫌よ!! レオっ!! 死んじゃいやあぁぁー!!」
エリカもひたすら泣き続けた。
『ふん、いい気にならないでよね。そこまで私にお熱っていうなら盾になって死ぬ覚悟してもらうわよ』
290騎士であるがために(44):2005/12/11(日) 19:34:14 ID:fwJO9Tc/0
エリカのあの言葉が本当になってしまった。騎士として盾として。
「対馬君、対馬君!!」
「レオー! 死ぬなよぉ〜!!」
「レオ―――!!」
「先輩っ!!」
良美、きぬ、新一、なごみも涙ながら必死にレオに呼びかけた。
「レオっ!! まだこれからだっていうのに―――!」

「……まだ死ねるかよ」

「レオ!!」
その声を聞いて、全員がレオに駆け寄る。
「まだエリカが世界の頂点に立ってないのに死ねるかよ」
「レオ……良かった」
「泣くなよ、エリカ」
エリカは安堵の表情を浮かべた。
「何で、何で、胸に当たってるのに……」
良美が不思議そうに見る。
レオは左胸の辺りを探った。すると、
「コレのおかげか」
取り出したのは小さな箱。それには穴が空いていた。フタを開けると時計の文字盤に銃弾がとまっていた。
291騎士であるがために(45):2005/12/11(日) 19:35:36 ID:fwJO9Tc/0
「コレ、台無しになっちゃったな」
エリカは止血をしていながら笑顔で言った。
「いいのよ。レオがいれば」
そしてエリカはレオに抱きつき、涙を流し続けた。
悲しみの涙ではなく、幸せの涙を―――

その後、救出部隊が到着した。ノイマンの増援部隊を殲滅していたため、遅れたらしい。
レオとエリカは隣国の病院に入院する事になった。

朝日は優しい光を照らし続ける。
姫と、盾となり姫を命懸けで守った騎士を祝福するかのように―――

〜おわり〜
292名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:38:45 ID:Qu19rJZJ0
ハッキリ言うが、無駄に長い

まあ乙
293騎士であるがために(46):2005/12/11(日) 19:38:50 ID:fwJO9Tc/0
〜エピローグ〜

エリカの怪我はすぐ完治した。俺は退院したが完治はしていない。貫通していたのが幸いだった。
みんなは海に入り遊んでいる。俺はただ一人その光景を見つめていた。
「レオー!」
エリカが駆け寄ってくる。眩しい水着姿。
「つまらないだろうからここにいてあげるわ」
「ありがとな」
あの事件のあと、俺達は一週間の休暇をもらった。会社のほうも了承してくれた。
エリカの計らいで、旧生徒会のメンバーで沖縄に遊びに来ている。
あの後、あの国の政権交代のニュースが流れた。
あの2人はあの「国連軍」が拘束したが、行方は分からない。ハイジャック事件は国連の交渉によって解決とニュースで流れていた。やはり情報操作は行われていた。
どういうわけか、俺達は被害者のリストには載らなかった。
もちろん、口外禁止。それは他の乗客も同じだろう。でも、いつかは真実が伝えられるかもしれない。その時は俺達にも何らかの影響は出るに違いない。

「なあ、エリカあの救出部隊って、国連じゃないんだろ?」
「やっぱりバレてたのね。あれはね、私がスポンサーに参加してる『秘密のお友達』ていった所かしら? 知ってるのはよっぴーだけだったんだけどね」
結局、エリカも軍隊を持ってるわけで。予算の不明な巨額の出資の原因はこれだったか。
「後もう一つ。あのプロジェクト・EIKの中身って結局何なんだ? 名前しか知らないんだけど。あと世界を取るためって事ぐらいしか」
「それは秘密♪ いずれ分かるわよ」
ホントに後で分かることになる。それはずっと後の話。
294騎士であるがために(47):2005/12/11(日) 19:44:16 ID:fwJO9Tc/0
「ちぇっ!」
「じゃEIKの意味だけ教えてあげる」
「へえ。なんて意味なんだ?」
「Erika is king の頭文字よ!」
俺は吹き出しそうになった。
そういや姫じゃなくて王様って呼ばれたいって言ってたなあ。エリカらしい。にしてもネーミングセンスが無いな。美的感覚ゼロは本当だ。なんて言えないけど。
「ねえ、レオ。あの事なんだけどさ」
「何の事?」
「何の事じゃないでしょ!! あなたから言っておいて!」
「悪い悪い。その事で何?」
「あのね、結婚は見送って欲しいの」
「そうか、ダメか……」
「で、でもね結婚がダメって事じゃないの! まだやらなきゃならない事があるって」
「やらなきゃならない事?」
「足元の不穏分子、内通者の一掃よ!」
なるほど、今回の事件につながっちゃたしな。
「だから、その後で、ね?」
エリカは微笑んでいた。

「レオー! レオも海に入ろうよ!」
こっちに来たカニが俺を引っ張る。
「バカ、やめろ! 怪我が治って……うわあ!!」
スバルとフカヒレにも捕まり、海に放り投げられた。
佐藤さん、椰子、乙女さんは一斉に俺に水をかけてきた。
俺は息をする事が出来なかった。
295騎士であるがために(48):2005/12/11(日) 19:45:24 ID:fwJO9Tc/0


その光景を見てただエリカは微笑んでいた。
そして、立ち上がり愛しい彼の元へ走っていった。


まだ結婚はまだ先になりそうだけど、今はこれでいい。
俺は、野望を成し遂げようとするエリカについて行く。
盾となり剣となり、騎士としてエリカを守っていく―――。

永遠に、ずっと―――


「騎士であるために」 
THE END
296KENZ-C:2005/12/11(日) 19:47:56 ID:fwJO9Tc/0
あとがき

エリカ嬢のアフターストーリーなんですが、本編のエピローグ時の年齢が分からん!!
一応、大学卒業後ではないかと推測してるのですがどうなんでしょうか?(汗
なんか年齢設定があやふやなので、二十歳以上として書きました(大汗
メインの登場人物は生徒会一同なんですが、話によってキャラの影が薄いのでピンポイントで見せ場を作ったのですが、
みんな影が薄目かなと。
オリキャラ(ノイマン、霧夜光輔)も入れてみたのですが、どうでしょう? 
メインはレオとエリカなのでこの2人の視点によって(たまにスバル視点)この物語は進行していきます。
つよきす本編でもヒロインに視点が切り替わるので、ソレをヒントにしました。
たまに第三者の視点、通称「神視点」も使っているのですがちょっと分かりづらいのが申し訳。
フカヒレストーリーの「人の夢」の反省を踏まえつつ、シナリオを考えたのですが、
やっぱり無理矢理な展開が多いなあと反省。やっぱプロの作家とかはすげえなあと感心してしまいます。このシナリオは作者に都合がいいように作ってる感がある感じがするのが自分でも分かります。
今回挑戦したのが伏線なんですが、伏線ではないかなと反省。
あと、設定上の色々なツッコミも多いと思いますがカンベンを。
ですが、渾身をこめて書いた事には違いません!

この作品の好きな場面、台詞などがあったら教えてください!
今後の参考にいたします
最後に長くてスミマセンでした
297名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:52:12 ID:JMTfH1VG0
>>296
長編乙
それぞれに見せ場作るんじゃなくて
いらないキャラの分削ればもっと読みやすい

あと、ときどきやたら長い行があったので
適当に改行するとよさげ
298名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 19:53:53 ID:Mp07gEjN0
>>296
長かったが面白かった。GJ!

あと、途中で支援の番号付けに乗ってくれた皆さんありがとうございます
(肝心の自分がミスしましたが)
299KENZ-C:2005/12/11(日) 20:04:43 ID:fwJO9Tc/0
レオ、エリカ、よっぴー、乙女だけでも成立出来るんですよ、このシナリオ。
企画当初は4人だけだったのですが、その他の生徒会メンバーも好きだったので出しました。
予定のテキストの倍以上に膨れ上がったのが予想外だったorz
SSじゃないですな
ホントに申し訳
300名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 20:33:28 ID:FaEbnYfF0
SSだろうがLSだろうがMSだろうが
SLだろうがSMだろうが 関係なし
長編お疲れ様でした。
GJ!!!!!!
301名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 20:45:55 ID:qGarvF+C0
重箱つつくけど、
乙女さんがよっぴーってよんでた
フカヒレがココナッツってよんでた
あとは個人的な感想だけど、ムチャクチャな展開にしすぎ。
途中コナンの映画ネタが入ってた(?)のはワラタけど、
それでも長いだけであんまり面白くない。
粉塵爆発って砂糖は無理じゃなかったかな?
コテハン名乗るならもうちょっと頑張って欲しい。
酷評しちゃったけど、俺にはこれだけの長文書く力ないから一応GJ
302名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 21:13:57 ID:B5WHaX8u0
>>301
戦闘シーンとかダラダラ書けば長くなるよ。無駄に。
303KENZ-C:2005/12/11(日) 21:14:47 ID:fwJO9Tc/0
コレはでかい間違いだ!!
サンクス
無茶苦茶な展開なのは自分でも知ってる。わかってて書いたんで。
まあ自己満足なんで許して。
参考にしたネタは、コナンの映画、フルメタその他イロイロ?
304名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 21:26:55 ID:zHwXLelS0
>>303
超なげ〜〜〜〜〜〜〜!!
まだ読んでね〜〜〜〜!!
とりあえずGJと言わせてもらうよ
305シンイチ:2005/12/11(日) 21:31:43 ID:0Hraf9l40
GJ!
本当にお疲れ様でした!
面白かったですよ〜
306名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 22:03:48 ID:9rKGE5ve0
45,46,47…まだ上昇するだとお?
まだ読んでないけどGJ
307名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 22:34:19 ID:cL0/34PW0
>>303
GJ! 面白かったですよ
やっぱりフルメタも参考になってたのね。
最初の方読んでるときにASとかでちゃうのかと思っちゃったよw
308名無しさん@初回限定:2005/12/11(日) 23:00:59 ID:zHwXLelS0
>>303
ふぅ。やっと読み終わったよ。
GJ!!楽しく読ませてもらいました!
二、三言わせてもらうと
レオの復活場面と最後の結婚についての話題について
もうちょっとひねりが欲しいかな…
って思いました
しかしほんと長編お疲れ様
309名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 00:05:27 ID:FgBy2jA90
>>303
エピローグであからさまに怪しい内通者の処理をしないのかよお
あと、ここまで長い話の場合、視点は三人称に統一して、一人称は回想とか内心のシーンに限定すべき
キャラ人数も多すぎるわけだが、あえて増やしてるんならそれはそれでしょうがないかな
ま、好きに書くのは作者の権利だ
批判がましく言っちゃってスマン。
前向きにとらえてくれたら嬉しい。
情熱もって創作ができるのはいいことだ。

労作乙
310名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 00:21:54 ID:FgBy2jA90
>>205
祈せんせーは難しいのによく頑張ってるな。
でっかいフーセンガムをやろう。
311名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 00:54:17 ID:FwTlO6kq0
一括投稿にも程があるだろ(笑
オリきゃはどうですか?って訊かれたら嫌いですって答えるけど、まあこれくらいなら良いんじゃないですか。
いずれにせよつよきすすきすぎだ、悪いこっちゃないけどね。
312名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 00:54:59 ID:FwTlO6kq0
オリきゃ→オリキャラ
313KENZ-C:2005/12/12(月) 01:34:53 ID:d9T3Li5i0
もうこんなに長いの書きません(笑
314名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 01:37:57 ID:ssdjMbvl0
今日の午前中にきてから100位増えてたから何が起きたのかと思ったよ。
315名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 04:32:00 ID:zLwkmdlx0
>>303
GJ!壊れた腕時計を姫がつけてる光景を想像した俺は何?
316名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 08:58:41 ID:EQX/ihxU0
NAGEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ながい、ながいよ、長すぎるw

いつ読み終わるのかわからんがとりあえず乙
317なごみのお話 1/14:2005/12/12(月) 10:18:40 ID:33jqctt60
 母さんの夫とのおもいではこの場所に在り続け、あたしの父とのおもいではこの夢の中に在り続ける。

 なごみのお話〜Little step〜

 リビングのテレビに映る旧知の顔。伊達先輩がインタビューを受けているのをぼんやりと母さんと眺めていた。
「すごいわね〜。この子、なごみちゃんと一緒に生徒会にいたんでしょ? 有名人なんてみんな遠い人のように見えるけど、身近になにかの縁があるってなんだかヘンな感じね〜」
「……別に、何とも思わない」
 立ち上がって顔を背けた。母さんから。伊達先輩から。
 苛立ちながら部屋へと戻る。
 伊達先輩の笑った顔、満足そうな顔。それはなにかをやり遂げた証。
 自分にはどうあってもあんな顔はできないのだと認めて、認めたくなかった。
 あの人を、いや、あの人のような人たちを羨んでいる自分を、認めたくなかった。
318なごみのお話 2/14:2005/12/12(月) 10:19:42 ID:33jqctt60
 ベッドに突っ伏して、ざわついている胸をおちつかせる。いろんなことがうざったくて、いろんなことにむかついて、苦々しい思いをしている自分にまた苦々しい思いが重なっていく。
 ふう、と溜息をついた。その折、床に置いていた一冊の雑誌が視界に入る。ああ、今日さっき買ってきたんだっけと思い当たる。
 街をぶらついていて、なんの気なしに本屋に立ち寄った時のことだった。
 特に目あての本があるわけでもなかったので店内を適当に見渡しながら歩いた。とある表紙がふと、目についた。
 それは優しい風の感触が届いてきそうな風景写真、緑色の草原から海を見下ろしている。題を見れば旅行のガイドブック。それも、いまあたしが住んでいる松笠を含む地方のものだった。
 自分が住んでいる地方のガイドブックなどそう見ることもない。なんとなく珍しい機会だと思って買ったのだ。
 ぱらぱらと目を通す。観光名所や美味しい店の紹介が並んでいる。戦艦"松笠" やオアシスの名前もあった。
「へえ……」
 外から見ればやはり有名な場所なんだなと、地元に住んでいて実感のない身としてあらためて小さな感嘆。
 さらにページをめくり、街を少し離れて郊外へ。
 いくらか経って、めくる手が止まった。綺麗なグラビアページ、表紙に使われているものと同じ風景写真。
 丘陵は緑に萌え、空が青く透っている。風の匂いを、錯覚させる。
 電車で1時間か2時間かそこらの距離。こんど行ってみようか。いい気晴らしになってくれればいい。
319なごみのお話 3/14:2005/12/12(月) 10:20:48 ID:33jqctt60
 ある土曜の午後、対馬家のチャイムを鳴らす。間もなくカニがあたしを出迎えた。
「なんでここにいんだココナッツ?」
 開口一番カニは言った。無礼もいいところだ。
「遊びに来た客をみるなりその態度か。常識がなってないぞカニ」
「もうカニじゃねーっつってんだろ。そうじゃなくて、ウチのがきんちょどもに会わなかったか?」
「いや。あの子たち、どうかしたのか?」
「さっきオメーのとこに遊びに行ったんだぜ」
「行き違いになったのか。母親にあたしの行き先は伝えてあるから、そういうことならすぐに戻ってくると思う」
「あーあ、やだねー。何だってあいつらもオメーなんかに懐いてんだか」
 憎まれ口を叩きながらも結局彼女はあたしを玄関に招き、あたしもそれに従う。あたし達を見て対馬センパイやフカヒレ先輩は「なんだかんだで仲がいい」と称するが、正直、あたし達の間柄は自分でもよくわからない。
「よう、椰子」
「どうも」
 家の中に通されて対馬センパイとあいさつを交わす。
「これ。ちょっと作ってみたんで、晩にでもあの子たちと食べてみてもらえませんか」
「なんだまた新しい料理かテメー。レパートリーの増殖速度が主婦のボクよりも速いってどーなのよ」
「別に新しいって程のものじゃない。少し新しい味付けを試しただけだ。まあ、他人の意見が欲しくて持ってきてるのには変わりないけど」
「ハッ、いいぜ遠慮なくいただいてやるよ。あいつらに『なごみおばさんのおかずおいしくない〜』って言われてうちひしがれるテメーの姿が楽しみだぜ」
 たしかにこのバカの料理の腕は驚くほど上達している。カニのいうレパートリーの増殖速度があたしに分があるなら単純な腕の上達速度はこいつの方が上だろう。だが、上達しているそのぶんだけ、他人との差を見きわめる目も否応なしに養われていってしまうわけで。
「……? うちひしがれるのはそっちじゃないのか?」
「素の反応を返すなよ!」
 カニはあたしの持ってきたタッパーを冷蔵庫にしまうために台所に引っ込んだ。
 あれのやかましさにすっかり慣れている自分に気づいてどこか奇妙な感慨を覚える。
320名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 10:23:24 ID:FgBy2jA90
 
321なごみのお話 4/14:2005/12/12(月) 10:26:48 ID:33jqctt60
 あいつのバカはいまに始まったことではないけれど、竜命館時代と比べるといまのバカとはどこか違う。
 あの頃のバカが脳味噌が足りない故のバカなら、いまのバカは幸せを手に入れた故のバカだろうか。
 そこまで考えて、そんな思考をしている自分に首を振る。最近のあたしはどこかおかしい。他人の幸せにどうこう気を巡らすなんてどうかしてる。
「ところで椰子、ウチの坊主どもに会わなかった?」
「さっきカニにも聞かれましたよ。どうやら行き違いになったみたいです」
「ふーん……あ、そうだ。子供で思いだした」
「なんです?」
「俺達明日スバルと遊びに行くんだけどさ、お前ヒマ?」
「ああ、伊達先輩帰ってきてるんですか。あの子たちを預かれっていうのは別に……ああ、いや」
「え? もしかしてなんか用事あった?」
「いえ……」
 明日はガイドブックのあの場所に行ってみようかと思っていたところだったのだけれど。
 あの子たちもそろそろ留守番ができる歳ではあると思うが、やはりまだすこし早い、という気もする。
「……ちょっと出かけるんですけど、ピクニックがてらあの子たちもいっしょに連れて行っていいのならおもりしますよ」
「んー、迷惑でないなら頼みたいけど。いいのか?」
「ええ」
 子供たちといっしょに行くのもそれはそれでありだ。そう思った。
「ヘッ、羨ましいだろ、メダリストと遊ぶんだぜ。サインの五百枚や千枚に、アイツが使い古したジャージやシューズをタダでもらえるんだぜ」
 カニは戻って来るなり、微妙に不穏なことを言い放つ。やはりこいつはただのバカだ。
「……有名人と仲がいいことについて自慢するのがそこなのか?」
「原価0でボロ儲けのチャンスなんだぜ!?」
 どこまで本気なのかわからない。
「あー、きぬ、そこまでにしとけ。俺達の友情が疑われる。むしろ俺が疑う」
 センパイがカニの口を押さえて止める。玄関の扉を開く音がしたのはその時だった。続いて足音が続く。あの子たちが帰ってきたようだ。 
「ただいま。なごみおねえ、きてるー?」
「おねえちゃん、こんにちはー」
 センパイとカニの二児、流(リュウ)と涼(すず)。母さんにもらったのか、花を一輪ずつ手に持っていた。
322なごみのお話 5/14:2005/12/12(月) 10:28:09 ID:33jqctt60
「おかーさん、これおばさんからもらった!」
 「お、よかったな。ちゃんとお礼言ったんだろーなー?」とカニも子供たちにあいさつを返しながら戸棚へと歩いていく。お礼の確認や進んで花瓶を取りに行くあたり、一応、しつけと気づかいはちゃんとしているのが意外だった。
 「ほれ、コレに入れろや」と水を注いだ花瓶をテーブルにコトンと置く。
 そっと花瓶に花を挿す。透明な水の中に沈んでいく緑の茎。根本が底にこつんと当たって、花は側壁に寄りかかった。リュウとすずはお互いに顔を見合わせて笑った。
 大人にとっては何気ない行為も子供にとっては珍しいもので。センパイにとってもカニにとっても、そしてあたしにとってもその様子はほほえましい。
 そんな安らぐ光景をカニがぶち壊す。リュウとすずに向かってカニは言った。「ところでオメーら何度言わせるんだ」
「こんなやつをおねえ呼ばわりする必要はねえ。ココナッツおばさんて呼べよ」
「えー、でも父さんが「おばさん」って呼んだらダメだって言ってたよ」
「ハァ!? レオ、テメーなにココナッツの味方してやがんだ? 裏切りか? 浮気なのか!?」
 そういえばこの子たちは最初からあたしをお姉ちゃんと呼んでいたっけ。考えてみればカニがそんな呼び方を許すわけがない。センパイのしつけだったのか。
 とはいえ。
「あたしは別に「おばさん」で全然かまわないんですけど」
 親の知り合いをおじさんおばさんと呼ぶことは普通のことだと思う。別におばさんと呼ばれてもなんとも思わない。
 というか、お姉ちゃん呼ばわりの方が逆にくすぐったいものがあるのだが。
「ホレ見ろ! この単子葉植物本人が自分をいき遅れのババァだって認めてんだぞ!?」
「そこまでは言ってない」
 バカの片頬を全力でつまみつねりねじり上げる。
 バカがうるさくわめくが気にしない。子供たちも慣れてしまっているのか、カニのやかましさもなんのその。センパイの話の方に気をやっていた。
323なごみのお話 6/14:2005/12/12(月) 10:28:44 ID:33jqctt60
「だってお前、俺は恐ろしいぜ。たとえ椰子が良くったってこの先こいつらが乙女さんや姫たちに会う機会があるかもしれないんだぞ? そこでおばさんなんて不用意に言ったのを想像してみろ。マジ怖えーっつーの」
 礼儀がどうのではなくそっちの意図のしつけか。小心者が。
「ケッ、なんだその予防線? このチキンハートが」
「ちきん〜ちきん〜♪」
「のみのしんぞー♪」
 妻であるバカガニと、意味がわかっているのかいないのか、息子と娘である子供たちの罵倒が響く。
 べつにセンパイとバカはどうでもいいが、このようにリュウとすずの口が悪くなっていってしまうのかと思うと他人事ながら頭が痛い。

 日が暮れるあたりまで談笑がしばらく続いた。晩飯時になったのでお暇する。
「おねえ、帰るの? いっしょにごはん食べようよ」
「ごめん、ご飯は自分の家で食べることにしてるんだ。明日、たくさん遊ぼう」
 頭をなでてやって席を立つ。「玄関先まで見送る」とセンパイもついてきた。
「明日は午前中に迎えに来ますから」
「うん、助かる」
「別にいいですよ。……ところで、明日あたしがダメだったらどうするつもりだったんです?」
「はじめてのおるすばん」
「……つまり行き当たりばったりだったと」
「う、なんで睨むんだよ」
「睨みたくもなる。ちょっと買い物いくから留守番してろ、のレベルじゃないんでしょう?」
「あー、でもさすがに夜遅くまで、ってレベルにはならないと思う」
「当たり前です。4人で遅くまで飲むんだったら早めに帰ってきて家の中でやってください」
「ああ、そうするよ、てか多分そうなる」
「そうですか。……それともうひとつ」
324なごみのお話 7/14:2005/12/12(月) 10:30:57 ID:33jqctt60
「ん?」
「伊達先輩とは一度宴会やったんですよね?」
「ああ、坊主たちに愛されて感動してた」
「はあ、それはそれは」
「スバルがどうかしたのか? サインか?」
「興味ないです。そうじゃなくてあの子たちに酒飲ませてたりしてないか聞きたいんですが」
「それも大丈夫だ。酒飲ませる前にスバルの膝枕でお休みだった。銅メダリストの足にあやかったぜ」
 飲ませるつもりはあったのか?
「潰しますよ」
「ごめん嘘。飲ませるつもりなんてこれっぽっちもなかったって」
「……ふう、じゃあ帰ります。明日、また」
「ああ、ホント悪いな。今度おごるから」
「ええ、それじゃ」

 帰路を辿る。あたしの家と対馬家は案外近所にあって、さほどの距離はない。
 角を曲がり、店先が視界に入ったところで、足を止めた。天王寺の車。あいつが来ている。
 踵を返す。いまでも、あいつがいるうちは家には帰らない。絶対に、天王寺とは会わない。
 最初の頃はこの行為が母さんとあいつへの抗議だったけど、いまではもう、抗議は抗議の機能を為していない。
 むしろあたしがいないこの時が、ふたりにとって都合のいい逢瀬の時間にすらなっているようにも感ぜられる。
 それでも、いまさらこの意地を張ることをやめることはできない。やめてもやめなくても、なにも変わらないのなら。
 せめて自分だけはこうしていないと、なにもかも無駄になってしまいそうで。
「うざい……」
 ほんとう、うざったい。

 夜の街で時間を潰して。家へ戻ったのは朝方だった。
325名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 10:31:30 ID:FgBy2jA90
 
326なごみのお話 8/14:2005/12/12(月) 10:39:08 ID:33jqctt60
「おねえ、それお弁当?」
 あたしの提げているバスケットを見てリュウが尋ねる。
「うん、昼ご飯」
 準備してきたお弁当。味を見てもらうためではなく、純粋にふたりのために作ったもの。
 中身はなにかと尋ねるふたりに、その時までのお楽しみだとこたえながら改札をくぐった。
 いくつか駅を通って乗り換える。ボックスシートに座って子供たちと向かい合って座った。
 窓の外を流れる景色にふたりがはしゃぐ。風景がだんだんと郊外になっていくにつれて、あたしの気持ちも浮き立っていく。
 視線は景色を越えておもいでへ。いつか、こうした乗り物に乗って父に遊びに連れられていったとき、窓の外で知らない景色が流れていくのをみているのが、ほんとうに楽しかったのを覚えている。
 つと、すずが景色ではなくあたしを見ていることに気づく。どうした? と首をかしげると、「おねえちゃん、楽しそう」
 そうかな? と尋ねた。そうだよ、と彼女は笑った。
 
「すず、おねえ、海だ」
 みんなで窓にはりつく。草原と海岸を列車が走る。開け放った車窓から風が吹きこむ。
 涼風。かすかな潮の香りを乗せた風。

「きれいなところだね」
 すずは笑う。特にアトラクションがあるわけでもないので、退屈ではないかと気になっていたのだけれど。
「退屈じゃないか?」
 ううん、と首を振った。
「きもちいいよ」
 駅からたっぷり数十分も歩いただろうか。少し、かったるい距離。
 だけど、目の前に開けた風景にはそんな距離は気にならない。言葉も、出てこない。
 晴れ渡った青空の下、見渡す限り広がる緑の丘陵。
 一端から、海を見下ろす。落ち込む岩肌の先にある、青い海。空を映して、深く澄み渡る、青い海。
 高空を滑るような鳥の白い影。海に飛沫を立てる白い波。
 感動の心に風がそよぐ。草がざわめいて、草原に緑色の波をつくる。
「すごいな」
 感嘆が思わず口をついた。自分がちっぽけに見えてくる。
 空にも夢にも届かない、小さな自分。
327なごみのお話 9/14:2005/12/12(月) 10:40:55 ID:33jqctt60
 はしゃぎ声がする。緑色の波の中を子供たちが駆けていく。
 伊達先輩の影響なのか、無邪気な子供にはちょっと似合わない、かけっこっぽくない走りかた。
 これから何にでもなれる、無限の可能性を持った子供たち。そんな彼らに、不意に憧れを抱いた。

 自販機でペットボトルを買って、走って息を切らしたふたりに渡してやりながらお弁当を広げた。
 あたしのサンドイッチを口に含んで、リュウとすずはにっこりと笑う。
「おいしい!」
 大きな、笑顔。あたしの方までうれしくなる。
 頬をほころばせたあたしをみて、すずはえへへ、と笑みを浮かべてあたしへとすり寄ってきた。
「おねえちゃん、やさしい顔だから好き〜」
「やさしい?」
「うん、笑ったら、すごくやさしくなる」
 そんなことを言われて、困惑してしまう。
「そう、なのかな?」
 そうだよ、とリュウも言った。
「お母さんみたくばかっぽくなくて、いい」
「そう言ってくれるのはうれしいけど、親をそんな風に言うものじゃない」
 照れくささが先に立ってしまって意図せぬ小言を言ってしまう。
 でもリュウのそれは、大好きな母親にこそかえって雑言を投げつける遊びだったから、そんな小言は何の意味も為さなかったのだけれど。
328なごみのお話 10/14:2005/12/12(月) 10:42:40 ID:33jqctt60
「おねえ、陸上の伊達スバルって知ってる?」
 雑談のさなか、リュウがそんなことを聞いてくる。
「ああ、知ってる。……その人みたいな選手になりたいんだって?」
「うん、オレの夢!」
 自信を持って顔を輝かせてそう言いきるこの子がまぶしい。そうとは知らず、あたしの心を削る。
「ボクはお嫁さんになる」
「伊達先輩の?」
「うん、いい子で大きくなったらお嫁さんにしてくれるって言った」
「そっか」
 正直、カニの側にいたままでいい子に育つことが出来るのかと思わないでもないのだが。
 そうして、リュウは言った。
 
「なごみおねえの夢はなに?」

 それはなんてことない質問なのに、予想できていた質問なのに、あたしの心を砕いた。
 こんなに動揺するなんて自分はよほど悩みの深みに嵌っているのだなと他人事のように思う。
 だけどそれは、原因がわかっているが故の悩みだ。自分がなにをしたいかなんて、とっくの昔から、わかっていた。
 この子たちのために弁当を作ったとき。弁当を食べた後のこの子たちがおいしい、と笑ってくれたとき、気づかされた。
 心が満たされるその瞬間を、ずっと続けていたい。だから。
「あたしの夢は」
 あたしの夢は――――
329なごみのお話 11/14:2005/12/12(月) 10:44:16 ID:33jqctt60
 規則正しい電車の揺れ。帰りの電車のその揺れは決まって眠気を誘うもので。気づけばふと、眠っていた。
 窓の外に映る世界は、きれいな赤色に染まっている。草原と海岸が、夕暮れ色に混じっていく。
 夕日が沈んでいくに従って、雲の色が変わっていく。オレンジから、紅へ。
 ゆっくり、ゆっくり、変わっていく。胸の深いところまで響いてくる、厳かな変化。
 ボックスシートの向かいに目をうつせば、頬と頬をくっつけあって仲良く眠っているふたり。
 夕焼け色が、ふたりの姿を照らし出していた。
「おねえ、そっちに行ってもいい?」
 リュウの声。差し込む夕陽にまぶしそうに目を細めながら言った。
 あたしのとなりに座る。まぶしさで目を覚まさぬように、すずの側にだけカーテンを引いた。
 リュウはあたしの側に身体を預けながら窓の外を見る。「すごいね」と言った。
 リュウの身体から、風の匂いがした。草の匂いと、潮の香り。
 あの場所の、匂い。
「リュウは、自分の父さんと母さんのこと、好き?」
 ふと、尋ねた。
「大好きだよ。ばかっぽいけど」
「だからそんなことを言うものじゃない」
「大きくなったらお母さんと結婚する。そう思っていた時期がオレにもありましたー」
 どこで覚えたそんな言葉。
「いまはそうじゃないんだ?」
「結婚するならおねえの方がいいよ」
「それはカニのいるところで言ってほしいな」
「やだよ、そんなこと言ったらお母さん怒る」
 くすりと、笑みがこぼれた。口は悪くとも、ちゃんと親のことをわかっているいい子だと思った。
「すずももうお父さんと結婚するって言わなくなったし、これが親離れってやつかなあ」
 生意気にもそんなことを言って。そして尋ね返す。「おねえは? おねえは自分のお父さんとお母さんのこと好き?」
「――――うん、大好きだよ」
 夢を尋ねられたときとは違って、なんの迷いもなく、そう答えることができた。
 心の奥にある、たくさんのおもいで。
 父さん、母さん。あたしは――――
330名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 10:45:14 ID:FgBy2jA90
331なごみのお話 12/14:2005/12/12(月) 10:45:48 ID:33jqctt60
「おねえは、いっぱい料理を作っていたい、って言った」
「うん、それがあたしの夢。料理人――コックさんとか、そういうのになりたい」
「おねえならなれるよ。おねえが持ってきてくれるおかず、いつもおいしいもん。お昼のサンドイッチも、すごくおいしかった」
「ありがとう」
 子供は言葉を飾らない。だからこそ、言葉のひとつひとつが心を打つ。
 ありがとう。ほんとうに、そう思う。きみたちのおかげで、自分の気もちに気づくことができた。両親のことも、料理のことも。
 きみたちのその言葉のおかげで、これからもずっと料理を作っていたい。そう思えるから。
 幸せを手に入れたセンパイやカニのように。目標を成し遂げた伊達先輩のように。
 踏みだしてみよう。
 決着を、つけよう。


「いままで、ごめんなさい」
 頭を深々と下げて謝罪の言葉を口にする。
 あたしの気持ちをくみ取ってくれたのか、天王寺さんは軽々しく「頭を上げてくれ」などとは言わずに黙ったままでいてくれた。
 あらためて上体を起こして、彼と視線を合わせる。言葉を、続ける。
「あたしはいまでも、父さんのことが好きな親離れできない子供でした。だから、あなたを父親としてみることなんてできないし、好きにはなれない」
 ああ、ほんとうにあたしは子供だ。あまりに子供じみていて、足が震えるくらいに恥ずかしい。
「だけど――――、あのひとには。母さんには、あなたが必要なんだ」
 ただ、それを認めてあげれば良かったんだ。
 父が逝ってしまった後の空白を生きたあたし。夫が逝ってしまった後の空白を生きた母さん。
 つらさを乗り越えるとか死んだ人間を忘れるとかどうとかではなくて、母とあたしは別の人間で、別の人生がある。
 親子であれ夫婦であれ、家族として時間と空間を共有することはできても、人生を共有することはできやしない。
 あたしと母さんの空白は同一のものではない。同種のものですらなかった。それはそれぞれがそれぞれに、いつかの未来、いまとなっては過ぎ去ってしまった過去の中で、必要な清算を済ませていかなければならなかったもの。
 母さんの清算の時期はもうとっくの昔に訪れていて、あたしの清算の時期は天王寺さんがあらわれたその時のはずだったんだ。
332なごみのお話 13/14:2005/12/12(月) 10:50:35 ID:33jqctt60
「たとえあなたを父としてみることへの抵抗感が、これから続いていくとしても――――それでも」 気がつけば涙をぽろぽろこぼしていた。後悔と羞恥。
 みっともない有様を見せていた自分を自覚して、みっともない有様を見せている自分を自覚して、またこぼれる涙が増えていく。
 詫びても詫びきれない胸中。多くの言葉をのべなければならないのにこみあげる嗚咽が邪魔をする。
 だけど、心を尽くさなきゃ。
「それでも――――母さんを幸せにしてくれた人として、あたしを気づかってくれた人として、あなたを好きになることはできるから」
 母さんと天王寺さんの想いを生かすも殺すもあたしの気持ちが全て握ってしまっているのなら。あたしがいままでふたりの想いを殺し続けていたのなら。
 心を尽くして、彼と向かい合って。最善ではなくとも、能う限りこれから前へ進んでいくための目あてを貫き通す。
「だから、どうか」
 どうか母さんを――――

「あ、なごみちゃん、お帰りなさい〜」
「ただいま。…天王寺さんと、話、してきた」
「ええ、知ってるわ〜」
「そう」
「あら、なごみちゃん、もしかして泣いたの〜? すごい跡よ〜?」
 いつもと変わらないのんきな声で、そっとほっといておいてほしいことに母さんは言及する。やさしさ故か、からかっているのか。
「なんでもないよ。もうあたしは、母さんと天王寺さんのことについて反対するつもりはないから。それと……」
「それと〜?」
「もうひとつ、話があるんだ」
 そう切り出したあたしに母さんは疑問を浮かべるでもなくただ、おだやかに頷いただけだった。
333名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 10:51:36 ID:FgBy2jA90
334なごみのお話 14/14:2005/12/12(月) 10:52:16 ID:33jqctt60
 『なごみおねえの夢はなに?』 
 いまさら夢を追う、なんて言ったところでどうにかなるのだろうか?
 自信はない。不安が胸に渦巻いている。だけどこの弱気を潰す自信はある。あたしは、伊達先輩やカニを羨んでいるのだから。
 羨むということは、自分もまたそうでありたいという確かな希望の証。
 線の内外にかかわらず、尊敬する一個の人格として彼らを認めないほどあたしは狭量ではなく、そして自分自身が彼らに劣っていると認めるほど寛容でもない。
 目を落とせばそこはおもいでの原点。父さんが愛した花の店、ここで過ごした父との日々。
 振り返ればそこには夢の原点。父さんが教えてくれた、美味しいものを作ることの楽しさ。
 胸があつくなる。いちばん奥にある冷たい部分、そこにあたたかな灯がともるよう。
 母さんの夫とのおもいではこの場所に在り続け、あたしの父とのおもいでは夢の中に在り続ける。だから。
「あたし、料理人になりたい」


 見習い修行でヘトヘトになった身体を引きずって帰路につく。たまたま仕事がはやく終わった今日、久しぶりに背する夕日がまぶしく感じた。
 現実はやはり甘くはない。目に見えてわかる満足な成果などついてくるはずもなく、気持ちだけが先走る。
 夢路は永く未来は遙か。心の弱音に耐えながら、むかつく胸をおさえてうつむいて歩く。
 『あなたの料理を食べるたびに、お父さんのことを思いだしているのよ〜』、そう言って母さんは微笑んだ。
 あなたが自分で選んだ好きな道を行くことに反対することなんてなにもない。
 たとえ料理の道がとても厳しいものであっても、あなたの中にいるお父さんがきっと守ってくれるから安心ね。
 呑気で気楽な承認と励まし。とても、母さんらしかった。
 思いだして少し気力が戻った。うつむくのをやめて顔を上げる。角を曲がればもうすぐ自分の家。
 フラワー椰子の店先。差しこむ夕日に輝きながら、花びらがちらちら、吹く風に乗って宙を舞っている。
 やさしい光景。赤、青、黄、橙、紫、白。いろとりどりの花たちが咲き誇る。
 暮れかけた陽光の下に人影ふたつ、廻る色たちに包まれて。近づくあたしをみとめて笑顔で手を振って――――
335名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 10:54:11 ID:33jqctt60
>>317-334
SSは以上です。「スバルのお話」と微妙に繋がっていたりいなかったり。
支援、どうもありがとうございました。

336名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 11:01:14 ID:FgBy2jA90
GJ フカヒレは絡まないのか…
まあ別に絡まなくてもいいけど
ヤツにはもったいないからね
スバル、なごみを幸せにしてやってくれよ(?)

まっすぐな自己実現を書くには、あえて恋愛が絡まないほうが正解なのかもな
337名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 11:02:17 ID:yQxbhkNt0
33jqctt60 GJ
ところで、FgBy2jA90は何をしたかったんだ?
お姉ちゃん怒らないから言ってごらん
338名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 11:10:56 ID:Ea5c8TR20
>>335
ワールドクラスのGJ!

>>337
支援では?



339名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 11:20:43 ID:33jqctt60
>>336
フカヒレとカニの二児、脇役としてどちらを機能させるか考えて、カニの二児の方を取りました。
本編なごみルートや他の人のSSでフカヒレ目立ってるから、そうじゃない方で書いてみよう、と。

>スバル、なごみを幸せにしてやってくれよ(?)
いや、スバルとは一切絡んでいないんだが、何故?

>自己実現
Q:自分探しに一番効果テキメンな薬はなんですか?
A:無限に広がる大自然と無限の可能性を内包した子供。
これテストに出るよ。

>>337
俺を連続投稿規制から守ってくれたのですよ。
340名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 12:01:19 ID:yQxbhkNt0
>>339
> >>337
> 俺を連続投稿規制から守ってくれたのですよ。
なるほど
FgBy2jA90 支援乙!
341名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 12:39:34 ID:EQX/ihxU0
>>339
そうそう、SSの場合登場人物が多くなりすぎると色々都合が悪いからね。
マジGJでした!!
342名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 14:00:04 ID:ssdjMbvl0
GJ!
にしても子どもってのは卑怯の産物だよ、しょっぱ汁が出ちまうぜ。
343名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 15:39:09 ID:0pia5u+D0
じ〜じぇい
344名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 16:46:18 ID:Ea5c8TR20
さて、ちょっと投下させてくださいね。
345人違い 1:2005/12/12(月) 16:47:58 ID:Ea5c8TR20
その男は冷蔵庫から現れた。
「こんばんは、霧夜エリカさん」
大口の契約をまとめ、ホテルに戻った私を出迎えたのはその男だった。
慇懃に挨拶する男を、仔細に観察する。
小奇麗なスーツに身を包んだ、一見するとサラリーマン然とした容貌。
小柄ではなく、かといって大柄なわけでもない。顔も声も平凡そのもの。
これといって特徴の無い男。
「冷蔵庫から出てきた」という事実を除けば全く印象に残らないだろう。
けれど、私は男から発せられる匂いを感じ取っていた。これまで幾度か経験してきた匂い。
殺し屋。
誰に雇われたのかしら、心当たりがありすぎる。
でも、この男は決定的に間違っている。
私は肩をすくめ、
「人違いよ。他をあたってもらえるかしら?」
「いいや、間違ってはいませんよ、ミス霧夜。貴方の様なお美しい女性を間違える訳が無い」
何言ってんの、コイツ?
「あのさ、最近の殺し屋は標的に関して下調べもしないの?」
「なんのことです?」
本当に分かっていないようだ。私は大げさにため息をついて見せた。
「もういいわ。……一つ質問しても?」
「依頼人についてはお答えできませんよ。一応守秘義務というやつです。
いかに貴女がこれから死天に召される運命だとしても、ルールは守らなければね」
「違うわよ。そんなの興味ないし。誰であれ、私の覇業を邪魔するなら潰すだけ。アナタもね」
「ほう。威勢のいいお嬢さんだ。ではご質問は何です? 答えられることなら答えますよ」
346人違い 2:2005/12/12(月) 16:50:13 ID:Ea5c8TR20
「アナタ、なんで冷蔵庫に入ってたの?」
私が訊ねると、男は意外そうな顔になった。
「そんなことですか。これから死ぬというのに、変わったことを気にするんですね」
「そうかしら? 冷蔵庫に隠れて待ってるほうがよっぽど変わってると思うけど」
殺し屋はくすくすと笑って、
「これは一本取られましたね。まあいいでしょう。……私は日本のコミックが大好きでしてね」
「で?」
「特に好きなコミックの真似ですよ。ホテルの部屋の冷蔵庫に隠れて相手を待ち受けているというキャラクタが出てくるんですが」
「あぁ、ジョジョね。第三部。呪いのデーボだったっけ?」
途端に男は相好を崩し、感慨深げに言った。
「ほう! ご存知でしたか。あのコミックは実にいい! オリジナリティに溢れている!
いや、これは依頼とはいえ殺さなければならないのが非常に残念ですよ、ミス霧夜」
……機会があったらパクリ疑惑検証サイトでも見せてやろうかしら。
「だから、人違いだと言っているでしょう」
「見苦しいですよ、ミス霧夜。仮にもキリヤの総帥ならば、散り際は潔くなさい」
真顔に戻ってそう言うと、男は懐からナイフを取り出した。
ふーん。ナイフか。なんでこんな不確かな得物使うんだろう。
確実を期すなら銃を使うべきよね。それとも、よっぽど刃物の扱いに自信があるのかしら。
「銃というのは、楽ですが、いまひとつ達成感に欠けますのでね。
……やはりナイフで突き刺すほうが、殺ったという実感が桁違いです」
一瞬、男の瞳に残忍な光が宿った。なんだ、ただの殺人狂か。
「そんなこと、聞いてないけど?」
「サービスです。聞きたそうな顔をなさっていましたので。日本で言うところのメイドの土産ですね」
金髪ツインテールのツンデレ娘がケーキかなんか持たせてくれるのかしら?
それはさておき、どうしようかな。あんまり長引かせるとレオとよっぴーが迎えに来る時間になってしまう。
お腹も減ってるし、ディナーが遅くなるのは避けたいわね。
頭の中で目まぐるしく思考を回転させる。様々な状況を想定し、相手に勝利する方法を導き出す。
考えが纏まった。とりあえず、牽制しておくか。
347人違い 3:2005/12/12(月) 16:58:22 ID:Ea5c8TR20
「えいっ!」
私は手元にあった花瓶を男の顔面目掛けて投げつけた。
しかし、相手は仮にもプロの殺し屋。
こんなもので決定的な隙を作れるとは思っていない。
案の定、相手は花瓶を易々と素手ではたき落とすと、すぐさまナイフを構えて戦闘態勢に入った。
この間に、私は男から数歩、さらに距離をとった。
相手との距離は目測でおよそ3メートルほどか。
ナイフの間合いの外。何があってもすぐに対処できるだけの距離。
「無駄な抵抗ですよ、ミス霧夜」
足元に落ちた花瓶を脇に蹴り飛ばし、男はにやりと笑う。
「何度も言うけど、人違いだってば。雇い主が教えてくれないのなら、自分で調べておくのがプロでしょう?」
「ふん、何を訳の分からないことを言っているんです。時間稼ぎですか?」
「別に。知る気が無いのならそれでもいいけど」
さりげなく視線を動かし、いくつかの道具の配置を確かめておく。……これならいけるわね。
「時間稼ぎは無駄ですよ。私はプロですからね。ちゃぁんと調べてあります。
ボディガードのサムライレディは現在休暇中ですね。いくら待っても日本からここまで助けには来れませんよ」
男は皮肉っぽく言った。そして、ナイフを弄びながら続ける。
「身辺警護を解くなんて、油断ですか? 今、そばに居るのは秘書の小娘と何の役にも立たない従者が一人だけ。
貴女は丸裸も同然です。もう覚悟を決めることです」
何の役にも立たない? 従者?
……もーいいや。急に面倒くさくなった。今の今まで、色々駆け引きを考えて、
花瓶とか、伏線ばら撒いてそれこそジョジョみたいに華麗に勝とうと思ってたけど、何もかもどうでもいい。
もう、なんというか、手っ取り早く力技で解決したくなった。
次の瞬間には、私は男に向かってダッシュしていた。
348名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 16:59:30 ID:KBWFsPp10
私怨
349名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 17:01:06 ID:KBWFsPp10
私怨
350人違い 4:2005/12/12(月) 17:02:17 ID:Ea5c8TR20
「!」
まさか正面から突っ込んでくるとは思っていなかったのだろう。男の回避動作が一拍遅れた。
広いスイートルーム。助走の距離は充分。食らえ、必・殺! 総帥ドロップキック!!
「ぶあッ!!!!」
直撃を食らった男は無様に吹き飛び、背後にあった冷蔵庫にしたたか後頭部をぶつけた。
「うぐ!」
ついでにカカト落としを額にお見舞いしておこう。ボグシ! これでよし。
ナイフを奪ってすばやくカーテンを引き裂き、より合わせてロープを作る。そしてそれで男を縛り上げた。
「うあ?」どうやら男は脳震盪を起こしているらしい。
さて、後始末、後始末。
「アナタ、冷蔵庫好きでしょ?」
扉を開け、そいつを中に押し込む。へえ、割と広いもんなのね。
「……うう、な、何をする気だ?」
「あら、起きた? さすがに耐久力高いわね。その点はほめてあげる。光栄に思いなさい」
私は扉を閉めた。中で抵抗する気配がするが、気にせず、一気に持ち上げる。
ち、結構重いわね。乙女センパイの特訓メニューこなしててよかった。
「ハイ、宇宙旅行にご招待よ。……片道切符だから帰りは自力でお願いね♪」
何をされるか分かったのだろう、殺し屋が哀願する。
「や、めろ、、やめてくれ、ミス霧夜!」
「残念、頼む相手を間違っているわよ。人違いだって何度言えば分かるのかしら?」
なんとか冷蔵庫を抱えながら、窓際まで移動する。
「対ショック姿勢ーっ!」
私は中の男に聞こえるように、いや、世界中に聞かせてやるつもりで叫びながら、冷蔵庫を外へ放り投げた。
「私は! 対 馬 エ リ カ よ 〜〜〜っ!!!!!!!!!」

というか、この部屋って何階だったっけ?
351あとがき:2005/12/12(月) 17:04:57 ID:Ea5c8TR20
きっかけは夕べ見た夢でした。
金髪ポニテのおねーさん(姫ではない)が引越しで豪快に家電を担いでるというシュールな夢で、そのシーンしか覚えてません。
それからの連想で書いてみました。……貴重な休日をSSに費やすってのはどうなんでしょう。
で、レオも登場しませんし分かりにくいかもしれませんが、この作品のコンセプトは姫デレです。

これで9作目になります。あと一本で10作。作品の質は別にして、まさかここまでこれるとは。
例えて言うなら、ジャンプで10週打ち切り覚悟で始めた連載が10巻まででちゃった、みたいな感じですね。
352追記:2005/12/12(月) 17:10:33 ID:Ea5c8TR20
あと、誤字ありました。
>>345の下から三行目、天に召される、の前の死を消し忘れていました。

支援してくれた方、ありがとうございます。助かりました。
353名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 18:05:27 ID:LBoLZj7L0
GJ
354名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 19:04:22 ID:Ws+gAH/z0
GJ
しかし昨日からたった1日読んでないだけで全部読みたい香具師には地獄だなw
355名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 19:53:13 ID:FgBy2jA90
>>351おもしれーw 10本も書いてるならコテ名乗ってくれよ
あんたのセンスは好きかもしれん
良い作品とか完成度とか感動できるとかそんなんじゃなくて
シュールな軽さが俺の波長と合ってるような気がしないでもない

>>339いや、別にスバルとなごみがくっつく必要もないんだが
なごみんはこれからもたった一人で孤高の坂道を駆け上がるのかな?
別にそれでもいいんだけど

そういえば、聞いてくれよ>>1
俺の仲根●すみちゃんが婚約しちゃったんだよ
なごみんがいなかったら危うく自殺するとこだったね
あぶねーあぶねー
356名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 20:12:39 ID:ssdjMbvl0
>>355
俺もビックリしてしんじゃうかと思ったよ。
三次元はこれだから怖い!
357名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 20:13:07 ID:8bj9HMO10
>>339
>>A:無限に広がる大自然と無限の可能性を内包した子供。
>>これテストに出るよ

おいおい、おめーSS以外のレスでまで何カッコいい台詞書いてるんですか?
主役か、主役気取りなのか!

GJ
358名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 21:54:00 ID:MACPPWmI0
AA大量投下、大丈夫でしょうか?
359名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 21:55:10 ID:2yFNVY0C0
めちゃくちゃ邪魔するけど、いいよ。
360つよきす麻雀(1):2005/12/12(月) 21:56:51 ID:MACPPWmI0
【霧夜杯】
ルール:半荘終了時、トップは最下位の者の乳を揉み放題

┏南四局  (ラス親:カニ)━┓
┃姫      36000       ┃
┃なごみん  31500      ┃
┃よっぴー  .30800       ┃ 
┃カニ     . 1700      ┃
┗━━━━━━━━━━━┛
現状:姫とよっぴーはコンビで通しサイン、なごみんはカニを集中攻撃



      もう諦めろカニ                  姫の思惑通りか
      ──○───      _           ──○────
       、,。O            '´,  `ヽ         _,。O
     '´ '`´ ゙ヾ          !爪リリ从)ゞ        '´   ヽ
     { ソ从从シ}         ノwリ;゚ -゚ノル        ((ハヽ从 l
     メ(リ;´ーノリ _____⊂)个iつ_____ i、Д` ;|i)
    ノ,'/ i`i´lヾ  |::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::| /i`i´lヾ
 ̄ ̄ ̄ i、_]l) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (l[_ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
361つよきす麻雀(2):2005/12/12(月) 21:57:28 ID:MACPPWmI0
                     _
                    '´,  `ヽ
                  ∩爪リリ从)ゞ
                   ミwリ;゚ -゚ノル
                 サクッミつ¶)iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ



                     _
                    '´,  `ヽ
                   !爪リリ从)ゞ
           キタ━━━━ノwリ゚ ヮ゚ノル━━━━ !!!!!
                    ⊂)个iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ
  ___________________________  __
 │一│一│一│二│三│四│五│六│七│八│九│九│九│|九|
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│|萬|
362つよきす麻雀(3):2005/12/12(月) 21:58:00 ID:MACPPWmI0
   やったなカニ!                    
    ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄         _             
       、,            '´,  `ヽ            _
     '´ '`´ ゙ヾ         !爪リリ从)ゞ           '´   ヽ
     { ソ从从シ}        ノwリ^ヮ^ノル          ((ハヽ从 l
     メ(リ゚ ー゚ノリ _____⊂)个iつ______   i、゚∀゚ ∩オッパイ!オッパイ!
    ノ,'/ i`i´lヾ  |::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|   /i`i´l彡
 ̄ ̄ ̄ i、_]l) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ⊂彡 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





      あーあーあー   \ カン! /          
      ──○───      _             
       、,。O           '´,  `ヽ            _
     '´ '`´ ゙ヾ         !爪リリ从)ゞ          '´   ヽ
     { ソ从从シ}        ノwリ^ヮ^ノル          ((ハヽ从 l
    メ(リ;-__-ノリ ____ ⊂)个iつ______   i、ロ゚;∩オッパ…
    ノ,'/ i`i´lヾ  |::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|   /i`i´(.ノ
 ̄ ̄ ̄ i、_]l) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
363名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:02:22 ID:FgBy2jA90
364つよきす麻雀(4):2005/12/12(月) 22:03:09 ID:MACPPWmI0
                     _
                    '´,  `ヽ
                   !爪リリ从)ゞ
          カンキタ━━━ノwリ゚ ヮ゚ノル━━━━ !!!!!
                    ⊂)个iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ
  ____________________    _______
 │一│一│一│二│三│四│五│六│七│八│  │::::│九│九│::::│
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│  │::::│萬│萬│::::│
365つよきす麻雀(5):2005/12/12(月) 22:03:39 ID:MACPPWmI0
                    ……あ、あれ?
                    ──○───
                     _,。O             
       、             '´,  `ヽ             _
     '´ '`´ ゙ヾ         !爪リリ从)ゞ           '´   ヽ
     { ソ从从シ}        ノwリ;゚ -゚ノル           ((ハヽ从 l
    メ(リ;-__-ノリ ____ ⊂)个iつ__  ____   i、ロ゚;∩
    ノ,'/ i`i´lヾ  |::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::| |::::|::::|::::|::::|   /i`i´(.ノ
 ̄ ̄ ̄ i、_]l) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


                    ┃.┃
                    ┃.┃
                    .・ ・                      
       、             '´,  ̄ `ヽ             _
     '´ '`´ ゙ヾ         !爪リリ从)ゞ           '´   ヽ
     { ソ从从シ}       ノwリ;゚ロ゚ノル           ((ハヽ从 l
    メ(リ;-__-ノリ ____ ⊂)个iつ__  ____   i、ロ゚;∩
    ノ,'/ i`i´lヾ  |::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::| |::::|::::|::::|::::|   /i`i´(.ノ
 ̄ ̄ ̄ i、_]l) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
366名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:04:06 ID:FgBy2jA90
367つよきす麻雀(6):2005/12/12(月) 22:04:20 ID:MACPPWmI0
              ど、どうしよう、九蓮宝燈が…
              とりあえず、リンシャン牌を…
               ──────○─────
                     _。O
                    '´,  `ヽ
                  ∩爪リリ从)ゞ
                   ミwリ;"ロノル
                 サクッミつ¶)iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ



                     _
                    '´,  `ヽ
                   !爪リリ从)ゞ
             キタ━━━ノwリ゚ ヮ゚ノル━━━━ !!!!!
                    ⊂)个iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ
  ____________________  __     _______
 │一│一│一│二│三│四│五│六│七│八│ │一│  │::::│九│九│::::│
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│ │萬│  │::::│萬│萬│::::│
368名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:07:55 ID:FgBy2jA90
 
369つよきす麻雀(7):2005/12/12(月) 22:13:01 ID:MACPPWmI0
                    '´,  `ヽ
                   !爪リリ从)ゞ
          カンキタ━━━ノwリ゚ ヮ゚ノル━━━━ !!!!!
                    ⊂)个iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ
  ______________  _______    _______
 │二│三│四│五│六│七│八│ │::::│一│一│::::│  │::::│九│九│::::│
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│ │::::│萬│萬│::::│  │::::│萬│萬│::::│
370つよきす麻雀(8):2005/12/12(月) 22:13:27 ID:MACPPWmI0
            このリンシャン牌に全てを賭ける!
            ────────○─────
                     _。O
                    '´,  `ヽ
                  ∩爪リリ从)ゞ
                   ミwリ;゚ -゚ノル
                 サクッミつ¶)iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ



                     _
                    '´,  `ヽ
                   !爪リリ从)ゞ
           マタキタ━━━ノwリ゚ ヮ゚ノル━━━━ !!!!!
                    ⊂)个iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ
  ______________ __  _______   _______
 │二│三│四│五│六│七│八││二││::::│一│一│::::│ │::::│九│九│::::│
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬││萬││::::│萬│萬│::::│ │::::│萬│萬│::::│
371名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:13:51 ID:FgBy2jA90
372つよきす麻雀(9):2005/12/12(月) 22:16:42 ID:MACPPWmI0
        【奥義:ツモギリフリテンオープンリーチ】
                                          _
               \ リーチ! /                '´   ヽ
                                        (ハヽ从 l
     、  コガニチャン…    '´,  ̄ `ヽ                
   '´ '`´ ゙ヾモウミテランナイ  !爪リリ从)ゞ                // //
   { ソ从从シ}         ノwリ#゚ロ゚ノル               
   メ(リ Tヮノリ  _____ ⊂)个iつ____  ____Σ i、Д゚;i)
  ノ,'/ i`i´lヾ  |::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::|::::| |::::|::::|::::|::::| |::::|::::|::::|::::|   /i`i´lヾ
 ̄  i、_]l) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (l[_ノ ̄
                  __
                  │二│  ダンッ!!!
                  │萬│
373つよきす麻雀(10):2005/12/12(月) 22:20:38 ID:ttwrc4590
【視点変更】

              ※2分前の出来事



               \ カン! /
  おやぁ〜?          _       
  おやおやおや〜?     '´,  `ヽ      あはっ、必死だよねぇ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄   !爪リリ从)ゞ        ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           , ― 、   ノwリ^ヮ^ノル         '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ ⊂)个iつ        (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ li、ヮ`ノメ>
          iヾ(リ ゚ ーノi        '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____i     i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉   
                       
                _____∧______
                この点差で手を縮めるか…
                コイツ、何も考えてないな
374つよきす麻雀(11):2005/12/12(月) 22:21:04 ID:ttwrc4590
                ※1分前


  ちょっとカニっち   \ カン! /
  場を荒らしすぎ        _       
  さっさと終わらせてよ   '´,  `ヽ      とことん空気読めてないよね
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄   !爪リリ从)ゞ       ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           , ― 、   ノwリ^ヮ^ノル       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ ⊂)个iつ      (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\li、-"#ノメ>
          iヾ(リ#゚ ‐ノi        '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____i     i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉   
                       
                _____∧______
                カニでタコか…
                もうどうしようもないな
375つよきす麻雀(12):2005/12/12(月) 22:21:29 ID:ttwrc4590
               ※そして現在



              \ リーチ! /
                   _       
                  '´,  `ヽウルセェ!ココナッツ!     
               .  !爪リリ从)ゞ      
           , ― 、   ノwリ#゚ロ゚ノル        '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ ⊂)と彡シュッ!     (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄'; ';*;ビシッ\ li、ロ゚;ノメ>
          iヾ(リ|;゚ロノi        '´# ̄ ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____l;; ノリ从___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※l  i li|#ノ ゙ヾ   ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉   
                       
376名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:21:32 ID:FgBy2jA90
 
377つよきす麻雀(13):2005/12/12(月) 22:24:48 ID:X8yF5m9k0
               \ 通し! /
ちょ、ちょっとコレまずいわ  _       
誰か先にアがらないと!   '´,  `ヽ      
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ 〈(((从)〉 i       
           , ― 、    i、ヮ^|l)wヾ       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ  とi个(ヾ        (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\li、ロ゚;ノメ>
          iヾ(リ;゚ロノiつタンッ   '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつ) \____i     i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉   
                       
378つよきす麻雀(14):2005/12/12(月) 22:25:37 ID:X8yF5m9k0
               \ 通し! /
                  _       
                  '´,  `ヽ      
                 !爪リリ从)ゞ      
           , ― 、   ノwリ^ヮ^ノル        '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ  O)个iつ        (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\li、ロ゚;ノメ>
          iヾ(リ;"-ノi       '´ ̄ `ヽタン⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____i     i∩__\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ノヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽ ( ノ  _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉   
                       
                _____∧______
                お姫様は張ってるんですよね
379名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:27:08 ID:FgBy2jA90
 
380つよきす麻雀(15):2005/12/12(月) 22:35:39 ID:yGiOo1h60
               \ 通し! /
   とにかくオッパイには    _        オッパイ(ピンズ)でイソジン(147)
   イソジンがいいのよ!  '´,  `ヽ     持ってないよエリー、どうしよう… 
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄   !爪リリ从)ゞ       ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           , ― 、   ノwリ ^ヮノル       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ  /)个iつ       (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\li、ヮT ノメ>
          iヾ(リ(!#゚ロノi    ?'´ ̄ `ヽタン⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____i     i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉   
                       
381つよきす麻雀(16):2005/12/12(月) 22:36:07 ID:yGiOo1h60
                たぎるぜぇぇぇぇぇ!!!
                ─────○─────
                     _。O
                    '´,  `ヽ
                  ∩爪リリ从)ゞ
                   ミwリ"ワノル
                 サクッミつ¶)iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ



                     _
                    '´,  `ヽ
                   !爪リリ从)ゞ
             キタ━━━ノwリ^ヮ^ノル━━━━ !!!!!
                    ⊂)个iつ
                    く/_|j〉
                     し'ノ
  ______________ __  _______   _______
 │二│三│四│五│六│七│八││五││::::│一│一│::::│ │::::│九│九│::::│
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬││萬││::::│萬│萬│::::│ │::::│萬│萬│::::│
382つよきす麻雀(17):2005/12/12(月) 22:36:43 ID:yGiOo1h60
             \  一発ツモ!      /
               \さて、裏ドラは… /
                    _       
                   '´,  `ヽ      
               .   !爪リリ从)ゞ     
           , ― 、   ノwリ^ヮ^ノル       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ   ⊂)个iつ      (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\li、ヮT ノメ>
          iヾ(リ(!Tヮノi       '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____i #   i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉  
383名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:36:56 ID:FgBy2jA90
 
384つよきす麻雀(18):2005/12/12(月) 22:37:50 ID:yGiOo1h60
                     /    |    |    |
                 |     |    |    |
                   |ー |  l ー-  l
           /⌒ヽ   |    |   l     l
           l   l    |   |  |     |
            |   l   | ー-  |  l  - l
             |  -‐|    |    |   |     |    /⌒ヽ
           |   |    |    |  |     l   |    ヽ
             l    _!   |    !__,! ‐  一 |   l     ヽ、
         /⌒ヽ l ‐ \  |,          l    〉-‐  l
         l〉   )ヽ、   ヽノ           ヽ、 |    |
        /  人 ヽ、    ______   ヽノ (   |
          l     ヽ、\,   │T│四│八│ ノ/      l
        ヽ  ノ \,/   .│T│萬│萬│      ヽ  l
          \    /   . └─┴─┴─┘        |
          ヽ、       /______           |
           ヽ、  / │四│八│八│        l
            ヽ、    │萬│萬│萬│       /
             ヽ、   └─┴─┴─┘      /
              ヽ         l        /
385つよきす麻雀(19):2005/12/12(月) 22:41:25 ID:2SdlKUej0
             ┏━━━━━━━━━┓
             ┃オープン立直 2翻  ┃
             ┃一発     . 1翻  ┃
             ┃面前自摸    1翻  ┃ 
             ┃清一色     6翻. ┃
             ┃ドラ  .    16翻 .┃
             ┗━━━━━━━━━┛
           
               ダブル数え役満!!
                ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     
                   '´, ̄ `ヽ      
               .   !爪リリ从)ゞ     
           , ― 、   ノwリ#゚ロ゚ノル       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ   ⊂)个iつ      (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ li、ロ゚;ノメ>
         iヾ(リ(!|;゚ロノi       '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____i #   i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉  
386つよきす麻雀(20):2005/12/12(月) 22:42:07 ID:2SdlKUej0
                        モエツキチマッタゼ
                  '´, ̄ `ヽ  マッシロニヨ
                 !爪リリ从)ゞ
                 ノwリ´ー`ノル
                 と( 个 )っ
                  . ノ  ノ
                   ( (   フワーリ
                    )ノ

                   '´, ̄ `ヽ      
               .   !爪リリ从)ゞ     
           , ― 、   ノwリ゚д゚ ノル      '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ   ⊂)个iつ      (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ li、ヮTノメ>
         iヾ(リ(!|Tヮノi              ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\_____ _____\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※ '´   ゙ヾ  ※  、    
             ノ ノノヾ__  l イ从从ゾ _________ヽ    
               ヾ;;;; ___/.l リTヮTノヽ_____〉  
                     从 つとノ   (○)
                (○)          ヽ|〃
                ヽ|〃      (○)
                         ヽ|〃
               フラワー椰子特製つかんぽの花
387名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:42:07 ID:FgBy2jA90
 
388名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:45:48 ID:2SdlKUej0
初めに、支援して下さった方、ありがとう御座います。
で、連投の途中ですが、ここで中断したいと思います。
本当はこの後、第二部でオチとなる流れ(21〜28)が存在するのですが、
この板では連投規制だけでなく送信しても反映されない事が多く、
さっきから何度も繋ぎ直してました。

これ以上、住人の方を巻き込むのもアレですので
ここでやめたいと思います。
お騒がせしました。
389名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:48:31 ID:2yFNVY0C0
>>388
邪魔しなくてごめんね
390名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:51:21 ID:FgBy2jA90
>>388gj
【スバル&レオ】チューレン逃してもメンチン・ツモ・リンシャンの親倍でまくってんじゃねーか…
それを! あえてダブル役萬に育てあげるっ! そこに痺れry

っていうか>>359はどこに逃げやがった!

>この板では連投規制だけでなく送信しても反映されない事が多く

そうなんだよ、AAを連貼りしすぎるとなぜかレスが反映されなくなることがあるな
文字なら行けるんだが、不思議だ
ここを避けても、たぶん本スレでも貼れないのは一緒だと思うが
ネット履歴を初期化してクッキーを消したらひょっとすると貼れるかもしれないが
試したことはない
391名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:55:49 ID:FgBy2jA90
今数えたら今日だけで14回も支援してるよ
忙しい俺をここまでこのスレに縛るのは何なんだろう…
392名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 22:57:07 ID:Ea5c8TR20
>>388
労作乙です。
ただ、麻雀を知らないので面白さが分かりませんでしたorz

>>355
コテに関してはちょっと考えます。
今更感もありますし、でも10作いったら記念につけるのもアリかなとも思います。
393名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 23:02:19 ID:2SdlKUej0
>>390
凄いな、最後の流れはちょっと違うけど第二部のオチは全く同じだw
ちなみにAAの件だけど、作品板だと普通に貼れたりするんだ。
本スレは知らないが、板ごとに謎仕様があるのだろうね。
394名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 23:10:18 ID:FgBy2jA90
>作品板だと普通に貼れたりするんだ。

ためしに作品板に貼りに行ってみ?
俺の経験ではこっちのスレでAA貼れなくなると作品別でも貼れなくなって
24時間以上その状態が続く
俺が本スレっていったのは、実は作品別のことを間違えて言ったんだ

板仕様とともにカニのクッキーが働いてるとみえる
クシを通したりするとまた変わるかもしれんが
395名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 23:12:21 ID:FgBy2jA90
>>392 俺はマージャンを知っているので裏ドラで爆笑させてもらったよ
10本目行ったら今までのどの作品書いてたか自信作だけでもいいから教えてくれよな
396名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 23:17:43 ID:2SdlKUej0
>>394
そういう事もあるのか。
昔は作品板でよく貼ってたんだけどね。
予感シリーズとかカニvsなごみんとか乙女さんとレオの寸劇とか色々。
で、本当はあっちに貼ろうと思ってたんだけど、連投AAは避けるべしという
空気が流れ始めたのでこっちに来たんだけどさ…

向こうには普通に貼れてるのに、ここの住人がこっちに転載してる人達が
「貼れね〜」と言ってるのを見て、あっちとこっちの仕様が違うんだな、と。
397名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 23:18:32 ID:9P1zBHnj0
つかんぽフラワーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
398名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 23:40:39 ID:Ea5c8TR20
>>395
過去作くらいはすぐ挙げられますよ。一応日付変わる前に挙げときます。
投下順に
・かわらないもの
・黒い三連星、ネットに散る!
・マツカサ・ハードボイルド
・センパイ至上主義!
・永遠の守護者
・ある日の対馬夫人
・プレゼント
・対馬家の食卓
・人違い

以上9作です。まあ、余計なことすんなという意見が多ければコテはつけませんよ。
399名無しさん@初回限定:2005/12/12(月) 23:47:35 ID:2yFNVY0C0
>>398
2番目が好きだ
特に好きだ
400名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 00:10:58 ID:hC+1JwRiO
>カニルートなごみ小説
何かが俺の心を締め付ける。違和感が、何かが違うと叫んでる
名作ではある。
なんだろうこの気持ち
401名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 01:40:02 ID:CN9sibU20
>>388
続きを是非
402名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 06:33:47 ID:GG+7jFn30
>>398
マジっすか!?
ある日の対馬夫人とセンパイ至上主義!
俺の中でのベスト2が揃い踏みじゃないですかw

是非コテ付けてまたこんなの書いてくれ!
そしてサインくれ!
403名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 06:36:29 ID:KSKQESI70
レオがなごみに送った指輪がもし”アノ”指輪だったら・・・っていうネタを考えたんだがなかなか書いてる暇がねぇorz
404名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 06:42:44 ID:ZANt79dM0
>>317-334
>親子であれ夫婦であれ、家族として時間と空間を共有することはできても、人生を共有することはできやしない。
>あたしと母さんの空白は同一のものではない。同種のものですらなかった。それはそれぞれがそれぞれに、いつかの未来、いまとなっては過ぎ去ってしまった過去の中で、必要な清算を済ませていかなければならなかったもの。

是非はともかく、フィクションの物語として、キャラクターにこういうフレーズを言わせることが出来るってことはホントうまいと思う。
涼(すず)って名前もいいね。しかも一人称が「ボク」。きぬの娘って感じがしていい。
いや、いいもの読ませていただきました。

>>355
>なごみんはこれからもたった一人で孤高の坂道を駆け上がるのかな?
俺はなごみ×スバルじゃなくて、なごみ×リュウ、スバル×すずを幻視したよ。
405名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 12:42:53 ID:VIc5/cq/0
>>403
先輩、まさか拾った指輪を渡したんですか…?
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・!
406名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 14:08:09 ID:5alDPKuV0
最近SSの傾向が全年齢向けになってる希ガス
このへんで21禁板らしく抜けるSSを誰か頼むw
407名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 17:05:49 ID:ZANt79dM0
今気づいたが、保管庫のこのスレへのリンクが前スレへのものになっちゃってないか?
(7スレ目クリックしたら6スレ目に飛ぶ)
408名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 17:12:26 ID:VNksodOm0
884 :名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 03:20:15 ID:kly8UI+B0
俺は乙女さんを落とした。
これから一緒に寝るよ。

887 :名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 03:36:48 ID:SkSFiTC30
   '´,   `ヽ
  ||ニfノ从从リ____
  |ル(リ゚ ー゚ノリ  ( ´∀`) ←>>884
 ( ̄⌒ ̄ ⌒  ̄ ̄⌒"|
  |       ノ   ,,    |
  (    ,,      ノ   
 ヾ________)

    _
 . '´  `ヽ))
 〈 (从fニ l ____
  |i、ー゚ リ )ヾ))(><;) ・・・さむいです
((⌒ ̄ ̄ ,, ⌒ / ,U |
 )(   ノ  ,,ノ^U   |
( ,, ヽ  "   /,    |
 ヾ_(____ ノ,_____|
409名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 17:15:14 ID:VNksodOm0
828 :名無しさん@ピンキー:2005/12/12(月) 23:50:20 ID:0edMU5HT0
    ~〜  _ アツー
     〜'´,  `ヽ
      !爪リリ从γ⌒'ヽ アーアー
   〜 ノwリ*´O i  ミ(二i
       {(lつ!つゝ,,_| |ノ
      〜 (_、,リ_う r-.! !-、
            `'----'
410名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 17:41:22 ID:VNksodOm0
>>388
>本当はこの後、第二部でオチとなる流れ(21〜28)が存在するのですが、

支援くらいいくらでもするから、また時間あるときに続きを頼むよ
411名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 17:57:38 ID:U+UgM6aG0
>>390
‥と言うか二回目のリンシャンで
メンチン、ツモ、リンシャン、ドラ5の数え役満で逆転してるのだが‥‥。
412名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 18:50:03 ID:sccX7SuY0
ところでさ、葱には支援専用スレ無いの?
413388:2005/12/13(火) 20:44:34 ID:BJn30h7S0
>>410
ありがとう御座います。
今は職場にいるのでうp出来ませんが、
深夜2時頃、続きを載せたいと思います。
414名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 21:57:49 ID:aSyivRCL0
>>406
同意
エロスキボンヌ
415名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 22:36:20 ID:VNksodOm0
977 :名無しさん@ピンキー:2005/12/13(火) 20:52:42 ID:P7NdGs630
    _____________
   /|:: ┌──────┐ ::|
  /.  |:: | ニュース7  | ::|
  |.... |:: | 小学生刺殺 | ::|
  |.... |:: |         | ::|
  |.... |:: └──────┘ ::|
  \_|    ┌────┐   .|     ∧∧
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     (  _)  またフカヒレか・・・
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_,   )
            /             \  `
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)
             ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄


                          ∧∧
                          (A`_)  このスレのフカヒレ達は
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_,   )  こんなことしないよな
            /             \  `
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)
             ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄


                          (゜д゜) な!
416名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 22:44:51 ID:DOEdbauX0
このスレのフカヒレ達ならこんな(ttp://yellow.ribbon.to/~aka7/savegirls.htm)宣言してるだろうから大丈夫さ!
417名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 22:46:08 ID:GG+7jFn30
フカヒレは人殺しなんてしません。
418名無しさん@初回限定:2005/12/13(火) 23:16:07 ID:VNksodOm0
77 名前: 名無したちの午後 投稿日: 2005/12/13(火) 10:34:51 ID:muYnpf8W0
                            __,-^^\
                         __,-^^     \
                     __,-^^    __,-,   /
                  _,-^^    __,-^^ /.   /
                   |    __,-^^    /   /
       .(⌒`⌒')      |_,-^^     ∧∧  /;";:+,;`;:*,;: 
       .|    .|             (;゚Д゚);><`,・,、
       ...|._l_l__|            (|⊂  ;:`;:";+  ,;\
       リノソノ )) i             / |>>1|.    ;  |
 ___  |l、ヮ゚ |l i ミ..         /  ∪∪    ,,;;.   |
 |l,、,、,、,、├⊂i允(つリ          /   /    _,-^^   .|
      (( 〈|_ヽ> )) ミ        /   /  _,-^^    _../
       .  しヽ.)           /   /_,-^^    _,-^^
                      /        _,-^^
                     \     _,-^^
                      \_,-^^
419名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 00:04:26 ID:jC4M6Skb0
>>413
深夜2時ごろだと?くそう、また俺を寝かせない気だな…。
420名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 00:39:50 ID:zkduURGCO
>>419とか他の皆、俺の分まで読んどいてくれ…
421名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 01:11:29 ID:z3p5548fO
体育武道際のドッチボールにて…

姫「あの人、乙女さんのレーザービームを片手で止めたわよ!」
よっぴー「あの人確か3年生の…」
乙女「む、さすがにやるじゃないか」


うたた寝したらこんな夢を見ました。
422つよきす麻雀(21):2005/12/14(水) 02:22:16 ID:QXElEU+I0
>>386からの続き

┏南四局  (2本場) .   .━┓
┃姫       4000      .┃
┃なごみん   -500     .┃
┃よっぴー   -1200      .┃ 
┃カニ     97700     .┃
┗━━━━━━━━━━━┛

                ※7巡目


  ちょwwwカニっちが  \ カン! /
  また暴れ始めたわよ     _       
  とにかく私に振りなさい  '´,  `ヽ      エリーは私を裏切らないよね?
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄   !爪リリ从)ゞ       ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           , ― 、   ノwリ^ヮ^ノル       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ ⊂)个iつ      (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\li、-"#ノメ>
          iヾ(リ#゚ ‐ノi        '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____i     i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉   
                       
                _____∧______
                随分と身勝手ですねお姫様は
423つよきす麻雀(22):2005/12/14(水) 02:22:57 ID:QXElEU+I0
                ※8巡目


               \ リーチ! /
                   _       
  なんなのよこの勢いは  '´,  `ヽ     
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄   !爪リリ从)ゞ      
           , ― 、   ノwリ^ヮ^ノル       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ ⊂)个iつ      (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\li、-"#ノメ>
          iヾ(リ#゚ ‐ノi        '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____i     i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉
424名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 02:29:06 ID:78kWiQwW0
シャーーーーーーーーーーク
425つよきす麻雀(23):2005/12/14(水) 02:29:56 ID:QXElEU+I0
 【姫視点】
            カニっちの待ちは…ちょっと読めないわ
            ドラをカンして、スジ引っ掛けも無いし…
            ────────○───────
                  , ― 、 ,。O
                  ,'_ '´  ̄ ヽ
                  [》ミ〈((^)))〉             
                  iヾ(リ゚ ‐゚ノリ            
                 ノノ⊂)个i>             
                .   く/_|j〉            
                    し'ノ           

 カニの捨て牌
  ______________
 │  │九│oo│  │ I │◎│七├──┐
 │北│萬│oo│中│ I │◎│萬|六萬|
                                          ドラ表示牌
                                             ↓
  _________________    _______    __
 │::::│::::│::::│::::│::::│::::│::::│::::│::::│::::│  │::::│三│三│::::│  │二│
 │::::│::::│::::│::::│::::│::::│::::│::::│::::│::::│  │::::│萬│萬│::::│  │萬│
426つよきす麻雀(24):2005/12/14(水) 02:30:27 ID:QXElEU+I0
               \ 通し! /
でも私だって役満イーシャンテン   _       
オリるワケにはいかない! '´,  `ヽ      
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ 〈(((从)〉 i       
           , ― 、    i、ヮ^|l)wヾ       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ  とi个(ヾ        (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\li、ロ゚;ノメ>
          iヾ(リ#`ロノiつタンッ   '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつ) \____i     i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉   
                _____∧______
                すいません、それロンです
                役牌のみ1300点よろしく
427名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 02:33:28 ID:JbjSmxio0
sien
428保管庫の中の人:2005/12/14(水) 03:08:00 ID:7jua19ub0
>>407
ごめ
直しました。

いま忘年会ラッシュと鳩2X中なので更新できな(ry
429つよきす麻雀(25):2005/12/14(水) 03:35:25 ID:lfKs85Rl0
            ココナッツ!余計な事すんなよな!
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     
    ちょっと、なごみん! '´, ̄ `ヽ       最下位って私?
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄   !爪リリ从)ゞ        ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           , ― 、   ノwリ#゚ロ゚ノル       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ   ⊂)个iつ      (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ li、ロ゚;ノメ>
         iヾ(リ(!|;゚ロノi       '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつiつ\____i #   i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉  
             _______∧_______
             もうこんなタコ場はゴメンですし
             それに最下位は私じゃないですから
430つよきす麻雀(26):2005/12/14(水) 03:36:12 ID:lfKs85Rl0
って、そんな事より        _       
カニっちの手を見せなさい!'´,  `ヽショウガネェナァ      
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄  !爪リリ从)ゞ      
           , ― 、   ノwリ^ヮ^ノル       '´  ̄,`ヽ
           ,'_ '´  ̄ ヽ  ⊂)个iつ        (从从))i彡|
          [》ミ〈((^)))〉つバタン! ̄ ̄ ̄ ̄\ li、-"#ノメ>
          iヾ(リ#`ロノi       '´ ̄ `ヽ  ⊂i(とl)}ミ
          ノノ〈〈(lつ) \____i     i___\ llゞ
             く_7ノ丿ノ .※ ※リ     リ ゙ヾ  ※ 、    
             ノ ノノヾ__とノノ ハヽヾつ _________ヽ    
               ヾ;;;;;____ ( ( ) )______〉
431つよきす麻雀(27):2005/12/14(水) 03:37:03 ID:lfKs85Rl0
                               そんな熱い眼差しで
                               見つめるなよ
                               照れるぜ
   、, _,.、     __      , ― 、         ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
   '´   ゙ヾ   '´,  `ヽ   ,'_ '´  ̄ ヽ           '´  ̄ `ヽ
  l イ从从ゾ  《ミi(从从))  [》ミ〈((^)))〉         〈(((从)〉 i
  l リ;゚ロノリ  <メ(リ;゚ロノ)>   iヾ(リ;゚ロノリ           i、^ヮ^|l)wヾ
  | l{(とス)}   〃⊂)个)つ   ノノ⊂)个i>          ⊂i个(つ
  ノリ く/_|j〉リ     く/_|j〉      く/_|j〉           〈|_ヽ>
    し'ノ       し'ノ        し'ノ            .しヽ.)
  .____________________  _______
 │一│二|五│六│七│◎│◎|oo|oo|oo||::::|三|三|::::|
 │萬│萬│萬│萬|萬│◎│◎│oo|oo|oo||::::|萬|萬|::::|
432名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 03:47:07 ID:7cHj9l860
433つよきす麻雀(28):2005/12/14(水) 03:47:58 ID:lfKs85Rl0
   さすがカニだ!俺達に出来ない
   事を平然とやってのけるッッ!   そこにシビれる憧れるぅ!
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/    ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               n     、,      _     n
             (ヨ )  '´ '`´ ゙ヾ  '´   ヽ ( E)
             / |  { ソ从从シ} (ハヽ从 l  | ヽ
             \ \/メ(リ゚ ー゚ノリ/i、゚∀゚ |i)ヽ/ / good job!!
               \(uu     /     uu)/
                 |      ∧     /

                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                |かくして、霧夜杯はカニの勝利で幕を閉じた
                |
                |そしてこの名勝負によってカニの勇名を
         _,,      |知らぬ者は居ないというほど広まり
       ''´    ヾ  < 「宇宙雀士カニっち」「哭きのカニ」と呼ばれ
       ル 从リ从)〉    |竜鳴館に延々と語り継がれるのであった。
      . ゞ(i[゚]-ノii   . |
       O|⌒|⌒0     .|               語り手:シャーク
               \_________________
434名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 03:52:02 ID:lfKs85Rl0
以上です。
支援して下さった方、ありがとう御座いました。
途中で恒例の投下不可な状態に陥って、IDを変えるのに難儀してました。
無駄に長い時間かけてしまい申し訳ありません。

しっかし、ホント葱板と長編AAは相性悪いなぁ…
対馬ファミリーでIsolationの長編AAを作ろうと思ってた矢先にコレだし。
435名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 03:57:28 ID:7cHj9l860
Grateful Job
>>431最後どうやってあがる気だよw
ってか、カンする前にメンゼンツモ・ドラ3であがってるんじゃないか?

投下先だが、作品別に事情説明して投下を許可してもらおうか?
こっちもあっちも住人は似たようなもんだと思うんだがなー。
436名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 03:59:53 ID:JZO1Yq1g0
テキストでうpすればいいじゃんって思うんだが、そういうのはダメなの?

>>339
マジGJ
「スバルのお話」「なごみのお話」ときてるからには全キャラ分の話を期待してもいいでつか?
437名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 04:08:33 ID:lfKs85Rl0
>>435
7順目ではイーシャンテン、8順目でテンパったわけです。
でもまぁ、上がれてたとしてもカンしてたでしょう。
だ っ て カ ニ で す か らw

>作品別
向こうは人数が多いだけに長編AAを許容できない人も居ると思います。
許してくれる人がいたとしても、その人と別の人で軋轢を生むのもアレなので
長編AAはこの辺にして、いつものようにネタ中心の短編AAで頑張ります。

>>436
そこはほら、無味乾燥としたテキストよりも
2chの掲示板に投下した方が充実感があると言いますかw
438名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 04:24:41 ID:7cHj9l860
>>437
>いつものようにネタ中心の短編AAで頑張ります。

OK いつも作品別でAAのネタ投下してくれてるのって、あんた一人なのか?

>>400
>なんだろうこの気持ち

おまいはなごみに惚れてるんだよお。俺もだけどさ…
439名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 04:35:29 ID:lfKs85Rl0
>>438
自分一人だけなのかは分からないけど、自分だけAAばっか作ってて
なんかウザくねー?とか思ったりもするw
でもつよきすキャラは性格付けがハッキリしてるから作りやすいんだよね。
…でも、予感シリーズで一人だけ残った祈りちゃんの予感はネタが浮かびません。
440名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 04:57:57 ID:tUKHbzX90
>>431
原田と同じ戦法とはカニやるな
441名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 06:18:55 ID:htwvhYmu0
>418
ファイナルレターかよ!
442名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 07:21:47 ID:SzDshTfR0
SS・AAスレなんだから、長編でも胸を張って投下していいと思う。
投下して欲しいとも思ってる。
443名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 11:20:54 ID:7cHj9l860
いや、そうじゃなくてさ…
444名無しさん@初回限定:2005/12/14(水) 23:15:27 ID:SJhFqe0E0
投下したくても何故か上手くいかないことが多いのだと言っているのだよ。
445名無しさん@初回限定:2005/12/15(木) 00:53:55 ID:SvKkV1810
用事あって日曜の朝からスレ覗けなくて、夜にやっとこのスレ覗けた俺が来ましたよ。
SS投下されまくっててげんなりですた(誉め言葉)。

まずマージャンAAの人乙。
マージャン知らないけどカニが常人とかけ離れた面白い行動してるのはわかったから楽しめた。

以下SS感想。
>>296
ごめん、途中で飽きて読めなかった。つまらなかったのではなく、純粋に俺の根性不足のせいだ。乙女さんに蹴られてくるから許してくれ。
>>339
「スバルのお話」もそうだったけど、はっきり言ってありきたりでつまらない作品だと思う。
他の人と比べて、50レス一括投下とか冷蔵庫ぶん投げ投下とかのような勢いやインパクトがない。
だけどあなたのSSが一番好きだ。面白い作品は?って聞かれたら他の人の話を推すけど、好きな作品は?って聞かれたらあなたの話を推す。
他の人にはない丁寧さがあなたにはある。そこにはマジで好感が持てる。次回も楽しみにしてます。
>>351
面白かったよー。GJ!>>355の言うとおり、あなたのSSは個性がキラリと光ってる。是非もっと書いてほしい。
446名無しさん@初回限定:2005/12/15(木) 08:11:59 ID:5uHa1Div0
あんたとは感性が合いそうだw
447名無しさん@初回限定:2005/12/15(木) 09:54:54 ID://xZ+jeb0
そろそろエロ派とどっちでもいい派の争いが起きる希ガスage
448名無しさん@初回限定:2005/12/15(木) 10:41:14 ID:Ycz567ZP0
ところで、前スレそろそろ埋めてもいいんじゃないか?
449高嶺・海 1/3:2005/12/15(木) 12:05:12 ID:FW/n+buD0
 「あ〜、やっとレポート打ち込み終わった〜。」
 椅子の背もたれに寄りかかり、両手を大きく広げて伸びをする。
 アタシ位になるとレポートは考える手間は全く無いけど、
パソコンに打ち込むのに時間がかかるからね。
 午前中に始めたのに、もう午後になっちゃったみたい。
 そういえばお昼ご飯まだ食べてないわね。
 下に行って巴姉さんに何か作ってもらおうっと。

 居間に行くと海が一人で戦隊物のビデオを見ていた。
 「あっ、高嶺お姉ちゃんだ。お帰り〜。」
 「別に外に出てたわけじゃないわよ。」
 「そうなの?お昼ご飯の時くーやが高嶺お姉ちゃんの部屋まで
呼びに行ったけど、出てこなかったから家にいないんじゃないかって言ってたよ。」
 「フフン、アタシは集中力が凄いからね。
 部屋でレポートを打ってたから気が付かなかったのよ。」
 「ふーん・・・(レポート打ってるときは注意力減メモメモ〆(._.)と。」
 「何よそのメモ。」
 「なんでもないよ〜(・ε・)」
 「ま、何でも良いわ。
 それより、アタシ、朝から何も食べてないからお腹すいちゃったのよ。
 巴姉さん台所にいるの?」
 「巴お姉ちゃんならさっきどこかに出かけて行ったよ〜。」
 「ぬぅぅ・・・しょうがないわね・・・。イカに頼むしかないか。」
 「くーやは要芽お姉ちゃんと出かけていったから今はいないよ〜。」
 「なっ、なんてこと・・・。何も食べるものがないなんて・・・。」
 「私が何か作ってあげようか?」
 「アンタ、アタシを殺す気?」
450高嶺・海 2/3:2005/12/15(木) 12:08:44 ID:FW/n+buD0
 海の提案を退けた後、とりあえず台所にやってきて大型冷蔵庫を開けてみた。
 冷蔵庫の中には出来合いのものはヨーグルトやプリン、ミントアイス等が入っている。
 「うーん、ヨーグルトやプリンじゃお腹にはたまらないし・・・あっ、この箱は・・・!」
 冷蔵庫をあさっていると見覚えのある箱が出てきた。
 この箱は確か昨日アタシがおやつに食べようと思って買った駅前の美味しいケーキ屋の箱!
 箱を取り出し蓋を開けると
 「よかったぁ。まだ2切れとも残ってるわね。」
 2切れ買ったのはおあずけ食らわしたイカの目の前で2切れとも食べようかと思ったから。
 でもなんだかんだでイカと時間が会わなくて、昨日は食べれなかったのよね。
 瀬芦里姉さんに食べられなかったのが奇跡だわ。
 日ごろの行いがいいから無事だったのね。
 ケーキ2切れなら、巴姉さんが帰ってくるぐらいまでの腹の足しにはなるか・・・。
 早速ケーキ2切れを皿にとって、居間に戻った。

 居間に戻ったちょうどその時、海がテレビを消して立ち上がろうとしていたところだった。
 海は私が持ってる皿の上のケーキを見るなり、
 「あ〜!そのケーキ、駅前のあのケーキ屋のチーズケーキでしょ〜?」
 「フフン、そうよ。」
 「コレ美味しいんだよね。い〜な〜。」
 と海がケーキをジーっと見つめている。
 「なっ何よ!そんなに見つめてもあげないわよ!
 私はお腹と背中がくっつきそうなぐらいお腹が減ってるんだから!」
 「しぼむ〜。この先学校で『私の姉』って言う題名で
作文書かなきゃいけない時が来るかもしれないことを思うと、さらにしぼむ〜。」
 い、嫌な言い方するわね。
 まぁでも、お腹はすいてしょうがないけど、最近海には姉らしい事もしてないし―――
 「いいわ。1切れだけあげるわよ。」
 「ええぇ〜!本当!?」
 久しぶりに空也にではなく、アタシに向けられる海の、妹の驚きが混じった笑顔。
 ・・・何だか悪い気はしないわね。
 「1切れだけだからね!」
 「わかってるよ〜。」
451高嶺・海 3/3:2005/12/15(木) 12:13:33 ID:FW/n+buD0
 改めてケーキを二枚の皿に分けて、テーブルに並べた。
 「「いただきます」」
 食べる前に、まずは海がケーキを食べるのを見届ける事に。
 海がケーキをフォークで切って口に含むと、
アタシが見ているのに気が付いたのか、ケーキを飲み込んでからこっちを笑顔を向けた。
 「おいしよ〜。高嶺お姉ちゃん、ありがとう〜。」
 「フ、フン。よかったわね。」
 「あ〜、高嶺お姉ちゃん、私に喜んでもらえてうれしいんでしょ〜。」
 「馬鹿言わないでよ!誰がアンタなんかが喜んだからって・・・。」
 アタシも食べようとフォークでケーキを切ろうとした瞬間、
 「たっだいまー!・・・お?ケーキの匂いがするぞ!」
と玄関から瀬芦里姉さんの声が聞こえてきた。
 早く食べなきゃ、ヤバイ!――――と、玄関のほうを向いていた
顔をケーキの方向に戻すと同時に、瀬芦里姉さんが
ものすごい速さで居間までやってきて、ケーキを一口で食べてしまった。
 「うまうま。チーズケーキうまうま。」
 「ちょっ、ちょっと!何やってんのよ!」
 「いやー、人の食べ物を横取りするのは美味しいねー。」
 「高嶺お姉ちゃん、ご馳走様〜。」
 「って海は無事に食べ終わってるし!」
 「だってうみゃの食べちゃったらさ、何されるかわからないしね。」
 何事も無かったかのように空になったケーキ皿を持って居間を出て行く海。
 その後すぐに台所の流しにケーキ皿を置いてきたらしい海が、
部屋に戻る前に居間に顔を出して、
 「高嶺お姉ちゃん、またケーキ買ったら、私にも分けてね〜。」
それだけ言って部屋に戻ってしまった。
 アタシが海との間に感じた姉妹の絆みたいなものはなんだったのかしら・・・?
 「おっ、タカのおごりだったの?太っ腹だね〜。今度も私の分、お願いね!」
 「誰がお前等の分なんか買ってくるもんかぁ〜〜〜〜〜!」
452SSD:2005/12/15(木) 12:21:01 ID:FW/n+buD0
そういえば姉貴と海お姉ちゃんが仲良くしてるところって
あまり見ないなぁと思って書きました。
 
本当は仲いいらしいんですけどね。
453名無しさん@初回限定:2005/12/15(木) 14:45:13 ID:n4inj5Ld0
>>448
もう埋まってるよ
454名無しさん@初回限定:2005/12/15(木) 17:05:28 ID:JD3rxwDW0
>>447
争いは起きない
両立してみせる   職人たちが
455名無しさん@初回限定:2005/12/15(木) 20:37:24 ID:Z6/X4RsD0
>>452
GJです。
やっぱ姉しよはいいなぁ。
つよきすやってないから姉しよSSが投下されるとすごく嬉しい。
456名無しさん@初回限定:2005/12/15(木) 22:51:30 ID:fnU7xsSa0
>>455
つよきすやれよー。俺も姉しよやるからさ。
そのうち。いつか。きっと。ひょっとしたら。
サンタがプレゼントにくれないかな…。

>>452GJ
姉しよやってない俺だが、姉しよSSを何本も読むうちにだんだん馴染んできた件
457名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 00:02:31 ID:9BGKxG2r0
このスレの人ってきゃんでぃそふとのシナリオライター募集なんかは興味ないのかな?
仕事やってなくて、もう少し早くつよきすに出会ってたら・・・

そういや、エロ要請あったよな?
誰か「なごみんのクリスマス」で書いてみる猛者はいないか。
本職にケンカ売ってるみたいだなw
458名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 00:26:46 ID:UGV2cxuB0
ここにエロ書ける人いるんか
459名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 00:28:00 ID:uov2c7vp0
「なごみのクリスマス」ネタだけじゃなくて他のもみたい。
でも私的に、
「乙女姉さーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」
世界の中心で乙女さんを叫ぶw
460名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 02:42:33 ID:1nHuG7cv0
>>452GJ!
やっぱ姉貴は根はいい人だな、間違ってもタマタマ蹴り潰したりしないし。
461名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 06:49:33 ID:LvK78NRm0
乙女「待てレオ、今日という今日は許さんぞ・・・・」
レオ「ちょ、待ってよ乙女さん!俺の言い分も聞いてくれ!」
スバル「今度はなにやったんだ?アイツ」
カニ「んあ?なんか背後から乙女さんに声かけようと思ったらすッコロンでスカートずりさげちまったんだと」
フカヒレ「ムッハー!」
スバル「またかよラッキースケベ・・・」
乙女「問答無用だ!」
レオ「うわーーーー!!」
ふわり
カニ「をを!ドロップキックだ!」
フカヒレ「アレも考えようによってはパンツ見えるんじゃね?」
スバル「お前はそういういところだけ目ざといな」
カニ「ってかドロップキックにしてはなんかスローすぎねぇ?」
姫「な!アノ技は!」
よっぴー「知っているの、エリー?」
スバル「どッから沸いて出たんだ」
姫「ぬう、あれこそ伝説の稲妻十字空烈刃!」
スバル「シカトかよ」
レオ「見える、俺にも乙女さんの蹴りが見えるぞ!確実に防御してやる!」
カニ「おお!レオがガードを固めたぞ!迎え撃つつもりだ!」
村田「ダメだ対馬!その蹴りを防御しては!」
スバル「お前もかよ」
レオ「スローすぎてあくびが出るぜ」
乙女「フッ・・・・これがただの蹴りだと思ったレオ、貴様の負けだ!」
バシーン!
カニ「が、ガードをこじあけた!?」
乙女「かかったな、たわけめ!稲妻十字空烈刃!!」
レオ「うわらば!!」
462名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 06:51:40 ID:LvK78NRm0
フカヒレ「でもパンツ全開だよな・・・ぱんつうぱんつう!」
姫「説明しよう、稲妻十字空烈刃とはスローすぎるドロップキックを放ち相手にわざとガードさせ、
そのガードを無理やりその足でこじ開けてそこへクロスチョップを放つ」
スバル「なんつーか、なんか違うよーなきもするが・・・どっちにしろありゃぁ普通の人間にゃ無理だ」
姫「やったのが乙女先輩で、受けたのが対馬君だから成功したのよ」
村田「対馬は普段から鉄先輩の蹴りを受けているからな。いくらスロー蹴りを撃墜しようとしても反撃されると思ったんだろう。だから普通にガードしたんだ」
カニ「でもガードしなかったら普通に蹴りが入るんだよな」
スバル「まあそうだろうな、回避しても乙女さんのことだから直ぐにまた次の技が飛んでくるだろうし、どの道レオに勝ち目はねェよ」
よっぴー「ギャラリーのために先輩がサービスしてくれたって解釈してくれればいいのかな?」
姫「まぁ、そういうことね。あれで乙女先輩もサービス精神旺盛だから」
フカヒレ「お、俺にもサービス!!」
スバル&カニ「お前はそこで寝てろ!ダブルライダーキック!」
フカヒレ「もぎゃーーーー!!」
463名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 13:12:20 ID:1Vm3/BoH0
>>461
元ネタはわからんがGJw

小説のつよきす乙女編も発売されたことだし週末はSSと小説読んで潰そうかな〜
464名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 16:26:59 ID:9BGKxG2r0
>>461gj
>>463おまいはJOJOを1〜6巻くらいまで読んでおくとよかろうなのだ
465名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 22:06:40 ID:2tkefJS9O
小説見つからない…
注文した方がいいのか?
466名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 23:38:00 ID:9BGKxG2r0
422 :名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 23:30:45 ID:8fAiaDRw0
乙女:主人公。仮面ライダー鉄(クロガネ)
エリカ:悪の組織の幹部にして第2のライダー霧夜(キリヤ)。組織乗っ取りを狙う。
なごみ:ちょっとつっぱってる花屋の看板娘。ライダー騒動に巻き込まれる。
カニ:レオの幼馴染だが拉致され怪人マグロガニへと改造される。
よっぴー:近所のお姉さん。実は組織の一員でエリカの右腕。黒すぎる黒幕。
レオ:乙女の従兄弟。響鬼の明日夢。
スバル:レオの親友。
祈:全てを見通す謎の占い師。
村田:ライダーに憧れる青年。
くー:ライダー事件を追うジャーナリストの卵。
フカヒレ:組織の戦闘員。
467名無しさん@初回限定:2005/12/16(金) 23:39:50 ID:UGV2cxuB0
エロSSマダー?
468名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 02:05:46 ID:b27SUryo0
109 名前: 名無したちの午後 [sage] 投稿日: 2005/12/14(水) 20:50:32 ID:7HBn+f870
スタッフ日記から妄想を巡らせてみる

要芽⇔エリカは根暗、根明で顧問弁護士やっているのに仲が悪いが
帆波⇔エリカは根明同士仲がいい

お料理仲間で巴⇔歩笑⇔椰子⇔よっぴー
椰子は巴のお料理ポテンシャルの高さに軍門に下る
よっぴーは計算で巴に押し付け、それに歩笑は気に食わない
しかし巴の寛大な性格によっぴー自虐しつつちょっと歩み寄る

瀬芦里⇔椰子
食べ物を粗末にするようで気に食わない椰子だが
なんでも美味そうに食べる瀬芦里に何だかんだで料理を与える
瀬芦里はエサをくれる人としてなつく

高嶺⇔きぬ
弄られキャラどおしでドタバタやってるが何だかんだで気は合いそう

雛乃⇔乙女
時代劇を見つつお茶をすする。ついでにくーもこの場でくつろぐ

海⇔よっぴー
笑顔で話しつつも恐ろしい会話の内容。笑いながら怒る人

祈⇔透子
姉達の中では年齢を気にせず居られるのでご機嫌の祈ちゃんだが
先生繋がりなのかキャラが被ってるのかこの微妙なカテゴリーにはご立腹

衣瑠香
衣瑠香ちゃんゾーンには豆花、真名が。主に突っ込み、進行、補佐を行う。
469名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 07:37:09 ID:KWvMLyx50
エリカ⇔ともねえ
エリカ⇔瀬芦里
エリカ⇔要芽
エリカ⇔帆波

おっぱいおっぱい!
470名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 09:16:59 ID:y1yJE0vS0
しかし21禁っぽくないな…良くて15禁だぞこれじゃ…w
もっとエロエロなのキボン!

…と書き込んでみてもこう言うムードなスレの場合
こっちが厨扱いされるから困る
471名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 09:39:53 ID:b27SUryo0
>>470エリー、sageが全角になってるよう…
472名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 10:02:32 ID:y1yJE0vS0
ぬかったー!
473名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 16:30:39 ID:HTOAdTa/0
君たち面白いな、よし突っ込んであげよう。
474名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 17:52:36 ID:gnuR9pi+0
そろそろエロ派とどっちでもいい派の争いが起きる希ガスage
475名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 20:31:45 ID:PxuOz1/j0
どっちでもいい派はエロも許容できるので争いは起こらない
むしろ、よっぴーと姫の争いがみたい希ガスage
476フカヒレ無惨:2005/12/17(土) 20:55:43 ID:CEEp08nf0
朝のまどろみの中、レオはベッドの中で乙女さんを待っていた。
(毎日鍛えられてるから早起きは会得したけど、これだけは譲れない!)
橘館長から交際の許可をもらってしばらく経ったが、二人の関係はこれでもかというほどアツアツのラブラブだった。
なのでこうして目覚ましのキスを待ち構えることもたびたびである。
やがてパタンパタンと、ゆっくり階段を上ってくる足音が聞こえた。それだけで胸が高鳴ってくるのを、レオは感じた。
乙女さんも下から怒鳴ってくるような無粋なまねはしない。
いつも(仕方ないやつだ)と頬を赤らめながらやさしく接吻してくれるのだ。

ガチャ

扉が開き、足音が間近に迫ってきた。
「乙女さん、おはよ!」
辛抱できなくなったレオはガバリと布団から跳ね起き、乙女の唇を…
「…ってフカヒレ!?」
あと5cmというところでなんとか粘膜接触を緊急回避し、腐れ縁のサル顔を凝視する。
「お、おい…いくら人肌が恋しいからって親友同士で…照れるぜ」
「不気味に赤くなるな殺すよマジで? ていうかなぜおまえ朝から…」
「それが聞いてくれよ! 実はこのあいだ買った幼女育成SLGでヒロインに『鮫氷乙女』って名づけたんだけど、
そのヒロイン全然俺になついてこねーの。本来なら12歳の誕生日に一緒に入浴イベントがあったりするのにちっとも起こらないし。
でだ、こうなったら本物の乙女さんと会えばフラグ立つんじゃないかな、と思って」
「……ほう、それでいつもと違い一階から乙女さんの顔を見て上がってきたと?」
「おうよ。ついでにおまえも起こしに来たってわけ。やさしい幼馴染に感謝しろよ」
「で、乙女さんと面会した感想は?」
「俄然やる気がでたね。一刻も早く隷従ルートまで進めたくなったぜ」
「そうか、よかったな」
目を爛々と輝かせるフカヒレに、レオは最高の笑顔を送った。
「……ところでフカヒレ、人間の肝臓ってどのへんにあるか知ってる?」
「ああ知ってるぜ。たしかホラ、このあたりだろ?」」
フカヒレは視線を下に向け、自分の腹の一部分を指し示した。
477フカヒレ無惨:2005/12/17(土) 20:56:31 ID:CEEp08nf0
「よく知ってるだろ。むかし『女体の神秘』っていう本の付録に…」
「きりもみ乙女パンチ!!!」
「レバっ!?」
フカヒレの肝臓に鋭い左フックが突き刺さった。
人体急所のひとつに強烈な一撃を見舞われたフカヒレはなすすべなく床に倒れ伏した。
「…あえて乙女さんの名を冠したのはせめてもの情けだ。安らかに眠れ、フカヒレ」
シャーク、永眠。

「おはよー乙女さん」
「おはようレオ」
乙女さんはちょうどおにぎりを握っているところだった。シワひとつ無い制服がなんともまぶしい。
「おや? さっき鮫氷が上がっていったが一緒じゃないのか?」
「ああ、いつもみたいに二階から出て行ったよ。軽やかにね」
「なんだそうだったのか。せっかくだから朝食を一緒に食べようと思ったのだが…」
「そういえばいつもよりおにぎりの量が多いような」
レオがすこし苦笑いすると、乙女はムッとした顔になった。
「いいさいいさ、私が処理すればいいんだろう。おまえは普段からおにぎりだけじゃ物足りないようだしな」
プイッとそっぽを向く仕草も、レオには可愛くてしかたなかった。
「そんなことないよ。いつも感謝してます。こうして米粒ひとつ、残さないからね」
「あ……」
そう言って米粒の着いた乙女さんの指を丹念になめしゃぶる。
この白くて細い指のどこにあれだけの力が秘められているのか。本気で不思議に思ってしまうほど美しい指先だった。
レオはそれこそ股のあいだまで、余すところ無く堪能してからチュパと口を離した。
それまでどこかうっとりした表情だった乙女さんが慌てて手を引っ込める。
「ま、まったく…朝からそういうのはダメだといってあるだろう。不健全なんだぞ?」
「ごめん。だったらせめて朝のお約束だけでも……」
「まったく、この甘えん坊が」
そして乙女は目を潤ませながらレオに近づいた。
互いに待ち望んでいた甘い瞬間に、ふたりの影は蕩けるように重なり合った。
478476:2005/12/17(土) 21:02:33 ID:CEEp08nf0
初めて投稿してみました。
いつもROMってるだけだったので、ほかの方にも喜んでいただけたら幸いです。
では、これからも新作楽しみにしております。
479名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 21:57:05 ID:ZIM3VF8NO
>>478
きみ いいセンス してるな
480名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 23:08:03 ID:2KhQGarf0
気絶したフカヒレをベッドに寝かせて置いたら間違えて目覚めのキスをされて…って話だったら天国の後の地獄を見るんだろうなぁ、フカヒレ
481名無しさん@初回限定:2005/12/17(土) 23:54:36 ID:b27SUryo0
>>478 gj
482名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 00:02:52 ID:2K5Hy9yP0
>>478
GJ!!
よかったぁ
483名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 00:11:16 ID:HStlCjCrO
俺のドラゴンデッキには呪印生物闇とか入ってますがやっぱり外道ですか?
484名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 00:13:33 ID:HStlCjCrO
はい誤爆
485SSD:2005/12/18(日) 00:14:14 ID:oVPvPWS00
>>478
見せたいところ無駄なく見せているようで、
さらっと読める上に面白いです。
GJ!
486そして今日が始まる:2005/12/18(日) 01:32:01 ID:8hdVNS5I0
その日、冷たい雨が降る中、彼は彼女を抱きしめた。
降りしきる雨が彼女の心を洗う。

そして、彼女は彼の中で泣き続けた。
この世に産まれて来た赤ん坊のように――――


2人は、そのまま土砂降りの中、濡れながら帰路へついた。
良美の部屋に着いても、良美はまだ泣き続けていた。
レオは、体を冷やさないように良美にタオルを渡したが、動こうとはしなかった。
「良美……。体冷やすぞ?」
それでも動かず、すすり泣く。
「良美!」
「ぅ…ぁぁ……うぅっ」
これ以上言っても無理と判断したのか、レオは良美の服を脱がし、体を丁寧に拭く。
裸になった良美は依然として泣き続けるばかりだった。
レオは良美をベッドに座らせ毛布をかけた。レオは服を脱ぎ、体を拭く。
そしてレオも毛布の中に入り、良美の体を引き寄せた。
「……良美。今日で今まで溜め込んだモノをみんな流しちまえ」
レオがそう言うと、泣きながらも良美は小さく頷いた。
「ずっと、俺がついててやるからな」
レオは良美をそっと暖めた。

それから、夕方になり良美は泣き疲れたのか、ベッドの中で寝息を立てていた。
レオは、家に連絡を入れ、乙女の了承を得た。
(やれやれ、帰った後が大変そうだ)
レオは苦笑しながら、幸せにすると誓った彼女を見た。良美の寝顔は無垢な子供のようで、幸せそう
だった。
レオも眠くなり、良美の隣に入り込んだ。そして、彼女を包み込むように優しく腕枕をした。
487そして今日が始まる:2005/12/18(日) 01:32:53 ID:8hdVNS5I0
「……ン?」
レオは目を覚ました。
隣に良美はいない。
時計を見てみると、まだ6時になっておらず部屋が薄暗い。
レオはやや冷たい風が部屋の中にゆっくり流れ込んできたのを感じた。
風が吹いてきた方を見ると、ベランダの窓が開いていた。
そこには、下着の上にYシャツだけを着ている良美がいた。ふと素足に目がいってしまうレオ。
良美は解いてある長い髪を風になびかせていた。
服を着てベランダに向かうレオ。冷たい風が目を覚まさせる。
「おはよ。良美」
「あ…。レオ君、おはよう」
良美の目は若干腫れていた。
少しの間、2人は朝日に染まった景色を眺めていた。
「また今日が始まるんだね」
良美は髪をかきあげながら言った。
「…そうだな」
「今思うと、なんかバカみたく思えてきちゃってさ」
「?」
「私の周りには信用できる人がいるんだなぁって」
「何より、俺がいるしな」
「プッ」
「何がおかしいんだよ? 真面目に言ってんのに」
「いままでクサい言葉、沢山聞いたなあって思って」
488そして今日が始まる:2005/12/18(日) 01:37:02 ID:8hdVNS5I0
俺は真剣だぜ?」
「そういうレオ君が好きなの! 私は」
微妙に照れるレオ。
「だけど、今までひどい事してきたんだ、私。レオ君に近づく女の子に嫌がらせしたり」
「嫉妬深いんだよ。多分」
嫉妬深い。その言葉は良美の母親にも当てはまるものだった。
良美はやっぱり親子なんだなと苦笑した。
「それだけ俺のことが好きだってことじゃん。気にするなよ」
「だけど……」
良美が喋ろうとした時、良美の口を塞ぐ柔らかいものが。
「ン!?」
2人は顔を離した。
「良美、過去を忘れろとは言わない。だけど大切なのはこれからなんだぞ? 
今からいろんなものを築いていけばいいんだ」
「……そうだね。そうだよね!」
「もっと前向きにいかなきゃな!」
「うん!」
良美は朝日よりも眩しい笑顔をレオに向けた。
レオは、やっぱ笑顔が一番だな。と思いながら良美の肩を抱き、そっと引き寄せた。

朝日がふたりを優しく照らす。
彼女は夜明けを迎え、新しく始まる今日を手にした。
愛する彼と共に―――

〜終わり〜
489そして今日が始まる:2005/12/18(日) 01:40:01 ID:8hdVNS5I0
〜それから〜

「そういや今日も学校なんだな。昨日サボっちゃったし」
「あ…、そうだったね」
「まあいいじゃん。んじゃ、そろそろ朝飯にしようぜ? 良美」
レオはベランダから部屋に戻ろうとした。
「レオ君!」
良美はレオを呼び止めた。

「その前に、少し時間があるから……ね?」

レオはその応答を言葉ではなく、行動で示した。
「コレ」のせいでその日の祈先生の授業で居眠りをしてしまい、
課題の山がレオを襲うことになる。
それはちょっと後の話。
490KENZ-C:2005/12/18(日) 01:41:14 ID:8hdVNS5I0
やっぱコレくらいの長さがいいっす
491名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 01:43:25 ID:hPGy+FLu0
GJ!!です!!
最初は泣ける話きた!
とか思ってたけど暖かいSSでよかったです。
492名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 01:51:10 ID:xH2H+yHt0
GJ
いいよねぇこんな話
493名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 02:27:59 ID:pWpg54YH0
>>489gj
494名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 04:33:38 ID:cW+GKQrI0
GJGJ、よっぴーの幸せ話は心が洗われる…。
何より長すぎないのがいい。
495名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 09:38:19 ID:ABWo2zGf0
たいしたもんだよ…
496名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 18:55:32 ID:xxFKVX2P0
短いことに対して不満足ではなく
満足を得た
GJ!!!
ところで、優劣を付けたい訳ではないのだが
各部門別に(笑ったSSとか、泣いたSS、AAとか)
best of the year を決めたりなんかしない? だめ?
497名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 19:03:30 ID:jpgJ+QFE0
前にその手の企画が持ち上がって、「そうは言っても、やはり優劣をつけるようでイヤだ」となった。
で、まあその意見もわからんでもない。

よって、「〜しない?」じゃなく、勝手にやれ。好きにしろ。
賛同者がいれば後に続くだろうよ。
498名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 19:52:02 ID:ajaT17pD0
>>496
ダメ。

はい、オシマイ。
499名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 20:40:26 ID:GSqsFbKO0
>>478 初とは思えん歴戦のGJ。
   センスあるな

>>498 はツン期にはいったようです
>>496 荒れるからな
500名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 21:31:42 ID:seHChvIn0
保管庫にアンケートみたいなのでも設置すれば良いんじゃない?
一言コメントできる奴はよく見かけるし、優劣つけるのが目的にはならんし。
501名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 21:42:41 ID:pWpg54YH0
保管庫って中の人のボランティアだと思うぞ
やってもらえたらありがたいとしても
中の人にそんなスキルがないかもしれないし
あったとしても忙しいかもしれないし
まあ、やるべきだと思うヤツがやれとry
502某書き手:2005/12/18(日) 22:03:00 ID:uAenjUg30
評価されるのがイヤというわけじゃないけど
そういうことされると気軽に書く気になれません。
503名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 22:14:03 ID:xxFKVX2P0
496です
ごめん なかったことにしてください
自分でやれればいいんだけど 新年まで休み取れそうにないし
いい作品が多いので、あったらいいなぁと思いまして
いや、本当に申し訳ない
504名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 22:50:41 ID:6jWhqxHN0
俺は評価されようと思ってかいてない。
ってか一発ネタみたいのしか書けないからどうでもいい
505書き手:2005/12/18(日) 23:23:01 ID:O+4acs3Z0
みんな趣味で書いてるんだからそこまでしなくてもいいんじゃないかな?
506名無しさん@初回限定:2005/12/18(日) 23:50:07 ID:V3hXez3Y0
読めれば満足。以上。ってとこだよね。
507名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 00:00:14 ID:ehdHeg/10
網羅的な相対評価をやると、低評価を喰らった書き手が鬱になるのは間違いない
読者との相性もあるから、ここで競争の意義を論じてもしょうがない

「これは素晴らしい」という”表彰”は、書き手に勇気と次作への意欲を与えるものだからあっていい
通常のGJのほかに、まとめサイトを読んでの過去作へのGJが表明されるのは素晴らしいことだ

提案は”表彰”の意義を意識したものと思われるがシステム作りはしんどいな
当面は各自のGJ回数が目安か
508名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 00:43:55 ID:IXUlYp710
どうでもいいが、専ブラで見てるとレス番とアンカーがズレてるような気がする。
509名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 01:26:52 ID:OjEbrjPY0
俺も書き手ですけど、正直10のGJよりも肯定意見:否定意見=3:7くらいのほうが嬉しかったりする。
否定意見欲しいけどなあ俺。否定意見というか、次回に向けての改善案というか。
読み手の人にだって「SSについて語りたい」っていうのはあるだろうし。読者だって作品にいろいろ言う権利はあるでしょ。
「読者は投下してくれてる職人さんへの感謝とGJを忘れずに」ってあるけど、
作者だって読んでくれる読者への感謝を忘れちゃいけないんだし。

それはそれとして、スレ埋めのネタとして「今スレ名作を語りつつスレを埋めていく」、っていうのは普通にありだろ。
例え評価されなくたって、まさか「住人のために書いてやったのに俺の作品を語らないなんて恩知らずめー」とかぬかすバカなんていないだろ?
510保管庫の中の人:2005/12/19(月) 01:40:51 ID:gYamATZc0
保管庫としては独自色を出さずに淡々と保管し続けるのみなので、
スレの総意としてやるならともかく、そうでなければ特にアクション起こす気はないです。
そもそもWeb系のスキルはHTMLが精一杯なので気の利いたフォームも作れそうに無いし、
かと言って出来合いのものでは書き手読み手両方のニーズに答えられるものがあるとは
思えないしねえ。

スレ埋めで、というのはいい意見ではないでしょうか。
最近は微妙な残り具合で次スレに行ってAAで埋められて、ということが多いし。
511名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 02:00:40 ID:PRJqHMXIO
ところでこのスレちょっと前と比べるともの凄くスピード落ちてね?
512名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 02:36:34 ID:Taq+Xm6E0
同感。
もっとSS見たい。
513名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 03:39:16 ID:0OHo/nQo0
ttp://fairyland.cside.com/marine/tinkcgi/cgiroom/anavote/index.html
俺は今ぐらいのペースでも気軽に読めていいと思いますけどね。
数が減ってるからじゃあ書こう、ってのも何か違う気がするし。
514名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 05:25:15 ID:zEdMHMqR0
『2ちゃきす』

朝起きて 書き込むスレでひと騒動 昨日の荒らしは もう収まってるかな
まだ不機嫌な レスばかりなら叱ってやろう うまい棒食う間に 対策はバッチリ

「お前が立てたスレ 荒らされまくりでおかしいぞw」

そんな言葉も聞こえないふり スマソって言うまで許さない
ああー こんな性格で>>1000は取れるかな あせる不安も吹き飛ばすよな 仲間見つけたい
この思いを誇りに変えてくれるのは おどけたレスと かなりズレてるAA
何度叩かれようとも 2ちゃんじゃなきゃダメなの

2ちゃん 好きっす! ヘイヘイヘイヘイ! ageないでGO!
「今年限りで閉鎖?ホントかなぁ」

見ていないフリしてるけど 実は見てる このごろ自演が やけに増加してない?
でも構わない この速度なら気にならない それでも増えるなら ホントもう知らないから
糞スレの多さは 星の数みたいね 言い訳せず立てまくる香具師 とっておきパンチあげるよ!
そう こんな腹が立つ気持ちなるのは お前のせいだ それに気づかないなら出て行け
その ツッコミしづらい ボケは好きだけど 我慢できない そうよ 調子に乗らないで
みんなで仲良くまったり ルール守っていこうよ

「はいはいワロスワロス んー、いまいちだったー。
 え、別に煽ってないよ? ちょ・・、煽ってないって! モウコネエヨ! ウワーン!」

ああー こんな性格じゃ規制食らうかな 涙こらえて 次スレ見事に立てて目立ちたい
この思いを決意に変えてくれるのは 喧嘩しつつも ずっと優しいおまいら
本当2ちゃんが大好きさ マジで楽しい場所です

2ちゃん 好きっす! ヘイヘイヘイヘイ! ageないでGO!
「おやおや、通報? やっぱ2ちゃんは度胸と根性ですわ〜」
515名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 07:13:42 ID:tj+il1jI0
>>514
最後のおやおや、通報?で吹いたw
516名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 10:20:11 ID:9dhBCtVx0
>514
gj
>515
お前は俺か?
517名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 11:32:05 ID:lQeIi2jWO
>>511
それはねTo Heart2が発売されたからさ
518名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 12:38:12 ID:h7nvopx/0
>>517
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
被るのか?あんなのと
519名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 14:20:37 ID:7vdosP0J0
>>514
忘年会で二日酔いだっつーのに俺は一体何を…orz
http://www.fileup.org/file/fup54293.mp3.html
でも反省はしてない
520514:2005/12/19(月) 16:59:21 ID:zEdMHMqR0
>>519
ワロタw
いや、まさかこんないきなり歌ってくれる人がいるとは思わんかった。


ってか、脱字発見。
「こんな腹が立つ気持ちなるのは」→「こんな腹が立つ気持ち“に”なるのは」
お騒がせしてすんませんでした。
521名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 17:49:21 ID:yjRcQ0++O
すいません。投下します。すいません。
522519:2005/12/19(月) 17:50:31 ID:7vdosP0J0
いやいやwww
昨日2次会のカラオケでハピマテ歌って、おもいっきり引かれたので
もうこの際堕ちる所まで堕ちてやろうと、勢いで歌っただけだwww
523ポスター@:2005/12/19(月) 17:53:22 ID:yjRcQ0++O
「今日もいい天気だぞ」
今日もいつもと同じ一日が始まる。


俺が乙女姉さんと暮らし始めて1年が過ぎた。乙女姉さんは教師になる為に大学に通い、俺は3年になった。


「……くー…」
「西崎さんに村田か。おはよう。」
「対馬も大分様になってきたではないか。まぁ鉄先輩には及ばないがな。」「3ヵ月も続ければな。
それはそうと今日も仲が良いみたいじゃないか。」
「くっ…。ま・まぁいい。それよりも今年の体育武闘祭楽しみにしていろ!
西崎行くぞ!」
「くー!」


そう俺は登竜門に立っている。手に地獄蝶々を持って…。
524名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 17:59:51 ID:FymAc7tZ0
>>511
忙しいんですよ!準備で!

もうダメ死ぬ死ぬ疲れた終わんない眠いお腹すいたダメ死ぬ
眠い疲れたお腹痛いダメ眠い頭痛い終わんないダメ眠いダメ
間に合わない眠い死ぬお腹すいた眠いダメ間に合わない…


間に合わないよママン…


でも2ちゃんは見るw
525名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 18:15:19 ID:y/Poy8ir0
無理はしなくていい、無理してまで書いたようなSSは読みたくねぇ!そう思うだろ?鮫永ぁ!
526ポスターA:2005/12/19(月) 18:47:51 ID:yjRcQ0++O
「おはようございます、先輩。」
「おはよう。そろそろ生徒会長になる決心着いたか?」
「興味ないんで。」


椰子は次の生徒会長にしようとしている姫の説得(セクハラ)を半年以上断り続けている。
性格から言って生徒会長などやりそうもない椰子をここまで姫が推すのは、乳を揉みたいだけなのだろうと俺はみている。

「椰子には性格的に無理だろうけど…」
「…先輩には言われたくありません。」
椰子が引きつった笑みを浮かべている。
「…!では私はこれで。」

「ちっ。逃がしたか!
じゃあよっぴーのおっぱいにしよ〜。」
「や・やめてよエリー…」
朝から何をやってるんだ姫は。
「あら。いたの?最近妙に落ち着き払ってからかい甲斐がなくなったから気がつかなかったわよ。
ねぇ?よっぴー?」
「私は別に…でも対馬くんかっこよ」
グイッ
「対馬くんには大切な大切なお姉ちゃんがいるでしょ〜?ほら行くわよよっぴー!」
「エリー。いたいよぅ。」

あの二人は相変わらずだ。姫は乙女さんがいなくなって、したい放題してるように見えるがよっぴーがストッパーになっているのか前とあまり変わったことはなかった。
527名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 20:05:02 ID:8CEesNFC0
>>514を原曲聴きながら見てみたんだが、
> 言い訳せず立てまくる香具師
ここも「言い訳せず”に”」の方が合いそう。

あと、できれば出だしの部分も作って欲しいw
528ポスターB:2005/12/19(月) 20:19:27 ID:yjRcQ0++O
「ったく。あいつらは…
10、9、8…」
ダダダダダダ…
「おっす!レオ!」
空っぽの頭がカラカラ音をたてながら走ってきた。
「普通ならあそこがCG回収ポイントなんだけどな…ブツブツ」
「朝から色んな意味でかわいそうなヤツ達だな。
おいカニ!お前はなんでスバルが起こしてくれんのに毎朝ギリギリなんだ?」
カニとスバルがくっついたのは執行部しかしらないトップシークレットになっている。(みんな興味がないので放置されている)
「けっ!一年中熱血モードのシスコン野郎に教えてやる義理はねーぜ!
言うことまで乙女さんに似てきたんじゃねーのか?このイカレポンチ!」
「それは言えてる。」
ちっ!フカヒレいつのまに現実世界(こっち)に戻って来たんだ。
「…お前等言いたいことはそれだけか?
俺が制裁を加えてやる。」
「上等じゃねぇか!
いけフカヒレ!」
「あれ?」
「きりもみ(乙女)パンチ!」
「ぐはっ…」
「カニは逃げたか。」

まったく…
俺は一年中熱血モードというわけではないのだが、乙女さんのトレーニング(調教)のおかげですっかり体育会系になってしまったようだ。
本当は乙女さんが喜んでくれるというのが一番の理由なんだけど。
529ポスターC:2005/12/19(月) 20:23:02 ID:yjRcQ0++O
それにこうして校門に立っていると乙女さんと一緒にいる気分になれる。

「対馬さん。ニヤついて気持ち悪いですわよ。」
祈先生は捨て台詞を残し去っていった。

530ポスターD:2005/12/19(月) 20:50:56 ID:yjRcQ0++O


放課後


「対馬先輩!」
「?」
「体育武闘大会頑張ってください!応援してます!」
去年のトーナメント・委員会で知名度とともに人気も上がったらしく、たまに今みたいに話し掛けられるようになった。
「ありがとう!頑張るよ!」
「それじゃあ」
今の下級生が走って行った。

「モテる男はツライねぇ『風紀委員長』!」
「スバルか。部活か?」
「あぁ。お前も乙女さんの影響か年下にモテるようになったじゃないか」
スバルがニヤニヤ笑っている。

「昔は心も体もオレの物だったのに。」
「…」
「こうやって並べて見ると親戚だけあって似てるよな。」

スバルが壁に並べて貼ってあるポスターを見て言った。
去年の役員募集のポスターの隣に今年のポスターが貼られている。
姫の両脇を椰子と地獄蝶々を肩に担ぎ乙女さんと同じ服を来た俺が写っている。

「…じゃあ俺はそろそろ行くぜ。」
スバルが意味深な視線を送り消えて行った。


「レオ。随分と鼻の下をのばしていたようだが?」
531名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 21:13:23 ID:wRH1b0Cq0
支援!
532ポスターE:2005/12/19(月) 21:30:22 ID:yjRcQ0++O
「乙女さん!何で学校に?」
「久しぶりに拳法部の面倒をを見てやろうと思ってな。
レオもちゃんと風紀委員の仕事をこなしているそうじゃないか。」
「まぁ乙女さんには敵わないけどね。」
「レオとは鍛え方が違うんだ。あたりまえじゃないか。
それにしても私という許婚がいながら随分親しそうに話していたな。」

乙女さんが不貞腐れている。そんな乙女さんが愛おしくて思わず抱きしめていた。

「(レオはみんなに優しいから心配なんだぞ)」
俯いてしまった乙女さんが小さい声でなにか呟いた。

「えっ?なに?」
「修業が足りないから気持ちがフラフラしてると言ったんだ!」
何かに気付いた乙女さんは
「まぁいい。今日は許してやる。」赤い顔をしてそう言うと手を振りほどいた。
「さぁ!久しぶりに竜宮にでも行ってレオの仕事ぶりでも聞くとするか!」
そう言うと俺の頬に唇を落とし走って行ってしまった。




「レオ〜早く来い!」
満面の笑みを浮かべ手を振る乙女さんの反対の手には2枚のポスターが握られていた。
533名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 21:35:58 ID:yjRcQ0++O
終わりです。

純な乙女さんのほのぼのした話が書きたかったんですがこんなんなってしまいました。orz

全員出してエンディングみたいにしたかったんですがなんせ処女作なもんで。こんな処女でよかったら貰ってください。
534名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 22:10:19 ID:L1qj6Jpb0
亜高速の勢いで貰いますた
535名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 22:47:39 ID:Dy6VC3Y10
ちっ、じゃあ後ろの処女で我慢するか。
536シンイチ:2005/12/19(月) 23:40:58 ID:rxlSgndG0
早いですけど、クリスマスネタができたので投下します。
537名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 23:41:54 ID:KgJR6pcc0
途中でめちゃくちゃ邪魔するけど、頑張れ。
538シンイチ:2005/12/19(月) 23:42:52 ID:rxlSgndG0
「今年のクリスマスは寒波の影響もあり、各地では雪が…」
2学期が無事に終わり、今日から冬休みに突入。
今年はニュースでも言ってる通り、かなり寒くなりそうだ。
結局今年も彼女はできなかったが、まぁゆっくりやろうや。
「ただいま。さすがに今日は寒いな」
「おかえり」
乙女さんが部活に顔を出してから帰ってきた。
お茶を淹れたところだったので、それをスッと乙女さんに渡す。
「ありがとう。やっぱり寒い時は熱いお茶が一番だ」
ズズッお茶をノドに流し込む乙女さん。
しばらくしてから、俺に話しかけてきた。
「ああ、そうだ。レオ、私は28日に実家に帰るからな」
「うん、わかった」
そうか、ということはクリスマスはここにいるのか…
突然、2階からどたどたと階段を駆け下りる足音が。
「おい、レオ!部屋にいとけって言っただろ!」
わいわい喚きちらしながらカニがやってきた。
また窓から不法侵入しやがったな、こいつ。
「クリスマス会の話するって言ったじゃねーか!」
「わかってるって」
「蟹沢、クリスマス会とはなんだ?」
「ボク達4人で毎年やってるんだよ。ま、いつもやってるのと大して変わらないけどね」
「そうだ、乙女さんも24と25はいるんだし、一緒にやらない?」
「あ、そーなの?それじゃやろーやろー!」
「い、いいのか?」
「スバルとフカヒレにも話してみるよ。多分OKだと思うけど」
539レオ達のクリスマス(2):2005/12/19(月) 23:44:31 ID:rxlSgndG0
全員が集まったところで、俺はさっきの話をスバルとフカヒレに話した。
「いいんじゃねーか?俺は別に反対はしねーぜ」
「俺もだよ。正直花がないからなー」
「オイ、クソヤロー。ここに天使のような可憐な淑女がいるだろうが」
「天使のような可憐な淑女は『クソヤロー』なんて言葉は使わない」
ま、とりあえず満場一致で可決のようだな。
「ほらね、乙女さん」
「そうかそうか!正直、とても嬉しいぞ。
 私の家ではクリスマスにパーティーなんてしなかったからな」
「あー、なんか想像つくね」
満面の笑顔で答えてくれる乙女さん。
「そういえば、お前達は何をお願いするんだ?」
「お願い?」
「何を?」
「決まってるじゃないか。サンタクロースにプレゼントを頼まないとな」

…全員が大笑いしてしまった。
おかげでえらい目にあっちゃったよ…
540レオ達のクリスマス(3):2005/12/19(月) 23:46:58 ID:rxlSgndG0
クリスマスが近づくにつれ、駅前はカップルだらけになり、フカヒレはそれを羨ましそうに見ていた。
俺達はそんなこと関係なく、みんなでパーティーの準備をするためお買い物。
「ケーキは頼んだし、七面鳥も問題なしだな」
「ま、料理は俺に任せてくれや」
さて、あとは飾りつけでも…そうだ、花とかも買っていくか。
というわけで俺達は『フラワーショップ椰子』へと向かった。
「いらっしゃいま…なんだ、センパイ達ですか」
「来たくて来たわけじゃねーよ、ココナッツ」
「何だと、この化けガニ」
「おー怖い怖い。こんな夜叉女がいたんじゃ、お客も寄り付かねーな」
「…潰す!」
「やってみろや!」
「はいはい、もうそのへんでストップだ」
多分バアサンになってもこの二人の対立は変わりそうにないな。
そしてスバルがいいストッパーになってくれてるぜ。
このまま放っておくといつまでもやってそうだからな。
「さてと、どれにするかな…」
「花、買うんですか?ならあのウザいカニをどこかにやってからにしてほしいんですが。
 とりあえず周囲2万キロ以内に入ってこないようにしてほしいです」
「テメー、年越す前にその命の灯火を消してやろうか!?」
「やれやれ、どうしようもないな」
乙女さんもどの花にしようか考えていたが、ここで急に椰子に提案した。
「そうだ、椰子は24と25は空いているのか?」
「お店がありますけど」
「お、乙女さん、まさかこのココナッツをクリスマス会に呼ぼうって思ってんの?」
「そうだぞ。なんだ、嫌なのか?」
「当たり前じゃん!こんな奴いたら楽しいもんだって楽しくなくなっちゃうよ!」
「そう言うな、蟹沢。こういうことは沢山いたほうが楽しいに決まってるじゃないか」
541レオ達のクリスマス(4):2005/12/19(月) 23:49:32 ID:rxlSgndG0
そういえば毎年俺達4人だけでやってるんだもんな。
姫曰く『対馬ファミリー』のみで。
どうせ乙女さんが参加するんだし、あと少しぐらい人数が増えてもいいよな。
「仕事が終わってからでもいいから参加しないか、椰子?」
「オイ、レオもか!ボクを裏切るってのか!?」
「裏切るも何も、お前とは生まれた時からすでに敵」
椰子はちょっと考えているようだ。
少しでも参加しようという姿勢を見せているあたり、だいぶコイツも進歩したなぁ。
「いってらっしゃ〜い、なごみちゃ〜ん」
俺達の話を聞いたのか、店の奥から椰子ママが出てきた。
相変わらず、こっちのペースが乱されそうなしゃべり方だ。
「母さん…でもお店が」
「いいのよ〜。私は〜大丈夫だから〜、なごみちゃんは楽しんでいらっしゃ〜い」
「そう言うなら…センパイ、お邪魔してもいいですか?」
「ん、俺は別に構わないけど」
「俺も異議なーし」
「ボクは嫌だね。コイツが来るんだったらボクはパーティー参加しないもん」
「…スバル、人数は現状維持だ。食べ物買い足す必要はなさそうだぞ」
「グッ…わかったよ、仕方ねーからOKしてやる。ありがたく思えココナッツ」
「お前に感謝するようなことは何一つ存在しないんだけど」
よし、それならもうついでだ。
さらに人数を増やしてしまおうじゃないか。
542レオ達のクリスマス(5):2005/12/19(月) 23:51:10 ID:rxlSgndG0
というわけで、カニの携帯から佐藤さんに連絡をとったんだけど…
「ごめんね、カニっち。その日はエリーと一緒に旅行なんだ」
「姫かー。それじゃあダメだね」
「うん…また今度に呼んでね」
結局のところ二人はアウト。まぁ仕方あるまい。
最終的に6人で今年のクリスマス会をやることになった。
「さて、それじゃ後はプレゼントを各自買っておくこと。
 絶対に何を買ったかバレないように、また聞いたりしないようにな」
「スバルせんせー、食べ物はダメですかー?」
「お前なぁ、確か去年それで腐った物持ってきただろうが。ダメダメ」
「レオ、全員に渡すために買うのか?」
「一人一つだけ持ってくるんだよ。くじ引きで誰が誰のプレゼントをもらうか決めるんだ」
「なるほど」
「あ、それと外から見てもわからないように包装しておかないとダメだよ」
もう俺は買ったもんね。
椰子と乙女さんが何をプレゼントに持ってくるのか気になるな…
乙女さんのことだから、竹刀とか持ってきたりして。
543レオ達のクリスマス(6):2005/12/19(月) 23:53:41 ID:rxlSgndG0
さて、当日。
4時ごろに椰子が来て全員集合となり、それぞれが作業に取り掛かった。
「じゃ、俺と椰子は料理にとりかかるわ」
「よし。それじゃ他は飾りつけとかだな。そっちは任せるぜ」
「あいよ」
ツリーを物置から出し、カニと乙女さんがそれの飾りつけ。
俺とフカヒレはその他様々な用意だ。
あっという間に時間は過ぎ、今はもう夜の7時の少し前。
店に頼んでいたケーキをフカヒレが持ってきていよいよクリスマス会の開始となった。
「それじゃ乾杯の音頭を、この地球で一番可愛い天使であるボクから…」
「誰が一番可愛い天使だ、シオマネキ」
「んだと!?」
「ちょっと待て蟹沢。ここは上級生であるこの私がするべきだろう」
…体育会系の思考もほどほどにしてもらいたいものだ。
ま、逆らうとメチャクチャ怖いのでやめておく。
「それでは…今年一年を無事に過ごせたことを祝って、乾杯!」
…どうつっこんだらいいのかわからないけど、あえてここはスルーしておくぜ。
「それではケーキ入刀〜。新郎新婦、よろしくお願いしま〜す」
「おい、レオ。俺達がやれってさ」
「マジでそういう冗談はやめてくれ」
「オイオイ、マジかよ」
「まさかセンパイ達って…」
「非生産的でよくないな」
「ちがーうッ!」
「ウゲ、自分でネタふっといて気持ち悪くなってきた」
「フカヒレ、お前なぁ…」
笑いながら、冗談を飛ばしながら、美味い食事をしながら時間は過ぎていった。
スバルも椰子も本当に料理がうまいよなぁ。
そして、いよいよプレゼント交換の時がやってきた。
544レオ達のクリスマス(7):2005/12/19(月) 23:55:52 ID:rxlSgndG0
「それじゃ自分が用意したプレゼントを、この箱の中のどれかに入れてくれ」
それぞれが持ってきたプレゼントを箱に入れ、さらにそれを俺がシャッフルする。
そして無造作に番号を箱に書いて準備完了だ。
箱には紐をつけて、真ん中で絡ませてある。
絡ませた部分には布がかぶせてあり、誰がどれを引くかわからないって寸法だ。
「これで、誰がどのプレゼントを引くかは運次第だね」
「なんだかワクワクするな」
乙女さんは終始笑顔だ。
椰子も見ただけではわからないが、結構楽しんでるようだし、よかったよかった。
「全員紐は持ったな?それじゃ、せーの!」
全員が紐を引っ張り、かぶせてあった布を取り外す。
くじの結果はこうなった。

1番:カニ、2番:スバル、3番:乙女さん、4番:俺、5番:椰子、6番:フカヒレ

「ボクからだね。さぁ誰のかなっと…」
カニが箱からプレゼントを出して包みを開けると、なんともカラフルな石鹸が出てきた。
色とりどりの4つの石鹸セットだ。
「おっ、そいつは俺からのプレゼントだな。手作りだから、大事に使えよ」
「うぉぉ!スゲーじゃねーか、スバル!どうやって作ったんだ、コレ!?」
「ああ、そいつはな…」
どうやって作ったかを詳しくカニに説明してやるスバル。
なんだかいつも以上にカニを見る目が優しそうに感じた。
「…ふーん、よくわかんねぇ」
「やれやれ。それじゃ、次は俺の番だな」
545名無しさん@初回限定:2005/12/19(月) 23:57:52 ID:bnRJUo5B0
 
546レオ達のクリスマス(8):2005/12/19(月) 23:58:35 ID:rxlSgndG0
「さて、俺のは…」
スバルが丁寧に包みを開けると、そこにはなんと獅子の装飾が施された首飾りが。
「これは…もう誰のか一発でわかっちまうな。そうだろ、レオ?」
「ちぇっ。ばれたか」
「オイオイ、自分の名前にあやかったモノを自分でプレゼントにしちまうか」
「自己顕示欲の強いセンパイですね」
「いくら俺でもそこまではしねぇなぁ」
なんだ、えらい言われようだぞ。
「いーじゃねーか!ああそうさ!思いつかなかったんだよ!へーんだ!」
「まぁまぁ。俺は心底嬉しいぜ。なんてったって、お前の心からのプレゼントだからな」
「だからそういう言い方はやめてくれ」
ここに姫がいたら、ものすごく目を光らせたりするんだろうなぁ…
「よかったな、伊達。それでは次は私か。開けるぞ。ハッ!」
少し気合を入れて、プレゼントに手刀を振り下ろす乙女さん。
見事に包みだけがスパッと切れて、中身があらわになった。
「さすが乙女さん。プレゼントの開け方すら普通じゃないとはな」
「鮫氷、どういう意味だ。さて、私のプレゼントは?」
中身は新品のフライパン。
これをプレゼントにしたのは…
「それ、あたしのですね」
「そうか、椰子のプレゼントか。
 よし、これで私も料理の特訓にさらに力を入れることができるというものだ」
「それはどうも」
「乙女さん、気をつけなよ。ココナッツのことだから、きっと誰かをそれで殴り殺したんだろーぜ」
「料理道具でそんなことするか。お前じゃあるまいし」
「んだとコラァ!ここまで我慢してきたけどもう許さねぇ!表出ろ!」
「やめろっての!そんなことするカニはスマキにして寒空の下に放り出すぞ」
「レオ、テメェ最近になってよくココナッツの味方ばかりするな…この裏切り者!」
「どっちの味方にもなった覚えはない。俺は中立だもんよ」
547レオ達のクリスマス(9):2005/12/20(火) 00:00:35 ID:rxlSgndG0
「いよいよ俺の番か。真打登場ってやつだな」
「この中途半端なポジションが、いかにもヘタレのレオって感じだな。
 野球の4番とはえらい違いだぜ」
「うるせー。さて、開けるぞ…」
いやに重たかった俺へのプレゼント。
残ってるのはカニと乙女さんとフカヒレか。
正直な話、フカヒレのだけは欲しくない。
一昨年はエロゲーをプレゼントにして、しかもそれを引き当てたのがカニだったから大変なことになった。
去年は記憶にも残らないぐらい大したものじゃなかったけど…
とにかく、フカヒレのでありませんように。
「これは…パワーリスト?」
「ああ、それは私からのプレゼントだな」
「見りゃわかるよ」
「お前達はまだまだ鍛錬が足りないと思っていたからな。
 丁度いい、レオは明日からそれをつけて鍛錬に励むんだぞ」
「はは…いつもと変わってねぇや…」
何でだろう。
女の子からプレゼントもらったのに、ものすごく悲しいぜ…
「なんだ、泣くほどうれしいのか。やはりお姉ちゃんからのプレゼントが一番だろう」
「…乙女さん、多分泣いてる理由は違うと思うぜ」
548名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:00:39 ID:wRH1b0Cq0
支援するぞー!
549レオ達のクリスマス(10):2005/12/20(火) 00:04:03 ID:rxlSgndG0
「それじゃ、あたしの番ですね」
「それはきっと俺のだぜ。このシャークからの愛のプレゼントさ」
「はぁ?(ギロリ)」
「ひぃっ」
フカヒレが椰子の眼光を恐れるのはこれで何度目だろうか。
ここまで懲りない奴もそうはいないと思うけど…
さて、中身は何かな?
「これは…マフラー?」
「ゲッ…よりによってココナッツに…まだフカヒレのほうがよかったぜ…」
「ということは…これはカニの…?」
「…ああ、そうだよ!しかも手編みだよ!ちくしょー、なんでココナッツに…」
「誰目当てだったかは追求しないけど…礼は言ってやる。ありがとう、カニ」
「うわー、お前なんかにそんな言葉言われると、そこら中かゆくなるんだよ!」
素直じゃない奴だな。
それにしても、カニって誰を目当てに手編みマフラーを?
「ふ、ふん!見た目はワリーけど、それでも一生懸命作ったんだ!
 捨てたりなんかしたら承知しねーからな!」
「わかってる」
「ということは…俺のプレゼントは俺宛?」
フカヒレがものすごく寂しそうな顔をしている。
哀れだ。哀れすぎる。
「フ、フカヒレ…」
「え!?アハハ、何その顔!?結局自分のだけど別にいいよ!?
 だってホント最初から自分の引きたいなーって思ってたもん!」
「無理するな、鮫氷。そうは言ってても、血の涙を流してるじゃないか…」
自分が引いてしまうというのはこれまでもないというわけではなかった。
しかし、今回のように最後がこうなってしまったという悲惨な結末は、これまでにはない。
「う、う、う…うおぉぉぉぉぉぉ〜!!!」
フカヒレは叫びながら家を飛び出し、そのまま公園まで走っていってしまった。
今は泣け、フカヒレ。
550名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:05:49 ID:wRH1b0Cq0
フカヒレ(´・ω・)カワイソス
551レオ達のクリスマス(11):2005/12/20(火) 00:05:56 ID:rxlSgndG0
「ところでさ、アイツが持ってきたのって気にならない?」
「そうだな…」
「じゃあ開けてみますか?」
「本当はいけないことだが…」
「いいじゃないか、乙女さん。開けてみよう」
まさか一番のアタリだとかそんなのじゃないよな…
期待と不安を胸に秘め、包みを開けてみる。
「なんだこりゃ?CD?」
「曲でも入ってるのかな?」
CDプレーヤーを引っ張り出してきて、セットして再生してみた。
なんと、流れてきたのはフカヒレ作のオリジナルソング。
スローな曲が家中に響き渡り、それを俺達は一言もしゃべらずに耳を傾けていた。
1曲しか入っていなかったらしく、すぐに再生は終了した。
「なんかさ…」
「ああ…あいつ、歌上手だよな」
「いい曲でしたね」
「うん、鮫氷にああいう一面があったとはな」
「ジーンときたな」
普段のフカヒレからは想像もつかない曲に、俺達は心の底から感動した。
確かに部屋でたまにギターを弾いているけど、まさかここまで上手いとは思わなかった。
しばらくして、フカヒレが家に戻ってきた。
「はぁ…俺って不幸だよなぁ…」
「フカヒレ、いい曲だったぜ」
「え?」
「オメーもなかなかやるじゃねーか」
「たいしたものだぞ、鮫氷」
「も、もしかしてあのCD、全員聞いたのか!?うわ、信じられねぇ」
「いえ、本当にいい曲でしたよ」
「お前からのプレゼントは、全員が受け取ったぜ」
「み、みんな…へへっ。あ、ありがとよ」
552レオ達のクリスマス(12):2005/12/20(火) 00:07:36 ID:rxlSgndG0
プレゼント交換が終わってから、さらに宴は続いた。
気づけばもう夜の11時。
「さて、そろそろお開きとしますか」
「それじゃ椰子を家まで送ろう」
さすがにこの時間で女の子を一人でさせておくわけにもいくまい。
椰子は別にいいと言っていたが、最終的にはしぶしぶと承諾。
全員で家を出て、商店街まで移動した。
「今年のクリスマス会は賑やかだったな」
「ココナッツが余計だったけどね」
「そういう割には、お前も結構仲良くしてただろ?」
「う、うっせー!…あ、おい見ろよ!」
椰子の家に近づいた時、空からの小さな白いかけらが舞い降りてきた。
空も俺達にクリスマスプレゼントを用意してくれたんだ。
天気予報じゃ雪が降るって言ってたけど、まさか本当に降るとは思ってもみなかったぜ。
「綺麗だな…」
「ふふ…おっと、このままでいるのもいいが、風邪をひいてしまうぞ」
「そうですね。それじゃみなさん、今日は楽しかったです。ありがとうございました」

椰子と別れ、俺達もそのままそれぞれの家に帰っていった。
俺と乙女さんが家に戻ったころには、もう日付けが変わっている時刻だ。
「なぁ、レオ」
「ん?」
「来年も私を呼ぶんだぞ。もちろん椰子もだ」
「うん。次は姫と佐藤さんもだね」
553名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:08:52 ID:wRH1b0Cq0
救いがあって良かったw
フカヒレ(`・ω・)シアワセモノス
554レオ達のクリスマス(オマケ):2005/12/20(火) 00:09:33 ID:oMy/56Zr0
「メリークリスマース!」
「メリークリスマス、エリー」
「プレゼントー♪よっぴーからのプレゼントー♪」
「あ、ちょっと待ってね。えーっと…」
「てやっ」
「キャッ!ちょっと、エリー…待って…て…」
「いーのよ、いーのよー。よっぴーからのクリスマスプレゼントは、この体、このおっぱいでしょ?」
「う…あん…やめて…ったら…あぁ…ちゃんと…うん…用意してる…よぅ」
「ん?これ?」
(ガサガサ)
「あー!テディベア!」
「エリーの家には沢山あると思うけど…」
「よっぴーからもらったことが重要よ。もう家にあるやつ全部捨ててもいいぐらい」
「よかった、エリーが喜んでくれて」
「それじゃ私からも。はい、どうぞ!」
「これ、何?」
「何って、コインコレクションよ。人間の顔が『ドーンッ!』と彫られているコインなんて面白いじゃない。
 魂が吹き込まれてそうでさー。人形コレクションとどっちにしようか迷ったのよ?
 こんなやつなんだけど。これもなんか魂が…」
「あ、あは、あはははは…」
555名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:10:03 ID:NYN6C8Gb0
支援だぁ
556シンイチ:2005/12/20(火) 00:11:26 ID:oMy/56Zr0
終了です。支援ありがとうございました。
初っ端に題名ミスっちゃったよ…
557名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:13:17 ID:y+ddbVu70
>>556
前も題名ミスってなかったかw
でもとにかくGJ!!!
12月の月間MVPだ!
558名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:17:03 ID:Oh6O3MUqO
姉しよのアニメを見たが予想とかけ離れていてorzな俺はシンイチ氏にこの言葉を送る!


裏でカニをファックしていいぞ!
559名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:27:14 ID:y+ddbVu70
>>558
待て、カニをファックしていいのはオレだけだ!
こればかりは譲れねー!
560名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:34:42 ID:SqhG+cOW0
邪魔できなくてスマン
561名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:44:15 ID:WurpZWpa0
562名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 00:53:47 ID:oHP8OhREO
>>556
  _n
 ( |  _、_
  \\ (<_` )
   ヽ_ ̄ ̄ )
    /   /
  _、_
 (,_ノ`)    n
 ̄   \  ( E)
フ   /ヽヽ//

   ∩
  ( ⌒)  ∩__
  / ,ノ   i、E)
  / /    / /"
 / /_、_  /ノ
`/ /,_ノ`)//
(    /
ヽ   |good job!!
 \   \
563名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 01:13:08 ID:MGk/spj1O
>>562
ちょ、、、おまえのID、、、
564名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 01:22:43 ID:mlmt2Onw0
ヒットポイント8 Oh! レオ…
565名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 01:24:44 ID:MGk/spj1O
ところでこのスレ的にはTo heart2どんな感じ?






まぁパソコソが物故割れた俺には関係ないんだけど
566名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 01:26:58 ID:f55abJA7O
>>556
GJ!!

祈「私もヒロインなのに出番がありませんわ〜」
土永さん「まあまあ、落ち着け祈。我輩がクリスマスにちなんだありがたい話をしてやろう」

祈「いいから土永さんは洗濯物を取り込んで下さいな」

土永さん「おい>>556よ。素晴らしいSSだったが祈がふてくされてるぞ〜」
567名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 01:28:06 ID:mlmt2Onw0
ごく普通のギャルゲに、ややむりやりエロくっつけました〜
でも、すっごくエロエロよ〜。みたいな

共通ルート長い気がするし、会話は単調なんで三人目あたりから萎える
少なくとも日常シーンは、つよきす>>>東鳩2
568名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 02:06:50 ID:MGk/spj1O
>>567
そか。dクス。
じゃ、まだ無理してパソ買わなくていいな。






はい、どうみてもニートです。
569名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 07:21:44 ID:077A7buPO
「乙女さんって抜く方が得意だったのか。」

「!……ま・まぁ得意というより好きとゆうか。
あの、あれだ!好きこそ物の…と言うしな。」
「…」
「し、しかし面と向かって言われると、その…」

「いやー車が真っ二つになったときなんて、いつ抜いたかわかんなかったもんなぁ。」

「…」





レオの作戦勝ち
570名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 22:36:15 ID:7ZRGF4kF0
記録的に書き込み無いっすね
571名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 22:38:51 ID:WurpZWpa0
473 :名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 03:02:35 ID:P3UF6Wmh0
「姉しよ1・2」の虜になった俺たち特攻部隊は、姉萌えの属性をつけられ、
キャラクターグッズを山ほど買わされたが、
なんとか「つよきす」をもクリアし、一息ついていた。

しかし、タカヒロのシナリオどうこうだけでくすぶってる俺たちじゃあない。
好みさえ合えば金次第で何でも買ってのける命知らず、
コミケを制覇し、白猫参謀のイラストはすべてチェックする、

俺たち
特攻野郎
つよきっす?
572名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 22:39:23 ID:WurpZWpa0
548 :名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 18:04:07 ID:ametjmwTO
鉄ママに興味津々な寒い帰路


549 :名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 18:22:17 ID:9wuMSAtwO
>548
きっと普段は着物の似合うしとやかで
礼儀正しい和服美人な雰囲気のお人なんだよ
しかも二児の母とは思えない程若い外見でな。

ただし怒らせると
表情は笑みを絶やさないが
乙女さんも真っ青の迫力の殺気が静かに漂うんだ。


550 :名無しさん@ピンキー:2005/12/20(火) 18:23:09 ID:9qsOjNqL0
若かりし頃ののどか
若かりし頃の天王寺
若かりし頃の呂布
幼女時代の大江山姉妹
新米教師時代の館長
留学生時代のアレックス


う・・・売れる!!
573名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 23:37:48 ID:tGdALnzJ0
こそーり処女作です
まあお手柔らかにお願いします。
574SP候補生1:2005/12/20(火) 23:38:37 ID:tGdALnzJ0
すこぶる調子がいい。
踏み込みが重心前に傾斜
危ない……!全身のバネを使って避けることに集中。
「ほうレオ、あれをよけるか」
いくらか感心したような乙女さんの声が聞こえる。
わけもなく本能に身を任せただけだ。死にたくない。
情けないがここ一番では勘が頼りになる。
乙女さんがゆっくりと構えを直す。ヤバイ、
あれは「もう一段ギアを上げます」
という無情の合図、意識があるのもあと数分かHAHA……
「いくぞレオ…せい!」
威勢のいい掛け声とともに不可視の一撃が―
575SP候補生2:2005/12/20(火) 23:39:33 ID:tGdALnzJ0
姫と共に歩む存在になるため、
早朝の鍛錬は必須になっていた。
そのかいあってか、SPの一候補ぐらいには上がっているらしい(佐藤さん談)
まあ今は姫の秘書兼書生といったところだけど。
「大丈夫かレオ?なにか冷やすものを…」
「大丈夫大丈夫。それより仕事だよ?もうそろそろ」
「む、もうそんな時間か…ではレオ、本当に大丈夫そうなので行ってくるな」
「うん、いってらっしゃい」乙女さんははじけるように外に出て行った。今日も元気だな、
職場同じなんだけど。俺もいくか。
576SP候補生2:2005/12/20(火) 23:40:57 ID:tGdALnzJ0
「おはようございます社長、佐藤さん」
「あ、対馬君おはよう」
ロビーでエリカと佐藤さんに会った。一応TPOはわきまえてる
つもりだからそれなりの対応をするのだが、ごく一部に甚だ不評だ。
じーーーーーーっ、と見られると窮するな。
エレベーターへ誘導してやっと二人(三人)になる。
「エリカ、改めておはよう」
「ええ。レオ、おはよう。さわやかな朝にはレオの挨拶が一番ね」
「・・・なんかクラっときたよいまの台詞」
「そのために言ってるもの。そうじゃないと困るわ」
頬をさすりながらフフッとか囁くからオレも困る。
「顔が赤くなってるわよ?まーだ慣れないんだ、まあそういうとこがかわゲフンゲフン
うん。からかう甲斐があるのよねー」
「エリカ、か顔が、ちっち近いよ!」
「なあにかえって免疫力がつくはず、よ」

結局、朝から熱烈な抱擁とディープキスを頂戴した。
「・・・すから、・・・して(ぶつぶつぶつ)」
なんか寒気がしたけど下は脱がされなかったから上出来だろう。
577SP候補生4:2005/12/20(火) 23:42:20 ID:tGdALnzJ0
大方の秘書の仕事はほとんど佐藤さんがやってしまうのだが、
―午前中はやけに無口だったけど―それでもやることは多い。
常ならいろいろな雑務に翻弄される時間帯だけど、乙女さんに呼び出された。
乙女さん自らSPを鍛えるとあってはオレも参加せずにはいられない。
姫の「SP」というものにも格付けがあって、始終付いているのはやはり筆頭の
乙女さんだけれども姫近辺、周辺を守るのは最精鋭の五人。これだけしか姫の
「SP」とは呼ばれないらしい。なんとも狭き門だ
正直SPの人たちはオレのことを好ましくは思ってないだろう。、でも・・!
「まだ立つか?レオ」
「応!」
あきらめるには、まだはやすぎる!
578SSD:2005/12/20(火) 23:42:53 ID:IETfuihE0
支援
579SP候補生5:2005/12/20(火) 23:46:42 ID:tGdALnzJ0
「私の体に6発もいれたんだ。もうすこし誇りに思え」
「うん。でもそのあと気絶したのはマズったなあ」
「いやSPの連中も驚いていたぞ、見ろまだ生きてる俺の勝ちだ!とな」
賭けの対象にされてたのねハハハ・・・
「いいかちゃんと寝るんだぞ、傷は熱をもつからな」
「はい。おやすみなさい乙女さん」
「レオ・・・おやすみ」

途中私にも追いきれなかった動きがあった・・・
というより先を読まれたような妙な感覚があった。
早朝のそれよりも顕著に感じるこの感覚
「私は・・!レオに気取られているというのか?!」
キリヤカンパニー筆頭SPにして最強の剣、鉄乙女は
いま自身初めての戦慄を感じていた。

時代はまさに風雲急を告げようとしている!
580名無しさん@初回限定:2005/12/20(火) 23:50:59 ID:f55abJA7O
しえん
581あとがき:2005/12/20(火) 23:56:52 ID:tGdALnzJ0
一応幕です。
姫ルートのレオがどうやって上り詰めていくか、という
のが書きたかったので筆をとりました。
やっぱ難しいですねSSって、書いてて初めてわかりました。
あーあと女○候補生ネタは思いつかんかったゴメソorz

SSDさん支援サンクスです。
いつも読んでるかたに支援されてる!と思うと感慨もひとしおですね。
582名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 00:02:16 ID:g7EiE8xc0
誰かエロいの頼むよ、マジで。
583名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 00:14:39 ID:TgFwfwEv0
>>579 なかなか良いセンスを感じるのだが写生の次は物語でよろしくう

>>582 なごみんの書きかけのがあるんだが、おまいが続きを書いてくれるなら投下するよ
いそがしくて書く時間ねーんだ
584名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 00:17:47 ID:vZ7dwvZoO
>>581

GJ!
585名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 00:28:04 ID:xtSspPog0
>>582
ここでエロなんか読んだことないお
586名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 01:11:03 ID:g7EiE8xc0
>>583
人様の書きかけ作品にどうやって続きを書けとwww
しかしこんな21禁っぽくないスレ初めて見た。(いい意味で)
587名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 02:40:39 ID:Ntk7RGge0
>>586
このゲーム自体、エロのないツン期の方が面白いというかなんと言うか・・・な感じだしぬ
588名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 09:46:36 ID:G/3L3VOB0
そろそろエロ派とどっちでもいい派の争いが起きる希ガスage
589名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 12:28:34 ID:x5Cssyaa0
昔は、それこそ電車の中とかじゃ読めないぐらい
エロもたっぷりあったんだがな
590名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 13:47:31 ID:wI8vuWBv0
俺に任せろ
今書いてるのが終わったら書くよ
全員全裸でちんこ勃たせてまっとけや!
591名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 16:00:07 ID:j1lz57zDO
>>590
マダカー?俺はカゼひきそうだぞ!!
592名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 17:17:05 ID:TgFwfwEv0
>>591とりあえずパンツだけはいとけ。
勃起状態は崩すんじゃないぞ
593名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 21:37:41 ID:lW55OvIUO
もう・・・限界っ・・・!
勃起の限界・・・!
594名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 22:34:26 ID:xrucuo1m0
だめだよ 我慢しなくちゃ
595名無しさん@初回限定:2005/12/21(水) 22:35:18 ID:TgFwfwEv0
ブラウザ規制か 作品別に書き込めなくなってしまった
596名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 01:18:07 ID:Tg6+DjT60
やばい…もうチソポ痛い…
597名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 01:30:34 ID:JKt5J2QA0
俺なんてもう3回も出して4回目の勃起だぜ!
598名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 02:24:05 ID:Tg6+DjT60
うぐ…もうここまで出かかってんだけど…てか暖房つけてても寒い…
599名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 04:04:58 ID:P4H7PZ1K0
>>533>>556>>581GJ!!!!!
ついでに>>562最高
600メリークリスマス!!withなごみん(1/9):2005/12/22(木) 04:27:57 ID:0aSlqitR0
付き合い始めての初めてのクリスマス。思い出に残すこのために、
バイトを重ねて金を貯めたとはいえ、学生には少し敷居が高かったか。

「料理はおいしいけど、ちょっと緊張しちゃうな」

横浜・ラムドマークホテルのレストランに流れる音楽は、
学生には慣れない厳かな空気を作り出していた。

「そうですね。でも、センパイのタキシード似合ってますよ」

くすりと笑いながらフォローしてくれるが、
家の奥に放り込んであった親父のお下がりは自分でもちょっと微妙に感じる。

「私も、精一杯大人っぽい格好をしてきたつもりではあるんですけど、どうでしょう?」

そういうなごみの格好はパーティドレスでばっちり決まっている。
髪もアップにしていて、本当に後輩か?何ちゅー色気じゃ!!
と叫びたくなるほど、そのうなじには色気があふれていた。

「凄い似合ってる。ここの料理もおいしいけど、
それより圧倒的になごみの方がおいしそうだよ」
「もう、センパイったら・・・」

顔を赤らめるなごみ。
さすがにこの場には合わないロマンチックさにかけすぎたこと言っちゃったかな、
と思ったが、

「早く食べて上に行きましょうか?」

なごみはしっかりと乗り気だった。
601メリークリスマス!!withなごみん(2/9):2005/12/22(木) 04:29:26 ID:0aSlqitR0
部屋イメージ ttp://www.yrph.com/stay/room/index.html

なごみドレスイメージ ttp://store.yahoo.co.jp/else/66-871114-5.html
すいません、文章だけで伝えられる自信がないです・・・

「おお、きれいだな!」

部屋に入るなり、窓から広がる横浜の夜景についつい感嘆の声を上げてしまった。
地上60階から見ると、下にいる人間がまるでゴ、いや、蟻のようだ。

「うわあ、本当にきれいですね。」

二人で窓辺に立ち、夜景を眺める。
しばらくすると、なごみが肩を俺の胸にあずけてきた。

「センパイ、本当に嬉しいです・・・今日は、ありがとうございます」

振り向きながらお礼を言われる。
ううっ、やはりうなじが色っぽい。早くもむらむらしてきてしまった。

「ん……」
「んっ……」

胸に預けられた肩をそのまま抱きすくめ、口を合わせる。

「ん、 くちゅ、 ん、 なごみ」
「くちゅ、 あん、 あ、 くちゅ」

なごみの中へ舌を入れ、その口内を犯すように味わう。
602名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 04:30:43 ID:JKt5J2QA0
いいこと思いついた
お前、沖縄に引っ越せ
603メリークリスマス!!withなごみん(3/9):2005/12/22(木) 04:31:25 ID:0aSlqitR0
「ん、 くちゅ、 ん、 ちゅ」
「あん、 くちゅ、 センパイ、 センパッ、 あっ!」

坂道を転げ落ちるように急速に性欲が高まっていく。
キスをしながらドレスの開いた背中から手をさしこみ、
ブラの上からなごみの胸をもみ始める。相変わらず素晴らしいボリュームだ。

「あん、 あっ! センパイ、 あっ!」

なごみの熱い吐息がさらに熱を帯びていく。
キスしているだけでペニスはきつきつのタキシードをギチギチにもりあげ始めた。
なごみの舌を吸いながら胸をもむ。

「あっ、 あっ、 ん、 ん、 あっ、 んんん、 ぷはっ、 んんちゅっ、 ちゅっ」

なごみも負けじと俺の舌を吸い返し、歯茎の裏まで丹念に舐め始める。
駄目だ、もう耐えられない。
その勢いのまま立ったまま、なごみのブラをはずす。

「あっ、セ、センパイ、そ、それはベッドに移ってから…」
「無理。なごみが魅力的すぎるのが悪い。」

ブラをベッドの方に放りながら、ぎちぎちになった下をなごみに見せる。

「あっ、センパイの、きつそう…」

なごみの細い指がズボンのファスナーを下ろし、高まりきった俺のペニスを出してくれた。

「なごみ、そのまま舐めてくれないか?」
「えっ、あっ、はい。」
604名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 04:40:42 ID:JKt5J2QA0
 
605メリークリスマス!!withなごみん(4/9):2005/12/22(木) 04:46:03 ID:0aSlqitR0
「ん、センパイの、凄く、熱いです。」

なごみは指をペニスに沿え、顔に近づけていく。
そう言うなごみの吐息も焼けるように熱い。
その息を吹きかけられているだけ達してしまいそうな気すらおきてしまう。

「ちゅっ、 ん、 くちゅ、 はむっ、ぺろっ」
「っ…」

ぬるっとして温かいその口内の感触に体に一瞬震えが走る。

「ん、 くちゅっ、 はむっ、 はむっ、 ぺろっ、 はむっ、 んんん、 
ちゅっちゅっ、 ぺろっ はむはむっちゅっあむっ、 ぷはっ」

元から才能があったのか、はたまた努力の成果か、それとも両方か。
たった4ヶ月でなごみのフェラはとてつもないものになっていた。
裏筋にそってゆっくりとなめあげたり、口の奥まで含んでのディープスロートまでこなす。

「センパイ、 ちゅっ、 ここ、 ちゅっ、 気持ちいいんですよね?
くすっ、 ちゅっ、 ぺロっ、 はむ」

最早俺の弱点も丸分かりだ。なごみはカリの裏を、キスを交えながら丹念に舐めあげる。
それなりに経験を積み、レベルの上がってきた俺のペニスもその攻撃に悲鳴をあげ始めた。

「くっ、なごみ、だめだ。そのままだと出ちまう」
「ふふ、れろっ、いいです、ちゅっ、センパイ。このまま、ちゅっ、出してください」
「で、でも、このまま出したら折角のドレスが汚れちゃうぜ」
「大丈夫、ちゅっくちゅっ、です。飲み、ちゅっ、ますから、出すときは、ちゅっ、
言ってください、ちゅっ、はむっ」
606メリークリスマス!!withなごみん(5/9):2005/12/22(木) 04:49:13 ID:0aSlqitR0
ドレスを着たままペニスを舐めあげるその眺めは新鮮さを伴い、
俺の射精への勢いをさらに押し上げる。

「ぐっ、だめだ、出るっ!」
ドクンっ!
「うぶっ、あっ、くっ、んんんんんんん!」

耐え切れずペニスから精液が吐き出される。

「んっ、んんんんんんっ、こくっ、こくっ…」

本日初と言うことで、かなりの量が出たが、なごみはその全てをこぼさず飲み干した。

「ぷはっ、センパイ、全部、こぼさず飲めました」
「よくやったな」

頭をなでてやる。

「…えへへっ」

あいかわらずめちゃくちゃ嬉しそうに喜ぶ。

その顔を見ていたらまた盛り上がってくる。

「あっ、センパイ、もう…」
「次は、二人でな。」

ベッドに移らず、そのままなごみのドレスの下をまくりあげ、パンツを脱がす。
パンツはぐっしょりとぬれていた。
607名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 04:50:32 ID:JKt5J2QA0
 
608メリークリスマス!!withなごみん(6/9):2005/12/22(木) 04:52:30 ID:0aSlqitR0
「なごみ、これは?」

意地悪に問いかけてみる。

「だって、センパイが気持ちよさそうな顔してるの見てたから…」

なごみは顔を真っ赤にする。かわいい。

「じゃあ、これはえっちななごみへのおしおき」
「えっ、おしおき…センパイのおしおき…」

なごみのドレスの上だけを腰の部分まで下ろす。
ブラをはずされ、さっきまでドレスの下でゆれていたバストがあらわになる。

「セ、センパイ、こんなとこで、見えちゃいます!」

なごみは窓の方を見ながら、胸を隠す。

「大丈夫、こんな高さなら誰も見えないよ。大体、さっきはここでフェラしたじゃないか」
「あ、そ、そういえばそうですね」

なごみは人間が蟻のように小さく見える、下界へ顔を向けた。
その隙を見逃さず後ろから抱きしめ、右手をなごみのあそこに手を差し込む。

「セ、センパイ! あん!」

相変わらずつるつるなのでわかりやすい。びちゃびちゃに濡れている。
そのまま指をさしこむ。
蜜があふれたなごみのあそこは、するりと俺の指の侵入を許した。
609メリークリスマス!!withなごみん(5/9):2005/12/22(木) 05:00:29 ID:0aSlqitR0
「あ、セ、センパイ、だ、だめ…」

そのまま少し強めになごみの中をかきまぜる。俺の右手はもうびちょびちょだ。
左手で胸をいじるのも忘れない。

「だ、だめです、センパイ、す、すこし弱く…そ、そこは、あっ!」

なごみが俺の弱点をつかんでいるように、俺だってなごみの弱いところを把握している。
容赦なく親指でクリトリスをいじりながら他の指で中をこすりあげる。

「あ、ああああああああっ、だ、だめ!変に、変になっひゃいますぅ!あうっ!」

軽くイッたようで、膣の中が少し伸縮した。
準備はもう十分なようだ。俺のペニスも十分に復活している。
今日は安全日だと聞いているので、安心して生でできる。

「なごみ、入れるよ。窓に手をついて」
「あっ、は、はい、ふぁっ!」

窓に手をかけさせ、バックから一気に差し込む。
ペニスが差し込まれると、なごみは甘い声で鳴いた。
口内とは一味違った粘膜の温かさで包まれ、入れただけで気持ちいい。

「…ん」

少しその余韻を味わいながら、膣内の浅い部分だけをこすりあげる。

「セ、センパイ、ああっ、く…」

やはりそれだけでは物足りなさを感じるのか、
なごみは悩ましげにこちらを見上げてくきた。
610名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 05:02:17 ID:JKt5J2QA0
 
611メリークリスマス!!withなごみん(8/9):2005/12/22(木) 05:09:04 ID:0aSlqitR0
「全く、なごみはえっちな子だな、窓の下から見てる人もいるだろうに」

両手でたわわなお尻を軽く叩きながら、膣内をペニスで軽くこする。

「えっ、セ、センパイ、さっきこの高さなら、んっ、み、みえないって」
「いーや、こんな魅力的な風景なら男なら見逃さないさ」

さすがにないとは思うが、あおってみた。

「わ、わたし見られちゃってるんですか?」
「ああ、エッチな顔して俺のチンコをくわえ込んでる姿を見られまくりだよ。」
「あ、ああ、わたし見られてる。センパイに、センパイに入れられて、
気持ち良くなってるとこ見られちゃってるんだ・・・
見られながらセンパイにせっくすされてる・・・」

その言葉が俺の忍耐を断ち切る。
もっとセックスする!
俺は耐えきれずになごみを一気に突き上げた。

「あ! あん、あああああっ、ふあああっ!!」

その動きになごみの背は弓なりに仰け反る。

「ひ! ひ! ひぃあ…! は、いい…! センパイ、気持ち、いいです…!
センパイ!  センパイっ! ああっ!」

もはや二人とも、余裕はない。一気にゴールを目指して大きく、速く、
勢いよく、なごみを突き上げる。

「ふああああああんっ、お、奥がこすられてます!」
612メリークリスマス!!withなごみん(9/9):2005/12/22(木) 05:11:22 ID:0aSlqitR0
なごみの粘膜がきゅうっとひきしまり、俺のペニスをしめあげてくる。
気持ちいい!
さらに動きを加速させる。

「んっ、ああ、激、しい…んあっ!」

どんどんとピッチをあげ、強くなごみを突き立てる。

「く、激しいのが、好きなんだろ、なごみ」
「ああああああ!!! んんっ、ふあああ!セ、センパイ、あ、あたし」

またもなごみの膣がペニスを締め上げ始めた。イキそうなようだ。

「なごみ、一緒にイクぞ!」
「は、はい、あ、あたし、あたし・・・ああああっ、ふあああああっ!!」

なごみの粘膜がきついほどにペニスを締め上げる。
それに合わせて、俺も射精した。

「…あ、セ、センパイ、熱いの、出てます…」
「…くうっ」
「ふあっ!あ、どくどくって、センパイのがいってるのがわかります…」

本日二度目の精液は、最後の一滴までなごみの中に出しつくした。
613名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 05:12:40 ID:JKt5J2QA0
6→5→8だとぉ?
GJ
614名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 08:19:46 ID:41q/HWngO
GJ!

なごみんカワイス
615:2005/12/22(木) 10:40:49 ID:0aSlqitR0
>>600-612
エロス初挑戦。やっぱエロスの道は険しそう。

>>JKt5J2QA0さん
早朝の支援ありがとうございます。眠かったんだ、許してくれ。
616名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 12:43:44 ID:jHI9pu4i0
>>もっとセックスする!
おいw
617名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 13:48:39 ID:BppxNixAO
>>もっとセックスする!
会社からコッソリ携帯で読んでるのだが、
盛大に吹いてサボってるのがバレそうになった俺ガイル
618名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 17:19:56 ID:Tg6+DjT60
>>615
きたぁー!きたぁー!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

GJ!!!ぐぅおっとじょぶぶ!!!
昨日はうっかり眠っちまったが全裸で待った甲斐があったよw
やっぱエロスはいいなぁ…8/9のなごみんのセリフで写生した。
619名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 18:22:59 ID:xKJWIsyZ0
たいしたもんだよ…
620名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 19:27:44 ID:cB5QEqH70
吹いた、GJ!
なごみんそういえば声も甲高いしこれからは全部脳内変換されそうw
621名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 20:13:03 ID:41q/HWngO
職人さんガンガレ
622名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 21:00:21 ID:99h3H8ot0
職人の意地にGJほんとよくやった。
623名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 21:18:38 ID:GDKm7i8b0
|ω・`) コソーリ ト SS トウカ
624王様は甘え上手(1/5):2005/12/22(木) 21:19:59 ID:GDKm7i8b0
「く……んぅ……」
「姫、そんなに動いちゃダメだって」
「そんなコト言っても……んン……ンンっ!」
「んー、ここかな?」
「あぅ! そ、そこはそんなにしちゃダメっ」
「でも気持ちいいでしょ?」
「…………(コクン)」
茜色に染まった竜宮で姫と二人きり、どうしてこんな状況になっているかというと……。
放課後、数日ぶりに竜宮を訪れたところまで時間は遡る。

「こんちゃー」
「……(トン、トン、トン)」
(姫が机を指で叩いてる……うわ、危険度4★★★★だ!)
「さ、さよな「待ちなさい!!」
「あう」
「対馬クン、来たばかりでどこへ行こうっていうの?」
「ちょ、ちょっと急用を思い出しまして」
「へえー帰宅部でバイトもしていない対馬クンが急がしいとはねぇ。
 ああ、だから最近、ちっとも竜宮にも顔を出さないのかしら。
 学校にいる間も、館長と祈先生の授業以外はずっと寝ているし」
「そ、それはその……」
「無理矢理起こそうとしたら、スバル君達に邪魔されたし。
 ホント、対馬クンはいい友達をもって幸せ者ねー」
い、言えない。ここ数日はボトルシップ作りが佳境に入っていたから、
スバル達に学校では必要最低限しか起きずに済むよう協力してもらっていたなんて。
625王様は甘え上手(2/5):2005/12/22(木) 21:20:59 ID:GDKm7i8b0
「それで? 今日は挨拶だけして帰ろうと?」
「い、いやだな、そんなことないよ。急用は俺の勘違いだった、うん」
「あらそうなの?」
「しばらく手伝えなかった分、今日はバリバリ仕事するよ!」
「多忙な対馬クンにそんなコトしてもらえるなんて悪いわー。
 でも、今日の仕事は『私一人だけで』もう終わらせちゃったのよ」
「そ、そうなんだ。力になれなくてゴメン」
「謝るくらいなら、最初から嘘なんかつかない!!」
「はい……」
「全く!」
「そ、そうだ! じゃあ、頑張った姫に何かご褒美でもあげようか?」
「ご褒美?」
「うん、俺にできることなら何でもいいよ」
「対馬クンに何でもって言われてもね」
「まあそう言わずに。そうだ、膝枕して耳掻きなんてどう?」
「…………対馬クンのスケベ」
「な、なんでさ!?」
「人の顔を股間に押し付けて、さらに私の穴を奥の奥まで犯そうだなんて」
「えええ!?」
「対馬クン、エロスは程々にね♪」
「違う違うって! エロスなんて考えてないよ!」
「フフ、どうかしら」
「ホントだってー!」
626王様は甘え上手(3/5):2005/12/22(木) 21:24:19 ID:GDKm7i8b0
「えーと、そ、それじゃあ対馬クン、気分転換にポーカーでもどう?」
「ポーカー?」
「『負けた人は勝った人の言うことを何でもきく』。霧夜ルールのポーカーね」
「こらこら姫、女性が簡単に何でも言うこときくなんて言っちゃダメだ」
「そう言う対馬クンだってさっき言っていたじゃない」
「俺は男だからいいの。でも姫は「あーもう、つべこべ言わない!」
「やるの?やらないの? 『漢』らしくハッキリしなさい」
「そこまで言うなら……わかった。やってやるぜ!」
「フフ、やっとらしくなってきたわね。それじゃあ、勝負よ!」

「俺は1枚チェンジ。姫は?」
「私はこのままでいいわ」
「強気はいいけど、カードを伏せたまま、確認もしないでいいの?」
「対馬クン相手じゃ、ちょうどいいハンデでしょ」
「その言葉、あとで後悔しても知らないぜ?」
「フフ、せっかくだから、さらにハンデをあげるわ」
そう言って姫は、配られたまま手付かずで伏せられていた5枚のカードのうち
4枚を表にしていった。
「フォ、フォーカード!? しかもK(キング)っていうのが、なんとも姫らしい……」
「どうする対馬クン? 今、降りるなら罰ゲームは軽くしてあげるかもしれないわよ」
「っていうことは、しないかもしれないんだよね」
「もっちろん。わかっているじゃない」
「確かに姫は強運の持ち主だけど、ここは勝負だ!」
「それじゃあ、ショーダウン!」
627王様は甘え上手(4/5):2005/12/22(木) 21:25:17 ID:GDKm7i8b0
「悪いな姫、俺はストレートフラッシュだぜ!」
「あら、やるわね対馬クン。でもこのゲーム、私の勝ちよ」
「え? いくらあと1枚伏せたカードがあるとはいっても、
 そこから逆転できる手はないでしょ?」
「甘い! 山陽堂の特製はちみつ練乳ワッフルより甘いわ。私の手は……」

「Kのファイブカードよ!」

「最後の1枚がジョーカー!?
 ちょっと姫、ポーカーでジョーカー使うのは反則だろっ」
「反則じゃありませーん。ゲームの前に言ったでしょ、『霧夜ルール』だって」
「『霧夜ルール』は『負けた人は勝った人の言うことを何でもきく』でしょ?」
「それは罰ゲーム。『霧夜ルール』はジョーカー有りのポーカーってコトよ」
「そんな無茶苦茶な!」
「ちゃんと確認しなかった方が悪いんですー。
 私は、気を抜いたらいつ足元をすくわれるかわからない世界で頂点に立つために、
 どんなコトでも知恵を振り絞って挑んでいるだけよ」
「姫のは知恵は知恵でも悪知恵のような気がするけど……」
「はいはい、負け犬の遠吠えはみっともないわよ」
628王様は甘え上手(5/5):2005/12/22(木) 21:28:46 ID:GDKm7i8b0
「ハァ……わかったよ、約束だからね。どんな罰ゲームでもどうぞ」
「そ、それじゃあ…………膝枕して耳掻きして」
「え?」
「ほら、ボケっとしていないで、そこのソファに座る!」
「は、はいっ」
「それで私はここに寝転がって、と。
 それじゃあ、対馬クン、優しくし・て・ね♪」
「ふひゃあああ! ひ、姫、お尻触らないでよ!」
「うふふ……対馬クンのお尻もなかなかいい感触ねー。
 胸もいいけど、たまにはお尻もいいかも。新境地に目覚めそうだわ」
「ほ、ほら、手元が狂うからね? おとなしくしてね?」
「はーい」
「それじゃ、いくよ?」
「あ! どんどん……入って、くる……」

「ふーっ」
「あぅ!」
「はい、それじゃ今度は逆の耳ねー」
「はーい」
「……ところで姫、なんでこれが罰ゲームなの?」
「な、何よ、文句でもあるの!」
「いや別に文句はないけど。最初に言ったときは断ったでしょ」
「あれはその、つ、対馬クンがエロスマンだからよ!」
「ふーん。あのさ、俺に甘えたいのなら、いつでも言ってよ」
「だ、誰が誰に甘えたいっていうのよ、自惚れないでよね!!」
「はううっ! だ、だからお尻はダメだってば!」
629名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 21:30:12 ID:JKt5J2QA0
630名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 21:31:24 ID:GDKm7i8b0
>>624-628
エロスな流れにのって頑張ってみたけど、自分にはエロは書けないと分かりまった。
とりあえず明日からの連休の間は、トレーニング量を増やして、また頑張ります。

あと、それから前の『でこぼこサイズ』にGJ言ってくれた人、あんがと。じゃ!ノシ
631名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 21:37:03 ID:JKt5J2QA0
GJGJGJ
632名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 21:42:45 ID:41q/HWngO
姫ほのぼのGJ
633名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 21:57:13 ID:cAKG4r5Y0
GJ
フォーカードの時点でストレートフラッシュ負けとるがな
634名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 22:40:41 ID:WjrAcBpN0
エ、エロ?


G J
635名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 23:11:00 ID:rzrV5u970
微デレな姫、ナイスです
636名無しさん@初回限定:2005/12/22(木) 23:58:44 ID:j4OSY/Kx0
微ツン微デレ
いい響きだ
>>630
こういうの好きだぞ GJ!!
637:2005/12/23(金) 00:26:45 ID:rmfsZuB60
GJでもBJでもどっちでもいいから感想くれ。
どちらにせよ職人の場合何か言ってもらいえんと先に進めない場合もあるんだあ。
638名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 00:32:54 ID:gcL/a9zy0
最近あんまり会えなくて拗ねた姫、カワイス

>>633
ストレートフラッシュ>フォーカードじゃないの?
639名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 00:48:26 ID:+3WJJ6UO0
前にGJって言ってたら「GJっていうレスは自演扱いですか」とか言って、他の住人を荒らし扱いしたバカがいたので。
640名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 01:06:12 ID:uqbHUADo0
引き続きエロス募集してるよ!
641名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 01:10:58 ID:ux4FtheP0
Good JobもBlack Jackもいい仕事だよな
642名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 03:37:08 ID:ofmEUeaM0
姫大好きだー!!>>630も大好きだー!!GJ!!!!
643名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 08:20:55 ID:H1xjNs6K0
たいしたもんだよ…
644名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 09:02:35 ID:VGchMLgX0
>>637
GJは感想じゃないと言うことかGJを形式として使ってるつもりはないのだが。
あえて批判をするとしたら
レオの発言途中の姫の割り込み発言
「俺は男だからいいの。でも姫は「あーもう、つべこべ言わない!」
が少し読みづらかった。コンマ数秒程度なんだけどね。その程度
645名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 10:23:15 ID:BgE2pyd+0
率直な感想を書くと批判が多くなる件
GJの数で適宜判断されたし
プロを目指して切磋琢磨したい人がいるなら、それなりの対応するけど
ここはそんなに作品としての完成度にこだわるスレでもないと思ってたが
646名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 11:00:41 ID:rFE8R2GBO
上に同じ。

書きたくて書いてうpしたんなら、上手下手関係なくていいじゃない?

と2作目書いている俺がマジレス
647630:2005/12/23(金) 11:31:24 ID:PvZK37Ev0
|ω・`) コソーリ

>>644
637さんは別の人です、念のため。
自分はGJ言ってもらえるだけでも、すごく嬉しい。
昔から誰かに褒めてもらえたコトなんてほぼ皆無で、ここでGJ言ってもらえると、
トレーニング量も普段より多い乙女さんご褒美状態になっちゃうし。
どうしても詳しい感想ほしい人は、SS投下したあとがきにそう書き込めばいいんじゃない?

あと644さんがせっかく指摘してくれたので。
あれは割り込み感が欲しいときに使っていたけど、
次に使うときはもうちょっと読みやすさを考慮してみるです。ありがと!ノシ
648名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 11:59:04 ID:VGchMLgX0
644です
ID下2桁で判断して6とb間違えた orz
649名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 17:22:02 ID:rFE8R2GBO
今日の夜投下予定です?
650名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 19:08:35 ID:3APs/EMf0
>>647
自分が割り込みっぽくするときは

「俺は男だからいいの。でも姫はおん…」
「あーもう、つべこべ言わない!」
651名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 22:30:24 ID:VGchMLgX0
クリスマス クツマリオ シモヤナギ ナポレオンズ
クリトリス ツシマレオ ゴミナヤツ オトメ+レオ
リトマスシ ツツジソウ ヤシナゴミ オヤメナサレ
マトリクス マントヒヒ ヒガシズム オヤコヅレサ    
クスリクリ リクルウト ヒガシシナ オレツンデレ
652名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 22:32:15 ID:VGchMLgX0
ゴメン、職人待ってたら暇だた
653名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 23:04:20 ID:rFE8R2GBO
ってことで夜になったのでこっそり投下
654Raindrops @:2005/12/23(金) 23:06:07 ID:rFE8R2GBO
ザー…

朝から降り続いている雨は渇きった土に潤いを与える。
そして私の心にも…。


あの日私に潤いを与えてくれた人は

…チラッ

「…」

気持ちよさそうに目を閉じていた。
655Raindrop A:2005/12/23(金) 23:06:58 ID:rFE8R2GBO
私は変わった。


日照り続きでカラカラに干上がった大地に空から降って来た雨露は徐々に染み込んでいき、
小さな…ほんの小さな四つ葉を芽吹かせた。

きっかけはなんだっただろう。それはほんの些細なこと。
思い出そうとしなければ思い出せないような。
しかし想いは膨らんでいった。
小さな…ほんの小さな出来事の積み重ね。

気がついた時には私にはどうすることも出来ないくらい大きくなっていた。
あの時はただ私の元へ繋ぎ止めておきたかった。今考えると歪んだ事だっていうのは解っていたけど、それでもよかった。私のモノであれば。
656Raindrop B:2005/12/23(金) 23:10:34 ID:rFE8R2GBO
それは段々エスカレートしていった。彼の周りに集まるモノ全てが許せなくなり、全てを排除しようとした。



そして…彼をも疑ってしまった。



そもそも始めから信用していなかったのかもしれない。
全てがバカバカしく思えた。殺して死のうとさえ考えた。

彼の温かさが怖かった。私が私じゃなくなりそうだったから…。



それでも私はその温もりから離れることは出来ず





…なにかが崩れていった。
657Raindrop C:2005/12/23(金) 23:12:15 ID:rFE8R2GBO
彼は全てを受け止めてくれた。初めて自分と向き合った。


「泣きたい時は、泣いていいんだ」
「俺を信じろ」





…嬉しかった。

人を信じることがどんなに温かいことか、幸せなことか
雨は降り止まず心を潤してくれた。



そして冷たいはずの雨は温かく、クローバーを見守り続けた。
658あとがき:2005/12/23(金) 23:17:09 ID:rFE8R2GBO
エロないし短いし誰も出てきませんがw

ほんとは乙女さんで書こうとしたらよっぴーになってました。

二作目です。

よっぴー幸せになるといいなぁ
659名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 23:21:55 ID:3APs/EMf0
支援する前に終わってしまったがGJ
660名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 23:27:39 ID:MixStuHT0
GJ

優しい雨が染み渡りますな
661名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 23:29:17 ID:BgE2pyd+0
今まで「神田川」はなごみんにふさわしいと思っていたが、よっぴーでもいいや
gj
662名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 23:33:31 ID:BgE2pyd+0
457 :名無しさん@ピンキー:2005/12/23(金) 19:33:57 ID:faGjjtZJ0
 なごみ「おい、おまいら!!夕食ができますた。リビングに集合しる!」
   レオ「詳細キボーヌ」
 なごみ「今日はカレーですが、何か?」
フカヒレ「カレーキターーーーーーーーー」
   カニ「キターーーーーーーーーー」
  エリカ「カレーごときで騒ぐ奴は逝ってヨシ」
  乙女「オマエモナー」
 スバル --------終了-------
   カニ --------再開-------
  エリカ「再開すなDQNが!それより肉うpキボンヌ」
  乙女「ジャガイモうp」
  エリカ「↑誤爆?」
   カニ「クッキーage」
 スバル「ほらよ肉>家族」
  エリカ「神降臨!!」
   カニ「クッキーage」
 なごみ「糞クッキーageんな!sageろ」
   カニ「クッキーage」
  エリカ「クッキーage厨uzeeeeeeeeeeee!!」
 なごみ「ageって言ってればあがると思ってるカニはDQN」
    祈「イタイ教え子がいるのはこの家ですか?」
 なごみ「氏ね」
   レオ「むしろゐ`」
   カニ「クッキーage」
よっぴー「カニ 、 必 死 だ な ( 藁 」
663名無しさん@初回限定:2005/12/23(金) 23:35:08 ID:1isCfdCB0
よっぴーは「アルエ」だよ。


と、かなり前から思っている自分がいる。
664名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 00:12:00 ID:5XOyf3Mv0
>>661
むしろ「部屋とYシャツと私」のような希ガス>よっぴー
665名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 00:31:36 ID:nkPMUvDB0
つーか、よっぴーはバンプだよ。

「黒バ〜イブ持って泣き顔で アンタに笑顔を持ってきた〜いぇい」
666名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 00:36:30 ID:6H/Ve+Ax0
つ名も無き詩
667名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 01:25:00 ID:oJjyLK520
ポカリフェ各曲の切なさが何故か妙にしっくりくる。
ttp://sound-horizon.net/cgi/dc/chro2.cgi?down=http://wing.zero.ad.jp/revo/pf-XfadeDemo.mp3&name=PocaFeli
668名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 01:57:00 ID:XOjxCse20
一時間くらいしたらエロ投下予定。待っていてくれる人いるかな?
669名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 02:12:07 ID:AeDO9/Sw0
待ってるぞ
670名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 02:18:14 ID:6H/Ve+Ax0
>>668
全裸で待機してます。

聖なる夜に尻を叩いて自分でも驚くようなダンス!
671名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 02:43:29 ID:oIcwHMGO0
全裸で尻叩いてするダンス。これすなわち
      人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
    Σ                           て
    Σ  びっくりするほどユートピア!        て人__人_
    Σ         びっくりするほどユートピア!      て
     ⌒Y⌒Y⌒Y)                          て
             Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 _______
 |__       ヽ(゜∀゜)ノ
 |\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ(   )ミ
 | |\,.-〜´ ̄ ̄   ω > (∀゜ )ノ
 \|∫\   _,. - 、_,. - 、 \ (  ヘ)
   \   \______ _\<
    \  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
      \||_______ |
672名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 02:58:37 ID:/fCCqrO5O
乙女さんは「鉄風 鋭くなって」だな
いや、「鉄」繋がりなだけだけどね
673名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 03:09:59 ID:wYdGZuNm0
すいません。初SS投下したいのですが>>688さんの後でさせていてだきます
674名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 03:14:20 ID:XOjxCse20
>>673
第一ラウンドで終わる予定が第二ラウンドに突入しちゃったんで、
もう少しかかりそう。お先にどうぞ。
675名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 03:19:32 ID:wYdGZuNm0
ありがとうございます。
それでは、あと少し鬱になるかもしれないんでその辺は覚悟おば。
676命尽きるまで:2005/12/24(土) 03:20:41 ID:wYdGZuNm0
私は病室で目がさめた。
相当疲れてたのかつい眠ってしまったらしい。
個室といえど、公共の場で寝てしまった。不覚。
そんな時
『おはよう、エリカ』
懐かしい、優しい声で言われた気がした。
そんな声が聞こえてきたような。
気のせいだ、レオは私の目の前で眠っている。
半年前からずっとこう。目覚める気配は今のところないらしい。
「いつまで寝てるのよ、私がどれだけ待ってると思ってるのよ?」
そういいながら頬をつねってみる。これも何回やったっけなぁ。
大学に行って、授業後すぐに病院に行く毎日。
今日もそろそろ帰ろう。
「お休みレオ」
そういいながら唇を重ねたあと家路に着いた。

「はぁ、何でこうなるかなぁ……」
ため息をついてしまう。
もっと話がしたい。もっと声が聞きたい。もっとからかいたい。
どうにもならない。考えてもしょうがない、寝よう。
677命尽きるまで:2005/12/24(土) 03:21:25 ID:wYdGZuNm0
会社を奪い取ってもレオは起きなかった。
私自身が望んだ夢への第一歩………のはずなのに、充実しない。
楽しくもない、何も感じない。
ただ奪い取れたという結果が残っただけ。
「はぁ、つまんないの」
口に出してから気づく。
レオなしの人生が味気ないものに変わっていたことを。
レオがいないことで、ため息が増えたこと。
さみしい。医者は起きるのを待つしかないとか言っていた。
いっそ私が医者に、それで私がレオを起こしてやる。
そう思ったこともあった。
でも野望を捨てたくない。
そうも思った。
また野望と男のどちらかを選んだとき、野望をとっていた。
さすがに今回ばかりは両方取れるとは思わない。
結局心の底では、レオよりも野望の方が大事と思っていたんだろう。
自分ではそう言っていたがいざそうだとわかると何かつらいものがある。
「ああああああ!!!もう考えるのはやめ!!私は野望に向かって進むだけ!!!!!!!」
そうだ、私は野望に向かって進むだけ。
毎日レオのとこに行ってるからこんな考え方になるんだ。
世界の頂点を取るまで、もう行かない…………明後日からは。
明日でしばらくおしまい。
もう寝よう。
678名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 03:23:10 ID:UYOLOm1D0
679命尽きるまで:2005/12/24(土) 03:29:32 ID:wYdGZuNm0
今日でレオとはしばらくお別れ。
なんていうんだろうこの気持ちは。
「まったくいつまで寝てるの。そろそろ起きなさいよ」
そう言いながらドアを開ける。
レオが起きている、そう思いたかった。
中を見渡す。
いつもと同じ病室だった。
「レオ、あなたがなかなか起きないから私は一人で先に行くことにするわ。
次にここに来るのは。そうねえ、私が世界の頂点に立ったらにしましょう。
レオが起きるのが先か、私が世界を取るのが先か、どっちが早いかしらねぇ」
決意が揺らぎそうになっていた。あえて口から出し、自分の意思を再確認。
病室を立ち去ろうとしたとき、後ろで物音が聞こえた。
「やっと起きたの?待たせすぎ」
うれしさが胸いっぱいに広がった。
きっと今の顔はとてつもない笑顔だろう。
二度とできないかもしれない、そんな感じの表情。
しかし、その表情も一瞬で普段の顔に逆戻り。
そこで立っていたのは、最愛の人ではなく赤の他人。
手に持っていたのは拳銃。
「こんばんは、ミス霧夜」
殺し屋だった。
あの顔を見せたのがレオではなかったことが腹立たしくなった。
この男をこの世から抹消してやりたい。
そう思ったが相手は銃を持っている。
さてと、どうしようかな。
680命尽きるまで:2005/12/24(土) 03:31:30 ID:wYdGZuNm0
「何か、言い残すことはありますか?」
え?どういうことになってんの?
ベッドの横に怪しげな男。
部屋の出口にはエリカが立っていた。
そうか、俺は空港でエリカの盾になって撃たれた。
そこからの記憶がないってことは今まで眠ってたんだ。
で、エリカがお見舞いにきた。
そして帰ろうとしたところに、
どこからともなく現れた殺し屋に銃を突きつけられたということか。
現状把握。
「危ない、エリカ!!!」
俺は考えるよりも先に男に飛び掛っていた。
まあ、考えても同じ事をしただろうが。
「ちょっとレオ、いつ起きたのよ!」
「そんなことよりも早く逃げて!!!」
「そんな、あなたをおいて逃げるだなんて!!
じゃなくて、私がとどめを刺すのよ!!
しっかり抑えときなさいよ!!!!」
そういうなりエリカはその男にとどめ+αを与え瀕死寸前にまで追い込んでいた。
やばい……!!!早く止めないと愛する人が殺人者になってしまう。
「ちょ、別にそこまでしなくても」
「うるさい!黙ってなさい!!!!」
なんて顔をするんだ。殺気だけで気絶しそうになる。
これはちょっと止められそうにない。
殺し屋さん、安らかに眠ってください。
681命尽きるまで:2005/12/24(土) 03:32:17 ID:wYdGZuNm0
「いったい俺どれくらい眠ってたの?」
「約七年は眠ってたわよ、それはもう毎日幸せそうに」
「……ごめん。……でも俺だって眠りたくて眠ってたわけじゃ」
「ああもう、うるさい!!そんなこと別に聞いてないわよ!!!!」
「………ジャア、ナニヲイエバイインデショウカ」
「少し黙ってなさい」
「……でも、俺は眠ってた分エリカとたくさん話したいわけで」
「………………………」
「…どうしたの?急に黙り込んで?」
「ねぇ、レオ。言っておきたいことがあるの」
「…なに?……まさか!別れましょうとかじゃないよね?」
「どうかしら。そう取れないこともないわね」
「俺が眠ってる間に好きな男ができたとか?」
「レオ以上に魅力的な男なんていなかったわよ!…そうじゃなくて!!あのね」
「ちょっとききたくないんですが?」
「まじめに聞いて!」
「………わかった。取りようによっては別れないとも取れるんだよね?」
「そうね。あのね、昨日のことなんだけど、私はあなたと野望をまた天秤にかけてたの」
「前にもあったよね」
「ええ、それで私が出した結論は前と同じ。
あなたと野望を両方は取れないと考えていたの」
682名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 03:36:16 ID:UYOLOm1D0
 
683命尽きるまで:2005/12/24(土) 03:38:08 ID:wYdGZuNm0
「それでも俺はエリカにずっとついていく!」
「!ちょっと最後まで言わせなさいよ!!」
「いいや、俺はなんと言われても離れるつもりはないね。
この命が尽きるまでエリカのそばにいる。
そう自分に誓ったからね。
エリカが何を考えて野望を選んだと言ったって、
そんなエリカだからこそ俺は好きになったんだ」
「………ぷっ…あははははは」
「な、何で笑うのさ、俺は真剣に言ったんだよ」
「あはははは、ごめんごめん。別にレオのせりふで笑ったわけじゃないわ」
「じゃあ、何でさ。自分は人にまじめに聞けとかいったのに」
「あははは。いや、ただこんな簡単なことに悩んでた自分が馬鹿らしくて」
「?どういうこと?」
「あはは…別にいいのよ、わからなくて」
「あ、ひっで!……いいんだ……別に俺なんて……」
「あはははは、別にいじけなくてもいいでしょ」
「で?……話の腰を折っちゃったけど何を言おうとしてたの?」
「もういいのよ。何でもない」
「まじめな話だって言ってたのに?」
「レオが大好きだって言おうとしたのよ」
ほんとやっかいなもんにほれられたもんね。
それでも離れられない、離れたくない、そう思った。
レオは私に死ぬまでついてくるといった。
私もレオから離れない………この命尽きるまで
684名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 03:46:21 ID:wYdGZuNm0
これを読んでつまらないと思ったやつ手をあげろ!!!
ごめんなさい。が、しかし、力不足は当たり前。
また、もっと面白いものができるようにがんばります。気が向いたら
あと、遅ればせながら支援感謝いたします。
ばっちり規制に引っかかってしまいました。
ええ、最後にこれを読んで鬱になった方ほかの方のSSで復活してください。
私には無理です。
これを読んでいいと思ってくださった方本当にありがとうございます。
ではまた、テンションに流されたころやってきます。それでは
685名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 03:48:15 ID:UYOLOm1D0
鬱になる要素なんかあるかな?
GJだぜー
686名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 04:06:52 ID:wYdGZuNm0
何個か前のスレでレオの植物人間はノーグッドとあったので。
過剰に反応しすぎですかね?もしそうならだれかっだれか675番を消してー
うぁぁぁぁぁぁぁぁ後悔役に立たず。
いちゃつきながら風呂に入り、一度インターバルを置いて二人でベッドに戻った。
風呂を出た時には巻いていたタオルもお互い脱ぎ捨て、生まれたままの姿で向かい合う。

「なごみ」
「センパイ!」

手を差し出すと、なごみは胸に抱きついてきた。

「ちゅっ、 ちゅっ、 くちゅっ、 くちゃっ、 ぴちゃっ」

抱き合いながら濃厚なキスを交わす。

「ぴちゅっ、 はむっ、 ぷはっ、 ちゅっ、 くちゅっ」

二人の口から流れた唾液がなごみの胸を濡らす。

「ちゅっ、 ぺろっ、 はむっ」
「ちゅっ、 あっ、 む、 胸…」

それを塗りこむようになごみの胸をもみしだく。

「あっ、センパイ、む、胸ばっかり…あ、あああっ、ひゃうっ!」
「なごみは、胸をもんでるだけでこんなに感じるんだな。」

つかんでもあまりあるなごみのバストは、
大きいと感度が低いという都市伝説をあざ笑うかのように乳首をそびえたたせる。

「ここが気持ちいいんだよな?」
「ひぁっ、センパイ、ふあっ、そこは、ひぃぁぁっ!」
688名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 04:09:41 ID:wYdGZuNm0

689メリークリスマス!!withなごみん第二幕(2/9):2005/12/24(土) 04:11:23 ID:XOjxCse20
勃った乳首をしこるように舐めあげるとなごみはびくんと震えた。
かわいい反応だ。さらにいじってやろうとしゃぶりつこうとすると、止められた。

「ひゃっ、セ、センパイ、ちょっと、ちょっと待ってください」
「ん、どうした?」

いったん乳首を攻めるのをやめ、顔を上げる。

「だ、だめです。このままやられたら私、またイっちゃいます」
「何だ、そんなことか。いいんだよ、なごみに気持ち良くなってもらえると俺も嬉しいし」

腕を引いて抱き寄せ、抱きしめてやる。

「いえ、でも今日は私ばかり喜ばせてもらっちゃって…私からもお返しをさせて下さい!」
「ん、ああ。でも、そんなの気にしなくて良いのに…」
「だめです!私の気持ちが晴れません。ちょっと、待っててください」

そう言って、なごみはベッドの横に置いてあった荷物を漁りだす。

「センパイ、今度は、わたしからのクリスマスプレゼントです」
「…?」

そう言ってなごみが取り出したのは首輪と犬ミミだった。

「センパイ、前に犬を飼ってみたいって言ってましたよね」
「あ、ああ。ま、まあな」

やはりと言うべきか、なごみはその首輪を自分にまき、犬ミミを装着する。

「今夜、わたしはセンパイの飼い犬です」
「ちょっ、おまっ!」
690メリークリスマス!!withなごみん第二幕(3/9):2005/12/24(土) 04:13:30 ID:XOjxCse20
驚く俺を尻目になごみはその場で四つんばいになり、
その首輪についたロープを俺に手渡した。

「くぅん?」
「ま、まじかい」

ベッドに座る俺の前に、お座りするように座って俺を見上げる。
確かにマゾの素質はあるっぽいかなと薄々感じてはいたけど、
まさかいきなりこんなことをするとは。

「なごみ、本気?」
「今日だけですから…わん!」

そう言いつつも明らかに乗り気だろ、これ。まあ面白いプレイでは、あるかな?
折角のプレゼント、楽しんだ方がいいか。

「なごみ、お前の好きな骨だよ」

そう言ってペニスを差し出すと、

「わうん! ちゃぷっくちゅはむっ、 んぶっ、 ちゅぷっ」

勢いよくしゃぶりつき、舐め始めた。一応犬になりきっているのか、
その舐め方はいつもの丹念なものと違って荒々しいが、新鮮な快感が走る。

「ん、 んむっ、 ん"、 くちゅっ」

地面に四つんばいに座り込みながら、座った俺のペニスをむさぼるようになめるその姿は、
異質な艶めかしさを伴い、俺の性欲を異常に駆り立てる。
首輪・犬ミミをつけ、一心不乱にペニスを舐めるその姿に、
普段は考えもしないハードなことを思いついてしまった。
691名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 04:17:55 ID:wYdGZuNm0

692メリークリスマス!!withなごみん第二幕(4/9):2005/12/24(土) 04:17:55 ID:XOjxCse20
「なごみ、犬の骨の舐め方は、もっともっと勢いがあるぞ」
「ん ? んぶっ !?」

ペニスを舐めあげるその頭をつかんで立ち上がり、腰を打ち込む。
イマラチオというやつだ。

「んんんんんんんんっ!!! 
んぶっ、 ぐふっ、 ああ、 ぷはっ、 ぐふっ! ぬちゃっ、 はっ、 はっ
ぐふうぅぬふぅ!  んぶっ ぶっ」

さすがに苦しいのか、なごみは顔を離そうとしてきた。
しかし手を緩めない。ペニスが抜けかけるが、頭をひきよせ、また打ち込む。
まるで口を犯しているようだ。
膣内ともフェラとも違った、もっと荒々しい快感が背中に走る。

「んぷっ、 んんんんんんんんんんん、 ちゅぱっ、 ぷはっ、はっ、はっ、んもぐっ!」
「好物の骨なんだから、もっとおいしそうになめないと」

隠れていた別人格でも出てきてしまったのか?その苦しそうに喘ぐなごみの姿に欲情し、
もっと見てみたいという欲望がむらむらわいてきた。さすがにやばいか?
少し冷静になった考えが頭によぎる。

「もう無理か?なごみ?いやなら止めるぞ」
「ん、 んぶっ、 んんんん、 ぷはっ、 だい、大丈夫です、 ちゅぱっ、 わん!
はむっ、 んんんんんんん!」

しかしなごみは首をふり、さらに激しくペニスをくわえこんだ。
顔は苦しそうな表情を浮かべてはいるが、その目はうっとりとしており、
あきらかに先ほどより高まってきている。
693メリークリスマス!!withなごみん第二幕(5/9):2005/12/24(土) 04:22:30 ID:XOjxCse20
「そうか。なら、少し激しくいくぞ。」
「わ、わん、 んんんんんんんんんん! くぶっ、 ちゅぶっ、 あぶっ、 ぐぁふっ」

頭をつかんで、さらに激しくペニスをたたきつける。
なごみも慣れてきたのか、苦しそうな表情を見せながらも懸命に口内でペニスを締め付ける。

「だ、だめだ、もうイク。このまま、全部飲め!」
「んんんんんっ、 くぷっ、 ぷはぁっ、 わん! ちゅぱっ、 んんんんんぶぶっ!」

耐え切れない!
そのままなごみの喉の奥に精液をたたきつけた。

「んんん、 こくっ、 げほっ、 ごくっ、 げほっ、げほっ、 んっ、 こくっ」

なごみは咳き込みながらもきちんと全てを飲み干した。


「よし、いい子だ」
「くぅん♪」

またお座りの体勢になったなごみの頭をなでてやる。
しかし、これだけで終わりというのもな・・・ん、あれ、やってみるか。
またもハードなプレイを思いついてしまった。
今日の俺はどうかしてるのかも。
考えるだけでペニスが早くも復活してくる。

「なごみ、四つんばいに戻れ」
「くうん?」
694メリークリスマス!!withなごみん第二幕(6/9):2005/12/24(土) 04:26:12 ID:XOjxCse20
なごみは不思議そうな顔ををしつつも、言われたとおりに四つんばいになる。

「散歩をしに行こうか?」
「え、セ、センパイ!?」
「犬の返事はわんだろ!?」
「はっ、はい!はいわん!」

時間は深夜1時を回っている。さすがにこの時間なら出歩いてる人もいないだろう。
ドアを開け、廊下の様子を見る。やはり人気は無い。

「なごみ、行くぞ」
「…ほ、本気なんですか…」

さすがに恥ずかしいのか、なごみの腰は引け気味だ。
しかし、許してあげない。言い出したのはなごみだ。
今晩だけは好きなようにやらせてもらう。

「もたもたするな!」
「くうん!は、はいわん!」

首につながるロープを引き、廊下に連れ出す。

「そうだな、エレベーターのあるところまで行ってみるか」
「わうん、センパイ、み、見つかりませんか?」
「大丈夫だよ、こんな時間に外歩いてる人はいないって」
「そう、そうですかわん…」

なごみを前に歩かせ、廊下を進む。あたりに人気はないが、それでもどきどきする。
なごみはびくびくとしながら、たまにこちらを見上げるが、
その目に浮かんでいるものはやはり興奮だ。
うーん、やっぱりマゾッ気が強いのか。
695名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 04:27:24 ID:8RrzbfX80
 
696名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 04:28:33 ID:wYdGZuNm0

697メリークリスマス!!withなごみん第二幕(7/9):2005/12/24(土) 04:28:54 ID:XOjxCse20
スリルあふれる道のりだったが、人に会うこともなく、
無事エレベーターホールまでたどり着き、部屋に折り返すことができた。
その間に、なごみのお尻は見てわかるほどべとべとに濡れていった。

部屋に戻ってベッドに座る。胸がどきどきする。
やはり少し怖かった。ちょっとやりすぎたか。
しかし、横に座るなごみの目は、もはやうつろなほどに興奮を浮かべている。

「なごみはやはりエッチな犬だなあ」
「セ、センパイっ!!くぅん…」

そこまで興奮してしまった自分が恥ずかしいのか、へこむなごみ。

「でも、そんなえっちななごみが俺は大好きだよ」
「センパイ!嬉しいです…あ、嬉しいわん!」

しかし、興奮していたのはなごみだけではない。俺もだ。
ペニスが痛いほどに張り詰めている。

「なごみ、しようか?」
「はっ、はい」

ベッドに横たわると、なごみは仰向けになり、服従のポーズをとった。
耐えられない。一気にペニスを挿入する。
べとべとにぬれたなごみのあそこは、非常にスムーズにペニスを招き入れた。

「んおっ、 んああああっ、 おっ、お"っきいいですぅっ!
いつもよりっ、 んあっ、 太く、 ないです、 あんっ、 か?」
「そ、そうか?」
698メリークリスマス!!withなごみん第二幕(8/9):2005/12/24(土) 04:33:00 ID:XOjxCse20
異様なまでに盛り上がった欲情にぺニスもつられたのか。

「まあ、なごみに喜んでもらえるならいいことだな」
「んあっ、 嬉しい、 わん♪ ああああんっ!」

なごみがメス犬ならこちらはオス犬か…ならば犬のようにと、
いつもとは比べ物にならない荒々しさでなごみを突き上げる。

「あっ、 センパイっ…、 ぅく、 うっ、 あん、 はあっ、 ああっ
スゴイ、 今日の、 センパイ、 スゴっ、 んああっ!」
「なごみの中も、スゴ、 イ」

なごみの中もいつも以上に熱く、まるでつきることのない泉のようにあふれる愛液が、
ペニスを濡らし、快感をさらに高める。
お互いの息もまるで獣のように激しい。

「んああっ、 はあっ、 はあっ、 んくっ、 ら、らめです、 気持ち、 良すぎます、
ああああっ!」
「こっちも、最高、だ!」

もっと奥へ、もっと早く、早送りのようになごみへ腰をたたきつける。

「はあっ、 はーっ、 だめです、 私、 イっちゃう、 そんなにしたら、
私、 またイっちゃいます、 はあっ!! ああっ!! 来てます、
センパイ、来てます!!」
「よし、イけ!俺もイく」

限界まで張り詰めたペニスも、かつて無いほど締め上げてくるなごみの粘膜に決壊寸前だ。

「セ、センパイ…、 キ、 キスしてください…」
「なごみ…」
699名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 04:34:40 ID:wYdGZuNm0

700メリークリスマス!!withなごみん第二幕(9/9:2005/12/24(土) 04:35:29 ID:XOjxCse20
腰をたたきつけながら、お互いの口をあわせ、舌を絡める。
だめだ、イく!

「ちゅっ、 ちゅっ、 ん、 ぷはっ、 なごみ!」
「あっ、 ちゅっ、 出てます、 センパイの、 出てます…あっ、 えっ、 まだ?
ひゃうっ!」

蕩けるような快感の中、これまたかつてないほどの精液をなごみの中へ吐き出す。

「ん、 まだ少し出てる…」

腰がもうがたがただ。お互い、つながりながら少し痙攣している。
抱き合いながら、キスを交わす。
クリスマス、最高のプレゼントをいただいた。

Next morning・・・

「あ、あれは一応昨日だけですから」
「ん、あれって?」
「飼い犬の話です。さすがに昨日のあれは少し恥ずかしかったです」
「あ、ああ、悪かった。ちょっと調子に乗りすぎた。ごめんな」
「えっ、いや、謝らなくても。(凄い気持ち良かったですし。)」
「ん?何?」
「い、いえ、なんでもないです。えーと、あれです、メリークリスマスです、センパイ!」
「あ、ああ。メリークリスマス!」
701:2005/12/24(土) 04:39:51 ID:XOjxCse20
オレはようやく登りはじめたばかりだからな。
このはてしなく遠いエロス坂をよ…

エロス2作目、というか続編か。むずい。キャラ変わっちゃったかも。すまねー。

>>684
GJ!ヒメカワイス!支援サンクス。
702名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 04:42:32 ID:wYdGZuNm0
「今夜、わたしはセンパイの飼い犬です」で大爆笑
GJ
それと先ほどはありがとうございました
703名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 05:34:15 ID:UYOLOm1D0
うわーヘンタイだー
評価が難しいな
HJをやろう
704名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 10:15:42 ID:/qzoUSe10
エロスのはずなのにチンコ立つより先に笑いが出るGJ
705670:2005/12/24(土) 12:59:07 ID:6H/Ve+Ax0
>>701
うっかり裸のまま寝てしまったw
リアルでカゼひいたおwwwww

しかし超GJ!!!
隠れSと隠れM…素敵なカップル!
変態だっていいじゃない!
だって僕はこんなに唄えてるんだし!(byBOC)

カゼひいた事も後悔してない。
706名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 13:27:34 ID:bjeeLX+c0
>>705
ちょwwwおまwww
マジで全裸で待機するなよwwww
707名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 16:01:38 ID:UYOLOm1D0
765 :名無しさん@ピンキー:2005/12/24(土) 13:51:17 ID:1Rjok1x6O
【新一】
「今晩から明日未明にかけて世間では種付けのシーズンが到来するらしいが、
どうせ俺は一人家でギャルゲーさ、チッキショォオオ!!」
との、鮫氷新一厚生労働大臣の今朝の報道特別番組での発言を受け、
蟹沢きぬ現内閣総理大臣が、先程、異例の緊急記者会見を開きました。
【きぬ】
「クリスマスのバカップルはそんなんばっかりやね!
泣いてない、泣いてないもんね!」
この両大臣の発言が、一部議員の間で物議を醸し、総理の古くからの友人であり良き理解者でもある女房役、
伊達昴内閣官房長官は次の様にコメントしています。
【スバル】
「オーケー、小蟹ちゃん。とりあえずビスケットでも食っておちつけ、な?」

なお、先程入ったニュースによりますと、
今朝未明、同じく総理の友人である対馬レオさんが謎の失踪を遂げた、との情報もあり、
今朝の鮫氷厚生労働大臣の発言との関連が指摘され、現在警察が捜査を進めています。
自室に残されたメモ用紙には、なごみのクリスマスという意味不明の文面が書き綴られており、
何らかの事件に巻き込まれたとの疑いが濃厚になり、町ぐるみでの一斉捜索も開始された模様です。
以上、総理官邸前からお伝えしました。
708聖夜に 1/10:2005/12/24(土) 18:57:16 ID:jG+APi9A0
 日の出ている時間が短くなって庭の木々も丸裸になる時期に、
毎年ウチでは要芽お姉様を抜いた柊家の面々で、秘密の集会がある。
 みんなで集まって何を決めるわけでもない。
 ただ「クリスマス&要芽姉さんお誕生日会 実行委員」を選出するだけ。
 「委員」と言う肩書きは実はタダの飾り。
 最終的には準備も楽しいから結局みんなでする事になるし、
委員なんて本当は決めなくてもいい。
 でも万が一パーティーが楽しくなかった時の為の要芽お姉様への人身御供を、
この時期ウチでは「パーティー実行委員」って呼ぶ。
 だから毎年巴姉さんが、アタシと瀬芦里姉さん、海の巧みな連係プレーで
委員に選出されるようにするんだけど、今年は―――
 「ともえに二票、たかねに三票入っているな。
 今年のぱーてぃー委員は、たかね、お前だ。
 存分に力を振るうがよいぞ!」
 「タカ、おめでとう!」
 「やったぜ姉貴!」
 「高嶺お姉ちゃん、おめでと〜!」
 「ちょ、ちょっとまってよ!何でアタシが委員なのよ!」
 「それはお前に票が集まったからなぁ。」
 「ぬぅぅ・・・。って言うかアタシに三票入れたの誰!?」
 「我は議長として投票権はないからなぁ。
 誰が入れたとかそういうことを調べてしまっては、無記名投票の意味が無いぞ。」
 「わ、私は自分に入れたんだ。みんなこの時期忙しいだろうし、
また、私ががんばれば良いと思ったから・・・。」
 「まぁでも、誰が姉貴に票を入れたとかどうでも良いじゃない。
 俺は姉貴に入れたけど。」
 「いちいちそんな事気にしてたら体が持たないよ。
 私もタカに入れたんだけどね。」
 「兎に角、選ばれたからにはがんばろうよ〜。
 私も高嶺お姉ちゃんに入れたんだけどね〜(・ε・)」
709聖夜に 2/10:2005/12/24(土) 18:59:25 ID:jG+APi9A0
 う、裏切られた・・・。
 そういえば昨日イカを蹴って遊んでた時、後ろから海の声で「・・・満期・・・」って
聞こえたのは気のせいじゃなかったのね。
 瀬芦里姉さんも海に言いくるめられたに決まってるわ。
 こうなったら!
 「ふっ、フン!やってやろうじゃないのよ!
 今年のパーティー、絶対にお姉様が満足するようにしてあげるわよ!」
 「私に協力できる事があったら、え、遠慮なく言ってくれていいよ。」
 「当たり前じゃない。みんなには徹底的に手伝ってもらうからね!」
 ・・・

 とは大見得を切ったものの、どうしようかしら。
 毎年やっているようなパーティーでも全くかまわないんだけど、
せっかく今年はアタシが委員に選ばれたんだからいつもとは違うものにしたいわ。
 ちょっと反則っぽいけど、お姉様に今年はどんなパーティーが良いかって聞いたら、
 「私はどんなパーティーでも、祝ってもらえるならそれで良いわ。」
 姉様ならそんな事言うかなって思ってたけど、実際言われてみると
余計に工夫を凝らしたくなるわね。
 そんな事を考えながらテレビをボーっと見ていると、
この時期には恒例のシチューのCMが流れてきた。
 CMの中ではシャンシャンと鈴の音を強調したBGMで、
クリスマスの飾り付けがされた暖かな家の中、
テーブルについている子供たちの目の前に母親役の女優が湯気の立つシチューを出している。
 子供たちの後ろには大きなクリスマスツリー。
 窓の外では雪がこんこと降っていて、いかにも『クリスマス』らしい感じ。
 ツリーの飾りつけも雰囲気も、全部クリスマス。
 『クリスマス&要芽姉さんお誕生日会』か・・・。
 要芽姉様は弁護士。
 弁護士は逆境に立たされたとき不適に笑うもの。
 困った時は逆転の発想・・・。
 そうよ、逆転の発想よ!
710聖夜に 3/10:2005/12/24(土) 19:02:08 ID:jG+APi9A0
 「・・・って言うのはどうかしら?」
 後日、みんなの前でアタシの天才的な思い付きと具体的な計画を話す。
 フフン、みんなのこの驚いた顔。
 アタシの思いつきに感動して口まであんぐりあけちゃって。
 「す、凄い案じゃないか。さすが高嶺だな。」
 巴姉さんは素直にアタシのことを褒めてくれる。
 他のみんなは・・・
 「微妙だね。」
 「微妙であるな。」
 「微妙だよね。」
 「微妙〜」 
 「ちょっと!微妙って何よ!」
 「いや、俺達もいつもと違うクリスマスパーティーを望んでるわけじゃないんだよ。」
 「ただ〜、高嶺お姉ちゃんがアレだけ張り切ってたわりには微妙ってだけだよ〜。」
 「まぁ、タカがそれで良いと思うならやってごらんよ。
 私たちはその案に反対だなんて一言も言ってないんだから。
 タダちょっと微妙ってだけ。」
 瀬芦里姉さんがやれやれと首を振りながら言う。
 ぬぅぅ・・・言いたい事言ってくれて、本当に腹立つわね。
 「とっ、とりあえず、海は例のものがあるかどうか調べて。
 調べが付いたら瀬芦里姉さん、買って来て。」
 「アイアイサ〜。」
 「あーい。」
 「巴姉さんとイカは飾りつけと当日の調理、
雛姉さんは犬神姉妹に招待状を書いて。」
 「わかったよ。」
 「空也、お姉ちゃんと一緒にがんばろうな。」
 「招待状は我に任せておくが良いぞ。」
 「それじゃあ、各自よろしく頼むわよ。解散!」
 みんながぞろぞろと居間から出て行く。
 さてと、アタシもそろそろケーキ屋に行って特別にアレを頼まなくちゃ。
 ・・・
711聖夜に 4/10:2005/12/24(土) 19:07:21 ID:jG+APi9A0
 「お姉様?もうそろそろ裁判所に向かわなきゃいけない時間ですよー?」
 事務所のソファーにもたれて眠っていると、いるかが体をゆすって起こしてくる。
 どうせ判り切った判決を聞きに行くだけなのに・・・面倒くさいわね。
 薄目を開けると、いるかが眉をハの字にして私を覗き込んでいるのが見えた。
 「いるか、あなたが私の代わりに行ってらっしゃいな。」
 「だっ、ダメですよー。何を言っているんですか。」
 「要芽様、もうそろそろ支度なさったほうが・・・。」
 いるかの後ろから摩周君が申し訳なさそうに言う。
 「仕方ないわね・・・」
 体を起こすと、いるかが肩掛けをどこからともなく持ってきて私の肩にかける。
 「そういえば今週クリスマスで、お姉様の誕生日ですねー。今年はいかがなさるんですかー?」
 「今年も何も・・・。例年のようにウチでパーティーするのよ。
 今年は特に高嶺が力を入れてくれているみたいだから。」
 「はー、いいですねー。お姉様は空也さんみたいな弟さんもいらっしゃって、
その上妹さん達からも慕われて。うらやましいですー。」
 「・・・そうね。」
 立ち上がって事務所の玄関へ向かって歩いていく私のそばを、二人がぴったりとくっついてくる。
 そう、クリスマス・イブが私の誕生日。
 家族のみんなはそんなつもりはないのだろうけど、
なぜか毎年、私の誕生日は「ついで」に祝ってもらっているような気がしてしまう。
 ・・・別にそれでも楽しければいいのだけれど。
 玄関の前までやってきて私はくるりと二人に向き直り、
いるかが期待しているであろう台詞を言う。
 「勿論、二人とも今年も来るわよね。ウチのパーティー。」
 「はい!勿論ですよー。誘われなかったらどうしようかと思ってどきどきしてましたー。
 早速田舎の弟に報告しますね!」
 携帯をいじっているいるかを横目に、摩周君が一歩前に進み出てきた。
 「光栄です要芽様。私も他の予定をすべてキャンセルして出席させていただきます。」
 「摩周君は私とは違って忙しいものね。
 そんなに大事な予定が詰まっているなら、何もウチのパーティーなどでなくてもいいのよ?」
 「い、いえ、私は決してそんなつもりで言ったのではなくて、その・・・。」
 「フフフ、冗談よ。」
712聖夜に 5/10:2005/12/24(土) 19:14:02 ID:jG+APi9A0
 パーティー当日の昼間、クリスマスイブ。
 空は雲ひとつない快晴だけど、その分朝から凄く冷え込んでる。
 買い出しにでていたイカと巴姉さんが、
両手にビニール袋をいくつも提げ、白い息を切らせて帰ってきた。
 「ただいま〜!外は寒かったな。空也、大丈夫か?」
 「うん、大丈夫・・・と言いたいけど手がちぎれそうだよ。」
 「アラ二人ともお帰り。」
 「ただいま、高嶺。」
 「材料買ってきたの・・・料理のほうは大丈夫みたいね。」
 「うん、お姉ちゃんに任せておくんだ。」
 「材料冷蔵庫に入れてきたら、早速ツリーとか基本的な飾り付けお願いね。」
 「姉貴は本当に人使い荒いな。姉貴も何か手伝ってくれよ。」
 「ダメよ。もうそろそろ瀬芦里姉さんが例の物を買って帰ってくるから
それをチェックしなくちゃならないし、その後にもいろいろやる事があるのよ。
 頼んでいたケーキ取りに行ったりとか・・・。」
 「高嶺もがんばってるんだな。私も美味しいご馳走作るからな。」
 「姉貴にしては面倒くさがらずによく働くね。」
 「当たり前よ。お姉様を満足させるって事は、認めてもらうのと同じ事じゃない。
 お姉様に認めてもらえれば、アタシはまた完璧な女に近づく事ができるのよ!
 ・・・とりあえず、いつまでも玄関で突っ立ってないで早くそれ冷蔵庫に
しまって来ちゃってよ。」
 「へいへい・・・。」
 イカと巴姉さんが玄関に置いたビニール袋を持ち上げると同時に、
すぐ後ろの玄関の戸がガラガラと開いて、
 「タカー!例のオーナメント、すっごくいっぱい売ってたよー!」
瀬芦里姉さんが段ボール箱抱えて玄関に入ってきた。
 「ホラ、モエもクーヤもどいたどいたぁ!」
 「あぅ、ご、ごめん。」
 「ホラともねえ、行こう。」
 イカと巴姉さんが台所に引っ込んで行って、空いた玄関のスペースに
瀬芦里姉さんが抱えていたダンボールを置いた。
713名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 19:15:23 ID:bLTEHLE10
支援
714聖夜に 6/10:2005/12/24(土) 19:18:14 ID:jG+APi9A0
 「ンフッフー!中身、見てごらん。」
 瀬芦里姉さんがにんまりとアタシを見て、カッターナイフでダンボールの
ガムテープを切っていく。
 蓋を空けて中を覗くと・・・
 「・・・うん、アタシが想像してたのとほぼおんなじね。コレで良いわ。」
 「やったねー!コレで私の仕事もおっわりー!後はパーティーを楽しむだけだにゃー。」
 靴を脱ぎアタシの横をすり抜けて、瀬芦里姉さんは居間の方へ消えていった。
 「ちょ、ちょっと、箱をついでに居間に持ってくぐらいしてくれても良いじゃないのよ!」
 「やーだよー。私はもう十分労働したかんね。寒いのはどうも苦手だにゃー。」
 瀬芦里姉さんの声だけが居間から聞こえる。
 ったく、面倒は何でも人任せなんだから。
 「巴姉さーん!食べ物冷蔵庫にしまったら、早く来て飾りつけ手伝ってよね!」
 「い、今行くよ〜!」
 ・・・

 「ふぅ、飾りつけはこんなものかしらね。」
 「あは、結構可愛くできたな。」
 コタツでゴロゴロと寝ているドラ猫をよそに、一通り飾り付けを終えた居間を
巴姉さんとまじまじと見つめる。
 「そういえば巴姉さん、料理のほう放って置いて飾りつけ手伝ってくれたけど、
料理は間に合うの?」
 「うん、さっき歩笑ちゃんが来てくれたから、空也と一緒にがんばってくれてるはずだよ。」
 「あらそう。じゃあ巴姉さん、もうちょっと私に付き合ってくれても大丈夫よね?」
 「ま、まだ何かすることがあるのかな?」
 「あら、巴姉さんは要芽姉様を喜ばそうと言うアタシの努力に、付き合ってくれないわけ?」
 「あぅ・・・そんなつもりで言った訳じゃないんだ。
 私は、何をすればいいのかな?」
 「駅前のケーキ屋まで、アタシを乗せて行ってくれれば良いわ。」
 「なんだ、そんな事か。お安い御用だよ。」
 ・・・
715聖夜に 7/10:2005/12/24(土) 19:20:38 ID:jG+APi9A0
 「はい、ヒイラギタカネ様ですね。これがご注文されたケーキになります。
 ・・・クリスマスケーキじゃなくてよかったんですよね?」
 ケーキ屋のカウンターの向こうで店員が確認するようにアタシの顔色を伺う。
 「・・・そうですね、これで大丈夫です。」
 差し出されたケーキを見て、巴姉さんが声を漏らす。
 「うわぁ・・・かっ、可愛いんだな。これを食べちゃうなんてもったいないよ。」
 「フフン、なんて言ったってオーダーメイドだから。」
 「これは要芽姉さん、喜ぶだろうなぁ。」
 ・・・

 事務所を閉めて外に出ると、雪でも降るかと思うほどの寒さが身にしみる。
 今日は高嶺に八時ごろに家に着くようにと言われている。
 事務所を閉めて摩周君の運転する車に乗り込み、一路ウチへ。
 摩周君の車の車窓から見える街のイルミネーションが、光の矢の様に後ろに流れていく。
 「はー、やっぱりクリスマスイブはイルミネーションが綺麗ですねー。
 私、クリスマスの季節が近づいてくるだけでワクワクしてしまいますよー。」
 摩周君の隣、助手席に座っているいるかがシート越しに私に話しかけてくる。
 「いるか、何をそんなにはしゃいでいるのよ?」
 「だって、クリスマスですよー。クリスマスにはしゃがない子供はなかなかいないですよー。」
 「クリスマス・ イ ブ よ。それにあなたが子供っぽいとは思ってたけど、
自覚しているとなると思っていたほど頭は悪くないようね。」
 「もうそろそろでご自宅に到着します。
 それに秋山さん、そんなに激しく動かれると、そちら側の外が見えにくいのですが・・・。」

 家の前に車を止めた摩周君が、後部座席の私のドアを恭しく開ける。
 「着きました要芽様。」
 車から一歩出ると、強い風が吹き抜ける。
 すぐ目の前に家の玄関が見える。
 例年の通りだと、みんながあの玄関の向こうでクラッカーを持って待ち構えて、
『メリークリスマス&要芽姉さんお誕生日おめでとう!』って祝ってくれるのだけど・・・。
 フフフ、思い出しただけでもなぜか口元が緩んでしまうわね。
 そんな事を考えながら、玄関へと足を進めていく。 
716聖夜に 8/10:2005/12/24(土) 19:22:28 ID:jG+APi9A0
 玄関の戸に手をかけて、ガラガラと戸を滑らせると・・・
 「あれー、家の中真っ暗ですねー?」
 後ろからいるかが家の中を覗き込んで言う。
 家の中は暗闇に包まれて、誰もいないかのように静か。
 「どうしたのかしら?」 
 「とりあえず、居間まで行ってみませんか?」
 「そうね、二人とも上がりなさい。」
 「お邪魔しますー。」
 「はっ、失礼します。」
 私が先頭になって居間へ足を向ける。
 居間の障子戸もすべて閉まっていて、中からは物音一つしない。
 どういうことかしら。
 ・・・・いるかと摩周君をこのまま廊下に立たせておくわけにはいかないわね。
 居間で取りあえずくつろいで貰おうかしら、と障子を開けると―――
同時にポッ、ポッ、ポッっと色とりどりの光が暗闇の中に浮かぶ。
 その一つ一つをよく見ると、それらは普通のクリスマスオーナメントではなく、
 「ぺんぎんが光ってる・・・」
 私が暗闇の中できらきらと光るぺんぎんに見とれていると急に部屋の電気がついて、
 パァン!パァン!
 「「「要芽姉さん!お誕生日おめでとう!」」」
姉さんや妹達がクラッカーの爆音と共に私の目の前に飛び出してきた。
 「・・・」
 ガラにも無く少し驚いてしまって、すぐに言葉が出てこなかった。
 「「「・・・」」」
 みんながクラッカーを片手に固まったまま、じっと私の顔色をうかがっている。
 「・・・高嶺、何で今年は『メリークリスマス』って言う台詞はないのかしら?
 それにこの飾りつけ、ぜんぜんクリスマスらしくないわね。」
 「えっ、あの、なんていうか、こっ、今年は・・・」
 高嶺がどきまぎして言葉に詰まっている。
717名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 19:23:11 ID:UYOLOm1D0
718聖夜に 9/10:2005/12/24(土) 19:24:33 ID:jG+APi9A0
 「クリスマスパーティーと平行してお誕生日会をやるんではなくて、
むしろお姉様の誕生日会にクリスマスイブが重なったって言うコンセプトの元に、
お姉様の誕生日をメインに祝うための飾りつけとかをしてみましたっ!」
 高嶺はここまでを一息で言い切ると、怒られる前の子供のように
目をぎゅっとつぶって私の前に棒立ちになった。
 「なんか張り切ってた割には、考えが単純だよね〜。」
 「飾りつけとか雰囲気が違うだけで、やる事とかはおんなじなんだってさ。」
 瀬芦里と海が言うと、高嶺の体一瞬びくっと震えた。
 「・・・そうね。確かに単純な発想だわ。でも・・・」
 高嶺がうっすらと目を開けているのが見える。
 「私は好きよ。単純な発想ほど分かりやすいものはないじゃない。」
 「おっ、お姉様・・・。」
 高嶺がなぜか体を小刻みに震わせている。
 私は高嶺の頭に手をぽんと乗せて、心の中でつぶやく。
 (馬鹿ね。こんな事されて怒る人間なんているわけないじゃないの。)
 振り返って廊下に立っているいるかと摩周君に声をかける。
 「さぁ、いるかも摩周君も、中に入りなさいな。」
 「はぁー、こう言うことだったんですねー。ロマンチックで良いじゃないですかー。」
 「高嶺さんは要芽様のことが大好きなんでしょうね。」
 「ちぇーっ。私はすっかりタカが要芽姉にも『微妙』って言われるかと思ってたのになー。」
 「う〜ん、私としては非常に残念だよ〜。」 
 「まぁまぁ、よいではないか。いるか殿もましゅう殿も、今宵は無礼講であるからな。」
 私が『お誕生日席』に座ると、高嶺がまださっきの位置に立ち尽くしている。
 「高嶺、どうしたの言うの?委員はあなたなのでしょう?
パーティーを進めてくれないかしら?」
 「えっ、あっ、はい!ただいま!」
 ボーっとたたずんでいた高嶺がびくっとこちらに向き直り、私の隣にやってきて
 「じゃあ・・・みんな、グラスを手にとって。」
 高嶺に言われて、席に着いたみんなが各自の飲み物が入ったグラスを片手に取った。
 「お姉様の誕生日に、カンパイ!」
 「「「カ ン パ 〜 〜 〜 イ !!!」」」
719名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 19:26:37 ID:bjeeLX+c0
私怨
720聖夜に 10/10:2005/12/24(土) 19:28:51 ID:jG+APi9A0
 パーティー参加者が一人二人と酔いつぶれて、自然とお開きになるのが柊流。
 雛乃姉さんと空也、巴と歩笑ちゃん、いるかは酔いつぶれて眠ってしまったらしい。
 海と瀬芦里、帆波がまだ居間で元気に飲んでいる。
 尋問と称していろいろプライベートを聞き出されている摩周君が少し気の毒だわ。
 私は高嶺が少し前に居間を出て行ったのを見て、その後を追って庭に出た。
 夜空には雲ひとつなく、澄んだ空気のおかげでキラキラと輝く星がよく見える。
 庭では高嶺が小さな円を描く様にふらふらと同じところを回っていた。
 「何をしているのかしら?」
 「あっ、お姉様。ちょっと酔っちゃったみたいで。酔いを覚ますために外に出てたの。」
 ・・・あの、お姉様、パーティーどうだった?」
 高嶺が私の顔を覗き込むように聞いてくる。
 「嬉しかったに決まっているではないの。ぺんぎん尽くしのオーナメントも可愛かったし、
何よりあのミント味のケーキ、ぺんぎんの砂糖菓子が良く出来ていたわ。」
 「・・・正直アタシの案をみんなに話した時微妙って言われたから、
何だかお姉様に気に入ってもらえる自信がなくて・・・。」
 「何度も言っているではないの。私は嬉しかったわよ。『ついで』じゃなかったのが。」
 「えっ?」
 「・・・あなたがクリスマスを意識しないパーティーにしてくれたのにアレなのだけれど、
これは私からのクリスマスプレゼントよ。受け取りなさいな。高嶺。」
 私は昨日用意しておいた小箱を高嶺に差し出す。
 「開けてもいいの?」
 「あなたの手に渡った時点で、もう私の物ではないわ。」
 高嶺は丁寧に箱の包装をはがして、蓋を開けた。
 「ガラス細工のぺんぎんの置物よ。こんなものでも、気に入ってもらえたかしら?」
 「・・・はい!勿論!大切にします!」
 「馬鹿ね。姉妹なのだから、そんな大げさな事言わなくても・・・。
 ・・・あまり長く外にいると風邪を引いてしまうわ。中に戻りましょう。」
 と、高嶺に向けて手を差し出した。
 私としては自然に手を出したつもりだけど、やはり変だったかしら?
 「はい、お姉様。」
 高嶺は満面の笑みを浮かべて、私の手を取ってくれた。
 いいパーティだったわよ。ありがとう、高嶺。
721SSD:2005/12/24(土) 19:32:27 ID:jG+APi9A0
年末と言うことで、連作SS三本描きました。
まずは一本目、クリスマスイブのお話です。
オイラは小説買ってないから、あっちではどういう風に書かれているかわからないのですが、
気に入ってもらえたらうれしいです。

もう一本は三十日辺り、最後の一本はお正月辺りに投下します。
支援ありがとうございましたm(_ _)m
722名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 19:40:11 ID:UYOLOm1D0
gj よくそんなに生産できますね
楽しみにまってるぜ
それはそうと俺も本まだ買ってないんだよな
このスレの住人からみて本の出来はどうなんだ
保管サイトの選りすぐり3割よりも高品質の本なのかね?

保管サイトの3割を製本してコミケで売ったらボロもうけできそうな気がしないでもないなw
723名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 19:40:53 ID:OC5F8jXW0
あぁ、もうサイコーすぎて
言葉がでねぇ!!!!
もう、GJ!!!!!!!!!!!!!
724保管庫の中の人:2005/12/24(土) 21:03:31 ID:hmVTHaYT0
おいおまえら
今日はクリスマスイブなので特別に連続更新しますよ



あまりに多いので分割して更新するだけですorz
725670:2005/12/24(土) 21:14:10 ID:6H/Ve+Ax0
>>724
いつも乙です。
726名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 21:15:02 ID:6H/Ve+Ax0
しまった番号消えてなかったw
消しとこ。
727名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 22:12:50 ID:WGweQiFeO
中の人ガンガレ!
728SSD:2005/12/24(土) 22:46:12 ID:ly35ALCH0
>>724
更新乙です
729名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 22:53:57 ID:k/syOH7i0
>>701GJ
どうせならそのまま廊下でマーキングさせちゃえばいいのにとナチュラルに期待した俺はドSなんだろうなぁ…
い、いやでも裸で首輪で犬の格好と言ったらマーキングはセットだよね?ね?ねっ?

>>聖夜GJ
純粋な姉貴テラカワイス
730名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 22:55:34 ID:qWqHTwxS0
>>SSD様
GJ!!根気強く待ってます。

>>中の人
毎度毎度乙!!
731名無しさん@初回限定:2005/12/24(土) 23:16:29 ID:r0WyYgAh0
..-、
 (,,■)
頑張ってる皆に乙女さんからの差し入れだそうです
732保管庫の中の人:2005/12/24(土) 23:46:08 ID:hmVTHaYT0
なんとか日が替わるまでに完走。
いらんことしながら更新してたらミスるわ時間掛かるわ。

でも20数年のイブの中でも3本の指に入るくらい建設的な日だったなw
733名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 00:03:55 ID:Xsa45ee10
   。        ゙ 、.゙: .、.     o  ○
                ☆                ∞     o  ○ 
  o   o          人   __γ´⌒ヽ___ γ ⌒`ヽ田    
               ノ::oゝ  \;;;;;;;;;;;;;;;;/ !ノ)ノ人 l∩   ○
    ○         ノ;;;;; ゝ   彡彡人))  (゚ ヮ゚ J ( ノ
            〃'⌒vヽ,:。ゝ  ツ*´∀`')  ミ"§""ミ      o 。
        .,ヘ  | ,ノ^"^ヽl :::ゝ 彡£スミ  (ノ|;;;;;;("          o
        <介> 川´〜`ノi|..].ゝ"(;;]X[;;;;;)_"_ "_ノ;;;;;;;;;ゞっ"     
          ⊂[|;;;;<lllスヽニニニ「从erry’kurushimemas へ ヽ 
             ! |;I‐I;;;|;;|  ,ヘー―,ヘ―‐.,ヘ.ー‐ヘ .<介>  i
    .       (__);:;:;:;丿つ <介>  <イト>  <介> <介>  _,,。ィ
           | (__) .~~"""'''''''''ー―-゛-"-――'''''''"""~~  .: :|
           |     ※∞※    ハハハ    ※∞※     .::| 
          人. |    ※    ※ (~ヽr'~') ※    ※    .::| 人
       .,.(::0::)‐|    ※   ※  ヽ,/  ※   ※    .::|‐(::0::)-、
      ヽ__ ヽ。,,   ※※※         ※※※ _,,。ィ ___ ノ
        /     人"''''''''ー―-――――''''' 人 "´    \
        (_ イ  ,(::0::)  へ    人   へ  (::0::)   ト 、_ノ
           ヽ。  _/  .\  (::0::) ./  \_  _ノ
              ̄      .ヽ、_ _./       ̄
まあケーキでも喰ってくれや中の人、GJだ
734名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 00:05:37 ID:WMSSqu1L0
中の人ホント乙。
今年も去年も仕事で建設的杉だったよ(ノToT)ノ┫:・'.::・┻┻:・'.::・
735保管庫の中の人:2005/12/25(日) 00:14:20 ID:5O21E+5v0
>>733
>从erry’kurushimemas

ちょwwwwwwwおまwwwwwwww
736名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 00:19:10 ID:Xsa45ee10
>>735すまん・・・AAサイト適当に検索してひっぱってきたら・・・w
まさかこんな罠が挿入してあったとはね
いや、びっくりw
737名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 00:50:49 ID:iNBpBhb+0
ちゃんと読めよwwwwwwwwwwww
738名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:01:48 ID:C0bnnqkd0
SS投下してみようと思う。
739名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:04:36 ID:C0bnnqkd0
12月ももうすぐ終わり、あと数日で冬休みに入る。
残っている大きな行事は卒業式だけとなり、まだその準備に入るには時期的に早い執行部の面々は、
いつものように竜宮でだらだらとしていた。

「あ、そうそう。」
俺の隣で簡単な書類のチェックをしていた金髪の少女――霧夜エリカが声をあげた。
「レオとよっぴー、24日、つまりクリスマス・イヴだけど、
二人ともスケジュール空けといてね。あ、これ強制だから、反対意見は却下よ。」
「反対なんてしないさ。」
俺にしてみればやっぱイヴはエリカと過ごしたい。二人で、というのが本音だが、まぁ佐藤さんなら仕方が無いさ。
「佐藤さんは?」
「私は別に構わないよ。去年のクリスマスもエリーと一緒だったし。むしろ二人の邪魔じゃないの?」
やっぱり。佐藤さんはそう言うと思った。佐藤さんは何かにつけて俺たちに気を使ってくれる。エリカに一度フられた時には俺に告白してくれたりと、色々と気まずい気持ちになったが、当の本人は気にしている風もなく、むしろ誰よりも応援してくれている。
もう一組、俺たちのことを応援してくれている(はずの)奴らの方に目を向けた。去年まではクリスマスは毎年コイツらと一緒にいたから、なんとなく後ろめたい気分になる。
「ちくしょぉぉー!!なぁんでレオばっかり!!こうなったら…椰子、俺たちもイヴに小さいケーキ1つ買って二人で仲良く食べようぜ。はい、アナタ、あ〜ん、とかやりながらさぁ!!」
フカヒレが椰子に言う。
「(ギロッ)うざい、消えろ、潰すぞ。」
あ、フカヒレが目をつぶり、耳を押さえて震えだした。椰子の目つきの悪さと、抑揚の無い話し方が相乗効果で迫力をより引き立てる。フカヒレにとっては、いつになっても慣れることは無いだろう。
740名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:06:33 ID:C0bnnqkd0
「なー姫ー、どっか行くのか?それって、ボクも行っちゃダメなの?」
「おいカニ、何バカなこと言ってんだ。レオの邪魔するつもりか?やめろって。
オレがオアシスで奢ってやるから、な?」
ナイスフォローだスバル、さすがカニのことを良く分かってる。あいつは食い物で釣るに限るからな。
「う〜ん、そうね。ちょっと対馬ファミリー(レオ抜き)には遠慮して欲しいかなぁ。
あ、乙女センパイには出来れば来て欲しいんですけど。」
「む、私か?」
話を聞いてはいたものの、自分には関係無いと思っていてようで、
エリカからの急な誘いに乙女さんは少し驚いていた。
「はい、護衛も兼ねて。」
エリカが危険を臭わせることをさらっと言う。
「エ、エリー?どこに行くの?去年みたいにどっかのレストランとかじゃないの?」
「なぁエリカ、乙女さんに頼むなんてそんな危ないところに行くのか?」
「私の家よ。」
「「「エリカ(エリー、姫)の家?」」」
俺、佐藤さん、乙女さんが同時に聞き返す。
「そうよ。私の家でやる、キリヤカンパニーの創立50周年記念パーティー。」
741名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:09:22 ID:C0bnnqkd0
当日午後7時。俺と佐藤さんと乙女さんはエリカの家の前に来ていた。
大きな門からは次々と黒塗りの、いかにもVIPといった感じの車が入っていく。
エリカの言っていた、政界の重鎮(曰く、古狸)や財界の大物(曰く、化け狐)などなのだろう。
急に自分は場違いじゃないかと不安になり、自分の服装を見た。
正式なパーティーということで、その身は正装(エリカに借りた)で固められている。
女性二人もそうで、佐藤さんは白いドレス、乙女さんは黒の女物のスーツ
(スカートではいざという時に動きづらいし、何より恥ずかしいという理由でスカートではなくパンツのタイプのを)着ていた。
‥‥変じゃない、よね。


パーティー会場には大勢の人がいた。何人ぐらいだ?と思ったがすぐに考えるのをやめた。
それぐらい多くの人が会場の中にいる。
「レオ、こっちよ。」
入り口のところで呆然としていた俺たちを、エリカが見つけて呼んだ。
エリカは真っ赤なドレスに身を包んでいる。前に好きだと言っていた情熱の赤は、エリカの金髪に良く似合っていた。
「こんばんは、レオ、よっぴー、乙女センパイ。ようこそいらっしゃいました。」
「招待していただき感謝するぞ、姫。」
几帳面に乙女さんが返した。
「ちょっとこっちに来て。」
エリカに言われた通りについていく。
「紹介するわ、よっぴー、乙女さん。」
742名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:12:51 ID:C0bnnqkd0
そう言うエリカの隣には、70歳を超えようかというぐらいの老人が立っていた。
体はエリカより少し大きいくらいだが、その目は竜鳴館館長の橘平蔵にも似た眼光を帯びていて、
その威圧感は周囲の人間を圧倒していた。
「キリヤの創始者で現会長の、私の祖父よ。おじいちゃん、こちらはよっぴーと乙女センパイ。
執行部で私の手助けをしてもらってるわ。」
「ほぉ、こちらが佐藤さんと鉄さんか。こんばんわ、お嬢さん方。孫から話はきいておるよ。」
「はじめまして霧夜さん。鉄乙女と申します。姫‥‥エリカさんにはいつもお世話になっています。」
佐藤さんを見ると、緊張しているのが一目で判った。無理も無い。この威圧感。
俺も初めて会った時はその威圧感に飲まれて緊張したもんだ。
「こ、こんにちは。エリーには‥え、え〜とその‥お世話になってます。」
「緊張せんでも良いぞ。‥‥と、そちらは‥‥」
おじいさんがこっちを見てきたので、自分から挨拶する。
「お久しぶりです、おじいさん。」
佐藤さんと乙女さんが驚きの目でこっちを見た。
「おぉ、レオ君も来とったか。そうかそうか。どうじゃ、エリカのお守りは大変じゃろうて。」
「ちょっと、おじいちゃん!?」
「そんなこと無いですよ。相変わらずエリカには迷惑かけっぱなしで。」
「うむ、そうか。これからもエリカのことを頼むぞレオ君。」
俺の本音を隠した答えに、おじいさんは満足そうにうなずいて言った。
「おじいちゃん、今日来てもらった3人には、私がキリヤに入ってからも側近として働いてもらうつもりよ。」
「なに!?おい姫!!私はそんなこと言ってないぞ!!」
乙女さんが抗議の声を上げる。が、エリカはそれを無視して続けた。
「だからおじいちゃん、そのつもりでいてね」
「お前のことに関知はせん。やりたいようにするがよい。では儂は他のゲストの相手をせねばならぬでな、
ここらで失礼させてもらうぞ。お三方、楽しんでいってくだされ。」
そういっておじいさんは、年のわりにまっすぐな姿勢で歩いていった。
743名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:15:54 ID:C0bnnqkd0
「おいレオ、どういうことだ?お前、姫の祖父と知り合いだったのか?」
乙女さんが詰問してくる。
「うん。前にエリカの家、まぁここだけど、に来た時に紹介してもらったんだ。」
「ここに来た、だと?いつ?私は聞いてない。」
「あれ、言ってなかったっけ?前に乙女さんが用事で実家に戻ったことあったでしょ?
そのときエリカにお呼ばれしたんだ。」
「そうなのか?姫。」
「ええ、そうです。レオのことはもう両親にも紹介してありますよ。うちの家族、レオのこと気に入っちゃったみたいなんですよ。」
あの日、彼女の家族の前に立たされて緊張した俺を、霧夜一家は散々笑いものにしたあと、まるで家族の一員のように接してくれた。
そのおかげで、エリカのおじいさんとも気楽に話せるようになったのだ。
「対馬君はもうエリーのお父さんとお母さんにも気に入られてるんだ。私は会ったことも無いや。」
「大丈夫よ、よっぴー。あとで紹介するわ。てゆーか、今日はそのためによっぴーと乙女センパイに来てもらったようなもんなんだし。」
「なに!?」
乙女さんの目がギラッとなり、そのままエリカに詰め寄る。
「私は護衛だというから来たんだぞ!?それに、さっきのキリヤで働くという話だって、私は承知した覚えは無いっ!!」
「そんなこと言われても、私の中では既に決定事項だしぃ?それに、護衛のことだって嘘じゃありませんよ?
パーティーに来てる人間で私が死んで喜ぶのなんて幾らでもいるんですから。」
「そ、そうなのか‥‥?ならば今日はもう仕方ない。キリヤに入るという話はまた後日話し合うとしよう。いいな?」
「はぁい。」
744名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:17:51 ID:C0bnnqkd0
パーティーはつつがなく進行していた。
途中エリカの両親を見かけたのだが、ゲストの接待をしていて話しかけることは出来なかった。
「乙女さん、そんなにがっつかなくても料理は逃げないよ。」
乙女さんはテーブルの上の料理を、いつにないスピードで食べていた。俗に言う「3倍速」というやつだろうか?
「レオ、お前は失礼なやつだな。私はがっついてなどいないぞ?ただ他の人より食べる速さが早いだけじゃないか。」
そう言った乙女さんの顔は、エリカも自慢する数々の料理に満足げだった。その顔を見てエリカと佐藤さんも笑っている。
「あら、エリカちゃんじゃないの。」
突然呼ばれて振り向くと、そこには派手な(というよりケバい)服を着た夫婦らしき男女が立っていた。
「あぁ叔父さん叔母さん、お久しぶりです。」
一瞬、不快感を相手にばれない程度に顔に出したものの、エリカはすぐに笑顔に切り替えて応対した。
「ホントに。それにしてもエリカちゃん、綺麗になったわねぇ。」
B組の女子より少しだけマシな顔をしたおばさんが言った。そのどぎつい香水の匂いに、乙女さんが顔をしかめる。
「久しぶりだなエリカちゃん。ところで兄さんは見なかったか?さっきから探してるんだけど、全然見つからなくて。」
「父ならさっきあっちに。」
エリカが指差したほうを叔父さんは見た。
「そうか、あとで行って見るとしよう。ところでエリカちゃん、今度のこと聞いたか?」
「あぁ、あのことだったら‥‥」
エリカと叔父さんたちは身内同士の会話を始めてしまった。俺たちには関係の無い、いかにも久しぶりに会った親戚同士がするような会話だ。
エリカがそんな世間話が出来ることに俺は少なからず驚いていた。もっとこう、社交性は低いと思っていた。
745名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:19:20 ID:C0bnnqkd0
「ところでエリカちゃん、そっちの子たちはお友達か?」
急に話がこっちに飛んできた。
「えぇ、学校の先輩とクラスメート、それと‥‥」
エリカが俺のほうをちらっ、と見た。
「ええっと‥‥エリカさんとお付き合いさせていただいている対馬レオです。」
「お付き合い!?こんなパッとしない子がエリカちゃんと?」
あんたにパッとしないとか言われたくないぞおばさん。
「君がエリカちゃんの彼氏‥‥失礼だが、ご両親はなんのお仕事を?」
「父は普通の会社員ですが。」
俺の答えに叔父さんは俺のほうを向かず、エリカのほうを向いた。
「エリカちゃん、付き合う相手は選んだほうがいい。
キリヤの人間が庶民なんかと付き合っているなんて周囲に知れたら、それこそキリヤの名に泥がつく。」
746名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:21:15 ID:ptwZ2Ceh0
支援だぜ
747名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:21:51 ID:C0bnnqkd0
「「「な‥‥!!!」」」
叔父さんの発言に驚いてる俺たちを尻目に、エリカだけは相手の目を見据えている。
叔父さんは続けた。
「確かにうちは「成り上がりのキリヤ」なんていわれてるし、父も家柄などには無頓着だ。
だが、私たちとこの‥‥対馬君のような庶民の間には確実に壁がある。階級差がな。
エリカちゃんは確実に上の階級、支配層の人間なんだ。こんな庶民なんかと付き合ってはダメになる。だいたい‥‥」
叔父さんは俺を見た。その目には、明らかに侮蔑の感情がこもっている。
「この子なんか、庶民の中でも育ちのいいほうじゃないだろ?頭の悪そうな‥‥地味な‥‥
トロそうで‥‥貧乏くさい。何でよりによってこんなのと?エリカちゃんさっきも言ったが、
こんなのと付き合ってたら君がダメになる。」
な、なんなんだこいつ!?人のことぼろ糞に言いやがって。何でこんなやつがエリカの家族なんだ!?
こんなのが近くにいるほうがよっぽどエリカに有害だ‥‥!!
「だから対馬君、君のような人間がエリカちゃんに憧れを抱くのは仕方が無いことだ。
でも、エリカちゃんは将来ある身だ。エリカちゃんの為にも、付きまとうのは止めなさい。
全く‥‥こんな庶民と付き合うなんて、エリカちゃんもどうかしてる。」
ブチ。
748名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:23:14 ID:C0bnnqkd0
‥‥今エリカのこと馬鹿にしたな。俺が馬鹿にされるのはかまわない。だがっ!!
エリカを馬鹿にするのは許せねぇ!!エリカは‥‥人の何倍も努力してるんだ!!
俺とだってまじめに付き合って!!それを‥‥「どうかしてる」、だと!?
俺は叔父さんに向かって一歩を踏み出していた。そしてそのまま殴りかかろうとした、その瞬間。
俺の横で凄い音がした。

ダン!!ドッ!!ガラガラガラガラ‥‥‥‥!!
749名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:24:45 ID:C0bnnqkd0
見ると、俺の隣にあったテーブルは折れ、テーブルの上に置いてあったはずの食器類は、
ほとんど床に落ちている。その前にはエリカがいて、握り締めた拳がフルフルと震えている。
パーティー会場はシーンと静まり返っていた。

突然エリカがバッとこっちを向いた。
「‥‥‥‥っ!!」
おれは息をのんだ。隣では佐藤さんも同じリアクション。
エリカの顔は‥‥怒っていた。こんなエリカは見たことが無い。おそらく佐藤さんも。
そしてエリカの放っている気。乙女さんに鍛えられている俺にはわかる。これは‥‥殺気。
「叔父さん。」
「(びくっ)」
普通の人には殺気は威圧感に感じるだろう。叔父さんは自分の姪に気圧されていた。
750名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:26:39 ID:ptwZ2Ceh0
四円&姫ハァハァ
751名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:30:36 ID:C0bnnqkd0
「頭悪そう?貧乏くさい?こんなの?‥‥私のレオにずいぶんなこと言ってくれるじゃない。
レオは努力してるのよ?私と‥‥私と共に歩いていくために!!それを‥‥「付き合ったらダメになる」、ですってぇ!?
調子乗ってんじゃないわよこの雑魚がっ!!いい?レオはねぇ、そこらの金持ちのバカ息子たちよりもよっぽど優秀よ!!
よく知りもしない外野が適当なこと言うんじゃない!!
‥‥っああ、もうムカツクッ!!ほらレオ、行くわよっ!!」
そういってエリカは俺の手を引いて歩いていく。
「ま、待ってよエリ〜!!」
佐藤さんが急いで追ってくる。
乙女さんはというと。
「霧夜さん、今度レオのことを馬鹿にしたら‥‥(スパッ)容赦しません。」
近くにあったワインボトルを手刀で斬りつつ、呆然としていた叔父さんにダメ押しをしていた。
752名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:33:10 ID:C0bnnqkd0
俺とエリカは会場の外に出ていた。冬の夜の空気の冷たさがなんとも心地よい。
「エリカ。」
俺はさっきから黙りっ放しのエリカを、後ろから抱きしめた。
「ごめん、こんな情けない彼氏で。俺、頑張るから。今はまだ無理だけど、いつか必ず、
エリカが胸を張って自慢できるような騎士(ナイト)になるから。」
そしたらもう、あんな奴らに文句なんて言わせない。だから‥‥もう少し待ってて‥‥。
「レオ‥‥」
エリカは俺の腕を振りほどき、俺と向き合った。
「ふん、当然でしょ?私の隣を歩くんだったらもっと‥‥
あんな小物にバカになんかされないぐらいになってもらわなきゃ。
まぁ、もしなれなかったら、その時は容赦なく別れるけどね。」
ふふん、と笑いながら言う。
「大丈夫。俺は絶対に‥‥負けない。」
そう言ってエリカにチュッとキスをした。
こんな軽い口付けでも、俺の心は冬の寒さに負けないくらい温かくなる。
エリカもそうなのだろうか。
そうであって欲しい。
俺はエリカをギュッと抱きしめた。
753名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:34:44 ID:C0bnnqkd0
「それにしても。」
「どうしたのエリカ。」
「どうやって叔父を排除しようかしら?」
「え!?そ、そんな、悪口言われたぐらいで排除するなんて。」
「私とレオをバカにした罪は重いのよ。それに、いつかは排除しなくちゃいけないし。
前に言ったでしょ?私が覇権を握るのに身内が邪魔になるって。」
そういえば聞いたことがあるような。
「叔父はその筆頭だから、早めに消えてもらわないと。
さっきから考えてんだけど、なかなか名案が思い浮かばないのよねー。
最大限の屈辱も味わって貰わなきゃ気が済まないし?」
だからさっき黙ってたのか。
あ、そうだ。
ふとポケットの中に入ってるものの事を思い出した。
そうだった、これを渡さなきゃ。
今なら周りに誰もいない、絶好のチャンスだ。
754名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:36:11 ID:C0bnnqkd0
「エリカ、手出して。」
「なぁに?」
俺はエリカの前にひざまずき、出された手にキスをした後、
ポケットから取り出したそれをはめた。
「指輪?」
「そう、クリスマスプレゼント。」
エリカへのプレゼントはシンプルなシルバーの指輪だった。
バイト代を貯め、佐藤さんにも相談して買ったものだ。
「エリカにとっては安物かもしれないけど、その‥‥気持ちはこもってるから。」
なんか照れるな。
「ん、ありがと、レオ。でも、悪いけど私は何もあげられないわよ?用意してないし。
ていうか、クリスマスにプレゼントをあげるってことすら忘れてたわね。」
忘れてたって‥‥彼氏としてはちょっと傷つくぞ。でも‥‥
「いいんだよ。エリカからはさっき貰ったし。」
「え?」
「エリカさっき叔父さんに言ってただろ?「私のレオ」って。その言葉だけで俺は十分だね。」
「あ、あ、あれは‥‥言葉のあやよ。」
エリカは顔を紅くしていった。
「またまた照れちゃってー。素直になりなよエリカ‥‥って痛っ!!何でひざ蹴りっ!?」
「うるさい!!」
エリカは更に蹴ってくる。少しからかい過ぎたようだ。
755名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:40:16 ID:C0bnnqkd0
「あ‥‥。」
気がつくと空から降ってくるものがあった。
手を出して受け止めると、それは冷たさだけを残して消えていった。
「雪ね。」
エリカも気づいたようだ。二人して雪の降る空を眺める。
「エリカ。」
「なに?」
「メリークリスマス。」
「‥‥メリークリスマス、レオ。」
エリカは笑っていた。

俺はエリカの笑っている顔が好きだ。
心のうちに野望を秘めた不敵な笑みや、さっきの照れた顔も好きだが、やはり笑っている顔が一番だ。
その顔を見て、俺は。
この笑顔を守っていこう。
聖夜にそう誓ったのだった。
756あとがき:2005/12/25(日) 01:42:16 ID:C0bnnqkd0
タイトルはそのまんま「聖夜に誓う」です。
初めてSSというものを書いたので、文章力が低く全体的にイタイ作品に仕上がってますが、
そのへんは華麗にスルーしてください。
てゆーか書くのすげー大変。改めてSS職人を尊敬しました。
支援してくれた人も、尊敬してます。
757名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:46:36 ID:ptwZ2Ceh0
>>756
姫スキーな俺には結構良かったですよ
全体的にはいいんじゃないですかね??
個人的には改行をもうまく使って欲しかったです
GJ!!いい物読ましてもらいました。
758名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 01:56:39 ID:Xsa45ee10
>>756 GJ 違和感ない。普通にいい感じだと思う。
しかし、レオ、指輪買うよりまずスーツくらい買っとけよ。
エリカに借りたら女物じゃないのか?
と突っ込みたくなったのは秘密だ。
759名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 02:38:31 ID:iryiTMNkO
>>758
それはひょっとしてギャグで言ってry
760名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 03:00:41 ID:a5Pd8DD60
>>756GJ
ついでにSS投下
761松笠公園にて:2005/12/25(日) 03:02:00 ID:a5Pd8DD60
「いやぁー、あんときゃマジでびっくりしたぜ。
オマエにあんな底力があったなんてよ」
「なに言ってんだ。ホントは手加減してたんだろ」
「いいや、オレは結構マジだったぜ。最後の方は本気になってたしな」
「そうか。まぁスバルに本当に勝てたなんて思ってないよ」
「いやあん時はオマエが勝ったんだ。
きぬへの思いはオマエの方が強かったんだ」
「そういうことにしとくよ。でもあの時は自分でも不思議なぐらいだった」
「愛のパワーってやつだな。いいねぇ、熱いねぇ」
「お前、それ言うために話しふったんじゃないだろうなぁ?」
「それもある。が、メダルも取れて一区切りついたところで、
少し思い出に浸りたかったわけよ」
「銅だもんなぁ。やっぱ金目指すのか?」
「ああ、やっぱ男に生まれたからには何かで一番になりたいじゃない」
「そうか、応援してるよ。そういえば、お前もう相手はいるのか?」
「なんだぁ、心配してくれんのか?うれしいが…レオにはもうきぬがいるだろ?」
「お前、ホントにそんな冗談やめろっての。懐かしさといやな気分で半々だ」
「わりいわりい。まだ今のとこはいねえなぁ。
乙女さんなんかいいなぁって思ってんだが」
「残念!乙女さんは今修行中で世界を回ってるところでした」
「オージーザス!!!ま、カニ以上の女なんてみつからないだろうがな」
「今はカニじゃないだろ?」
「ああそうだな、今はカニじゃねえ。俺が好きだったのは昔のきぬだ。だから安心しな」
「別に心配してないさ」
「そうかいそうかい。それだけ幸せそうだとこっちとしてもうれしいねぇ」
「ああ、本当にお前には感謝してる」
「だからアレはオマエの力だっての。もっと胸を張れよ!
自分の力で掴み取ったんだよその幸せわよ」
「そうだな、こんな考えじゃだめだな。伊達クン」
「そういうことだよ対馬クン」
やっぱ、親友ってのはいいもんだな。
762名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 03:05:58 ID:Xsa45ee10
 
763松笠公園にて:2005/12/25(日) 03:08:06 ID:a5Pd8DD60
すいません、これで全部っす。
短くて申し訳ない。
しかし、責任は取らない!
764名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 03:13:59 ID:Xsa45ee10
いやぁー、マジでびっくりしたぜ。
これで終わりとは・・・
まあいいってことよ、親友
GJ
765名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 03:25:23 ID:LutxEion0
あっさりすっきり後味よろし、まさにSS

GJ!
766名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 03:39:04 ID:a5Pd8DD60
サンクス
先ほどから聖域の崩壊後のSS書こうとしてみたが、
………手が……動いてくれない。
だが絶対に完成させてみせる!!
happyendに仕立て上げて!!!!
767名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 03:48:02 ID:Xsa45ee10
頑張れ。
手が動かないからといって俺みたいに口を動かすんじゃないぞ。
こんな時間に食うと太るからな。
768名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 04:33:03 ID:CUZPIcLlO
ヽ。ノ
/
<ゝ
769名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 06:53:30 ID:d3GuaPuu0
カニママ番外編 scene結婚以前 「メリークルシミマス」

「やぁ、対馬レオ君。メリークルシミマス」
「・・・フカヒレ、なんだその格好は?」
「私はフカヒレではない。しっと団のしっとマスクその人だ」
「はいはいパッパラ隊パッパラ隊。ずいぶんと貧疎なしっとマスクだな。
俺はこれからきぬと聖夜の一夜を過ごすんだから、玄関からどいてくれないかな?」
「聖夜だと? 性夜だろがアホが! クルシミマスを一人身で迎えて早17年。貴様に俺の苦しみが分かるか! 分かるまい!
そう!! これは天に代わって悪を討つ正義のわざ! 決して私怨からでわない!! 聖戦だぶゎは!?」
「殴っていいか?」
「もう殴ってるじゃねぇか!」
「とりあえず、そんなカッコで外を出歩くお前に敬意をひょうそう。風邪を引くなよ」
「うるせぇ! バーカバーカ! キリスト生誕を受精卵生誕日にしちまった世の中のバカップルなんてしんじまえばいいんだバーカ! ウワァァァン!」
770名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 10:36:51 ID:bakxF+fO0
>>766
そこは俺が三ヶ月前に通過した場所ですね。
シリアス苦手なのに挑戦して見事玉砕。
是非是非頑張って完成させて下さい!
771名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 10:50:49 ID:iWFvTn740
たいしたもんだよ…
772名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 17:35:26 ID:cV/qh+d+0
聖域をサンクチュアリとか読んじゃった俺は大分小宇宙が燃え上がってる
773名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 17:54:01 ID:kvUPsMUAO
小宇宙をコスモと読んだオレはパンツのなかに水鉄砲を仕込んでいる
774名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 18:07:11 ID:Xsa45ee10
今、424kbで773レスだろ
単純に割って1レスあたり0.55kbの消費で
1000レスまであと227レス125kb使うことになる
板の仕様で、500kbを越えると512kbオーバーの表示が出て
書き込みできなくなるわけだが、500kb到達はあと139レス後、
911レス目前後ということになるかな

どうしよう
雑談もしくはGJで1行レスを強引に増やしたら1000まで行けるかもしれないが
そうでないならリミット15kb手前くらいが次スレを立てる目安かな
15kb(平均で27レス残し)で長編投下停止ということでどうですか

テンプレの30kbはちょっと長いだろ
775名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 18:46:32 ID:RzjCXhY50
作品だと1レスでいっぱいの2kb近い容量のレスはわりと普通ですよ
それが10レスだったら20kb。投下途中でスレが変わっちゃいますな。

ちなみに、SSDさんの前作が10レス。
そしてもっと長い作品もたくさんあるわけで。
776名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 20:13:19 ID:gdbkhXMG0
聖夜にSeenaさんが舞い降りた

らいいな
777名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 20:15:04 ID:LSyQrnxb0
いやあいつはいらんだろ・・・
778名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 20:32:32 ID:RzjCXhY50
>>777
キミよりはよっぽど必要とされる人だと思うよ
779名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 21:18:43 ID:+I7Dhhue0
他のSS系スレなら30kbは普通なんだけど、
このスレは良作談議、没シーン没ネタ投下、こんなSSが読みたい、本編でコレどんな設定だっけ? とかの設定確認とかができない空気だからなあ。

テンプレといえば「職人さんへの感謝とGJを忘れずに」が要らない。
スレ住人にしてみれば作者がいなけりゃスレが機能しないんだろうが、作者にしたって読んでくれる人がいてこそ。(書いたことを誉めてくれる人がいてこそ、ではない)
780名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 21:28:44 ID:+I7Dhhue0
途中送信してしまった。以下続き。

SSが面白くてGJを言うのは良いが、「このスレ住人のために苦労して書いてくれたんだねありがとう神様」みたいな意味でのGJはいらん。
さすがにここまで作者を神格化しすぎるのはどうかと思う。
781名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 21:48:22 ID:q1iOdbKo0
テンプレ作ったの俺だが、あれはあくまで(仮)のつもりだったんだ。
そこまでいろいろ考えてなかった。
変えるべきと思うところはどんどん変えてくれ。
782名無しさん@初回限定:2005/12/25(日) 23:07:29 ID:Xsa45ee10
>良作談議、没シーン没ネタ投下、こんなSSが読みたい、本編でコレどんな設定だっけ?

没シーン没ネタはいらんが、後は普通にしてもいいと思う
中の人すごい仕事してくれてるな。感謝するぜ。
この人だけはボランティアの量がはんぱじゃないから神と呼んでおく。
たぶん、このスレは読者兼作者の住人が多いから、作者優越でないのは当然だわな。
783名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 01:17:03 ID:QZuzlUh40
ここの住人はテンションに流されてSSを書いてしまうのが多いからな。
皆1つくらいは書いてるんジャマイカ?
かく言う俺もデレ姫書いたし。

GJいらないとは言うけれど褒めてくれんと
やる気おきないし、別に作者神格化してるわけじゃないっしょ。
まぁ、GJだけじゃなくて、ここはこうだろとか
コメントつけた方がいいとは思うが。
あと、GJAAはいらないな。
784名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 02:03:50 ID:9cO5RhN40
じゆうにしたらいいとおもうよ。
785名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 02:07:52 ID:qDVo3iqD0
自分が自由に振舞うためには他者の自由を尊重しなければならない
浅田だっけな
786名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 02:09:17 ID:qDVo3iqD0
787名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 02:10:40 ID:NR0OH9+Y0
>>782
その通りだな!!中の人GJ!!!!!!
788名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 03:28:15 ID:eXHkpwsm0
でも一人が長いの投下すると何作か集中して長いのが投下される傾向はちょっと辛いな。
貴方達まさか人が投下するの待ってたわけじゃあるまいね。
789名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 04:25:33 ID:NR0OH9+Y0
ならばオレが長編を投下してやろう。
先に言っておく。
かなりよっぴ-が黒いとこがあるので
覚悟完了した人から読むことをお勧めする。
790本当の絆:2005/12/26(月) 04:26:38 ID:NR0OH9+Y0
エリーに裏切られた。
親友だって信じていたのに。
対馬君も私を捨てた。
もう何も信じれない。
「全部夢だったらいいのに」
そうだよきっと。悪い夢。
目を閉じてまた開くと、学校にいて。
それで、祈先生の授業中だったとか。
祈先生が笑いながら怒ってて、クラスのみんなが笑ってて、
で、対馬君も同じように寝てて、エリーがこっち向いてため息ついて。
きっとそんなかんじ。
「ごめんなさい!寝てました!…ってあれ……?おかしいなあ?
目が……覚めない………嘘だよ…………こんなの。
今のなし!もう一回!!」
同じだった。
何かの間違い。
「やだなあ、早く覚めてよ……」
つぶやいても何も変わらなかった。
そうだ、まだ頬をつねってなかった。
「だめだなぁ、すっかり動揺してるよ」
頬をつねってみた。
「…………痛くない」
力いっぱいつねってみた。
「………………やっぱり痛くない
そうだよ、夢だよ。
夢に決まってるよ。
だってぜんぜん痛くないんだよ?
痛くなんか………ないんだよ?」
でも…………涙が……………あふれてきた。
認めたくない……これは夢なんだ!
791本当の絆:2005/12/26(月) 04:27:43 ID:NR0OH9+Y0
夢じゃなっかった。
目なんてはじめから覚めていた。
それでも……………信じたくなかった。
もう何も信じたくない。
自分自身さえ……この世界そのものさえ否定したい。
「いっそ………死んじゃおうかなぁ」
でも……このままじゃ…………。
死んでも死にきれない。
猫のコップが目に付いた。
「絶対に……許さない」
床に向かって、力いっぱい投げつける。
気が晴れない。
裏切られたらどんな気持ちになるか、
あの女に思い知らせてやる。
ふと人形が目に付いた。
「…………!!そうだ!この怒りこの人形にぶつけてやる!!!!!
私がどれだけ傷ついたかあの女に!!!!!」
私は気がつくと人形を元の形が分からなくなるまで、
バラバラにしていた。
感情を吐き出せたせいか、少しすっきりした。
792名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 04:32:16 ID:qDVo3iqD0
 
793本当の絆:2005/12/26(月) 04:34:51 ID:NR0OH9+Y0
学校に行く途中、あの女と対馬君に会った。
「おはよう、対馬君、霧夜さん」
もう二度とエリーなんて呼ばない。
この女は親友でも何でもない。
さっさと通りすぎよう。
「よっぴーは、この人形をまだ持ってると思う」
「あ、誓いの人形だっけ」
「それを捨てないって事は……大丈夫」
後ろで声が聞こえてきた。
うん、まだ持ってるよ、人形。
捨てるわけないよ。
見せてあげたいもの。
私の気持ちを。

放課後、私は生徒会執行部の退部願いを出してから竜宮に向かった。
ドアをあける。誰もいない。
机にあの人形を投げ捨てた。汚らわしい。
「早く、こないかなぁ」
早くあの女の絶望した顔が見たい。
扉が開いた。やっと来た。
笑って出迎えてやる。
希望を持たせてから、絶望に叩き込んでやる。
「霧夜さん、ちょっといい?」
あの女がうれしそうな顔をする。
私もうれしいよ………その顔が絶望に歪むのが。


人形を返してもらい、執行部を出る。
伝わったかな……………私の気持ちが。
私の怒りが。
794本当の絆:2005/12/26(月) 04:35:26 ID:NR0OH9+Y0
あれから何日もたった。
怒りは………収まらない。
でも、あの時とは少し違う気持ちが出てきていた。
不思議な気持ち。分からないけど。
…………分かりたくもない。怒りだけで十分。
…………これからもずっと…………
795本当の絆:2005/12/26(月) 04:36:38 ID:NR0OH9+Y0
「なあ、よっぴー最近元気ないんとちゃう?」
「そんなことないよ?そういう風に見える?」
そうかなぁ。今日は特に気分はいいけど。
「そやなあ。姫とお昼食べんようになったあたりから元気ないで?」
「マナ!空気読まないにも程がアルネ!!」
豆花さんが浦賀さんの口を抑えた。
私は笑いながら、
「考えすぎだよ。別に霧夜さんのことはなんとも思ってないよ?」
「ほら、そこやねん。前まで姫のこと、エリーゆうてたやん?」
「いいかげんにスルネ!!」
「ああ!!豆花さん!!浦賀さんの首締まってるよ!!!」
「このぐらいダイジョブネ」
「ああ………きれいな景色が見えんで。ここが天国ていうんやなあ」
「た、大変!だいじょうぶ浦賀さん!?」
私は慌てて浦賀さんの首に締まってる手を解いた。
「はあ…はあ…し、死ぬかとおもた。豆花!!!なにすんねん!!!」
「空気を読めないマナが悪いネ」
「危うく天国行きかけたのにそんなんゆうか?」
「マナは天国には行けないネ」
「うわ、ひっど」
「ホント仲いいよね、二人とも」
「よぴー、それは心外ネ」
「な、ちょっと待ちいな。それは言い過ぎやろ」
「いいなぁ、そんなに仲のいい友達がいるのって」
「だから、よっぴーには姫がおるやん」
「ダカラ、やめるネ」
ドゴッ
「みぞおちは………ひどすぎ…………やろ」
「あ、浦賀さんが気絶しちゃった」
「ちょと、保健室に運んで来るヨ
796名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 04:40:37 ID:qDVo3iqD0
 
797本当の絆:2005/12/26(月) 04:48:22 ID:NR0OH9+Y0
私は考えていた。
今日昼休みに言われたこと。
口をついて出た言葉。
前からあった変な気持ち。
この気持ちは……………さみしい?
………!!!!違う!!あいつは、私を裏切ったんだ!!!
さみしいんじゃない!!
さみしいわけじゃない!!!
さみしくなんかない!!!!
そんなわけがない!!!!!
………………でも
………自分の部屋を少し広く感じる。
右手が少しあたたかい。
おまじないしたときにつないだこの手。
わからないわからないわからないわからないわからない
私の本当の気持ちはどっちかわからない。
あいつを憎みたい?
わからない
また、エリーと呼びたい?
わからない
もうなにもわからない。
「疲れたなあ」
もう……………休もう。
798名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 04:56:57 ID:qDVo3iqD0
 
799本当の絆:2005/12/26(月) 04:59:39 ID:NR0OH9+Y0
最近調子が悪い。
今まで通りの生活ができない。
朝の日課だったこともしたいと思わない。
もうこんな時間だ。
「行きたくないなあ、学校」
私が私じゃなくなりそう。
そんなことも行ってられない。
重たい足を引きずるように学校に向かった。
あ、
「おはよう、霧夜さん。あれ?MTBで登校じゃないの?」
「あ、よ、佐藤さん、おはよう。歩きたい気分なのよ」
佐藤さん?よっぴーじゃなくて?
嫌だ。
まただ。
自分が自分じゃなくなる。
「そうなんだ。それじゃあね」
なんで………なんでそんなに普通にいられるの?
今まで何もなかったように。
他人のように振舞えるの?
なんで…………よっぴーって親しく呼んでくれないの?
…………………………
私があの関係を壊したんだ。
聖域とも言える二人の友情を。
「あれ?」
なんで、涙が出てくるの?
何も悲しくないのに、さみしくなんか………ないのに。
ないはずなのに。
とめられない………とめたいのに。
今日は………学校休もう。
800本当の絆:2005/12/26(月) 05:02:51 ID:NR0OH9+Y0
一人きりの部屋の中で。
私は………壊れた聖域を見ていた。
バラバラ。
無残なほどに。
見る影もないほどに崩れていた。
私が壊した?
「違う!!!エリーが!!!
私じゃない!!!!エリーが先に!!!!!」
エリー?私がそう言ったの?
違う!
私はあいつを憎んでる!!
あいつは私を裏切ったんだ。
でも壊れた聖域を見ると、
壊れた聖域をよく見ると、
少しだけ。ほんの少しだけ。
残ってる。
本当に少しだけだけど。
壊れずに残ってる。
「…………あ…………」
なぜかうれしくなる。
残ってた聖域がとても愛しく思える。
「そっか………そうなんだ…………」
私は…………今でも、エリーが大好きなんだ。
認めてしまうと、また涙が出た。
悲しみの涙。
うれしいときの涙。
後悔の涙。
いろんな涙。
「なかなおり…………したいなぁ」
これが……私の………本当の気持ちなんだ。
801名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 05:04:07 ID:qDVo3iqD0
 
802本当の絆:2005/12/26(月) 05:05:58 ID:NR0OH9+Y0
自分を否定したかった。
裏切られたとき。
今は………否定したくない。
私が本当に思ってたこと。
否定しない。
私はエリーと仲直りしたい。
すぐに、今すぐにでも仲直りしたい。
「まだ………学校にいるよね」
時計を見る。
まだ四時を少し過ぎたころ。
今なら、今すぐ行けば。
「行かなきゃ」
私は、走る。
大好きだった親友に会いに。
周りの景色も目に映らない。
ただ道だけが見える。
学校に着いた。
「どこにいるんだろう」
まず、教室に向かおう。
『蟹沢さん。バレーボール部が応援要請を出してます。至急体育館に向かってください』
聞こえてきたアナウンス。
エリーは竜宮にいる。
向きを変えて竜宮に向かう。
エリー…………許してくれるよね。
803名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 05:08:51 ID:qDVo3iqD0
 
804本当の絆:2005/12/26(月) 05:18:54 ID:NR0OH9+Y0
ドアをあける。
エリー一人だった。
「どうしたの!?佐藤さん!?」
よっぴーとは呼んでくれない。
それでも………私は。
「エリー絶交って言ってごめん。仲直りしよ」
言った。私の本当の気持ちを。
「よっぴ−」
聞こえた。エリーが私を。
よっぴーって呼んでくれた。うれしい。
「本当にごめん。私が悪かった。
人形とか、猫のコップとか、
いろいろ嫌な事したけど」
「いいのよ」
「え?」
「猫のコップは新しいの買ったし。
いろいろされた。確かにつらかったけど。あれは私が勝手すぎた。
反省させてくれたよっぴーには、
感謝こそすれ恨んだりなんかしないわよ」
「エリー………それじゃあ、仲直りしてくれるの?」
「口で言うよりも」
エリーがポケットから何かを取り出した。
「人形、もう一度作ったの」
本当にうれしい。
また涙が出てきた。今度のはうれし涙だけ。
「それはもういらないよ」
「え!?どうして?」
「いいの」
人形で確かめなくても、私とエリーは一番の親友。
805名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 05:21:56 ID:qDVo3iqD0
 
806本当の絆:2005/12/26(月) 05:26:02 ID:NR0OH9+Y0
私とエリーは片手に人形を持って、もう片方の手で相手の手を握った。
でもおまじないのときとひとつだけ違う。
手に持ってるのは、自分の人形。

コンコン

ノックの音がした。
後ろに立っていたのは、対馬君。
開いたドアにノックしてこっちを向いてた。
「おめでとう、姫、佐藤さん」
そんなことを言った。
「いいシーンに水をさすようだが、
マイクつきっぱなしだよ」
「「え?」」
私とエリーがマイクの電源を見ると。
「お…オンーーーーー!!!!!」
「ど、どうしようエリー!!!!!」
「くっ、ぬかった!!!」
「まあ、いいじゃない。聞かれて困るわけじゃないでしょ」
対馬君がそう言いながら電源を消す。
807名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 05:29:07 ID:qDVo3iqD0
 
808本当の絆:2005/12/26(月) 05:30:30 ID:NR0OH9+Y0
そして、私のほうに向かって。
「ごめん!!佐藤さん!!!」
いきなり謝る。
「落ち込んでたときに、励ましてくれた佐藤さんに対して、
佐藤さんでいいやなんて思ってたんだ。
本当にオレの事思っててくれてたのに。
ほんとうにごめん。
どうか気の済むまで殴ってくれ」
「べつにいいよ」
「え?……なんで?あんな酷い事したんだよ?」
「いいの。今はとっても幸せだから」
「うれしい事言ってくれるじゃない」
あれ?そういえば。
「エリー、まだ対馬君って呼んでるの?」
「なんか、気まずいでしょ」
「別にいいよ。対馬君がかわいそうだよ?」
「だって、よっぴーは対馬クンが好きだって」
「いいの!!!」
ほんとうにもういい。
だってエリーは親友だもの。
「対馬君。もしエリーを不幸にしたら私が許さないよ」
「え?……え、え?」
「対馬君、返事は?」
「は、はい。もちろんであります」
「あはは、へんなの」
笑いながらこんなことを言えた。
エリーは。
私にとって。
かけがえのない親友。
809本当の絆:2005/12/26(月) 05:37:11 ID:NR0OH9+Y0
「そういえば対馬クン!!」
「な、なに?姫?」
「あなた、わざわざマイクの電源きってから懺悔はじめたでしょ」
「う………だ、だって、聞かれたら恥ずかしいじゃん」
「うわ、いい格好しいだ。ねえ、よっぴー」
「あはは、ホント。対馬君のいい格好しい」
「く………ふ、二人で言わないでくれ」
「なんでよ?ねえ」
「ねえ」
「く…………」
「やーいやーい対馬君のいい格好しい」
「チクショウ!!!俺はいい格好しいじゃないやい!」
「あははははは」
ほんとうにうれしいな。
これから壊れた聖域を、少しずつかもしれないけど。
直していこう。
いや。
前よりももっとおっきくしよう。
今度は、なにがあっても壊れないくらい。
強く大きな聖域に。
810名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 05:43:55 ID:qDVo3iqD0
 
811本当の絆:2005/12/26(月) 05:48:48 ID:NR0OH9+Y0
これにて終幕
支援サンクス
宣言通り聖域と崩壊その後を完成させてやったぜ
happyendかどうかは俺が決めることではないかもしれない
しかし!!おれにとってはhappyendだ!!!
力不足ゆえにおかしいとことかあるかもしれない
でも、力がついてからとか言ってたら死んでもできない
でもひとつだけ
795で最後にカッコ閉じ忘れた!!!!やっちまったーー!!!!
中の人申し訳ないが修正頼んます
さいごに、俺は反省も後悔もしない
ではまた
テンションに流されたころに
812名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 06:01:55 ID:qDVo3iqD0
GJ マナがおもろすぎたw
813本当の絆:2005/12/26(月) 06:07:25 ID:NR0OH9+Y0
( ゚д゚)
読み直してまた気付いた
809で姫が対馬君と呼んでることを
対馬クンだろがーー!!!!!
クソ……鬱だ………もう寝よう
>>812
不覚にも自分で書いてる物のはずなのに
自分で笑っていた
やばいなあ、俺って
814名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 06:12:44 ID:qDVo3iqD0
>私は慌てて浦賀さんの首に締まってる手を解いた。

ここは

>>私は慌てて浦賀さんの首に締まってる豆花さんの手をほどいた。

かな?
815本当の絆:2005/12/26(月) 06:19:45 ID:NR0OH9+Y0
YES!!!!!!
まじでへこむな
もっとちゃんと推敲しとけばこんなことには
でもいいんだ!
俺自身後悔しないといっちまったからな!
さーて、次はどんなの書こうかな
816名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 06:32:00 ID:qDVo3iqD0
貴様、新手のスタンド使いか。
BADENDをHAPPYENDに変える能力・・・
このスタンドがHAPPYENDを殴ったらどうなってしまうのだ!

館長視点の作品とか、案外おもしろそうだけどな。
817名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 06:49:10 ID:NR0OH9+Y0
もうだめだ
673で668さんを688さんとしてしまっていた!!!!
688は……
だめなとこばっか目に付くなあ
けれども僕はくじけない
おいしいジュースを買いに行くから!


現在出ている案件は祈先生の話と
なごみんが出て行った乙女さん状態になるという感じの話
前者はともかく後者はブーイングの嵐だろうなあ
しかし、俺はやり逃げを決め込むぜ

>>816
カニhappyendを殴ったら三流ギャグになっちまった
818名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 08:28:31 ID:K1A8cSM90
>>811
あんたGJだよ…
あの重いBADENDを見事にHAPPYENDに直してるな
ちょっとあのENDはきつかった…
少しは気分が楽になった気がするよ…
また書いてくれ、期待してるぞ
819名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 16:07:52 ID:A02hDch00
これはGJではなくてHJだな
ヒーリングジョブ
820名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 16:35:23 ID:yuFGlIvUO
全米が泣いた
俺は泣かなかった。
ただ拍手を送ろうかと思う
UL(アルティメットライフ)!
821名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 19:45:13 ID:F3OoGKH20
いい話だった。
例えバッドエンドの後でも、彼女等には幸せになってほしいもんだね。
822名無しさん@初回限定:2005/12/26(月) 20:11:19 ID:9cO5RhN40
<でも壊れた聖域を見ると、
壊れた聖域をよく見ると、
少しだけ。ほんの少しだけ。
残ってる。

この表現がキレイでした全米も(ry、GJだぜ坊主

<現在出ている案件は祈先生の話
ばっちこーい!!
823名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 09:52:49 ID:5x0X4PJe0
本当の絆の作者です。
二つほど謝らせてもらいます。
まず一つ、>>822さんへ、その話を書くのはやめにしました。
理由として書くならば、僕には「shall we danse]以上の話はできません。
僕にとっては、祈先生の話では、あれが、最高でした。
二つ目は、住人の皆さんへ、
僕は今調子に乗ってます。
あのbadendをhappyendに仕立て上げれたと思い、有頂天になってます。
今考えている話を一言で言うと
乙女さんの死、でしょうか。
しかし、おこがましくもこの考えうる最悪のbadendもhappyendにしてやろうと思っています。
もしそんな話はいらないというのであれば、
調子にのんなと言ってください。
読んでみたいと思うならば、
調子に乗れといってください。
ただ、悲しみを乗り越えてレオが成長したとかそんな陳腐な話にするつもりはありません。
ばっちし、happyendに仕立て上げてみせます。
今日の深夜頃に一度のぞいてみます。
そのときの反応で書くかどうか決めたいと思います。
僕の一存で決めかねましたので皆さんの意見をききたいと思います。
それでは
824名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 10:36:40 ID:iCW+N3eR0
たいしたもんだよ…
825名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 11:50:51 ID:s/nyCLB+O
俺は全ての作品を
楽しませて頂いてるから今回も楽しみにしてるぜ!!
826名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 12:20:24 ID:wd3ZtPwh0
>>824
これは最近よく見かけるが、新手の荒らしなのか?
827名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 12:57:05 ID:N00zKWtZO
テンションに身をまかせておくれ!
最後がズバッと決まってくれr(ry
828名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 13:01:28 ID:sCG2Wv0k0
<<823
「shall we danse」はたしかによかった現行でみたし、こればっかりは
しゃあないのか。密かに期待はしてるけど。

話は書いてほしいよ。(でも原則投下してから評価は求めるんじゃ?
評価ちゅうか鬱作の事前策っぽいけど)
829名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 13:02:24 ID:mCzcbQa50
>>823書け。つまらなかったらBJをやるし、出来がよかったらGJをやるよ。
大事なことは! テンションに流されない人生などつまらんということだっ!
830名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 14:26:41 ID:1DgW8ogF0
>>823
誰かが脂肪する話は避けてほしい…が読みたい人もいるんだろうなぁ…
まぁ読み飛ばせばいい事なんで投下する前に何か注意書きしてくれればおkですよ。
831名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 15:06:11 ID:mCzcbQa50
いや、死んでてもハッピーエンドなら問題ないだろ
あんまり>>823の邪魔したくないから憶測は控えるが
DBみたいに死んでもあの世で修行続けたり
男塾みたいに何度でも甦ったり
832名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 15:42:08 ID:vbIcNYZ50
非常にどうでも良い事かもしれないが
danceだ。Shall We Dance。
833名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 17:34:48 ID:p/bPPFXB0
正直見たくない。
だって乙女さんは無敵の象徴だもん。
乙女さんが死んだらつよきすじゃあなくね?
834名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 17:59:28 ID:fhi9VSA80
ていうか>>823がレス乞食にしかみえん。
まだ投下されてもいないSSに文句言えるやつなんてそれこそ作者本人だけだろうに。
投下してから肯定感想やら否定感想を自分で取捨選択しろよ。
835名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 19:33:12 ID:rx1IQPHx0
書き手とか読み手とかいう肩書きはすっ飛ばして
2chに書き込む一住人のレスとして見ると(こいつ、なんなの?)というのが素直な感想。
836名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 19:34:02 ID:jBMRD70P0
まぁ、要は投下してからってことだろ
作者は作者の言葉でなく作品で語るもんだ
837名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 20:40:17 ID:1XtsEKo30
よーするに、投下してから叩かれるのが嫌だから、みんなの反応が先にみたいってことだろ?

えらく自分の技量に自信があるようだが、ホントにできると思うなら書くんじゃないか。

個人的には誰かが死ぬは読みたくないねえ。
838名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 21:15:49 ID:GVe3bCQb0
レオ「まて!俺たちはとんでもない勘違いをしていたのかもしれない・・・」
カニ「お?なんだなんだ?」
スバル「(この始まり方はもしかして・・・・)」
レオ「皆>823のレスを読んだあと、すぐになんだかよくわからない変なやつだと思ってしまった・・・」
フカヒレ「ゴクリ・・・」
レオ「だがそれは違ったんだ・・・>823はもっと違うことを言いたかったんだ」
乙女「ど、どういうことなんだレオ?」
レオ「いいかみんな、>823のレスをよく見てくれ。『つ』という字が4個ある。同様に『き』もだ」
フカヒレ「つよんきよん?」
レオ「そう、これに『す』という字が10個・・そしてローマ字の『s』は日本語の発音の『す』に近いので『す』は合計で12個だ。
    ほかの文字はバグかなにかだろう・・これは削除しておく。すると4の倍数で『つ』『き』『す』という文字が出てくる。
    『4』は漢字で書くと『四』、この字の読み方には『よ』という読み方もある。そしてこの四文字を並べかえると『つよきす』となるんだ!」
姫「ま、まさか!」
レオ「そう!>823はこれだけナゾの長文を残しておきながらも「『つよきす』最高!フォゥウゥゥ!」という気持ちを忘れて欲しくない。そう思ってレスしたんだよ!!」
フカヒレ&カニ&姫「「「な、なんだってーーーー!?」」」
レオ「俺たちはそうとも知らずに>823のレスに釣られてしまった・・・気づくのが遅すぎたんだ・・・・」





スバル&なごみ&よっぴー「「「はいはい、MMR,MMR」」」
乙女「最後がちょっと強引過ぎたな」
839名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 21:36:23 ID:z5gZSzli0
キ、キバヤシ!!
840名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 21:41:23 ID:fhi9VSA80
何か最近このスレおかしいぞ。ホントに皆21以上なんだろうな?

作家の力量はどうでもいいのよ。上手下手は関係ない。重要なのは心構えじゃないの?
既に何度もあがっている意見、「書きたいものを自由に書く」。このことには何の問題もない。
例えレオがウルトラマンになってヒロインを踏み潰す大長編を書いたって誰も止めやしない。好きなだけ書いていい。

だから本当に考えなきゃいけない問題はこれ→ 『書いたものを不特定多数の人の前に晒す』。
目の前にモノを晒された人がどんな感想を抱こうと、どんな反応を返そうと、それは読者が自由にやっていいことだ。

で、>>500の前後あたりで読者の評価についての話になって、「優劣をつけるのはイヤだ」、「作者が低評価をくらうとやる気がなくなる」
って意見あったけど、モノを表に晒してる時点で、それは評価されて当たり前だろうに。ほめてもらうことを前提に晒すなんてのは流石にアホらしすぎるぞ。
評価されることがまず第一の前提。
低評価がイヤなら、自分のHDDの中でだけ置いといて自分だけで自分のSSに酔っていればいい。
841名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 21:43:45 ID:mCzcbQa50
ま、スレの空気を見たかったんだろうよ
842名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 21:54:59 ID:Qwe/N6VM0
>>840
「うpキボンヌ」まで読んだ。
843名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 22:00:47 ID:1nJDPjyx0
>>840
同意。前にも出てきたが、書き手を神格化しすぎ。
不特定多数の目に晒してんだからそれくらい覚悟すべき。
だから別に表彰とかやってもいいとも思う。
どっちかってーとそれでやる気出す人とかもいるだろうしさ。
評価されなかった程度で書く気が失せるんだったら、書かなきゃいいだけかと。
844名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 22:03:22 ID:fhi9VSA80
>>842
「今日中に>>1000までいったらおっぱいうp」って書いたつもりだったんだ。
845名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 22:13:27 ID:jBMRD70P0
神格化してるようにみえるだけじゃね
ま、いろんな人が居るから、いろんな作品が生まれるわけだし
SSAA以外での長文はやめよ〜ぜ
846名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 22:37:49 ID:TedtxdY4O
まあ、ある程度スレが進んだら好きなssや作者を語るという事で
847名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 22:58:05 ID:N00zKWtZO
21以上なのに全年齢SSばっかりっていうのもココのいいとこだと思う。

流石飴クオリティw
848名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 23:05:45 ID:A4VUWLgx0
対象年齢3歳以上のSSキボンw
娘に読み聞かせするwww
849名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 23:09:20 ID:fhi9VSA80
娘といっしょに姉しよつよきすやってろw
850名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 23:11:32 ID:N00zKWtZO
俺ガンガルw

とりあえずフカフィレと姉の話なら平気か?ww
851名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 23:15:53 ID:mCzcbQa50
>低年齢向き
なごみママはひらがなばかりの回があったぞ。
852名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 23:28:16 ID:fhi9VSA80
なごみといえば父親にキャンプ技術仕込まれてたな。
>>848
あんたも娘にサバイバル仕込んでやれ。
853名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 23:39:18 ID:A4VUWLgx0
ザリガニを食うような娘はちょっと・・・
854名無しさん@初回限定:2005/12/27(火) 23:58:12 ID:N00zKWtZO
ペット食べたらめーなの
855名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 00:01:51 ID:g2vy60qVO
なごみ「センパイっ」
レオ「ん?どーした?」
なごみ「私センパイに報告することがあるんです」
レオ「なんだってぇぇぇぇぇ!それマジかよ!?」
なごみ「いや…まだ何も言ってないですって」
レオ「あぁそっか。んで、何の報告だ?」
なごみ「今までセンパイとは線の内側のの人として仲良くさせてもらってきました」
レオ「そうだなぁ。あんなにツンツンしてたなごみがこんなに懐いてくれるとは思わなかったよ」
なごみ「でもその関係も今日で終わりなんです」
レオ「ふ〜ん……えっ!?言ってることがよくわからないんだけど」
856名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 00:09:08 ID:j+1EMqKRO
波乱の予感がするぜ…
支援いるか?
857名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 00:16:25 ID:jldkDPs4O
なごみ「実は……」
レオ「なに?」
なごみ「センパイより大切な人ができたんです!!」
レオ「なんだってぇぇぇぇぇ!それマジ!?」
なごみ「はい」
レオ「ち・ちなみにそれは誰なのかな?」
ガラッ!
フカヒレ「アッハッハッハ〜」
レオ「なっ!?出やがったな!この二次元中毒者!」
フカヒレ「中毒者いうなっ!なごみ〜店に行ったけど居なかったから探したぞ」
レオ「えっ……じゃあまさか……」
なごみ「はいっ!大切な人というのはフカヒレ先輩なんです♪」
レオ「なんですと〜!!」
フカヒレ「アッハッハッハ〜!今まで散々人のことを『猿顔』だの『そのまんま東』だのコケにしてくれたな!」
レオ「いや…最後のは言ってねぇだろ」フカヒレ「まぁいいさ!さてと…なごみ行くぞ!」
なごみ「はいっ♪」
レオ「なごみ!ウソだろ!?」
なごみ「うるさい…潰すぞ!」
レオ「ヒッ!」
フカヒレ「というわけで!さらばだ!」
レオ「ウソだあぁぁぁぁ…」

ガバッ!
レオ「ハァハァ…最悪な夢見ちまったぜ……」
なごみ「センパイ大丈夫ですか!?汗でビチョビチョですよ!」
レオ「あぁ…なごみ…なごみぃぃぃ〜」ガバッ!
なごみ「センパイっ!?朝からなんて元気すぎますぅ〜」
858名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 00:17:45 ID:h2sWTlJ+0
私怨
859名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 00:18:28 ID:jldkDPs4O
携帯はつらい
しかも構想とかなくてポッと思いついたのをいきなり書くのはつらい…
そして定番の夢オチw
860名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 00:20:58 ID:IXaQi1lJ0
>>859よかったな。
夢オチでなかったらお前を殺すところだったぞ・・・
861名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 00:24:47 ID:jldkDPs4O
ちなみにこれは>>848の要望に応えたつもりなので娘に読み聞かせてやってくれ
あと私怨サンクス
862名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 00:44:44 ID:Mn5rCS6W0
>>861
ちょwwコメント控えてたけどふざけんなw
863名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 01:06:53 ID:rbFdL1yi0
>>823です。
スレの空気を悪くしたようだ。
考えすぎていたようだ。
あほが悩むといいことないね。
というわけで、書くことにします。
俺自身が楽しむということを忘れてたっぽい。
やりたいようにやろうと思う。
SSを書ききってやる。以上、長文ばかりすまん。
864名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 01:54:07 ID:3koPDkRg0
>>861
wwwwwwwその要望からこのSSはおかしい
865名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 04:31:29 ID:rbFdL1yi0
>>863です。
書ききったぜー!
前半鬼のように重かったが、
後半激軽!!
いやー書いてて楽しかった!
それじゃ投下します
警告いる?
866二人を別つもの:2005/12/28(水) 04:34:49 ID:rbFdL1yi0
二日前だったかな、乙女さんが事故にあったんだ。
医者は、今日の深夜あたりが山だといってた。
今、病室にいるのは俺と乙女さん。
それにカニ、スバル、フカヒレ、姫、佐藤さん、椰子。
つまり、執行部の面子がそろっている。
「へ、乙女さんは殺したって死なないような人だからな。
大丈夫だろ」
「そうだなカニ。鉄先輩には、悲劇のヒロインは似合わない」
「そうよねえ、対馬クンから乙女センパイを取ったら0だもんねえ」
「エリー、0は言いすぎだよ」
「そうだ、0ってことはないだろ」
「まあ、そんな怒るな坊主。0でなくても1ぐらいは残るさ」
「はは、言えてらあ。こいつ基本的にヘタレだもんな」
「フカヒレに言われたくねえよ」
ドゴッ
「ぐはっ……冗談だろ」
ドサッ

いつもどおり冗談を言い合っていた。
みんなが同じ事を思っていた。
―乙女さんに限ってありえない―
だって事故ったいきさつがあれだもん。
867二人を別つもの:2005/12/28(水) 04:37:03 ID:rbFdL1yi0
「乙女さん。また出たよ。今度は下着泥棒」
「なに、またか?少し多すぎるぞ」
「今、校門のほうに逃げてった!スバルと村田が追ってる。抜刀許可も下りてるよ」
「よし、わかった!レオもあとからこい」

「乙女さん!」「鉄先輩!」
「伊達、村田。犯人は!?」
「あのスポーツカーです」
「どんどん用意周到になってやがるぜ。乙女さん、アレ追えんの?」
「ふん、問題ない。あの程度でわが追撃から逃れようとは……笑止!」

「乙女さんは?」
「おうレオ、見ろよあれ。スポーツカーに追いついちまった」
「わが姉ながら本当に人間なんだろうか?」
「おい対馬。救急車を呼んでおけ」
「命令すんな。でもそうだな、呼んどくか」
「犯人もご愁傷様だな……お、地獄蝶々を抜くぞ」
「え?」
俺たち三人は目を疑った。
乙女さんが空を舞い………落ちた。
「乙女さん!!!!」
乙女さんに駆け寄った。刀を見ると、刃が折れている。
「この前、車を斬った時にガタがきていたのかもしれん」
「これが片割れか?」
「クソ!なんでこんな時に」
「落ち着け。すぐに救急車が来る」
「皮肉なもんだな。犯人のために呼んだはずなのに」
これが事故の全貌。ありえないだろ。
868名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 04:52:58 ID:PzHMC2Iq0
4en
869二人を別つもの:2005/12/28(水) 05:00:16 ID:rbFdL1yi0
「みんなそろそろ帰ったら?」
もうあたりは暗くなっていた。
「うーわ、対馬クン。乙女センパイが動けないのをいいことに、
みんなが帰ったらいろいろする気だわ」
「違いない。こいつ結構ムッツリだからな」
「フカは黙れ!」
ドゴッ
「なんで……俺ばっか」
「まあ、それは冗談として。言われなくとも帰るわよ。ヒマじゃないからね。」
「私も帰るよ」
「あたしも帰ります。ここにいても仕方ないですから」
「ボクは残るよ。レオを監視しなきゃいけないからね」
「このカニ!しないっつってんだろ」
「まあまあ、俺も残るわ。一応こいつが起きるまでな」
「フカヒレか?引きずって帰りゃいいじゃん」
「それも酷すぎるだろ?ていうかカニ。オマエそれされて怒ってただろ」
「ま、いっか別に。乙女さんが寝てるときにレオに襲われんのも嫌だしね」
「だからそんなことしねえよ!!」
いつも通りの俺達だった。
普段と同じような会話。
普段と同じような雰囲気。
乙女さんは疲れて寝てるんだろ。
そんな感じだった。
心電図の音だけがこだまする部屋。
本当ならもっと重たい雰囲気なんだろうけど。
乙女さんじゃなあ。
「乙女さん、早く起きないと、寝たまま誕生日を過ごすことになるよ」
せっかくプレゼントも買ったのに。
安物かもしれないけど、今度は指輪を買ったのに。
870二人を別つもの:2005/12/28(水) 05:02:16 ID:rbFdL1yi0
「ここはどこだ?」
あたりを見渡す。
一本の川が見える。
なかなか大きな川だ。
「川のこちら側は何も生えてないぞ。どこだここは?
向こう岸は緑が茂っているのに」
というか私は車を追いかけていたはずだが。
「いや、待てよ。……たしか私は車に追いついて。
斬りかかったところで」
そうだ、地獄蝶々が折れてしまったんだ。
「困ったなあ。館長から預かった大事な刀なんだが。
ん?………ということはあれか?アレは三途の川というやつか?」
少し落ち着いて考える。
「そうか………私は死んでしまったのか。
犯人を取り逃がしたのは心残りだが。
まあ、日々を精一杯生きていたし、後悔はないな。
よし!そうと決まれば、あの川を渡ってしまうか」
結構距離があるが………。
まあ泳げる距離だ。
行くか。
871二人を別つもの:2005/12/28(水) 05:09:08 ID:rbFdL1yi0
思ったよりも渡るのは楽だった。
いつもより体が軽い。
「ほう……便利なものだなあ。それ…渡河完了」
私は岸に手を伸ばす。
そのとき、何かにつかまれ体の自由がきかなくなった。
「な、なんだ?この黒い影は!?」
これでは泳げない!
「く……離せ!」
影は離れない。それどころか、もっと重くなっていく。
私は川に沈んでいく。
息ができない。
いや、それはそんなに苦しくはないが。
体中が痛い。
締め付けられるようだ。
一度死んだ私にまだ苦しめというのか。
「レオ…………」
最後に一目…見たいなあ。
872名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 05:12:33 ID:PzHMC2Iq0
さらに4円
会社からorz
873二人を別つもの:2005/12/28(水) 05:27:51 ID:rbFdL1yi0
ピーーーーーーーーーーーーーー

部屋中にこだまする音。
一つの命が終わる音。
まさか。
「先生。心電図が壊れてますよ」
「申し訳ないが私達にできることはここまでなんだ。
また、後で来よう」
何を謝るんだ?
壊れてるんだから直せって。
「おいおい、何の冗談ですか?誕生日が命日とかシャレになんねえぞ」
「何言ってんだ、カニ。乙女さんに限ってそんなことあるわけないだろ」
「レオ。現実を見るんだ」
「スバル……お前まで何言ってんだ?
そんな訳ないだろ。ほら、まだ温かいんだ」
俺は乙女さんを抱きしめる。
「レオ、現実逃避は俺の専売特許だ。お前は現実を見なきゃいけないんだ」
「フカヒレ……お前まで。心臓だって動いてるんだぞ」
俺はさらに強く抱きしめる。
「そんなわけがない。乙女さんに限ってそんなことがあるわけない」
さらに強く抱きしめる。
「なんでだ?じゃあこの心臓の音は誰のなんだ」
「それは、お前の音だ。落ち着け。心電図を見てみろ」
言われた通り心電図を見てみる。
「はは、だからこれが壊れてるんだって。ありえないだろ、乙女さんだぞ」
力の限り乙女さんを抱きしめた。
乙女さんはここにいると主張するように。
「おい」

「レオ痛いぞ。少し力を抜いてくれ」
874二人を別つもの:2005/12/28(水) 05:32:13 ID:rbFdL1yi0
「乙女さん!!!」
「なんだレオ、何を泣いているんだ?」
「だって、乙女さんこれ!」
俺は心電図のほうに指をさす。まだ、なり続けていた。
「ま、まさか。ゾンビって事はねーよな?」
「嘘だろ、ありえねえ!」
「なあスバル。俺とうとう現実と二次元との区別がつかなくなっちまった」
驚く三人。
俺だって驚いてる。
「なんだこれは?失礼な機械だな!私の心臓はちゃんと動いているぞ」
「え?じゃあ、本当にこれ壊れてるの?」
「当たり前だ!!心臓が止まって生きていたら私はいったいなんなんだ!!!」
「はは、信じられないや」
「マジですげ―!!ボクも体育会系になろうかなあ」
「まだ信じられねえぜ」
「スバル!これは現実なのか!?」
フカヒレが倒れた。それにしても。
「いったいなんなんだ?お前達は?」
はは、うれしくて涙が止まらないや。
「お前もいつまで泣いてるんだ。まったく本当にお前は私がいないとだめだなあ」
「自分でもそう思う」
「さてと、邪魔者は退散するとしますか」
「え?なんでさ。いいじゃん別に」
「そういうのを野暮ってんだ。しばらく二人だけにしてやろうぜ」
「おい、伊達。そんな気を使わなくても」
「まあまあ、いいからいいから。オレ達は外で待ってるからなレオ」
「ああ、後で行く」
「別にゆっくりでいいぜ」
「悪いな、伊達」
「いえいえ、このくらいで。乙女さんらしくないんじゃない」
875名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 05:38:43 ID:PzHMC2Iq0
>>874 GJ
いい気分転換になったぜ。
ひとつも鬱じゃないな。

レオに会いたい一心で乙女さん復活すつんのかw
流石『花も恥らう乙女』だねorz

>>871>>873の間が強引のような飢餓す
876二人を別つもの:2005/12/28(水) 05:39:19 ID:rbFdL1yi0
「ところでレオ」
「何?乙女さん」
「変な夢を見たんだ。私が川を泳いでいてな。
向こう岸にたどり着きそうなところで、変な影につかまって。
それで、川の底に沈んでいったろころで夢が覚めたんだ」
「その川って、三途の川じゃないよね?」
「私はそうだと思ってたんだがなあ」
「冗談がきついよ。でももしそうだったら渡りきれなくてよかった。
その影に感謝だよ。」
「そうだな。もし渡りきっていたら、今お前とこうして話ができないからな」
もしかすると案外、あの影はレオだったりしてな。
「その影がな。私に抱きついてきて、動けなくなったんだ」
「な!乙女さんに抱きついたの!?許せねえ!!!」
「こらこら、怒ることもないだろう」
「それもそうかな?でも少し納得できないんだけど」
「まあいいじゃないか。あの影はレオだったかもしれないぞ」
「え?そんな記憶ないけど」
「ははは、冗談だ」
もし、そうならレオは私の命の恩人になるのか?
877名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 05:51:41 ID:PzHMC2Iq0
まだ続きあったんか。すまそ。
タイトルの後ろに(1/?)とかつけてくれるとありがたい
878二人を別つもの:2005/12/28(水) 05:52:00 ID:rbFdL1yi0
「しかし、今回ばかりは姉を思う弟パワーのほうが強かったな」
「な、何を急に言い出すの?少し熱でもあるかな?」
「む……私は健康だ!」
「今まで丸二日以上も寝てたのに?」
「何!そんなに寝てたのか?ということは。
………しまった!!七食食べ損ねてる!!!」
「いきなり食べ物を考えるなんて……さすが乙女さん。
そんなことより今日誕生日だよ」
「何!?」
「お誕生日おめでとう!!」
「そ、そういえばそうだな。ありがとう」
「プレゼントは」
「当ててやろうか?」
「え!?」
「指輪だろ?」
「な、なんで知ってるの!?」
「前に言ってただろ。指輪は今度、とな」
「あ、言ったっけ?」
「もう忘れたのか。ついこのあいだだぞ」
「くっそー。今度こそ驚かせようと思ったのに」
「その気持ちだけで十分だ。私はうれしいぞ」
それにもしかすると、今のこの命もレオがくれたのかもしれないんだしな。
死が二人を別つまでというが。
私達を別つことは死でさえも無理だったわけだな。
本当にお前は自慢すべき恋人だな。
879二人を別つもの:2005/12/28(水) 05:57:09 ID:rbFdL1yi0
ああ、終わった終わった。
ああしんど。
いやーSS楽しいなあ。
しかしあほが悩むとホントいいことないね。
さて、この話の後の話「乙女さんの誕生日」行っきマース
880二人を別つもの:2005/12/28(水) 06:02:34 ID:rbFdL1yi0
「「「「お誕生日おめでとう!!!!」」」」
「ありがとう」
最初に蟹沢から受け取る。
「ボクからはこれね。デッドのCD。乙女さんもこれ聞いてデッドに浸ろうぜ」
「ああ、聞くことにしよう。しかしなんだこのCDは?英語ばかりだな」
「乙女さんは演歌専門だからね」
「ははは、次はオレね。オレのプレゼントは新品のフライパンだぜ。
乙女さん料理勉強中なんだろ。だからちょうどいいと思ってさ」
「ありがとう。おいレオ、家に帰ったら早速料理して食べさせてやるぞ」
「う………ありがとう?」
「なんで疑門形なんだ!?」
「あ、ありがとう!!!」
「うん、それでいい。
しかしお前達、本当にありがとう」
「あの―。乙女さん?俺はお前達には入ってないんでしょうか」
「あ、忘れてた。オメ―いつ起きたんだ?」
「えーっと。まあいいじゃねえか!めでたい日なんだ」
「そうそう」
「鮫氷っ、私は別に忘れてたわけじゃないぞ!?」
「いいんですよ別に。慣れてますから」
「そうか?そ、そうだ!お前のプレゼントはなんなんだ!?」
「俺からは。いろいろ考えたんですけど
乙女さんがおにぎりが好きだというので。
ハイ、お米券一万円分」
「きりもみパンチ!!!!」
ゴスッ
「痛ってー。なんで殴るんだよ!?」
「いや、なんか殴らないと負けかと思って」
「儂からはこれだ」
881乙女さんの誕生日:2005/12/28(水) 06:14:22 ID:rbFdL1yi0
「「「「「館長!!いつの間に!!!」」」」」
「はっはっは。気配も分からぬとはのう。お前達!!!修行が足りんのう」
「は、申し訳ありません」
「館長。今日は乙女さんの誕生日なんですし」
「おお、そうだったそうだった。儂からはな。刀を二振りだ。
儂が打ってみたんだが、なかなか骨が折れてのう」
「いろいろ言いたいが。銃刀法違反で捕まりそうだな」
「安心せい。一振りは地獄蝶々が折れたんでな。その代わりだ。
もう一振りに刃は入れとらん。それと、刃を入れとらんほうが真打だ」
「ありがたく頂戴いたします」
「うむ。しかしな、困ったことが一つだけあるのだよ」
「まさか、呪われているとか!?」
「ゲームじゃねえんだ!そんな訳ねえだろ」
「実はな、自分で言うのもなんだがなかなかの名刀だ。が、まだ名がないのだ。
鉄。お前が名を考えてくれ」
「えー!!乙女さんネーミングセンスないですよ」
「お前失礼だぞ!!!………それでは………こちらの一振りは『黒影』。
こちらの、地獄蝶々の代わりの一振りは『獅子丸』で」
「なかなかいいのう。してそのこころは?」
「獅子丸はレオから。そして、黒影は。
恥ずかしい話ですが夢に出てきたものから取らせていていただきました」
「はっはっは。気に入ったわい。なかなかセンスあるではないか」
「ええ?そうか?」
「いや、いいんじゃねえか」
「ボクだともっとかっこいい名前にするね」
「ちょっと黙ってろカニ」
「家宝とし大切にいたします」
この黒影は何も斬れない刀。
しかし、私とレオをつなぐ刀だ。
…………永遠にな
882乙女さんの誕生日:2005/12/28(水) 06:20:33 ID:rbFdL1yi0
さて、880タイトル変え忘れたなあ。
まいっか。
PzHMC2Iq0さん支援サンクス。
えっと、俺が考えてたんは、
乙女さんが臨死体験したのは、心電図が止まってから起きるまでの間って感じ。
さーて、次は何を書こうかな
883名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 06:43:35 ID:kU4BnWMP0
>>866-882
死んでない!死んでないよ乙女さん!

乙!そしてGJ
884名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 07:08:35 ID:rbFdL1yi0
この後カニは体育会系になりましたとさ
めでたしめでたし
885名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 08:43:34 ID:IXaQi1lJ0
GmJ!
886名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 08:45:14 ID:IXaQi1lJ0
しかし疑問形なんて単語どうやったら変換ミスるんだ
887名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 08:45:19 ID:p97jZiZd0
>………しまった!!七食食べ損ねてる!!!」
乙女さんとルフィを重ねるのはイマイチ あそこまで見境無しじゃないだろw

まぁGJ SSなんて作者の自慰なんだし、かいてかいて書きまくれ。別に金払ってるんじゃないし読み手のことなんて気にするなw
888名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 08:49:32 ID:IXaQi1lJ0
でもカネは払わなくても時間は取られてるからな
俺の年収から計算すると時給は1日8時間労働として3000円以上になる
けっこう貴重なんだぞ
889名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 09:02:12 ID:kU4BnWMP0
俺がつよきすに費やした時間≒100時間
100時間/8時間=12.5
すなわち12日と半日
一日8時間労働3000円換算にすると
3000円*12.5日=\37500

実際にはもっと使ってるからおおよそ4万前後か
つまりつよきす4本分ほどか
890名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 09:10:59 ID:IXaQi1lJ0
ちょっと待て
俺が書いた
>1日8時間労働として3000円以上
ってのは時給が3000円ってことだぞ

>>889の計算とは関係ないのかもしれんが
891名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 09:27:15 ID:p97jZiZd0
時間なんていくらでも隙間に作って読めるしどーでもいいよ。 最近は携帯で外で読めるし。

さて、要芽姉様の誕生日SSもあった事だし、31日の姫、1日のねぇねぇの誕生日SSクルー?
892名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 09:42:07 ID:/P/d+mpd0
わかった、わかった
娯楽を自給換算するなんて みみっちいぞ
>>882
GJ!!をやりたいところなんだが、地獄蝶々が折れるという設定が(ry
ということでGJ!
893Seena ◆Rion/soCys :2005/12/28(水) 12:24:30 ID:lDVXyfxq0
ボツネタ投下〜
894名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 12:26:11 ID:lDVXyfxq0
「うー…いてててて…」
腰のあたりの痛みに目を覚ます。
あれ…俺、気絶してた?

辺りを見回してみる。
土の壁に囲まれた、直径5メートルほどの
丸い小部屋(?)に俺はいた。
上の方から明かりが差し込んでいる。
見上げれば、真っ青な空。

…どこだ、ここは?
痛む腰をさすりながら
俺はふらつく頭で何が起こったのか思い返した。

今日は烏賊島の合宿2日目。
食料探しでペアを組んだ祈先生は
担当になった山が苦手なので浜辺においてきて
俺は一人で山の中に入っていって
食材を探して柵を越え道からはずれ、藪の中に入ったところで…

落ちたんだ。この、穴に。

今一度、穴の底から見上げてみる。
高さは…6、7メートルはある。
壁は切り立っていて、とても登れそうにない。
穴の入り口から、半ば朽ち果てた梯子が
2メートルぐらい降りたところでポッキリ折れていた。
どうもかなり以前に人為的に掘られた穴のようだ。
戦争中に作られた防空壕とか、だろうか。
いや、そんなことはどうでもいい!
上に向かって、俺は声を張り上げた。
「おーーーいっ!誰かーーっ!!」
895名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 12:27:57 ID:lDVXyfxq0
「んー、食材はこんなもんかな。
 後は対馬くんだけね」
「それにしても…対馬くん、遅いね」
浜辺では、すでに食材を集め終わった生徒会メンバーが集まり
そろそろ調理を始めようか、というところだった。
「祈先生、ちゃんとペアで行動してもらわないと
 こういうときに困ります」
乙女の小言に、祈が少しうなだれる。
「…申し訳ありません」
「あら、やけに素直ですね、祈先生」
いつもなら、こういうときは聞き流したり話をすり替えてしまう祈だったが
今回は力無くうなだれるだけだった。
「どーせレオのことだから、何も見つけらんねーで
 『困ったなー、もう戻ろうかなー、でも姫に良いところ見せたいしー』
 とか言ってウロウロしてんじゃねーの?」
カニが冗談を飛ばすが、誰も笑わない。
スバルが立ち上がる。
「それにしても、遅すぎるぜ…
 確かレオは山の担当だったよな?
 姫、オレちょっと探してくるわ」
「待って、伊達くん。闇雲に探しても
 この島は結構広いわ。一人では探しきれないわよ」
「まったく、世話のかかるセンパイ…」
「うるせーぞココナッツ!
 お前は岩場でイソギンチャクに呪いでもかけてろ、な?」
カニのいつもの悪態に、エリカは何か閃いたようだ。
「…呪い…
 そうだわ、祈センセイ、得意の占いで
 対馬クンの居場所はわかりませんか?」
「呪い、という言葉で私を連想されたのが
 ちょっと引っかかりますけど…
 やってみましょう」
896名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 12:47:07 ID:lDVXyfxq0
「おーーいっ!誰かいないかーーっ!」
叫んではみたものの、よく考えたら
山に入ったのって俺だけなんだよなぁ。
時計を見る。とっくに、集合時間は過ぎていた。
時間が過ぎれば、心配して探しに来てくれるかもしれないが…
果たして、この場所がわかるだろうか?
とりあえず、自力で脱出する方法がないか
使えるものがないか探してみるか。
辺りを見回してみると、土の壁の一ヶ所が
妙にえぐれている。
手で探ってみると、ボロボロと壁は崩れ
その背後にポッカリと暗闇が広がっていた。
…なんだ?…横穴?
どうも長年の間に入り口が崩れて
横穴を隠してしまっていたらしい。
そりゃ、こんな縦穴だけじゃ防空壕にはならないよな。
横穴は、腰をかがめれば何とか入って行けそうだ。
縦穴は登れないが、この横穴が
どこか別の出口に繋がっているかもしれない。
誰かが助けに来たときの目印に
ネクタイをほどいて縦穴の底に置くと
俺は横穴の闇の中に進んでみた。
897名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 12:47:55 ID:JdpSpkBFO
つ@
つ@
つ@
つ@
898名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 12:51:13 ID:lDVXyfxq0
少し進んでみて気がついた。
明かりがなくちゃ奥の方は真っ暗なんだよな…
今はまだ、縦穴に差し込む日の光が
後ろから照らしてくれてるけど…
やっぱり引き返そうかと思ったとき、足先が何かに触れた。
見下ろすと…ビニール袋に入ったライターと…
たいまつ?のようなものが落ちていた。
…誰かが、いるのか?
明かりを灯しながら、俺は先に進むべきか悩んでいた。
899名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 12:52:42 ID:lDVXyfxq0
「どなたか、ナイフを貸してくださいな」
祈がみなを見回すと、乙女がナイフを手に進み出る。
「ありますが…何に使われるんですか?」
「ここには道具がありませんから」
「?」
「あと…お鍋に水を張ってくださいな」
言われたとおりに鍋に水が張られると
祈は海を背にしてその前に立ち、厳かに告げる。
「では、始めますわよ」
左手を鍋の上にかざすと
右手に握ったナイフで、その白い掌を切り裂いた。
「ヒッ!?」「ちょ、何を!?」
驚き制止しようとする声も
すでに精神集中に入った祈の耳には届かない。
鍋の中の水に、パックリと開いた傷口から血が滴り落ち
目を閉じた祈がささやくように呪文を唱え始める。
『…分かたれたる血肉、今示せその主の在処…』
水面で、水と混じり合い薄れかけていたその血が
祈の呪文とともに、意志を持つかのように一カ所に固まり
つ、つ、と…水面を移動していく。
血は…鍋の縁にたどりつき、そこで止まった。
「…あちらの方角に、対馬さんはいらっしゃいますわ」
目を開いた祈が、血が指し示した山の一方を指さす。
「す…っげー!祈チャン、魔法使いみたいだぜー!」
「祈先生、傷の手当を」
皆が驚き、感心する中で
祈は複雑な思いでいた。
(…つい最近、対馬さんの精を受けていたので術は使えましたが…
 あの日、対馬さんを求めたのは、こうなることを
 無意識に予見していたからなのでしょうか…)
何か不可思議な運命に弄ばれている。
そんな考えが、祈の頭から消えなかった。
900名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 12:53:48 ID:lDVXyfxq0
結局、俺は横穴を進み続けていた。
はじめは土のトンネルだったが
すぐに硬い岩をくりぬいたトンネルに変わり
それとともに天井が高くなって
腰をかがめなくても普通に歩けるようになっていた。
腰が痛かったから、かがまなくてすんで助かったけどね。
しかし、あの高さを落ちてたいしたことがなくて良かった。
…祈先生、海岸に残してきて正解だったかも。
もし、あの穴に祈先生が落ちていたら
もっとひどい怪我をしていたかもしれない。
あー、でもこの洞窟探検を
二人でしてみたかった気もするなぁ。
梯子がちゃんとしてたら、二人で降りてみて
『しっかりついてくるんだよ?』とか俺が言ったりして…
最近、あの人のことばっかり考えてるよな、俺。
初めての人だったからとか、素晴らしい肉体だったからとか
それだけじゃない気がする…

しかし、どこまで続いてるんだ、この横穴?
時計を見る。
横穴に入って、もう15分は歩いている。
一本道だから迷うことはないけど
果たしてこの先に出口があるんだろうか?
まあ何もなきゃ引き返せばいいんだけど
あまり進んでしまうと、助けが来て俺を呼んでも
声が聞こえないんじゃないだろうか。
っていうか…
みんな、俺のこと探してくれてるのかなぁ。
俺がいないの気がつかないで
飯食ってたりしないだろうか。
…いや、よもやそんな
フカヒレみたいな扱いはされまい…よな?
901名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 12:57:31 ID:2NcVnWzq0
まぁ俺が一番どうかと思うのはフカヒレの姉とか本編に出てきてないキャラを俺設定で出しちゃうことなんだけどね支援
902名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 12:58:18 ID:Mn5rCS6W0
>>901
よせ
また荒らし扱いされるぞ支援
903名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:01:09 ID:lD0vOKGc0
ていうかまだ次スレ立ってねえぞ。
没ネタなんて作品の体裁を為してないものが許されるのは、スレ埋めだからだろ。そのスレ埋めがまだはじまってねえ。
904名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:03:42 ID:lDVXyfxq0
「祈先生…大丈夫ですか」
乙女が心配そうに祈を見る。
その手には先ほどの水を張った鍋が持たれたままだった。
「…大丈夫、ですわ」
そう言うものの、祈の顔色は悪い。
レオを探して山道に入ったプレッシャーと
道に迷う度に、先刻使った術を繰り返すために
血を流していたことが
祈を激しく消耗させていた。
「…伊達、鍋を持ってくれ」
「?うぃっす」
「祈先生、私におぶさってください」
「え…い、いいですわよ、そんな…」
「馬鹿な弟を探すために、血まで流していただいているのです。
 これぐらいは、させてください」
「…わかりました。お言葉に甘えさせていただきますわ」
しゃがみ込んだ乙女の背中に
祈が覆い被さったときだった。
「むっ!?」
「…鉄さんに呻かれるほど
 重いつもりはないんですが…」
「いえ、そうではなく…
 何者かが今、あちらの方角を
 すごい速度で移動していきました」
乙女が見据えた方角を皆が見つめる。
「何者か、って…ここ、何かデカイ動物とかいたっけ?」
「何かまではわからん。かなり大きな気配だったが…」
乙女の言葉に、少しの間、全員が不安に駆られ
黙り込んでその場にとどまっていた。
やがて、背負われた祈が口を開く。
「先を急ぎましょう。何か…妙な感じがします」
905名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:04:59 ID:Mn5rCS6W0
それもそうだ支援
こんな俺たちにはボツネタで十分だ支援
906名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:05:47 ID:lDVXyfxq0
じゃ、やめときますか
907名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:07:42 ID:uzonVe1H0
いや、ここでやめられるのも嫌だ。
908名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:14:30 ID:Mn5rCS6W0
まあ強制はできんよ
今までお疲れさん
909名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:19:12 ID:BU0uJJWx0
あーあ…面白そうだったのに…
910名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:24:15 ID:BU0uJJWx0
埋めるか
                            __,-^^\
                         __,-^^     \
                     __,-^^    __,-,   /
                  _,-^^    __,-^^ /.   /
                   |    __,-^^    /   /
       .(⌒`⌒')      |_,-^^     ∧∧  /;";:+,;`;:*,;:
       .|    .|             (;゚Д゚);><`,・,、
       ...|._l_l__|            (|⊂  ;:`;:";+  ,;\
       リノソノ )) i             / |>>1|.    ;  |
 ___  |l、ヮ゚ |l i ミ..         /  ∪∪    ,,;;.   |
 |l,、,、,、,、├⊂i允(つリ          /   /    _,-^^   .|
      (( 〈|_ヽ> )) ミ        /   /  _,-^^    _../
       .  しヽ.)           /   /_,-^^    _,-^^
                      /        _,-^^
                     \     _,-^^
                      \_,-^^

911テンプレ案:2005/12/28(水) 13:25:01 ID:lD0vOKGc0
「きゃんでぃそふと」から好評発売中の「姉、ちゃんとしようよっ!」
「つよきす」のSS&AAネタ投稿スレッドです。

★保管庫
きゃんでぃそふと SS&AA保管庫 (過去ログも保管)
ttp://yellow.ribbon.to/~nechan2/
★前スレ
【姉しよ】きゃんでぃそふと SSAAスレ7【つよきす】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1133845180/

★本スレ
きゃんでぃそふとスレ97
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1134159524/

★関連・過去スレ
こんな柊姉妹は嫌だ!3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1121685205/
姉、ちゃんとしようよっ!Part13
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1132654984/
つよきす(きゃんでぃそふと)Part108
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame2/1135733021/

★過去スレは保管庫の中にミラー有り
912名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:25:31 ID:Mn5rCS6W0
>>910
いやまて、次スレがまだのはずだw
テンプレはそのままでいいとしても。
残り容量的にはどうなんかね
913名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:25:49 ID:BU0uJJWx0
    '´,  `ヽ
    !爪リリ从)ゞ
   ノwリ゚ ヮ゚ノル    くるくる〜
    ⊂)个iつ
 (( ⊂《/_|j〉  ))
        U

      _
    '´,  `ヽ
    !爪リリ从)ゞ
   ノwリ^ヮ^ノル   ニコッ
    ⊂)个iつ
   .  く/_|j〉
       し'ノ

      _
    '´,  `ヽ
    !爪リリ从)ゞ
   ノwリ#゚ ロ゚ノル
    ⊂)个iつ
   .  く/_|j〉
       し'ノ
 オラよこせよGJ、まるで妖精だったろ?
914名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:26:56 ID:Mn5rCS6W0
>>913
GJだけどっ、GJだけどぉっ、次スレがまだなの〜
915名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:27:00 ID:lD0vOKGc0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ きゃんでぃそふとSSAAスレの星5つの誓い
┃1つ、スレはむやみに上げない
┃2つ、作者への感謝を忘れずに。読者への感謝を忘れずに。
┃3つ、SS投下とのリアルタイム遭遇では支援を推奨
┃4つ、気にいらないからって荒らさない
┃5つ、荒らしにストレートに反応しないこと

┗━━━   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ━━
     _ < ここはテンプレの村です      、,
   '´,  `ヽ\_________     '´ '`´ ゙ヾ
   !爪リリ从)ゞ                   { ソ从从シ}
  ノwリ゚ ヮ゚ノル   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    メ(リ;-__-ノリ
   ⊂)个iつ  既にセリフが     \  ノ,'くj `i´lヽ
  .  く/_|j〉  パターン化しちまったな>((  ll_ハ_iJ
      し'ノ    ________/  ゙  i_7、」
916テンプレ案3:2005/12/28(水) 13:27:46 ID:lD0vOKGc0

        _)___
      '´  ヽ_ヽ
      l、lノノ八l )  <柊家の長女、皆のお姉さん
   ´\ リl|.゚ ヮ゚ノ<⌒> 柊雛乃である。
  ( ● ⊂[ .ヽソ/ ]⊃  .疑問にずばり答えてやろう
.   ヽ/ .└|--|┘
.      . ノl__」
Q、職人さんのSS投下最中に張ってある支援とか、C、私怨etcってなんですか?荒らし?
A、うむ。あれは総じてしえんと呼ばれるものである。
世の中には荒らし対策用の連投規制なるものがあってな。時間によるのだが、
だいたい3回くらい連投すると、規制がかかってしまうのじゃ。これにかかると職人さんが、
続きを書き込めなくなってしまうのでな。すれ住人による手助けが必要になってくるわけじゃ。
お主がりあるたいむで 職人さんに出会った時には、是非支援をして差し上げるが良い。
Q、スレにあるSS、AAだけじゃもの足りないです。
A、で、あるか。お主も欲張りな奴よのう。そういう奴のために>>1に書いてあるように、
過去すれのSS、AAを集めた保管庫というものがある。
保管庫の中の人に感謝を忘れずに読みふけるが良い。それでも物足りなければ、
いっそ自分で書いてみるのも我的には面白いと思うがのう。
Q、お嬢ちゃん賢いねー。ほら、キャラメルをあげよう。
おぉ・・・これがまた美味でな・・・って違うわ!我をあなどるでないぞ
         __
           | |  ̄ `ヽ
         ||_    ` 、 粛清……淘汰……
        __)_∩ `ヽ    l
      〃 ,^i^ ヾ  l   i
     i ,ノノ八)〉  i   i ガッ
 .    ゙ヾl#"-ノゝ  l .人_∧∩
      /ヽソ _ン. ノ<  >Д´)/
       l_/r==l l ´-‐'∨   /
       く/l_ゝ
917名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:28:47 ID:2S/ioUcX0

                    凡_凡
                 /|   |\
                   |デッド| 
                    | シャツ .|
                ────○───
 |                   _ 。O
 | `ヽ             '´,  `ヽ
 |リ从リツメタクシテスマンカッタ  !爪リリ从)ゞ
 |゚ ーノ オワビニフンパツシタカラ ノwリ*´ヮノル ____
 ⊂l)}              〈(lつiつ./ / /|
 |人!          .    く/,_|> | ̄ ̄ ̄|  |
 |'ノ                 (./J   |ForYou|/
                        ̄ ̄ ̄


                   _
 |                 '´  `ヽ
 |                !爪リリ从)ゞ ____
 |  サッ           ノwリ*´ヮノル/ / /|
 |彡               〈(lつiつ | ̄ ̄ ̄|  |
 |                く_7ノ_)  |ForYou|/
                          ̄ ̄ ̄
918テンプレ案4:2005/12/28(水) 13:29:12 ID:lD0vOKGc0
  【投稿ガイドライン】
1.テキストエディタ等でSSを書く。
2.書いたSSを30行程度で何分割かしてひとつずつsageで書き込む。
 名前の欄にタイトルを入れておくとスマート。
 なお、一回の投稿の最大行数は32行、最大バイト数2048バイトです
3.SSの書き込みが終わったら、名前の欄に作者名を書きタイトルを記入して、
 自分がアップしたところをリダイレクトする。>>1-3みたいな感じ。
4.基本的にsage進行でお願いします。また、長文uzeeeeeeと言われる
 恐れがあるため、ageる場合はなるべく長文を回した後お願いします。
5.スレッド容量が470KBを超えた時点で、
 ただちに書き込みを中止し、次スレに移行して下さい。

6.書き手の方々へ。
 心構えとして「叩かれても反応が無くても泣かない」位の気概で。
 何を書こうが作者の自由。どんな反応を返そうが読者の自由。
 的確な感想・アドバイスレスをしてくれた人の意見を取り入れ、更なる作品を目指しましょう。


★保管庫
きゃんでぃそふと SS&AA保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~nechan2/
919名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:29:56 ID:2S/ioUcX0
                              _   ギリギリギリ…
                          _ ;'´   `ヽ;
                         '´.   ヽソリ从 i;
                        l # ノリ从ロ" ル);
   ∩  ∩               .   ノノノiw| ノ ,i`i´} |;
   ★─★ .  ∩  ∩           |l __,(ノ |l_ ll;
    ____  ○─○           く |__l|(^(^/;
   /;;::;:;;;;;;;/\                しし
 /| ̄ ̄ ̄|\/  ∩  ∩
   |ForYou|/    ●━●

【Dカップブラ白黒星3点セット】                              _   ギリギリギリ…
                          _ ;'´   `ヽ;
                         '´.   ヽソリ从 i;
                        l # ノリ从ロ" ル);
   ∩  ∩               .   ノノノiw| ノ ,i`i´} |;
   ★─★ .  ∩  ∩           |l __,(ノ |l_ ll;
    ____  ○─○           く |__l|(^(^/;
   /;;::;:;;;;;;;/\                しし
 /| ̄ ̄ ̄|\/  ∩  ∩
   |ForYou|/    ●━●

【Dカップブラ白黒星3点セット】
920名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:32:02 ID:9PUNLfYh0
           __,.-、__,._,r- 、-ー ' ´ ヽ
       /`ニ´ `>'´ /´ / ,  / ィ' ト、_ _ _
    _,.-ー' 二ニフ´/   {  /、 l  {  {l レヽ ヽ、j
   /   r'7´{ /__{   |  ,| { {  !  !リ彡ハ  !|
   {   {/{ i/ >ミ! | {  ハト!、! {  |`"ヾ!|  {'
    }  y{  | lY {  { 从_ハ、{ト 、ト、} ノ!  } !  ハ、          , 、
    |   l!  !ィ { j .ハ |{リtjy';}`ゞリヽト!  ノソ } i {        __,. ' ,ノ
    }   }  ハヽt}   !、!ハ. ` ゙`    ィニfリト,/ィ´ ハ    ,r‐'`´__/´ 
   /!   ト'´ ハ ソ  | {         {rソ'>ツ/ },ハ ,ハj  / `7ヘヽヽ, おやぁ〜?
  /ィ {   ヽ,./ ヽ{   l{   ト 、   r' `/f'´ ノ' /   ` i´ i r' 〉 〉 >' おやおやおや〜?
  '{/!`7' ̄∧ __/!|  ハ  ヽ_ `>'  / ハ/      {  ``ー-'<、
  リ {/´  /-'< |} } |、ト、 `''´,. r'´ ,   ,{       l` `"テr‐ ‐‐'
   /  /´   `ト! ! vx<`` ´ |  }  ノ ハ      }   l |
  ム' ´         { い { ヽ}   j } l /}/ ソ、     |    !
 j __`ヽ 、      ヽ|ヽ}  !   /レ'! / ノ   `ー、_  }    |
 |´ ``ヽ ヽ 、-、     ヽト、| / }リ|/    / / /`ソ      !
 !     `` 、``ヾ, ー-- 、__>'r-'´  {   / / /   {     !
 }        `}、/`"´  ̄´くRヽ   ヽ  / { /    !      }
 |         i'      ヽ'´ハ   ヽ/ ! {``> - 、_     /
 l         {       }  }、   } { ! /    `ヽ、/
 !            !        !   {   ト'、_レ
 |          {        }    |   ノ
921名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:32:44 ID:lD0vOKGc0
テンプレこれで次スレ立てても良いか?
922名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:33:19 ID:9PUNLfYh0

    _,..-―-.、                    \<>ヽ、
  ,..:'´.:.:.:.:.-.、|}:`≡=、               ヽ.<>ヽ
. /.:.:.:.:.:.:.:.、:`ヽ、.:rミミ/`7ー-.、__       `、<>ヽ
イ.:.|.:.:l.:.:ヽ、ヽ,坏j:|,ルヘ. /::::::紀:/ /`i         `、<>ヽ
.|l:.l.:.:.:\:.:.`メ゚‐' l:|::l | ∨::風::::/ / ̄ `ー-- 、    `、<>ヽ
八:ヾ..:.:代! ヽ _ リ::}|へ、::::::{. {__     `丶、_`、<>ヽ-、
  ヽト、.:j`:ーr-´-任lノ    `‐┼し'′ `>、____/_ヾニツ /
   jヘヽト、ミ`ヽノL/      `ー-ァ'´::::::::::::::::::::::;::-‐'´.:`ヽ__,仆、
     ヾY ニニhヘ|::|::.  ノ  _,. -‐'ニ二二二_ <. .:.:.:.:.:.:.:.:ト、)ニ彳
       | ニニ}ノ !::|`"´  ,'´          `ヽヽ. :.:.:.:.:.:| ヽ.三ヽ
      ヽ ̄フ |:::|  、 |          ,. ‐' ´ ̄`丶、.:ノ   ヽ三ヽ
.       `、 ∨l/|ーrヘ、ヽ、_        /        `>'´ ̄`ヽ. ヽ
          !  |::::::lー′ ヽ_ム`ヽ、   /         /\    ヾ`゙丶、_
        l  !/j      \:::::\ !          /  /`ヽ.   \:::::::`丶、
         ヽ、_ノ          ト、:::::`Tー--- 、,  /  /     l     ヽ:::::::::....
                    |::|::ヽノ       `ヾ、/    /     ヽ::::::.::.:..
                   |::|:::∧        ヽ、 /       `;:::::.::....
                        |:厂.:.:`、           ヾ´            }::::::....
                       ` ̄ ̄´ヽ.         |            ,'::::::::....
                          \         !         ノ:::::::::::....
923名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:34:46 ID:9PUNLfYh0


      _,__..-==;;;;ミ;;,,_,;;ュ、_
  _,,;;=コ^-    ‐´´  ´ ~'''-ミ、
   ,/             `.λ;ヽ、
 ,/            ,,_-ヘ゛,  ヽ、
.,/    ,i    、  、 ;;_ゞ     ヾ,'
..7 il   l   1 ,} r〉ゞヘ,ヾ│     i
.;|イ:|!l| ハ|、 i N i1ヘ ゞ i|i .ヘ ´   __ .i.|
.`| | !i.| ヽハ.! ((ヽ((( N(.ヽ、  (ンヘ ii
 1!`│ 1, W、ヾ,「ン,-ェ‐ュ=、^n .ソ彳!| 
. ‖ `i  トゞイ.ュ,ヽヘ   ~   .| ! |ン'/
  `lゝ.,、ヘ`´ ,`ヾ      .|.!. ~ .|
    ^1.ヘヽ. 丶       |!,!,、,/,i;;、_
     ' ゙l1 .\  --‐''  /|.! | ヾノ ーニュ,,
       li.、 i ヽ,   / ,!!! |′7/ヽ ,__ヾミェ,,
       ヾ;、.!, `ンソ~ヘ,  /ii. | //  ,/ ,__ゞ、))ゝ
        !!! ト'~ / / .|i) ,fl〃 //  ,/  /   ~~~ヾ、、
      ,,='' .トi)|ヽ/ / ;;,,|.! ノレ‐ソ/‐'''/  ./        ヾ、
     ,/   ゞ, / /_ `'.' Y〃__/  〈         `

924名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:36:07 ID:4RL3NUno0
よし、「>>1乙女」と
       _        _
     '´,   `ヽ    '´   ヽ
     |ニfノ从从リ   ((ハヽ从 l  それは地道な洗脳だな姉者
     ル(i ´_ゝ`リ   i、´<_` |i)
    f(つ/ ̄ ̄ ̄/ /i`i´lヾ
 ̄ ̄ ̄ヽ/ FM-V/ ̄ ̄(l[_ノ ̄ ̄ ̄
925名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:38:19 ID:4RL3NUno0
       _    お前達おはよう、そう眠そうな顔をするな
    '´,   `ヽ 今日は材料も揃っているので味噌汁を作ってやろう
   |ニfノ从从リ
    ル(リ゚ -゚ノリ        ____
    く)公iつi!=====  ./∈∋∇ ./l
     く/_|j〉      /⊂⊃彡 .//
  .    し'ノ      l二二二二l/

       _
    '´,   `ヽ
   |ニfノ从从リ     乙女式デスバウンド!
    ル(リ|#ワノリl|| l | i
     ヽ(ヽノ) l| ! | i|
     .く/_`(r 、!l| ! | i|
  .    (_ノ  \|i!| |;
926名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:39:05 ID:4RL3NUno0

       _
    '´,   `ヽ      我が地獄蝶々に斬れぬものなし!
   |ニfノ从从リ
    ル(リ|^ヮ゚ノリ       __  __
    ⊂)公iつi!===== /∈∋  ∇ ./l
     く/_|j〉    ./⊂⊃  彡 .//
  .    し'ノ     l二二   二二l/

       _
     '´,   `ヽ    素晴らしい1日はおにぎりから始まるぞ
    |ニfノ从从リ
     ル(i|゚ ヮ゚ノリ .,.-           __
       く)个iつ (■,,)     ∝   ⊃
      く/_|j〉           ∇ ∵  /l⊂
      し'ノ        ∠   l二二  ∴∩彡

927名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:39:42 ID:p97jZiZd0
うえ まじっすか。 途中で停止なんて・・・lD0vOKGc0が俺ルールで変なこと言うから・・・
誰が没ネタの投下普通に投下ダメとか言ったよ・・・ まじふざけんなよ・・・
928名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:40:02 ID:jXrEcjUZ0
       _
    '´,   `ヽ  蟹沢が言っていたぞ、それは照れ隠しだと
    |ニfノ从从リ  黙って食え!
 . .,.-ル(リ#゚-,''´ `´ ゙ヾ
 (■,,)と)公リ_   ; !
   .  く/_lj∩i、l)゙wwv'
     (ヽ__)___ノ
929名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:40:34 ID:lD0vOKGc0
次スレ立つ前から埋めんな。空気嫁。

【姉しよ】きゃんでぃそふと SSAAスレ8【つよきす】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1135744483/

勝手に立てました。勝手にテンプレも変えました。気に障ったならホントごめん。
930名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:41:37 ID:jXrEcjUZ0
                    /ゴロゴロゴロ…\

       _    お前達おはよう、今日は嫌な天気だな
    '´,   `ヽ すぐに作れるおにぎりで我慢してくれ
   |ニfノ从从リ
    ル(リ゚ -゚ノリ.,.-
    〈(lつiつ(■,,)
     く/_|j〉
  .   し'ノ

                    /ガラガラガラ\
                    /ピシャーーン!\
       _   
    ;'´,   `ヽ;
   ;|ニfノ从从リ;
    ;ル(リ;"ロノリ;
    ;,<{つロO_ギュゥゥゥゥゥゥ!!!!
     ;く/_|j〉;
  .    ;し'ノ;

       _
     ;'´,   `ヽ;    スマン、少し小さくなったが食べてくれ
    ;|ニfノ从从リ;
     ;ル(リ゚ -゚ノリ;
       ;く)个iつ△ ←硬度10
      ;く/_|j〉;
      ;し'ノ;
931名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:45:21 ID:jXrEcjUZ0
          、, _,.、
          '´   ゙ヾ
         l イ从从ゾ
         l リ *´ヮノリ <センパイのパンツ♪センパイのパンツ♪えへへっ
      ))))) .|⊂li , )つΣ|
         ノリ く/_|j〉リ
         )))))〈_jノ'

932名無しさん@初回限定:2005/12/28(水) 13:46:34 ID:jXrEcjUZ0
【セクシャルアトミックバスター(Lv3)】
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              ○       li、∀゚*ノ)メ>v-..,,_
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     キタ━━━━━━━日、_//i;;;i:::::/-'C" 彡i.,,...二>○━━━━━━━!!!!
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         从        _,........,J;';;::':-Z..>''"○               ○
      Σ '´   `ヽ  ,.-'"''' ,"i l   ̄二 ̄l    ○
        i ソノリ从リ   i,,. 〉-へ..,, ヽ__i";:=ミi          ○
       (リ ;゚ロ゚ノ   "ミ;,..⌒ケ ̄ |,.ヽ  ノ)
        ⊂}i || l{つ     ヽニ" L、  ト√,,"〈_○
         ノ'个ヽ ○  _..ノミ ,,...」  ヽiミ彡/i
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933名無しさん@初回限定
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【姉しよ】きゃんでぃそふと SSAAスレ8【つよきす】
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