Kleinシロップより発売された意欲作 姦禁
本作では最近の代わり映えしないエロゲーとは一線を画すさまざまな斬新な試みがなされている。
最初にCDを入れ、インストーラーを起動してゲームをインストールする。
このときに過去作の紹介や自社の関連商品を広告として表示させるソフトがあるが、別ウインドウで表示したり、
無駄に画像を使ったりしたものが多い。
姦禁の場合、今まで誰も考え付かなかった「インストーラーのタイトルバーを広告スペースにする」という手法を取ったのだ。
無駄にリソースを食うことなくシンプルでしかも誰の目にもつく手法である。しかも、自社製のソフトの宣伝ではなく、他社製のソフトの宣伝をしているのだ。
この手法は、広告スペースの販売や、メーカー同士がお互いに他社のソフトを宣伝すると言った展開が期待できそうである。
さて、ゲームでの演出だが、この作品ではコンシューマー作品を参考にして作られている。
テキストを読んでいくとどうしても中だるみしてしまう。そこで、テキストに仕掛けを施すのだ。
テキスト中にあの大ヒット作「ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険」で使われた演出を取り入れた。
ttp://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%88%E8%A7%A3%E6%98%8E%E3%81%BE%E3%81%A7%E4%BB%AE%E7%BD%AE%E3%81%8D&lr= この仕掛けによってユーザーは新鮮な驚きを受け、プレイにまた集中するようになるのだ。
また、テキストとキャラ立ち絵を意図的に一致させないようにして、今流行の脳を鍛えるといった仕掛けもしてあるのだ。
単なる抜きゲーにとどまらないこのゲーム。是非手に取っていただきたい。