「あーっ! また、えっちなゲーム買ってるー!」
「い、いいじゃんかよ、別に」
「もう、そんなにえっちなの好きなの?」
「お、男は誰だってそうなんだよっ!」
「しょうがないなー、全く。お姉ちゃんが見せてあげるから、今日はがまんしなさい」
「な……!? ね、姉ちゃんの裸なんか見てもしょうがないだろっ!」
「ん? 誰が裸なんて見せるって言ったの〜?」
「へ?」
「私は秘蔵のえっち本コレクションを見せてあげるって言っただけだよ?」
「んな!? ね、姉ちゃん、そんな本持ってんの!?」
「いや、お父さんのやつ。熟女ものだけどね。なんとかって女優さん」
「んなもん見せるなっ!」
「ん〜? それとも、あんた、私の裸の方がいいの〜?」
「ぐ……! だ、だから、そんなもん見てもしょうがないっていってるだろっ!」
「えー? お姉ちゃんの裸、そんなにだめ?」
「え……あ……いや、そんなことは……いやいや、つーか、見たこと無いし」
「あーっ。一緒にお風呂入っといてそう言うこというかな〜?」
「ぐぁっ! 変なこと言うなよ! そ、そんなもん、ガキのころの話じゃんか!」
「んー……? ガキの頃じゃ満足できない? じゃあ、あんたは、今の私の裸見たいんだ〜?」
「うぅ……だから! だから、そんなもの見たく……ないです……よ?」
「おー、動揺してる、動揺してる」
「あー、もう、いい加減にしろよ、姉ちゃん」
「はいはい、それじゃあ、今日はまっすぐ帰ろうねっ」
「ちょ……! 引っ張るなよ、姉ちゃん!」
なんて感じで、結局何も買わずに帰る。