Sense Offいきます
インテリヲタのよろこびそうな部分はできるだけカットしてまとめてみた
まとめたつもりだが技量不足でわけわからんかも…スマヌ
まー哲学・思想ヲタは実際にプレイしてテキストを味わってくれ
雰囲気はPrismaticallizationに似てるし、あれを楽しめた人なら気にいるはず
Sense Off
ヒロインは5人+2。メインの5人は「超能力」を使える(実は人間じゃない)。
織永 成瀬: 幼馴染のだよもん星人。夢で未来予知ができる。
埴島 珠季: 絵に描いたようなツンデレ。念動力を使える。
真壁 椎子: 内気なロリ娘。丸いものが好き。苦痛を軽減する能力がある。
三條 美凪: 元気な関西娘。驚異的な嗅覚、ではなく他人の心が読める。
御陵 透子: 無口で無表情ですべてに無関心。世界を読み替える力がある。
飛鳥井 慧子: 身体を失なった意識だけの存在。生前の姿は「未スを」に登場。
塔馬 依子: 研究所のメガネ先生。ふつうの人。
基本的なシナリオの流れは同じ。
主人公とヒロインが結ばれると、その能力が原因でどちらかが死んだり消えたりする。
しかしエピローグでは幸せそうなふたりの姿が出てくる、というもの。
主人公、直弥は怪我で入院したことをきっかけに「認識力学研究所」に住むことになる。
認識力学とは要するに「超能力」のことで、直弥にもその能力があるらしい。
研究所には、「超能力」を使える少年少女たちが研究協力者として住んでいた。
自分に能力があるのかを疑いつつ、直弥は研究所での擬似的な学園生活をスタートする。
**舞台設定(透子シナリオで明らかにされる)
はるか昔、とある惑星から無人探査船が宇宙へと出発した。
宇宙船の人工知能は進化をつづけ、ついに「思惟生命」へと進化した。
思惟生命たちは宇宙船のなかで共生(夫婦のようなもの)によって結ばれた社会を形成する。
やがて宇宙船は地球を発見し、着陸を試みるが失敗する。
宇宙船の人工知能が壊れれば、それに依存している思惟生命も消滅してしまう。
思惟生命たちは、人間の脳に憑依することで難を逃れる。
憑依された人間は「超能力」が使えるようになった。
そして思惟生命たちは自分たちのルーツを忘れ、転生をくりかえしていった。
認識力学研究所に被験者として暮らしている直弥たちは、この思惟生命たちが転生した姿だった。
思惟生命としての直弥は、未来を計算によって予測する「演算者」で、美凪と共生関係を結んでいた。
宇宙船が着陸に失敗したのは、直弥が地球の原住生物を守るために進路を変えたから。
結果として直弥は大勢の仲間を死に追いやってしまった。
そして現在にいたる。
**成瀬
成瀬は幼馴染で、子どものころ別の町へ引っ越していったが研究所で再会する。
毎朝起こしにきたり、いろいろと直弥の世話をやいてくれる。
ある日、直弥と成瀬は公園へ藤の花を見にいく。
そこで直弥は成瀬を特別な存在だと意識し、告白する。
ふたりは誕生日のパーティを計画するが、当日になって成瀬が倒れる。
その日、成瀬は「もうすぐ世界が終わる」という予知夢を見た。
その予知夢が成瀬の心に過負荷をかけたのだった。
成瀬は、世界が終わる瞬間を好きな人と迎えたいと望む。
直弥はそれに応え、ふたりで研究所を抜け出す。
海辺の旅館でふたりは「世界の終わり」を迎える。
その瞬間がすぎても世界は終わらなかった。
ふりかえると、成瀬は死んでいた。
エピローグ:
成瀬は「世界の終わり」が自分の死だとを知っていたが、直弥には言わなかった。
長い時間がすぎ、成瀬はふたたびこの世に生をうける。
成瀬の誕生日、町には直弥と仲良く腕を組んで歩く成瀬の姿があった。
**珠季
初日に着替えを偶然見てしまったのが原因で、やたらと攻撃してくる。
物理の苦手な珠季に勉強を教えてやったりするうち、ツンデレ的に仲良くなっていく。
思弁的なプロセスをへて、ふたりは互いを好きだと確認する。
そんなある日、珠季は熱を出して倒れる(能力を使うと副作用で発熱する)。
そして念動力が暴走するようになり、周囲のものを手当たり次第に壊してしまう。
力の暴走は珠希の恋愛感情が原因だった。
珠季は直弥を失なうことを怖れるあまり、恐怖で能力がコントロールできなくなってしまったのだ。
その破壊的な力はやがては珠季自身に向かうかもしれないという。
直弥は珠季の感情をなだめようとするが、ついに暴走する力は珠季自身を傷つけた。
血だらけになって、直弥の腕に抱かれて珠季は死ぬ。
エピローグ:
直弥は消えていく珠季の意識をつなぎとめる。
そして種族の能力を使い、珠季の意識を自分に共生させる。
**椎子
椎子は気が小さく人見知りする性格で、最初はうまくコミュニケートできない。
が、数学の勉強を教えたことをきっかけに仲良くなっていく。
やがてふたりは互いを好きになり、結ばれる。
その夜、直弥はある夢をみる。
舞台は18世紀のヨーロッパ。
ベルトホルトという天才数学者と、トルーデという癒しの力を持つ少女の物語。
この夢をきっかけに、直弥は前世のことを思いだす。
直弥たちは、宇宙からやってきた生命体だった。
そして前世では、ベルトホルトは直弥で、トルーデは椎子だった。
直弥はあらゆる出来事を計算によって導きだす「演算者」の能力をとりもどし、未来を予測する。
それによれば、もうすぐ研究所の近くで大惨事が発生する。
しかし直弥が死ねばバタフライ効果によって事故は発生しない。
直弥は研究所の屋上から飛び降りる。
エピローグ:
かつてベルトホルトは自分を犠牲にして多くの人を救った。
直弥もまた、そうして死んだ。
トルーデ=椎子は大勢の見知らぬ人が死んでも、好きな人さえ側にいてくれればいいと願う。
だから椎子は直弥を助けた。
**美凪
いつも元気で人なつっこく、すぐに直弥とも仲良くなる。
美凪には、他人の考えていることを見る能力がある。
そのせいで両親からも怖がられ、自分の存在意義を疑うようになっている。
直弥はいつでも美凪を探しつづけると言い、美凪にキスする。
美凪は好きな人の心を読んでしまって一緒にいられなくなることを不安に思う。
直弥は、心を読むのは不幸なことばかりじゃないと心で伝え、美凪と結ばれる。
その夜、直弥と美凪は前世を思いだす。
前世、直弥たちの種族は宇宙から地球にやってきた。
そのときから直弥と美凪は共生関係で深く結ばれていたのだった。
さらに直弥は前世での自分の「罪」を思いだす。
直弥は種族を導く役目をもっていたが、事故を起こして大勢の仲間を死なせてしまったのだった。
直弥は運命への悪影響を断ち切るため、死んでいった同族たちの怨念に魂を喰われて死ぬ。
美凪の魂まで喰おうとする怨念たちをみちづれに、直弥の魂は眠りにつく。
エピローグ:
なぜか直弥と美凪が仲良くデートしている。
**透子
透子は研究所の中でもとくに強い能力を持っていて、別棟で生活している。
その能力とは「世界を読み替える」こと。
透子の認識が世界を根本的に変容させてしまう。
しかも透子以外の他人は、その変容を知ることができない。
透子は、自分や直弥や成瀬たちは、人間ではない別の種だと言う。
そして世界の読み替え能力は、透子や直弥たちの種族に共通する、根源的な力だという。
透子は直弥に、宇宙からやってきたという自分たちの種族の歴史を語る。
直弥たち同族の中で、歴史を記憶しているのは、透子ただひとりだった。
歴史を語った直後、透子が一瞬消えてしまう。
透子は共生相手と仲間を失なった孤独に耐えられず、自分の存在意義を失なっていた。
その結果、世界は「透子のいない世界」に読み替えられつつあったのだ。
透子は直弥に、なぜ自分と関わろうとするのかと問う。
直弥は透子が好きだからだと答える。
透子は「好き」という感情はわからないと言うが、ついには自分も直弥が好きだと告げる。
もう会えないかつての共生相手ではなく、いまの直弥とつながっていたいと願うからだった。
そして直弥と透子は結ばれる。
「ありがとう」という言葉を残し、透子は消える。
エピローグ:
世界は、「もともと透子のいない世界」に作りかえられた。
しかし直弥だけは透子を覚えていた。
ある日、直弥は透子と再会する。
**慧子
直弥は友人からインターネットのチャットに強引に誘われる。
が、直弥のパソコンでチャットのサイトを開こうとすると、まったく違うチャットが表示された。
そこには「誰かいませんか? 寂しいです」と書かれてあった。
直弥はその言葉に切実さを感じて返事を書きこみ、「慧子」との交流がはじまった。
慧子は世離れしたことを言ったり妙に物忘れがひどかったりと風変りな相手だった。
ある日、直弥は慧子を喫茶店に誘う。慧子はしぶっていたが強引に話を決める。
直弥は、喫茶店にいた少女を慧子だと思いこみ、そのままデートする。
その後も「慧子」とデートをするが、どうも話がくいちがう。
実は直弥が会った少女は、偶然にも同じ場所と時間で待ち合せていただけの別人だった。
慧子はチャットで、自分はとある研究棟にいると告げる。
その部屋には巨大な水槽があり、中には機械設備で維持保存されている脳が浮かんでいた。
その脳こそが「慧子」だった。
直弥は毎日研究棟へ通い、慧子と話をする。
しかし、慧子は次第に活動がにぶくなり、記憶もどんどん失なっていく。
機械装置から与えられる擬似的な感覚では、慧子の脳は人間としての自我を保てなかったのだ。
そして、ついに慧子の脳は活動を停止する。
直弥は精神の世界で「慧子」と結ばれる。
それは新しいヒトの歴史のはじまりだった。
**依子
依子は優秀な研究者だが、研究者であるゆえに、その研究対象である直弥たちに複雑な感情を持っている。
自分が「選ばれた存在」でないことが妬ましいのだった。
ある日、依子は「空を飛ぶ鳥には、地を這う蛇の気持ちはわからない」と言い残し、研究所を去る。