【作品名】STEEL
【名前】 本庄智也
【属性】 「アニマ」使い
【大きさ】人間大
【攻撃力】「切り裂いた対象物(大気を含む)に異世界と現世界を結ぶ裂け
目」を生じさせるアニマ「メイクスト」を用いる。「メイクスト」は巨大
な鋼の爪を持つ右手を覆う手甲のような形状である。そして、そ
してその内部に潜む「霊的存在」は智也にしか見えないが重々しい鎧
を纏った女性の騎士の姿をとる。
攻撃は1m近い爪から繰り出される斬撃と刺突であるが、切り裂
いたものの傷口に「異世界と現世界」を結ぶ「裂け目」を形成すること
ができることが最大の武器である。この裂け目は周囲にあるものを
「現世界」から「異世界」へ吸い込む作用があり、これを体につけられ
たものは、傷口近傍が陥没し、そこに体が吸い込まれていく。これは
かなり恐ろしく強力な攻撃ではある。
また、地面や空中に傷をつけることで、周囲の物を「吸い込む」ことが
できる。これにより攻撃をしかけようとするものを亀裂に吸い込ませた
り、空気の流れを変えることができる。智也は、この能力により周囲を
アニマ「アクティス」にとり囲まれオールレンジ攻撃を受けかけた際、
前後左右に「裂け目」を作りだし、「アクティス」を吸い込むための防御陣
を形成し、アクティスのオールレンジ攻撃を邪魔し、反撃のチャンスを得る
ことに成功している。しかし、運動神経が良い方ではなく、しかし基本的に
は近接戦闘を主体とする「アニマ」であるにもかかわらず、智也本人の身体能
力が「アニマ」使いとしては低いため、その能力を十分に発揮できたとはいえな
かった。
【防御力】爪による防御が戦闘では主体となるが、本人の身体能力が低いため防御力は
基本的に低い。空間の「裂け目」を利用することによりそれを補ってはいたが「アクティス」、
「アルタット」、「トロマティゼ」、「フォビア」等のように強力な防御陣を設けたり、物理的攻撃の
完全無効果を持つアニマに比べるとかなり見劣りする。
【素早さ】「アニマ」使いとしてはかなり低い。鏡隆二と素手で対戦したが一方的に殴打され失神した。
【特殊能力】「アニマ」さえ吸い込むことができる「空間の裂け目」を作る能力。また、「霊的存在」である
メイクストに「鋼の爪」を預けることで彼女に攻撃(敵の背後から攻撃したり、予想外の場所に
「裂け目」を作ることができる)と防御を代行してもらえる。これと同種の攻撃ができるのは
他のアニマでは「アルタット」のみであった。
【長所】 上述の特殊能力。
【短所】戦士として必要な基本的な能力(判断力、体力、俊敏さ等)が低い。
【作品名】STEEL
【名前】 本庄岬
【属性】 「アニマ」使い
【大きさ】人間大
【攻撃力】本庄智也同様、右手を覆う手甲状のアニマ「アルタット」を用いる。手甲内部に潜む「アルタット」
の「霊的な姿」は巨大な口を備えた怪獣のごときものであり、メイクストを除く他のアニマと異なり
「霊的存在自身」が直接的に「敵」に対して攻撃を行うことができる(他のアニマは基本的に主と融
合した状態で金属状の鎧もしくは、槍、斧等の武器状の形状を取らないと攻撃できない。ただし融合のみで、こ
れらの武器形状をとらないものも存在する)。
義母である本庄有沙を失い、精神的な安定を欠いた岬は「アルタット」の制御ができなくなり、人々
を殺傷してしまい、「アニマの存在を一般人に悟られるような行動を取った者は粛清される」という「規約」
により、「鏡一族」の鏡隆二に命を狙われる。鏡隆二は百戦練磨のアニマ使いであり、かつて「鏡一族」の
アニマ使いを100人以上殺した「西宮秋月」と互角の戦いを演じた程であった。隆二は岬の周囲にアニマ
「アクティス」を発生させ、周囲から得意とするオールレンジ攻撃をしかけようとしたが、攻撃の意志に反応し
た「アルタット」は巨大な牙を備えた口で猛烈な勢いで瞬く間に周囲を取り囲んだ「アクティス」を食い尽くした。
それは「巨大なサメがプランクトンの群れを食い尽くすよう」であった。 この巨大な口は人間を丸呑みでき、
人体などたやすく切り裂いてしまう。
血のつながりは無いが仲の良い義理の兄妹であった本庄智也は岬の暴走を止めるべく、「アルタット」に戦い
を挑むが智也の技量が低いため「メイクスト」が戦闘を代行。しかし強大な力の前に弾き飛ばされてしまう。
次に「鋼の爪」で大気に「異世界と現世界」を結ぶ「裂け目」を作り、ここに「アルタット」を吸い込もうとし、成功
したかに見えたが、巨大な体と強大な力により「裂け目」から自らの体を引きずり出し、智也とメイクストを驚愕さ
せた。
【防御力】 アルタット自身が非常に強靭であり、倒すことが困難。本体の本庄岬を攻撃しようにもアルタットの有効
攻撃範囲が他の近接戦闘型アニマに比べ異常に広く、また巨体に似合わず動きが素早いため近づくことは
容易ではない。鏡隆二は自身のアニマ「アクティス」の大半を失い全身から血を噴き出しつつも「空間の歪み」を
作りだし背後から岬を攻撃しようとしたが、気付かれ撤退せざる得なくなった。岬本人に何とか接近しても右
手の「手甲」が自動で反応し敵の攻撃を防御・反撃する(容易に人体を貫通する威力を持つ)。
【素早さ】岬本人の動きは常人レベル。アルタットは素早い動きを誇るアクティスと互角以上と考えられる。
【長所】 攻守ともに非常に強力
【短所】 本庄岬自身がアニマを既に制御できておらず、アルタットは「主を守る」という意志の元に殺戮を行っているに過ぎない。
【備考】 本庄智也の力では「アルタット」の暴走を止めることができず、密かに淡い恋心を寄せていた義兄の智也をアル
タットに殺させないため、岬は自身の体をメイクストに差し出し、メイクストも彼女に哀れみを感じつつも主である
智也を守るため岬を刺殺、アルタットの暴走を止めた。